JPH1044385A - 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置 - Google Patents
負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置Info
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- JPH1044385A JPH1044385A JP20464496A JP20464496A JPH1044385A JP H1044385 A JPH1044385 A JP H1044385A JP 20464496 A JP20464496 A JP 20464496A JP 20464496 A JP20464496 A JP 20464496A JP H1044385 A JPH1044385 A JP H1044385A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】インクジェット記録でのインクタンク等に使用
され、安定した負圧を利用しながら液体供給を行うこと
ができる液体収納容器を提供する。 【解決手段】円柱状のインクタンク100において、円
柱の底面と側面の延長部がなす隅部を有する外壁101
と、外壁101と同等もしくは相似形の外面を持つとと
もに外壁101の隅部に対応して隅部を有する内壁10
2との二重構造とする。内壁102は、内部に液体を収
容可能な液体収容部を形成するとともに外壁101に対
して剥離可能であるようにする。さらに、液体収容部か
ら外部に液体を供給する液体供給部103を設け、液体
の流出に伴って、内壁102の底面の中央域近傍が変形
し、内壁102の隅部が略形状を保った状態で対応する
外壁101の隅部から離脱するようにする。
され、安定した負圧を利用しながら液体供給を行うこと
ができる液体収納容器を提供する。 【解決手段】円柱状のインクタンク100において、円
柱の底面と側面の延長部がなす隅部を有する外壁101
と、外壁101と同等もしくは相似形の外面を持つとと
もに外壁101の隅部に対応して隅部を有する内壁10
2との二重構造とする。内壁102は、内部に液体を収
容可能な液体収容部を形成するとともに外壁101に対
して剥離可能であるようにする。さらに、液体収容部か
ら外部に液体を供給する液体供給部103を設け、液体
の流出に伴って、内壁102の底面の中央域近傍が変形
し、内壁102の隅部が略形状を保った状態で対応する
外壁101の隅部から離脱するようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば記録部とし
てのペンあるいはインク吐出部など液体収納容器の外部
部材または外部へ液体を供給するために負圧を利用する
液体収納容器、インクタンクとしての該容器とインクジ
ェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカート
リッジ、及びインクジェット記録装置に関し、具体的に
はインクタンク自体をブロー成形によって成形する画期
的なインクタンクを適用したインクジェット記録分野に
関する。
てのペンあるいはインク吐出部など液体収納容器の外部
部材または外部へ液体を供給するために負圧を利用する
液体収納容器、インクタンクとしての該容器とインクジ
ェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカート
リッジ、及びインクジェット記録装置に関し、具体的に
はインクタンク自体をブロー成形によって成形する画期
的なインクタンクを適用したインクジェット記録分野に
関する。
【0002】
【従来の技術】液体を収納するための容器として、液体
を外部に与える際に容器内部を負圧にしながら液体を供
給する方式の容器が知られている。この方式の容器の特
徴は、容器自体が与える負圧によって、容器に接続され
る例えばペン先や記録ヘッドのような液体使用部に対し
て適切な液体供給が行えるというものである。
を外部に与える際に容器内部を負圧にしながら液体を供
給する方式の容器が知られている。この方式の容器の特
徴は、容器自体が与える負圧によって、容器に接続され
る例えばペン先や記録ヘッドのような液体使用部に対し
て適切な液体供給が行えるというものである。
【0003】このような理論が現実の液体収納容器で発
揮されているものは各種存在しているが、これら各種容
器の使用範囲が限定されてしまっている。この理由とし
ては、製造バラツキが少なくかつ構造が簡単なものがな
いためである。
揮されているものは各種存在しているが、これら各種容
器の使用範囲が限定されてしまっている。この理由とし
ては、製造バラツキが少なくかつ構造が簡単なものがな
いためである。
【0004】例えば、この負圧特性を適正に必要とする
インクジェット記録分野では、液体収納容器としてのイ
ンクタンクの内部に、負圧発生源としてのスポンジを収
納しているものや、袋状のインク収納部にバネを設け、
インクの消費による袋の内方への変形に抗する力を与え
ることで負圧を形成するもの(特開昭56-67269号公報、
特開平6-226993号公報などを参照)が知られている。ま
た、米国特許第4,509,062号明細書に開示されているゴ
ム製のインク収納部は、円錐形形状の円錐部を丸めた形
状のもので、その丸めた円錐部を円錐周面の厚みよりも
薄くするという構成のものである。この円錐部の丸みを
帯びた薄いゴム袋構造は、その収納容器にとって、イン
クの消費に応じて優先的に変位・変形するための構造と
なっている。これらは、インクジェット記録装置のイン
ク収納容器として実用化されており、現状では満足のい
くものである。
インクジェット記録分野では、液体収納容器としてのイ
ンクタンクの内部に、負圧発生源としてのスポンジを収
納しているものや、袋状のインク収納部にバネを設け、
インクの消費による袋の内方への変形に抗する力を与え
ることで負圧を形成するもの(特開昭56-67269号公報、
特開平6-226993号公報などを参照)が知られている。ま
た、米国特許第4,509,062号明細書に開示されているゴ
ム製のインク収納部は、円錐形形状の円錐部を丸めた形
状のもので、その丸めた円錐部を円錐周面の厚みよりも
薄くするという構成のものである。この円錐部の丸みを
帯びた薄いゴム袋構造は、その収納容器にとって、イン
クの消費に応じて優先的に変位・変形するための構造と
なっている。これらは、インクジェット記録装置のイン
ク収納容器として実用化されており、現状では満足のい
くものである。
【0005】しかしながら、このような負圧発生構造は
比較的高価であるため、マーカやプロッタ等のペン先を
有する筆記用具には適するものではない。特に、この種
の筆記用具として上述のような煩雑な負圧発生構造を余
分に持つことは、筆記用具自体の大型化を招き、好まし
いものではない。
比較的高価であるため、マーカやプロッタ等のペン先を
有する筆記用具には適するものではない。特に、この種
の筆記用具として上述のような煩雑な負圧発生構造を余
分に持つことは、筆記用具自体の大型化を招き、好まし
いものではない。
【0006】ところで、上述の筆記用具においては、負
圧を発生可能なフェルトなどをペン先自体に用い、ペン
先から空気を液体収納容器内に導入しつつ、インクの供
給を行う形態が採用されている。このインク供給形態に
おける気液交換構造の最大の課題は、ペン先からのイン
ク漏れである。これを解決するため、インク漏れ防止機
構としてペン先と液体収納容器との間にインクの供給方
向に対して交差するように多数枚のフィンを所定間隔で
重ねることで、環境変化などで漏れ出そうとするインク
を保持可能にするインク保持機構を設けることが提案さ
れている。しかし、この機構は、使用できないインクを
筆記用具内部に残してしまうのが現状である。
圧を発生可能なフェルトなどをペン先自体に用い、ペン
先から空気を液体収納容器内に導入しつつ、インクの供
給を行う形態が採用されている。このインク供給形態に
おける気液交換構造の最大の課題は、ペン先からのイン
ク漏れである。これを解決するため、インク漏れ防止機
構としてペン先と液体収納容器との間にインクの供給方
向に対して交差するように多数枚のフィンを所定間隔で
重ねることで、環境変化などで漏れ出そうとするインク
を保持可能にするインク保持機構を設けることが提案さ
れている。しかし、この機構は、使用できないインクを
筆記用具内部に残してしまうのが現状である。
【0007】また、この種の筆記用具におけるインク供
給系は、一般的に大気開放系となっているため、収納さ
れたインクの蒸発を招き、インク使用量を低減させてし
まう。本来は、実質的な密閉型としてインク蒸発抑制を
行うことが好ましいものである。
給系は、一般的に大気開放系となっているため、収納さ
れたインクの蒸発を招き、インク使用量を低減させてし
まう。本来は、実質的な密閉型としてインク蒸発抑制を
行うことが好ましいものである。
【0008】ここで、実質的な密閉型のインク供給系を
用いているインクジェット記録分野について、簡単にま
とめる。一般にインク供給システムとして負圧発生源を
用いない場合は、「水頭差」と呼ばれる、インク使用部
(インク吐出ヘッド)に対する高低差によって、インク
を供給するものが知られている。この場合は、インク収
納部に特別な条件を必要としないため、通常の袋などの
インク収納袋を用いることが多い。
用いているインクジェット記録分野について、簡単にま
とめる。一般にインク供給システムとして負圧発生源を
用いない場合は、「水頭差」と呼ばれる、インク使用部
(インク吐出ヘッド)に対する高低差によって、インク
を供給するものが知られている。この場合は、インク収
納部に特別な条件を必要としないため、通常の袋などの
インク収納袋を用いることが多い。
【0009】ところがインク供給経路としてはインク供
給系を密閉型とするため、インク収納袋から上方に位置
するインク使用部(インク吐出ヘッド)までチューブ等
の供給管を必要とし、結果的に大型の装置となってしま
う。このインク供給経路の水頭差をできるだけ小さくあ
るいはなくすために、インク吐出ヘッドに対して負圧を
与えるインクタンクが提案され、実施されてきた。この
ヘッドとインクタンクとを一体化可能にしたものをイン
クジェットカートリッジと呼ぶことにする。
給系を密閉型とするため、インク収納袋から上方に位置
するインク使用部(インク吐出ヘッド)までチューブ等
の供給管を必要とし、結果的に大型の装置となってしま
う。このインク供給経路の水頭差をできるだけ小さくあ
るいはなくすために、インク吐出ヘッドに対して負圧を
与えるインクタンクが提案され、実施されてきた。この
ヘッドとインクタンクとを一体化可能にしたものをイン
クジェットカートリッジと呼ぶことにする。
【0010】前記インクジェットカートリッジは、さら
に分類すると、記録ヘッドとインク収容部とが常時一体
の構成と、記録手段とインク収容部とが別体で、かつ記
録装置に対して双方とも分離でき、使用時に一体にして
使用する構成とに分けることができる。いずれの構成に
おいても、インク収容部に収納されたインクの使用効率
を高めるために、インク収容部における記録手段との結
合部はインク収容部の中心より下方に設けられることが
多い。このため、インクジェットカートリッジにおける
インク収容部には、インクを安定して保持し、記録手段
に設けられたノズル等の吐出部からのインク漏れを防ぐ
ために、記録手段に供給されるインク流れに対する背圧
を発生する機構が求められる。この背圧は吐出口部の圧
力を大気圧に対して負とするためのものであることか
ら、負圧と呼ばれている。
に分類すると、記録ヘッドとインク収容部とが常時一体
の構成と、記録手段とインク収容部とが別体で、かつ記
録装置に対して双方とも分離でき、使用時に一体にして
使用する構成とに分けることができる。いずれの構成に
おいても、インク収容部に収納されたインクの使用効率
を高めるために、インク収容部における記録手段との結
合部はインク収容部の中心より下方に設けられることが
多い。このため、インクジェットカートリッジにおける
インク収容部には、インクを安定して保持し、記録手段
に設けられたノズル等の吐出部からのインク漏れを防ぐ
ために、記録手段に供給されるインク流れに対する背圧
を発生する機構が求められる。この背圧は吐出口部の圧
力を大気圧に対して負とするためのものであることか
ら、負圧と呼ばれている。
【0011】負圧を発生させるための最も容易な方法の
一つとして、前述したような多孔質体の毛管力を利用す
る方法が挙げられる。該方法におけるインクタンクは、
インクタンク内部全体にインク貯蔵を目的として収納、
好ましくは圧縮収納されたスポンジ等の多孔質体と、印
字中のインク供給を円滑にするためインク収容部に空気
を取り入れ可能な大気連通口とを含む構成となる。
一つとして、前述したような多孔質体の毛管力を利用す
る方法が挙げられる。該方法におけるインクタンクは、
インクタンク内部全体にインク貯蔵を目的として収納、
好ましくは圧縮収納されたスポンジ等の多孔質体と、印
字中のインク供給を円滑にするためインク収容部に空気
を取り入れ可能な大気連通口とを含む構成となる。
【0012】しかし、多孔質部材をインク保持部材とし
て使用する場合の課題として、単位体積当たりのインク
収容効率が低いことが挙げられる。この課題を解決する
ために、多孔質部材をインクタンク全体に挿入する構成
のかわりに、インクタンクの一部に多孔質体を挿入する
構成が挙げられる。この構成では、多孔質体がインクタ
ンク全体に挿入されている構成と比較して単位体積当た
りのインク収容効率及びインク保持能力を高めることが
できる。
て使用する場合の課題として、単位体積当たりのインク
収容効率が低いことが挙げられる。この課題を解決する
ために、多孔質部材をインクタンク全体に挿入する構成
のかわりに、インクタンクの一部に多孔質体を挿入する
構成が挙げられる。この構成では、多孔質体がインクタ
ンク全体に挿入されている構成と比較して単位体積当た
りのインク収容効率及びインク保持能力を高めることが
できる。
【0013】さらにインクの収容効率を向上させる観点
からは、前述したような袋とバネの組み合わせ構造の袋
状容器や、ゴム製のインク収納容器を用いることもでき
る。
からは、前述したような袋とバネの組み合わせ構造の袋
状容器や、ゴム製のインク収納容器を用いることもでき
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したような現在の
インクタンクは、現時点での市場における要求は満足出
来るレベルにある。しかしながら、本発明者たちは、将
来的展望の見知から、液体収納容器、特にインクジェッ
ト用インクタンクに求められる理想的な条件を考えたと
ころ、以下の3つの課題を想出するに至った。
インクタンクは、現時点での市場における要求は満足出
来るレベルにある。しかしながら、本発明者たちは、将
来的展望の見知から、液体収納容器、特にインクジェッ
ト用インクタンクに求められる理想的な条件を考えたと
ころ、以下の3つの課題を想出するに至った。
【0015】まず一点目は、インク収容効率のより一層
の向上である(第1の課題)。すなわち、同一空間に占
めるインクタンクのインク収容効率をさらに高めること
で、インクタンクのインク収容量を増やすことである。
の向上である(第1の課題)。すなわち、同一空間に占
めるインクタンクのインク収容効率をさらに高めること
で、インクタンクのインク収容量を増やすことである。
【0016】二点目は、構成部品が少なく、部品そのも
のの構造が単純であること(第2の課題)、さらに付加
的効果として、製品の歩留まりの向上や、品質管理項目
の減少などの利点が期待できることである。
のの構造が単純であること(第2の課題)、さらに付加
的効果として、製品の歩留まりの向上や、品質管理項目
の減少などの利点が期待できることである。
【0017】そして三点目は、近年問題となっている環
境問題に対する対応である(第3の課題)。この問題に
対する対応策の一つとしては、インクタンクの構成部品
がリサイクル可能であることが挙げられる。そのために
は、インクタンクの構成部品がなるべく少ないこと、構
成部品を回収する際に容易に分別回収できることが望ま
しい。
境問題に対する対応である(第3の課題)。この問題に
対する対応策の一つとしては、インクタンクの構成部品
がリサイクル可能であることが挙げられる。そのために
は、インクタンクの構成部品がなるべく少ないこと、構
成部品を回収する際に容易に分別回収できることが望ま
しい。
【0018】ところが、多孔質部材を収納したインクタ
ンクについては、上述のようにインク収容効率の点で十
分満足できない。また、現在の袋状容器を用いた構成で
あっても、インク収容部内部あるいはインク収容部と筐
体との間にバネ等の複雑な機構を有するものは、部品点
数が多く組立が複雑であるばかりでなく、可撓性とイン
ク蒸発防止を両立させるために袋状容器は多層構造とな
っており、上記の課題について満足できるものではな
い。
ンクについては、上述のようにインク収容効率の点で十
分満足できない。また、現在の袋状容器を用いた構成で
あっても、インク収容部内部あるいはインク収容部と筐
体との間にバネ等の複雑な機構を有するものは、部品点
数が多く組立が複雑であるばかりでなく、可撓性とイン
ク蒸発防止を両立させるために袋状容器は多層構造とな
っており、上記の課題について満足できるものではな
い。
