JPH1041918A - スペクトル拡散通信用送信装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信用送信装置

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JPH1041918A
JPH1041918A JP8192054A JP19205496A JPH1041918A JP H1041918 A JPH1041918 A JP H1041918A JP 8192054 A JP8192054 A JP 8192054A JP 19205496 A JP19205496 A JP 19205496A JP H1041918 A JPH1041918 A JP H1041918A
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JP8192054A
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Kazuyuki Takehara
一行 竹原
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Maruyasu Industries Co Ltd
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Maruyasu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の技術的基準を満たしつつ、情報信号の
データ伝送速度の向上を図ることができるスペクトル拡
散通信用送信装置を提供する。 【解決手段】 デジタル情報信号D0が4相位相変調器
30に与えられると、4相位相変調されたSS信号S0
が生成され、そのSS信号は、通過周波数帯域幅が、法
令に定められた技術的条件を満たす26MHzに設定さ
れたSAWフィルタ31を介して出力される。4相位相
変調器30においては、変調信号の主領域の帯域幅がS
AWフィルタ31の通過帯域の2倍に設定され、その分
だけデータ伝送速度が大きく設定されている。この場
合、SS信号は、SAWフィルタ31により、50%に
帯域制限されても、デジタル情報信号D0のビット誤り
率が保持されるという性質を有しているので、通信品質
が低下することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の許容周波数
帯域の範囲内の出力周波数帯域幅を有するスペクトル拡
散信号を出力するスペクトル拡散通信用送信装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、雑音に強く秘匿
性に優れたスペクトル拡散(Spread Spectrum ,以下S
Sと略称する)通信方式が注目され始め、これに伴な
い、その送受信装置の開発が進められている。
【0003】一般に、SS通信方式において、送信信号
となるSS信号は、所定の周波数の搬送波を送信データ
としての情報信号で変調した変調信号を、あらかじめ決
められているビットレートの高い所定の符号系列で変調
することにより、極めて広い周波数帯域に拡散した信号
として生成されるようになっている。
【0004】この場合、上述のSS変調を行うときの符
号系列としては、例えば擬似雑音(Pseudo Random Nois
e ,以下PNと略称する)符号系列などがあり、また、
SS変調方式としては、直接変調方式(Direct Sequens
e ,以下DS方式と略称する)や周波数ホッピング方式
(Frequency Hopping ,以下FH方式と略称する)など
が考えられている。
【0005】このようなSS通信方式において、例えば
PN符号系列を用いてDS方式によりSS変調を行った
場合に、受信器においてそのSS信号を復調するための
復調装置は、送信器でSS変調するときに用いたPN符
号と同じPN符号を用い、受信したSS信号が、このP
N符号のビットパターンと一致したときに情報信号とし
て取り出されるように構成されている。この場合、異な
るPN符号間では相関関係が極めて低いことから、受信
信号に変調時と同一のPN符号を乗ずることで、符号系
列が一致する送信信号の成分のみを抽出することができ
るのである。
【0006】このように所定の符号系列によりSS変調
を行ったSS信号は、通常の通信方式における周波数帯
域に比べて、かなり広い範囲の周波数帯域となるので、
雑音に強くなると共に、電力スペクトル密度が低くなっ
て信号秘匿性に優れるので、傍受されにくくなるなどの
利点がある。
【0007】また、PN符号などの所定の拡散符号を用
いてSS変調およびSS復調を行う方式であることか
ら、通常の通信方式のように混信を避けるための周波数
の割り当てという概念がなくなり、通信局の増加に伴う
割り当て周波数不足の問題が解消されるという利点もあ
る。
【0008】このように、SS通信は、耐雑音特性や秘
匿性に優れた通信方式であるが、この通信方式を実現す
るためには非常に複雑な構成をもった装置が必要になる
ため、従来においては、軍事通信あるいは衛星通信など
の特殊な用途に限って使われていた。
【0009】ところで、最近では、工場や事務所内など
における無線LAN(Local Area Network)やコードレ
ス電話などのコンシューマ通信の需要が高まるにつれ
て、SS通信が通信品質の劣悪な通信環境での通信に適
した方式として、その有用性が再認識されるようになっ
てきている。
【0010】しかし、日本国内においては、最近まで、
SS通信方式は少数の例外を除いてその運用が規制され
ており、実用化には至っていなかったのが実情である。
そこで、電気通信技術審議会は、1992年7月に、準
マイクロ波帯の周波数帯を利用するSS方式を用いた無
線LANシステムの技術的条件を答申した。そして、こ
の答申に基づいて、1992年12月25日に、SS無
線LANシステムは小電力データ通信システムとして認
可されるに至った経緯がある。
【0011】このとき提示された小電力データ通信シス
テムの技術的条件の主なものは、表1に示すようなもの
であった。
【0012】
【表1】
【0013】この場合、使用周波数帯は2471MHz
〜2497MHzの周波数帯とされ、空中線電力は10
mW/MHzとされている。また、使用できる周波数帯
域としての占有帯域幅は26MHz以下、拡散帯域幅は
500kHz以上とされ、拡散率は10以上とされてい
る。ここで、拡散帯域幅とは、その上限の周波数を越え
て発射されおよびその下限の周波数未満において発射さ
れる平均電力が、全平均電力の5%となるような上限お
よび下限の間の周波数帯域幅のことをいうものである。
また、拡散率とは、拡散帯域幅の、情報信号のシンボル
レートに等しい周波数に対する比のことをいうものであ
る。尚、このシステムは、技術基準適合証明を取得して
いる無線設備においては免許を要しないので、使用者に
とっては使いやすくなっている。
【0014】また、SS無線LANシステムにおいて
は、上述のような法令に定められた技術的条件の他に、
従来システム、すなわち、有線LANとの互換性という
点を考慮すると、現在の有線LANによるパソコン間通
信で使用されている程度のデータ伝送速度を達成するこ
とが要求されている。具体的には、現在の有線LANの
パソコン間で使用されるデータ伝送速度が、実効速度で
3Mbit/s〜5Mbit/s程度であり、実用上に
おいては、最低でも3Mbit/s程度が必要であるこ
とから、このような有線LANを無線LANに置き換え
る場合においても同程度、すなわち、最低でも3Mbi
t/s程度のデータ伝送速度が要求されているのであ
る。
【0015】そこで、データ伝送速度を向上させるため
に、最も基本的な構成である2相位相変調(BPSK
(Binary-phase-shift keying ))方式をもとにした4
相位相変調(QPSK(Quadriphase-shift keying))
方式を採用することにより、データ伝送速度の向上を図
っていた。すなわち、4相位相変調方式では、同一の周
波数帯域で2相位相変調方式の2倍のデータ量を伝送す
ることができるため、比較的簡単な構成としながら、デ
ータ伝送速度を2倍にすることができるからである。
【0016】図14は、そのような4相位相変調方式の
構成を示すもので、また、表2は、その構成を用いて生
成されたSS信号の主要諸元を示すものである。
【0017】
【表2】
【0018】図14において、送信データとしてのデジ
タル情報信号D0は、直並列変換器1において、デジタ
ル情報信号D1、D2に等分され、デジタル情報信号D
0の1/2のデータ伝送速度とされたデジタル情報信号
D1、D2は、それぞれ2相位相変調器2、3に与えら
れる。
【0019】PN符号発生器4から出力される拡散符号
としてのPN符号は、2相位相変調器2において、デジ
タル情報信号D1を拡散変調して変調信号P1を生成
し、同様にして、2相位相変調器3において、デジタル
情報信号D2を拡散変調して変調信号P2を生成する。
これら変調信号P1、P2は、それぞれ2相位相変調器
5、6に与えられる。尚、この場合、上記PN符号のチ
ップ率は13MHzに設定されているが、その理由は後
述する。
【0020】キャリア発生器7から出力される搬送波
は、2相位相変調器5において、変調信号P1を情報変
調してSS信号S1を生成する。一方、2相位相変調器
6においては、キャリア発生器7から出力される搬送波
は、90度位相シフト器9を介することで90度シフト
されており、変調信号P2を情報変調してSS信号S2
を生成する。そして、SS信号S1、S2は、加算器8
において加算され、これにより、4相位相変調されたS
S信号S0が生成される。このように、4相位相変調方
式は、2つの2相位相変調方式を組み合わせることによ
り構成されるものである。
【0021】尚、一般に、デジタル情報信号D0、D1
およびD2に関しては、その単位をビットと呼んでいる
が、PN符号についてはチップと呼ぶことが多いので、
ここでもそれに倣ってチップと呼ぶことにする。
【0022】さて、上記PN符号のチップ率V(C)
は、デジタル情報信号D0、D1およびD2のデータ伝
送速度を決める要素となっている。具体的には、PN符
号1周期を構成するチップ数を符号長N(PN)とする
と、2相位相変調されたデジタル情報信号D1、D2の
それぞれのデータ伝送速度V1、V2は、次式で表すこ
とができる。
【0023】
【数1】
【0024】また、4相位相変調方式では、2相位相変
調方式の2倍のデータ伝送速度を実現できることから、
4相位相変調されたデジタル情報信号D0のデータ伝送
速度V0は、次式で表すことができる。
【0025】
【数2】
【0026】次に、チップ率V(C)とSS信号の周波
数スペクトルとの関係について説明する。上述したよう
に、4相位相変調信号としてのSS信号S0は、2相位
