JPH1044573A - 印字器における見出し文字汚れ防止装置 - Google Patents

印字器における見出し文字汚れ防止装置

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JPH1044573A
JPH1044573A JP22597096A JP22597096A JPH1044573A JP H1044573 A JPH1044573 A JP H1044573A JP 22597096 A JP22597096 A JP 22597096A JP 22597096 A JP22597096 A JP 22597096A JP H1044573 A JPH1044573 A JP H1044573A
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rotation
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忠男 柏葉
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勉 三ヶ田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字用エンドレスバンド7の回転を制限
するにあたり、印字用エンドレスバンド7自体に過大な
回転力が作用しないようにして摩耗や亀裂などの損傷を
回避し、その回転を確実に制限することができる印字器
における見出し文字汚れ防止装置を提供すること。 【解決手段】 印字用エンドレスバンド7の制限領域に
至ったときにこれを検知ないし初動操作する部位と、実
際に回転を阻止する部位とを別の部分とすることに着目
したもので、ストッパー部材15の係合爪部15Aを回
動可能とする爪部回動軸16と、印字用エンドレスバン
ド7の裏面に位置するとともにストッパー部材15の駆
動アーム部15Cに係合可能な駆動用突起部7Eとを設
け、印字用エンドレスバンド7の移動にともなう駆動ア
ーム部15Cの変位を係合爪部15Aに伝達可能とした
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印字器における見出
し文字汚れ防止装置にかかるもので、とくに携帯式のラ
ベル印字貼付装置(ハンドラベラー)などに装着される
印字器における見出し文字汚れ防止装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のハンドラベラーなどにおいては、
印字文字および見出し文字を印字用エンドレスバンドに
形成し、これを回転させることにより所望の印字文字を
印字可能な状態とし、インキローラーなどによって印字
文字にインキを塗布し、ラベルなどに押印するようにし
ている。
【0003】しかしながら、当該印字用エンドレスバン
ドを任意の回転範囲まで回転可能としておくと、見出し
文字までがインキローラーに対向してインキが塗布し、
これが汚れてしまうことがある。
【0004】こうした見出し文字の汚れ防止装置(イン
キ塗布回避手段)として、たとえば特公昭62−330
80号による「印字ベルト構造体」においては、印字用
エンドレスバンドを回転させるための回転盤に突片を設
けるとともに、印字用エンドレスバンドの回転範囲領域
の近傍にストッパーを設け、このストッパーに突片が当
接することにより回転盤が所定領域のみに回転可能とす
るようにしている。しかしながら、この装置において
は、突片が見出し文字の邪魔になったり、突片がストッ
パーに当接したときに過大な力で回転盤を回転させると
印字用エンドレスバンドが伸びて印字不良となったり、
外れたりするという問題がある。
【0005】特開平6−155878号による「印字装
置」においては、印字用エンドレスバンドの外周面側に
凸部を形成してストッパーに係止可能としするとともに
内周面側に傾斜面を形成し、印字用エンドレスバンドが
制限位置に達したときに無理に回転させようとすると、
スリップするようにしている。しかしながら、この装置
においては、過大な力で印字用エンドレスバンドを回転
させようとしたときのスリップによって、印字用エンド
レスバンドの傾斜面の摩耗や亀裂などの損傷が生ずると
いう問題がある。また、印字用エンドレスバンドの外周
面に凸部を形成してあるので、印字用エンドレスバンド
に設けることができる印字文字の数が減ってしまうとい
う問題もある。
【0006】実開平6−71146号による「印字器に
於ける見出文字の汚れ防止装置」においては、印字用エ
ンドレスバンドの外周面に形成した断面肉厚の印字部が
インジケーターの脚部に当接することにより印字用エン
ドレスバンドの回転範囲を制限している。しかしなが
ら、この装置においても、過大な力で回転した場合、イ
ンジケーターの損傷、および印字用エンドレスバンドの
摩耗や亀裂などの損傷の問題がある。さらには、この印
字用エンドレスバンドがインジケーターの下にもぐり込
み、通過してしまうという問題もある。
【0007】特公平4−34951号による「印字装
置」においては、印字用エンドレスバンドに形成したノ
ーズと、ストッパー肩との係合により印字用エンドレス
バンドの回転を制限している。しかしながら、この装置
においても、過大な力で回転した場合の印字用エンドレ
スバンドの伸び、あるいは摩耗や亀裂などの損傷の問題
がある。
【0008】いずれの構造の場合も、見出し文字の汚れ
を防止するために、印字用エンドレスバンドの回転を所
定領域において制限しようとしたときに、印字用エンド
レスバンドに直接あるいは間接に外力が大きく作用する
ことを避けることが困難であり、その損傷ないし伸びの
問題、さらには突起部材がストッパーを乗り越えてしま
って所期の目的を達成することができないなどの問題が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、印字用エンドレスバ
ンドにおける見出し文字が、印字受け台部に位置しない
ように、すなわち、インキローラーに対向しないように
してその汚れを防止することができる印字器における見
出し文字汚れ防止装置を提供することを課題とする。
【0010】また本発明は、印字用エンドレスバンドの
回転を制限するにあたり、印字用エンドレスバンド自体
に過大な回転力が作用しないようにして摩耗や亀裂など
の損傷を回避することができるようにした印字器におけ
る見出し文字汚れ防止装置を提供することを課題とす
る。
【0011】また本発明は、印字用エンドレスバンドの
回転を制限するために突起部材などを形成しても、印字
文字の数の減少を最小限にすることができる印字器にお
ける見出し文字汚れ防止装置を提供することを課題とす
る。
【0012】また本発明は、印字用エンドレスバンドの
回転を確実に制限し、ストッパーを突起部材が乗り越え
てしまうようなことがない印字器における見出し文字汚
れ防止装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、印字
用エンドレスバンドの制限領域に至ったときにこれを検
知ないし初動操作する部位と、実際に回転を阻止する部
位とを別の部分とすること、つまり印字用エンドレスバ
ンドを無理に回転させようとしたときに印字用エンドレ
スバンドに過大な力がかからないようにすることに着目
したもので、選択ホィールと印字受け台部との間に設け
るとともに印字文字および見出し文字を形成した印字用
エンドレスバンドを有し、この印字用エンドレスバンド
の任意の上記印字文字を選択可能とした印字器における
見出し文字汚れ防止装置であって、上記選択ホィールに
対向する係合爪部、調心バネ部および駆動アーム部を有
するとともに上記選択ホィールおよび上記印字受け台部
との間に位置するストッパー部材と、上記係合爪部を上
記選択ホィールに係脱可能に回動可能とする爪部回動軸
と、上記印字用エンドレスバンドの内周面に位置すると
ともに上記ストッパー部材の上記駆動アーム部に係合可
能な駆動用突起部と、を設け、当該印字用エンドレスバ
ンドの移動にともなうこの駆動アーム部の変位を、上記
係合爪部に伝達可能としたことを特徴とする印字器にお
ける見出し文字汚れ防止装置である。
【0014】上記係合爪部は、上記選択ホィールの回転
方向において少なくとも左右一対にこれを設けることが
できる。
【0015】上記調心バネ部は、上記係合爪部と上記駆
動アーム部との間にこれを形成することができる(第1
の実施の形態)。
【0016】上記係合爪部および上記駆動アーム部は、
これを上記爪部回動軸に支持することができる(第2の
実施の形態)。
【0017】上記駆動用突起部は、上記見出し文字を形
成してある上記印字用エンドレスバンドの内周面側にこ
れを形成することができる。
【0018】上記駆動用突起部は、その変形弾性係数
を、上記ストッパー部材の上記調心バネ部のそれより大
きく設定してあることができる。
【0019】本発明による印字器における見出し文字汚
れ防止装置においては、選択ホィールを回転して印字用
