JPH10340679A - ガラス系蛍光体からなる隔壁構造及びその隔壁の形成方法 - Google Patents
ガラス系蛍光体からなる隔壁構造及びその隔壁の形成方法Info
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- JPH10340679A JPH10340679A JP9149375A JP14937597A JPH10340679A JP H10340679 A JPH10340679 A JP H10340679A JP 9149375 A JP9149375 A JP 9149375A JP 14937597 A JP14937597 A JP 14937597A JP H10340679 A JPH10340679 A JP H10340679A
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- based phosphor
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- electrode
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- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
- Luminescent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】発光色の異なる2種のガラス系蛍光体層を互い
に背中合せに形成することにより、少ない工数で容易に
隔壁を形成でき、カラー表示に対応できる。 【解決手段】基板11上に所定の間隔をあけて複数の電
極層13を形成し、これらの電極層上にそれぞれ発光色
の異なる2種のガラス系蛍光体層14a〜14cを互い
に背中合せに設けて隔壁12を形成する。基板上に電極
層を介して形成された隣接する2つの隔壁の互いに対向
する側に同色に発光するガラス系蛍光体層を設け、複数
の電極層が複数組の第1〜第3電極層13a〜13cか
らなる。第1電極層同士、第2電極層同士及び第3電極
層同士を所定の間隔をあけて形成し、かつ第1及び第2
電極層、第2及び第3電極層、並びに第3及び第1電極
層を所定の隙間をあけて又は一体的にそれぞれ形成し、
第1〜第3電極層上に第1〜第3ガラス系蛍光体層をそ
れぞれ形成する。
に背中合せに形成することにより、少ない工数で容易に
隔壁を形成でき、カラー表示に対応できる。 【解決手段】基板11上に所定の間隔をあけて複数の電
極層13を形成し、これらの電極層上にそれぞれ発光色
の異なる2種のガラス系蛍光体層14a〜14cを互い
に背中合せに設けて隔壁12を形成する。基板上に電極
層を介して形成された隣接する2つの隔壁の互いに対向
する側に同色に発光するガラス系蛍光体層を設け、複数
の電極層が複数組の第1〜第3電極層13a〜13cか
らなる。第1電極層同士、第2電極層同士及び第3電極
層同士を所定の間隔をあけて形成し、かつ第1及び第2
電極層、第2及び第3電極層、並びに第3及び第1電極
層を所定の隙間をあけて又は一体的にそれぞれ形成し、
第1〜第3電極層上に第1〜第3ガラス系蛍光体層をそ
れぞれ形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル、液晶表示装置、蛍光表示装置、混成集積回
路装置等の製造工程における、ガラス系蛍光体からなる
隔壁構造及びその隔壁の形成方法に関するものである。
レイパネル、液晶表示装置、蛍光表示装置、混成集積回
路装置等の製造工程における、ガラス系蛍光体からなる
隔壁構造及びその隔壁の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(plasma d
isplay panel,以下、PDPという)を例に挙げると、
このPDPは気体放電を利用した画像表示装置であっ
て、通常多数の微小な放電セルを縦横(マトリクス状)
に配列し、必要な部分のセルを放電発光させることによ
り、文字や図形が表示されるようになっている。このP
DPは構造が簡単で大型化が容易であり、メモリ機能を
有し、またカラー化が可能であり、更にテレビなどで用
いられるブラウン管よりも遥かに大きくかつ奥行が小さ
く形成できるなどの様々な利点を有することから、近年
盛んに研究開発が進められている。
isplay panel,以下、PDPという)を例に挙げると、
このPDPは気体放電を利用した画像表示装置であっ
て、通常多数の微小な放電セルを縦横(マトリクス状)
に配列し、必要な部分のセルを放電発光させることによ
り、文字や図形が表示されるようになっている。このP
DPは構造が簡単で大型化が容易であり、メモリ機能を
有し、またカラー化が可能であり、更にテレビなどで用
いられるブラウン管よりも遥かに大きくかつ奥行が小さ
く形成できるなどの様々な利点を有することから、近年
盛んに研究開発が進められている。
【0003】上記PDPは、電極構造の点で金属電極が
ガラス誘電体材料で覆われるAC型と、放電空間に金属
電極が露出しているDC型とに分類される。例えばAC
型のPDPは図5及び図6に示すように、ガラス基板1
上に所定の間隔をあけて形成された隔壁2を介してガラ
スプレート3を被せることにより構成される。ガラスプ
レート3のガラス基板1への対向面にはMgO(酸化マ
グネシウム)等の保護膜3aにより被覆された表示電極
3b及び誘電体層3cが形成され、ガラス基板1とガラ
スプレート3と隔壁2にて区画形成された微細空間4
(図6、以下、放電セルという)内にはアドレス電極4
a及び蛍光体4bがそれぞれ形成される。また放電セル
4内には放電ガス(図示せず)が注入される。
ガラス誘電体材料で覆われるAC型と、放電空間に金属
電極が露出しているDC型とに分類される。例えばAC
型のPDPは図5及び図6に示すように、ガラス基板1
上に所定の間隔をあけて形成された隔壁2を介してガラ
スプレート3を被せることにより構成される。ガラスプ
レート3のガラス基板1への対向面にはMgO(酸化マ
グネシウム)等の保護膜3aにより被覆された表示電極
3b及び誘電体層3cが形成され、ガラス基板1とガラ
スプレート3と隔壁2にて区画形成された微細空間4
(図6、以下、放電セルという)内にはアドレス電極4
a及び蛍光体4bがそれぞれ形成される。また放電セル
4内には放電ガス(図示せず)が注入される。
【0004】このように構成されたPDPでは、表示電
極3bとアドレス電極4aとの間に電圧を印加して隔壁
2間に形成された放電セル4内の蛍光体4bを選択的に
放電発光させることにより、文字や図形を表示すること
ができる。ここで、PDPの表示特性上、選択的放電発
光を確実に行うことができる独立性の優れた放電セル4
を形成するために、比較的高さの高い隔壁2を精度良く
形成することが極めて重要となる。
極3bとアドレス電極4aとの間に電圧を印加して隔壁
2間に形成された放電セル4内の蛍光体4bを選択的に
放電発光させることにより、文字や図形を表示すること
ができる。ここで、PDPの表示特性上、選択的放電発
光を確実に行うことができる独立性の優れた放電セル4
を形成するために、比較的高さの高い隔壁2を精度良く
形成することが極めて重要となる。
【0005】このため、隔壁2の形成方法として、ガラ
ス基板1上にアドレス電極4aを所定のパターンで形成
した後、セラミックス又はガラスからなる無機ペースト
をスクリーン印刷法により付着させて焼成することによ
り、約100μmの幅で150μm程度の高さに隔壁2
を形成する第1の方法が知られている。
ス基板1上にアドレス電極4aを所定のパターンで形成
した後、セラミックス又はガラスからなる無機ペースト
をスクリーン印刷法により付着させて焼成することによ
り、約100μmの幅で150μm程度の高さに隔壁2
を形成する第1の方法が知られている。
【0006】また、隔壁の第2の形成方法として、サン
ドブラスト法が知られている。この方法では、先ず図7
に示すようにガラス基板1の全面に隔壁2となるセラミ
ックグリーンシート6を積層して仮焼成を行った後に、
このシート6の表面にドライフィルムレジスト7を積層
する。次にこのレジスト7上をマスク8で覆って、露
光、現像を行うことにより所定のパターンのレジスト層
9を形成する。更にこのレジスト層9の上方からサンド
ブラスト処理を施してセル4となる部分を取除いてセラ
ミックグリーンリブ6aを形成した後、剥離剤等を用い
てレジスト層9を除去し焼成して、所望の隔壁2を得て
いる。
ドブラスト法が知られている。この方法では、先ず図7
に示すようにガラス基板1の全面に隔壁2となるセラミ
ックグリーンシート6を積層して仮焼成を行った後に、
このシート6の表面にドライフィルムレジスト7を積層
する。次にこのレジスト7上をマスク8で覆って、露
光、現像を行うことにより所定のパターンのレジスト層
9を形成する。更にこのレジスト層9の上方からサンド
ブラスト処理を施してセル4となる部分を取除いてセラ
ミックグリーンリブ6aを形成した後、剥離剤等を用い
てレジスト層9を除去し焼成して、所望の隔壁2を得て
いる。
【0007】一方、上記放電セル内に蛍光体を形成する
ための蛍光体粉末の製造方法として、母体となる固体内
における発光イオンの拡散反応を利用して蛍光体粉末を
製造する固相拡散法が知られている。この固相拡散法で
は、例えば先ず母体となるZnOと、SiO2・H2O
と、発光イオンを含むMnCO3とをそれぞれ秤量した
後に混合する。次にこの混合物を700℃程度で仮焼成
した後に、粉砕して再び混合する。更にこの混合物を1
200℃で焼成した後に粉砕することにより、(Zn,
Mn)2SiO4の蛍光体粉末を得ることができる。
ための蛍光体粉末の製造方法として、母体となる固体内
における発光イオンの拡散反応を利用して蛍光体粉末を
製造する固相拡散法が知られている。この固相拡散法で
は、例えば先ず母体となるZnOと、SiO2・H2O
と、発光イオンを含むMnCO3とをそれぞれ秤量した
後に混合する。次にこの混合物を700℃程度で仮焼成
した後に、粉砕して再び混合する。更にこの混合物を1
200℃で焼成した後に粉砕することにより、(Zn,
Mn)2SiO4の蛍光体粉末を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の第
1の隔壁の形成方法では、隔壁の幅が100μm程度と
比較的狭くかつ印刷後にペーストがだれ易いため、厚膜
の一回塗りの高さは焼成上がりで10〜20μm程度に
小さく抑えなければならない。この結果、この方法で
は、高さが150μm程度の隔壁を作るために、厚膜の
印刷及び乾燥の工程を約10回も行わなければならず、
非常に手間が掛る不具合があった。また上記従来の第2
の隔壁の形成方法では、レジスト層の形成のためにドラ
イフィルムレジストの積層、露光、現像等の複雑な工程
を必要とし、またサンドブラスト処理でパターン形成層
の大部分を取除くため、パターン形成層の材料を多く必
要とする問題点があった。
1の隔壁の形成方法では、隔壁の幅が100μm程度と
比較的狭くかつ印刷後にペーストがだれ易いため、厚膜
の一回塗りの高さは焼成上がりで10〜20μm程度に
小さく抑えなければならない。この結果、この方法で
は、高さが150μm程度の隔壁を作るために、厚膜の
印刷及び乾燥の工程を約10回も行わなければならず、
非常に手間が掛る不具合があった。また上記従来の第2
の隔壁の形成方法では、レジスト層の形成のためにドラ
イフィルムレジストの積層、露光、現像等の複雑な工程
を必要とし、またサンドブラスト処理でパターン形成層
の大部分を取除くため、パターン形成層の材料を多く必
要とする問題点があった。
【0009】一方、上記従来の固相拡散法では、出発原
料の混合が不十分であると、所望の組成を有する蛍光体
粉末、即ち発光中心となるイオンが母体に均一に分散し
た蛍光体粉末が得られない問題点があった。また、上記
従来の固相拡散法では、蛍光観察箱に焼成物を粉砕した
粉末を入れて刺激光を照射し、発光する粉末のみを分取
し、未発光の粉末を再び固相拡散法により焼成する必要
があり、非常に手間が掛る問題点もあった。
料の混合が不十分であると、所望の組成を有する蛍光体
粉末、即ち発光中心となるイオンが母体に均一に分散し
