JPH1034372A - レーザ加工用ヘッド - Google Patents
レーザ加工用ヘッドInfo
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- JPH1034372A JPH1034372A JP8190571A JP19057196A JPH1034372A JP H1034372 A JPH1034372 A JP H1034372A JP 8190571 A JP8190571 A JP 8190571A JP 19057196 A JP19057196 A JP 19057196A JP H1034372 A JPH1034372 A JP H1034372A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】レーザ加工用ヘッドを提供する。
【解決手段】トーチに、その集光光学系の側からその先
端側に向かい、吸引装置に連結されたガス排出口と、第
1の加工用ガスをレーザビームの光軸心に対してほぼ直
交する方向に供給する第1のガス導入口と、第2の加工
用ガスをレーザビームの進行方向へ向かって斜めに供給
する第2のガス導入口と順次配置する。 【効果】ビーム伝送管側への加工用ガス流入を確実に防
ぎ、かつトーチ先端から高純度な加工ガスを噴出させる
ことが可能である。この結果、加工ガスにHeガスを用
いる大出力レーザ加工ができる。
端側に向かい、吸引装置に連結されたガス排出口と、第
1の加工用ガスをレーザビームの光軸心に対してほぼ直
交する方向に供給する第1のガス導入口と、第2の加工
用ガスをレーザビームの進行方向へ向かって斜めに供給
する第2のガス導入口と順次配置する。 【効果】ビーム伝送管側への加工用ガス流入を確実に防
ぎ、かつトーチ先端から高純度な加工ガスを噴出させる
ことが可能である。この結果、加工ガスにHeガスを用
いる大出力レーザ加工ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ加工用ヘッ
ドにかかわり、特に、加工用ガスとしてHeを用いる場
合に有用なレーザ加工用ヘッドに関する。
ドにかかわり、特に、加工用ガスとしてHeを用いる場
合に有用なレーザ加工用ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】溶接や溶断などのレーザ加工に用いられ
る加工装置は、加工ヘッドと称される部材を備える。こ
の加工ヘッドは、通常、集光光学系の保持、加工用ガス
の噴出とその純度確保、および集光光学系の汚染防止な
どの役割を担う。これらの役割を十分に発揮させるため
に開発された加工ヘッドとしては、次のようなものがあ
る。
る加工装置は、加工ヘッドと称される部材を備える。こ
の加工ヘッドは、通常、集光光学系の保持、加工用ガス
の噴出とその純度確保、および集光光学系の汚染防止な
どの役割を担う。これらの役割を十分に発揮させるため
に開発された加工ヘッドとしては、次のようなものがあ
る。
【0003】二重構造のトーチ先端からシールドガス
を噴射するようにした光学系にミラーを用いた加工ヘッ
ドであり、この場合、その噴射流によってヘッド内のパ
ージ用ガスである空気が溶接部に吸引導入されて溶接部
の品質が低下するので、これを防ぐために光学系とヘッ
ドとの間にレーザビームの軸心に対してほぼ直交する方
向に不活性ガスの高速気流を形成させ、この高速気流に
よってヘッド内の空気をトーチ基端側に吸引してヘッド
内から排出するようにしたもの(特開昭58−1194
85号公報)。
を噴射するようにした光学系にミラーを用いた加工ヘッ
ドであり、この場合、その噴射流によってヘッド内のパ
ージ用ガスである空気が溶接部に吸引導入されて溶接部
の品質が低下するので、これを防ぐために光学系とヘッ
ドとの間にレーザビームの軸心に対してほぼ直交する方
向に不活性ガスの高速気流を形成させ、この高速気流に
よってヘッド内の空気をトーチ基端側に吸引してヘッド
内から排出するようにしたもの(特開昭58−1194
85号公報)。
【0004】二重構造のトーチ先端から同心状の加工
用ガスと補助加工用ガスを噴射するようにした光学系に
レンズを用いた加工ヘッドであり、被加工材の裏面にド
ロスを付着させないために、加工用ガス噴射用のトーチ
先端位置よりも補助加工用ガス噴射用のトーチ先端位置
を0.5〜5mm突出させたもの(特開平5−8458
9号公報)。
用ガスと補助加工用ガスを噴射するようにした光学系に
レンズを用いた加工ヘッドであり、被加工材の裏面にド
ロスを付着させないために、加工用ガス噴射用のトーチ
先端位置よりも補助加工用ガス噴射用のトーチ先端位置
を0.5〜5mm突出させたもの(特開平5−8458
9号公報)。
【0005】光学系にレンズを用いた加工ヘッドであ
り、トーチに、その基端側からトーチ先端側に向かって
パージ用ガス排出口と、レーザビームの光軸心に対して
ほぼ直交する方向に加工用ガスを供給する2段のガス導
入口を設けることにより、光学系やビーム伝送管内に加
工用ガスが逆流してレーザビームが減衰散逸しないよう
にするとともに、トーチ先端から噴出する加工用ガスの
高純度化を図るようにしたもの(特開平5−24568
6号公報)。
り、トーチに、その基端側からトーチ先端側に向かって
パージ用ガス排出口と、レーザビームの光軸心に対して
ほぼ直交する方向に加工用ガスを供給する2段のガス導
入口を設けることにより、光学系やビーム伝送管内に加
工用ガスが逆流してレーザビームが減衰散逸しないよう
にするとともに、トーチ先端から噴出する加工用ガスの
高純度化を図るようにしたもの(特開平5−24568
6号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の加工
ヘッドは、例えば10kW程度のレーザ出力で溶接した
場合、多量のヒュームや高速のスパッタが加工ヘッド内
へ飛散流入するが、これらを高速気流で確実に阻止する
ことができず、光学系を十分に保護することができない
という欠点を有している。また、上記の加工ヘッド
は、集光光学系にレンズを用いたものであり、レーザの
出力を大きくするとレンズに熱歪み生じるので、大出力
レーザでの加工には適さないという欠点を有している。
ヘッドは、例えば10kW程度のレーザ出力で溶接した
場合、多量のヒュームや高速のスパッタが加工ヘッド内
へ飛散流入するが、これらを高速気流で確実に阻止する
ことができず、光学系を十分に保護することができない
という欠点を有している。また、上記の加工ヘッド
は、集光光学系にレンズを用いたものであり、レーザの
出力を大きくするとレンズに熱歪み生じるので、大出力
レーザでの加工には適さないという欠点を有している。
【0007】これに対し、上記の加工ヘッドは、上記
いずれの欠点も有せず、大出力レーザでの加工が可能で
あるという利点を有している。ところが、この加工ヘッ
ドは、プラズマの発生をより効果的に抑制するために加
工用ガスとしてHeを用い、かつその流量を増加させる
と、次に述べる欠点のあることが明らかとなった。
いずれの欠点も有せず、大出力レーザでの加工が可能で
あるという利点を有している。ところが、この加工ヘッ
ドは、プラズマの発生をより効果的に抑制するために加
工用ガスとしてHeを用い、かつその流量を増加させる
と、次に述べる欠点のあることが明らかとなった。
【0008】図5は、上記の公報に示される加工ヘッ
ドHを示す模式的縦断面図である。
ドHを示す模式的縦断面図である。
【0009】図5に示すように、その加工ヘッドHは、
ビーム伝送管T、ミラーMからなる集光光学系およびト
ーチNで構成されている。そして、トーチNには、ビー
ム伝送管Tに設けられたガス導入口9から供給されるA
rやN2 あるいは乾燥空気などのパージ用ガスを排出す
る大気開放のガス排出口6と、加工用ガスをレーザビー
ムの光軸心に対してほぼ直交する方向に噴射する第1の
ガス導入口7と第2のガス導入口8とが、集光光学系の
側からその先端側に向かって順次設けられている。
ビーム伝送管T、ミラーMからなる集光光学系およびト
ーチNで構成されている。そして、トーチNには、ビー
ム伝送管Tに設けられたガス導入口9から供給されるA
rやN2 あるいは乾燥空気などのパージ用ガスを排出す
る大気開放のガス排出口6と、加工用ガスをレーザビー
ムの光軸心に対してほぼ直交する方向に噴射する第1の
ガス導入口7と第2のガス導入口8とが、集光光学系の
側からその先端側に向かって順次設けられている。
【0010】上記のように構成された加工ヘッドHで
は、プラズマの発生をより効果的に抑制するためには、
前述したように、加工用ガスにHeを用るとともに、ト
ーチNの先端から噴出するガス流aの流速を上げる必要
がある。そのためには、トーチNの先端側に設けられた
第2のガス導入口8から供給するHeガスの流量を増加
させる必要がある。しかし、第2のガス導入口8からの
ガス供給量を増加させると、上記のガス流aとは逆方向
のガス流bも強くなる。この結果、このガス流bが強く
なるのに伴ってトーチNの基端側に逆流した加工用のH
eガスがガス排出口6から完全に排出されず、集光光学
系およびビーム伝送管T内へ多量に流入する。
は、プラズマの発生をより効果的に抑制するためには、
前述したように、加工用ガスにHeを用るとともに、ト
ーチNの先端から噴出するガス流aの流速を上げる必要
がある。そのためには、トーチNの先端側に設けられた
第2のガス導入口8から供給するHeガスの流量を増加
させる必要がある。しかし、第2のガス導入口8からの
ガス供給量を増加させると、上記のガス流aとは逆方向
のガス流bも強くなる。この結果、このガス流bが強く
なるのに伴ってトーチNの基端側に逆流した加工用のH
eガスがガス排出口6から完全に排出されず、集光光学
系およびビーム伝送管T内へ多量に流入する。
【0011】ところが、ArやN2 あるいは乾燥空気な
どからなるパージ用ガスで満たされた集光光学系および
ビーム伝送管T内に加工用のHeガスが混入すると、H
eとパージ用ガスとの誘電率差が大きいためにレーザビ
ームが異常屈折してその光軸心が変動し、加工点に狂い
が生じるという欠点があった。また、その光軸心の変動
が極端な場合には、ミラーM以外の集光光学系の構成部
材およびビーム伝送管T自体にレーザビームが直射され
て外部に飛散し、極めて危険な状態になるという、安全
上の問題があった。
どからなるパージ用ガスで満たされた集光光学系および
ビーム伝送管T内に加工用のHeガスが混入すると、H
eとパージ用ガスとの誘電率差が大きいためにレーザビ
ームが異常屈折してその光軸心が変動し、加工点に狂い
が生じるという欠点があった。また、その光軸心の変動
が極端な場合には、ミラーM以外の集光光学系の構成部
材およびビーム伝送管T自体にレーザビームが直射され
て外部に飛散し、極めて危険な状態になるという、安全
上の問題があった。
【0012】本発明は、上記の実情に鑑みてなされたも
ので、その課題は、プラズマ抑制効果に優れ、かつ加工
用ガスが集光光学系およびビーム伝送管へ流入する恐れ
がなく、大出力レーザでの加工が可能なレーザ加工用ヘ
ッドを提供することにある。
ので、その課題は、プラズマ抑制効果に優れ、かつ加工
用ガスが集光光学系およびビーム伝送管へ流入する恐れ
がなく、大出力レーザでの加工が可能なレーザ加工用ヘ
ッドを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、次の
(1)および(2)のレーザ加工用ヘッドにある。
(1)および(2)のレーザ加工用ヘッドにある。
【0014】(1)パージ用ガスを供給するガス導入口
を有するビーム伝送管と、レーザビームをミラーにより
集光する集光光学系と、集光されたレーザビームを被加
工材料に導くトーチとを備えるレーザ加工用ヘッドであ
って、前記のトーチが、集光光学系の側からその先端側
に向かって順次配置された、主としてパージ用ガスを排
出する吸引装置に連結されたガス排出口と、第1の加工
用ガスをレーザビームの光軸心に対してほぼ直交する方
向に供給する第1のガス導入口と、第2の加工用ガスを
レーザビームの進行方向へ向かって斜めに供給する第2
のガス導入口とを具備することを特徴とするレーザ加工
用ヘッド。
を有するビーム伝送管と、レーザビームをミラーにより
集光する集光光学系と、集光されたレーザビームを被加
工材料に導くトーチとを備えるレーザ加工用ヘッドであ
って、前記のトーチが、集光光学系の側からその先端側
に向かって順次配置された、主としてパージ用ガスを排
出する吸引装置に連結されたガス排出口と、第1の加工
用ガスをレーザビームの光軸心に対してほぼ直交する方
向に供給する第1のガス導入口と、第2の加工用ガスを
レーザビームの進行方向へ向かって斜めに供給する第2
のガス導入口とを具備することを特徴とするレーザ加工
用ヘッド。
【0015】(2)パージ用ガスを供給するガス導入口
を有するビーム伝送管と、レーザビームをミラーにより
集光する集光光学系と、集光されたレーザビームを被加
工材料に導くトーチとを備えるレーザ加工用ヘッドであ
って、前記のトーチが、集光光学系の側からその先端側
に向かって順次配置された、主としてパージ用ガスを排
出するいずれか一方または両方が吸引装置に連結された
上下2段のガス排出口と、この上下2段のガス排出口の
中間部においてパージ用ガスまたは加工用ガスと同じガ
スをレーザビームの光軸心に対してほぼ直交する方向に
供給する遮蔽ガス導入口と、第1の加工用ガスをレーザ
ビームの光軸心に対してほぼ直交する方向に供給する第
1のガス導入口と、第2の加工用ガスをレーザビームの
進行方向へ向かって斜めに供給する第2のガス導入口と
を具備することを特徴とするレーザ加工用ヘッド。
を有するビーム伝送管と、レーザビームをミラーにより
集光する集光光学系と、集光されたレーザビームを被加
工材料に導くトーチとを備えるレーザ加工用ヘッドであ
って、前記のトーチが、集光光学系の側からその先端側
に向かって順次配置された、主としてパージ用ガスを排
出するいずれか一方または両方が吸引装置に連結された
上下2段のガス排出口と、この上下2段のガス排出口の
中間部においてパージ用ガスまたは加工用ガスと同じガ
スをレーザビームの光軸心に対してほぼ直交する方向に
供給する遮蔽ガス導入口と、第1の加工用ガスをレーザ
ビームの光軸心に対してほぼ直交する方向に供給する第
1のガス導入口と、第2の加工用ガスをレーザビームの
進行方向へ向かって斜めに供給する第2のガス導入口と
を具備することを特徴とするレーザ加工用ヘッド。
【0016】上記本発明のレーザ加工用ヘッドは、本発
明者らが多くの実験研究を行った結果、次のことを知見
してなされた。
明者らが多くの実験研究を行った結果、次のことを知見
してなされた。
【0017】すなわち、大出力のレーザ加工において
は、上記レーザビームの異常屈折に伴う問題を確実にさ
けるため、前述の図5に示す加工ヘッドHでは、第1の
ガス導入口7からHeガスとは異なるArガスや窒素ガ
スを供給する必要がある。
は、上記レーザビームの異常屈折に伴う問題を確実にさ
けるため、前述の図5に示す加工ヘッドHでは、第1の
ガス導入口7からHeガスとは異なるArガスや窒素ガ
スを供給する必要がある。
【0018】一方、上記トーチNの先端部におけるガス
流bを生じさせることなくガス流aの流速を高めるため
には、第2のガス導入口8をレーザビームの進行方向に
向けて斜め下向きに設ければよい。しかし、この場合に
は、ガス流aの下向き高速化に伴って第2のガス導入口
8から供給されたガス(Ar、N2 )がガス流a中に多
量に巻き込まれ、プラズマ抑制効果がかえって低下す
る。
流bを生じさせることなくガス流aの流速を高めるため
には、第2のガス導入口8をレーザビームの進行方向に
向けて斜め下向きに設ければよい。しかし、この場合に
は、ガス流aの下向き高速化に伴って第2のガス導入口
8から供給されたガス(Ar、N2 )がガス流a中に多
量に巻き込まれ、プラズマ抑制効果がかえって低下す
る。
【0019】そこで、このガス流aへの第2のガス導入
口から供給されるガスの巻き込みを防止し、第2のガス
導入口からもHeガスを供給できる方法について実験検
討を加えた。その結果、ビーム伝送管Tに設けられたガ
ス導入口9から供給されたパージ用ガスを排出するガス
排出口6に吸引装置を連結し、ヘッド内のパージ用ガス
を強制的に排出すると、第2のガス導入口を斜め下向に
した場合にあっても、ガス流aへの第1のガス導入口7
から供給されたガス巻き込み量が極めて少なくなり、プ
ラズマの発生を抑制できることを知見した。さらに、第
1のガス導入口7からHeガスを供給しても、何らの問
題もないことを知見した。
口から供給されるガスの巻き込みを防止し、第2のガス
導入口からもHeガスを供給できる方法について実験検
討を加えた。その結果、ビーム伝送管Tに設けられたガ
ス導入口9から供給されたパージ用ガスを排出するガス
排出口6に吸引装置を連結し、ヘッド内のパージ用ガス
を強制的に排出すると、第2のガス導入口を斜め下向に
した場合にあっても、ガス流aへの第1のガス導入口7
から供給されたガス巻き込み量が極めて少なくなり、プ
ラズマの発生を抑制できることを知見した。さらに、第
1のガス導入口7からHeガスを供給しても、何らの問
題もないことを知見した。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかわるレーザ加
工用ヘッドについて、添付図面を参照して詳細に説明す
る。
工用ヘッドについて、添付図面を参照して詳細に説明す
る。
【0021】図1は、本発明にかかわる第1発明の加工
ヘッドの基本的構造を示す模式的縦断面図である。
ヘッドの基本的構造を示す模式的縦断面図である。
【0022】図1に示すように、加工ヘッドHは、Ar
やN2 あるいは乾燥空気などのパージ用ガスのガス導入
口9を有するビーム伝送管Tと、ミラーMからなる集光
光学系と、トーチNとからなっている。
やN2 あるいは乾燥空気などのパージ用ガスのガス導入
口9を有するビーム伝送管Tと、ミラーMからなる集光
光学系と、トーチNとからなっている。
【0023】トーチNは、上記特開平5−245686
号公報に示されたトーチと同様に、集光光学系の側から
その先端側に向かって順次配置された主としてパージ用
ガスを排出するガス排出口3と、加工用ガスを供給する
第1のガス導入口4と、同じくおよび加工用ガスを供給
する第2のガス導入口5とを備えている。
号公報に示されたトーチと同様に、集光光学系の側から
その先端側に向かって順次配置された主としてパージ用
ガスを排出するガス排出口3と、加工用ガスを供給する
第1のガス導入口4と、同じくおよび加工用ガスを供給
する第2のガス導入口5とを備えている。
【0024】そして、上記のガス排出口3は、図示しな
い吸引装置に連結されており、トーチN内に流入するパ
ージ用ガスと、第1のガス導入口4から供給された加工
用ガスの一部を強制的に排出するようになっている。
い吸引装置に連結されており、トーチN内に流入するパ
ージ用ガスと、第1のガス導入口4から供給された加工
用ガスの一部を強制的に排出するようになっている。
【0025】また、第2のガス導入口4は、集光された
レーザビームの光軸心に対してほぼ直交する方向に加工
用ガスをその周方向から均等に供給するようになってお
り、上方に分流するガス気流によってトーチN内へのパ
ージ用ガスの流入を抑制するようになっている。
レーザビームの光軸心に対してほぼ直交する方向に加工
用ガスをその周方向から均等に供給するようになってお
り、上方に分流するガス気流によってトーチN内へのパ
ージ用ガスの流入を抑制するようになっている。
【0026】これに対し、第2のガス導入口5は、斜め
下向きに設けられており、集光されたレーザビームの進
行方向に向かって加工用ガス(Heガス)を供給できる
ようになっている。
下向きに設けられており、集光されたレーザビームの進
行方向に向かって加工用ガス(Heガス)を供給できる
ようになっている。
【0027】上記のように構成された加工ヘッドHで
は、図中に示す矢符方向のガス流れがそれぞれ生じる。
その結果、加工点から飛散するヒュームやスパッタは、
ガス導入口9からビーム伝送管T内に供給され、集光光
学系内を通ってトーチN内に流入するパージ用ガス流に
より阻止されるので、ミラーMに付着することがない。
は、図中に示す矢符方向のガス流れがそれぞれ生じる。
その結果、加工点から飛散するヒュームやスパッタは、
ガス導入口9からビーム伝送管T内に供給され、集光光
学系内を通ってトーチN内に流入するパージ用ガス流に
より阻止されるので、ミラーMに付着することがない。
【0028】また、トーチN内に流入するパージ用ガス
は、トーチNの基端部に設けられ、吸引装置に連結され
たガス排出口3から強制的に排気されるので、第1およ
び第2のガス導入口4および5から供給される加工用ガ
スに混入してトーチNの先端から吹き出すことがない。
は、トーチNの基端部に設けられ、吸引装置に連結され
たガス排出口3から強制的に排気されるので、第1およ
び第2のガス導入口4および5から供給される加工用ガ
スに混入してトーチNの先端から吹き出すことがない。
【0029】さらに、第1のガス導入口4から供給され
て上下に分流する加工用ガスは、第2のガス導入口5が
下向きであるため、上方に分流するガス量が極めて少な
くなる。そして、この上向きに分流した少量の加工用ガ
スは、吸引装置に連結されたガス排出口3から強制的に
排気される。このため、加工用ガスが集光光学系および
ビーム伝送管T内に流入することがないので、第1のガ
ス導入口4からもHeガスを供給することが可能とな
る。この結果、トーチNの先端からは高純度なHeガス
が噴出するようになり、プラズマの発生が確実に抑制さ
れ、大出力レーザでの加工を何らの問題もなく行うこと
が可能になる。
て上下に分流する加工用ガスは、第2のガス導入口5が
下向きであるため、上方に分流するガス量が極めて少な
くなる。そして、この上向きに分流した少量の加工用ガ
スは、吸引装置に連結されたガス排出口3から強制的に
排気される。このため、加工用ガスが集光光学系および
ビーム伝送管T内に流入することがないので、第1のガ
ス導入口4からもHeガスを供給することが可能とな
る。この結果、トーチNの先端からは高純度なHeガス
が噴出するようになり、プラズマの発生が確実に抑制さ
れ、大出力レーザでの加工を何らの問題もなく行うこと
が可能になる。
【0030】ここで、第2のガス導入口5の設置角度θ
は、特に規定する必要はないが、80°以下とするのが
好ましい。すなわち、その角度θが80°を超えると、
下向きガス流速の増速程度が小さく、十分なプラズマ抑
制効果の向上が望めない。
は、特に規定する必要はないが、80°以下とするのが
好ましい。すなわち、その角度θが80°を超えると、
下向きガス流速の増速程度が小さく、十分なプラズマ抑
制効果の向上が望めない。
【0031】また、第1のガス導入口4は、レーザビー
ムの軸心、換言すればトーチNの軸心に対してほぼ直交
する方向にガスを供給できればよく、必ずしもその軸心
をトーチNの軸心に対する垂線に一致させて設ける必要
はなく、前記の垂線に対して±10°の範囲内であれば
上下いずれかの方向に若干傾けて設置しもよい。しか
し、上下に均等なガス分流を形成させるためには、その
軸心を上記の垂線に一致させて設けるのが最も望まし
い。
ムの軸心、換言すればトーチNの軸心に対してほぼ直交
する方向にガスを供給できればよく、必ずしもその軸心
をトーチNの軸心に対する垂線に一致させて設ける必要
はなく、前記の垂線に対して±10°の範囲内であれば
上下いずれかの方向に若干傾けて設置しもよい。しか
し、上下に均等なガス分流を形成させるためには、その
軸心を上記の垂線に一致させて設けるのが最も望まし
い。
【0032】以上説明したように、本発明にかかわる第
1発明の加工ヘッドHは、第1のガス導入口4からもH
eガスを供給することが可能である。
1発明の加工ヘッドHは、第1のガス導入口4からもH
eガスを供給することが可能である。
【0033】しかしながら、Heガスは、ArやN2 あ
るいは乾燥空気などのパージ用ガスに比べて比重が小さ
く、加工ヘッド内を上昇しやすいという特性を有してい
る。このため、第1および第2のガス導入口4および5
から供給するHeガスの流量とその流量バランスによっ
ては、第1のガス導入口4から供給されるHeガスの上
向き気流が強くなることがある。この場合、ガス排出口
が1段のみでは、たとえ吸引装置を用いて強制的に排気
したとしても排気が十分にはなされず、集光光学系およ
びビーム伝送管T内にHeガスが流入することがある。
るいは乾燥空気などのパージ用ガスに比べて比重が小さ
く、加工ヘッド内を上昇しやすいという特性を有してい
る。このため、第1および第2のガス導入口4および5
から供給するHeガスの流量とその流量バランスによっ
ては、第1のガス導入口4から供給されるHeガスの上
向き気流が強くなることがある。この場合、ガス排出口
が1段のみでは、たとえ吸引装置を用いて強制的に排気
したとしても排気が十分にはなされず、集光光学系およ
びビーム伝送管T内にHeガスが流入することがある。
【0034】このため、この第1発明の加工ヘッドHで
は、第1および第2のガス導入口4および5から供給す
るHeガスの流量とその流量バランスを適正に管理する
ことが肝要である。しかし、その流量が80N(ノルマ
ル)リットル/min以下であれば、両者のガス導入口
4および5から同じ量のHeガスを供給しても上記の問
題は生じない。また、そのガス流量が80N(ノルマ
ル)リットル/min超では、第1のガス導入口4から
の供給量を第2のガス導入口5からの供給量未満にすれ
ば、上記の問題は生じない。
は、第1および第2のガス導入口4および5から供給す
るHeガスの流量とその流量バランスを適正に管理する
ことが肝要である。しかし、その流量が80N(ノルマ
ル)リットル/min以下であれば、両者のガス導入口
4および5から同じ量のHeガスを供給しても上記の問
題は生じない。また、そのガス流量が80N(ノルマ
ル)リットル/min超では、第1のガス導入口4から
の供給量を第2のガス導入口5からの供給量未満にすれ
ば、上記の問題は生じない。
【0035】ところが、上記前者の場合には、出力が1
0kW以上の炭酸ガスレーザ溶接時に十分なプラズマ抑
制効果が得られないことがあり、また後者の場合には、
トーチ先端から噴出する加工ガスの純度が低下すること
があって不十分である。
0kW以上の炭酸ガスレーザ溶接時に十分なプラズマ抑
制効果が得られないことがあり、また後者の場合には、
トーチ先端から噴出する加工ガスの純度が低下すること
があって不十分である。
【0036】しかし、図2に示す本発明にかかわる第2
発明の加工ヘッドHとする場合には、そのガス流量が8
0N(ノルマル)リットル/min超であっても、第1
のガス導入口4と第2のガス導入口5から同量のHeガ
スを供給しても上記の問題は生じない。
発明の加工ヘッドHとする場合には、そのガス流量が8
0N(ノルマル)リットル/min超であっても、第1
のガス導入口4と第2のガス導入口5から同量のHeガ
スを供給しても上記の問題は生じない。
【0037】図2は、本発明にかかわる第2発明の加工
ヘッドの基本的構造を示す模式的縦断面図である。
ヘッドの基本的構造を示す模式的縦断面図である。
【0038】図2に示すように、この第2発明の加工ヘ
ッドHは、上下2段に分けて配置されたガス排出口1お
よび3を備え、かつその中間部に配置された遮蔽ガス導
入口2を備えた点を除けば、前述の図1に示した第1発
明の加工ヘッドHとその構造は同じである。
ッドHは、上下2段に分けて配置されたガス排出口1お
よび3を備え、かつその中間部に配置された遮蔽ガス導
入口2を備えた点を除けば、前述の図1に示した第1発
明の加工ヘッドHとその構造は同じである。
【0039】すなわち、図1に示す第1発明の加工ヘッ
ドを構成するトーチNの長さを若干長くし、図示しない
吸引装置に連結されたガス排出口3の上方に、大気開放
のガス排出口1が配置されており、このガス排出口1と
吸引装置に連結されたガス排出口3との中間部に遮蔽ガ
ス導入口2が配置された構造である。そして、遮蔽ガス
導入口2は、集光されたレーザビームの光軸心に対して
ほぼ直交する方向にパージ用ガスまたは加工用ガスと同
じガスを供給するようになっている。
ドを構成するトーチNの長さを若干長くし、図示しない
吸引装置に連結されたガス排出口3の上方に、大気開放
のガス排出口1が配置されており、このガス排出口1と
吸引装置に連結されたガス排出口3との中間部に遮蔽ガ
ス導入口2が配置された構造である。そして、遮蔽ガス
導入口2は、集光されたレーザビームの光軸心に対して
ほぼ直交する方向にパージ用ガスまたは加工用ガスと同
じガスを供給するようになっている。
【0040】この図2に示す第2発明の加工ヘッドHに
よれば、図1に示す第1発明の加工ヘッドHに比べ、加
工用ガスのHeガスが集光光学系およびビーム伝送管T
内に流入するのをより確実に防ぐことが可能である。そ
の理由は、次のとおりである。
よれば、図1に示す第1発明の加工ヘッドHに比べ、加
工用ガスのHeガスが集光光学系およびビーム伝送管T
内に流入するのをより確実に防ぐことが可能である。そ
の理由は、次のとおりである。
【0041】すなわち、Heガスは、ArやN2 あるい
は乾燥空気などのパージ用ガスに比べて比重が小さく、
加工ヘッド内を上昇しやすい。このため、Heガス供給
量を多くし、かつ第1と第2のガス導入口4からの供給
量を同じにすると、第1のガス導入口4から供給された
Heガスの上向き気流が強くなり、吸引装置に連結され
たガス排出口3のみでは排気が十分にはなされず、集光
光学系およびビーム伝送管T内にHeガスが流入する。
は乾燥空気などのパージ用ガスに比べて比重が小さく、
加工ヘッド内を上昇しやすい。このため、Heガス供給
量を多くし、かつ第1と第2のガス導入口4からの供給
量を同じにすると、第1のガス導入口4から供給された
Heガスの上向き気流が強くなり、吸引装置に連結され
たガス排出口3のみでは排気が十分にはなされず、集光
光学系およびビーム伝送管T内にHeガスが流入する。
【0042】ところが、上記したように、吸引装置に連
結されたガス排出口3の上方(トーチNの基端側)に、
レーザビームの光軸心に対してほぼ直交する方向にパー
ジ用ガスまたは加工用ガスと同じガスを供給する遮蔽ガ
ス導入口2を介して大気開放のガス排出口1を配置した
場合には、遮蔽ガス導入口2から供給されて上下に分流
するガスの下向き気流によって第1のガス導入口4から
供給される加工用ガスの上昇が阻止され、吸引装置に連
結されたガス排出口3から確実に排出される。
結されたガス排出口3の上方(トーチNの基端側)に、
レーザビームの光軸心に対してほぼ直交する方向にパー
ジ用ガスまたは加工用ガスと同じガスを供給する遮蔽ガ
ス導入口2を介して大気開放のガス排出口1を配置した
場合には、遮蔽ガス導入口2から供給されて上下に分流
するガスの下向き気流によって第1のガス導入口4から
供給される加工用ガスの上昇が阻止され、吸引装置に連
結されたガス排出口3から確実に排出される。
【0043】また、遮蔽ガス導入口2から供給されて上
下に分流した上向きガス気流は、集光光学系を通ってト
ーチN内に流入するパージ用ガスとともに大気開放のガ
ス排出口1から排出される。
下に分流した上向きガス気流は、集光光学系を通ってト
ーチN内に流入するパージ用ガスとともに大気開放のガ
ス排出口1から排出される。
【0044】この結果、図2に示す第2発明の加工ヘッ
ドHによれば、図1に示す第1発明の加工ヘッドHに比
べ、第1のガス導入口4から供給された加工用ガスが集
光光学系およびビーム伝送管T内に流入するのをより確
実に防ぐことができるためである。
ドHによれば、図1に示す第1発明の加工ヘッドHに比
べ、第1のガス導入口4から供給された加工用ガスが集
光光学系およびビーム伝送管T内に流入するのをより確
実に防ぐことができるためである。
【0045】なお、遮蔽ガス導入口2から供給するガス
は、上記したように、パージ用ガスまたは加工用ガスの
いずれであってもよい。しかし、トーチNの先端から噴
出するガスの純度をより高純度にする観点からは、第1
および第2のガス導入口4および5から供給する加工用
ガス(He)と同じガスとするのが好ましく、これとは
逆に、集光光学系およびビーム伝送管T内へのHeガス
流入をより確実に防ぐ観点からは、ArやN2 あるいは
乾燥空気などのパージ用ガスとするのが好ましい。
は、上記したように、パージ用ガスまたは加工用ガスの
いずれであってもよい。しかし、トーチNの先端から噴
出するガスの純度をより高純度にする観点からは、第1
および第2のガス導入口4および5から供給する加工用
ガス(He)と同じガスとするのが好ましく、これとは
逆に、集光光学系およびビーム伝送管T内へのHeガス
流入をより確実に防ぐ観点からは、ArやN2 あるいは
乾燥空気などのパージ用ガスとするのが好ましい。
【0046】また、遮蔽ガス導入口2は、第1のガス導
入口4と同様に、レーザビームの軸心、換言すればトー
チNの軸心に対してほぼ直交する方向にガスを供給でき
ればよく、必ずしもその軸心をトーチNの軸心に対する
垂線に一致させて設ける必要はなく、前記の垂線に対し
て±10°の範囲内であれば上下いずれかの方向に若干
傾けて設置しもよい。しかし、上下に均等なガス分流を
形成させるためには、その軸心を上記の垂線に一致させ
て設けるのが最も望ましい。
入口4と同様に、レーザビームの軸心、換言すればトー
チNの軸心に対してほぼ直交する方向にガスを供給でき
ればよく、必ずしもその軸心をトーチNの軸心に対する
垂線に一致させて設ける必要はなく、前記の垂線に対し
て±10°の範囲内であれば上下いずれかの方向に若干
傾けて設置しもよい。しかし、上下に均等なガス分流を
形成させるためには、その軸心を上記の垂線に一致させ
て設けるのが最も望ましい。
【0047】さらに、図2に示す例では、ガス排出口3
のみに吸引装置を連結したが、ガス排出口3を大気開放
とし、ガス排出口1に吸引装置を連結してもよく、さら
には両方のガス排出口1および3に吸引装置を連結して
もよい。特に、両方のガス排出口1および3に吸引装置
を連結した場合には、上記の遮蔽ガス導入口2から、第
1および第2のガス導入口4および5から供給する加工
用ガス(He)と同じガスを供給する場合にも、このガ
スが集光光学系およびビーム伝送管T内に流入するのを
より確実に防ぐことが可能である。このため、両者のガ
ス排出口1および3に吸引装置を連結するのが最も好ま
しい。
のみに吸引装置を連結したが、ガス排出口3を大気開放
とし、ガス排出口1に吸引装置を連結してもよく、さら
には両方のガス排出口1および3に吸引装置を連結して
もよい。特に、両方のガス排出口1および3に吸引装置
を連結した場合には、上記の遮蔽ガス導入口2から、第
1および第2のガス導入口4および5から供給する加工
用ガス(He)と同じガスを供給する場合にも、このガ
スが集光光学系およびビーム伝送管T内に流入するのを
より確実に防ぐことが可能である。このため、両者のガ
ス排出口1および3に吸引装置を連結するのが最も好ま
しい。
【0048】
【実施例】本発明の加工ヘッドとして図3に示すトーチ
を備える第2発明の加工ヘッド(上記の図2に相当)
と、従来の加工ヘッドとして図4に示すトーチを備える
加工ヘッド(図5に相当)を作成準備した。
を備える第2発明の加工ヘッド(上記の図2に相当)
と、従来の加工ヘッドとして図4に示すトーチを備える
加工ヘッド(図5に相当)を作成準備した。
【0049】なお、図3に示すトーチは、ガス排出口1
には周方向に摺動する開閉蓋が、遮蔽ガス導入口2には
開閉自在な弁がそれぞれ設けれれており、両者を閉じる
ことにより、上記図1に示す本発明の第1発明の加工ヘ
ッドになるようになっている。
には周方向に摺動する開閉蓋が、遮蔽ガス導入口2には
開閉自在な弁がそれぞれ設けれれており、両者を閉じる
ことにより、上記図1に示す本発明の第1発明の加工ヘ
ッドになるようになっている。
【0050】また、図3および図4に示すように、各ガ
ス導入口2、4、5、7および8は、いずれもトーチN
の内部に環状のヘッダを備え、このヘッダに穿設された
多数の孔からトーチの中心部に向けて周方向均一にガス
を供給できるようになっている。ただし、図4のガス導
入口8の環状ヘッダと円周方向に穿設された多数の孔に
ついては図示していない。
ス導入口2、4、5、7および8は、いずれもトーチN
の内部に環状のヘッダを備え、このヘッダに穿設された
多数の孔からトーチの中心部に向けて周方向均一にガス
を供給できるようになっている。ただし、図4のガス導
入口8の環状ヘッダと円周方向に穿設された多数の孔に
ついては図示していない。
【0051】大気開放のガス排出口1および6は、周方
向に長い孔であり、周方向に等配設されている。これに
対し、図示しない吸引装置に連結されたガス排出口3
は、ガス導入口2、4、5、7および8と同様に、多数
の孔が穿設された環状ヘッダを備えており、トーチの中
心部から半径方向に向けて周方向均一にガスを吸引排出
できるようになっている。
向に長い孔であり、周方向に等配設されている。これに
対し、図示しない吸引装置に連結されたガス排出口3
は、ガス導入口2、4、5、7および8と同様に、多数
の孔が穿設された環状ヘッダを備えており、トーチの中
心部から半径方向に向けて周方向均一にガスを吸引排出
できるようになっている。
【0052】上記のような構造のトーチNを備える本発
明の加工ヘッドと従来の加工ヘッドを用い、肉厚30m
mの低炭素鋼を対象に、表1に示す種々の条件で、ビー
ドオンプレートのレーザ溶接を行った。
明の加工ヘッドと従来の加工ヘッドを用い、肉厚30m
mの低炭素鋼を対象に、表1に示す種々の条件で、ビー
ドオンプレートのレーザ溶接を行った。
【0053】この時、いずれの場合も、レーザの出力は
20kW、溶接速度は5m/minとした。また、ビー
ム伝送管内には、パージ用ガスとして、100N(ノル
マル)リットル/min一定の乾燥空気を供給した。
20kW、溶接速度は5m/minとした。また、ビー
ム伝送管内には、パージ用ガスとして、100N(ノル
マル)リットル/min一定の乾燥空気を供給した。
【0054】そして、評価項目としては、トーチの先端
から噴射されたガス組成、ビーム伝送管内のHe濃度お
よび溶け込み深さを調べた。なお、トーチの先端から噴
射されたガス組成およびビーム伝送管内のHe濃度は、
加工点付近のガスおよびビーム伝送管内のガスをピペッ
トを用いて採取し、質量分析計を用いて測定した。
から噴射されたガス組成、ビーム伝送管内のHe濃度お
よび溶け込み深さを調べた。なお、トーチの先端から噴
射されたガス組成およびビーム伝送管内のHe濃度は、
加工点付近のガスおよびビーム伝送管内のガスをピペッ
トを用いて採取し、質量分析計を用いて測定した。
【0055】その結果を、各ガス導入口からの供給ガス
種と流量、およびガス排出口からの排出ガス流量分と合
わせて、表1に示した。
種と流量、およびガス排出口からの排出ガス流量分と合
わせて、表1に示した。
【0056】
【表1】
【0057】表1に示す結果から明らかなように、図4
の従来の加工ヘッドでは、第1のガス導入口7からHe
ガスを供給できないためにArガスを供給した。その結
果、第1のガス導入口7からのArガス供給流量と、第
2のガス導入口8からのHeガス供給流量とを80N
(ノルマル)リットル/minと同じにした場合には、
ビーム伝送管内のHe濃度は0(ゼロ)であった。しか
し、トーチの先端から噴射されたガス中の酸素濃度は7
ppmと少ないものの、26%という多量のArガスが
混入していた。この結果、プラズマの発生が著しく、溶
け込み深さが8.7mmと浅く、レーザの貫通能が低か
った(No. 5参照)。
の従来の加工ヘッドでは、第1のガス導入口7からHe
ガスを供給できないためにArガスを供給した。その結
果、第1のガス導入口7からのArガス供給流量と、第
2のガス導入口8からのHeガス供給流量とを80N
(ノルマル)リットル/minと同じにした場合には、
ビーム伝送管内のHe濃度は0(ゼロ)であった。しか
し、トーチの先端から噴射されたガス中の酸素濃度は7
ppmと少ないものの、26%という多量のArガスが
混入していた。この結果、プラズマの発生が著しく、溶
け込み深さが8.7mmと浅く、レーザの貫通能が低か
った(No. 5参照)。
【0058】また、レーザの貫通能を高めるため、第2
のガス導入口8からのHeガス供給量を120N(ノル
マル)リットル/minにする反面、ビーム伝送管内へ
のHeガス流入を減らすべく、第1のガス導入口7から
のArガス供給量を20N(ノルマル)リットル/mi
nと少なくしたにもかかわらず、伝送管内のHe濃度は
2.9%と極めて高くなった。また、トーチの先端から
噴射されたガス中のAr濃度は、第1のガス導入口7か
らのArガス供給量を少なくしたために6%と低かった
が、酸素濃度が4%と多く、パージ用ガスが多量に流入
した。この結果、レーザビームが異常屈折し、その一部
がミラーからはずれ、ミラーの周囲に設けられた安全装
置であるビーム検出器にあたってレーザ発振器が停止
し、溶接することができなかった(No. 6参照)。
のガス導入口8からのHeガス供給量を120N(ノル
マル)リットル/minにする反面、ビーム伝送管内へ
のHeガス流入を減らすべく、第1のガス導入口7から
のArガス供給量を20N(ノルマル)リットル/mi
nと少なくしたにもかかわらず、伝送管内のHe濃度は
2.9%と極めて高くなった。また、トーチの先端から
噴射されたガス中のAr濃度は、第1のガス導入口7か
らのArガス供給量を少なくしたために6%と低かった
が、酸素濃度が4%と多く、パージ用ガスが多量に流入
した。この結果、レーザビームが異常屈折し、その一部
がミラーからはずれ、ミラーの周囲に設けられた安全装
置であるビーム検出器にあたってレーザ発振器が停止
し、溶接することができなかった(No. 6参照)。
【0059】なお、データの記載は省略するが、この従
来の加工ヘッドの第1のガス導入口7からHeガスを供
給したところ、ビーム伝送管内のHe濃度が極端に高く
なり、上記No. 6と同様にレーザ発振器が停止した。
来の加工ヘッドの第1のガス導入口7からHeガスを供
給したところ、ビーム伝送管内のHe濃度が極端に高く
なり、上記No. 6と同様にレーザ発振器が停止した。
【0060】これに対し、図2中のガス排出口1と遮蔽
ガス導入口2とを閉じ、ガス排出口3を開いた状態にし
た本発明の加工ヘッド(図1相当)では、第1のガス導
入口4と第2のガス導入口5からのHeガス供給流量と
を40〜80N(ノルマル)リットル/minの範囲で
同じにする一方、ガス排出口3から120〜140N
(ノルマル)リットル/minの範囲で排気した場合に
は、ビーム伝送管内のHe濃度は0(ゼロ)で、かつト
ーチの先端から噴射されたガス中の酸素濃度は7ppm
と少なかった。この結果、プラズマの発生が十分抑制さ
れ、溶け込み深さが12mmと深く、レーザの貫通能が
高かった(No. 1参照)。
ガス導入口2とを閉じ、ガス排出口3を開いた状態にし
た本発明の加工ヘッド(図1相当)では、第1のガス導
入口4と第2のガス導入口5からのHeガス供給流量と
を40〜80N(ノルマル)リットル/minの範囲で
同じにする一方、ガス排出口3から120〜140N
(ノルマル)リットル/minの範囲で排気した場合に
は、ビーム伝送管内のHe濃度は0(ゼロ)で、かつト
ーチの先端から噴射されたガス中の酸素濃度は7ppm
と少なかった。この結果、プラズマの発生が十分抑制さ
れ、溶け込み深さが12mmと深く、レーザの貫通能が
高かった(No. 1参照)。
【0061】また、No. 1と同様状態で、第1のガス導
入口4からは80N(ノルマル)リットル/min、第
2のガス導入口5からは加工点付近のシールド範囲を広
くするために120(ノルマル)リットル/minのH
eガスをそれぞれ供給する一方、ガス排出口3から16
0N(ノルマル)リットル/minで排気した場合に
は、ビーム伝送管内のHe濃度は0(ゼロ)であった。
しかし、第2のガス導入口5からのHeガス供給量が若
干多すぎたためにパージ用ガスが巻き込まれ、トーチの
先端から噴射されたガス中の酸素濃度が150ppmと
若干高かった。この結果、溶金に若干の酸化が認められ
たものの、プラズマの発生が可及的に抑制され、溶け込
み深さが12mmと深く、レーザの貫通能は高かった
(No. 2参照)。
入口4からは80N(ノルマル)リットル/min、第
2のガス導入口5からは加工点付近のシールド範囲を広
くするために120(ノルマル)リットル/minのH
eガスをそれぞれ供給する一方、ガス排出口3から16
0N(ノルマル)リットル/minで排気した場合に
は、ビーム伝送管内のHe濃度は0(ゼロ)であった。
しかし、第2のガス導入口5からのHeガス供給量が若
干多すぎたためにパージ用ガスが巻き込まれ、トーチの
先端から噴射されたガス中の酸素濃度が150ppmと
若干高かった。この結果、溶金に若干の酸化が認められ
たものの、プラズマの発生が可及的に抑制され、溶け込
み深さが12mmと深く、レーザの貫通能は高かった
(No. 2参照)。
【0062】さらに、図2中のガス排出口1と遮蔽ガス
導入口2とを開き、上下2段のガス排出口1および3
と、その中間部に遮蔽ガス導入口2を配置した本発明の
加工ヘッド(図2に相当)では、遮蔽ガス導入口2から
80N(ノルマル)リットル/minのArガス、第1
のガス導入口4と第2のガス導入口5とからそれぞれ1
20N(ノルマル)リットル/minのHeガスを供給
する一方、ガス排出口3から180N(ノルマル)リッ
トル/minで強制排気した場合には、ビーム伝送管内
のHe濃度は0(ゼロ)で、かつトーチの先端から噴射
されたガス中の酸素濃度が7ppmと低く、かつArガ
スも全く混入していなかった。この結果、プラズマの発
生が抑制され、溶け込み深さが12mmと深く、レーザ
の貫通能が高かった(No. 4参照)。
導入口2とを開き、上下2段のガス排出口1および3
と、その中間部に遮蔽ガス導入口2を配置した本発明の
加工ヘッド(図2に相当)では、遮蔽ガス導入口2から
80N(ノルマル)リットル/minのArガス、第1
のガス導入口4と第2のガス導入口5とからそれぞれ1
20N(ノルマル)リットル/minのHeガスを供給
する一方、ガス排出口3から180N(ノルマル)リッ
トル/minで強制排気した場合には、ビーム伝送管内
のHe濃度は0(ゼロ)で、かつトーチの先端から噴射
されたガス中の酸素濃度が7ppmと低く、かつArガ
スも全く混入していなかった。この結果、プラズマの発
生が抑制され、溶け込み深さが12mmと深く、レーザ
の貫通能が高かった(No. 4参照)。
【0063】一方、上記No. 1および2と同様状態で、
第1のガス導入口4と第2のガス導入口5から120N
(ノルマル)リットル/minの同じ量のHeガスを供
給する一方、ガス排出口3から180N(ノルマル)リ
ットル/minの範囲で排気した場合では、トーチの先
端から噴射されたガス中の酸素濃度が7ppmと低くか
った。しかし、その供給量が若干多くかつその量バラン
スが不適切であったため、ビーム伝送管内のHe濃度が
1.3%と高かった。この結果、レーザビームが異常屈
折して加工点に対するレーザビームのアライメントが変
動し、溶け込み深さが7〜10mmとばらついて不安定
となった。
第1のガス導入口4と第2のガス導入口5から120N
(ノルマル)リットル/minの同じ量のHeガスを供
給する一方、ガス排出口3から180N(ノルマル)リ
ットル/minの範囲で排気した場合では、トーチの先
端から噴射されたガス中の酸素濃度が7ppmと低くか
った。しかし、その供給量が若干多くかつその量バラン
スが不適切であったため、ビーム伝送管内のHe濃度が
1.3%と高かった。この結果、レーザビームが異常屈
折して加工点に対するレーザビームのアライメントが変
動し、溶け込み深さが7〜10mmとばらついて不安定
となった。
【0064】
【発明の効果】本発明のレーザ加工用ヘッドによれば、
加工用ガスにHeガス用いる大出力レーザ加工時に、加
工点に対してプラズマ発生を十分に抑制し得る流速の高
純度Heガスを噴出させることが可能である。また、H
eガスのビーム伝送管側への流入を確実に防ぐことが可
能で、高い貫通能が得られる。
加工用ガスにHeガス用いる大出力レーザ加工時に、加
工点に対してプラズマ発生を十分に抑制し得る流速の高
純度Heガスを噴出させることが可能である。また、H
eガスのビーム伝送管側への流入を確実に防ぐことが可
能で、高い貫通能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ加工用ヘッドの基本的構造を示
す模式的縦断面図である。
す模式的縦断面図である。
【図2】本発明の他のレーザ加工用ヘッドの基本的構造
を示す模式的縦断面図である。
を示す模式的縦断面図である。
【図3】本発明のレーザ加工用ヘッドの具体的構造の一
例を示す部分縦断面図である。
例を示す部分縦断面図である。
【図4】本発明の他のレーザ加工用ヘッドの具体的構造
の一例を示す部分縦断面図である。
の一例を示す部分縦断面図である。
【図5】従来のレーザ加工用ヘッドの基本的構造を示す
模式的縦断面図である。
模式的縦断面図である。
1;大気開放のガス排出口、 2;遮蔽ガス導入口、 3;吸引装置に連結されたガス排出口、 4;加工用ガスの第1のガス導入口、 5;加工用ガスの第2のガス導入口、 6;大気開放のガス排出口、 7;加工用ガスの第1のガス導入口、 8;加工用ガスの第2のガス導入口、 9;パージ用ガスのガス導入口、 H;加工ヘッド、 T;ビーム伝送管、 N;トーチ、 M;ミラー。
Claims (2)
- 【請求項1】パージ用ガスを供給するガス導入口を有す
るビーム伝送管と、レーザビームをミラーにより集光す
る集光光学系と、集光されたレーザビームを被加工材料
に導くトーチとを備えるレーザ加工用ヘッドであって、
前記のトーチが、集光光学系の側からその先端側に向か
って順次配置された、主としてパージ用ガスを排出する
吸引装置に連結されたガス排出口と、第1の加工用ガス
をレーザビームの光軸心に対してほぼ直交する方向に供
給する第1のガス導入口と、第2の加工用ガスをレーザ
ビームの進行方向へ向かって斜めに供給する第2のガス
導入口とを具備することを特徴とするレーザ加工用ヘッ
ド。 - 【請求項2】パージ用ガスを供給するガス導入口を有す
るビーム伝送管と、レーザビームをミラーにより集光す
る集光光学系と、集光されたレーザビームを被加工材料
に導くトーチとを備えるレーザ加工用ヘッドであって、
前記のトーチが、集光光学系の側からその先端側に向か
って順次配置された、主としてパージ用ガスを排出する
いずれか一方または両方が吸引装置に連結された上下2
段のガス排出口と、この上下2段のガス排出口の中間部
においてパージ用ガスまたは加工用ガスと同じガスをレ
ーザビームの光軸心に対してほぼ直交する方向に供給す
る遮蔽ガス導入口と、第1の加工用ガスをレーザビーム
の光軸心に対してほぼ直交する方向に供給する第1のガ
ス導入口と、第2の加工用ガスをレーザビームの進行方
向へ向かって斜めに供給する第2のガス導入口とを具備
することを特徴とするレーザ加工用ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08190571A JP3139379B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | レーザ加工用ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-07-19 JP JP08190571A patent/JP3139379B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
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| CN1328003C (zh) * | 2003-05-20 | 2007-07-25 | 三菱电机株式会社 | 激光加工装置 |
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