JPH1037026A - 回転リング - Google Patents
回転リングInfo
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- JPH1037026A JPH1037026A JP20520096A JP20520096A JPH1037026A JP H1037026 A JPH1037026 A JP H1037026A JP 20520096 A JP20520096 A JP 20520096A JP 20520096 A JP20520096 A JP 20520096A JP H1037026 A JPH1037026 A JP H1037026A
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- fixed cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トラベラと凹凸状のエアブレーキ部を備え
た、回転リングの回転筒を駆動するエネルギを節約す
る。 【解決手段】 リングレール7に固定の固定筒22に回
転自在とした回転筒26の下端に、多数のフィン33か
ら成る環状ブレーキ部31を設け、そのフィン33を環
状フランジ34と環状遮断壁35と固定筒22の下壁内
面22cにより囲まれる空間内で回転させるようにし
て、外側空気とフィン33が直接接触する部分を少なく
し、回転の増大に伴ってフィン33が外側空気を切るこ
とにより生じる過大な制動力の発生を防止した。
た、回転リングの回転筒を駆動するエネルギを節約す
る。 【解決手段】 リングレール7に固定の固定筒22に回
転自在とした回転筒26の下端に、多数のフィン33か
ら成る環状ブレーキ部31を設け、そのフィン33を環
状フランジ34と環状遮断壁35と固定筒22の下壁内
面22cにより囲まれる空間内で回転させるようにし
て、外側空気とフィン33が直接接触する部分を少なく
し、回転の増大に伴ってフィン33が外側空気を切るこ
とにより生じる過大な制動力の発生を防止した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、繊維機械、特に
リング精紡機、リング撚糸機等、トラベラを用いて糸を
巻取る形式の紡機に用いられる回転リングに関し、回転
リングの回転筒の制動を目的として、空気との間の回転
抵抗による環状ブレーキ部を備えたものに関する。
リング精紡機、リング撚糸機等、トラベラを用いて糸を
巻取る形式の紡機に用いられる回転リングに関し、回転
リングの回転筒の制動を目的として、空気との間の回転
抵抗による環状ブレーキ部を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来上記のような回転リングとして、リ
ングレールに、スピンドルの回転中心と同心に固定筒を
設け、この固定筒に前記回転中心と同心で回転するよう
に回転筒を回転自在に取付け、その回転筒の上部には、
スピンドルに嵌合されて回転するボビンに巻取られる糸
をガイドするトラベラを円周方向に周回自在に案内して
おり、回転筒の下端には凹凸状の環状ブレーキ部を備
え、その環状ブレーキ部は、環状のフランジから下方に
垂下する、放射状に配置された多数のフィンから成り、
フィンの半径方向外側を、固定筒下部内周壁が僅かな隙
間を持って取り囲んでいるものがある(国際公開番号W
O96/08592号)。
ングレールに、スピンドルの回転中心と同心に固定筒を
設け、この固定筒に前記回転中心と同心で回転するよう
に回転筒を回転自在に取付け、その回転筒の上部には、
スピンドルに嵌合されて回転するボビンに巻取られる糸
をガイドするトラベラを円周方向に周回自在に案内して
おり、回転筒の下端には凹凸状の環状ブレーキ部を備
え、その環状ブレーキ部は、環状のフランジから下方に
垂下する、放射状に配置された多数のフィンから成り、
フィンの半径方向外側を、固定筒下部内周壁が僅かな隙
間を持って取り囲んでいるものがある(国際公開番号W
O96/08592号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記構成の回転リング
によれば、スピンドルが回転してボビンに糸を巻取って
いくとき、回転筒と一体の環状ブレーキ部としてのフィ
ンにより空気抵抗力が生じ、回転筒は、その回転数に応
じた強さの回転制動力を受け、回転筒の回転速度が、回
転筒に相対回転自在に設けてあるトラベラの回転速度を
