JPH1045588A - ピラゾロン系化合物またはその塩を含有するα−グルコシダーゼ阻害剤 - Google Patents

ピラゾロン系化合物またはその塩を含有するα−グルコシダーゼ阻害剤

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JPH1045588A
JPH1045588A JP22747196A JP22747196A JPH1045588A JP H1045588 A JPH1045588 A JP H1045588A JP 22747196 A JP22747196 A JP 22747196A JP 22747196 A JP22747196 A JP 22747196A JP H1045588 A JPH1045588 A JP H1045588A
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JP22747196A
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English (en)
Inventor
Fuminori Kato
文法 加藤
Hirohiko Kimura
博彦 木村
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Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 糖蛋白質糖鎖プロセッシングの研究用試薬、
更には癌転移、AIDSなどウイルス性疾患、糖尿病、
高脂血症、炎症性疾患、自己免疫疾患、臓器移植時の拒
絶反応およびアレルギー性疾患などの治療薬として有用
であるピラゾロン系化合物またはその塩を含有するα−
グルコシダーゼ阻害剤を提供する。 【解決手段】 一般式(I): (式中、R1 は置換されてもよいアルキル基、置換され
てもよいアルキルチオ基、置換されてもよいシクロアル
キル基、置換されてもよいフェニル基、置換されてもよ
いピリジニル基などであり、R2 は水素原子、ハロゲン
原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、置換さ
れてもよいアルキル基、置換されてもよいアルコキシ基
などである)で表わされるピラゾロン系化合物またはそ
の塩を含有することを特徴とするα−グルコシダーゼ阻
害剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体内の糖鎖プロセッ
シングに係わる酵素の阻害剤であって、糖蛋白質糖鎖プ
ロセッシングの研究用試薬、更には癌転移、AIDSな
どウイルス性疾患、糖尿病、高脂血症、炎症性疾患、自
己免疫疾患、臓器移植時の拒絶反応およびアレルギー性
疾患などの治療薬として有用であるピラゾロン系化合物
またはその塩を含有するα−グルコシダーゼ阻害剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】α−グルコシダーゼ阻害剤としては、カ
スタノスペルミン、1−デオキシノジリマイシンなどが
知られている。しかしながら、本発明のα−グルコシダ
ーゼ阻害剤はそれらとは有効成分の化学構造が異なる。
糖鎖プロセッシングに係わる酵素の阻害剤は、α−グル
コシダーゼ阻害剤であるカスタノスペルミンに代表され
るように、癌転移抑制(Humphriesら、Can
cer Research 46,5251−522
2,1986)、自己免疫脳脊髄炎動物モデルに対する
発症抑制(Willenborgら、J.Neuro
l.Sci,90,77−85,1989)、関節炎動
物モデルに対する発症抑制(Willenborgら、
Immunol.Cell Biol.70,369−
377,1992)、免疫応答に重要な細胞膜上主要組
織適合抗原クラスI分子の発現抑制(Mooreら、
J.Biologic.Chem.268,3809−
3812,1993)などへ利用できることが明らかに
なっている。加えて、日本公表特許公報(A)平4−5
00959には、自己免疫脳脊髄炎動物モデル、アジュ
バント関節炎モデル、組織移植片拒絶モデル、遅延型過
敏症反応モデルに対して病態を改善する効果があること
から、カスタノスペルミンによる動物またはヒト患者の
抗炎症的および/または免疫抑制的治療方法が提示され
ている。さらに国際特許明細書WO 8703903に
は、AIDSウイルスなどレトロウイルス性病原に対す
る治療的薬剤としてカスタノスペルミンの使用が提示さ
れている。その作用は、糖鎖のプロセッシング阻害の結
果もたらされる感染細胞内におけるレトロウイルス複製
