JPH1036384A - 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤 - Google Patents

4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤

Info

Publication number
JPH1036384A
JPH1036384A JP21050396A JP21050396A JPH1036384A JP H1036384 A JPH1036384 A JP H1036384A JP 21050396 A JP21050396 A JP 21050396A JP 21050396 A JP21050396 A JP 21050396A JP H1036384 A JPH1036384 A JP H1036384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
chloride
thiocytosine arabinoside
arabinoside
thiocytosine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21050396A
Other languages
English (en)
Inventor
Minero Saneyoshi
峯郎 実吉
Hisatoyo Kato
久豊 加藤
Ayako Koda
綾子 幸田
Toshiyuki Nagata
敏幸 永田
Masao Yoshida
▲祇▼生 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP21050396A priority Critical patent/JPH1036384A/ja
Publication of JPH1036384A publication Critical patent/JPH1036384A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】医薬および核酸化学等の分野で有用な4−N−
アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合
物を活性成分として含有する抗癌剤を提供する。 【解決手段】下記式(1)で表される4−N−アシル−
2−チオシトシンアラビノシド。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、医薬および核酸化
学等の分野に有用な4−N−アシル−2−チオシトシン
アラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有す
る抗癌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】W.V.Ruyleらにより合成された
下記式(2)で表される2−チオシトシンアラビノシド
は、抗ウイルス活性を有することが知られているが、抗
癌活性に関しては報告されていない[W.V.Ruyl
e,T.Y.Shen,J.Med.Chem.,
,331(1967)]。
【0003】
【化2】
【0004】本発明者らは、前記2−チオシトシンアラ
ビノシドの抗癌活性に着目し、種々の検討を行った結
果、2−チオシトシンアラビノシドは、細胞実験におい
て、抗白血病剤として知られるシトシンアラビノシド
(シタラビン)と同程度の活性を示すのに対して、動物
実験においては全く抗癌活性を示さないことが明らかと
なった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生体
内において抗癌活性を有する2−チオシトシンアラビノ
シドの誘導体を提供すること、ならびに該化合物を活性
成分として含有する抗癌剤を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討を行った結果、2−チオシトシ
ンアラビノシドの特定の誘導体が、生体内において抗癌
活性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明における第1発明は、下記式(1)で
表される4−N−アシル−2−チオシトシンアラビノシ
ドである。
【0007】
【化3】
【0008】(式中、nは4〜24の整数を示す)
【0009】本発明における第2発明は、前記4−N−
アシル−2−チオシトシンアラビノシドを活性成分とし
て含有する抗癌剤である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における4−N−アシル−
2−チオシトシンアラビノシドは前記式(1)で表され
る化合物であり、式(1)におけるnは4〜24の整数
を示し、式(1)における−CO(CH2 n CH3
表される置換基としては、ヘキサノイル基、ヘプタノイ
ル基、オクタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、
ウンデカノイル基、ラウロイル基、トリデカノイル基、
ミリストイル基、ペンタデカノイ基、パルミトイル基、
ヘプタデカノイル基、ステアロイル基、エイコサノイル
基およびベヘノイル基等が例示され、これらの中でも原
料入手の容易性および抗癌活性の面からデカノイル基、
ウンデカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、ペ
ンタデカノイ基、パルミトイル基、ステアロイル基およ
びエイコサノイル基が好ましい。本発明における4−N
−アシル−2−チオシトシンアラビノシドは、2−チオ
シトシンアラビノシドと炭素数6〜26の飽和直鎖のカ
ルボン酸、酸ハロゲン化物、酸無水物およびエステル等
との反応により製造することができる。以下、前記酸ハ
ロゲン化物の1種である酸塩化物を用いた製造方法につ
いて説明する。
【0011】〔4−N−アシル−2−チオシトシンアラ
ビノシドの製造例〕塩基性物質の存在下に、2−チオシ
トシンアラビノシドと塩化トリメチルシランを反応さ