越えるような事態を防止でき、スピンドル停止時におい
て、スピンドルの停止に同期して、トラベラ、回転筒が
好適に同期停止でき、これによって、トラベラ近傍にお
いて、糸が乱れるスナール現象を防止でき、また、高速
回転中のバルーニングが過大になることを防止でき、糸
が周囲の部材(セパレータ)と接触して糸切れすること
が防止できる、などの利点がある。しかしながら、フィ
ンの下端が下方に完全に開放されている関係で、環状ブ
レーキ部が回転すると、その開放されている側のフィン
下端によって外部の空気が切られ、空気との間で大きな
摩擦抵抗が生じるために、環状ブレーキ部の回転速度の
増大により、そのブレーキ力が必要以上に大きくなる。
その結果、トラベラを介して回転筒を回転するに要する
動力が必要以上に大きくなり、余分な駆動エネルギを必
要とする問題があることが判った。この発明の過大は、
制動効果を有する環状ブレーキ部を有する回転リングで
あって、しかも、その制動力が過大に大きくなることを
防止して、省エネルギを達成できる回転リングを得るこ
とにある。
によれば、スピンドルが回転してボビンに糸を巻取って
いくとき、回転筒と一体の環状ブレーキ部としてのフィ
ンにより空気抵抗力が生じ、回転筒は、その回転数に応
じた強さの回転制動力を受け、回転筒の回転速度が、回
転筒に相対回転自在に設けてあるトラベラの回転速度を
越えるような事態を防止でき、スピンドル停止時におい
て、スピンドルの停止に同期して、トラベラ、回転筒が
好適に同期停止でき、これによって、トラベラ近傍にお
いて、糸が乱れるスナール現象を防止でき、また、高速
回転中のバルーニングが過大になることを防止でき、糸
が周囲の部材(セパレータ)と接触して糸切れすること
が防止できる、などの利点がある。しかしながら、フィ
ンの下端が下方に完全に開放されている関係で、環状ブ
レーキ部が回転すると、その開放されている側のフィン
下端によって外部の空気が切られ、空気との間で大きな
摩擦抵抗が生じるために、環状ブレーキ部の回転速度の
増大により、そのブレーキ力が必要以上に大きくなる。
その結果、トラベラを介して回転筒を回転するに要する
動力が必要以上に大きくなり、余分な駆動エネルギを必
要とする問題があることが判った。この発明の過大は、
制動効果を有する環状ブレーキ部を有する回転リングで
あって、しかも、その制動力が過大に大きくなることを
防止して、省エネルギを達成できる回転リングを得るこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願では、凹凸状の環状
ブレーキ部を、ブレーキ部の上下と半径方向外側とが囲
まれた空間内で回転するようにし、外側空気とブレーキ
部との直接接触部分を少なくして、外側空気との間での
摩擦抵抗が過大に大きくならないようにした。
ブレーキ部を、ブレーキ部の上下と半径方向外側とが囲
まれた空間内で回転するようにし、外側空気とブレーキ
部との直接接触部分を少なくして、外側空気との間での
摩擦抵抗が過大に大きくならないようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明は、リングレールに、ス
ピンドルの回転中心と同心に固定筒を設け、この固定筒
に前記回転中心と同心で回転するように回転筒を回転自
在に取付け、その回転筒の上部には、スピンドルに嵌合
されて回転するボビンに巻取られる糸をガイドするトラ
ベラを回転自在に案内して成る紡機の回転リングであっ
て、前記回転筒には、空気に対する回転抵抗により回転
筒に制動力を付与する凹凸状の環状ブレーキ部を備えて
いる回転リングにおいて、前記環状ブレーキ部の、半径
方向外側と上下側とを空気遮断壁で囲んだことを特徴と
する。この構成により、環状ブレーキ部は、半径方向外
側と上下側とを囲まれた空間内で回転することになり、
外側空気との直接接触範囲が少なくなって空気が切られ
るような空気との摩擦が従来より少なくなる。従って、
環状ブレーキ部により生じる制動力が環状ブレーキ部の
回転の増大により過大なものとなることを防止できて適
度な制動力を得ることができ、巻取時において、ボビ
ン、トラベラ、回転筒を回すためのスピンドル駆動力が
過大なものとなることが防止できる。
ピンドルの回転中心と同心に固定筒を設け、この固定筒
に前記回転中心と同心で回転するように回転筒を回転自
在に取付け、その回転筒の上部には、スピンドルに嵌合
されて回転するボビンに巻取られる糸をガイドするトラ
ベラを回転自在に案内して成る紡機の回転リングであっ