の妨害、感染細胞上におけるウイルス性エンベロップ糖
蛋白質の提示に伴う病原性効果の軽減として記述されて
いる。また、ヨーロッパ特許明細書第202661号で
は、カスタノスペルミンによる高脂血症および過剰な脂
質蓄積の防止ならびに糖尿病治療への利用が提示されて
いる。これは、消化酵素阻害の結果、脂質生合成阻害、
複合糖の加水分解によるグルコース形成阻害がもたらさ
れることによっている。
【0003】本発明でいう後記一般式(I)で表わされ
るピラゾロン系化合物またはその塩のうち多くの化合物
は公知である。例えば4,4−ジブロモ−1,3−ジメ
チル−2−ピラゾリン−5−オンは特開昭62−281
865号公報および同62−281866号公報に、
4,4−ジブロモ−1−メチル−3−フェニル−2−ピ
ラゾリン−5−オンはジャーナル・オブ・ユニバーシテ
ィ・クエート・サイエンス(J. Univ.Kuwait, Sci) 197
6,3巻,39−56頁に、4,4−ジブロモ−3−メチ
ル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンはジャー
ナル・オブ・ザ・インディアン・ケミカル・ソサイエテ
ィ(J. IndianChem. Soc.) 1977,54巻,5号, 485 −
487 頁に、4,4−ジブロモ− 1,3−ジフェニル−
2−ピラゾリン−5−オンはツアイトシュリフト・フュ
ール・ヘミー(Z. Chem) 1980,20巻,12号,437
−438 頁に、また4,4−ジブロモ−3−メチル−1−
(p−ニトロフェニル)−2−ピラゾリン−5−オンは
ズルナール・フュール・プラクティシェ・ヘミー(J. P
rakt. Chem) 1984,326 巻,3号,367 −373 頁に記載
されている。また、特開平2−225469号公報に
は、一般式(I)の化合物またはその塩の多くがグラム
陽性菌、グラム陰性菌、白癬菌、真菌類などに対する抗
菌活性を持つことが記載されている。しかしながら、一
般式(I)の化合物またはその塩がα−グルコシダーゼ
阻害活性をもつことについては、これら先行文献中に記
載も示唆もない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】癌転移、AIDSなど
ウイルス性疾患、糖尿病、高脂血症、炎症性疾患、自己
免疫疾患、臓器移植時の拒絶およびアレルギー性疾患な
どの治療において、糖鎖プロセッシングに係わる酵素を
阻害することが重要であると考えられる。そして、この
ような考えのもとに、α−グルコシダーゼ阻害作用を有
する医薬品の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、α−グル
コシダーゼ阻害活性を有する化合物につき、鋭意探索し
た結果、下記一般式(I)で表わされる化合物またはそ
の塩が優れた阻害作用を有していることを見出し、本発
明を完成した。すなわち、本発明は、一般式(I):
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1 は置換されてもよいアルキル
基、置換されてもよいアルキルチオ基、置換されてもよ
いシクロアルキル基、置換されてもよいフェニル基、置
換されてもよいピリジニル基、置換されてもよいアルキ
ルカルボニルオキシアルキル基または置換されてもよい
ピリミジニル基であり、R2 は水素原子、ハロゲン原
子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、置換され
てもよいアルキル基、置換されてもよいアルコキシ基、
置換されてもよいアルキルチオ基、置換されてもよいシ
クロアルキル基、置換されてもよいアルコキシカルボニ
ル基、置換されてもよいアルキルカルボニルアミノ基、
置換されてもよいフェニル基、置換されてもよいフェニ
ルカルボニルアミノ基、または置換されてもよいピリジ
ニル基である)で表わされるピラゾロン系化合物または
その塩を含有することを特徴とするα−グルコシダーゼ
阻害剤である。
【0008】前記一般式(I)で表わされるピラゾロン
系化合物の塩としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの
鉱酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、プロパンスルホン
酸塩、メタンスルホン酸塩などの有機酸塩が挙げられ
る。
【0009】前記一般式(I)中のR1 に含まれる置換
されてもよいアルキル基、置換されてもよいアルキルチ
オ基、置換されてもよいシクロアルキル基、置換されて
