JPH1037887A - 磁気結合ポンプ - Google Patents

磁気結合ポンプ

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JPH1037887A
JPH1037887A JP19650696A JP19650696A JPH1037887A JP H1037887 A JPH1037887 A JP H1037887A JP 19650696 A JP19650696 A JP 19650696A JP 19650696 A JP19650696 A JP 19650696A JP H1037887 A JPH1037887 A JP H1037887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸部と軸受面との間に異物が堆積しにく
く回転軸部及び軸受面の摩耗を抑え寿命を長くするこ
と。 【解決手段】 ポンプケーシング3を隔壁9によりポン
プ室5とモータ室6とに仕切り、ポンプ室5に羽根車7
を配すると共にモータ室6に羽根車7を回転させるモー
タ10を配する。羽根車7は、拡径先端部74を有する
回転軸部73と、回転軸部73の拡径先端部74を取り
囲むように設けられた環状の永久磁石部75とを備え
る。拡径先端部74の後面74aと接触するスラスト軸
受面95を隔壁9に形成する。拡径先端部74の前面7
4bと後面74aとを連通する複数のバランスホール8
0を拡径先端部74に形成する。各々のバランスホール
80の後端面80aはスラスト軸受面95と部分的に重
なり合っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気結合ポンプ、
詳しくは、内燃機関を搭載した自動車、電気自動車など
の冷却系統に使用されるウォータポンプなどとして適用
可能な磁気結合ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気結合ポンプは、流体の吸込
口と吐出口とを有するポンプケーシングを備え、このポ
ンプケーシングは隔壁により上記吸込口、吐出口側に位
置するポンプ室とモータ室とに仕切られる。ポンプ室に
は羽根車が配され、一方、モータ室には羽根車を回転さ
せるモータが配される。羽根車は、拡径先端部を有する
回転軸部と、この回転軸部の拡径先端部を取り囲むよう
に設けられた環状の永久磁石部とを備え、また、隔壁に
は、回転軸部と接触する軸受面が形成されている。そし
て、モータに回転磁界を発生させることにより、永久磁
石部がこの回転磁界に追従して回転することで羽根車が
回転し、この羽根車の回転により流体を吸込口からポン
プ室内に吸い込み、吐出口から吐き出す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気結合ポンプによると、流体中に異物が混入すると、
羽根車の回転軸部と隔壁の軸受面との間に異物が堆積
し、回転軸部及び軸受面が急速に摩耗し寿命が短くなる
という問題があった。
【0004】本発明は、従来から羽根車の前面側の圧力
と後面側の圧力とのバランスをとるためにバランスホー
ルを羽根車に設けたポンプ(例えば実開平4−6598
4号公報参照)があることに着目し、このバランスホー
ルを有効に利用することにより回転軸部と軸受面との間
に異物が堆積しにくく回転軸部及び軸受面の摩耗を抑え
寿命を長くすることができる磁気結合ポンプを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の磁気結合ポン
プは、ポンプケーシングを隔壁によりポンプ室とモータ
室とに仕切り、前記ポンプ室に羽根車を配すると共に前
記モータ室に前記羽根車を回転させるモータを配してな
る磁気結合ポンプであって、前記羽根車は、拡径先端部
を有する回転軸部と、該回転軸部の拡径先端部を取り囲
むように設けられた環状の永久磁石部とを備え、前記モ
ータに回転磁界を発生させ前記永久磁石部を追従回転さ
せることにより前記羽根車を回転させる磁気結合ポンプ
において、前記拡径先端部の後面と接触するスラスト軸
受面を前記隔壁に形成すると共に、前記拡径先端部の前
面と後面とを連通する複数のバランスホールを前記拡径