て、前記回転筒には、空気に対する回転抵抗により回転
筒に制動力を付与する凹凸状の環状ブレーキ部を備えて
いる回転リングにおいて、前記環状ブレーキ部の、半径
方向外側と上下側とを空気遮断壁で囲んだことを特徴と
する。この構成により、環状ブレーキ部は、半径方向外
側と上下側とを囲まれた空間内で回転することになり、
外側空気との直接接触範囲が少なくなって空気が切られ
るような空気との摩擦が従来より少なくなる。従って、
環状ブレーキ部により生じる制動力が環状ブレーキ部の
回転の増大により過大なものとなることを防止できて適
度な制動力を得ることができ、巻取時において、ボビ
ン、トラベラ、回転筒を回すためのスピンドル駆動力が
過大なものとなることが防止できる。
【0006】環状ブレーキ部が回転筒下部に設けてあっ
て、回転筒の半径方向に延びる多数のフインから構成さ
れ、そのフィンが、回転筒に一体に設けた環状フランジ
から鉛直方向に突設してあり、フィンの半径方向外側を
囲繞するように固定筒下壁が配置されている回転リング
においては、具体的には、フィンの通過空間に対して、
前記環状フランジと反対側で対向するように固定筒と一
体に環状遮断壁を設け、環状フランジと固定筒下壁及
び、環状遮断壁とを空気遮断壁とする。また、環状遮断
壁は、固定筒に設けるのに代えて、フィンに対して環状
フランジと上下反対側に、フィンと一体に設けてもよ
い。
て、回転筒の半径方向に延びる多数のフインから構成さ
れ、そのフィンが、回転筒に一体に設けた環状フランジ
から鉛直方向に突設してあり、フィンの半径方向外側を
囲繞するように固定筒下壁が配置されている回転リング
においては、具体的には、フィンの通過空間に対して、
前記環状フランジと反対側で対向するように固定筒と一
体に環状遮断壁を設け、環状フランジと固定筒下壁及
び、環状遮断壁とを空気遮断壁とする。また、環状遮断
壁は、固定筒に設けるのに代えて、フィンに対して環状
フランジと上下反対側に、フィンと一体に設けてもよ
い。
【0007】
【実施例】図1において、精紡機1のスピンドルレール
2には、長手方向に所定ピッチで多数のスピンドル3が
支持してある。各スピンドル3は主モータ4からチンプ
ーリシャフトを介して駆動されるプーリ5から、ベルト
6を経て回動駆動される。7はリングレールで、図示し
ない昇降装置により一定量の上下動(チェース)を行い
つつ、そのチェース運動中にチェース位置を僅かずつ上
昇させる、いわゆるシェーパ送りを行うようになってい
る。リングレール7には、各スピンドル3に対応して、
回転リング20が取り付けてある。回転リング20は、
トラベラ29を周回可能に案内しており、主モータ4に
より回動するドラフトローラ9から紡出される糸10
を、スネールワイヤ11を経てトラベラ29を介してボ
ビン12回りに巻取るようになっている。
2には、長手方向に所定ピッチで多数のスピンドル3が
支持してある。各スピンドル3は主モータ4からチンプ
ーリシャフトを介して駆動されるプーリ5から、ベルト
6を経て回動駆動される。7はリングレールで、図示し
ない昇降装置により一定量の上下動(チェース)を行い
つつ、そのチェース運動中にチェース位置を僅かずつ上
昇させる、いわゆるシェーパ送りを行うようになってい
る。リングレール7には、各スピンドル3に対応して、
回転リング20が取り付けてある。回転リング20は、
トラベラ29を周回可能に案内しており、主モータ4に
より回動するドラフトローラ9から紡出される糸10
を、スネールワイヤ11を経てトラベラ29を介してボ
ビン12回りに巻取るようになっている。
【0008】図2に基づいて、回転リング20を詳細に
説明する。リングレール7には、各スピンドル3と対応
して固定筒22の取付孔21が、スピンドル3の回転中
心Cと同心に形成されている。各取付孔21には中空の
固定筒22が嵌め込まれ、固定筒22の環状フランジ部
22aがリングレール7上面に当て付けられた状態で、
固定筒22のリングレール7より下方に突出した環状突
出部22bに形成された環状係止溝23にゴム製のセッ
トリング24を嵌め込んで、固定筒22がリングレール
7に取り付けてある。固定筒22は合成樹脂から成って
おり、固定筒22が金属性の場合と比べ、後述の回転筒
26による回転衝撃を緩和し、また、固定筒22とリン
グレール7が両方共金属性であると、回転筒の回転衝撃
によりリングレール7表面の塗装が剥がれて錆びが発生
することがあるが、そのような事態も防止される。