もよいフェニル基、置換されてもよいピリジニル基、置
換されてもよいアルキルカルボニルオキシアルキル基お
よび置換されてもよいピリミジニル基並びにR2 に含ま
れる置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいア
ルコキシ基、置換されてもよいアルキルチオ基、置換さ
れてもよいシクロアルキル基、置換されてもよいアルコ
キシカルボニル基、置換されてもよいアルキルカルボニ
ルアミノ基、置換されてもよいフェニルカルボニルアミ
ノ基、置換されてもよいフェニル基および置換されても
よいピリジニル基の置換基としては、ハロゲン原子; ニ
トロ基;シアノ基; スルホン基; カルボキシ基; ハロゲ
ン原子で置換されてもよいアルキル基; ハロゲン原子で
置換されてもよいアルコキシ基; ハロゲン原子で置換さ
れてもよいアルキルチオ基; ハロゲン原子で置換されて
もよいアルコキシカルボニル基; ハロゲン原子で置換さ
れてもよいアルキルスルフイニル基; ハロゲン原子で置
換されてもよいアルキルスルホニル基; ハロゲン原子で
置換されてもよいフェニル基などが挙げられ、これらの
置換基の数は1ケ或いは同一もしくは相異なる2ケ以上
であってもよく、また上記のハロゲン原子で置換されて
もよいそれぞれの特定の基は1ケ或いは同一もしくは相
異なる2ケ以上のハロゲン原子で置換されてもよい。
【0010】前記一般式(I)中のR1 およびR2 に含
まれるアルキル基またはアルキル部分としては、一般に
炭素数1〜10のもので、直鎖状或いは分岐状のいずれ
のものでもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、
ノニル基、デシル基などが挙げられ、またR1 およびR
2 に含まれるシクロアルキル基としては、一般に炭素数
3〜8のものであり、例えばシクロプロピル基、シクロ
ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シク
ロヘプチル基、シクロオクチル基などが挙げられる。ま
た前記一般式(I)中のR1 およびR2 に含まれるハロ
ゲン原子としては、弗素原子、塩素原子、臭素原子、沃
素原子が挙げられる。
【0011】前記一般式(I)中のR1 としては、置換
されてもよいアルキル基、置換されてもよいシクロアル
キル基、置換されてもよいフェニル基、置換されてもよ
いピリジニル基、置換されてもよいアルキルカルボニル
オキシアルキル基および置換されてもよいピリミジニル
基が望ましい。また、R2 としては水素原子、置換され
てもよいアルキル基、置換されてもよいシクロアルキル
基、置換されてもよいアルコキシカルボニル基、置換さ
れてもよいフェニル基、置換されてもよいフェニルカル
ボニルアミノ基、または置換されてもよいピリジニル基
が望ましい。
【0012】前記一般式(I)で表される化合物または
その塩のうち、一般式(I' ):
【化3】
【0013】(式中、R1 は置換されてもよいアルキル
基、置換されてもよいアルキルチオ基、置換されてもよ
いシクロアルキル基、置換されてもよいフェニル基、置
換されてもよいピリジニル基、置換されてもよいアルキ
ルカルボニルオキシアルキル基または置換されてもよい
ピリミジニル基であり、R2'は置換されてもよいフェニ
ルカルボニルアミノ基である)で表わされる化合物また
はその塩ならびに一般式(I''):
【0014】
【化4】
【0015】(式中、R1'は置換されてもよいアルキル
カルボニルオキシアルキル基、R2 は水素原子、ハロゲ
ン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、シアノ基、置換
されてもよいアルキル基、置換されてもよいアルコキシ
基、置換されてもよいアルキルチオ基、置換されてもよ
いシクロアルキル基、置換されてもよいアルコキシカル
ボニル基、置換されてもよいアルキルカルボニルアミノ
基、置換されてもよいフェニル基、置換されてもよいフ
ェニルカルボニルアミノ基または置換されてもよいピリ
ジニル基である)で表わされる化合物またはその塩は新
規化合物である。
【0016】一般式(I' )の化合物としては、R1 が
置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいシクロ
アルキル基、置換されてもよいフェニル基、置換されて
もよいピリジニル基、置換されてもよいアルキルカルボ
ニルオキシアルキル基または置換されてもよいピリミジ
ニル基である化合物が望ましく、4,4−ジブロモ−3
−ベンゾイルアミノ−1−フェニル−2−ピラゾリン−
5−オンが特に望ましい。