た蛍光体粉末が得られない問題点があった。また、上記
従来の固相拡散法では、蛍光観察箱に焼成物を粉砕した
粉末を入れて刺激光を照射し、発光する粉末のみを分取
し、未発光の粉末を再び固相拡散法により焼成する必要
があり、非常に手間が掛る問題点もあった。
【0010】本発明の目的は、発光色の異なる2種のガ
ラス系蛍光体層を互いに背中合せに形成することによ
り、少ない工数で比較的容易に隔壁を形成でき、かつカ
ラー表示に対応できる、ガラス系蛍光体からなる隔壁構
造を提供することにある。本発明の別の目的は、ガラス
系蛍光体層と隔壁とを同時に形成することにより、工程
を簡素化でき、製造コストを低減できる、ガラス系蛍光
体からなる隔壁の形成方法を提供することにある。本発
明の更に別の目的は、発光特性を向上でき、原料粉末で
あるガラス系蛍光体粉末の調製を容易に行える、ガラス
系蛍光体からなる隔壁の形成方法を提供することにあ
る。
ラス系蛍光体層を互いに背中合せに形成することによ
り、少ない工数で比較的容易に隔壁を形成でき、かつカ
ラー表示に対応できる、ガラス系蛍光体からなる隔壁構
造を提供することにある。本発明の別の目的は、ガラス
系蛍光体層と隔壁とを同時に形成することにより、工程
を簡素化でき、製造コストを低減できる、ガラス系蛍光
体からなる隔壁の形成方法を提供することにある。本発
明の更に別の目的は、発光特性を向上でき、原料粉末で
あるガラス系蛍光体粉末の調製を容易に行える、ガラス
系蛍光体からなる隔壁の形成方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、基板11上に所定の間隔をあけて形
成された複数の電極層13のそれぞれの電極層13上に
発光色の異なる2種のガラス系蛍光体層14a及び14
b,14b及び14c又は14c及び14aが互いに背
中合せに設けられて隔壁12が形成されたガラス系蛍光
体からなる隔壁構造である。このガラス系蛍光体からな
る隔壁構造では、発光色の異なる2種のガラス系蛍光体
層14a及び14b,14b及び14c又は14c及び
14aを互いに背中合せに形成することにより、少ない
工数で比較的容易に隔壁12を形成でき、かつこの隔壁
12を有するPDP等はカラー表示が可能となる。
図1に示すように、基板11上に所定の間隔をあけて形
成された複数の電極層13のそれぞれの電極層13上に
発光色の異なる2種のガラス系蛍光体層14a及び14
b,14b及び14c又は14c及び14aが互いに背
中合せに設けられて隔壁12が形成されたガラス系蛍光
体からなる隔壁構造である。このガラス系蛍光体からな
る隔壁構造では、発光色の異なる2種のガラス系蛍光体
層14a及び14b,14b及び14c又は14c及び
14aを互いに背中合せに形成することにより、少ない
工数で比較的容易に隔壁12を形成でき、かつこの隔壁
12を有するPDP等はカラー表示が可能となる。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、基板11上に電極
層13を介して形成された隣接する2つの隔壁12a及
び12b,12b及び12c又は12c及び12aの互
いに対向する側に同色に発光するガラス系蛍光体層14
a,14b又は14cが設けられたことを特徴とする。
この請求項2に記載されたガラス系蛍光体からなる隔壁
構造では、例えばPDPの隔壁12として用いれば、各
ガラス系蛍光体層14a〜14cにより区画された各放
電セル毎に各ガラス系蛍光体層14a〜14cがそれぞ
れ所定の色の発光を呈するので、PDPのカラー表示が
可能となる。
明であって、更に図1に示すように、基板11上に電極
層13を介して形成された隣接する2つの隔壁12a及
び12b,12b及び12c又は12c及び12aの互
いに対向する側に同色に発光するガラス系蛍光体層14
a,14b又は14cが設けられたことを特徴とする。
この請求項2に記載されたガラス系蛍光体からなる隔壁
構造では、例えばPDPの隔壁12として用いれば、各
ガラス系蛍光体層14a〜14cにより区画された各放
電セル毎に各ガラス系蛍光体層14a〜14cがそれぞ
れ所定の色の発光を呈するので、PDPのカラー表示が
可能となる。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に図1に示すように、複数の電極
層13が複数組の第1〜第3電極層13a〜13cから
なり、第1電極層13a,13a同士、第2電極層13
b,13b同士及び第3電極層13c,13c同士が所
定の間隔をあけて形成され、かつ第1及び第2電極層1
3a,13b、第2及び第3電極層13b,13c、並
びに第3及び第1電極層13c,13aが所定の隙間を
あけて又は一体的にそれぞれ形成され、第1〜第3電極
層13a〜13c上に第1〜第3ガラス系蛍光体層14
a〜14cがそれぞれ形成されたことを特徴とする。こ
の請求項3に記載されたガラス系蛍光体からなる隔壁構
造では、紫外線を照射したときに光の三原色である赤
色、緑色及び青色の発光を呈する第1〜第3ガラス系蛍
光体層14a〜14cが第1〜第3電極層13a〜13
c上に形成されるので、カラー表示が可能なとなる。
係る発明であって、更に図1に示すように、複数の電極
層13が複数組の第1〜第3電極層13a〜13cから
なり、第1電極層13a,13a同士、第2電極層13
b,13b同士及び第3電極層13c,13c同士が所
定の間隔をあけて形成され、かつ第1及び第2電極層1
3a,13b、第2及び第3電極層13b,13c、並
びに第3及び第1電極層13c,13aが所定の隙間を
あけて又は一体的にそれぞれ形成され、第1〜第3電極
層13a〜13c上に第1〜第3ガラス系蛍光体層14
a〜14cがそれぞれ形成されたことを特徴とする。こ
の請求項3に記載されたガラス系蛍光体からなる隔壁構
造では、紫外線を照射したときに光の三原色である赤
色、緑色及び青色の発光を呈する第1〜第3ガラス系蛍
光体層14a〜14cが第1〜第3電極層13a〜13
c上に形成されるので、カラー表示が可能なとなる。
【0014】請求項4に係る発明は、基板上に所定の間
隔をあけて発光色の異なる2種のガラス系蛍光体層が互
いに背中合せに設けられて隔壁が形成されたガラス系蛍
光体からなる隔壁構造である。この請求項4に記載され
たガラス系蛍光体からなる隔壁構造では、基板上に電極
層を形成せずに、発光色の異なる2種のガラス系蛍光体
層を互いに背中合せに形成することができる。この結
果、少ない工数で比較的容易に隔壁を形成でき、かつこ
の隔壁を有するPDP等はカラー表示が可能となる。
隔をあけて発光色の異なる2種のガラス系蛍光体層が互
いに背中合せに設けられて隔壁が形成されたガラス系蛍
光体からなる隔壁構造である。この請求項4に記載され
たガラス系蛍光体からなる隔壁構造では、基板上に電極
層を形成せずに、発光色の異なる2種のガラス系蛍光体
層を互いに背中合せに形成することができる。この結
果、少ない工数で比較的容易に隔壁を形成でき、かつこ
の隔壁を有するPDP等はカラー表示が可能となる。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項4に係る発
明であって、更に隣接する2つの隔壁の互いに対向する
側に同色に発光するガラス系蛍光体層が設けられたこと
を特徴とする。この請求項5に記載されたガラス系蛍光
体からなる隔壁構造では、例えばPDPの隔壁として用
いれば、基板上に電極層を形成しなくても、各ガラス系
蛍光体層により区画された各放電セル毎に各ガラス系蛍
光体層がそれぞれ所定の色の発光を呈するので、PDP
のカラー表示が可能となる。
明であって、更に隣接する2つの隔壁の互いに対向する
側に同色に発光するガラス系蛍光体層が設けられたこと
を特徴とする。この請求項5に記載されたガラス系蛍光
体からなる隔壁構造では、例えばPDPの隔壁として用
いれば、基板上に電極層を形成しなくても、各ガラス系
蛍光体層により区画された各放電セル毎に各ガラス系蛍
光体層がそれぞれ所定の色の発光を呈するので、PDP
のカラー表示が可能となる。
【0016】請求項6に係る発明は、図1に示すよう
に、発光中心となる希土類イオン又は遷移金属イオンの
いずれか一方又は双方を含む酸化物粉末とガラス系酸化
物粉末とを混合する工程と、混合物を溶融した後に室温
まで冷却して固化する工程と、固体を粉砕してガラス系
蛍光体粉末を生成する工程と、発光色の異なるガラス系
蛍光体粉末を2種以上用意しこれらのガラス系蛍光体粉
末がそれぞれ懸濁した2種以上のスラリーを調製する工
程と、基板11上の隔壁形成予定部に所定の間隔をあけ
て複数の電極層13を形成する工程と、これらの電極層
13を陽極とする基板11とこの基板11に対向して陰
極となる対向電極とを2種以上のスラリーに順次浸漬し
て電気泳動法により電極層13上に壁状の発光色の異な
る2種以上のガラス系蛍光体層14a〜14cを電着す
る工程と、基板11を乾燥した後に発光色の異なる2種
以上のガラス系蛍光体層14a〜14cを焼成して2種
以上の隔壁12を同時に形成する工程とを含むガラス蛍
光体からなる隔壁の形成方法である。
に、発光中心となる希土類イオン又は遷移金属イオンの
いずれか一方又は双方を含む酸化物粉末とガラス系酸化
物粉末とを混合する工程と、混合物を溶融した後に室温
まで冷却して固化する工程と、固体を粉砕してガラス系
蛍光体粉末を生成する工程と、発光色の異なるガラス系
蛍光体粉末を2種以上用意しこれらのガラス系蛍光体粉
末がそれぞれ懸濁した2種以上のスラリーを調製する工
程と、基板11上の隔壁形成予定部に所定の間隔をあけ
て複数の電極層13を形成する工程と、これらの電極層
13を陽極とする基板11とこの基板11に対向して陰
極となる対向電極とを2種以上のスラリーに順次浸漬し
て電気泳動法により電極層13上に壁状の発光色の異な
る2種以上のガラス系蛍光体層14a〜14cを電着す
る工程と、基板11を乾燥した後に発光色の異なる2種
以上のガラス系蛍光体層14a〜14cを焼成して2種
以上の隔壁12を同時に形成する工程とを含むガラス蛍
光体からなる隔壁の形成方法である。
【0017】この請求項6に記載されたガラス系蛍光体
からなる隔壁の形成方法では、発光中心となるイオンを
含む酸化物粉末と、このイオンが分散される母体となる
ガラス系酸化物粉末との混合物を溶融状態にするため、
母体を均一に形成でき、かつこの母体中に発光中心とな
るイオンを均一に分布させることができる。またガラス
基板11上の複数の電極層13上に、電気泳動法により
順次形成された2種以上のガラス系蛍光体層14a〜1
4cを乾燥及び焼成するという少ない工程で、また材料
の無駄が殆どなく、簡便に2種以上の隔壁12を形成で
きる。
からなる隔壁の形成方法では、発光中心となるイオンを
含む酸化物粉末と、このイオンが分散される母体となる
ガラス系酸化物粉末との混合物を溶融状態にするため、
母体を均一に形成でき、かつこの母体中に発光中心とな
るイオンを均一に分布させることができる。またガラス
基板11上の複数の電極層13上に、電気泳動法により
順次形成された2種以上のガラス系蛍光体層14a〜1
4cを乾燥及び焼成するという少ない工程で、また材料
の無駄が殆どなく、簡便に2種以上の隔壁12を形成で
きる。
【0018】請求項7に係る発明は、請求項6に係る発
明であって、更に図1に示すように、発光色の異なる3
種の第1〜第3ガラス系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した
3種の第1〜第3スラリーを調製する工程と、基板11
上の隔壁形成予定部に互いに電気的に絶縁された複数組
の第1〜第3電極層13a〜13cを、第1電極層13
a,13a同士、第2電極層13b,13b同士及び第
3電極層13c,13c同士を所定の間隔をあけ、かつ
第1及び第2電極層13a,13bを隣接させ第2及び
第3電極層13b,13cを隣接させ第3及び第1電極
層13c,13aを隣接させて形成する工程と、第1電
極層13aを陽極として基板11を第1スラリーに浸漬
し電気泳動法により第1電極層3a上に壁状の第1ガラ
ス系蛍光体層14aを電着する第1電着工程と、第1電
着工程の後で第2電極層13bを陽極として基板11を
第2スラリーに浸漬し電気泳動法により第2電極層13