説明する。リングレール7には、各スピンドル3と対応
して固定筒22の取付孔21が、スピンドル3の回転中
心Cと同心に形成されている。各取付孔21には中空の
固定筒22が嵌め込まれ、固定筒22の環状フランジ部
22aがリングレール7上面に当て付けられた状態で、
固定筒22のリングレール7より下方に突出した環状突
出部22bに形成された環状係止溝23にゴム製のセッ
トリング24を嵌め込んで、固定筒22がリングレール
7に取り付けてある。固定筒22は合成樹脂から成って
おり、固定筒22が金属性の場合と比べ、後述の回転筒
26による回転衝撃を緩和し、また、固定筒22とリン
グレール7が両方共金属性であると、回転筒の回転衝撃
によりリングレール7表面の塗装が剥がれて錆びが発生
することがあるが、そのような事態も防止される。
【0009】固定筒22には、内側に嵌め込まれた摺接
リング(摺動ベアリング)25を介して回転筒26が、
固定筒22と同心に、かつ、その中心軸線を中心に回転
自在に支持されている。つまり、回転筒26は、スピン
ドル3の回転中心Cと同心に回転可能である。摺接リン
グ25は、固定筒22の上面に取り付けられたカバー2
7により、上方へ抜けないようにしてある。摺接リング
25は、耐摩耗性の高い、かつ、摩擦係数の小さなエン
ジニアリングプラスチック、エラストマー、あるいは、
金属等から構成される。
リング(摺動ベアリング)25を介して回転筒26が、
固定筒22と同心に、かつ、その中心軸線を中心に回転
自在に支持されている。つまり、回転筒26は、スピン
ドル3の回転中心Cと同心に回転可能である。摺接リン
グ25は、固定筒22の上面に取り付けられたカバー2
7により、上方へ抜けないようにしてある。摺接リング
25は、耐摩耗性の高い、かつ、摩擦係数の小さなエン
ジニアリングプラスチック、エラストマー、あるいは、
金属等から構成される。
【0010】回転筒26は、上端部がフランジ部28に
形成され、フランジ部28には、前記トラベラ29が円
周方向に周回自在に案内されている。回転筒26のフラ
ンジ部28の下方には、前記カバー27の僅かに上位置
に防塵カバー30が一体に取付けてある。回転筒26の
下部には、環状ブレーキ部31が設けてある。環状ブレ
ーキ部31は、ここでは、多数のフィン33で構成され
ている。多数のフィン33は、回転筒26の下部に一体
嵌着されている嵌め込み軸部32と一体のリング状のフ
ランジ34から一定高さで垂下され、回転中心Cを中心
として半径方向に延びると共に、円周方向等角度間隔で
放射状に配置されている(図3)。嵌め込み軸部32と
フィン33及びフランジ34とにより、エアブレーキ部
材36が構成されている。フィン33の半径方向外側端
の描く軌跡の外側を囲んで、前記固定筒22の環状突出
部22b(下壁)の内面22cが僅かな半径方向隙間を
保って配置されている。また、環状突出部22bの下端
には、環状遮断壁35が一体に取り付けてあり、フィン
33の下端の下側において、フィン33下端と僅かな上
下隙間を持って対向するようになっている。環状フラン
ジ34と環状遮断壁35とにより、フィン33の上下側
の空気遮断壁が構成され、固定筒22の下壁内面22c
によって、半径方向外側の空気遮断壁が構成され、フィ
ン33の回転空間の上下側と、半径方向外側とにおい
て、外側空気とほぼ遮断されている。そして、ボビン1
2(スピンドル3)が高速定常回転となったときに、ト
ラベラ29が回転筒26とほぼ一体回転するように、回
転筒26とトラベラ29間の摩擦抵抗、環状ブレーキ部
31による周囲の空気に対する回転抵抗が設定してあ
る。なお、環状遮断壁35は、フィン33の下端に環状
フランジ34と同じ半径方向幅で一体に設けても(図
4)、あるいは、固定筒22の下端と上下に対向する位
置まで半径方向幅を伸ばした状態としても(図5)実施
可能である。
形成され、フランジ部28には、前記トラベラ29が円
周方向に周回自在に案内されている。回転筒26のフラ
ンジ部28の下方には、前記カバー27の僅かに上位置
に防塵カバー30が一体に取付けてある。回転筒26の
下部には、環状ブレーキ部31が設けてある。環状ブレ
ーキ部31は、ここでは、多数のフィン33で構成され
ている。多数のフィン33は、回転筒26の下部に一体
嵌着されている嵌め込み軸部32と一体のリング状のフ
ランジ34から一定高さで垂下され、回転中心Cを中心
として半径方向に延びると共に、円周方向等角度間隔で
放射状に配置されている(図3)。嵌め込み軸部32と