【0017】一般式(I'')の化合物としては、R2 が
水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されても
よいシクロアルキル基、置換されてもよいアルコキシカ
ルボニル基、置換されてもよいフェニル基、置換されて
もよいフェニルカルボニルアミノ基または置換されても
よいピリジニル基である化合物が望ましく、4,4−ジ
ブロモ−1−(2−アセトキシエチル)−3−メチル−
2−ピラゾリン−5−オンが特に望ましい。
【0018】前記一般式(I)で表わされるピラゾロン
系化合物またはその塩は、例えば下記の方法により製造
することができる。
【化5】
【0019】(式中、R1 およびR2 は前述の通りであ
る) 上記反応は、通常溶媒の存在下で行なわれ、この溶媒と
しては上記の反応を阻害しないものであればいずれのも
のでもよいが、例えば酢酸、プロピオン酸などのカルボ
ン酸、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホル
ム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性
極性溶媒、水などが挙げられる。また、臭素化剤として
は臭素、ピリジニウムブロマイド パーブロマイド、4
−ジメチルアミノピリジニウムブロマイド パーブロマ
イド、N−ブロモサクシンイミド、ジオキサンジブロマ
イド、フェニルトリメチルアンモニウムトリブロマイ
ド、ピロリドンヒドロトリブロマイドなどが挙げられ
る。
【0020】前記反応の出発原料である一般式(II)で
表わされる化合物は、例えば下記の方法のような公知の
方法によって製造することができる。 (1) R2COCH2CO2C2H5 と R1NHNH2とを反応させる方法 (ケミカルアブストラクト,1978,89巻,43765h: 同,1
983,99巻,122368r などに記載) 。 (2) R2C≡CCO2C2H5と R1NHNH2とを反応させる方法 〔ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエ
テイ(J. Am. Chem. Soc.),1941,63巻,1151−1153頁
などに記載〕。なお、一般式(II)の化合物の代表的な
製造例は、特開平2−225469号公報の第2表に記
載されている。
【0021】前記一般式(I)で表わされるピラゾロン
系化合物またはその塩は、α−グルコシダーゼ阻害活性
を有する。α−グルコシダーゼ阻害剤としては、癌転移
抑制剤、ウイルス性疾患、糖尿病、高脂肪血症、炎症性
疾患、自己免疫疾患、拒絶反応およびアレルギー性疾患
治療剤として使用することができる。前記一般式(I)
で表されるピラゾロン系化合物またはその塩を医薬の有
効成分として用いる場合、患者の年齢、体重、病気の性
質と程度、投与経路などの投与条件の違いにより一概に
規定できないが、その投与量は通常、成人1日当たり約
50mg〜5000mgであり、経口的ないし非経口的
に投与される。薬剤投与は、経口、静脈内、筋肉内、関
節腔内、組織内、皮膚経路、粘膜経路などの方法でおこ
なうことができる。投与剤形としては、末剤、散剤、細
粒剤、顆粒剤、錠剤、糖衣剤、カプセル剤、注射剤、点
鼻剤、懸濁剤、滴剤、軟膏剤、シロップ、舌下錠、座
剤、持続性放出製剤などがあげられる。これらは、通常
の医薬の場合と同様に、通常の医薬上許容される製剤担
体を用い、常法により製造することができる。
【0022】
【発明の実施形態】
(1)一般式(I)のピラゾロン系化合物またはその塩
を含有することを特徴とするα−グルコシダーゼ阻害
剤。 (2)一般式(I)の化合物中のR1 が置換されてもよ
いアルキル基、置換されてもよいシクロアルキル基、置
換されてもよいフェニル基、置換されてもよいピリジニ
ル基、置換されてもよいアルキルカルボニルオキシアル
キル基または置換されてもよいピリミジニル基であり、
R2 が水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換さ
れてもよいシクロアルキル基、置換されてもよいアルコ
キシカルボニル基、置換されてもよいフェニル基、置換
されてもよいフェニルカルボニルアミノ基、または置換
されてもよいピリジニル基である(1)のαグルコシダ
ーゼ阻害剤。
【0023】(3)一般式(I' )のピラゾロン系化合
物またはその塩。 (4)R1 が置換されてもよいアルキル基、置換されて
もよいシクロアルキル基、置換されてもよいフェニル
基、置換されてもよいピリジニル基、置換されてもよい
アルキルカルボニルオキシアルキル基または置換されて
