JPH1033960A - エンドトキシン除去膜およびその製造方法 - Google Patents
エンドトキシン除去膜およびその製造方法Info
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- JPH1033960A JPH1033960A JP9109385A JP10938597A JPH1033960A JP H1033960 A JPH1033960 A JP H1033960A JP 9109385 A JP9109385 A JP 9109385A JP 10938597 A JP10938597 A JP 10938597A JP H1033960 A JPH1033960 A JP H1033960A
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Abstract
液などからのエンドトキシン除去用、敗血症などの治療
用として強靱で安価なエンドトキシン除去膜を提供す
る。 【解決手段】(1)塩基性窒素原子を含む官能基を有す
る重合体1部と塩基性窒素原子を含む官能基を有さない
重合体0.1〜1000部の混合物からなる膜であるこ
とを特徴とするエンドトキシン除去膜 (2)塩基性窒素原子を含む官能基を有する重合体1部
と塩基性窒素原子を含む官能基を有さない重合体0.1
〜1000部とを溶媒中で混合した後製膜することを特
徴とするエンドトキシン除去膜の製造方法
Description
膜に関するものである。医薬品製造工場や医療施設での
水や透析液、輸液などからのエンドトキシン除去用、敗
血症などの治療用として好適に用いられ得る。
固定化、アフィニティークロマトグラフ用吸着剤、治療
用血液処理剤、抗菌性材料などの原料として有用であ
る。その代表的な例としてはポリスチレンの誘導体が良
く知られているが、脆い重合体なので成型に限界があ
り、例えば、膜には成型しにくい欠点があった。
発熱やショック症状を引き起こす物質で、グラム陰性菌
の細胞壁から由来し、高圧蒸気滅菌でも分解されないこ
とが知られている。したがって、従来より、敗血症患者
の血液や注射液からエンドトキシンを除去しようとする
試みが行われており、エンドトキシンを吸着する物質と
して、ポリスチレンにポリミキシンを固定化した物質
(特開昭62−19178,特開昭60−5166、特
開昭60−209525)がある。また、水溶液中のエ
ンドトキシンを除去する方法としてはエンドトキシンよ
りも小さい孔径の膜を用いて除去する方法も実用化され
ている。しかしながら、前者では濾過膜でないため、後
者では濾過膜であっても、エンドトキシンを吸着・分解
する性質がないために、これらの方法では通液速度を大
きくすると、エンドトキシンが素通りするものが現れる
欠点がある。かかる従来技術の問題点に鑑み、ハロアセ
トアミドメチル化ポリスルホンが提案された(特開平6
−500925)。しかしながら、この発明のハロアセ
トアミドメチル化ポリスルホンを公知の方法で製膜しよ
うとした場合、製膜性が悪く膜の機械的強度が低下した
り、製膜時に糸切れを起こしたり、目的の孔径を得るこ
とが困難であったりした。この現象は官能基量が多くな
るにつれて顕著であった。また、官能基量を少なくし
て、製膜性を向上させようとした場合は吸着などの効果
が低下してしまい、目的の吸着特性を得ることができな
くなってしまった。このようなものでは吸着量を多くす
るためには膜素材を多量に使用する必要があり、コスト
高になってしまい、製品化することは困難であった。
従来技術の問題点に鑑み、半透膜であってエンドトキシ
ンを吸着もしくは排除する性質を備えたものが簡便な方
法で得られないか、種々検討した結果、側鎖にエンドト
キシンに対して親和性の高い塩基性窒素原子を含む官能
基を持つ重合体を特定の比率で官能基を待たない重合体
に混合してなる膜は、紡糸性に優れているために製造が
容易であるうえに官能基を持たない安価な重合体とブレ
ンドすることにより低コスト化できることが判った。こ
の結果、強靱で安価なエンドトキシン除去膜を供する事