せ、2−チオシトシンアラビノシドの水酸基をトリメチ
ルシリル基で保護した下記式(3)で表される化合物
(以下第一中間体という)を生成させる。前記塩基性物
質としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジ
イソプロピルエチルアミン、ピリジンおよびルチジン等
の第三級アミン類が好適であり、これらの第三級アミン
類は2−チオシトシンアラビノシド1モルに対して4モ
ル以上使用することが好ましい。また、前記塩化トリメ
チルシランは、2−チオシトシンアラビノシド1モルに
対して4モル〜10モル使用することが好ましい。さら
に、前記反応は有機溶媒中で行うことが好ましく、有機
溶媒としては反応の進行を妨げるものでなければ良く、
ピリジン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、
アセトニトリル、クロロホルム、N,Nージメチルホル
ムアミドおよびジメチルスルホキシドならびにこれらの
混合溶媒等を用いることができる。反応温度は、0℃〜
25℃が好ましく、反応時間は5分間〜2時間の範囲が
好適である。
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R1 はトリメチルシリル基を示
す)
【0014】次に、上記で得られた第一中間体を、特に
単離を行わずに粗生成物の状態で炭素数6〜26の飽和
直鎖の酸塩化物と反応させて、下記式(4)で表される
化合物(以下第二中間体という)を生成させる。前記炭
素数6〜26の飽和直鎖の酸塩化物としては、塩化ヘキ
サノイル、塩化ヘプタノイル、塩化オクタノイル、塩化
ノナノイル、塩化デカノイル、塩化ウンデカノイル、塩
化ラウロイル、塩化トリデカノイル、塩化ミリストイ
ル、塩化ペンタデカノイ、塩化パルミトイル、塩化ヘプ
タデカノイル、塩化ステアロイル、塩化エイコサノイル
および塩化ベヘノイル等が例示され、これらの中でも、
原料入手の容易性および抗癌活性の面から塩化デカノイ
ル、塩化ウンデカノイル、塩化ラウロイル、塩化ミリス
トイル、塩化ペンタデカノイ、塩化パルミトイル、塩化
ステアロイルおよび塩化エイコサノイルが好ましい。該
酸塩化物は、2−チオシトシンアラビノシド1モルに対
して1モルから5モル使用することが好ましい。反応温
度は、0℃〜25℃が好ましく、反応時間は、使用する
酸塩化物の種類により異なるが、10分間〜24時間の
範囲が好適である。
【0015】
【化5】
【0016】(式中、R1 はトリメチルシリル基を示
し、nは4〜24の整数を示す)
【0017】次に、上記で得られた第二中間体のトリメ
チルシリル基に酸、アルカリまたはフッ化物を作用させ
て、第二中間体のトリメチルシリル基を水素原子に置換
することにより、前記式(1)で表される4−N−アシ
ル−2−チオシトシンアラビノシドを製造する。前記ト
リメチルシリル基を水素原子に置換する反応で用いる
酸、アルカリまたはフッ化物としては、特に制限されな
いが、塩酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、アン
モニア水、フッ化水素酸ピリジニウム塩およびフッ化テ
トラブチルアンモニウムなどが好適である。上記反応で
酸を用いる場合は、反応を行う前に、前記第二中間体を
ジエチルエーテル、クロロホルムおよび酢酸エチルなど
の有機溶媒で抽出した後、水または飽和食塩水による洗
浄を行うか、あるいは、減圧下で濃縮することによっ
て、過剰の塩基性物質を除去することが好ましい。反応
温度は0℃〜25℃が好ましく、反応時間は使用する
酸、アルカリまたはフッ化物の種類により異なるが、1
0分間〜24時間の範囲が好適である。また、本反応で
は、反応の進行を妨げない範囲で任意の有機溶媒を用い
ることができ、有機溶媒としては前記2−チオシトシン
アラビノシドおよび塩化トリメチルシランとの反応で挙
げた有機溶媒を用いることができる。4−N−アシル−
2−チオシトシンアラビノシドは、上記反応終了後に、
溶媒抽出、再結晶およびシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーなどの常法により、単離・精製することができ
る。
【0018】また、本発明における4−N−アシル−2
−チオシトシンアラビノシドを活性成分として含有する
抗癌剤の調製では、前記4−N−アシル−2−チオシト
シンアラビノシドと薬学的に許容される賦形剤を組み合
わせることが好ましい。この薬学的に許容される賦形剤
としては、水、生理食塩水、動物油、植物油、ポリエチ
レングリコールおよびグリセリン等の多価アルコール、
界面活性剤、酸化防止剤、抗菌性物質ならびに緩衝剤な
どが例示される。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明における4−N−
アシル−2−チオシトシンアラビノシドの合成例につい
て説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0020】(実施例1) 4−N−ノナノイル−2−チオシトシンアラビノシド
[下記式(5)で表される化合物であり、以下化合物1
という]の合成
【0021】
【化6】
【0022】ピリジン20mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド1.34g(4.58mmol)を溶解させ、
この溶解液に0℃の条件で塩化トリメチルシラン2.9
0ml(22.8mmol)を滴下し、同温度で30分
間撹拌後、さらに塩化ノナノイル1.20ml(6.8
9mmol)を加えた。室温下で15時間反応させた
後、0℃で水5mlを加え15分間撹拌後、28重量%
のアンモニア水5mlを加え室温で5時間撹拌した。得
られた反応混合物を濃縮後、イソプロピルアルコール−
クロロホルム混合液で抽出した後、水で洗浄した。無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮を行い、残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに供した後、酢酸エチル
−ヘキサン混合溶媒から再結晶し、淡黄色結晶性の化合
物962mgを得た。 1H−NMRおよびIR分析によ
り前記化合物1であることを確認した。化合物1の収率
は53モル%であった。 1H−NMRおよびIR分析チ
ャートの各ピークならびにシリカゲル薄層クロマトグラ
フィーの移動度を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6−CDCL3 )δ:0.
88(3H,t),1.28(10H,m),1.67
(2H,m),2.43(2H,t),3.87(2
H,m),4.20(2H,m),4.63(1H,
m),5.27(3H,br),6.95(1H,
d),7.70(1H,d),8.42(1H,d),
10.50(1H,br) 2)IR(KBr)cm-1:3310,2930,28
60,1720,1610,1560,1510,14
20,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
6(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0023】(実施例2) 4−N−ラウロイル−2−チオシトシンアラビノシド
[下記式(6)で表される化合物であり、以下化合物2
という]の合成
【0024】
【化7】
【0025】ピリジン25mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド1.50g(5.76mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン3.70ml(2
9.2mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らに塩化ラウロイル1.60ml(6.92mmol)
を加えた。室温で1.5時間反応させた後、クロロホル
ムで抽出し、水で洗浄した後、濃縮し、残さをクロロホ
ルム50mlに溶解させた後、トリフルオロ酢酸5ml
を加え室温下で30分間撹拌した。得られた反応混合物
を濃縮後、クロロホルムで抽出した後、水で洗浄した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、酢酸エチル−
ヘキサン混合溶媒から再結晶し、淡黄色結晶性の化合物
828mgを得た。 1H−NMRおよびIR分析により
上記化合物2であることを確認した。化合物2の収率は
33モル%であった。 1H−NMRおよびIR分析チャ
ートの各ピークならびにシリカゲル薄層クロマトグラフ
ィーの移動度を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6−CDCL3 )δ:0.
86(3H,t),1.25(16H,m),1.56
(2H,m),2.41(2H,t),3.66(2
H,m),3.95(2H,m),4.38(1H,
m),5.46(3H,br),6.89(1H,
d),7.60(1H,d),8.25(1H,d),
11.24(1H,br) 2)IR(KBr)cm-1:3260,2920,28
50,1740,1710,1610,1550,14
20,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
7(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0026】(実施例3) 4−N−ミリストイル−2−チオシトシンアラビノシド
[下記式(7)で表される化合物であり、以下化合物3
という]の合成
【0027】
【化8】
【0028】ピリジン20mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド1.20g(4.61mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン3.50ml(2
7.6mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らに塩化ミリストイル1.90ml(6.99mmo
l)を加えた。室温で1時間反応させた後、メタノール
2mlを加え、反応を停止した。次に、あらかじめ0℃
の条件でピリジン20mlにフッ化水素酸ピリジニウム
(フッ化水素酸70%、ピリジン30%混合物)2ml
を混合させた溶液を加え、室温で30分間撹拌した。得
られた反応混合物をクロロホルムで抽出し、水で洗浄し
た。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した後、残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供した後、メ
タノールから再結晶し、無色結晶性の化合物1.77g
を得た。 1H−NMRおよびIR分析により上記化合物
3であることを確認した。化合物3の収率は82モル%
であった。 1H−NMRおよびIR分析チャートの各ピ
ークならびにシリカゲル薄層クロマトグラフィーの移動
度を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6)δ:0.85(3H,
t),1.24(20H,m),1.55(2H,
m),2.41(2H,t),3.64(2H,m),
3.93(2H,m),4.36(1H,d),5.0
9(1H,br),5.52(2H,t),6.87
(1H,d),7.59(1H,d),8.24(1
H,d),11.27(1H,br) 2)IR(KBr)cm-1:3350,2920,28
50,1730,1610,1570,1510,14
30,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
7(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0029】(実施例4) 4−N−パルミトイル−2−チオシトシンアラビノシド
[下記式(8)で表される化合物であり、以下化合物4
という]の合成
【0030】
【化9】
【0031】ピリジン30mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド1.83g(7.03mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン4.50ml(3
5.5mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らに塩化パルミトイル2.20ml(7.24mmo
l)を加えた。室温で1時間反応させた後、クロロホル
ムで抽出し、水で洗浄した後、濃縮し、残さをクロロホ
ルム50mlに溶解後、トリフルオロ酢酸5mlを加え
室温で30分間撹拌した。得られた反応混合物を濃縮
後、クロロホルムで抽出し、水で洗浄した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、濃縮し、メタノールから再結晶さ
せ、無色結晶性の化合物2.87gを得た。1H−NM
RおよびIR分析により上記化合物4であることを確認
した。化合物4の収率は82モル%であった。 1H−N
MRおよびIR分析チャートの各ピークならびにシリカ
ゲル薄層クロマトグラフィーの移動度を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6)δ:0.85(3H,
t),1.23(24H,m),1.54(2H,
m),2.40(2H,t),3.64(2H,m),
3.93(2H,m),4.36(1H,m),5.0
9(1H,t),5.51(2H,m),6.87(1
H,d),7.59(1H,d),8.24(1H,
d),11.26(1H,s) 2)IR(KBr)cm-1:3350,2920,28
50,1710,1610,1570,1510,14
30,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.2
9(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0032】(実施例5) 4−N−ステアロイル−2−チオシトシンアラビノシド
[下記式(9)で表される化合物であり、以下化合物5
という]の合成
【0033】
【化10】
【0034】ピリジン25mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド1.50g(5.76mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン3.70ml(2
9.2mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、塩
化ステアロイル2.40ml(7.11mmol)を加
えた。室温下で1時間反応させた後、クロロホルムで抽
出し、水で洗浄した後、濃縮し、残さをクロロホルム5
0mlに溶解後、トリフルオロ酢酸5mlを加え室温で
20分間撹拌した。得られた反応混合物を濃縮後、クロ
ロホルムで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、エタ
ノールから再結晶し、無色結晶性の化合物2.45gを
得た。 1H−NMRおよびIR分析により上記化合物5
であることを確認した。化合物5の収率は81モル%で
あった。 1H−NMRおよびIR分析チャートの各ピー
クならびにシリカゲル薄層クロマトグラフィーの移動度
を以下に示す。また、図1に 1H−NMRチャートを示
した。 1) 1H−NMR(DMSOd6)δ:0.85(3H,
t),1.24(28H,m),1.54(2H,
m),2.41(2H,t),3.64(2H,m),
3.93(2H,m),4.36(1H,d),5.0
9(1H,br),5.52(2H,q),6.87
(1H,d),7.59(1H,d),8.24(1
H,d),11.27(1H,br) 2)IR(KBr)cm-1:3330,2920,28
50,1710,1610,1560,1510,14
20,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.3
0(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0035】(実施例6) 4−N−エイコサノイル−2−チオシトシンアラビノシ
ド[下記式(10)で表される化合物であり、以下化合
物6という]の合成
【0036】
【化11】
【0037】ピリジン25mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド1.50g(5.76mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン3.70ml(2
9.2mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らにテトラヒドロフラン10mlに溶解させた塩化エイ
コサノイル2.51g(6.91mmol)を加えた。
室温で2時間反応させた後、クロロホルムで抽出し、水
で洗浄した後、濃縮し、残さをクロロホルム50mlに
溶解後、トリフルオロ酢酸5mlを加え室温で20分間
撹拌した。得られた反応混合物を濃縮後、クロロホルム
で抽出し、水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、濃縮し、エタノールから再結晶し、無色結晶性の化
合物2.22gを得た。 1H−NMRおよびIR分析に
より上記化合物6であることを確認した。化合物6の収
率は70モル%であった。 1H−NMRおよびIR分析
チャートの各ピークならびにシリカゲル薄層クロマトグ
ラフィーの移動度を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6−CDCL3 )δ:0.
88(3H,t),1.20(32H,m),1.63
(2H,m),2.44(2H,t),3.81(2
H,m),4.12(1H,m),4.18(1H,
m),4.57(1H,m),5.31(3H,m),
6.99(1H,d),7.71(1H,d),8.4
2(1H,d),10.85(1H,br) 2)IR(KBr)cm-1:3370,2920,28
50,1720,1610,1560,1520,14
20,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.3
0(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0038】(実施例7) 4−N−ベヘノイル−2−チオシトシンアラビノシド
[下記式(11)で表される化合物であり、以下化合物
7という]の合成
【0039】
【化12】
【0040】ピリジン10mlに2−チオシトシンアラ
ビノシド750mg(2.88mmol)を溶解させ、
この溶解液に塩化トリメチルシラン2.20ml(1
7.3mmol)を滴下し、室温で30分間撹拌後、さ
らにテトラヒドロフラン50ml溶液に溶解させたベヘ
ン酸無水物2.90g(4.37mmol)を加えた。
60℃で2時間反応させた後、メタノール1mlを加
え、反応を停止した。放冷後、あらかじめ0℃の条件で
ピリジン10mlにフッ化水素酸ピリジニウム(フッ化
水素酸70%、ピリジン30%混合物)1mlを混合さ
せた溶液を加え、室温で30分間撹拌した。得られた反
応混合物をクロロホルムで抽出し、水で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに供した後、エタノー
ル、エタノール−クロロホルム、およびエタノール−酢
酸エチルから再結晶し、無色結晶性の化合物1.45g
を得た。1H−NMRおよびIR分析により上記化合物
7であることを確認した。化合物7の収率は86モル%
であった。 1H−NMRおよびIR分析チャートの各ピ
ークならびにシリカゲル薄層クロマトグラフィーの移動
度を以下に示す。 1) 1H−NMR(DMSOd6−CDCL3 )δ:0.
87(3H,t),1.25(36H,m),1.58
(2H,m),2.42(2H,t),3.78(2
H,m),4.07(2H,m),4.49(1H,
m),5.47(3H,br),6.94(1H,
d),7.66(1H,d),8.35(1H,d),
11.08(1H,s) 2)IR(KBr)cm-1:3250,2920,28
50,1700,1620,1560,1510,14
20,1140. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.3
2(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0041】(実施例8) 4−N−ヘキサコサノイル−2−チオシトシンアラビノ
シド[下記式(12)で表される化合物であり、以下化
合物8という]の合成
【0042】
【化13】
【0043】N,N−ジメチルホルムアミド15ml−
テトラヒドロフラン7.5ml混合液に2−チオシトシ
ンアラビノシド700mg(2.69mmol)、ヘキ
サコサン酸1.00g(2.52mm0l)およびN−
ヒドロキシスクシイミド300mg(2.61mmo
l)を混合させた溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド540mg(2.62mmol)を加えた。60℃
で39時間反応させた後、得られた反応混合物をクロロ
ホルムで抽出し、水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに供した後、クロロホルムから再結晶し、
無色結晶性の化合物589mgを得た。1H−NMRお
よびIR分析により上記化合物8であることを確認し
た。化合物8の収率は37モル%であった。 1H−NM
RおよびIR分析チャートの各ピークならびにシリカゲ
ル薄層クロマトグラフィーの移動度を以下に示す。 1) 1H−NMR(CDCL3 )δ:0.88(3H,
t),1.25(44H,m),1.65(2H,
m),2.39(2H,t),3.47(3H,b
r),4.05(2H,m),4.15(1H,m),
4.37(1H,m),4.79(1H,m),6.8
6(1H,d),7.73(1H,d),8.51(1
H,d),11.52(1H,s) 2)IR(KBr)cm-1:3410,2920,28
50,1720,1660,1610,1560,15
10,1150. 3)シリカゲル薄層クロマトグラフィー Rf:0.3
3(クロロホルム:メタノール=10:1)
【0044】(実施例9〜13および比較例) 〔抗癌活性に関する動物実験〕P388(マウス白血病
株)腹水移植マウスに対する延命効果により抗癌活性を
評価した。マウス(CDF1,雄)腹水にて継代維持さ
れたP388細胞を回収し、生理食塩水にて洗浄後、再
度生理食塩水で希釈し細胞数を顕微鏡下で数え、1×1
7 個/mlの細胞懸濁液を調製した。0.1mlの細
胞懸濁液(1×106 個のP388細胞を含む)を同系
マウス(CDF1,雄、4週齢)の腹腔内に移植した。
次に、表1に示す被験化合物を癌細胞移植翌日より5日
間に渡り、表1に示す量を腹腔内に投与し、その結果を
表1に示す。抗癌活性の指標としてILS(%)を以下
の式にて求めた。 なお対照群には生理食塩水を上記と同様の方法で投与し
た。
【0045】
【表1】
【0046】対照群A:生存日数 9.2 ±0.4 日 対照群B:生存日数 9.7 ±0.6 日 対照群C:生存日数 9.8 ±1.0 日 *:5匹中1匹が癌移植後25日以上生存した。
【0047】
【発明の効果】本発明における4−N−アシル−2−チ
オシトシンアラビノシドは、動物実験において抗癌活性
を示し、医薬および核酸化学等の分野での利用価値は高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物5の 1H−NMRのチャートを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 敏幸 茨城県つくば市大久保2番 東亞合成株式 会社つくば研究所内 (72)発明者 吉田 ▲祇▼生 茨城県つくば市大久保2番 東亞合成株式 会社つくば研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1)で表される4−N−アシル−
    2−チオシトシンアラビノシド。 【化1】 (式中、nは4〜24の整数を示す)
  2. 【請求項2】請求項1記載の4−N−アシル−2−チオ
    シトシンアラビノシドを活性成分として含有する抗癌
    剤。
JP21050396A 1996-07-23 1996-07-23 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤 Pending JPH1036384A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21050396A JPH1036384A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21050396A JPH1036384A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1036384A true JPH1036384A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16590451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21050396A Pending JPH1036384A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1036384A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2854725C (en) Methods for preparation of glycosphingolipids and uses thereof
EP3527573B1 (en) Synthesis of polycyclic-carbamoylpyridone compounds
CS246075B2 (en) Method of 2,2-difluoronucleoside production
DE69222992T2 (de) Spicamycinderivate und deren Verwendung
EP3129390A1 (de) Sialinsäurederivate
JP6153116B2 (ja) トリアゾール連結型環状ジヌクレオチド類縁体
JPH1036384A (ja) 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤
JPH01113391A (ja) マイトマイシン誘導体
JPH1036383A (ja) 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤
EP0355899B1 (en) Nucleotide derivatives
JPH1036386A (ja) 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤
EP0204251B1 (en) 7-hydroxyguanine compounds, process for preparing said compounds, their use and anti-tumor agent containing the same
JPH1036385A (ja) 4−n−アシル−2−チオシトシンアラビノシドならびに該化合物を活性成分として含有する抗癌剤
CN114805454B (zh) α-半乳糖神经酰胺类化合物及其制备方法和用途
JP4248052B2 (ja) 新規アンヒドロデオキシイノシトールとグリコシダーゼ阻害剤
EP3470403A1 (en) Novel taxoid compound and preparation method and use thereof
CN102250168A (zh) 40h-gts-21类化合物及其制备方法和应用
WO2018172129A1 (de) Sialinsäurederivate mit c-c dreifachbindung und deren herstellung
JP2004244388A (ja) スフィンゴ脂質誘導体
CN119241621A (zh) 2'-脱氧-2'-氟-4'-叠氮-阿糖腺苷n6-酰基取代化合物的制备及其药物用途
KR101881115B1 (ko) 신규 2-치환된 테트라하이드로피란 또는 2-치환된 테트라하이드로퓨란 유도체 화합물, 이의 제조방법 및 이의 용도
JPS6256499A (ja) α,α−トレハロ−スエ−テル誘導体
JPS6219598A (ja) 2,3,2′,3′−テトラ−O−アルキル−α,α−トレハロ−ス誘導体
TW201228666A (en) Methods for preparation of glycosphingolipids and uses thereof
JPS59175497A (ja) 新規なアミノプロピルアミノブレオマイシン誘導体及びその製造法