JPH10334457A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH10334457A
JPH10334457A JP8701798A JP8701798A JPH10334457A JP H10334457 A JPH10334457 A JP H10334457A JP 8701798 A JP8701798 A JP 8701798A JP 8701798 A JP8701798 A JP 8701798A JP H10334457 A JPH10334457 A JP H10334457A
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magnetic recording
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JP8701798A
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English (en)
Inventor
Masashi Aonuma
政志 青沼
Shinji Saito
真二 斉藤
Hitoshi Noguchi
仁 野口
Nobuo Yamazaki
信夫 山崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁変換特性、特に高密度記録特性が格段に改
良されかつ優れた耐久性を併せ持ち、特に高密度記録領
域でのエラーレートが格段に改良された磁気記録媒体、
特にディスク状磁気記録媒体を提供すること。 【解決手段】支持体上に強磁性金属粉末を結合剤中に分
散してなる磁性層を設けた磁気記録媒体において、前記
磁気記録媒体は面記録密度が0.17〜2Gbit/inch2
の信号を記録する磁気記録媒体であり、前記磁性層の抗
磁力が1800Oe以上であり、前記強磁性金属粉末は
少なくともFeとCoより構成される磁気記録媒体
で、:Al/(Fe+Co)の原子比Aが、3.0〜1
5.4%であること、希土類元素の総和/(Fe+C
o)の原子比Bが、0.5〜9.0%であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は塗布型の大容量、高
記録密度の磁気記録媒体に関する。特に磁性層と実質的
に非磁性の下層を有し、最上層に強磁性金属粉末を含む
大容量、高密度記録用の磁気記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクの分野において、Co変性
酸化鉄を用いた2MBのMF−2HDフロッピーディス
クがパーソナルコンピュータに標準搭載されようになっ
た。しかし扱うデータ容量が急激に増加している今日に
おいて、その容量は十分とは言えなくなり、フロッピー
ディスクの大容量化が望まれていた。
【0003】また磁気テープの分野においても近年、ミ
ニコンピューター、パーソナルコンピューター、ワーク
ステーションなどのオフィスコンピューターの普及に伴
って、外部記憶媒体としてコンピューターデータを記録
するための磁気テープ(いわゆるバックアップテープ)
の研究が盛んに行われている。このような用途の磁気テ
ープの実用化に際しては、とくにコンピューターの小型
化、情報処理能力の増大と相まって、記録の大容量化、
小型化を達成するために、記録容量の向上が強く要求さ
れる。
【0004】従来、磁気記録媒体には酸化鉄、Co変性
酸化鉄、CrO2 、強磁性金属粉末、六方晶系フェライ
ト粉末を結合剤中に分散した磁性層を非磁性支持体に塗
設したものが広く用いられる。この中でも強磁性金属粉
末と六方晶系フェライト粉末は高密度記録特性に優れて
いることが知られている。デイスクの場合、高密度記録
特性に優れる強磁性金属粉末を用いた大容量ディスクと
しては10MBのMF−2TD、21MBのMF−2S
Dまたは六方晶フェライトを用いた大容量ディスクとし
ては4MBのMF−2ED、21MBフロプティカルな
どがあるが、容量、性能的に十分とは言えなかった。こ
のような状況に対し、高密度記録特性を向上させる試み
が多くなされている。以下にその例を示す。
【0005】ディスク状磁気記録媒体の特性を向上させ
るために、特開昭64−84418には酸性基とエポキ
シ基と水酸基を有する塩化ビニル樹脂を用いることが提
案され、特公平3−12374にはHc1000エルス
テッド以上、比表面積25〜70m2/g の金属粉末を用
いることが提案され、特公平6ー28106には磁性体
の比表面積と磁化量を定め、研磨剤を含ませることが提
案されている。
【0006】ディスク状磁気記録媒体の耐久性を改善さ
せるために、特公平7−85304には不飽和脂肪酸エ
ステルとエーテル結合を有する脂肪酸エステルを用いる
ことが提案され、特公平7ー70045には分岐脂肪酸
エステルとエーテル結合を有する脂肪酸エステルを用い
ることが提案され、特開昭54−124716にはモー
ス硬度6以上の非磁性粉末と高級脂肪酸エステルを含ま
せることが提案され、特公平7−89407には潤滑剤
を含む空孔の体積と中心面平均表面粗さを0.005〜
0.025μmとすることが提案され、特開昭61−2
94637には低融点と高融点の脂肪酸エステルを用い
ることが提案され、特公平7ー36216には磁性層厚
みに対し1/4〜3/4の粒径の研磨剤と低融点の脂肪
酸エステルを用いることが提案され、特開平3−203
018にはAlを含むメタル磁性体と酸化クロム用いる
ことが提案されている。
【0007】非磁性の下層や中間層を有するディスク状
磁気記録媒体の構成として、特開平3ー120613に
は導電層と金属粉末を含む磁性層を有する構成が提案さ
れ、特開平6−290446には1μm以下の磁性層と
非磁性層を有する構成が提案され、特開昭62−159
337にはカーボン中間層と潤滑剤を含む磁性層からな
る構成が提案され、特開平5−290358にはカーボ
ンサイズを規定した非磁性層を有する構成が提案されて
いる。
【0008】一方、最近になり薄層磁性層と機能性非磁
性層からなるディスク状磁気記録媒体が開発され、10
0MBクラスのフロッピーディスクが登場している。こ
れらの特徴を示すものとして、特開平5−109061
にはHcが1400エルステッド以上で厚さ0.5μm
以下の磁性層と導電性粒子を含む非磁性層を有する構成
が提案され、特開平5−197946には磁性層厚より
大きい研磨剤を含む構成が提案され、特開平5−290
354には磁性層厚が0.5μm以下で、磁性層厚の厚
み変動を±15%以内とし、表面電気抵抗を規定した構
成が、特開平6−68453には粒径の異なる2種の研
磨剤を含ませ、表面の研磨剤量を規定した構成が提案さ
れている。
【0009】又テープ状の磁気記録媒体においても、近
年、ミニコンピュータ、パーソナルコンピュータなどの
オフィスコンピュータの普及に伴って、外部記憶媒体と
してコンピュータデータを記録するための磁気テープ
(所謂、バックアップテープ)の研究が盛んに行われて
いる。このような用途の磁気テープの実用化に際して
は、特にコンピュータの小型化、情報処理能力の増大と
相まって、記録の大容量化、小型化を達成するために記
録容量の向上が強く要求される。また磁気テープの使用
環境の広がりによる幅広い環境条件下(特に、変動の激
しい温湿度条件下など)での使用、データ保存に対する
信頼性、更に高速での繰り返し使用による多数回走行に
おけるデータの安定した記録、読み出し等の性能に対す
る信頼性なども従来に増して要求される。
【0010】従来から、デジタル信号記録システムにお
いて使用される磁気テープは、システム毎に決められて
おり、所謂DLT型、3480、3490、3590、
QIC、D8型、あるいはDDS型対応の磁気テープが
知られている。そしてどのシステムにおいても、用いら
れる磁気テープは、非磁性支持体上の一方の側に、膜厚
が2.0〜3.0μmと比較的厚い単層構造の強磁性粉
末、結合剤、及び研磨剤を含む磁性層が設けられてお
り、また他方の側には、巻き乱れの防止や良好な走行耐
久性を保つために、バックコート層が設けられている。
しかし一般に上記のように比較的厚い単層構造の磁性層
においては、出力が低下するという厚み損失の問題があ
る。
【0011】磁性層の厚み損失による再生出力の低下を
改良するために、磁性層を薄層化することが知られてお
り、例えば、特開平5ー182178号公報には非磁性
支持体上に無機質粉末を含み、結合剤に分散してなる下
層非磁性層と該非磁性層が湿潤状態にある内に強磁性粉
末を結合剤に分散してなる1.0μm以下の厚みの上層
磁性層を設けた磁気記録媒体が開示されている。
【0012】しかしながら、急速なディスク状やテープ
状の磁気記録媒体の大容量化、高密度化にともない、こ
のような技術をもってしても満足な特性を得ることが難
しくなってきていた。また耐久性と両立させることも困
難な状況になってきている。従来特開昭63−1034
23号において、強磁性金属粉末に金属換算重量で1〜
6重量%のアルミニウムを含み、かつ磁性層の結合剤が
極性基を有する樹脂を含む磁気記録媒体が開示され、強
磁性金属粉末が特定の範囲の量でアルミニウム成分を含
む場合に、磁気特性を低下させることなく、従来の同種
の強磁性金属粉末よりも硬度の高い強磁性金属粉末とな
ること、さらに強磁性金属粉末を通常の研磨剤と共に、
極性基のついた樹脂を含む結合剤に分散させて得た磁性
層は、高い走行耐久性と電磁変換特性とが共に向上した
優れた磁性層となることを本件出願人は提案した。確か
に優れた耐久性を示したが、更に1800rpm以上の
高速回転で、かつ高容量、大密度の磁気デイスクに適用
した場合には、耐久性と電磁変換特性において更に改良
の余地があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は電磁変換特
性、特に高密度記録特性が格段に改良されかつ優れた耐
久性を併せ持ち、特に高密度記録領域でのエラーレート
が格段に改良された磁気記録媒体を提供することを目的
としている。特に記録容量が、0.17〜2Gbit/inch
2、好ましくは0.2〜2Gbit/inch2、特に好ましくは
0.35〜2Gbit/inch2という大容量の磁気記録媒
体、特にディスク状磁気記録媒体を提供することを目的
としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは電磁変換特
性と耐久性が良好で特に高密度記録領域でのエラーレー
トが格段に改良された大容量の磁気記録媒体を得るため
に鋭意検討した結果、以下のような媒体とすることで、
本発明の目的である大容量で優れた高密度記録特性と優
れた耐久性を有する磁気記録媒体が得られることを見い
だし、本発明に至ったものである。
【0015】すなわち、本発明は支持体上に強磁性金属
粉末を結合剤中に分散してなる磁性層を設けた磁気記録
媒体において、前記磁気記録媒体は面記録密度が0.1
7〜2Gbit/inch2 の信号を記録する磁気記録媒体であ
り、前記磁性層の抗磁力が1800Oe以上であり、前
記強磁性金属粉末は少なくともFeとCoより構成さ
れ、かつAl/(Fe+Co)の原子比Aが、3.0〜1
5.4%であることを特徴とする磁気記録媒体、及び支
持体上に強磁性金属粉末を結合剤中に分散してなる磁性
層を設けた磁気記録媒体において、前記磁気記録媒体は
面記録密度が0.17〜2Gbit/inch2 の信号を記録す
る磁気記録媒体であり、前記磁性層の抗磁力が1800
Oe以上であり、前記強磁性金属粉末は少なくともFe
とCoより構成され、かつ希土類元素の総和/(Fe+
Co)の原子比Bが、0.5〜9.0%であることを特
徴とする磁気記録媒体によって上記目的を達成できる。
【0016】本発明の好ましい態様は次の通りである。 (1)前記支持体と磁性層の間に実質的に非磁性層であ
る下層を設けたことを特徴とする磁気記録媒体。 (2)前記磁気記録媒体がデイスク状の磁気記録媒体で
あることを特徴とする磁気記録媒体。 (3)前記磁性層の乾燥厚みが0.05〜0.30μm
であり、Φmが10.0×10-3〜1.0×10-3emu/
cm2 であることを特徴とする磁気記録媒体。 (4)前記強磁性金属粉末は少なくともFeとCoより
構成され、希土類元素の総和/Alの原子比B/Aが
0.05〜1.2であることを特徴とする磁気記録媒
体。 (5)前記強磁性金属粉末はFeとCoより構成され、
かつ希土類元素の総和/Alの原子比B/Aが0.1〜
0.60であることを特徴とする磁気記録媒体。 (6)前記強磁性金属粉末は少なくともFeとCoより
構成され、希土類元素の総和/(Fe+Co)の原子比B
が、1.0〜6.0%であり、かつ希土類元素の総和/
Alの原子比B/Aが0.1〜0.6であることを特徴
とする磁気記録媒体。 (7)前記原子比Bが,1.0〜8.0%であり,かつ
Mg/(Fe+Co)の原子比Cが,0.05〜3.0%
であることを特徴とする磁気記録媒体。 (8)前記強磁性金属粉末は針状比は3.0〜9.0で
あることを特徴とする磁気記録媒体。 (9)前記強磁性金属粉末は平均長軸長が0.04〜
0.12μmであり、結晶子サイズが80Å〜180Å
であることを特徴とする磁気記録媒体。 (10)前記希土類元素がYまたはNdであることを特
徴とする磁気記録媒体。
【0017】本発明の目的は上記等により達成できる。
好ましくは前記磁性層の乾燥厚みが0.05〜0.25
μmであり、且つΦmが8.0×10-3〜1.0×10
-3emu/cm2 であることを特徴とする磁気記録媒体、さら
には前記磁気記録媒体は面記録密度が0.20〜2Gbi
t/inch2の信号を記録する磁気記録媒体であることを特
徴とする磁気記録媒体とすることで、従来の技術では得
ることができなかった大容量で、優れた高密度特性と優
れた耐久性を併せ持ち高密度記録領域でのエラーレート
が格段に改良された磁気記録媒体を得ることができるこ
とを見いだしたものである。また本発明は前記強磁性金
属粉末は少なくともFeとCoより構成され、かつ前記
磁性層の保存後のHc変動ΔHcが、好ましくは−5.
0%〜+10.0%、更に好ましくは−3.0%〜+
8.0%、特に好ましくは±0.0%〜+6.0%であ
ることを特徴とする磁気記録媒体または前記磁性層の保
存後のΦm低下ΔΦmが、好ましくは10%以内、特に
好ましくは6%以内であることを特徴とする磁気記録媒
体によって達成できる。
【0018】ここで実質的に非磁性である下層とは記録
に関与しない程度に磁性を持っていても良いという意味
であり、以降単に下層または非磁性層という。下層に磁
性粉を含む場合は無機粉末の1/2未満含むことが好ま
しい。尚、本発明において、下層を設ける場合、磁性層
を上層、上層磁性層とも言う。また、面記録密度とは、
線記録密度とトラック密度を掛け合わせたものである。
【0019】Φmとは片側の単位面積当たりの磁性層か
ら振動試料型磁束計(VSM:東英工業社製)を用い、
Hm10kOeで直接測定できる磁気モ−メント量(e
mu/cm2)であり、VSMで求められる磁束密度B
m(単位G=4πemu/cm3)に厚み(cm)を掛
けたものに等しい。従ってΦmの単位はemu/cm2
またはG・cmで表される。
【0020】線記録密度とは記録方向1インチ当たりに
記録する信号のビット数である。これら線記録密度、ト
ラック密度、面記録密度はシステムによって決まる値で
ある。即ち本発明は面記録密度の向上に対しては線記録
密度の点で磁性層厚み、磁性層Hc、中心面平均表面粗
さで改良を図り、トラック密度の点でΦmの最適化を図
ったものである。
【0021】本発明のさらに好ましい態様は次の通りで
ある。磁気記録媒体の全体に対するものとしては(1)
前記磁性層の表面粗さが3D−MIRAU法による中心
面平均表面粗さで5.0nm以下、好ましくは4.0n
m以下、更に好ましくは3.0nm以下であること、
(2)前記磁性層の抗磁力が好ましくは2100エルス
テッド以上であり、前記強磁性金属粉末は平均長軸長が
好ましくは0.04〜0.12μm、さらに好ましくは
0.10μm以下であること、(3)前記磁気記録媒体
は面記録密度が好ましくは0.20〜2Gbit/inch2
信号、更に好ましくは0.35〜2Gbit/inch2の信号
を記録する磁気記録媒体であること、(4)前記磁気記
録媒体は、好ましくは1.0MB/sec以上、さらに
好ましくは2.0MB/sec以上の高速転送速度のシ
ステム用の磁気記録媒体であること、(5)前記磁気記
録媒体は、好ましくはデイスク回転数が2000rpm
以上、あさらに好ましくはデイスク回転数が3000r
pm以上の大容量フロッピ−デイスクシステム用の磁気
記録媒体であることが好ましい。(6)前記磁気記録媒
体は、現行の3.5インチ型フロッピ−デイスクとの記
録・再生が可能な下位互換を実現した、大容量フロッピ
−デイスクシステム用の磁気記録媒体であること、
(7)前記磁気記録媒体は、高密度記録用の狭いギャッ
プと現行の3.5インチ型フロッピ−デイスク用の広い
ギャップの両方を備えたデユアルデイスクリ−トギャッ
プヘッドを採用した大容量フロッピ−デイスクシステム
用の磁気記録媒体であること、(8)前記磁気記録媒体
は、デイスクの回転によりヘッドが浮上する大容量フロ
ッピ−デイスクシステム用の磁気記録媒体であること
(9)前記磁気記録媒体は、デイスクの回転によりヘッ
ドが浮上し、かつヘッドの駆動にはリニアタイプのボイ
スコイルモ−タ−を用いる大容量フロッピ−デイスクシ
ステム用の磁気記録媒体であることが好ましい。また磁
性体の改良に関するものとして(1)前記強磁性金属粉
末はFeを主体とし、平均長軸長が0.12μm以下、
針状比は4.0〜9.0であること、(2)前記強磁性
金属粉末はFeを主体とし、平均長軸長が0.10μm
以下、結晶子サイズは80Å〜180Åであることが好
ましい。また支持体の改良に関するものとして(1)前
記支持体の中心面平均表面粗さが4.0nm以下である
こと、(2)前記支持体の面内各方向に対し、100℃
30分での熱収縮率及び80℃30分での熱収縮率が共
に0.5%以下であること、(3)前記支持体の面内各
方向に対し、温度膨張係数が10-4〜10-8/℃である
ことが好ましい。潤滑剤の改良に関するものとして
(1)前記下層及び/又は磁性層には少なくとも合わせ
て3種類の脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルを含むこ
と、(2)前記脂肪酸及び前記脂肪酸エステルは脂肪酸
残基同士が互いに同一であること、(3)前記脂肪酸は
少なくとも飽和脂肪酸を含み、前記脂肪酸エステルは少
なくとも飽和脂肪酸エステル又は不飽和脂肪酸エステル
を含むこと、(4)前記脂肪酸エステルはモノエステル
及びジエステルを含むこと、(5)前記脂肪酸エステル
は飽和脂肪酸エステル及び不飽和脂肪酸エステルを含む
こと、(6)前記磁性層の表面をオ−ジェ電子分光法で
測定したときのC/Feピ−ク比が5〜100であるこ
とが好ましい。下層非磁性粉末の改良に関するものとし
て(1)前記下層は好ましくは平均粒子径が5nm〜8
0nmのカ−ボンブラックを含み、前記磁性層は粒子径
が5nm〜300nmのカ−ボンブラックを含むこと、
(2)前記下層は平均粒子径が5nm〜80nmのカ−
ボンブラックと平均粒子径が80nmより大のカ−ボン
ブラックとを含むこと、(3)前記下層及び前記磁性層
はいずれも平均粒子径が5nm〜80nmのカ−ボンブ
ラックを含むこと、(4)前記下層は平均長軸長が好ま
しくは0.20μm以下、さらに好ましくは0.10μ
m以下であり、針状比が好ましくは3.0〜9.0、さ
らに好ましくは4.0〜9.0の針状無機粉末を含むこ
と、(5)前記下層は針状無機粉末を含み、前記磁性層
は針状強磁性金属粉末を含み、前記針状無機粉末の平均
長軸長が前記針状強磁性金属粉末の平均長軸長の1.1
倍〜3.0倍であること、(6)前記下層及び/又は前
記磁性層は燐化合物を含み、かつ前記下層は針状又は球
状の無機粉末を含むことが好ましい。磁性層研磨剤の改
良に関するものとして(1)前記磁性層は少なくとも平
均粒子径が0.01〜0.30μmの研磨剤を含むこ
と、(2)前記磁性層は少なくとも平均粒子径が2.0
μm以下、好ましくは0.01〜1.0μmのダイアモ
ンドを含むこと、(3)前記磁性層はモ−ス硬度が9以
上の2種類の研磨剤を含むこと、(4)前記磁性層はα
アルミナとダイアモンドを含むことが好ましい。結合剤
の改良に関するものとして(1)前記下層及び/又は前
記磁性層は少なくともガラス転移温度が好ましくは0℃
〜100℃、さらに好ましくは30℃〜100℃のポリ
ウレタンを含むこと、(2)前記下層及び/又は前記磁
性層は少なくとも破断応力が0.05〜10Kg/mm
2のポリウレタンを含むことが好ましい。
【0022】本発明は上記構成とすることで、従来の技
術では得ることができなかった面記録密度が0.17〜
2Gbit/inch2 である磁気記録媒体であって、優れた高
密度特性と優れた耐久性を併せ持ち、特に高密度領域で
のエラーレートが顕著に改良された磁気記録媒体、特に
ディスク状磁気記録媒体を得ることができることを見い
だしたものである。
【0023】本発明がかかる優れた面記録密度が0.1
7〜2Gbit/inch2、好ましくは0.2〜2Gbit/inch
2 更には面記録密度が0.35〜2Gbit/inch2 という
かって塗布型の磁気記録媒体では世の中に知られた製品
では達成されたことのない高密度特性と優れた耐久性を
併せ持つ磁気記録媒体、特にディスク状磁気記録媒体が
得られたのは以下のようなポイントを有機的に結合し、
総合した結果である。
【0024】本発明のポイントは高Hc、超平滑化、
複合潤滑剤や高耐久性結合剤、強磁性粉末の改良、高
硬度研磨剤使用による耐久性確保、磁性層の超薄層化
と下層との界面の変動減、粉体(強磁性粉末、非磁性
粉末)の高充填化、粉体(強磁性粉末、非磁性粉末)
の超微粒子化、ヘッドタッチの安定化、寸法安定性
とサーボ、磁性層、支持体の熱収縮率改良、高温、
低温での潤滑剤の作用、等が挙げられ、これらを結合
し、総合した結果本発明に至った。
【0025】まず上記の高Hc、超平滑化について述
べる。高Hcの強磁性粉末を用いることにより、磁性層
のHcを1800エルステッド以上、好ましくは210
0エルステッド以上にすることができ、大容量、高密度
を達成できる。超平滑化については支持体の中心面平均
表面粗さを通常、5.0nm以下、好ましくは4.0n
m以下にすることにより、またATOMM構成により平
滑な磁性層が得られ、好ましくは磁性層の中心面平均表
面粗さを好ましくは4.0nm以下にすることにより、
大容量、高密度を達成できる。次に上記複合潤滑剤や
高耐久性結合剤、強磁性粉末の改良、高硬度研磨剤使用
による耐久性確保について述べる。まず複合潤滑剤につ
いては潤滑能力を高めるための基本的な考え方は次の通
りである。
【0026】(1)機能・性能の異なる複数の潤滑剤を
組み合わせて使用する。 (2)機能・性能の類似した複数の潤滑剤を組み合わせ
て使用する。 上記(1)により、幅広い条件下での、幅広い機能・性
能を達成できる。また上記(2)により潤滑剤同士の親
和性・相溶性が確保され、良好な潤滑機能の発揮ができ
る。
【0027】上記(1)の機能・性能の異なる複数の潤
滑剤の組み合わせの例を挙げると以下のようになる。 1)流体潤滑機能を示す潤滑剤と境界潤滑機能を示す潤
滑剤を組み合わせて使用する。 2)極性潤滑剤と非極性潤滑剤を組み合わせて使用す
る。
【0028】3)液体潤滑剤と固体潤滑剤を組み合わせ
て使用する。 4)極性の異なる潤滑剤、特に脂肪酸及び/又は脂肪酸
エステルを組み合わせて使用する。例えば脂肪酸エステ
ルのモノエステルとジエステルを組み合わせて使用す
る。 5)融点や沸点の異なる潤滑剤、特に脂肪酸及び/又は
脂肪酸エステルを組み合わせて使用する。
【0029】6)炭素数の長さの異なる潤滑剤、特に脂
肪酸及び/又は脂肪酸エステルを組み合わせて使用す
る。 7)直鎖と分岐の潤滑剤、特に脂肪酸及び/又は脂肪酸
エステルを組み合わせて使用する。例えば直鎖脂肪酸エ
ステルと分岐脂肪酸エステルを組み合わせて使用する。
【0030】8)飽和と不飽和の炭素鎖の潤滑剤、特に
脂肪酸及び/又は脂肪酸エステルを組み合わせて使用す
る。例えば飽和脂肪酸エステルと不飽和脂肪酸エステル
を組み合わせて使用する。 9)結合剤との親和性の異なる潤滑剤を組み合わせて使