相変調信号としてのSS信号S1とS2とが加算されて
生成されるものであるが、それらの位相は90度だけず
れており、すなわち、それらは互いに直交関係にあるこ
とから、相互に干渉することはない。したがって、4相
位相変調信号としてのSS信号S0の周波数スペクトル
は、2相位相変調信号としてのSS信号S1、S2の周
波数スペクトルと略等しくなる。
【0027】図15は、SS信号S0の周波数スペクト
ルを示すもので(SS信号S1、S2の周波数スペクト
ルもこれに示される)、チップ率V(C)に等しい周波
数(13MHz)毎にノッチを有し、キャリア周波数よ
り高域側に最初に出力されるノッチと、キャリア周波数
より低域側に最初に出力されるノッチとに挟まれている
周波数帯域が主領域とされている。すなわち、SS信号
S0の主領域の帯域幅BW(Q)は、次式で表すことが
できる。
【0028】
【数3】
【0029】尚、上記式(3)において、BW(B1)
は、SS信号S1の周波数スペクトルの主領域の帯域
幅、BW(B2)は、SS信号S2の周波数スペクトル
の主領域の帯域幅をそれぞれ表すものである。
【0030】ところで、この場合、周波数スペクトルの
主領域には4相位相変調信号の全エネルギーの約90%
が含まれていることが分かっている。そのため、最低限
の帯域幅で、且つ、良好な通信品質を保持しながらデー
タ伝送をしようとする場合には、一般的に、主領域の帯
域内に含まれる信号のみを伝送するようにしている。す
なわち、4相位相変調信号の周波数スペクトルを、主領
域の帯域幅BW(Q)に等しい通過周波数帯域幅を有す
るバンドパスフィルタに通過させることで、図16に示
すような周波数スペクトルとし、これにより、主領域の
周波数帯域内に含まれる信号のみを伝送し、主領域の周
波数帯域外の信号を抑圧するようにしている。
【0031】さて、このような4相位相変調方式のSS
通信において、データ伝送速度の向上を図るには、符号
長N(PN)が一定であるとすると、上記式(1)〜
(3)から、主領域の帯域幅BW(Q)を前述の法令で
規定された占有帯域幅である26MHzに設定すれば良
いことが分かる。したがって、周波数スペクトルの主領
域の帯域幅BW(Q)が26MHzとなるように、チッ
プ率V(C)を設定すると、13MHzとなる。
【0032】また、データ伝送速度の向上を図るには、
上記式(1)から、符号長N(PN)は小さい方が良い
こと分かる。具体的には、一般的に、符号長N(PN)
と拡散率Nとの関係は等しいかあるいは拡散率Nの方が
大きいため、符号長N(PN)を小さくするには、拡散
率Nを前述の法令で規定された最小の値である10に設
定すれば良く、すなわち、符号長N(PN)を10チッ
プとすれば良いことが分かる。
【0033】以上の説明により、4相位相変調方式にお
いては、チップ率V(C)を13MHzとすることで主
領域の帯域幅BW(Q)を26MHzとすると共に、符
号長N(PN)を10チップとすることにより、このと
き、上記式(1)〜(3)からデジタル情報信号D0の
データ伝送速度V0を最大で2.6Mbit/sとして
得ることができる。
【0034】しかしながら、このデータ伝送速度では、
前述したような、有線LANとの互換性という点を考慮
すると、十分でないことが分かる。しかも、実際には、
PN符号としては、符号長N(PN)が11あるいは1
3チップのバーカー符号を採用しているため、この場
合、データ伝送速度V0は2.0Mbit/sあるいは
2.36Mbit/sとさらに低下することになる。
【0035】一方、このような4相位相変調方式に代え
て、8相位相変調方式を採用することにより、データ伝
送速度を向上させることができるが、この場合には、装
置が複雑になることや、無線LANのような劣悪な通信
品質の回線では信頼性の高い通信が困難になることなど
の理由から実用上では問題がある。
【0036】したがって、4相位相変調方式のような簡
単な構成を採用して、小電力データ通信システムを応用
して有線LANを無線化しようとする場合には、このよ
うなデータ伝送速度が小さいことが問題となっている。
【0037】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、簡単な構成を採用しながら、所定の技
術的基準を満たしつつ、情報信号のデータ伝送速度の向
上を図ることができるスペクトル拡散通信用送信装置を
提供することにある。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明のスペクトル拡散
通信用送信装置は、許容周波数帯域の範囲内の出力周波
数帯域幅を有するスペクトル拡散信号を出力するものを
対象とし、通過周波数帯域が前記出力周波数帯域幅とな
るように設定された帯域通過フィルタ手段と、情報変調
および拡散変調することにより得られる4相位相変調を
基本としたスペクトル拡散信号を前記帯域通過フィルタ
手段を介して出力するように構成され、その帯域通過フ
ィルタ手段から出力されるスペクトル拡散信号の通信品
質が所定のレベル以上に保持されるように情報信号のデ
ータ伝送速度が設定されている変調手段とを備えたこと
に特徴を有する。
【0039】本発明においては、以下に述べる原理に基
づいて、変調手段により変調されたスペクトル拡散信号
を帯域通過フィルタ手段を介して出力した場合でも、そ
の通信品質を所定のレベルに保持して通信を行えるよう
に、その帯域制限の幅を設定しているものである。すな
わち、スペクトル拡散信号は、通常の通信方式における
周波数帯域に比べてかなり広い範囲の周波数帯域となる
ので、通常の通信方式では考えられないくらい大幅に周
波数帯域を制限しても、帯域制限した後の通信品質を、
帯域制限する前の通信品質に保持した状態で通信が行え
るという性質があるからである。
【0040】したがって、上記構成のスペクトル拡散通
信用送信装置によれば、変調手段により、情報変調およ
び拡散変調することにより4相位相変調を基本としたス
ペクトル拡散信号が生成され、そのスペクトル拡散信号
は、帯域通過フィルタ手段を介して出力されるようにな
る。このとき、帯域通過フィルタ手段の通過周波数帯域
幅が許容周波数帯域の範囲内となるように設定されてい
るので、変調手段により生成されるスペクトル拡散信号
は、その周波数スペクトルの主領域の帯域幅が通過周波
数帯域を越えている場合には、その主領域の帯域幅が通
過周波数帯域に制限されて出力されるようになる。
【0041】これにより、変調手段により変調されるス
ペクトル拡散信号の主領域の周波数帯域を、許容周波数
帯域内に制限するのではなく、通信品質が保持される範
囲内において、主領域の周波数帯域を広く設定して情報
信号の変調を行うことができるようになり、この結果、
主領域の周波数帯域を、許容周波数帯域に設定する場合
に比べて、データ伝送速度を大幅に向上させることがで
きるようになる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、要求されるデータ伝送速度が5.0Mbit/sの
場合を例にして、図1ないし図4および図11ないし図
13を参照して説明する。まず、全体の電気的構成を概
略的に示す図1において、直並列変換器21は、入力端
子に送信データとしてのデジタル情報信号D0が与えら
れるもので、その出力端子は、2相位相変調器22、2
3のそれぞれの入力端子に接続されている。
【0043】PN符号発生器24は、スペクトル拡散す
るための拡散符号としてのPN符号を発生するもので、
その出力端子は、2相位相変調器22、23のそれぞれ
の入力端子に接続されている。2相位相変調器22は、
デジタル情報信号D1を、PN符号発生器24から与え
られるPN符号により拡散変調して変調信号P1を生成
するもので、その出力端子は、2相位相変調器25の入
力端子に接続されている。
【0044】2相位相変調器23は、デジタル情報信号
D2を、PN符号発生器24から与えられるPN符号に
より拡散変調して変調信号P2を生成するもので、その
出力端子は、2相位相変調器26の入力端子に接続され
ている。尚、上記PN符号のチップ率は、データ伝送速
度が5.0Mbit/sであることから、符号長N(P
N)を10チップとして、前記式(1)および(2)よ
り、25MHzに設定されている。
【0045】キャリア発生器27は、所定の周波数に設
定された搬送波を発生するもので、その出力端子は、2
相位相変調器25の入力端子に接続されていると共に、
90度位相シフト器28を介して2相位相変調器26の
入力端子に接続されている。90度位相シフト器28
は、与えられる搬送波を、その位相を90度シフトして
出力する。
【0046】2相位相変調器25は、キャリア発生器2
7から与えられる搬送波を、変調信号P1で情報変調し
てSS信号S1を生成するもので、その出力端子は、加
算器29の入力端子に接続されている。2相位相変調器
26は、キャリア発生器27から90度位相シフト器2
8を介して与えられる搬送波を、変調信号P2で情報変
調してSS信号S2を生成するもので、その出力端子
は、加算器29の入力端子に接続されている。
【0047】加算器29は、SS信号S1、S2を加算
して4相位相変調信号としてのSS信号S0を生成する
もので、その出力端子は、帯域通過フィルタ手段として
の弾性表面波フィルタ(以下SAWフィルタと略称す
る)31の入力端子に接続されている。尚、これら直並
列変換器21、2相位相変調器22、23、25、2
6、PN符号発生器24、キャリア発生器27、90度
位相シフト器28および加算器29により、変調手段と
しての4相位相変調器30が構成されている。
【0048】SAWフィルタ31は、例えば水晶の単結
晶やセラミック材料からなる弾性表面波素子から構成さ
れているもので、その挿入損失特性は図2に示すように
なっている。この場合、通過周波数帯域幅は、法令に定
められた技術的基準を満たす占有帯域幅である26MH
z以下に設定されている。
【0049】次に、上記構成の作用について説明する。
デジタル情報信号D0は、4相位相変調器30に与えら
れると、直並列変換器21において、それぞれD0の1
/2のデータ伝送速度となるようにデジタル情報信号D
1、D2に等分され、デジタル情報信号D1は2相位相
変調器22に与えられ、デジタル情報信号D2は2相位
相変調器23に与えられる。
【0050】PN符号発生器24から出力されるPN符
号は、2相位相変調器22において、デジタル情報信号
D1を拡散変調して変調信号P1を生成し、2相位相変
調器25に与えられると共に、2相位相変調器23にお
いて、デジタル情報信号D2を拡散変調して変調信号P
2を生成し、2相位相変調器26に与えられる。
【0051】キャリア発生器27から出力される搬送波
は、2相位相変調器25において、変調信号P1を情報
変調してSS信号S1を生成し、加算器29に与えられ
ると共に、2相位相変調器26において、変調信号P2
を情報変調してSS信号S2を生成し、加算器29に与
えられる。そして、SS信号S1、S2は、加算器29
において加算され、4相位相変調されたSS信号S0と
して出力される。
【0052】さて、このとき、SS信号S0の周波数ス
ペクトルは、図3に示すようになる。この場合、上述し
たように、PN符号のチップ率V(C)が25MHzで
あることから、上記式(3)より、その周波数スペクト
ルの主領域の帯域幅BW(Q)、すなわち、占有帯域幅
は50MHzである。従来技術では先に述べた理由によ
り、主領域の帯域幅BW(Q)内の信号すべてを伝送し
ていた。そのため、占有帯域幅は、主領域の帯域幅BW
(Q)と等しい50MHzとなり、これは、法令で定め
られた技術的条件の26MHz(本発明の許容周波数帯
域)に反するものである。
【0053】しかしながら、SS信号S0は、SAWフ
ィルタ31に与えられると、上述したように、SAWフ
ィルタ31が図2に示すような挿入損失特性であること
から、図4に示すように、その占有帯域幅が26MHz
以下に帯域制限されてSS信号S3となる。これは、法
令で定められた技術的条件を満たすものである。
【0054】ここで、SS信号S0の周波数帯域を、S
AWフィルタ31により帯域制限することについて説明
する。発明者は、SS通信において、スペクトル拡散信
号の主領域の周波数帯域を帯域制限することで、通信品
質がどの程度変化するかを測定した。具体的には、通信
品質を表す目安として、情報信号の1情報ビットあたり
のS/N比(信号対雑音比)を表すEb/Noを用いて
測定を行った。
【0055】図11は、測定に用いた測定システム全体
のブロック構成を示すもので、スペクトル拡散信号発生
器11は、誤り率計12から与えられた所定のビットパ
ターンの情報信号を送信データとして重畳したスペクト
ル拡散信号を、帯域制限用バンドパスフィルタ13に出
力する。帯域制限用バンドパスフィルタ13は、与えら
れたスペクトル拡散信号を、その周波数スペクトルの主
領域の周波数帯域が所定の帯域幅となるように帯域制限
して加算器14に出力する。
【0056】白色雑音発生器15は、白色雑音を生成し
て加算器14に与えるもので、加算器14は、帯域制限
されたスペクトル拡散信号に対して白色雑音を加算して
受信器16に出力する。受信器16は、加算器14から
与えられるスペクトル拡散信号を復調処理し、復調した
情報信号を受信データとして上記誤り率計12に出力す
る。
【0057】誤り率計12は、スペクトル拡散信号発生
器11に送信データとして与えた情報信号と、受信器1
6から受信データとして与えられた情報信号とを比較す
ることにより、BER(ビット誤り率)を測定する。
【0058】ここで、上記受信器16は、図12に示す
ように構成されている。すなわち、受信器16は、マッ
チドフィルタとしての第1のSAW素子16a、遅延素
子としての第2のSAW素子16bとを備えて構成され
ている。第1のSAW素子16aは、その入力端子に第
1の増幅器16cを介してスペクトル拡散信号が与えら
れるようになっており、その出力端子は、第1の乗算回
路16d、第2の乗算回路16e、第2の増幅器16f
を介して第2のSAW素子16bのそれぞれの入力端子
に接続されている。
【0059】第2のSAW素子16bの出力端子は、第
1の乗算回路16d、90度位相シフト器16gを介し
て第2の乗算回路16eのそれぞれの入力端子に接続さ
れている。また、第1の乗算回路16d、第2の乗算回
路16eの出力端子は、それぞれ、第1の低域通過フィ
ルタ16h、第2の低域通過フィルタ16iを介して並
直列変換器16jの入力端子に接続されている。
【0060】この構成によれば、スペクトル拡散信号が
受信器16に与えられると、スペクトル拡散信号は、第
1の増幅器16cで増幅されて第1のSAW素子16a
に与えられ、第1のSAW素子16aから相関ピーク信
号として出力される。相関ピーク信号は、第2の増幅器
16fで増幅されて第2のSAW素子16bに与えら
れ、第2のSAW素子16bから遅延した相関ピーク信
号として出力されると共に、第1の乗算回路16dおよ
び第2の乗算回路16eに与えられる。また、第2のS
AW素子16bから遅延して出力される相関ピーク信号
も、第1の乗算回路16dおよび第2の乗算回路16e
に与えられる。
【0061】そして、第1の乗算回路16d、第2の乗
算回路16eに与えられた相関ピーク信号は、乗算され
た後、それぞれ第1の低域通過フィルタ16h、第2の
低域通過フィルタ16iを介して並直列変換器16jに
与えられ、受信データとして出力されるようになってい
る。
【0062】さて、本測定の測定結果を図13に示す。
尚、本測定においては、BERが、通信するにあたって
一般的に信頼性が高いとみなせる値、具体的には、BE
Rが10の−5乗の値に保持されるようにして測定を行
った。図13において、縦軸は、Eb/Noの値を示
し、横軸は、主領域の帯域幅内の信号を全て伝送したと
きを帯域制限率100%として、主領域の帯域幅内の信
号のうちその帯域幅の何%に相当する帯域幅内の信号を
伝送したかを帯域制限率として示している。
【0063】この図13から明らかなように、主領域の
帯域幅内の信号を全て伝送したとき(帯域制限をしない
とき)のEb/Noの値と、主領域の帯域幅内の信号の
うちその帯域幅の約30%以上に相当する帯域内の信号
を伝送したときのEb/Noの値とは略等しことが分か
る。換言すれば、主領域の帯域幅の約30%以上の帯域
幅内の信号を伝送すれば、すなわち、帯域制限率を0.
3以上としても、帯域制限しないときと略等しい通信品
質をもって通信できることが分かる。
【0064】すなわち、上記構成のスペクトル拡散通信
用送信装置において、スペクトル拡散信号は、その主領
域の帯域幅の約30%以上の帯域幅内の信号が伝送され
れば良いことになる。したがって、4相位相変調器30
においては、SAWフィルタ31から出力されるスペク
トル拡散信号のBERが10の−5乗の値に保持される
ように、デジタル情報信号D0のデータ伝送速度を設定
してスペクトル拡散信号を生成すれば良いものである。
【0065】このように、スペクトル拡散信号の周波数
スペクトルの主領域の帯域幅をある程度まで帯域制限し
ても、通信品質が所定のレベル以上に保持されるという
性質を利用して、そのスペクトル拡散信号の通信品質が
所定のレベル以上に保持される範囲内において、情報信
号のデータ伝送速度を設定することにより、データ伝送
速度の向上を図ろうとしたものである。
【0066】尚、この場合、帯域制限率Kは、SAWフ
ィルタ31を通過する前の主領域の帯域幅BW(Q)が
50MHz、SAWフィルタ31を通過して帯域制限さ
れた後の信号の帯域幅BW(L)が25MHzであるこ
とから、0.5と算出することができ、これは、上記の
条件(帯域制限率Kが0.3以上であること)を満たし
ている。尚、このとき、帯域幅BW(L)は、その上限
の周波数を越えた信号およびその下限の周波数未満にお
ける信号の平均電力が、全平均電力の5%に等しい上限
および下限の周波数帯域幅であるとしている。
【0067】ところで、上記実施例においては、帯域通
過フィルタ手段として、SAWフィルタ31を用いてい
るが、これは、以下に述べる理由によるものである。法
令により、拡散率N(拡散帯域幅の、情報信号のシンボ
ルレートに等しい周波数に対する比)は10以上でなけ
ればならず、また、一般に、4相位相変調方式のシンボ
ルレートは、データ伝送速度V0の1/2であるので、
この場合のシンボルレートV(M)は、データ伝送速度
5.0Mbit/sの1/2の2.5Mbaudである
ことから、拡散帯域幅BW(S)は、25MHz以上で
なければならない。
【0068】すなわち、占有帯域幅が26MHz以下、
拡散帯域幅BW(S)が25MHz以上であるという技
術的条件を満たすためには、通過周波数帯域特性が平坦
で、通過周波数帯域外抑圧特性が良好な帯域通過フィル
タを用いる必要があるからである。仮に、通過周波数帯
域外抑圧特性が良好でない帯域通過フィルタを用いて、
拡散帯域幅BW(S)を25MHz以上にしようとする
と、占有帯域幅が26MHz以下とならなくなってしま
い、これは、法令に反することになる。このような観点
から、通過周波数帯域特性が平坦で、通過周波数帯域外
抑圧特性が良好であるSAWフィルタ31を用いている
のである。
【0069】拡散帯域幅BW(S)とは、法令による
と、その上限の周波数を越えて送信されおよびその下限
の周波数未満において送信される平均電力が、送信され
る全平均電力の5%に等しい上限および下限の周波数帯
域幅である。したがって、帯域制限された後の信号の帯
域幅BW(L)の定義より、帯域幅BW(L)と拡散帯
域幅BW(S)とは等しく、拡散帯域幅BW(S)は2
5MHzである。
【0070】また、帯域制限率Kは、上記実施例におい
ては0.5と算出されているが、一般的には、次式で表
すことができる。
【0071】
【数4】
【0072】尚、上記実施例では、拡散帯域幅BW
(S)を25MHzとしたが、拡散帯域幅BW(S)は
占有帯域幅が26MHzを越えない範囲でなるべく26
MHzに近い値になるように設定したほうがデータ伝送
速度V0を高速化でき、有利である。しかし、そのため
には帯域通過フィルタの周波数特性が理想的なものでな
ければならず、帯域通過フィルタのコストがかさむ。そ
のため、拡散帯域幅BW(S)の上限は25MHz程度
に制限される。
【0073】また、帯域通過フィルタのコストを下げる
ためには、拡散帯域幅BW(S)はなるべく狭くした方
が良いが、そうすると、データ伝送速度V0が小さくな
り、本特許の方式を採用する意味がなくなる。そこで、
デジタル情報信号D0のデータ伝送速度V0を有線LA
Nに適用できる最低限の速度、例えば3.0Mbit/
sとすると、拡散帯域幅BW(S)の下限は15MHz
である。
【0074】また、帯域制限率Kの最大値は、拡散率N
を法令で定められいる最小値である10とし、デジタル
情報信号D0のデータ伝送速度V0を有線LANに適用
できる最低限の速度、例えば3.0Mbit/sとし、
拡散帯域幅BW(S)を上限の25MHzとすると、
0.833と計算される。また、帯域制限率Kの最小値
は、図13に示されるように0.3である。また、拡散
率Nは、次式で表すことができる。
【0075】
【数5】
【0076】この場合、拡散率Nの最大値は、デジタル
情報信号D0のデータ伝送速度V0を3.0Mbit/
sとし、拡散帯域幅BW(S)を上限の25MHzとす
ると、シンボルレートV(M)がデータ伝送速度3.0
Mbit/sの1/2の1.5Mbaudであることか
ら、16.6と計算される。
【0077】このような第1実施例によれば、4相位相
変調器30から出力される主領域の帯域幅BW(Q)の
SS信号S0を、SAWフィルタ31を用いて帯域幅B
W(Q)よりも狭い帯域幅BW(L)に帯域制限する場
合に、デジタル情報信号D0のBERが10の−5乗に
保持されるように、チップ率V(C)を設定してSS信
号S3を生成するようにしたから、拡散帯域幅を25M
Hz以上、占有帯域幅を26MHz以下としながらも、
デジタル情報信号D0のデータ伝送速度5.0Mbit
/sを実現することができる。これにより、法令に定め
られた技術的基準を満たしつつ、デジタル情報信号D0
のデータ伝送速度V0の向上を図ることができる。
【0078】また、SS信号を生成する変調方式として
は、4相位相変調方式を採用しているので、装置が複雑
になることはなく、すなわち、簡単な構成でデータ伝送
速度V0の向上を図ることができる。尚、表3は、上記
実施例において生成されたSS信号S3の主要諸元を示
すものである。
【0079】
【表3】
【0080】図5ないし図10は、本発明の第2実施例
を示すもので、以下、これについて、第1実施例と異な
る部分について説明する。この第2実施例は、占有帯域
幅として法令で定められた周波数帯域(26MHz)
を、例えば2分割することにより、それぞれを分割周波
数帯域(13MHz)とし、それら分割周波数帯域を例
えばAチャンネルおよびBチャンネルとして使用するよ
うにしたものである。
【0081】全体の電気的構成を概略的に示す図5にお
いて、SS通信用送信装置32は、4相位相変調器33
と、図8に示す挿入損失特性を有するSAWフィルタ3
4とから構成されるもので、デジタル情報信号D0
(1)を4相位相変調器33により4相位相変調して、
SS信号S0(1)を生成し、そのSS信号S0(1)
をSAWフィルタ34を介して出力する。尚、4相位相
変調器33においては、キャリア周波数は2477.5
MHz、PN符号のチップ率V(C)は12MHzに設
定され、それ以外の構成は第1実施例に示した4相位相
変調器30と等しく構成されている。
【0082】また、SS通信用送信装置35は、4相位
相変調器36と、図9に示す挿入損失特性を有するSA
Wフィルタ37とから構成されるもので、デジタル情報
信号D0(2)を4相位相変調器36により4相位相変
調して、SS信号S0(2)を生成し、そのSS信号S
0(2)をSAWフィルタ37を介して出力する。尚、
4相位相変調器36においては、キャリア周波数は24
90.5MHz、PN符号のチップ率V(C)は12M
Hzに設定され、それ以外の構成は第1実施例に示した
4相位相変調器30と等しく構成されている。合成回路
38は、SS信号S0(1)とS0(2)とを合成して
それらを出力する。
【0083】次に、上記構成の作用について説明する。
SS通信用送信装置32において、4相位相変調器32
から出力されるSS信号S0(1)は、PN符号のチッ
プ率V(C)が12MHzであることから、図6に示す
ような周波数スペクトルとなる。また、周波数スペクト
ルの主領域の帯域幅BW(Q)、すなわち、占有帯域幅
は、上記式(3)から、24MHzとなり、これは、上
記した分割周波数帯域の帯域幅を越えてしまうものであ
る。
【0084】しかしながら、SS信号S0(1)は、S
AWフィルタ34に与えられると、上述したように、S
AWフィルタ34が図8に示すような挿入損失特性であ
ることから、図10に示すように、その占有帯域幅が1
3MHz以下に帯域制限されるようになる。
【0085】同様にして、SS通信用送信装置35にお
いて、4相位相変調器36から出力されるSS信号S0
(2)は、図7に示すような周波数スペクトルである
が、SAWフィルタ37に与えられることにより、図1
0に示すように、その占有帯域幅が13MHz以下に帯
域制限されるようになる。
【0086】この場合においても、4相位相変調器3
3、36から出力されるSS信号S0(1)、S0
(2)をSAWフィルタ34、37により帯域制限する
のは、前述したように、SS信号にあっては、その主領
域の帯域幅の約30%以上の帯域幅内の信号を伝送すれ
ば、帯域制限しないときと略等しい通信品質をもって通
信を行うことができるという理由によるものである。
【0087】この場合、デジタル情報信号D0(1)、
D0(2)のデータ伝送速度V0(1)、V0(2)
は、拡散率Nを10とすると、上記式(1)、(2)よ
り、2.4Mbit/sと算出される。また、帯域制限
率Kは、0.5と算出することができ、これについて
も、上記の条件(帯域制限率Kが0.3以上であるこ
と)を満たしている。
【0088】したがって、例えばSS信号S0(1)を
Aチャンネル、SS信号S0(2)をBチャンネルに周
波数割り当てすることにより(図10参照)、SS信号
を多重化あるいは多元接続する構成でありながらも、法
令に定められた技術的基準を満たしつつ、デジタル情報
信号D0(1)、D0(2)のデータ伝送速度V0
(1)、V0(2)の向上を図ることができる。
【0089】このような第2実施例によれば、SAWフ
ィルタ34、37の通過周波数帯域幅を法令に定められ
た技術的基準を満たす26MHzを2分割した13MH
zに設定し、4相位相変調器33、36において、SS
信号の主領域の帯域幅BW(Q)が帯域制限されたとき
にデジタル情報信号D0(1)、D0(2)のBERが
10の−5乗に保持されるように、チップ率V(C)を
設定して(チップ率V(C)=12MHz)、SS信号
を生成するようにしたから、多重化あるいは多元接続す
る場合においても、法令に定められた技術的基準を満た
しつつ、デジタル情報信号D0(1)、D0(2)のデ
ータ伝送速度V0(1)、V0(2)の向上を図ること
ができる。
【0090】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張することができ
る。PN符号としては、符号長N(PN)が10チップ
の符号だけでなく、符号長N(PN)が11チップまた