が可能になった。
〜(2)から構成される。
する重合体と塩基性窒素原子を含む官能基を有さない重
合体の混合物からなる膜であることを特徴とするエンド
トキシン除去膜。
る重合体と塩基性窒素原子を含む官能基を有さない重合
体とを溶媒中で混合した後製膜することを特徴とするエ
ンドトキシン除去膜の製造方法。」
ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポ
リプロピレン、ポリエチレンなどの製膜可能な疎水性ビ
ニル系炭化水素重合体、ポリスルホン、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリイミド、セルロースなどの製膜可
能な疎水性縮合系ポリマが挙げられる。
ないがアミノエチルアミノ基、ω−アミノポリ(プロピ
ルアミノ)基、ω−アミノポリ(ブチルアミノ)基、ω
−アミノポリ(ヘキシルアミノ)基、ω−アミノポリ
(エチレンイミノテトラメチレン)基、ω−アミノポリ
(エチレンイミノヘキサメチレン)基、ω−アミノポリ
(テトラメチレンイミノヘキサメチレン)基、ω−アミ
ノポリ(エチレンイミノデカメチレン)基等のポリアミ
ン残基、アミノポリエチレングリコール基,ポリジアミ
ノエチルメタクリレート基,ポリジアミノエチルアクリ
レート基,トリエチルアンモニウム基、N,N−ジメチ
ル−n−ブチルアンモニウム基などで代表される第四ア
ンモニウム基やビグアニド基等の塩基性窒素化合物残
基、ポリミキシン、コリスチン等の塩基性ポリアミノ酸
残基を挙げることができる。置換基の一部にポリミキシ
ン、コリスチンがあると、血液中でのエンドトキシン除
去作用が大きい。これらの基は単独で、あるいは、使用
目的によっては複数で存在しても良い。
含む官能基の適正な量、即ち、密度は幹となる重合体の
化学構造および用途により異なるが、多すぎると単独で
は強靭な膜に成りにくく、混合して用いるにしても、混
合する重合体との相溶性が悪くなり、うまく製膜できな
くなる傾向があるので、塩基性窒素原子を含む官能基の
量は重合体中の50重量%以下が好ましく、10重量%
以下がさらに好ましい。一方、塩基性窒素原子を含む官
能基の量が少なすぎるとその機能が発現しなくなってし
まい、官能基を有さない重合体に対する混合比率を上げ
ざるをえなくなってしまう。この場合コストが高くなる
ので好ましくない。このためには、官能基量は0.01
重量%以上であることが好ましく、0.1重量%以上で
あることが好ましい。
能基を有さない重合体とは塩基性窒素原子を含む官能基
が重合体中の1重量%以下,好ましくは0.1重量%以
下、さらに好ましくは0.01重量%以下である重合体
のことをいう。重合体の種類は官能基を含むポリマの主
成分と同じであると製膜性が良くなる効果が高いので好
ましい。しかし、主成分が異なっていても本発明の効果
を得ることは可能であり、たとえばポリメチルメタクリ
レートとアミノポリエチレングリコール基を有するポリ
スルホンは製膜も可能であるため好ましく用いられる。
製膜性を向上させるためには塩基性窒素原子を含む官能
基を有する重合体に対して官能基量を低くすることが好
ましく、官能基を有する重合体に対して1/10の官能
基量であることが好ましい。この官能基を有しない重合
体は、製膜性を上げるために用いるとともに安価な製品
を提供するためにも好ましく用いられる。従って、官能
基量が0.01重量%以下の重合体はポリメチルメタク
リレート、ポリアクリロニトリル、ポリスルホンなどは
安価で市販されているので、もっとも好ましい重合体と
して使用することができる。
体と塩基性窒素原子を含む官能基を有さない重合体の混
合比率の適正な量は、除去物質と本発明の半透膜に親和
性、除去物質の量、濃度等の用途によって異なるが、塩
基性窒素原子を含む官能基を有する重合体の混合比率が
少なすぎるとその機能が発現せず、一方、多すぎると、
単独では強靭な膜に成りにくい。このため、通常、塩基
性窒素原子を含む官能基を有する重合体1部に対して塩
基性窒素原子を含む官能基を有さない重合体0.1〜1
000部との混合物から成る半透膜が好ましく使用され
る。とりわけ、塩基性窒素原子を含む官能基を有さない
重合体の比率が高いものは透水性などの膜の物質透過特
性や糸強度が優れたものが得やすいため、塩基性窒素原
子を含む官能基を有する重合体1部に対して塩基性窒素
原子を含む官能基を有さない重合体5〜1000部のも
のは特に好ましい。
は溶媒に溶解することにより混合された状態を示してお
り、強度に優れる平膜の表面に塩基性窒素原子を含む官
能基を有する重合体をコーティングしたものは該当しな
い。コーティングでは表面に本発明と同様な側鎖官能基
を有する半透膜を得ることは可能であるがこの場合コー
ティング工程を必要とするため、工程もしくは装置が複
雑になる。これに対して、本発明は支持膜層を別に必要
としないために製造が容易である。しかも、吸着膜とし
て用いた場合には膜全体が吸着層となるために吸着表面
積が大きくなるという長所を得ることができる。
入したものの合成は容易であり、ハロメチル化ポリスチ
レンやハロメチル化ポリスルホンは良く知られた物質で
ある。また、前記一般式(I)で表されるものは、簡単
な装置で安定して合成できるため、工業的に見ても好ま
しい物質である。また、ハロメチル化ポリスルホンやハ
ロアシルアミドメチル化ポリスルホンは本発明の種々の
塩基性窒素原子を含む官能基を有するポリスルホンの合
成中間体としても有用である。
ついて説明すると、R1 、R2 は水素原子、または、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキ
ル基を示し、同一でも異なっていても良いが、R2 が水
素原子のものが、とりわけ、R1 、R2 が共に水素原子
のものが最も製造しやすい。
クリロニトリル、ポリプロピレンなどの製膜可能なビニ
ル系炭化水素重合体とポリスルホンなどの製膜可能な芳
香族縮合系ポリマについてさらに詳しく説明する。
官能基の導入方法は特に限定しないが、ビニル系重合体
の場合は塩基性窒素原子を含む官能基を有する単量体を
合成した後膜の主成分となる単量体と共重合させること
によって目的とする塩基性窒素原子を含む官能基を導入
した重合体を簡単に合成することができる。塩基性窒素
原子を含む官能基を有する単量体としては特に限定しな
いがジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルア
ミノメチルメタクリレート、メタクリルオキシエチルト
リメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
ンなどの官能基を導入しやすい単量体を他の成分と共重
合させ、これらの特定の単量体にだけ塩基性窒素原子を
含む官能基を反応させて導入する方法は官能基量のコン
トロールが容易であるので好ましい方法である。
リマについてさらに詳しく説明する。
基を導入した芳香核を有する芳香族ポリスルホン重合体
とは、主鎖に芳香核とスルホニル基をもつポリスルホン
重合体であって、その一部が芳香核4個の繰り返し単位
当たり0.001〜4.0の密度で置換されているもの
なら何でも良く、特に制限はない。
しては、市場に広く出回っているポリ(p−フェニレン
エーテルスルホン):−{(p−C6 H4 )−SO2 −
(p−C6 H4 )−O−}n−やユーデル・ポリスルホ
ン:−{(p−C6 H4 )−SO2 −(p−C6 H4 )
−O−(p−C6 H4 )−C(CH3)2 −(p−C6H
4 )−O}n−のほか、−{(p−C6 H4 )−SO2
−(p−C6 H4 )−O−(p−C6 H4 )−O}n
−、−{(p−C6 H4 )−SO2 −(p−C6 H4 )
−S−(p−C6 H4 )−O}n−、−{(p−C6 H
4 )−SO2 −(p−C6 H4 )−O−(p−C6 H
4 )−C(CF3)2 −(p−C6 H4 )−O}n−な
どの構造をした重合体であって、本発明の変性ポリスル
ホンはユーデルポリスルホンなどのように繰り返し単位
が4個の芳香核からなるものは繰り返し単位あたり0.