エンドレスバンドをそのまわりに回転移動させることに
より印字用エンドレスバンドの印字文字および見出し文
字を任意に選択することができるが、見出し文字がイン
キローラーに当接(接触)する可能性がある印字受け台
部分に至る直前で、ストッパー部材の駆動アーム部に印
字用エンドレスバンドの駆動用突起部が係合して、回転
を一旦停止させるような抵抗感がある。
【0020】この抵抗作用をこえてさらに選択ホィール
を回転させようとすると、当該駆動アーム部が変位し、
この変位が調心バネ部を介してあるいは直接に係合爪部
に伝達される。かくして、係合爪部が変位(回動)する
ことにより選択ホィールに係合して、選択ホィールをこ
れ以上回転させようとしても、係合爪部の爪部回動軸が
この回転外力を受け、選択ホィールの回転を阻止する。
【0021】したがって、見出し文字がインキローラー
の回動領域にまで回動されて位置することがなくその汚
れを防止することができるとともに、選択ホィールをさ
らに、回転させようとする過大な力は、印字用エンドレ
スバンドを介してその駆動用突起部あるいはストッパー
部材の駆動アーム部にかかるのではなく、ストッパー部
材の係合爪部の爪部回動軸にかかるので、印字用エンド
レスバンドを損傷することなく、選択ホィールの停止状
態を確実に実現することができる。
【0022】さらに、印字用エンドレスバンドの内周面
に駆動用突起部を設け、これをストッパー部材の駆動ア
ーム部に係合可能としたので、印字用エンドレスバンド
の外周面に印字文字および見出し文字を形成したので、
これらの数を減らしてしまうこともない。
【0023】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の第1の実施の形態
による印字器における見出し文字汚れ防止装置を図1な
いし図8にもとづき説明する。図1は、印字器1、およ
び印字器1に装備した見出し文字防止装置2の断面図、
図2は、図1のII−II線断面図であって、印字器1
は、見出し文字汚れ防止装置2と、印字器フレーム3
と、印字選択用の操作軸4と、複数列の選択ホィール5
と、印字受け台部6と、複数列の印字用エンドレスバン
ド7と、を有する。
【0024】印字器フレーム3は、その上部に見出し窓
部8を、その下部にインキローラー対向開口部9をそれ
ぞれ開口形成してある。インキローラー対向開口部9に
おいて、印字用エンドレスバンド7に接触可能にインキ
ローラーRが転動する。
【0025】操作軸4は、その軸方向にこれを移動させ
ることにより任意の列の印字用エンドレスバンド7を選
択し(割り出し)、割り出した列において選択ホィール
5を回転させることによりその印字用エンドレスバンド
7内の特定の印字文字を選択するもので、インジケータ
ー10と、ロータリーピン11と、を取り付けてある。
操作軸4には、その外周面に複数列の割出し用溝4Aを
軸方向に等間隔で形成してあり、割出しピン12と、割
出しピン12を割出し用溝4A方向に付勢する割出しス
プリング13とにより所定の列に操作軸4およびインジ
ケーター10をセット(割出し)可能としてある。
【0026】インジケーター10は、操作軸4の軸方向
には操作軸4と一体に移動し、回転方向はフリーであっ
て、見出し窓部8内において指針部10Aを突出形成し
てあり、この指針部10Aが所望の列を指針するように
なっている。
【0027】ロータリーピン11は、操作軸4と一体に
移動および回転するもので、印字器フレーム3内に回転
可能に設けたスリーブ14の軸方向スリット14A(図
2を参照)を通して選択ホィール5の内周面に突出し、
任意の列における選択ホィール5の内周係合溝5Aに係
合可能となっている。
【0028】図3は、スリーブ14の側面図であって、
割出しピン12が臨む部分の円周面に等角度間隔で節度
決定兼用貫通孔14Bを形成してある。図4は、割出し
ピン12およびスリーブ14の係合状態を側面からみた
拡大断面図、図5は、同、軸方向の拡大断面図であっ
て、操作軸4がその軸方向に移動するときには、所定の
節度決定兼用貫通孔14Bに割出しピン12が嵌合した
ままで割出しピン12がそれぞれの割出し用溝4A内を
移動してゆく。操作軸4が回転するときには、所定の割
出し用溝4Aに割出しピン12が嵌合したままで割出し
ピン12がそれぞれの節度決定兼用貫通孔14B内を移
動してゆく。したがって、スリーブ14という単一の部
品により、操作軸4による列の割出し操作と、選択ホィ
ール5の回転操作と、をそれぞれの節度を確保しながら