先端部に形成し、該各々のバランスホールの後端面は前
記スラスト軸受面と部分的に重なり合っていることを特
徴とする。
【0006】請求項2の磁気結合ポンプは、請求項1の
磁気結合ポンプにおいて、前記回転軸部は前記拡径先端
部の後方に細径部を有し、前記隔壁は前記細径部を収容
する凹部を有し、該凹部は前記細径部の一部に接触可能
なラジアル軸受面を有し、さらに、前記隔壁は前記凹部
の内周面と前記細径部の外周面とで形成される空間のエ
アーを前記永久磁石部の後面側に抜くためのエアー抜き
穴を有することを特徴とする。
【0007】
【発明の作用効果】請求項1の磁気結合ポンプによる
と、各々のバランスホールの後端面はスラスト軸受面と
部分的に重なり合っていることを特徴としているため、
ポンプ運転時、羽根車の前面側では負圧、後面側(厳密
には永久磁石部の後面側)では正圧となり、羽根車の前
面側から後面側に回り込んだ流体がバランスホールを介
して羽根車の前面側に流れ、途中、回転軸部の拡径先端
部の後面と隔壁のスラスト軸受面との接触部付近を通過
する。このため、この接触部に異物が堆積しにくくな
り、拡径先端部の後面及びスラスト軸受面の摩耗が抑制
され寿命が長くなる。
【0008】また、請求項2の磁気結合ポンプによる
と、ポンプ運転時、羽根車の前面側から後面側に回り込
んだ流体の一部はエアー抜き穴を通って回転軸部の細径
部の外周面とラジアル軸受面との間隙に侵入し、さら
に、拡径先端部の後面とスラスト軸受面との間を通って
バランスホールに入る。このため、拡径先端部の後面と
スラスト軸受面との接触部に異物が堆積しにくくなり、
拡径先端部の後面及びスラスト軸受面の摩耗が抑制され
寿命が長くなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。
【0010】図1は一実施例による磁気結合ポンプの断
面図、図2は磁気結合ポンプの断面斜視図、図3はポン
プケーシングの縦断面図をそれぞれ示している。
【0011】図1〜図3において、本実施例による磁気
結合ポンプは、流体の吸込口1と吐出口2とを有するポ
ンプケーシング3を備える。このポンプケーシング3
は、Oリング4で気密性を保持された隔壁9により、吸
込口1、吐出口2側に位置するポンプ室5とモータ室6
とに仕切られている。ポンプ室5には羽根車7が配され
ている。
【0012】羽根車7は基板部71を備え、この基板部
71の前面に複数の羽根72が同一円周上に等間隔で形
成されている。基板部71の中央部には回転軸部73の
拡径先端部74が固定されると共にこの拡径先端部74
を取り囲むように円周方向にNS着磁面を有する環状の
永久磁石部75及び円環状の磁気プレート76がそれぞ
れ固定されている。回転軸部73の拡径先端部74の後
方には細径部77が設けられ、この細径部77は隔壁9
の凹部91に収容されている。細径部77は太径の第1
軸部78と細径の第2軸部79とからなり、第1軸部7
8及び第2軸部79の後端部はそれぞれ凹部91の第1
ラジアル軸受面92及び第2ラジアル軸受面93と間隙
をもちながら接触可能とされている。また、回転軸部7
3の拡径先端部74の後面74aは凹部91の前端に形
成された環状の突出部94のスラスト軸受面95と間隙
をもちながら接触可能とされている。さらに、回転軸部
73の拡径先端部74には、複数(本実施例では2つ)
のバランスホール80が同一円周上に等間隔で形成さ
れ、各々のバランスホール80の後端面80aはスラス
ト軸受面95と部分的に重なり合うように形成されてい
る。なお、バランスホール80は、羽根車7を回転させ
たときに発生する不具合、すなわち、羽根車7を回転さ
せると、羽根車7の前面7a側では負圧、後面7b側
(厳密には永久磁石部75の後面75a側)では正圧と
なるため、羽根車7が後述するモータ10からの磁気吸
引力に抗して前方に移動する不具合、を解消するため
に、羽根車7の前面7aと後面7bとを連通させること
により羽根車7の前面7a側の圧力と後面7b側の圧力
とをバランスさせる貫通孔である。
【0013】隔壁凹部91の第1ラジアル軸受面92と
第2ラジアル軸受面93との間には、第1ラジアル軸受
面92と同一径の内周面96と、この内周面96から第