【0019】また、前述の円錐形形状のゴム製のインク
収納体は、前述したような構造限定が重要であるため、
所望の空間に最大収容部を与えることはできない。加え
て、材料的観点から使用できるインクの種類に制約を受
ける。従って、この円錐形のゴム製インク収納袋は、構
造及び製造条件が複雑となり、品質管理の点で複雑とな
り、製品の歩留りが良くはない。
収納体は、前述したような構造限定が重要であるため、
所望の空間に最大収容部を与えることはできない。加え
て、材料的観点から使用できるインクの種類に制約を受
ける。従って、この円錐形のゴム製インク収納袋は、構
造及び製造条件が複雑となり、品質管理の点で複雑とな
り、製品の歩留りが良くはない。
【0020】本出願人は、このように本発明者達の一部
による研究で得られた知見及び総合的観点から、優れた
多角柱状の液体収納容器に関する出願を既に行ってお
り、本発明は、上述の液体収納容器を前提に、さらに本
発明者達のより好ましい着想により想起されたものであ
る。
による研究で得られた知見及び総合的観点から、優れた
多角柱状の液体収納容器に関する出願を既に行ってお
り、本発明は、上述の液体収納容器を前提に、さらに本
発明者達のより好ましい着想により想起されたものであ
る。
【0021】すなわち上述の液体収納容器は、液体の使
用に伴い、液体収容部を構成する壁面が変形することで
負圧を発生するものであるが、液体収容部での変形する
面を円柱の底面とすることで、円柱形状の容器であって
も、インクジェット記録装置のインクタンクなどに好適
な安定した負圧を発生可能であることに着眼した。
用に伴い、液体収容部を構成する壁面が変形することで
負圧を発生するものであるが、液体収容部での変形する
面を円柱の底面とすることで、円柱形状の容器であって
も、インクジェット記録装置のインクタンクなどに好適
な安定した負圧を発生可能であることに着眼した。
【0022】本発明の主たる目的は、上述の着眼に基づ
き、液体供給システムの構成要件の一つとして、安定し
た負圧を利用しながら液体供給を行うことが可能な液体
収納容器を提供することである。上記本発明の主たる目
的は、記録分野の筆記用具やインクジェット記録ヘッド
にも適用でき、特に本発明のインクジェット分野におけ
る別の目的は、インクジェットヘッドに対して完全一体
化あるいは分離可能な上記液体収納容器を提供すること
である。
き、液体供給システムの構成要件の一つとして、安定し
た負圧を利用しながら液体供給を行うことが可能な液体
収納容器を提供することである。上記本発明の主たる目
的は、記録分野の筆記用具やインクジェット記録ヘッド
にも適用でき、特に本発明のインクジェット分野におけ
る別の目的は、インクジェットヘッドに対して完全一体
化あるいは分離可能な上記液体収納容器を提供すること
である。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の具体的な目的は
以下の構成から理解できよう。
以下の構成から理解できよう。
【0024】本発明による液体収納容器は、実質的な大
気連通部を有し略円柱状であって、該円柱の底面と側面
の延長部がなす隅部を有する外壁と、該外壁内面と同等
もしくは相似形の外面と、前記外壁の隅部に対応して隅
部とを有し、内部に液体を収容可能な液体収容部を形成
するとともに前記外壁に対して剥離可能な内壁と、前記
液体収容部から外部に液体を供給する液体供給部と、前
記内壁が一体となる部分が前記外壁に挟持されているピ
ンチオフ部と、を有する液体収納容器であって、前記内
壁の厚さは略円柱底面中央域より隅部を構成する部分の
方が薄く、前記円柱の径より高さが低いことを特徴とす
る液体収納容器とすることで、上記の課題を解決し、負
圧の安定化を実現するものである。
気連通部を有し略円柱状であって、該円柱の底面と側面
の延長部がなす隅部を有する外壁と、該外壁内面と同等
もしくは相似形の外面と、前記外壁の隅部に対応して隅
部とを有し、内部に液体を収容可能な液体収容部を形成
するとともに前記外壁に対して剥離可能な内壁と、前記
液体収容部から外部に液体を供給する液体供給部と、前
記内壁が一体となる部分が前記外壁に挟持されているピ
ンチオフ部と、を有する液体収納容器であって、前記内
壁の厚さは略円柱底面中央域より隅部を構成する部分の
方が薄く、前記円柱の径より高さが低いことを特徴とす
る液体収納容器とすることで、上記の課題を解決し、負
圧の安定化を実現するものである。
【0025】本発明の他の形態による液体収納容器は、
実質的な大気連通部を有し略円柱状であって、該円柱の
底面と側面との延長部分がなす隅部を有する外壁と、該
外壁内面と同等もしくは相似形の外面と、前記外壁の隅
部に対応して隅部とを有し、内部に液体を収容可能な液
体収容部を形成するとともに前記外壁に対して剥離可能
な内壁と、前記液体収容部から外部に液体を供給可能な
液体供給部と、前記内壁が一体となる部分が前記外壁に
狭持されているピンチオフ部と、を有する液体収納容器
であって、前記液体の流出に伴って、内壁の底面の中央
域近傍が変形し、前記内壁の隅部が略形状を保った状態
で対応する外壁の隅部から離脱することを特徴とする液
体収納容器とすることで、上記の課題を解決し、負圧の
安定化を実現するものである。
実質的な大気連通部を有し略円柱状であって、該円柱の
底面と側面との延長部分がなす隅部を有する外壁と、該
外壁内面と同等もしくは相似形の外面と、前記外壁の隅
部に対応して隅部とを有し、内部に液体を収容可能な液
体収容部を形成するとともに前記外壁に対して剥離可能
な内壁と、前記液体収容部から外部に液体を供給可能な
液体供給部と、前記内壁が一体となる部分が前記外壁に
狭持されているピンチオフ部と、を有する液体収納容器
であって、前記液体の流出に伴って、内壁の底面の中央
域近傍が変形し、前記内壁の隅部が略形状を保った状態
で対応する外壁の隅部から離脱することを特徴とする液
体収納容器とすることで、上記の課題を解決し、負圧の
安定化を実現するものである。
【0026】上記のものは、いずれも、記録部としての
ペンあるいはインク吐出部等の外部へ液体を供給するた
めに負圧を利用する液体収納容器の課題を解決できるも
のである。本発明における、より好ましい条件を挙げる
と、詳細は後述するが、以下の通りである。
ペンあるいはインク吐出部等の外部へ液体を供給するた
めに負圧を利用する液体収納容器の課題を解決できるも
のである。本発明における、より好ましい条件を挙げる
と、詳細は後述するが、以下の通りである。
【0027】前記内壁の厚さが、前記各面の中央域か
ら前記隅部それぞれに向かって徐々に減少しているこ
と。
ら前記隅部それぞれに向かって徐々に減少しているこ
と。
【0028】前記外壁は前記液体収容部側に凸の形状
を有し、該外壁の厚さは、略多角柱状の各面の中央域か
ら角部それぞれに向かって徐々に減少していること。
を有し、該外壁の厚さは、略多角柱状の各面の中央域か
ら角部それぞれに向かって徐々に減少していること。
【0029】前記内壁及び前記外壁の隅部はそれぞれ
微小曲面であること。
微小曲面であること。
【0030】さらに本発明の液体収納容器では、ピンチ
オフ部の位置は、例えば、略円柱形状での側面であって
もよい、1対の底面の中央部であってもよい。また、液
体供給部の位置も、略円柱形状の側面にあってもよい
し、一対の底面の一方の外周部あるいは中心部にあって
もよい。
オフ部の位置は、例えば、略円柱形状での側面であって
もよい、1対の底面の中央部であってもよい。また、液
体供給部の位置も、略円柱形状の側面にあってもよい
し、一対の底面の一方の外周部あるいは中心部にあって
もよい。
【0031】また本発明の液体収納容器は、インクジェ
ット記録分野におけるインクタンクとして好ましく使用
されるものとともに、インクジェットカートリッジ、イ
ンクジェット記録装置にも適用されるものである。
ット記録分野におけるインクタンクとして好ましく使用
されるものとともに、インクジェットカートリッジ、イ
ンクジェット記録装置にも適用されるものである。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。以下においては、液
体収納容器として、インクジェット記録分野においてイ
ンクを収納するためのインクタンクを例に挙げて説明を
行うが、本発明が、負圧を利用する液体収納容器一般に
適用できることは、言うまでもない。
て、図面を用いて詳細に説明する。以下においては、液
体収納容器として、インクジェット記録分野においてイ
ンクを収納するためのインクタンクを例に挙げて説明を
行うが、本発明が、負圧を利用する液体収納容器一般に
適用できることは、言うまでもない。
【0033】《第1の実施の形態》図1(a)〜(c)は、本
発明の第1の実施の形態のインクタンクの構造を模式的
に示すものであって、(a)は断面図、(b)は図示X方向か
らみた側面図、(c)は斜視図である。
発明の第1の実施の形態のインクタンクの構造を模式的
に示すものであって、(a)は断面図、(b)は図示X方向か
らみた側面図、(c)は斜視図である。
【0034】このインクタンク100は、略円柱状の形
状をなしていて、外郭を形成する外壁101と、この外
壁に対して分離可能な内壁102を有し、内壁102で
囲まれた領域(以下、インク収容部と称する)にインク
を収納するものである。外壁101は、内壁102に比
べて十分厚く、インクの流出により内壁102が変形し
てもほとんど変形しない。この外壁101は、内壁10
2の不用意な変形によってインク収容部内のインクが外
部に漏れることがないよう、インク収容部を保護してい
る。さらに外壁101には不図示の空気取り入れ口が設
けられている。この空気取り入れ口は、インクの消費に
伴って、内壁102がその体積が減少し変形した場合
に、内壁102と外壁101の間へ空気を導入するため
のものである。空気取り入れ口は単純な開口としてもよ
いし、後述する溶着部(ピンチオフ部)に対応して外壁
101に形成される隙間をそのまま空気取り入れ口とし
てもよい。
状をなしていて、外郭を形成する外壁101と、この外
壁に対して分離可能な内壁102を有し、内壁102で
囲まれた領域(以下、インク収容部と称する)にインク
を収納するものである。外壁101は、内壁102に比
べて十分厚く、インクの流出により内壁102が変形し
てもほとんど変形しない。この外壁101は、内壁10
2の不用意な変形によってインク収容部内のインクが外
部に漏れることがないよう、インク収容部を保護してい
る。さらに外壁101には不図示の空気取り入れ口が設
けられている。この空気取り入れ口は、インクの消費に
伴って、内壁102がその体積が減少し変形した場合
に、内壁102と外壁101の間へ空気を導入するため
のものである。空気取り入れ口は単純な開口としてもよ
いし、後述する溶着部(ピンチオフ部)に対応して外壁
101に形成される隙間をそのまま空気取り入れ口とし
てもよい。
【0035】また、円柱としての側面部分には、インク
収容部に収容されたインクをこのインクタンク100の
外部に供給するためのインク供給部103が設けられて
いる。インク供給部103は、例えば、インクジェット
ヘッドのインク導入部との接続部分となるものである。
収容部に収容されたインクをこのインクタンク100の
外部に供給するためのインク供給部103が設けられて
いる。インク供給部103は、例えば、インクジェット
ヘッドのインク導入部との接続部分となるものである。
【0036】このインクタンク100は、後述するダイ
レクトブロー成形により、インクタンク100の内壁1
02及び外壁101を同時に一工程で成形される方法に
より製造されている。インク収容部を区画する内壁10
2は当然に密閉空間を形成している必要があり、このた
め、内壁102には溶着部(ピンチオフ部)104が設
けられている。この溶着部104は、後述するブロー成
形時に、インクタンク100の壁を形成するためのパリ
ソンを金型で挟み込むことにより形成されるものであ
り、内壁102同士は溶着しており、これが外壁101
に係合する形で密着しているので、後述するように、内
壁102を支持する支持部として兼用される。本実施の
形態では、図1(b)に示すように、溶着部104の形状
は、側面から見て直線形状になっているが、後述する製
造工程において、型からインクタンクが容易に抜き出せ
るようになっていれば、単純な直線形状でなくてもよ
い。
レクトブロー成形により、インクタンク100の内壁1
02及び外壁101を同時に一工程で成形される方法に
より製造されている。インク収容部を区画する内壁10
2は当然に密閉空間を形成している必要があり、このた
め、内壁102には溶着部(ピンチオフ部)104が設
けられている。この溶着部104は、後述するブロー成
形時に、インクタンク100の壁を形成するためのパリ
ソンを金型で挟み込むことにより形成されるものであ
り、内壁102同士は溶着しており、これが外壁101
に係合する形で密着しているので、後述するように、内
壁102を支持する支持部として兼用される。本実施の
形態では、図1(b)に示すように、溶着部104の形状
は、側面から見て直線形状になっているが、後述する製
造工程において、型からインクタンクが容易に抜き出せ
るようになっていれば、単純な直線形状でなくてもよ
い。
【0037】また、図1(a)では模式的概略図として、
インク供給部103をわかりやすくするために、インク
供給部のみ断面位置をずらすことで内壁102と外壁1
01を描いているが、実際にはインクタンク側面の溶着
部104に対向する位置にインク供給部が存在している
ので、インク供給部103にも溶着部が存在し、その断
面は図2(a)に示すようになる。
インク供給部103をわかりやすくするために、インク
供給部のみ断面位置をずらすことで内壁102と外壁1
01を描いているが、実際にはインクタンク側面の溶着
部104に対向する位置にインク供給部が存在している
ので、インク供給部103にも溶着部が存在し、その断
面は図2(a)に示すようになる。
【0038】なお、図2は本実施の形態のインクタンク
100の変形実施例を示す図であり、ここでは、溶着部
104近傍に生じる外壁と内壁との数十μm程度の微少
な隙間107を空気取り入れ口として利用している。こ
の隙間は、内壁102に外壁101との接着性の低い材
質を選択していることにより、ブロー成形後に、溶着部
104部分に外力を加え、外壁101から内壁102を
剥離させることにより容易に形成される。
100の変形実施例を示す図であり、ここでは、溶着部
104近傍に生じる外壁と内壁との数十μm程度の微少
な隙間107を空気取り入れ口として利用している。こ
の隙間は、内壁102に外壁101との接着性の低い材
質を選択していることにより、ブロー成形後に、溶着部
104部分に外力を加え、外壁101から内壁102を
剥離させることにより容易に形成される。
【0039】ここで、図1のインクタンク100につい
て詳述すると、インクタンク100は、円柱を構成し平
面である1対の底面と、円柱面である側面とから構成さ
れ、円筒状のインク供給部103が曲面として付加され
たものである。以下、底面と側面との交線の近傍のこと
を隅部と言うことにする。なお、隅部には微小曲面部を
設けて構成してもよい。この時は、円柱での微小曲面部
を隅部としてとらえ、面は、微小曲面部を除いた平面ま
たは円柱面として定義する。
て詳述すると、インクタンク100は、円柱を構成し平
面である1対の底面と、円柱面である側面とから構成さ
れ、円筒状のインク供給部103が曲面として付加され
たものである。以下、底面と側面との交線の近傍のこと
を隅部と言うことにする。なお、隅部には微小曲面部を
設けて構成してもよい。この時は、円柱での微小曲面部
を隅部としてとらえ、面は、微小曲面部を除いた平面ま
たは円柱面として定義する。
【0040】このインクタンク100は、初期状態にお
いて、内壁102の隅部が外壁101の隅部に対応して
いることで、外壁101に対して内壁102が相似形と
なり、筐体となる外壁101の形状に内壁102を所定
範囲の間隔で沿わせることができる。すなわち、従来の
筐体内部に袋状容器を収容した場合にみられたデッドス
ペースをなくすことができ、インクタンク外壁内の単位
体積あたりのインク収容量を多くする(インク収容効率
を高くする)ことができる。
いて、内壁102の隅部が外壁101の隅部に対応して
いることで、外壁101に対して内壁102が相似形と
なり、筐体となる外壁101の形状に内壁102を所定
範囲の間隔で沿わせることができる。すなわち、従来の
筐体内部に袋状容器を収容した場合にみられたデッドス
ペースをなくすことができ、インクタンク外壁内の単位
体積あたりのインク収容量を多くする(インク収容効率
を高くする)ことができる。
【0041】ここで内壁面の厚さは、底面の中央域より
隅部を構成する部分の方が薄く、底面の中央域から前記
隅部それぞれに向かって徐々に減少しており、インク収
容部側に凸の形状を有している。この方向は、言い換え
ると面の変形方向と同じであり、後述するインク収容部
の変形を促進する効果を有する。また、内壁の隅部は、
後述するように2面により構成され、かつ1方は曲面で
ある円柱面であるので、結果として内壁の隅部全体の強
度は中央域の強度に比べ相対的には強くなっている。ま
た、面の延長から見れば、中央域に比べて厚さは薄いの
で後述する面の移動を許容する。この内壁の隅部を構成
する部分は、それぞれほぼ同等の厚さであることが望ま
しい。
隅部を構成する部分の方が薄く、底面の中央域から前記
隅部それぞれに向かって徐々に減少しており、インク収
容部側に凸の形状を有している。この方向は、言い換え
ると面の変形方向と同じであり、後述するインク収容部
の変形を促進する効果を有する。また、内壁の隅部は、
後述するように2面により構成され、かつ1方は曲面で
ある円柱面であるので、結果として内壁の隅部全体の強
度は中央域の強度に比べ相対的には強くなっている。ま
た、面の延長から見れば、中央域に比べて厚さは薄いの
で後述する面の移動を許容する。この内壁の隅部を構成
する部分は、それぞれほぼ同等の厚さであることが望ま
しい。
【0042】インク供給部103は、わずかな振動や外
圧がタンクに加わった場合にインクの漏れを防止できる
ようなインク漏れ防止機能を有するインク導出許可部材
106を有し、このインク導出許可部材106を介して
インクジェット記録手段のインク導出管などと連結され
る。インクを充填してインク導出管などに連結した時点
が初期状態である。インクジェットヘッドとの接続部分
となるインク導出許可部材106は、ここではインク吸
収体からなる一方向繊維部材を用い、メニスカス保持力
を有する構成となっている。インク導出許可部材106
によりインク収容部を実質的に密閉するとともに、イン
クジェットヘッド側のインク導入部を挿入された場合
に、気密状態を保ちながらインク収容部内のインクの導
出を可能とする。なお、インクタンク100とインクジ
ェットヘッドの組み合わせ方によっては、インク導出許
可部材106の箇所に、圧接体に変えてゴム栓、多孔質
部材、弁、フィルタ、樹脂などを用いることも可能であ
る。
圧がタンクに加わった場合にインクの漏れを防止できる
ようなインク漏れ防止機能を有するインク導出許可部材
106を有し、このインク導出許可部材106を介して
インクジェット記録手段のインク導出管などと連結され
る。インクを充填してインク導出管などに連結した時点
が初期状態である。インクジェットヘッドとの接続部分
となるインク導出許可部材106は、ここではインク吸
収体からなる一方向繊維部材を用い、メニスカス保持力
を有する構成となっている。インク導出許可部材106
によりインク収容部を実質的に密閉するとともに、イン
クジェットヘッド側のインク導入部を挿入された場合
に、気密状態を保ちながらインク収容部内のインクの導
出を可能とする。なお、インクタンク100とインクジ
ェットヘッドの組み合わせ方によっては、インク導出許
可部材106の箇所に、圧接体に変えてゴム栓、多孔質
部材、弁、フィルタ、樹脂などを用いることも可能であ
る。
【0043】また、インク供給部103では、圧接体と
してインク導出許可部材106を設けることなどによ
り、内壁102と外壁101が分離しにくい構成となっ
ている。さらに円柱面であるインクタンク100の側面
に略円筒形のインク供給部103が垂直に突出するよう
に設けられていることから、通常のインクジェット記録
手段からのインクの吐出によるインクの導出に伴う内壁
102の変形に対しては、インク供給部103の根元部
分(インクタンクの側面との接合部分)はつぶれにくい
特性を有する。本実施の形態のインクタンク100で
は、インク供給部は略円筒形であるが、インク供給部の
形状は略円筒形に限定されるものではない。多角柱形状
であっても、インク収容部に比べインク供給部の大きさ
は十分小さいために、インクの導出に伴う内壁の変形に
対してはつぶれにくい特性は変わらない。したがって、
インクの消費が完全に終了したときでも、インク供給部
103では内壁102と外壁101は変形することなく
使用初期の状態(初期状態)を維持している。
してインク導出許可部材106を設けることなどによ
り、内壁102と外壁101が分離しにくい構成となっ
ている。さらに円柱面であるインクタンク100の側面
に略円筒形のインク供給部103が垂直に突出するよう
に設けられていることから、通常のインクジェット記録
手段からのインクの吐出によるインクの導出に伴う内壁
102の変形に対しては、インク供給部103の根元部
分(インクタンクの側面との接合部分)はつぶれにくい
特性を有する。本実施の形態のインクタンク100で
は、インク供給部は略円筒形であるが、インク供給部の
形状は略円筒形に限定されるものではない。多角柱形状
であっても、インク収容部に比べインク供給部の大きさ
は十分小さいために、インクの導出に伴う内壁の変形に
対してはつぶれにくい特性は変わらない。したがって、
インクの消費が完全に終了したときでも、インク供給部
103では内壁102と外壁101は変形することなく
使用初期の状態(初期状態)を維持している。
【0044】以下、図1に示すインクタンク100にイ
ンクを収容し、インクタンク100のインク供給部10
3からインクを導出したときのインクタンク100の形
状の変化を図3を用いて説明する。図3は、この形状変
化を(a)〜(d)の順に示す概略図であり、添字1は図1
(b)のB−B断面図を、添字2は図1(a)のA−A断面図
を示している。なお、図1及び後述する図3は模式的概
略図であるため、インクタンク100の外壁101と内
壁102との位置関係は空間を隔てたように描かれてい
るが、実際には両者が分離可能な状態になっていればよ
く、内壁102と外壁101が接触していても、微少な
空間を隔てて配置されるように構成されていてもよい。
したがって、いずれの場合においても初期状態におい
て、インクタンク100は、外壁101の内面の形状に
沿って、少なくとも外壁101の隅部に対応した位置に
内壁102の隅部がくるように成形されている(図3(a
1),(a2))。
ンクを収容し、インクタンク100のインク供給部10
3からインクを導出したときのインクタンク100の形
状の変化を図3を用いて説明する。図3は、この形状変
化を(a)〜(d)の順に示す概略図であり、添字1は図1
(b)のB−B断面図を、添字2は図1(a)のA−A断面図
を示している。なお、図1及び後述する図3は模式的概
略図であるため、インクタンク100の外壁101と内
壁102との位置関係は空間を隔てたように描かれてい
るが、実際には両者が分離可能な状態になっていればよ
く、内壁102と外壁101が接触していても、微少な
空間を隔てて配置されるように構成されていてもよい。
したがって、いずれの場合においても初期状態におい
て、インクタンク100は、外壁101の内面の形状に
沿って、少なくとも外壁101の隅部に対応した位置に
内壁102の隅部がくるように成形されている(図3(a
1),(a2))。
【0045】インクジェット記録手段のインクジェット
ヘッドからインクが吐出された後、インク収容部のイン
クが消費されはじめると、内壁102は、インク収容部
の体積が減少する方向に、底面の中央部から変形をはじ
める。本実施の形態の場合、底面は側面に比べて必ずし
も面積が大きいわけではないが、底面は平面であり、側
面は曲率を有する円柱面であるので、円柱としての高さ
が底面の直径よりも大きくはないという条件の下で、底
面の方が側面よりも先に変形を開始する。
ヘッドからインクが吐出された後、インク収容部のイン
クが消費されはじめると、内壁102は、インク収容部
の体積が減少する方向に、底面の中央部から変形をはじ
める。本実施の形態の場合、底面は側面に比べて必ずし
も面積が大きいわけではないが、底面は平面であり、側
面は曲率を有する円柱面であるので、円柱としての高さ
が底面の直径よりも大きくはないという条件の下で、底
面の方が側面よりも先に変形を開始する。
【0046】ここで、外壁101は内壁102の隅部の
変位を抑制する働きをする。このインクタンク100で
は上述の隅部の位置変動がほとんどないので、インク収
容部は、インク消費による変形の作用力と初期状態の形
状に戻ろうとする作用力とが働き、負圧を安定化せしめ
る方向に機能する。この時、空気取り入れ口(不図示)
から内壁102と外壁101との間に空気が導入され、
内壁102の変形を阻害することなく、インク使用時に
おける安定した負圧の維持をはかる作用が発現する。つ
まり、内壁102と外壁101との間の空間は、空気取
り入れ口を介して外気に連通している。この後、内壁1
02の力と、記録ヘッドの吐出口におけるメニスカスの
力が釣り合うことにより、インク収容部内にインクが保
持される(図3(b1),(b2))。
変位を抑制する働きをする。このインクタンク100で
は上述の隅部の位置変動がほとんどないので、インク収
容部は、インク消費による変形の作用力と初期状態の形
状に戻ろうとする作用力とが働き、負圧を安定化せしめ
る方向に機能する。この時、空気取り入れ口(不図示)
から内壁102と外壁101との間に空気が導入され、
内壁102の変形を阻害することなく、インク使用時に
おける安定した負圧の維持をはかる作用が発現する。つ
まり、内壁102と外壁101との間の空間は、空気取
り入れ口を介して外気に連通している。この後、内壁1
02の力と、記録ヘッドの吐出口におけるメニスカスの
力が釣り合うことにより、インク収容部内にインクが保
持される(図3(b1),(b2))。
【0047】さらにインク収容部のかなりのインクが外
部に導出される(図3(c1),(c2))と、前述と同様にイ
ンク収容部が変形し、インク収容部の中央部分が内方に
向かう安定した潰れかたが維持される。さらに、溶着部
104も、内壁102の変形規制部分となり、インクタ
ンク100の側面(円柱の側面)においては、ピンチオ
フ部104の近傍の領域よりも、ピンチオフ部から遠い
領域の方が先に変形を始め、外壁101から離間する。
部に導出される(図3(c1),(c2))と、前述と同様にイ
ンク収容部が変形し、インク収容部の中央部分が内方に
向かう安定した潰れかたが維持される。さらに、溶着部
104も、内壁102の変形規制部分となり、インクタ
ンク100の側面(円柱の側面)においては、ピンチオ
フ部104の近傍の領域よりも、ピンチオフ部から遠い
領域の方が先に変形を始め、外壁101から離間する。
【0048】しかし、上記の内壁変形規制部分だけで
は、インク供給部103近傍の内壁102が変形するこ
とでインク供給部103を塞いでしまい、インク収容部
に収容されたインクを十分使いきることができなくなる
おそれがあるとも考えられる。しかしながら、インク供
給部103と側面との接合部にも軸が直交する2つの円
柱面による隅部が形成されており、この隅部は、インク
供給部103側の半径が小さいことによって、内壁10
2の変形に対して強い抵抗力を示す。また、インク供給
部103は、略円柱であるインクタンク100の高さ方
向にほぼ1/2の位置でその側面に設けられており、後
述するように、インクタンクの高さ(円柱の高さ)を
h、インクタンクの直径(円柱の直径)をdとするとh
<d、好ましくはh≦d/4であることから、インク供
給部103から底面までの距離は最大で底面の直径dの
半分、好ましい条件では底面の直径の8分の1以下とな
り、このことも、インク供給部103の近傍の内壁10
2が優先的に変形することを抑止している。h≦d/4
のとき、底面は最大面積を有する面となっているので、
よりスムーズに変形が行われる。
は、インク供給部103近傍の内壁102が変形するこ
とでインク供給部103を塞いでしまい、インク収容部
に収容されたインクを十分使いきることができなくなる
おそれがあるとも考えられる。しかしながら、インク供
給部103と側面との接合部にも軸が直交する2つの円
柱面による隅部が形成されており、この隅部は、インク
供給部103側の半径が小さいことによって、内壁10
2の変形に対して強い抵抗力を示す。また、インク供給
部103は、略円柱であるインクタンク100の高さ方
向にほぼ1/2の位置でその側面に設けられており、後
述するように、インクタンクの高さ(円柱の高さ)を
h、インクタンクの直径(円柱の直径)をdとするとh
<d、好ましくはh≦d/4であることから、インク供
給部103から底面までの距離は最大で底面の直径dの
半分、好ましい条件では底面の直径の8分の1以下とな
り、このことも、インク供給部103の近傍の内壁10
2が優先的に変形することを抑止している。h≦d/4
のとき、底面は最大面積を有する面となっているので、
よりスムーズに変形が行われる。
【0049】図3(c1),(c2)の状態では、内壁102の
隅部が対応する外壁の隅部から分離可能な状態で位置し
ており、1対の底面がほぼ同時に変形するので、これら
底面がその中央部領域で相互に接触するようになる。図
3(c1)において、接触部には網状のハッチングが施され
ている。そしてこの接触部分は、さらなるインクの導出
によりさらに広がるようになる。すなわち、このインク
タンク100は、インクを導出するときに、底面と側面
とが形成する稜(エッジ)が折れ曲がる前に、1対の底
面が相互に接触することになる。
隅部が対応する外壁の隅部から分離可能な状態で位置し
ており、1対の底面がほぼ同時に変形するので、これら
底面がその中央部領域で相互に接触するようになる。図
3(c1)において、接触部には網状のハッチングが施され
ている。そしてこの接触部分は、さらなるインクの導出
によりさらに広がるようになる。すなわち、このインク
タンク100は、インクを導出するときに、底面と側面
とが形成する稜(エッジ)が折れ曲がる前に、1対の底
面が相互に接触することになる。
【0050】やがてインク収容部に収容されていたイン
クのほぼ全体を使い終える(以下、最終状態と称する)
が、この時の状態を図3(d1),(d2)に示す。この状態に
おいて、インク収容部の接触部分はインク収容部のほぼ
全域にわたり、内壁102の隅部は、インク供給部10
3と側面とがなす隅部を除いて、外壁101の隅部から
完全に離れるようになる。なお、インク供給部103と
側面とがなす隅部は、最終状態においても対応する外壁
の隅部に分離可能な状態で位置しており、最後まで内壁
の変形規制部分となる。
クのほぼ全体を使い終える(以下、最終状態と称する)
が、この時の状態を図3(d1),(d2)に示す。この状態に
おいて、インク収容部の接触部分はインク収容部のほぼ
全域にわたり、内壁102の隅部は、インク供給部10
3と側面とがなす隅部を除いて、外壁101の隅部から
完全に離れるようになる。なお、インク供給部103と
側面とがなす隅部は、最終状態においても対応する外壁
の隅部に分離可能な状態で位置しており、最後まで内壁
の変形規制部分となる。
【0051】さらにこの最終状態では、内壁102の厚
さによっては溶着部104が外壁101から離れること
が起こりうるが、その場合、溶着部104は長さ成分を
持っているため、変形する方向は限定される。したがっ
て、溶着部104が外壁101から外れる場合でも、そ
の変形は不規則ではなく、バランスをとりながら変形を
行うことになる。
さによっては溶着部104が外壁101から離れること
が起こりうるが、その場合、溶着部104は長さ成分を
持っているため、変形する方向は限定される。したがっ
て、溶着部104が外壁101から外れる場合でも、そ
の変形は不規則ではなく、バランスをとりながら変形を
行うことになる。
【0052】本実施の形態のインクタンク100のイン
ク収容部にインクを収容し、インク供給部103からイ
ンクを導出したときの変化は以上の通りであり、円柱の
2つの底面から変形をはじめ、底面と側面が形成するエ
ッジが折れ曲がる前に1対の底面が相互に接触し、イン
ク供給部を有する面により構成される隅部以外の隅部が
移動することで、インクタンクの変形の際に変形の優先
順位を有する構成となっている。
ク収容部にインクを収容し、インク供給部103からイ
ンクを導出したときの変化は以上の通りであり、円柱の
2つの底面から変形をはじめ、底面と側面が形成するエ
ッジが折れ曲がる前に1対の底面が相互に接触し、イン
ク供給部を有する面により構成される隅部以外の隅部が
移動することで、インクタンクの変形の際に変形の優先
順位を有する構成となっている。
【0053】本実施の形態のインクタンク100は、本
出願人による上述した多角柱状の液体収納容器に比べ、
優先的に変形する面が円柱の底面であって円形であるの
で、内壁の変形に際して全隅部の変形が均一となるとと
もに、変形する面(多角柱状の場合には最大面積面、こ
のインクタンクでは底面)の中心部の変形がより一層滑
らかとなる。
出願人による上述した多角柱状の液体収納容器に比べ、
優先的に変形する面が円柱の底面であって円形であるの
で、内壁の変形に際して全隅部の変形が均一となるとと
もに、変形する面(多角柱状の場合には最大面積面、こ
のインクタンクでは底面)の中心部の変形がより一層滑
らかとなる。
【0054】なお、本実施の形態のインクタンクの場
合、1対の底面が相互に接する必要があるため、インク
タンクの高さ(円柱の高さ)をd、インクタンクの直径
(円柱の直径)をdとすると、h<dでなくてはならな
い。そして、上述したような各隅部の滑らかな変形をよ
り確実なものとするためには、底面が最大面積面となる
ために、h≦d/4であることが望ましい。
合、1対の底面が相互に接する必要があるため、インク
タンクの高さ(円柱の高さ)をd、インクタンクの直径
(円柱の直径)をdとすると、h<dでなくてはならな
い。そして、上述したような各隅部の滑らかな変形をよ
り確実なものとするためには、底面が最大面積面となる
ために、h≦d/4であることが望ましい。
【0055】ここで、安定した負圧発生機構の一つであ
る、略円柱により構成されているインクタンク外壁の底
面の少なくとも一つにおいて、内壁と固定されていない
ことについて、さらにに詳しく説明する。
