JPH1037676A - トンネル掘進機のカッタヘッドおよび既設構造物の破砕方法 - Google Patents

トンネル掘進機のカッタヘッドおよび既設構造物の破砕方法

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JPH1037676A
JPH1037676A JP21058196A JP21058196A JPH1037676A JP H1037676 A JPH1037676 A JP H1037676A JP 21058196 A JP21058196 A JP 21058196A JP 21058196 A JP21058196 A JP 21058196A JP H1037676 A JPH1037676 A JP H1037676A
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JP
Japan
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cutter head
cutter
vertical
crushing
vertical streak
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JP21058196A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takada
洋 高田
Toyoji Kuramoto
豊司 倉本
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被掘削体5aに埋設された縦筋8を効率よ
く、かつ確実に切断可能な、トンネル掘進機のカッタヘ
ッド10、および被掘削体が既設管5aの場合の破砕方
法を提供する。 【解決手段】 トンネル掘進機の掘進方向に埋め込まれ
た縦筋を含む被掘削体を掘削するトンネル掘進機のカッ
タヘッドにおいて、前記被掘削体5aの掘削面から突出
する縦筋8をその付根から所定方向に強制的に曲げるた
めの縦筋曲げ手段12bを備えたことを特徴とするトン
ネル掘進機のカッタヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトンネル掘進機のカ
ッタヘッドおよび既設構造物の破砕方法に関し、特に既
設構造物に埋め込まれた縦筋を曲げるための縦筋曲げ手
段を備えたトンネル掘進機のカッタヘッド、および既設
構造物に埋め込まれた縦筋を効率よく、確実に切断可能
な既設構造物の破砕方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)第1の従来技術として、図9〜図11に示す「実
開平4−122798」について説明する。「シールド
掘進機61のカッタヘッド71前面に、半径方向に沿う
面内にカッタヘッド71の回転軸心O1 の周囲に所定角
度毎に放射方向に配置された支持軸心O2 〜O4 を中心
としてそれぞれ回転自在に支持された複数のローラビッ
ト74,75,76を配設し、前記ローラビット74,
75,76を、支持軸心O2を含む複数の面に沿ってそ
れぞれ刃部が形成された縦刃型ローラビット74と、支
持軸心O3 回りに螺旋状に刃部が形成された螺旋刃型ロ
ーラビット75と、支持軸心O4 と直交する面内で支持
軸心方向所定間隔毎に円形刃部が形成された横刃型ロー
ラビット76とで構成した」ことが記載されている。
【0003】前記構成による第1の従来技術における各
ローラビット74〜76単独の作用について説明する。 (a)横刃型ローラビット76の作用について図12に
より説明する。図12は既設管72の破砕面を示す図
で、横刃型ローラビット76による既設管72の被破砕
面上の4本の軌跡76cは、カッタヘッド71の回転中
心O1 に対して同心円状になるため、カッタヘッド71
の回転方向S1 方向に折り曲げられる縦筋72bは切断
できず、主にコンクリート管壁72aを破砕する。 (b)縦刃型ローラビット74の作用について図13に
より説明する。既設管72の被破砕面を示す図で、縦刃
型ローラビット74の切削面上の軌跡74cは、カッタ
ヘッド71の回転方向S1 方向に折り曲げられる縦筋7
2bと直交してピッチ長のチップに切断する。 (c)螺旋刃型ローラビット75の作用について図14
により説明する。カッタヘッド71の回転方向S1 に折
り曲げられる縦筋72b(実線部)は、破線で示す位置
まで若干の角度θ2 だけ変向されるが、このローラビッ
ト75では縦筋72bを切断できない。しかし、第1の