用する。 10)無機粉末との親和性の異なる潤滑剤を組み合わせ
て使用する。
【0031】このような上記(1)のそれぞれの潤滑剤
の組み合わせにより、幅広い条件下での、幅広い機能・
性能を達成できる。上記(2)の機能・性能の類似する
複数の潤滑剤の組み合わせの例を挙げると以下のように
なる。 1)脂肪酸と脂肪酸エステルの脂肪酸残基同士を同一に
する。
【0032】2)脂肪酸エステルの脂肪酸残基同士、及
び/又はアルコ−ル残基同士が同一な脂肪酸エステルを
組み合わせて使用する 3)2種以上の飽和脂肪酸を組み合わせて使用する。 4)脂肪酸と脂肪酸エステルの脂肪酸残基部分に飽和脂
肪酸同士を使用する。 5)脂肪酸と脂肪酸エステルの脂肪酸残基部分に不飽和
脂肪酸同士を使用する。
【0033】6)3種類以上の脂肪酸エステルのみを組
み合わせて使用する。 7)脂肪酸と脂肪酸アミドの脂肪酸部分同士を同一にす
る。 上記(2)の潤滑剤の組み合わせにより潤滑剤同士の親
和性・相溶性が確保され、良好な潤滑機能の発揮ができ
る。上記(1)の潤滑剤と(2)の潤滑剤は種々組み合
わせて使用することにより、幅広い条件下での、幅広い
機能・性能を達成できるとともに、潤滑剤同士の親和性
・相溶性が確保され、良好な潤滑機能の発揮ができる。
【0034】つぎに高耐久性結合剤について述べる。極
性基を有することにより分散性能の高く、ガラス転移温
度が高く、破断応力の高いことにより耐久性の高い結合
剤、特にポリウレタン樹脂を用いることにより耐久性を
向上できる。またポリウレタンの分子末端に2個以上の
OH基を有することが好ましく、特に分子末端に3個以
上、特に4個以上のOH基を有することが、多官能硬化
剤である、ポリイソシアネ−トとの反応性が高く、硬化
して3次元網目状の塗膜を形成できるので好ましい。つ
ぎに強磁性金属粉末の改良については強磁性金属粉末の
硬度を大きくできる、Al成分を増加させることにより
耐久性を向上できる。さらに高硬度研磨剤使用による耐
久性確保について述べる。従来の研磨剤例えばαアルミ
ナのようなモ−ス硬度9程度の研磨剤だけではなく、モ
−ス硬度10の微粒子のダイアモンドを組み合わせて使
用することにより、更に耐久性を確保できる。次にの
磁性層の超薄層化と下層との界面の変動減について述べ
る。磁性層を好ましくは0.05〜0.30μm、更に
好ましくは0.05〜0.25μmという超薄層化を行
い、かつ下層との界面の変動減を行うことによって、均
一・平滑・薄層の磁性層が得られ、大容量、高密度化が
達成される。更にの粉体(強磁性金属粉末、非磁性粉
末)の高充填化について述べる。強磁性金属粉末は平均
長軸長が好ましくは0.15μm以下、更に好ましくは
0.12μm以下、特に好ましくは0.10μm以下の
微粒子の強磁性金属粉末を高度に充填することによっ
て、大きいΦmが得られ、大容量、高密度化が達成され
る。非磁性粉末の高充填化によって耐久性改良が図れ
る。次にの粉体(強磁性金属粉末、非磁性粉末)の超
微粒子化について述べる。強磁性金属粉末は平均長軸長
が好ましくは0.15μm以下、更に好ましくは0.1
2μm以下、特に好ましくは0.10μm以下の微粒子
を用いること、特に平均長軸長が0.10μm以下、針
状比が4.0〜9.0、結晶子サイズが80Å〜180
Åという超微粒子化、下層の無機粉末が針状の場合は平
均長軸長は好ましくは0.20μm以下、更に好ましく
は0.10μm以下の超微粒子化によって、高充填、磁
性層の超平滑化が達成され、大容量・高密度化が図れ
る。次にのヘッドタッチの安定化について述べる。磁
気記録媒体全体の適度な強度、しなやかさ、平滑性によ
ってヘッドタッチの安定化が図れ、高速走行・高速回転
によっても安定に大容量・高密度化が図れる。次にの
寸法安定性とサーボについて述べる。例えば支持体の面
内各方向に対し、100℃30分での熱収縮率及び80
℃30分での熱収縮率が共に0.5%以下であること、
支持体の面内各方向に対し、温度膨張係数が10-4〜1
-8/℃であることなどにより、寸法安定性が図れ、高
速走行・高速回転によっても安定に大容量・高密度化が
図れる。同様にの磁性層、支持体の熱収縮率改良も図
れる。またの高温、低温での潤滑剤の作用については
前述の種々の潤滑剤を一定の考え方の基に選択、組み合
わせることにより、高温と低温のいずれでも、良好な潤
滑性能が得られる。
【0035】マルチメデイア化が進むパソコンの分野で
はこれまでのフロッピーデイスクに代わる大容量の記録
メデイアが注目され始め、米国IOMEGA(アイオメ
ガ)社からZIPデイスクとして販売された。これは本
件出願人が開発したATOMM(Advanced S
uper Thin Layer & High Ou
tput Metal Media Technolo
gy)を用いた下層と薄層磁性層を有する記録媒体であ
り、3.7インチで100MB以上の記録容量を持った製
品が販売されている。100〜120MBの容量はMO
(3.5インチ)とほぼ同じ容量であり、1枚で新聞記事
なら7〜8月分収まるものである。データ(情報)の書
き込み・読み出し時間を示す転送レートは、1秒当たり
2MB以上とハードデイスク並であり、これまでのFD
の20倍、MOの2倍以上の早さを有し非常に大きな利
点を持つ。さらに下層と薄層磁性層を有するこの記録媒
体は現在のFDと同じ塗布型メデイアで大量生産が可能
であり、MOやハードデイスクに比べて低価格で有ると
いうメリットを有する。
【0036】本発明者らは、この様な媒体の知見をもと
に鋭意研究を行った結果、前記ZIPデイスクやMO
(3.5インチ)よりも格段に記録容量の大きい面記録密
度が0.17〜2Gbit/inch2、好ましくは0.2〜2
Gbit/inch2 更には面記録密度が0.35〜2Gbit/in
ch2であって、好ましくはΦmが10.0×10-3
1.0×10-3emu/cm2 であり、特にΦmが8.0×1
-3〜1.0×10-3emu/cm2 というかって世の中に知
られた製品では達成されたことのない大容量で高密度特
性と優れた耐久性を併せ持ち特に高密度記録領域でのエ
ラーレートが格段に改良された磁気記録媒体、特にディ
スク状磁気記録媒体が得られたものであり、これは磁気
テープ例えばコンピューターテープにも適用できる発明
である。
【0037】本発明の磁気記録媒体は超薄層の磁性層に
高出力、高分散性に優れた超微粒子の強磁性金属粉末を
含み、下層に球状又は針状などの無機粉末を含み、磁性
層を薄くすることで磁性層内の磁力相殺を低減し、高周
波領域での出力を大幅に高め、更に重ね書き特性も向上
させたものである。磁気ヘッドの改良により、狭ギャッ
プヘッドとの組合せにより超薄層磁性層の効果が一層発
揮でき、デジタル記録特性の向上が図れる。
【0038】磁性層の厚みは高密度記録の磁気記録方式
や磁気ヘッドから要求される性能にマッチするように好
ましくは0.05〜0.30μmであり、更に好ましく
は0.05〜0.25μmの薄層に選択される。均一で
かつ薄層にしたこのような超薄層磁性層は、好ましくは
下層と上層の重層構造とし、微粒子の強磁性金属粉末や
非磁性粉末を分散剤の使用と分散性の高い結合剤の組み
合わせにより高度に分散させ、高充填化を図った。使用
される強磁性金属粉末は大容量FDやコンピューターテ
ープの適性を最大限に引き出すために、高出力、高分散
性、高ランダマイズ性に優れた強磁性金属粉末を使用し
ている。即ち非常に微粒子で且つ高出力を達成できる平
均長軸長が好ましくは0.15μm以下、更に好ましく
は0.12μm以下の強磁性金属粉末、特に平均長軸長
が0.10μm以下で、結晶子サイズが80Å〜180
Åである強磁性金属粉末を用いることにより、更にCo
を多く含み、さらにAl、Si、Y、Ndなど成分を含
むことにより高出力、高耐久性が達成できる。高転送レ
ートを実現するために超薄層磁性層に適した3次元ネッ
トワーク結合剤システムを用い、高速回転時における走
行の安定性、耐久性を確保している。また広範囲な温湿
度条件下での使用や高速回転使用時でも、その効力を維
持できる複合潤滑剤を上下2層に配し、更に下層には潤
滑剤のタンクとしての役割を持たせ、上層磁性層に常に
適量の潤滑剤を供給できるようにし、上層磁性層の耐久
性を高め、信頼性を向上させている。また下層のクッシ
ョン効果は良好なヘッドタッチと安定した走行性をもた
らすことができる。
【0039】大容量記録システムでは高転送レートが求
められる。例えばZipでは転送速度が1.4MB/秒
であり、HiFDでは最大3.6MB/秒である。この
ためには磁気デイスクの回転数を、従来のFDシステム
に比べて1桁以上上げる必要がある。具体的には磁気デ
イスク回転数は1800rpm以上が好ましく、300
0rpm以上が更に好ましい。例えばZipでは磁気デ
イスク回転数は2968rpmであり、HiFDでは磁
気デイスク回転数は3600rpmである。また別のシ
ステムでは記録容量が650MB(0.65GB)では
磁気デイスク回転数は5400rpm、転送速度は7.
5MB/秒と予測されている。磁気記録の大容量化/高
密度化に伴い、記録トラック密度が向上する。一般には
媒体上にサーボ記録エリアを設け、記録トラックに対す
る磁気ヘッドのトレーサビリテイ確保を図っている。本
発明の磁気記録媒体では支持体として等方的寸度安定性
を高めた支持体を使用することが好ましく、トレーサビ
リテイの一層の安定化を図ることができる。そして超平
滑な支持体を用いることによって、磁性層の平滑性を更
に向上できる。
【0040】デイスク形態の磁気記録の高密度化には、
線記録密度とトラック密度の向上が必要である。このう
ちトラック密度の向上には、支持体の特性が重要であ
る。本発明の媒体では支持体の寸度安定性、特に等方性
に配慮している。高トラック密度における記録再生で
は、サーボ記録は不可欠な技術であるが、支持体を出来
るだけ等方化することで媒体サイドからもこの改良が図
れる。
【0041】本発明は磁性層を単層からATOMM構成
にするメリットは次のように考えられる。 (1)磁性層の薄層構造化による電磁変換特性の向上 (2)潤滑剤の安定供給による耐久性の向上 (3)上層磁性層の平滑化による高出力 (4)磁性層の機能分離による要求機能付与が容易 これらの機能は、単に磁性層を重層化するだけでは達成
できない。重層構造を構成するには、層を順次構成する
「逐次重層方式」が一般的である。この方式は先ず、下
層を塗布し、硬化、又は乾燥させた後、上層磁性層を同
様に塗布し、硬化、表面処理を行う。FDは磁気テープ
と異なり、両面に同様な処理を施す。塗布工程後スリッ
ト工程、パンチ工程、シェル組み込み工程、サーテファ
イ工程を経て最終製品として完成する。生産得率の点か
らは、下層が未だ湿潤状態の内に、上層磁性層を塗布す
る同時、又は逐次湿潤塗布が好ましい。
【0042】磁性層薄層構造化により以下のような電磁
変換特性の大幅な向上が出来る。 (1)記録減磁時特性の改良による高周波領域での出力
向上 (2)重ね書き(オーバーライト)特性の改良 (3)ウインドウマージンの確保 耐久性は磁気デイスクにとって重要な要素である。特に
高転送レートを実現するために磁気デイスクの回転数
を、従来のFDシステムに比べて1桁以上上げる必要が
あり、磁気ヘッド/カートリッジ内部品と媒体とが高速
摺動する場合の媒体耐久性の確保は重要な課題である。
媒体の耐久性を向上させる手段には、デイスク自身の膜
強度を上げる結合剤処方と、磁気ヘッドとの滑り性を維
持する潤滑剤処方がある。本発明の媒体では結合剤処方
に現行のFDシステムで実績のある3次元ネットワーク
結合剤システムを改良している。
【0043】潤滑剤は、使用される種々の温・湿度環境
下でそれぞれ優れた効果を発揮する潤滑剤を複数組み合
わせて使用し、広範囲な温度(低温、室温、高温)、湿
度(低湿、高湿)環境下でも各潤滑剤がそれぞれ機能を
発揮し、総合的に安定した潤滑効果を維持できるもので
ある。また上下2層の構造を活用し、下層に潤滑剤のタ
ンク効果を持たせることで上層磁性層に常に適量の潤滑
剤が供給されるようにし、上層磁性層の耐久性を向上で
きるようにしたものである。超薄層の磁性層に含ませる
ことが出来る潤滑剤量には限度があり、単純に磁性層を
うすくすることは潤滑剤の絶対量が減少し、走行耐久性
の劣化につながる。この場合、両者のバランスを得るこ
とは困難であった。上下2層に別々の機能を持たせ、互
いに補完することで電磁変換特性の向上と耐久性の向上
を両立させた。この機能分化は磁気ヘッドとメデイアを
高速摺動させるシステムでは特に有効であった。
【0044】下層には潤滑剤の保持機能の他に表面電気
抵抗のコントロール機能を付与できる。一般に電気抵抗
のコントロールには、磁性層中にカーボンブラック等の
固体導電材料を加えることが多い。これらは強磁性金属
粉末の充填密度を上げることの制約となるほか、磁性層
が薄層になるに従い、中心面平均表面粗さにも影響を与
える。下層に導電材料を加えることによってこれらの欠
点を除くことができる。
【0045】マルチメデイア社会になり、画像記録への
ニーズは産業界のみならず家庭でも益々強くなってお
り、本発明の大容量磁気記録媒体は単に文字、数字など
のデータ以外に、画像記録用媒体としての機能/コスト
の要請に十分応えられる能力を持つものである。本発明
の大容量媒体は実績のある塗布型磁気記録媒体をベース
としており、長期信頼性に富み、またコストパフォーマ
ンスに優れているものである。
【0046】本発明は以上のような種々の要因を積み重
ね、相乗的、有機的に作用させ、初めて達成されるもの
であると同時に前述の全ての技術を取捨選択して組み合
わせ、総合することによって得られた磁気記録媒体は例
えば、ソニ−(株)と富士フィルム(株)の共同開発し
たHiFDに適用できる能力を持つものである。HiF
Dは近年のパ−ソナルコンピュ−タ−の処理能力の急速
な発達や、扱う情報量の大幅な増大に伴い、大容量且つ
高速なデ−タ転送速度を備えたより高性能な新しいデ−
タ記録システムに対する要望と、一方現在の3.5イン
チ型フロッピ−デイスクは手軽に使える記録メデイアと
して世界中に普及しており、これらのデイスクを今後も
利用し、蓄積された膨大なデ−タを読み出して再利用で
きる新システムとして開発されたものである。3.5イ
ンチ型フロッピ−デイスク「HiFD」は200MBの
大容量、3.6MB/secの高速転送速度の、現行の
3.5インチ型フロッピ−デイスクとの記録・再生が可
能な下位互換を実現できる、次世代の大容量フロッピ−
デイスクシステムである。新たに開発した超薄層塗布型
メタルデイスクと、高密度記録用の狭いギャップと現行
の3.5インチ型フロッピ−デイスク用の広いギャップ
の両方を備えたデユアルデイスクリ−トギャップヘッド
の採用により200MBの大容量が実現でき、画像や音
声のような大容量のデ−タファイルを容易に取り扱うこ
とができるものである。また高い線記録密度と3600
rpmの高速デイスク回転により、従来の3.5インチ
型フロッピ−デイスク(2HD)の転送速度が約0.0
6MB/secに対し、最大3.6MB/secの高速
転送速度を実現したものである。これは従来に比べ約6
0倍の高速処理を可能とするものである。またデユアル
デイスクリ−トギャップヘッドをハ−ドデイスクと同様
なデイスクの回転によりヘッドが浮上するため、記録・
再生時にヘッドが接触しないため、高寿命・高信頼性の
ある浮上型にし、同時にヘッドの駆動にはリニアタイプ
のボイスコイルモ−タ−を用いることにより高速ランダ
ムアクセスを従来の3.5インチ型フロッピ−デイスク
ドライブに比べ、3〜4倍程度の高速化を可能にしてい
る。またデユアルデイスクリ−トギャップヘッドによ
り、現行の3.5インチ型フロッピ−デイスクとの記録
・再生が可能な下位互換を実現している。さらにヘッド
ロ−デイングをソフトに行う新機構を組み込むことによ
り、デイスクの磨耗を低減することができ、更にエラ−
訂正機能の搭載により高い信頼性を確保するものであ
る。このような200MBの大容量、3.6MB/se
cの高速転送速度の、現行の3.5インチ型フロッピ−
デイスクとの記録・再生が可能な下位互換を実現した、
次世代の大容量フロッピ−デイスクシステムに本発明の
磁気記録媒体は適用できるように開発されたものであ
る。
【0047】
【発明の実施の形態】
[磁性層]本発明の磁気記録媒体は超薄層磁性層を支持
体の片面だけでも、両面に設けても良い。下層を設ける
場合、上下層は下層を塗布後、下層が湿潤状態の内(W
/W)でも、下層が乾燥した後(W/D)にでも下層上
に上層磁性層を設けることが出来る。生産得率の点から
同時、又は逐次湿潤塗布が好ましいが、デイスクの場合
は乾燥後塗布も十分使用できる。本発明の重層構成で同
時、又は逐次湿潤塗布(W/W)では上層/下層が同時
に形成できるため、カレンダー工程などの表面処理工程
を有効に活用でき、超薄層でも上層磁性層の表面粗さを
良化できる。磁性層の抗磁力Hcは1800エルステッ
ド以上であることが必要であり、Bmは2000〜50
00G(ガウス)であることが好ましい。
【0048】[強磁性金属粉末]本発明の磁性層に使用
する強磁性金属粉末としては、α−Feを主成分とする
強磁性合金粉末が好ましい。請求項1の発明に使用され
る強磁性金属粉末(以下、「強磁性金属粉末a」とい
う)は少なくともFeとCoより構成され、かつAl/
(Fe+Co)の原子比Aが、3.0〜15.4%、好ま
しくは4.5〜15.0%であり,更に好ましくは6.
0〜12.0%である。。
【0049】請求項2の発明に使用される強磁性金属粉
末(以下、「強磁性金属粉末b」という)は、少なくと
もFeとCoより構成され、かつ希土類元素の総和/
(Fe+Co)の原子比Bが、0.5〜9.0%であり,
好ましくは1.0〜8.0%であり,更に好ましくは
1.0〜6.0%である。本発明の磁性層に使用する強
磁性金属粉末aは、希土類元素及びMgを含むことが好
ましく、強磁性金属粉末bは、Alを含むことが好まし
い。
【0050】強磁性金属粉末a及びbは更にMgを含ん
でもよく、Mg/(Fe+Co)の原子比Cが、好ましく
は0.05〜3.0%であり,更に好ましくは0.1〜
2.5%であり,特に好ましくは0.1〜2.0%であ
る。本発明において、原子比A、原子比B及び原子比C
の%表示は、原子%を意味する。
【0051】本発明において、強磁性金属粉末として、
強磁性金属粉末a及びbの両者の少なくとも一方を指す
場合は、以下、単に「強磁性金属粉末」という。本発明
の強磁性金属粉末において、CoはFeに対して3〜5
0原子%が好ましく、5〜45原子%が更に好ましく、
10〜45原子%が特に好ましく、最も好ましくは20
〜35原子%の範囲である。 前記強磁性金属粉末は、希
土類元素の総和/Alの原子比B/Aが好ましくは0.
05〜1.20、更に好ましくは0.10〜1.0、特
に好ましくは0.1〜0.6である。
【0052】本発明の磁性層に使用する強磁性金属粉末
は,好ましくはFe,Co,Al,Mgおよび希土類元
素を上記範囲内に含むことにより,優れた高密度記録特
性と優れた走行耐久性及び耐候性を得ることができるも
のである。 強磁性金属粉末が,上記必須成分を上記範囲
内に含むことにより,微粒子でありながら,粒子サイズ
の分布がシャープで均一性に優れ,適度な硬さを有し,
かつ分散性に優れるため,優れた高密度記録特性と優れ
た走行耐久性及び耐候性を得ることができるものであ
る。
【0053】すなわち,強磁性金属粉末aにおいて、A
l/(Fe+Co)の原子比Aが3.0%未満であれば,
走行耐久性が劣り,15.4%より多いと,高密度記録
特性が劣ってしまう。強磁性金属粉末bにおいて、原子
比Bが,0.5%未満では,優れた高密度記録特性を得
ることが難しい。 9.0%より多いと,優れた走行耐久
性を得ることが難しい。
【0054】強磁性金属粉末において、Mg/(Fe+
Co)の原子比Cが,0.05%未満では,優れた高密
度記録特性と優れた走行耐久性の両立をすることが難し
くなる傾向になる。 原子比Cが,3.0%より多いと,
優れた高密度記録特性と優れた走行耐久性及び耐候性を
得ることが難しくなる傾向がある。本発明の強磁性金属
粉末に用いられる希土類元素とは、Sc、Y、La、C
e、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Yb、及びLuの各々の元素を
言う。本発明においては、中でもYが好ましい。
【0055】Yの含有量は、希土類元素の総和に対し、
好ましくは40〜100原子%、更に好ましくは55〜
100原子%の範囲である。
【0056】本発明に使用される強磁性金属粉末の製法
は、特に制限されるべきものではないが、例えば特開平
8−279137号公報等に記載の方法が挙げられる。
具体的には、Fe塩またはFe塩とCo塩の水溶液から
ゲータイトを形成し、この懸濁液にCo含有化合物、A
l含有化合物、希土類元素の化合物、更にはMg含有化
合物あるいは後述する元素の化合物の水溶液を添加、混
合し、これらの含有されたゲータイト懸濁液を調製し、
該懸濁液を造粒、乾燥し、還元し、次いで徐酸化し本発
明の強磁性金属粉末を得る方法、単分散ヘマタイト粒子
あるいは必要によりこれをゲータイト化したものをCo
含有化合物、、Al含有化合物、希土類元素の化合物、
更にはMg含有化合物等で処理し、次いで還元する方法
等が挙げられる。なお、ゲータイトを形成する過程で一
部のAl化合物を添加してよい。
【0057】本発明の強磁性金属粉末はその他、公知の
製造方法を用いることができ、下記の方法を挙げること
ができる。複合有機酸塩(主としてシュウ酸塩)と水素
などの還元性気体で還元する方法、金属カルボニル化合
物を熱分解する方法、強磁性金属の水溶液に水素化ホウ
素ナトリウム、次亜リン酸塩あるいはヒドラジンなどの
還元剤を添加して還元する方法、金属を低圧の不活性気
体中で蒸発させて微粉末を得る方法などである。
【0058】ここで、少なくとも本発明の強磁性金属粉
末の組成を満足するようにあるいは更に所望の特性を得
るべく、上記塩または化合物の種類、量、脱水条件、還
元条件、徐酸化条件等を適宜設定すればよい。又、特性
改良のため強磁性金属粉末を再還元することも有効であ
る。徐酸化処理としては、有機溶剤に浸漬したのち乾燥
させる方法、有機溶剤に浸漬したのち酸素含有ガスを送
り込んで表面に酸化膜を形成したのち乾燥させる方法、
有機溶剤を用いず酸素ガスと不活性ガスの分圧を調整し
て表面に酸化皮膜を形成する方法等が挙げられる。
【0059】本発明においては、有機溶剤を用いず酸素
ガスと不活性ガスの分圧を調整して表面に酸化被膜を形
成する方法が適している。これらの強磁性金属粉末には
所定の原子以外にSi、S、Ca、Ti、V、Cr、C
u、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、B
a、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi、P、M
n、Zn、Ni、Sr、Bなどの原子を含んでもかまわ
ない。これら元素は通常、Feに対して5×10-4〜1
×10-1原子%で用いられる。強磁性金属粉末としてF
eに対してCo、Al及び希土類元素を加えた具体例と
しては、特開平6−215360号、特開平7−210
856号、特開平8−185624号、特開平8−27
9142号等が挙げられる。これらの強磁性金属粉末に
はあとで述べる分散剤、潤滑剤、界面活性剤、帯電防止
剤などで分散前にあらかじめ処理を行ってもかまわな
い。具体的には、特公昭44−14090号、特公昭4
5−18372号、特公昭47−22062号、特公昭
47−22513号、特公昭46−28466号、特公
昭46−38755号、特公昭47−4286号、特公
昭47−12422号、特公昭47−17284号、特
公昭47−18509号、特公昭47−18573号、
特公昭39−10307号、特公昭46−39639
号、米国特許第3026215号、同3031341
号、同3100194号、同3242005号、同33
89014号などに記載されている。Mgを加えた具体
例として,特公平1−51042号,特公平8−313
66号,特開昭63−222404号,特開平5−54
371号等が挙げられる。 またFe,Co,Al,Mg
および希土類元素を含む強磁性金属粉末の具体例とし
て,特開平9−27117号,特開平9−35247号
等が挙げられる.
【0060】本発明の磁性層の強磁性金属粉末をBET
法による比表面積で表せば通常、40〜80m2 /gで
あり、好ましくは45〜70m2/gである。40m2
g以下ではノイズが高くなり、80m2/g以上では表
面性が得にくくなる傾向があり、好ましくない。本発明
の磁性層の強磁性金属粉末の結晶子サイズは好ましくは
80〜180Åであり、更に好ましくは100〜180
Å、特に好ましくは110〜175Åである。強磁性金
属粉末の平均長軸長は通常、0.01μm以上0.25
μm以下であり、好ましくは0.03μm以上0.15μ
m以下であり、さらに好ましくは0.04μm以上0.1
2μm以下である。強磁性金属粉末の針状比は通常、
3.0以上15.0以下が好ましく、さらには3.0以
上12.0以下が好ましく、特に3.0以上9.0以下
が好ましい。強磁性金属粉末の飽和磁化σs は通常、1
00〜180emu/gであり、好ましくは110emu/g 〜
170emu/g 、更に好ましくは125〜160emu/g で
ある。強磁性金属粉末の抗磁力Hcは1700エルステ
ッド以上3500エルステッド以下が好ましく、更に好
ましくは1,800エルステッド以上3000エルステ
ッド以下である。強磁性金属粉末の表面は緻密な酸化膜
で覆われていることが好ましい。 また、Al及び希土類
元素は強磁性金属粉末の各粒子の表層部に多く存在する
ことが好ましい。
【0061】強磁性金属粉末の含水率は0.01〜2%
とするのが好ましい。結合剤の種類によって強磁性金属
粉末の含水率は最適化するのが好ましい。強磁性金属粉
末のpHは、用いる結合剤との組合せにより最適化する
ことが好ましい。その範囲はpH4〜12であるが、好
ましくはpH6〜10である。強磁性金属粉末は必要に
応じ、Al、Si、Pまたはこれらの酸化物などで表面
処理が施されてもかまわない。その量は強磁性金属粉末
に対し0.1〜20重量%好ましくは0.1〜10重量
%であり表面処理を施すと脂肪酸などの潤滑剤の吸着が
100mg/m 2 以下になり好ましい。強磁性金属粉末
には可溶性のNa、Ca、Fe、Ni、Srなどの無機
イオンを含む場合がある。これらは、本質的に無い方が
好ましいが、200ppm以下であれば特に特性に影響を
与えることは少ない。また、本発明に用いられる強磁性
金属粉末は空孔が少ないほうが好ましくその値は20容
量%以下、さらに好ましくは5容量%以下である。また
形状については針状、米粒状、紡錘状のいずれでもかま
わない。強磁性金属粉末自体のSFDは小さい方が好ま
しく、0.8以下が好ましい。強磁性金属粉末のHcの
分布を小さくする必要がある。尚、SFDが0.8以下
であると、電磁変換特性が良好で、出力が高く、また、
磁化反転がシャープでピークシフトも少なくなり、高密
度デジタル磁気記録に好適である。Hcの分布を小さく
するためには、強磁性金属粉末においてはゲ−タイトの
粒度分布を良くする、焼結を防止するなどの方法があ
る。
【0062】[非磁性層]次に下層に関する詳細な内容
について説明する。本発明の下層に用いられる無機粉末
は、非磁性粉末であり、例えば、金属酸化物、金属炭酸
塩、金属硫酸塩、金属窒化物、金属炭化物、金属硫化
物、等の無機化合物から選択することができる。無機化
合物としては例えばα化率90%以上のα−アルミナ、
β−アルミナ、γ−アルミナ、θ−アルミナ、炭化ケイ
素、酸化クロム、酸化セリウム、α−酸化鉄、ヘマタイ
ト、ゲータイト、コランダム、窒化珪素、チタンカ−バ
イト、酸化チタン、二酸化珪素、酸化スズ、酸化マグネ
シウム、酸化タングステン、酸化ジルコニウム、窒化ホ
ウ素、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫
酸バリウム、二硫化モリブデンなどが単独または組合せ
で使用される。特に好ましいのは、粒度分布の小ささ、
機能付与の手段が多いこと等から、二酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化鉄、硫酸バリウムであり、更に好ましいのは
二酸化チタン、α酸化鉄である。これら無機粉末の平均
粒子径は0.005〜2μmが好ましいが、必要に応じ
て平均粒子径の異なる無機粉末を組み合わせたり、単独
の無機粉末でも粒径分布を広くして同様の効果をもたせ
ることもできる。とりわけ好ましいのは無機粉末の粒子
径は0.01μm〜0.2μmである。特に、無機粉末
が粒状金属酸化物である場合は、平均粒子径0.08μ
m以下が好ましく、針状金属酸化物である場合は、平均
長軸長が0.3μm以下が好ましく、0.2μm以下が
さらに好ましく、0.10μm以下が特に好ましい。針
状比は3〜12が好ましく、4〜9が更に好ましい。タ
ップ密度は通常、0.05〜2g/ml、好ましくは0.2
〜1.5g/mlである。無機粉末の含水率は通常、0.1
〜5重量%、好ましくは0.2〜3重量%、更に好まし
くは0.3〜1.5重量%である。無機粉末のpHは通
常、2〜11であるが、pHは5.5〜10の間が特に
好ましい。無機粉末の比表面積は通常、1〜100m2 /
g、好ましくは5〜80m2 /g、更に好ましくは10〜7
0m2 /gである。無機粉末の結晶子サイズは0.004
μm〜1μmが好ましく、0.04μm〜0.1μmが
更に好ましい。DBP(ジブチルフタレート)を用いた
吸油量は通常、5〜100ml/100g、好ましくは10〜
80ml/100g、更に好ましくは20〜60ml/100gであ
る。比重は通常、1〜12、好ましくは3〜6である。
形状は針状、球状、多面体状、板状のいずれでも良い。
モース硬度は4以上、10以下のものが好ましい。無機
粉末のSA(ステアリン酸)吸着量は通常、1〜20μ
mol/ m2 、好ましくは2〜15μmol/m 2 、さらに好ま
しくは3〜8μmol/ m2 である。pHは3〜6の間にあ
ることが好ましい。これらの無機粉末の表面には表面処
理が施されてAl23 、SiO2 、TiO2 、Zr
2 、SnO2 、Sb23 、ZnO、Y23 が存在す
ることが好ましい。特に分散性に好ましいのはAl2
3 、SiO2 、TiO2 、ZrO2 であるが、更に好ま
しいのはAl23 、SiO2 、ZrO2 である。これ
らは組み合わせて使用しても良いし、単独で用いること
もできる。また、目的に応じて共沈させた表面処理層を
用いても良いし、先ずアルミナを存在させた後にその表
層にシリカを存在させる方法、またはその逆の方法を採
ることもできる。また、表面処理層は目的に応じて多孔
質層にしても構わないが、均質で密である方が一般には
好ましい。
【0063】本発明の下層に用いられる無機粉末の具体
的な例としては、アルミナとして住友化学製HIT−1
00(平均粒子径0.11μm),ZA−G1、酸化鉄とし
て昭和電工製ナノタイト(平均粒子径0.06μm)、
酸化鉄として戸田工業社製αヘマタイトDPN−25
0,DPN−250BX(平均長軸長0.16μm、平
均短軸長0.02μm、針状比7.45),DPN−2
45,DPN−270BX,DPN−550BX,DP
N−550RX(平均長軸長0.15μm、平均短軸長
0.02μm、針状比7.5),DPN−650RX、
チタン工業製αヘマタイトα−40、石原産業製αヘマ
タイトE270,E271,E300,E303、酸化
チタンとして石原産業製酸化チタンTTO−51B(平
均粒子径0.01〜0.03μm),TTO−55A
(平均粒子径0.03〜0.05μm),TTO−55
B(平均粒子径0.03〜0.05μm),TTO−5
5C(平均粒子径0.03〜0.05μm),TTO−
55S(平均粒子径0.03〜0.05μm),TTO
−55D(平均粒子径0.03〜0.05μm),SN
−100、チタン工業製酸化チタンSTT−4D(平均
粒子径0.013μm),STT−30D(平均粒子径
0.09μm),STT−30(平均粒子径0.12μ
m),STT−65C(平均粒子径0.12μm)、テ
イカ製酸化チタンMT−100S(平均粒子径0.01
5μm),MT−100T(平均粒子径0.015μ
m),MT−150W(平均粒子径0.015μm),
MT−500B(平均粒子径0.035μm),MT−
600B(平均粒子径0.050μm),MT−100
F,MT−500HD、堺化学製酸化亜鉛としてFIN
EX−25(平均粒子径0.5μm),堺化学製硫酸バ
リウムとしてBF−1(平均粒子径0.05μm),B
F−10(平均粒子径0.06μm),BF−20(平
均粒子径0.03μm),ST−M、同和鉱業製DEF
IC−Y,DEFIC−R、日本アエロジル製AS2B
M,TiO2P25、宇部興産製100A,500A、
及びそれを焼成したものが挙げられる。特に好ましい無
機粉末は二酸化チタンとα−酸化鉄である。
【0064】例えば、α−酸化鉄(ヘマタイト)は以下
のような諸条件の基で製造される。即ち、α−Fe2
3 粒子粉末の製造は、針状ゲータイト粒子を前駆体粒子
とする。針状ゲータイト粒子は例えば次のような方法で
製造できる。 第一鉄水溶液に等量以上の水酸化アルカリ水溶液を加
え、水酸化第一鉄コロイドを含むpH11以上の懸濁液
を調製し、80℃以下の温度でこれに酸素含有ガスを通
気して第一鉄イオンに酸化反応を行わさせ、針状ゲータ
イト粒子を生成させる方法。
【0065】第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ水溶液と
を反応させ、得られるFeCO3 を含む懸濁液に酸素含
有ガスを通気して鉄イオンに酸化反応を行わさせ、紡錘
状を呈した針状ゲータイト粒子を生成させる方法。 第一鉄塩水溶液に等量未満の水酸化アルカリ水溶液ま
たは炭酸アルカリ水溶液を添加し、得られる水酸化第一
鉄コロイドを含む第一鉄塩水溶液に酸素含有ガスを通気
して鉄イオンに酸化反応を行わさせ、針状ゲータイト核
粒子を生成する。次いで、該針状ゲータイト核粒子を含
む第一鉄塩水溶液に、該第一鉄塩水溶液中のFe2+に対
し等量以上の水酸化アルカリ水溶液を添加し、その後、
酸素含有ガスを通気して前記針状ゲータイト核粒子を成
長させる方法。
【0066】 第一鉄水溶液に等量未満の水酸化アル
カリまたは炭酸アルカリ水溶液を添加して水酸化第一鉄
コロイドを含む第一鉄塩水溶液を調製し、得られた水溶
液に酸素含有ガスを通気して鉄イオンに酸化反応を行わ
させ、これによって針状ゲータイト核粒子を生成させ、
次いで、酸性乃至中性領域で前記針状ゲータイト核粒子
を成長させる方法。
【0067】尚、ゲータイト粒子の生成反応中に粒子粉
末の特性向上等の為に通常添加されているNi、Zn、
P、Si等の異種元素が添加されていても支障はない。
前駆体粒子である針状ゲータイト粒子を200〜500
℃の温度範囲で脱水するか、必要に応じて、更に350
〜800℃の温度範囲で加熱処理により焼き鈍しをして
針状α−Fe2 3 粒子を得る。尚、脱水または焼き鈍
しされる針状ゲータイト粒子の表面にP、Si、B、Z
r、Sb等の焼結防止剤が付着していても支障はない。
350〜800℃の温度範囲で加熱処理により焼き鈍し
をするのは、脱水されて得られた針状α−Fe2 3
子の粒子表面に生じている空孔を焼き鈍しにより、粒子
の極表面を溶融させて空孔をふさいで平滑な表面形態と
させる事が好ましいからである。
【0068】本発明において用いられるα−Fe2 3
粒子粉末は、前記脱水または焼き鈍しをして得られた針
状α−Fe2 3 粒子から次のようにして製造すること
ができる。針状α−Fe2 3 粒子を水溶液中に分散し
て懸濁液を得る。得られた懸濁液にAl化合物を添加
し、懸濁液のpHを調整するとともにα−Fe2 3
子の表面にそのAl化合物で被覆し、次いで、濾過、水
洗、乾燥、粉砕、必要により更に脱気・圧密処理等を施
す。用いられるAl化合物は酢酸アルミニウム、硫酸ア
ルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム等の
アルミニウム塩やアルミン酸ソーダ等のアルミン酸アル
カリ塩を使用することができる。この場合のAl化合物
添加量はα−Fe2 3 粒子粉末に対してAl換算で
0.01〜50重量%である。0.01重量%未満であ
る場合には、結合剤樹脂中における分散が不十分であ
り、50重量%を超える場合には粒子表面に浮遊するA
l化合物同士が相互作用するために好ましくない。本発
明における下層の無機粉末においては、Al化合物とと
もにSi化合物を始めとして、P、Ti、Mn、Ni、
Zn、Zr、Sn、Sbから選ばれる化合物の1種また
は2種以上を用いて被覆することもできる。Al化合物
とともに用いるこれらの化合物の添加量はそれぞれα−
Fe2 3 粒子粉末に対して0.01〜50重量%の範
囲である。0.01重量%未満である場合には添加によ
る分散性向上の効果が殆どなく、50重量%を超える場
合には、粒子表面以外に浮遊する化合物同士が相互作用
をする為に好ましくない。
【0069】二酸化チタンの製法に関しては以下の通り
例示できる。これらの酸化チタンの製法は主に硫酸法と
塩素法がある。硫酸法はイルミナイトの源鉱石を硫酸で
蒸解し、Ti,Feなどを硫酸塩として抽出する。硫酸
鉄を晶析分離して除き、残りの硫酸チタニル溶液を濾過
精製後、熱加水分解を行なって、含水酸化チタンを沈澱
させる。これを濾過洗浄後、夾雑不純物を洗浄除去し、
粒径調節剤などを添加した後、80〜1000℃で焼成
すれば粗酸化チタンとなる。ルチル型とアナターゼ型は
加水分解の時に添加される核剤の種類によりわけられ
る。この粗酸化チタンを粉砕、整粒、表面処理などを施
して作成する。塩素法の原鉱石は天然ルチルや合成ルチ
ルが用いられる。鉱石は高温還元状態で塩素化され、T
iはTiCl4にFeはFeCl2 となり、冷却により
固体となった酸化鉄は液体のTiCl4 と分離される。
得られた粗TiCl4 は精留により精製した後核生成剤
を添加し、1000℃以上の温度で酸素と瞬間的に反応
させ、粗酸化チタンを得る。この酸化分解工程で生成し
た粗酸化チタンに顔料的性質を与えるための仕上げ方法
は硫酸法と同じである。
【0070】表面処理は上記酸化チタン素材を乾式粉砕
後、水と分散剤を加え、湿式粉砕、遠心分離により粗粒
分級が行なわれる。その後、微粒スラリーは表面処理槽
に移され、ここで金属水酸化物の表面被覆が行なわれ
る。まず、所定量のAl、Si、Ti、Zr、Sb、S
n、Znなどの塩類水溶液を加え、これを中和する酸、
またはアルカリを加えて、生成する含水酸化物で酸化チ
タン粒子表面を被覆する。副生する水溶性塩類はデカン
テーション、濾過、洗浄により除去し、最終的にスラリ
ーpHを調節して濾過し、純水により洗浄する。洗浄済
みケーキはスプレードライヤーまたはバンドドライヤー
で乾燥される。最後にこの乾燥物はジェットミルで粉砕
され、製品になる。
【0071】また、水系ばかりでなく酸化チタン粉体に
AlCl3 、SiCl4 の蒸気を通じその後水蒸気を流
入してAl、Si表面処理を施すことも可能である。
【0072】下層にカ−ボンブラックを混合させて公知
の効果である表面電気抵抗Rsを下げること、光透過率
を小さくすることができるとともに、所望のマイクロビ
ッカース硬度を得る事ができる。また、下層にカーボン
ブラックを含ませることで潤滑剤貯蔵の効果をもたらす
ことも可能である。カーボンブラックの種類はゴム用フ
ァ−ネス、ゴム用サ−マル、カラ−用ブラック、アセチ
レンブラック、等を用いることができる。下層のカーボ
ンブラックは所望する効果によって、以下のような特性
を最適化すべきであり、併用することでより効果が得ら
れることがある。
【0073】下層のカ−ボンブラックの比表面積は10
0〜500m2/g、好ましくは150〜400m2/g、
DBP吸油量は20〜400ml/100g、好ましくは30
〜400ml/100gである。カ−ボンブラックの平均粒子
径は5nm〜80nm、好ましくは10〜50nm、さ
らに好ましくは10〜40nmである。平均粒子径が8
0nmより大きいカ−ボンブラックを少量含んでもかま
わない。カ−ボンブラックのpHは2〜10、含水率は
0.1〜10重量%、タップ密度は0.1〜1g/mlが
好ましい。本発明に用いられるカ−ボンブラックの具体
的な例としてはキャボット社製 BLACKPEARL
S 2000(平均粒子径15nm),1400(平均粒子
径13nm)、1300(平均粒子径13nm),1100(平
均粒子径14nm),1000,900(平均粒子径15n
m),800,880,700、L(平均粒子径24n
m),VULCAN XC−72(平均粒子径30nm)、
P(平均粒子径19nm)、三菱化成工業社製 #3050
B,#3150B,#3250B(平均粒子径30nm),
#3750B,#3950B(平均粒子径16nm),#9
50(平均粒子径16nm),#650B,#970B,#
850B(平均粒子径18nm),MA−600(平均粒子
径18nm),MA−230,#4000,#4010、コ
ロンビアンカ−ボン社製 CONDUCTEX SC
(平均粒子径17nm)、SC−U(平均粒子径20nm)、9
75(平均粒子径20nm)、RAVEN 8800(平均
粒子径13nm),8000(平均粒子径13nm),7000
(平均粒子径14nm),5750(平均粒子径17nm),5
250(平均粒子径19nm),5000(平均粒子径12n
m)、3500(平均粒子径16nm),2100(平均粒
子径17nm),2000(平均粒子径18nm),1800
(平均粒子径18nm),1500(平均粒子径18nm),1
255(平均粒子径23nm),1250(平均粒子径21n
m),1035(平均粒子径27nm)、アクゾー社製ケッ
チェンブラックEC(平均粒子径30nm)、旭カ−ボンブ
ラック社製 #80(平均粒子径20nm)、#70(平均
粒子径27nm)、#60(平均粒子径49nm)、#55(平
均粒子径68nm)、アサヒサ−マル(平均粒子径72nm)な
どがあげられる。下層に用いられる平均粒子径が80n
mより大きいカ−ボンブラックとしては旭カ−ボンブラ
ック社製 #50(平均粒子径94nm)、#35(平均粒
子径82nm)などが挙げられる。カ−ボンブラックを分散
剤などで表面処理したり、樹脂でグラフト化して使用し
ても、表面の一部をグラファイト化したものを使用して
もかまわない。また、カ−ボンブラックを塗料に添加す
る前にあらかじめ結合剤で分散してもかまわない。これ
らのカーボンブラックは上記無機粉末に対して50重量
%を越えない範囲、非磁性層総重量の40%を越えない
範囲で使用できる。これらのカ−ボンブラックは単独、
または組合せで使用することができる。本発明で使用で
きるカ−ボンブラックは例えば「カ−ボンブラック便
覧」(カ−ボンブラック協会編)を参考にすることがで
きる。
【0074】また下層には有機質粉末を目的に応じて、
添加することもできる。例えば、アクリルスチレン系樹
脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、メラミン系樹脂粉
末、フタロシアニン系顔料が挙げられるが、ポリオレフ
ィン系樹脂粉末、ポリエステル系樹脂粉末、ポリアミド
系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉末、ポリフッ化エチレ
ン樹脂も使用することができる。その製法は特開昭62
−18564号、特開昭60−255827号に記され
ているようなものが使用できる。
【0075】下層の結合剤、潤滑剤、分散剤、添加剤、
溶剤、分散方法その他は以下に記載する磁性層のそれが
適用できる。特に、結合剤量、種類、添加剤、分散剤の
添加量、種類に関しては磁性層に関する公知技術が適用
できる。 [結合剤]本発明において、磁性層、非磁性層、バック
層の結合剤、潤滑剤、分散剤、添加剤、溶剤、分散方法
その他は磁性層、非磁性層、バック層のそれが適用でき
る。特に、非磁性層、バック層においては結合剤量、種
類、添加剤、分散剤の添加量、種類に関して磁性層に関
する公知技術が適用できる。
【0076】本発明に使用される結合剤としては従来公
知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂やこれら
の混合物が使用される。熱可塑性樹脂としては、ガラス
転移温度が−100〜150℃、数平均分子量が1,0
00〜200,000、好ましくは10,000〜10
0,000、重合度が約50〜1000程度のものであ
る。
【0077】このような例としては、塩化ビニル、酢酸
ビニル、ビニルアルコ−ル、マレイン酸、アクリル酸、
アクリル酸エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、スチレン、
ブタジエン、エチレン、ビニルブチラ−ル、ビニルアセ
タ−ル、ビニルエ−テル、等を構成単位として含む重合
体または共重合体、ポリウレタン樹脂、各種ゴム系樹脂
がある。また、熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては
フェノ−ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、アクリル
系反応樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリコ−ン樹脂、
エポキシ−ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂とイソシ
アネ−トプレポリマ−の混合物、ポリエステルポリオ−
ルとポリイソシアネ−トの混合物、ポリウレタンとポリ
イソシアネートの混合物等があげられる。これらの樹脂
については朝倉書店発行の「プラスチックハンドブッ
ク」に詳細に記載されている。また、公知の電子線硬化
型樹脂を各層に使用することも可能である。これらの例
とその製造方法については特開昭62−256219に
詳細に記載されている。以上の樹脂は単独または組合せ
て使用できるが、好ましいものとして塩化ビニル樹脂、
塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル
ビニルアルコ−ル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニル無水
マレイン酸共重合体、から選ばれる少なくとも1種とポ
リウレタン樹脂の組合せ、またはこれらにポリイソシア
ネ−トを組み合わせたものがあげられる。
【0078】ポリウレタン樹脂の構造はポリエステルポ
リウレタン、ポリエ−テルポリウレタン、ポリエ−テル
ポリエステルポリウレタン、ポリカ−ボネ−トポリウレ
タン、ポリエステルポリカ−ボネ−トポリウレタン、ポ
リカプロラクトンポリウレタンなど公知のものが使用で
きる。ここに示したすべての結合剤について、より優れ
た分散性と耐久性を得るためには必要に応じ、−COO
M,−SO3 M、−OSO3 M、−P=O(OM)2
−O−P=O(OM)2 、(以上につきMは水素原子、
またはアルカリ金属塩基)、−NR2 、−N+3 (R
は炭化水素基)、エポキシ基、−SH、−CN、などか
ら選ばれる少なくともひとつ以上の極性基を共重合また
は付加反応で導入したものを用いることが好ましい。こ
のような極性基の量は10-1〜10-8モル/gであり、好
ましくは10-2〜10-6モル/gである。これら極性基以
外にポリウレタン分子末端に少なくとも1個ずつ、合計
2個以上のOH基を有することが好ましい。OH基は硬
化剤であるポリイソシアネ−トと架橋して3次元の網状
構造を形成するので、分子中に多数含むほど好ましい。
特にOH基は分子末端にある方が硬化剤との反応性が高
いので好ましい。分子末端にOH基を3個以上有するこ
とが好ましく、4個以上有することが特に好ましい。本
発明において、ポリウレタンを用いる場合はガラス転移
温度が−50〜150℃、好ましくは0℃〜100℃、
破断伸びが100〜2000%、破断応力は0.05〜
10Kg/mm2 、降伏点は0.05〜10Kg/m m2 が好ま
しい。このような物性を有することにより、好ましくは
デイスク回転数が1800rpm以上、更に好ましくは
デイスク回転数が3000rpm以上の高速回転数でも
良好な機械的特性を有する塗膜が得られる。
【0079】本発明に用いられるこれらの結合剤の具体
的な例としては塩化ビニル系共重合体としてユニオンカ
−バイト社製VAGH、VYHH、VMCH、VAG
F、VAGD,VROH,VYES,VYNC,VMC
C,XYHL,XYSG,PKHH,PKHJ,PKH
C,PKFE,日信化学工業社製、MPR−TA、MP
R−TA5,MPR−TAL,MPR−TSN,MPR
−TMF,MPR−TS、MPR−TM、MPR−TA
O、電気化学社製1000W、DX80,DX81,D
X82,DX83、100FD、日本ゼオン社製MR−
104、MR−105、MR110、MR100、MR
555、400X−110A、ポリウレタン樹脂として
日本ポリウレタン社製ニッポランN2301、N230
2、N2304、大日本インキ社製パンデックスT−5
105、T−R3080、T−5201、バ−ノックD
−400、D−210−80、クリスボン6109,7
209,東洋紡社製バイロンUR8200,UR830
0、UR−8700、RV530,RV280、大日精
化社製ポリカ−ボネ−トポリウレタン、ダイフェラミン
4020,5020,5100,5300,9020,
9022、7020,三菱化成社製ポリウレタン、MX
5004,三洋化成社製ポリウレタン、サンプレンSP
−150、旭化成社製ポリウレタン、サランF310,
F210などが挙げられる。
【0080】本発明の非磁性層、磁性層に用いられる結
合剤は非磁性粉末または強磁性金属粉末に対し、5〜5
0重量%の範囲、好ましくは10〜30重量%の範囲で
用いられる。ここで、非磁性粉末は、カーボンブラック
を除く無機粉末を指す。塩化ビニル系樹脂を用いる場合
は5〜30重量%、ポリウレタン樹脂を用いる場合は2
〜20重量%、ポリイソシアネ−トは2〜20重量%の
範囲でこれらを組み合わせて用いることが好ましいが、
例えば、微量の脱塩素によりヘッド腐食が起こる場合
は、ポリウレタンのみまたはポリウレタンとイソシアネ
ートのみを使用することも可能である。
【0081】本発明の磁気記録媒体は二層以上から構成
することができる。従って、結合剤量、結合剤中に占め
る塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイソシア
ネ−ト、あるいはそれ以外の樹脂の量、磁性層を形成す
る各樹脂の分子量、極性基量、あるいは先に述べた樹脂
の物理特性などを必要に応じ非磁性層、磁性層とで変え
ることはもちろん可能であり、むしろ各層で最適化すべ
きであり、多層磁性層に関する公知技術を適用できる。
例えば、各層で結合剤量を変更する場合、磁性層表面の
擦傷を減らすためには磁性層の結合剤量を増量すること
が有効であり、ヘッドに対するヘッドタッチを良好にす
るためには、非磁性層の結合剤量を多くして柔軟性を持
たせることができる。
【0082】本発明に用いるポリイソシアネ−トとして
は、トリレンジイソシアネ−ト、4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネ−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ
−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネ−ト、o−トルイジンジイソシアネ−
ト、イソホロンジイソシアネ−ト、トリフェニルメタン
トリイソシアネ−ト等のイソシアネ−ト類、また、これ
らのイソシアネ−ト類とポリアルコールとの生成物、ま
た、イソシアネート類の縮合によって生成したポリイソ
シアネ−ト等を使用することができる。これらのイソシ
アネート類の市販されている商品名としては、日本ポリ
ウレタン社製、コロネートL、コロネ−トHL,コロネ
−ト2030、コロネ−ト2031、ミリオネ−トM
R,ミリオネ−トMTL、武田薬品社製、タケネ−トD
−102,タケネ−トD−110N、タケネ−トD−2
00、タケネ−トD−202、住友バイエル社製、デス
モジュ−ルL,デスモジュ−ルIL、デスモジュ−ル
N,デスモジュ−ルHL,等がありこれらを単独または
硬化反応性の差を利用して二つもしくはそれ以上の組合
せで各層とも用いることができる。
【0083】[カーボンブラック、研磨剤]本発明の磁
性層に使用されるカ−ボンブラックはゴム用ファ−ネ
ス、ゴム用サ−マル、カラ−用ブラック、アセチレンブ
ラック、等を用いることができる。比表面積は5〜50
0m2/g、DBP吸油量は10〜400ml/100
g、平均粒子径は5nm〜300nm、pHは2〜1
0、含水率は0.1〜10重量%、タップ密度は0.1
〜1g/cc、が各々好ましい。本発明に用いられるカ−
ボンブラックの具体的な例としてはキャボット社製、B
LACKPEARLS 2000(平均粒子径15nm)、
1300(平均粒子径13nm)、1000(平均粒子径16
nm)、900(平均粒子径15nm)、905、800(平
均粒子径17nm),700(平均粒子径18nm)、VULC
AN XC−72(平均粒子径30nm)、STERLIN
G FT(平均粒子径180nm)、旭カ−ボン社製、#8
0(平均粒子径20nm)、#60(平均粒子径49nm),#
55(平均粒子径68nm)、#50(平均粒子径94nm)、
#35(平均粒子径94nm)、三菱化成工業社製、#24
00B(平均粒子径15nm)、#2300(平均粒子径15
nm)、#900(平均粒子径16nm),#1000(平均
粒子径18nm)、#30(平均粒子径30nm),#40(平
均粒子径20nm)、#10B(平均粒子径84nm)、コロン
ビアンカ−ボン社製、CONDUCTEX SC(平均
粒子径17nm)、RAVEN 150(平均粒子径18n
m)、50(平均粒子径21nm),40(平均粒子径24n
m),15(平均粒子径27nm)、RAVEN MTP
(平均粒子径275nm)、RAVEN−MT−Pビ−
ズ(平均粒子径330nm)、日本EC社製、ケッチェンブ
ラックEC40(平均粒子径30nm)、カーンカルブ社
製、サーマルブラック(平均粒子径270nm)、など
があげられる。カ−ボンブラックを分散剤などで表面処
理したり、樹脂でグラフト化して使用しても、表面の一
部をグラファイト化したものを使用してもかまわない。
また、カ−ボンブラックを磁性塗料に添加する前にあら
かじめ結合剤で分散してもかまわない。これらのカ−ボ
ンブラックは単独、または組合せで使用することができ
る。カ−ボンブラックを使用する場合は強磁性金属粉末
に対する量の0.1〜30重量%で用いることが好まし
い。カ−ボンブラックは磁性層の帯電防止、摩擦係数低
減、遮光性付与、膜強度向上などの働きがあり、これら
は用いるカ−ボンブラックにより異なる。従って本発明
に使用されるこれらのカ−ボンブラックは上層磁性層、
下層非磁性層でその種類、量、組合せを変え、粒子径、
吸油量、電導度、pHなどの先に示した諸特性をもとに
目的に応じて使い分けることはもちろん可能であり、む
しろ各層で最適化すべきものである。本発明の磁性層で
使用できるカ−ボンブラックは例えば「カ−ボンブラッ
ク便覧」カ−ボンブラック協会編 を参考にすることが
できる。
【0084】本発明の磁性層に用いられる研磨剤として
はα化率90%以上のα−アルミナ、β−アルミナ、炭
化ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、α−酸化鉄、コ
ランダム、人造ダイアモンド、窒化珪素、炭化珪素チタ
ンカ−バイト、酸化チタン、二酸化珪素、窒化ホウ素、
など主としてモ−ス硬度6以上の公知の材料が単独また
は組合せで使用される。また、これらの研磨剤同士の複
合体(研磨剤を他の研磨剤で表面処理したもの)を使用
してもよい。これらの研磨剤には主成分以外の化合物ま
たは元素が含まれる場合もあるが主成分が90%以上で
あれば効果にかわりはない。これら研磨剤の平均粒子径
は通常、0.01〜2μmで、0.01〜1μmが好ま
しく、0.01〜0.5μmが更に好ましく、0.01
〜0.3μmが特に好ましく、特に電磁変換特性を高め
るためには、その粒度分布が狭い方が好ましい。また耐
久性を向上させるには必要に応じて平均粒子径の異なる
研磨剤を組み合わせたり、単独の研磨剤でも粒径分布を
広くして同様の効果をもたせることも可能である。タッ
プ密度は0.3〜2g/cc、含水率は0.1〜5重量%、
pHは2〜11、比表面積は1〜30m2/gが各々好まし
い。本発明に用いられる研磨剤の形状は針状、球状、サ
イコロ状、のいずれでも良いが、形状の一部に角を有す
るものが研磨性が高く好ましい。具体的にはα−アルミ
ナの例として住友化学社製AKP−12(平均粒子径0.
50μm)、AKP−15(平均粒子径0.45μm)、AK
P−20(平均粒子径0.39μm)、AKP−30(平均
粒子径0.23μm)、AKP−50(平均粒子径0.16μ
m)、HIT−20、HIT−30、HIT−55(平
均粒子径0.20μm)、HIT−60、HIT−70(平
均粒子径0.15μm)、HIT−80、HIT−100
(平均粒子径0.11μm)、レイノルズ社製、ERC−D
BM(平均粒子径0.22μm)、HP−DBM(平均粒子
径0.22μm)、HPS−DBM(平均粒子径0.19μ
m)、不二見研磨剤社製、WA10000(平均粒子径
0.29μm)、上村工業社製、UB20(平均粒子径0.13
μm)、酸化クロムの例として日本化学工業社製、G−
5(平均粒子径0.32μm)、クロメックスU2(平均粒
子径0.18μm)、クロメックスU1(平均粒子径0.17μ
m)、α−酸化鉄の例として戸田工業社製、TF100
(平均粒子径0.14μm)、TF140(平均粒子径0.17
μm)、炭化ケイ素の例としてイビデン社製、ベータラ
ンダムウルトラファイン(平均粒子径0.16μm)、二酸
化珪素の例として昭和鉱業社製、B−3(平均粒子径0.
17μm)などが挙げられる。これらの研磨剤は必要に応
じ非磁性層に添加することもできる。非磁性層に添加す
ることで表面形状を制御したり、研磨剤の突出状態を制
御したりすることができる。これら磁性層、非磁性層の
添加する研磨剤の粒径、量はむろん最適値に設定すべき
ものである。
【0085】また回転数が1800rpm以上、特に30
00rpm以上の大容量FDの場合は、研磨剤として微粒
子ダイアモンドを使用することが好ましい。本発明に使
用することができるダイアモンド微粒子は、平均粒子径
が2.0μm以下が好ましく、0.01〜1.0μmが
更に好ましく、0.05〜0.8μmが特に好ましく、
0.05〜0.3μmが最も好ましい。平均粒子径が
0.01μm未満では添加量に対する耐久性向上の効果
が低くなる傾向がある。2.0μmより大きいと耐久性
は優れるもののノイズが高くなる傾向があり、本発明の
目的は達成されない。
【0086】本発明においては、各ダイアモンド微粒子
の最大径をもって粒径とし、平均粒子径とは電子顕微鏡
から無作為に抽出される500ケの粒子の測定値の平均
値を指す。ダイアモンド微粒子の添加量は、強磁性金属
粉末に対して通常、0.01〜5重量%、好ましくは
0.03〜3.00重量%の範囲である。0.01重量
%未満では、耐久性の確保が困難になり、5重量%を越
えるとダイアモンド添加によるノイズ低減効果が少なく
なる。
【0087】ノイズ、耐久性の観点からダイアモンド微
粒子の添加量及び平均粒子径は、上記範囲に規定される
ことが好ましいが、ノイズの観点からは、ダイアモンド
の添加量はできるだけ少ない方が好ましく、本発明の磁
気記録媒体は、磁気記録再生装置にあったダイアモンド
の添加量、その平均粒子径を上記範囲から適宜選定する
ことが好ましい。
【0088】また、ダイアモンド微粒子の粒度分布とし
ては、粒子径が平均粒子径の200%以上の粒子個数が
ダイアモンド全個数中の5%以下であり、粒子径が平均
粒子径の50%以下の粒子個数がダイアモンド全個数中
の20%以下であることが好ましい。本発明に使用され
るダイアモンド微粒子の粒子径の最大値は、通常、3.
00μm、好ましくは2.00μm程度であり、その最
小径は通常、0.01μm、好ましくは0.02μm程
度である。
【0089】粒度分布の測定は、上記の粒子径の測定の
際に平均粒子径を基準にその個数を計数して求める。ダ
イアモンド微粒子は、その粒度分布も耐久性とノイズに
影響する。粒度分布が上記範囲より広いと前述したよう
に設定した平均粒子径に相当する効果がずれる。即ち、
粒子径が大きすぎるものが多いとノイズを増大させた
り、ヘッドを傷つけたりする。また、微小なものが多い
と研磨効果が不充分となる。また、極端に粒度分布の狭
いものはダイアモンド微粒子の価格が高くなり、上記範
囲とすることがコスト的にも有利である。
【0090】更に、本発明においてダイアモンド微粒子
に、従来使用されている研磨剤、例えば、アルミナ研磨
剤と併用することもできる。耐久性とSN比への効果
は、少量のダイアモンド微粒子のみの方が良好だが、コ
スト他の理由でアルミナを強磁性金属粉末に対して好ま
しくは1〜30重量%、更に好ましくは3〜25重量%
加えることもできる。この場合もダイアモンド微粒子を
含むためにアルミナ単独で耐久性に必要な添加量よりも
かなり減量することができ、耐久性の確保及びノイズの
低減の観点からも好ましい。
【0091】ミクロンサイズダイアモンドパウダ−の製
法としては静的高圧法、爆発法、気相法の三つが
ある。の静的高圧法は始めに数10μmより大きい結
晶を造り、その結晶を粉砕してサブミクロンまでのダイ
アモンド微粉を造る。の爆発法は火薬を爆発させるこ
とによって発生する衝撃波で超高圧を発生させ、黒煙を
ダイアモンドに変換させる方法である。この方法で造ら
れるダイアモンドは一次粒子が20Åとも50Åともい
われる多結晶体のダイアモンドである。の気相法は炭
化水素のような炭素を含む気体状の化合物を水素ガスと
共に常圧以下の密閉容器に送り込み、プラズマ等によっ
て高温ゾ−ンを形成させ、原料化合物を分解させて、S
iやMoの様な基板上にダイヤモンドを析出させる方法
である。ダイアモンド微粒子の具体例としてはランズス
−パ−アブレッシブ社(LANDS Superabrasives, Co)の
LS600F、LS600T、LS600Fコ−ト品
(ニッケル30%または56%コ−ト品)、LS−NPM、
BN2600、などがある。これらは0〜100μmの
任意のサイズのダイアモンド微粒子が得られ、好まし
い。その他、東名ダイヤモンド工業社のIRM 0−1
/4(平均粒子径0.12μm)、IRM 0−1(平
均粒子径0.60μm)などが使用できる。
【0092】[添加剤]本発明の磁性層と非磁性層に使
用される、添加剤としては潤滑効果、帯電防止効果、分
散効果、可塑効果、などをもつものが使用され、組み合
わせることにより総合的な性能向上が図れる。潤滑効果
を示すものとしては物質の表面同士の摩擦の際、生じる
凝着を著しく低減させる作用を示す潤滑剤が使用され
る。潤滑剤には2つの型のものがある。磁気記録媒体に
使用される潤滑剤は完全に流体潤滑か境界潤滑であるか
判定することはできないが、一般的概念で分類すれば流
体潤滑を示す高級脂肪酸エステル、流動パラフィン、シ
リコン誘導体などや境界潤滑を示す長鎖脂肪酸、フッ素
系界面活性剤、含フッ素系高分子などに分類される。塗
布型媒体では潤滑剤は結合剤に溶解した状態また一部は
強磁性金属粉末表面に吸着した状態で存在するものであ
り、磁性層表面に潤滑剤が移行してくるが、その移行速
度は結合剤と潤滑剤との相溶性の良否によって決まる。
結合剤と潤滑剤との相溶性が高いときは移行速度が小さ
く、相溶性の低いときには早くなる。相溶性の良否に対
する一つの考え方として両者の溶解パラメ−タ−の比較
がある。流体潤滑には非極性潤滑剤が有効であり、境界
潤滑には極性潤滑剤が有効である。本発明においては好
ましくはこれら特性の異なる流体潤滑を示す高級脂肪酸
エステルと境界潤滑を示す長鎖脂肪酸とを合わせて、少
なくとも3種組み合わせることにより、大容量、高密
度、高耐久性を発揮することができるのである。これら
に組み合わせて固体潤滑剤を使用することもできる。固
体潤滑剤としては例えば二硫化モリブデン、二硫化タン
グステングラファイト、窒化ホウ素、フッ化黒鉛などが
使用される。境界潤滑を示す長鎖脂肪酸としては、炭素
数10〜24の一塩基性脂肪酸(不飽和結合を含んで
も、また分岐していてもかまわない)、および、これら
の金属塩(Li、Na、K、Cuなど)が挙げられる。
フッ素系界面活性剤、含フッ素系高分子としてはフッ素
含有シリコ−ン、フッ素含有アルコ−ル、フッ素含有エ
ステル、フッ素含有アルキル硫酸エステルおよびそのア
ルカリ金属塩などが挙げられる。流体潤滑を示す高級脂
肪酸エステルとしては、炭素数10〜24の一塩基性脂
肪酸(不飽和結合を含んでも、また分岐していてもかま
わない)と炭素数2〜12の一価、二価、三価、四価、
五価、六価アルコ−ルのいずれか一つ(不飽和結合を含
んでも、また分岐していてもかまわない)とからなるモ
ノ脂肪酸エステルまたはジ脂肪酸エステルまたはトリ脂
肪酸エステル、アルキレンオキシド重合物のモノアルキ
ルエ−テルの脂肪酸エステルなどが挙げられる。また流
動パラフィン、そしてシリコン誘導体としてジアルキル
ポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5個)、ジアル
コキシポリシロキサン(アルコキシは炭素数1〜4
個)、モノアルキルモノアルコキシポリシロキサン(ア
ルキルは炭素数1〜5個、アルコキシは炭素数1〜4
個)、フェニルポリシロキサン、フロロアルキルポリシ
ロキサン(アルキルは炭素数1〜5個)などのシリコ−
ンオイル、極性基をもつシリコ−ン、脂肪酸変性シリコ
−ン、フッ素含有シリコ−ンなどが挙げられる。その他
の潤滑剤として炭素数12〜22の一価、二価、三価、
四価、五価、六価アルコ−ル(不飽和結合を含んでも、
また分岐していてもかまわない)、炭素数12〜22の
アルコキシアルコ−ル(不飽和結合を含んでも、また分
岐していてもかまわない)、フッ素含有アルコ−ルなど
のアルコ−ル、ポリエチレンワックス、ポリプロピレン
などのポリオレフィン、エチレングリコ−ル、ポリエチ
レンオキシドワックスなどのポリグリコ−ル、アルキル
燐酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、アルキル硫酸
エステルおよびそのアルカリ金属塩、ポリフェニルエ−
テル、炭素数8〜22の脂肪酸アミド、炭素数8〜22
の脂肪族アミンなどが挙げられる。
【0093】帯電防止効果、分散効果、可塑効果などを
示すものとしてフェニルホスホン酸、具体的には日産化
学(株)社の「PPA」など、αナフチル燐酸、フェニ
ル燐酸、ジフェニル燐酸、p−エチルベンゼンホスホン
酸、フェニルホスフィン酸、アミノキノン類、各種シラ
ンカップリング剤、チタンカップリング剤、フッ素含有
アルキル硫酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、など
が使用できる。
【0094】本発明において使用される潤滑剤は特に脂
肪酸と脂肪酸エステルが好ましく、更にこれらに加えて
別異の潤滑剤、添加剤も組み合わせて使用することがで
きる。これらの具体例を以下に挙げる。まず脂肪酸で
は、飽和脂肪酸としてカプリル酸(C715COOH、
融点16℃)、ペラルゴン酸(C817COOH、融点
15℃)、カプリン酸(C919COOH、融点31.
5℃)、ウンデシル酸(C1 021COOH、融点28.
6℃)、ラウリン酸(C1123COOH、融点44℃)
具体的には日本油脂(株)社の「NAA−122」な
ど、トリデシル酸(C 1225COOH、融点45.5
℃)、ミリスチン酸(C1327COOH、融点58℃)
具体的には日本油脂(株)社の「NAA−142」な
ど、ペンタデシル酸(C1429COOH、融点53〜5
4℃)、パルミチン酸(C1531COOH、融点63〜
64℃)具体的には日本油脂(株)社の「NAA−16
0」など、ヘプタデシル酸(C1633COOH、融点6
0〜61℃)、ステアリン酸(C17 35COOH、融点
71.5〜72℃)具体的には日本油脂(株)社の「N
AA−173K」など、ノナデカン酸(C1837COO
H、融点68.7℃)、アラキン酸(C1939COO
H、融点77℃)、ベヘン酸(C2143COOH、融点
81〜82℃)などが挙げられる。不飽和脂肪酸として
オレイン酸(C1733COOH(cis)、融点16℃)
具体的には関東化学(株)社の「オレイン酸」など、エ
ライジン酸(C1733COOH(トランス)、融点44〜4
5℃)具体的には和光純薬(株)社の「エライジン酸」
など、セトレイン酸(C2141COOH、融点33.7
℃)、エルカ酸(C2141COOH、融点33.4〜3
4℃)具体的には日本油脂(株)社の「エルカ酸」な
ど、ブラシジン酸(C2141COOH(トランス)、融点6
1.5℃)、リノール酸(C1731COOH、沸点22
8℃(14mm))、リノレン酸(C1729COOH、
沸点197℃(4mm))などが挙げられる。分岐飽和
脂肪酸としてはイソステアリン酸(CH3CH(CH3
(CH214COOH、融点67.6〜68.1℃)な
どが挙げられる。
【0095】エステル類ではラウリン酸エステルとして
イソセチルラウレート(C1123COOCH2CH(C6
13)C817)、オレイルラウレート(C1123CO
OC1 835)、ステアリルラウレート(C1123COO
1837)、ミリスチン酸エステルとしてイソプロピル
ミリステート(C1327COOCH(CH32)具体的
には新日本理化(株)社の「エヌジェルブIPM」な
ど、ブチルミリステート(C1327COOC49)な
ど、イソブチルミリステート(C1327COOiso−C4
9)具体的には新日本理化(株)社の「エヌジェルブ
IBM」など、ヘプチルミリステート(C1327COO
715)、オクチルミリステート(C132 7COOC8
17)、イソオクチルミリステート(C1327COOC
2CH(C25)C49)、イソセチルミリステート
(C1327COOCH2CH(C613)C817)など
が挙げられる。
【0096】パルミチン酸エステルとしてオクチルパル
ミテート(C1531COOC817)、デシルパルミテ
ート(C1531COOC1021)、イソオクチルパルミ
テート(C1531COOCH2CH(C25)C
49)、イソセチルパルミテート(C1531COOCH
2CH(C613)C817)、2ーオクチルドデシルパ
ルミテート(C1531COOCH2CH(C817)C12
25)、2ーヘキシルドデシルパルミテート(C1531
COOCH2CH(C613)C1225)、オレイルパル
ミテート(C1531COOC1835)などが挙げられ
る。
【0097】ステアリン酸エステルとしてプロピルステ
アレート(C1735COOC37)、イソプロピルステ
アレート(C1735COOCH(CH32)、ブチルス
テアレート(C1735COOC49)具体的には日本油
脂(株)社の「ブチルステアレ−ト」など、sec−ブチ
ルステアレート(C1735COOCH(CH3)C
25)、tert−ブチルステアレート(C1735COOC
(CH33)、アミルステアレート(C1735COOC
511)、イソアミルステアレート(C1735COOC
2CH2CH(CH32)など、ヘキシルステアレート
(C1735COOC613)、ヘプチルステアレート
(C1735COOC715)具体的には松本油脂(株)
社の「MYB−185」など、オクチルステアレート
(C1735COOC 817)具体的には日本油脂(株)
社の「N−オクチルステアレ−ト」など、イソオクチル
ステアレート(C1735COOisoC817)具体的には
竹本油脂(株)社の「FAL−123」など、デシルス
テアレート(C1735COOC1021)、イソデシルス
テアレート(C1735COOiso−C1021)、ドデシ
ルステアレート(C1735COOC1225)、イソトリ
デシルステアレート(C1735COOiso−C
1327)、2ーエチルヘキシルステアレート(C1735
COOCH2CH(C25)C49)、イソヘキサデシ
ルステアレート(C1735COOCH2CH(C25
49)、イソセチルステアレート(C1735COOC
2CH(C613)C817)具体的には新日本理化
(株)社の「エヌジェルブHDS」など、イソステアリ
ルステアレート(C1735COOisoC1837)、オレ
イルステアレ−ト(C1735COOC1837)などが挙
げられる。
【0098】ベヘン酸エステルとしてイソテトラコシル
ベヘネ−ト(C2143COOCH2CH(C613)C12
25)具体的には新日本理化(株)社の「エヌジェルブ
DTB」など)が挙げられる。グリコ−ルタイプのエス
テルとしてブトキシエチルステアレート(C1735CO
OCH2CH2OC49)、ブトキシエチルオレエート
(C1733COOCH2CH2OC49)、ジエチレング
リコ−ルモノブチルエ−テルステアレートまたはブトキ
シエトキシエチルステアレ−ト(C1735COO(CH
2CH2O)249)、テトラエチレングリコ−ルモノ
ブチルエ−テルステアレート(C1735COO(CH2
CH2O)449)、ジエチレングリコ−ルモノフェニ
ルエ−テルステアレート(C1735COO(CH2CH2
O)266)、ジエチレングリコ−ルモノ2ーエチル
ヘキシルエ−テルステアレート(C1735COO(CH
2CH2O)2CH2CH(C25)C49)、など特開昭
59−227030号、特開昭59−65931号に記
載のエステルが使用できる。
【0099】イソステアリン酸エステルとしてイソセチ
ルイソステアレート( isoC1735COOCH2CH
(C613)C817)具体的には高級アルコ−ル社の
「I.C.I.S」など、オレイルイソステアレ−ト
( isoC1735COOC1837)、ステアリルイソステ
アレート(isoC1735COOC1837)、イソステア
リルイソステアレート(isoC1735COOiso−C18
37)、エイコセニルイソステアレート(isoC1735
OOC2243)などが挙げられる。
【0100】オレイン酸エステルとしてブチルオレエー
ト(C1733COOC49)、新日本理化(株)社の
「エヌジェルブBO」など、オレイルオレエート(C17
33COOC1835)、エチレングリコールジオレイル
(C1733COOCH2CH2OCOC1733)などが挙
げられる。エルカ酸エステルとしてエルカ酸オレイル
(C2141COOC1835)が挙げられる。ジエステル
としてジオレイルマレエート(C1835OCOCH=C
HCOOC1835)、ネオペンチルグリコールジデカノ
エート(C919COOCH2C(CH32CH2OCO
919)、エチレングリコ−ルジラウレ−ト(C11
23COOCH2CH2OCOC1123)、エチレングリコ
−ルジオレイル(C17 33COOCH2CH2OCOC17
33)、1,4−ブタンジオ−ルジステアレ−ト(C17
35COO(CH24OCOC1735)、1,4−ブタ
ンジオ−ルジベヘネ−ト(C2143COO(CH24
COC2143)、1,10−デカンジオ−ルジオレイル
(C1733COO(CH210OCOC1733)、2−
ブテン−1,4−ジオ−ルセトレイル(C2141COOC
2CH=CHCH2OCOC2141)などが挙げられ
る。
【0101】トリエステルとしてカプリル酸トリグリセ
ライド(C715COOCH2CH(OCOC715)C
2OCOC715)が挙げられる。これら脂肪酸エステ
ルや脂肪酸の他にアルコール類ではオレイルアルコ−ル
(C 1835OH)、ステアリルアルコール(C1837
H)、ラウリルアルコ−ル(C1225OH)などがあげ
られる。
【0102】脂肪酸アミドとしてラウリン酸アミド(C
1123CONH2)具体的には東京化成(株)社の「ラ
ウリン酸アミド」など、ミリスチン酸アミド(C1327
CONH2)、パルミチン酸アミド(C1531CON
2)、オレイン酸アミド( cis-C817CH=CH
(CH27CONH2)具体的にはライオンアクゾ
(株)社の「ア−モスリップCP−P」など、エルカ酸
アミド( cis-C817CH=CH(CH211CON
2)具体的にはライオンアクゾ(株)社の「ア−モス
リップE」など、ステアリン酸アミド(C1735CON
2)具体的にはライオンアクゾ(株)社の「ア−マイ
ドHT」などが挙げられる。
【0103】シリコン化合物として信越化学(株)社の
「TAV−3630」、「TA−3」、「KF−69」
が挙げられる。また、アルキレンオキサイド系、グリセ
リン系、グリシド−ル系、アルキルフェノ−ルエチレン
オキサイド付加体、等のノニオン界面活性剤、環状アミ
ン、エステルアミド、第四級アンモニウム塩類、ヒダン
トイン誘導体、複素環類、ホスホニウムまたはスルホニ
ウム類等のカチオン系界面活性剤、カルボン酸、スルフ
ォン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基、など
の酸性基を含むアニオン界面活性剤、アミノ酸類、アミ
ノスルホン酸類、アミノアルコ−ルの硫酸または燐酸エ
ステル類、アルキルベダイン型、等の両性界面活性剤等
も使用できる。これらの界面活性剤については、「界面
活性剤便覧」(産業図書株式会社発行)に詳細に記載さ
れている。これらの潤滑剤、帯電防止剤等は必ずしも1
00%純粋ではなく、主成分以外に異性体、未反応物、
副反応物、分解物、酸化物等の不純分が含まれてもかま
わない。これらの不純分は30%以下が好ましく、さら
に好ましくは10%以下である。
【0104】本発明で使用されるこれらの潤滑剤、界面
活性剤は個々に異なる物理的作用を有するものであり、
その種類、量、および相乗的効果を生み出す潤滑剤の併
用比率は目的に応じ最適に定められるべきものである。
非磁性層、磁性層で融点の異なる脂肪酸を用い表面への
滲み出しを制御する、沸点、融点や極性の異なるエステ
ル類を用い表面への滲み出しを制御する、界面活性剤量
を調節することで塗布の安定性を向上させる、潤滑剤の
添加量を下層で多くして潤滑効果を向上させるなど考え
られ、無論ここに示した例のみに限られるものではな
い。一般には潤滑剤の総量として強磁性金属粉末または
非磁性粉末に対し、0.1重量%〜50重量%、好まし
くは2重量%〜25重量%の範囲で選択される。
【0105】また本発明で用いられる添加剤のすべてま
たはその一部は、磁性および非磁性塗料製造のどの工程
で添加してもかまわない、例えば、混練工程前に強磁性
金属粉末と混合する場合、強磁性金属粉末と結合剤と溶
剤による混練工程で添加する場合、分散工程で添加する
場合、分散後に添加する場合、塗布直前に添加する場合
などがある。また、目的に応じて磁性層を塗布した後、
同時または逐次塗布で、添加剤の一部または全部を塗布
することにより目的が達成される場合がある。また、目
的によってはカレンダ−した後、またはスリット終了
後、磁性層表面に潤滑剤を塗布することもできる。
【0106】[層構成]本発明の磁気記録媒体の厚み構
成は支持体が通常、2〜100μm、好ましくは2〜8
0μmである。コンピューターテープの支持体は、通
常、3.0〜6.5μm(好ましくは、3.0〜6.0
μm、更に好ましくは、4.0〜5.5μm)の範囲の
厚さのものが使用される。
【0107】支持体と非磁性層または磁性層の間に密着
性向上のための下塗り層を設けてもかまわない。本下塗
層厚みは通常、0.01〜0.5μm、好ましくは0.
02〜0.5μmである。本発明は通常、支持体両面に
非磁性層と磁性層を設けてなる両面磁性層ディスク状媒
体であっても、片面のみに設けてもかまわない。この場
合、帯電防止やカール補正などの効果を出すために非磁
性層、磁性層側と反対側にバックコ−ト層を設けてもか
まわない。この厚みは0.1〜4μm、好ましくは0.
3〜2.0μmである。これらの下塗層、バックコ−ト
層は公知のものが使用できる。
【0108】本発明の磁気記録媒体の磁性層の厚みは用
いるヘッドの飽和磁化量やヘッドギャップ長、記録信号
の帯域により最適化されるものであるが、一般には0.
05μm以上0.30μm以下であり、好ましくは0.
05μm以上0.25μm以下であり、更に好ましくは
0.05μm以上0.20μm以下である。磁性層を異
なる磁気特性を有する2層以上に分離してもかまわず、
公知の重層磁性層に関する構成が適用できる。この場
合、磁性層の厚みとは、その総和を指す。
【0109】本発明において、非磁性層の厚みは通常、
0.2μm以上5.0μm以下、好ましくは0.3μm
以上3.0μm以下、さらに好ましくは1.0μm以上
2.5μm以下である。なお、本発明に用い得る下層は
実質的に非磁性であればその効果を発揮するものであ
り、たとえば不純物としてあるいは意図的に少量の磁性
体を含んでもよく、実質的に非磁性とは下層の残留磁束
密度が100G以下または抗磁力が100エルステッド
以下であることを示し、好ましくは残留磁束密度と抗磁
力をもたないことを示す。また下層に磁性末を含む場合
には、下層の全無機粉末中の1/2未満含んでもかまわ
ない。
【0110】[バックコート層]一般に、コンピュータ
データ記録用の磁気テープは、ビデオテープ、オーディ
オテープに比較して、繰り返し走行性が強く要求され
る。このような高い走行耐久性を維持させるために、バ
ックコート層には、カーボンブラックと無機粉末が含有
されていることが好ましい。
【0111】カーボンブラックは、平均粒子径の異なる
二種類のものを組み合わせて使用することが好ましい。
この場合、平均粒子径が10〜20nmの微粒子状カー
ボンブラックと平均粒子径が230〜300nmの粗粒
子状カーボンブラックを組み合わせて使用することが好
ましい。一般に、上記のような微粒子状のカーボンブラ
ックの添加により、バックコート層の表面電気抵抗を低
く設定でき、また光透過率も低く設定できる。磁気記録
装置によっては、テープの光透過率を利用し、動作の信
号に使用しているものが多くあるため、このような場合
には特に微粒子状のカーボンブラックの添加は有効にな
る。また微粒子状カーボンブラックは一般に液体潤滑剤
の保持力に優れ、潤滑剤併用時、摩擦係数の低減化に寄
与する。一方、平均粒子径が230〜300nmの粗粒
子状カーボンブラックは、固体潤滑剤としての機能を有
しており、またバック層の表面に微小突起を形成し、接
触面積を低減化して、摩擦係数の低減化に寄与する。し
かし粗粒子状カーボンブラックは、過酷な走行系では、
テープ摺動により、バックコート層からの脱落が生じ易
くなり、エラー比率の増大につながる欠点を有してい
る。
【0112】微粒子状カーボンブラックの具体的な商品
としては、以下のものを挙げることができる。RAVE
N2000B(平均粒子径18nm)、RAVEN15
00B(平均粒子径17nm)(以上、コロンビアカー
ボン社製)、BP800(平均粒子径17nm)(キャ
ボット社製)、PRINNTEX90(平均粒子径14
nm)、PRINTEX95(平均粒子径15nm)、
PRINTEX85(平均粒子径16nm)、PRIN
TEX75(平均粒子径17nm)(以上、デグサ社
製)、#3950(平均粒子径16nm)(三菱化成工
業(株)製)。
【0113】また粗粒子カーボンブラックの具体的な商
品の例としては、サーマルブラック(平均粒子径270
nm)(カーンカルブ社製)、RAVEN MTP(平
均粒子径275nm)(コロンビアカーボン社製)を挙
げることができる。
【0114】バックコート層において、平均粒子径の異
なる二種類のものを使用する場合、10〜20nmの微
粒子状カーボンブラックと230〜300nmの粗粒子
状カーボンブラックの含有比率(重量比)は、前者:後
者=98:2〜75:25の範囲にあることが好まし
く、更に好ましくは、95:5〜85:15の範囲であ
る。
【0115】バックコート層中のカーボンブラック(二
種類のものを使用する場合には、その全量)の含有量
は、結合剤100重量部に対して、通常30〜80重量
部の範囲であり、好ましくは、45〜65重量部の範囲
である。
【0116】無機粉末は、硬さの異なる二種類のものを
併用することが好ましい。具体的には、モース硬度3〜
4.5の軟質無機粉末とモース硬度5〜9の硬質無機粉
末とを使用することが好ましい。モース硬度が3〜4.
5の軟質無機粉末を添加することで、繰り返し走行によ
る摩擦係数の安定化を図ることができる。しかもこの範
囲の硬さでは、摺動ガイドポールが削られることもな
い。またこの無機粉末の平均粒子径は、30〜50nm
の範囲にあることが好ましい。
【0117】モース硬度が3〜4.5の軟質無機粉末と
しては、例えば、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、珪
酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸
亜鉛、及び酸化亜鉛を挙げることができる。これらは、
単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用すること
ができる。これらの中では、特に、炭酸カルシウムが好
ましい。
【0118】バックコート層内の軟質無機粉末の含有量
は、カーボンブラック100重量部に対して10〜14
0重量部の範囲にあることが好ましく、更に好ましく
は、35〜100重量部である。
【0119】モース硬度が5〜9の硬質無機粉末を添加
することにより、バックコート層の強度が強化され、走
行耐久性が向上する。これらの無機粉末をカーボンブラ
ックや前記軟質無機粉末と共に使用すると、繰り返し摺
動に対しても劣化が少なく、強いバックコート層とな
る。またこの無機粉末の添加により、適度の研磨力が付
与され、テープガイドポール等への削り屑の付着が低減
する。特に軟質無機粉末(中でも、炭酸カルシウム)と
併用すると、表面の粗いガイドポールに対しての摺動特
性が向上し、バックコート層の摩擦係数の安定化も図る
ことができる。
【0120】硬質無機粉末は、その平均粒子径が80〜
250nm(更に好ましくは、100〜210nm)の
範囲にあることが好ましい。
【0121】モース硬度が5〜9の硬質無機質粉末とし
ては、例えば、α−酸化鉄、α−アルミナ、及び酸化ク
ロム(Cr2 3 )を挙げることができる。これらの粉
末は、それぞれ単独で用いても良いし、あるいは併用し
ても良い。これらの内では、α−酸化鉄又はα−アルミ
ナが好ましい。硬質無機粉末の含有量は、カーボンブラ
ック100重量部に対して通常3〜30重量部であり、
好ましくは、3〜20重量部である。
【0122】バックコート層に前記軟質無機粉末と硬質
無機粉末とを併用する場合、軟質無機粉末と硬質無機粉
末との硬さの差が、2以上(更に好ましくは、2.5以
上、特に、3以上)であるように軟質無機粉末と硬質無
機粉末とを選択して使用することが好ましい。
【0123】バックコート層には、前記それぞれ特定の
平均粒子径を有するモース硬度の異なる二種類の無機粉
末と、前記平均粒子径の異なる二種類のカーボンブラッ
クとが含有されていることが好ましい。特に、この組み
合わせにおいて、軟質無機粉末として炭酸カルシウムが
含有されていることが好ましい。
【0124】バックコート層には、潤滑剤を含有させる
ことができる。潤滑剤は、前述した非磁性層、あるいは
磁性層に使用できる潤滑剤として挙げた潤滑剤の中から
適宜選択して使用できる。バックコート層において、潤
滑剤は、結合剤100重量部に対して通常1〜5重量部
の範囲で添加される。[支持体]本発明に用いられる支
持体は支持体の面内各方向に対し、100℃30分での
熱収縮率が0.5%以下であり、80℃30分での熱収
縮率が0.5%以下、更に好ましくは0.2%以下であ
ることが好ましい。更に前記支持体の100℃30分で
の熱収縮率及び80℃30分での熱収縮率が前記支持体
の面内各方向に対し、10%以内の差で等しいことが好
ましい。支持体は非磁性であることが好ましい。これら
支持体はポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナ
フタレート、等のポリエステル類、ポリオレフィン類、
セルロ−ストリアセテ−ト、ポリカ−ボネ−ト、ポリア
ミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスルフォ
ン、ポリアラミド、芳香族ポリアミド、ポリベンゾオキ
サゾ−ルなどの公知のフィルムが使用できる。ポリエチ
レンナフタレ−ト、ポリアミドなどの高強度支持体を用
いることが好ましい。また必要に応じ、磁性面とベ−ス
面の表面粗さを変えるため特開平3−224127に示
されるような積層タイプの支持体を用いることもでき
る。これらの支持体にはあらかじめコロナ放電処理、プ
ラズマ処理、易接着処理、熱処理、除塵処理、などをお
こなっても良い。また本発明の支持体としてアルミまた
はガラス基板を適用することも可能である。
【0125】本発明の目的を達成するには、支持体とし
てWYKO社製の表面粗さ計TOPO−3Dのmira
u法で測定した中心面平均表面粗さSRaは好ましくは
4.0nm以下、更に好ましくは2.0nm以下のものを使
用する必要がある。これらの支持体は単に中心面平均表
面粗さが小さいだけではなく、0.5μm以上の粗大突
起がないことが好ましい。また表面の粗さ形状は必要に
応じて支持体に添加されるフィラ−の大きさと量により
自由にコントロ−ルされるものである。これらのフィラ
−としては一例としてはCa,Si、Tiなどの酸化物
や炭酸塩の他、アクリル系などの有機粉末があげられ
る。支持体の最大高さSRmaxは1μm以下、十点平均粗
さSRzは0.5μm以下、中心面山高さはSRpは0.
5μm以下、中心面谷深さSRvは0.5μm以下、中心
面面積率SSr は10%以上、90%以下、平均波長S
λaは5μm以上、300μm以下が好ましい。所望の電
磁変換特性と耐久性を得るため、これら支持体の表面突
起分布をフィラーにより任意にコントロールできるもの
であり、0.01μmから1μmの大きさのもの各々を
0.1mm2 あたり0個から2000個の範囲でコントロ
−ルすることができる。
【0126】本発明に用いられる支持体のF−5値は好
ましくは5〜50Kg/mm2である。破断強度は5〜100
Kg/mm2、弾性率は100〜2000Kg/mm2 が好まし
い。温度膨張係数は10-4〜10-8/℃であり、好まし
くは10-5〜10-6/℃である。湿度膨張係数は10-4
/RH%以下であり、好ましくは10-5/RH%以下である。
これらの熱特性、寸法特性、機械強度特性は支持体の面
内各方向に対し10%以内の差でほぼ等しいことが好ま
しい。
【0127】[製法]本発明の磁気記録媒体の磁性塗料
や下層用塗料を製造する工程は、少なくとも混練工程、
分散工程、およびこれらの工程の前後に必要に応じて設
けた混合工程からなる。個々の工程はそれぞれ2段階以
上にわかれていてもかまわない。本発明に使用する強磁
性金属粉末、非磁性粉末、結合剤、カ−ボンブラック、
研磨剤、帯電防止剤、潤滑剤、溶剤などすべての原料は
どの工程の最初または途中で添加してもかまわない。ま
た、個々の原料を2つ以上の工程で分割して添加しても
かまわない。例えば、ポリウレタンを混練工程、分散工
程、分散後の粘度調整のための混合工程で分割して投入
してもよい。本発明の磁気記録媒体を製造するために、
従来の公知の製造技術を一部の工程として用いることが
できる。混練工程ではオープンニーダ、連続ニ−ダ、加
圧ニ−ダ、エクストルーダなど強い混練力をもつものを
使用することが好ましい。ニ−ダを用いる場合は強磁性
金属粉末または非磁性粉末と結合剤のすべてまたはその
一部(ただし全結合剤の30重量%以上が好ましい)お
よび強磁性金属粉末100部に対し15〜500部の範
囲で混練処理される。これらの混練処理の詳細について
は特開平1−106338、特開平1−79274に記
載されている。また、磁性層液および非磁性層液を分散
させるにはガラスビーズを用ることができるが、高比重
の分散メディアであるジルコニアビーズ、チタニアビー
ズ、スチールビーズが好適である。これら分散メディア
の粒径と充填率は最適化して用いられる。分散機は公知
のものを使用することができる。
【0128】本発明で重層構成の磁気記録媒体を塗布す
る場合、以下のような方式を用いることが好ましい。第
一に磁性塗料の塗布で一般的に用いられるグラビア塗
布、ロール塗布、ブレード塗布、エクストルージョン塗
布装置等により、まず下層を塗布し、下層がウェット状
態のうちに特公平1−46186や特開昭60−238
179,特開平2−265672に開示されている支持
体加圧型エクストルージョン塗布装置により上層を塗布
する方法、第二に特開昭63−88080、特開平2−
17971,特開平2−265672に開示されている
ような塗布液通液スリットを二つ内蔵する一つの塗布ヘ
ッドにより上下層をほぼ同時に塗布する方法、第三に特
開平2−174965に開示されているバックアップロ
ール付きエクストルージョン塗布装置により上下層をほ
ぼ同時に塗布する方法である。なお、磁性粒子の凝集に
よる磁気記録媒体の電磁変換特性等の低下を防止するた
め、特開昭62−95174や特開平1−236968
に開示されているような方法により塗布ヘッド内部の塗
布液にせん断を付与することが望ましい。さらに、塗布
液の粘度については、特開平3−8471に開示されて
いる数値範囲を満足する必要がある。本発明の構成を実
現するには下層を塗布し乾燥させたのち、その上に磁性
層を設ける逐次重層塗布を用いてもむろんかまわず、本
発明の効果が失われるものではない。ただし、塗布欠陥
を少なくし、ドロップアウトなどの品質を向上させるた
めには、前述の同時重層塗布を用いることが好ましい。
【0129】デイスクの場合、配向装置を用いず無配向
でも十分に等方的な配向性が得られることもあるが、コ
バルト磁石を斜めに交互に配置すること、ソレノイドで
交流磁場を印加するなど公知のランダム配向装置を用い
ることが好ましい。等方的な配向とは強磁性金属粉末の
場合、一般的には面内2次元ランダムが好ましいが、垂
直成分をもたせて3次元ランダムとすることもできる。
また異極対向磁石など公知の方法を用い、垂直配向とす
ることで円周方向に等方的な磁気特性を付与することも
できる。特に高密度記録を行う場合は垂直配向が好まし
い。また、スピンコートを用い円周配向してもよい。
【0130】磁気テープの場合はコバルト磁石やソレノ
イドを用いて長手方向に配向する。乾燥風の温度、風
量、塗布速度を制御することで塗膜の乾燥位置を制御で
きる様にすることが好ましく、塗布速度は20m/分〜1
000m/分、乾燥風の温度は60℃以上が好ましい、ま
た磁石ゾ−ンに入る前に適度の予備乾燥を行なうことも
できる。
【0131】カレンダ処理ロ−ルとしてエポキシ、ポリ
イミド、ポリアミド、ポリイミドアミド等の耐熱性のあ
るプラスチックロ−ルまたは金属ロ−ルで処理するが、
特に両面磁性層とする場合は金属ロ−ル同志で処理する
ことが好ましい。処理温度は、好ましくは50℃以上、
さらに好ましくは100℃以上である。線圧力は好まし
くは200Kg/cm以上、さらに好ましくは300Kg/cm以
上である。
【0132】[物理特性]本発明になる磁気記録媒体の
磁性層の飽和磁束密度は、通常、2000G以上500
0G以下である。抗磁力HcおよびHrは通常、180
0エルステッド以上、好ましくは5000エルステッド
以下であるが、好ましくは1800エルステッド以上、
3000エルステッド以下である。抗磁力の分布は狭い
方が好ましく、SFDおよびSFDrは0.6以下が好
ましい。角形比は2次元ランダムの場合は通常、0.5
5以上0.67以下で、好ましくは0.58以上、0.
64以下、3次元ランダムの場合は通常、0.45以
上、0.55以下が好ましく、垂直配向の場合は垂直方
向に通常、0.6以上好ましくは0.7以上、反磁界補
正を行った場合は通常、0.7以上好ましくは0.8以
上である。2次元ランダム、3次元ランダムとも配向度
比は0.8以上が好ましい。2次元ランダムの場合、垂
直方向の角形比、Br、HcおよびHrは面内方向の
0.1〜0.5倍以内とすることが好ましい。
【0133】磁気テープの場合、角型比は通常、0.7
以上、好ましくは0.8以上である。本発明の磁気記録
媒体のヘッドに対する摩擦係数は温度−10℃から40
℃、湿度0%から95%の範囲において通常、0.5以
下、好ましくは0.3以下、表面固有抵抗は好ましくは
磁性面104〜1012オ−ム/sq、帯電位は−500Vか
ら+500V以内が好ましい。磁性層の0.5%伸びで
の弾性率は面内各方向で好ましくは100〜2000Kg
/mm2 、破断強度は好ましくは10〜70Kg/mm 2 、磁気
記録媒体の弾性率は面内各方向で好ましくは100〜1
500Kg/ mm2、残留のびは好ましくは0.5%以下、
100℃以下のあらゆる温度での熱収縮率は好ましくは
1%以下、さらに好ましくは0.5%以下、もっとも好
ましくは0.1%以下である。磁性層のガラス転移温度
(110Hzで測定した動的粘弾性測定の損失弾性率の極
大点)は50℃以上120℃以下が好ましく、下層非磁
性層のそれは0℃〜100℃が好ましい。損失弾性率は
1×106 〜8×109 dyne/cm2の範囲にあることが好
ましく、損失正接は0.2以下であることが好ましい。
損失正接が大きすぎると粘着故障が発生しやすい。これ
らの熱特性や機械特性は媒体の面内各方向で10%以内
でほぼ等しいことが好ましい。磁性層中に含まれる残留
溶媒は好ましくは100mg/ m2 以下、さらに好ましく
は10mg/ m2以下である。塗布層が有する空隙率は非磁
性層、磁性層とも好ましくは30容量%以下、さらに好
ましくは20容量%以下である。空隙率は高出力を果た
すためには小さい方が好ましいが、目的によってはある
値を確保した方が良い場合がある。例えば、繰り返し用
途が重視されるディスク媒体では空隙率が大きい方が走
行耐久性は好ましいことが多い。
【0134】磁性層の表面をWYCO社製の表面粗さ計
TOPO−3Dのmirau法で測定した中心面平均表
面粗さRaは好ましくは5.0nm以下、更に好ましくは
4.0nm以下、特に好ましくは3.5nm以下、最も好ま
しくは3.3nm以下である。磁性層の最大高さSRmax
は0.5μm以下、十点平均粗さSRzは0.3μm以
下、中心面山高さSRpは0.3μm以下、中心面谷深さ
SRvは0.3μm以下、中心面面積率SSrは20%以
上、80%以下、平均波長Sλaは5μm以上、300μ
m以下が好ましい。磁性層の表面突起は0.01μmから
1μmの大きさのものを0個から2000個の範囲で任
意に設定することが可能であり、これにより電磁変換特
性、摩擦係数を最適化することが好ましい。これらは支
持体のフィラ−による表面性のコントロ−ルや磁性層に
添加する粉体の粒径と量、カレンダ処理のロ−ル表面形
状などで容易にコントロ−ルすることができる。カール
は±3mm以内とすることが好ましい。
【0135】本発明の磁気記録媒体で非磁性層と磁性層
を有する場合、目的に応じ非磁性層と磁性層でこれらの
物理特性を変えることができるのは容易に推定されるこ
とである。例えば、磁性層の弾性率を高くし走行耐久性
を向上させると同時に非磁性層の弾性率を磁性層より低
くして磁気記録媒体のヘッドへの当りを良くするなどで
ある。
【0136】
【実施例】 実施例1 <塗料の作製> 磁性塗料 1ML−1 強磁性金属粉末 :1M−1 100部 組成:Fe100%、Co30%(原子比) Hc2550エルステッド、比表面積55m2/g、σs140emu/g 結晶子サイズ120Å、平均長軸長0.048μm、針状比 4 Al(Al/Fe 原子比 8.8%、 原子比A=Al/(Fe+Co)=6.8原子% Y(Y/Fe 原子比 4.6%) 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 3部 αアルミナ HIT55(住友化学社製) 10部 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 5部 フェニルホスホン酸 3部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 3部 ステアリン酸 2部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 磁性塗料 1ML−2 強磁性金属粉末 :1M−2 100部 組成:Fe100%、Co30%(原子比) Hc2360エルステッド、比表面積49m2 /g、σs146emu/g 結晶子サイズ170Å、平均長軸長0.100μm、針状比6、 SFD 0.950 Al(Al/Fe 原子比 11.1%) 原子比A=Al/(Fe+Co)=8.5原子% Y(Y/Fe 原子比 6.7%) pH 9.4 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 10部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 4部 αアルミナ HIT70(住友化学社製) 10部 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 1部 フェニルホスホン酸 3部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 0.6部 エチレングリコ−ルジオレイル 12部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 磁性塗料 1ML−3(針状磁性粉使用:比較例) 強磁性金属粉末:1M−3 組成/Fe:Ni=96:4 100部 Hc1600Oe、比表面積45m2 /g 結晶子サイズ220A、σs135emu/g 平均長軸長0.20μm、 針状比9 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR−8600(東洋紡社製) 5部 αアルミナ(平均粒子径0.65μm) 2部 酸化クロム(平均粒子径:0.35μm) 15部 カ−ボンブラック(平均粒子径:0.03μm) 2部 カ−ボンブラック(平均粒子径:0.3μm) 9部 イソヘキサデシルステアレート 4部 n−ブチルステアレート 4部 ブトキシエチルステアレート 4部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 1部 メチルエチルケトン 300部 非磁性塗料 1NU−1(球状無機粉末使用) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 80部 平均粒子径0.035μm、BET法による比表面積 40m2 /g pH 7、TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38g/100g、 表面にAl2 3 として全粒子の8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 20部 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 2部 ステアリン酸 3部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 1NU−2(球状無機粉末使用) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 100部 平均粒子径0.035μm、BET法による比表面積 40m2 /g pH 7、TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38g/100g、 表面処理剤Al2 3 、SiO2 ケッチェンブラックEC(AKUZO NOBEL社製) 13部 平均粒子径:30nm DBP吸油量:350ml/100g pH:9.5 BET法による比表面積:950m2 /g 揮発分:1.0% 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 16部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 6部 フェニルホスホン酸 4部 エチレングリコールジオレイル 16部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 0.8部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 1NU−3(針状無機粉末使用) 無機粉末 α−Fe2 3 ヘマタイト 80部 平均長軸長 0.15μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6 表面にAl2 3 として全粒子の8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 20部 塩化ビニル共重合体 MR110(塩化ビニル共重合体) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 2部 ステアリン酸 3部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 1NU−4(針状無機粉末使用) 無機粉末 α−Fe2 3 ヘマタイト 100部 平均長軸長 0.15μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6、表面にAl2 3 として全粒子の8重量%存在 カ−ボンブラック #3250B(三菱化成社製) 18部 塩化ビニル共重合体 MR104(日本ゼオン社製) 15部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 7部 フェニルホスホン酸 4部 エチレングリコ−ルジオレイル 16部 オレイン酸 1.3部 ステアリン酸 0.8部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 製法1−1(W/W) 上記の塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練
したのち、サンドミルをもちいて分散させた。得られた
分散液にポリイソシアネ−トを非磁性層の塗布液には1
0部、磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞ
れにシクロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径
を有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用お
よび磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0137】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.5μmになるようにさらにその直後にその上に磁
性層の厚さが0.15μmになるように、厚さ62μmで
中心面平均表面粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ
−ト支持体上に同時重層塗布をおこない、両層がまだ湿
潤状態にあるうちに周波数50Hz、磁場強度250ガウ
スまた周波数50Hz、120ガウスの2つの磁場強度交
流磁場発生装置の中を通過されランダム配向処理をおこ
ない乾燥後、7段のカレンダで温度90℃、線圧300
Kg/cmにて処理を行い、3.7吋に打ち抜き表面研磨処
理を施した後、ライナーが内側に設置済の3.7吋のカ
ートリッジ(米 Iomega社製 zip−disk
カートリッジ)に入れ、所定の機構部品を付加し、3.
7吋フロッピーディスクを得た。また一部のサンプルに
ついてはランダマイズ配向処理の前に4000Gの同極
対向Co磁石による長手配向を施した。
【0138】この場合、十分なランダマイズ化が最終的
に行われるように交流磁場発生装置の周波数と磁場強度
を高くすることが好ましく、これにより配向度比98%
以上を得ることができる。 製法1−2(W/D) 上記の塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練
したのち、サンドミルをもちいて分散させた。得られた
分散液にポリイソシアネ−トを非磁性層の塗布液には1
0部、磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞ
れにシクロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径
を有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用お
よび磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0139】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.5μmになるように厚さ62μmで中心面平均表面
粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ−ト支持体上に
塗布し一度乾燥させ、カレンダ処理を行ったのち、さら
にその上に磁性層の厚さが0.15μmになるようにブ
レード方式により磁性層を塗布、周波数50Hz、磁場強
度250ガウスまた周波数50Hz、120ガウスの2つ
の磁場強度交流磁場発生装置の中を通過されランダム配
向処理をおこない、これ以降については製法1−1と同
様に行った。また非磁性層のカレンダー処理を行わない
方法をとることもできる。 製法1−3(スピンコート) 上記塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練し
たのち、サンドミルを用いて分散させた。得られた分散
液にポリイソシアネ−トを非磁性層の塗布液には10
部、磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞれ
にシクロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径を
有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用およ
び磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0140】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.5μmになるように厚さ62μmで中心面平均表面
粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ−ト支持体上に
スピンコート塗布し一度乾燥させたのち、さらにその上
に磁性層の厚さが0.15μmになるようにスピンコー
トにより磁性層を塗布、6000Gの同極対向Co磁石
により円周方向に配向処理をおこなった。これを製法1
−1と同様な圧力が得られるバッチ方式の圧延処理を行
い表面を平滑化した。これ以降については製法1−1と
同様に行った。また、非磁性層をスピンコ―ト塗布し非
磁性層が未乾燥のうちにその上に磁性層をスピンコート
する塗布する方式を用いることもできる。スピンコート
方式を用いることで、記録方向の残留磁化量が大きくな
るばかりでなく、短針状比の強磁性金属粉末の垂直磁化
成分を低減させ再生波形の対称性を良好にすることがで
きる。 製法1−4(単層) ポリエチレンテレフタレート支持体上に製法1−1の磁
性層塗布液を磁性層の厚さが0.15mとなるように塗
布を行い,これ以降製法1−1と同様に行なった。 支持体 1B−1 ポリエチレンテレフタレ−ト 厚さ:62μm、F−5値:MD 114MPa、 TD 107MPa 破断強度:MD 276MPa、TD 281MPa 破断伸度:MD 174MPa、TD 139MPa 熱収縮率(80℃、30分):MD 0.04%、 TD 0.05% 熱収縮率(100℃、30分):MD 0.2%、 TD 0.3% 温度膨張係数:長軸 15×10-5/℃、 短軸 18×10-5/℃ 中心面平均表面粗さ 3nm 支持体 1B−2 ポリエチレンナフタレート 厚さ:55μm、中心面平均表面粗さ 1.8nm 熱収縮率(80℃、30分):MD 0.007%、 TD 0.007% 熱収縮率(100℃、30分):MD 0.02%、 TD 0.02% 温度膨張係数:長軸 10×10-5/℃、 短軸 11×10-5/℃ 配向 1O−1 ランダマイズ配向を行う。
【0141】 1O−2 Co磁石で長手方向に配向した後、ランダマイズ配向を行う。 1O−3 Co磁石で円周配向を行う。 実施例1−1〜1−16、比較例1−1 以上のような各方法を適宜、表1のように組み合わせて
各種サンプルを作製した。評価結果を表2に示す。
【0142】実施例1−17〜1−32、比較例1−2
〜比較例1−4、
【0143】実施例1−11において磁性塗料1ML−
2の成分(強磁性金属粉末、αアルミナ(研磨剤))を
変更(表3、4)した他は実施例1−11と同様にして
各種の磁気ディスクを得た。評価結果を表5および表6
に示す。以下に各サンプルの特性の評価方法を示す。 (1)磁気特性(Hc):振動試料型磁束計(東英工業
社製)を用い、Hm10KOe(キロエルステッド)で
測定した。 (2)中心面平均表面粗さ(Ra):3D−MIRAU
での表面粗さ(Ra):WYKO社製TOPO3Dを用
いて、MIRAU法で約250μm×250μmの面積
のRa値を測定した。測定波長約650nmにて球面補
正、円筒補正を加えている。本方式は光干渉にて測定す
る非接触表面粗さ計である。 (3)面記録密度は、線記録密度とトラック密度を掛け
合わせたものである。 (4)線記録密度は記録方向1インチ当たりに記録する
信号のビット数である。 (5)トラック密度は、1インチ当たりのトラック数で
ある。 (6)Φmは磁気記録媒体の単位面積当たりの磁化量で
ある。Bm(ガウス)と厚みを掛け合わせたものであ
り、これは振動試料型磁束計(東英工業社製)を用い、
Hm10kOeで測定した値で、直接測定できる値であ
る。 (7)エラーレートは上記の線記録密度の信号を(2,
7)RLL変調方式をディスクに記録し測定した。 (8)磁性層厚みは 磁気記録媒体を長手方向に渡って
ダイヤモンドカッターで約0.1μmの厚味に切り出
し、透過型電子顕微鏡で倍率10000倍〜10000
0倍、好ましくは20000倍〜50,000倍で観察
し、その写真撮影を行った。写真のプリントサイズはA
4〜A5である。その後、磁性層、下層非磁性層の強磁
性金属粉末や非磁性粉末の形状差に注目して界面を目視
判断して黒く渕どり、かつ磁性層表面も同様に黒く渕ど
った。その後、Zeiss社製画像処理装置IBAS2
にて渕どりした線の長さを測定した。試料写真の長さが
21cmの場合、測定を85〜300回行った。その際
の測定値の平均値を磁性層厚みとした。 (9)走行耐久性:フロッピディスクドライブ(米 I
omega社製 ZIP100:回転数2968rp
m)を用い半径38mm位置にヘッドを固定し、記録密
度34kfciで記録を行った後その信号を再生し、1
00%とした。その後、以下のフローを1サイクルとす
るサーモサイクル環境で25日(600時間)走行させ
た。走行24時間おきに出力をモニタ−しその出力が初
期の値の70%以下となった点をNGとした。 (サーモサイクルフロー)25℃、50%RH 1時間
→(昇温 2時間)→60℃、20%RH 7時間→
(降温 2時間)→25℃、50%RH 1時間→(降
温 2時間)→5℃、50%RH 7時間→(昇温 2
時間)→<これを繰り返す> (10)ライナーウエア評価 ヘッドオフの状態で走行耐久性と同じ環境で、サンプル
を600hr走行させ、終了したサンプルを走行後カー
トリッジケースを開き磁気ディスクの磁性層表面を目視
観察し評価した。 ○:磁性層表面に欠陥がないもの △:磁性層表面の一部に細かな傷が発生したもの ×:磁性層表面全体に細かな傷が発生したもの (11)強磁性金属粉末の組成、磁気特性、及び粒子サ
イズの各々の特性評価方法は特開平8−279137に
記載の方法による。 (12)磁性層の耐候性は磁気記録媒体を60℃90%
RHの環境に7日間保存後、以下の測定方法により求め
る。磁性層の保存後のHc変動ΔHc(%)=100×
(保存後Hc−保存前Hc)/保存前Hcの式で算出す
る。保存後のHc変動ΔHcは、好ましくは−5.0%
〜+10.0%、更に好ましくは−3.0%〜+8.0
%、特に好ましくは−1.0%〜+6.0%である。ま
た前記磁性層の保存後のΦm低下ΔΦm(%)=100
×(保存前Φm−保存後Φm)/保存前Φmの式で算出
する。測定は振動試料型磁束計VSM−5(東英工業
性)を用い、タイムコンスタント0.1秒、スイ−プ速
度3分/10KOe、測定磁場10KOeで測定した。Δ
Φmは好ましくは10%以内、特に好ましくは6%以内
である。
【0144】
【表1】
【0145】
【表2】
【0146】実施例1-14〜1-16は実施例1-11のデ
ィスクを用い、線記録密度とトラック密度を変えて同様
にエラーレートを測定した。
【0147】上記表の結果から本発明の磁気ディスク
は,特に高密度記録領域でのエラーレートが1×10-5
以下で格段に優れていることがわかる。
【0148】
【表3】
【0149】
【表4】
【0150】
【表5】
【0151】
【表6】
【0152】上記表の走行耐久性において600は60
0時間以上を示す
【0153】上記表の結果から本発明の磁気ディスクは
高密度特性に優れ、かつ耐久性を併せ持っていることが
わかる。
【0154】本発明は支持体上に強磁性金属粉末を結合
剤中に分散してなる磁性層を設けた磁気ディスクにおい
て、前記磁気ディスクは面記録密度が0.17〜2Gbi
t/inch 2 の信号を記録する磁気ディスクであり、前記磁
性層の抗磁力が1800Oe以上であり、前記強磁性金
属粉末はFeとCoを主体とし、かつAl/(Fe+C
o)の原子比が、3.0〜15.0%であることを特徴
とする磁気記録媒体、特に前記磁性層の乾燥厚みが好ま
しくは0.05〜0.25μmであり、前記磁性層のΦ
mが好ましくは8.0×10-3〜1.0×10-3emu/cm
2 である磁気ディスクによって、従来の技術では得るこ
とができなかった大容量で、優れた高密度特性と耐久性
を併せ持ち、特に走行耐久性が格段に改良されることが
わかる。 実施例2 <塗料の作製> 磁性塗料 2ML−1 強磁性金属粉末 :2M−1 100部 組成:Fe100%、Co30%(原子比) Hc2550エルステッド、比表面積55m2/g、σs140emu/g 結晶子サイズ120Å、平均長軸長0.048μm、針状比 4 Al(Al/Fe 原子比 8.8%) Y(Y/Fe 原子比 4.6%) 原子比A:6.8% 原子比B:3.5% 原子比B/A:0.52 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 3部 αアルミナ HIT55(住友化学社製) 10部 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 5部 フェニルホスホン酸 3部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 3部 ステアリン酸 2部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 磁性塗料 2ML−2 強磁性金属粉末 :2M−2 100部 組成:Fe100%、Co30%(原子比) Hc2360エルステッド、比表面積49m2 /g、σs146emu/g 結晶子サイズ170Å、平均長軸長0.100μm、針状比6、 SFD 0.950 Al(Al/Fe 原子比 11.4%) Y(Y/Fe 原子比 6.7%) 原子比A:8.98% 原子比B:5.2% 原子比B/A:0.59 pH 9.4 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 10部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 4部 αアルミナ HIT70(住友化学社製) 10部 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 1部 フェニルホスホン酸 3部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 0.6部 エチレングリコ−ルジオレイル 12部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 磁性塗料 2ML−3(針状磁性粉使用:比較例) 強磁性金属粉末:2M−3 組成/Fe:Ni=96:4 100部 Hc1600Oe、比表面積45m2 /g 結晶子サイズ220Å、σs135emu/g 平均長軸長0.20μm、 針状比9 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR−8600(東洋紡社製) 5部 αアルミナ(平均粒子径0.65μm) 2部 酸化クロム(平均粒子径:0.35μm) 15部 カ−ボンブラック(平均粒子径:0.03μm) 2部 カ−ボンブラック(平均粒子径:0.3μm) 9部 イソヘキサデシルステアレート 4部 n−ブチルステアレート 4部 ブトキシエチルステアレート 4部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 1部 メチルエチルケトン 300部 非磁性塗料 2NU−1(球状無機粉末使用) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 80部 平均粒子径0.035μm、BET法による比表面積 40m2 /g pH 7、TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38ml/100g、 表面にAl2 3として全粒子の8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 20部 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 2部 ステアリン酸 3部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 2NU−2(球状無機粉末使用) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 100部 平均粒子径0.035μm、BET法による比表面積 40m2 /g pH 7、TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38ml/100g、として存在 表面にAl2 3 、SiO2 として存在 ケッチェンブラックEC(AKUZO NOBEL社製) 13部 平均粒子径:30nm DBP吸油量:350ml/100g pH:9.5 BET法による比表面積:950m2 /g 揮発分:1.0% 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 16部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 6部 エチレングリコ−ルジオレイル 16部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 0.8部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 2NU−3(針状無機粉末使用) 無機粉末 α−Fe2 3 ヘマタイト 80部 平均長軸長 0.15μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6 表面にAl2 3 として全粒子の8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 20部 塩化ビニル共重合体 MR110(塩化ビニル共重合体) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 2部 ステアリン酸 3部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 2NU−4(針状無機粉末使用) 無機粉末 α−Fe2 3 ヘマタイト 100部 平均長軸長 0.15μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6、表面にAl2 3 として全粒子の8重量%存在 カ−ボンブラック #3250B(三菱化成社製) 18部 塩化ビニル共重合体 MR104(日本ゼオン社製) 15部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 7部 フェニルホスホン酸 4部 エチレングリコ−ルジオレイル 16部 オレイン酸 1.3部 ステアリン酸 0.8部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 製法2-1(W/W) 上記の塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練
したのち、サンドミルを用いて分散させた。得られた分
散液にポリイソシアネ−トを非磁性層の塗布液には10
部、磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞれ
にシクロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径を
有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用およ
び磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0155】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.5μmになるようにさらにその直後にその上に磁
性層の厚さが0.15μmになるように、厚さ62μmで
中心面平均表面粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ
−ト支持体上に同時重層塗布をおこない、両層がまだ湿
潤状態にあるうちに周波数50Hz、磁場強度250ガウ
スまた周波数50Hz、120ガウスの2つの磁場強度交
流磁場発生装置の中を通過されランダム配向処理をおこ
ない乾燥後、7段のカレンダで温度90℃、線圧300
Kg/cmにて処理を行い、3.7吋に打ち抜き表面研磨処
理を施した後、ライナーが内側に設置済の3.7吋のカ
ートリッジ(米 Iomega社製 zip−disk
カートリッジ)に入れ、所定の機構部品を付加し、3.
7吋フロッピーディスクを得た。また一部のサンプルに
ついてはランダマイズ配向処理の前に4000Gの同極
対向Co磁石による長手配向を施した。
【0156】この場合、十分なランダマイズ化が最終的
に行われるように交流磁場発生装置の周波数と磁場強度
を高くすることが好ましく、これにより配向度比98%
以上を得ることができる。 製法2-2(W/D) 上記の塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練
したのち、サンドミルをもちいて分散させた。得られた
分散液にポリイソシアネ−トを非磁性層の塗布液には1
0部、磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞ
れにシクロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径
を有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用お
よび磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0157】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.5μmになるように厚さ62μmで中心面平均表面
粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ−ト支持体上に
塗布し一度乾燥させ、カレンダ処理を行ったのち、さら
にその上に磁性層の厚さが0.15μmになるようにブ
レード方式により磁性層を塗布、周波数50Hz、磁場強
度250ガウスまた周波数50Hz、120ガウスの2つ
の磁場強度交流磁場発生装置の中を通過されランダム配
向処理をおこない、これ以降については製法2−1と同
様に行った。また非磁性層のカレンダー処理を行わない
方法をとることもできる。 製法2-3(スピンコート) 上記塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練し
たのち、サンドミルを用いて分散させた。得られた分散
液にポリイソシアネ−トを非磁性層の塗布液には10
部、磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞれ
にシクロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径を
有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用およ
び磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0158】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.5μmになるように厚さ62μmで中心面平均表面
粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ−ト支持体上に
スピンコート塗布し一度乾燥させたのち、さらにその上
に磁性層の厚さが0.15μmになるようにスピンコー
トにより磁性層を塗布、6000Gの同極対向Co磁石
により円周方向に配向処理をおこなった。これを製法2
−1と同様な圧力が得られるバッチ方式の圧延処理を行
い表面を平滑化した。これ以降については製法2−1と
同様に行った。また、非磁性層をスピンコ―ト塗布し非
磁性層が未乾燥のうちにその上に磁性層をスピンコート
する塗布する方式を用いることもできる。スピンコート
方式を用いることで、記録方向の残留磁化量が大きくな
るばかりでなく、短針状比の強磁性金属粉末の垂直磁化
成分を低減させ再生波形の対称性を良好にすることがで
きる。 製法2-4(単層) ポリエチレンテレフタレート支持体上に製法2−1の磁
性層塗布液を磁性層の厚さが0.15mとなるように塗
布を行い,これ以降製法2−1と同様に行なった。 支持体 2B−1 ポリエチレンテレフタレ−ト 厚さ:62μm、F−5値:MD 114MPa、 TD 107MPa 破断強度:MD 276MPa、TD 281MPa 破断伸度:MD 174MPa、TD 139MPa 熱収縮率(80℃、30分):MD 0.04%、 TD 0.05% 熱収縮率(100℃、30分):MD 0.2%、 TD 0.3% 温度膨張係数:長軸 15×10-5/℃、 短軸 18×10-5/℃ 中心面平均表面粗さ 3nm 支持体 2B−2 ポリエチレンナフタレート 厚さ:55μm、中心面平均表面粗さ 1.8nm 熱収縮率(80℃、30分):MD 0.007%、 TD 0.007% 熱収縮率(100℃、30分):MD 0.02%、 TD 0.02% 温度膨張係数:長軸 10×10-5/℃、 短軸 11×10-5/℃ 配向 2O−1 ランダマイズ配向を行う。
【0159】 2O−2 Co磁石で長手方向に配向した後、ランダマイズ配向を行う。 2O−3 Co磁石で円周配向を行う。 実施例2-1〜2-16、比較例2-1 以上のような各方法を適宜、表7のように組み合わせて
各種サンプルを作製した。評価結果を表8に示す。
【0160】実施例2-17〜2-22、比較例2-2〜2-4
【0161】実施例2-11において磁性塗料2ML−2
の成分(強磁性金属粉末)を変更(表9)し、αアルミ
ナの添加量を8部とした他は実施例2-11と同様にして
各種の磁気ディスクを得た。尚、表9において、強磁性
金属粉末2M−9の原子比Aは、Nd及びYの各々の成
分の(Fe+Co)に対する原子比を示したので、該2
M−9の原子比Aは3.3%となり、その他の強磁性金
属粉末の原子比Aを算出するための希土類元素の総和は
実質的にYまたはNdの一成分とみなされるものであ
る。評価結果を表10および表11に示す。
【0162】各サンプルの特性の評価方法は、前記と同
様である。
【0163】
【表7】
【0164】
【表8】
【0165】実施例2-14〜2-16は実施例2-11のデ
ィスクを用い、線記録密度とトラック密度を変えて同様
にエラーレートを測定した。
【0166】上記表の結果から本発明の磁気ディスク
は,特に高密度記録領域でのエラーレートが1×10-5
以下で格段に優れていることがわかる。
【0167】
【表9】
【0168】
【表10】
【0169】
【表11】
【0170】上記表の走行耐久性において600は60
0時間以上を示す
【0171】上記表の結果から本発明の磁気ディスクは
高密度特性に優れ、かつ耐久性を併せ持っていることが
わかる。
【0172】本発明は支持体上に強磁性金属粉末を結合
剤中に分散してなる磁性層を設けた磁気ディスクにおい
て、前記磁気ディスクは面記録密度が0.17〜2Gbi
t/inch 2 好ましくは0.2〜2Gbit/inch2 の信号を記
録する磁気ディスクであり、前記磁性層の乾燥厚みが好
ましくは0.05〜0.25μmであり、前記磁性層の
Φmが好ましくは8.0×10-3〜1.0×10-3emu/
cm2 であり、前記磁性層の抗磁力が1800Oe以上で
あり、前記強磁性金属粉末はFeとCoを主体とし、か
つ{希土類元素の総和/(Fe+Co)}の原子比B
が、好ましくは1.0〜6.0%であり、かつ{希土類
元素の総和/Al}の原子比B/Aが0.10〜0.6
0であることを特徴とする磁気ディスクによって、従来
の技術では得ることができなかった優れた高密度特性と
耐久性を併せ持ち、特に走行耐久性が格段に改良された
磁気記録媒体を得ることができる。 実施例3 <塗料の作製> 磁性塗料 3ML−1 強磁性金属粉末 :3M−1 100部 組成:Fe100%、Co36%(原子比) Hc2550エルステッド、比表面積55m2/g、σs140emu/g 結晶子サイズ110Å、平均長軸長0.048μm、針状比 4 原子比A{Al/(Fe+Co)}:6.2% 原子比B{Y/(Fe+Co)}:3.2% 原子比B/A:0.516 原子比C{Mg/(Fe+Co)}:1.2% 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 3部 αアルミナ HIT55(住友化学社製) 10部 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 5部 フェニルホスホン酸 3部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 3部 ステアリン酸 2部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部
【0173】 磁性塗料 3ML−2 強磁性金属粉末 :3M−2 100部 組成:Fe100%、Co30%(原子比) Hc2380エルステッド、比表面積49m2 /g、σs144emu/g 結晶子サイズ140Å、平均長軸長0.085μm、針状比5.6、 SFD 0.920、pH 9.4 原子比A:8.8% 原子比B{Y/(Fe+Co)}:5.2% 原子比B/A:0.591 原子比C:0.8% pH 9.4 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 10部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 4部 αアルミナ HIT70(住友化学社製) 10部 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 1部 フェニルホスホン酸 3部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 0.6部 エチレングリコ−ルジオレイル 12部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部
【0174】 磁性塗料 3ML−3(比較例) 強磁性金属粉末:3M−3 組成/Fe:Ni=96:4 100部 Hc1600Oe、比表面積45m2 /g 結晶子サイズ220Å、σs135emu/g 平均長軸長0.20μm、 針状比9 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR−8600(東洋紡社製) 5部 αアルミナ(平均粒子径0.65μm) 2部 酸化クロム(平均粒子径:0.35μm) 15部 カ−ボンブラック(平均粒子径:0.03μm) 2部 カ−ボンブラック(平均粒子径:0.3μm) 9部 イソヘキサデシルステアレート 4部 n−ブチルステアレート 4部 ブトキシエチルステアレート 4部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 1部 メチルエチルケトン 300部
【0175】 非磁性塗料 3NU−1(球状無機粉末使用) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 80部 平均粒子径0.035μm、BET法による比表面積 40m2 /g pH 7、TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38ml/100g、 表面にAl2 3 が粒子全体に対し8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 20部 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 2部 ステアリン酸 3部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部
【0176】 非磁性塗料 3NU−2(球状無機粉末使用) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 100部 平均粒子径0.035μm、BET法による比表面積 40m2 /g pH 7、TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38ml/100g、 表面にAl2 3 、SiO2 が存在 ケッチェンブラックEC(AKUZO NOBEL社製) 13部 平均粒子径:30nm DBP吸油量:350ml/100g pH:9.5 BET法による比表面積:950m2 /g 揮発分:1.0% 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 16部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 6部 フェニルホスホン酸 4部 エチレングリコ−ルジオレイル 16部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 0.8部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部
【0177】 非磁性塗料 3NU−3(針状無機粉末使用) 無機粉末 α−Fe2 3 ヘマタイト 80部 平均長軸長 0.15μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6 表面にAl2 3 が粒子全体に対し8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 20部 塩化ビニル共重合体 MR110(塩化ビニル共重合体) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 2部 ステアリン酸 3部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部
【0178】 非磁性塗料 3NU−4(針状無機粉末使用) 無機粉末 α−Fe2 3 ヘマタイト 100部 平均長軸長 0.15μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6、表面にAl2 3 が粒子全体に対し8重量%存在 カ−ボンブラック #3250B(三菱化成社製) 18部 塩化ビニル共重合体 MR104(日本ゼオン社製) 15部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 7部 フェニルホスホン酸 4部 エチレングリコ−ルジオレイル 16部 オレイン酸 1.3部 ステアリン酸 0.8部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部
【0179】製法3−1(W/W) 上記の塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練
したのち、サンドミルを用いて分散させた。得られた分
散液にポリイソシアネ−トを下層の塗布液には10部、
磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞれにシ
クロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径を有す
るフィルターを用いて濾過し、下層形成用および磁性層
形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0180】得られた下層塗布液を、乾燥後の厚さが
1.5μmになるようにさらにその直後にその上に磁性
層の厚さが0.15μmになるように、厚さ62μmで中
心面平均表面粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ−
ト支持体上に同時重層塗布をおこない、両層がまだ湿潤
状態にあるうちに周波数50Hz、磁場強度250ガウス
また周波数50Hz、120ガウスの2つの磁場強度交流
磁場発生装置の中を通過されランダム配向処理をおこな
い乾燥後、7段のカレンダで温度90℃、線圧300Kg
/cmにて処理を行い、3.7吋に打ち抜き表面研磨処理
を施した後、ライナーが内側に設置済の3.7吋のカー
トリッジ(米 Iomega社製 zip−diskカ
ートリッジ)に入れ、所定の機構部品を付加し、3.7
吋フロッピーディスクを得た。また一部のサンプルにつ
いてはランダマイズ配向処理の前に4000Gの同極対
向Co磁石による長手配向を施した。
【0181】この場合、十分なランダマイズ化が最終的
に行われるように交流磁場発生装置の周波数と磁場強度
を高くすることが好ましく、これにより配向度比98%
以上を得ることができる。
【0182】製法3−2(W/D) 上記の塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練
したのち、サンドミルを用いて分散させた。得られた分
散液にポリイソシアネ−トを下層の塗布液には10部、
磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞれにシ
クロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径を有す
るフィルターを用いて濾過し、下層形成用および磁性層
形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0183】得られた下層塗布液を、乾燥後の厚さが
1.5μmになるように厚さ62μmで中心面平均表面粗
さが3nmのポリエチレンテレフタレ−ト支持体上に塗
布し一度乾燥させ、カレンダ処理を行ったのち、さらに
その上に磁性層の厚さが0.15μmになるようにブレ
ード方式により磁性層を塗布、周波数50Hz、磁場強度
250ガウスまた周波数50Hz、120ガウスの2つの
磁場強度交流磁場発生装置の中を通過されランダム配向
処理をおこない、これ以降については製法3−1と同様
に行った。また下層のカレンダー処理を行わない方法を
とることもできる。
【0184】製法3−3(スピンコート) 上記塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練し
たのち、サンドミルを用いて分散させた。得られた分散
液にポリイソシアネ−トを下層の塗布液には10部、磁
性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞれにシク
ロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径を有する
フィルターを用いて濾過し、下層形成用および磁性層形
成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0185】得られた下層塗布液を、乾燥後の厚さが
1.5μmになるように厚さ62μmで中心面平均表面粗
さが3nmのポリエチレンテレフタレ−ト支持体上にス
ピンコート塗布し一度乾燥させたのち、さらにその上に
磁性層の厚さが0.15μmになるようにスピンコート
により磁性層を塗布、6000Gの同極対向Co磁石に
より円周方向に配向処理をおこなった。これを製法3−
1と同様な圧力が得られるバッチ方式の圧延処理を行い
表面を平滑化した。これ以降については製法3−1と同
様に行った。また、下層をスピンコ―ト塗布し下層が未
乾燥のうちにその上に磁性層をスピンコートする塗布す
る方式を用いることもできる。スピンコート方式を用い
ることで、記録方向の残留磁化量が大きくなるばかりで
なく、短針状比の強磁性金属粉末の垂直磁化成分を低減
させ再生波形の対称性を良好にすることができる。
【0186】製法3−4(単層) ポリエチレンテレフタレート支持体上に製法3−1の磁
性層塗布液を磁性層の厚さが0.15mとなるように塗
布を行い,これ以降製法3−1と同様に行なった。 支持体 3B−1 ポリエチレンテレフタレ−ト 厚さ:62μm、F−5値:MD 114MPa、 TD 107MPa 破断強度:MD 276MPa、TD 281MPa 破断伸度:MD 174MPa、TD 139MPa 熱収縮率(80℃、30分):MD 0.04%、 TD 0.05% 熱収縮率(100℃、30分):MD 0.2%、 TD 0.3% 温度膨張係数:長軸 15×10-5/℃、 短軸 18×10-5/℃ 中心面平均表面粗さ 3nm 支持体 3B−2 ポリエチレンナフタレート 厚さ:55μm、中心面平均表面粗さ 1.8nm 熱収縮率(80℃、30分):MD 0.007%、 TD 0.007% 熱収縮率(100℃、30分):MD 0.02%、 TD 0.02% 温度膨張係数:長軸 10×10-5/℃、 短軸 11×10-5/℃
【0187】 配向 3O−1 ランダマイズ配向を行う。 3O−2 Co磁石で長手方向に配向した後、ランダマイズ配向を行う。 3O−3 Co磁石で円周配向を行う。
【0188】実施例3-1〜実施例3-16、比較例3-1 以上のような各方法を適宜、表12のように組み合わせ
て各種サンプルを作製した。評価結果を表13に示す。 実施例3-17〜実施例3-23、比較例3-2
【0189】実施例3-11において磁性塗料3ML−2
の成分(強磁性金属粉末)を変更(表14)し、αアル
ミナの添加量を8部とした他は実施例3-11と同様にし
て各種の磁気記録媒体を得た。尚、表14において、強
磁性金属粉末3M−10の原子比Bは、Nd及びYの各
々の成分の(Fe+Co)に対する原子比を示したの
で、該3M−10の原子比Bは6.3%となり、その他
の強磁性金属粉末の原子比Bを算出するための希土類元
素の総和は実質的にYまたはSmの一成分とみなされる
ものである。評価結果を表15および表16に示す。
【0190】各サンプルの特性の評価方法は下記以外は
前記と同様である。 ・起動トルク評価 東日製作所トルクゲージ モデル300ATGを用い
て、3.5吋フロッピーディスクドライブにおけるヘッ
ドON時の起動トルクを測定した。サンプルをそのま
ま23℃50%RHで測定(保存前)、サンプルを6
0℃90%RHに10日間保存後、RTに24時間放置
後23℃50%RHで測定(保存後)し、保存前後にお
ける起動トルクを比較した。 ○:保存前後で起動トルクが殆ど差がないもの △:保存後に起動トルクが少し上昇がみられたもの ×:保存後に起動トルクの上昇が多かったもの
【0191】
【表12】
【0192】
【表13】
【0193】実施例3-14〜3-16は実施例3-11のデ
ィスクを用い、線記録密度とトラック密度を変えて同様
にエラーレートを測定した。
【0194】上記表の結果から本発明の磁気記録媒体
は,特に高密度記録領域でのエラーレートが1×10-5
以下で格段に優れていることがわかる。
【0195】
【表14】
【0196】
【表15】
【0197】
【表16】
【0198】上記表の走行耐久性において600は60
0時間以上を示す
【0199】上記表の結果から本発明の磁気記録媒体は
高密度特性に優れ、かつ耐久性を併せ持っていることが
わかる。
【0200】本発明は支持体上に強磁性金属粉末を結合
剤中に分散してなる磁性層を設けた磁気記録媒体におい
て、前記磁気記録媒体は面記録密度が0.17〜2Gbi
t/inch2 の信号を記録する磁気記録媒体であり、前記強
磁性金属粉末はFeとCoを主体とし、かつAl/(F
e+Co)の原子比Aが、3.0〜15.0%または原
子比BGA0.5〜9.0%であり、好ましくは前記磁
性層の乾燥厚みが0.05〜0.25μmであり、前記
磁性層のΦmが好ましくは1.0×10-3〜8.0×1
-3emu/cm2 であり、原子比Bが、好ましくは1〜8%
であり、かつMg/(Fe+Co)の原子比Cが、好ま
しくは0.05〜3.0%であることを特徴とする磁気
記録媒体によって、従来の技術では得ることができなか
った優れた高密度特性と耐久性を併せ持ち、特に走行耐
久性が格段に改良された磁気記録媒体を得ることができ
る。 実施例4 <塗料の作製> 磁性塗料 4ML−1(針状磁性粉使用) 強磁性金属粉末 :4M−1 100部 組成:Co/Fe(原子比)30%、 Hc2550エルステッド、比表面積55m2/g、σs140emu/g 結晶子サイズ120Å、平均長軸長0.048μm、針状比 4 Al化合物(Al/Fe 原子比 8%) Y化合物 (Y/Fe 原子比 6%) 原子比A:6% 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 3部 αアルミナ HIT55(住友化学社製) 10部 平均粒子径:0.20μm、比表面積:8.0〜9.0m2/g モ−ス硬度:9、pH:7.7〜9.0 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 5部 平均粒子径:94nm、比表面積:28m2/g DBP吸油量:61ml/100g、pH:7.5 揮発分:1.0重量% フェニルホスホン酸 3部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 3部 ステアリン酸 2部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 磁性塗料 4ML−2(針状磁性粉使用) 強磁性金属粉末 :4M−2 100部 組成:Co/Fe(原子比)30%、 Hc2360エルステッド、比表面積49m2 /g、σs146emu/g 結晶子サイズ170Å、平均長軸長0.100μm、針状比 6、 SFD 0.51 Al化合物(Al/Fe原子比 5%) Y化合物 (Y/Fe 原子比 5%) 原子比A:3.8% pH 9.4 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 10部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 4部 αアルミナ HIT70(住友化学社製) 10部 平均粒子径:0.15μm、比表面積:17m2/g モ−ス硬度:9、pH:7.7〜9.0 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 1部 平均粒子径:94nm、比表面積:28m2/g DBP吸油量:61ml/100g、pH:7.5 揮発分:1.0重量% フェニルホスホン酸 3部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 0.6部 エチレングリコ−ルジオレイル 12部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 磁性塗料 4ML−3(針状磁性粉使用:比較例) 強磁性金属粉末:4M−3 組成/Fe:Ni=96:4 100部 Hc1600エルステッド、比表面積45m2 /g 結晶子サイズ 220Å、σs135emu/g 平均長軸長 0.20μm、 針状比 9 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR−8600(東洋紡社製) 5部 αアルミナ(平均粒子径0.65μm) 2部 酸化クロム(平均粒子径:0.35μm) 15部 カ−ボンブラック(平均粒子径:0.03μm) 2部 カ−ボンブラック(平均粒子径:0.3μm) 9部 イソヘキサデシルステアレート 4部 n−ブチルステアレート 4部 ブトキシエチルステアレート 4部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 1部 メチルエチルケトン 300部 磁性塗料 4ML−4(針状磁性粉使用) 強磁性金属粉末 :4M−2 100部 組成:Co/Fe(原子比)30%、 Hc2360エルステッド、比表面積49m2 /g、σs146emu/g 結晶子サイズ170Å、平均長軸長0.100μm、針状比 6、 SFD 0.51 Al化合物(Al/Fe原子比 5%) Y化合物 (Y/Fe 原子比 5%) 原子比A:3.8% pH 9.4 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 10部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 4部 αアルミナ HIT70(住友化学社製) 10部 平均粒子径:0.15μm、比表面積:17m2/g モ−ス硬度:9、pH:7.7〜9.0 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 1部 平均粒子径:94nm、比表面積:28m2/g DBP吸油量:61ml/100g、pH:7.5 揮発分:1.0重量% フェニルホスホン酸 3部 ミリスチン酸 1部 ステアリン酸 0.6部 ステアリン酸ブチル 4部 パルミチン酸セチル 4部 オレイン酸オレイル 4部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 磁性塗料 4ML−5(針状磁性粉使用) 強磁性金属粉末 :4M−2 100部 組成:Co/Fe(原子比)30%、 Hc2360エルステッド、比表面積49m2 /g、σs146emu/g 結晶子サイズ170Å、平均長軸長0.100μm、針状比 6、 SFD 0.51 Al化合物(Al/Fe原子比 5%) Y化合物 (Y/Fe 原子比 5%) 原子比A:3.8% pH 9.4 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 10部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 4部 αアルミナ HIT70(住友化学社製) 10部 平均粒子径:0.15μm、比表面積:17m2/g モ−ス硬度:9、pH:7.7〜9.0 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 1部 平均粒子径:94nm、比表面積:28m2/g DBP吸油量:61ml/100g、pH:7.5 揮発分:1.0重量% フェニルホスホン酸 3部 ステアリン酸アミル 4部 ブトキシエチルステアレ−ト 6部 オレイン酸オレイル 4部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 磁性塗料 4ML−6(針状磁性粉使用) 強磁性金属粉末 :4M−3 100部 組成:Co/Fe(原子比)30%、 Hc2360エルステッド、比表面積46m2 /g、σs153emu/g 結晶子サイズ160Å、平均長軸長0.100μm、針状比 6、 SFD 0.51、pH 9.4 Al化合物(Al/Fe原子比 11%) Y化合物 (Y/Fe 原子比 7%) Mg化合物(Mg/Fe 原子比 1%) 原子比A:8.5% 原子比C:0.77% 塩化ビニル共重合体 10部 MR110(日本ゼオン社製) ポリウレタン樹脂 4部 UR5500(東洋紡社製) αアルミナ 10部(アルミナ換算) HIT55(住友化学工業社製) (HIT55/MR110/MEK 5部/1部/4部の別分散品) 平均粒子径:0.20μm、比表面積:8.0〜9.0m2/g モ−ス硬度:9、pH:7.7〜9.0 ダイアモンド LS600F 1部 (ランズスーパーアブレッシブ社製) 平均粒子径:0.27μm、 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 1部 平均粒子径:94nm、比表面積:28m2/g DBP吸油量:61ml/100g、pH:7.5 揮発分:1.0重量% フェニルホスホン酸 3部 ステアリン酸 1部 オレイン酸 1部 ステアリン酸ブチル 4部 ブトキシエチルステアレ−ト 4部 ネオペンチルグリコ−ルジデカノエ−ト 2部 エチレングリコ−ルジオレイル 2部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 非磁性塗料 4NU−1(球状無機粉末使用) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 80部 平均粒子径0.035μm、BET法による比表面積 40m2 /g pH 7 TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38ml/100g、 表面にAl23が粒子全体に対し8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 20部 平均粒子径:20nm DBP吸油量:115ml/100g pH:7.0 BET法による比表面積:220m2/g 揮発分:1.5% 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 2部 ステアリン酸 3部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 4NU−2(球状無機粉末使用) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 100部 平均粒子径0.035μm、BET法による比表面積 40m2 /g pH 7 TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38ml/100g、 表面にAl2 3 、SiO2として存在 ケッチェンブラックEC(AKUZO NOBEL社製) 13部 平均粒子径:30nm DBP吸油量:350ml/100g pH:9.5 BET法による比表面積:950m2/g 揮発分:1.0% 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 16部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 6部 フェニルホスホン酸 4部 エチレングリコールジオレイル 16部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 0.8部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 4NU−3(球状無機粉末使用) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 75部 平均粒子径0.035μm、比表面積 40m2 /g pH 7 TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38ml/100g、 表面にAl2 3 、SiO2として存在 カ−ボンブラック ケッチェンブラックEC 10部 平均粒子径:30nm DBP吸油量:350ml/100g pH:9.5 BET法による比表面積:950m2/g 揮発分:1.0% αアルミナ AKP−15(住友化学工業社製) 平均粒子径:0.65μm 15部 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8600(東洋紡社製) 5部 イソヘキサデシルステアレート 4部 n−ブチルステアレート 4部 ブトキシエチルステアレート 4部 オレイン酸 1部 ステアリン酸 1部 メチルエチルケトン 300部 非磁性塗料 4NU−4(針状無機粉末使用) 無機粉末 α−Fe23 ヘマタイト 80部 平均長軸長 0.15μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6 表面にAl23が粒子全体に対し8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 20部 平均粒子径:20nm DBP吸油量:115ml/100g pH:7.0 BET法による比表面積:220m2/g 揮発分:1.5% 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 2部 ステアリン酸 3部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 4NU−5(針状無機粉末使用) 無機粉末 α−Fe23 ヘマタイト 100部 平均長軸長 0.15μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6 表面にAl23が粒子全体に対し8重量%存在 カ−ボンブラック #3250B(三菱化成社製) 18部 5.0 平均粒子径:30nm、比表面積:245m2/g DBP吸油量:155ml/100g、pH:6.0 揮発分:1.5重量% 塩化ビニル共重合体 MR104(日本ゼオン社製) 15部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 7部 フェニルホスホン酸 4部 エチレングリコ−ルジオレイル 16部 オレイン酸 1.3部 ステアリン酸 0.8部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 4NU−6(針状無機粉末使用) 非磁性粉末 α−Fe23 ヘマタイト 100部 平均長軸長 0.15μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6 表面にAl23が粒子全体に対し8重量%存在 カ−ボンブラック #3250B(三菱化成社製) 18部 5.0 平均粒子径:30nm、比表面積:245m2/g DBP吸油量:155ml/100g、pH:6.0 揮発分:1.5重量% 塩化ビニル共重合体 MR104(日本ゼオン社製) 15部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 7部 フェニルホスホン酸 4部 ミリスチン酸 1部 ステアリン酸 0.6部 ステアリン酸ブチル 4部 パルミチン酸セチル 4部 オレイン酸オレイル 4部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 4NU−7(針状無機粉末使用) 非磁性粉末 α−Fe23 ヘマタイト 100部 平均長軸長 0.15μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6 表面にAl23が粒子全体に対し8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 10部 平均粒子径:20nm DBP吸油量:115ml/100g pH:7.0 BET法による比表面積:220m2/g 揮発分:1.5% カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 10部 平均粒子径:94nm、比表面積:28m2/g DBP吸油量:61ml/100g、pH:7.5 揮発分:1.0重量% 塩化ビニル共重合体 MR104(日本ゼオン社製) 15部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 7部 フェニルホスホン酸 4部 ステアリン酸アミル 4部 ブトキシエチルステアレ−ト 6部 オレイン酸オレイル 4部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料 4NU−8(針状無機粉末使用) 非磁性粉末 α−Fe23 ヘマタイト 100部 平均長軸長 0.08μm、BET法による比表面積 50m2 /g pH 9、針状比 6.5 表面にAl23が粒子全体に対し8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 25部 平均粒子径:20nm DBP吸油量:115ml/100g pH:7.0 BET法による比表面積:220m2/g 揮発分:1.5% 塩化ビニル共重合体 MR104(日本ゼオン社製) 16部 ポリウレタン樹脂 UR5500(東洋紡社製) 7部 フェニルホスホン酸 4部 ステアリン酸 1部 オレイン酸 1部 ステアリン酸ブチル 4部 ブトキシエチルステアレ−ト 4部 ネオペンチルグリコ−ルジオレイル 2部 エチレングリコ−ルジオレイル 2部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 製法4-1 (デイスク:W/W) 上記の塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練
したのち、サンドミルを用いて分散させた。得られた分
散液にポリイソシアネ−トを非磁性層の塗布液には10
部、磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞれ
にシクロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径を
有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用およ
び磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0201】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.5μmになるようにさらにその直後にその上に磁
性層の厚さが0.15μmになるように、厚さ62μmで
中心面平均表面粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ
−ト支持体上に同時重層塗布をおこない、両層がまだ湿
潤状態にあるうちに周波数50Hz、磁場強度250ガウ
スまた周波数50Hz、120ガウスの2つの磁場強度交
流磁場発生装置の中を通過されランダム配向処理をおこ
ない乾燥後、7段のカレンダで温度90℃、線圧300
Kg/cmにて処理を行い、3.7吋に打ち抜き表面研磨処
理を施した後、ライナーが内側に設置済の3.7吋のカ
ートリッジ(米 Iomega社製 zip−disk
カートリッジ)に入れ、所定の機構部品を付加し、3.
7吋フロッピーディスクを得た。また一部のサンプルに
ついてはランダマイズ配向処理の前に4000Gの同極
対向Co磁石による長手配向を施した。
【0202】この場合、十分なランダマイズ化が最終的
に行われるように交流磁場発生装置の周波数と磁場強度
を高くすることが好ましく、これにより配向度比98%
以上を得ることができる。なおバリウムフェライト磁性
体を用いる場合は、上記配向方法以外に垂直配向を施す
ことが可能である。また、必要に応じ、ディスク形状に
打ち抜いたあと高温でのサーモ処理(通常50℃〜90
℃)を行ない塗布層の硬化処理を促進させる、研磨テー
プでバーニッシュ処理をおこない、表面の突起を削るな
どの後処理を行ってもよい。 製法4-2 (コンピュ−タ−テープ:W/W) 上記の塗料について、各成分をニ−ダで混練したのち、
サンドミルを用いて分散させた。得られた分散液にポリ
イソシアネ−トを非磁性層の塗布液には2.5部、磁性
層の塗布液には3部を加え、さらにそれぞれにシクロヘ
キサノン40部を加え,1μmの平均孔径を有するフィ
ルターを用いて濾過し、非磁性層形成用および磁性層形
成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0203】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.7μmになるようにさらにその直後にその上に磁
性層の厚さが0.15μmになるように、厚さ4.4μ
mで中心面平均表面粗さが2nmのアラミド支持体(商
品名:ミクトロン)上に同時重層塗布を行ない、両層が
まだ湿潤状態にあるうちに6000Gの磁力を持つコバ
ルト磁石と6000Gの磁力を持つソレノイドにより配
向させた。乾燥後、金属ロ−ルのみから構成される7段
のカレンダ−で温度85℃にて分速200m/min.
で処理を行い、その後、厚み0.5μmのバック層(カ
−ボンブラック平均粒子径:17nm 100部、炭酸
カルシウム 平均粒子径:40nm80部、αアルミナ
平均粒子径:0.2μm 5部をニトロセルロ−ス樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリイソシアネ−トに分散)を
塗布した。3.8mmの幅にスリットし、スリット品の
送り出し、巻き取り装置を持った装置に不織布とカミソ
リブレ−ドが磁性面に押し当たるように取り付け、テ−
プクリ−ニング装置で磁性層の表面のクリ−ニングを行
い、得られた磁気テ−プをDDS用カ−トリッジに組み
込んだ。 製法4-3 (デイスク:W/D) 上記の塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練
した後、サンドミルを用いて分散させた。得られた分散
液にポリイソシアネ−トを非磁性層の塗布液には10
部、磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞれ
にシクロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径を
有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用およ
び磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0204】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.5μmになるように厚さ62μmで中心面平均表面
粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ−ト支持体上に
塗布し一度乾燥させ、カレンダ処理を行ったのち、さら
にその上に磁性層の厚さが0.15μmになるようにブ
レード方式により磁性層を塗布、周波数50Hz、磁場強
度250ガウスまた周波数50Hz、120ガウスの2つ
の磁場強度交流磁場発生装置の中を通過されランダム配
向処理をおこない、これ以降については製法4−1と同
様に行った。また非磁性層のカレンダー処理を行わない
方法をとることもできる。 製法4-4(コンピュータテープ:W/D) 上記の塗料について、各成分をニ−ダで混練した後、サ
ンドミルを用いて分散させた。得られた分散液にポリイ
ソシアネ−トを非磁性層の塗布液には2.5部、磁性層
の塗布液には3部を加え、さらにそれぞれにシクロヘキ
サノン40部を加え,1μmの平均孔径を有するフィル
ターを用いて濾過し、非磁性層形成用および磁性層形成
用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0205】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.7μmになるように厚さ4.4μmで中心面平均
表面粗さが2nmのアラミド支持体(商品名:ミクトロ
ン)上に塗布し一度乾燥させ、カレンダ処理を行ったの
ち、さらにその上に磁性層の厚さが0.15μmになる
ようにブレード方式により磁性層を塗布、6000Gの
磁力を持つコバルト磁石と6000Gの磁力を持つソレ
ノイドにより配向させた。これ以降については製法4−
2と同様に行った。また非磁性層のカレンダー処理を行
わない方法をとることもできる。 製法4-5 (デイスク:スピンコート) 上記の塗料のそれぞれについて、各成分をニ−ダで混練
した後、サンドミルを用いて分散させた。得られた分散
液にポリイソシアネ−トを非磁性層の塗布液には10
部、磁性層の塗布液には10部を加え、さらにそれぞれ
にシクロヘキサノン40部を加え,1μmの平均孔径を
有するフィルターを用いて濾過し、非磁性層形成用およ
び磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製した。
【0206】得られた非磁性層塗布液を、乾燥後の厚さ
が1.5μmになるように厚さ62μmで中心面平均表
面粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ−ト支持体上
にスピンコート塗布し一度乾燥させたのち、さらにその
上に磁性層の厚さが0.15μmになるようにスピンコ
ートにより磁性層を塗布、6000Gの同極対向Co磁
石により円周方向に配向処理をおこなった。これを製法
4-1と同様な圧力が得られるバッチ方式の圧延処理を行
い表面を平滑化した。これ以降については製法4−1と
同様に行った。また、非磁性層をスピンコ―ト塗布し非
磁性層が未乾燥のうちにその上に磁性層をスピンコート
する塗布する方式を用いることもできる。スピンコート
方式を用いることで、記録方向の残留磁化量が大きくな
るばかりでなく、短針状比の強磁性金属粉末の垂直磁化
成分を低減させ再生波形の対称性を良好にすることがで
きる。 支持体 4B−1 ポリエチレンテレフタレ−ト 厚さ:62μm、F−5値:MD 114MPa、 TD 107MPa 破断強度:MD 276MPa、TD 281MPa 破断伸度:MD 174MPa、TD 139MPa 熱収縮率(80℃、30分):MD 0.04%、 TD 0.05% 熱収縮率(100℃、30分):MD 0.2%、 TD 0.3% 温度膨張係数:長軸 15×10-5/℃、 短軸 18×10-5/℃ 中心面平均表面粗さ 3nm 支持体 4B−2 ポリエチレンナフタレート 厚さ:55μm、中心面平均表面粗さ 1.8nm 熱収縮率(80℃、30分):MD 0.007%、 TD 0.007% 熱収縮率(100℃、30分):MD 0.02%、 TD 0.02% 温度膨張係数:長軸 10×10-5/℃、 短軸 11×10-5/℃ 支持体 4B−3 ポリエチレンテレフタレ−ト 厚さ:62μm、中心面平均表面粗さ 9nm 支持体 4B−4 アラミド 厚さ 4.4μm 中心面平均表面粗さ 2nm 配向 4O−1 ランダマイズ配向を行う。
【0207】 4O−2 Co磁石で長手方向に配向した後、ランダマイズ配向を行う。 4O−3 Co磁石で長手方向に配向した後、ソレノイドで長手方向に配 向する。 4O−4 Co磁石で垂直配向を行う。 4O−5 Co磁石で円周配向を行う。 バック層塗料 BL−1 微粒子状カーボンブラック粉末 100部 [(キャボット社製、BP−800、平均粒子径:17nm)] 粗粒子状カーボンブラック粉末 10部 [(カーンカルブ社製、サーマルブラック、 平均粒子径:270nm)] 炭酸カルシウム(軟質無機粉末) 80部 [(白石工業(株)製、白艶華O、平均粒子径:40nm、 モース硬度:3)] α−アルミナ(硬質無機粉末) 5部 [(平均粒子径:200nm、モース硬度:9)] ニトロセルロース樹脂 140部 ポリウレタン樹脂 15部 ポリイソシアネート 40部 ポリエステル樹脂 5部 分散剤:オレイン酸銅 5部 銅フタロシアニン 5部 硫酸バリウム 5部 メチルエチルケトン 2200部 酢酸ブチル 300部 トルエン 600部
【0208】上記バックコート層を形成する各成分を連
続ニ−ダで混練したのち、サンドミルを用いて分散させ
た。得られた分散液を1μmの平均孔径を有するフィル
ターを用いて濾過し、バックコート層形成用塗布液を調
製した。以上のような各方法を適宜、表17〜20のよ
うに組み合わせて得られたサンプルについて磁気特性、
中心面平均粗さ、面記録密度等をを測定した。 (1)磁気特性(Hc):振動試料型磁束計(東英工業
社製)を用い、Hm10KOe(キロエルステッド)で
測定した。 (2)中心面平均表面粗さ(Ra):3D−MIRAU
での表面粗さ(Ra):WYKO社製TOPO3Dを用
いて、MIRAU法で約250μm×250μmの面積
のRa値を測定した。測定波長約650nmにて球面補
正、円筒補正を加えている。本方式は光干渉にて測定す
る非接触表面粗さ計である。 (3)面記録密度は、線記録密度とトラック密度を掛け
合わせたものである。 (4)線記録密度は記録方向1インチ当たりに記録する
信号のビット数である。 (5)トラック密度は、1インチ当たりのトラック数で
ある。 (6)Φmは磁気記録媒体の単位面積当たりの磁化量で
ある。Bm(ガウス)と厚みを掛け合わせたものであ
り、これは振動試料型磁束計(東英工業社製)を用い、
Hm10kOeで測定した値で、直接測定できる値であ
る。 (7)テープのエラーレートは上記の線記録密度の信号
を8−10変換 PR1等化方式でテープに記録しDD
Sドライブを用いて測定した。 (8)ディスクのエラーレートは上記の線記録密度の信
号を(2,7)RLL変調方式をディスクに記録し測定し
た。 (9)磁性層厚みは 磁気記録媒体を長手方向に渡って
ダイヤモンドカッターで約0.1μmの厚味に切り出
し、透過型電子顕微鏡で倍率10000倍〜10000
0倍、好ましくは20000倍〜50,000倍で観察
し、その写真撮影を行った。写真のプリントサイズはA
4〜A5である。その後、磁性層、下層非磁性層の強磁
性金属粉末や非磁性粉末の形状差に注目して界面を目視
判断して黒く渕どり、かつ磁性層表面も同様に黒く渕ど
った。その後、Zeiss社製画像処理装置IBAS2
にて渕どりした線の長さを測定した。試料写真の長さが
21cmの場合、測定を85〜300回行った。その際
の測定値の平均値を磁性層厚みとした。 (10)走行耐久性:フロッピディスクドライブ(米
Iomega社製 ZIP100:回転数2968rp
m)を用い半径38mm位置にヘッドを固定し、記録密
度34kfciで記録を行った後その信号を再生し、1
00%とした。その後、以下のフローを1サイクルとす
るサーモサイクル環境で1500時間走行させた。走行
24時間おきに出力をモニタ−しその出力が初期の値の
70%以下となった点をNGとした。 (サーモサイクルフロー)25℃、50%RH 1時間
→(昇温 2時間)→60℃、20%RH 7時間→
(降温 2時間)→25℃、50%RH 1時間→(降
温 2時間)→5℃50%RH 7時間→(昇温 2時
間)→<これを繰り返す> (11)ライナーウエア評価 ヘッドオフの状態で走行耐久性と同じ環境で、サンプル
を1000hr走行させ、終了したサンプルを走行後カ
ートリッジケースを開き磁気ディスクの磁性層表面を目
視観察し評価した。 ○:磁性層表面に欠陥がないもの △:磁性層表面の一部に細かな傷が発生したもの ×:磁性層表面全体に細かな傷が発生したもの (12)ライナ付着評価 ヘッドオフの状態で走行耐久性と同じ環境で、サンプル
を1000hr走行させ、終了したサンプルを走行後カ
ートリッジケースを開き磁気ディスクの磁性層表面を目
視観察し評価した。 ○:磁性層表面にライナの付着がないもの △:磁性層表面の一部にライナの付着が発生したもの ×:磁性層表面全体にライナの付着が発生したもの (13)起動トルク評価 東日製作所トルクゲ−ジ モデル300ATGを用い
て、Imation社製LS−120ドライブにおける
ヘッドオン時の起動トルクを測定した(単位:g・c
m)。 (14)C/Feの測定 Φ社製PHI−660型オージエ電子分光法測定器を用
い、C/Fe値を測定した。測定条件は次の通りであっ
た。
【0209】1次電子線の加速電圧3kV、試料電流1
30nA、倍率250倍、傾斜角度30度。 運動エネ
ルギー(Kinetic Energy)130eV〜730eVの範囲を
3回積算し、炭素のKLLピークと鉄のLMMピークの
強度を微分形で求め、C/Feの比を求めた。 (15)磁性層の耐候性は磁気記録媒体を60℃90%
RHの環境に7日間保存後、以下の測定方法により求め
る。磁性層の保存後のHc変動ΔHc(%)=100×
(保存後Hc−保存前Hc)/保存前Hcの式で算出す
る。保存後のHc変動ΔHcは、好ましくは−5.0%
〜+10.0%、更に好ましくは−3.0%〜+8.0
%、特に好ましくは−1.0%〜+6.0%である。ま
た前記磁性層の保存後のΦm低下ΔΦm(%)=100
×(保存前Φm−保存後Φm)/保存前Φmの式で算出
する。測定は振動試料型磁束計VSM−5(東英工業
性)を用い、タイムコンスタント0.1秒、スイ−プ速
度3分/10KOe、測定磁場10KOeで測定した。Δ
Φmは好ましくは10%以内、特に好ましくは6%以内
である。
【0210】
【表17】
【0211】
【表18】
【0212】実施例4−18〜4−20および参考例4-
1では実施例4−13のディスクを用い、線記録密度と
トラック密度を変えて同様にエラーレートを測定した。
【0213】
【表19】
【0214】
【表20】
【0215】前述の如くエラーレートは上記の線記録密
度の信号を8−10変換 PR1等化方式でテープに記
録しDDSドライブを用いて測定した。実施例4−3
3、4−34、参考例4−2は実施例4−24のテープ
を用い、線記録密度とトラック密度を変えて同様にエラ
ーレートを測定した。
【0216】上記表の結果から本発明の磁気記録媒体は
従来のディスク状媒体に比べ、特に高密度記録領域での
エラーレートが10-5以下で格段に良好であることがわ
かる。またコンピュ−タ−テ−プにおいても同様にエラ
ーレートが10-5以下で格段に良好であることがわか
る。
【0217】本発明は支持体上に実質的に非磁性である
下層と強磁性金属粉末を結合剤中に分散してなる磁性層
をこの順に設けた磁気記録媒体において、前記磁気記録
媒体は面記録密度が0.17〜2Gbit/inch2の信号を
記録する磁気記録媒体であり、前記磁性層の抗磁力が1
800エルステッド以上であり、原子比Aが3.0〜1
5.4%で、前記強磁性金属粉末は平均長軸長が好まし
くは0.12μm以下、または前記磁性層の乾燥厚みが
0.05〜0.30μmであり、Φmが10.0×10
-3〜1.0×10-3emu/cm2 であることを特徴とする磁
気記録媒体によって良好な結果が得られる。本発明は、
好ましくは前記磁性層の乾燥厚みが好ましくは0.05
〜0.25μmであり、且つΦmが好ましくは8.0×
10-3〜1.0×10-3emu/cm2 であることを特徴とす
る磁気記録媒体、さらには前記磁気記録媒体は面記録密
度が0.20〜2Gbit/inch2の信号を記録する磁気記
録媒体であることを特徴とする磁気記録媒体とすること
で、従来の塗布型の磁気記録媒体の技術では得ることが
できなかった大容量で優れた高密度特性と優れた耐久性
を併せ持つ高密度記録領域でのエラーレートが格段に改
良された磁磁気記録媒体を得ることができる。
【0218】実施例5 実施例5に使用した強磁性金属粉末の特性を表21に示
す。
【0219】
【表21】
【0220】表21に記載の強磁性金属粉末を用いて磁
気ディスク及び磁気テープを以下のように作成した。 <塗料の作成> 磁性塗料A (強磁性金属:ディスク) 強磁性金属粉末:MP〜MP 100部 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 3部 カ−ボンブラック #50(旭カーボン社製) 5部 フェニルホスホン酸 3部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 3部 ステアリン酸 2部 メチルエチルケトン 180部 シクロヘキサノン 180部 磁性層塗料B (強磁性金属:テープ) 強磁性金属粉末:MP、MP 100部 塩化ビニル系共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 3部 カ−ボンブラック #55(旭カーボン社製) 1部 ブチルステアレート 1部 ステアリン酸 5部 メチルエチルケトン 100部 シクロヘキサノン 20部 トルエン 60部 非磁性塗料a(下層:ディスク) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 80部 平均粒子径0.035μm 、BET法による比表面積 40m2 /g pH 7 TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38ml/100g、 表面にAl2 3としてが粒子全体の8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 20部 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 10部 ブトキシエチルステアレート 5部 イソヘキサデシルステアレート 2部 ステアリン酸 3部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 非磁性塗料b(下層用:テープ) 無機粉末 TiO2 結晶系ルチル 80部 平均粒子径0.035μm 、BET法による比表面積 40m2 /g pH 7 TiO2 含有量90%以上、 DBP吸油量27〜38ml/100g、 表面にAl2 3としてが粒子全体の8重量%存在 カ−ボンブラック コンダクテックスSC−U(コロンビアンカーボン社製) 20部 塩化ビニル共重合体 MR110(日本ゼオン社製) 12部 ポリウレタン樹脂 UR8200(東洋紡社製) 5部 フェニルホスホン酸 4部 ブチルステアレート 1部 メチルエチルケトン/シクロヘキサノン(8/2混合溶剤) 250部 製法5−1a ディスク 上記の塗料について、各成分をニ−ダで混練したのち、
表22に記載のように所定のダイアモンド微粒子を加え
(または加えず)、サンドミルを用いて分散させた。得
られた分散液に、媒体により表22に記載のように分散
したαアルミナHIT55(住友化学社製SLH55)
を所定量加えるか、加えず、更にポリイソシアネ−トを
下層の塗布液には10部、磁性層の塗布液には10部を
加え、さらにそれぞれにシクロヘキサノン40部を加
え,1μm の平均孔径を有するフィルターを用いて濾過
し、下層形成用および磁性層形成用の塗布液をそれぞれ
調製した。
【0221】得られた下層塗布液を、乾燥後の厚さが
1.5μm になるようにさらにその直後にその上に磁性
層の厚さが0.2μm になるように、厚さ62μm で中
心面平均表面粗さが3nmのポリエチレンテレフタレ−
ト支持体上に同時重層塗布をおこない、両層がまだ湿潤
状態にあるうちに周波数50Hz、磁場強度250ガウス
また周波数50Hz、120ガウスの2つの磁場強度交流
磁場発生装置の中を通過させランダム配向処理を行い、
乾燥後、7段のカレンダで温度90℃、線圧300Kg/c
m にて処理を行い、3.5吋に打ち抜き表面研磨処理施
してディスク媒体を得た。 製法5−1b(ディスク) 表22記載の媒体No5−6は、前記製法5−1aの
内、ポリエチレンテレフタレート支持体の中心面平均表
面粗さが7nmのものを用いた他は製法5−1aと同様
にディスク媒体を得た。 製法5−2 コンピューターテープ 上記の塗料について、各成分をニ−ダで混練したのち、
表24に記載のように所定のダイアモンド微粒子を加え
(または加えず)、媒体により表24に記載のように分
散したαアルミナHIT55(住友化学社製SLH5
5)を所定量加えるか、加えず、サンドミルを用いて分
散させた。得られた分散液にポリイソシアネ−トを下層
の塗布液には2.5部、磁性層の塗布液には3部を加
え、さらにそれぞれにシクロヘキサノン40部を加え,
1μm の平均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、
下層形成用および磁性層形成用の塗布液をそれぞれ調製
した。
【0222】得られた下層塗布液を、乾燥後の下層の厚
さが1.7μm になるようにさらにその直後にその上に
磁性層の厚さが0.15μm になるように、厚さ4.4
μmで中心面平均表面粗さが2nmのアラミド支持体
(商品名:ミクトロン)上に同時重層塗布をおこない、
両層がまだ湿潤状態にあるうちに6000Gの磁力を持
つコバルト磁石と6000Gの磁力を持つソレノイドに
より配向させた。乾燥後、金属ロ−ルのみから構成され
る7段のカレンダ−で温度85℃にて分速200m/m
in.で処理を行い、その後、厚み0.5μmのバック
層(カ−ボンブラック 平均粒子径:17nm 100
部、炭酸カルシウム 平均粒子径:40nm 80部、
αアルミナ 平均粒子径:200nm 5部をニトロセ
ルロ−ス樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイソシアネ−ト
に分散)を塗布した。3.8mmの幅にスリットし、ス
リット品の送り出し、巻き取り装置を持った装置に不織
布とカミソリブレ−ドが磁性面に押し当たるように取り
付け、テ−プクリ−ニング装置で磁性層の表面のクリ−
ニングを行い、テープ試料を得た。
【0223】上記作成した強磁性金属粉末、磁気ディス
ク及びコンピューターテープの各々の性能を下記の測定
法により評価した。 測定法 (1)磁気特性(Hc、σS ):振動試料型磁束計(東
英工業社製)を用い、Hm10KOeで測定した。 (2)ダイアモンド微粒子(粒径分布):ダイアモンド
粉を適量とり、その電子顕微鏡写真から無作為に抽出し
た500ケの粒子を前記方法により測定して平均粒子径
φ、粒径が平均粒径φの200%以上の粒子個数がダイ
アモンド全個数中に占める割合(ΔN200 )(%)、粒
径が平均粒径φの50%以下の粒子個数がダイアモンド
全個数中に占める割合(ΔN50)(%)を求めた。 (3)中心面平均表面粗さRa:WYKO社製TOPO
3Dを用いて、3D−MIRAU法で約250μm×2
50μmの面積のRa値を測定した。測定波長約650
nmにて球面補正、円筒補正を加えている。本方式は光
干渉にて測定する非接触表面粗さ計である。 (4)ディスク電磁変換特性 出力:再生出力の測定は、国際電子工業社製(旧東京エ
ンジニアリング)製のディスク試験装置とSK606B
型評価装置を用いギャップ長0.3μmのメタルインギ
ャップヘッドを用い、半径24.6mmの位置において
記録波長90KFCIで記録した後、ヘッド増幅機の再
生出力をテクトロニクス社製オシロスコープ7633型
で測定した。
【0224】SN比:再生出力を測定したディスクをD
C消去した後、アドバンテスト社製TR4171型スペ
クトロアナライザーで再生出力(ノイズ)を測定した。
SN比=−20log(ノイズ/再生出力)とし、媒体
No5−1のSN比を0dBとして相対値で示した。 (5)テープ電磁変換特性 CN比(テープ):記録ヘッド(MIG 、ギャップ0.15μ
m、1.8T)をドラムテスターに取り付けてデジタル
信号を記録再生した。ヘッド−メディア相対速度3m/
sec、記録波長0.35μm、ノイズは変調ノイズを
測定した。 (6)耐久性: 磁気ディスク耐久性:フロッピーディスクドライブ
(米 Iomega社製ZIP100:回転数2968
rpm)を用い半径38mm位置にヘッドを固定した。
その後、以下のフローを1サイクルとするサーモサイク
ル環境で走行させた。目視で試料表面にキズがついた時
点をNGとした。媒体No5−1の耐久時間を100%
とした。 (サーモサイクルフロー) 25℃、50%RH 1時
間→(昇温 2時間)→60℃、20%RH 7時間→
(降温 2時間)→25℃、50%RH 1時間→(降
温 2時間)→5℃、10%RH 7時間→(昇温 2
時間)→<これを繰り返す> コンピューターテープ耐久性:DDSドライブを用
い、所定の信号を記録した後、再生信号をモニターしつ
つ50℃、10%RHで走行させた。初期再生出力の7
0%になった時点でNGとした。媒体No5−13の耐
久性を100%として表示した。 (7)磁性層の耐候性は磁気記録媒体を60℃90%R
Hの環境に7日間保存後、以下の測定方法により求め
る。磁性層の保存後のHc変動ΔHc(%)=100×
(保存後Hc−保存前Hc)/保存前Hcの式で算出す
る。保存後のHc変動ΔHcは、好ましくは−5.0%
〜+10.0%、更に好ましくは−3.0%〜+8.0
%、特に好ましくは−1.0%〜+6.0%である。ま
た前記磁性層の保存後のΦm低下ΔΦm(%)=100
×(保存前Φm−保存後Φm)/保存前Φmの式で算出
する。測定は振動試料型磁束計VSM−5(東英工業
性)を用い、タイムコンスタント0.1秒、スイ−プ速
度3分/10KOe、測定磁場10KOeで測定した。Δ
Φmは好ましくは10%以内、特に好ましくは6%以内
である。表23に磁気ディスク評価結果を、表25に磁
気テープ評価結果を示した。
【0225】
【表22】
【0226】
【表23】
【0227】
【表24】
【0228】
【表25】
【0229】実施例5の結果より明らかな如く磁性層中
に好ましくは平均粒子径が好ましくは0.01〜1.0
μmであるダイアモンド微粒子を強磁性金属粉末に対し
て好ましくは0.01〜10重量%含有させることによ
り、耐久性を確保しつつ、その電磁変換特性におけるノ
イズを改善することができる。
【0230】
【発明の効果】本発明は支持体上に強磁性金属粉末を結
合剤中に分散してなる磁性層を設けた磁気記録媒体にお
いて、前記磁気記録媒体は面記録密度が0.17〜2G
bit/inch2 の信号を記録する磁気記録媒体であり、前記
磁性層の抗磁力が1800Oe以上であり、前記強磁性
金属粉末は少なくともFeとCoより構成され、かつA
l/(Fe+Co)の原子比が、3.0〜15.4%であ
ることを特徴とする磁気記録媒体または支持体上に強磁
性金属粉末を結合剤中に分散してなる磁性層を設けた磁
気記録媒体において、前記磁気記録媒体は面記録密度が
0.17〜2Gbit/inch2 の信号を記録する磁気記録媒
体であり、前記磁性層の抗磁力が1800Oe以上であ
り、前記強磁性金属粉末は少なくともFeとCoより構
成され、かつ希土類元素の総和/(Fe+Co)の原子比
が、0.5〜9.0%であることを特徴とする磁気記録
媒体によって達成できる。好ましくは前記磁性層の乾燥
厚みが0.05〜0.30μmであることを特徴とする
磁気記録媒体、さらには前記磁気記録媒体は面記録密度
が0.20〜2Gbit/inch2の信号を記録する磁気記録
媒体であることを特徴とする磁気記録媒体とすること
で、従来の塗布型の磁気記録媒体の技術では得ることが
できなかった大容量で優れた高密度特性と優れた耐久性
を併せ持つ高密度記録領域でのエラーレートが格段に改
良された磁磁気記録媒体を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 信夫 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に強磁性金属粉末を結合剤中に
    分散してなる磁性層を設けた磁気記録媒体において、前
    記磁気記録媒体は面記録密度が0.17〜2Gbit/inch
    2 の信号を記録する磁気記録媒体であり、前記磁性層の
    抗磁力が1800Oe以上であり、前記強磁性金属粉末
    は少なくともFeとCoより構成され、かつAl/(F
    e+Co)の原子比Aが、3.0〜15.4%であるこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 支持体上に強磁性金属粉末を結合剤中に
    分散してなる磁性層を設けた磁気記録媒体において、前
    記磁気記録媒体は面記録密度が0.17〜2Gbit/inch
    2 の信号を記録する磁気記録媒体であり、前記磁性層の
    抗磁力が1800Oe以上であり、前記強磁性金属粉末
    は少なくともFeとCoより構成され、かつ希土類元素
    の総和/(Fe+Co)の原子比Bが、0.5〜9.0%
    であることを特徴とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記支持体と磁性層の間に実質的に非磁
    性層である下層を設けたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記磁気記録媒体がデイスク状の磁気記
    録媒体であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1
    項に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記磁性層の乾燥厚みが0.05〜0.
    30μmであり、Φmが10.0×10-3〜1.0×1
    -3emu/cm2 であることを特徴とする請求項1〜4の何
    れか1項に記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記磁性層の乾燥厚みが0.05〜0.
    25μmであり、且つΦmが8.0×10-3〜1.0×
    10-3emu/cm2 であることを特徴とする請求項5記載の
    磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記強磁性金属粉末は少なくともFeと
    Coより構成され、かつ希土類元素の総和/Alの原子
    比B/Aが0.05〜1.20であることを特徴とする
    請求項1〜6の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記原子比Bが、1.0〜6.0%であ
    り、かつ前記原子比B/Aが0.1〜0.6であること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の磁気記
    録媒体。
  9. 【請求項9】 前記原子比Bが,1〜8%であり,かつ
    Mg/(Fe+Co)の原子比Cが,0.05〜3.0%
    であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記
    載の磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記強磁性金属粉末は針状比は3.0
    〜9.0であることを特徴とする請求項1〜9の何れか
    1項に記載の磁気記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記強磁性金属粉末は平均長軸長が
    0.04〜0.12μmであり、結晶子サイズが80Å
    〜180Åであることを特徴とする請求項1〜10の何
    れか1項に記載の磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記希土類元素がYまたはNdである
    ことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の
    磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記磁性層は、モ−ス硬度6以上の研
    磨剤を含有し、該研磨剤は前記強磁性金属粉末に対して
    15.0重量%以下であることを特徴とする請求項1〜
    12の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記磁性層はモ−ス硬度が9以上の2
    種類の研磨剤を含むことを特徴とする請求項13記載の
    磁気記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記磁性層は少なくとも平均粒子径が
    2.0μm以下のダイアモンドを含むことを特徴とする
    請求項1〜14の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記磁性層はαアルミナとダイアモン
    ドを含むことを特徴とする請求項1〜15の何れか1項
    に記載の磁気記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記磁性層は少なくとも飽和脂肪酸を
    含み、さらに少なくとも飽和脂肪酸エステル又は不飽和
    脂肪酸エステルを含むことを特徴とする請求項1〜16
    の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記飽和脂肪酸エステル又は不飽和脂
    肪酸エステルはモノエステル及びジエステルの脂肪酸エ
    ステルを含むことを特徴とする請求項17記載の磁気記
    録媒体。
  19. 【請求項19】 前記磁性層の表面粗さが3D−MIR
    AU法による中心面平均表面粗さで4.0nm以下であ
    ることを特徴とする請求項1〜18の何れか1項に記載
    の磁気記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記磁性層の乾燥厚みが0.05〜
    0.20μmであり、かつ前記磁性層中に平均粒子径が
    0.02〜0.3μmの研磨剤を含むことを特徴とする
    請求項1〜19の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記磁性層の抗磁力が2000エルス
    テッド以上であることを特徴とする請求項1〜20の何
    れか1項に記載の磁気記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記磁気記録媒体は、1.0MB/s
    ec以上の高速転送速度のシステム用の磁気記録媒体で
    あることを特徴とする請求項1〜21の何れか1項に記
    載の磁気記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記磁気記録媒体は、2.0MB/s
    ec以上の高速転送速度のシステム用の磁気記録媒体で
    あることを特徴とする請求項22記載の磁気記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記磁気記録媒体は、デイスク回転数
    が1800rpm以上の大容量フロッピ−デイスクシス
    テム用の磁気記録媒体であることを特徴とする請求項1
    〜23の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  25. 【請求項25】 前記磁気記録媒体は、デイスク回転数
    が3000rpm以上の大容量フロッピ−デイスクシス
    テム用の磁気記録媒体であることを特徴とする請求項2
    4記載の磁気記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記支持体の3D−MIRAU法によ
    る中心面平均表面粗さが5.0nm以下であることを特
    徴とする請求項1〜25の何れか1項に記載の磁気記録
    媒体。
  27. 【請求項27】 前記支持体の面内各方向に対し、10
    0℃30分での熱収縮率が0.5%以下及び80℃30
    分での熱収縮率が0.2%以下であることを特徴とする
    請求項1〜26の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  28. 【請求項28】 前記下層は平均粒子径が5nm〜80
    nmのカ−ボンブラックを含み、前記磁性層は平均粒子
    径が5nm〜300nmのカ−ボンブラックを含むこと
    を特徴とする請求項3〜27の何れか1項に記載の磁気
    記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記下層は平均長軸長が0.20μm
    以下であり、針状比が4.0〜9.0の針状無機粉末を
    含むことを特徴とする請求項3〜28の何れか1項に記
    載の磁気記録媒体。
  30. 【請求項30】 前記下層は針状無機粉末を含み、前記
    磁性層は針状強磁性金属粉末を含み、前記針状無機粉末
    の平均長軸長が前記針状強磁性金属粉末の平均長軸長の
    1.1倍〜3.0倍であることを特徴とする請求項3〜
    29の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  31. 【請求項31】 前記磁気記録媒体は、現行の3.5イ
    ンチ型フロッピ−デイスクとの記録・再生が可能な下位
    互換を実現した、大容量フロッピ−デイスクシステム用
    の磁気記録媒体であることを特徴とする請求項1〜30
    の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  32. 【請求項32】 前記磁気記録媒体は、高密度記録用の
    狭いギャップと現行の3.5インチ型フロッピ−デイス
    ク用の広いギャップの両方を備えたデユアルデイスクリ
    −トギャップヘッドを採用した大容量フロッピ−デイス
    クシステム用の磁気記録媒体であることを特徴とする請
    求項1〜31の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  33. 【請求項33】 前記磁気記録媒体は、デイスクの回転
    によりヘッドが浮上する大容量フロッピ−デイスクシス
    テム用の磁気記録媒体であることを特徴とする請求項1
    〜32の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  34. 【請求項34】 前記磁気記録媒体は、デイスクの回転
    によりヘッドが浮上し、かつヘッドの駆動にはリニアタ
    イプのボイスコイルモ−タ−を用いる大容量フロッピ−
    デイスクシステム用の磁気記録媒体であることを特徴と
    する請求項1〜33の何れか1項に記載の磁気記録媒
    体。
  35. 【請求項35】 支持体上に強磁性金属粉末を結合剤中
    に分散してなる磁性層を設けた磁気記録媒体において、
    前記磁気記録媒体は面記録密度が0.17〜2Gbit/in
    ch2 の信号を記録する磁気記録媒体であり、前記強磁性
    金属粉末は少なくともFeとCoより構成され、かつ前
    記磁性層の保存後のHc変動ΔHcが、−5.0%〜+
    10.0%であることを特徴とする磁気記録媒体。
  36. 【請求項36】 支持体上に強磁性金属粉末を結合剤中
    に分散してなる磁性層を設けた磁気記録媒体において、
    前記磁気記録媒体は面記録密度が0.17〜2Gbit/in
    ch2 の信号を記録する磁気記録媒体であり、前記強磁性
    金属粉末は少なくともFeとCoより構成され、かつ前
    記磁性層の保存後のΦm低下ΔΦmが、10%以内であ
    ることを特徴とする磁気記録媒体。
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