る、略円柱により構成されているインクタンク外壁の底
面の少なくとも一つにおいて、内壁と固定されていない
ことについて、さらにに詳しく説明する。
【0056】上記の構成において、インクジェット記録
ヘッドからのインクの吐出により、インク収容部内のイ
ンクが減少すると、インクタンクの内壁は、前述した変
形を規制する構成の条件下で、いちばん変形しやすいと
ころから変形をはじめようとする。本実施の形態では、
円柱により構成されているインクタンク外壁の1対の底
面のうちの少なくとも一方が内壁と固定されていないこ
とで、この面に対応する内壁面の、ほぼ中央部分から変
形がはじまる。
ヘッドからのインクの吐出により、インク収容部内のイ
ンクが減少すると、インクタンクの内壁は、前述した変
形を規制する構成の条件下で、いちばん変形しやすいと
ころから変形をはじめようとする。本実施の形態では、
円柱により構成されているインクタンク外壁の1対の底
面のうちの少なくとも一方が内壁と固定されていないこ
とで、この面に対応する内壁面の、ほぼ中央部分から変
形がはじまる。
【0057】この面は実質的に平面形状をなしているの
で、インク収容部のインクの減少量に応じて、対向する
面に接する方向に一様に連続して変形を行う。したがっ
て、吐出時及び非吐出時にインク収容部の不連続に大き
い変形がなく、インクジェット記録装置に用いられるイ
ンクタンクとして最適な、より一層安定した負圧の保持
及び、インク吐出時の負圧の安定化を実現することが可
能である。さらに本実施の形態のように、対向する一対
の底面がともに内壁と外壁との接合部分を有さず容易に
剥離可能であると、2つの底面がほぼ同時に変形を行う
ので、負圧の保持及びインク吐出時の負圧の安定化をよ
り一層図ることができる。
で、インク収容部のインクの減少量に応じて、対向する
面に接する方向に一様に連続して変形を行う。したがっ
て、吐出時及び非吐出時にインク収容部の不連続に大き
い変形がなく、インクジェット記録装置に用いられるイ
ンクタンクとして最適な、より一層安定した負圧の保持
及び、インク吐出時の負圧の安定化を実現することが可
能である。さらに本実施の形態のように、対向する一対
の底面がともに内壁と外壁との接合部分を有さず容易に
剥離可能であると、2つの底面がほぼ同時に変形を行う
ので、負圧の保持及びインク吐出時の負圧の安定化をよ
り一層図ることができる。
【0058】本発明の液体収納容器をインクジェット記
録用のインクタンクに適用した場合、このインクタンク
の容積は、最大で500cm3、一般的に用いられる範
囲では約5〜100cm3である。
録用のインクタンクに適用した場合、このインクタンク
の容積は、最大で500cm3、一般的に用いられる範
囲では約5〜100cm3である。
【0059】上述したように、インクタンク100の内
壁102は、隅部よりも内壁面の中央部近傍の方が厚い
ことが望ましいが、本発明者らの行った実験の結果か
ら、より好ましい膜厚の条件としては、内壁面の中央部
近傍の厚さが100〜250μm、角部近傍の厚さが2
0〜80μmのものが、特に安定した負圧を発生できる
ことが分かった。
壁102は、隅部よりも内壁面の中央部近傍の方が厚い
ことが望ましいが、本発明者らの行った実験の結果か
ら、より好ましい膜厚の条件としては、内壁面の中央部
近傍の厚さが100〜250μm、角部近傍の厚さが2
0〜80μmのものが、特に安定した負圧を発生できる
ことが分かった。
【0060】以下、インク収容部における負圧について
説明する。負圧には、インクを外部に導出していない場
合にも生じる静負圧と、内部のインクが外部に導出され
る場合などに生じる動負圧とがあり、静負圧と動負圧と
を加えたものが全負圧である。ここでインク収容部にお
ける負圧には、以下の3点が求められる。
説明する。負圧には、インクを外部に導出していない場
合にも生じる静負圧と、内部のインクが外部に導出され
る場合などに生じる動負圧とがあり、静負圧と動負圧と
を加えたものが全負圧である。ここでインク収容部にお
ける負圧には、以下の3点が求められる。
【0061】1点目は、インクタンクがその製品出荷時
において、大気圧に対して約+2〜−60mm Aq.程
度、より望ましくは−2〜−30mm Aq.程度の初期
静負圧を有することである。製品出荷時において内圧が
+の値を示しているものについては、例えば、記録装置
本体において初期回復動作を行うことにより負圧をより
望ましい範囲におさめることができる。ここで、製品出
荷時の状態とは、初期状態、すなわち図3(a1),(a2)の
状態に限られるものではなく、大気圧に対する負圧の条
件を満たせば、図3(b1),(b2)に示すように、インク収
容部のインク最大収容可能量に対してわずかかに少ない
量のインクが注入されている状態であってもよい。
において、大気圧に対して約+2〜−60mm Aq.程
度、より望ましくは−2〜−30mm Aq.程度の初期
静負圧を有することである。製品出荷時において内圧が
+の値を示しているものについては、例えば、記録装置
本体において初期回復動作を行うことにより負圧をより
望ましい範囲におさめることができる。ここで、製品出
荷時の状態とは、初期状態、すなわち図3(a1),(a2)の
状態に限られるものではなく、大気圧に対する負圧の条
件を満たせば、図3(b1),(b2)に示すように、インク収
容部のインク最大収容可能量に対してわずかかに少ない
量のインクが注入されている状態であってもよい。
【0062】2点目は、記録を行っているときと行って
いないときのインクタンクの圧力変化が少ないこと、す
なわち静負圧と全負圧の差が少ないことであり、これは
動負圧をなるべく小さくすることにより解決される。こ
こで、本実施の形態におけるインクタンクは、インク収
容部に多孔質体を用いる場合に見られるようなインク収
容部そのものの動負圧は無視することができるので、結
果として、動負圧を小さくすることが容易に実現可能な
構成となっている。
いないときのインクタンクの圧力変化が少ないこと、す
なわち静負圧と全負圧の差が少ないことであり、これは
動負圧をなるべく小さくすることにより解決される。こ
こで、本実施の形態におけるインクタンクは、インク収
容部に多孔質体を用いる場合に見られるようなインク収
容部そのものの動負圧は無視することができるので、結
果として、動負圧を小さくすることが容易に実現可能な
構成となっている。
【0063】そして3点目は、初期状態から最終状態ま
での間、インク収容部内部に存在するインク量の変化に
伴う静負圧の変化が少ないことである。単純にインク収
容部内部にインクを充填したものでは、インク収容部内
に存在するインク量に対して静負圧は線形あるいは非線
形に変化し、かつその変化の割合も大きなものとなって
しまうが、本実施の形態のインクタンクは、初期状態か
ら最終状態直前まで静負圧の変化の割合が少なく、ほぼ
安定した静負圧を実現しており、優れた特性を示してい
る。
での間、インク収容部内部に存在するインク量の変化に
伴う静負圧の変化が少ないことである。単純にインク収
容部内部にインクを充填したものでは、インク収容部内
に存在するインク量に対して静負圧は線形あるいは非線
形に変化し、かつその変化の割合も大きなものとなって
しまうが、本実施の形態のインクタンクは、初期状態か
ら最終状態直前まで静負圧の変化の割合が少なく、ほぼ
安定した静負圧を実現しており、優れた特性を示してい
る。
【0064】したがって、インクジェット記録分野特有
の条件である安定した負圧の発生に関しては、本実施の
形態のインクタンク100は十分にその機能を果たして
いるといえ、特に、その体積使用効率も高いことから、
現在の主流である小型のインクジェット記録装置に適し
ているといえる。
の条件である安定した負圧の発生に関しては、本実施の
形態のインクタンク100は十分にその機能を果たして
いるといえ、特に、その体積使用効率も高いことから、
現在の主流である小型のインクジェット記録装置に適し
ているといえる。
【0065】次に、上述した本実施の形態のインクタン
ク100の製造方法について、詳細に説明する。
ク100の製造方法について、詳細に説明する。
【0066】本実施の形態のインクタンク100は、成
形樹脂材料からなる二重壁構造を採用し、外壁101を
厚くして強度を持たせ、一方で、内壁102に柔らかい
材質を用い、さらに薄くすることで内部に収容されたイ
ンクの体積変動に追従可能としている。それぞれの壁に
用いられる材質としては、内壁を耐インク性を持つもの
とし、外壁を耐衝撃性等を持つものとすることが望まし
い。
形樹脂材料からなる二重壁構造を採用し、外壁101を
厚くして強度を持たせ、一方で、内壁102に柔らかい
材質を用い、さらに薄くすることで内部に収容されたイ
ンクの体積変動に追従可能としている。それぞれの壁に
用いられる材質としては、内壁を耐インク性を持つもの
とし、外壁を耐衝撃性等を持つものとすることが望まし
い。
【0067】本実施の形態では、上述したように、イン
クタンク100を製造する方法として、ブローイングエ
アーを用いる多層ブロー成形を採用した。これは、実質
的に延伸していない樹脂によってインクタンク100の
壁(外壁101及び内壁102)を構成するためであ
り、これにより、インク収容部を構成するインクタンク
内壁をどの方向に対してもほぼ均一な負荷に耐えられる
ようにしている。したがって、特に、ある程度インクを
消費した状態でインクタンク内壁により収容されたイン
クがどの方向に揺動しても、確実にインクタンク内壁は
インクを保持することができ、総合的なインクタンクの
耐久性を向上させている。
クタンク100を製造する方法として、ブローイングエ
アーを用いる多層ブロー成形を採用した。これは、実質
的に延伸していない樹脂によってインクタンク100の
壁(外壁101及び内壁102)を構成するためであ
り、これにより、インク収容部を構成するインクタンク
内壁をどの方向に対してもほぼ均一な負荷に耐えられる
ようにしている。したがって、特に、ある程度インクを
消費した状態でインクタンク内壁により収容されたイン
クがどの方向に揺動しても、確実にインクタンク内壁は
インクを保持することができ、総合的なインクタンクの
耐久性を向上させている。
【0068】このブロー成形方法としては、インジェク
ションブローを用いる方法、ダイレクトブローを用いる
方法、ダブルウオールブローを用いる方法などがある。
ションブローを用いる方法、ダイレクトブローを用いる
方法、ダブルウオールブローを用いる方法などがある。
【0069】以下、本実施の形態でのダイレクトブロー
成形を用いる方法について、製造工程を詳細に説明す
る。
成形を用いる方法について、製造工程を詳細に説明す
る。
【0070】図4(a)〜(d)のそれぞれは、本実施の形態
でのインクタンクの製造工程を示す図、図5はインクタ
ンク製造手順を示すフローチャートである。また、図6
はインクタンクの製造工程におけるインクタンク100
の状態を示す概略図であり、添字1はインクタンクの底
面を、添字2は図1(a)のA−Aに相当する断面を示し
ている。
でのインクタンクの製造工程を示す図、図5はインクタ
ンク製造手順を示すフローチャートである。また、図6
はインクタンクの製造工程におけるインクタンク100
の状態を示す概略図であり、添字1はインクタンクの底
面を、添字2は図1(a)のA−Aに相当する断面を示し
ている。
【0071】図6(a)は、多層ブロー成形を行うために
内壁用樹脂と外壁用樹脂とで2重構造となっているパリ
ソン207を成形するためのアキュムレータヘッドを示
しており、このアキュムレータヘッドは、内壁樹脂を供
給する主アキュムレータ201、内壁樹脂を押し出す主
押出機202、外壁樹脂を供給する副アキュムレータ2
03、外壁樹脂を押し出す副押出機204を有してい
る。
内壁用樹脂と外壁用樹脂とで2重構造となっているパリ
ソン207を成形するためのアキュムレータヘッドを示
しており、このアキュムレータヘッドは、内壁樹脂を供
給する主アキュムレータ201、内壁樹脂を押し出す主
押出機202、外壁樹脂を供給する副アキュムレータ2
03、外壁樹脂を押し出す副押出機204を有してい
る。
【0072】インジェクションノズルを多層ノズルとし
て、内側の樹脂(内壁用樹脂)と外側の樹脂(外壁用樹
脂)を型内に同時に射出して第1、第2パリソンが一体
化したものを用意する。この場合、樹脂の供給は内側の
樹脂と外側の樹脂が接触していてもよく、全部が接触し
ていなくてもよく、あるいは樹脂の一部が接触するよう
なな構造でもよい。2つの樹脂が接触する場合には、内
側の樹脂と外側の樹脂の接触する面では樹脂同士が溶着
しない材質をそれぞれ選択するか、型に供給する際にど
ちらか一方の樹脂に化合物を加えることで分離可能に成
形することが必要である。また、インクに対する接液性
や形状により同系統の材質が必要となる場合には、内側
の樹脂の材質あるいは外側の樹脂の材質を多層構成とし
て接触面に異種材料が位置するように樹脂を供給しても
よい。なお、内側の樹脂の供給は全周均一であることが
理想であるが、部分的に薄くして内部圧力の変動に追従
しやすくしてもよい。部分的に薄くする方法は、インク
タンクの内部の構造により選択するが、型内に供給する
樹脂の供給方向に沿った構成とする。
て、内側の樹脂(内壁用樹脂)と外側の樹脂(外壁用樹
脂)を型内に同時に射出して第1、第2パリソンが一体
化したものを用意する。この場合、樹脂の供給は内側の
樹脂と外側の樹脂が接触していてもよく、全部が接触し
ていなくてもよく、あるいは樹脂の一部が接触するよう
なな構造でもよい。2つの樹脂が接触する場合には、内
側の樹脂と外側の樹脂の接触する面では樹脂同士が溶着
しない材質をそれぞれ選択するか、型に供給する際にど
ちらか一方の樹脂に化合物を加えることで分離可能に成
形することが必要である。また、インクに対する接液性
や形状により同系統の材質が必要となる場合には、内側
の樹脂の材質あるいは外側の樹脂の材質を多層構成とし
て接触面に異種材料が位置するように樹脂を供給しても
よい。なお、内側の樹脂の供給は全周均一であることが
理想であるが、部分的に薄くして内部圧力の変動に追従
しやすくしてもよい。部分的に薄くする方法は、インク
タンクの内部の構造により選択するが、型内に供給する
樹脂の供給方向に沿った構成とする。
【0073】これらにより供給される外壁用樹脂及び内
壁用樹脂は、リング205を介してダイ206に供給さ
れ(ステップ301,302)、第1及び第2のパリソ
ンが一体となったパリソン207が形成される(ステッ
プ303)。次に、一体となったパリソン207に対し
て、これを挟むように配置された金型208が図4(b)
に示す状態から図4(c)に示す状態となるように移動し
てパリソン207を挟み込む(ステップ304)。続い
て、図4(c)に示すように、エアノズル209よりエア
の注入がなされて金型208に合った形状にブロー成形
される(ステップ305)。この時のインクタンクの状
態の模式図を図6(a1),(a2)に示す。この時、内壁と外
壁とは隙間なく密着されたものとなっている。また、成
型時において型の温度を基準温度に対して±30℃程度
の範囲で温度調節を行うと、製造時におけるインクタン
クの各壁の厚みの個体差によるばらつきを減らすことが
できるのでより望ましい。
壁用樹脂は、リング205を介してダイ206に供給さ
れ(ステップ301,302)、第1及び第2のパリソ
ンが一体となったパリソン207が形成される(ステッ
プ303)。次に、一体となったパリソン207に対し
て、これを挟むように配置された金型208が図4(b)
に示す状態から図4(c)に示す状態となるように移動し
てパリソン207を挟み込む(ステップ304)。続い
て、図4(c)に示すように、エアノズル209よりエア
の注入がなされて金型208に合った形状にブロー成形
される(ステップ305)。この時のインクタンクの状
態の模式図を図6(a1),(a2)に示す。この時、内壁と外
壁とは隙間なく密着されたものとなっている。また、成
型時において型の温度を基準温度に対して±30℃程度
の範囲で温度調節を行うと、製造時におけるインクタン
クの各壁の厚みの個体差によるばらつきを減らすことが
できるのでより望ましい。
【0074】次に、インク供給部以外での内壁102と
外壁101との剥離を行う(ステップ306)。この剥
離の方法としては、例えば真空引きによる方法があり、
真空引きによる場合のこのときのインクタンクの状態の
概略図が図6(b1),(b2)に示されている。真空引きを行
う以外の内壁と外壁の剥離の方法としては、内壁と外壁
を構成する成形樹脂に、熱膨張率(収縮率)の異なる材
料を用いる方法が挙げられる。この場合は、ブロー成形
後、成形物の温度が下がることにより自動的に剥離させ
ることが可能となり、工程数を減少させることができ
る。また同様に、ブロー成型時にパリソンを型によって
挟んだ部分に対し、成形後に外力をかけて内壁と外壁を
剥離させ、その隙間を空気に連通させることにより大気
連通口として用いることができ、これはインクジェット
用のインク収容容器としては工程数を少なくできること
からより好ましい。
外壁101との剥離を行う(ステップ306)。この剥
離の方法としては、例えば真空引きによる方法があり、
真空引きによる場合のこのときのインクタンクの状態の
概略図が図6(b1),(b2)に示されている。真空引きを行
う以外の内壁と外壁の剥離の方法としては、内壁と外壁
を構成する成形樹脂に、熱膨張率(収縮率)の異なる材
料を用いる方法が挙げられる。この場合は、ブロー成形
後、成形物の温度が下がることにより自動的に剥離させ
ることが可能となり、工程数を減少させることができ
る。また同様に、ブロー成型時にパリソンを型によって
挟んだ部分に対し、成形後に外力をかけて内壁と外壁を
剥離させ、その隙間を空気に連通させることにより大気
連通口として用いることができ、これはインクジェット
用のインク収容容器としては工程数を少なくできること
からより好ましい。
【0075】このように内壁102と外壁101を剥離
させた後、インクの注入を行う(ステップ307)。こ
の時、インクの注入を行う前に加圧空気によりインク収
容部を初期状態とほぼ同じ形にし(図6(c1),(c2))、
その後にインク注入を行ってもよい。また、インク収容
部を初期状態と同じ形にするときに、インクを加圧によ
り注入してもよい。また、注入するインクの量につい
て、インク収容部の体積の約90%の量を注入すると、
インクタンク100の置かれる環境の変化に容易に対応
させることができ、外力、温度変化、気圧の変化からイ
ンクが外部に漏れる事を防ぐことができる。インクを注
入し終えた後のインクタンク100の状態の概略図が図
6(d1),(d2)に示されている。この時のインクタンク1
00は、内壁と外壁とがインクの導出により分離可能な
状態になっている。そして、インクを注入した後に、イ
ンク供給部103に対してインク導出許可部材106を
取り付ける(ステップ308)。
させた後、インクの注入を行う(ステップ307)。こ
の時、インクの注入を行う前に加圧空気によりインク収
容部を初期状態とほぼ同じ形にし(図6(c1),(c2))、
その後にインク注入を行ってもよい。また、インク収容
部を初期状態と同じ形にするときに、インクを加圧によ
り注入してもよい。また、注入するインクの量につい
て、インク収容部の体積の約90%の量を注入すると、
インクタンク100の置かれる環境の変化に容易に対応
させることができ、外力、温度変化、気圧の変化からイ
ンクが外部に漏れる事を防ぐことができる。インクを注
入し終えた後のインクタンク100の状態の概略図が図
6(d1),(d2)に示されている。この時のインクタンク1
00は、内壁と外壁とがインクの導出により分離可能な
状態になっている。そして、インクを注入した後に、イ
ンク供給部103に対してインク導出許可部材106を
取り付ける(ステップ308)。
【0076】上記のブロー成形では、パリソン207は
粘性がある状態で加工されるため、内壁用樹脂、外壁用
樹脂ともに配向性を持たないものとなる。
粘性がある状態で加工されるため、内壁用樹脂、外壁用
樹脂ともに配向性を持たないものとなる。
【0077】また、ブロー成形前の内壁用樹脂、外壁用
樹脂の厚さをそれぞれt,Tとすると、ブロー成形後の
厚さt1,T1は、それぞれ厚さt,Tよりも薄くなる。外
壁樹脂および内壁樹脂の厚さにおける関係は、本発明の
趣旨からT1>t1となり、T 1>t1となるように成形し
た。
樹脂の厚さをそれぞれt,Tとすると、ブロー成形後の
厚さt1,T1は、それぞれ厚さt,Tよりも薄くなる。外
壁樹脂および内壁樹脂の厚さにおける関係は、本発明の
趣旨からT1>t1となり、T 1>t1となるように成形し
た。
【0078】ブロー成形を用いることにより、製造時の
工程数の減少と、部品点数を少なくしたこと等による歩
留まりの向上だけでなく、図1に示したように、インク
タンク外壁101の形状に沿って、外壁101の隅部に
対応した位置に内壁102の隅部がくるように内壁10
2の形状を作ることができる。
工程数の減少と、部品点数を少なくしたこと等による歩
留まりの向上だけでなく、図1に示したように、インク
タンク外壁101の形状に沿って、外壁101の隅部に
対応した位置に内壁102の隅部がくるように内壁10
2の形状を作ることができる。
【0079】すなわち、インクを充填した初期状態で、
インクタンク外壁101に対してインクタンク内壁10
2が相似形となり、インクタンク内壁102を筐体とな
るインクタンク外壁101の形状に所定範囲の間隔で沿
わせることができるため、従来の筐体内部に袋状容器を
収容した場合にみられたデッドスペースをなくすことが
でき、インクタンク外壁内の単位体積あたりのインク収
容量を多くする(インク収容効率を高くする)ことがで
きる。
インクタンク外壁101に対してインクタンク内壁10
2が相似形となり、インクタンク内壁102を筐体とな
るインクタンク外壁101の形状に所定範囲の間隔で沿
わせることができるため、従来の筐体内部に袋状容器を
収容した場合にみられたデッドスペースをなくすことが
でき、インクタンク外壁内の単位体積あたりのインク収
容量を多くする(インク収容効率を高くする)ことがで
きる。
【0080】さらに、本実施の形態のような構造をとる
ことにより、インクの付着している内壁は外壁から剥離
しているとともに薄層であるため、容易に外壁から取出
して分別廃棄もしくは分別リサイクルが可能である。
ことにより、インクの付着している内壁は外壁から剥離
しているとともに薄層であるため、容易に外壁から取出
して分別廃棄もしくは分別リサイクルが可能である。
【0081】以下、ブロー成形によるインクタンク製造
について、補足説明を行う。
について、補足説明を行う。
【0082】前述のダイレクトブロー製造方法によって
形成された、互いに分離可能な外壁と内壁とは、円筒状
のパリソンをこのパリソンの軸方向とは直交する方向に
軸方向を有する略円柱状の金型を用いてエアーブローに
よって均一に膨張させることで、同様の構成をもってい
る。すなわち、前述した内壁は、容器を構成する底面の
中央近傍領域の厚みにくらべ隅部近傍の厚みの方が薄く
形成される。また外壁も同様に、容器を構成する底面の
中央近傍領域の厚みにくらべ隅部近傍の厚みの方が薄く
形成される。さらに、外壁に対して内壁は、上述したよ
うに、底面の中央部から底面の隅部に向かって徐々に減
少する厚み分布を有する外壁に積層されることで形成さ
れている。この結果、内壁は外壁の内面に対して一致す
る外面を有することになる。この内壁の外面は、外壁の
厚み分布に対して沿うため、内壁が形成するインク収納
部側に向かって凸となる。そして、内壁の内面は、上述
した内壁の厚み分布を有するので、より一層インク収納
部に向かって凸となる。これらの構造は、円柱状のイン
クタンクの両底面で特に前述した機能を発揮するため、
本発明としては、このような凸状形状は少なくとも底面
に存在すれば良く、その凸状形状も内壁面として2mm
以下で良く、内壁外面で1mm以下でよい。この凸状形
状は、小面積部では測定誤差範囲内になることもある
が、略円柱状のインクタンクの各面における変形優先順
位をもたらす1つの要因となるので、本発明にとって好
ましい条件の1つとなる。
形成された、互いに分離可能な外壁と内壁とは、円筒状
のパリソンをこのパリソンの軸方向とは直交する方向に
軸方向を有する略円柱状の金型を用いてエアーブローに
よって均一に膨張させることで、同様の構成をもってい
る。すなわち、前述した内壁は、容器を構成する底面の
中央近傍領域の厚みにくらべ隅部近傍の厚みの方が薄く
形成される。また外壁も同様に、容器を構成する底面の
中央近傍領域の厚みにくらべ隅部近傍の厚みの方が薄く
形成される。さらに、外壁に対して内壁は、上述したよ
うに、底面の中央部から底面の隅部に向かって徐々に減
少する厚み分布を有する外壁に積層されることで形成さ
れている。この結果、内壁は外壁の内面に対して一致す
る外面を有することになる。この内壁の外面は、外壁の
厚み分布に対して沿うため、内壁が形成するインク収納
部側に向かって凸となる。そして、内壁の内面は、上述
した内壁の厚み分布を有するので、より一層インク収納
部に向かって凸となる。これらの構造は、円柱状のイン
クタンクの両底面で特に前述した機能を発揮するため、
本発明としては、このような凸状形状は少なくとも底面
に存在すれば良く、その凸状形状も内壁面として2mm
以下で良く、内壁外面で1mm以下でよい。この凸状形
状は、小面積部では測定誤差範囲内になることもある
が、略円柱状のインクタンクの各面における変形優先順
位をもたらす1つの要因となるので、本発明にとって好
ましい条件の1つとなる。
【0083】次に、本発明においてインクタンクを構成
する成形樹脂について説明する。
する成形樹脂について説明する。
【0084】本発明のインクタンクは、インクを収容す
る内壁と、該内壁を覆う外壁との2重構造により構成さ
れている。したがって、内壁には、薄くしたときに可撓
性のあるもの、接液性に優れるもの、ガスに対する透過
性の低いものが、また外壁には、内壁を守るために強度
の強いものがそれぞれ望まれる。
る内壁と、該内壁を覆う外壁との2重構造により構成さ
れている。したがって、内壁には、薄くしたときに可撓
性のあるもの、接液性に優れるもの、ガスに対する透過
性の低いものが、また外壁には、内壁を守るために強度
の強いものがそれぞれ望まれる。
【0085】そこで、上述の実施の形態で述べたものと
同様の形状を持つインクタンクを、成形樹脂としてポリ
プロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂を用いて成形した。ここで、ポリフェニレン
エーテル樹脂はほとんど結晶構造を持たない非晶質であ
り、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂は少なくと
も部分的には結晶化しており、結晶性を有する。
同様の形状を持つインクタンクを、成形樹脂としてポリ
プロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂を用いて成形した。ここで、ポリフェニレン
エーテル樹脂はほとんど結晶構造を持たない非晶質であ
り、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂は少なくと
も部分的には結晶化しており、結晶性を有する。
【0086】結晶構造を持たない樹脂は一般に熱収縮率
が小さく、結晶部分を有する樹脂は一般に熱収縮率が大
きい。非晶質のものとして、プラスチックではポリスチ
レン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどが挙げら
れる。また、結晶性のものとは、所定の環境下において
ある割合で結晶部分を形成するものであって、ポリアセ
タール、ポリアミドなどが挙げられる。そして、結晶性
プラスチックには、ガラス転移温度(Tg:分子がミク
ロブラウン運動を開始し、性状がガラス状からゴム状に
移行する温度)と比較的明確な融点が存在する。一方、
非晶質プラスチックの場合は、ガラス転移温度は存在す
るが明確な融点は示さない。
が小さく、結晶部分を有する樹脂は一般に熱収縮率が大
きい。非晶質のものとして、プラスチックではポリスチ
レン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどが挙げら
れる。また、結晶性のものとは、所定の環境下において
ある割合で結晶部分を形成するものであって、ポリアセ
タール、ポリアミドなどが挙げられる。そして、結晶性
プラスチックには、ガラス転移温度(Tg:分子がミク
ロブラウン運動を開始し、性状がガラス状からゴム状に
移行する温度)と比較的明確な融点が存在する。一方、
非晶質プラスチックの場合は、ガラス転移温度は存在す
るが明確な融点は示さない。
【0087】プラスチックは、このガラス転移温度や融
点において機械的強度、比容積、比熱、熱膨張係数等が
急変するため、この性質を利用した材料の組み合わせを
選択することで、内側と外側の樹脂の剥離性を向上させ
ることができる。この一例は、前述した第1の実施の形
態のように、外側に非晶質であるポリフェニレンエーテ
ル樹脂を用い、内側に結晶性樹脂であるポリプロピレン
樹脂を用いることで、外側に機械的強度を有するもの、
内側に熱収縮の大きく柔らかいものが選択できる。
点において機械的強度、比容積、比熱、熱膨張係数等が
急変するため、この性質を利用した材料の組み合わせを
選択することで、内側と外側の樹脂の剥離性を向上させ
ることができる。この一例は、前述した第1の実施の形
態のように、外側に非晶質であるポリフェニレンエーテ
ル樹脂を用い、内側に結晶性樹脂であるポリプロピレン
樹脂を用いることで、外側に機械的強度を有するもの、
内側に熱収縮の大きく柔らかいものが選択できる。
【0088】また、ポリマー分子がC−C結合及びC−
H結合のみからなる炭化水素構造の場合には、一般に極
性が小さく、無極性ポリマーと呼ばれる。それに対して
O、S、N、ハロゲンなどの極性原子を多く含むものを
極性ポリマーと呼ぶが、極性ポリマーは分子内凝縮力が
大きくなり、樹脂の結合力が大きくなる。この性質を利
用して、無極性どうしの樹脂、無極性樹脂と極性樹脂の
組み合わせをすることで樹脂の剥離性を向上させること
が可能となる。
H結合のみからなる炭化水素構造の場合には、一般に極
性が小さく、無極性ポリマーと呼ばれる。それに対して
O、S、N、ハロゲンなどの極性原子を多く含むものを
極性ポリマーと呼ぶが、極性ポリマーは分子内凝縮力が
大きくなり、樹脂の結合力が大きくなる。この性質を利
用して、無極性どうしの樹脂、無極性樹脂と極性樹脂の
組み合わせをすることで樹脂の剥離性を向上させること
が可能となる。
【0089】また、本発明の液体収納容器の内壁に使用
される材料は、前述したようにポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂などが適用可能であるが、強度の観点か
ら、引張弾性率が15〜3000(kgf/cm2)程
度の条件を満たしていることが望ましい。この数値内に
おいて、容器の形状、厚み、望まれる負圧性能などの条
件により目的にあった範囲の材料を選択可能である。
される材料は、前述したようにポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂などが適用可能であるが、強度の観点か
ら、引張弾性率が15〜3000(kgf/cm2)程
度の条件を満たしていることが望ましい。この数値内に
おいて、容器の形状、厚み、望まれる負圧性能などの条
件により目的にあった範囲の材料を選択可能である。
【0090】《第2の実施の形態》次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。図7は第2の実施の形態のイ
ンクタンクの構成の模式的概略図であって、(a)は断面
図、(b)は底面図、(c)は図示Y方向から見た側面図であ
る。
の実施の形態を説明する。図7は第2の実施の形態のイ
ンクタンクの構成の模式的概略図であって、(a)は断面
図、(b)は底面図、(c)は図示Y方向から見た側面図であ
る。
【0091】このインクタンク110が上述の第1の実
施の形態のインクタンクと異なるところは、インク供給
部113の位置である。すなわち、インク供給部113
は、円柱の2つの底面のうちの一方の外周に近い部分に
設けられている。溶着部(ピンチオフ部)114a,1
14bとの関係で言えば、側面に設けられ対向する2つ
の溶着部114a,114bを結ぶ線上に対応する位置
に、インク供給部113が配置している。インク供給部
113にはインク導出許可部材116が設けられている
が、このインク導出許可部材116は、第1の実施の形
態と異なって、内壁112の内底面からいくぶん突出す
るように設けられている。
施の形態のインクタンクと異なるところは、インク供給
部113の位置である。すなわち、インク供給部113
は、円柱の2つの底面のうちの一方の外周に近い部分に
設けられている。溶着部(ピンチオフ部)114a,1
14bとの関係で言えば、側面に設けられ対向する2つ
の溶着部114a,114bを結ぶ線上に対応する位置
に、インク供給部113が配置している。インク供給部
113にはインク導出許可部材116が設けられている
が、このインク導出許可部材116は、第1の実施の形
態と異なって、内壁112の内底面からいくぶん突出す
るように設けられている。
【0092】このインクタンク110では、第1の実施
の形態のインクタンクと同様に、インクの蒸発防止、タ
ンク内圧力の均一化、インクの漏れ防止を実現するため
に、インクタンクの壁を外壁111と内壁112との2
重構造にし、内壁112が、その内部に収容されたイン
クの減少に起因する内部圧力変動に自由に追従して変形
する構成としている。また、インク供給部113を有す
る底面により形成される隅部は、内壁112の移動に対
する規制部となっている。
の形態のインクタンクと同様に、インクの蒸発防止、タ
ンク内圧力の均一化、インクの漏れ防止を実現するため
に、インクタンクの壁を外壁111と内壁112との2
重構造にし、内壁112が、その内部に収容されたイン
クの減少に起因する内部圧力変動に自由に追従して変形
する構成としている。また、インク供給部113を有す
る底面により形成される隅部は、内壁112の移動に対
する規制部となっている。
【0093】このインクタンク110では、内壁112
をピンチオフすることでよって形成される溶着部114
a,114bの近傍に生じる外壁111の隙間117を
空気取り入れ口として利用している。
をピンチオフすることでよって形成される溶着部114
a,114bの近傍に生じる外壁111の隙間117を
空気取り入れ口として利用している。
【0094】さらに本実施の形態は、外壁111の平面
形状である底面のうち少なくとも一つの底面が内壁11
2との接合部分を有さず、内壁112が外壁111から
容易に剥離可能であるという点では第1の実施の形態と
同様であるが、具体的には、インク供給部113に対向
する底面には内壁112と外壁111の接合部分が形成
されないようにしている。インク供給部113では、外
壁111と内壁112とは接合している。
形状である底面のうち少なくとも一つの底面が内壁11
2との接合部分を有さず、内壁112が外壁111から
容易に剥離可能であるという点では第1の実施の形態と
同様であるが、具体的には、インク供給部113に対向
する底面には内壁112と外壁111の接合部分が形成
されないようにしている。インク供給部113では、外
壁111と内壁112とは接合している。
【0095】このインクタンク110においては、イン
ク収容部のインクが使用されてインクタンクの内壁11
2が変形する際に、1対の底面が同時に変形する代り
に、インクタンク110の天井面、すなわちインク供給
部113に対向する方の底面からから変形が始まる。こ
の変形方向は鉛直下向きであり、かつ、インク供給部1
13から記録ヘッドへのインク供給方向と一致してい
る。したがって、本実施の形態においても、構成は異な
るものの、第1の実施の形態と同程度に安定したインク
の吐出及び負圧の保持を容易に実現することができる。
図8に、このインクタンク110のインク収容部にイン
クを収容し、インク供給部113からインクを導出した
ときの形状変化を(a)〜(d)の順に示す。ここでは、イン
クタンクの中央部の天井面に垂直な断面での変化を示
す。
ク収容部のインクが使用されてインクタンクの内壁11
2が変形する際に、1対の底面が同時に変形する代り
に、インクタンク110の天井面、すなわちインク供給
部113に対向する方の底面からから変形が始まる。こ
の変形方向は鉛直下向きであり、かつ、インク供給部1
13から記録ヘッドへのインク供給方向と一致してい
る。したがって、本実施の形態においても、構成は異な
るものの、第1の実施の形態と同程度に安定したインク
の吐出及び負圧の保持を容易に実現することができる。
図8に、このインクタンク110のインク収容部にイン
クを収容し、インク供給部113からインクを導出した
ときの形状変化を(a)〜(d)の順に示す。ここでは、イン
クタンクの中央部の天井面に垂直な断面での変化を示
す。
【0096】図8(a)は初期状態を表わす図であり、イ
ンクタンク110の内壁112の隅部に外壁111の隅
部が対応して位置しており、内壁112と外壁111は
分離可能な状態になっている。一対の底面のうち図示下
側の面にインク供給部113が存在し、他方が天井面と
なっている。
ンクタンク110の内壁112の隅部に外壁111の隅
部が対応して位置しており、内壁112と外壁111は
分離可能な状態になっている。一対の底面のうち図示下
側の面にインク供給部113が存在し、他方が天井面と
なっている。
【0097】インク供給部113からインクの導出が始
まると、図8(b)に示すように、インクタンク外壁の天
井面に対応する内壁面の中央部から変形が始まる。この
時、内壁112の隅部のうち、天井面に対応する内壁面
より構成される隅部の位置は、対応する外壁111の隅
部から離れはじめ、外壁111に沿って下方に移動しは
じめる。この時、移動をはじめた隅部は、内壁112の
変形をある程度規制するので、外壁111の隅部とあわ
せて、天井面に対応する内壁面が初期状態の形状に戻ろ
うとする力を発生させ、その結果、インク収容部に負圧
が発生する。このとき、第1の実施の形態と同様、隙間
117(空気取り入れ口)から内壁112と外壁111
との間に空気が導入され、内壁112の変形を阻害する
ことなくインク使用時における安定した負圧の維持を図
る働きをする。
まると、図8(b)に示すように、インクタンク外壁の天
井面に対応する内壁面の中央部から変形が始まる。この
時、内壁112の隅部のうち、天井面に対応する内壁面
より構成される隅部の位置は、対応する外壁111の隅
部から離れはじめ、外壁111に沿って下方に移動しは
じめる。この時、移動をはじめた隅部は、内壁112の
変形をある程度規制するので、外壁111の隅部とあわ
せて、天井面に対応する内壁面が初期状態の形状に戻ろ
うとする力を発生させ、その結果、インク収容部に負圧
が発生する。このとき、第1の実施の形態と同様、隙間
117(空気取り入れ口)から内壁112と外壁111
との間に空気が導入され、内壁112の変形を阻害する
ことなくインク使用時における安定した負圧の維持を図
る働きをする。
【0098】さらにインクが導出されると、図8(c)に
示すように、天井面に対応する内壁面の変形が促進さ
れ、天井面に対応する内壁面により構成される内壁11
2の隅部が、外壁111の隅部から完全に離れるように
なる。一方、インク供給部113を有する底面に対応す
る内壁面はほとんど変形しない。これは、第1の実施の
形態の場合と同様、インク供給部113によって内壁1
11の動きが規制されているからであり、インク供給部
113側の底面の内壁の隅部が対応する外壁の隅部に分
離可能な状態で位置することになる。
示すように、天井面に対応する内壁面の変形が促進さ
れ、天井面に対応する内壁面により構成される内壁11
2の隅部が、外壁111の隅部から完全に離れるように
なる。一方、インク供給部113を有する底面に対応す
る内壁面はほとんど変形しない。これは、第1の実施の
形態の場合と同様、インク供給部113によって内壁1
11の動きが規制されているからであり、インク供給部
113側の底面の内壁の隅部が対応する外壁の隅部に分
離可能な状態で位置することになる。
【0099】さらにインクが導出され、図8(d)に示す
最終状態となると、天井面に対応する内壁面と、インク
供給部との面が接する程度にまで変形する。この時、天
井面に対応する内壁面により形成される隅部はさらに変
形し、天井面側の外壁111から完全に離れるようにな
る。ここで、天井面に対応する内壁面により、インク供
給部113がインク収容部側から塞がれるおそれがある
が、本実施の形態においては、インク導出許可部材11
6は、その先端部が内壁112の底面から突出するよう
にインク供給部113に装着されている。これは、対向
する内壁112同士がインク供給部113の周囲におい
て密着してインクの供給が遮断されることの防止を図る
ためのもので、このような構成とすることにより、図8
(d)に示すように、インク導出許可部材116の上面が
内壁112に塞がれてもインクはその周壁から流入する
こととなり、インクの供給が途絶えることはない。ま
た、この場合、インクは周壁からのみ流入するため、図
8(a)〜(c)に示す状態とはインク供給条件が異なるもの
とはなるが、負圧がほぼ一定であることから、図8(a)
〜(c)に示される状態とほぼ均一なインク供給が行われ
る。
最終状態となると、天井面に対応する内壁面と、インク
供給部との面が接する程度にまで変形する。この時、天
井面に対応する内壁面により形成される隅部はさらに変
形し、天井面側の外壁111から完全に離れるようにな
る。ここで、天井面に対応する内壁面により、インク供
給部113がインク収容部側から塞がれるおそれがある
が、本実施の形態においては、インク導出許可部材11
6は、その先端部が内壁112の底面から突出するよう
にインク供給部113に装着されている。これは、対向
する内壁112同士がインク供給部113の周囲におい
て密着してインクの供給が遮断されることの防止を図る
ためのもので、このような構成とすることにより、図8
(d)に示すように、インク導出許可部材116の上面が
内壁112に塞がれてもインクはその周壁から流入する
こととなり、インクの供給が途絶えることはない。ま
た、この場合、インクは周壁からのみ流入するため、図
8(a)〜(c)に示す状態とはインク供給条件が異なるもの
とはなるが、負圧がほぼ一定であることから、図8(a)
〜(c)に示される状態とほぼ均一なインク供給が行われ
る。
【0100】上記のように、インク供給部113に、イ
ンク導出許可部材116として多孔質部材あるいは繊維
部材をその一部がインク収容部側に含まれるように介在
させることで、インク収容部側に突出した部分と、天井
面に対応する内壁面との間に形成される隙間から、多孔
質部材あるいは繊維部材のインクのメニスカス力によ
り、内部のインクを確実に導出することができる。
ンク導出許可部材116として多孔質部材あるいは繊維
部材をその一部がインク収容部側に含まれるように介在
させることで、インク収容部側に突出した部分と、天井
面に対応する内壁面との間に形成される隙間から、多孔
質部材あるいは繊維部材のインクのメニスカス力によ
り、内部のインクを確実に導出することができる。
【0101】この最終状態においても、インク供給部1
13側の内壁面により構成される隅部は、対応する外壁
111の隅部と分離可能な状態に位置しており、その結
果、インク供給部113を有する面の内壁面はほとんど
変形しない。
13側の内壁面により構成される隅部は、対応する外壁
111の隅部と分離可能な状態に位置しており、その結
果、インク供給部113を有する面の内壁面はほとんど
変形しない。
【0102】以上のように、インク供給部113を一対
の底面のうちの一方に設けることにより、初期状態から
最終状態まで負圧を安定して保つことが可能となり、ま
た使用効率にも優れる構成とすることができる。なお、
この実施の形態では、天井面側の内壁112が主として
変形してインク供給部113側の底面と接することにな
るため、インクタンクの高さ(円柱の高さ)をd、イン
クタンクの直径(円柱の直径)をdとすると、h<d/
2でなくてはならない。そして、上述したような滑らか
な変形をより確実なものとするためには、h≦d/4で
あることが望ましい。
の底面のうちの一方に設けることにより、初期状態から
最終状態まで負圧を安定して保つことが可能となり、ま
た使用効率にも優れる構成とすることができる。なお、
この実施の形態では、天井面側の内壁112が主として
変形してインク供給部113側の底面と接することにな
るため、インクタンクの高さ(円柱の高さ)をd、イン
クタンクの直径(円柱の直径)をdとすると、h<d/
2でなくてはならない。そして、上述したような滑らか
な変形をより確実なものとするためには、h≦d/4で
あることが望ましい。
【0103】次に、この第2の実施の形態のインクタン
ク110の製造方法について説明する。ここでの製造方
法は、第1の実施の形態の場合と同様に、ブロー成形に
よる製造方法であるが、第1の実施の形態ではパリソン
供給方向にインク供給部が存在し、エアの吹き込み口を
インク供給部としているのに対し、本実施の形態では、
インク供給部113はパリソン供給方向とは異なるた
め、エアの吹き込み口を溶着する工程と、インク供給部
113を設ける工程が必要になる。エアの吹き込み口は
溶着部114a,114bのいずれとしてもよいが、本
実施の形態では114bをエアの吹込み口として利用
し、成形後に溶着部114bで内壁112を溶着させて
いる。これは、第1の実施の形態と同様にインク供給部
をパリソン供給方向と一致させる場合、パリソン供給方
向に対して該方向と直交する方向、すなわち溶着部を有
する方向にインクタンクの底面を設けるより、エアの吹
き込み口を溶着する工程とインク供給部を設ける工程と
を増やす方が、より容易に第2の実施の形態のインクタ
ンクを製造することが出来るためである。
ク110の製造方法について説明する。ここでの製造方
法は、第1の実施の形態の場合と同様に、ブロー成形に
よる製造方法であるが、第1の実施の形態ではパリソン
供給方向にインク供給部が存在し、エアの吹き込み口を
インク供給部としているのに対し、本実施の形態では、
インク供給部113はパリソン供給方向とは異なるた
め、エアの吹き込み口を溶着する工程と、インク供給部
113を設ける工程が必要になる。エアの吹き込み口は
溶着部114a,114bのいずれとしてもよいが、本
実施の形態では114bをエアの吹込み口として利用
し、成形後に溶着部114bで内壁112を溶着させて
いる。これは、第1の実施の形態と同様にインク供給部
をパリソン供給方向と一致させる場合、パリソン供給方
向に対して該方向と直交する方向、すなわち溶着部を有
する方向にインクタンクの底面を設けるより、エアの吹
き込み口を溶着する工程とインク供給部を設ける工程と
を増やす方が、より容易に第2の実施の形態のインクタ
ンクを製造することが出来るためである。
【0104】《第3の実施の形態》次に、本発明の第3
の実施の形態を説明する。図9は第3の実施の形態のイ
ンクタンクの構成の模式的概略図であって、(a)は断面
図、(b)は底面図である。
の実施の形態を説明する。図9は第3の実施の形態のイ
ンクタンクの構成の模式的概略図であって、(a)は断面
図、(b)は底面図である。
【0105】このインクタンク120が上述の第1の実
施の形態のインクタンクと異なるところは、インク供給
部123の位置と溶着部124a,124bの位置であ
る。すなわち、溶着部124a,124bは、円柱状の
インクタンク120の1対の底面の中央にそれぞれ位置
し、またインク供給部123も、一対の底面のうちの一
方の中央部に設けられている。したがって、一方の溶着
部124aはインク供給部123の位置にある。インク
供給部123にはインク導出許可部材126が設けられ
ているが、このインク導出許可部材126は、第2の実
施の形態の場合と同様に、内壁122の内底面からいく
ぶん突出するように設けられている。
施の形態のインクタンクと異なるところは、インク供給
部123の位置と溶着部124a,124bの位置であ
る。すなわち、溶着部124a,124bは、円柱状の
インクタンク120の1対の底面の中央にそれぞれ位置
し、またインク供給部123も、一対の底面のうちの一
方の中央部に設けられている。したがって、一方の溶着
部124aはインク供給部123の位置にある。インク
供給部123にはインク導出許可部材126が設けられ
ているが、このインク導出許可部材126は、第2の実
施の形態の場合と同様に、内壁122の内底面からいく
ぶん突出するように設けられている。
【0106】このインクタンク120では、上述の各実
施の形態のインクタンクと同様に、インクの蒸発防止、
タンク内圧力の均一化、インクの漏れ防止を実現するた
めに、インクタンクの壁を外壁121と内壁122との
2重構造にし、内壁122が、その内部に収容されたイ
ンクの減少に起因する内部圧力変動に自由に追従して変
形する構成としている。また、インク供給部123を有
する底面により形成される隅部と、インク供給部123
に対応する面に形成されている溶着部124bは、内壁
122の移動に対する規制部となっている。なお、この
インクタンク120では、内壁122をピンチオフする
ことでよって形成される溶着部124bの近傍に生じる
外壁121の隙間127を空気取り入れ口として利用し
ている。
施の形態のインクタンクと同様に、インクの蒸発防止、
タンク内圧力の均一化、インクの漏れ防止を実現するた
めに、インクタンクの壁を外壁121と内壁122との
2重構造にし、内壁122が、その内部に収容されたイ
ンクの減少に起因する内部圧力変動に自由に追従して変
形する構成としている。また、インク供給部123を有
する底面により形成される隅部と、インク供給部123
に対応する面に形成されている溶着部124bは、内壁
122の移動に対する規制部となっている。なお、この
インクタンク120では、内壁122をピンチオフする
ことでよって形成される溶着部124bの近傍に生じる
外壁121の隙間127を空気取り入れ口として利用し
ている。
【0107】このインクタンク120においては、イン
ク収容部のインクが使用されてインクタンクの内壁12
2が変形する際に、1対の底面が同時に変形する代り
に、インクタンク120の天井面、すなわちインク供給
部123に対向する方の底面からから変形が始まる。こ
の変形方向は鉛直下向きであり、かつ、インク供給部1
23から記録ヘッドへのインク供給方向と一致してい
る。したがって、本実施の形態においても、構成は異な
るものの、上記の各実施の形態と同程度に安定したイン
クの吐出及び負圧の保持を容易に実現することができ
る。
ク収容部のインクが使用されてインクタンクの内壁12
2が変形する際に、1対の底面が同時に変形する代り
に、インクタンク120の天井面、すなわちインク供給
部123に対向する方の底面からから変形が始まる。こ
の変形方向は鉛直下向きであり、かつ、インク供給部1
23から記録ヘッドへのインク供給方向と一致してい
る。したがって、本実施の形態においても、構成は異な
るものの、上記の各実施の形態と同程度に安定したイン
クの吐出及び負圧の保持を容易に実現することができ
る。
【0108】なお、天井面には溶着部124bがあって
これが内壁面に対する変形規制部材となっており、この
ため、内壁面の急激な変形がおきにくくなっている。も
っとも、隙間127の存在によって溶着部124bは外
壁121から離脱可能であり、この際の溶着部124b
の移動可能方向は内壁122の変形方法と一致してい
る。したがって最終的には、溶着部124bは、外壁1
21から外れ、インク供給部123側の内壁面と接触す
るようになる。むしろ本実施の形態では、天井面の中央
部に溶着部124bが存在することにより、この中央部
の強度が高まって、結果としてより安定したインクの供
給を実現できる。
これが内壁面に対する変形規制部材となっており、この
ため、内壁面の急激な変形がおきにくくなっている。も