従来技術におけるカッタヘッド71には複数のローラビ
ット74,75,76が設置されており、これらの相互
作用によって横筋72aと縦筋72bよりなる鉄筋72
を疲労破壊させている。
【0004】(2)第2の従来技術として出願中の「特
願平8−130884」について、図15〜図17によ
り説明する。カッタヘッド82は、外周部には半径方向
に各回転軸を有する二つのテーパ型ディスクカッタ84
と、二つのテーパ型ローラカッタ85とが中心に対して
略点対象位置に設置されている。また他の半径方向には
カッタヘッド82の内周部に、半径方向に各回転軸を有
するストレート型ディスクカッタ86と、ストレート型
ローラカッタ87とが中心に対して点対象位置に設置さ
れている。また、二つのテーパ型ディスクカッタ84と
テーパ型ローラカッタ85との取付開口部にはカッタヘ
ッド82の回転方向に刃先を有するカッタビット89が
設置されている。
【0005】図17において、ストレート型ローラカッ
タ87外周部のトンネル掘進方向前端位置は、テーパ型
ディスクカッタ84外周部のトンネル掘進方向前端位置
より、所定距離L1 だけ後方に設置されている。またカ
ッタビット89のトンネル掘進方向前端位置は、ストレ
ート型ローラカッタ87外周部のトンネル掘進方向前端
位置より、更に所定距離L2 だけ後方に設置されてい
る。
【0006】次に図15示すカッタヘッド82による既
設管72の破砕作用について、図16および図17によ
り説明する。カッタヘッド82に設置された各カッタに
より既設管72を破砕して横筋72cの近傍に達する
と、テーパ型ディスクカッタ84はストレート型ローラ
カッタ87よりL1 だけ前方に設置され、またカッタビ
ット89よりL1 +L2 だけ前方に設置されているた
め、縦筋72bに接続されたリング状の横筋72cが、
テーパ型ディスクカッタ84により破砕された破砕面か
ら前方に露出してくる。この状態でカッタヘッド82が
回転するとカッタヘッド82上に設置されたテーパ型ロ
ーラカッタ85およびストレート型ローラカッタ87に
より、既設管72の破砕面に縦筋72bを介して強固に
支持された横筋72cが、各ローラカッタの自転により
細かいチップ73cに切断される。その後、横筋72c
により一体に接続されていた縦筋72b同志の接続が絶
たれた状態で、既設管72の破砕面に強固に支持された
縦筋72bは、カッタビット89により細かいチップ7
3bに切断される。
【0007】第3の従来技術として、「特開平7−28
6682」について図18について説明する先ず、更新
区間の一側に発進立坑91、同他側に到達立坑92を設
ける。 この際、必要に応じて非更新の既設管97の両
端を適宜の手段で止水する。次に更新区間内で立坑の構
築で撤去された以外の既設管97内に閉塞材95を充填
して周囲の地盤93の圧力に近い状態、好ましくは周囲
の地盤圧と同圧にして閉塞する。このように閉塞材95
で既設管97内を閉塞した後、掘削機90により発進立
坑91から既設管97に沿って掘削して行き、ジャッキ
98を用いて新管96を推進布設する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(1)第1の従来技術では、カッタヘッド71前面に回
転自在に支持された縦刃型ローラビット74と、螺旋刃
型ローラビット75と、横刃型ローラビット76よりな
る複数のローラビット74,75,76により、横筋7
2cと縦筋72bよりなる鉄筋を疲労破壊させているた
め、切断するまでの時間が長く効率が悪い。 (2)更に、第1の従来技術では、縦筋72bは一定の
方向に曲げられるのではなく、複数のローラビット7
4,75,76によりいずれかの方向に曲がった縦筋7
2bのみをカットするか、縦筋72bを次々に別の方向
に曲げて疲労破壊させているため、掘進方向につぶれて
しまい推進の障害となるケースがある。
【0009】(3)第2の従来技術のように、破砕面か
ら突出した縦筋72bは直接カッタビット89で削り取
っていたので、必要以上に小さく削り取るため効率が悪
く、カッタビット89は縦筋72bに常に断続的に当た
り、切損し易くなると共に、図17(B)に示すよう
に、縦筋72bはカッタビット89によりむしり取られ
る様な切断となるためカッタビット89の耐摩耗性が低
下する。 (4)第3の従来技術には 既設管97内に閉塞材95
を充填して周囲の地盤93の圧力に近い状態にして既設
管97を掘削することは記載されているが、既設管97
が鉄筋入りである場合の対策は記載されていない。以上
のように各従来技術には掘削効率の低下、あるいは耐久
性の低下等により長距離掘進ができないという問題があ