2ラジアル軸受面93に至る傾斜面97とが形成されて
おり、上記内周面96及び傾斜面97と、第2軸部79
の外周面及び段差面81とで空間11が形成されてい
る。そして、隔壁9には、この空間11のエアーを永久
磁石部75の後面75a側に抜くためのエアー抜き穴9
8が形成されている。また、凹部91の後端面には、回
転軸部73の後端面73aと間隙をもって突起面91a
が形成されている。この突起面91aは、スラスト軸受
面95が摩耗したとき回転軸部73の後端面73aと接
触開始し、接触開始後は、スラスト軸受面95と共同し
てスラスト軸受として機能し、スラスト軸受面95の摩
耗を遅らせるためのものである。
【0014】ポンプケーシング3の吸込口1には、回転
軸部73の拡径先端部74に向かってT字状の規制部1
2が設けられており、この規制部12は吸込口1側への
羽根車7の移動を規制するものである。
【0015】一方、モータ室6には羽根車7を回転させ
るモータ10が配される。モータ10は、隔壁9の凹部
91を取り巻くように同一円周上に等間隔で配置された
複数の電磁石101と円環状の磁気プレート102とか
ら構成され、ポンプケーシング3に取りつけられモータ
室6を閉塞するカバー体13の環状凹部131に収容さ
れている。各々の電磁石101は、コア103とコア1
03の外周に配されたボビン104に巻かれたコイル1
05とから構成され、コア103の前端面103aは永
久磁石部75の後面75aと対向している。また、モー
タ室6には回路基板14が配されている。この回路基板
14には、複数の電磁石101への通電を制御して回転
磁界を発生させるための制御回路が実装されており、回
路基板14はカバー体13から前方へ突出した複数の係
止部15によってモータ室6に固定されている。
【0016】次に、上記のように構成された磁気結合ポ
ンプの動作を説明する。
【0017】モータ10に回転磁界を発生させると、永
久磁石部75がこの回転磁界に追従して回転することで
羽根車7が回転し、この羽根車7の回転により流体が吸
込口1からポンプ室5内に吸い込まれ、吐出口2から吐
き出される。このポンプの運転時、羽根車7の前面7a
側では負圧、後面7b側(厳密には永久磁石部75の後
面75a側)では正圧となり、図1に矢印で示すよう
に、羽根車7の前面7a側から後面7b側に回り込んだ
流体がバランスホール80を介して羽根車7の前面7a
側に流れ、途中、回転軸部73の拡径先端部74の後面
74aと隔壁9のスラスト軸受面95との接触部付近を
通過する。このため、この接触部に異物が堆積しにくく
なり、拡径先端部74の後面74a及びスラスト軸受面
95の摩耗が抑制され寿命が長くなる。また、図1に矢
印で示すように、羽根車7の前面7a側から後面7b側
に回り込んだ流体の一部はエアー抜き穴98を通って回
転軸部73の第1軸部78の外周面と第1ラジアル軸受
面92との間隙に侵入し、さらに、拡径先端部74の後
面74aとスラスト軸受面95との間を通ってバランス
ホール80に入る。このため、拡径先端部74の後面7
4aとスラスト軸受面95との接触部に異物が堆積しに
くくなり、拡径先端部74の後面74a及びスラスト軸
受面95の摩耗が抑制され寿命が長くなる。
【0018】以上説明したように、本実施例の磁気結合
ポンプは、ポンプケーシング3を隔壁9によりポンプ室
5とモータ室6とに仕切り、ポンプ室5に羽根車7を配
すると共にモータ室6に羽根車7を回転させるモータ1
0を配してなる磁気結合ポンプであって、羽根車7は、
拡径先端部74を有する回転軸部73と、回転軸部73
の拡径先端部74を取り囲むように設けられた環状の永
久磁石部75とを備え、モータ10に回転磁界を発生さ
せ永久磁石部75を追従回転させることにより羽根車7
を回転させる磁気結合ポンプにおいて、拡径先端部74
の後面74aと接触するスラスト軸受面95を隔壁9に
形成すると共に、拡径先端部74の前面74bと後面7
4aとを連通する複数のバランスホール80を拡径先端
部74に形成し、各々のバランスホール80の後端面8
0aはスラスト軸受面95と部分的に重なり合っている
ことを特徴とする。このため、ポンプ運転時、羽根車7
の前面7a側では負圧、後面7b側(厳密には永久磁石