実現することができる。
【0029】選択ホィール5と印字受け台部6との間
に、所定の張力をもって印字用エンドレスバンド7を張
りわたしてある。図6は、この印字用エンドレスバンド
7の側面図であって、印字用エンドレスバンド7は、そ
の外周面に所定数の印字文字7Aおよび見出し文字7B
をそれぞれの領域に分けて形成してある。ただし互いの
境界領域には、印字ブランク部7Cをそれぞれ形成して
あり、後述するように、選択ホィール5の回転を停止さ
せて印字用エンドレスバンド7の移動を阻止するときに
は、それぞれの印字ブランク部7Cが見出し窓部8およ
びインキローラー対向開口部9に臨むことになる。
【0030】印字用エンドレスバンド7の内周面におい
て、印字文字7Aに対応する部分はこれを平坦とし、見
出し文字7Bに対応する部分には、選択ホィール5の外
周係合溝5Bにそれぞれ係合可能な低い駆動用突起部7
D、および高い駆動用突起部7Eを形成してある。
【0031】高い駆動用突起部7Eの数としては、印字
用エンドレスバンド7の内周面において左右対象であれ
ば、印字文字7Aおよび見出し文字7Bの数などに応じ
て印字用エンドレスバンド7の内周面の所定領域にわた
って任意に設定することができる。たとえば図6に示し
たように、高い駆動用突起部7Eの数を連続した6個と
することもできるが、この6個に相当する位置のうち両
端部のみを高い駆動用突起部7Eとし、その間を4個の
低い駆動用突起部7Dとすることもできる。
【0032】低い駆動用突起部7Dおよび高い駆動用突
起部7Eが、選択ホィール5の外周係合溝5Bに係合
し、選択ホィール5の回転により、任意の印字文字7A
をインキローラー対向開口部9においてインキローラー
Rと接触可能とする。
【0033】ただし、見出し文字汚れ防止装置2により
見出し文字7BがインキローラーRに接触することはな
い。すなわち、とくに図1に示すように、見出し文字汚
れ防止装置2は、複数列のストッパー部材15と、金属
製の爪部回動軸16と、上述のように印字用エンドレス
バンド7に形成した高い駆動用突起部7Eと、を有す
る。
【0034】ストッパー部材15は、選択ホィール5お
よび印字受け台部6との間にこれを位置させるととも
に、選択ホィール5に対向する係合爪部15Aと、調心
バネ部15Bと、駆動アーム部15Cと、を一体成形し
たものである。
【0035】爪部回動軸16は、係合爪部15Aの左右
一対のロック端部15Dを選択ホィール5の外周係合溝
5Bに係脱可能に係合爪部15Aを回動可能とする。た
だし図1に示すように、通常の選択可能状態では、選択
ホィール5の外周面とロック端部15Dとの間には第1
の間隙S1をあけてあり、選択ホィール5の回転を可能
としている。
【0036】この爪部回動軸16は、操作軸4の回転応
力に耐え得る強度を有する材料、たとえば鉄系材料その
他の金属材料などからこれを構成する。
【0037】調心バネ部15Bは、係合爪部15Aと駆
動アーム部15Cとの間に位置して、係合爪部15Aお
よび駆動アーム部15Cのそれぞれの変位を相互に伝達
可能とするとともに、外力が作用しなくなったときに、
その弾性力により係合爪部15Aおよび駆動アーム部1
5Cを元位置に復帰させる。
【0038】駆動アーム部15Cは、アーム回動軸17
のまわりに回動可能で、印字用エンドレスバンド7の高
い駆動用突起部7Eのみに係合可能である。すなわち、
駆動アーム部15Cの左右一対の作用端部15Eと印字
用エンドレスバンド7の内周面との間には第2の間隙S
2をあけてある。この第2の間隙S2の部分は印字用エ
ンドレスバンド7の低い駆動用突起部7Dのみが通過可
能である。
【0039】さらに、印字用エンドレスバンド7の高い
駆動用突起部7Eの変形弾性係数は、ストッパー部材1
5の調心バネ部15Bのそれより大きいように設定して
ある。
【0040】なお、駆動アーム部15Cの部分の印字用
エンドレスバンド7の外周側には、印字器フレーム3の
第1の押さえフレーム部3Aおよび第2の押さえフレー
ム部3Bを形成してある。
【0041】こうした構成の印字器1および見出し文字
汚れ防止装置2において、通常の印字選択状態では、図
1および図2に示すように、操作軸4をその軸方向に移
動させることにより任意の列を割り出し、その列におい
てこれを正逆任意の方向に回転させれば、選択ホィール
5が印字用エンドレスバンド7を回転させ、印字用エン
ドレスバンド7の所望の見出し文字7Bが見出し窓部8
から見える位置で停止させる。
【0042】この選択状態では、選択した見出し文字7
Bに対応する印字文字7Aがインキローラー対向開口部
9において印字受け台部6にセットされて露出してお
り、インキローラーRの転動によってこの印字文字7A
にインキを塗布し、印字器1全体をたとえばハンドレバ
ー(図示せず)などの操作によってラベル上に押印する
ことにより印字することができる。
【0043】図7は、図中反時計方向に印字用エンドレ
スバンド7を回転させたときの回転阻止状態を示す断面
図、図8は、時計方向に印字用エンドレスバンド7を回
転させたときの回転阻止状態を示す断面図であって、ま
ず図7に示す状態では、所定の列において操作軸4を操
作して選択ホィール5を回転させ、印字用エンドレスバ
ンド7を反時計方向に回転させようとしても、印字用エ
ンドレスバンド7の高い駆動用突起部7Eがストッパー
部材15における駆動アーム部15Cの作用端部15E
(図中左側)に係合し、駆動アーム部15Cがアーム回
動軸17を支点として反時計方向に回動し、この回動変
位が調心バネ部15Bを伝わって係合爪部15Aに伝達
され、係合爪部15が爪部回動軸16のまわりに時計方
向に回動し、そのロック端部15D(図中左側)が選択
ホィール5の外周係合溝5Bに係合する。
【0044】したがって、これ以上選択ホィール5を回
転させようとしても、その回転方向前方に外周係合溝5
Bと作用端部15Eとの係合部分、および爪部回動軸1
6が位置しているので、選択ホィール5の回転は阻止さ
れ、印字ブランク部7Cが見出し窓部8およびインキロ
ーラー対向開口部9に臨むことになり、印字用エンドレ
スバンド7の見出し文字7Bがインキローラー対向開口
部9に位置することを回避し、見出し文字7Bがインキ
ローラーRにより汚れることを防止することができる。
【0045】この防止状態において、高い駆動用突起部
7Eは駆動アーム部15Cの回動というごくわずかな操
作のみに使用され、選択ホィール5の実際の回転阻止
は、爪部回動軸16の部分において行われるので、印字
用エンドレスバンド7(高い駆動用突起部7E)を損傷
することがない。しかも、選択ホィール5を無理に回転
させようとする過大な力は、選択ホィール5の外周係合
溝5Bに係合している印字用エンドレスバンド7の複数
個の低い駆動用突起部7Dに分散負担されるので、印字
用エンドレスバンド7全体としては、特定箇所に集中荷
重がかかることはない。
【0046】ここで、選択ホィール5を反対側(時計方
向)に回転させれば、ロック端部15Dと外周係合溝5
Bとの係合が解除されるとともに、調心バネ部15Bの
弾性力によってストッパー部材15は図1に示す元位置
に復帰する。
【0047】図8は、図7の場合とは反対に選択ホィー
ル5を時計方向に回転させた場合であって、印字用エン
ドレスバンド7を時計方向に回転させようとしても、印
字用エンドレスバンド7の高い駆動用突起部7Eがスト
ッパー部材15における駆動アーム部15Cの作用端部
15E(図中右側)に係合し、駆動アーム部15Cがア
ーム回動軸17を支点として時計方向に回動し、この回
動変位が調心バネ部15Bを伝わって係合爪部15Aに
伝達され、係合爪部15が爪部回動軸16のまわりに反
時計方向に回動し、そのロック端部15D(図中右側)
が選択ホィール5の外周係合溝5Bに係合する。この状
態での作用は図7の場合と同様であるので、詳述は省略
する。
【0048】つぎに、図9は、上述の見出し文字汚れ防
止装置2を二列印字タイプの印字器20に応用装備した
場合の断面図、図10は、図9のX−X線断面図であ
り、印字器20においては、一対の印字器1を並列して
設けたものであるが、以下、印字器1と同様の部分につ
いては同一の符号を付し、その詳述は省略し、印字器1
と異なる構造のみについて説明する。印字器20の印字
器フレーム21の第1の押さえフレーム21Aおよび第
2の押さえフレーム21Bをほぼ左右対象に形成すると
ともに、その中央部にガイド板22を設けることによ
り、印字用エンドレスバンド7の移動を円滑にしてい
る。
【0049】また、操作軸4に取り付けるインジケータ
ー23は、既述のインジケーター10の見出し文字7B
を指針する機能に加えて、共まわり防止機能を有する。
すなわちとくに図10に示すように、選択ホィール5と
ストッパー部材15との間に伸びるインジケーター23
は、割り出された選択ホィール5のみの回転を許容する
共まわり防止用切欠き部23Aを形成してある。したが
って、割り出した特定の列における選択ホィール5のみ
を回転可能とし、その左右に隣接する選択ホィール5つ
まり印字用エンドレスバンド7の回転を阻止するように
なっている。
【0050】こうした構成の二列印字タイプの印字器2
0においても、図11に示すように、見出し文字汚れ防
止装置2が既述のように作用するので、印字用エンドレ
スバンド7を損傷することなく、見出し文字7Bのイン
キローラーRによる汚れを確実に防止することができ
る。すなわち図11の、左側の印字器1部分において、
左側のロック端部15Dが選択ホィール5の外周係合溝
5Bに係合し、右側の印字器1部分において、右側のロ
ック端部15Dが外周係合溝5Bに係合することによ
り、それぞれ選択ホィール5のそれ以上の回転を阻止し
ている。
【0051】図12は、本発明の第2の実施の形態によ
る見出し文字汚れ防止装置を装備した印字器30の断面
図、図13は、図12のXIII−XIII線断面図で
あって、この印字器30における見出し文字汚れ防止装
置31が見出し文字汚れ防止装置2(図1)とは異なる
構造は、ストッパー部材15のかわりにストッパー部材
32を設けてある点である。
【0052】すなわち、ストッパー部材32は、爪部回
動軸16のまわりにこれを回動可能とし、ストッパー部
材32は、係合爪部32Aと、調心バネ部32Bと、駆
動アーム部32Cと、を一体形成したものである。ただ
し、係合爪部32Aおよび駆動アーム部32Cを爪部回
動軸16に回動可能としてあるとともに、係合爪部32
Aのロック端部32Dが選択ホィール5の外周係合溝5
Bに係合可能で、駆動アーム部32Cの作用端部32E
が印字用エンドレスバンド7の高い駆動用突起部7Eに
係合可能である。なお、外周係合溝5Bは、これを蟻溝
状に形成することによってロック端部32Dとの係合を
より確実にすることができる。また、調心バネ部32B
は、その球状端部32Fをガイド部33にスライド可能
に挿入してある。
【0053】なお図14は、前記スリーブ14(図1)
に相当するスリーブ34の側面図、図15は、同、断面
図、図16は、軸方向の側面図であって、スリーブ34
はその両端部近傍にそれぞれ径方向スリット35を形成
するとともに、両端面部にはそれぞれ節度用ボス36を
形成してある。さらに、スリーブ34には、操作軸4の
ロータリーピン11を挿通する軸方向スリット37を形
成してある。
【0054】さらに、節度用ボス36が対向する印字器
フレーム3の左右の両面(図中紙面に直角な左右の両
面)には、節度用ボス36が係合する節度用溝部38を
円周状に形成してある。したがって、操作軸4の操作に
よるスリーブ34の回転にともなって節度用ボス36が
節度用溝部38に係合しながら回転し、印字文字部7A
を選択するときの節度を確保することができる。
【0055】こうした構成の印字器30および見出し文
字汚れ防止装置31においても、印字器1の見出し文字
汚れ防止装置2(図1)の場合と同様に、見出し文字7
Bの汚れを防止することができる。すなわち図17に示
すように、所定の列において操作軸4を操作して選択ホ
ィール5を回転させ、印字用エンドレスバンド7を図中
反時計方向に回転させようとしても、印字用エンドレス
バンド7の高い駆動用突起部7Eがストッパー部材32
における駆動アーム部32Cの作用端部32E(図中左
側)に係合し、駆動アーム部32Cが爪部回動軸16を
支点として反時計方向に回動し、この回動変位がただち
に係合爪部32Aに伝達され、そのロック端部32D
(図中右側)が選択ホィール5の外周係合溝5Bに係合
する。
【0056】さらに、図中左側のロック端部32Dが印
字用エンドレスバンド7の内周側において低い駆動用突
起部7Dと高い駆動用突起部7Eとの間に当接係合し、
印字用エンドレスバンド7のこれ以上の移動を補助的に
阻止する。調心バネ部32Bは、その球状端部32Fが
ガイド部33内をわずかに上方に摺動するとともに、若
干たわむことにより弾性力を蓄積する状態となる。
【0057】したがって、これ以上選択ホィール5を回
転させようとしても、外周係合溝5Bとロック端部32
Dとが係合するとともに爪部回動軸16が抵抗するの
で、選択ホィール5の回転を確実に阻止して、印字用エ
ンドレスバンド7の見出し文字7Bがインキローラー対
向開口部9に位置することを回避し、見出し文字7Bが
インキローラーRにより汚れることを防止することがで
きる。
【0058】この汚れ防止状態において、高い駆動用突
起部7Eは駆動アーム部32Cおよび係合爪部32Aの
回動のみに使用され、選択ホィール5の実際の回転阻止
は、爪部回動軸16の部分において行われるので、印字
用エンドレスバンド7(高い駆動用突起部7E)を損傷
することなく、見出し文字7Bの汚れを防止することが
できる。
【0059】選択ホィール5を反対側(時計方向)に回
転させれば、ロック端部32Dと外周係合溝5Bとの係
合が解除されるとともに、調心バネ部32Bの弾性力に
よりストッパー部材15は図12に示す元位置に復帰す
る。
【0060】図18は、図17の場合とは反対に、選択
ホィール5を時計方向に回転させた場合の断面図であっ
て、印字用エンドレスバンド7を時計方向にこれ以上回
転させようとしても、印字用エンドレスバンド7の高い
駆動用突起部7Eがストッパー部材32における駆動ア
ーム部32Cの作用端部32E(図中右側)に係合し、
駆動アーム部32Cが爪部回動軸16を支点として時計
方向に回動し、係合爪部32Aのロック端部32D(図
中左側)が選択ホィール5の外周係合溝5Bに係合す
る。この状態での作用は図17の場合と同様であるの
で、詳述は省略する。尚、上記第2の実施の形態におけ
る前記選択ホイール5の外周係合溝5Bは断面蟻溝とす
れば、係合爪部32Aのロック端部32Dとの係合が更
に良好となる。
【0061】この第2の実施の形態による見出し文字汚
れ防止装置31においては、駆動アーム部32Cが、調
心バネ部32Bを介さずに係合爪部32Aと一体的に爪
部回動軸16のまわりに回動するので、駆動アーム部3
2Cの変位とともに係合爪部32Aがただちに回動して
選択ホィール5に係合するため、印字用エンドレスバン
ド7の回転阻止を感度よく行うことができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、選択ホィ
ールと印字受け台部との間にストッパー部材を配置し、
印字用エンドレスバンドに設けた駆動用突起部とストッ
パー部材との係合による過大な外力を爪部回動軸に肩代
わりさせるようにしたので、印字用エンドレスバンドに
負担をかけることなく、見出し文字のインキローラーな
どによる汚れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による印字器におけ
る見出し文字汚れ防止装置2を装備した印字器1の断面
図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】同、スリーブ14の側面図である。
【図4】同、割出しピン12およびスリーブ14の係合
状態を側面からみた拡大断面図である。
【図5】同、割出しピン12およびスリーブ14の係合
状態の軸方向の拡大断面図である。
【図6】同、印字用エンドレスバンド7の側面図であ
る。
【図7】同、反時計方向に印字用エンドレスバンド7を
回転させたときの回転阻止状態を示す断面図である。
【図8】同、時計方向に印字用エンドレスバンド7を回
転させたときの回転阻止状態を示す断面図である。
【図9】同、見出し文字汚れ防止装置2を二列印字タイ
プの印字器20に応用装備した場合の断面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】同、印字用エンドレスバンド7を反時計方向
および時計方向に回転させたときの回転阻止状態を示す
断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態による見出し文字
汚れ防止装置31を装備した印字器30の断面図であ
る。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図であ
る。
【図14】同、スリーブ14(図1)に相当するスリー
ブ34の側面図である。
【図15】同、断面図である。
【図16】同、軸方向の側面図である。
【図17】同、印字用エンドレスバンド7を反時計方向
に回転させたときの回転阻止状態を示す断面図である。
【図18】同、印字用エンドレスバンド7を時計方向に
回転させたときの回転阻止状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 印字器(図1) 2 印字器1における見出し文字汚れ防止装置(第1の
実施の形態、図1) 3 印字器フレーム 3A 印字器フレーム3の第1の押さえフレーム 3B 印字器フレーム3の第2の押さえフレーム 4 印字選択用の操作軸 4A 操作軸4の割出し用溝 5 選択ホィール 5A 選択ホィール5の内周係合溝 5B 選択ホィール5の外周係合溝 6 印字受け台部 7 印字用エンドレスバンド(図6) 7A 印字用エンドレスバンド7の印字文字 7B 印字用エンドレスバンド7の見出し文字 7C 印字用エンドレスバンド7の印字ブランク部 7D 印字用エンドレスバンド7の低い駆動用突起部 7E 印字用エンドレスバンド7の高い駆動用突起部 8 見出し窓部 9 インキローラー対向開口部 10 インジケーター 10A インジケーター10の指針部 11 ロータリーピン 12 割出しピン 13 割出しスプリング 14 スリーブ 14A スリーブ14の軸方向スリット 14B スリーブ14の節度決定兼用貫通孔 15 ストッパー部材 15A ストッパー部材15の係合爪部 15B ストッパー部材15の調心バネ部 15C ストッパー部材15の駆動アーム部 15D 係合爪部15Aの左右一対のロック端部 15E 駆動アーム部15Cの左右一対の作用端部 16 金属製の爪部回動軸 17 アーム回動軸 20 二列印字タイプの印字器(図9) 21 印字フレーム 21A 印字フレーム21の第1の押さえフレーム 21B 印字フレーム21の第2の押さえフレーム 22 ガイド板 23 インジケーター 23A インジケーター23の共まわり防止用切欠き部 30 印字器(図12) 31 印字器30における見出し文字汚れ防止装置(第
2の実施の形態、図12) 32 ストッパー部材 32A ストッパー部材32の係合爪部 32B ストッパー部材32の調心バネ部 32C ストッパー部材32の駆動アーム部 32D 係合爪部32Aのロック端部 32E 駆動アーム部32Cの作用端部 32F 調心バネ部32Bの球状端部 33 ガイド部 34 スリーブ 35 径方向スリット 36 節度用ボス 37 軸方向スリット 38 節度用溝部 R インキローラー S1 選択ホィール5の外周面とロック端部15Dとの
間の第1の間隙 S2 作用端部15Eと印字用エンドレスバンド7の内
周面との間の第2の間隙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択ホィールと印字受け台部との間に
    設けるとともに印字文字および見出し文字を形成した印
    字用エンドレスバンドを有し、 この印字用エンドレスバンドの任意の前記印字文字を選
    択可能とした印字器における見出し文字汚れ防止装置で
    あって、 前記選択ホィールに対向する係合爪部、調心バネ部およ
    び駆動アーム部を有するとともに前記選択ホィールおよ
    び前記印字受け台部との間に位置するストッパー部材
    と、 前記係合爪部を前記選択ホィールに係脱可能に回動可能
    とする爪部回動軸と、 前記印字用エンドレスバンドの内周面に位置するととも
    に前記ストッパー部材の前記駆動アーム部に係合可能な
    駆動用突起部と、 を設け、 当該印字用エンドレスバンドの移動にともなうこの駆動
    アーム部の変位を、前記係合爪部に伝達可能としたこと
    を特徴とする印字器における見出し文字汚れ防止装置。
  2. 【請求項2】 前記係合爪部は、前記選択ホィールの
    回転方向において少なくとも左右一対にこれを設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の印字器における見出し文
    字汚れ防止装置。
  3. 【請求項3】 前記調心バネ部は、前記係合爪部と前
    記駆動アーム部との間にこれを形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の印字器における見出し文字汚れ防止装
    置。
  4. 【請求項4】 前記係合爪部および前記駆動アーム部
    は、これを前記爪部回動軸に支持したことを特徴とする
    請求項1記載の印字器における見出し文字汚れ防止装
    置。
  5. 【請求項5】 前記駆動用突起部は、前記見出し文字
    を形成してある前記印字用エンドレスバンドの内周面側
    にこれを形成したことを特徴とする請求項1記載の印字
    器における見出し文字汚れ防止装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動用突起部は、その変形弾性係
    数を、前記ストッパー部材の前記調心バネ部のそれより
    大きく設定してあることを特徴とする請求項1記載の印
    字器における見出し文字汚れ防止装置。
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