は13チップのバーカー符号を用いても良い。また、さ
らに符号長の長い符号も使用可能であるが、符号長が長
いとデータ伝送速度V0が遅くなり、本特許の方式を採
用する意味がなくなる。そこで、デジタル情報信号D0
のデータ伝送速度V0を有線LANに適用できる最低限
の速度、例えば3.0Mbit/sとすると、符号長N
(PN)の最大値は、前記式(1)〜(4)より、BW
(S)が25MHz、帯域制限率Kが0.3の場合であ
るので、27と計算される。
【0091】また、2.4GHz帯よりも低い周波数帯
域で結果的に同等となる帯域制限の処理を行い、その
後、周波数変換することにより、2.4GHz帯の出力
信号を得る構成としても良い。通信品質の目安として、
Eb/Noの基準は、BERを10の−5乗以外のレベ
ルに設定しても良いし、Eb/No以外の基準を適用し
ても良い。
【0092】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1記載のスペクトル拡散通信用送信装置によれば、
帯域通過フィルタ手段を、その通過周波数帯域が許容周
波数帯域の範囲内となるように設定し、変調手段におい
て、その帯域通過フィルタ手段から出力されるスペクト
ル拡散信号の通信品質が所定のレベル以上に保持される
ように情報信号のデータ伝送速度を設定して4相位相変
調を基本としたスペクトル拡散信号を生成するようにし
たから、変調手段の通過周波数帯域を許容周波数帯域よ
りも大きく設定することができ、これにより、所定の技
術的基準を満たしつつ、情報信号のデータ伝送速度の向
上を図ることができる。
【0093】請求項2記載のスペクトル拡散通信用送信
装置によれば、帯域通過フィルタ手段を、その通過周波
数帯域が許容周波数帯域を複数の帯域に分割した分割周
波数帯域の1つの分割周波数帯域となるように設定した
から、多重化あるいは多元接続する場合においても、所
定の技術的基準を満たしつつ、情報信号のデータ伝送速
度の向上を図ることができる。
【0094】請求項3記載のスペクトル拡散通信用送信
装置によれば、帯域通過フィルタ手段を、弾性表面波素
子により構成したから、通過周波数帯域特性が平坦で、
通過周波数帯域外抑圧特性が良好なスペクトル拡散信号
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック構成図
【図2】SAWフィルタの挿入損失特性を示す図
【図3】SAWフィルタ通過前のSS信号の周波数スペ
クトルを示す図
【図4】SAWフィルタ通過後のSS信号の周波数スペ
クトルを示す図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】図3相当図
【図7】図3相当図
【図8】図2相当図
【図9】図2相当図
【図10】合成回路から出力されるSS信号の周波数ス
ペクトルを示す図
【図11】測定システムを示すブロック構成図
【図12】受信器の構成を示すブロック構成図
【図13】Eb/Noと帯域制限率の関係を示す図
【図14】従来例を示す図1相当図
【図15】SS信号の周波数スペクトルを示す図
【図16】通過周波数帯域外の周波数スペクトルを抑圧
したSS信号の周波数スペクトルを示す図
【符号の説明】
図面中、30は4相位相変調器(変調手段)、31はS
AWフィルタ(帯域通過フィルタ手段)、32はSS通
信用送信装置、33は4相位相変調器(変調手段)、3
4はSAWフィルタ(帯域通過フィルタ手段)、35は
SS通信用送信装置、36は4相位相変調器(変調手
段)、37はSAWフィルタ(帯域通過フィルタ手段)
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 許容周波数帯域の範囲内の出力周波数帯
    域幅を有するスペクトル拡散信号を出力するスペクトル
    拡散通信用送信装置において、 通過周波数帯域が前記出力周波数帯域幅となるように設
    定された帯域通過フィルタ手段と、 情報変調および拡散変調することにより得られる4相位
    相変調を基本としたスペクトル拡散信号を前記帯域通過
    フィルタ手段を介して出力するように構成され、その帯
    域通過フィルタ手段から出力されるスペクトル拡散信号
    の通信品質が所定のレベル以上に保持されるように情報
    信号のデータ伝送速度が設定されている変調手段とを備
    えたことを特徴とするスペクトル拡散通信用送信装置。
  2. 【請求項2】 前記帯域通過フィルタ手段は、その通過
    周波数帯域が前記許容周波数帯域を複数の帯域に分割し
    た分割周波数帯域のうちの1つの分割周波数帯域に設定
    されていることを特徴とする請求項1記載のスペクトル
    拡散通信用送信装置。
  3. 【請求項3】 前記帯域通過フィルタ手段は、弾性表面
    波素子により構成されていることを特徴とする請求項1
    または2記載のスペクトル拡散通信用送信装置。
JP8192054A 1996-07-22 1996-07-22 スペクトル拡散通信用送信装置 Pending JPH1041918A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7336693B2 (en) 2001-05-08 2008-02-26 Sony Corporation Communication system using ultra wideband signals

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