フィン33及びフランジ34とにより、エアブレーキ部
材36が構成されている。フィン33の半径方向外側端
の描く軌跡の外側を囲んで、前記固定筒22の環状突出
部22b(下壁)の内面22cが僅かな半径方向隙間を
保って配置されている。また、環状突出部22bの下端
には、環状遮断壁35が一体に取り付けてあり、フィン
33の下端の下側において、フィン33下端と僅かな上
下隙間を持って対向するようになっている。環状フラン
ジ34と環状遮断壁35とにより、フィン33の上下側
の空気遮断壁が構成され、固定筒22の下壁内面22c
によって、半径方向外側の空気遮断壁が構成され、フィ
ン33の回転空間の上下側と、半径方向外側とにおい
て、外側空気とほぼ遮断されている。そして、ボビン1
2(スピンドル3)が高速定常回転となったときに、ト
ラベラ29が回転筒26とほぼ一体回転するように、回
転筒26とトラベラ29間の摩擦抵抗、環状ブレーキ部
31による周囲の空気に対する回転抵抗が設定してあ
る。なお、環状遮断壁35は、フィン33の下端に環状
フランジ34と同じ半径方向幅で一体に設けても(図
4)、あるいは、固定筒22の下端と上下に対向する位
置まで半径方向幅を伸ばした状態としても(図5)実施
可能である。
【0011】精紡機1の主モータ4を起動し、スピンド
ル3を回転すると共に、リングレール7にチェースとシ
ェーパ送りを与えて、ドラフトローラ9から送り出され
てくる糸10を、スネールワイヤ11、トラベラ29を
経てボビン12回りに巻取り、管糸を形成してゆく。ス
ピンドル3が回転されるとトラベラ29も回転し、トラ
ベラ29と回転筒26の間の摩擦により回転筒26も回
転する。スピンドル3の回転が高速の定常状態となる
と、トラベラ29に加わる遠心力により、トラベラ29
が回転筒26のフランジ部28に強く接触した状態とな
るので、両者はほぼ一体回転し、トラベラ29が回転筒
26に対して殆ど相対回転しないため、高速回転しても
トラベラ29の摩耗が小さく抑えられ、その寿命を長く
できる。
ル3を回転すると共に、リングレール7にチェースとシ
ェーパ送りを与えて、ドラフトローラ9から送り出され
てくる糸10を、スネールワイヤ11、トラベラ29を
経てボビン12回りに巻取り、管糸を形成してゆく。ス
ピンドル3が回転されるとトラベラ29も回転し、トラ
ベラ29と回転筒26の間の摩擦により回転筒26も回
転する。スピンドル3の回転が高速の定常状態となる
と、トラベラ29に加わる遠心力により、トラベラ29
が回転筒26のフランジ部28に強く接触した状態とな
るので、両者はほぼ一体回転し、トラベラ29が回転筒
26に対して殆ど相対回転しないため、高速回転しても
トラベラ29の摩耗が小さく抑えられ、その寿命を長く
できる。
【0012】回転筒26が回転すると、それと一体の環
状ブレーキ部31としてのフィン33は、上下と半径方
向外側を囲まれた空間内で旋回する。このフィン33の
旋回により、空気との間に空気抵抗が生じ、これによっ
て回転筒26には回転制動力を生じるが、従来のように
環状遮断壁35のないものと比べ、フィン33の下端が
外側空気と直接接触せず、回転筒26の回転の増大によ
り過大な空気抵抗が生じることが防止され、適度の空気
抵抗、つまり、制動力を得ることができる。そのため、
スピンドル3がボビン12、トラベラ29、回転筒26
を回転させるに要する駆動エネルギを、従来に比べて節
約できることになる。
状ブレーキ部31としてのフィン33は、上下と半径方
向外側を囲まれた空間内で旋回する。このフィン33の
旋回により、空気との間に空気抵抗が生じ、これによっ
て回転筒26には回転制動力を生じるが、従来のように
環状遮断壁35のないものと比べ、フィン33の下端が
外側空気と直接接触せず、回転筒26の回転の増大によ
り過大な空気抵抗が生じることが防止され、適度の空気
抵抗、つまり、制動力を得ることができる。そのため、
スピンドル3がボビン12、トラベラ29、回転筒26
を回転させるに要する駆動エネルギを、従来に比べて節
約できることになる。
【0013】そして、高速定常回転においては、回転筒
26と、その回転筒26とほぼ一体のトラベラ29に前
記のように適度なブレーキ力が生じ、それによって糸1
0が常に所定の引っ張り力で引っ張られている状態とな
るので、バルーニングが小さく抑えられる。従って、隣
合うスピンドル3間を仕切っているセパレータ(図示な
し)に糸10が接触する度合いが小さくなって、糸切れ
が防止できる。また、前記ブレーキ力により回転筒26
の回転速度が、トラベラ29の回転速度を越えてしまう
現象が回避されるので、スピンドル(ボビン)3停止時
においては、回転筒26とトラベラ29とが同期して停
止でき、トラベラ29の近傍において、糸10が乱れ
る、いわゆるスナール現象を回避できる。
26と、その回転筒26とほぼ一体のトラベラ29に前
記のように適度なブレーキ力が生じ、それによって糸1
0が常に所定の引っ張り力で引っ張られている状態とな
るので、バルーニングが小さく抑えられる。従って、隣
合うスピンドル3間を仕切っているセパレータ(図示な
し)に糸10が接触する度合いが小さくなって、糸切れ
が防止できる。また、前記ブレーキ力により回転筒26
の回転速度が、トラベラ29の回転速度を越えてしまう
現象が回避されるので、スピンドル(ボビン)3停止時
においては、回転筒26とトラベラ29とが同期して停
止でき、トラベラ29の近傍において、糸10が乱れ
る、いわゆるスナール現象を回避できる。
【0014】本願構成の回転リングと、従来技術で述べ
た回転リングおよび、固定リング(リングは回転しな
い、トラベラのみ回転するごく一般的な形式のもの)を
使用した場合の、駆動エネルギ(メインモータの消費電
力)の実測値比較を図7に示す。スピンドル3の変速パ
ターンを図6のパターンとしたとき、時間経過に従うそ
の都度の消費電力を図7(a)に、積算消費電力を図7
(b)に示すが、いずれも、環状ブレーキ部31を付加
したことにより、固定リングを使用した場合よりも、よ
り従来の回転リングの方が大きくなっていて、省エネル
ギの観点からは、不利であったが、本願発明の回転リン
グでは、いずれも、従来の回転リングを使用した場合と
比較した場合は勿論のこと、固定リングを使用した場合
と比較してもそれを下回る値となり、大幅な省エネルギ
となることが確認された。
た回転リングおよび、固定リング(リングは回転しな
い、トラベラのみ回転するごく一般的な形式のもの)を
使用した場合の、駆動エネルギ(メインモータの消費電
力)の実測値比較を図7に示す。スピンドル3の変速パ
ターンを図6のパターンとしたとき、時間経過に従うそ
の都度の消費電力を図7(a)に、積算消費電力を図7
(b)に示すが、いずれも、環状ブレーキ部31を付加
したことにより、固定リングを使用した場合よりも、よ
り従来の回転リングの方が大きくなっていて、省エネル
ギの観点からは、不利であったが、本願発明の回転リン
グでは、いずれも、従来の回転リングを使用した場合と
比較した場合は勿論のこと、固定リングを使用した場合
と比較してもそれを下回る値となり、大幅な省エネルギ
となることが確認された。
【0015】
【発明の効果】以上のように本願発明においては、凹凸
状の環状ブレーキ部を、ブレーキ部の上下と半径方向外
側とが囲まれた空間内で回転するようにしたので、外側
空気との直接接触範囲が少なくなって空気が切られるよ
うな空気との摩擦を従来より少なくすることができ、環
状ブレーキ部により生じる制動力が環状ブレーキ部の回
転の増大により過大なものとなることを防止できて適度
な制動力を得ることができ、巻取時において、ボビン、
トラベラ、回転筒を回すためのスピンドル駆動力が過大
なものとなることが防止でき、省エネルギとすることが
できる。
状の環状ブレーキ部を、ブレーキ部の上下と半径方向外
側とが囲まれた空間内で回転するようにしたので、外側
空気との直接接触範囲が少なくなって空気が切られるよ
うな空気との摩擦を従来より少なくすることができ、環
状ブレーキ部により生じる制動力が環状ブレーキ部の回
転の増大により過大なものとなることを防止できて適度
な制動力を得ることができ、巻取時において、ボビン、
トラベラ、回転筒を回すためのスピンドル駆動力が過大
なものとなることが防止でき、省エネルギとすることが
できる。
【図1】精紡機のスピンドル部を示す図である。
【図2】回転リングを示す断面図である。
【図3】環状ブレーキ部の底面図である。
【図4】他の実施例である。
【図5】他の実施例である。
【図6】精紡機の運転パターンを示す図である。
【図7】消費電力の比較図である。
3 スピンドル 22 固定筒 22b 環状突出部(固定筒下壁) 26 回転筒 29 トラベラ 31 環状ブレーキ部 33 フィン 34 環状フランジ 35 環状遮断壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩間 泰志 愛知県岩倉市大地町蕎麦田22 日邦産業株 式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 リングレールに、スピンドルの回転中心
