JPH1036374A - チエノピリジン誘導体およびそれらを含んでなる医薬 - Google Patents

チエノピリジン誘導体およびそれらを含んでなる医薬

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JPH1036374A
JPH1036374A JP9107111A JP10711197A JPH1036374A JP H1036374 A JPH1036374 A JP H1036374A JP 9107111 A JP9107111 A JP 9107111A JP 10711197 A JP10711197 A JP 10711197A JP H1036374 A JPH1036374 A JP H1036374A
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JP9107111A
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Takashi Soda
隆 左右田
Haruhiko Makino
治彦 牧野
Atsuo Baba
厚生 馬場
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗炎症剤、特に関節炎治療剤、また骨吸収抑
制剤、さらには免疫抑制剤として有用な新規チエノピリ
ジン誘導体、その製造法及びそれを含有する抗炎症剤、
また骨吸収抑制剤、さらには免疫抑制剤の提供。 【解決手段】 式(I): 【化1】 [式中、Gはハロゲン原子を、Xは酸素原子、酸化され
ていてもよいイオウ原子または −(CH2)q−(qは
0から5の整数を示す)を、Rは置換されていてもよい
アミノ基または置換されていてもよい複素環基を示す。
環Bは置換されていてもよい窒素原子を含む5〜7員環
を形成していることを示し、Mは水素原子、置換されて
いてもよい炭化水素基、置換されていてもよいアシル
基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されて
いてもよいチオカルバモイル基または置換されていても
よいスルホニル基を、nは0または1を示す。環Aは置
換基を有していてもよい。]で表される化合物もしくは
その塩、その製造法およびそれを含有してなる抗炎症
剤、骨吸収抑制剤および免疫抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗炎症剤、特に関
節炎治療剤として有用な、また、骨吸収抑制作用を有
し、骨粗鬆症予防治療剤として有用な、さらには免疫の
関与すると考えられる疾患の予防治療などに有用な新規
チエノピリジン誘導体またはその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】関節炎は、関節の炎症性疾患であり、主
な疾患としては、リウマチ様関節炎や関節に炎症の認め
られるその類縁疾患があげられる。とりわけ、リウマチ
様関節炎は、慢性関節リウマチともいわれ、関節内包層
の滑膜における炎症性変化を主要病変とする慢性多発性
関節炎である。リウマチ様関節炎などの関節炎は、進行
性であり、関節の変形、強直などの関節障害を来たし、
効果的な治療がなされずに悪化すれば、重症の身体障害
にいたることも多い。従来、これらの関節炎の治療に当
たっては、薬物療法として、副腎皮質ホルモンなどのス
テロイド(例、コーチゾン等)、非ステロイド系抗炎症
剤(例、アスピリン、ピロキシカム、インドメタシン
等)、金剤(例、金チオマレート等)、抗リウマチ剤
(例、クロロキン製剤、D−ペニシラミン等)、抗痛風
剤(例、コルヒチン等)、免疫抑制剤(例、サイクロホ
スファマイド、アザチオプリン、メトトレキセート、レ
バミソール等)などが用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の薬剤は重篤なあるいは長期的使用を困難にさせる副作
用があったり、効果が不十分であったり、あるいは既に
発症している関節炎に対しては有効ではないなどの問題
点があった。従って、関節炎の臨床においては、低毒性
でかつ関節炎に対する予防、治療に優れた薬剤が今なお
望まれている。従来、チエノ[2,3−b]ピリジン誘導体
としては、例えば、ビュレチン・オブ・ザ・ケミカル・ソサ
エティー・オブ・ジャパン〔(Bull. Chem. Soc. Jpn.)、6
1巻、4431頁(1988年)〕、ケミカル・アンド・ファーマシ
ューティカル・ビュレチン〔(Chem. Pharm. Bull.)、36
巻、4389頁(1988年)〕、フォスホラス・サルファー・ア
ンド・シリコン〔(Phosphorus, Sulfur, and Silicon)、
73巻、127頁(1992年)〕、ケミカル・アンド・ファーマシ
ューティカル・ビュレチン〔(Chem. Pharm. Bull.)、40
巻、1376頁(1992年)〕およびキム・ゲテロトシクル・ソエ
ディン〔(Khim. Geterotsikl. Soedin.)、1巻、124頁
(1987年)〕に記載の化合物が合成されている。しか
し、これらはチエノ[2,3−b]ピリジン骨格6位の置換
基がメチル基に限定されている。また、これら公知のチ
エノピリジン誘導体に関しては抗炎症作用、骨吸収抑制
作用、免疫抑制作用についての記載はない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、一般式
(I)で表される新規チエノピリジン誘導体が、抗関節
炎作用を有し関節破壊抑制剤として、また、骨に直接作
用する優れた骨吸収抑制作用を有し、骨吸収抑制剤とし
て、さらには免疫抑制剤として有用であることを見いだ
し本発明を完成した。すなわち本発明は、 (1)一般式(I):
【化16】 [式中、Gはハロゲン原子を、Xは酸素原子、酸化され
ていてもよいイオウ原子または −(CH2)q−(qは
0から5の整数を示す)を、Rは置換されていてもよい
アミノ基または置換されていてもよい複素環基を示す。
環Bは置換されていてもよい窒素原子を含む5〜7員環
を形成していることを示し、Mは水素原子、置換されて
いてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル
基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されて
いてもよいチオカルバモイル基または置換されていても
よいスルホニル基を、nは0または1を示す。環Aは置
換基を有していてもよい。]で表される化合物またはそ
の塩、 (2)Rで示される置換されていてもよいアミノ基が、
−N(R1)(R2)(式中、R1およびR2は、それぞれ同一
または異なって、水素原子、それぞれ置換されていても
よい炭化水素残基、アシル基、スルホニル基もしくは複
素環基を示し、またはR1とR2が互いに結合して含窒素
5〜7員環を形成していてもよい)であり、Rで示され
る置換されていてもよい複素環基が、それぞれ同一また
は異なって、芳香族単環式複素環基、芳香族縮合複素環
基または非芳香族複素環基であり、環Bで示される置換
されていてもよい5〜7員環が、置換されていてもよい
1個の窒素原子を含む6員複素環であり、環Aが、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、置換されていてもよいアルキル
基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されてい
てもよいチオール基、置換されていてもよいアミノ基、
置換されていてもよいアシル基、エステル化されていて
もよいカルボキシル基または置換されていてもよい芳香
族環基で置換されていてもよい上記(1)記載の化合物
またはその塩、 (3)R1またはR2で示される置換されていてもよい炭
化水素残基が、置換されていてもよいC1-6アルキル基
であり、R1またはR2で示される置換されていてもよい
複素環基が2〜3個のヘテロ原子を含む芳香族5員複素
環基である上記(2)記載の化合物またはその塩、 (4)Rで示される置換されていてもよい複素環基が、
(i)1個の硫黄、窒素もしくは酸素原子を含む5〜7員
複素環基、(ii)2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素
環基、(iii)1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もし
くは酸素原子を含む5〜6員複素環基または(iv)上記3
種の複素環基のいずれかが2個以下の窒素原子を含む6
員環、ベンゼン環もしくは1個の硫黄原子を含む5員環
と縮合したものである上記(1)記載の化合物またはそ
の塩、 (5)Xが−(CH2)q−(qは0〜3の整数を表す)
である上記(1)記載の化合物またはその塩、
【0005】(6)qが0である上記(5)記載の化合
物またはその塩、 (7)Gが塩素原子である上記(1)記載の化合物また
はその塩、 (8)環Aの置換基がC1-6アルコキシ基またはヒドロ
キシ基である上記(1)記載の化合物またはその塩、 (9)式(I)で示される化合物が、7−ベンジル−3
−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−
(2−オキソ−1−ピペリジニルメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−
c’]ジピリジン、7−ベンジル−3−クロロ−4−
(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−オキソヘ
キサメチレンイノミメチル)−5,6,7,8−テトラ
ヒドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジ
ン、7−ベンジル−3−クロロ−4−(3,4−ジメト
キシフェニル)−2−(2−オキソ−1−ピロリジニル
メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,
3−b:5,4−c’]ジピリジン、または7−ベンジ
ル−3−クロロ−4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ
フェニル−2−(2−オキソ−1−ピロリジニルメチ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−
b:5,4−c’]ジピリジンである上記(1)記載の
化合物、 (10)7−ベンジル−3−クロロ−2−(2,5−ジ
オキソピロリジン−1−イルメチル)−4−(3,4−
ジメトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
チエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンである
上記(1)記載の化合物、 (11)3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)−2−(2−オキソピロリジン−1−イルメチル)
チエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンである
上記(1)記載の化合物、 (12)式(II−1):
【化17】 [式中、M1は置換されていてもよい炭化水素残基、置
換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいア
ルキル基、置換されていてもよいカルバモイル基または
置換されていてもよいチオカルバモイル基を、Qは脱離
基を、Gはハロゲン原子を示す。]で表される化合物を
溶媒中、塩基の存在下で式(III): R−X1H [式中、X1は酸素原子またはイオウ原子を示す。]で
表される化合物と反応させて式(I−1):
【化18】 [式中、M1、GおよびX1は前記定義に同じであって、
Rは置換されていてもよいアミノ基または置換されてい
てもよい複素環基を示す。]で表される化合物を得る
か;あるいは式(II−2):
【化19】 [式中、pは1から6の整数を示し、M1、GおよびQ
は前記定義に同じ。]で表される化合物を溶媒中、塩基
の存在下で式(IV):
【化20】 [式中、R1およびR2は、それぞれ同一または異なっ
て、水素原子、それぞれ置換されていてもよい炭化水素
残基、アシル基、スルホニル基もしくは複素環基を示
し、またはR1とR2が互いに結合して含窒素5〜7員環
を形成していてもよい。]で表される化合物と反応させ
て、式(I−2):
【化21】 [式中、M1、G、R1、R2およびpは前記定義に同
じ。]で表される化合物を得るか;あるいは式(I−
3):
【化22】 [式中、M2は置換されていてもよいアシル基を示し、
Xは酸素原子、酸化されていてもよいイオウ原子または
−(CH2)q−(qは0から5の整数を示す)を示
し、GおよびRは前記定義に同じ。]で表される化合物
を含水溶媒中、酸の存在下で加水分解反応に付して式
(I−4):
【化23】 [式中、G、RおよびXは前記定義に同じ。]で表され
る化合物を得るか;あるいは式(I−4)で表される化
合物を溶媒中、塩基の存在下で式(VII): R5−Q [式中、R5は置換されていてもよい炭化水素残基を示
し、Qは前記定義に同じである。]で表される化合物と
反応させて式(I−9):
【化24】 [式中、R、R5、GおよびXは前記定義に同じ。]で
表される化合物を得るか;あるいは式(IX):
【化25】 [式中、M1は前記定義に同じ。]で表される化合物、
式(X):
【化26】 で表される化合物およびイオウを溶媒中、塩基の存在下
で反応させて式(XI):
【化27】 [式中、M1は前記定義に同じである。]で表される化
合物を得、次いで、式(XI)で表される化合物を式
(XII): QCH2COCH2−G [式中、GおよびQは前記定義に同じ。]で表される化
合物と溶媒中、酸の存在下で反応させて式(II−
3):
【化28】 [式中、G、M1およびQは前記定義に同じ。]で表さ
れる化合物を得ることを特徴とする一般式(I):
【化29】 [式中、G、XおよびRは前記定義に同じ。環Bは置換
されていてもよい窒素原子を含む5〜7員環を形成して
いることを示し、Mは水素原子、置換されていてもよい
炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換さ
れていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよい
チオカルバモイル基または置換されていてもよいスルホ
ニル基を、nは0または1を示す。環Aは置換基を有し
ていてもよい。]で表される化合物の製法、 (13)一般式(I):
【化30】 [式中、Gはハロゲン原子を、Xは酸素原子、酸化され
ていてもよいイオウ原子または −(CH2)q−(qは
0から5の整数を示す)を、Rは置換されていてもよい
アミノ基または置換されていてもよい複素環基を示す。
環Bは置換されていてもよい窒素原子を含む5〜7員環
を形成していることを示し、Mは水素原子、置換されて
いてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル
基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されて
いてもよいチオカルバモイル基または置換されていても
よいスルホニル基を、nは0または1を示す。環Aは置
換基を有していてもよい。]で表される化合物またはそ
の薬学的に許容される塩を含有してなる医薬組成物、
【0006】(14)炎症の予防または治療のための上
記(13)記載の医薬組成物、 (15)関節炎の予防または治療のための上記(13)
記載の医薬組成物、 (16)リウマチの予防または治療のための上記(1
3)記載の医薬組成物、 (17)慢性関節リウマチの予防または治療のための上
記(13)記載の医薬組成物、 (18)骨吸収抑制作用を有する上記(13)記載の医
薬組成物、 (19)骨粗鬆症の予防または治療のための上記(1
3)記載の医薬組成物、 (20)サイトカインの産生抑制作用を有する上記(1
3)記載の医薬組成物、 (21)自己免疫疾患の予防または治療のための上記
(13)記載の医薬組成物、 (22)臓器移植後の拒絶反応の予防のための上記(1
3)記載の医薬組成物に関する。
【0007】上記一般式ならびに本発明の範囲内に包含
される諸定義の説明およびそれらの好適な例を以下に記
載する。上記の式(I)中、Rで示される置換されてい
てもよいアミノ基は、−N(R1)(R2)(式中、R1およ
びR2は、それぞれ同一または異なって、水素、それぞ
れ置換されていてもよい炭化水素残基、アシル基、スル
ホニル基または複素環基を示すか、R1およびR2が結合
して窒素含有環を形成していることを示す)で表され
る。R1またはR2で表される置換されていてもよい炭化
水素残基における炭化水素残基としては、脂肪族炭化水
素残基、脂環族炭化水素残基、脂環族−脂肪族炭化水素
残基、芳香脂肪族炭化水素残基、芳香族炭化水素残基な
どが挙げられる。
【0008】該脂肪族炭化水素残基としては、C1-8
和脂肪族炭化水素残基(例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、tert−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプ
チル、オクチル等)、および、C2-8不飽和脂肪族炭化
水素残基(例えば、ビニル、1−プロペニル、2−プロ
ペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、
2−メチル−1−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペ
ンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、3−メチ
ル−2−ブテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニル、
2,4−ヘキサジエニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテ
ニル、1−オクテニル、エチニル、1−プロピニル、2
−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチ
ニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニ
ル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、3−ヘキシニ
ル、2,4−ヘキサジイニル、5−ヘキシニル、1−ヘ
プチニル、1−オクチニル等)などが挙げられる。
【0009】該脂環族炭化水素残基としては、C3-7
和脂環族炭化水素残基(例えば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘ
プチルなど)およびC5-7不飽和脂環族炭化水素残基
(例えば、1−シクロペンテニル、2−シクロペンテニ
ル、3−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニル、2
−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、1−シク
ロヘプテニル、2−シクロヘプテニル、3−シクロヘプ
テニル、2,4−シクロヘプタジエニル等)などが挙げ
られる。該脂環族−脂肪族炭化水素残基としては、上記
の脂環族炭化水素残基と上記の脂肪族炭化水素残基とが
結合したもののうち、炭素数4〜9のもの(例えば、シ
クロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロブ
チルメチル、シクロペンチルメチル、2−シクロペンテ
ニルメチル、3−シクロペンテニルメチル、シクロヘキ
シルメチル、2−シクロヘキセニルメチル、3−シクロ
ヘキセニルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキ
シルプロピル、シクロヘプチルメチル、シクロヘプチル
エチル等)などが挙げられる。該芳香脂肪族炭化水素残
基としては、C7-9フェニルアルキル(例えば、ベンジ
ル、フェネチル、1−フェニルエチル、3−フェニルプ
ロピル、2−フェニルプロピル、1−フェニルプロピル
等)およびC11-13ナフチルアルキル(例えば、α−ナ
フチルメチル、α−ナフチルエチル、β−ナフチルメチ
ル、β−ナフチルエチル等)が挙げられる。該芳香族炭
化水素残基としては、たとえばフェニル、ナフチル(α
−ナフチル,β−ナフチル)などが挙げられる。
【0010】R1またはR2で示されるアシル基として