もよいピリミジニル基である(3)のピラゾロン系化合
物またはその塩。 (5)R1 がフェニル基で、R2'がフェニルカルボニル
アミノ基である(3)のピラゾロン系化合物またはその
塩。 (6)一般式(I' )の化合物またはその塩を含有する
ことを特徴とする(1)のα−グルコシダーゼ阻害剤。
【0024】(7)一般式(I'')のピラゾロン系化合
物またはその塩。 (8)R2 が水素原子、置換されてもよいアルキル基、
置換されてもよいシクロアルキル基、置換されてもよい
アルコキシカルボニル基、置換されてもよいフェニル
基、置換されてもよいフェニルカルボニルアミノ基また
は置換されてもよいピリジニル基である(7)のピラゾ
ロン系化合物またはその塩。 (9)R1'がアセトキシエチル基であり、R2 がメチル
基である(7)のピラゾロン系化合物またはその塩。 (10)一般式(I'')の化合物またはその塩を含有す
ることを特徴とする(1)のα−グルコシダーゼ阻害
剤。
【0025】(11)一般式(I)のピラゾロン系化合
物またはその塩を含有することを特徴とする癌転移抑制
剤。 (12)一般式(I)のピラゾロン系化合物またはその
塩を含有することを特徴とするウイルス性疾患治療剤。 (13)一般式(I)のピラゾロン系化合物またはその
塩を含有することを特徴とする糖尿病治療剤。 (14)一般式(I)のピラゾロン系化合物またはその
塩を含有することを特徴とする高脂肪血症治療剤。 (15)一般式(I)のピラゾロン系化合物またはその
塩を含有することを特徴とする炎症性疾患治療剤。 (16)一般式(I)のピラゾロン系化合物またはその
塩を含有することを特徴とする自己免疫疾患治療剤。 (17)一般式(I)のピラゾロン系化合物またはその
塩を含有することを特徴とする拒絶反応およびアレルギ
ー性疾患治療剤
【0026】
【実施例】本発明をより詳しく述べるため、以下に実施
例を記載するが、これらは本発明を限定するものではな
い。
【0027】合成例1 4,4−ジブロモ−3−ベンゾ
イルアミノ−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン
(化合物No.53)の合成 (1)3−アミノ−1−フェニル−2−ピラゾリン−5
−オン 3.5gにテトラヒドロフラン100mlを加
えて氷冷し、ベンゾイルクロライド3.1gを加え、攪
拌しながら室温で23時間反応させた。反応終了後、反
応物を水中に投入し、塩化メチレンで抽出した。この抽
出層を水洗後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶
媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクリマト
グラフィー(展開溶媒:塩化メチレン/酢酸エチル=9
/1)により精製して、融点225〜227℃の3−ベ
ンゾイルアミノ−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−
オン1.6gを得た。
【0028】(2)酢酸30mlに前記工程(1)で得
られた3−ベンゾイルアミノ−1−フェニル−2−ピラ
ゾリン−5−オン0.9gを溶媒した後、臭素1.08
g加え、攪拌しながら室温で1時間半反応させた。反応
終了後、反応物を水中に投入し、塩化メチレンで抽出し
た。この抽出層を水洗後、硫酸ナトリウムで乾燥した。
減圧下で塩化メチレンを留去し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレ
ン) により精製して、融点190℃(分解)の目的物
1.1gを得た。
【0029】合成例2 4,4−ジブロモ−1−(2−
アセトキシエチル)−3−メチル−2−ピラゾリン−5
−オン(化合物No.56)の合成 (1)2−ヒドラジノエタノール3.8gにメタノール
10mlを加えて氷冷し、アセト酢酸エチル6.5gを
加え、攪拌しながら室温で17時間反応させた。反応終
了後、溶媒を留去し、乾燥し、融点68〜72℃の1−
(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2−ピラゾリ
ン−5−オン6.36gを得た。 (2)酢酸50mlに前記工程(1)で得られた1−
(2−ヒドロキシエチル)−3−メチル−2−ピラゾリ
ン−5−オン1.0gを溶媒した後、4−ジメチルアミ
ノピリジウムブロマイド パーブロマイド5.1gを加
え、攪拌しながら室温で22時間反応させた。反応終了
後、反応物を水中に投入し、酢酸エチルで抽出した。こ
の抽出層を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で酢酸エチル