と同心に固定筒を設け、この固定筒に前記回転中心と同
心で回転するように回転筒を回転自在に取付け、その回
転筒の上部には、スピンドルに嵌合されて回転するボビ
ンに巻取られる糸をガイドするトラベラを回転自在に案
内して成る紡機の回転リングであって、前記回転筒に
は、空気に対する回転抵抗により回転筒に制動力を付与
する凹凸状の環状ブレーキ部を備えている回転リングに
おいて、前記環状ブレーキ部の、半径方向外側と上下側
とを空気遮断壁で囲んだことを特徴とする回転リング。 - 【請求項2】 環状ブレーキ部が回転筒下部に設けてあ
って、回転筒の半径方向に延びる多数のフインから構成
され、そのフィンが、回転筒に一体に設けた環状フラン
ジから鉛直方向に突設してあり、フィンの半径方向外側
を囲繞するように固定筒下壁が配置されている回転リン
グにおいて、フィンの通過空間に対して、前記環状フラ
ンジと反対側で対向するように固定筒と一体に環状遮断
壁を設け、環状フランジと固定筒下壁及び、環状遮断壁
とを空気遮断壁としたことを特徴とする請求項1記載の
回転リング。 - 【請求項3】 請求項2の環状遮断壁を固定筒に設ける
のに代えて、フィンに対して環状フランジと上下反対側
に、フィンと一体に設けたことを特徴とする請求項2記
載の回転リング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20520096A JPH1037026A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 回転リング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20520096A JPH1037026A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 回転リング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1037026A true JPH1037026A (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16503067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20520096A Withdrawn JPH1037026A (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 回転リング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1037026A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106987936A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-07-28 | 东莞市天合机电开发有限公司 | 一种将纺织卷筒定位在锭杆上的撑紧装置 |
| CN106995954A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-08-01 | 东莞市天合机电开发有限公司 | 一种纺织卷筒的紧固装置 |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP20520096A patent/JPH1037026A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106987936A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-07-28 | 东莞市天合机电开发有限公司 | 一种将纺织卷筒定位在锭杆上的撑紧装置 |
| CN106995954A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-08-01 | 东莞市天合机电开发有限公司 | 一种纺织卷筒的紧固装置 |
| CN106987936B (zh) * | 2017-05-04 | 2019-05-03 | 昱天(上海)新材料有限公司 | 一种将纺织卷筒定位在锭杆上的撑紧装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |