JPH1044356A - ポリカーボネート積層シート - Google Patents

ポリカーボネート積層シート

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JPH1044356A
JPH1044356A JP20207696A JP20207696A JPH1044356A JP H1044356 A JPH1044356 A JP H1044356A JP 20207696 A JP20207696 A JP 20207696A JP 20207696 A JP20207696 A JP 20207696A JP H1044356 A JPH1044356 A JP H1044356A
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Masahiro Miyauchi
雅弘 宮内
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリカーボネートシートの耐候性を改良する
とともに、表面光沢性に優れ、熱安定性を改良し初期着
色を防ぎ、かつ長期間屋外で使用しても紫外線吸収剤が
析出しないポリカーボネートシートを提供する。 【解決手段】 ポリカーボネート(I)を基材とし、少
なくとも特定の化合物三種もしくは四種を特定量組み合
わせて配合したポリカーボネート組成物(II)によっ
て、10〜100μmの厚みで被覆されてなるポリカー
ボネート積層シートとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐候性、表面光沢
性、熱安定性に優れ初期着色が少なく、かつ紫外線吸収
剤の析出を防止したポリカーボネート積層シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートシートは耐衝撃性、透
明性、耐熱性、耐燃性などに優れ、窓材、カーポート屋
根材、ベランダの腰板等に代表される建築資材や、透明
防音板などの道路資材、鉄道車輌資材等様々な分野で用
いられており、今後も用途の拡大が予想されている。
【0003】しかしながらポリカーボネートシートには
耐候性が悪いという欠点があり、特に屋外等紫外線にさ
らされる場所で使用すると黄変や透失といった光学性能
の低下や、引張強度の低下や耐衝撃性の低下といった機
械的性質の低下がおこり問題であった。ポリカーボネー
トシートの耐候性を改良する方法としては、紫外線吸収
剤が大量に配合された樹脂層でシート表面を被覆する方
法が、近年多数提案されており、例えば特開昭55−5
9929号公報、特公平3−54626号公報、特公平
6−41162号公報などを挙げることができる。
【0004】これらの方法によれば耐候変色や紫外線劣
化による強度低下は確かに解決される。しかしながら、
これらの方法では表層に紫外線吸収剤を大量に配合する
ため、ポリカーボネートシートの外観上の優れた特徴で
ある表面光沢性が劣るとともに、屋外で長期間使用する
と、配合してある紫外線吸収剤がシート表面に大量に析
出してくる等の問題があった。また、熱安定性に欠ける
ためシート成形等による初期着色が大きい等の問題も抱
えている。
【0005】本発明者は特願平7−309743号公報
でこれら問題点の改良方法を提案したが、全ての問題点
を解決するには不十分で、更なる改良が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ポリ
カーボネートシートの耐候性を改良するとともに、表面
光沢性に優れ、熱安定性を改良し初期着色を防ぎ、かつ
長期間屋外で使用しても紫外線吸収剤が析出しないポリ
カーボネートシートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明者らは鋭意検討の結果、少なくとも特定の化合物
三種もしくは四種を特定量組み合わせて配合したポリカ
ーボネート組成物でポリカーボネート表面を被覆するこ
とによって、前記課題が全て解決できることを見いだし
本発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、ポリカーボネート(I)を
基材とし、少なくとも(A)下記化5で示されるヒドロ
キシフェニルトリアジン系化合物0.1〜5重量%、
(B)下記化6及び/又は、化7で示されるフェノール
系化合物0.001〜1重量%、(C)下記化8で示さ
れるリン系化合物0.001〜1重量%を含有するポリ
カーボネート組成物(II)によって、10〜100μ
mの厚みで被覆されてなるポリカーボネート積層シート
である。
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1は水素または炭素数1〜18
のアルキル基または炭素数1〜12のアルコキシ基もし
くはハロゲンで置換された炭素数2〜6のアルキル基ま
たはベンジル基、R2は水素またはメチル基。)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R1およびR2は炭素数1〜4の
アルキル基、R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは
1〜10。)
【0013】
【化7】
【0014】(式中、R1およびR2は炭素数1〜4の
アルキル基、R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは
1〜10。)
【0015】
【化8】
【0016】(式中、R1、R2は炭素数1〜4のアル
キル基またはいずれかが水素。) 以下、本発明を詳細に説明する。本発明の基材部ポリカ
ーボネート(I)、及び被覆層ポリカーボネート組成物