は、(i)ホルミル、または、(ii)C1-10アルキル
基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基もしくは
芳香族基とカルボニル基の結合したもの(例、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリ
ル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタ
ノイル、オクタノイル、シクロブタンカルボニル、シク
ロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、シ
クロヘプタンカルボニル、クロトニル、2-シクロヘキセ
ンカルボニル、ベンゾイル、ニコチノイル等)が挙げら
れる。R1またはR2で示されるスルホニル基としては、
1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキ
ニル基または芳香族基とスルホニル基の結合したもの
(例、メタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼン
スルホニル等)が挙げられる。R1またはR2で表される
置換されていてもよい複素環基における複素環基として
は、たとえば(i)1個の硫黄原子、1個の窒素原子もし
くは1個の酸素原子を含む5〜7員複素環基、(ii)2〜
4個の窒素原子を含む5〜6員複素環基、または、(ii
i)1〜2個の窒素原子および1個の硫黄もしくは酸素原
子を含む5〜6員複素環基が挙げられ、(iv)これらの複
素環基は2個以下の窒素原子をふくむ6員環、ベンゼン
環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合していても
よい。R1またはR2で表される置換されていてもよい複
素環基における複素環基の例としては、芳香族単環式複
素環基、芳香族縮合複素環基および非芳香族複素環基が
挙げられる。
【0011】R1またはR2で表される置換されていても
よい複素環基における複素環基の具体例としては、(i)
芳香族単環式複素環基(例、フリル、チエニル、ピロリ
ル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イ
ソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−
オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,
3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チ
アジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−
チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−
トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニ
ル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアジニルなど)、
(ii)芳香族縮合複素環基(例、ベンゾフラニル、イソベ
ンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニル、インドリル、イソ
インドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリ
ル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリ
ル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリ
ル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フ
タラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニ
ル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニ
ル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニ
ル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイ
ニル、チアントレニル、フェナントレジニル、フェナン
トロリニル、インドリジニル、ピロロ[1,2−b]ピリダ
ジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2
−a]ピリジル、イミダゾ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ
[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジ
ル、イミダゾ[1,5−a]ピリジル、イミダゾ[1,2−b]
ピリダジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリミジニル、1,
2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジル、1,2,4−ト
リアゾロ[4,3−b]ピリダジニル等)、および、(iii)
非芳香族複素環基(例、オキシラニル、アゼチジニル、
オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒド
ロフリル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラ
ニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル
等)が挙げられる。
【0012】R1とR2は互いに結合して環、とりわけ含
窒素5〜7員環を形成することもあるが、このような−
N(R1)(R2)の例としては、1−ピロリジニル、1−イ
ミダゾリジニル、1−ピラゾリジニル、1−ピペリジル
(ピペリジノ)、1−ピペラジニル、4−モルホリニル
(モルホリノ)、4−チオモルホリニル、ホモピペラジ
ン−1−イル、ピラゾール−1−イル、イミダゾール−
1−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,
4−トリアゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール
−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、テト
ラゾール−1−イル、ベンズイミダゾール−1−イル、
インドール−1−イル、1H−インダゾール−1−イル
等が挙げられる。
【0013】R1またはR2で表される置換されていても
よい炭化水素残基における炭化水素残基としては、C
1-6の直鎖状または分枝鎖状アルキル、とりわけC1-4
直鎖状アルキルまたはC1-4の分枝鎖状アルキルがより
好ましい。具体的には、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル基などが好ましい。R1およびR2
結合して窒素含有環を形成している場合、このような−
N(R1)(R2)としては、1,2,4−トリアゾール−1−
イル、イミダゾール−1−イル、モルホリノ(4−モル
ホリニル)、ピペリジノ(1−ピペリジル)、ピロリジ
ノなどが好ましい。
【0014】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基は、その鎖上また
は環上の置換可能な任意の位置に置換基を1〜3個有し
ていてもよい。かかるR1またはR2で示される炭化水素
残基、アシル基、スルホニル基および複素環基上の置換
基としては、脂肪族鎖式炭化水素基、脂環式炭化水素
基、アリール基、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、
ハロゲン原子、置換されていてもよいアミノ基、アミジ
ノ基、置換されていてもよいアシル基、置換されていて
もよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール
基、エステル化またはアミド化されていてもよいカルボ
キシル基、アラルキル基(例、アリールC1-6アルキル
基等)、カルバモイル基、N−モノ置換カルバモイル基
(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、フェ
ニルカルバモイル等)、N,N−ジ置換カルバモイル基
(N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカル
バモイル、ピペリジノカルバモイル、モルホリノカルバ
モイル等)、スルファモイル基、N−モノ置換スルファ
モイル基(例、メチルスルファモイル、エチルスルファ
モイル、フェニルスルファモイル、p−トルエンスルフ
ァモイル等)、N,N−ジ置換スルファモイル基(N,N
−ジメチルスルファモイル、N−メチル−N−フェニル
スルファモイル、ピペリジノスルファモイル、モルホリ
ノスルファモイル等)、メルカプト基、スルホ基、シア
ノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基などが挙げられ
る。
【0015】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての
脂肪族鎖式炭化水素基としては、直鎖状または分枝鎖状
の脂肪族炭化水素基、例えばアルキル基(好ましくはC
1-10アルキル基)、アルケニル基(好ましくはC2-10
ルケニル基)、アルキニル基(好ましくはC2-10アルキ
ニル基)などが挙げられる。該アルキル基の好適な例と
しては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペ
ンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシ
ル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、
3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、ヘキシ
ル、ペンチル、オクチル、ノニル、デシルなどが挙げら
れる。該アルケニル基の好適な例としては、例えばビニ
ル、アリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−メ
チル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、
3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、3−メチル
−2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3
−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペン
テニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセ
ニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルなどが挙げられ
る。該アルキニル基の好適な例としては、例えばエチニ
ル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、
2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペ
ンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキ
シニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシ
ニル、5−ヘキシニルなどが挙げられる。
【0016】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての
脂環式炭化水素基としては、飽和または不飽和のC3-8
脂環式炭化水素基、例えばC3-8シクロアルキル基、C
3-8シクロアルケニル基、C4-8シクロアルカジエニル基
などが挙げられる。該C3-8シクロアルキル基の好適な
例としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ
[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチルなど
が挙げられる。該C3-8シクロアルケニル基の好適な例
としては、例えば2−シクロペンテン−1−イル、3−
シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−
イル、3−シクロヘキセン−1−イルなどが挙げられ
る。該C4-8シクロアルカジエニル基の好適な例として
は、例えば2,4−シクロペンタジエン−1−イル、2,
4−シクロヘキサジエン−1−イル、2,5−シクロヘ
キサジエン−1−イルなどが挙げられる。
【0017】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての
アリール基は、単環式または縮合多環式芳香族炭化水素
基を意味し、好適な例としては、例えばフェニル、ナフ
チル、アントリル、フェナントリル、アセナフチレニル
などが挙げられ、なかでもフェニル、1−ナフチル、2
−ナフチルなどがより好ましく挙げられる。R1または
2で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基
および複素環基の置換基としての芳香族複素環基の好適
な例としては、芳香族単環式複素環基(例えばフリル、
チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリ
ル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラ
ゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキ
サジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニ
ル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾ
リル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾ
リル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジ
ル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリア
ジニル等)、および、芳香族縮合複素環基(例えばベン
ゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チエニ
ル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリ
ル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2
−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2
−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、
キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニ
ル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、
プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリ
ニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジ
ニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジ
ニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナト
リジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ
[1,2−b]ピリダジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジ
ル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[1,5−a]
ピリジル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル、イミダゾ
[1,2−a]ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ[4,3
−a]ピリジル、1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダ
ジニル等)などが挙げられる。
【0018】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての
非芳香族複素環基の好適な例としては、例えばオキシラ
ニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロ
リジニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジ
ル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホ
リニル、ピペラジニルなどが挙げられる。R1またはR2
で示される炭化水素残基、アシル基、スルホニル基およ
び複素環基の置換基としてのハロゲン原子の例として
は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素があげられ、とり
わけフッ素および塩素が好ましい。
【0019】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基の置換基として
の、置換されていてもよいアミノ基としては、アミノ
基、N−モノ置換アミノ基およびN,N−ジ置換アミノ
基が挙げられる。該置換アミノ基としては、例えばC
1-10アルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニ
ル基、芳香族基、複素環基またはC1-10アシル基を、1
個または2個置換基として有するアミノ基(例、メチル
アミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ジブチルアミノ、ジアリルアミノ、シクロヘキシル
アミノ、フェニルアミノ、N−メチル−N−フェニルア
ミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイ
ルアミノ、ニコチノイルアミノ等)が挙げられる。
【0020】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての
アシルとしては、(i)ホルミル、または、(ii)C1-10
ルキル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基も
しくは芳香族基とカルボニル基が結合したもの(例、ア
セチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレ
リル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプ
タノイル、オクタノイル、シクロブタンカルボニル、シ
クロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、
シクロヘプタンカルボニル、クロトニル、2−シクロヘ
キセンカルボニル、ベンゾイル、ニコチノイル等)など
が挙げられる。
【0021】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての
置換されていてもよいヒドロキシ基としては、ヒドロキ
シ基およびこのヒドロキシ基に適宜の置換基、特に保護
基として用いられるものを有したヒドロキシ基(例えば
アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ア
ラルキルオキシ、アシルオキシ、アリールオキシ等)が
挙げられる。該アルコキシとしては、C1-10アルコキシ
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−
ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオ
ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、ノ
ニルオキシ、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ、
シクロヘキシルオキシ等)が好ましい。該アルケニルオ
キシとしては、C2-10アルケニルオキシ(例、アリル(al
lyl)オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオキシ、
3−ヘキセニルオキシ、2−シクロペンテニルメトキ
シ、2−シクロヘキセニルメトキシなど)が好ましい。
該アルキニルオキシとしては、C2-10アルキニルオキシ
(例、エチニルオキシ、2−プロピニルオキシ等)が好
ましい。該アラルキルオキシとしては、例えばフェニル
−C1-4アルキルオキシなど(例、ベンジルオキシ、フェ
ネチルオキシ等)が好ましい。該アシルオキシとして
は、C2-4アルカノイルオキシ(例、アセチルオキシ、
プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオ
キシ等)、C3-4アルケノイルオキシまたはC3-4アルキ
ノイルオキシが好ましい。該アリールオキシとしては、
フェノキシ、4−クロロフェノキシなどが好ましい。
【0022】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての
置換されていてもよいチオール基としては、チオール基
およびこのチオール基に適宜の置換基、特に保護基とし
て用いられるものを有したチオール基(例えばアルキル
チオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アラルキルチ
オ、アシルチオ、アリールチオなど)が挙げられる。該
アルキルチオとしては、例えばC1-10アルキルチオ
(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプ
ロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチ
ルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチ
ルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチ
オ、ノニルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチ
オ、シクロヘキシルチオ等)が好ましい。該アルケニル
チオとしては、例えばC2-10アルケニルチオ(例、アリ
ル(allyl)チオ、クロチルチオ、2−ペンテニルチ
オ、3−ヘキセニルチオ、2−シクロペンテニルメチル
チオ、2−シクロヘキセニルメチルチオ等)が好まし
い。該アルキニルチオとしては、例えばC2-10アルキニ
ルチオ(例、エチニルチオ、2−プロピニルチオ等)が
好ましい。該アラルキルチオとしては、例えばフェニル
−C1-4アルキルチオ(例、ベンジルチオ、フェネチルチ
オ等)が挙げられる。該アシルチオとしては、例えばC
2-4アルカノイルチオ(例、アセチルチオ、プロピオニル
チオ、ブチリルチオ、イソブチリルチオ等)が好まし
い。該アリールチオとしては、例えばフェニルチオ、4
−クロロフェニルチオなどが好ましい。
【0023】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基の置換基としての
エステル化されていてもよいカルボキシル基としては、
カルボキシル基の他、例えばアルキルオキシカルボニル
基、アルケニルオキシカルボニル、アルキニルオキシカ
ルボニル、アラルキルオキシカルボニル基、アシルオキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基などが挙
げられる。該アルキルオキシカルボニル基におけるアル
キル基としては、C1-6アルキル基(例、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c−ブチル、tert−ブチル等)が挙げられる。該アルケ
ニルオキシカルボニル基におけるアルケニル基として
は、C2-6アルケニル基(例、ビニル、アリル、1−プ
ロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニ
ル、2−メチルアリル等)が挙げられる。該アルキニル
オキシカルボニル基におけるアルキニル基としては、C
2-6アルキニル基(例、エチニル、2−プロピニル等)
が挙げられる。該アラルキルオキシカルボニル基におけ
るアラルキル基は、アリール−アルキル基を意味する。
該アリール−アルキル基におけるアリール基としては、
例えば、フェニル、ナフチルなどが挙げられ、これらは
上記R1またはR2で示される炭化水素基として例示した
アリール基が有するのと同様の置換基を有していてもよ
い。該アリール−アルキル基におけるアルキル基として
は、C1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル等)が好ましい。該アラルキル基、即ちアリ
ール−アルキル基の好適な例としては、ベンジル、フェ
ネチル、3−フェニルプロピル、(1−ナフチル)メチ
ル、(2−ナフチル)メチルなどが挙げられ、なかでも
ベンジル、フェネチルなどが好ましい。該アシルオキシ
カルボニル基におけるアシル基としては、ホルミル、C
2-4アルカノイル基、C3-4アルケノイル基、C3-4アル
キノイル基などが挙げられる。該アリールオキシカルボ
ニル基におけるアリール基としては、フェニル、ナフチ
ルなどが挙げられる。R1またはR2で示される炭化水素
残基、アシル基、スルホニル基および複素環基の置換基
としてのアミド化されたカルボキシル基としては、−C
ON(R1)(R2)で表されるものが挙げられる(R1およ
びR2は、上記の定義と同意義である)。
【0024】R1またはR2で示される炭化水素残基、ア
シル基、スルホニル基および複素環基上の前述の置換基
は、置換可能な任意の位置に、さらにそれぞれ適当な置
換基を1個以上、好ましくは1〜3個有していてもよ
い。 該置換基としては、上記R1またはR2で示される
炭化水素残基、アシル基、スルホニル基および複素環基
上の置換基として例示したものと同様な、C1-10アルキ
ル基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C
3-8シクロアルキル基、C3-8シクロアルケニル基、C
4-8シクロアルカジエニル基、アリール基、芳香族複素
環基、非芳香族複素環基、アラルキル基(例、アリール
1-6アルキル基等)、アミノ基、N−モノ置換アミノ
基、N,N−ジ置換アミノ基、アミジノ基、アシル基、
カルバモイル基、N−モノ置換カルバモイル基(例、メ
チルカルバモイル、エチルカルバモイル、フェニルカル
バモイル等)、N,N−ジ置換カルバモイル基(N,N−
ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイ
ル、ピペリジノカルバモイル、モルホリノカルバモイル
等)、スルファモイル基、N−モノ置換スルファモイル
基(例、メチルスルファモイル、エチルスルファモイ
ル、フェニルスルファモイル、p−トルエンスルファモ
イル等)、N,N−ジ置換スルファモイル基(N,N−ジ
メチルスルファモイル、N−メチル−N−フェニルスル
ファモイル、ピペリジノスルファモイル、モルホリノス
ルファモイル等)、カルボキシル基、C1-10アルコキシ
カルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、イソプロポキシカルボニル、sec−ブトキシカ
ルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカ
ルボニル等)、ヒドロキシ基、C1-10アルコキシ基、C
2-10アルケニルオキシ基、C3-7シクロアルキルオキシ
基、アラルキルオキシ基、アリールオキシ基、メルカプ
ト基、C1-10アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アリ
ールチオ基、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ
基、ニトロソ基、ハロゲンなどが挙げられる。
【0025】上記の式(I)中、Rで表される置換されて
いてもよい該複素環基における複素環基としては、例え
ば、上記R1またはR2について定義したものと同様なも
のが挙げられる。Rで表される置換されていてもよい複
素環基における複素環基としては、例えば(i)1個の硫
黄原子、1個の窒素原子もしくは1個の酸素原子を含む
5〜7員複素環基、(ii)2〜4個の窒素原子を含む5〜
6員複素環基、または、(iii)1〜2個の窒素原子およ
び1個の硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基
が挙げられ、(iv)これらの複素環基は、2個以下の窒素
原子を含む6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を
含む5員環と縮合していてもよい。これらの該複素環基
は、その環上の置換可能な任意の位置に置換基を1〜3
個有していてもよい。かかる置換基としては、上記R1
またはR2で示される炭化水素残基および複素環基上の
置換基として定義したものと同様な、C1-10アルキル
基、C2-10アルケニル基、C2-10アルキニル基、C3-8
シクロアルキル基、C3-8シクロアルケニル基、C4-8
クロアルカジエニル基、アリール基、芳香族複素環基、
非芳香族複素環基、アラルキル基(例、アリールC1-6
アルキル基等)、アミノ基、N−モノ置換アミノ基、
N,N−ジ置換アミノ基、アミジノ基、アシル基、カル
バモイル基、N−モノ置換カルバモイル基(例、メチル
カルバモイル、エチルカルバモイル、フェニルカルバモ
イル等)、N,N−ジ置換カルバモイル基(N,N−ジメ
チルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、ピ
ペリジノカルバモイル、モルホリノカルバモイル等)、
スルファモイル基、N−モノ置換スルファモイル基
(例、メチルスルファモイル、エチルスルファモイル、
フェニルスルファモイル、p−トルエンスルファモイル
等)、N,N−ジ置換スルファモイル基(N,N−ジメチ
ルスルファモイル、N−メチル−N−フェニルスルファ
モイル、ピペリジノスルファモイル、モルホリノスルフ
ァモイル等)、カルボキシル基、C1-10アルコキシカル
ボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、イソプロポキシカルボニル、sec−ブトキシカルボ
ニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボ
ニル等)、ヒドロキシ基、C1-10アルコキシ基、C2-10
アルケニルオキシ基、C3-7シクロアルキルオキシ基、
アラルキルオキシ基、アリールオキシ基、メルカプト
基、C1-10アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アリー
ルチオ基、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、
ニトロソ基、ハロゲンなどが挙げられる。
【0026】これら複素環基上の置換基は、さらに、置
換可能な任意の位置に適当な置換基を1個以上、好まし
くは1〜3個有していてもよく、該置換基としては、上
記したものと同様な、C1-10アルキル基、C2-10アルケ
ニル基、C2-10アルキニル基、C3-7シクロアルキル
基、C3-7シクロアルケニル基、C4-8シクロアルカジエ
ニル基、アリール基、芳香族複素環基、非芳香族複素環
基、アラルキル基(例、アリールC1-6アルキル基)、
アミノ基、N−モノ置換アミノ基、N,N−ジ置換アミ
ノ基、アミジノ基、アシル基、カルバモイル基、N−モ
ノ置換カルバモイル基、N,N−ジ置換カルバモイル
基、スルファモイル基、N−モノ置換スルファモイル
基、N,N−ジ置換スルファモイル基、カルボキシル
基、C1-10低級アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ
基、C1-10低級アルコキシ基、C2-10低級アルケニルオ
キシ基、C3-7シクロアルキルオキシ基、アラルキルオ
キシ基、アリールオキシ基、メルカプト基、C1-10低級
アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アリールチオ基、
スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ
基、ハロゲンなどが挙げられる。
【0027】Rで表される置換されていてもよい複素環
基の例としては、2−イミダゾリル、1,2,4−トリア
ゾール−3−イル、2−チアゾリル、2−オキサゾリ
ル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−
ベンゾイミダゾリルなどが好ましい。上記の式(I)中、
Xは、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子、また
は−(CH2)q−(q は0〜5の整数、好ましくは0〜
3の整数を表す)を示す。Xとして表される酸化されて
いてもよい硫黄原子としては、チオ基、スルフィニル基
およびスルホニル基が挙げられ、このうちチオ基が好ま
しい。Xとして表される−(CH2)q−としては、q が
0である場合が好ましい。上記の式(I)中、Gは、ハロ
ゲン原子(塩素、臭素、ヨウ素またはフッ素)を示す。
Gとして好ましくは、塩素が挙げられる。
【0028】上記の式(I)中、Mは水素原子、置換され
ていてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシ
ル基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換され
ていてもよいチオカルバモイル基または置換されていて
もよいスルホニル基を示す。Mで示される置換されてい
てもよい炭化水素残基としては、R1またはR2で示され
る炭化水素残基と同様のものが挙げられる。Mで示され
る置換されていてもよい炭化水素残基としては、とりわ
けメチル、エチル、イソプロピル、プロピル、ブチル、
ベンジル、フェネチル、2−、3−または4−ピリジル
メチル等が好ましい。Mで示される置換されていてもよ
いアシル基としては、上記R1またはR2で示される炭化
水素残基、アシル基、スルホニル基および複素環基の置
換基としてのアシル基として例示したものと同様のアシ
ル基が挙げられ、とりわけベンゾイル、アセチルなどが
好ましい。Mで示される置換されていてもよいカルバモ
イル基としては、R1NHCOで表されるものが挙げら
れる(R1は上記と同意義)。Mで示される置換されて
いてもよいチオカルバモイル基としては、R1NHCS
で表されるものが挙げられる(R1は上記と同意義)。
Mで示される置換されていてもよいスルホニル基として
は、R1SO2で表されるものが挙げられる(R1は上記
と同意義)。
【0029】上記の式(I)中、環Bは、隣接するチオフ
ェン環の炭素二重結合部分と共に、置換されていてもよ
い窒素原子を含む5〜7員環を形成していることを示す
が、より好ましくは置換されていてもよい窒素原子を含
む6員環が挙げられる。即ち、環Bおよび(M)nとして
具体的には例えば、
【化31】 などが好ましく挙げられる。
【0030】上記の式(I)中、環Aはその環上の置換可
能な任意の位置に、同一または異なっていてもよい、1
〜4個、好ましくは1個または2個の置換基を有してい
てもよい。環A上の該置換基としては例えば、ハロゲン
原子、ニトロ基、置換されていてもよいアルキル、置換
されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよい
チオール基、置換されていてもよいアミノ基、アシル
基、エステル化されていてもよいカルボキシル基または
置換されていてもよい芳香族環基が用いられる。環Aの
置換基としてのハロゲンの例としては、フッ素、塩素、
臭素およびヨウ素があげられ、とりわけフッ素および塩
素が好ましい。環Aの置換基としての置換されていても
よいアルキル基としてはC1-10直鎖状アルキル基、C
3-10分枝状アルキル、C3-10環状アルキルのいずれでも
よく、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、シクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロヘプチルなどが挙げられる。
【0031】環Aの置換基としての置換されていてもよ
いヒドロキシ基としては、ヒドロキシ基およびこのヒド
ロキシ基に適宜の置換基、特にヒドロキシ基の保護基と
して用いられるものを有したもの(例えばアルコキシ、
アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アラルキルオキ
シ、アシルオキシ、アリールオキシ等)が挙げられる。
該アルコキシとしては、C1-10アルコキシ(例、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、
ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオ
キシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、ノニルオキ
シ、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘ
キシルオキシ等)が好ましい。 該アルケニルオキシと
しては、C2-10アルケニルオキシ(例、アリル(allyl)
オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−
ヘキセニルオキシ、2−シクロペンテニルメトキシ、2
−シクロヘキセニルメトキシ等)が好ましい。 該アル
キニルオキシとしては、C2-10アルキニルオキシ(例、
エチニルオキシ、2−プロピニルオキシ等)が好まし
い。 該アラルキルオキシとしては、例えばフェニル−
1-4アルキルオキシ(例、ベンジルオキシ、フェネチ
ルオキシ等)が挙げられる。 該アシルオキシとして
は、C2-4アルカノイルオキシ(例、アセチルオキシ、プ
ロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキ
シ等)が好ましい。該アリールオキシとしてはフェノキ
シ、4−クロロフェノキシなどが挙げられる。
【0032】環Aの置換基としての置換されていてもよ
いチオール基としては、チオール基およびこのチオール
基に適宜の置換基、特にチオール基の保護基として用い
られるものを有したもの(例えばアルキルチオ、アルケ
ニルチオ、アルキニルチオ、アラルキルチオ、アシルチ
オ、アリールチオ等)が挙げられる。 該アルキルチオ
としては、C1-10アルキルチオ(例、メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチ
オ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチル
チオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチル
チオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、ノニルチオ、シク
ロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチ
オ等)が好ましい。 該アルケニルチオとしては、C
2-10アルケニルチオ(例、アリル(allyl)チオ、クロチ
ルチオ、2−ペンテニルチオ、3−ヘキセニルチオ、2
−シクロペンテニルメトキシ、2−シクロヘキセニルメ
トキシ等)が好ましい。 該アルキニルチオとしては、
2-10アルキニルチオ(例、エチニルチオ、2−プロピ
ニルチオ等)が好ましい。 該アラルキルチオとして
は、例えばフェニル−C1-4アルキルチオ(例、ベンジル
チオ、フェネチルチオ等)が挙げられる。 該アシルチ
オとしては、炭素数2〜4のアルカノイルチオ(例、ア
セチルチオ、プロピオニルチオ、ブチリルチオ、イソブ
チリルチオ等)が好ましい。 該アリールチオとして
は、フェニルチオ、4−クロロフェニルチオなどが好ま
しい。
【0033】環Aの置換基としての置換されていてもよ
いアミノ基としては、アミノ基に加え、置換アミノ基、
例えば、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10
ルキニル、芳香族基、複素環基またはC1-10アシル基を
1個または2個置換基として有するアミノ基(例、メチ
ルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルア
ミノ、ジブチルアミノ、ジアリルアミノ、シクロヘキシ
ルアミノ、フェニルアミノ、N−メチル−N−フェニル
アミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾ
イルアミノ、ニコチノイルアミノ等)が挙げられる。環
Aの置換基としてのアシル基としては、ホルミル、また
は、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキ
ニルもしくは芳香族基がカルボニル基と結合したもの
(例、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイ
ル、ヘプタノイル、オクタノイル、シクロブタンカルボ
ニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカル
ボニル、シクロヘプタンカルボニル、クロトニル、2−
シクロヘキセンカルボニル、ベンゾイル、ニコチノイル
等)が挙げられる。
【0034】環Aの置換基としてのエステル化されてい
てもよいカルボキシル基としては、カルボキシル基の
他、例えば、アルキルオキシカルボニル基、アルケニル
オキシカルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、
アラルキルオキシカルボニル基、アシルオキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基などが挙げられ、こ
れらは式−COOR3(R3は水素原子、C1-6アルキル
基、アリールC1-6アルキル基またはアリール基)で表
される。該アルキルオキシカルボニル基におけるアルキ
ル基としては、C1-6アルキル基(例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル等)などが挙げられる。該
アラルキルオキシカルボニル基におけるアラルキル基
は、アリール−アルキル基を意味する。該アリール−ア
ルキル基におけるアリール基としては、例えば、フェニ
ル、ナフチルなどが挙げられ、これらは上記R1または
2で示される炭化水素基として例示したアリール基が
有するのと同様の置換基を有していてもよい。該アリー
ル−アルキル基におけるアルキル基としては、C1-6
ルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、ブチル等)
が好ましい。該アラルキル基、即ちアリール−アルキル
基の好適な例としては、ベンジル、フェネチル、3−フ
ェニルプロピル、(1−ナフチル)メチル、(2−ナフチ
ル)メチルなどが挙げられ、なかでもベンジル、フェネ
チルなどが好ましい。
【0035】環Aの置換基としての置換されていてもよ
い芳香族環基としては、フェニル、ナフチル、アントリ
ル等C6-14芳香族炭化水素残基に加えてピリジル、フリ
ル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル等の複素芳香
族残基が挙げられる。環A上の置換基は、好ましくは、
環Aの3位および/または4位に位置する。これら置換
基は環A上の置換基が互いに隣接しているときは、隣接
する置換基が連結して、−(CH2)m−または−O−(C
2)l−O−[式中、mは3〜5の整数を、lは1〜3の
整数を示す]で示される環を形成していてもよく、かか
る環は、ベンゼン環の炭素原子とともに形成される5〜
7員環を含む。環Aは、少なくとも1個のC1-6アルコ
キシ基、好ましくはC1-3アルコキシ基、とりわけメト
キシ基、またはヒドロキシ基で置換されていることが好
ましい。さらに好ましくは、環Aは同一または異なる2
個のアルコキシ基、好ましくは2個のC1-3アルコキシ
基、とりわけ2個のメトキシ基で置換されている。具体
的には例えば、環Aの3位および4位がともにメトキシ
基で置換されているものが特に好ましい。上記の式(I)
で表される化合物のうち、特に好ましいものは、nが
1、Mが水素原子またはベンジル、環Bが窒素原子を含
む6員環、Gが塩素原子、−X−Rは、2−オキソ−1
−ピロリジニル、2−オキソ−1−ピペリジニル、2−
オキソヘキサメチレンイミノ、N,N−ジエチルアミ
ノ、1,2,4−トリアゾール−1−イルまたは1−メチ
ルイミダゾール−2−イルチオ、環Aの3位および4位
がともにメトキシ基で置換されている化合物である。
【0036】本発明の目的化合物(I)の塩としては薬学
的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との塩、
有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性
または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基
との塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリ
ウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシ
ウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウ
ム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との
塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリ
エチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシ
クロヘキシルアミン、N,N'−ジベンジルエチレンジア
ミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例
としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン
酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例と
しては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマー
ル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハ
ク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアル
ギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸
性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラ
ギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。
【0037】本発明の目的化合物(I)は、薬学的に許
容される担体と配合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散
剤などの固形製剤;またはシロップ剤、注射剤などの液
状製剤として経口または非経口的に投与することができ
る。薬学的に許容される担体としては、製剤素材として
慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形
製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製
剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩
衝剤、無痛化剤などとして配合される。また必要に応じ
て、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加
物を用いることもできる。
【0038】賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、
白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セルロース、
軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤の好適な例と
しては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられ
る。結合剤の好適な例としては、例えば結合セルロー
ス、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。崩壊
剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチル
スターチナトリウムなどが挙げられる。溶剤の好適な例
としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレング
リコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油など
が挙げられる。
【0039】溶解補助剤の好適な例としては、例えばポ
リエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マ
ンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスア
ミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、
炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられ
る。懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルト
リエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリ
ルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウ
ム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン
などの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。等張
化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリ
セリン、D−マンニトールなどが挙げられる。緩衝剤の
好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、
クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の
好適な例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙
げられる。防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキ
シ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルア
ルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソル
ビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例として
は、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられ
る。上記化合物(I)は例えば次の様にして製造でき
る。すなわち、
【0040】A法
【化32】 [式中、M1は置換されていてもよい炭化水素残基、置
換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいア
ルキル基、置換されていてもよいカルバモイル基または
置換されていてもよいチオカルバモイル基を、Qは脱離
基を、X1は酸素原子またはイオウ原子を示し、他の記
号は上記と同意義を有する。] 一般式(II−1)中、Qで表される脱離基としては、
例えばハロゲン、好ましくは塩素、臭素またはヨウ素や
エステル化することにより活性化されたヒドロキシ基、
例えば有機スルホン酸の残基(例、p-トルエンスルホニ
ルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基等)や有機リン
酸の残基であるジフェニルホスホリルオキシ基、ジベン
ジルホスホリルオキシ基、ジメチルホスホリルオキシ基
などが、M1で表される置換されていてもよい炭化水素
残基、置換されていてもよいアシル基、置換されていて
もよいアルキル基、置換されていてもよいカルバモイル
基または置換されていてもよいチオカルバモイル基とし
ては、それぞれMで表される置換されていてもよい炭化
水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換されて
いてもよいアルキル基、置換されていてもよいカルバモ
イル基または置換されていてもよいチオカルバモイル基
として例示したものと同様のものが挙げられる。
【0041】本法では(II−1)を塩基の存在下(I
II)と反応させて(I−1)を製造する。(II−
1)と(III)の反応は適宜の溶媒中で行われる。該
溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
ジメトキシエタンなどのエ−テル類、メタノ−ル、エタ
ノ−ル、プロパノ−ルなどのアルコ−ル類、酢酸エチ
ル、アセトニトリル、ピリジン、N,N-ジメチルホルムア
ミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、クロロホル
ム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テ
トラクロロエタン、アセトン、2-ブタノン及びこれらの
混合溶媒があげられる。(II−1)と(III)の反
応は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカ
リ金属塩、炭酸銀(Ag2CO3)、水素化ナトリウム、水素化
カリウム、ピリジン、トリエチルアミン、N,N-ジメチル
アニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノン-5-エン、1,
4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8-ジアザビシク
ロ[5.4.0]ウンデ-7-エン等のアミン類、などの適宜の塩
基の存在下に行われ、これら塩基の使用量は化合物(I
I−1)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。本反応
は通常−20゜C〜150゜C、好ましくは約−10゜
C〜100゜Cで行われる。このようにして得られるチ
エノピリジン誘導体(I−1)は公知の分離精製手段例
えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、
クロマトグラフィーなどにより単離精製することができ
る。
【0042】B法
【化33】 [式中、pは1から6の整数を示し、他の記号は上記と
同意義を有する。] 本法では(II−2)を塩基の存在下(IV)と反応さ
せて(I−2)を製造する。(II−2)と(IV)の
反応は適宜の溶媒中で行われる。該溶媒としては例えば
ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンな
どのエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−
ルなどのアルコ−ル類、酢酸エチル、アセトニトリル、
ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
スルホキシド(DMSO)、クロロホルム、ジクロロメタン、
1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、ア
セトン、2-ブタノン及びこれらの混合溶媒があげられ
る。(II−2)と(IV)の反応は水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩、ピリジン、
トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等のアミ
ン類、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの適宜の
塩基の存在下に行われ、これら塩基の使用量は化合物
(II−2)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。本
反応は通常−20゜C〜150゜C、好ましくは約−1
0゜C〜100゜Cで行われる。本反応は、また、過剰
量の(IV)を塩基として使用することによっても行わ
れる。このようにして得られるチエノピリジン誘導体
(I−2)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃
縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィ
ーなどにより単離精製することができる。
【0043】C法
【化34】 [式中、M2は置換されていてもよいアシル基を示し、
他の記号は上記と同意義を有する。] 一般式(I−3)中、M2で表される置換されていても
よいアシル基としてはMで表される置換されていてもよ
いアシル基として例示したものと同様のものが挙げられ
る。本法では(I−3)を酸の存在下加水分解反応に付
し、(I−4)を製造する。(I−3)の加水分解反応
は含水の溶媒中で行われる。該溶媒としては例えば、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなど
のエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−
ル、ブタノール、2−メトキシエタノールなどのアルコ
−ル類、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド(D
MF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトン、2-ブタ
ノン、酢酸及びこれらの混合溶媒があげられる。酸とし
ては、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸などが挙げられ、
これら酸の使用量は化合物(I−3)に対し大過剰量、
5〜50モル当量程度が好ましい。本反応は通常30゜
C〜150゜C、好ましくは約50゜C〜120゜Cで
行われ、反応時間は通常1〜100時間である。このよ
うにして得られるチエノピリジン誘導体(I−4)は公
知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶
出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離
精製することができる。
【0044】D法
【化35】 [式中、各記号は上記と同意義を有する。] 本法では(I−4)を酸化反応に付し、(I−5)を製
造する。本反応は適宜の溶媒中酸化剤の存在下に行われ
る。該溶媒としては例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタンなどのエ−テル類、酢酸エチ
ル、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタ
ン、1,1,2,2-テトラクロロエタン及びこれらの混合溶媒
があげられる。酸化剤としては、二酸化マンガン、硝酸
などが挙げられ、これら酸化剤の使用量は化合物(I−
4)に対し大過剰量、5〜50モル当量程度が好まし
い。本反応は通常30゜C〜150゜C、好ましくは約
50゜C〜120゜Cで行われ、反応時間は通常1〜1
00時間である。このようにして得られるチエノピリジ
ン誘導体(I−5)は公知の分離精製手段例えば濃縮、
減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグ
ラフィーなどにより単離精製することができる。
【0045】E法
【化36】 [式中、各記号は上記と同意義を有する。] 本法では(I−4)をD法と同様の酸化反応に付し、
(I−6)を製造する。本反応はD法と同様にして行わ
れる。このようにして得られるチエノピリジン誘導体
(I−6)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃
縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィ
ーなどにより単離精製することができる。
【0046】F法
【化37】 [式中、R4は置換されていてもよい炭化水素残基また
は置換されていてもよい複素環基を示し、他の記号は上
記と同意義を有する。] 一般式(V)中、R4で表される置換されていてもよい
炭化水素残基または置換されていてもよい複素環基とし
てはR1で表される置換されていてもよい炭化水素残基
または置換されていてもよい複素環基として例示したも
のと同様のものが挙げられる。本法では(I−4)を塩
基の存在下(V)と反応させて(I−7)を製造する。
(I−4)と(V)の反応は適宜の溶媒中で行われる。
該溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタンなどのエ−テル類、酢酸エチル、
アセトニトリル、ピリジン、N,N-ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、クロロホルム、
ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラ
クロロエタン、アセトン、2-ブタノン及びこれらの混合
溶媒があげられる。(I−4)と(V)の反応は水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩、炭
酸銀(Ag2CO3)、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ピ
リジン、トリエチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、1,
5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノン-5-エン、1,4-ジアザビシ
クロ[2.2.2]オクタン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デ-7-エン等のアミン類、などの適宜の塩基の存在下に
行われ、これら塩基の使用量は化合物(I−4)に対し
1〜5モル当量程度が好ましい。本反応は通常−20゜
C〜150゜C、好ましくは約−10゜C〜100゜C
で行われる。このようにして得られるチエノピリジン誘
導体(I−7)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧
濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフ
ィーなどにより単離精製することができる。
【0047】G法
【化38】 [式中、各記号は上記と同意義を有する。] 本法では(I−4)と(VI)の反応により(I−8)
を製造する。(I−4)と(VI)の反応は適宜の溶媒
中で行われる。該溶媒としては例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエ−テル類、
酢酸エチル、アセトニトリル、ピリジン、N,N-ジメチル
ホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,
1,2,2-テトラクロロエタン、アセトン、2-ブタノン及び
これらの混合溶媒があげられる。(VI)の使用量は化
合物(I−4)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。
本反応は通常−50゜C〜150゜C、好ましくは約−
20゜C〜100゜Cで行われる。このようにして得ら
れるチエノピリジン誘導体(I−8)は公知の分離精製
手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、
転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製すること
ができる。
【0048】H法
【化39】 [式中、R5は置換されていてもよい炭化水素残基を示
し、他の記号は上記と同意義を有する。] 一般式(I−9)及び(VII)中、R5で表される置
換されていてもよい炭化水素残基としてはMで表される
置換されていてもよい炭化水素残基として例示したもの
と同様のものが挙げられる。本法では(I−4)を塩基
の存在下(VII)と反応させて(I−9)を製造す
る。(I−4)と(VII)の反応は適宜の溶媒中で行
われる。該溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン、ジメトキシエタンなどのエ−テル類、メタノ
−ル、エタノ−ル、プロパノ−ルなどのアルコ−ル類、
酢酸エチル、アセトニトリル、ピリジン、N,N-ジメチル
ホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ク
ロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,
1,2,2-テトラクロロエタン、アセトン、2-ブタノン及び
これらの混合溶媒があげられる。(I−4)と(VI
I)の反応は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどの
アルカリ金属塩、炭酸銀(Ag2CO3)、水素化ナトリウム、
水素化カリウム、ピリジン、トリエチルアミン、N,N-ジ
メチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ノン-5-エ
ン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8-ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデ-7-エン等のアミン類、などの適
宜の塩基の存在下に行われ、これら塩基の使用量は化合
物(I−4)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。本
反応は通常−20゜C〜150゜C、好ましくは約−1
0゜C〜100゜Cで行われる。このようにして得られ
るチエノピリジン誘導体(I−9)は公知の分離精製手
段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転
溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することが
できる。
【0049】I法
【化40】 [式中、各記号は上記と同意義を有する。] 本法では化合物(VIII)またはカルボキシル基にお
ける反応性誘導体またはその塩を、化合物(I−4)と
反応させることにより(I−10)を製造する。化合物
(VIII)のカルボキシル基における好適な反応性誘
導体としては、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性化アミ
ド、活性化エステル等が挙げられる。反応性誘導体の好
適な例としては、酸塩化物;酸アジ化物;例えばジアル
キルリン酸、フェニルリン酸、ジフェニルリン酸、ジベ
ンジルリン酸、ハロゲン化リン酸等の置換されたリン
酸、ジアルキル亜リン酸、亜硫酸、チオ硫酸、硫酸、例
えばメタンスルホン酸等のスルホン酸、例えば酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、イソ酪酸ピバリン酸、ペンタン酸、
イソペンタン酸、トリクロロ酢酸等の脂肪族カルボン酸
または例えば安息香酸等の芳香族カルボン酸のような酸
との混合酸無水物;対称酸無水物;イミダゾ−ル、4−
置換イミダゾ−ル、ジメチルピラゾ−ル、トリアゾ−ル
またはテトラゾ−ルとの活性化アミド;または例えばシ
アノメチルエステル、メトキシメチルエステル、ジメチ
ルイミノメチルエステル、ビニルエステル、プロパルギ
ルエステル、p-ニトロフェニルエステル、トリクロロフ
ェニルエステル、ペンタクロロフェニルエステル、メシ
ルフェニルエステル、フェニルアゾフェニルエステル、
フェニルチオエステル、p-ニトロフェニルエステル、p-
クレジルチオエステル、カルボキシメチルチオエステ
ル、ピラニルエステル、ピリジルエステル、ピペリジル
エステル、8-キノリルチオエステル等の活性化エステ
ル、または例えば N,N-ジメチルヒドロキシアミン、1-
ヒドロキシ-2-(1H)-ピリドン、N-ヒドロキシスクシンイ
ミド、N-ヒドロキシフタルイミド、1-ヒドロキシ-1H-ベ
ンゾトリアゾ−ル等の N-ヒドロキシ化合物とのエステ
ル等が挙げられる。これら反応性誘導体は、使用する化
合物(VIII)の種類によって任意に選択することが
できる。化合物(VIII)の反応性誘導体の好適な塩
としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカ
リ金属塩、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のア
ルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、例えばトリメチル
アミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン
塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N-ジベンジルエチレ
ンジアミン塩等の有機塩基塩等のような塩基塩が挙げら
れる。反応は通常、水、例えばメタノ−ル、エタノ−ル
等のアルコ−ル類、アセトン、ジオキサン、アセトニト
リル、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、テ
トラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N-ジメチルホルムア
ミド、ピリジンのような常用の溶媒中で行われるが、反
応に悪影響を及ぼさない溶媒であればその他のいかなる
有機溶媒中でも反応を行うことができる。これら常用の
溶媒は水との混合物として使用してもよい。この反応に
おいて、化合物(VIII)を遊離酸の形またはその塩
の形で使用する場合には、N,N'-ジシクロヘキシルカル
ボジイミド;N-シクロヘキシル-N'-モルホリノエチルカ
ルボジイミド;N-シクロヘキシル-N'-(4-ジエチルアミ
ノシクロヘキシル)カルボジイミド;N,N'-ジエチルカ
ルボジイミド、N,N'-ジイソプロピルカルボジイミド、N
-エチル-N'-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド;N,N'-カルボニルビス(2-メチルイミダゾ−
ル);ペンタメチレンケテン-N-シクロヘキシルイミ
ン;ジフェニルケテン-N-シクロヘキシルイミン;エト
キシアセチレン;1-アルコキシ-1-クロロエチレン;亜
リン酸トリアルキル;ポリリン酸エチル;ポリリン酸イ
ソプロピル;オキシ塩化リン;ジフェニルホスホリルア
ジド;塩化チオニル;塩化オキサリル;例えばクロロギ
酸エチル;クロロギ酸イソプロピル等のハロギ酸低級ア
ルキル;トリフェニルホスフィン;2-エチル-7-ヒドロ
キシベンズイソオキサゾリウム塩、2-エチル-5-(m-ス
ルホフェニル)イソオキサゾリウムヒドロキシド分子内
塩;N-ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル;1-(p-クロロベ
ンゼンスルホニルオキシ)-6-クロロ-1H-ベンゾトリア
ゾ−ル;N,N'-ジメチルホルムアミドと塩化チオニル、ホ
スゲン、クロロギ酸トリクロロメチル、オキシ塩化リン
等との反応によって調製したいわゆるビルスマイヤ−試
薬等のような常用の縮合剤の存在下に反応を行うのが望
ましい。反応はまたアルカリ金属炭酸水素塩、トリ(低
級)アルキルアミン、ピリジン、N-(低級)-アルキルモ
ルホリン、N,N-ジ(低級)アルキルベンジルアミン等の
ような無機塩基または有機塩基の存在下に行ってもよ
い。反応温度は特に限定されないが、通常は冷却下ない
し加温下に反応が行われる。このようにして得られるチ
エノピリジン誘導体(I−10)は公知の分離精製手段
例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転
溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することが
できる。化合物(I)の製造に用いる原料化合物は、例
えば次のような方法で製造することができる。
【0050】J法
【化41】 [式中、各記号は上記と同意義を有する。] 化合物(XI)は、ジャ−ナル オブ メディシナル
ケミストリ−(Journalof Medicinal Chemistry)、17
巻、624頁(1974年)記載の方法に従い、化合物
(IX)、化合物(X)及びイオウを塩基の存在下、溶
媒中で反応することにより製造される。該溶媒としては
例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエ
タンなどのエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、プロ
パノ−ルなどのアルコ−ル類、クロロホルム、ジクロロ
メタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエ
タン及びこれらの混合溶媒があげられる。該塩基として
は、トリエチルアミン、ジエチルアミン、モルホリン、
ピペリジン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類の適宜
の塩基の存在下に行われ、これら塩基の使用量は化合物
(IX)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。本反応
は通常−20゜C〜150゜C、好ましくは約−10゜
C〜100゜Cで行われる。ついで化合物(XI)と化
合物(XII)の反応のより、化合物(II−3)を製
造する。(XI)と(XII)の反応は、塩化アルミニ
ウム、塩化亜鉛等のルイス酸、塩酸、硫酸、トリフルオ
ロ酢酸、p-トルエンスルホン酸等の適宜の酸の存在下、
溶媒中で行われる。該溶媒としてはベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエ−テル類、メ
タノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ルなどのアルコ−ル
類、酢酸エチル、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジ
メチルスルホキシド(DMSO)、クロロホルム、ジクロロメ
タン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタ
ンおよびこれらの混合溶媒があげられる。化合物(XI
I)の使用量は化合物(XI)に対し1.0〜2.0モ
ル当量程度が好ましい。酸の使用量は化合物(XI)に
対し0.05〜2.0モル当量程度が好ましい。本反応
は通常0゜C〜200゜C、好ましくは約20゜C〜1
20゜Cで行われる。反応時間は0.5〜20時間、好
ましくは1〜10時間である。このようにして得られる
チエノピリジン誘導体(II−3)は、公知の分離精製
手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、
転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製すること
ができる。
【0051】K法
【化42】 [式中、各記号は上記と同意義を有する] 本法では、化合物(II−1)をジホルミルイミド ナ
トリウム塩との反応でホルミルアミノ体(I−11)と
し、ついで酸との反応によりアミノ体(I−12)を製
造する。化合物(II−1)とジホルミルイミド ナト
リウム塩との反応はA法と同様にして行われる。(I−
11)は、C法と同様にして化合物(I−12)とする
ことができる。化合物(I−12)からF法にしたがっ
てスルホニルアミノ体を、またI法にしたがってアシル
アミノ体を製造する。
【0052】A法〜K法で製造されるチエノピリジン誘
導体が、環Aの置換基としてイソプロポキシ基を有する
とき、四塩化チタンで処理することによりイソプロポキ
シ基をヒドロキシ基に変換することができる。本反応
は、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素等の溶
媒中、−50〜30℃、好ましくはー10〜20℃で行
われる。
【0053】本発明によって提供される化合物(I)ま
たはそれらの塩は、抗炎症作用を有し、さらにヒトのリ
ウマチ様関節炎に類似した関節炎を発症するアジュバン
ト関節炎の実験モデルで優れた抗関節炎作用が確認され
た。また、本発明化合物は、優れた骨吸収抑制作用を有
し、関節炎に伴う骨破壊、骨粗鬆症等の予防・治療に有
用である。さらに、本発明化合物は、免疫性サイトカイ
ン産生抑制作用を有しており、免疫の関与していると考
えられる疾患の予防・治療、または/および臓器移植後
の拒絶反応の予防にも有効である。また、本発明の化合
物の毒性は低い。従って、本発明の目的化合物はヒトを
含む哺乳動物(例、ヒト、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネ
コなど)の関節に炎症症状を呈する総ての関節炎の予防
および治療剤として、骨破壊もしくは骨粗鬆症等の予防
または治療剤として、また免疫抑制剤として用いること
ができる。本発明の免疫抑制剤または医薬組成物は、特
に、免疫性サイトカイン[例えば、インターロイキン−
2(IL−2)、インターフェロン−γ(IFN−γ)
など]の産生を抑制する作用を有しているものであり、
人を含む哺乳動物の自己免疫疾患を含む免疫の関与して
いると考えられる疾患の治療または予防に有用である。
かかる対象疾患としては、例えば全身性エリセマトーデ
ス、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、多発
性硬化症、乾癬、慢性肝炎、膀胱ガン、乳ガン、子宮頸
部ガン、慢性リンパ性白血症、慢性骨髄性白血病、大腸
ガン、結腸ガン、直腸ガン、ヘリコバクターピロリ感染
症、ホジキン病、インスリン依存性糖尿病、悪性黒色
腫、多発性骨髄腫、非ホジキン性リンパ腫、非小細胞肺
ガン、卵巣ガン、消化性潰瘍、前立腺ガン、敗血症ショ
ック、結核、不妊症、動脈硬化、ベーチュット病、喘
息、アトピー性皮膚炎、腎炎、全身性真菌感染症、急性
バクテリア髄膜炎、急性心筋梗塞、急性膵炎、急性ウイ
ルス脳炎、成人呼吸促迫症候群、バクテリア肺炎、慢性
膵炎、単純ヘルペスウイルス感染症、水痘−帯状疱疹ウ
イルス感染症、AIDS、ヒトパピローマウイルス感染
症、インフルエンザ、侵襲性ブドウ状球菌感染症、末梢
血管疾患、敗血症、間質性肝疾患、時局性回腸炎、多発
性硬化症などが挙げられる。本発明の免疫抑制剤は、と
りわけ、全身性エリセマトーデス、慢性肝炎、間質性肝
疾患、喘息、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、限局性
回腸炎または多発性硬化症などの予防または治療に対し
好ましく用いられる。また、本発明の免疫抑制剤は、臓
器移植後の拒絶反応の予防においても有用である。本発
明で使用する化合物(I)の投与量は、投与経路、治療
すべき患者の症状により種々選択できるが、通常、成人
1人あたり、経口投与の場合、5mg〜1000mg、
非経口投与の場合、1mg〜100mgの範囲から選択
でき、これらを1日1〜3回に分けて投与できる。
【0054】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の化合物(I)また
はそれらの塩の薬理作用を裏付けるための試験方法びそ
の結果を示す。 試験例1 ラット・アジュバント関節炎に対する作用 雄性 ルイス(Lewis)系ラット(7週令、日本クレア)
の右後肢足蹠皮内に完全フロイントアジュバント[ Fre
und's complete adjuvant(0.5% 結核死菌の流動パラフ
ィン懸濁液)]0.05ml を注射して感作した。被検
薬剤(6.25mg/kgまたは3.13mg/kg)
を0.5%メチルセルロースに懸濁して感作直前(day
0) から14日間1日1回経口投与した。感作直前(Day
0) および 14日目(Day 14) に左後肢容積および
体重を、それぞれプレサイスモメーター( Ugo Basile
社製、イタリア )と電子天秤( EB-3200D、島津社製、
日本)で測定し、非感作ラットに対する足蹠の膨脹抑制
率(%)および体重増加率(%)を求めた。結果を表1
に示す。結果は、各群(N=6) の平均±S.E. で表し、ダ
ンネット(Dunnet)法で比較・検定した。また、危険率
5%未満を有意とした。
【0055】
【表1】
【0056】試験例2 骨吸収抑制作用 骨吸収作用の測定はロイスの方法[ジャーナル・オブ・
クリニカル・インベスティゲーション(J.Clin.Inves
t.), 44,103-116(1965)]によった。すなわち、妊娠 1
8日目の Sprague-Dawley 系ラット1匹に 45Ca(カルシ
ウムの同位元素、CaCl2溶液)を 50μCi 皮下注射し、
翌日開腹し、無菌的に胎仔ラットを取り出し、解剖顕微
鏡下で胎児ラットの左右の前腕骨(橈骨、尺骨)を躯幹
より切り離し、さらに可能な限り結合織、軟骨を除いて
骨培養サンプルとした。BGJb メテ゛ィウム (Fitton-Jackson
modification;GIBCO Laboratories,米国) に牛血清ア
ルブミン(終濃度2mg/ml)を添加した培地 0.6ml
に、骨を1片ずつ加えて 37℃で 24 時間培養し
た。この骨を、化合物(終濃度10μM )を加えた上記
メディウムで2日間培養した。骨からメデイウム中へ放
出した45Ca の比率(%)は、メディウム中の45Caの
放射活性と骨中の45Caの放射活性を測定して、数1の
式に従って求めた。
【数1】
【0057】同腹の胎仔から得た骨を化合物を加えない
で同様に2日間培養したものを対称群とした。各群5個
の骨から得られた値の平均値±標準偏差を求め、この値
の対称群の値に対する比率(%)を求め、表2に示し
た。
【表2】 以下、参考例および実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0058】参考例1 3,4−ジメトキシ安息香酸エチル(17.8g)およ
びアセトニトリル(7.0g)のトルエン(30ml)
溶液を、油性水素化ナトリウム(60%,6.8g)の
トルエン(170ml)およびN,N−ジメチルホルム
アミド(DMF)(17ml)の懸濁液に100℃で滴
下した。滴下後さらに100℃で3時間かきまぜ、反応
混合物を氷−水に注ぎ有機層を分取した。水層を2N塩
酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は
水洗、乾燥(MgSO4)後減圧下に溶媒を留去し、ω
−シアノ−3,4−ジメトキシアセトフェノン(14.
0g、80%)を得、酢酸エチルから再結晶した。無色
針状晶。融点141〜142℃。
【0059】参考例2 ω−シアノ−3,4−ジメトキシアセトフェノン(1
0.0g)、イオウ(1.7g)、1−ベンジル−4−
ピペリドン(10.1g)、モルホリン(4.7g)お
よびエタノール(50ml)の混合物を還流下に2時間
かきまぜた。反応混合物を氷−水に注ぎ、2N HC
l、1N KOHおよび水の順に洗浄、乾燥(MgSO
)後減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付した。クロロホルム−酢酸
エチル(20:1,v/v)で溶出する部分より、2−
アミノ−6−ベンジル−3−(3,4−ジメトキシベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,
3−c]ピリジン(8.4g、42%)を得、エタノー
ルから再結晶した。黄色プリズム晶。融点 149〜1
50℃。
【0060】参考例3 2−アミノ−6−ベンジル−3−(3,4−ジメトキシ
ベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ
[2,3−c]ピリジン(10.0g)、1,3−ジク
ロロアセトン(3.4g)、濃硫酸(2.6g)および
酢酸(200ml)の混合物を90℃で4時間かきまぜ
た。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を2NNaO
Hでアルカリ性とした後ジクロロメタンで抽出した。ジ
クロロメタン層は水洗、乾燥(MgSO)後溶媒を留
去、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−に付
した。酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)で溶出
する部分から、7−ベンジル−3−クロロ−2−クロロ
メチル−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4
−c’]ジピリジン(構造式下記)(3.5g,29
%)を得、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色
プリズム晶。融点 171〜172℃。
【0061】
【化43】 参考例4 参考例2と同様にして、ω−シアノ−3,4−ジメトキ
シアセトフェノン、1−べンゾイル−4−ピペリドンお
よびイオウとの反応により、2−アミノ−6−ベンゾイ
ル−3−(3,4−ジメトキシベンゾイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジンを
得た。エタノールから再結晶した。淡黄色プリズム晶。
融点 143〜145℃。 参考例5 参考例4で得た化合物(1.0g)、1,3−ジクロロ
アセトン(0.331g)、p−トルエンスルホン酸1
水和物(0.045g)およびベンゼン(15ml)の
混合物を還流下に6時間加熱した後、減圧下に濃縮し
た。残留物に酢酸エチルを加え水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水の順に洗浄、乾燥 (MgSO) し
減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲル カラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(3:2,
v/v)で溶出する部分より、7−ベンゾイル−3−ク
ロロ−2−クロロメチル−4−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,
3−b:5,4−c’]ジピリジン(0.484g,4
0%)を得、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無
色プリズム晶。融点 208〜209℃。
【0062】参考例6 参考例1と同様にして、2,3−ジメトキシ安息香酸エ
チルおよびアセトニトリルとの反応により、ω−シアノ
−2,3−ジメトキシアセトフェノンを得、酢酸エチル
−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点 94〜
95℃。 参考例7 参考例2と同様にして、ω−シアノ−2,3−ジメトキ
シアセトフェノン、1−べンジル−4−ピペリドンおよ
びイオウとの反応により、2−アミノ−6−ベンジル−
3−(2,3−ジメトキシベンゾイル)−4,5,6,
7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジンを得、
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。淡黄色プリズム
晶。融点 172〜173℃。 参考例8 参考例5と同様にして、参考例7で得た化合物および
1,3−ジクロロアセトンとの反応により、7−ベンジ
ル−3−クロロ−2−クロロメチル−4−(2,3−ジ
メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロチ
エノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを得、酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。
融点 137〜138℃。
【0063】参考例9 参考例1と同様にして、4−イソプロポキシ−3−メト
キシ安息香酸エチルおよびアセトニトリルとの反応によ
り、ω−シアノ−4−イソプロポキシ−3−メトキシア
セトフェノンを得、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
た。無色針状晶。融点 114〜115℃。 参考例10 参考例2と同様にして、ω−シアノ−4−イソプロポキ
シ−3−メトキシアセトフェノン、1−べンゾイル−4
−ピペリドンおよびイオウとの反応により、2−アミノ
−6−ベンゾイル−3−(4−イソプロポキシ−3−メ
トキシベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロチ
エノ[2,3−c]ピリジンを得、酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶した。黄色プリズム晶。融点 158〜1
60℃。 参考例11 参考例5と同様にして、参考例10で得た化合物および
1,3−ジクロロアセトンとの反応により、7−ベンゾ
イル−3−クロロ−2−クロロメチル−4−(4−イソ
プロポキシ−3−メトキシフェニル)−5,6,7,8
−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジ
ピリジンを油状物として得た。NMR (δppm in CDCl3) :
1.41 (6H,d,J=6.0Hz), 2.09-2.35 (2H,m), 3.30-3.81
(2H,m),3.89 (3H,s), 4.30-4.70 (3H,m), 4.96 (2H,s),
6.78 (1H,d,J=1.8Hz), 6.80 (1H,dd,J=8.0&1.8Hz), 6.
97 (1H,d,J=8.0Hz), 7.35-7.55 (5H,m)。
【0064】参考例12 参考例2と同様にして、ω−シアノ−4−イソプロポキ
シ−3−メトキシアセトフェノン、1−べンジル−4−
ピペリドンおよびイオウとの反応により、2−アミノ−
6−ベンジル−3−(4−イソプロポキシ−3−メトキ
シベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ
[2,3−c]ピリジンを得、酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶した。黄色プリズム晶。融点 113〜114
℃。 参考例13 参考例5と同様にして、参考例12で得た化合物および
1,3−ジクロロアセトンとの反応により、7−ベンジ
ル−3−クロロ−2−クロロメチル−4−(4−イソプ
ロポキシ−3−メトキシフェニル)−5,6,7,8−
テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピ
リジンを得、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。淡
黄色プリズム晶。融点 173〜174℃。
【0065】実施例1 参考例3で得た化合物(1.5g)、エチルアミン水溶
液(70%,4.8g)および N,N-ジメチルホルムア
ミド(50ml)の混合物を室温で3日間かきまぜた
後、減圧下に濃縮した。残留物に水を注ぎ酢酸エチルで
抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥(MgSO4)後溶媒を
留去、残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィ−に
付した。酢酸エチルで溶出する部分から7−ベンジル−
3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2
−エチルアミノメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ
チエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン(構造
式下記)(0.5g,33%)を得た。エタノールから
再結晶した。無色プリズム晶。融点 135〜136
℃。
【化44】 実施例2 参考例3で得た化合物(1.5g)、ジエチルアミン
(1.1g)およびテトラヒドロフラン(50ml)の
混合物を還流下10時間かきまぜた後、減圧下に濃縮し
た。残留物に水を注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層は水洗、乾燥(MgSO4)後溶媒を留去、残留物はシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−に付した。酢酸エチル
で溶出する部分から7−ベンジル−3−クロロ−2−
(N,N−ジエチルアミノメチル)−4−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロチ
エノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン(構造式
下記)(0.5g,33%)を得た。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶した。無色針状晶。融点 150〜15
1℃。
【化45】
【0066】実施例3 参考例3で得た化合物(1.0g)、tert-ブチルアミ
ン(2.9g)、炭酸カリウム(0.276g)および
アセトン(30ml)の混合物を室温で2日間かきまぜ
た後、減圧下に濃縮した。残留物に酢酸エチルを加え水
洗、乾燥 (MgSO4) し減圧下に濃縮した。残留物をシリ
カゲル カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル
で溶出する部分より7−ベンジル−2−(tert-ブチル
アミノメチル)−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキ
シフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ
[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン(0.68
g,64%)を得、イソプロピルエーテルから再結晶し
た。無色プリズム晶。融点 134〜135℃。 実施例4 実施例3と同様にして、参考例3で得た化合物および t
ert-アミルアミンとの反応により、2−(tert-アミル
アミノメチル)−7−ベンジル−3−クロロ−4−
(3,4−ジメトキシフェニル)−5,6,7,8−テ
トラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリ
ジンを得た。イソプロピルエーテルから再結晶した。無
色プリズム晶。融点 128〜129℃。 実施例5 実施例3と同様にして、参考例3で得た化合物および
シクロプロピルアミンとの反応により、7−ベンジル−
3−クロロ−2−(シクロプロピルアミノメチル)−4
−(3,4−ジメトキシフェニル)−5,6,7,8−
テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピ
リジンを得た。イソプロピルエーテルから再結晶した。
無色プリズム晶。融点 131〜132℃。
【0067】実施例6 2−ヒドロキシピリジン(0.297g)の N,N-ジメ
チルホルムアミド(20ml)溶液に油性水素化ナトリ
ウム(60%,0.125g)を加え15分間室温でか
きまぜた。ついで参考例3で得た化合物(1.2g)を
加え、80℃で30分間かきまぜた後反応混合物を水に
注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥
(MgSO4) し減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(2:1,v/v)で溶出する部分より、7−ベンジ
ル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)
−2−(2−ピリジルオキシメチル)−5,6,7,8
−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジ
ピリジン(0.13g,10%)を得た。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点 1
65〜167℃。 実施例7 実施例6のカラムクロマトグラフィーにおいて、実施例
6の化合物に続いて溶出する部分より、7−ベンジル−
3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2
−(1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジン−1−イル
メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,
3−b:5,4−c’]ジピリジン(1.0g,75
%)を無色粉末として得た。
【0068】実施例8 実施例2と同様にして、参考例5で得た化合物および t
ert-ブチルアミンとの反応により、7−ベンゾイル−2
−(tert-ブチルアミノメチル)−3−クロロ−4−
(3,4−ジメトキシフェニル)−5,6,7,8−テ
トラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリ
ジンを得た。融点 204〜205℃。 実施例9 実施例2と同様にして、参考例11で得た化合物および
tert-ブチルアミンとの反応により、7−ベンゾイル−
2−(tert-ブチルアミノメチル)−3−クロロ−4−
(4−イソプロポキシ−3−メトキシフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4
−c’]ジピリジンを得た。融点 165〜166℃。 実施例10 実施例8で得た化合物(3.0g)、水酸化カリウム水
溶液(4N,6.8ml)および2−メトキシエタノー
ル(50ml)の100℃で10時間かきまぜた後、減
圧下に濃縮シた。残留物に水を注ぎジクロロメタンで抽
出した。ジクロロメタン層は水洗、乾燥 (MgSO4) し減
圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチルで溶出する部分より、2−
(tert-ブチルアミノメチル)−3−クロロ−4−
(3,4−ジメトキシフェニル)−5,6,7,8−テ
トラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリ
ジン(1.25g,51%)を得た。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 162〜
163℃。
【0069】実施例11 実施例10と同様にして、実施例9で得た化合物より、
2−(tert-ブチルアミノメチル)−3−クロロ−4−
(4−イソプロポキシ−3−メトキシフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4
−c’]ジピリジンを得た。酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点157〜158
℃。 実施例12 実施例3と同様にして、参考例8で得た化合物およびピ
ペリジンとの反応により、7−ベンジル−3−クロロ−
4−(2,3−ジメトキシフェニル)−5,6,7,8
−テトラヒドロ−2−ピペリジノメチルチエノ[2,3
−b:5,4−c’]ジピリジンを得、塩酸−エタノー
ルで処理することにより塩酸塩とした。無色粉末。融点
173〜174℃。 実施例13 実施例3と同様にして、参考例8で得た化合物およびモ
ルホリンとの反応により、7−ベンジル−3−クロロ−
4−(2,3−ジメトキシフェニル)−2−モルホリノ
メチル−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3
−b:5,4−c’]ジピリジンを得、塩酸−エタノー
ルで処理することにより塩酸塩とした。淡黄色粉末。融
点 176〜177℃。 実施例14 実施例2と同様にして、参考例3で得た化合物および N
-アセチルピペラジンとの反応により、2−(4−アセ
チルピペラジン−1−イルメチル)−7−ベンジル−3
−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4
−c’]ジピリジンを得た。酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶した。無色針状晶。融点 183〜184℃。
【0070】実施例15 参考例3で得た化合物(1.0g)、ピロリジン(0.
284g)およびエタノール(30ml)の混合物を還
流下に3時間加熱した後、減圧下に濃縮した。残留物に
酢酸エチルを加え水洗、乾燥 (MgSO4) し減圧下に濃縮
した。残留物をシリカゲル カラムクロマトグラフィー
に付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1,v/v)で溶
出する部分より、7−ベンジル−3−クロロ−4−
(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピロリジ
ニルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ
[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン(0.65
g,61%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
した。無色プリズム晶。融点 157〜158℃。 実施例16 参考例3で得た化合物(3.0g)、ジホルムアミドナ
トリウム [NaN(CHO)2](0.856g)および N,N-ジ
メチルホルムアミド(40ml)の混合物を80℃で3
時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥 (MgSO4) し減圧下
に濃縮した。残留物をシリカゲル カラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/
v)で溶出する部分より、7−ベンジル−3−クロロ−
2−(ジホルミルアミノメチル)−4−(3,4−ジメ
トキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエ
ノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン(1.0
g,31%)を得た。無色粉末。 元素分析 C28H26N3O4SCl・1/2H2O としての 計算値: C, 61.70; H, 4.99; N, 7.71 分析値: C, 61.94; H, 5.30; N, 7.35
【0071】実施例17 実施例16のカラムクロマトグラフィーにおいて、実施
例16の化合物に続いて溶出する部分より、7−ベンジ
ル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)
−2−ホルミルアミノメチル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン
(0.7g,23%)を無色粉末として得た。 元素分析 C27H26N3O3SCl・1/4H2O としての 計算値: C, 63.27; H, 5.21; N, 8.20 分析値: C, 63.27; H, 5.54; N, 7.85 実施例18 実施例16で得た化合物(0.9g)、および塩酸−エ
タノール(5%,6ml)の混合物を還流下に1時間加
熱した後、減圧下に濃縮した。残留物を2NNaOHで
アルカリ性とした後ジクロロメタンで抽出した。ジクロ
ロメタン層は水洗、乾燥 (MgSO4) し減圧下に濃縮し
た。残留物をシリカゲル カラムクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチル−エタノール(5:1,v/v)で溶
出する部分より、2−アミノメチル−7−ベンジル−3
−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4
−c’]ジピリジン(0.59g,81%)を得た。無
色粉末。
【0072】実施例19 実施例18で得た化合物(0.35g)、トリエチルア
ミン(0.096g)およびジクロロメタン(6ml)
の混合物に氷冷下ベンゼンスルホニルクロリド(0.1
55g)を加え、1時間かきまぜた後、反応混合物を
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順に洗浄、乾
燥 (MgSO4) し減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:1,v/v)で溶出する部分より、7−ベン
ジル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)−2−フェニルスルホニルアミノメチル−5,6,
7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−
c’]ジピリジン(0.25g,55%)を得た。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融
点153〜154℃。 実施例20 N-ヒドロキシベンゾトリアゾール (HOBt) (0.427
g)および1−エチル3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド (WSC) (0.535g)を実施例
18で得た化合物(1.0g)、(1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)酢酸(0.325g)および N,N-
ジメチルホルムアミド (DMF) (20ml)の氷冷混合
物に加え、室温で8時間かきまぜた後水に注ぎ酢酸エチ
ルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥 (MgSO4) し
減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(20:
1,v/v)で溶出する部分より、7−ベンジル−3−
クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロ−2−(1,2,4−トリア
ゾール−1−イルアセチルアミノメチル)チエノ[2,
3−b:5,4−c’]ジピリジン(0.55g,50
%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無
色粉末。融点 101〜102℃。
【0073】実施例21 実施例18で得た化合物(0.3g)、無水酢酸(0.
142g)およびピリジン(2.5ml)の混合物を室
温で1時間かきまぜた後減圧下に濃縮した。残留物に酢
酸エチルを加え水洗、乾燥 (MgSO4) し減圧下に濃縮し
た。残留物をシリカゲル カラムクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチルで溶出する部分より、2−アセチルア
ミノメチル−7−ベンジル−3−クロロ−4−(3,4
−ジメトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒド
ロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを油
状物として得た。この油状物を塩酸−エタノールで処理
し塩酸塩とした。ジクロロメタン−エチルエーテルから
再結晶した。淡黄色粉末。融点 172〜174℃。 実施例22 実施例18で得た化合物(0.29g)のピリジン(4
ml)溶液にニコチン酸クロリド塩酸塩(0.18g)
を加え室温で1時間かきまぜた後水に注いで酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥 (MgSO4) し減
圧下に濃縮、残留物をシリカゲル カラムクロマトグラ
フィーに付した。酢酸エチルで溶出する部分より、7−
ベンジル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェ
ニル)−2−(ニコチノイルアミノメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−
c’]ジピリジン(0.2g,51%)を得た。酢酸エ
チル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点
124〜125℃。
【0074】実施例23 2−ピロリドン(0.839g)の N,N-ジメチルホル
ムアミド(50ml)溶液に油性水素化ナトリウム(6
0%,0.394g)を加え20分間室温でかきまぜ
た。ついで参考例11で得た化合物(4.0g)を加
え、60℃で20分間かきまぜた後反応混合物を水に注
ぎ析出固体をろ取した。この結晶はシリカゲル カラム
クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(4:3,v/v)で溶出する部分より、7−ベンジル
−3−クロロ−4−(4−イソプロポキシ−3−メトキ
シフェニル)−2−(2−オキソ−1−ピロリジニルメ
チル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3
−b:5,4−c’]ジピリジン(0.72g,17
%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無
色プリズム晶。融点 140〜141℃。 実施例24 実施例23と同様にして、参考例3で得た化合物および
2−ピペリドンとの反応により、7−ベンジル−3−
クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−
(2−オキソ−1−ピペリジニルメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−
c’]ジピリジンを得た。エタノール−イソプロピルエ
ーテルから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点 11
3〜114℃。
【0075】実施例25 実施例23と同様にして、参考例3で得た化合物および
ε−カプロラクタムとの反応により、7−ベンジル−
3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2
−(2−オキソヘキサメチレンイミノメチル)−5,
6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4
−c’]ジピリジンを得た。酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点 113〜114
℃。 実施例26 参考例3で得た化合物(2.5g)、1H−1,2,4
−トリアゾール(0.414g)、炭酸カリウム(0.
691g)およびアセトン(50ml)の混合物を還流
下に10時間かきまぜた後、減圧下に濃縮した。残留物
に酢酸エチルを加え水洗、乾燥 (MgSO4) し減圧下に濃
縮した。残留物をシリカゲル カラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチルで溶出する部分より7−ベンジル
−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−2−(1,2,4−ト
リアゾール−1−イルメチル)チエノ[2,3−b:
5,4−c’]ジピリジン(1.93g,73%)を得
た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズ
ム晶。融点 165〜166℃。 実施例27 実施例26のカラムクロマトグラフィーにおいて、実施
例26の化合物に続いて溶出する部分より、7−ベンジ
ル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)
−5,6,7,8−テトラヒドロ−2−(1,2,4−
トリアゾール−4−イルメチル)チエノ[2,3−b:
5,4−c’]ジピリジン(0.22g,8%)を得
た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズ
ム晶。融点176〜177℃。
【0076】実施例28 2−ピロリドン(0.204g)の N,N-ジメチルホル
ムアミド(15ml)溶液に油性水素化ナトリウム(6
0%,0.088g)を加え15分間室温でかきまぜ
た。ついで参考例3で得た化合物(1.0g)を加え、
90℃で20分間かきまぜた後反応混合物を水に注ぎ酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥 (MgSO
4) し減圧下に濃縮した。残留物は、シリカゲル カラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出する部
分より、7−ベンジル−3−クロロ−4−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−2−(2−オキソ−1−ピロリジ
ニルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ
[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン(0.21
g,19%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶
した。無色プリズム晶。融点 139〜140℃。 実施例29 実施例23で得た化合物(3.8g)のジクロロメタン
(75ml)溶液に四塩化チタン(6.3g)のジクロ
ロメタン(10ml)溶液を氷冷下に滴下し、0℃で
1.5時間かきまぜた。反応混合物を氷−飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液に注ぎ不溶物をろ別、有機層は水洗、
乾燥 (MgSO4) し減圧下に濃縮した。残留物は、シリカ
ゲル カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(7:3,v/v)で溶出する部分より、7−
ベンジル−3−クロロ−4−(4−ヒドロキシ−3−メ
トキシフェニル)−2−(2−オキソ−1−ピロリジニ
ルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ
[2,3−b:5,4−c’]ジピリジン(0.89
g,25%)を得た。エタノールから再結晶した。無色
プリズム晶。融点 190〜191℃。
【0077】実施例30 実施例28と同様にして、参考例3で得た化合物と4−
ヒドロキシ−2−オキソピロリジンとの反応により、7
−ベンジル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)−2−(4−ヒドロキシ−2−オキソピロリジ
ン−1−イルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
チエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを不定
型固体として得た。NMR (δ ppm in CDCl3) : 1.90-2.1
5 (2H,m), 2.40-2.68 (3H,m), 2.82 (1H,dd,J=17.6&5.4
Hz), 3.50 (1H,dd,J=10.6&4.0Hz), 3.66 (2H,s), 3.71
(2H,s), 3.87 (3H,s), 3.96(3H,s), 4.45-4.65 (2H,m),
5.15 (1H,d,J=16.6&3.6Hz), 6.68-6.85 (2H,m), 6.95
(1H,dd,J=7.8&2.0Hz), 7.20-7.48 (5H,m)。 実施例31 実施例28と同様にして、参考例3で得た化合物と5−
メチル−2−オキソピロリジンとの反応により、7−ベ
ンジル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)−2−(5−メチル−2−オキソピロリジン−1−
イルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ
[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを不定型固体
として得た。NMR (δ ppm in CDCl3) : 1.22 (3H,d,J=
6.2Hz), 1.94-2.08 (2H,m), 2.20-2.63 (6H,m), 3.3.65
(2H,s), 3.70 (2H,s), 3.78-4.05 (7H,m), 4.42 (1H,
d,J=16.8Hz), 5.24 (1H,d,J=16.8Hz), 6.73 (1H,d,J=1.
8Hz),6.77 (1H,dd,J=8.0&1.8Hz), 6.94 (1H,d,J=8.0H
z), 7.20-7.42 (5H,m)。
【0078】実施例32 実施例28と同様にして、参考例3で得た化合物と3−
オキソ−1−フェニルピラゾリジンとの反応により、7
−ベンジル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)−2−(1−フェニル−2−ピラゾリン−3−
イルオキシメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロチ
エノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを得た。
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム
晶。融点157〜158℃。 実施例33 実施例32のカラムクロマトグラフィーにおいて、実施
例32の化合物に続いて溶出する部分より、7−ベンジ
ル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシフェニル)
−2−(3−オキソ−1−フェニルピラゾリジン−2−
イルメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ
[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを不定型固体
として得た。NMR (δ ppm in CDCl3) : 1.90-2.10 (2H,
m), 2.57 (2H,t,J=5.8Hz), 2.71 (2H,t,J=7.6Hz), 3.66
(2H,s), 3.71 (2H,s), 3.85 (3H,s), 3.94 (3H,s), 4.
12 (2H,t,J=7.6Hz), 4.98 (2H,s), 6.68 (1H,d,J=1.8H
z), 6.75 (1H,dd,J=8.2&1.8Hz), 6.93 (1H,d,J=8.2Hz),
6.98-7.15 (3H,m), 7.25-7.50 (5H,m)。
【0079】実施例34 実施例28と同様にして、参考例3で得た化合物と3−
メチル−5−オキソ−2−ピラゾリンとの反応により、
7−ベンジル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシ
フェニル)−2−(3−メチル−5−オキソ−2−ピラ
ゾリン−1−イルメチル)−5,6,7,8−テトラヒ
ドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジンを
不定型固体として得た。NMR (δ ppm in CDCl3) : 1.82
-2.08 (2H,m), 2.25 (3H,s), 2.50-2.63 (2H,m), 3.66
(2H,s), 3.71 (2H,s), 3.87 (3H,s), 3.95 (3H,s), 5.3
0-5.62 (3H,m), 6.70-6.85 (2H,m), 6.94 (1H,d,J=7.8H
z), 7.20-7.43 (5H,m)。
【0080】実施例35 参考例3で得た化合物(1.0g)、スクシンイミド
(0.238g)、炭酸カリウム(0.276g)およ
びN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)の混合物
を100℃で1時間かきまぜた後、水に注いで酢酸エチ
ルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4
し、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:
1,v/v)で溶出する部分より、7−ベンジル−3−
クロロ−2−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル
メチル)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−5,
6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4
−c’]ジピリジン(0.65g,58%)を得た。エ
タノール−ヘキサンから再結晶した。淡黄色プリズム
晶。融点128〜130℃。
【0081】実施例36 実施例28で得た化合物(3.0g)、パラジウム−炭
素(5%,5g)、ニトロベンゼン(1.3g)および
キシレン(100ml)の混合物を還流下に4時間かき
まぜた後、不溶物をろ別し、ろ液を減圧下に濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
酢酸エチルで溶出する部分より、3−クロロー4−
(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(2−オキソピ
ロリジン−1−イルメチル)チエノ[2,3−b:5,
4−c’]ジピリジン(0.25,10%)を得た。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。
融点228〜230℃。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、優れた抗炎症作用を有
し、抗炎症剤、特に慢性関節リウマチなどの関節炎治療
剤として有用な、また、骨吸収抑制作用を有し、骨破
壊、骨粗鬆症等の予防・治療に有用な、さらには、免疫
性サイトカイン産生抑制作用を有しており、免疫の関与
していると考えられる疾患の予防・治療または/および
臓器移植後の拒絶反応の予防にも有効な新規チエノピリ
ジン誘導体、その製造方法およびそれを含んでなる抗炎
症剤、特に関節炎治療剤、骨破壊、骨粗鬆症の予防治療
剤、免疫の関与していると考えられる疾患の予防・治療
剤を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/435 ABJ A61K 31/435 ABJ ADT ADT

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 [式中、Gはハロゲン原子を、Xは酸素原子、酸化され
    ていてもよいイオウ原子または −(CH2)q−(qは
    0から5の整数を示す)を、Rは置換されていてもよい
    アミノ基または置換されていてもよい複素環基を示す。
    環Bは置換されていてもよい窒素原子を含む5〜7員環
    を形成していることを示し、Mは水素原子、置換されて
    いてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル
    基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されて
    いてもよいチオカルバモイル基または置換されていても
    よいスルホニル基を、nは0または1を示す。環Aは置
    換基を有していてもよい。]で表される化合物またはそ
    の塩。
  2. 【請求項2】 Rで示される置換されていてもよいアミ
    ノ基が、−N(R1)(R2)(式中、R1およびR2は、それ
    ぞれ同一または異なって、水素原子、それぞれ置換され
    ていてもよい炭化水素残基、アシル基、スルホニル基も
    しくは複素環基を示し、またはR1とR2が互いに結合し
    て含窒素5〜7員環を形成していてもよい)であり、 Rで示される置換されていてもよい複素環基が、それぞ
    れ同一または異なって、芳香族単環式複素環基、芳香族
    縮合複素環基または非芳香族複素環基であり、環Bで示
    される置換されていてもよい5〜7員環が、置換されて
    いてもよい1個の窒素原子を含む6員複素環であり、 環Aが、ハロゲン原子、ニトロ基、置換されていてもよ
    いアルキル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置
    換されていてもよいチオール基、置換されていてもよい
    アミノ基、置換されていてもよいアシル基、エステル化
    されていてもよいカルボキシル基または置換されていて
    もよい芳香族環基で置換されていてもよい請求項1記載
    の化合物またはその塩。
  3. 【請求項3】 R1またはR2で示される置換されていて
    もよい炭化水素残基が、置換されていてもよいC1-6
    ルキル基であり、R1またはR2で示される置換されてい
    てもよい複素環基が2〜3個のヘテロ原子を含む芳香族
    5員複素環基である請求項2記載の化合物またはその
    塩。
  4. 【請求項4】 Rで示される置換されていてもよい複素
    環基が、(i)1個の硫黄、窒素もしくは酸素原子を含む
    5〜7員複素環基、(ii)2〜4個の窒素原子を含む5〜
    6員複素環基、(iii)1〜2個の窒素原子および1個の
    硫黄もしくは酸素原子を含む5〜6員複素環基または(i
    v)上記3種の複素環基のいずれかが2個以下の窒素原子
    を含む6員環、ベンゼン環もしくは1個の硫黄原子を含
    む5員環と縮合したものである請求項1記載の化合物ま
    たはその塩。
  5. 【請求項5】 Xが−(CH2)q−(qは0〜3の整数
    を表す)である請求項1記載の化合物またはその塩。
  6. 【請求項6】 qが0である請求項5記載の化合物また
    はその塩。
  7. 【請求項7】 Gが塩素原子である請求項1記載の化合
    物またはその塩。
  8. 【請求項8】 環Aの置換基がC1-6アルコキシ基また
    はヒドロキシ基である請求項2記載の化合物またはその
    塩。
  9. 【請求項9】 式(I)で示される化合物が、 7−ベンジル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシ
    フェニル)−2−(2−オキソ−1−ピペリジニルメチ
    ル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−
    b:5,4−c’]ジピリジン、 7−ベンジル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシ
    フェニル)−2−(2−オキソヘキサメチレンイノミメ
    チル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3
    −b:5,4−c’]ジピリジン、 7−ベンジル−3−クロロ−4−(3,4−ジメトキシ
    フェニル)−2−(2−オキソ−1−ピロリジニルメチ
    ル)−5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−
    b:5,4−c’]ジピリジン、または7−ベンジル−
    3−クロロ−4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェ
    ニル−2−(2−オキソ−1−ピロリジニルメチル)−
    5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b:
    5,4−c’]ジピリジンである請求項1記載の化合
    物。
  10. 【請求項10】 7−ベンジル−3−クロロ−2−
    (2,5−ジオキソピロリジン−1−イルメチル)−4
    −(3,4−ジメトキシフェニル)−5,6,7,8−
    テトラヒドロチエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピ
    リジンである請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】 3−クロロ−4−(3,4−ジメトキ
    シフェニル)−2−(2−オキソピロリジン−1−イル
    メチル)チエノ[2,3−b:5,4−c’]ジピリジ
    ンである請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】 式(II−1): 【化2】 [式中、M1は置換されていてもよい炭化水素残基、置
    換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいア
    ルキル基、置換されていてもよいカルバモイル基または
    置換されていてもよいチオカルバモイル基を、Qは脱離
    基を、Gはハロゲン原子を示す。]で表される化合物を
    溶媒中、塩基の存在下で式(III): R−X1H [式中、X1は酸素原子またはイオウ原子を示す。]で
    表される化合物と反応させて式(I−1): 【化3】 [式中、M1、GおよびX1は前記定義に同じであって、
    Rは置換されていてもよいアミノ基または置換されてい
    てもよい複素環基を示す。]で表される化合物を得る
    か;あるいは式(II−2): 【化4】 [式中、pは1から6の整数を示し、M1、GおよびQ
    は前記定義に同じ。]で表される化合物を溶媒中、塩基
    の存在下で式(IV): 【化5】 [式中、R1およびR2は、それぞれ同一または異なっ
    て、水素原子、それぞれ置換されていてもよい炭化水素
    残基、アシル基、スルホニル基もしくは複素環基を示
    し、またはR1とR2が互いに結合して含窒素5〜7員環
    を形成していてもよい。]で表される化合物と反応させ
    て、式(I−2): 【化6】 [式中、M1、G、R1、R2およびpは前記定義に同
    じ。]で表される化合物を得るか;あるいは式(I−
    3): 【化7】 [式中、M2は置換されていてもよいアシル基を示し、
    Xは酸素原子、酸化されていてもよいイオウ原子または
    −(CH2)q−(qは0から5の整数を示す)を示
    し、GおよびRは前記定義に同じ。]で表される化合物
    を含水溶媒中、酸の存在下で加水分解反応に付して式
    (I−4): 【化8】 [式中、G、RおよびXは前記定義に同じ。]で表され
    る化合物を得るか;あるいは式(I−4)で表される化
    合物を溶媒中、塩基の存在下で式(VII): R5−Q [式中、R5は置換されていてもよい炭化水素残基を示
    し、Qは前記定義に同じである。]で表される化合物と
    反応させて式(I−9): 【化9】 [式中、R、R5、GおよびXは前記定義に同じ。]で
    表される化合物を得るか;あるいは式(IX): 【化10】 [式中、M1は前記定義に同じ。]で表される化合物、
    式(X): 【化11】 で表される化合物およびイオウを溶媒中、塩基の存在下
    で反応させて式(XI): 【化12】 [式中、M1は前記定義に同じである。]で表される化
    合物を得、次いで、式(XI)で表される化合物を式
    (XII): QCH2COCH2−G [式中、GおよびQは前記定義に同じ。]で表される化
    合物と溶媒中、酸の存在下で反応させて式(II−
    3): 【化13】 [式中、G、M1およびQは前記定義に同じ。]で表さ
    れる化合物を得ることを特徴とする一般式(I): 【化14】 [式中、G、XおよびRは前記定義に同じ。環Bは置換
    されていてもよい窒素原子を含む5〜7員環を形成して
    いることを示し、Mは水素原子、置換されていてもよい
    炭化水素残基、置換されていてもよいアシル基、置換さ
    れていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよい
    チオカルバモイル基または置換されていてもよいスルホ
    ニル基を、nは0または1を示す。環Aは置換基を有し
    ていてもよい。]で表される化合物の製法。
  13. 【請求項13】 一般式(I): 【化15】 [式中、Gはハロゲン原子を、Xは酸素原子、酸化され
    ていてもよいイオウ原子または −(CH2)q−(qは
    0から5の整数を示す)を、Rは置換されていてもよい
    アミノ基または置換されていてもよい複素環基を示す。
    環Bは置換されていてもよい窒素原子を含む5〜7員環
    を形成していることを示し、Mは水素原子、置換されて
    いてもよい炭化水素残基、置換されていてもよいアシル
    基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されて
    いてもよいチオカルバモイル基または置換されていても
    よいスルホニル基を、nは0または1を示す。環Aは置
    換基を有していてもよい。]で表される化合物またはそ
    の薬学的に許容される塩を含有してなる医薬組成物。
  14. 【請求項14】 炎症の予防または治療のための請求項
    13記載の医薬組成物。
  15. 【請求項15】 関節炎の予防または治療のための請求
    項13記載の医薬組成物。
  16. 【請求項16】 リウマチの予防または治療のための請
    求項13記載の医薬組成物。
  17. 【請求項17】 慢性関節リウマチの予防または治療の
    ための請求項13記載の医薬組成物。
  18. 【請求項18】 骨吸収抑制作用を有する請求項13記
    載の医薬組成物。
  19. 【請求項19】 骨粗鬆症の予防または治療のための請
    求項13記載の医薬組成物。
  20. 【請求項20】 サイトカインの産生抑制作用を有する
    請求項13記載の医薬組成物。
  21. 【請求項21】 自己免疫疾患の予防または治療のため
    の請求項13記載の医薬組成物。
  22. 【請求項22】 臓器移植後の拒絶反応の予防のための
    請求項13記載の医薬組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001151780A (ja) * 1999-11-30 2001-06-05 Nikken Chem Co Ltd 4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔2,3−c〕ピリジン化合物
JP2001151779A (ja) * 1999-11-30 2001-06-05 Nikken Chem Co Ltd 4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔2,3−c〕ピリジン系化合物
JP2001158789A (ja) * 1999-12-03 2001-06-12 Nikken Chem Co Ltd 4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔2,3−c〕ピリジン誘導体

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001151780A (ja) * 1999-11-30 2001-06-05 Nikken Chem Co Ltd 4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔2,3−c〕ピリジン化合物
JP2001151779A (ja) * 1999-11-30 2001-06-05 Nikken Chem Co Ltd 4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔2,3−c〕ピリジン系化合物
JP2001158789A (ja) * 1999-12-03 2001-06-12 Nikken Chem Co Ltd 4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔2,3−c〕ピリジン誘導体

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