った。
【0010】本発明は前記各従来技術における問題を解
決するためになされたもので、被掘削体に埋設された縦
筋等の鉄筋を効率よく、かつ確実に切断可能な、トンネ
ル掘進機のカッタヘッド、および被掘削体が既設構造物
の場合の破砕方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段、および作用・効果】前記
目的を達成するために、第1の発明に係るトンネル掘進
機のカッタヘッドは、トンネル掘進機の掘進方向に埋め
込まれた縦筋を含む被掘削体を掘削するトンネル掘進機
のカッタヘッドにおいて、前記被掘削体の掘削面から突
出する縦筋をその付根から所定方向に強制的に曲げるた
めの縦筋曲げ手段を備えたことを特徴とする。
【0012】第1の発明によれば、破砕面から突出する
縦筋はその付根から曲げられるため、掘削面に強固に支
持されると共に、所定方向に強制的に曲げられた後に切
断されるため、確実に切断される。さらに次のような効
果がある。 (1)安定した押圧切断、またはころがり切断できる方
向に縦筋を曲げることができるため、カッタヘッドに装
着されるカッタが長持ちし、長距離掘削が可能となる。 (2)縦筋を曲げる方向を選択することにより、第1の
従来技術のように縦筋を疲労破壊させるのではなく早く
切断することができ、かつ確実に、かつきれいに切断さ
れるため掘削効率が向上する。 (3)縦筋を曲げる方向を選択して縦筋切断片を細片と
することができるため、搬送手段に詰まることなく搬送
効率が向上する。 (4)縦筋を曲げる方向を選択して切断面近傍での一元
曲げとして、縦筋を推進方向以外の方向に曲げて切断す
れば、縦筋が所謂、だんご状にならないため推進し易く
なる。
【0013】第2の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第1の発明において、前記縦筋曲げ手段を備
えたカッタよりなることを特徴とする。
【0014】第2の発明によれば、カッタが備えた縦筋
曲げ手段により曲げられた縦筋をカッタにより切断す
る。従って縦筋を切断するカッタの他に、別に縦筋曲げ
手段を設ける必要がないため装置をコンパクト化でき
る。
【0015】第3の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第2の発明において、前記カッタは、ノッチ
形刃部を備えたノッチ形ローラカッタであることを特徴
とする。
【0016】第3の発明によれば、ノッチ形ローラカッ
タの腹部により縦筋をカッタの回転方向に曲げた後、ノ
ッチ形ローラカッタにより切断する。従ってノッチ形ロ
ーラカッタは構成が簡単であると共に、別に縦筋曲げ手
段を備える必要がないためコストを低減できる。
【0017】第4の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第1の発明において、前記カッタヘッドに設
置されるカッタとは別体の縦筋曲げ手段を備えたことを
特徴とする。
【0018】第4の発明によれば、カッタとは別体の縦
筋曲げ専用の縦筋曲げ手段とすれば、カッタの形状に制
約されることなく自由に構成することができる。従って
第1の発明において述べた効果を最良のものとすること
ができる。
【0019】第5の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第4の発明において、前記縦筋曲げ手段はロ
ーラ状縦筋曲げ手段であることを特徴とする。
【0020】第5の発明によれば、ローラ状縦筋曲げ手
段は縦筋との摩擦がころがり摩擦となるため、ローラー
に作用する力を低減できると共に、カッタヘッドの駆動
力も少なくてよい。
【0021】第6の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第1の発明において、前記縦筋曲げ手段は、
カッタヘッド面板であることを特徴とする。
【0022】第6の発明によれば、掘削面から突出する
縦筋はカッタヘッド面板によりカッタヘッドの回転方向
に強制的に折り曲げられた後切断される。従ってカッタ
の形状に制約されることなく、また別に縦筋曲げ手段を
装着する必要もないためカッタヘッドが安価となる。
【0023】第7の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第6の発明において、前記カッタヘッド面板
はトンネル掘進機の掘進方向に凸形であることを特徴と
する。
【0024】第7の発明によれば、掘削面から突出する
縦筋はカッタヘッド面板によりカッタヘッドの回転方向