っとも、隙間127の存在によって溶着部124bは外
壁121から離脱可能であり、この際の溶着部124b
の移動可能方向は内壁122の変形方法と一致してい
る。したがって最終的には、溶着部124bは、外壁1
21から外れ、インク供給部123側の内壁面と接触す
るようになる。むしろ本実施の形態では、天井面の中央
部に溶着部124bが存在することにより、この中央部
の強度が高まって、結果としてより安定したインクの供
給を実現できる。
【0109】なお、この実施の形態では、天井面側の内
壁122が主として変形してインク供給部123側の底
面と接することになるため、インクタンクの高さ(円柱
の高さ)をd、インクタンクの直径(円柱の直径)をd
とすると、h<d/2でなくてはならない。そして、上
述したような滑らかな変形をより確実なものとするため
には、h≦d/4であることが望ましい。
壁122が主として変形してインク供給部123側の底
面と接することになるため、インクタンクの高さ(円柱
の高さ)をd、インクタンクの直径(円柱の直径)をd
とすると、h<d/2でなくてはならない。そして、上
述したような滑らかな変形をより確実なものとするため
には、h≦d/4であることが望ましい。
【0110】次に、このインクタンク120の製造方法
について説明する。このインクタンクは、溶着部にイン
ク供給部があることから、第1の実施の形態と同様のブ
ロー成形を行うことによって、製造することができる。
もちろん、金型の形状は変える必要がある。
について説明する。このインクタンクは、溶着部にイン
ク供給部があることから、第1の実施の形態と同様のブ
ロー成形を行うことによって、製造することができる。
もちろん、金型の形状は変える必要がある。
【0111】《第4の実施の形態》上述の各実施の形態
では、円柱状インクタンクの底面、特に変形することに
なる方の底面は滑らかな面であって、細かい凹凸がない
ものであった。この第4の実施の形態では、インクタン
クの底面に凸部として外側に突出するリブを設け、内壁
に変形に対する規制部位とし、インクタンク内壁の変形
をより所望の形態として、より適切な負圧が発生するよ
うにしている。図10(a)はリブ部分の拡大断面図であ
る。リブを形成する突起の形状は、外壁141の内面と
内壁142の外面とが同等もしくは対応しており、突起
部においても内壁142から外壁141に向けて突出す
る台形状に形成されている。なお、この形状については
特に限定される者ではなく、方形(矩形)状としてもよ
く、また、外壁141から内壁142に向けて突出する
形状であってもよい。このようなリブは、上述したブロ
ー成形において、金型に所望の形状でリブに対応する溝
部を設けておくことにより形成される。
では、円柱状インクタンクの底面、特に変形することに
なる方の底面は滑らかな面であって、細かい凹凸がない
ものであった。この第4の実施の形態では、インクタン
クの底面に凸部として外側に突出するリブを設け、内壁
に変形に対する規制部位とし、インクタンク内壁の変形
をより所望の形態として、より適切な負圧が発生するよ
うにしている。図10(a)はリブ部分の拡大断面図であ
る。リブを形成する突起の形状は、外壁141の内面と
内壁142の外面とが同等もしくは対応しており、突起
部においても内壁142から外壁141に向けて突出す
る台形状に形成されている。なお、この形状については
特に限定される者ではなく、方形(矩形)状としてもよ
く、また、外壁141から内壁142に向けて突出する
形状であってもよい。このようなリブは、上述したブロ
ー成形において、金型に所望の形状でリブに対応する溝
部を設けておくことにより形成される。
【0112】図10(b),(c)は、このようなリブ143
の配置を示す図である。図10(b)に示すものでは、同
心円の円周に沿って、円周長よりもかなり短いリブ14
3を所定の間隔で配置したものであり、図10(c)に示
すものは放射状にリブを配置したものである。このよう
にリブ143を設けることにより、底面が変形するとき
の局所的な強度が調整され、底面同士が接触するように
なるまでの時間を遅くして、静負圧の安定性をさらに高
めている。特に、内壁から外壁に向けて突出する形状と
することにより、内壁がたわみにくくなるとともに内壁
が外壁から離れにくくなり、結果として強度が向上す
る。
の配置を示す図である。図10(b)に示すものでは、同
心円の円周に沿って、円周長よりもかなり短いリブ14
3を所定の間隔で配置したものであり、図10(c)に示
すものは放射状にリブを配置したものである。このよう
にリブ143を設けることにより、底面が変形するとき
の局所的な強度が調整され、底面同士が接触するように
なるまでの時間を遅くして、静負圧の安定性をさらに高
めている。特に、内壁から外壁に向けて突出する形状と
することにより、内壁がたわみにくくなるとともに内壁
が外壁から離れにくくなり、結果として強度が向上す
る。
【0113】《第5の実施の形態》図11は本発明の第
5の実施の形態のインクタンクの模式断面図である。こ
のインクタンク150は、第1の実施の形態のインクタ
ンクと比べ、側面と各底面とによって形成される隅部の
形状を微小曲面形状とした点で相違する。インク供給部
153が設けられそこにインク導出許可部材156が取
り付けられていることや、長他y九分154が存在する
ことは、第1の実施の形態と同様である。
5の実施の形態のインクタンクの模式断面図である。こ
のインクタンク150は、第1の実施の形態のインクタ
ンクと比べ、側面と各底面とによって形成される隅部の
形状を微小曲面形状とした点で相違する。インク供給部
153が設けられそこにインク導出許可部材156が取
り付けられていることや、長他y九分154が存在する
ことは、第1の実施の形態と同様である。
【0114】このように微小曲面形状とすることで、パ
リソンを金型に対して膨張させて成形する際に、隅部
を、薄いがより安定に形成することができる。このよう
に隅部を微小曲面とすることでピンホールの発生をも大
幅に防止することができる。この微小曲面による隅部に
注目してみると、本実施の形態の構成にすることで、エ
ッジ形状(第1の実施の形態)のものに比べ、外壁15
1および内壁152の膜厚をほぼ均一に成形可能とな
り、安定した面の移動が可能となる。さらにその部位の
膜厚が均一化することで、安定した強度を達成すること
も可能となる。また、曲面形状とすることで、局部的に
みると隅部が球面状(曲面状)となるので、その部位自
体の強度が増し、局部的につぶれにくい構成となる。こ
のことにより、面のつぶれ規制をより安定的に達成する
ことができる。さらに本実施の形態の場合、(面自体の
つぶれ規制力)<(隅部によるつぶれ規制力)といった
関係が成立することにより、つぶれ規制の優先順を特定
することができ、より安定した負圧の発生を可能とす
る。
リソンを金型に対して膨張させて成形する際に、隅部
を、薄いがより安定に形成することができる。このよう
に隅部を微小曲面とすることでピンホールの発生をも大
幅に防止することができる。この微小曲面による隅部に
注目してみると、本実施の形態の構成にすることで、エ
ッジ形状(第1の実施の形態)のものに比べ、外壁15
1および内壁152の膜厚をほぼ均一に成形可能とな
り、安定した面の移動が可能となる。さらにその部位の
膜厚が均一化することで、安定した強度を達成すること
も可能となる。また、曲面形状とすることで、局部的に
みると隅部が球面状(曲面状)となるので、その部位自
体の強度が増し、局部的につぶれにくい構成となる。こ
のことにより、面のつぶれ規制をより安定的に達成する
ことができる。さらに本実施の形態の場合、(面自体の
つぶれ規制力)<(隅部によるつぶれ規制力)といった
関係が成立することにより、つぶれ規制の優先順を特定
することができ、より安定した負圧の発生を可能とす
る。
【0115】このインクタンク150は、ブロー成形に
使用する金型において、隅部に対応する部位を微小曲面
形状とすることにより、容易に製造可能となる。また、
金型の製作においてもより容易になって生産性が向上す
るので、実質的にインクタンクの製造をより安価に提供
可能となる。
使用する金型において、隅部に対応する部位を微小曲面
形状とすることにより、容易に製造可能となる。また、
金型の製作においてもより容易になって生産性が向上す
るので、実質的にインクタンクの製造をより安価に提供
可能となる。
【0116】以上説明した本発明の各実施例の形態にお
いては、外壁及び内壁を単層のものとして説明したが、
耐衝撃性を高くするために、これらを異なる材質の多層
構造としてもよい。特に、外壁を多層構造とすることに
より、運搬時や取り付け時などに破損が生じることを防
ぐことができる。また、このインクタンクは、後述する
インクジェットヘッドと一体化、あるいはインクジェッ
トヘッドと相対的に交換可能となっているもの等、各種
の目的に応じた使用形態があるが、本発明はこれらのい
ずれにも適用可能である。
いては、外壁及び内壁を単層のものとして説明したが、
耐衝撃性を高くするために、これらを異なる材質の多層
構造としてもよい。特に、外壁を多層構造とすることに
より、運搬時や取り付け時などに破損が生じることを防
ぐことができる。また、このインクタンクは、後述する
インクジェットヘッドと一体化、あるいはインクジェッ
トヘッドと相対的に交換可能となっているもの等、各種
の目的に応じた使用形態があるが、本発明はこれらのい
ずれにも適用可能である。
【0117】また、上記の各実施の形態はいずれもイン
クジェット記録分野におけるインクタンクとして説明を
行ったが、本発明が、例えば記録部としてのペンあるい
はインク吐出部など液体収納容器の外部部材または外部
へ液体を供給するために負圧を利用する液体収納容器に
おいても適用できることはいうまでもない。この場合、
インクタンクのインク供給部に相当する液体供給部に、
インクタンクにおけるインク導出許可部材である液体流
出防止部材を設けていてもよい。
クジェット記録分野におけるインクタンクとして説明を
行ったが、本発明が、例えば記録部としてのペンあるい
はインク吐出部など液体収納容器の外部部材または外部
へ液体を供給するために負圧を利用する液体収納容器に
おいても適用できることはいうまでもない。この場合、
インクタンクのインク供給部に相当する液体供給部に、
インクタンクにおけるインク導出許可部材である液体流
出防止部材を設けていてもよい。
【0118】加えて、外壁の構造について補足する。前
述したように、外壁の1つの機能として内壁の角部の変
形を規制することをあげたが、この機能を発揮する構造
としては、内壁の変形に対しては形状を維持でき、かつ
隅部の周囲を覆う構造を有するもの(角部包囲部材)で
あればよい。したがって、プラスチック、金属あるいは
厚紙等の材質で、上述した外壁または内壁を覆う構造に
してもよい。この外壁としては、全面でもよく、隅部の
み面構造で、この面構造を金属等の棒で結合するような
ものでもよい。さらに外壁は、メッシュ構造でもよい。
述したように、外壁の1つの機能として内壁の角部の変
形を規制することをあげたが、この機能を発揮する構造
としては、内壁の変形に対しては形状を維持でき、かつ
隅部の周囲を覆う構造を有するもの(角部包囲部材)で
あればよい。したがって、プラスチック、金属あるいは
厚紙等の材質で、上述した外壁または内壁を覆う構造に
してもよい。この外壁としては、全面でもよく、隅部の
み面構造で、この面構造を金属等の棒で結合するような
ものでもよい。さらに外壁は、メッシュ構造でもよい。
【0119】《インクジェットカートリッジ》次に、図
1にインクタンクをインクジェットヘッド(記録ヘッ
ド)に接続して、インクジェットヘッドカートリッジを
構成する場合を説明する。図12(a)に、上述のインク
タンク100と接続可能な記録手段である記録ヘッドユ
ニットの概略図を示し、図12(b)に、この記録ヘッド
ユニット401とインクタンク100との接続状態にお
ける断面概略図を示す。
1にインクタンクをインクジェットヘッド(記録ヘッ
ド)に接続して、インクジェットヘッドカートリッジを
構成する場合を説明する。図12(a)に、上述のインク
タンク100と接続可能な記録手段である記録ヘッドユ
ニットの概略図を示し、図12(b)に、この記録ヘッド
ユニット401とインクタンク100との接続状態にお
ける断面概略図を示す。
【0120】図12(a)において、記録手段としての記
録ヘッドユニット401は、フルカラー印刷が可能なよ
うに、ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ各色用の
記録ヘッドが一体的な構成となるように組み立てられて
いる。これらの記録ヘッドは、インクを吐出するための
吐出口を有する液流路と、吐出口からインクを吐出する
ための発熱抵抗素子とを有している。符号402は、そ
れぞれの記録ヘッド部にインクを導入するためのインク
導入部としてのインク供給管であり、このインク供給管
402の端部には気泡やゴミをトラップするためのフィ
ルタ403が設けられている。
録ヘッドユニット401は、フルカラー印刷が可能なよ
うに、ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ各色用の
記録ヘッドが一体的な構成となるように組み立てられて
いる。これらの記録ヘッドは、インクを吐出するための
吐出口を有する液流路と、吐出口からインクを吐出する
ための発熱抵抗素子とを有している。符号402は、そ
れぞれの記録ヘッド部にインクを導入するためのインク
導入部としてのインク供給管であり、このインク供給管
402の端部には気泡やゴミをトラップするためのフィ
ルタ403が設けられている。
【0121】この記録ヘッドユニット401に対して前
述したインクタンク100を装着する場合、図12(b)
に示したように、インク供給管402がインクタンク1
00に設けられたインク導出許可部材(圧接体)106
に接続されることにより、インク供給が可能となる。な
お、記録ヘッドユニット401には、ブラック、イエロ
ー、シアン及びマゼンタの各色に対応して4個の記録ヘ
ッドが設けられていることにより、4個のインクタンク
100がこの記録ヘッドユニット401に装着される。
4個のインクタンク100は、それぞれ、ブラック、イ
エロー、シアン及びマゼンタのインクを収納している。
述したインクタンク100を装着する場合、図12(b)
に示したように、インク供給管402がインクタンク1
00に設けられたインク導出許可部材(圧接体)106
に接続されることにより、インク供給が可能となる。な
お、記録ヘッドユニット401には、ブラック、イエロ
ー、シアン及びマゼンタの各色に対応して4個の記録ヘ
ッドが設けられていることにより、4個のインクタンク
100がこの記録ヘッドユニット401に装着される。
4個のインクタンク100は、それぞれ、ブラック、イ
エロー、シアン及びマゼンタのインクを収納している。
【0122】そして、インクタンク装着後には不図示の
記録装置に設けられた回復手段等により記録ヘッド側に
インクタンク内部のインクを導入し、インク連通状態が
形成される。この後、印字動作中には記録ヘッドに設け
られたインク吐出部404からインクが吐出され、イン
クタンク100の内壁102内に保持されたインクが消
費されることになる。
記録装置に設けられた回復手段等により記録ヘッド側に
インクタンク内部のインクを導入し、インク連通状態が
形成される。この後、印字動作中には記録ヘッドに設け
られたインク吐出部404からインクが吐出され、イン
クタンク100の内壁102内に保持されたインクが消
費されることになる。
【0123】ここで、インクタンク100は、インク供
給部がインクタンク100の中心から下方になるように
取り付けられている。このことにより、インクタンク1
00中のインク残量の変化に伴う、記録ヘッド側の吐出
力の調整を行う必要がなく、また、実際に使用できるイ
ンクの使用効率を高めることができる。
給部がインクタンク100の中心から下方になるように
取り付けられている。このことにより、インクタンク1
00中のインク残量の変化に伴う、記録ヘッド側の吐出
力の調整を行う必要がなく、また、実際に使用できるイ
ンクの使用効率を高めることができる。
【0124】さらに、上述の各実施の形態におけるイン
クタンクは、それぞれインクタンク内壁に囲まれた内包
体に、負圧発生及び負圧保持能力を有するので、インク
供給部に設けられる圧接体、弁、ゴム栓などのインク導
出許可部材106は、記録ヘッドから分離した際にイン
クを保持できればよい。
クタンクは、それぞれインクタンク内壁に囲まれた内包
体に、負圧発生及び負圧保持能力を有するので、インク
供給部に設けられる圧接体、弁、ゴム栓などのインク導
出許可部材106は、記録ヘッドから分離した際にイン
クを保持できればよい。
【0125】《インクジェット記録装置》次に、図1に
示したインクタンクを有する上述のインクジェットカー
トリッジを搭載して記録を行うインクジェット記録装置
の説明を行う。図13に、このインクジェット記録装置
IJRAの概略図を示す。
示したインクタンクを有する上述のインクジェットカー
トリッジを搭載して記録を行うインクジェット記録装置
の説明を行う。図13に、このインクジェット記録装置
IJRAの概略図を示す。
【0126】図13において、ヘッドユニット401及
びインクタンク100からなるインクジェットヘッドカ
ートリッジHCは、インクジェット記録装置本体にキャ
リッジ(不図示)の位置決め手段によって固定支持され
るとともに、該キャリッジに対してそれぞれ着脱可能な
形で装着される。
びインクタンク100からなるインクジェットヘッドカ
ートリッジHCは、インクジェット記録装置本体にキャ
リッジ(不図示)の位置決め手段によって固定支持され
るとともに、該キャリッジに対してそれぞれ着脱可能な
形で装着される。
【0127】駆動モータ513の正逆回転は駆動伝達ギ
ア511,509を介してリードスクリュー504に伝
達され、これを回転させ、またキャリッジはリードスク
リュー504の螺旋溝505に係合するピン(不図示)
を有する。これによって、キャリッジは装置長手方向に
往復移動される。
ア511,509を介してリードスクリュー504に伝
達され、これを回転させ、またキャリッジはリードスク
リュー504の螺旋溝505に係合するピン(不図示)
を有する。これによって、キャリッジは装置長手方向に
往復移動される。
【0128】符号502は、記録ヘッドユニット401
内の各記録ヘッドの前面をキャップするキャップであ
り、不図示の吸引手段によりキャップ内開口を介して記
録ヘッドの吸引回復を行うために用いられる。キャップ
502は、ギア508等を介して伝達される駆動力によ
り移動して各記録ヘッドの吐出口面を覆うことができ
る。キャップ502の近傍には、不図示のクリーニング
ブレードが設けられ、このブレードは図の上下方向に移
動可能に支持されている。ブレードとしては、この形態
に限られず、周知のクリーニングブレードが本例に適用
できることは言うまでもない。
内の各記録ヘッドの前面をキャップするキャップであ
り、不図示の吸引手段によりキャップ内開口を介して記
録ヘッドの吸引回復を行うために用いられる。キャップ
502は、ギア508等を介して伝達される駆動力によ
り移動して各記録ヘッドの吐出口面を覆うことができ
る。キャップ502の近傍には、不図示のクリーニング
ブレードが設けられ、このブレードは図の上下方向に移
動可能に支持されている。ブレードとしては、この形態
に限られず、周知のクリーニングブレードが本例に適用
できることは言うまでもない。
【0129】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジションに移動したと
きに、リードスクリュー505の作用によってそれらの
対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適応できる。
引回復は、キャリッジがホームポジションに移動したと
きに、リードスクリュー505の作用によってそれらの
対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適応できる。
【0130】キャリッジに装着された記録ヘッドユニッ
ト401の接続パッド452は、キャリッジに設けられ
た接続板530が所定軸廻りに回動することにより、そ
の接続パッド531と接続し、電気的接続がなされる。
この接続にはコネクタを用いないため、記録ヘッドに不
要な力が作用しない。
ト401の接続パッド452は、キャリッジに設けられ
た接続板530が所定軸廻りに回動することにより、そ
の接続パッド531と接続し、電気的接続がなされる。
この接続にはコネクタを用いないため、記録ヘッドに不
要な力が作用しない。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、円柱の直
径より円柱の高さを小さくして円柱の底面を変形する面
とすることにより、円柱形状の容器であっても、インク
ジェット記録装置のインクタンクなどに好適な安定した
負圧を発生でき、安定した負圧を利用しながら液体供給
を行うことが可能な液体収納容器を提供できるようにな
るという効果がある。
径より円柱の高さを小さくして円柱の底面を変形する面
とすることにより、円柱形状の容器であっても、インク
ジェット記録装置のインクタンクなどに好適な安定した
負圧を発生でき、安定した負圧を利用しながら液体供給
を行うことが可能な液体収納容器を提供できるようにな
るという効果がある。
【0132】また、上記の構造をインクタンクに応用す
ることで、インクの供給負圧、外部からの機械的な力、
温度の変化、圧力の変化に微妙に追従して内壁が変形す
る為インクタンク内の圧力が一定になり、インクジェッ
トヘッドへのインクの供給がスムーズに行われるように
なるという効果がある。
ることで、インクの供給負圧、外部からの機械的な力、
温度の変化、圧力の変化に微妙に追従して内壁が変形す
る為インクタンク内の圧力が一定になり、インクジェッ
トヘッドへのインクの供給がスムーズに行われるように
なるという効果がある。
【0133】また、本発明によれば、円柱状である液体
収納容器の1対の底面のうち少なくとも一方の外壁面に
対応する内壁面が、外壁との接合部分を有さず、外壁か
ら容易に剥離可能であることで、インク収容部のインク
の使用によるインクタンク内壁の変形の際、この面から
安定した変形を行うことで、安定したインクの吐出と負
圧の保持を実現することができる。
収納容器の1対の底面のうち少なくとも一方の外壁面に
対応する内壁面が、外壁との接合部分を有さず、外壁か
ら容易に剥離可能であることで、インク収容部のインク
の使用によるインクタンク内壁の変形の際、この面から
安定した変形を行うことで、安定したインクの吐出と負
圧の保持を実現することができる。
【0134】さらに、上記の効果の他に、ピンチオフ部
及びインク供給部を側面に設けた場合には、タンクの高
さの自由度を増すことができ、また、ピンチオフ部及び
インク供給部を底面に設けることで、より一層の負圧の
安定化を図ることができる。
及びインク供給部を側面に設けた場合には、タンクの高
さの自由度を増すことができ、また、ピンチオフ部及び
インク供給部を底面に設けることで、より一層の負圧の
安定化を図ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態のインクタンクの模
式的に示す図であり、(a)は断面図、(b)はX方向から見
た側面図、(c)は斜視図である。
式的に示す図であり、(a)は断面図、(b)はX方向から見
た側面図、(c)は斜視図である。
【図2】第1の実施の形態での変形例のインクタンクの
模式的に示す図であり、(a)は断面図、(b)は側面図であ
る。
模式的に示す図であり、(a)は断面図、(b)は側面図であ
る。
【図3】第1の実施の形態のインクタンクにおけるイン
ク導出に伴う変形を示す概略図である。
ク導出に伴う変形を示す概略図である。
【図4】(a)〜(d)は第1の実施の形態のインクタンクの
製造工程を示す図である。
製造工程を示す図である。
【図5】第1の実施の形態のインクタンクの製造工程に
おける製造手順を示すフローチャートである。
おける製造手順を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施の形態のインクタンクの製造工程に
おけるインクタンクの状態を示す概略図である。
おけるインクタンクの状態を示す概略図である。
【図7】第2の実施の形態のインクタンクの構成の模式
的概略図であって、(a)は断面図、(b)は底面図、(c)は
Y方向から見た側面図である。
的概略図であって、(a)は断面図、(b)は底面図、(c)は
Y方向から見た側面図である。
【図8】第2の実施の形態のインクタンクにおけるイン
ク導出に伴う変形を示す概略図である。
ク導出に伴う変形を示す概略図である。
【図9】第3の実施の形態のインクタンクの構成の模式
的概略図であって、(a)は断面図、(b)は底面図である。
的概略図であって、(a)は断面図、(b)は底面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態のインクタンクを
示す概略図であって、(a)はリブ部分の形状を示す拡大
断面図、(b),(c)はそれぞれリブの配置を示す図であ
る。
示す概略図であって、(a)はリブ部分の形状を示す拡大
断面図、(b),(c)はそれぞれリブの配置を示す図であ
る。
【図11】本発明の第5の実施の形態のインクタンクの
構成を示す模式断面図である。
構成を示す模式断面図である。
【図12】(a)は、本発明にかかるインクタンクと該イ
ンクタンクに接続可能なインクジェットヘッドとを有す
るインクジェットカートリッジを示す概略斜視図であ
り、(b)はインクジェットヘッドとインクタンクとの接
続状態を示す概略断面図である。
ンクタンクに接続可能なインクジェットヘッドとを有す
るインクジェットカートリッジを示す概略斜視図であ
り、(b)はインクジェットヘッドとインクタンクとの接
続状態を示す概略断面図である。
【図13】本発明にかかるインクタンクを有するインク
ジェットカートリッジを搭載するインクジェット記録装
置を示す概略図である。
ジェットカートリッジを搭載するインクジェット記録装
置を示す概略図である。
100,110,120,150 インクタンク 101,111,121,141,151 外壁 102,112,122,142,152 内壁 103,113,123,153 インク供給部 104,114a,114b,124a,124b 溶着
部 106,116,126,156 インク導出許可部材 107,117,127 隙間 201 主アキュムレータ 202 主押出機 203 副アキュムレータ 204 副押出機 205 リング 206 ダイ 207 パリソン 208 金型 209 エアノズル 301〜308 ステップ 401 記録ヘッドユニット 402 インク供給管 403 フィルタ 404 インク吐出部
部 106,116,126,156 インク導出許可部材 107,117,127 隙間 201 主アキュムレータ 202 主押出機 203 副アキュムレータ 204 副押出機 205 リング 206 ダイ 207 パリソン 208 金型 209 エアノズル 301〜308 ステップ 401 記録ヘッドユニット 402 インク供給管 403 フィルタ 404 インク吐出部
Claims (18)
- 【請求項1】 実質的な大気連通部を有し略円柱状であ
って、該円柱の底面と側面の延長部がなす隅部を有する
外壁と、 該外壁内面と同等もしくは相似形の外面と、前記外壁の
隅部に対応して隅部とを有し、内部に液体を収容可能な
液体収容部を形成するとともに前記外壁に対して剥離可
能な内壁と、 前記液体収容部から外部に液体を供給する液体供給部
と、 前記内壁が一体となる部分が前記外壁に挟持されている
ピンチオフ部と、を有する液体収納容器であって、 前記内壁の厚さは略円柱底面中央域より隅部を構成する
部分の方が薄く、 前記円柱の径より高さが低いことを特徴とする液体収納
容器。 - 【請求項2】 前記内壁の厚さが、前記底面の中央域か
ら前記隅部それぞれに向かって徐々に減少している請求
項1に記載の液体収納容器。 - 【請求項3】 前記底面の外壁が前記液体収容部側に凸
の形状を有し、該外壁の厚さが、略円柱状の底面の中央
域から隅部それぞれに向かって徐々に減少している、請
求項1に記載の液体収納容器。 - 【請求項4】 前記内壁及び前記外壁の隅部がそれぞれ
微小曲面である請求項1に記載の液体収納容器。 - 【請求項5】 前記底面において前記内壁にリブ部分が
形成されている請求項1に記載の液体収納容器。 - 【請求項6】 前記高さが前記径の4分の1以下である
請求項1に記載の液体収納容器。 - 【請求項7】 前記底面が最大面積となる面である請求
項1に記載の液体収納容器。 - 【請求項8】 実質的な大気連通部を有し略円柱状であ
って、該円柱の底面と側面との延長部分がなす隅部を有
する外壁と、 該外壁内面と同等もしくは相似形の外面と、前記外壁の
隅部に対応して隅部とを有し、内部に液体を収容可能な
液体収容部を形成するとともに前記外壁に対して剥離可
能な内壁と、 前記液体収容部から外部に液体を供給可能な液体供給部
と、 前記内壁が一体となる部分が前記外壁に狭持されている
ピンチオフ部と、を有する液体収納容器であって、 前記液体の流出に伴って、内壁の底面の中央域近傍が変
形し、 前記内壁の隅部が略形状を保った状態で対応する外壁の
隅部から離脱することを特徴とする液体収納容器。 - 【請求項9】 前記ピンチオフ部が前記略円柱形状での
側面に位置する請求項8に記載の液体収納容器。 - 【請求項10】 前記液体供給部が前記略円柱形状での
側面に位置する請求項8に記載の液体収納容器。 - 【請求項11】 前記液体供給部が前記略円柱形状での
一対の底面の一方に位置し、前記内壁において前記一対
の底面の他方の面の中央域近傍が、前記液体の流出に伴
って変形する、請求項8に記載の液体収納容器。 - 【請求項12】 前記円柱の径の半分より前記円柱の高
さが低い請求項11に記載の液体収納容器。 - 【請求項13】 前記高さが前記径の4分の1以下であ
る請求項12に記載の液体収納容器。 - 【請求項14】 前記底面において前記内壁にリブ部分
が形成されている請求項8に記載の液体収納容器。 - 【請求項15】 前記底面が最大面積となる面である請
求項8に記載の液体収納容器。 - 【請求項16】 実質的な大気連通部を有し略円柱状で
あって、該円柱の底面と側面との延長部分がなす隅部を
有する外壁と、該外壁内面と同等もしくは相似形の外面
と前記外壁の隅部に対応して隅部とを有し内部にインク
を収容するインク収容部を形成するとともに前記外壁に
対して剥離可能な内壁と、前記インク収容部から外部に
インクを供給するインク供給部と、前記内壁が一体とな
る部分が前記外壁に狭持されているピンチオフ部と、を
有し、前記インクの流出に伴って、内壁の底面の中央域
近傍が変形し、前記内壁の隅部が略形状を保った状態で
対応する外壁の隅部から離脱することを特徴とするイン
クタンクと、 該インクタンクの前記インク供給部に接合され、インク
の吐出を行うインクジェットヘッドと、 を有することを特徴とするインクジェットカートリッ
ジ。 - 【請求項17】 実質的な大気連通部を有し略円柱状で
あって、該円柱の底面と側面との延長部分がなす隅部を
有する外壁と、該外壁内面と同等もしくは相似形の外面
と前記外壁の隅部に対応して隅部とを有し内部にインク
を収容するインク収容部を形成するとともに前記外壁に
対して剥離可能な内壁と、前記インク収容部から外部に
インクを供給するインク供給部と、前記内壁が一体とな
る部分が前記外壁に狭持されているピンチオフ部と、を
有し、前記インクの流出に伴って、内壁の底面の中央域
近傍が変形し、前記内壁の隅部が略形状を保った状態で
対応する外壁の隅部から離脱することを特徴とするイン
クタンク部と、 該インクタンク部に連結され記録信号に応じてインクを
吐出するインクジェットヘッドとを有するインクジェッ
トカートリッジと、 該インクジェットカートリッジを着脱自在に搭載し、走
査されるキャリッジとを備えたことを特徴とするインク
ジェット記録装置。 - 【請求項18】 略円柱形状で、該円柱の2面の延長交
差域に相当する隅部を備える液体収納部材と、 前記液体収納部材の隅部を、その形状を維持できる範囲
で移動可能に規制するとともに、前記液体収納部材の変
形に対して形状を維持できる隅部包囲部材と、 を有する液体収納容器であって、 前記液体収納部材を形成する薄膜は、その底面の中央域
の厚みに対して前記隅部の厚みが薄く、 前記円柱の径より高さが低いことを特徴とする液体収納
容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20464496A JPH1044385A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20464496A JPH1044385A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1044385A true JPH1044385A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16493902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20464496A Pending JPH1044385A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 負圧を与える液体収納容器、該容器とインクジェット記録ヘッドとを一体化したインクジェットカートリッジ及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1044385A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007090731A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Brother Ind Ltd | インクカートリッジ |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP20464496A patent/JPH1044385A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007090731A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Brother Ind Ltd | インクカートリッジ |
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