JPH1036332A - シクロヘキサノンオキシム塩酸塩の精製方法 - Google Patents
シクロヘキサノンオキシム塩酸塩の精製方法Info
- Publication number
- JPH1036332A JPH1036332A JP19223896A JP19223896A JPH1036332A JP H1036332 A JPH1036332 A JP H1036332A JP 19223896 A JP19223896 A JP 19223896A JP 19223896 A JP19223896 A JP 19223896A JP H1036332 A JPH1036332 A JP H1036332A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cyclohexanone oxime
- oxime hydrochloride
- organic solvent
- water
- hydrochloride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ベックマン転位反応に供するシクロヘキサノン
オキシム塩酸塩油状物に含まれる水分を取除く。 【解決手段】シクロヘキサノンオキシム塩酸塩に水と相
溶性が小さく、かつ、シクロヘキサノンオキシム塩酸塩
と相溶性がある有機溶剤を添加して、共沸蒸留により含
有する水分を分離除去する。
オキシム塩酸塩油状物に含まれる水分を取除く。 【解決手段】シクロヘキサノンオキシム塩酸塩に水と相
溶性が小さく、かつ、シクロヘキサノンオキシム塩酸塩
と相溶性がある有機溶剤を添加して、共沸蒸留により含
有する水分を分離除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシクロヘキサノンオ
キシム塩酸塩から水分を除去する方法に関する。
キシム塩酸塩から水分を除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、シクロヘキサノンオキシムはナ
イロン原料であるε−カプロラクタムの中間原料として
工業的に有用なものであり、シクロヘキサンの光ニトロ
ソ化によって製造された場合は油状のシクロヘキサノン
オキシム塩酸塩として得られる。
イロン原料であるε−カプロラクタムの中間原料として
工業的に有用なものであり、シクロヘキサンの光ニトロ
ソ化によって製造された場合は油状のシクロヘキサノン
オキシム塩酸塩として得られる。
【0003】しかしながら、この方法において得られた
油状のシクロヘキサノンオキシム塩酸塩は、通常、約1
重量%の水分を含有している。そのため、オキシムのベ
ックマン転位によりラクタムに変換する際、ベックマン
転位触媒を失活させてしまう。
油状のシクロヘキサノンオキシム塩酸塩は、通常、約1
重量%の水分を含有している。そのため、オキシムのベ
ックマン転位によりラクタムに変換する際、ベックマン
転位触媒を失活させてしまう。
【0004】しかしながら、この方法において得られた
油状のシクロヘキサノンオキシム塩酸塩は熱的に不安定
であり、通常の蒸留では水分を除去出来ないため、その
ままベックマン転位反応に供している。
油状のシクロヘキサノンオキシム塩酸塩は熱的に不安定
であり、通常の蒸留では水分を除去出来ないため、その
ままベックマン転位反応に供している。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】従って、ベックマン
転位反応に供する油状のシクロヘキサノンオキシム塩酸
塩中の含有水分をオキシムが分解しない条件で分離除去
する方法が必要である。
転位反応に供する油状のシクロヘキサノンオキシム塩酸
塩中の含有水分をオキシムが分解しない条件で分離除去
する方法が必要である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、油状のシク
ロヘキサノンオキシム塩酸塩に水と相溶性が小さく、か
つ、油状のシクロヘキサノンオキシム塩酸塩と相溶性が
ある有機溶剤を添加して、共沸蒸留することによって、
含有する水分を分離除去することによって解決される。
ロヘキサノンオキシム塩酸塩に水と相溶性が小さく、か
つ、油状のシクロヘキサノンオキシム塩酸塩と相溶性が
ある有機溶剤を添加して、共沸蒸留することによって、
含有する水分を分離除去することによって解決される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳細
に説明する。
に説明する。
【0008】本発明に用いる水と相溶性が小さく、か
つ、シクロヘキサノンオキシム塩酸塩と相溶性がある有
機溶剤の具体例としては、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタンなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、クロロ
ベンゼンなどの芳香族炭化水素が挙げられ、なかでも、
クロロホルム、1,2−ジクロロエタンが特に好ましい。
つ、シクロヘキサノンオキシム塩酸塩と相溶性がある有
機溶剤の具体例としては、クロロホルム、1,2−ジクロ
ロエタンなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、クロロ
ベンゼンなどの芳香族炭化水素が挙げられ、なかでも、
クロロホルム、1,2−ジクロロエタンが特に好ましい。
【0009】この有機溶剤の使用量は、通常、シクロヘ
キサノンオキシム塩酸塩油状物に対して0.1〜20重量
倍、好ましくは0.5〜5重量倍である。有機溶媒の使
用量があまり少ないと、蒸留温度を90℃以下にするこ
とができず、逆に、あまり多すぎると経済的に無駄であ
る。
キサノンオキシム塩酸塩油状物に対して0.1〜20重量
倍、好ましくは0.5〜5重量倍である。有機溶媒の使
用量があまり少ないと、蒸留温度を90℃以下にするこ
とができず、逆に、あまり多すぎると経済的に無駄であ
る。
【0010】本発明では上述の有機溶剤の使用により、
蒸留凝縮液を有機溶剤と水との2液層に分液し、有機溶
剤層だけを蒸留部に還流することが経済的観点から望ま
しい。蒸留は回分法でも、連続法でも、また単蒸留でも
差し支えないが、理論段数2〜5の充填塔、又は、棚段
塔を設置し塔の中段部あるいは上段部から原料を供給す
ることが好ましい。
蒸留凝縮液を有機溶剤と水との2液層に分液し、有機溶
剤層だけを蒸留部に還流することが経済的観点から望ま
しい。蒸留は回分法でも、連続法でも、また単蒸留でも
差し支えないが、理論段数2〜5の充填塔、又は、棚段
塔を設置し塔の中段部あるいは上段部から原料を供給す
ることが好ましい。
【0011】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0012】実施例1 500mlの蒸留フラスコにシクロヘキサノンオキシム
塩酸塩油状物(シクロヘキサノンオキシム63重量%、
塩酸36重量%、水1重量%、塩酸のシクロヘキサノン
オキシムに対するモル比1.77)100gと1,2−ジク
ロロエタン100gを仕込み、10.9KPaの圧力下
で蒸発させ、凝縮液を層分離し、下層の有機溶剤を定量
ポンプで蒸留フラスコに還流させた。このとき、蒸留フ
ラスコの内温は30℃であった。時間当り500gの蒸
発速度で1時間処理した後シクロヘキサノンオキシム量
をガスクロマトグラフで、塩酸量を硝酸銀滴定で、水分
量をカールフィッシャー滴定法で分析した。水濃度は仕
込み油状物重量基準で0.026重量%に減少し、シク
ロヘキサノンオキシムの分解率は仕込量の0.1%以下
であり、塩酸のシクロヘキサノンオキシムに対するモル
比は1.00であった。
塩酸塩油状物(シクロヘキサノンオキシム63重量%、
塩酸36重量%、水1重量%、塩酸のシクロヘキサノン
オキシムに対するモル比1.77)100gと1,2−ジク
ロロエタン100gを仕込み、10.9KPaの圧力下
で蒸発させ、凝縮液を層分離し、下層の有機溶剤を定量
ポンプで蒸留フラスコに還流させた。このとき、蒸留フ
ラスコの内温は30℃であった。時間当り500gの蒸
発速度で1時間処理した後シクロヘキサノンオキシム量
をガスクロマトグラフで、塩酸量を硝酸銀滴定で、水分
量をカールフィッシャー滴定法で分析した。水濃度は仕
込み油状物重量基準で0.026重量%に減少し、シク
ロヘキサノンオキシムの分解率は仕込量の0.1%以下
であり、塩酸のシクロヘキサノンオキシムに対するモル
比は1.00であった。
【0013】実施例2 実施例1において有機溶剤を1,2−ジクロロエタンの代
りにクロロホルムを使用し、17.7KPaの圧力下で
蒸発させた以外は実施例1と同様に処理した。このと
き、蒸留フラスコの内温は30℃であった。処理後分析
した結果、水濃度は仕込み油状物重量基準で0.178
重量%に減少し、シクロヘキサノンオキシムの分解率は
仕込量の0.1%以下であり、塩酸のシクロヘキサノン
オキシムに対するモル比は1.00であった。
りにクロロホルムを使用し、17.7KPaの圧力下で
蒸発させた以外は実施例1と同様に処理した。このと
き、蒸留フラスコの内温は30℃であった。処理後分析
した結果、水濃度は仕込み油状物重量基準で0.178
重量%に減少し、シクロヘキサノンオキシムの分解率は
仕込量の0.1%以下であり、塩酸のシクロヘキサノン
オキシムに対するモル比は1.00であった。
【0014】実施例3 実施例1において有機溶剤を1,2−ジクロロエタンの代
りにクロロホルムを使用し、圧力を17.7KPaの代
りに大気圧に変更した以外実施例1と同様に処理した。
このとき、蒸留フラスコの内温は70℃であった。処理
後分析した結果、水濃度は仕込み油状物重量基準で0.
129重量%に減少し、シクロヘキサノンオキシムの分
解率は仕込量の0.1%であり、塩酸のシクロヘキサノ
ンオキシムに対するモル比は1.01であった。
りにクロロホルムを使用し、圧力を17.7KPaの代
りに大気圧に変更した以外実施例1と同様に処理した。
このとき、蒸留フラスコの内温は70℃であった。処理
後分析した結果、水濃度は仕込み油状物重量基準で0.
129重量%に減少し、シクロヘキサノンオキシムの分
解率は仕込量の0.1%であり、塩酸のシクロヘキサノ
ンオキシムに対するモル比は1.01であった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、ベックマン転位反応に
供するシクロヘキサノンオキシム塩酸塩油状物に含まれ
る水分をオキシムの分解がほとんどない条件で取除くこ
とが可能であり、ベックマン転位触媒の失活を大巾に低
減することができる。
供するシクロヘキサノンオキシム塩酸塩油状物に含まれ
る水分をオキシムの分解がほとんどない条件で取除くこ
とが可能であり、ベックマン転位触媒の失活を大巾に低
減することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】シクロヘキサノンオキシム塩酸塩に水と相
溶性が小さく、かつ、シクロヘキサノンオキシム塩酸塩
と相溶性がある有機溶剤を添加して、共沸蒸留により含
有する水分を分離除去することを特徴とするシクロヘキ
サノンオキシム塩酸塩の精製方法。 - 【請求項2】水と相溶性が小さく、かつ、シクロヘキサ
ノンオキシム塩酸塩と相溶性がある有機溶剤として、ハ
ロゲン化炭化水素を用いることを特徴とする請求項1記
載のシクロヘキサノンオキシム塩酸塩の精製方法。 - 【請求項3】水と相溶性が小さく、かつ、シクロヘキサ
ノンオキシム塩酸塩と相溶性がある有機溶剤として、ク
ロロホルムまたは1,2−ジクロロエタンを用いること
を特徴とする請求項2記載のシクロヘキサノンオキシム
塩酸塩の精製方法。 - 【請求項4】共沸蒸留を90℃以下で行うことを特徴と
する請求項1記載のシクロヘキサノンオキシム塩酸塩の
精製方法。 - 【請求項5】シクロヘキサノンオキシム塩酸塩が常温で
油状である請求項1または2記載のシクロヘキサノンオ
キシム塩酸塩の精製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19223896A JPH1036332A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | シクロヘキサノンオキシム塩酸塩の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19223896A JPH1036332A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | シクロヘキサノンオキシム塩酸塩の精製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1036332A true JPH1036332A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16287961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19223896A Pending JPH1036332A (ja) | 1996-07-22 | 1996-07-22 | シクロヘキサノンオキシム塩酸塩の精製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1036332A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007500198A (ja) * | 2003-05-23 | 2007-01-11 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | カプロラクタムを調製するための連続法 |
-
1996
- 1996-07-22 JP JP19223896A patent/JPH1036332A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007500198A (ja) * | 2003-05-23 | 2007-01-11 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | カプロラクタムを調製するための連続法 |
| JP2007520445A (ja) * | 2003-05-23 | 2007-07-26 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | カプロラクタムの調製方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1167350B1 (en) | Process for producing epsilon-caprolactam | |
| JP5765883B2 (ja) | ケトキシムからのアミドの製造方法 | |
| KR20000062235A (ko) | ε-카프로락탐의 제조방법 | |
| KR940006989A (ko) | 2-[(디메틸아미노)메틸]-1-(3-메톡시페닐)사이클로헥산올 및 그의 염의 정제방법 | |
| KR100503982B1 (ko) | 락탐 처리 방법 | |
| KR19990035875A (ko) | 팔라듐 촉매의 단리 방법 | |
| JPH1036332A (ja) | シクロヘキサノンオキシム塩酸塩の精製方法 | |
| KR100424123B1 (ko) | 락탐의 처리방법 및 락탐의 정제방법 | |
| CN1077568C (zh) | 苯氧基苯基环戊烯基羟基脲 | |
| JP3254753B2 (ja) | ε−カプロラクタムの製造法 | |
| US5904814A (en) | Removal of water and ammonia from benzophenone imine reactor effluents | |
| US6191274B1 (en) | Recovery of ε-caprolactam | |
| UA83663C2 (ru) | Непрерывный способ получения капролактама | |
| CN1639090A (zh) | 由苯制备环己醇的方法 | |
| JP3254751B2 (ja) | ε−カプロラクタムの製造法 | |
| WO2006090044A1 (fr) | Procede de fabrication de lactames | |
| US6683178B2 (en) | Preparation of cyclic lactams | |
| JP4851668B2 (ja) | ジアルデヒドモノエチレンアセタールアミノニトリルの製造方法 | |
| US3567711A (en) | Preparation of alpha - hydroxylamino lactams by hydrogenation of alpha-nitro lactams | |
| JPH08193062A (ja) | ε−カプロラクタムの製造方法 | |
| JPH0514703B2 (ja) | ||
| JP2001002639A (ja) | 高純度ピロリドン類の製造法 | |
| JPH05148223A (ja) | ε−カプロラクタムの製造方法 | |
| JPH08176102A (ja) | ε−カプロラクタムの製造方法 | |
| JP2000247948A (ja) | ε−カプロラクタムの精製方法及びε−カプロラクタムの製造方法 |