に折り曲げられるが、カッタヘッド面板が掘進方向に凸
形であるためカッタヘッドの回転方向から所定角だけ外
向きに折り曲げられる。従ってカッタヘッド面板自体が
縦筋曲げ手段の機能を有するため、縦筋曲げ手段として
は最も単純な構成となり、カッタヘッドが安価となる。
【0025】第8の発明に係るトンネル掘進機のカッタ
ヘッドは、第6の発明において、前記カッタヘッド面板
はトンネル掘進機の掘進方向に凹形であることを特徴と
する。
【0026】第8の発明によれば、掘削面から突出する
縦筋はカッタヘッド面板によりカッタヘッドの回転方向
に折り曲げられるが、カッタヘッド面板が掘進方向に凹
形であるためカッタヘッドの回転方向から所定角だけ内
向きに折り曲げられる。従って第7の発明と同様な効果
がある。
【0027】第9の発明に係る既設構造物の破砕方法
は、トンネル掘進機の掘進方向に埋め込まれた縦筋を含
む被掘削体を破砕しながら掘進し、その破砕面から突出
する縦筋を曲げて、これを切断しながら先導管を掘進す
る既設構造物の破砕方法において、前記縦筋をその付根
から所定方向に強制的に曲げることを特徴とする。
【0028】第9の発明によれば、破砕面から突出する
縦筋はその付根から曲げられるため、破砕面に強固に支
持されると共に、所定方向に強制的に曲げられた後に切
断されるため、確実に切断される。従って第1の発明と
同様な効果がある。
【0029】第10の発明に係る既設構造物の破砕方法
は、第9の発明において、前記既設構造物の縦筋を切断
面の方向に曲げることを特徴とする。
【0030】第10の発明によれば、切断面の方向に曲
げられた縦筋は直ちに切断される。従って縦筋が確実に
切断されるため切断効率が向上する。
【0031】第11の発明に係る既設構造物の破砕方法
は、第9の発明において、前記既設構造物の縦筋をカッ
タヘッドの回転方向に曲げることを特徴とする。
【0032】第11の発明によれば、縦筋は元々カッタ
ヘッドの回転方向に曲げられようとするため、縦筋はこ
の方向に簡単に折り曲げられる。
【0033】第12の発明に係る既設構造物の破砕方法
は、第9の発明において、前記縦筋の切断面近傍で所定
方向に曲げることを特徴とする。
【0034】第12の発明によれば、縦筋は既設構造物
により強固に支持されて部分を切断することになるた
め、カッタにより切断し易くなり確実に切断できる。
【0035】第13の発明に係る既設構造物の破砕方法
は、第9〜12の発明において、前記既設構造物は既設
管であり、この既設管の管内を充填材により充填した
後、破砕することを特徴とする。
【0036】第13の発明によれば、縦筋入り既設構造
物であっても第3の従来技術同様に、周囲の地盤圧力に
近い状態にして既設構造物を安定して破砕できる。
【0037】第14の発明に係る既設構造物の破砕方法
は、第9〜13の発明において、前記既設構造物はフー
プ筋入りの既設管であり、この既設管を破砕するとき破
砕面と既設管内のフープ筋とのなす角度が鋭角の方向か
ら鈍角の方向へカッタヘッドを回転させて既設管を破砕
することを特徴とする。
【0038】第14の発明によれば、破砕面と既設構造
物内のフープ筋とのなす角度が鋭角の方向から鈍角の方
向へカッタヘッドを回転させると、カッタヘッドにフー
プ筋が絡まり難いため確実にフープ筋を切断できる。従
ってフープ筋の切断効率を向上できると共に、フープ筋
が短く切断されるため切断されたフープ筋もカッタヘッ
ドやスクリュコンベヤに絡み付くことなく、通常の掘削
土砂と同様に搬送効率を向上できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るトンネル掘進
機のカッタヘッドおよび既設構造物の破砕方法の実施例
について図1〜図8により詳述する。図1は本発明に係
るトンネル掘進機のカッタヘッドを備えた小口径管推進
機による小口径管推進方法を示す全体図、図2は既設構
造物としてのフープ筋入り既設管の詳細図、図3は本発
明に係るカッタヘッドの第1実施例を示す図、図4は図
3のノッチ形ローラカッタによる縦筋の切断作用を示す
図、図5は図3のノッチ形ローラカッタによる縦筋とフ
ープ筋の切断作用を示す図、図6は本発明に係るカッタ
ヘッドの第2実施例を示す図、図7は本発明に係るカッ
タヘッドの第3実施例を示す図、図8は本発明に係るカ
ッタヘッドの第4実施例と第5実施例を示す図である。
【0040】図1において、先ず発進立坑1と到達立坑
2を施工し、次に発進立坑1内に小口径管推進機の先導
管3の推進装置4を設置する。小口径管推進機の先導管
3に回転自在に装着されたカッタヘッド10を回転駆動