001〜4.0個の置換密度で置換されているものであ
り、ポリスルホンの繰り返し単位が芳香核4個以外のも
のについても芳香核4個あたり0.001〜4.0個の
置換密度で塩基性窒素原子を含む官能基に置換されてい
るものをあげることができる。
含む官能基の適正な量、即ち、密度は幹となる重合体の
化学構造および用途により異なるが、多すぎると単独で
は強靭な膜に成りにくく、また、ポリスルホンと混合し
て用いるにしても、ポリスルホンとの相溶性が悪くな
り、うまく製膜できなくなるので、通常、芳香核4個当
たり4個以下のものを用いる、とりわけ、1個未満のも
のは1個以上のものに比べ、通常のポリスルホン製膜条
件で製膜できるほど製膜性に優れているので好ましく、
0.5未満のものは芳香族ポリスルホンの機械的性質に
近いものが得られるため、特に好ましい。一方、塩基性
窒素原子を含む官能基の量が少なすぎるとその機能が発
現しないため、通常、芳香核4個当たり0.001個以
上のものを用いる、とりわけ、0.01個以上のものは
好ましく、0.05以上のものは特に好ましい。官能基
密度は変性ポリスルホンの特性を維持しながら実用性の
ある半透膜を得るためには非常に重要な要因である。
を含む官能基量が多い場合は製膜性が悪くなる傾向があ
るため、変性ポリスルホンに対して芳香族ポリスルホン
量を多くすることが好ましい。この場合、変性ポリスル
ホン半透膜中の塩基性窒素原子を含む官能基は繰り返し
単位当たり1個以下になるように変性ポリスルホンの塩
基性窒素原子を含む官能基量と芳香族ポリスルホン混合
比率を調整することが好ましい。さらに、変性ポリスル
ホン半透膜中の塩基性窒素原子を含む官能基は繰り返し
単位当たり0.1個以下の場合は通常のポリスルホンに
近い製膜性を有することができるため、特に好ましい。
また、半透膜全体の官能基量が高いものを得る場合にお
いては、官能基が多い重合体と、それより官能基量が連
続的もしくは段階的に少ない官能基を混合する方法、い
わゆる傾斜材料的な混合の方法も好ましい。この場合に
得られる膜は,結果的に例えば0.5重量%〜10重量
%の官能基量を有する重合体の混合物からなる膜であっ
たり,0.001%〜20重量%の官能基量を有する重
合体の混合物であったりする。
を有する重合体がジメチルアセトアミド、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリド
ンなどの製膜溶媒に溶解可能な場合は直接混合溶解して
製膜しても良い。その他、塩基性窒素原子を含む官能基
の一部がハロゲンである重合体を製膜した後、塩基性窒
素原子を含む置換基を反応させる方法は、異なる官能基
を持った製品を多品種製造する場合には、それぞれの導
入基に応じた製膜条件を設定する必要が無いため、技術
開発が容易となり、特に好ましい方法である。また、製
膜溶液には親水性向上もしくは孔形成の目的でポリエチ
レングリコールやポリビニルピロリドンなどの親水性高
分子が含まれていてもよい。
っても中空糸膜であってもよい。中空糸の場合にあって
は表面にコーティング層を設けて塩基性窒素原子を含む
官能基を導入することは平膜よりも工程的・装置的に複
雑になり、コスト的に高くなってしまうのに対して、本
発明の半透膜は通常の製膜方法、設備によって製造する
ことができるため、本発明の効果が発揮される。
93801や特開昭58−104940、特開昭61−
238306、特開昭63−99325、特開昭63−
97202などに記載された公知の方法によればよく、
これらに記載されている重合体の一部に本発明記載の重
合体を必要な割合で混合することによって製造すること
ができる。
グに組み込み、吸着もしくは濾過膜として用いることが
できる。
ンを除去できる半透膜に関するものであり、血漿分離
膜、人工透析用膜、敗血症などの感染症治療の体外循環
治療用膜を用いた体外循環治療用モジュールとして、医
薬品製造工場や医療施設での水や透析液、輸液などから
のエンドトキシン除去用膜として好適に用いられ得る。
ても使用することができ、この場合には一般的なビーズ
状吸着材と同様に吸着除去用モジュールとして使用する
こともできる。
に説明する。
冷却後、7.5g(0.061モル)のN−メチロール
−α−クロルアセトアミドを加えて、溶解し、これに3
00mlの冷ニトロベンゼンを加えた後、60g(0.1
36モル)のユーデルポリスルホンP3500(以下P
Suと略記)を300mlのニトロベンゼンに溶かした溶
液を、良く撹拌しながら加えた。さらに、室温で3時間
撹拌した。その後、反応混合物を大過剰の冷メタノール
中に入れ、ポリマーを沈殿させた。沈殿をメタノールで
良く洗った後、乾燥して、63gのα−クロルアセトア