(II)に用いられるポリカーボネートは、下記化9で
表される繰り返し単位からなる主鎖を有する。
【0017】
【化9】
【0018】(式中、Arは二価の芳香族残基であり、
例えばフェニレン、ナフチレン、ビフィニレン、ピリジ
レンや、化10で表されるものが挙げられる。)
【0019】
【化10】
【0020】(式中Ar1 及びAr2 はそれぞれアリレ
ーン基である。例えばフェニレン、ナフチレン、ビフェ
ニレン、ピリジレン等の基を表し、Yは化11及び化1
2で表されるアルキレン基または置換アルキレン基であ
る。)
【0021】
【化11】
【0022】
【化12】
【0023】(式中R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞ
れ水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基であって、場合によりハロゲン原
子、アルコシ基で置換されていてもよく、kは3〜11
の整数であり、化12の水素原子は、低級アルキル基、
アリール基、ハロゲン等で置換されてもよい。) また化13で示される二価の芳香族残基を共重合体成分
として含有していてもよい。
【0024】
【化13】
【0025】(式中Ar1 、Ar2 は化2と同じ。Zは
単なる結合、または、−O−、−CO−、−S−、−S
2 −、−CO2 −、−CON(R1 )−、(R1 は前
記と同様)等の二価の基である。) これら二価の芳香族残基の例としては、下記化14及び
化15で表されるもの等が挙げられる。
【0026】
【化14】
【0027】
【化15】
【0028】(式中R5 及びR6 はそれぞれ水素、ハロ
ゲン、C1 〜C10アルキル基、C1 〜C10アルコキシ
基、C1 〜C10シクロアルキル基またはフェニル基であ
る。m及びnは1〜4の整数で、mが2〜4の場合には
各R5 はそれぞれ同一でも異なるものであってもよい
し、nが2〜4の場合は各R6 はそれぞれ同一でも異な
るものであってもよい。) 中でも、下記化16で表されるものが好ましい一例であ
る。特に、上記化16をArとする繰り返しユニットを
85モル%以上含むものが好ましい。
【0029】
【化16】
【0030】また、該ポリカーボネートは、三価以上の
芳香族残基を共重合成分として含有していてもよいし、
脂肪族または芳香族のエステル成分を共重合成分として
含有してもよい。ポリマー末端の分子構造は特に限定さ
れないが、ヒドロキシ基、アリールカーボネート基、ア
ルキルカーボネート基から選ばれた1種以上の末端基を
結合することができる。アリールカーボネート末端基
は、下記化17で表され、具体例としては例えば化18
が挙げられる。
【0031】
【化17】
【0032】(式中Ar3 は一価の芳香族残基であり、
芳香環は置換されていてもよい。)
【0033】
【化18】
【0034】アルキルカーボネート末端基は、下記化1
9で表され、具体例としては例えば下記化20等が挙げ
られる。
【0035】
【化19】
【0036】(式中R7 は炭素数1〜20の直鎖もしく
は分岐アルキル基)
【0037】
【化20】
【0038】これらの中で、フェニルカーボネート基、
p−t−ブチルフェニルカーボネート基、p−クミルフ
ェニルカーボネート基等が好ましく用いられる。またヒ
ドロキシ基末端と他の末端との比率は1:100以上で
あることが好ましく、更に好ましくは1:40以上であ
る。これらポリカーボネートの分子量は特に限定されな
い。また該ポリカーボネートに含有される加水分解可能
な塩素は1ppm以下、更に好ましくは0.5ppm以
下であることが好ましい。1ppmを超える量の塩素が
ポリカーボネート樹脂中に含有されていると、成形加工
時等長時間高温下にさらされることによって着色してし
まいポリカーボネートの特徴である透明感が失われてし
まう。
【0039】また該ポリカーボネートは公知の方法で製
造できる。具体的には、芳香族ジヒドロキシ化合物とカ
ーボネート前駆体とを反応せしめる公知の方法、例えば
芳香族ジヒドロキシ化合物とホスゲンを水酸化ナトリウ
ム水溶液及び塩化メチレン溶媒の存在下に反応させる界
面重合法(ホスゲン法)、芳香族ジヒドロキシ化合物と
ジフェニルカーボネートを反応させるエステル交換法
(溶融法)、結晶化カーボネートプレポリマーを固相重
合する方法(特開平1−158033、特開平1−27
1426、特開平3−68627)等の方法により製造
できる。
【0040】該基材部ポリカーボネート(I)には必要
に応じて各種添加剤を配合してよく、例えば耐熱安定
剤、酸化防止剤、耐候剤、紫外線吸収剤、離型剤、滑
剤、帯電防止剤、可塑剤、他樹脂やゴム等の重合体、顔
料、染料、充填剤、強化剤、難燃剤等を挙げることがで
きる。また被覆層ポリカーボネート組成物(II)に用
いられるポリカーボネートには、本発明で必須の3種ま
たは4種の化合物以外の耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候
剤、紫外線吸収剤が配合されてもよいが、これらの添加
量は合計で2重量%以下、好ましくは1重量%以下にし
なければならない。
【0041】また被覆層ポリカーボネート組成物(I
I)に用いられるポリカーボネートにも、必要に応じて
各種添加剤を配合してよく、例えば離型剤、滑剤、帯電
防止剤、可塑剤、他樹脂やゴム等の重合体、顔料、染
料、充填剤、強化剤、難燃剤等を挙げることができる。
これら添加剤等は、重合終了後のポリカーボネートが溶
融状態の間に添加してもよく、ポリカーボネートを一旦
ペレタイズした後、添加剤を添加再溶融混練してもよい
し、シート成形時にポリカーボネートと同時にもしくは
成形の途中で添加してもよい。
【0042】本発明で用いる(A)ヒドロキシフェニル