しながら、推進装置4により新設管6を介して先導管3
に推力を与えることにより、カッタヘッド10で既設管
5を破砕しながら新設管6を敷設して行く。このときに
は、図11(B)あるいは後述する図2に示すように、
既設管72,5aを構成するコンクリートの破砕と鉄筋
の切断が必要になるため、小口径管推進機の安定した推
進を行うには先ず既設管72,5a内部をモルタル等で
充填して、周囲の地盤圧力に近い状態にして既設管7
2,5aを破砕するようにしている。
【0041】図2において、フープ筋7入りの既設管5
aは、フープ筋7と縦筋8とをコンクリート9内に埋め
込んで既設管5aを補強している。このような既設管5
aをカッタヘッド10に装着されたカッタにより破砕す
ると、フープ筋7の先端部は既設管5aの破砕面5bに
対して傾斜した状態で破砕面5bから突出する。そのた
め図2に示すように、破砕面5bと既設管5a内のフー
プ筋7とのなす角が鈍角βの方向から鋭角αの方向、即
ち矢印Y方向にカッタヘッド10を回転させると、フー
プ筋7先端から付根部に向かってカッタヘッド10が回
転することになるため、フープ筋7がカッタヘッド10
に絡み付く。従って破砕面5bにおけるフープ筋7の付
根部のコンクリート9が崩れて、カッタヘッド10に装
着された各ローラカッタ12,14の押付け力に対する
十分な反力がとれないため、各ローラカッタ12,14
の押付力が減少してフープ筋7を確実に切断し難くな
る。
【0042】そこで破砕面5bと既設管5a内のフープ
筋7とのなす角が鋭角αの方向から鈍角βの方向、即ち
矢印X方向にカッタヘッド10を回転させると、フープ
筋7の付根部から先端に向かってカッタヘッド10が回
転することになるため、フープ筋7がカッタヘッド10
に絡みつくことがない。従って破砕面5bにおけるフー
プ筋7の付根部のコンクリート9が崩れることなく、各
ローラカッタ12,14の押付力が増加してフープ筋7
を確実に切断できる。
【0043】図3により本発明の第1実施例の構成につ
いて説明する。小口径管推進機の先導管3に装着された
カッタヘッド10は、先導管3の中心を後方に伸びるス
クリュコンベヤ11により回転駆動される。このカッタ
ヘッド10にはその回転中心に対する点対象位置に、二
つのノッチ形刃部を備えたノッチ形ローラカッタ12,
12が回転自在に装着されている。またノッチ形ローラ
カッタ12,12の回転軸心と直行する位置には、二つ
のディスクカッタ13,13が回転自在に装着されてい
る。
【0044】前記第1実施例の内、図2に示す既設管5
aの縦筋8の切断作用について図4により説明する。
(A)に示す第1の状態では、第1ノッチ121 の刃先
部12aによりコンクリート9を破砕すると共に、第1
ノッチ121 の腹部12bにより第1縦筋81 をカッタ
ヘッド10の回転方向M方向に折り曲げる。(B)に示
す第2の状態では、第1ノッチ121 の腹部12bによ
り折り曲げられた第1縦筋81 は、第2ノッチ122 の
刃先部12aにより切断される。また第3ノッチ123
の腹部12bにより折り曲げられた第2縦筋82 は、第
4ノッチ124 の刃先部12aにより切断される。
【0045】前記第1実施例の内、図2に示す既設管5
aのフープ筋7の切断作用について図5により説明す
る。なお縦筋8の切断については図4により説明済のた
め説明を省略する。(A)に示す第1の状態では、第1
ノッチ121 の刃先部12aによりコンクリート9を破
砕すると共に、第1ノッチ121 の腹部12bによりフ
ープ筋7をカッタヘッド10の回転方向M方向に折り曲
げる。(B)に示す第2の状態では、第1ノッチ121
の腹部12bにより折り曲げられたフープ筋7は、第2
ノッチの122 の刃先部12aにより切断される。この
ように第1実施例においては、先導管3のカッタヘッド
10に既設管5aの縦筋8、およびフープ筋7をカッタ
ヘッド10の回転方向M方向へ強制的に折り曲げた後、
切断する工夫をしたノッチ形ローラカッタ12が使用さ
れる。
【0046】図6により本発明の第2実施例の構成につ
いて説明する。図3と同様なカッタヘッド10aの回転
中心に対する点対象位置には、ノッチ形ローラカッタ1
2,12に代えて二つのギヤ形刃部を備えたギヤ形ロー
ラカッタ14,14が回転自在に装着されている。この
ギヤ形ローラカッタ14はノッチ形ローラカッタ12の
ような縦筋曲げ手段としての腹部12bを備えていない
ため、ギヤ形ローラカッタ14を取り付けるための、カ
ッタヘッド10aの回転方向の取付部にはコの字状縦筋
曲げ手段15,15が別に設置される。その他の構成に
ついては図3と同様のため説明を省略する。
【0047】図6により第2実施例の作用について説明
する。カッタヘッド10aが矢印M方向に回転して、ギ
ヤ形ローラカッタ14がN方向に回転すると、図11
(B)に示す既設管72の縦筋72b、あるいは図2に
示す既設管5aの縦筋8先端部は次のようにして切断さ
れる。 (1)(B)に示すように、縦筋8先端部が縦筋曲げ手
段15の天板15aに当たり、両側の側板15b,15
bにより曲げ方向が規制されて、カッタヘッド10aの
回転方向M方向に折り曲げられる。 (2)カッタヘッド10aが回転して、(C)に示すよ
うにカッタヘッド10aがM方向に進行すると、第1刃
部141 によりコンクリート9が破砕されると共に、第
2刃部142 に縦筋8が当たる。 (3)(D)に示すようにカッタヘッド10aがM方向
に更に進行すると、第2刃部142 により縦筋8の根元
付近のコンクリート9が破砕されると共に、縦筋8は第
3刃部143 によりコンクリート9内に少し押し込まれ
て安定する。 (4)カッタヘッド10aが回転して、(E)に示すよ
うにカッタヘッド10aが更にM方向に進行すると、縦
筋8は第3刃部143 により切断される。
【0048】図7により本発明の第3実施例の構成につ
いて説明する。ローラ状縦筋曲げ手段16,16を設置
してカッタヘッド10bを構成する以外は、図6と同様
なため説明を省略し、異なる部分のみについて説明す
る。ローラ状縦筋曲げ手段16はその両側を軸受(図示
省略)を介して、カッタヘッド10bに回転自在に支持
されている。
【0049】図7により本発明の第3実施例の作用につ
いて説明する。なお図6と同様な作用については説明を
省略し、異なる部分のみについて説明する。カッタヘッ
ド10bが矢印M方向に回転すると縦筋8先端部は次の
ようにして切断される。 (1)カッタヘッド10bが回転して(B)に示すよう
にカッタヘッド10bが矢印M方向に進行すると、縦筋
8がローラ状縦筋曲げ手段16に当たる。 (2)カッタヘッド10bが回転して(C)に示すよう
に更に矢印M方向に進行すると、縦筋8はローラ状縦筋
曲げ手段16によりカッタヘッド10bの回転方向M方
向に折り曲げられると共に、第1刃部141 によりコン
クリート9が破砕されると共に、第2刃部142 に縦筋
8が当たる。 (3)カッタヘッド10bが回転して(D)に示すよう
に更に矢印M方向に進行すると、第2刃部142 により
縦筋8の付根部分のコンクリート9を破砕すると共に、
第3刃部143 により縦筋8はコンクリート9内に少し
押し込まれて安定する。 (4)カッタヘッド10bが回転して(E)に示すよう
に更に矢印M方向に進行すると、第3刃部143 により
縦筋8が切断される。なおローラ状縦筋曲げ手段16の
両側に、図6に示す両側の側板15b,15bと同様な
側板を、設置して縦筋8の曲げ方向を更に正確に規制す
ることも可能である。
【0050】図8(A),(B)により本発明の第4実
施例の構成について説明する。(B)に示すように本実
施例のカッタヘッド10cは掘進方向に対して凸形円錐
形のカッタヘッド面板17を備え、この凸形円錐形のカ
ッタヘッド面板17が縦筋曲げ手段として作用する。そ
のため図6に示すようなコの字状縦筋曲げ手段15,1
5等の縦筋曲げ手段を別に設置する必要がない。(A)
に示すようにカッタヘッド10cの回転中心Oに対する
点対象位置には、図6のカッタヘッド10aと同様に、
二つのギヤ形ローラカッタ14,14が回転自在に装着
されている。また(A)には省略されているが、二つの
ギヤ形ローラカッタ14,14の回転軸方向と直交する
直径方向には、図6と同様なディスクカッタ13,13
が回転自在に装着されている。
【0051】前記構成による第4実施例の作用について
説明する。カッタヘッド10cが矢印M方向に回転し
て、ギヤ形ローラカッタ14がN方向に回転すると、図
2に示す既設管5aの縦筋8、あるいは図11(B)に
示す既設管72の縦筋72bの先端部は次のようにして
切断される。 (1)(A)に示すようにカッタヘッド10cの回転方
向M方向に縦筋8先端部が折り曲げられようとするが、
凸形円錐形のカッタヘッド面板17により強制的に半径
方向外方へ押されて、カッタヘッド10cの回転に対す
る接線方向からφ1 だけ外方へ折り曲げられる。 (2)このようにして折り曲げられた縦筋8は、後から
回転してくるギヤ形ローラカッタ14により確実に切断
される。
【0052】図8(C),(D)により本発明の第5実
施例の構成について説明する。(D)に示すように、本
実施例のカッタヘッド10dは掘進方向に対して凹形円
錐形のカッタヘッド面板18を備え、この凹形円錐形の
カッタヘッド面板18が縦筋曲げ手段として作用する。
そのため図6に示すようなコの字状縦筋曲げ手段15,
15等の縦筋曲げ手段を別に設置する必要がない。その
他、図8(A),(B)に示す第4実施例と同様な部分
には同符号を付してその説明を省略する。
【0053】前記構成による第5実施例の作用を図8
(C),(D)により説明する。(C)に示すように、
カッタヘッド10dの回転方向M方向に縦筋8先端部が
折り曲げられようとするが、凹形円錐形のカッタヘッド
面板18により強制的に半径方向内方へ押されて、カッ
タヘッド10cの回転に対する接線方向からφ2 だけ内
方へ折り曲げられる。 (2)このようにして折り曲げられた縦筋8は、後から
回転してくるギヤ形ローラカッタ14により確実に切断
される。なお前記図8に示すカッタヘッド面板17,1
8に、図6と同様な縦筋曲げ手段15,15を設置すれ
ば縦筋8の曲げ方向をより正確に規制するができる。以
上、第1実施例〜第5実施例では既設管5a,72の破
砕について説明したが、これに限るものではなく一般の
既設構造物であってもその作用効果は同様であるため説
明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネル掘進機のカッタヘッドを
備えた小口径管推進機による小口径管推進方法を示す全
体図である。
【図2】フープ筋入り既設管の詳細図である。
【図3】本発明に係るカッタヘッドの第1実施例を示す
図で、(A)は前面図、(B)は(A)の縦断面図であ
る。
【図4】図3のノッチ形ローラカッタによる縦筋の切断
作用を示す図で、(A)は第1の状態を示す図、(B)
は第2の状態を示す図である。
【図5】図3のノッチ形ローラカッタによる縦筋とフー
プ筋の切断作用を示す図で、(A)は第1の状態を示す
図、(B)は第2の状態を示す図である。
【図6】本発明に係るカッタヘッドの第2実施例を示す
図で、(A)は前面図、(B)〜(E)は(A)のA−
A断面図で、(B)は第1の状態を示す図、(C)は第
2の状態を示す図、(D)は第3の状態を示す図、
(E)は第4の状態を示す図である。
【図7】本発明に係るカッタヘッドの第3実施例を示す
図で、(A)は前面図、(B)〜(E)は(A)のA−
A断面図で、(B)は第1の状態を示す図、(C)は第
2の状態を示す図、(D)は第3の状態を示す図、
(E)は第4の状態を示す図である。
【図8】本発明に係るカッタヘッドの第4実施例と第5
実施例を示す図で、(A)は第4実施例の前面図、
(B)は第4実施例の側面図、(C)は第5実施例の前
面図、(D)は第5実施例の側面図である。
【図9】第1の従来技術を示す図である。
【図10】図9に示すローラビットの取付図で、(A)
は螺旋形ローラビットの取付図、(B)は横刃形ローラ
ビットの取付図ある。
【図11】図9に示すローラビットの取付図および既設
管を示す図で、(A)は縦刃形ローラビットの取付図、
(B)は既設管を示す図である。
【図12】図10に示す横刃形ローラビットの作用説明
図である。
【図13】図11に示す縦刃形ローラビットの作用説明
図である。
【図14】図10に示す螺旋刃形ローラビットの作用説
明図である。
【図15】第2の従来技術を示す図である。
【図16】図15のA−A断面を示す図である。
【図17】図16のP部詳細図である。
【図18】第3の従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 発進立坑 2 到達立坑 3 先導管 4 推進装置 5,5a 既設管 5b 破砕面 6 新設管 7 フープ筋 8 縦筋 81 第1縦筋 82 第2縦筋 9 コンクリート 10,10a〜10d カッタヘッド 11 スクリュコンベヤ 12 ノッチ形ローラカッタ 121 第1ノッチ 122 第2ノッチ 123 第3ノッチ 124 第4ノッチ 12a 刃先部 12b 腹部 13 ディスクカッタ 14 ギヤ形ローラカッタ 141 第1刃部 142 第2刃部 15 縦筋曲げ手段 15a 天板 15b 側板 16 ローラ状縦筋曲げ手段 17 凸形円錐形のカッタヘッド面板 18 凹形円錐形のカッタヘッド面板

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル掘進機の掘進方向に埋め込まれ
    た縦筋を含む被掘削体を掘削するトンネル掘進機のカッ
    タヘッドにおいて、前記被掘削体の掘削面から突出する
    縦筋をその付根から所定方向に強制的に曲げるための縦
    筋曲げ手段を備えたことを特徴とするトンネル掘進機の
    カッタヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトンネル掘進機のカッタ
    ヘッドにおいて、前記縦筋曲げ手段を備えたカッタより
    なることを特徴とするトンネル掘進機のカッタヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のトンネル掘進機のカッタ
    ヘッドにおいて、前記カッタは、ノッチ形刃部を備えた
    ノッチ形ローラカッタであることを特徴とするトンネル
    掘進機のカッタヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のトンネル掘進機のカッ
    タヘッドにおいて、前記カッタヘッドに設置されるカッ
    タとは別体の縦筋曲げ手段を備えたことを特徴とするト
    ンネル掘進機のカッタヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のトンネル掘進機のカッタ
    ヘッドにおいて、前記縦筋曲げ手段はローラ状縦筋曲げ
    手段であることを特徴とするトンネル掘進機のカッタヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のトンネル掘進機のカッタ
    ヘッドにおいて、前記縦筋曲げ手段は、カッタヘッド面
    板であることを特徴とするトンネル掘進機のカッタヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のトンネル掘進機のカッタ
    ヘッドにおいて、前記カッタヘッド面板はトンネル掘進
    機の掘進方向に凸形であることを特徴とするトンネル掘
    進機のカッタヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のトンネル掘進機のカッタ
    ヘッドにおいて、前記カッタヘッド面板はトンネル掘進
    機の掘進方向に凹形であることを特徴とするトンネル掘
    進機のカッタヘッド。
  9. 【請求項9】 トンネル掘進機の掘進方向に埋め込まれ
    た縦筋を含む被掘削体を破砕しながら掘進し、その破砕
    面から突出する縦筋を曲げて、これを切断しながら先導
    管を掘進する既設構造物の破砕方法において、前記縦筋
    をその付根から所定方向に強制的に曲げることを特徴と
    する既設構造物の破砕方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の既設構造物の破砕方法
    において、前記既設構造物の縦筋を切断面の方向に曲げ
    ることを特徴とする既設構造物の破砕方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の既設構造物の破砕方法
    において、前記既設構造物の縦筋をカッタヘッドの回転
    方向に曲げることを特徴とする既設構造物の破砕方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の既設構造物の破砕方法
    において、前記縦筋の切断面近傍で所定方向に曲げるこ
    とを特徴とする既設構造物の破砕方法。
  13. 【請求項13】 請求項9〜12記載の既設構造物の破
    砕方法において、前記既設構造物は既設管であり、この
    既設管の管内を充填材により充填した後、破砕すること
    を特徴とする既設構造物の破砕方法。
  14. 【請求項14】 請求項9〜13記載の既設構造物の破
    砕方法において、前記既設構造物はフープ筋入りの既設
    管であり、この既設管を破砕するとき破砕面と既設管内
    のフープ筋とのなす角度が鋭角の方向から鈍角の方向へ
    カッタヘッドを回転させて既設管を破砕することを特徴
    とする既設構造物の破砕方法。
JP21058196A 1996-07-22 1996-07-22 トンネル掘進機のカッタヘッドおよび既設構造物の破砕方法 Pending JPH1037676A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013040461A (ja) * 2011-08-12 2013-02-28 Hannan Tex:Kk 鉄筋コンクリート管破砕用のローラカッタ及びカッタヘッド

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