ミドメチル化ポリスルホン(以下CAMPSuと略記)
を得た。このポリマーは赤外線吸収スペクトルで167
0cm-1にアミド基の吸収を示した。また、元素分析で
は、窒素1.5%,塩素2.9%であった。
ピロリドン(K−90)3g,ジメチルアセトアミド
(以下DMACと略記)38gを60℃で2時間混合溶
解した後、60℃で30分間脱泡をおこなって、成膜原
液を作製した。この原液をアプリケーターを用いてガラ
ス板上に100μmの厚みに流延し、水を入れた凝固浴
に入れて凝固させた。この膜を水洗し、平板上の膜を作
製した。
・硫酸塩0.1重量%水溶液に入れ、1N−カセイソー
ダ水溶液でpH9.5に調整して、3時間反応させた
後、1N−塩酸で水溶液のpHを7.4に調整した。膜
を取り出し、ポリミキシンBが洗液中に検出されなくな
るまで、エンドトキシンフリーの水で十分に洗浄し、本
発明半透膜(ポリミキシンB固定化ポリスルホン膜)を
得た。この膜を塩酸加水分解後、加水分解液をアミノ酸
分析し、ポリミキシンB固定化量を測定したところ、
3.26mg/g−膜であった。
ホン膜1gを10ng/mlのエンドトキシン含有生理
食塩水30mlに入れ、37℃30分間振盪したのち、
生理食塩水中のエンドトキシン濃度を測定したところ
0.3ng/mlであった。
(株)から市販されているE coli UKT−Bか
ら精製したコントロールスタンダードエンドトキシンを
用い,生理食塩水には大塚製薬(株)社製、日本薬局方
生理食塩液を用いた。
薬工業(株)のリムルステスト試薬とトキシノメーター
を用い、日本薬局方収載の「エンドトキシン試験法」を
参考にして行った。
gを10ng/mlエンドトキシン含有牛血清30ml
中に入れ、120分間振盪したのち、牛血清中のエンド
トキシン濃度を測定したところ2.9ng/mlであっ
た。ここでの牛血清にはコスモ・バイオ社製牛血清を用
いた。
ルホン膜1gを、実施例2と同様に30mlの10ng/
mlエンドトキシン含有牛血清中に入れ、120分間振
盪したのち、牛血清中のエンドトキシン濃度を測定した
ところ9.9ng/mlであり、この膜には吸着能はなか
った。
g、ポリビニルピロリドン(K−90)2.6g、水
1.7gをDMAC87.7gに加え80℃にて6時間
加熱溶解した。溶解した原液を10時間静置し脱泡し
た。注入液はDMACと水との混合液を用いた。調整し
た原液、注入液を保温された1.0/0.7Φの2重スリット
口金から内部は注入液、外側には原液となるように吐出
し、水からなる凝固浴にて中空糸状に凝集させ中空糸膜
を得た。このとき、温度、注入液組成、凝固浴濃度を変
えることにより表1の構造、および性能の膜を幅広く作
成することができる。
塩0.1重量%水溶液に入れ、カセイソーダを用いてp
H9.5にして1時間反応を行った。反応後、エンドト
キシンフリーの水と塩酸で、中和、洗浄を行い、ポリミ
キシンB固定化中空糸膜を作成した。ポリミキシンBの
固定化量はアミノ酸分析により測定した。この膜を10
ng/mlのエンドトキシン含有牛血漿30mlに接触さ
せたところ、30分後の牛血漿中のエンドトキシン濃度
はそれぞれ表2のように低下した。ここでの牛血漿には
コスモ・バイオ(株)社製の牛血漿を用いた。
ポリビニルピロリドン(K−30)90g、水9.4g
をDMAC721gに加え80℃にて8時間加熱溶解し
た。溶解した原液を10時間静置し脱泡した。注入液は
DMAC60%の水との混合液を用いた。調整した原
液、注入液を30℃に保温された0.6/0.25mmΦの2重ス
リット口金から内部は注入液、外側には原液を吐出し、
59℃の水からなる凝固浴にて中空糸状に凝集させた。
中空糸膜を32.2m/minの巻き取り速度で巻き取り、サン
プルを得た。中空糸の内径寸法は216μm、膜厚は41μ
mであった。中空糸膜の透水性は1110ml/mmHg/hr/m2、
牛血漿の濾過性能は37ml/mmHg/hr/m2と高く、アルブス
ティック判定によるタンパクの漏出レベルは(±)と軽
微であり、透析膜として使用できる性能を有しているこ
とがわかった。
ド(共栄社油脂化学工業製、以下DQー100と略記す
る)4重量部とメチルメタクリレート(以下MMAと略
記)96重量部、とメタノール50重量部を溶解させた
後2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル(以下ADVNと略記)0.01重量部を加えて、窒
素雰囲気下の密閉容器内で50℃、24時間の条件にて
ラジカル重合を行った。重合後4リットルの水、および
メタノール中で残留単量体を抽出し、これを6回繰り返
した後に30℃で48時間真空状態で乾燥させて、共重
合体を得た。
り、ほぼ重合が完結していることが確認できた。この親
水性成分含有共重合体の組成は、窒素含有量を元素分析
で測定することにより測定できた。その結果DQ−10
0の含有量は3.9重量%であった。
分子量が60万のシンジオタクチックPMMA67重量
部と重量平均分子量が60万のアイソタクチックPMM
A33重量部、ジメチルスルホキシド570重量部とを
混合し、110℃で8時間撹拌し紡糸原液を調製した。
径/内径=2.0/1.8mmφの環状スリット型中空
口金から、1.2g/minの割合で、空気中に吐出し
た。同時に中空内部には窒素ガスを47mmAqの圧力
で注入した。乾式部分の長さは60mm、凝固浴には3
0℃の水を用いた。水洗後、75℃、73%のグリセリ
ン水溶液で5%の弛緩熱処理を行って30m/minで
サンプリングした。該中空糸膜の内径/膜厚は200/
29μmで、透水性は40ml/hr・mmHg・m
2 、5%アルブミン水溶液での透水性は8.2ml/h
r・mmHg・m2 、阻止率は99%であった。
血清中(大腸菌0111:B4のLPS 10ng/m
l)に入れ、120分間振盪したところ、牛血清中のエ
ンドトキシン濃度はエンドスペーシー法分析(リムラス
テストワコー/トキシノメーター)によると3.2ng
/mlに低下した。
製造が容易であるうえに官能基を持たない安価な重合体
とブレンドすることにより低コスト化できる。従って、
強靱で安価なエンドトキシン除去膜を供する事ができ
る。医薬品製造工場や医療施設での水や透析液、輸液な
どからのエンドトキシン除去用、敗血症などの治療用と
して好適に用いられ得る。
Claims (13)
- 【請求項1】塩基性窒素原子を含む官能基を有する重合
体と実質的に塩基性窒素原子を含む官能基を有さない重
合体の混合物からなる膜であることを特徴とするエンド
トキシン除去膜。 - 【請求項2】該塩基性窒素原子を含む官能基の一部が、
アミン残基およびポリアミノ炭化水素化合物残基から選
ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1
記載のエンドトキシン除去膜。 - 【請求項3】該塩基性窒素原子を含む官能基の一部が、
塩基性ポリアミノ酸化合物残基から選ばれる少なくとも
1種であることを特徴とする請求項1記載のエンドトキ
シン除去膜。 - 【請求項4】該塩基性窒素原子を含む官能基が、下記一
般式(I)で示されるアシルアミドメチル基(但し、式
中、Aは塩基性窒素化合物殘基、アミン残基、ポリアミ
ノ炭化水素化合物残基、塩基性ポリアミノ酸化合物残
基、ポリミキシンおよびコリスチンから選ばれる少なく
とも1種を示し、R1 およびR2 は水素原子、または、
炭素数1〜6の低級アルキル基を示し、R1 とR2 は同
一でも異なっていても良い。)であることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載のエンドトキシン除去
膜。 A−CH(R1 )−CO−N(R2 )−CH2 − (I) - 【請求項5】該塩基性窒素原子を含む官能基を有する重
合体が、ビニル系重合体であることを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載のエンドトキシン除去膜。 - 【請求項6】該塩基性窒素原子を含む官能基を有する重
合体が、縮合系重合体であることを特徴とする請求項1
〜4のいずれかの記載のエンドトキシン除去膜。 - 【請求項7】該混合物が、塩基性窒素原子を含む官能基
を有する重合体1部に対し、塩基性窒素原子を含む官能
基を有さない重合体0.1〜1000部の割合で混合さ
れたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
かに記載のエンドトキシン除去膜。 - 【請求項8】該膜が主鎖の芳香族ポリスルホンに塩基性
窒素原子を含む官能基を芳香核4個の繰り返し単位当た
り0.001〜4.0個結合した変性ポリスルホン1部
と芳香族ポリスルホン0.1〜1000部との混合物か
ら成る変性ポリスルホン半透膜であることを特徴とする
請求項1〜7のいずれかに記載のエンドトキシン除去
膜。 - 【請求項9】該半透膜の形状が中空糸であることを特徴
とする請求項1〜8のいずれかに記載のエンドトキシン
除去膜。 - 【請求項10】塩基性窒素原子を含む官能基を有する重
合体と塩基性窒素原子を含む官能基を有さない重合体と
を溶媒中で混合した後製膜することを特徴とするエンド
トキシン除去膜の製造法。 - 【請求項11】塩基性窒素原子を含む官能基を有する重
合体1部に対し、塩基性子を含む官能基を有さない重合
体0.1〜1000部の割合で溶媒中で混合したことを
特徴とする請求項10記載のエンドトキシン除去膜の製
造法。 - 【請求項12】主鎖の芳香族ポリスルホンに塩基性窒素
原子を含む官能基を芳香核4個の繰り返し単位当たり
0.001〜4.0個結合した変性ポリスルホン1部と
芳香族ポリスルホン0.1〜1000部との混合物から
成る変性ポリスルホン1部と芳香族ポリスルホン1〜1
000部とを溶媒中で混合した後製膜することを特徴と
する請求項10または11記載のエンドトキシン除去膜
の製造方法。 - 【請求項13】主鎖の芳香族ポリスルホンに、側鎖とし
てハロメチル基もしくは一般式(I)で示されるハロア
シルアミドメチル基(但し、式中、Xはハロゲン原子を
示し、R1 およびR2 は水素原子、または、炭素数1〜
6の低級アルキル基を示し、R1 とR2 は同一でも異な
っていても良い。)を繰り返し単位当たり0.001〜
4.0個結合したポリスルホン1部と芳香族ポリスルホ
ン1〜1000部とを溶媒中で溶解した溶液を用いて製
膜したポリスルホン半透膜にアミノ化合物、および塩基
性窒素化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物を接
触させることを特徴とする請求項10〜12のいずれか
に記載の記載の変性ポリスルホン半透膜の製造方法。 X−CH(R1 )−CO−N(R2 )−CH2 − (I)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9109385A JPH1033960A (ja) | 1996-04-25 | 1997-04-25 | エンドトキシン除去膜およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-105133 | 1996-04-25 | ||
| JP10513396 | 1996-04-25 | ||
| JP9109385A JPH1033960A (ja) | 1996-04-25 | 1997-04-25 | エンドトキシン除去膜およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1033960A true JPH1033960A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=26445473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9109385A Pending JPH1033960A (ja) | 1996-04-25 | 1997-04-25 | エンドトキシン除去膜およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1033960A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004231650A (ja) * | 2003-01-09 | 2004-08-19 | Toray Ind Inc | 肥満細胞刺激因子含有組成物およびそれを除去する血液浄化器 |
| CN117599615A (zh) * | 2023-11-30 | 2024-02-27 | 武汉智迅创源科技发展股份有限公司 | Pes膜改性方法、pes膜及在去除内毒素中应用 |
| WO2025053071A1 (ja) * | 2023-09-04 | 2025-03-13 | 東京応化工業株式会社 | 多孔質膜、及び多孔質膜の製造方法 |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP9109385A patent/JPH1033960A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004231650A (ja) * | 2003-01-09 | 2004-08-19 | Toray Ind Inc | 肥満細胞刺激因子含有組成物およびそれを除去する血液浄化器 |
| WO2025053071A1 (ja) * | 2023-09-04 | 2025-03-13 | 東京応化工業株式会社 | 多孔質膜、及び多孔質膜の製造方法 |
| CN117599615A (zh) * | 2023-11-30 | 2024-02-27 | 武汉智迅创源科技发展股份有限公司 | Pes膜改性方法、pes膜及在去除内毒素中应用 |
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Legal Events
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