トリアジン系化合物としては、下記化21で示され、例
えば2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−
メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4
−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフ
ェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニ
ル−6−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシフェニル)
−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−
(2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル)−1,3,
5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒド
ロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−1,3,5−
トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキ
シ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリ
アジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−
4−ドデシルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−
ベンジルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−(2
−ブトキシエトキシ)フェニル)−1,3,5−トリア
ジン、2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキ
シ−4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ
−4−エトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ−4
−プロポキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ−4
−ブトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,
4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ−4−ヘ
キシルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ−4
−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ
−4−ドデシルオキシフェニル)−1,3,5−トリア
ジン、2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキ
シ−4−ベンジルオキシフェニル)−1,3,5−トリ
アジン、2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロ
キシ−4−(2−ヘキシルオキシエトキシ)フェニル)
−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。このうち特
に紫外線吸収効果に優れた2,4−ジフェニル−6−
(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−
1,3,5−トリアジンが更に好ましい。
【0043】
【化21】
【0044】(式中、R1は水素または炭素数1〜18
のアルキル基または炭素数1〜12のアルコキシ基もし
くはハロゲンで置換された炭素数2〜6のアルキル基ま
たはベンジル基、R2は水素またはメチル基。) 上記ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物は、本発明
の被覆層ポリカーボネート組成物(II)において、
0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%、更に
好ましくは1〜3重量%配合されることが好ましい。該
化合物の配合量が0.1重量%未満の場合、被覆層ポリ
カーボネート組成物(II)層によって紫外線を吸収し
きれず、基材部ポリカーボネート(I)が紫外線にさら
されることになり、着色や透失、強度低下等が発生しい
わゆる耐候性が悪い。また、逆に5重量%を越えて配合
すると、ほぼ完全に紫外線を吸収することはできるため
耐候性は改良されるが、被覆層にそれだけ大量の該化合
物を配合することになるため、被覆層自体が該化合物に
よって着色されてしまい、積層シートとして見たときの
初期着色が大きいだけでなく、表層に大量の該化合物が
存在するためシート表面の表面光沢性が悪くなり、いわ
ゆる光沢がなくなった状態になってしまう等外観上きわ
めて重大な問題が発生する。また屋外で長期間使用する
と、配合してある紫外線吸収剤がシート表面に大量に析
出してくる等の問題も発生する。
【0045】本発明で用いられる(B)フェノール系化
合物としては、例えばトリエチレングリコール−ビス
[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオー
ル−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス−(n
−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ペ
ンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’
ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−ヒドロシンナマミド)、3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−ジ
エチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン等が挙げられ、一種または二種以上用
いることができる。特にシート成形時の熱安定性や熱に
よる着色防止効果に優れた下記化22及び/又は、化2
3で示される化合物、すなわち、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート又は、もしくはかつ、ペンタエリスリチ
ル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が好ましい。
【0046】
【化22】
【0047】(式中、R1およびR2は炭素数1〜4の
アルキル基、R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは
1〜10。)
【0048】
【化23】
【0049】(式中、R1およびR2は炭素数1〜4の
アルキル基、R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは
1〜10。) 上記フェノール系化合物は、本発明の被覆層ポリカーボ
ネート組成物(II)において、0.001〜1重量
%、好ましくは0.01〜0.5重量%、更に好ましく
は0.01〜0.1重量%配合されることが好ましい。
該化合物の配合量が0.001重量%未満の場合、シー
ト化の際の熱安定性が不十分で初期着色が大きい等の問
題が発生するだけでなく、長期間屋外で使用すると、紫
外線吸収剤がシート表面に析出してしまい、表面の光沢
がなくなってしまう等外観上きわめて重大な問題が発生
する。逆に1重量%を越えて配合すると、被覆層にそれ
だけ大量に該化合物を配合することになるため、被覆層
自体が該化合物によって着色されてしまい、積層シート
として見たときの初期着色が大きいだけでなく、表層に
大量の該化合物が存在するためシート表面の表面光沢性
が悪くなり、いわゆる光沢がなくなった状態になってし
まう等外観上きわめて重大な問題が発生する。また、該
化合物は耐候性に劣るため、屋外で長期間使用すると、
着色してくるなど耐候性が悪いだけでなく、該化合物が
シート表面に析出してくる等の問題も発生する。
【0050】本発明で用いられる(C)リン系化合物と
しては、例えばトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスファイ
ト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリフェ
ニルホスファイト、トリス(エチルフェニル)ホスファ
イト、トリス(ブチルフェニル)ホスファイト、トリス
(ヒドロキシフェニル)ホスファイト等が挙げられ、一
種または二種以上用いることができる。特にシート成形
時の熱安定性や熱による着色防止効果に優れた下記化2
4で示される化合物、すなわち、トリス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイトが好ましい。
【0051】
【化24】
【0052】(式中、R1、R2は炭素数1〜4のアル
キル基またはいずれかが水素。) 上記リン系化合物は、本発明の被覆層ポリカーボネート
組成物(II)において、0.001〜1重量%、好ま
しくは0.001〜0.5重量%、更に好ましくは0.
001〜0.1重量%配合されることが好ましい。該化
合物の配合量が0.001重量%未満の場合、シート化
の際の熱安定性が不十分で初期着色が大きい等の問題が
発生するだけでなく、長期間屋外で使用すると、紫外線
吸収剤がシート表面に析出してしまい、表面の光沢がな
くなってしまう等外観上きわめて重大な問題が発生す
る。逆に1重量%を越えて配合すると、被覆層にそれだ
け大量に該化合物を配合することになるため、被覆層自
体が該化合物によって着色されてしまい、積層シートと
して見たときの初期着色が大きいだけでなく、表層に大
量の該化合物が存在するためシート表面の表面光沢性が
悪くなり、いわゆる光沢がなくなった状態になってしま
う等外観上きわめて重大な問題が発生する。また、該化
合物は耐候性に劣るため、屋外で長期間使用すると、着
色してくるなど耐候性が悪いだけでなく、該化合物がシ
ート表面に析出してくる等の問題も発生する。
【0053】本発明では、被覆層ポリカーボネート組成
物(II)の中に、少なくとも前述(A)ヒドロキシフ
ェニルトリアジン系化合物0.1〜5重量部、(B)フ
ェノール系化合物0.001〜1重量部、(C)リン系
化合物0.001〜1重量部が組み合わせられて配合さ
れていることが重要である。これら(A)、(B)、
(C)の化合物うち、いずれか一種でも配合されない場
合や、配合量が少ない場合、逆に多い場合は本発明の課
題を全て満足させることはできない。
【0054】ポリカーボネートと(A)ヒドロキシフェ
ニルトリアジン系化合物及び(B)フェノール系化合
物、(C)リン系化合物を配合し、被覆層ポリカーボネ
ート組成物(II)にする時期ならびに配合する方法に
ついては特に制限はない。例えば重合終了後のポリカー
ボネートが溶融状態の間に添加してもよく、ポリカーボ
ネートを一旦ペレタイズした後、添加剤を添加再溶融混
練してもよいし、シート成形時にポリカーボネートと同
時にもしくは成形の途中で添加してもよい。
【0055】ポリカーボネート積層シートの成形方法に
ついては特に制限はなく、例えば基材部ポリカーボネー
ト(I)と被覆層ポリカーボネート組成物(II)を同
時に溶融押出してシートダイ内で積層しシート化する共
押出法や、シート押出成形された基材部ポリカーボネー
ト(I)に被覆層ポリカーボネート組成物(II)をT
ダイより溶融押出してラミネートして積層にする方法、
あらかじめフイルム状に成形された被覆層ポリカーボネ
ート組成物(II)を基材部ポリカーボネート(I)の
シート製造工程途中で加熱ロール等を用い該シート表面
に連続的にラミネートして積層する方法、シート状に成
形された基材部ポリカーボネート(I)とフイルム状に
成形された被覆層ポリカーボネート組成物(II)をプ
レスで熱圧着して積層する方法などを挙げることができ
る。
【0056】被覆層ポリカーボネート組成物(II)は
基材部ポリカーボネート(I)の片面、もしくは両面に
被覆され、その被覆厚みは10〜100μmが好まし
く、更に好ましくは20〜50μmである。被覆厚みが
10μm未満では、耐候性改良効果が不十分で、逆に1
00μmを越えると、被覆層の着色が目立ち、積層シー
トとして見たときの初期着色が大きくなり問題である。
【0057】本発明のポリカーボネート積層シートの厚
みには特に制限はなく、好ましくは0.5〜20mm、
更に好ましくは2〜15mmである。本発明のポリカー
ボネート積層シートは、加工することによって様々な形
に成形できる。例えば、切断、穴あけ、切削、研磨等の
機械加工や、突き上げ成形、フリー成形、ヒーター曲
げ、真空成形、圧空成形等の熱成形、せん断打ち抜きや
冷間折り曲げ加工等の冷間加工、溶接や接着、印刷や塗
装などを挙げることができ、これらの加工は積層シート
の成形中や成形後、いずれの工程でも施すことができ
る。本発明の積層シートは平板の形状でも、平板から成
形された波板の形状になっていてもよい。波状の形状は
積層シート成形中もしくは成形後に、波型の形状を持っ
たロール等でプレスすることで成形される。
【0058】また本発明の積層シート表面を後加工によ
って処理することについても特に制限はない。例えば、
表面の硬度を上げるために施すシリコン系やアクリル系
のハードコート、撥水性樹脂の塗布、帯電防止剤の塗
布、光拡散性材料の塗布などを挙げることができる。
【0059】
【発明の実施の態様】以下に実施例、比較例を用いて本
発明の効果をさらに具体的に説明する。なお各項目の評
価は以下の方法で測定した。 (1)耐候性 スガ試験機製のサンシャインウエザーメーターでサンシ
ャインスーパーロングライフカーボンを使用し、温度6
3℃一定下、降雨無し2時間と降雨18分のサイクルを
繰り返す条件で試験片を3000時間暴露した。
【0060】評価としては暴露前後の黄色度及びヘイズ
(曇価)の変化をJISK 7103に準拠して測定し
た。 黄変度(ΔYI)=(暴露前の黄色度)−(暴露前の黄
色度) 黄変度(ΔYI)の値が大きいと初期値に比べて耐候性
試験の結果黄色味が濃くなった(着色した)ことを意味
し、この黄変度が4を超えると着色したことが目視で明
らかにわかる。
【0061】ヘイズ差(ΔH%)=(暴露後のヘイズ)
−(暴露前のヘイズ) ヘイズ差(ΔH%)の値が大きいと初期値に比べて耐候
性試験の結果曇りが大きくなったことを意味し、このヘ
イズ差(ΔH%)が2を超えると透明感の喪失が目視で
明らかにわかる。本評価では、黄変度(ΔYI)が4未
満でかつヘイズ差(ΔH%)が2未満、つまり黄変も曇
りもしない場合を耐候性◎とし、黄変度(ΔYI)が4
以上もしくはヘイズ差(ΔH%)が2以上の場合、つま
り黄変するまたは曇る場合を耐候性×として評価した。
【0062】(2)表面光沢性 屈折率1.567のガラス表面と比較したシート表面の
光沢の度合いを目視で評価した。本評価では、上記ガラ
スと比べてシート表面の艶がある、もしくは同等と判断
される場合を◎とし、上記ガラスと比べて劣ると判断さ
れる場合を×とした。
【0063】また、ポリかボネート積層シート製造直後
は◎でも、耐候性試験によってシート表面の光沢がなく
なってくる場合を△とした。 (3)初期着色 積層シート成形直後の黄色度をJIS K 7105に
準拠して測定した。黄色度が4を超えると着色している
ことが目視で明らかにわかる。
【0064】本評価では、黄色度が4未満の場合を初期
着色◎、つまり初期着色が小さいとし、逆に黄色度が4
以上の場合を初期着色×、つまり初期着色が大きいとし
て評価した。 (4)紫外線吸収剤の析出 耐候性試験後のサンプル表面に付着した微粉を粘着テー
プによって採取し、採取された微粉中に含まれる紫外線
吸収剤を高速液体クロマトグラフ(島津製作所製、LC
−6A)によって分析を行った。
【0065】耐候性試験前に同様の評価を行うと、紫外
線吸収剤は確認されないため、耐候性試験後に紫外線吸
収剤のピークが確認された場合、耐候性試験によって紫
外線吸収剤が析出したと結論づけられる。本評価では、
紫外線吸収剤のピークが確認できなかった場合を◎、つ
まり紫外線吸収剤の析出はないとし、逆に紫外線吸収剤
のピークが確認された場合を×、つまり耐候性試験の結
果紫外線吸収剤が析出したとして評価した。
【0066】
【実施例1】ポリカーボネート(帝人化成製 商品名
パンライト)に対して、2,4−ジフェニル−6−(2
−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−1,
3,5−トリアジンからなる(A)ヒドロキシフェニル
トリアジン系化合物3重量%、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネートからなる(B)フェノール系化合物0.
05重量%、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイトからなる(C)リン系化合物0.01
重量%を混合し、ベント付き30mm二軸押出機内で押
出温度280℃で溶融混練しペレット状に押出すことに
よって、被覆層ポリカーボネート組成物(II)を得
た。
【0067】このようにして得られた被覆層ポリカーボ
ネート組成物(II)を東芝機械製、直径50mm、L
/D=32の押出機を用い、また同時に基材ポリカーボ
ネート(I)(帝人化成製 商品名 パンライト)を東
芝機械製、直径100mm、L/D=32の押出機を用
い共押出によって基材部ポリカーボネート(I)の両面
に被覆層ポリカーボネート組成物(II)が被覆された
2種3層のポリカーボネート積層シートを得た。共押出
ダイはフィードブロック方式を用い、ダイ設定温度は2
70℃、押出機シリンダー温度はいずれも290℃で実
施した。被覆層ポリカーボネート組成物(II)の厚み
は片面30μmずつになるよう両押出機の吐出量とダイ
の流量調整ボルトを調整することによって調整を行っ
た。またダイから吐出された積層溶融樹脂は120℃に
温調された艶付けロールによって板厚5mmに調整し、
外観上良好なポリカーボネート積層シートを得た。
【0068】得られたポリカーボネート積層シートを前
述の評価方法に従って評価した結果、耐候性に優れ(黄
変度=2、ヘイズ差=0.5%)、表面光沢性にも優
れ、初期着色も少なく(黄色度=1)、かつ耐候性試験
による紫外線吸収剤の析出もないことが確認された。結
果を表1に示す。
【0069】
【実施例2】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(B)フェノール系化合物として
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート0.04重量%とペ
ンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
0.03重量%の計0.07重量%を用いた以外は実施
例1と同様に行い、ポリカーボネート積層シートを得
た。
【0070】得られたポリカーボネート積層シートを前
述の評価方法に従って評価した結果、実施例1同様に耐
候性に優れ(黄変度=2、ヘイズ差=0.5%)、表面
光沢性にも優れ(60度鏡面光沢度=150)、初期着
色も少なく(黄色度=1)、かつ耐候性試験による紫外
線吸収剤の析出もないことが確認された。結果を実施例
1とともに表1に示す。
【0071】
【比較例1】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(A)ヒドロキシフェニルトリア
ジン系化合物を配合しなかった以外は実施例1と同様に
行い、ポリカーボネート積層シートを得た。得られたポ
リカーボネート積層シートを前述の評価方法に従って評
価した結果、耐候性が悪い(黄変度=15、ヘイズ差=
20%)。
【0072】結果を実施例とともに表1に示す。
【0073】
【比較例2】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(B)フェノール系化合物を配合
しなかった以外は実施例1と同様に行い、ポリカーボネ
ート積層シートを得た。得られたポリカーボネート積層
シートを前述の評価方法に従って評価した結果、熱安定
性が悪く、積層シート成形時に被覆層ポリカーボネート
組成物(II)が着色してしまい、初期着色が大きいこ
とがわかった。(黄色度=5) また耐候性試験によって表面光沢がなくなり、かつシー
ト表面に紫外線吸収剤が析出しているのが確認された。
【0074】結果を実施例とともに表1に示す。
【0075】
【比較例3】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(C)リン系化合物を配合しなか
った以外は実施例1と同様に行い、ポリカーボネート積
層シートを得た。得られたポリカーボネート積層シート
を前述の評価方法に従って評価した結果、比較例2と同
様に熱安定性が悪く、積層シート成形時に被覆層ポリカ
ーボネート組成物(II)が着色してしまい、初期着色
が大きいことがわかった。(黄色度=5) また比較例2同様、耐候性試験によって表面光沢がなく
なり、かつシート表面に紫外線吸収剤が析出しているの
が確認された。
【0076】結果を実施例とともに表1に示す。
【0077】
【比較例4】積層シート押出機の吐出量を調整すること
によって、被覆層ポリカーボネート組成物(II)の被
覆厚みを薄くして5μmにした以外は実施例1と同様に
行い、ポリカーボネート積層シートを得た。得られたポ
リカーボネート積層シートを前述の評価方法に従って評
価した結果、耐候性が悪く(黄変度=8、ヘイズ差=8
%)、かつ耐候性試験によってシート表面の光沢がなく
なるばかりではなく、紫外線吸収剤の析出も確認され
た。
【0078】結果を実施例とともに表1に示す。
【0079】
【比較例5】積層シート押出機の吐出量を調整すること
によって、被覆層ポリカーボネート組成物(II)の被
覆厚みを厚くして150μmにした以外は実施例1と同
様に行い、ポリカーボネート積層シートを得た。得られ
たポリカーボネート積層シートを前述の評価方法に従っ
て評価した結果、耐候性は良いものの(黄変度=2、ヘ
イズ差=0.5%)、初期着色が目立ち(黄色度=7)
問題である。
【0080】結果を実施例とともに表1に示す。
【0081】
【比較例6】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(A)ヒドロキシフェニルトリア
ジン系化合物の配合量を減らし0.05重量%とした以
外は実施例1と同様に行い、ポリカーボネート積層シー
トを得た。得られたポリカーボネート積層シートを前述
の評価方法に従って評価した結果、耐候性が悪く(黄変
度=10、ヘイズ差=10%)、かつ耐候性試験によっ
てシート表面の光沢がなくなるばかりではなく、紫外線
吸収剤の析出も確認された。
【0082】結果を実施例とともに表1に示す。
【0083】
【比較例7】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(A)ヒドロキシフェニルトリア
ジン系化合物の配合量を増やし10重量%とした以外は
実施例1と同様に行い、ポリカーボネート積層シートを
得た。得られたポリカーボネート積層シートを前述の評
価方法に従って評価した結果、耐候性は非常に良かった
が(黄変度=1、ヘイズ差=0.2%)、被覆層ポリカ
ーボネート組成物(II)が大量の(A)ヒドロキシフ
ェニルトリアジン系化合物によって着色され、積層シー
トとしての初期着色が大きくなり(黄色度=4)、しか
も表層に大量の該化合物があるため表面光沢性が悪くな
り、かつ耐候性試験によって紫外線吸収剤の析出がみと
められた。
【0084】結果を実施例とともに表1に示す。
【0085】
【比較例8】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(B)フェノール系化合物の配合
量を減らし0.0005重量%とした以外は実施例1と
同様に行い、ポリカーボネート積層シートを得た。得ら
れたポリカーボネート積層シートを前述の評価方法に従
って評価した結果、耐候性は良好であったが(黄変度=
2、ヘイズ差=0.5%)、熱安定性が悪く、積層シー
ト成形時に被覆層ポリカーボネート組成物(II)が着
色してしまい、初期着色が大きいことがわかった。(黄
色度=5)また耐候性試験によって表面光沢がなくな
り、かつシート表面に紫外線吸収剤が析出しているのが
確認された。
【0086】結果を実施例とともに表1に示す。
【0087】
【比較例9】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(B)フェノール系化合物の配合
量を増やし1.5重量%とした以外は実施例1と同様に
行い、ポリカーボネート積層シートを得た。得られたポ
リカーボネート積層シートを前述の評価方法に従って評
価した結果、耐候性が悪く(黄変度=5、ヘイズ差=
1.5%)、被覆層ポリカーボネート組成物(II)が
大量の(B)フェノール系化合物によって着色され、積
層シートとしての初期着色が大きくなり(黄色度=
4)、しかも表層に大量の該化合物があるため表面光沢
性が悪くなる。
【0088】結果を実施例とともに表1に示す。
【0089】
【比較例10】被覆層ポリカーボネート組成物(II)
に配合する化合物の内、(C)リン系化合物の配合量を
減らし0.0005重量%とした以外は実施例1と同様
に行い、ポリカーボネート積層シートを得た。得られた
ポリカーボネート積層シートを前述の評価方法に従って
評価した結果、耐候性は良好であったが(黄変度=2、
ヘイズ差=0.5%)、熱安定性が悪く、積層シート成
形時に被覆層ポリカーボネート組成物(II)が着色し
てしまい、初期着色が大きいことがわかった。(黄色度
=5)また耐候性試験によって表面光沢がなくなり、か
つシート表面に紫外線吸収剤が析出しているのが確認さ
れた。
【0090】結果を実施例とともに表1に示す。
【0091】
【比較例11】被覆層ポリカーボネート組成物(II)
に配合する化合物の内、(C)リン系化合物の配合量を
増やし1.5重量%とした以外は実施例1と同様に行
い、ポリカーボネート積層シートを得た。
【0092】得られたポリカーボネート積層シートを前
述の評価方法に従って評価した結果、耐候性が悪く(黄
変度=5、ヘイズ差=1.5%)、被覆層ポリカーボネ
ート組成物(II)が大量の(C)リン系化合物によっ
て着色され、積層シートとしての初期着色が大きくなり
(黄色度=4)、しかも表層に大量の該化合物があるた
め表面光沢性が悪くなる。
【0093】結果を実施例とともに表1に示す。
【0094】
【比較例12】被覆層ポリカーボネート組成物(II)
に配合する化合物の内、(A)ヒドロキシフェニルトリ
アジン系化合物を2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス
(α、α’−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベ
ンゾトリアゾールからなるベンゾトリアゾール系化合物
3重量%に変更した以外は実施例1と同様に行い、ポリ
カーボネート積層シートを得た。
【0095】得られたポリカーボネート積層シートを前
述の評価方法に従って評価した結果、耐候性が悪く(黄
変度=6、ヘイズ差=3%)、かつ耐候性試験によって
シート表面の光沢がなくなるばかりではなく、紫外線吸
収剤の析出も確認された。結果を実施例とともに表1に
示す。
【0096】
【比較例13】被覆層ポリカーボネート組成物(II)
に配合する化合物の内、(A)ヒドロキシフェニルトリ
アジン系化合物を2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス
(α、α’−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベ
ンゾトリアゾールからなるベンゾトリアゾール系化合物
5重量%に変更した以外は実施例1と同様に行い、ポリ
カーボネート積層シートを得た。
【0097】得られたポリカーボネート積層シートを前
述の評価方法に従って評価した結果、耐候性は良いもの
の(黄変度=3、ヘイズ差=1.5%)、初期着色が大
きくなり(黄色度=4)、かつ耐候性試験によってシー
ト表面の光沢がなくなるばかりではなく、紫外線吸収剤
の析出も確認された。結果を実施例とともに表1に示
す。
【0098】
【比較例14】被覆層ポリカーボネート組成物(II)
に配合する化合物の内、(A)ヒドロキシフェニルトリ
アジン系化合物を2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス
(α、α’−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベ
ンゾトリアゾールからなるベンゾトリアゾール系化合物
10重量%に変更した以外は実施例1と同様に行い、ポ
リカーボネート積層シートを得た。
【0099】得られたポリカーボネート積層シートを前
述の評価方法に従って評価した結果、耐候性は良いもの
の(黄変度=1、ヘイズ差=0.5%)、表面光沢が悪
く、初期着色も大きくなり(黄色度=8)、かつ耐候性
試験によってシート表面の光沢がなくなるばかりではな
く、紫外線吸収剤の析出も確認された。結果を実施例と
ともに表1に示す。
【0100】
【表1】
【0101】
【発明の効果】本発明によって、ポリカーボネートシー
トの耐候性を改良するとともに、表面光沢性に優れ、熱
安定性を改良し初期着色を防ぎ、かつ長期間屋外で使用
しても紫外線吸収剤が析出しないポリカーボネートシー
トを提供することができ、今後更に屋外でのポリカーボ
ネートシートの用途の拡大が期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 69/00 LPU C08L 69/00 LPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート(I)を基材とし、少
    なくとも (A)下記化1で示されるヒドロキシフェニルトリアジ
    ン系化合物0.1〜5重量%、 (B)下記化2及び/又は、化3で示されるフェノール
    系化合物0.001〜1重量%、 (C)下記化4で示されるリン系化合物0.001〜1
    重量%、を含有するポリカーボネート組成物(II)に
    よって、10〜100μmの厚みで被覆されてなるポリ
    カーボネート積層シート。 【化1】 (式中、R1は水素または炭素数1〜18のアルキル基
    または炭素数1〜12のアルコキシ基もしくはハロゲン
    で置換された炭素数2〜6のアルキル基またはベンジル
    基、R2は水素またはメチル基。) 【化2】 (式中、R1およびR2は炭素数1〜4のアルキル基、
    R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは1〜10。) 【化3】 (式中、R1およびR2は炭素数1〜4のアルキル基、
    R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは1〜10。) 【化4】 (式中、R1、R2は炭素数1〜4のアルキル基または
    いずれかが水素。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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