部75の後面75a側)では正圧となり、羽根車7の前
面7a側から後面7b側に回り込んだ流体がバランスホ
ール80を介して羽根車7の前面7a側に流れ、途中、
回転軸部73の拡径先端部74の後面74aと隔壁9の
スラスト軸受面95との接触部付近を通過する。このた
め、この接触部に異物が堆積しにくくなり、拡径先端部
74の後面74a及びスラスト軸受面95の摩耗が抑制
され寿命が長くなる。
【0019】また、本実施例の磁気結合ポンプは、回転
軸部73は拡径先端部74の後方に細径部77を有し、
隔壁9は細径部77を収容する凹部91を有し、凹部9
1は細径部77の一部に接触可能なラジアル軸受面92
を有し、さらに、隔壁9は凹部91の内周面96,97
と細径部77の外周面とで形成される空間11のエアー
を永久磁石部75の後面75a側に抜くためのエアー抜
き穴98を有することを特徴とする。このため、羽根車
7の前面7a側から後面7b側に回り込んだ流体の一部
はエアー抜き穴98を通って回転軸部73の細径部77
の外周面とラジアル軸受面92との間隙に侵入し、さら
に、拡径先端部74の後面74aとスラスト軸受面95
との間を通ってバランスホール80に入る。このため、
拡径先端部74の後面74aとスラスト軸受面95との
接触部に異物が堆積しにくくなり、拡径先端部74の後
面74a及びスラスト軸受面95の摩耗が抑制され寿命
が長くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による磁気結合ポンプの断面図
【図2】磁気結合ポンプの断面斜視図
【図3】ポンプケーシングの縦断面図
【符号の説明】
3 ポンプケーシング 5 ポンプ室 6 モータ室 7 羽根車 7a 前面 7b 後面 9 隔壁 10 モータ 11 空間 73 回転軸部 74 拡径先端部 74a 後面 74b 前面 75 永久磁石部 75a 後面 77 細径部 80 バランスホール 80a 後端面 91 凹部 92 ラジアル軸受面 95 スラスト軸受面 96、97 内周面 98 エアー抜き穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプケーシングを隔壁によりポンプ室
    とモータ室とに仕切り、前記ポンプ室に羽根車を配する
    と共に前記モータ室に前記羽根車を回転させるモータを
    配してなる磁気結合ポンプであって、前記羽根車は、拡
    径先端部を有する回転軸部と、該回転軸部の拡径先端部
    を取り囲むように設けられた環状の永久磁石部とを備
    え、前記モータに回転磁界を発生させ前記永久磁石部を
    追従回転させることにより前記羽根車を回転させる磁気
    結合ポンプにおいて、 前記拡径先端部の後面と接触するスラスト軸受面を前記
    隔壁に形成すると共に、前記拡径先端部の前面と後面と
    を連通する複数のバランスホールを前記拡径先端部に形
    成し、該各々のバランスホールの後端面は前記スラスト
    軸受面と部分的に重なり合っていることを特徴とする磁
    気結合ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記回転軸部は前記拡径先端部の後方に
    細径部を有し、 前記隔壁は前記細径部を収容する凹部を有し、該凹部は
    前記細径部の一部に接触可能なラジアル軸受面を有し、
    さらに、前記隔壁は前記凹部の内周面と前記細径部の外
    周面とで形成される空間のエアーを前記永久磁石部の後
    面側に抜くためのエアー抜き穴を有することを特徴とす
    る前記請求項1に記載の磁気結合ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006299975A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Asmo Co Ltd 流体ポンプ
CN114635863A (zh) * 2022-03-25 2022-06-17 珠海格力电器股份有限公司 一种空气循环机

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