JPH1034990A - サーマルヘッド - Google Patents
サーマルヘッドInfo
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- JPH1034990A JPH1034990A JP19060896A JP19060896A JPH1034990A JP H1034990 A JPH1034990 A JP H1034990A JP 19060896 A JP19060896 A JP 19060896A JP 19060896 A JP19060896 A JP 19060896A JP H1034990 A JPH1034990 A JP H1034990A
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- conductive layer
- heating resistor
- thermal head
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 保護層の絶縁破壊を防止したサーマルヘッド
を提供すること。 【解決手段】 支持基体1と、この支持基体11上に形
成された発熱抵抗体層13と、この発熱抵抗体層13上
に形成された電極層14と、発熱抵抗体層13の少なく
とも発熱部分13aを被覆する電気絶縁性の保護層15
と、この保護層15上に形成された導電層16とを具備
したサーマルヘッドにおいて、導電層16は、3A〜7
A族から選択された1種以上の金属元素と、珪素と酸素
を主成分とするサーメットからなっている。
を提供すること。 【解決手段】 支持基体1と、この支持基体11上に形
成された発熱抵抗体層13と、この発熱抵抗体層13上
に形成された電極層14と、発熱抵抗体層13の少なく
とも発熱部分13aを被覆する電気絶縁性の保護層15
と、この保護層15上に形成された導電層16とを具備
したサーマルヘッドにおいて、導電層16は、3A〜7
A族から選択された1種以上の金属元素と、珪素と酸素
を主成分とするサーメットからなっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保護層が絶縁破壊
しないように保護層上に帯電防止用の導電層を設けたサ
ーマルヘッドに関する。
しないように保護層上に帯電防止用の導電層を設けたサ
ーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドは、音が小さく、保守が
容易で、また、ランニングコストが低いなどの利点があ
り、ファクシミリやワープロなどいろいろな機種の記録
装置に利用されている。また、ビデオプリンタ用サーマ
ルヘッドが普及し、これに伴い熱転写型リボンを使用し
たサーマルヘッドが利用されている。熱転写型リボン
は、ボリエチレンテレフタレート(以後PETという)
等のトナーフィルム上に熱転写される塗料を塗った構造
をしている。
容易で、また、ランニングコストが低いなどの利点があ
り、ファクシミリやワープロなどいろいろな機種の記録
装置に利用されている。また、ビデオプリンタ用サーマ
ルヘッドが普及し、これに伴い熱転写型リボンを使用し
たサーマルヘッドが利用されている。熱転写型リボン
は、ボリエチレンテレフタレート(以後PETという)
等のトナーフィルム上に熱転写される塗料を塗った構造
をしている。
【0003】ここで、従来のサーマルヘッドについて、
感熱記録部の主要部を断面で示した図2を参照して説明
する。符号21は、アルミナ等で形成されたセラミック
支持基体で、支持基体21上にグレーズ層22が形成さ
れている。また、支持基体21やグレーズ層22上に発
熱抵抗体層23が形成されている。発熱抵抗体層23は
TaSiOやNbSiO等で形成され、アレイ状に配列
された多数の抵抗体を構成している。また、発熱抵抗体
層23上に電極層24が形成されている。電極層24は
共通電極や個別電極を構成し、印画する際に、発熱抵抗
体層23で構成された多数の抵抗体の中から所定の抵抗
体を選択し、選択された抵抗体に電流を供給し発熱させ
る構成になっている。なお、電極から電流が供給される
と、抵抗体は、電極層24で挟まれた領域が発熱部分2
3aとなって発熱する。また、発熱抵抗体層23や電極
層24上に保護層25が形成されている。保護層25
は、耐磨耗性や耐酸化性にすぐれたSiONなどの電気
絶縁性材料で形成され、発熱抵抗体層23の少なくとも
発熱部分23aを被覆している。
感熱記録部の主要部を断面で示した図2を参照して説明
する。符号21は、アルミナ等で形成されたセラミック
支持基体で、支持基体21上にグレーズ層22が形成さ
れている。また、支持基体21やグレーズ層22上に発
熱抵抗体層23が形成されている。発熱抵抗体層23は
TaSiOやNbSiO等で形成され、アレイ状に配列
された多数の抵抗体を構成している。また、発熱抵抗体
層23上に電極層24が形成されている。電極層24は
共通電極や個別電極を構成し、印画する際に、発熱抵抗
体層23で構成された多数の抵抗体の中から所定の抵抗
体を選択し、選択された抵抗体に電流を供給し発熱させ
る構成になっている。なお、電極から電流が供給される
と、抵抗体は、電極層24で挟まれた領域が発熱部分2
3aとなって発熱する。また、発熱抵抗体層23や電極
層24上に保護層25が形成されている。保護層25
は、耐磨耗性や耐酸化性にすぐれたSiONなどの電気
絶縁性材料で形成され、発熱抵抗体層23の少なくとも
発熱部分23aを被覆している。
【0004】また、符号26は、PETにインクが塗布
されたインクシートで、インクシート26は受像紙27
に接している。インクシート26や受像紙27はプラテ
ン28に巻き付けられ、サーマルヘッドを構成する発熱
抵抗体層23の発熱部23aに押し付けられた形で矢印
Y方向に回転する。このとき、発熱部23aの熱によっ
て受像紙27上に印画される。
されたインクシートで、インクシート26は受像紙27
に接している。インクシート26や受像紙27はプラテ
ン28に巻き付けられ、サーマルヘッドを構成する発熱
抵抗体層23の発熱部23aに押し付けられた形で矢印
Y方向に回転する。このとき、発熱部23aの熱によっ
て受像紙27上に印画される。
【0005】ところで、インクシート26や保護層25
はいずれも電気絶縁性の材料で構成され、両者は互いに
接触し、擦れた状態になっている。このため、接触部分
に静電気が発生する。発生した静電気は保護層25を帯
電させ、電極層24や発熱抵抗体層23に異符号の電荷
を誘起し、あるいは、保護層25内部に高電界を発生す
る。このとき、保護層25内部の電界が高くなると、保
護層の絶縁耐圧を越えることがあり、保護層25に絶縁
破壊が起こる。この結果、保護層が機能を消失し、ある
いは、サーマルヘッドが破壊する。
はいずれも電気絶縁性の材料で構成され、両者は互いに
接触し、擦れた状態になっている。このため、接触部分
に静電気が発生する。発生した静電気は保護層25を帯
電させ、電極層24や発熱抵抗体層23に異符号の電荷
を誘起し、あるいは、保護層25内部に高電界を発生す
る。このとき、保護層25内部の電界が高くなると、保
護層の絶縁耐圧を越えることがあり、保護層25に絶縁
破壊が起こる。この結果、保護層が機能を消失し、ある
いは、サーマルヘッドが破壊する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】保護層の絶縁破壊を防
止するために、これまでにも、いろいろな方法が試みら
れている。例えば、保護層上にCrやTiNなどの導電
層を被着する方法である(特開平7-266594参照)。導電
層によって静電気の電荷を分散させ、保護層の絶縁破壊
を防止している。しかし、CrやTiNは耐摩耗性が劣
り、実用的な寿命特性を確保するためには10μm以上
の厚さが必要となる。このため、導電層の形成に時間を
要し生産性が低下する。
止するために、これまでにも、いろいろな方法が試みら
れている。例えば、保護層上にCrやTiNなどの導電
層を被着する方法である(特開平7-266594参照)。導電
層によって静電気の電荷を分散させ、保護層の絶縁破壊
を防止している。しかし、CrやTiNは耐摩耗性が劣
り、実用的な寿命特性を確保するためには10μm以上
の厚さが必要となる。このため、導電層の形成に時間を
要し生産性が低下する。
【0007】もう1つの方法は、保護層中に導電層を設
ける方法である(特開平3-81161 参照)。窒化珪素層を
4μm着膜しその上にCr層を形成し、さらにCr層上
に窒化珪素層を1μm着膜する方法である。この場合、
Cr層は電荷を逃がせばよいだけであるため、厚みは
0.1μm程度でも機能する。しかし、Cr層の形成、
そして、Cr層上の窒化珪素層の着膜など工数が増え生
産性が低下する。また、導電層の位置を正確に制御しな
いと絶縁破壊を防止する十分な機能が得られないため、
導電層の形成に高い精度が要求される。
ける方法である(特開平3-81161 参照)。窒化珪素層を
4μm着膜しその上にCr層を形成し、さらにCr層上
に窒化珪素層を1μm着膜する方法である。この場合、
Cr層は電荷を逃がせばよいだけであるため、厚みは
0.1μm程度でも機能する。しかし、Cr層の形成、
そして、Cr層上の窒化珪素層の着膜など工数が増え生
産性が低下する。また、導電層の位置を正確に制御しな
いと絶縁破壊を防止する十分な機能が得られないため、
導電層の形成に高い精度が要求される。
【0008】また、帯電防止用の導電層を形成せずに保
護層それ自身に導電性を持たせる方法がある(特開平3-
272868参照)。LaSiONから構成された組成物中に
CuOxあるいはSiを添加し、保護層に導電性を与え
る方法である。しかし、保護層に導電性を与えた場合、
隣接する発熱抵抗体層との電気的絶縁性が問題となる。
また、イオン伝導性を帯び電蝕という問題が発生する。
護層それ自身に導電性を持たせる方法がある(特開平3-
272868参照)。LaSiONから構成された組成物中に
CuOxあるいはSiを添加し、保護層に導電性を与え
る方法である。しかし、保護層に導電性を与えた場合、
隣接する発熱抵抗体層との電気的絶縁性が問題となる。
また、イオン伝導性を帯び電蝕という問題が発生する。
【0009】この発明は、上記した欠点を解決するもの
で、保護層の絶縁破壊を防止したサーマルヘッドを提供
することを目的とする。
で、保護層の絶縁破壊を防止したサーマルヘッドを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持基体と、
この支持基体上に形成された発熱抵抗体層と、この発熱
抵抗体層上に形成された電極層と、前記発熱抵抗体層の
少なくとも発熱部分を被覆する電気絶縁性の保護層と、
この保護層上に形成された導電層とを具備したサーマル
ヘッドにおいて、前記導電層は、3A〜7A族から選択
された1種以上の金属元素と、珪素と酸素を主成分とす
るサーメットからなっている。
この支持基体上に形成された発熱抵抗体層と、この発熱
抵抗体層上に形成された電極層と、前記発熱抵抗体層の
少なくとも発熱部分を被覆する電気絶縁性の保護層と、
この保護層上に形成された導電層とを具備したサーマル
ヘッドにおいて、前記導電層は、3A〜7A族から選択
された1種以上の金属元素と、珪素と酸素を主成分とす
るサーメットからなっている。
【0011】また、金属元素が、TaあるいはNbとな
っている。
っている。
【0012】また、導電層の厚さが、0.2〜0.6μ
mの範囲となっている。
mの範囲となっている。
【0013】また、導電層の比抵抗が、1〜50mΩ・
cmの範囲となっている。
cmの範囲となっている。
【0014】また、導電層の組成が、TaあるいはNb
が20〜40atm%の範囲で、残部が実質的に珪素と
酸素で、かつ、珪素と酸素のatm%比の値が1/2〜
1/3の範囲となっている。
が20〜40atm%の範囲で、残部が実質的に珪素と
酸素で、かつ、珪素と酸素のatm%比の値が1/2〜
1/3の範囲となっている。
【0015】上記した構成によれば、導電層を形成する
サーメットは、3A〜7A族から選択された1種以上の
高融点金属と、珪素と酸素を主成分としており、帯電防
止に必要な導電性、そして、優れた耐摩耗性を備えてい
る。したがって、導電層の厚さを厚くしなくても、実用
的に必要とされる期間内で摩滅するようなことがなく、
また、導電層に絶縁破壊が発生することもない。また、
導電層を薄くでき、さらに、導電層の材料を発熱抵抗体
層と共通化できるため、生産性やコストの面でも有利に
なる。
サーメットは、3A〜7A族から選択された1種以上の
高融点金属と、珪素と酸素を主成分としており、帯電防
止に必要な導電性、そして、優れた耐摩耗性を備えてい
る。したがって、導電層の厚さを厚くしなくても、実用
的に必要とされる期間内で摩滅するようなことがなく、
また、導電層に絶縁破壊が発生することもない。また、
導電層を薄くでき、さらに、導電層の材料を発熱抵抗体
層と共通化できるため、生産性やコストの面でも有利に
なる。
【0016】また、導電層の厚さは0.2〜0.6μm
としている。0.2μmよりも薄いと摩滅が早くなり、
また静電破壊などが起こり、確実に動作できる時間が短
くなる。また、0.6μmよりも厚くなると摩滅に対す
る強度は強くなる。しかし、厚くなる分、導電層の成膜
に要する時間が長くなり、また、必要とする原料も多く
なり、生産性やコストの面で不利となる。なお、導電層
のより好ましい厚さは0.3〜0.5μmの範囲であ
る。
としている。0.2μmよりも薄いと摩滅が早くなり、
また静電破壊などが起こり、確実に動作できる時間が短
くなる。また、0.6μmよりも厚くなると摩滅に対す
る強度は強くなる。しかし、厚くなる分、導電層の成膜
に要する時間が長くなり、また、必要とする原料も多く
なり、生産性やコストの面で不利となる。なお、導電層
のより好ましい厚さは0.3〜0.5μmの範囲であ
る。
【0017】また、導電層の比抵抗範囲は1〜50mΩ
・cmにしている。1mΩ・cmより小さいと耐摩滅性
が劣り充分な寿命が得られない。また、50mΩ・cm
より大きいと耐摩滅性や帯電防止性の問題はなくなるも
のの、発熱抵抗体層を形成する工程との共通化が難しく
なる。例えば、50mΩ・cmを越えると発熱抵抗体層
の抵抗値がばらつくようになり、また、抵抗温度係数が
急激に増大しその制御が困難になる。したがって、導電
層を形成する際、スパッタリングターゲットの組成など
の成膜条件を、比抵抗が50mΩ・cm以下になるよう
にしている。なお、比抵抗のより望ましい範囲は2〜4
0mΩ・cmである。
・cmにしている。1mΩ・cmより小さいと耐摩滅性
が劣り充分な寿命が得られない。また、50mΩ・cm
より大きいと耐摩滅性や帯電防止性の問題はなくなるも
のの、発熱抵抗体層を形成する工程との共通化が難しく
なる。例えば、50mΩ・cmを越えると発熱抵抗体層
の抵抗値がばらつくようになり、また、抵抗温度係数が
急激に増大しその制御が困難になる。したがって、導電
層を形成する際、スパッタリングターゲットの組成など
の成膜条件を、比抵抗が50mΩ・cm以下になるよう
にしている。なお、比抵抗のより望ましい範囲は2〜4
0mΩ・cmである。
【0018】また、導電層の組成を、TaあるいはNb
が20〜40atm%の範囲になるように選んでいる。
40atm%を越えると、金属成分が過剰となり耐摩滅
性が十分でなくなる。また、20atm%未満の場合、
成膜条件によっては、充分な帯電防止機能が得られない
ことがある。なお、より好適な組成範囲は15〜35a
tm%である。また、金属成分以外の残部は、実質的に
は珪素と酸素から構成されている。この場合、珪素と酸
素のatm%比を、珪素/酸素=1/2〜1/3として
いる。この範囲から逸脱すると、導電層の耐摩滅性が悪
くなり、また、発熱抵抗体層を形成する工程との共通化
が困難になる。
が20〜40atm%の範囲になるように選んでいる。
40atm%を越えると、金属成分が過剰となり耐摩滅
性が十分でなくなる。また、20atm%未満の場合、
成膜条件によっては、充分な帯電防止機能が得られない
ことがある。なお、より好適な組成範囲は15〜35a
tm%である。また、金属成分以外の残部は、実質的に
は珪素と酸素から構成されている。この場合、珪素と酸
素のatm%比を、珪素/酸素=1/2〜1/3として
いる。この範囲から逸脱すると、導電層の耐摩滅性が悪
くなり、また、発熱抵抗体層を形成する工程との共通化
が困難になる。
【0019】なお、上記した比抵抗や組成の範囲をもっ
た導電層は、例えばTaあるいはNbが45〜65mo
l%で、残部が実質的にSiO2 から成る焼結体ターゲ
ットを用い、Arガス雰囲気中でスパッタリングを行う
ことによって形成できる。また、このプロセスは、その
まま発熱抵抗体層の形成にも利用でき、工程を共通化で
きる。
た導電層は、例えばTaあるいはNbが45〜65mo
l%で、残部が実質的にSiO2 から成る焼結体ターゲ
ットを用い、Arガス雰囲気中でスパッタリングを行う
ことによって形成できる。また、このプロセスは、その
まま発熱抵抗体層の形成にも利用でき、工程を共通化で
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、感
熱記録部の要部を断面した図1を参照して説明する。符
号11はアルミナ等のセラミック支持基体で、支持基体
11上にグレーズ層12が形成されている。支持基体1
1やグレーズ層12上に発熱抵抗体層13が設けられて
いる。発熱抵抗体層13は、TaSiOやNbSiOな
どで形成され、アレイ状に配列された多数の抵抗体を構
成している。
熱記録部の要部を断面した図1を参照して説明する。符
号11はアルミナ等のセラミック支持基体で、支持基体
11上にグレーズ層12が形成されている。支持基体1
1やグレーズ層12上に発熱抵抗体層13が設けられて
いる。発熱抵抗体層13は、TaSiOやNbSiOな
どで形成され、アレイ状に配列された多数の抵抗体を構
成している。
【0021】また、発熱抵抗体層13上に電極層14が
設けられている。電極層14は、発熱抵抗体層13で構
成された多数の抵抗体と共通に接続する共通電極や多数
の抵抗体とそれぞれ個別に接続する個別電極を構成して
いる。そして、印画を行う際、多数の抵抗体の中から所
定の抵抗体を選択し、選択された抵抗体に電流を供給し
発熱させる構成になっている。なお、電極から電流が供
給されると、抵抗体は、電極層14、すなわち共通電極
と個別電極で挟まれた領域が発熱部分13aとなって発
熱する。
設けられている。電極層14は、発熱抵抗体層13で構
成された多数の抵抗体と共通に接続する共通電極や多数
の抵抗体とそれぞれ個別に接続する個別電極を構成して
いる。そして、印画を行う際、多数の抵抗体の中から所
定の抵抗体を選択し、選択された抵抗体に電流を供給し
発熱させる構成になっている。なお、電極から電流が供
給されると、抵抗体は、電極層14、すなわち共通電極
と個別電極で挟まれた領域が発熱部分13aとなって発
熱する。
【0022】また、発熱抵抗体層13や電極層14上に
保護層15が形成されている。保護層15は、SiON
等の電気絶縁性の材料が用いられ、発熱抵抗体層13の
少なくとも発熱部分13aを被覆するように形成され
る。
保護層15が形成されている。保護層15は、SiON
等の電気絶縁性の材料が用いられ、発熱抵抗体層13の
少なくとも発熱部分13aを被覆するように形成され
る。
【0023】そして、保護層15上に帯電防止用の導電
層16が設けられている。導電層16は、例えばTaS
iOやNbSiOなど発熱抵抗体層13と同一の材料で
形成され、帯電が生じないように比抵抗が50mΩ・c
m以下に設定されている。したがって、導電層16を電
極などに接続して電荷を逃がす必要はない。しかし、電
極層14が構成する共通電極、あるいは個別電極に接続
して、電荷を逃がす構成にすることもできる。
層16が設けられている。導電層16は、例えばTaS
iOやNbSiOなど発熱抵抗体層13と同一の材料で
形成され、帯電が生じないように比抵抗が50mΩ・c
m以下に設定されている。したがって、導電層16を電
極などに接続して電荷を逃がす必要はない。しかし、電
極層14が構成する共通電極、あるいは個別電極に接続
して、電荷を逃がす構成にすることもできる。
【0024】ここで、上記した構造のサーマルヘッドを
製造する方法について、図1に付された符号を引用して
説明する。まず、グレーズ層12が部分的に設けられた
支持基体11上に、TaSiOの発熱抵抗体層13をス
パッタリング法で形成する。そして、発熱抵抗体層13
上にAlの電極層14、すなわち個別電極や共通電極
を、スパッタリング法あるいは蒸着法、そして、フォト
エングレービングプロセスを用いた所定のパタ−ニング
で形成する。
製造する方法について、図1に付された符号を引用して
説明する。まず、グレーズ層12が部分的に設けられた
支持基体11上に、TaSiOの発熱抵抗体層13をス
パッタリング法で形成する。そして、発熱抵抗体層13
上にAlの電極層14、すなわち個別電極や共通電極
を、スパッタリング法あるいは蒸着法、そして、フォト
エングレービングプロセスを用いた所定のパタ−ニング
で形成する。
【0025】さらに、発熱抵抗体層13が構成する抵抗
体の発熱部分13aを少なくとも被覆するように、Si
ONの保護層15をスパッタリング法で形成する。保護
層15を形成した後、保護層15上に、少なくとも抵抗
体の発熱部分13aを被覆するように帯電防止用の導電
層16をスパッタリング法で形成する。このとき、導電
層16として発熱抵抗体層13と同じTaSiOを使用
する場合、導電層16を形成する工程は、発熱抵抗体層
13を形成するスパッタリング装置や工程をそのまま利
用できる。なお、導電層16をパタ−ニングする場合は
例えばマスクスパッタが用いられる。しかし、パタ−ニ
ングの形状によっては、全面スパッタで導電層15を形
成した後、フォトエングレービングプロセスでパタ−ニ
ングする方法もある。その後、電気トリミング法によっ
て抵抗体の抵抗値を均一化し、実装工程を経てサーマル
ヘッドを完成する。
体の発熱部分13aを少なくとも被覆するように、Si
ONの保護層15をスパッタリング法で形成する。保護
層15を形成した後、保護層15上に、少なくとも抵抗
体の発熱部分13aを被覆するように帯電防止用の導電
層16をスパッタリング法で形成する。このとき、導電
層16として発熱抵抗体層13と同じTaSiOを使用
する場合、導電層16を形成する工程は、発熱抵抗体層
13を形成するスパッタリング装置や工程をそのまま利
用できる。なお、導電層16をパタ−ニングする場合は
例えばマスクスパッタが用いられる。しかし、パタ−ニ
ングの形状によっては、全面スパッタで導電層15を形
成した後、フォトエングレービングプロセスでパタ−ニ
ングする方法もある。その後、電気トリミング法によっ
て抵抗体の抵抗値を均一化し、実装工程を経てサーマル
ヘッドを完成する。
【0026】上記した方法を用いて、帯電防止用導電層
の厚さがそれぞれ、0(なし)、0.1、0.2、0.
4、0.6、0.8μmで、また、解像度が150dp
iの昇華型熱転写方式のサーマルヘッドを製造し、ビデ
オプリンタに組み込み、実機試験を行った。
の厚さがそれぞれ、0(なし)、0.1、0.2、0.
4、0.6、0.8μmで、また、解像度が150dp
iの昇華型熱転写方式のサーマルヘッドを製造し、ビデ
オプリンタに組み込み、実機試験を行った。
【0027】このとき、導電層を設けていないものは3
00枚印画した時点で保護膜が静電破壊を起こし使用に
耐えられなくなった。導電層の厚さが0.1μmのもの
は3050枚で静電破壊が起き、この時点で導電層は摩
滅し消失した。また、厚さが0.2μmのものは509
0枚まで印画でき、実用的な寿命の指標とされる500
0枚を越えた。厚さが0.4μm以上のものはいずれ
も、6000枚印画してもなんら問題を生じなかった。
しかし、導電層の厚さが0.6μmを越えると、導電層
が厚くなった分、導電層の形成に時間がかかり、また、
必要な材料も多くなるため、生産性が低下しコスト高と
なる。したがって、品質が過剰と考えられる。なお、厚
さが0.2μmのものでも、比抵抗が1mΩ・cm未
満、あるいは金属組成が40atm%を越えると500
0枚の印画を行えないことが多くなった。
00枚印画した時点で保護膜が静電破壊を起こし使用に
耐えられなくなった。導電層の厚さが0.1μmのもの
は3050枚で静電破壊が起き、この時点で導電層は摩
滅し消失した。また、厚さが0.2μmのものは509
0枚まで印画でき、実用的な寿命の指標とされる500
0枚を越えた。厚さが0.4μm以上のものはいずれ
も、6000枚印画してもなんら問題を生じなかった。
しかし、導電層の厚さが0.6μmを越えると、導電層
が厚くなった分、導電層の形成に時間がかかり、また、
必要な材料も多くなるため、生産性が低下しコスト高と
なる。したがって、品質が過剰と考えられる。なお、厚
さが0.2μmのものでも、比抵抗が1mΩ・cm未
満、あるいは金属組成が40atm%を越えると500
0枚の印画を行えないことが多くなった。
【0028】なお、上記の実施形態では、発熱抵抗体層
と帯電防止用の導電層は同じ材料を使用した例で説明し
ている。しかし、これらの材料は同じである必要はな
く、例えば、発熱抵抗体層がNbSiOで、導電層がT
aSiOという組み合わせを用いることもできる。
と帯電防止用の導電層は同じ材料を使用した例で説明し
ている。しかし、これらの材料は同じである必要はな
く、例えば、発熱抵抗体層がNbSiOで、導電層がT
aSiOという組み合わせを用いることもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、保護層の絶縁破壊を防
止したサーマルヘッドを実現できる。
止したサーマルヘッドを実現できる。
【図1】本発明の実施の形態を説明する概略の断面図で
ある。
ある。
【図2】従来例を説明する概略の断面図である。
11…支持基体 12…グレーズ層 13…発熱抵抗体層 14…電極層 15…保護層 16…導電層
Claims (5)
- 【請求項1】 支持基体と、この支持基体上に形成され
た発熱抵抗体層と、この発熱抵抗体層上に形成された電
極層と、前記発熱抵抗体層の少なくとも発熱部分を被覆
する電気絶縁性の保護層と、この保護層上に形成された
導電層とを具備したサーマルヘッドにおいて、前記導電
層は、3A〜7A族から選択された1種以上の金属元素
と、珪素と酸素を主成分とするサーメットからなること
を特徴とするサーマルヘッド。 - 【請求項2】 金属元素が、TaあるいはNbであるこ
とを特徴とする請求項1記載のサーマルヘッド。 - 【請求項3】 導電層の厚さが、0.2〜0.6μmの
範囲にあることを特徴とする請求項1または請求項2記
載のサーマルヘッド。 - 【請求項4】 導電層の比抵抗が、1〜50mΩ・cm
の範囲にあることを特徴とする請求項1または請求項2
記載のサーマルヘッド。 - 【請求項5】 導電層の組成が、TaあるいはNbが2
0〜40atm%の範囲で、残部が実質的に珪素と酸素
で、かつ、珪素と酸素のatm%比の値が1/2〜1/
3の範囲であることを特徴とする請求項2乃至請求項4
のいずれか1つに記載のサーマルヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19060896A JPH1034990A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | サーマルヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19060896A JPH1034990A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | サーマルヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1034990A true JPH1034990A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16260908
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19060896A Abandoned JPH1034990A (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | サーマルヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1034990A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7791625B2 (en) | 2007-11-30 | 2010-09-07 | Tdk Corporation | Thermalhead, method for manufacture of same, and printing device provided with same |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP19060896A patent/JPH1034990A/ja not_active Abandoned
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7791625B2 (en) | 2007-11-30 | 2010-09-07 | Tdk Corporation | Thermalhead, method for manufacture of same, and printing device provided with same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041222 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041228 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A762 | Written abandonment of application |
Effective date: 20050228 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |