JPH1036257A - メイラード反応阻害剤 - Google Patents

メイラード反応阻害剤

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JPH1036257A
JPH1036257A JP8353869A JP35386996A JPH1036257A JP H1036257 A JPH1036257 A JP H1036257A JP 8353869 A JP8353869 A JP 8353869A JP 35386996 A JP35386996 A JP 35386996A JP H1036257 A JPH1036257 A JP H1036257A
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JP
Japan
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fat
benzophenone derivative
maillard reaction
soluble
reaction inhibitor
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JP8353869A
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English (en)
Inventor
Norio Yamaguchi
典男 山口
Toshiaki Ariga
敏明 有賀
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Kikkoman Corp
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Kikkoman Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 脂容性ベンゾフェノン誘導体またはその
含有物を含有してなるメイラ−ド反応阻害剤の提供。 【効果】 化粧品の基剤、老化に伴う種々の疾病の予
防、治療薬剤として期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメイラード反応の阻
害剤、詳しくは脂溶性ベンゾフェノン誘導体またはその
含有物を含有してなるメイラード反応阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】タンパク質がブドウ糖等の還元糖と非酵
素的に反応して褐変化する反応は、メイラードにより19
12年に報告され(L. C. Maillard、 Compt. Rend. Soc.
Biol.、72巻、 599頁、1912年)、主に食品科学の分野
で研究されてきた。しかし同様な反応が生体内でも起こ
っている可能性をラーバーらが指摘して(S. Rahber、C
lin. Chem. Acta.、 22巻、 296頁、 1968年)以来、こ
の反応が種々の病変に深く係わっていることが明らかに
されてきた。それで、メイラード反応の阻害剤がこれら
の疾患の予防や治療に効果があるであろうと期待され、
このような観点から種々の薬剤の開発が行われてきた。
【0003】このような薬剤としてはアミノグアニジン
等の各種グアニジン誘導体、D−ペニシラミン、ケルセ
チン、フラボノイド類、ベンゾフェノン類の水溶性カル
ボン酸誘導体等を用いることが提案されてきた(特開昭6
2-249908号公報、特開昭62-249909号公報、特開昭64-56
614号公報、特開昭64-83059号公報、特開平3-240725号
公報、特開平4-368320号公報、Biosci. Biotech. Bioch
em.、 59巻、 2018-2021頁、 1995年)。しかしこれらは
作用が弱いので、実際に使用することができないという
問題を抱えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解消するメイラード反応阻害剤の提供を目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、オトギリソウ属植物の果実の抽出液に強いメ
イラード反応阻害活性が存在する事を見い出した。そし
て、本活性本体が脂溶性ベンゾフェノン誘導体類である
ことを知見し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、脂溶性ベンゾフェノ
ン誘導体またはその含有物を含有してなるメイラード反
応阻害剤、また当該脂溶性ベンゾフェノン誘導体含有物
が、オトギリソウ属植物の植物体の有機溶媒抽出物であ
る当該メイラ−ド反応阻害剤、また、当該脂溶性ベンゾ
フェノン誘導体がポリイソプレニル化ベンゾフェノン誘
導体である当該メイラード反応阻害剤、また、ポリイソ
プレニル化ベンゾフェノン誘導体がカンボジノールであ
る当該メイラード反応阻害剤に係わる。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
特徴は、脂溶性ベンゾフェノン誘導体またはその含有物
を含有してなるメイラード反応阻害である。脂溶性ベン
ゾフェノン誘導体とは、ベンゾフェノン類の誘導体類で
脂溶性のものと定義される。そして、具体的例として、
ポリイソプレニル化ベンゾフェノン誘導体類を挙げるこ
とができる。それらの中でも、好適なものとして、カン
ボジノールを挙げることができる。
【0008】脂溶性ベンゾフェノン誘導体の含有物と
は、それを含有しているものであればどのようなもので
もよいのであるが、好適なものとして、脂溶性ベンゾフ
ェノン誘導体を含有している植物体自体もしくはその粉
砕物(それらは生、乾燥物どちらでもよい)、当該植物
の抽出物自体または/およびその部分精製物を挙げるこ
とができる。脂溶性ベンゾフェノン誘導体を含有してい
る植物としては、オトギリソウに属する植物、例えば、
熱帯性植物であるGarcinia cambogia(英名:Gorak
a)、Garcinia indica、Garcinia purpureaなどを挙げ
ることができる。植物体としては、果実、果皮、樹木、
樹皮、樹液等のどちらでもよい。
【0009】脂溶性ベンゾフェノン誘導体は合成法でも
得ることができるが、脂溶性ベンゾフェノン誘導体を含
有している前記の各種植物体から慣用技術を用いて抽出
することにより得るのが好適である。当該抽出において
は、有機溶媒を用いると当該物質を効率よく抽出でき
る。当該有機溶媒としては、例えば、メタノ−ル、エタ
ノ−ル、アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、ジクロ
メタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンを、これらの中
でも、好適なものとしてエタノ−ル、アセトン、ヘキサ
ンなどを挙げることができる。
【0010】上記有機溶媒を用いて本発明の抽出物を得
るには、公知の抽出法に従えば良い。例えば、本発明の
植物の 果実、果皮、樹木、樹皮を適当に破砕した後、
それらの粉砕物、また該植物の樹液を本発明の有機溶媒
で公知の方法を用いて処理する。具体的には、原料の1
〜100倍(重量比)、好ましくは3〜20(重量比)
の有機溶媒で、0〜85°C、好ましくは10°Cから
各有機溶媒の沸点以下の温度の条件下に、1分〜24時
間、好ましくは10分〜10時間抽出処理をすれば、本
発明の物質は抽出される。
【0011】また、上記のごとくして得られる抽出処理
物自体を本発明の脂溶性ベンゾフェノン誘導体含有物と
してもよいが、好ましくは有機溶媒を、通常の方法、例
えば、ロ−タリエバポレタ−などを使用して除去するの
がよい。更に、有機溶媒除去物に、凍結乾燥、加熱乾燥
などの慣用技術処理を施してもよい。
【0012】上記抽出物から本発明の脂溶性ベンゾフェ
ノン誘導体を製造するには、公知の天然有機化合物類の
分離・精製法を採用すればよい。例えば、活性炭、シリ
カ、化学修飾シリカ、ポリマ−系担体などを用いた吸脱
着あるいはクロマトグラフィ−、液−液抽出、分別沈澱
などの手法により、不純物を除き、精製する。具体的に
は、本発明の抽出物をODS−カラムクロマトグラフィ
−に供し、60〜100%(v/v)エタノ−ル溶液
(または適宜の濃度のメタノ−ル或いはアセトニトリル
でもよい。)で溶出・分画する。これらのクロマトグラ
フィーによって分離される成分をあつめ、濃縮・結晶化
すると脂溶性ベンゾフェノン誘導体が得られる。
【0013】上記の本発明の抽出物、精製工程の部分精
製物、その精製物すなわち脂溶性ベンゾフェノン誘導体
自体またはその含有物を本発明のメイラ−ド反応阻害剤
として用いることができるが、それらに通常用いられて
いる適当な賦形剤、例えば乳糖、澱粉、油脂などを添加
して本発明のメイラ−ド反応阻害剤とすることができ
る。すなわち、 本発明の抽出物、精製工程の部分精製
物、その精製物すなわち脂溶性ベンゾフェノン誘導体自
体またはその含有物を含有してなるものが本発明のメイ
ラード反応阻害剤である。
【0014】従来、ベンンゾフェノン類のカルボン酸誘
導体等(特開平4-368320)がメイラード反応阻害活性を
有することは知られていたが、この物質は、水溶性で、
活性が弱い。なお、ベンゾフェノン自体には活性がな
い。しかし、本発明のものは、脂溶性で、このものより
も活性が強い。脂溶性のベンゾフェノン誘導体のメイラ
ード反応阻害活性については、いままで、全く知られて
いなかった。この特徴は、製剤化の上での利便性、生体
に対する吸収効率、作用部位への局在化効率等を鑑みる
ならば、大きな利点である。
【0015】本発明のメイラ−ド反応阻害剤は、0.0
0001〜10%(w/w)、好ましくは、0.000
1〜1%(w/w)の濃度で用いられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。 実施例1 カンボジノ−ルの製造:Garcinia cambogiaの乾燥果実
から、先ずヒドロキシクエン酸を抽出した。その方法
は、Y.S.Lewisの方法(Methods in Enzymolog
y、77巻、615頁)によった。すなわち、上記果実200
gに600mlの水を加え、115°C、15分間、オ
−トクレ−ブ処理した。ブッフナ−ろ斗上(ト−ヨ−の
濾紙No.2を使用)で吸引濾過し、更に、濾液が全量
で600mlになるまで水で洗った。かくのごとくし
て、目的の抽出残渣を得た。
【0017】この抽出残渣の湿重量50gに対して50
0mlのヘキサンを添加し、室温(20℃)で3時間攪
拌しながら抽出を行った。残渣を濾別し、抽出液をロー
タリーエバポレーターにて減圧乾固した。これをメタノ
ール10mlに溶解し、不溶物を濾別後YMCゲルOD
S−AM129−S50(YMC Co. Ltd.製)の内径
32mm×35cmのカラムクロマトグラフィーに供し
た。アセトニトリル90%溶液にて溶出される成分のう
ち、365nmに吸収を有する黄色の主たる画分を集め
た。これをロータリーエバポレーターにてアセトニトリ
ルを溜去すると淡黄色の乳濁液が得られた。これから3
倍容の酢酸エチルで抽出を行い、有機層を無水硫酸ナト
リウムで脱水の後濃縮乾固ロータリーエバポレーターに
て濃縮乾固した。乾固物を少量のアセトニトリルに加温
溶解し、冷却すると淡黄色の針状結晶が得られた。これ
を濾別し、少量の冷アセトニトリルで洗浄の後、真空デ
シケーター中で乾燥させた。最終的に150mgの結晶
が得られた。
【0018】この結晶の融点は120°C、比旋光度は
−135°、紫外部吸収は250nm及び365nm、
マススペクトル測定による分子量は602であった。こ
れらの値から本物質はA.V.Rama Raoら(Te
trahedron Lett.、21巻、1975-1978頁、1980年)及び
N.Krishnamurthyら(Tetrahedron Let
t.、22巻、793-769頁、1981年)によって報告されたポ
リイソプレニル化ベンゾフェノンの一種であるカンボジ
ノールと同定された。
【0019】メイラード反応阻害活性の評価:メイラー
ド反応阻害活性の評価法は主にHuntらの方法(J.
V. Hunt、S.P.Wolff、FEBS Lett.、 269巻、258-260
頁、1990年) を参考に行った。牛血清アルブミン4mg
/ml、D-フルクトース500mM、リン酸カリウム緩
衝液(pH7.4)200mM溶液を無菌的に調製し
た。ここに被検物質を0.1mMの濃度で添加した。水
に不溶性の物質はエタノール溶液として添加した。この
際、エタノールの終濃度が1%未満と成るようにした。
これらの溶液を37°Cで5日間インキュベート後、冷
10%トリクロル酢酸を等容加え、タンパクを沈殿せし
めた。沈殿を遠心分離によって集め、更に冷5%トリク
ロル酢酸にて洗浄後、リン酸カリウム緩衝液200mM
に再溶解した。この溶液を蒸留水で適宜希釈の後、分光
蛍光光度計(島津製作所)にて350nmを励起波長と
し、425nmの蛍光強度を測定した。阻害活性は以下
の式に従って求めた。
【0020】Fs:被検物質添加時の蛍光強度、Fc:被検物
質無添加の際の蛍光強度、Fb:フルクトースを添加しな
いときの蛍光強度と定義したとき、 阻害活性(%)=(Fc-Fs)/(Fc-Fb)×100 この結果、カンボジノール0.1mMのときの阻害活性
は97%であった。このとき既知のメイラード反応阻害
物質であるアミノグアニジンは、全く活性が認められ
ず、濃度を1mMとしたときでも43%であった。同様
にD−ペニシラミンでも0.1mMでは全く活性が認め
られず、1mMでも27%であった。更にケルセチンに
おいては0.1mMで73%であったが、カンボジノー
ルには及ばなかった。このように、本発明のメイラード
反応阻害剤は活性が強い。
【0021】実施例2 実施例1に述べたカンボジノールのサンプルを用いて、
牛レンズα−クリスタリンの架橋重合反応に対する効果
を評価した。試験法は主にLuthraの方法(M. Lut
hra and D. Balasubramanian、J.biol. Chem.、268巻
、18118-18127頁、1993年)を参考にした。牛レンズα
−クリスタリン1mg/ml、D-フルクトース500m
M、リン酸カリウム緩衝液(pH7.4)200mMを
無菌的に調製した。ここに被検物質を0.1mM添加し
た。これを37°Cで2週間反応させた。実施例1と同
様にトリクロル酢酸沈殿を行い、沈殿を再びリン酸緩衝
液に溶解した。これをLaemmli法のSDS−ポリ
アクリルアミド電気泳動に供した。泳動後のゲルをクマ
ジーブリリアントブルーで染色して、タンパクのバンド
濃度をデンシトメーターで定量した。タンパクの架橋重
合阻害活性は以下の式によって求めた。
【0022】タンパク重合度=重合タンパクのバンド濃
度/単量体タンパクのバンド濃度 Ps: 被検物質添加時のタンパク重合度、Pc:被検物質無
添加時のタンパク重合度と定義したとき、 タンパク重合阻害活性(%)=(Pc-Ps)/Pc×100 この結果、カンボジノールのタンパク重合阻害活性は6
8%であった。一方ケルセチンでは33%であり、カン
ボジノールには及ばなかった。このように本発明のメイ
ラード反応阻害剤は活性が強い。
【0023】
【発明の効果】本発明のメイラ−ド反応阻害剤は、活性
が強く、かつ脂溶性である。そのために、製剤化の上で
の利便性、生体に対する吸収効率、作用部位への局在化
効率等が大いに期待されるものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂容性ベンゾフェノン誘導体またはその
    含有物を含有してなるメイラード反応阻害剤。
  2. 【請求項2】 脂溶性ベンゾフェノン誘導体含有物が、
    オトギリソウ属植物の植物体の有機溶媒抽出物である請
    求項1記載のメイラ−ド反応阻害剤。
  3. 【請求項3】 脂溶性ベンゾフェノン誘導体がポリイソ
    プレニル化ベンゾフェノン誘導体である請求項1または
    2記載のメイラード反応阻害剤。
  4. 【請求項4】 ポリイソプレニル化ベンゾフェノン誘導
    体がカンボジノールである請求項1、2、または3記載
    のメイラード反応阻害剤。
JP8353869A 1996-05-22 1996-12-19 メイラード反応阻害剤 Pending JPH1036257A (ja)

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JP8353869A JPH1036257A (ja) 1996-05-22 1996-12-19 メイラード反応阻害剤
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JP14979896 1996-05-22
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000054760A3 (en) * 1999-03-15 2001-03-08 Shaman Pharmaceuticals Inc Bicyclo (3.3.1) nonenes useful for the treatment of diabetes and hypertriglyceridemia
JP2010077123A (ja) * 2008-08-29 2010-04-08 Hayashikane Sangyo Kk メイラード反応阻害剤
JP2013129615A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Pola Chemical Industries Inc 皮膚外用剤
JP2021532059A (ja) * 2018-04-05 2021-11-25 プレックス ファーマスーティカルズ,インク 眼疾患治療薬剤

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