JPH1036166A - 低温焼成磁器組成物 - Google Patents
低温焼成磁器組成物Info
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- JPH1036166A JPH1036166A JP8192477A JP19247796A JPH1036166A JP H1036166 A JPH1036166 A JP H1036166A JP 8192477 A JP8192477 A JP 8192477A JP 19247796 A JP19247796 A JP 19247796A JP H1036166 A JPH1036166 A JP H1036166A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C14/00—Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix
- C03C14/004—Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix the non-glass component being in the form of particles or flakes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C8/00—Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
- C03C8/14—Glass frit mixtures having non-frit additions, e.g. opacifiers, colorants, mill-additions
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- Materials Engineering (AREA)
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- Ceramic Engineering (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高周波域における比誘電率が5以下であって2
00MPa以上の抗折強度を有し、かつ900〜100
0℃で焼成可能であり、同時焼成でCu、Ag、Auを
配線導体とした多層化が可能な高周波用のアンテナ用基
板材料又は各種配線基板材料に好適な低温焼成磁器組成
物を得る。 【解決手段】900〜1000℃の焼成温度で緻密化す
る焼結体で、その組成が5〜20重量%のB2 O3 −Z
nO−SiO2 −Na2 O−Al2 O3 系ガラスと、酸
化物換算で1〜10重量%のLiと、79〜90重量%
のSiO2 から成り、900〜1000℃の焼成温度で
緻密化する焼結体で、その比誘電率が5以下で、抗折強
度が200MPa以上である。
00MPa以上の抗折強度を有し、かつ900〜100
0℃で焼成可能であり、同時焼成でCu、Ag、Auを
配線導体とした多層化が可能な高周波用のアンテナ用基
板材料又は各種配線基板材料に好適な低温焼成磁器組成
物を得る。 【解決手段】900〜1000℃の焼成温度で緻密化す
る焼結体で、その組成が5〜20重量%のB2 O3 −Z
nO−SiO2 −Na2 O−Al2 O3 系ガラスと、酸
化物換算で1〜10重量%のLiと、79〜90重量%
のSiO2 から成り、900〜1000℃の焼成温度で
緻密化する焼結体で、その比誘電率が5以下で、抗折強
度が200MPa以上である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低抵抗の銅(C
u)や銀(Ag)、あるいは金(Au)等と同時焼成が
可能な低温焼成磁器組成物に関するもので、とりわけ比
誘電率と誘電正接が小さい程、優れた放射特性を示すア
ンテナ用材料や、信号の伝搬遅延時間及び伝送損失を小
さくすることが可能な高周波多層配線基板用材料等に好
適な低温焼成磁器組成物に関するものである。
u)や銀(Ag)、あるいは金(Au)等と同時焼成が
可能な低温焼成磁器組成物に関するもので、とりわけ比
誘電率と誘電正接が小さい程、優れた放射特性を示すア
ンテナ用材料や、信号の伝搬遅延時間及び伝送損失を小
さくすることが可能な高周波多層配線基板用材料等に好
適な低温焼成磁器組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より各種アンテナ用材料としては、
比誘電率が2〜3と小さく加工性に優れたテフロンや、
比誘電率は9〜10、あるいは12〜13と前記テフロ
ンよりはそれぞれ大きいものの、特に高周波の信号を中
間周波の信号に変換して送受信する回路(RF/IF回
路)を有するアンテナでは、配線基板との比誘電率が同
程度であり前記回路との一体化に優れるアルミナ(Al
2 O3 )やガリウムヒ素(GaAs)等や、前記テフロ
ンとAl2 O3 やGaAsの中間の特性を有する比誘電
率が4〜5を示す石英等が用いられている。
比誘電率が2〜3と小さく加工性に優れたテフロンや、
比誘電率は9〜10、あるいは12〜13と前記テフロ
ンよりはそれぞれ大きいものの、特に高周波の信号を中
間周波の信号に変換して送受信する回路(RF/IF回
路)を有するアンテナでは、配線基板との比誘電率が同
程度であり前記回路との一体化に優れるアルミナ(Al
2 O3 )やガリウムヒ素(GaAs)等や、前記テフロ
ンとAl2 O3 やGaAsの中間の特性を有する比誘電
率が4〜5を示す石英等が用いられている。
【0003】前記アンテナ用材料の特性に影響するもの
としては、誘電体損や導体損、放射損等の各種損失があ
り、とりわけ前記導体損を低減するためには導体抵抗を
小さくするとともに、前記誘電体損を低減するために比
誘電率と誘電正接が小さいことが望ましい。
としては、誘電体損や導体損、放射損等の各種損失があ
り、とりわけ前記導体損を低減するためには導体抵抗を
小さくするとともに、前記誘電体損を低減するために比
誘電率と誘電正接が小さいことが望ましい。
【0004】そこで、導体抵抗の小さい材料としてCu
やAg、Au等を用い、前記テフロンやAl2 O3 、G
aAs等の絶縁基体に配線パターンを形成することが考
えられるが、これら絶縁基体に前記低抵抗導体で所定の
配線パターンを形成するには、一般に銅箔貼付法やスパ
ッタリング法、フォトリソグラフ法等を採用しなければ
ならない。
やAg、Au等を用い、前記テフロンやAl2 O3 、G
aAs等の絶縁基体に配線パターンを形成することが考
えられるが、これら絶縁基体に前記低抵抗導体で所定の
配線パターンを形成するには、一般に銅箔貼付法やスパ
ッタリング法、フォトリソグラフ法等を採用しなければ
ならない。
【0005】しかしながら、アンテナ材料としては前記
銅箔貼付法では一層当たりの厚さが厚くなること、また
スパッタリング法では単板にしか適用できないこと、フ
ォトリソグラフ法では所定の厚さ範囲内で多数の積層は
可能ではあるものの、多くの工程を必要とし、製造コス
トの増加を招くこと等から、前記低抵抗導体で配線パタ
ーンを形成しても積層数が制限されるか、積層すること
自体が困難であるという問題があった。
銅箔貼付法では一層当たりの厚さが厚くなること、また
スパッタリング法では単板にしか適用できないこと、フ
ォトリソグラフ法では所定の厚さ範囲内で多数の積層は
可能ではあるものの、多くの工程を必要とし、製造コス
トの増加を招くこと等から、前記低抵抗導体で配線パタ
ーンを形成しても積層数が制限されるか、積層すること
自体が困難であるという問題があった。
【0006】一方、高周波多層配線基板用材料として
は、従来から配線基板用として多用されてきたアルミナ
セラミックスでは、焼成温度が1500〜1600℃と
高いことから、同時焼成可能な配線導体としては導体抵
抗が高いタングステン(W)やモリブデン(Mo)等の
高融点金属を使用しなければならず、そのために高周波
域においては高い導体抵抗が信号の伝送損失を大きくし
てしまうという問題があった。
は、従来から配線基板用として多用されてきたアルミナ
セラミックスでは、焼成温度が1500〜1600℃と
高いことから、同時焼成可能な配線導体としては導体抵
抗が高いタングステン(W)やモリブデン(Mo)等の
高融点金属を使用しなければならず、そのために高周波
域においては高い導体抵抗が信号の伝送損失を大きくし
てしまうという問題があった。
【0007】その上、近年の高度情報化時代にあって
は、情報伝達はより高速化、高周波化が進み、搭載され
る半導体素子もより高速化、高集積化され、更に実装の
より高密度化が要求されるようになっており、従来のア
ルミナセラミックスでは比誘電率が3GHzの周波数域
で9〜9.5程度とかなり大きいことから、アルミナセ
ラミックス自体が昨今の高周波用の配線基板材料として
は不適当であると言われている。
は、情報伝達はより高速化、高周波化が進み、搭載され
る半導体素子もより高速化、高集積化され、更に実装の
より高密度化が要求されるようになっており、従来のア
ルミナセラミックスでは比誘電率が3GHzの周波数域
で9〜9.5程度とかなり大きいことから、アルミナセ
ラミックス自体が昨今の高周波用の配線基板材料として
は不適当であると言われている。
【0008】そこで、前記低抵抗のCuやAg、Au等
から成る配線導体を簡便なスクリーン印刷法で形成で
き、積層も容易かつ同時焼成可能な低温焼成磁器組成物
として、例えば、SiO2 、Al2 O3 、MgO等を主
成分とするガラス組成物とセラミックスの混合物から成
るガラスセラミックスが提案されているが、機械的強度
の更なる向上、及び演算処理の高速化の要求は更に高ま
り、高強度でより低い比誘電率を有するガラスセラミッ
クスの開発が望まれている。
から成る配線導体を簡便なスクリーン印刷法で形成で
き、積層も容易かつ同時焼成可能な低温焼成磁器組成物
として、例えば、SiO2 、Al2 O3 、MgO等を主
成分とするガラス組成物とセラミックスの混合物から成
るガラスセラミックスが提案されているが、機械的強度
の更なる向上、及び演算処理の高速化の要求は更に高ま
り、高強度でより低い比誘電率を有するガラスセラミッ
クスの開発が望まれている。
【0009】その結果、1000℃以下の低温焼成が可
能で、十分な機械的強度が確保でき、高速演算処理に十
分対応可能なより低い比誘電率を有する配線基板材料と
して、ホウケイ酸ガラスとコージェライト、及びアルミ
ナから成るガラスセラミックスが提案されている(特開
平4−238838号公報参照)。
能で、十分な機械的強度が確保でき、高速演算処理に十
分対応可能なより低い比誘電率を有する配線基板材料と
して、ホウケイ酸ガラスとコージェライト、及びアルミ
ナから成るガラスセラミックスが提案されている(特開
平4−238838号公報参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記提
案のガラスセラミックスは、比誘電率を4〜5程度とす
ることは可能なものの、抗折強度が100〜150MP
a程度と低く、アンテナ用や高周波用の各種材料として
要求される比誘電率、及び機械的強度等の諸特性全てを
必ずしも満足するものではないという課題があった。
案のガラスセラミックスは、比誘電率を4〜5程度とす
ることは可能なものの、抗折強度が100〜150MP
a程度と低く、アンテナ用や高周波用の各種材料として
要求される比誘電率、及び機械的強度等の諸特性全てを
必ずしも満足するものではないという課題があった。
【0011】
【発明の目的】本発明は、前記課題を解消せんとして成
されたもので、その目的は、高周波域における比誘電率
が5以下であって200MPa以上の抗折強度を有し、
かつ900〜1000℃の温度で焼成可能であり、同時
焼成でCu、Ag、Au等の低抵抗材料を配線導体とし
た多層化が可能な高周波用のアンテナ用基板材料あるい
は各種配線基板材料に好適な低温焼成磁器組成物を提供
することにある。
されたもので、その目的は、高周波域における比誘電率
が5以下であって200MPa以上の抗折強度を有し、
かつ900〜1000℃の温度で焼成可能であり、同時
焼成でCu、Ag、Au等の低抵抗材料を配線導体とし
た多層化が可能な高周波用のアンテナ用基板材料あるい
は各種配線基板材料に好適な低温焼成磁器組成物を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を鋭意検討した結果、軟化点が約560℃であるB2O
3 −ZnO−SiO2 −Na2 O−Al2 O3 系ガラス
と、比誘電率が約3.7のSiO2 、及びLiの酸化物
から成るフィラーを用い、前記ガラスに対するそれらフ
ィラーの組成比を大とすることにより、焼成温度を10
00℃以下と低くすることが可能となるとともに、比誘
電率及び誘電正接をも低くすることが可能となり、かつ
十分な強度も確保できることを知見し、本発明に至っ
た。
を鋭意検討した結果、軟化点が約560℃であるB2O
3 −ZnO−SiO2 −Na2 O−Al2 O3 系ガラス
と、比誘電率が約3.7のSiO2 、及びLiの酸化物
から成るフィラーを用い、前記ガラスに対するそれらフ
ィラーの組成比を大とすることにより、焼成温度を10
00℃以下と低くすることが可能となるとともに、比誘
電率及び誘電正接をも低くすることが可能となり、かつ
十分な強度も確保できることを知見し、本発明に至っ
た。
【0013】即ち、本発明の低温焼成磁器組成物は、9
00〜1000℃の焼成温度で緻密化する焼結体で、そ
の組成が5〜20重量%の軟化点が約560℃であるB
2 O3 −ZnO−SiO2 −Na2 O−Al2 O3 系ガ
ラスと、酸化物換算で1〜10重量%のLiと、79〜
90重量%のSiO2 から成り、得られた焼結体の比誘
電率が5以下で、抗折強度が200MPa以上であるこ
とを特徴とするものである。
00〜1000℃の焼成温度で緻密化する焼結体で、そ
の組成が5〜20重量%の軟化点が約560℃であるB
2 O3 −ZnO−SiO2 −Na2 O−Al2 O3 系ガ
ラスと、酸化物換算で1〜10重量%のLiと、79〜
90重量%のSiO2 から成り、得られた焼結体の比誘
電率が5以下で、抗折強度が200MPa以上であるこ
とを特徴とするものである。
【0014】また、前記B2 O3 −ZnO−SiO2 −
Na2 O−Al2 O3 系ガラスが8〜16重量%と、L
iが酸化物換算で4〜8重量%と、SiO2 が80〜8
7重量%から成るものがより望ましい。
Na2 O−Al2 O3 系ガラスが8〜16重量%と、L
iが酸化物換算で4〜8重量%と、SiO2 が80〜8
7重量%から成るものがより望ましい。
【0015】
【作用】本発明の低温焼成磁器組成物によれば、B2 O
3 −ZnO−SiO2 −Na2O−Al2 O3 系ガラス
を用いることにより、Li及びSiO2 より成るフィラ
ー粒子中に分散させた前記ガラスは、低温で流動してフ
ィラーを濡らし、少量でフィラー間の空隙を充填するこ
とができる。
3 −ZnO−SiO2 −Na2O−Al2 O3 系ガラス
を用いることにより、Li及びSiO2 より成るフィラ
ー粒子中に分散させた前記ガラスは、低温で流動してフ
ィラーを濡らし、少量でフィラー間の空隙を充填するこ
とができる。
【0016】また、フィラー成分として用いるLiは、
前記ガラスの軟化点を更に低下するように作用し、同じ
くSiO2 はそれ自体、比誘電率が3〜4と低く、前記
ガラスとSiO2 から成るガラスセラミックスのガラス
は結晶化していないことから、比誘電率が4〜5程度と
なる。
前記ガラスの軟化点を更に低下するように作用し、同じ
くSiO2 はそれ自体、比誘電率が3〜4と低く、前記
ガラスとSiO2 から成るガラスセラミックスのガラス
は結晶化していないことから、比誘電率が4〜5程度と
なる。
【0017】一方、前記SiO2 は誘電正接が約0.0
008と小さいことから、ガラスセラミックス中の組成
比を大きくすることにより、その誘電正接も小さくで
き、高周波用に最適な低い比誘電率と誘電正接を得るこ
とができる。
008と小さいことから、ガラスセラミックス中の組成
比を大きくすることにより、その誘電正接も小さくで
き、高周波用に最適な低い比誘電率と誘電正接を得るこ
とができる。
【0018】更に、前記ガラスとSiO2 だけでは、緻
密な焼結体が得られない場合もあるが、Liを含有させ
ることで前記ガラスの軟化点が低下することから緻密化
が可能となると考えられ、得られた焼結体の強度は高く
なる。
密な焼結体が得られない場合もあるが、Liを含有させ
ることで前記ガラスの軟化点が低下することから緻密化
が可能となると考えられ、得られた焼結体の強度は高く
なる。
【0019】更に、本発明の低温焼成磁器組成物は、9
00〜1000℃の低温度でCu、Ag、Auの配線導
体と同時に焼成できることから、これらの配線導体を具
備した多層配線基板等の微細配線化が容易に達成できる
ことになる。
00〜1000℃の低温度でCu、Ag、Auの配線導
体と同時に焼成できることから、これらの配線導体を具
備した多層配線基板等の微細配線化が容易に達成できる
ことになる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の低温焼成磁器組成物中の
B2 O3 −ZnO−SiO2 −Na2 O−Al2 O3 系
ガラスが5重量%未満の場合、他のフィラーの量が所定
範囲内であっても、フィラー粒子間の空隙が充填され
ず、焼結不良となり、緻密な焼結体が得られず、逆に2
0重量%を越えると過焼結となり、ボイドが発生して同
様に緻密な焼結体が得られなくなる。
B2 O3 −ZnO−SiO2 −Na2 O−Al2 O3 系
ガラスが5重量%未満の場合、他のフィラーの量が所定
範囲内であっても、フィラー粒子間の空隙が充填され
ず、焼結不良となり、緻密な焼結体が得られず、逆に2
0重量%を越えると過焼結となり、ボイドが発生して同
様に緻密な焼結体が得られなくなる。
【0021】従って、前記ガラスの量は5〜20重量%
に特定され、特に強度を大とし誘電正接を小さくすると
いう点からは、8〜16重量%がより望ましい。
に特定され、特に強度を大とし誘電正接を小さくすると
いう点からは、8〜16重量%がより望ましい。
【0022】また、前記ガラスとSiO2 の量はそれぞ
れ限定範囲内であってもLiの含有量が1重量%未満の
場合には、前記ガラスの軟化点が下がらないことから緻
密な焼結体が得られず、10重量%を越えると過焼結と
なり、ボイドが発生して焼結不良となる。
れ限定範囲内であってもLiの含有量が1重量%未満の
場合には、前記ガラスの軟化点が下がらないことから緻
密な焼結体が得られず、10重量%を越えると過焼結と
なり、ボイドが発生して焼結不良となる。
【0023】従って、前記Liの量は酸化物換算で1〜
10重量%となり、より望ましくは4〜8重量%とな
る。
10重量%となり、より望ましくは4〜8重量%とな
る。
【0024】一方、SiO2 の量が79重量%未満の場
合、ガラス量が多く成り過ぎて過焼結となり、90重量
%を越えると逆にガラス量が少な過ぎて焼結不良とな
り、いずれの場合も誘電正接が大となる。
合、ガラス量が多く成り過ぎて過焼結となり、90重量
%を越えると逆にガラス量が少な過ぎて焼結不良とな
り、いずれの場合も誘電正接が大となる。
【0025】従って、SiO2 の量は、79〜90重量
%に特定され、誘電正接の点からは、80〜87重量%
がより好適である。
%に特定され、誘電正接の点からは、80〜87重量%
がより好適である。
【0026】次に、焼成温度が900℃未満の場合に
は、原料の配合量がそれぞれ所定の量であっても焼結不
良となるものがあり、得られる焼結体は強度が低く、誘
電正接が大となり、逆に1000℃を越えると過焼結と
なるものが多く、焼結不良の場合と同じく得られた焼結
体は強度が低く、誘電正接が大となる他、CuやAg、
Auの導体を用いて同時焼成することができなくなる。
は、原料の配合量がそれぞれ所定の量であっても焼結不
良となるものがあり、得られる焼結体は強度が低く、誘
電正接が大となり、逆に1000℃を越えると過焼結と
なるものが多く、焼結不良の場合と同じく得られた焼結
体は強度が低く、誘電正接が大となる他、CuやAg、
Auの導体を用いて同時焼成することができなくなる。
【0027】また、かかる低温焼成磁器組成物を用いて
配線基板を作製する場合には、例えば、原料粉末の混合
物を公知のテープ成形法、即ちドクターブレード法や圧
延法等に従い、絶縁層形成用のグリーンシートを成形し
た後、そのシート表面に配線層用のメタライズとして、
CuやAg、Auの粉末、特にCu粉末を含む金属ペー
ストを用いて配線パターンをスクリーン印刷、グラビア
印刷、オフセット印刷等の手段により形成するととも
に、必要に応じてシートにスルーホールを形成して該ス
ルーホール内に前記ペーストを充填し、次いで複数のシ
ートを積層圧着した後、N2 やArガス等の非酸化性雰
囲気中、前記焼成温度で焼成することにより、配線層と
絶縁層とを同時に焼成することができる。
配線基板を作製する場合には、例えば、原料粉末の混合
物を公知のテープ成形法、即ちドクターブレード法や圧
延法等に従い、絶縁層形成用のグリーンシートを成形し
た後、そのシート表面に配線層用のメタライズとして、
CuやAg、Auの粉末、特にCu粉末を含む金属ペー
ストを用いて配線パターンをスクリーン印刷、グラビア
印刷、オフセット印刷等の手段により形成するととも
に、必要に応じてシートにスルーホールを形成して該ス
ルーホール内に前記ペーストを充填し、次いで複数のシ
ートを積層圧着した後、N2 やArガス等の非酸化性雰
囲気中、前記焼成温度で焼成することにより、配線層と
絶縁層とを同時に焼成することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の低温焼成磁器組成物について
具体的に詳述する。先ず、平均粒径が5μm以下のB2
O3 −ZnO−SiO2 −Na2 O−Al2 O3 系ガラ
スと、平均粒径が10μm以下のLiの炭酸塩、及び平
均粒径が5μm以下のSiO2 を表1の組成に従って混
合した。
具体的に詳述する。先ず、平均粒径が5μm以下のB2
O3 −ZnO−SiO2 −Na2 O−Al2 O3 系ガラ
スと、平均粒径が10μm以下のLiの炭酸塩、及び平
均粒径が5μm以下のSiO2 を表1の組成に従って混
合した。
【0029】そして、前記混合物に有機バインダー、可
塑剤、有機溶媒を添加して泥漿を調製し、該泥漿を乾燥
してメッシュパスすることにより、成形用粉末を作製し
た後、該成形用粉末をプレス成形して厚さが6.5mm
の円柱状と、厚さが4.5mmの平板状の2種類の成形
体を得た。
塑剤、有機溶媒を添加して泥漿を調製し、該泥漿を乾燥
してメッシュパスすることにより、成形用粉末を作製し
た後、該成形用粉末をプレス成形して厚さが6.5mm
の円柱状と、厚さが4.5mmの平板状の2種類の成形
体を得た。
【0030】かくして得られた成形体を、大気中、45
0℃の温度で脱バインダーした後、表1に示す条件にて
焼成して低温焼成磁器組成物の焼結体を得た。
0℃の温度で脱バインダーした後、表1に示す条件にて
焼成して低温焼成磁器組成物の焼結体を得た。
【0031】尚、ホウケイ酸ガラスとコージェライトか
ら成るガラスセラミックスを比較例とし、平均粒径が5
μm以下のAl2 O3 −SiO2 −ZnO−B2 O3 −
MgO系ガラス90重量%に、平均粒径が5μm以下の
コージェライトを10重量%添加したものを、前記同様
にして焼結体を作製した。
ら成るガラスセラミックスを比較例とし、平均粒径が5
μm以下のAl2 O3 −SiO2 −ZnO−B2 O3 −
MgO系ガラス90重量%に、平均粒径が5μm以下の
コージェライトを10重量%添加したものを、前記同様
にして焼結体を作製した。
【0032】
【表1】
【0033】前記評価用の焼結体を用いて焼結性及び比
誘電率、誘電正接、抗折強度をそれぞれ以下の方法で測
定評価した。
誘電率、誘電正接、抗折強度をそれぞれ以下の方法で測
定評価した。
【0034】先ず、前記評価用の焼結体を浸透探傷液に
浸漬して該液の浸透の有無を目視検査し、浸透が認めら
れなかったものを焼結性が良であると判定した。
浸漬して該液の浸透の有無を目視検査し、浸透が認めら
れなかったものを焼結性が良であると判定した。
【0035】一方、比誘電率及び誘電正接は、前記円柱
状の焼結体から直径10mm、厚さ5mmの試料を切り
出し、10〜30GHzにてネットワークアナライザ
ー、シンセサイズドスイーパーを用いて円柱共振器法に
より測定した。
状の焼結体から直径10mm、厚さ5mmの試料を切り
出し、10〜30GHzにてネットワークアナライザ
ー、シンセサイズドスイーパーを用いて円柱共振器法に
より測定した。
【0036】具体的には、直径50mmの銅板治具の間
に前記試料を挟んで測定し、共振器のTE011モード
の共振特性から比誘電率、誘電正接を算出した。
に前記試料を挟んで測定し、共振器のTE011モード
の共振特性から比誘電率、誘電正接を算出した。
【0037】次に、抗折強度は前記平板状の焼結体から
JISR1601の規格に準じて4点曲げ試験片を切り
出し、上スパン10mm、下スパン30mmで4点曲げ
試験を行い抗折強度を算出した。
JISR1601の規格に準じて4点曲げ試験片を切り
出し、上スパン10mm、下スパン30mmで4点曲げ
試験を行い抗折強度を算出した。
【0038】
【表2】
【0039】表の結果から明らかなように、本発明の請
求範囲外の試料番号1、10、11、17、18、2
4、25では、焼結性が悪く、抗折強度も200MPa
未満と低く、同じく焼成温度が1000℃を越える試料
番号34では、焼結性は良いものの抗折強度が200M
Pa未満と低く、またガラスの種類が異なる試料番号3
5及び36は焼結性が悪い上、誘電特性が測定できず、
抗折強度も200MPa未満と低いものとなっており、
比較例の試料番号37では焼結性は良いものの、抗折強
度が200MPa未満と低くなっている。
求範囲外の試料番号1、10、11、17、18、2
4、25では、焼結性が悪く、抗折強度も200MPa
未満と低く、同じく焼成温度が1000℃を越える試料
番号34では、焼結性は良いものの抗折強度が200M
Pa未満と低く、またガラスの種類が異なる試料番号3
5及び36は焼結性が悪い上、誘電特性が測定できず、
抗折強度も200MPa未満と低いものとなっており、
比較例の試料番号37では焼結性は良いものの、抗折強
度が200MPa未満と低くなっている。
【0040】それに対して、本発明のものはいずれも焼
結性が良く、抗折強度も200MPa以上を示し、誘電
特性も満足すべきものであることが分かる。
結性が良く、抗折強度も200MPa以上を示し、誘電
特性も満足すべきものであることが分かる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の低温焼成磁
器組成物は、比誘電率が低いことからアンテナ用材料と
しては、空中に電磁波を放射する際の反射が小さく放射
効率の良好なアンテナを製造することが可能となり、ま
た、誘電正接が小さいことから誘電体損失が小さく、配
線導体としてCu、Ag、Au等の低抵抗材料を用いる
ことが可能であるため導体損が小さく、アンテナ給電線
の伝送損失を小さくできる。
器組成物は、比誘電率が低いことからアンテナ用材料と
しては、空中に電磁波を放射する際の反射が小さく放射
効率の良好なアンテナを製造することが可能となり、ま
た、誘電正接が小さいことから誘電体損失が小さく、配
線導体としてCu、Ag、Au等の低抵抗材料を用いる
ことが可能であるため導体損が小さく、アンテナ給電線
の伝送損失を小さくできる。
【0042】しかも、高強度のためチップコンデンサや
チップ抵抗等の実装時のリフロー作業、あるいはMMI
C等の半導体素子の実装時のダイボンド作業等に対して
も何ら問題なく、特別な補強を要することなく単体で用
いることができ、アンテナと同一基板上に回路を形成す
ることも可能であり、緻密な焼結体が得られるので、製
造工程における耐薬品性に優れたアンテナが得られる。
チップ抵抗等の実装時のリフロー作業、あるいはMMI
C等の半導体素子の実装時のダイボンド作業等に対して
も何ら問題なく、特別な補強を要することなく単体で用
いることができ、アンテナと同一基板上に回路を形成す
ることも可能であり、緻密な焼結体が得られるので、製
造工程における耐薬品性に優れたアンテナが得られる。
【0043】また、高周波用途のマイクロ波用基板材料
としても最適であり、高速信号伝送が可能な上、小型化
も実現でき、更に高強度化により入出力端子部でのリー
ドの接合や、アンテナ用材料の場合と同様、実装におけ
る基板の信頼性を向上できる上、900〜1000℃の
低温度で焼成可能なため、Cu、Ag、Au等による配
線を同時焼成により形成することができ、各種高周波用
の多層配線基板や半導体素子収納用パッケージの基板と
して好適である。
としても最適であり、高速信号伝送が可能な上、小型化
も実現でき、更に高強度化により入出力端子部でのリー
ドの接合や、アンテナ用材料の場合と同様、実装におけ
る基板の信頼性を向上できる上、900〜1000℃の
低温度で焼成可能なため、Cu、Ag、Au等による配
線を同時焼成により形成することができ、各種高周波用
の多層配線基板や半導体素子収納用パッケージの基板と
して好適である。
Claims (2)
- 【請求項1】ホウケイ酸亜鉛系(B2 O3 −ZnO−S
iO2 −Na2 O−Al2 O3 系)ガラスが5〜20重
量%と、リチウム(Li)が酸化物換算で1〜10重量
%と、シリカ(SiO2 )が79〜90重量%から成
り、900〜1000℃の焼成温度で緻密化する焼結体
であって、該焼結体の比誘電率が3〜5であり、抗折強
度が200MPa以上であることを特徴とする低温焼成
磁器組成物。 - 【請求項2】前記ホウケイ酸亜鉛系(B2 O3 −ZnO
−SiO2 −Na2O−Al2 O3 系)ガラスが8〜1
6重量%と、リチウム(Li)が酸化物換算で4〜8重
量%と、シリカ(SiO2 )が80〜87重量%から成
ることを特徴とする請求項1記載の低温焼成磁器組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19247796A JP3323069B2 (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 低温焼成磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19247796A JP3323069B2 (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 低温焼成磁器組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1036166A true JPH1036166A (ja) | 1998-02-10 |
| JP3323069B2 JP3323069B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=16291950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19247796A Expired - Fee Related JP3323069B2 (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | 低温焼成磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3323069B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002368531A (ja) * | 2001-06-06 | 2002-12-20 | Hitachi Metals Ltd | 表面実装型アンテナとその製造方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6374957A (ja) * | 1986-09-16 | 1988-04-05 | 日本電気株式会社 | 低温焼結性低誘電率無機組成物 |
| JPH01226751A (ja) * | 1988-01-28 | 1989-09-11 | E I Du Pont De Nemours & Co | 誘電性組成物 |
-
1996
- 1996-07-22 JP JP19247796A patent/JP3323069B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6374957A (ja) * | 1986-09-16 | 1988-04-05 | 日本電気株式会社 | 低温焼結性低誘電率無機組成物 |
| JPH01226751A (ja) * | 1988-01-28 | 1989-09-11 | E I Du Pont De Nemours & Co | 誘電性組成物 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002368531A (ja) * | 2001-06-06 | 2002-12-20 | Hitachi Metals Ltd | 表面実装型アンテナとその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3323069B2 (ja) | 2002-09-09 |
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