JPH10338772A - 耐塩素含有水性着色樹脂組成物及びその成形品 - Google Patents

耐塩素含有水性着色樹脂組成物及びその成形品

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JPH10338772A
JPH10338772A JP15252597A JP15252597A JPH10338772A JP H10338772 A JPH10338772 A JP H10338772A JP 15252597 A JP15252597 A JP 15252597A JP 15252597 A JP15252597 A JP 15252597A JP H10338772 A JPH10338772 A JP H10338772A
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奏 佐久間
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俊昭 平山
Masashi Koide
昌史 小出
Izumi Nakane
泉 仲根
Akiyoshi Iguchi
昭義 井口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐塩素含有水性に優れた水道用パイプなどの
成形品を製造することができる着色樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 有機顔料(1)を脂肪酸金属塩(a)で
処理してなる有機顔料(2)を、α,β不飽和二重結合
を有する二塩基酸乃至その無水物(b)とα,β不飽和
二重結合を有するモノマー(c)との共重合体樹脂
(3)と溶融混練して成る着色剤(4)を、ポリオレフ
ィン樹脂(5)中に分散せしめて、優れた耐塩素含有水
性を有する着色樹脂組成物を得た。酸価が200〜60
0mgKOH/gである共重合体樹脂(3)に対し、さ
らに酸価が1〜100mgKOH/gである熱可塑性樹
脂(3’)を着色剤(4)とともにポリオレフィン樹脂
(5)中に分散させることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素含有水に直接
接触する着色樹脂成形用の着色樹脂組成物に関する。さ
らに詳しくは、塩素含有水に直接接触しても成形品の表
面に点状突起や膨れを発生せず、また色抜けも少ない成
形品を提供し得る耐塩素含有水性着色樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン,ポリブテン等のポリオレ
フィン樹脂を着色成形するためには、酸化亜鉛,酸化チ
タン,べんがら,群青,コバルトブルー等の無機顔料、
アゾ系,キナクリドン系,アンスラキノン系,ペリレン
系,イソインドリノン系,フタロシアニン系,ジオキサ
ジン系,インダスレン系,ペリノン系,キノフタロン
系,カーボンブラック等の有機顔料、アゾ系,アンスラ
キノン系,ペリレン系,ペリノン系,チオインジゴ系等
の染料が用いられる。
【0003】ポリオレフィン樹脂に上記のような染顔料
を配合した成形品が塩素含有水に直接接触するような用
途、例えば上水道のパイプに使用されると、成形品表面
に点状突起または小径膨れ(以下膨れという)が発生
し、膨れの剥離により成形品の一部が上水中に混入する
という問題が生じていた。この傾向は、とくに有機顔料
を添加した上水道パイプの場合に顕著にあらわれてい
た。上水道パイプの場合には、特に上水が飲食に供され
るという性質上、膨れの発生にはJIS K6762に
規定されるような厳しい性能が求められている。
【0004】上水道パイプは、ダムや河川などから浄水
場までの導水用パイプ、浄水場から配水池や配水塔等の
貯水区域までの送水用パイプ、貯水区域から各都市や市
町村等のエリアまでの配水用パイプ、及びそこから各家
庭や工場等までの給水用パイプ、更に、屋内専用の配水
パイプに区分される。これらの上水道パイプのうち、大
口径のものには高密度ポリエチレンが、小口径のものに
は直鎖低密度ポリエチレン、ポリブテンあるいは塩化ビ
ニルが通常用いられている。またパイプ同士を接続する
ために、継ぎ手等の接続部品が使用されている。
【0005】これら上水道パイプのうち、導水用パイプ
や送水用パイプ、またパイプ同士を接続する継ぎ手等の
接続部品に対しては、現在は特に色指定がなく、一般に
用いられている種々の顔料が使用されている。配水用パ
イプやその継ぎ手は、緑色に着色されているガスパイプ
やその他のパイプとの識別のため、水をイメージする青
系に着色されることが一般的となっている。この青系着
色のため、群青、紺青、呉須、コバルトブルー、セルリ
アンブルー、フタロシアニン系、インダスレン系の青系
顔料が用いられ、中でもフタロシアニン系、インダスレ
ン系、群青、コバルト系ブルーの青系顔料が好ましく用
いられている。他方、給水用パイプは、カーボンブラッ
ク、アニリンブラック、黒色チタン等を用いて、通常黒
系に着色される。屋内配水用パイプは、アゾ系、ニトロ
系、チタン黄、黄土等を用いて、通常黄系に着色され
る。
【0006】上水道パイプに要求される厳しい条件を満
足させるため、塩素含有水に直接接触するパイプの内面
には顔料を含有しない層を、パイプの外面には顔料を含
有する層を設けた二層管が提案されている。しかしなが
ら、このような二層管は、単層管に比べ製造が難しく、
また特殊な成形機を必要とする等という問題を有してい
る。また、管と管をつなぐ継ぎ手部分は、構造上二層構
造とすることが困難である。このため、単層でも耐塩素
含有水性にすぐれた成形品を提供できる着色樹脂組成物
が望まれている。
【0007】上記の目的のため、酸価の高いαオレフィ
ン−無水マレイン酸共重合体樹脂を用いて顔料を被覆し
て、ある程度の耐塩素含有水性を得ることも考えられて
いるが、パイプの使用期間の延長にともない、近年は、
より高いレベルの耐塩素含有水性を有する着色樹脂組成
物が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点を解決し、耐塩素含有水性に優れ、長期間耐久性
のある成形品を提供できる耐塩素含有水性着色樹脂組成
物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、有機顔料
(1)を脂肪酸金属塩(a)で処理してなる有機顔料
(2)を、α,β不飽和二重結合を有する二塩基酸乃至
その無水物(b)とα,β不飽和二重結合を有するモノ
マー(c)との共重合体樹脂(3)と溶融混練して成る
着色剤(4)を、ポリオレフィン樹脂(5)中に分散せ
しめてなる耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
【0010】第2の発明は、着色剤(4)が、有機顔料
(1)75〜99.9重量%を脂肪酸金属塩(a)0.
1〜25重量%で処理してなる100重量部の有機顔料
(2)を、1〜500重量部の共重合体樹脂(3)と溶
融混練して成る、第1の発明に記載の耐塩素含有水性着
色樹脂組成物である。
【0011】第3の発明は、脂肪酸金属塩(a)が、カ
プリル酸、オレイン酸、及びステアリン酸からなる群よ
り選ばれる脂肪酸の金属塩である、第1の発明又は第2
の発明に記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
【0012】第4の発明は、脂肪酸金属塩(a)が、リ
チウム、カルシウム、マグネシウム、及び亜鉛からなる
群より選ばれる少なくとも1種以上の金属による脂肪酸
の金属塩である、第1の発明乃至第3の発明のいずれか
に記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
【0013】第5の発明は、100重量部のポリオレフ
ィン樹脂(5)中に有機顔料(2)が0.005〜10
重量部の割合で分散している、第1の発明乃至第4の発
明のいずれかに記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物で
ある。
【0014】第6の発明は、100重量部のポリオレフ
ィン樹脂(5)中に有機顔料(2)が0.05〜10重
量部の割合で分散している、第1の発明乃至第4の発明
のいずれかに記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物であ
る。
【0015】第7の発明は、有機顔料(1)がフタロシ
アニン系ブルー及び/又はインダスレン系ブルーであ
る、第1の発明乃至第6の発明のいずれかに記載の耐塩
素含有水性着色樹脂組成物である。
【0016】第8の発明は、α、β不飽和二重結合を有
するモノマー(c)がαオレフィンである、第1の発明
乃至第7の発明のいずれかに記載の耐塩素含有水性着色
樹脂組成物である。
【0017】第9の発明は、共重合体樹脂(3)が炭素
数6〜30のαオレフィンと無水マレイン酸との共重合
体である、第8の発明に記載の耐塩素含有水性着色樹脂
組成物である。
【0018】第10の発明は、共重合体樹脂(3)の酸
価が200〜600mgKOH/gであり、かつ、着色
剤(4)とともに、さらに酸価が1〜100mgKOH
/gである熱可塑性樹脂(3’)をポリオレフィン樹脂
(5)中に分散せしめてなる、第1の発明乃至第9の発
明のいずれかに記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物で
ある。
【0019】第11の発明は、共重合体樹脂(3)10
0重量部に対して熱可塑性樹脂(3’)を1〜500重
量部分散せしめてなる、第10の発明に記載の耐塩素含
有水性着色樹脂組成物である。
【0020】第12の発明は、熱可塑性樹脂(3’)が
エチレンと不飽和カルボン酸との共重合体の金属塩であ
るアイオノマー樹脂である、第10の発明又は第11の
発明に記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
【0021】第13の発明は、前記不飽和カルボン酸が
アクリル酸及び/又はメタクリル酸である、第12の発
明に記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
【0022】第14の発明は、ポリオレフィン樹脂
(5)が高密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチ
レンである、第1の発明乃至第13の発明のいずれかに
記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
【0023】第15の発明は、水道用パイプに用いられ
る第1の発明乃至第14の発明のいずれかに記載の耐塩
素含有水性着色樹脂組成物である。
【0024】第16の発明は、前記水道用パイプが上水
道用パイプ又は上水道用パイプの継ぎ手である、第15
の発明に記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物である。
【0025】第17の発明は、第15の発明又は第16
の発明に記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物を成形し
て得られる水道用パイプである。
【0026】なお、本明細書において「樹脂」の語は、
分子量が数十万でJIS K7210に準じてMFR
(メルトフローレート、すなわち溶融粘度)測定が可能
である、通常一般に「熱可塑性樹脂」と呼ばれているも
のと、通常一般に「ワックス」と呼ばれ、分子量が数千
〜数万でJIS K7210に準じたMFR測定が不可
能なものとの両方を含む意味で用いている。
【0027】本発明においては、着色樹脂組成物を成形
して得られる成型品に十分な耐塩素含有水性をもたせる
ために、〔1〕顔料粒子をあらかじめ脂肪酸金属塩で被
覆しておく、〔2〕さらに、前記顔料粒子を酸価の高い
熱可塑性樹脂と溶融混練した上で、これを着色樹脂組成
物のベースとなるポリオレフィン樹脂中に分散させる、
との2点の手段を講じている。
【0028】酸価の高い共重合体樹脂(3)は、極性が
高いために顔料に対する親和性に富み、顔料の表面をよ
く濡らす。このため該樹脂(3)が顔料の表面をよく被
覆する。さらに該樹脂(3)は高い抗酸化性を有してい
る。このような高酸価の共重合体樹脂(3)の性質によ
って、該樹脂(3)を用いて製造した成形品に塩素水を
直接接触せしめても、該成形品内に存在する顔料粒子に
塩素水が直接接触することがない。このため、成型品に
膨れや、剥離、色抜けが発生するのを抑制、又は防止す
ることができる。
【0029】しかし、このように、酸価の高い共重合体
樹脂によって顔料粒子を直接被覆させようとする場合、
有機顔料は無機顔料に比べ表面極性が弱く、樹脂による
顔料粒子の吸着効果を十分得にくい傾向がある。加え
て、顔料粒子が共重合体樹脂の疎水部、すなわちオレフ
ィン部を引き寄せ、結果として親水性のカルボキシル基
がベース樹脂、すなわちポリオレフィン樹脂(5)側に
配向するようになると、顔料分散性や対塩素水性を逆に
悪化させてしまうことにもなる。本発明におけるよう
に、脂肪酸金属塩によってあらかじめ顔料粒子表面を処
理すると、脂肪酸金属塩の疎水部、すなわちオレフィン
部は顔料粒子表面側に配向して顔料粒子を強固に被覆
し、一方、カルボキシル基と金属塩を形成している親水
性側は外側に配向して、樹脂との吸着が非常に容易にな
る。脂肪酸金属塩と吸着状態を作り易いのは、共重合体
樹脂分子のカルボキシル基をもった部分であり、顔料粒
子を取り囲む共重合体樹脂分子はそのオレフィン部を外
側に向けて、着色樹脂組成物のベースとなるポリオレフ
ィン樹脂(5)中に容易に分散するようになると考えら
れる。
【0030】このような脂肪酸金属塩と共重合体樹脂と
の併用によって、脂肪酸金属塩を介して共重合体樹脂と
顔料とが強固に結びつき、高酸価の共重合体樹脂の耐塩
素水性の効果が十分に発揮されるので、本発明の着色組
成物を用いてなる成形品の耐塩素水性が向上するように
なるものと考えられる。
【0031】さらに本発明においては、共重合体樹脂
(3)のポリオレフィン樹脂(5)中への分散性を高め
るため、顔料粒子を共重合体樹脂(3)と溶融混練して
得た着色剤(4)のみをポリオレフィン樹脂中に分散さ
せるのではなく、〔3〕着色剤とともにより酸価の低い
熱可塑性樹脂(3’)をポリオレフィン樹脂(5)中に
分散させて着色樹脂組成物を得る。
【0032】極性の極めて低いポリオレフィン樹脂
(5)と高酸価の共重合体樹脂(3)とは、その極性差
故に相溶性が悪い。このため、顔料(2)を被覆した高
酸価の共重合体樹脂(3)をポリオレフィン樹脂(5)
中に直接分散させようとすると、共重合体樹脂(3)が
相互に凝集しやすく、結果として樹脂に顔料が十分分散
した状態が得られにくい。このため、成型品への着色が
不均一であったり、成型品に亀裂やクラックが発生した
りする。さらに低酸価の熱可塑性樹脂(3’)を用いる
ことによって、ポリオレフィン樹脂(5)中における高
酸価の共重合体樹脂(3)の分散性を向上している。こ
の結果、本発明による着色樹脂組成物は、高い耐塩素含
有水性を有するとともに、樹脂中における顔料の分散性
が非常に良い。
【0033】すなわち、酸価がより高い共重合体樹脂
(3)に対して、酸価がより低い熱可塑性樹脂(3’)
が、ポリオレフィン樹脂(5)と共重合体樹脂(3)と
の大きな極性差を緩和するために有効に働く。また、顔
料(2)に未吸着の共重合体樹脂(3)中の極性基を熱
可塑性樹脂(3’)が被覆する。このため、共重合体樹
脂(3)及び熱可塑性樹脂(3’)で被覆された顔料
(2)が着色樹脂組成物のベースとなるポリオレフィン
樹脂(5)中へ解膠し易くなり、分散し易くなるものと
考えられる。
【0034】本発明に使用される高酸価の共重合体樹脂
(3)と低酸価の熱可塑性樹脂(3’)は、ともに酸価
が1〜900mgKOH/gの範囲にあって、その酸価
の差が少なくとも10mgKOH/g以上であることを
要する。酸価の差は50mgKOH/g以上であること
が好ましく、100mgKOH/g以上であることがさ
らに好ましい。酸価の差が10mgKOH/g未満だと
ポリオレフィン樹脂(5)に対する顔料(2)の分散性
が殆ど向上しない。
【0035】高酸価の共重合体樹脂(3)の酸価は、7
0〜900mgKOH/gであることが好ましく、特に
200〜600mgKOH/gであることが好ましい。
低酸価の熱可塑性樹脂(3’)の酸価は、1〜100m
gKOH/gであることが好ましく、特に20〜60m
gKOH/gであることが好ましい。
【0036】共重合体樹脂(3)の酸価が70mgKO
H/g未満だと、顔料(2)との親和性が小さく、顔料
を被覆し難くなり、また抗酸化性も低下するために膨れ
の発生や色抜けを抑え難くなる傾向にある。共重合体樹
脂(3)の酸価が900mgKOH/gを越えると、着
色樹脂組成物が吸湿しやすく、また金属に対する密着性
も強くなることから、押出加工性に悪影響を及ぼし易
い。
【0037】熱可塑性樹脂(3’)の酸価が1mgKO
H/g未満だと、共重合体樹脂(3)との親和性が小さ
く、顔料(2)を被覆した共重合体樹脂(3)との濡れ
が悪くなり、非極性であるポリオレフィン樹脂(5)中
への顔料(2)の解膠が不良となり、結果的に分散性が
低下する傾向にある。
【0038】なお、本明細書中に示した酸価はJIS
K0070(1996年)に基づいて求めたものであ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】共重合体樹脂(3)、すなわち、
α、β不飽和二重結合を有する二塩基酸乃至その無水物
(b)とα,β不飽和二重結合を有するモノマー(c)
との共重合体樹脂(3)としては、顔料粒子(2)に対
する被覆性に優れた樹脂を用いる。
【0040】本発明において用いることができる、α,
β不飽和二重結合を有するモノマー(c)としては、例
えば、α−オレフィン,スチレン、ビニルエーテル,ジ
オレフィン,ビニルエステル,ビニルスルフィド,アリ
ルモノマー,(メタ)アクリル酸エステルモノマー、そ
の他の共重合可能なビニルモノマーまたはビニリデンモ
ノマーが挙げられる。これらのなかでも炭素数6〜30
のモノマーが特に好ましく、これらの1種あるいは2種
以上を用いることができる。
【0041】具体的には、α−オレフィンとしては、エ
チレン,プロピレン,ブチレン,イソブチレン,ペンテ
ン,1−ヘキセン,1−ヘプテン,1−オクテン,1−
ノネン,1−デセン,1−ドデセン,1−テトラデセ
ン,1−ヘキサデセン,1−オクタデセン,1−エイコ
セン,1−ドコセン,1−テトラコセン,1−ヘキサコ
セン,1−オクタコセン,1−トリアコンテン,1−ド
トリアコンテン,1−テトラトアコンテン,1−ヘキサ
トリアコンテン,1−オクタトリアコンテン,1−テト
ラコンテン、ならびにその混合物が挙げられる。市販品
としては、ダイアレン10(炭素数10),ダイアレン
124(炭素数12〜14),ダイアレン208(炭素
数20〜28),ダイアレン30(炭素数30)(以
上、三菱化学社製),バイパー260(分子量260
0),バイパー103(分子量2800)(以上、ペト
ロライト社製)が挙げられる。
【0042】ビニルエーテルとしては、メチルビニルエ
ーテル,エチルビニルエーテル,プロピルビニルエーテ
ル,イソブチルビニルエーテル,ヘキシルビニルエーテ
ル,オクチルビニルエーテル,ノニルビニルエーテル、
デシルビニルエーテル,オクタデシルビニルエーテル,
2−エチルヘキシルビニルエーテル,シクロヘキサンジ
メタノールモノビニルエーテル,テトラエチレングリコ
ールモノビニルエーテル,トリメチロールプロパントリ
ビニルエーテル等の直鎖や分岐脂肪族、あるいは脂環式
のアルキルビニルエーテルやp−ジオキセン並びにその
混合物が挙げられる。
【0043】ジオレフィンとしては、共役もしくは非共
役のオレフィン系二重結合を2個以上有するポリエンモ
ノマーであり、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン、
クロロプレン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサ
ジエン、1,7−オクタジエン、1,9−デカジエン、
2,4,6−オクタトリエン、1,5,9−デカトリエ
ン、ジビニルベンゼン、1,3−シクロペンタジエン、
1,3−シクロヘキサジエン、5−エチル−1,3−シ
クロヘキサジエン、ジシクロヘキサジエン、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン、メチルヒドロインデン、2,
3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−プロ
ペニル−2,5−ノルボルナジエン、並びにその混合物
が挙げられる。
【0044】アリルモノマーとしては、酢酸アリル、酢
酸イソプロペニル、塩化アリル、塩化イソプロペニル、
trans-塩化プロペニル、cis-塩化プロペニルが挙げられ
る。
【0045】また、N−ビニルモノマーとして、N−ビ
ニルカルバゾール、N−ビニル−2−ピロリドン、N−
ビニルフタルイミドが挙げられる。
【0046】ビニルスルフィドとしては、エチルビニル
スルフィド、フェニルビニルスルフィドが挙げられる。
【0047】(メタ)アクリル酸エステルモノマーとし
ては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸デシル、ア
クリル酸ドデシル,アクリル酸ラウリル,アクリル酸ス
テアリル等の直鎖または分岐脂肪族アルコールのアクリ
ル酸エステル及び/またはメタクリル酸エステル並びに
その混合物が挙げられる。なお、本明細書において(メ
タ)アクリル酸エステルモノマーは、アクリル酸エステ
ルモノマー及び/またはメタクリル酸エステルモノマー
を意味している。
【0048】また、その他の共重合可能なビニルモノマ
ーとしては、ビニルエステル、ビニルピリジン、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニル,ステア
リン酸ビニル,パルミチン酸ビニル,n−デカン酸ビニ
ル,スチレン、α−メチルスチレン,β−メチルスチレ
ン,p−オクチルスチレン,p−ノニルスチレン,アク
リロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニリデン、
並びにその誘導体が挙げられる。
【0049】本発明において、上記した種々のα,β不
飽和二重結合を有するモノマー(c)と共重合し得る、
α、β不飽和二重結合を有する二塩基酸乃至その無水物
(b)としては、アクリル酸,メタクリル酸,マレイン
酸,フマル酸,イタコン酸,テトラヒドロフタル酸,ク
ロトン酸,シトラコン酸,ハイミック酸,アリルコハク
酸,メサコン酸,グルタコン酸,テトラヒドロフタール
酸,メチルヘキサヒドロフタール酸,アコニット酸,無
水マレイン酸,無水イタコン酸,無水シトラコン酸,無
水ハイミック酸,無水アリルコハク酸,無水グルタコン
酸,無水テトラヒドロフタール酸,無水メチルヘキサヒ
ドロフタール酸,無水アコニット酸が挙げられる。これ
らの1種又は2種以上を用いることができるが、特に無
水マレイン酸が工業的にも有利である。
【0050】本発明の該共重合に用いることができる重
合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、ラウリ
ルパーオキサイド、クメンパーオキサイド、ジイソプロ
ピルパーオキシカーボネート、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート等のパーオ
キサイド類、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス−
2,4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物が挙げ
られる。
【0051】以上のα,β不飽和二重結合を有する二塩
基酸乃至その無水物(b)とα,β不飽和二重結合を有
するモノマー(c)とを共重合させて、本発明の共重合
体樹脂(3)として用いることができる共重合体として
は、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタク
リル酸共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体、
エチレン・アクリル酸エチル・アクリル酸共重合体、エ
チレン・アクリル酸エチル・無水マレイン酸共重合体、
エチレン・アクリル酸メチル・無水マレイン酸共重合
体、エチレン・プロピレン・アクリル酸共重合体、エチ
レン・プロピレン・無水マレイン酸共重合体、エチレン
・ブテン・アクリル酸共重合体、エチレン・無水マレイ
ン酸共重合体、エチレン・α−オレフィン・無水マレイ
ン酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル・アクリル酸共重
合体、エチレン・塩化ビニリデン・無水マレイン酸共重
合体、プロピレン・アクリル酸共重合体、プロピレン・
メタクリル酸共重合体、プロピレン・無水マレイン酸共
重合体、ブテン・アクリル酸共重合体、ブテン・無水マ
レイン酸共重合体、プロピレン・ブテン・無水マレイン
酸共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン・無水マレ
イン酸共重合体、プロピレン・α−オレフィン・無水マ
レイン酸共重合体等が挙げられる。特に、本発明におけ
る共重合体樹脂(3)としては、炭素数6〜30のαオ
レフィンと無水マレイン酸との共重合体が好ましい。
【0052】熱可塑性樹脂(3’)としては、ポリオレ
フィン樹脂(5)との相溶性の良い樹脂を用いる。
【0053】熱可塑性樹脂(3’)としては、共重合体
樹脂(3)として用いる、上で種々列挙したような(R
1)α、β不飽和二重結合を有する二塩基酸乃至その無
水物とα,β不飽和二重結合を有するモノマーとの共重
合体樹脂を、酸価を適切に調節させて用いることができ
る。また、(R2)熱可塑性樹脂にグラフト変性によっ
てカルボキシル基乃至その無水物基を導入せしめて得ら
れる熱可塑性樹脂、又は(R3)として、前記(R1)
若しくは(R2)の種々の誘導体を用いることもでき
る。
【0054】また、配水用パイプや液体漂白剤用容器に
は、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂が一般に用いら
れていることを考慮に入れれば、熱可塑性樹脂(3’)
としては、これら成型品のベース樹脂と親和性の良いポ
リオレフィン系の樹脂を用いることが望ましい。
【0055】本発明の熱可塑性樹脂(3’)として用い
ることができる、(R2)熱可塑性樹脂にグラフト変性
によってカルボキシル基乃至その無水物基を導入せしめ
て得られる熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、ポ
リメチルペンテン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレートやポリジエン系のポリブチレ
ンテレフタレート、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン(ABS)樹脂、アクリロニトリル−EPDM−
スチレン(AES)樹脂、その他アクリル系樹脂、ポリ
アミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアセター
ル、ポリウレタン、ビニル樹脂、アミノ樹脂、ポリエー
テル、ポリアリレート、エポキシ樹脂、ポリサルフォ
ン、フェノール樹脂等に、種々の一塩基酸や(R1)と
して上で例示した種々の不飽和二重結合を有する二塩基
酸乃至その無水物をグラフトせしめたものを挙げること
ができる。
【0056】例えば、ポリオレフィン系の樹脂にグラフ
トせしめたものとしては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、エチレン・プロピレン共重合体、エチ
レン・α−オレフィン共重合体、プロピレン・α−オレ
フィン共重合体、プロピレン・ブテン共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル
共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体等の未
変性のポリオレフィン系の樹脂に、一塩基酸や前記二塩
基酸乃至その酸無水物をグラフトせしめたポリオレフィ
ン系の樹脂が挙げられる。
【0057】(R3)は、上記(R1)若しくは(R
2)の共重合体又はグラフト体中のカルボキシル基ない
しはその無水物基と、分子内に少なくとも1つ以上の水
酸基を持つ化合物とを反応せしめてエステル化したり、
前記カルボキシル基等と、分子内に少なくとも1つ以上
のアミノ基を持つ化合物とを反応せしめてアミド化ある
いはイミド化したり、あるいは前記カルボキシル基等と
金属化合物とを反応せしめてキレート化せしめたもので
ある。このような変性を行うことによって、熱可塑性樹
脂(3’)の酸価や耐塩素含有水性等の諸物性を適宜制
御することが可能となる。
【0058】上記エステル化に用いられる水酸基を持つ
化合物としては、分子内に1つ以上の水酸基を持つもの
であれば特に限定されるものではなく、例えば、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノー
ル、ペンタノール、アミルアルコール、ヘキサノール、
ヘプタノール、オクタノール、2−エチルヘキシルアル
コール、ノナノール、デカノール、ラウリルアルコー
ル、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、オレイルアルコール、ポリエチレング
リコールモノメチルエーテル、ポリプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、α−オキシ酪酸、12−ヒドロ
キシステアリン酸等並びにその混合物が用いられるが、
特にこれらに限定されるものではない。
【0059】また、アミド化およびイミド化に用いられ
るアミノ化合物としては、分子内に1つ以上のアミノ基
を持つものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イ
ソプロピルアミン、ブチルアミン、アミルアミン、ヘキ
シルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニル
アミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルア
ミン、セチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミ
ン、アニリン、o−トルイジン、2−エチルアニリン、
2−フルオロアニリン、o−アニシジン、m−トルイジ
ン、m−アニシジン、m−フェネチジン、p−トルイジ
ン、2,3−ジメチルアニリン、5−アミノインダン、
アスパラギン酸、グルタミン酸、γ−アミノ酪酸等並び
にその混合物が挙げられるが、特にこれらに限定される
ものではない。
【0060】更にキレート化に用いられる金属化合物と
しては、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カ
ルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、ニッケ
ル、鉄、コバルト、マンガン及び銅等の酢酸塩、アセチ
ルアセトン塩、金属アルコキシドで代表される有機金属
化合物や酸化物や水酸化物で代表される無機金属化合物
等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
【0061】先に述べたように、本発明に使用される熱
可塑性樹脂(3’)としては、上記(R1)、(R
2)、(R3)いずれであっても良い。しかし特に、
(R2)のグラフト体としてはマレイン化ポリオレフィ
ンがより好ましいし、(R3)としてはエチレンと不飽
和カルボン酸との共重合体の金属塩であるアイオノマー
樹脂が好ましい。
【0062】アイオノマー樹脂を得るために用いる不飽
和カルボン酸としては、アクリル酸及び/又はメタクリ
ル酸が好ましく、係る不飽和カルボン酸3〜20wt%
(1〜8mol%)をエチレンと共重合せしめることが
好ましい。この場合、係る共重合体中のカルボキシル基
を金属イオンで中和せしめてアイオノマー樹脂とする。
なお、前記アイオノマー樹脂は、上記のように共重合体
の金属塩と呼ばれる他、金属イオンによる中和物、金属
による中和物、金属イオン付加物、金属付加物、あるい
は金属による架橋物などとも呼ばれる。中和に供される
金属イオンとしては、Ca、Li、Na、Znなどが挙
げられ、係る金属イオン源としては、金属酸化物、水酸
化物、炭酸塩、酢酸塩などが挙げられる。
【0063】アイオノマー樹脂は、一般には押出機を用
いて前記エチレンと不飽和カルボン酸との共重合体と前
記金属イオン源とを溶融混練し、共重合体中のカルボキ
シル基を中和することによって得られる。共重合体中の
カルボキシル基の5〜90mol%を中和せしめること
が好ましい。
【0064】本発明において用いられるポリオレフィン
樹脂(5)としては、例えば、ポリエチレン,ポリプロ
ピレン,ポリブテン等が例示される。中でも、ポリエチ
レン,ポリブテンが好ましい。ポリエチレンとしては、
高密度(H),低密度(L)、直鎖状低密度(LL)と
種々のものが挙げられるが、水道パイプの場合、大口径
のものには高密度(H)ポリエチレンが、小口径のもの
には、直鎖状低密度(LL)ポリエチレンが通常使用さ
れる。
【0065】また、MFRが0.001〜400のポリ
オレフィン樹脂が好ましく、MFRが0.001以下で
は着色樹脂組成物の溶融粘度が高過ぎるため、着色不良
が発生したり、色ムラやフローマークが発生する場合が
あり、このため耐塩素含有水性が低下する。一方、MF
Rが400以上になると、成形品からのブリードや耐候
性、耐熱性あるいは機械物性等に悪影響を及ぼすことが
ある。特に、水道パイプ用として高密度ポリエチレンを
用いる場合には、MFRが0.005〜10、低密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンを用いる場合
には、MFRが0.005〜100であることが好まし
い。
【0066】なお、本発明による着色樹脂組成物を製造
する際の前記ポリオレフィン樹脂(5)の形状は特に限
定されるものではなく、粉体状のものを用いてもペレッ
ト状のものを用いても良い。
【0067】本発明において用いられる顔料(1)とし
ては、アゾ系,キナクリドン系,アンスラキノン系,ペ
リレン系,イソインドリノン系,フタロシアニン系,ジ
オキサジン系,インダスレン系,ペリノン系,キノフタ
ロン系等の有機顔料が例示される。水道パイプの場合、
識別のため水をイメージする青系に通常着色される。こ
のため、フタロシアニン系、又はインダスレン系の青系
顔料が用いられる。
【0068】顔料の形態は、乾燥粉末顔料、水を含有し
た乾燥前の顔料ウエットケーキ(顔料の水性湿潤ケー
キ、フィルターケーキ、プレスケーキとも呼ばれる)及
びこれらの混合物のいずれであっても良い。
【0069】本発明において用いられるフタロシアニン
系ブルーは下記(式1)で表されるもので、1分子中の
塩素数は0〜8個である。また、(式1)中のMは水素
原子もしくはCu,Zn,Ni,Feであるが、一般的
には、着色力の点から、得られる色相の面から、また価
格の面からもCuが適している。前記の塩素原子数は、
耐熱性及び色相の点から2〜4個が好ましい。(式1)
【化1】 (式中Mは、水素原子もしくはCu,Zn,Ni,Fe
を示す。X1 〜X4 は塩素原子を示し、この塩素原子数
は0〜8個である) 本発明において用いられるインダスレン系ブルーは下記
(式2)で表される。 (式2)
【化2】 本発明に用いられる有機顔料の処理剤である脂肪酸金属
塩(a)は、顔料(1)との親和性に富み、かつ、不飽
和二重結合を有する二塩基酸乃至その無水物とα,β不
飽和二重結合を有するモノマーとの共重合体樹脂(3)
とも親和性に富むものを用いる。このようなものとし
て、カプリル酸、オレイン酸、又はステアリン酸と、リ
チウム、カルシウム、マグネシウム、又は亜鉛とによる
脂肪酸の金属塩が望ましい。
【0070】前記のように、ポリオレフィン樹脂(5)
に分散せしめる着色剤(4)は、有機顔料(1)75〜
99.9重量%を脂肪酸金属塩(a)0.1〜25重量
%で処理してなる100重量部の有機顔料(2)を、1
〜500重量部の共重合体樹脂(3)と溶融混練して成
るものであることが望ましい。また熱可塑性樹脂
(3’)は、共重合体樹脂(3)100重量部に対し1
〜500重量部の割合で、前記着色剤(4)とともにポ
リオレフィン樹脂(5)中に分散せしめることが望まし
い。
【0071】本発明の着色樹脂組成物は、そのまま成形
に供されるペレット状のもの(以下、着色ペレットとも
いう)であっても良いし、それを粉砕して粉末状にした
もの(以下、ドライカラーともいう)であっても良い。
あるいはまた、顔料を高濃度で含有するいわゆるマスタ
ーバッチと称されるペレット状の着色剤(以下、マスタ
ーバッチともいう)であってもよい。
【0072】本発明の成形品は、着色ペレットをそのま
ま成形して製造するか、あるいはマスターバッチを熱可
塑性樹脂で希釈して成形、製造するものである。希釈に
用いる熱可塑性樹脂としては、マスターバッチを得る際
に用いたポリオレフィン樹脂(5)と相溶性、親和性の
よい樹脂を用いるが、上水道用パイプや液体漂白剤用容
器を製造するためには、やはりポリオレフィン樹脂が望
ましい。
【0073】本発明による着色樹脂組成物が着色ペレッ
トである場合には、着色樹脂組成物中にポリオレフィン
樹脂(5)100重量部に対して顔料(2)が0.00
5〜10重量部の割合で含まれていることが望ましい。
顔料(2)の含有量がこの範囲を下回ると淡色の着色状
態しか得られないことが多く、この範囲を越えると成形
品の機械物性を損ないやすい。またこのとき、共重合体
樹脂(3)と熱可塑性樹脂(3’)とによって顔料
(2)を十分被覆するためには、共重合体樹脂(3)及
び熱可塑性樹脂(3’)の使用量は、それぞれ顔料
(2)の2分の1重量以上であることが望ましい。
【0074】前記の各数値によって、着色ぺレット組成
物中の各成分の望ましい成分比が規定される訳である
が、共重合体樹脂(3)及び熱可塑性樹脂(3’)の含
有量は多くても少なくても良くない。共重合体樹脂
(3)が少ないと着色樹脂組成物の耐塩素含有水性が悪
くなる。また、熱可塑性樹脂(3’)が少ないと顔料分
散性が悪くなる。逆に、共重合体樹脂(3)や熱可塑性
樹脂(3’)が過剰であると、ベースとなるポリオレフ
ィン樹脂(5)との相溶性が悪くなって、成形品の機械
物性を損ないやすい。
【0075】本発明による着色樹脂組成物がマスターバ
ッチの場合には、着色樹脂組成物中にポリオレフィン樹
脂(5)100重量部に対して顔料(2)が0.05〜
10重量部の割合で含まれていることが望ましい。顔料
(2)の含有量がこの範囲を下回ると淡色の着色状態し
か得られないことが多く、この範囲を超えるとマスター
バッチ中での顔料の分散性が不十分となりやすい。また
このとき、共重合体樹脂(3)と熱可塑性樹脂(3’)
とによって顔料(2)を十分被覆するためには、共重合
体樹脂(3)及び熱可塑性樹脂(3’)の使用量は、そ
れぞれ顔料(2)の2分の1重量以上であることが望ま
しい。
【0076】前記の各数値によって、マスターバッチ組
成物中の各成分の望ましい成分比が規定される訳である
が、共重合体樹脂(3)及び熱可塑性樹脂(3’)の含
有量は多くても少なくても良くない。共重合体樹脂
(3)又は熱可塑性樹脂(3’)が少ないと耐塩素含有
水性が悪くなり、顔料分散性も悪くなる。逆に多いとマ
スターバッチの造粒が困難となる。
【0077】なお、マスターバッチを希釈して成形、製
造した最終成形品も、着色ぺレットをそのまま成形して
製造した成型品と同様に、ポリオレフィン樹脂(5)1
00重量部に対して、有機顔料(2)を0.005〜1
0重量部含有することが望ましい。
【0078】マスターバッチと着色ペレットとを比較す
ると、これらを得る加工工程に大差はない。しかし、マ
スターバッチの方が顔料を高濃度に含有する分、着色ペ
レットよりややコスト高である。しかしながらマスター
バッチの場合は、マスターバッチ1重量部を安価な熱可
塑性樹脂0.5〜800重量部で希釈して成形品を得る
ことができる。このため、着色ペレットから製造した成
型品よりもマスターバッチから製造した成型品の方が安
価であり好ましい。
【0079】本発明による着色樹脂組成物は、フィル
ム、シート、プレート、種々の容器、パイプ、繊維等、
様々な形態に成形加工され得る。しかし、耐塩素含有水
性に優れるという機能の点から、水道用パイプ、特に上
水道用パイプ、漂白剤用容器やそのキャップ等に成形加
工されることが望ましい。本明細書においてパイプと
は、パイプ本体である管及びその接合に用いる部品(例
えば継ぎ手等)をも指している。
【0080】本発明による着色樹脂組成物には、本発明
の効果を阻害しないか、あるいは衛生の点で問題ない範
囲で、他の熱可塑性樹脂乃至ワックス、又その誘導体
や、金属石鹸,酸化防止剤,紫外線吸収剤,滑剤、帯電
防止剤等の安定剤や界面活性剤等、公知のポリマー用の
各種添加剤を添加することもできる。
【0081】
【実施例】本発明について、実施例に基づいてさらに詳
細に説明する。なお、以下において「部」は「重量部」
を意味するものとする。
【0082】〔顔料調製例1〕2000リットルニーダ
ーに、粗製銅フタロシアニン(C.I.Pigme−n
t Blue 15:1)100部、粉砕した塩化ナト
リウム400部を仕込んで均一に混合した後、ジエチレ
ングリコール100部を徐々に注入し、こね粉状に保っ
て、100〜110℃で5時間摩砕を行う。引き続き、
内容物を1%硫酸水溶液4000部中に入れ、80℃で
1時間攪拌後、濾過、水洗し、ウェットケーキを得た。
【0083】〔顔料調製例2〕顔料調製例1記載のウェ
ットケーキを80〜90℃で乾燥した後、粉砕してフタ
ロシアニンブルー顔料を得た。
【0084】〔顔料調製例3〕顔料調製例1のウェット
ケーキ(顔料分100重量部)を200重量部の水に加
えてリスラリーし、水酸化カリウム2.5部、オレイン
酸5部を加え、70℃で1時間攪拌後、無水塩化カルシ
ウム2.5部を加え、70℃で1時間攪拌した。放冷
後、濾過、水洗し、ウェットケーキを80〜90℃で乾
燥した後、粉砕して、オレイン酸カルシウム5%処理フ
タロシアニンブルー顔料を得た。
【0085】〔顔料調製例4〕水酸化カリウムを10
部、オレイン酸を20部、無水塩化カルシウムを10部
とした以外は顔料調製例3と同様にして、オレイン酸カ
ルシウム20%処理フタロシアニンブルー顔料を得た。
【0086】〔顔料調製例5〕無水塩化カルシウム2.
5部の代わりに無水塩化マグネシウム2.5部を用いた
以外は顔料調製例3と同様にして、オレイン酸マグネシ
ウム5%処理フタロシアニンブルー顔料を得た。
【0087】〔顔料調製例6〕オレイン酸5部の代わり
にステアリン酸5部を用いた以外は顔料調製例3と同様
にして、ステアリン酸カルシウム5%処理フタロシアニ
ンブルー顔料を得た。
【0088】〔顔料調製例7〕顔料調製例1で用いた粗
製銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blu
e 15:1)の代わりに、粗製インダスレンブルー
(C.I.Pigment Blue 60)を用い、
インダスレンブルーのウェットケーキを得、係るインダ
スレンブルーのウェットケーキを用いた以外は顔料調製
例3と同様にして、オレイン酸カルシウム5%処理イン
ダスレンブルー顔料を得た。
【0089】〔実施例1〕顔料調製例3で得たオレイン
酸カルシウム5%表面処理フタロシアニンブルー(C.
I.Pigment Blue 15:1)50部を、
炭素数12〜14のα−オレフィン−無水マレイン酸共
重合体樹脂(重量平均分子量17000、酸価400m
gKOH/g、溶融粘度3000ポイズ/160℃フロ
ーテスター使用)50部と溶融混練し、ペレット状又は
粉状の着色剤中間体を得た。その後、高密度ポリエチレ
ン(MFR:0.06g/10min,密度:0.95
2g/cm3 )100部に上記着色中間体3.2部を混
合後、溶融混練し、ペレット状のマスターバッチを得
た。
【0090】その後、高密度ポリエチレン100部、上
記マスターバッチ5部を混合後、射出成形機にてプレー
トを作成し、JIS K6762に準じた方法で、耐塩
素含有水性試験を行い、プレート表面の膨れの発生状況
・発生時間、色抜け性も合わせて評価した。また、プレ
ートから切り出した約2mgのサンプルをガラス板間で
熱プレスし、光学顕微鏡100倍にて粗大粒子の粒径と
分散粒径を確認することにより分散性を評価した。評価
結果を表1に示す。
【0091】〔試験条件と評価基準〕 ・耐塩素含有水性試験 (膨れ評価基準)膨れ発生までに要した時間及び浸漬時
間後のプレート表面の状態を下記の基準で確認する。 1・・・プレート全面に膨れが発生した。 2・・・プレート面の一部分に膨れが発生した。 3・・・プレート面に膨れの発生なし。
【0092】(色抜評価基準)浸漬時間後のプレート表
面の色抜けの状態を下記の基準で確認する。 1・・・ほとんど色が抜け灰色化し色確認は不可能であ
る。 2・・・若干色が残っている色確認可。 3・・・ほとんど色抜けしていない。
【0093】 ・分散性評価 (評価基準) 1・・・一定視野中に50μm以上の粒子がある。 2・・・20μm〜40μmの粒子がある。 3・・・10μm〜20μmの粒子がある。 4・・・粒子は無くすべて10μm以下。
【0094】〔実施例2〕実施例1で用いたオレイン酸
カルシウム5%表面処理フタロシアニンブルーの代わり
に、顔料調製例5で得たオレイン酸マグネシウム5%表
面処理フタロシアニンブルーを用いた以外は、実施例1
と同様にしてマスターバッチを得た。さらに得られたマ
スターバッチを用いて実施例1と同様に耐塩素含有水性
試験を行い、評価結果を表1に示した。
【0095】〔実施例3〕実施例1で用いたオレイン酸
カルシウム5%表面処理フタロシアニンブルーの代わり
に、顔料調製例6で得たステアリン酸カルシウム5%表
面処理フタロシアニンブルーを用いた以外は、実施例1
と同様にしてマスターバッチを得た。さらに得られたマ
スターバッチを用いて実施例1と同様に耐塩素含有水性
試験を行い、評価結果を表1に示した。
【0096】〔実施例4〕実施例1で用いたオレイン酸
カルシウム5%表面処理フタロシアニンブルーの代わり
に、顔料調製例4で得たオレイン酸カルシウム20%表
面処理フタロシアニンブルーを用いた以外は、実施例1
と同様にしてマスターバッチを得た。さらに得られたマ
スターバッチを用いて実施例1と同様に耐塩素含有水性
試験を行い、評価結果を表1に示した。
【0097】〔実施例5〕実施例1で用いた炭素数12
〜14のα−オレフィン無水マレイン酸共重合体樹脂の
代わりに、炭素数10のα−オレフィン無水マレイン酸
共重合体樹脂(重量平均分子量22000、酸価460
mgKOH/g、溶融粘度18000ポイズ/160℃
フローテスター使用)を用いる以外は、実施例1と同様
にしてマスターバッチを得た。さらに得られたマスター
バッチを用いて実施例1と同様に耐塩素含有水性試験を
行い、評価結果を表1に示した。
【0098】〔実施例6〕実施例1で用いた炭素数12
〜14のα−オレフィン無水マレイン酸共重合体樹脂の
代わりに、炭素数20〜28のα−オレフィン無水マレ
イン酸共重合体樹脂(重量平均分子5500、酸価27
0mgKOH/g、溶融粘度1500ポイズ/160℃
フローテスター使用)を用いる以外は、実施例1と同様
にしてマスターバッチを得た。さらに得られたマスター
バッチを用いて実施例1と同様に耐塩素含有水性試験を
行い、評価結果を表1に示した。
【0099】〔実施例7〕実施例1で用いたα−オレフ
ィン無水マレイン酸共重合体樹脂50部、オレイン酸カ
ルシウム5%で表面処理を施したフタロシアニンブルー
(PigmentBlue 15:1)50部を溶融混
練し、ペレット状又は、粉状の着色剤中間体を得た。
【0100】そして、高密度ポリエチレン100部に対
し、上記着色中間体3.2部、低酸価樹脂としてアイオ
ノマーワックス(アクリン201A アライドシグナル
社製、酸価:42mgKOH/g)5部を混合後、溶融
混練しペレット状のマスターバッチを得た。
【0101】ついで、高密度ポリエチレン100部、上
記マスターバッチ5部を混合後、射出成形機にてプレー
トを作成し、実施例1と同様にプレート表面の膨れの発
生状況、色抜け性、分散性について評価した。結果を表
1に示した。
【0102】〔実施例8〕実施例7における低酸価樹脂
としてアイオノマーワックス(アクリン201Aアライ
ドシグナル社製、酸価:42mgKOH/g)の代わり
にアイオノマーワックス(アクリン285A アライド
シグナル社製、酸価:40mgKOH/g)を用いる以
外は、実施例7と同様にしてマスターバッチを得た。さ
らに得られたマスターバッチを用いて実施例7と同様に
耐塩素含有水性試験を行い、評価結果を表1に示した。
【0103】〔実施例9〕実施例7における低酸価樹脂
としてアイオノマーワックス(アクリン201Aアライ
ドシグナル社製、酸価:42mgKOH/g)の代わり
にアイオノマーワックス(ペトロライトC−400、東
洋ペトロライト社製、酸価:14mgKOH/g)を用
いる以外は、実施例7と同様にしてマスターバッチを得
た。さらに得られたマスターバッチを用いて実施例7と
同様に耐塩素含有水性試験を行い、評価結果を表1に示
した。
【0104】〔実施例10〕実施例1で用いたオレイン
酸カルシウム5%表面処理フタロシアニンブルーの代わ
りに、顔料調製例7で得たオレイン酸カルシウム5%表
面処理インダスレンブルーを用いる以外は、実施例1と
同様にしてマスターバッチを得た。さらに得られたマス
ターバッチを用いて実施例1と同様に耐塩素含有水性試
験を行い、評価結果を表1に示した。
【0105】〔実施例11〕実施例7で用いたオレイン
酸カルシウム5%表面処理フタロシアニンブルーの代わ
りに、顔料調製例7で得たオレイン酸カルシウム5%表
面処理インダスレンブルーを用いる以外は、実施例7と
同様にしてマスターバッチを得た。さらに得られたマス
ターバッチを用いて実施例7と同様に耐塩素含有水性試
験を行い、評価結果を表1に示した。
【0106】〔実施例12〕実施例7で用いた炭素数1
2〜14のα−オレフィン無水マレイン酸共重合体樹脂
50部の代わりに、低分子量ポリエチレン25部と、炭
素数12〜14のα−オレフィン無水マレイン酸共重合
体樹脂25部との混合物を用いた以外は、実施例7と同
様にしてマスターバッチを得た。さらに得られたマスタ
ーバッチを用いて実施例7と同様に耐塩素含有水性試験
を行い、評価結果を表1に示した。
【0107】〔実施例13〕実施例1記載の着色剤中間
体3.2部を0.5部とした以外は、実施例1と同様に
して着色ペレットを得た。そして前記着色ペレットを射
出成形機に供給し、プレートを作成した。得られたプレ
ートについて実施例1と同様に耐塩素含有水性試験を行
い、評価結果を表1に示した。
【0108】〔実施例14〕実施例12において低酸価
樹脂として用いたアイオノマーワックス(アクリン20
1Aアライドシグナル社製、酸価:42mgKOH/
g)5部の代わりに、これを1部用いた以外は、実施例
12と同様にしてマスターバッチを得た。さらに得られ
たマスターバッチを用いて実施例12と同様に耐塩素含
有水性試験を行い、評価結果を表1に示した。
【0109】〔実施例15〕実施例12において低酸価
樹脂として用いたアイオノマーワックス(アクリン20
1Aアライドシグナル社製、酸価:42mgKOH/
g)5部の代わりに、これを0.1部用いた以外は、実
施例12と同様にしてマスターバッチを得た。さらに得
られたマスターバッチを用いて実施例12と同様に耐塩
素含有水性試験を行い、評価結果を表1に示した。
【0110】〔比較例1〕実施例1で用いた炭素数12
〜14のα−オレフィン無水マレイン酸共重合体樹脂5
0部の代わりに、低分子量ポリエチレン50部を用いた
以外は、実施例1と同様にしてマスターバッチを得た。
さらに得られたマスターバッチを用いて実施例1と同様
に耐塩素含有水性試験を行い、評価結果を表1に示し
た。
【0111】〔比較例2〕実施例1で用いたオレイン酸
カルシウム5%で表面処理を施されたフタロシアニンブ
ルーの代わりに、顔料調製例2で得た未処理のフタロシ
アニンブルーを用いた以外は、実施例1と同様にしてマ
スターバッチを得た。さらに得られたマスターバッチを
用いて実施例1と同様に耐塩素含有水性試験を行い、評
価結果を表1に示した。
【0112】
【表1】
【0113】
【発明の効果】本発明による着色樹脂組成物を用いれ
ば、耐塩素含有水性に優れ、なおかつ、顔料の分散性も
非常に良い成形品を製造することができる。従って、成
型品に対する均一な着色が実現できることはもちろんの
こと、製造した成型品が塩素含有水に長期間曝されて
も、成型品に色抜けや膨れ、亀裂やクラックが発生した
りすることなく、長期間劣化無く安全に使用することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23:26) (72)発明者 仲根 泉 東京都中央区京橋二丁目三番十三号 東洋 インキ製造株式会社内 (72)発明者 井口 昭義 東京都中央区京橋二丁目三番十三号 東洋 インキ製造株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機顔料(1)を脂肪酸金属塩(a)で
    処理してなる有機顔料(2)を、α,β不飽和二重結合
    を有する二塩基酸乃至その無水物(b)とα,β不飽和
    二重結合を有するモノマー(c)との共重合体樹脂
    (3)と溶融混練して成る着色剤(4)を、ポリオレフ
    ィン樹脂(5)中に分散せしめてなる耐塩素含有水性着
    色樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 着色剤(4)が、有機顔料(1)75〜
    99.9重量%を脂肪酸金属塩(a)0.1〜25重量
    %で処理してなる100重量部の有機顔料(2)を、1
    〜500重量部の共重合体樹脂(3)と溶融混練して成
    る、請求項1に記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 脂肪酸金属塩(a)が、カプリル酸、オ
    レイン酸、及びステアリン酸からなる群より選ばれる脂
    肪酸の金属塩である、請求項1又は2に記載の耐塩素含
    有水性着色樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 脂肪酸金属塩(a)が、リチウム、カル
    シウム、マグネシウム、及び亜鉛からなる群より選ばれ
    る少なくとも1種以上の金属による脂肪酸の金属塩であ
    る、請求項1乃至3いずれかに記載の耐塩素含有水性着
    色樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 100重量部のポリオレフィン樹脂
    (5)中に有機顔料(2)が0.005〜10重量部の
    割合で分散している、請求項1乃至4いずれかに記載の
    耐塩素含有水性着色樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 100重量部のポリオレフィン樹脂
    (5)中に有機顔料(2)が0.05〜10重量部の割
    合で分散している、請求項1乃至4いずれかに記載の耐
    塩素含有水性着色樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 有機顔料(1)がフタロシアニン系ブル
    ー及び/又はインダスレン系ブルーである、請求項1乃
    至6いずれかに記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 α、β不飽和二重結合を有するモノマー
    (c)がαオレフィンである、請求項1乃至7いずれか
    に記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 共重合体樹脂(3)が炭素数6〜30の
    αオレフィンと無水マレイン酸との共重合体である、請
    求項8に記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 共重合体樹脂(3)の酸価が200〜
    600mgKOH/gであり、かつ、着色剤(4)とと
    もに、さらに酸価が1〜100mgKOH/gである熱
    可塑性樹脂(3’)をポリオレフィン樹脂(5)中に分
    散せしめてなる、請求項1ないし9いずれかに記載の耐
    塩素含有水性着色樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 共重合体樹脂(3)100重量部に対
    して熱可塑性樹脂(3’)を1〜500重量部分散せし
    めてなる、請求項10に記載の耐塩素含有水性着色樹脂
    組成物。
  12. 【請求項12】 熱可塑性樹脂(3’)がエチレンと不
    飽和カルボン酸との共重合体の金属塩であるアイオノマ
    ー樹脂である、請求項10又は11に記載の耐塩素含有
    水性着色樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 前記不飽和カルボン酸がアクリル酸及
    び/又はメタクリル酸である、請求項12に記載の耐塩
    素含有水性着色樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 ポリオレフィン樹脂(5)が高密度ポ
    リエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンである、請求
    項1乃至13いずれかに記載の耐塩素含有水性着色樹脂
    組成物。
  15. 【請求項15】 水道用パイプに用いられる請求項1乃
    至14いずれかに記載の耐塩素含有水性着色樹脂組成
    物。
  16. 【請求項16】 前記水道用パイプが上水道用パイプ又
    は上水道用パイプの継ぎ手である、請求項15に記載の
    耐塩素含有水性着色樹脂組成物。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16に記載の耐塩素含
    有水性着色樹脂組成物を成形して得られる水道用パイ
    プ。
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