を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサン=1/
4)により精製して、油状物質である目的物1.49g
を得た。
【0030】前記した製造方法および合成例に準じて合
成される、本発明でいう一般式(I)で表わされるピラ
ゾロン系化合物の代表例を第1表に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】試験例1〔α−グルコシダーゼ阻害活性〕 4−ニトロフェニル−α−D−グルコピラノシドを基質
としてα−グルコシダーゼを作用させ、加水分解させて
遊離する4−ニトロフェノールを比色法で定量すること
により測定した。即ち、40mU/mlのα−グルコシ
ダーゼ溶液(10mMリン酸緩衝液、pH7.2に溶
解)0.01mlと検体を含む溶液(10mMリン酸緩
衝液、pH7.2に溶解)0.01mlを混合した後、
1.5mg/mlの基質溶液(10mMリン酸緩衝液、
pH7.2に溶解)0.08mlを加えて反応を開始し
た。37℃、60分間反応後、1M炭酸ナトリウム0.
1mlを加えて反応を停止させ、405nmにおける吸
光度を測定した。検体を含む反応液の吸光度(A)と含
まない反応液の吸光度(B)を測定し、阻害率を(B−
A)/B×100により算出し、α−グルコシダーゼ活
性を50%阻害する濃度(IC50)を求めた。その試験
結果を表3に示す。なお、α−グルコシダーゼはサッカ
ロミセス属(Sacharomyces sp.)由来
のものを用いた。第2表の結果は、本発明における有効
成分化合物がα−グルコシダーゼ阻害活性を有すること
を示している。
【0035】
【表4】
【発明の効果】本発明によれば、ピラゾロン系化合物ま
たはその塩をα−グルコシダーゼ阻害剤として提供する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/415 ADN A61K 31/415 ADN 31/44 ADY 31/44 ADY 31/505 ADP 31/505 ADP // C07D 231/20 C07D 231/20 Z 401/04 231 401/04 231 403/04 231 403/04 231

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は置換されてもよいアルキル基、置換され
    てもよいアルキルチオ基、置換されてもよいシクロアル
    キル基、置換されてもよいフェニル基、置換されてもよ
    いピリジニル基、置換されてもよいアルキルカルボニル
    オキシアルキル基または置換されてもよいピリミジニル
    基であり、R2 は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ
    基、カルボキシ基、シアノ基、置換されてもよいアルキ
    ル基、置換されてもよいアルコキシ基、置換されてもよ
    いアルキルチオ基、置換されてもよいシクロアルキル
    基、置換されてもよいアルコキシカルボニル基、置換さ
    れてもよいアルキルカルボニルアミノ基、置換されても
    よいフェニル基、置換されてもよいフェニルカルボニル
    アミノ基、または置換されてもよいピリジニル基であ
    る)で表わされるピラゾロン系化合物またはその塩を含
    有することを特徴とするα−グルコシダーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】一般式(I)の化合物中のR1 が置換され
    てもよいアルキル基、置換されてもよいシクロアルキル
    基、置換されてもよいフェニル基、置換されてもよいピ
    リジニル基、置換されてもよいアルキルカルボニルオキ
    シアルキル基または置換されてもよいピリミジニル基で
    あり、R2 が水素原子、置換されてもよいアルキル基、
    置換されてもよいシクロアルキル基、置換されてもよい
    アルコキシカルボニル基、置換されてもよいフェニル
    基、置換されてもよいフェニルカルボニルアミノ基、ま
    たは置換されてもよいピリジニル基である請求項1のα
    −グルコシダーゼ阻害剤。
JP22747196A 1996-08-08 1996-08-08 ピラゾロン系化合物またはその塩を含有するα−グルコシダーゼ阻害剤 Pending JPH1045588A (ja)

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