b上に壁状の第2ガラス系蛍光体層14bを電着する第
2電着工程と、第2電着工程の後で第3電極層13cを
陽極として基板11を第3スラリーに浸漬し電気泳動法
により第3電極層13c上に壁状の第3ガラス系蛍光体
層14cを電着する第3電着工程とを含むことを特徴と
する。
明であって、更に図1に示すように、発光色の異なる3
種の第1〜第3ガラス系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した
3種の第1〜第3スラリーを調製する工程と、基板11
上の隔壁形成予定部に互いに電気的に絶縁された複数組
の第1〜第3電極層13a〜13cを、第1電極層13
a,13a同士、第2電極層13b,13b同士及び第
3電極層13c,13c同士を所定の間隔をあけ、かつ
第1及び第2電極層13a,13bを隣接させ第2及び
第3電極層13b,13cを隣接させ第3及び第1電極
層13c,13aを隣接させて形成する工程と、第1電
極層13aを陽極として基板11を第1スラリーに浸漬
し電気泳動法により第1電極層3a上に壁状の第1ガラ
ス系蛍光体層14aを電着する第1電着工程と、第1電
着工程の後で第2電極層13bを陽極として基板11を
第2スラリーに浸漬し電気泳動法により第2電極層13
b上に壁状の第2ガラス系蛍光体層14bを電着する第
2電着工程と、第2電着工程の後で第3電極層13cを
陽極として基板11を第3スラリーに浸漬し電気泳動法
により第3電極層13c上に壁状の第3ガラス系蛍光体
層14cを電着する第3電着工程とを含むことを特徴と
する。
【0019】この請求項7に記載されたガラス蛍光体か
らなる隔壁の形成方法では、紫外線を照射したときに光
の三原色である赤色、緑色及び青色の発光を呈する第1
〜第3ガラス系蛍光体粉末を第1〜第3電極層13a〜
13cにそれぞれ電着するという比較的簡単な工程で、
カラー表示が可能なPDP等を製造できる。
らなる隔壁の形成方法では、紫外線を照射したときに光
の三原色である赤色、緑色及び青色の発光を呈する第1
〜第3ガラス系蛍光体粉末を第1〜第3電極層13a〜
13cにそれぞれ電着するという比較的簡単な工程で、
カラー表示が可能なPDP等を製造できる。
【0020】請求項8に係る発明は、請求項6に係る発
明であって、更に図2に示すように、第1ガラス系蛍光
体粉末、第2ガラス系蛍光体粉末及び第3ガラス系蛍光
体粉末の順に表面電位が高くなる発光色の異なる3種の
第1〜第3ガラス系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した3種
の第1〜第3スラリーを調製する工程と、基板31上の
隔壁形成予定部に所定の間隔をあけて複数の電極層33
a〜33cを形成する工程と、複数の電極層33のそれ
ぞれを、第1電極層33aと第2電極層33b、第2電
極層33bと第3電極層33c、及び第3電極層33c
と第1電極層33aにより構成し、第1電極層33aの
表面を露出し、第2電極層33bの表面を第1レジスト
層35aにより被覆し、かつ第3電極層33cの表面を
第2レジスト層35bにより被覆する工程と、電極層3
3a〜33cを陽極として基板31を第1スラリーに浸
漬し電気泳動法により第1電極層33a上に壁状の第1
ガラス系蛍光体層34aを電着する第1電着工程と、第
1電着工程の後で第1レジスト層35aを除去して電極
層33a〜33cを陽極として基板31を第2スラリー
に浸漬し電気泳動法により第2電極層33b上に壁状の
第2ガラス系蛍光体層34bを電着する第2電着工程
と、第2電着工程の後で第2レジスト層35bを除去し
て電極層33a〜33cを陽極として基板31を第3ス
ラリーに浸漬し電気泳動法により第3電極層33c上に
壁状の第3ガラス系蛍光体層34cを電着する第3電着
工程とを含むことを特徴とする。
明であって、更に図2に示すように、第1ガラス系蛍光
体粉末、第2ガラス系蛍光体粉末及び第3ガラス系蛍光
体粉末の順に表面電位が高くなる発光色の異なる3種の
第1〜第3ガラス系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した3種
の第1〜第3スラリーを調製する工程と、基板31上の
隔壁形成予定部に所定の間隔をあけて複数の電極層33
a〜33cを形成する工程と、複数の電極層33のそれ
ぞれを、第1電極層33aと第2電極層33b、第2電
極層33bと第3電極層33c、及び第3電極層33c
と第1電極層33aにより構成し、第1電極層33aの
表面を露出し、第2電極層33bの表面を第1レジスト
層35aにより被覆し、かつ第3電極層33cの表面を
第2レジスト層35bにより被覆する工程と、電極層3
3a〜33cを陽極として基板31を第1スラリーに浸
漬し電気泳動法により第1電極層33a上に壁状の第1
ガラス系蛍光体層34aを電着する第1電着工程と、第
1電着工程の後で第1レジスト層35aを除去して電極
層33a〜33cを陽極として基板31を第2スラリー
に浸漬し電気泳動法により第2電極層33b上に壁状の
第2ガラス系蛍光体層34bを電着する第2電着工程
と、第2電着工程の後で第2レジスト層35bを除去し
て電極層33a〜33cを陽極として基板31を第3ス
ラリーに浸漬し電気泳動法により第3電極層33c上に
壁状の第3ガラス系蛍光体層34cを電着する第3電着
工程とを含むことを特徴とする。
【0021】この請求項8に記載されたガラス蛍光体か
らなる隔壁の形成方法では、電気泳動法による電着時に
第1〜第3電極層33a〜33c全てに直流電圧を印加
しても、第1〜第3ガラス系蛍光体粉末を第1〜第3電
極層33a〜33cにそれぞれ電着でき、カラー表示が
可能なPDP等を製造できる。
らなる隔壁の形成方法では、電気泳動法による電着時に
第1〜第3電極層33a〜33c全てに直流電圧を印加
しても、第1〜第3ガラス系蛍光体粉末を第1〜第3電
極層33a〜33cにそれぞれ電着でき、カラー表示が
可能なPDP等を製造できる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1に示すように、ガラス基
板11上に所定の間隔をあけて複数の電極層13が形成
され、これらの電極層13上にそれぞれ発光色の異なる
2種のガラス系蛍光体層14a及び14b,14b及び
14c又は14c及び14aが互いに背中合せに設けら
れて隔壁12が形成される。電極層13を形成する金属
としてはAg若しくはAg合金、Au若しくはAu金合
金、Ni若しくはNi合金、又はAl若しくはAl合金
等が用いられ、電極層13を形成する酸化物としてはR
uO 2等が用いられる。電極層13の厚さは0.1μm
〜20μmの範囲内にあることが好ましく、5μm〜1
0μmの範囲にあることが更に好ましい。
図面に基づいて説明する。図1に示すように、ガラス基
板11上に所定の間隔をあけて複数の電極層13が形成
され、これらの電極層13上にそれぞれ発光色の異なる
2種のガラス系蛍光体層14a及び14b,14b及び
14c又は14c及び14aが互いに背中合せに設けら
れて隔壁12が形成される。電極層13を形成する金属
としてはAg若しくはAg合金、Au若しくはAu金合
金、Ni若しくはNi合金、又はAl若しくはAl合金
等が用いられ、電極層13を形成する酸化物としてはR
uO 2等が用いられる。電極層13の厚さは0.1μm
〜20μmの範囲内にあることが好ましく、5μm〜1
0μmの範囲にあることが更に好ましい。
【0023】ガラス基板11上に電極層13を介して形
成された隣接する2つの隔壁12a及び12b,12b
及び12c又は12c及び12aの互いに対向する側に
同色に発光するガラス系蛍光体層14a,14b又は1
4cが設けられる。例えば、複数の電極層13が互いに
電気的に絶縁された複数組の第1〜第3電極層13a〜
13cからなる場合では、これらの第1〜第3電極層1
3a〜13cは、第1電極層13a,13a同士、第2
電極層13b,13b同士及び第3電極層13c,13
c同士が所定の間隔をあけて形成され、かつ第1及び第
2電極層13a,13b、第2及び第3電極層13b,
13c、並びに第3及び第1電極層13c,13aが所
定の隙間をあけてそれぞれ形成される。
成された隣接する2つの隔壁12a及び12b,12b
及び12c又は12c及び12aの互いに対向する側に
同色に発光するガラス系蛍光体層14a,14b又は1
4cが設けられる。例えば、複数の電極層13が互いに
電気的に絶縁された複数組の第1〜第3電極層13a〜
13cからなる場合では、これらの第1〜第3電極層1
3a〜13cは、第1電極層13a,13a同士、第2
電極層13b,13b同士及び第3電極層13c,13
c同士が所定の間隔をあけて形成され、かつ第1及び第
2電極層13a,13b、第2及び第3電極層13b,
13c、並びに第3及び第1電極層13c,13aが所
定の隙間をあけてそれぞれ形成される。
【0024】また第1〜第3電極層13a〜13c上に
第1〜第3ガラス系蛍光体層14a〜14cがそれぞれ
形成される。第1及び第2ガラス系蛍光体層14a,1
4bを互いに背中合せに設けることにより第1隔壁12
aが構成され、第2及び第3ガラス系蛍光体層14b,
14cを互いに背中合せに設けることにより第2隔壁1
2bが構成され、第3及び第1ガラス系蛍光体層14
c,14aを互いに背中合せに設けることにより第3隔
壁12cが構成される。
第1〜第3ガラス系蛍光体層14a〜14cがそれぞれ
形成される。第1及び第2ガラス系蛍光体層14a,1
4bを互いに背中合せに設けることにより第1隔壁12
aが構成され、第2及び第3ガラス系蛍光体層14b,
14cを互いに背中合せに設けることにより第2隔壁1
2bが構成され、第3及び第1ガラス系蛍光体層14
c,14aを互いに背中合せに設けることにより第3隔
壁12cが構成される。
【0025】このように構成されたガラス系蛍光体から
なる隔壁の形成方法を説明する。先ずガラス基板11上
の隔壁形成予定部にAg系、Au系、Ni系、Al系又
はRuO2系の厚膜ペーストをスクリーン印刷法により
塗布した後、乾燥する。この厚膜ペーストは0.1〜
5.0μmの粒径のAg若しくはAg合金、Au若しく
はAu合金、Ni若しくはNi合金、Al若しくはAl
合金、又はRuO2の金属又は酸化物粉末に、5〜20
重量%のSiO2系やB2O3系等のガラス粉末を添加
し、これらを有機バインダ及び有機溶剤の溶液に均一に
分散することにより作製される。上記乾燥した厚膜ペー
ストを大気雰囲気中で500〜600℃に5〜30分間
保持して焼成することにより、ガラス基板11上に電極
層13を形成する。
なる隔壁の形成方法を説明する。先ずガラス基板11上
の隔壁形成予定部にAg系、Au系、Ni系、Al系又
はRuO2系の厚膜ペーストをスクリーン印刷法により
塗布した後、乾燥する。この厚膜ペーストは0.1〜
5.0μmの粒径のAg若しくはAg合金、Au若しく
はAu合金、Ni若しくはNi合金、Al若しくはAl
合金、又はRuO2の金属又は酸化物粉末に、5〜20
重量%のSiO2系やB2O3系等のガラス粉末を添加
し、これらを有機バインダ及び有機溶剤の溶液に均一に
分散することにより作製される。上記乾燥した厚膜ペー
ストを大気雰囲気中で500〜600℃に5〜30分間
保持して焼成することにより、ガラス基板11上に電極
層13を形成する。
【0026】次に図1に示すように、隔壁12をガラス
基板11上に形成するための2種以上のガラス系蛍光体
粉末を生成する。これらのガラス系蛍光体粉末は、発光
中心となるイオンと、このイオンが分散される母体とを
有する。発光中心となるイオンは希土類イオン及び遷移
金属イオンからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
イオンである。希土類イオンとしては、Sc、Eu、T
b、Er等のイオンが用いられ、遷移金属イオンとして
は、Mn、Cu、Ag、Cr、Ti等のイオンが用いら
れる。
基板11上に形成するための2種以上のガラス系蛍光体
粉末を生成する。これらのガラス系蛍光体粉末は、発光
中心となるイオンと、このイオンが分散される母体とを
有する。発光中心となるイオンは希土類イオン及び遷移
金属イオンからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
イオンである。希土類イオンとしては、Sc、Eu、T
b、Er等のイオンが用いられ、遷移金属イオンとして
は、Mn、Cu、Ag、Cr、Ti等のイオンが用いら
れる。
【0027】上記ガラス系蛍光体粉末を製造するには、
先ず発光中心となるイオンを含む酸化物粉末と、このイ
オンが分散される母体となる酸化物粉末とを秤量した後
に十分に混合する。発光中心となるイオンを含む酸化物
粉末としては、MnO、Sc3O3、Eu2O3、Tb
2O3、Er2O3等の粉末が用いられる。これらの粉末に
紫外線を照射すると、Eu3+イオン等を含むガラス粉末
は赤色の発光を呈し、Mn2+イオン、Tb3+イオン等を
含むガラス粉末は緑色の発光を呈し、Eu2+イオン、P
b2+イオン等を含むガラス粉末は青色の発光を呈する。
先ず発光中心となるイオンを含む酸化物粉末と、このイ
オンが分散される母体となる酸化物粉末とを秤量した後
に十分に混合する。発光中心となるイオンを含む酸化物
粉末としては、MnO、Sc3O3、Eu2O3、Tb
2O3、Er2O3等の粉末が用いられる。これらの粉末に
紫外線を照射すると、Eu3+イオン等を含むガラス粉末
は赤色の発光を呈し、Mn2+イオン、Tb3+イオン等を
含むガラス粉末は緑色の発光を呈し、Eu2+イオン、P
b2+イオン等を含むガラス粉末は青色の発光を呈する。
【0028】また母体となる酸化物粉末としては、Si
O2、B2O3、P2O5、GeO2のうちの少なくとも1種
を含み、その他にZnO、CaO、MgO、BaO、L
i2O、Na2O、K2O等の粉末が用いられる。次にこ
の混合物を白金るつぼに入れて、母体となる酸化物粉末
の融点より50〜100℃高い温度で30分間以上保持
し、上記混合物を溶融して均一な溶融体を形成する。更
にこの溶融体を降温速度1×10-5〜1×103℃/
秒、好ましくは1×10-3〜1×102℃/秒で室温ま
で冷却して固化し、この固体を白金るつぼから取出して
十分に粉砕することにより、ガラス系蛍光体粉末が作製
される。
O2、B2O3、P2O5、GeO2のうちの少なくとも1種
を含み、その他にZnO、CaO、MgO、BaO、L
i2O、Na2O、K2O等の粉末が用いられる。次にこ
の混合物を白金るつぼに入れて、母体となる酸化物粉末
の融点より50〜100℃高い温度で30分間以上保持
し、上記混合物を溶融して均一な溶融体を形成する。更
にこの溶融体を降温速度1×10-5〜1×103℃/
秒、好ましくは1×10-3〜1×102℃/秒で室温ま
で冷却して固化し、この固体を白金るつぼから取出して
十分に粉砕することにより、ガラス系蛍光体粉末が作製
される。
【0029】なお、上記混合物の溶融体を所定の降温速
度で室温まで冷却するのではなく、上記混合物の溶融体
を、母体となる酸化物粉末の融点より低い所定温度まで
降温速度1×10-5〜1×103℃/秒、好ましくは1
×10-3〜1×102℃/秒で冷却し、上記所定温度で
0.5〜24時間、好ましくは1〜12時間保持しても
よい。この所定温度は、母体となる酸化物粉末の融点を
摂氏温度で100%としたときに融点の40〜80%、
好ましくは50〜70%の範囲の温度である。この所定
の温度で所定時間保持した固体は降温速度1×10-5〜
1×103℃/秒、好ましくは1×10-3〜1×102℃
/秒で室温まで冷却される。例えば、融点が1500℃
の母体の場合では、先ず1550℃まで昇温し、次に母
体の融点の40〜80%の範囲内の1000℃まで降温
し、更に室温まで降温する。この方法でガラス系蛍光体
粉末を製造すると、混合物を溶融状態からの冷却過程で
等温保持することで母体の結晶化が進み、高い結晶度を
有するガラス系蛍光体粉末を得ることができる。この結
果、ガラス系蛍光体粉末の発光度が増大し、発光特性を
更に向上できる。
度で室温まで冷却するのではなく、上記混合物の溶融体
を、母体となる酸化物粉末の融点より低い所定温度まで
降温速度1×10-5〜1×103℃/秒、好ましくは1
×10-3〜1×102℃/秒で冷却し、上記所定温度で
0.5〜24時間、好ましくは1〜12時間保持しても
よい。この所定温度は、母体となる酸化物粉末の融点を
摂氏温度で100%としたときに融点の40〜80%、
好ましくは50〜70%の範囲の温度である。この所定
の温度で所定時間保持した固体は降温速度1×10-5〜
1×103℃/秒、好ましくは1×10-3〜1×102℃
/秒で室温まで冷却される。例えば、融点が1500℃
の母体の場合では、先ず1550℃まで昇温し、次に母
体の融点の40〜80%の範囲内の1000℃まで降温
し、更に室温まで降温する。この方法でガラス系蛍光体
粉末を製造すると、混合物を溶融状態からの冷却過程で
等温保持することで母体の結晶化が進み、高い結晶度を
有するガラス系蛍光体粉末を得ることができる。この結
果、ガラス系蛍光体粉末の発光度が増大し、発光特性を
更に向上できる。
【0030】この実施の形態では、紫外線を照射したと
きに光の三原色である赤色、緑色及び青色の発光をそれ
ぞれ呈するEu3+イオン、Tb3+イオン及びEu2+イオ
ンを含む3種のガラス系蛍光体粉末を用意し、これらの
粉末をそれぞれ懸濁した3種のスラリーを調製する。ス
ラリーとしては、例えば2−プロパノールを10〜50
体積部と酢酸エチルを50〜90体積部との混合媒体
に、上記3種のガラス系蛍光体粉末をそれぞれ分散させ
たスラリーを用いることが好ましい。また電着性を向上
させるために、0.1〜0.5体積部%の酢酸等の酸を
上記スラリーに添加することが好ましく、上記スラリー
の濃度は0.02〜0.20体積%の範囲内にあること
が好ましい。
きに光の三原色である赤色、緑色及び青色の発光をそれ
ぞれ呈するEu3+イオン、Tb3+イオン及びEu2+イオ
ンを含む3種のガラス系蛍光体粉末を用意し、これらの
粉末をそれぞれ懸濁した3種のスラリーを調製する。ス
ラリーとしては、例えば2−プロパノールを10〜50
体積部と酢酸エチルを50〜90体積部との混合媒体
に、上記3種のガラス系蛍光体粉末をそれぞれ分散させ
たスラリーを用いることが好ましい。また電着性を向上
させるために、0.1〜0.5体積部%の酢酸等の酸を
上記スラリーに添加することが好ましく、上記スラリー
の濃度は0.02〜0.20体積%の範囲内にあること
が好ましい。
【0031】上記第1〜第3電極層13a〜13c上に
電気泳動法によりそれぞれ第1〜第3ガラス系蛍光体層
14a〜14cを形成する(図1(a)〜図1
(c))。先ずガラス基板11とこの基板11の電極層
13が形成された面に対向する対向電極とを第1ガラス
系蛍光体粉末が懸濁した第1スラリーに浸漬し、このス
ラリー中で第1電極層13aを陽極とし対向電極を陰極
として両電極に直流電源16により直流電圧を印加して
第1電極層13a上に所定の高さの壁状の第1ガラス系
蛍光体層14aを電着する(図1(a))。対向電極と
しては、Al、Cu、Ni等が好ましいが、Alが最も
適している。各電極層13a〜13cと対向電極との間
に印加する直流電圧は300〜800Vの範囲に設定す
ることが好ましく、400〜700Vの範囲に設定する
ことが更に好ましい。
電気泳動法によりそれぞれ第1〜第3ガラス系蛍光体層
14a〜14cを形成する(図1(a)〜図1
(c))。先ずガラス基板11とこの基板11の電極層
13が形成された面に対向する対向電極とを第1ガラス
系蛍光体粉末が懸濁した第1スラリーに浸漬し、このス
ラリー中で第1電極層13aを陽極とし対向電極を陰極
として両電極に直流電源16により直流電圧を印加して
第1電極層13a上に所定の高さの壁状の第1ガラス系
蛍光体層14aを電着する(図1(a))。対向電極と
しては、Al、Cu、Ni等が好ましいが、Alが最も
適している。各電極層13a〜13cと対向電極との間
に印加する直流電圧は300〜800Vの範囲に設定す
ることが好ましく、400〜700Vの範囲に設定する
ことが更に好ましい。
【0032】次いでガラス基板11とこのガラス基板1
1の電極層13が形成された面に対向する対向電極とを
第2ガラス系蛍光体粉末が懸濁した第2スラリーに浸漬
し、このスラリー中で第2電極層13bを陽極とし対向
電極を陰極として両電極に直流電源16により直流電圧
を印加して第2電極層13b上に所定の高さの壁状の第
2ガラス系蛍光体層14bを電着する(図1(b))。
次にガラス基板11とこのガラス基板11の電極層13
が形成された面に対向する対向電極とを第3ガラス系蛍
光体粉末が懸濁した第3スラリーに浸漬し、このスラリ
ー中で第3電極層13cを陽極とし対向電極を陰極とし
て両電極に直流電源16により直流電圧を印加して第3
電極層13c上に所定の高さの壁状の第3ガラス系蛍光
体層14cを電着する(図1(c))。
1の電極層13が形成された面に対向する対向電極とを
第2ガラス系蛍光体粉末が懸濁した第2スラリーに浸漬
し、このスラリー中で第2電極層13bを陽極とし対向
電極を陰極として両電極に直流電源16により直流電圧
を印加して第2電極層13b上に所定の高さの壁状の第
2ガラス系蛍光体層14bを電着する(図1(b))。
次にガラス基板11とこのガラス基板11の電極層13
が形成された面に対向する対向電極とを第3ガラス系蛍
光体粉末が懸濁した第3スラリーに浸漬し、このスラリ
ー中で第3電極層13cを陽極とし対向電極を陰極とし
て両電極に直流電源16により直流電圧を印加して第3
電極層13c上に所定の高さの壁状の第3ガラス系蛍光
体層14cを電着する(図1(c))。
【0033】更に第1〜第3ガラス系蛍光体層14a〜
14cが形成されたガラス基板11を乾燥させ、大気雰
囲気中で第1〜第3ガラス系蛍光体層14a〜14c中
の第1〜第3ガラス系蛍光体粉末を450〜600℃で
焼成することにより、背中合せの第1及び第2ガラス系
蛍光体層14a,14bからなる第1隔壁12aと、背
中合せの第2及び第3ガラス系蛍光体層14b,14c
からなる第2隔壁12bと、背中合せの第3及び第1ガ
ラス系蛍光体層14c,14aからなる第3隔壁12c
とを形成する。これにより発光色の異なる2種のガラス
系蛍光体層14a及び14b,14b及び14c並びに
14c及び14aが互いに背中合せに設けられた隔壁1
2が同時に得られる(図1(d))。ここで、最外縁の
隔壁12はガラス系蛍光体層14a〜14cのいずれか
1つで構成される。
14cが形成されたガラス基板11を乾燥させ、大気雰
囲気中で第1〜第3ガラス系蛍光体層14a〜14c中
の第1〜第3ガラス系蛍光体粉末を450〜600℃で
焼成することにより、背中合せの第1及び第2ガラス系
蛍光体層14a,14bからなる第1隔壁12aと、背
中合せの第2及び第3ガラス系蛍光体層14b,14c
からなる第2隔壁12bと、背中合せの第3及び第1ガ
ラス系蛍光体層14c,14aからなる第3隔壁12c
とを形成する。これにより発光色の異なる2種のガラス
系蛍光体層14a及び14b,14b及び14c並びに
14c及び14aが互いに背中合せに設けられた隔壁1
2が同時に得られる(図1(d))。ここで、最外縁の
隔壁12はガラス系蛍光体層14a〜14cのいずれか
1つで構成される。
【0034】なお、この実施の形態では、第1〜第3ガ
ラス系蛍光体層をそれぞれ1回の電着工程で所定の高さ
まで形成したが、第1電着工程〜第3電着工程を複数回
繰返すことにより最終的に第1〜第3ガラス系蛍光体層
が所定の高さになるように形成してもよい。また、この
実施の形態では、ガラス基板上に直接電極層を形成した
が、実際のPDP等ではガラス基板上にアドレス電極や
表示陽極等が配設されるため、ガラス基板上に絶縁層を
介して電極層を形成することが好ましい。
ラス系蛍光体層をそれぞれ1回の電着工程で所定の高さ
まで形成したが、第1電着工程〜第3電着工程を複数回
繰返すことにより最終的に第1〜第3ガラス系蛍光体層
が所定の高さになるように形成してもよい。また、この
実施の形態では、ガラス基板上に直接電極層を形成した
が、実際のPDP等ではガラス基板上にアドレス電極や
表示陽極等が配設されるため、ガラス基板上に絶縁層を
介して電極層を形成することが好ましい。
【0035】図2は本発明の第2の実施の形態を示す。
この実施の形態では、第1電極層33aと第2電極層3
3b、第2電極層33bと第3電極層33c、及び第3
電極層33cと第1電極層33aをそれぞれ一体的にガ
ラス基板31上に形成し、互いに対向する第1電極層3
3a,33a同士、第2電極層33b,33b同士、及
び第3電極層33c,33c同士をそれぞれ所定の間隔
をあけて形成し、更に第1電極層33aの表面を露出
し、第2電極層33bの表面を第1レジスト層35aに
より被覆し、第3電極層33cの表面を第2レジスト層
35bにより被覆する(図2(a))。なお、第1電極
層33aと第2電極層33b、第2電極層33bと第3
電極層33c、及び第3電極層33cと第1電極層33
aをそれぞれ一体的ではなく、僅かの隙間をあけてそれ
ぞれ形成してもよい。
この実施の形態では、第1電極層33aと第2電極層3
3b、第2電極層33bと第3電極層33c、及び第3
電極層33cと第1電極層33aをそれぞれ一体的にガ
ラス基板31上に形成し、互いに対向する第1電極層3
3a,33a同士、第2電極層33b,33b同士、及
び第3電極層33c,33c同士をそれぞれ所定の間隔
をあけて形成し、更に第1電極層33aの表面を露出
し、第2電極層33bの表面を第1レジスト層35aに
より被覆し、第3電極層33cの表面を第2レジスト層
35bにより被覆する(図2(a))。なお、第1電極
層33aと第2電極層33b、第2電極層33bと第3
電極層33c、及び第3電極層33cと第1電極層33
aをそれぞれ一体的ではなく、僅かの隙間をあけてそれ
ぞれ形成してもよい。
【0036】一方、第1ガラス系蛍光体粉末、第2ガラ
ス系蛍光体粉末及び第3ガラス系蛍光体粉末の順に表面
電位が高くなる発光色の異なる3種の第1〜第3ガラス
系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した3種の第1〜第3スラ
リーを調製し、ガラス基板31上の複数の電極層33の
それぞれを、第1電極層33aと第2電極層33b、第
2電極層33bと第3電極層33c、及び第3電極層3
3cと第1電極層33aにより構成する。
ス系蛍光体粉末及び第3ガラス系蛍光体粉末の順に表面
電位が高くなる発光色の異なる3種の第1〜第3ガラス
系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した3種の第1〜第3スラ
リーを調製し、ガラス基板31上の複数の電極層33の
それぞれを、第1電極層33aと第2電極層33b、第
2電極層33bと第3電極層33c、及び第3電極層3
3cと第1電極層33aにより構成する。
【0037】上記第1〜第3電極層33a〜33c上に
電気泳動法によりそれぞれ第1〜第3ガラス系蛍光体層
34a〜34cを形成する(図2(a)〜図2
(c))。先ずガラス基板31とこのガラス基板31の
電極層33が形成された面に対向する対向電極とを第1
ガラス系蛍光体粉末が懸濁した第1スラリーに浸漬し、
このスラリー中で電極層33を陽極とし対向電極を陰極
として両電極に直流電圧を印加して露出する第1電極層
33a上に所定の高さの壁状の第1ガラス系蛍光体層3
4aを電着する(図2(a))。
電気泳動法によりそれぞれ第1〜第3ガラス系蛍光体層
34a〜34cを形成する(図2(a)〜図2
(c))。先ずガラス基板31とこのガラス基板31の
電極層33が形成された面に対向する対向電極とを第1
ガラス系蛍光体粉末が懸濁した第1スラリーに浸漬し、
このスラリー中で電極層33を陽極とし対向電極を陰極
として両電極に直流電圧を印加して露出する第1電極層
33a上に所定の高さの壁状の第1ガラス系蛍光体層3
4aを電着する(図2(a))。
【0038】次いで第1レジスト層35aを除去して第
2電極層33bを露出した後に、ガラス基板31とこの
ガラス基板31の電極層が形成された面に対向する対向
電極とを第2ガラス系蛍光体粉末が懸濁した第2スラリ
ーに浸漬し、このスラリー中で電極層33を陽極とし対
向電極を陰極として両電極に直流電圧を印加して露出す
る第2電極層33b上に所定の高さの壁状の第2ガラス
系蛍光体層34bを電着する(図2(b))。このとき
第1ガラス系蛍光体粉末より第2ガラス系蛍光体粉末の
方が表面電位が高いので、第2スラリー中の第2ガラス
系蛍光体粉末は全て第2電極層33b上に電着する。
2電極層33bを露出した後に、ガラス基板31とこの
ガラス基板31の電極層が形成された面に対向する対向
電極とを第2ガラス系蛍光体粉末が懸濁した第2スラリ
ーに浸漬し、このスラリー中で電極層33を陽極とし対
向電極を陰極として両電極に直流電圧を印加して露出す
る第2電極層33b上に所定の高さの壁状の第2ガラス
系蛍光体層34bを電着する(図2(b))。このとき
第1ガラス系蛍光体粉末より第2ガラス系蛍光体粉末の
方が表面電位が高いので、第2スラリー中の第2ガラス
系蛍光体粉末は全て第2電極層33b上に電着する。
【0039】次に第2レジスト層35bを除去して第3
電極層33cを露出した後に、ガラス基板31とこのガ
ラス基板31の電極層33が形成された面に対向する対
向電極とを第3ガラス系蛍光体粉末が懸濁した第3スラ
リーに浸漬し、このスラリー中で電極層33を陽極とし
対向電極を陰極として両電極に直流電圧を印加して露出
する第3電極層33c上に所定の高さの壁状の第3ガラ
ス系蛍光体層34cを電着する(図2(c))。このと
き第1及び第2ガラス系蛍光体粉末より第3ガラス系蛍
光体粉末の方が表面電位が高いので、第3スラリー中の
第3ガラス系蛍光体粉末は全て第3電極層33c上に電
着する。
電極層33cを露出した後に、ガラス基板31とこのガ
ラス基板31の電極層33が形成された面に対向する対
向電極とを第3ガラス系蛍光体粉末が懸濁した第3スラ
リーに浸漬し、このスラリー中で電極層33を陽極とし
対向電極を陰極として両電極に直流電圧を印加して露出
する第3電極層33c上に所定の高さの壁状の第3ガラ
ス系蛍光体層34cを電着する(図2(c))。このと
き第1及び第2ガラス系蛍光体粉末より第3ガラス系蛍
光体粉末の方が表面電位が高いので、第3スラリー中の
第3ガラス系蛍光体粉末は全て第3電極層33c上に電
着する。
【0040】更に第1〜第3ガラス系蛍光体層34a〜
34cが形成されたガラス基板31を乾燥させ、大気雰
囲気中で第1〜第3ガラス系蛍光体層34a〜34c中
の第1〜第3ガラス系蛍光体粉末を450〜600℃で
焼成することにより、背中合せの第1及び第2ガラス系
蛍光体層34a,34bからなる第1隔壁32aと、背
中合せの第2及び第3ガラス系蛍光体層34b,34c
からなる第2隔壁32bと、背中合せの第3及び第1ガ
ラス系蛍光体層34c,34aからなる第3隔壁32c
とをそれぞれ形成する(図2(d))。これにより発光
色の異なる2種のガラス系蛍光体層34a及び34b,
34b及び34c並びに34c及び34aが互いに背中
合せに設けられた隔壁32が同時に得られる。
34cが形成されたガラス基板31を乾燥させ、大気雰
囲気中で第1〜第3ガラス系蛍光体層34a〜34c中
の第1〜第3ガラス系蛍光体粉末を450〜600℃で
焼成することにより、背中合せの第1及び第2ガラス系
蛍光体層34a,34bからなる第1隔壁32aと、背
中合せの第2及び第3ガラス系蛍光体層34b,34c
からなる第2隔壁32bと、背中合せの第3及び第1ガ
ラス系蛍光体層34c,34aからなる第3隔壁32c
とをそれぞれ形成する(図2(d))。これにより発光
色の異なる2種のガラス系蛍光体層34a及び34b,
34b及び34c並びに34c及び34aが互いに背中
合せに設けられた隔壁32が同時に得られる。
【0041】なお、上記第1の実施の形態では、発光色
の異なる3種のガラス系蛍光体粉末を用意し、これらの
粉末を電気泳動法によりガラス基板の第1〜第3電極層
上にそれぞれ電着して第1〜第3ガラス系蛍光体層を形
成し、更に乾燥及び焼成して第1〜第3隔壁を形成した
が、図3に示すように、発光色の異なる2種のガラス系
蛍光体粉末を用意し、第1の実施の形態と同様の方法
で、これらの粉末を電気泳動法によりガラス基板51の
第1及び第2電極層53a,53b上にそれぞれ電着し
て第1及び第2ガラス系蛍光体層54a,54bを形成
し、更に乾燥及び焼成することにより、第1及び第2ガ
ラス系蛍光体層54a,54bを互いに背中合せに設け
た第1隔壁52aと、第2及び第1ガラス系蛍光体層5
4b,54aを互いに背中合せに設けた第2隔壁52b
を同時に形成してもよい。また、図示しないが発光色の
異なる4種以上のガラス系蛍光体粉末を用意し、第1の
実施の形態と同様の方法で4種以上の隔壁を形成しても
よい。また、図示しないが発光色の異なる2種又は4種
以上のガラス系蛍光体粉末を用意し、第2の実施の形態
と同様の方法で2種又は4種以上の隔壁を形成してもよ
い。
の異なる3種のガラス系蛍光体粉末を用意し、これらの
粉末を電気泳動法によりガラス基板の第1〜第3電極層
上にそれぞれ電着して第1〜第3ガラス系蛍光体層を形
成し、更に乾燥及び焼成して第1〜第3隔壁を形成した
が、図3に示すように、発光色の異なる2種のガラス系
蛍光体粉末を用意し、第1の実施の形態と同様の方法
で、これらの粉末を電気泳動法によりガラス基板51の
第1及び第2電極層53a,53b上にそれぞれ電着し
て第1及び第2ガラス系蛍光体層54a,54bを形成
し、更に乾燥及び焼成することにより、第1及び第2ガ
ラス系蛍光体層54a,54bを互いに背中合せに設け
た第1隔壁52aと、第2及び第1ガラス系蛍光体層5
4b,54aを互いに背中合せに設けた第2隔壁52b
を同時に形成してもよい。また、図示しないが発光色の
異なる4種以上のガラス系蛍光体粉末を用意し、第1の
実施の形態と同様の方法で4種以上の隔壁を形成しても
よい。また、図示しないが発光色の異なる2種又は4種
以上のガラス系蛍光体粉末を用意し、第2の実施の形態
と同様の方法で2種又は4種以上の隔壁を形成してもよ
い。
【0042】更に、上記実施の形態では、複数の電極層
のそれぞれの電極層上に発光色の異なる2種のガラス系
蛍光体層を互いに背中合せに設けることにより隔壁を形
成したが、基板上に所定の間隔をあけて直接発光色の異
なる2種のガラス系蛍光体層を互いに背中合せに設ける
ことにより隔壁を形成してもよい。このようにガラス基
板上に直接隔壁を形成するには、上記実施の形態と同様
に2種以上のガラス系蛍光体粉末を用意し、これらの粉
末がそれぞれ懸濁した2種以上のスラリーを調製し、更
にこれらのスラリーをスクリーン印刷法にて隔壁形成予
定部にそれぞれ積層・乾燥を繰返した後に、所定の温度
で焼成することにより行われる。このように隔壁を形成
することにより、ガラス基板上に電極層を形成しないで
済む利点がある。
のそれぞれの電極層上に発光色の異なる2種のガラス系
蛍光体層を互いに背中合せに設けることにより隔壁を形
成したが、基板上に所定の間隔をあけて直接発光色の異
なる2種のガラス系蛍光体層を互いに背中合せに設ける
ことにより隔壁を形成してもよい。このようにガラス基
板上に直接隔壁を形成するには、上記実施の形態と同様
に2種以上のガラス系蛍光体粉末を用意し、これらの粉
末がそれぞれ懸濁した2種以上のスラリーを調製し、更
にこれらのスラリーをスクリーン印刷法にて隔壁形成予
定部にそれぞれ積層・乾燥を繰返した後に、所定の温度
で焼成することにより行われる。このように隔壁を形成
することにより、ガラス基板上に電極層を形成しないで
済む利点がある。
【0043】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。 <実施例1>先ず発光中心となるイオン、即ちEu3+イ
オンを含む酸化ユーロピウム(Eu2O3)粉末を23.
4gと、このイオンが分散される母体となる二酸化ケイ
素(SiO2)粉末及び炭酸ナトリウム(Na2CO3)
粉末をそれぞれ50.5g及び44.6gとを秤量した
後、乳鉢に入れて均一に混合した。この混合物を白金る
つぼに入れ、大気雰囲気中で1100℃まで昇温して溶
融し、この温度に30分間保持した後、白金るつぼに入
れたまま氷中に投入して冷却し、SiO2−Na2O−E
u2O3系ガラスを得た。このガラスを白金るつぼから取
出し、粉砕用乳鉢で325メッシュ以下の粒度になるま
で粉砕することにより、第1ガラス系蛍光体粉末を作製
した。
説明する。 <実施例1>先ず発光中心となるイオン、即ちEu3+イ
オンを含む酸化ユーロピウム(Eu2O3)粉末を23.
4gと、このイオンが分散される母体となる二酸化ケイ
素(SiO2)粉末及び炭酸ナトリウム(Na2CO3)
粉末をそれぞれ50.5g及び44.6gとを秤量した
後、乳鉢に入れて均一に混合した。この混合物を白金る
つぼに入れ、大気雰囲気中で1100℃まで昇温して溶
融し、この温度に30分間保持した後、白金るつぼに入
れたまま氷中に投入して冷却し、SiO2−Na2O−E
u2O3系ガラスを得た。このガラスを白金るつぼから取
出し、粉砕用乳鉢で325メッシュ以下の粒度になるま
で粉砕することにより、第1ガラス系蛍光体粉末を作製
した。
【0044】また発光中心となるイオン、即ちTb3+イ
オンを含む酸化テルビウム(Tb2O3)粉末を24.1
gと、このイオンが分散される母体となる二酸化ケイ素
(SiO2)粉末及び炭酸ナトリウム(Na2CO3)粉
末をそれぞれ50.0g及び44.3gとを秤量した
後、乳鉢に入れて均一に混合した。この混合物を白金る
つぼに入れ、大気雰囲気中で1100℃まで昇温して溶
融し、この温度に30分間保持した後、白金るつぼに入
れたまま氷中に投入して冷却し、SiO2−Na2O−T
b2O3系ガラスを得た。このガラスを白金るつぼから取
出し、粉砕用乳鉢で325メッシュ以下の粒度になるま
で粉砕することにより、第2ガラス系蛍光体粉末を作製
した。
オンを含む酸化テルビウム(Tb2O3)粉末を24.1
gと、このイオンが分散される母体となる二酸化ケイ素
(SiO2)粉末及び炭酸ナトリウム(Na2CO3)粉
末をそれぞれ50.0g及び44.3gとを秤量した
後、乳鉢に入れて均一に混合した。この混合物を白金る
つぼに入れ、大気雰囲気中で1100℃まで昇温して溶
融し、この温度に30分間保持した後、白金るつぼに入
れたまま氷中に投入して冷却し、SiO2−Na2O−T
b2O3系ガラスを得た。このガラスを白金るつぼから取
出し、粉砕用乳鉢で325メッシュ以下の粒度になるま
で粉砕することにより、第2ガラス系蛍光体粉末を作製
した。
【0045】次いで図3及び図4に示すように、100
×100×3mmの正方形板状のガラス基板51(ソー
ダライムガラス)上にAg系厚膜ペーストを用いて、所
定のパターンを印刷し、大気雰囲気中150℃で10分
間乾燥した後に、600℃で10分間焼成した。これに
よりガラス基板51上に幅が100μmの第1及び第2
電極層53a,53bを所定の間隔をあけて形成した
(図3(a))。またガラス基板51の端部には、互い
に対向する第1電極層53a同士を電気的に接続しかつ
端子を接続可能な第1パッド53cと、互いに対向する
第2電極層53b同士を電気的に接続しかつ端子を接続
可能な第2パッド53dをそれぞれ形成した(図3
(a)及び図4)。
×100×3mmの正方形板状のガラス基板51(ソー
ダライムガラス)上にAg系厚膜ペーストを用いて、所
定のパターンを印刷し、大気雰囲気中150℃で10分
間乾燥した後に、600℃で10分間焼成した。これに
よりガラス基板51上に幅が100μmの第1及び第2
電極層53a,53bを所定の間隔をあけて形成した
(図3(a))。またガラス基板51の端部には、互い
に対向する第1電極層53a同士を電気的に接続しかつ
端子を接続可能な第1パッド53cと、互いに対向する
第2電極層53b同士を電気的に接続しかつ端子を接続
可能な第2パッド53dをそれぞれ形成した(図3
(a)及び図4)。
【0046】一方、上記第1及び第2ガラス系蛍光体粉
末を、2−プロパノールを30体積部と酢酸エチルを7
0体積部とに酢酸を0.1体積部を添加して混合した溶
液中にそれぞれ分散させ(粉末濃度を0.04体積
%)、第1及び第2スラリーとした。次いでガラス基板
51の第1電極層53aに端子を接続し、第1スラリー
中にこの基板51と、Al板により100×100×5
mmの正方形板状に形成された対向電極とを、基板51
の電極層53を形成した面と対向電極とが対向するよう
に配置し、第1電極層53aを陽極とし対向電極を陰極
として両電極に直流電源56により直流電圧500Vを
印加し、5分間電着を行って、第1電極層53a上に高
さ約30μmの第1ガラス系蛍光体層54aを形成した
(図3(b))。
末を、2−プロパノールを30体積部と酢酸エチルを7
0体積部とに酢酸を0.1体積部を添加して混合した溶
液中にそれぞれ分散させ(粉末濃度を0.04体積
%)、第1及び第2スラリーとした。次いでガラス基板
51の第1電極層53aに端子を接続し、第1スラリー
中にこの基板51と、Al板により100×100×5
mmの正方形板状に形成された対向電極とを、基板51
の電極層53を形成した面と対向電極とが対向するよう
に配置し、第1電極層53aを陽極とし対向電極を陰極
として両電極に直流電源56により直流電圧500Vを
印加し、5分間電着を行って、第1電極層53a上に高
さ約30μmの第1ガラス系蛍光体層54aを形成した
(図3(b))。
【0047】次にガラス基板51の第2電極層53bに
端子を接続し、この基板51を第2スラリー中に浸漬
し、上記と同様に第2電極層53bを陽極とし対向電極
を陰極として両電極に直流電圧500Vを印加し、5分
間電着を行って、第2電極層53b上に高さ約30μm
の第2ガラス系蛍光体層54bを形成した(図3
(c))。この操作を5回繰返し、第1及び第2ガラス
系蛍光体粉末によりそれぞれ構成された高さ約150μ
mの壁状の第1及び第2ガラス系蛍光体層54a,54
bを形成した(図3(c)の二点鎖線)。更にこのガラ
ス基板51を大気雰囲気中550℃で10分間焼成し、
高さ及び幅がそれぞれ150μm及び100μmの第1
及び第2ガラス系蛍光体からなる第1及び第2隔壁52
a,52bを同時に得た(図3(d))。これらの隔壁
52が形成されたガラス基板51を実施例1とした。
端子を接続し、この基板51を第2スラリー中に浸漬
し、上記と同様に第2電極層53bを陽極とし対向電極
を陰極として両電極に直流電圧500Vを印加し、5分
間電着を行って、第2電極層53b上に高さ約30μm
の第2ガラス系蛍光体層54bを形成した(図3
(c))。この操作を5回繰返し、第1及び第2ガラス
系蛍光体粉末によりそれぞれ構成された高さ約150μ
mの壁状の第1及び第2ガラス系蛍光体層54a,54
bを形成した(図3(c)の二点鎖線)。更にこのガラ
ス基板51を大気雰囲気中550℃で10分間焼成し、
高さ及び幅がそれぞれ150μm及び100μmの第1
及び第2ガラス系蛍光体からなる第1及び第2隔壁52
a,52bを同時に得た(図3(d))。これらの隔壁
52が形成されたガラス基板51を実施例1とした。
【0048】<実施例2>先ず発光中心となるイオン、
即ちPb2+イオンを含む酸化鉛(PbO)粉末を13.
1gと、W2+イオンを含む酸化タングステン(WO)粉
末を11.8gと、これらのイオンが分散される母体と
なる二酸化ケイ素(SiO2)粉末、炭酸ナトリウム
(Na2CO3)粉末及び酸化カルシウム(CaO)粉末
をそれぞれ37.4g、33.7g及び11.8gとを
秤量した後、乳鉢に入れて均一に混合した。この混合物
を白金るつぼに入れ、大気雰囲気中で1200℃まで昇
温して溶融し、この温度に30分間保持した後、白金る
つぼに入れたまま氷中に投入して冷却し、SiO2−N
a2O−CaO−PbO−WO系ガラスを得た。このガ
ラスを白金るつぼから取出し、粉砕用乳鉢で325メッ
シュ以下の粒度になるまで粉砕することにより、第1ガ
ラス系蛍光体粉末を作製した。
即ちPb2+イオンを含む酸化鉛(PbO)粉末を13.
1gと、W2+イオンを含む酸化タングステン(WO)粉
末を11.8gと、これらのイオンが分散される母体と
なる二酸化ケイ素(SiO2)粉末、炭酸ナトリウム
(Na2CO3)粉末及び酸化カルシウム(CaO)粉末
をそれぞれ37.4g、33.7g及び11.8gとを
秤量した後、乳鉢に入れて均一に混合した。この混合物
を白金るつぼに入れ、大気雰囲気中で1200℃まで昇
温して溶融し、この温度に30分間保持した後、白金る
つぼに入れたまま氷中に投入して冷却し、SiO2−N
a2O−CaO−PbO−WO系ガラスを得た。このガ
ラスを白金るつぼから取出し、粉砕用乳鉢で325メッ
シュ以下の粒度になるまで粉砕することにより、第1ガ
ラス系蛍光体粉末を作製した。
【0049】また発光中心となるイオン、即ちMn2+イ
オンを含む酸化マンガン(MnO)粉末を9.4gと、
このイオンが分散される母体となる二酸化ケイ素(Si
O2)粉末、炭酸ナトリウム(Na2CO3)粉末及び酸
化亜鉛(ZnO)粉末をそれぞれ42.1g、37.8
g及び10.8gとを秤量した後、乳鉢に入れて均一に
混合した。この混合物を白金るつぼに入れ、大気雰囲気
中で1200℃まで昇温して溶融し、この温度に30分
間保持した後、白金るつぼに入れたまま氷中に投入して
冷却し、SiO2−Na2O−ZnO−MnO系ガラスを
得た。このガラスを白金るつぼから取出し、粉砕用乳鉢
で325メッシュ以下の粒度になるまで粉砕することに
より、第2ガラス系蛍光体粉末を作製した。
オンを含む酸化マンガン(MnO)粉末を9.4gと、
このイオンが分散される母体となる二酸化ケイ素(Si
O2)粉末、炭酸ナトリウム(Na2CO3)粉末及び酸
化亜鉛(ZnO)粉末をそれぞれ42.1g、37.8
g及び10.8gとを秤量した後、乳鉢に入れて均一に
混合した。この混合物を白金るつぼに入れ、大気雰囲気
中で1200℃まで昇温して溶融し、この温度に30分
間保持した後、白金るつぼに入れたまま氷中に投入して
冷却し、SiO2−Na2O−ZnO−MnO系ガラスを
得た。このガラスを白金るつぼから取出し、粉砕用乳鉢
で325メッシュ以下の粒度になるまで粉砕することに
より、第2ガラス系蛍光体粉末を作製した。
【0050】その後、実施例1と同様に、上記第1及び
第2ガラス系蛍光体粉末を用いて第1及び第2スラリー
をそれぞれ作製し、電着及び焼成を行って、第1及び第
2ガラス系蛍光体からなる第1及び第2隔壁を同時に得
た。これらの隔壁が形成されたガラス基板を実施例2と
した。
第2ガラス系蛍光体粉末を用いて第1及び第2スラリー
をそれぞれ作製し、電着及び焼成を行って、第1及び第
2ガラス系蛍光体からなる第1及び第2隔壁を同時に得
た。これらの隔壁が形成されたガラス基板を実施例2と
した。
【0051】<実施例3>先ず発光中心となるイオン、
即ちEu2+イオンを含む酸化ユーロピウム(EuO)粉
末を17.3gと、Pb2+イオンを含む酸化鉛(Pb
O)粉末を11.6gと、これらのイオンが分散される
母体となる二酸化ケイ素(SiO2)粉末及び炭酸ナト
リウム(Na2CO3)粉末をそれぞれ37.3g及び3
2.9gとを秤量した後、乳鉢に入れて均一に混合し
た。この混合物を白金るつぼに入れ、大気雰囲気中で1
200℃まで昇温して溶融し、この温度に30分間保持
した後、白金るつぼに入れたまま氷中に投入して冷却
し、SiO2−Na2O−EuO−PbO系ガラスを得
た。このガラスを白金るつぼから取出し、粉砕用乳鉢で
325メッシュ以下の粒度になるまで粉砕することによ
り、第1ガラス系蛍光体粉末を作製した。
即ちEu2+イオンを含む酸化ユーロピウム(EuO)粉
末を17.3gと、Pb2+イオンを含む酸化鉛(Pb
O)粉末を11.6gと、これらのイオンが分散される
母体となる二酸化ケイ素(SiO2)粉末及び炭酸ナト
リウム(Na2CO3)粉末をそれぞれ37.3g及び3
2.9gとを秤量した後、乳鉢に入れて均一に混合し
た。この混合物を白金るつぼに入れ、大気雰囲気中で1
200℃まで昇温して溶融し、この温度に30分間保持
した後、白金るつぼに入れたまま氷中に投入して冷却
し、SiO2−Na2O−EuO−PbO系ガラスを得
た。このガラスを白金るつぼから取出し、粉砕用乳鉢で
325メッシュ以下の粒度になるまで粉砕することによ
り、第1ガラス系蛍光体粉末を作製した。
【0052】また発光中心となるイオン、即ちTb3+イ
オンを含む酸化テルビウム(Tb2O3)粉末を20.4
gと、Mn2+イオンを含む酸化マンガン(MnO)粉末
を4.0gと、これらのイオンが分散される母体となる
二酸化ケイ素(SiO2)粉末及び炭酸ナトリウム(N
a2CO3)粉末をそれぞれ40.2g及び35.5gと
を秤量した後、乳鉢に入れて均一に混合した。この混合
物を白金るつぼに入れ、大気雰囲気中で1200℃まで
昇温して溶融し、この温度に30分間保持した後、白金
るつぼに入れたまま氷中に投入して冷却し、SiO2−
Na2O−Tb2O3−MnO系ガラスを得た。このガラ
スを白金るつぼから取出し、粉砕用乳鉢で325メッシ
ュ以下の粒度になるまで粉砕することにより、第2ガラ
ス系蛍光体粉末を作製した。
オンを含む酸化テルビウム(Tb2O3)粉末を20.4
gと、Mn2+イオンを含む酸化マンガン(MnO)粉末
を4.0gと、これらのイオンが分散される母体となる
二酸化ケイ素(SiO2)粉末及び炭酸ナトリウム(N
a2CO3)粉末をそれぞれ40.2g及び35.5gと
を秤量した後、乳鉢に入れて均一に混合した。この混合
物を白金るつぼに入れ、大気雰囲気中で1200℃まで
昇温して溶融し、この温度に30分間保持した後、白金
るつぼに入れたまま氷中に投入して冷却し、SiO2−
Na2O−Tb2O3−MnO系ガラスを得た。このガラ
スを白金るつぼから取出し、粉砕用乳鉢で325メッシ
ュ以下の粒度になるまで粉砕することにより、第2ガラ
ス系蛍光体粉末を作製した。
【0053】その後、実施例1と同様に、上記第1及び
第2ガラス系蛍光体粉末を用いて第1及び第2スラリー
をそれぞれ作製し、電着及び焼成を行って、第1及び第
2ガラス系蛍光体からなる第1及び第2隔壁を同時に得
た。これらの隔壁が形成されたガラス基板を実施例3と
した。
第2ガラス系蛍光体粉末を用いて第1及び第2スラリー
をそれぞれ作製し、電着及び焼成を行って、第1及び第
2ガラス系蛍光体からなる第1及び第2隔壁を同時に得
た。これらの隔壁が形成されたガラス基板を実施例3と
した。
【0054】<比較例1>先ずPbO−SiO2−Zn
O系ガラスを含むガラスペーストを、幅100μmのパ
ターンが形成されたスクリーンマスクを用いて、スクリ
ーン印刷法により100×100×3mmの正方形板状
のガラス基板上に塗布し、大気雰囲気中550℃で10
分間焼成し、高さ及び幅がそれぞれ150μm及び10
0μmの隔壁を形成した。次に(Y,Eu,Gd)BO
3粒子を含む蛍光体ペーストと(Zn,Mn)2SiO4
粒子を含む蛍光体ペーストとを、順にスクリーン印刷法
によりそれぞれ隔壁側面に塗布し、大気雰囲気中150
℃で10分間乾燥を行った後に、500℃で10分間焼
成した。このガラス基板を比較例1とした。
O系ガラスを含むガラスペーストを、幅100μmのパ
ターンが形成されたスクリーンマスクを用いて、スクリ
ーン印刷法により100×100×3mmの正方形板状
のガラス基板上に塗布し、大気雰囲気中550℃で10
分間焼成し、高さ及び幅がそれぞれ150μm及び10
0μmの隔壁を形成した。次に(Y,Eu,Gd)BO
3粒子を含む蛍光体ペーストと(Zn,Mn)2SiO4
粒子を含む蛍光体ペーストとを、順にスクリーン印刷法
によりそれぞれ隔壁側面に塗布し、大気雰囲気中150
℃で10分間乾燥を行った後に、500℃で10分間焼
成した。このガラス基板を比較例1とした。
【0055】<比較試験及び評価>実施例1〜3及び比
較例1のガラス基板に紫外線(水銀ランプ使用、波長:
254nm)を照射し、発光特性を観察した。この結
果、実施例1のガラス基板は赤色及び緑色、実施例2の
ガラス基板は青色及び緑色、実施例3のガラス基板は青
色及び緑色、比較例1のガラス基板は赤色及び緑色の発
光をそれぞれ呈した。即ち、2種以上の異なる発光を呈
するディスプレイ用パネルの作製において、実施例1〜
3では蛍光体を有しない隔壁のみの作製工程を必要とせ
ず、ガラス系蛍光体層が隔壁を兼ねることから、比較例
1のような2重構造の蛍光体付き隔壁に比べて、工程の
簡素化が可能になることが判明した。またディスプレイ
用パネルにおけるセル隔壁の狭細化に対しては、蛍光体
を有しない隔壁自体の形成工程を省略できることから、
本発明に係るガラス系蛍光体からなる隔壁が有効であ
り、更なるセル隔壁の狭細化を期待できる。
較例1のガラス基板に紫外線(水銀ランプ使用、波長:
254nm)を照射し、発光特性を観察した。この結
果、実施例1のガラス基板は赤色及び緑色、実施例2の
ガラス基板は青色及び緑色、実施例3のガラス基板は青
色及び緑色、比較例1のガラス基板は赤色及び緑色の発
光をそれぞれ呈した。即ち、2種以上の異なる発光を呈
するディスプレイ用パネルの作製において、実施例1〜
3では蛍光体を有しない隔壁のみの作製工程を必要とせ
ず、ガラス系蛍光体層が隔壁を兼ねることから、比較例
1のような2重構造の蛍光体付き隔壁に比べて、工程の
簡素化が可能になることが判明した。またディスプレイ
用パネルにおけるセル隔壁の狭細化に対しては、蛍光体
を有しない隔壁自体の形成工程を省略できることから、
本発明に係るガラス系蛍光体からなる隔壁が有効であ
り、更なるセル隔壁の狭細化を期待できる。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、基
板上に所定の間隔をあけて形成された複数の電極層のそ
れぞれの電極層上に発光色の異なる2種のガラス系蛍光
体層を互いに背中合せに設けることにより隔壁を形成し
たので、多くの工数を必要としかつ隔壁の壁面への蛍光
体層の形成が容易でない従来の隔壁構造と比較して、本
発明では、少ない工数で比較的容易に隔壁を形成でき、
かつこの隔壁を有するPDP等はカラー表示が可能とな
る。また基板上に電極層を介して形成された隣接する2
つの隔壁の互いに対向する側に同色に発光するガラス系
蛍光体層を設ければ、例えばPDPの隔壁として用いた
ときに、各ガラス系蛍光体層により区画された各放電セ
ル毎に各ガラス系蛍光体層がそれぞれ所定の色の発光を
呈するので、PDPのカラー表示が可能となる。
板上に所定の間隔をあけて形成された複数の電極層のそ
れぞれの電極層上に発光色の異なる2種のガラス系蛍光
体層を互いに背中合せに設けることにより隔壁を形成し
たので、多くの工数を必要としかつ隔壁の壁面への蛍光
体層の形成が容易でない従来の隔壁構造と比較して、本
発明では、少ない工数で比較的容易に隔壁を形成でき、
かつこの隔壁を有するPDP等はカラー表示が可能とな
る。また基板上に電極層を介して形成された隣接する2
つの隔壁の互いに対向する側に同色に発光するガラス系
蛍光体層を設ければ、例えばPDPの隔壁として用いた
ときに、各ガラス系蛍光体層により区画された各放電セ
ル毎に各ガラス系蛍光体層がそれぞれ所定の色の発光を
呈するので、PDPのカラー表示が可能となる。
【0057】また複数の電極層が複数組の第1〜第3電
極層からなり、第1電極層同士、第2電極層同士及び第
3電極層同士を所定の間隔をあけて形成し、かつ第1及
び第2電極層、第2及び第3電極層、並びに第3及び第
1電極層を所定の隙間をあけて又は一体的にそれぞれ形
成し、第1〜第3電極層上に第1〜第3ガラス系蛍光体
層をそれぞれ形成すれば、紫外線を照射したときに光の
三原色である赤色、緑色及び青色の発光を呈する第1〜
第3ガラス系蛍光体層が第1〜第3電極層上に形成され
るので、カラー表示が可能となる。
極層からなり、第1電極層同士、第2電極層同士及び第
3電極層同士を所定の間隔をあけて形成し、かつ第1及
び第2電極層、第2及び第3電極層、並びに第3及び第
1電極層を所定の隙間をあけて又は一体的にそれぞれ形
成し、第1〜第3電極層上に第1〜第3ガラス系蛍光体
層をそれぞれ形成すれば、紫外線を照射したときに光の
三原色である赤色、緑色及び青色の発光を呈する第1〜
第3ガラス系蛍光体層が第1〜第3電極層上に形成され
るので、カラー表示が可能となる。
【0058】また基板上に所定の間隔をあけて発光色の
異なる2種のガラス系蛍光体層を互いに背中合せに設け
ることにより隔壁を形成すれば、基板上に電極層を形成
しないで済み、かつ隔壁の壁面への蛍光体層の形成が容
易でない従来の隔壁構造と比較して、本発明では基板上
にガラス系蛍光体層をスクリーン印刷法により容易に形
成できる。この結果、上記より更に少ない工数で比較的
容易に隔壁を基板上に形成できる。また隣接する2つの
隔壁の互いに対向する側に同色に発光するガラス系蛍光
体層を設ければ、例えばPDPの隔壁として用いれば、
基板上に電極層を形成しなくても、各ガラス系蛍光体層
により区画された各放電セル毎に各ガラス系蛍光体層が
それぞれ所定の色の発光を呈するので、PDPのカラー
表示が可能となる。
異なる2種のガラス系蛍光体層を互いに背中合せに設け
ることにより隔壁を形成すれば、基板上に電極層を形成
しないで済み、かつ隔壁の壁面への蛍光体層の形成が容
易でない従来の隔壁構造と比較して、本発明では基板上
にガラス系蛍光体層をスクリーン印刷法により容易に形
成できる。この結果、上記より更に少ない工数で比較的
容易に隔壁を基板上に形成できる。また隣接する2つの
隔壁の互いに対向する側に同色に発光するガラス系蛍光
体層を設ければ、例えばPDPの隔壁として用いれば、
基板上に電極層を形成しなくても、各ガラス系蛍光体層
により区画された各放電セル毎に各ガラス系蛍光体層が
それぞれ所定の色の発光を呈するので、PDPのカラー
表示が可能となる。
【0059】また発光中心となる希土類イオン等を含む
酸化物粉末とガラス系酸化物粉末とを混合し、この混合
物を溶融した後に室温まで冷却し固化・粉砕して発光色
の異なる2種以上のガラス系蛍光体粉末を生成し、これ
らの粉末がそれぞれ懸濁した2種以上のスラリーに電極
層を陽極とする基板と陰極となる対向電極とを順次浸漬
し、電気泳動法により電極層上に壁状の発光色の異なる
2種以上のガラス系蛍光体層を電着し、更にこの基板を
乾燥した後に上記蛍光体層を焼成して2種以上の隔壁を
同時に形成すれば、先ずガラス系酸化物、即ち発光中心
となるイオンが分散される母体を均一に形成でき、かつ
この母体中に発光イオンを均一に分布させることができ
る。この結果、未発光部分の再焼成を必要とする従来の
固相拡散法と比較して、本発明では、このような再焼成
が不要になるので、製造コストを低減できる。
酸化物粉末とガラス系酸化物粉末とを混合し、この混合
物を溶融した後に室温まで冷却し固化・粉砕して発光色
の異なる2種以上のガラス系蛍光体粉末を生成し、これ
らの粉末がそれぞれ懸濁した2種以上のスラリーに電極
層を陽極とする基板と陰極となる対向電極とを順次浸漬
し、電気泳動法により電極層上に壁状の発光色の異なる
2種以上のガラス系蛍光体層を電着し、更にこの基板を
乾燥した後に上記蛍光体層を焼成して2種以上の隔壁を
同時に形成すれば、先ずガラス系酸化物、即ち発光中心
となるイオンが分散される母体を均一に形成でき、かつ
この母体中に発光イオンを均一に分布させることができ
る。この結果、未発光部分の再焼成を必要とする従来の
固相拡散法と比較して、本発明では、このような再焼成
が不要になるので、製造コストを低減できる。
【0060】次に高さが150μmと高いリブを作るの
に厚膜の印刷及び乾燥の工程を10回も繰返す必要のあ
る従来の第1の隔壁の形成方法と比較して、本発明の隔
壁の形成方法では、少ない工程で簡便に隔壁を形成でき
る。またレジスト層の形成のために感光性フィルムの被
覆、露光、現像等の複雑な工程を必要とし、かつパター
ン形成層の材料を多く必要とする不具合のあった従来の
第2の隔壁の形成方法と比較して、本発明の隔壁の形成
方法では、少ない工程で材料の無駄なく、簡便に隔壁を
形成できる。
に厚膜の印刷及び乾燥の工程を10回も繰返す必要のあ
る従来の第1の隔壁の形成方法と比較して、本発明の隔
壁の形成方法では、少ない工程で簡便に隔壁を形成でき
る。またレジスト層の形成のために感光性フィルムの被
覆、露光、現像等の複雑な工程を必要とし、かつパター
ン形成層の材料を多く必要とする不具合のあった従来の
第2の隔壁の形成方法と比較して、本発明の隔壁の形成
方法では、少ない工程で材料の無駄なく、簡便に隔壁を
形成できる。
【0061】また発光色の異なる3種の第1〜第3ガラ
ス系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した3種の第1〜第3ス
ラリーを調製し、基板上の隔壁形成予定部に互いに電気
的に絶縁された複数組の第1〜第3電極層を形成し、第
1電極層を陽極として基板を第1スラリーに浸漬し電気
泳動法により第1電極層上に壁状の第1ガラス系蛍光体
層を電着し、第2電極層を陽極として基板を第2スラリ
ーに浸漬し電気泳動法により第2電極層上に壁状の第2
ガラス系蛍光体層を電着し、更に第3電極層を陽極とし
て基板を第3スラリーに浸漬し電気泳動法により第3電
極層上に壁状の第3ガラス系蛍光体層を電着すれば、紫
外線を照射したときに光の三原色である赤色、緑色及び
青色の発光を呈する第1〜第3ガラス系蛍光体粉末を第
1〜第3電極層にそれぞれ電着するという比較的簡単な
工程で、カラー表示が可能なPDP等を製造できる。
ス系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した3種の第1〜第3ス
ラリーを調製し、基板上の隔壁形成予定部に互いに電気
的に絶縁された複数組の第1〜第3電極層を形成し、第
1電極層を陽極として基板を第1スラリーに浸漬し電気
泳動法により第1電極層上に壁状の第1ガラス系蛍光体
層を電着し、第2電極層を陽極として基板を第2スラリ
ーに浸漬し電気泳動法により第2電極層上に壁状の第2
ガラス系蛍光体層を電着し、更に第3電極層を陽極とし
て基板を第3スラリーに浸漬し電気泳動法により第3電
極層上に壁状の第3ガラス系蛍光体層を電着すれば、紫
外線を照射したときに光の三原色である赤色、緑色及び
青色の発光を呈する第1〜第3ガラス系蛍光体粉末を第
1〜第3電極層にそれぞれ電着するという比較的簡単な
工程で、カラー表示が可能なPDP等を製造できる。
【0062】更に第1、第2及び第3ガラス系蛍光体粉
末の順に表面電位が高くなる発光色の異なる3種の第1
〜第3ガラス系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した3種の第
1〜第3スラリーを調製し、基板上に形成された複数の
電極層を第1電極層と第1レジスト層にて被覆された第
2電極層と第2レジスト層にて被覆された第3電極層と
により構成し、電極層を陽極として基板を第1スラリー
に浸漬し電気泳動法により第1電極層上に壁状の第1ガ
ラス系蛍光体層を電着し、第1レジスト層を除去して基
板を第2スラリーに浸漬し電気泳動法により第2電極層
上に壁状の第2ガラス系蛍光体層を電着し、更に第2レ
ジスト層を除去して基板を第3スラリーに浸漬し電気泳
動法により第3電極層上に壁状の第3ガラス系蛍光体層
を電着すれば、電気泳動法による電着時に第1〜第3電
極層全てに直流電圧を印加しても、第1〜第3ガラス系
蛍光体粉末を第1〜第3電極層にそれぞれ電着でき、カ
ラー表示が可能なPDP等を製造できる。
末の順に表面電位が高くなる発光色の異なる3種の第1
〜第3ガラス系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した3種の第
1〜第3スラリーを調製し、基板上に形成された複数の
電極層を第1電極層と第1レジスト層にて被覆された第
2電極層と第2レジスト層にて被覆された第3電極層と
により構成し、電極層を陽極として基板を第1スラリー
に浸漬し電気泳動法により第1電極層上に壁状の第1ガ
ラス系蛍光体層を電着し、第1レジスト層を除去して基
板を第2スラリーに浸漬し電気泳動法により第2電極層
上に壁状の第2ガラス系蛍光体層を電着し、更に第2レ
ジスト層を除去して基板を第3スラリーに浸漬し電気泳
動法により第3電極層上に壁状の第3ガラス系蛍光体層
を電着すれば、電気泳動法による電着時に第1〜第3電
極層全てに直流電圧を印加しても、第1〜第3ガラス系
蛍光体粉末を第1〜第3電極層にそれぞれ電着でき、カ
ラー表示が可能なPDP等を製造できる。
【図1】本発明第1実施形態のガラス系蛍光体からなる
隔壁の形成方法を工程順に示す断面図。
隔壁の形成方法を工程順に示す断面図。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す図1に対応する
断面図。
断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す図1に対応す
る断面図。
る断面図。
【図4】図3(a)の平面図。
【図5】従来の隔壁を含むPDPの分解斜視図。
【図6】図5のA部拡大図。
【図7】従来の隔壁の形成方法を工程順に示す断面図。
11,31,51 ガラス基板 12,32,52 隔壁 12a,32a,52a 第1隔壁 12b,32b,52b 第2隔壁 12c,32c 第3隔壁 13,33,53 電極層 13a,33a,53a 第1電極層 13b,33b,53b 第2電極層 13c,33c 第3電極層 14a,34a,54a 第1ガラス系蛍光体層 14b,34b,54b 第2ガラス系蛍光体層 14c,34c 第3ガラス系蛍光体層 35a 第1レジスト層 35b 第2レジスト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥海 誠 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 太田 裕士 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 神田 義雄 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 西原 明 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内
Claims (8)
- 【請求項1】 基板(11,31,51)上に所定の間隔をあけて
形成された複数の電極層(13,33,53)のそれぞれの電極層
(13,33,53)上に発光色の異なる2種のガラス系蛍光体層
(14a〜14c,34a〜34c,54a,54b)が互いに背中合せに設け
られて隔壁(12,32,52)が形成されたガラス系蛍光体から
なる隔壁構造。 - 【請求項2】 基板(11,31,51)上に電極層(13,3,53)を
介して形成された隣接する2つの隔壁(12,32,52)の互い
に対向する側に同色に発光するガラス系蛍光体層(14a〜
14c,34a〜34c,54a,54b)が設けられた請求項1記載のガ
ラス系蛍光体からなる隔壁構造。 - 【請求項3】 複数の電極層(13,33,53)が複数組の第1
〜第3電極層(13a〜13c,33a〜33c,53a,53b)からなり、
前記第1電極層(13a,33a,53a)同士、前記第2電極層(13
b,33b,53b)同士及び前記第3電極層(13c,33c,53c)同士
が所定の間隔をあけて形成され、かつ前記第1電極層(1
3a,33a,53a)及び第2電極層(13b,33b,53b)、前記第2電
極層(13b,33b,53b)及び第3電極層(13c,33c,53c)、並び
に前記第3電極層(13c,33c,53c)及び第1電極層(13a,33
a,53a)が所定の隙間をあけて又は一体的にそれぞれ形成
され、前記第1〜第3電極層(13a〜13c,33a〜33c,53a,5
3b)上に第1〜第3ガラス系蛍光体層(14a〜14c,34a〜34
c,54a,54b)がそれぞれ形成された請求項1又は2記載の
ガラス系蛍光体からなる隔壁構造。 - 【請求項4】 基板上に所定の間隔をあけて発光色の異
なる2種のガラス系蛍光体層が互いに背中合せに設けら
れて隔壁が形成されたガラス系蛍光体からなる隔壁構
造。 - 【請求項5】 隣接する2つの隔壁の互いに対向する側
に同色に発光するガラス系蛍光体層が設けられた請求項
4記載のガラス系蛍光体からなる隔壁構造。 - 【請求項6】 発光中心となる希土類イオン又は遷移金
属イオンのいずれか一方又は双方を含む酸化物粉末とガ
ラス系酸化物粉末とを混合する工程と、 前記混合物を溶融した後に室温まで冷却して固化する工
程と、 前記固体を粉砕してガラス系蛍光体粉末を生成する工程
と、 発光色の異なる前記ガラス系蛍光体粉末を2種以上用意
しこれらのガラス系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した2種
以上のスラリーを調製する工程と、 基板(11,31,51)上の隔壁形成予定部に所定の間隔をあけ
て複数の電極層(13,33,53)を形成する工程と、 前記電極層(13,33,53)を陽極とする基板(11,31,51)とこ
の基板(11,31,51)に対向して陰極となる対向電極とを前
記2種以上のスラリーに順次浸漬して電気泳動法により
前記電極層(13,33,53)上に壁状の発光色の異なる2種以
上のガラス系蛍光体層(14a〜14c,34a〜34c,54a,54b)を
電着する工程と、 前記基板(11,31,51)を乾燥した後に前記発光色の異なる
2種以上のガラス系蛍光体層(14a〜14c,34a〜34c,54a,5
4b)を焼成して2種以上の隔壁(12,32,52)を同時に形成
する工程とを含むガラス蛍光体からなる隔壁の形成方
法。 - 【請求項7】 発光色の異なる3種の第1〜第3ガラス
系蛍光体粉末がそれぞれ懸濁した3種の第1〜第3スラ
リーを調製する工程と、 基板(11)上の隔壁形成予定部に互いに電気的に絶縁され
た複数組の第1〜第3電極層(13a〜13c)を、前記第1電
極層(13a,13a)同士、第2電極層(13b,13b)同士及び第3
電極層(13c,13c)同士を所定の間隔をあけ、かつ第1及
び第2電極層(13a,13b)を隣接させ第2及び第3電極層
(13b,13c)を隣接させ第3及び第1電極層(13c,13a)を隣
接させて形成する工程と、 前記第1電極層(13a)を陽極として前記基板(11)を前記
第1スラリーに浸漬し電気泳動法により前記第1電極層
(13a)上に壁状の第1ガラス系蛍光体層(14a)を電着する
第1電着工程と、 前記第1電着工程の後で前記第2電極層(13b)を陽極と
して前記基板(11)を前記第2スラリーに浸漬し電気泳動
法により前記第2電極層(13b)上に壁状の第2ガラス系
蛍光体層(14b)を電着する第2電着工程と、 前記第2電着工程の後で前記第3電極層(13c)を陽極と
して前記基板(11)を前記第3スラリーに浸漬し電気泳動
法により前記第3電極層(13c)上に壁状の第3ガラス系
蛍光体層(14c)を電着する第3電着工程とを含む請求項
6記載のガラス蛍光体からなる隔壁の形成方法。 - 【請求項8】 第1ガラス系蛍光体粉末、第2ガラス系
蛍光体粉末及び第3ガラス系蛍光体粉末の順に表面電位
が高くなる発光色の異なる3種の第1〜第3ガラス系蛍
光体粉末がそれぞれ懸濁した3種の第1〜第3スラリー
を調製する工程と、 基板(31)上の隔壁形成予定部に所定の間隔をあけて複数
の電極層(33)を形成する工程と、 前記複数の電極層(33)のそれぞれを、第1電極層(33a)
と第2電極層(33b)、第2電極層(33b)と第3電極層(33
c)、及び第3電極層(33c)と第1電極層(33a)により構成
し、前記第1電極層(33a)の表面を露出し、前記第2電
極層(33b)の表面を第1レジスト層(35a)により被覆し、
かつ前記第3電極層(33c)の表面を第2レジスト層(35b)
により被覆する工程と、 前記電極層(33)を陽極として前記基板(31)を前記第1ス
ラリーに浸漬し電気泳動法により前記第1電極層(33a)
上に壁状の第1ガラス系蛍光体層(34a)を電着する第1
電着工程と、 前記第1電着工程の後で前記第1レジスト層(35a)を除
去して前記電極層(33)を陽極として前記基板(31)を前記
第2スラリーに浸漬し電気泳動法により前記第2電極層
(33b)上に壁状の第2ガラス系蛍光体層(34b)を電着する
第2電着工程と、 前記第2電着工程の後で前記第2レジスト層(35b)を除
去して前記電極層(33)を陽極として前記基板(31)を前記
第3スラリーに浸漬し電気泳動法により前記第3電極層
(33c)上に壁状の第3ガラス系蛍光体層(34c)を電着する
第3電着工程とを含む請求項6記載のガラス蛍光体から
なる隔壁の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9149375A JPH10340679A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | ガラス系蛍光体からなる隔壁構造及びその隔壁の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9149375A JPH10340679A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | ガラス系蛍光体からなる隔壁構造及びその隔壁の形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10340679A true JPH10340679A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15473767
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9149375A Withdrawn JPH10340679A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | ガラス系蛍光体からなる隔壁構造及びその隔壁の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10340679A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001229838A (ja) * | 1999-12-02 | 2001-08-24 | Toray Ind Inc | ディスプレイ用部材およびディスプレイ |
| JP2006351260A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | プラズマディスプレイパネル |
-
1997
- 1997-06-06 JP JP9149375A patent/JPH10340679A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001229838A (ja) * | 1999-12-02 | 2001-08-24 | Toray Ind Inc | ディスプレイ用部材およびディスプレイ |
| JP2006351260A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | プラズマディスプレイパネル |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |