JPH1046583A - 壁面を有する盛土の補強工法 - Google Patents
壁面を有する盛土の補強工法Info
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- JPH1046583A JPH1046583A JP12476097A JP12476097A JPH1046583A JP H1046583 A JPH1046583 A JP H1046583A JP 12476097 A JP12476097 A JP 12476097A JP 12476097 A JP12476097 A JP 12476097A JP H1046583 A JPH1046583 A JP H1046583A
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- reinforcing
- tube
- wall
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 盛土材11と補強材2との相互の摩擦力を確
保するために盛土材11を砂質系のものに限定する必要
がなく、補強材2の腐食等による耐久性低下の恐れのな
い壁面を有する盛土の補強工法を提供する。 【解決手段】 盛土層1n の上面に、ゴム状弾性体から
なり樹枝状に延びる所要数のチューブ21を平面的に並
べて敷設して壁面材3の背面に接合し、その上に盛土層
1n+1 を盛り立てる。チューブ21内には、コンクリー
トモルタル等のセメント系充填材22を注入充填し、こ
のセメント系充填材22が経時的に硬化することによっ
て所要の剛性を有する補強材2が形成される。この補強
材2は、壁面材3を盛土壁面に固定するアンカーとして
機能し、盛土地盤1を安定化させるものである。
保するために盛土材11を砂質系のものに限定する必要
がなく、補強材2の腐食等による耐久性低下の恐れのな
い壁面を有する盛土の補強工法を提供する。 【解決手段】 盛土層1n の上面に、ゴム状弾性体から
なり樹枝状に延びる所要数のチューブ21を平面的に並
べて敷設して壁面材3の背面に接合し、その上に盛土層
1n+1 を盛り立てる。チューブ21内には、コンクリー
トモルタル等のセメント系充填材22を注入充填し、こ
のセメント系充填材22が経時的に硬化することによっ
て所要の剛性を有する補強材2が形成される。この補強
材2は、壁面材3を盛土壁面に固定するアンカーとして
機能し、盛土地盤1を安定化させるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面を有する盛土
を補強して安定化させる補強工法に関するものである。
を補強して安定化させる補強工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】盛土地盤の壁面の安定を図るための典型
的な従来技術においては、盛土材の中に埋設する補強材
として剛性の高い材料、例えば帯状鉄板が用いられてい
る。帯状鉄板からなる補強材を用いる工法は、盛土材と
補強材との間に働く摩擦力によって盛土地盤の歪みを拘
束しようとするものである。この工法では摩擦力の発現
を確保するために砂質系の盛土材を使用することを前提
としている。
的な従来技術においては、盛土材の中に埋設する補強材
として剛性の高い材料、例えば帯状鉄板が用いられてい
る。帯状鉄板からなる補強材を用いる工法は、盛土材と
補強材との間に働く摩擦力によって盛土地盤の歪みを拘
束しようとするものである。この工法では摩擦力の発現
を確保するために砂質系の盛土材を使用することを前提
としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、次のような問題が指摘される。 (1) 砂質系の盛土材を用いることを前提としているの
で、このような盛土材を現地で容易に調達できない場合
は、コストが高くなる。 (2) 補強材としての帯状鉄板は、盛土材中の地電流や、
鉄板と盛土材との接触面での局部電池作用等による電解
腐食、あるいは地中のバクテリア等による腐食が起こり
やすいので、耐久性が低下する恐れがある。
は、次のような問題が指摘される。 (1) 砂質系の盛土材を用いることを前提としているの
で、このような盛土材を現地で容易に調達できない場合
は、コストが高くなる。 (2) 補強材としての帯状鉄板は、盛土材中の地電流や、
鉄板と盛土材との接触面での局部電池作用等による電解
腐食、あるいは地中のバクテリア等による腐食が起こり
やすいので、耐久性が低下する恐れがある。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、盛土材と
補強材との相互の摩擦力を確保するために盛土材を砂質
系のものに限定する必要がなく、補強材の腐食等による
耐久性低下の恐れがなく、盛土壁面を確実に補強するこ
とのできる工法を提供することにある。
れたもので、その技術的課題とするところは、盛土材と
補強材との相互の摩擦力を確保するために盛土材を砂質
系のものに限定する必要がなく、補強材の腐食等による
耐久性低下の恐れがなく、盛土壁面を確実に補強するこ
とのできる工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る壁面を有する盛土の補強工法は、盛土材を
所定の層厚で撒き出した盛土層の上面に高分子材料から
なる所要数のチューブを前記盛土層の端部壁面に構築さ
れる壁面材に沿って敷設し、このチューブ内にセメント
系充填材を充填し固結することによって前記壁面材と一
体に接合された補強材を形成し、前記補強材が敷設され
た前記盛土層の上に盛土材を所定の層厚で撒き出すとい
った工程を所要回数繰り返しながら所要高さの盛土地盤
を造成して行くか、あるいは盛土層の上面に高分子材料
からなる所要数のチューブを前記壁面材に沿って敷設す
る工程と、前記チューブが敷設された前記盛土層の上に
盛土材を所定の層厚で撒き出す工程とを所要回数繰り返
すことによって所要高さの盛土地盤を造成してから、前
記各チューブ内にセメント系充填材を充填し固結するこ
とによって前記壁面材と一体に接合された補強材を形成
するものである。なお、ここで高分子材料とはゴム等の
エラストマやプラスチック等を総称するものであり、セ
メント系充填材とはコンクリートやセメントモルタル等
からなる充填材を総称するものである。
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る壁面を有する盛土の補強工法は、盛土材を
所定の層厚で撒き出した盛土層の上面に高分子材料から
なる所要数のチューブを前記盛土層の端部壁面に構築さ
れる壁面材に沿って敷設し、このチューブ内にセメント
系充填材を充填し固結することによって前記壁面材と一
体に接合された補強材を形成し、前記補強材が敷設され
た前記盛土層の上に盛土材を所定の層厚で撒き出すとい
った工程を所要回数繰り返しながら所要高さの盛土地盤
を造成して行くか、あるいは盛土層の上面に高分子材料
からなる所要数のチューブを前記壁面材に沿って敷設す
る工程と、前記チューブが敷設された前記盛土層の上に
盛土材を所定の層厚で撒き出す工程とを所要回数繰り返
すことによって所要高さの盛土地盤を造成してから、前
記各チューブ内にセメント系充填材を充填し固結するこ
とによって前記壁面材と一体に接合された補強材を形成
するものである。なお、ここで高分子材料とはゴム等の
エラストマやプラスチック等を総称するものであり、セ
メント系充填材とはコンクリートやセメントモルタル等
からなる充填材を総称するものである。
【0006】本発明によれば、盛土層の上面に敷設した
チューブ内にセメント系充填材を注入充填して固結させ
ることによって、所要の剛性を有する補強材が形成され
る。この補強材は、盛土層の端部壁面に構築される壁面
材と接合されてこの壁面材のアンカーとして機能するも
ので、上下の盛土層間に埋設されて盛土材と咬み合うこ
とによって盛土地盤の歪みを拘束し、その強度及び安定
性を高めるため、盛土材の材質による摩擦力には依存さ
れず、しかも補強材は表層部の高分子材料からなるチュ
ーブと内部のセメント系充填材とで形成されているた
め、電食や腐食による耐久性の低下が生じない。
チューブ内にセメント系充填材を注入充填して固結させ
ることによって、所要の剛性を有する補強材が形成され
る。この補強材は、盛土層の端部壁面に構築される壁面
材と接合されてこの壁面材のアンカーとして機能するも
ので、上下の盛土層間に埋設されて盛土材と咬み合うこ
とによって盛土地盤の歪みを拘束し、その強度及び安定
性を高めるため、盛土材の材質による摩擦力には依存さ
れず、しかも補強材は表層部の高分子材料からなるチュ
ーブと内部のセメント系充填材とで形成されているた
め、電食や腐食による耐久性の低下が生じない。
【0007】チューブ内で固結したセメント系充填材
は、引っ張り強度は比較的弱いため、本発明において一
層好ましくは、チューブ内にはその末端の外部に配設し
たプレートに連結された引っ張り線材が前記末端に開設
した小孔を通して予め挿入しておき、チューブの基端開
口側に達する前記引っ張り線材の基端部を、チューブの
敷設に際して前記壁面材に連結する。すなわちこの方法
によれば、チューブ内に注入充填されて固結したセメン
ト系充填材は、引っ張り線材によって引っ張り強度が増
大する。しかも、チューブ内にセメント系充填材を充填
する過程で、その一部が前記チューブの末端に開設した
小孔から流出し、前記末端とその外側のプレートとの間
あるいはその周辺にコンクリート塊を形成するので、盛
土材との咬み合いが良好になされ、壁面材に対するアン
カー機能、ひいては盛土地盤の歪みに対する拘束力が一
層向上する。
は、引っ張り強度は比較的弱いため、本発明において一
層好ましくは、チューブ内にはその末端の外部に配設し
たプレートに連結された引っ張り線材が前記末端に開設
した小孔を通して予め挿入しておき、チューブの基端開
口側に達する前記引っ張り線材の基端部を、チューブの
敷設に際して前記壁面材に連結する。すなわちこの方法
によれば、チューブ内に注入充填されて固結したセメン
ト系充填材は、引っ張り線材によって引っ張り強度が増
大する。しかも、チューブ内にセメント系充填材を充填
する過程で、その一部が前記チューブの末端に開設した
小孔から流出し、前記末端とその外側のプレートとの間
あるいはその周辺にコンクリート塊を形成するので、盛
土材との咬み合いが良好になされ、壁面材に対するアン
カー機能、ひいては盛土地盤の歪みに対する拘束力が一
層向上する。
【0008】また、本発明において、好ましくは更に次
のような手段が講じられる。 (1) チューブをゴム状弾性材料からなるものとする。こ
のようにすれば、現場への搬入時に嵩張らず、しかもセ
メント系充填材の充填量(充填圧力)に応じて適宜膨張
するため、補強材の強度を任意に設定することができ
る。 (2) チューブを複数の枝部を有する樹枝状とする。この
ようにすれば、補強材1個当たりの補強領域を広げると
共に、盛土材との咬み合いによる拘束力を向上させるこ
とができる。 (3) 壁面材への補強材の接合は、防食被覆された接合補
助部材を介して変位可能に行う。このようにすれば、造
成完了後の盛土地盤の圧密沈下に追随して補強材が下方
へ変位することができるので、壁面材と補強材の接合部
への応力集中による破損が防止される。
のような手段が講じられる。 (1) チューブをゴム状弾性材料からなるものとする。こ
のようにすれば、現場への搬入時に嵩張らず、しかもセ
メント系充填材の充填量(充填圧力)に応じて適宜膨張
するため、補強材の強度を任意に設定することができ
る。 (2) チューブを複数の枝部を有する樹枝状とする。この
ようにすれば、補強材1個当たりの補強領域を広げると
共に、盛土材との咬み合いによる拘束力を向上させるこ
とができる。 (3) 壁面材への補強材の接合は、防食被覆された接合補
助部材を介して変位可能に行う。このようにすれば、造
成完了後の盛土地盤の圧密沈下に追随して補強材が下方
へ変位することができるので、壁面材と補強材の接合部
への応力集中による破損が防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明に係る壁
面を有する盛土の補強工法の好ましい第一の実施形態を
示すもので、図1は盛土地盤の端部壁面近傍における補
強材の埋設状況を盛土材を除去して示す斜視図であり、
図2は同じく前記補強材の埋設状況を示す断面図であ
り、図3は前記補強材を形成するチューブを示す一部破
断した斜視図である。これらの図において、参照符号1
は盛土材11を盛り立てて造成した盛土地盤の一部を示
すものであり、2はこの盛土地盤1内に埋設された補強
材、3は盛土地盤1の端部壁面に構築された壁面材を示
す。
面を有する盛土の補強工法の好ましい第一の実施形態を
示すもので、図1は盛土地盤の端部壁面近傍における補
強材の埋設状況を盛土材を除去して示す斜視図であり、
図2は同じく前記補強材の埋設状況を示す断面図であ
り、図3は前記補強材を形成するチューブを示す一部破
断した斜視図である。これらの図において、参照符号1
は盛土材11を盛り立てて造成した盛土地盤の一部を示
すものであり、2はこの盛土地盤1内に埋設された補強
材、3は盛土地盤1の端部壁面に構築された壁面材を示
す。
【0010】補強材2は、ゴム状弾性体からなるチュー
ブ21と、このチューブ21内に充填され固結したコン
クリートモルタル等のセメント系充填材22とで形成さ
れており、丸棒状の幹部2aと、その長手方向所定間隔
の位置からこの幹部2aの軸心を通る仮想平面に沿って
直角に分岐した丸棒状の複数の枝部2bとを有する樹枝
状を呈する。したがって、この補強材2の表層部を形成
するチューブ21も、図3に示すように、円筒状の幹部
21aと、その長手方向所定間隔の位置から両側へ直角
に分岐した円筒状の複数の枝部21bとを有する樹枝状
をなすものであって、幹部21aの基端開口21cはセ
メント系充填材22の注入口となっており、幹部21a
及び枝部21bの末端にはそれぞれ空気抜き用の小孔2
1d,21eが開設されている。
ブ21と、このチューブ21内に充填され固結したコン
クリートモルタル等のセメント系充填材22とで形成さ
れており、丸棒状の幹部2aと、その長手方向所定間隔
の位置からこの幹部2aの軸心を通る仮想平面に沿って
直角に分岐した丸棒状の複数の枝部2bとを有する樹枝
状を呈する。したがって、この補強材2の表層部を形成
するチューブ21も、図3に示すように、円筒状の幹部
21aと、その長手方向所定間隔の位置から両側へ直角
に分岐した円筒状の複数の枝部21bとを有する樹枝状
をなすものであって、幹部21aの基端開口21cはセ
メント系充填材22の注入口となっており、幹部21a
及び枝部21bの末端にはそれぞれ空気抜き用の小孔2
1d,21eが開設されている。
【0011】壁面材3は例えばプレキャストコンクリー
ト又は鋼材からなる板状の部材であって、盛土地盤1の
端部壁面に沿って配置され、互いに接合されている。ま
た、補強材2は盛土地盤1内の所定の層厚毎に平面的に
敷設された状態で複数段埋設されており、かつ壁面材3
の背面に接合されている。
ト又は鋼材からなる板状の部材であって、盛土地盤1の
端部壁面に沿って配置され、互いに接合されている。ま
た、補強材2は盛土地盤1内の所定の層厚毎に平面的に
敷設された状態で複数段埋設されており、かつ壁面材3
の背面に接合されている。
【0012】したがって、この第一の実施形態による盛
土地盤1の造成に際しては、まず盛土材11を所定の層
厚で撒き出し転圧することによって盛り立てたn段目の
盛土層1n の上面に、所要数のチューブ21を壁面材3
の背面に沿って平面的に並べて敷設する。また、盛土材
11としては、造成地の地山を切土することによって現
地で発生した土材等を有効に用いることができ、砂質系
に特に限定する必要はない。
土地盤1の造成に際しては、まず盛土材11を所定の層
厚で撒き出し転圧することによって盛り立てたn段目の
盛土層1n の上面に、所要数のチューブ21を壁面材3
の背面に沿って平面的に並べて敷設する。また、盛土材
11としては、造成地の地山を切土することによって現
地で発生した土材等を有効に用いることができ、砂質系
に特に限定する必要はない。
【0013】盛土層1n 上に敷設したチューブ21内に
は、その幹部21aの基端開口21cから、加水流動化
させたコンクリートモルタル等のセメント系充填材22
を図示されていないコンクリートポンプ等によって注入
充填する。このとき、チューブ21内に存在していた空
気は、幹部21a及び枝部21bの末端の小孔21d,
21eから排出されるので、セメント系充填材22は前
記幹部21a及び枝部21bの内腔全域に確実にかつ容
易に充填される。なお、セメント系充填材22の注入充
填作業は、個々のチューブ21を敷設する度に行っても
良い。
は、その幹部21aの基端開口21cから、加水流動化
させたコンクリートモルタル等のセメント系充填材22
を図示されていないコンクリートポンプ等によって注入
充填する。このとき、チューブ21内に存在していた空
気は、幹部21a及び枝部21bの末端の小孔21d,
21eから排出されるので、セメント系充填材22は前
記幹部21a及び枝部21bの内腔全域に確実にかつ容
易に充填される。なお、セメント系充填材22の注入充
填作業は、個々のチューブ21を敷設する度に行っても
良い。
【0014】チューブ21内に充填されたセメント系充
填材22は経時的に硬化して固結体22’となり、これ
によって所要の剛性を有する補強材2が形成される。ま
た、セメント系充填材22の充填後、幹部21aの基端
開口21cを直ちに壁面材3の背面に当接させることに
よって、その内部のセメント系充填材22が硬化に伴っ
て壁面材3の背面に接合され、すなわち壁面材3と一体
の補強材2が形成される。したがってこの場合、例えば
図2に破線で示すように、予め壁面材3の背面に鉄筋等
からなる接合補助部材31を突設しておき、セメント系
充填材22を充填したチューブ21の基端開口21cを
この接合補助部材31に差し込むようにすることによっ
て、壁面材3に対する補強材2の接合を一層確実に行う
ことができる。
填材22は経時的に硬化して固結体22’となり、これ
によって所要の剛性を有する補強材2が形成される。ま
た、セメント系充填材22の充填後、幹部21aの基端
開口21cを直ちに壁面材3の背面に当接させることに
よって、その内部のセメント系充填材22が硬化に伴っ
て壁面材3の背面に接合され、すなわち壁面材3と一体
の補強材2が形成される。したがってこの場合、例えば
図2に破線で示すように、予め壁面材3の背面に鉄筋等
からなる接合補助部材31を突設しておき、セメント系
充填材22を充填したチューブ21の基端開口21cを
この接合補助部材31に差し込むようにすることによっ
て、壁面材3に対する補強材2の接合を一層確実に行う
ことができる。
【0015】チューブ21にセメント系充填材22を充
填したら、その上に盛土材11を所定の層厚で撒き出し
転圧することによって、n+1段目の盛土層1n+1 を盛
り立てる。これによって、セメント系充填材22が硬化
した固結体22’とその表層を被覆したチューブ21と
からなる補強材2は、各段の盛土層間に埋設されて盛土
材11と咬み合った状態となる。このため、盛土層1n
と盛土層1n+1 間の剪断抵抗及び歪みに対する拘束力が
増大し、補強材2への引き抜き方向の力に対するアンカ
ーとして機能する。このため、壁面材3は補強材2を介
して盛土層1n及び盛土層1n+1 に強固に定着される。
填したら、その上に盛土材11を所定の層厚で撒き出し
転圧することによって、n+1段目の盛土層1n+1 を盛
り立てる。これによって、セメント系充填材22が硬化
した固結体22’とその表層を被覆したチューブ21と
からなる補強材2は、各段の盛土層間に埋設されて盛土
材11と咬み合った状態となる。このため、盛土層1n
と盛土層1n+1 間の剪断抵抗及び歪みに対する拘束力が
増大し、補強材2への引き抜き方向の力に対するアンカ
ーとして機能する。このため、壁面材3は補強材2を介
して盛土層1n及び盛土層1n+1 に強固に定着される。
【0016】なお、n+1段目の盛土層1n+1 の盛り立
て作業は、n段目の盛土層1n の上面に敷設した全ての
チューブ21にセメント系充填材22を充填して壁面材
3に接合した後に行っても良いが、ある程度の数のチュ
ーブ21にセメント系充填材22を充填する度に、その
上に順次盛土材11を撒き出すといった手順で行っても
良い。
て作業は、n段目の盛土層1n の上面に敷設した全ての
チューブ21にセメント系充填材22を充填して壁面材
3に接合した後に行っても良いが、ある程度の数のチュ
ーブ21にセメント系充填材22を充填する度に、その
上に順次盛土材11を撒き出すといった手順で行っても
良い。
【0017】n段目の盛土層1n とn+1段目の盛土層
1n+1 との間に埋設状態となった補強材2は、その幹部
2a及びそこから樹枝状に延びる複数の枝部2bが盛土
材11と咬み合うことによってこれを拘束し、前記盛土
層1n 及び盛土層1n+1 の剪断強度を著しく増大させ
る。そしてこの補強材2は、表層部を構成するチューブ
21がゴム状弾性体からなり、内部がセメント系充填材
の固結体22’からなるため、電食や腐食による耐久性
の低下が生じない。しかも、ゴム状弾性体からなるチュ
ーブ21自体、盛土材11に対する大きな摩擦力を有す
るものであるため、壁面材3を盛土壁面にしっかり保持
する。
1n+1 との間に埋設状態となった補強材2は、その幹部
2a及びそこから樹枝状に延びる複数の枝部2bが盛土
材11と咬み合うことによってこれを拘束し、前記盛土
層1n 及び盛土層1n+1 の剪断強度を著しく増大させ
る。そしてこの補強材2は、表層部を構成するチューブ
21がゴム状弾性体からなり、内部がセメント系充填材
の固結体22’からなるため、電食や腐食による耐久性
の低下が生じない。しかも、ゴム状弾性体からなるチュ
ーブ21自体、盛土材11に対する大きな摩擦力を有す
るものであるため、壁面材3を盛土壁面にしっかり保持
する。
【0018】盛り立てられたn+1段目の盛土層1n+1
の上面には、壁面材3の背面に沿って再びチューブ21
を敷設し、順次セメント系充填材22を充填していく。
そしてこのような盛土層の盛り立て作業と、その壁面へ
の壁面材3の配設と、チューブ21の敷設と、このチュ
ーブ21へのセメント系充填材22の充填及び壁面材3
との接合とを繰り返し行うことによって、壁面が壁面材
3及び補強材2で補強された所要高さの盛土地盤1が造
成される。
の上面には、壁面材3の背面に沿って再びチューブ21
を敷設し、順次セメント系充填材22を充填していく。
そしてこのような盛土層の盛り立て作業と、その壁面へ
の壁面材3の配設と、チューブ21の敷設と、このチュ
ーブ21へのセメント系充填材22の充填及び壁面材3
との接合とを繰り返し行うことによって、壁面が壁面材
3及び補強材2で補強された所要高さの盛土地盤1が造
成される。
【0019】なお、上述の説明では、チューブ21への
セメント系充填材22の充填後にその上の盛土層を盛り
立てることとしたが、チューブ21へのセメント系充填
材22の充填は、所要高さの盛土地盤を盛り立ててから
行っても良い。すなわちこの場合は、まずn段目の盛土
層1n の上面に、所要数のチューブ21を並べて敷設
し、その基端開口21cを接合補助部材31に差し込む
ようにして壁面材3の背面に仮止めしてから、n+1段
目の盛土層1n+1 を盛り立て、その上に再び壁面材3の
背面に沿って再びチューブ21を敷設し、壁面材3に仮
止めするといった工程を繰り返す。そしてこれによって
所要高さの盛土地盤1が盛り立てられたら、各盛土層1
n ,1n+1 ,・・・ の間の各チューブ21内にセメント系
充填材22を圧入充填する。
セメント系充填材22の充填後にその上の盛土層を盛り
立てることとしたが、チューブ21へのセメント系充填
材22の充填は、所要高さの盛土地盤を盛り立ててから
行っても良い。すなわちこの場合は、まずn段目の盛土
層1n の上面に、所要数のチューブ21を並べて敷設
し、その基端開口21cを接合補助部材31に差し込む
ようにして壁面材3の背面に仮止めしてから、n+1段
目の盛土層1n+1 を盛り立て、その上に再び壁面材3の
背面に沿って再びチューブ21を敷設し、壁面材3に仮
止めするといった工程を繰り返す。そしてこれによって
所要高さの盛土地盤1が盛り立てられたら、各盛土層1
n ,1n+1 ,・・・ の間の各チューブ21内にセメント系
充填材22を圧入充填する。
【0020】次に、図4乃至図6は、本発明に係る壁面
を有する盛土の補強工法の好ましい第二の実施形態を示
すもので、それぞれ上述の第一の実施形態を示す図1〜
図3と対応するものである。この第二の実施形態におい
て、第一の実施形態と異なるところは、補強材2の内部
に鉄筋あるいはシース等からなる幹部引っ張り線材23
及び枝部引っ張り線材24が埋設されており、補強材2
の基部が、前記幹部引っ張り線材23を介して壁面材3
の背面に結合されていることにある。
を有する盛土の補強工法の好ましい第二の実施形態を示
すもので、それぞれ上述の第一の実施形態を示す図1〜
図3と対応するものである。この第二の実施形態におい
て、第一の実施形態と異なるところは、補強材2の内部
に鉄筋あるいはシース等からなる幹部引っ張り線材23
及び枝部引っ張り線材24が埋設されており、補強材2
の基部が、前記幹部引っ張り線材23を介して壁面材3
の背面に結合されていることにある。
【0021】すなわち、チューブ21内には予めその幹
部21aに対応する幹部引っ張り線材23及び各枝部2
1bに対応する枝部引っ張り線材24が挿入されてお
り、このうち幹部引っ張り線材23は、前記幹部21a
の末端の小孔21dを通じてその外側に配設されたプレ
ート25に連結され、前記幹部21aの基端開口21c
の内周に達する基端部にはフック23aが設けられてい
る。また、枝部引っ張り線材24は、その両端がチュー
ブ21の互いに対応する枝部21bの末端部に開設され
た小孔21eを通じてその外側に配設されたプレート2
6に連結されている。プレート25,26は高分子系材
料、例えばチューブ21と同様のゴム状弾性体からなる
円盤状のものである。
部21aに対応する幹部引っ張り線材23及び各枝部2
1bに対応する枝部引っ張り線材24が挿入されてお
り、このうち幹部引っ張り線材23は、前記幹部21a
の末端の小孔21dを通じてその外側に配設されたプレ
ート25に連結され、前記幹部21aの基端開口21c
の内周に達する基端部にはフック23aが設けられてい
る。また、枝部引っ張り線材24は、その両端がチュー
ブ21の互いに対応する枝部21bの末端部に開設され
た小孔21eを通じてその外側に配設されたプレート2
6に連結されている。プレート25,26は高分子系材
料、例えばチューブ21と同様のゴム状弾性体からなる
円盤状のものである。
【0022】したがって、この第二の実施形態による盛
土地盤1の造成に際しては、先に述べた第一の実施形態
と同様、まずn段目の盛土層1n の上面に、所要数のチ
ューブ21を壁面材3の背面に沿って平面的に並べて敷
設する。壁面材3の背面には予め環状の接合補助部材3
2が突設されており、敷設した各チューブ2内の幹部引
っ張り線材23の基端部に形成されたフック23aを、
前記接合補助部材32に連結する。次に、n+1段目の
盛土層1n+1 を盛り立て、その上に再び壁面材3の背面
に沿って再びチューブ21を敷設し、壁面材3と接合す
るといった工程を繰り返す。
土地盤1の造成に際しては、先に述べた第一の実施形態
と同様、まずn段目の盛土層1n の上面に、所要数のチ
ューブ21を壁面材3の背面に沿って平面的に並べて敷
設する。壁面材3の背面には予め環状の接合補助部材3
2が突設されており、敷設した各チューブ2内の幹部引
っ張り線材23の基端部に形成されたフック23aを、
前記接合補助部材32に連結する。次に、n+1段目の
盛土層1n+1 を盛り立て、その上に再び壁面材3の背面
に沿って再びチューブ21を敷設し、壁面材3と接合す
るといった工程を繰り返す。
【0023】上記工程を繰り返すことによって所要高さ
の盛土地盤1が盛り立てられたら、各盛土層1n ,1
n+1 ,・・・ の間の各チューブ21内に、その幹部21a
の基端開口21cから、コンクリートモルタル等のセメ
ント系充填材22をコンクリートポンプ等によって注入
充填する。このとき、チューブ21内に存在していた空
気は、幹部21a及び枝部21bの末端の小孔21d,
21eから排出されるので、セメント系充填材22は前
記幹部21a及び枝部21bの内腔全域に充填される
が、その一部は前記小孔21d,21eからプレート2
5,26との間及びその外周へ広がるように流出する。
の盛土地盤1が盛り立てられたら、各盛土層1n ,1
n+1 ,・・・ の間の各チューブ21内に、その幹部21a
の基端開口21cから、コンクリートモルタル等のセメ
ント系充填材22をコンクリートポンプ等によって注入
充填する。このとき、チューブ21内に存在していた空
気は、幹部21a及び枝部21bの末端の小孔21d,
21eから排出されるので、セメント系充填材22は前
記幹部21a及び枝部21bの内腔全域に充填される
が、その一部は前記小孔21d,21eからプレート2
5,26との間及びその外周へ広がるように流出する。
【0024】チューブ21内に充填されたセメント系充
填材22は経時的に硬化して固結体22’となり、これ
によって所要の剛性を有する補強材2が形成されると共
に、前記小孔21d,21eから流出したセメント系充
填材22は、その硬化によって、盛土材11と複雑に咬
み合ったコンクリート塊22aとなる。また、幹部引っ
張り線材23及び枝部引っ張り線材24は、固結体2
2’に埋設一体化され、この固結体22’の引っ張り強
度を増大させるので、壁面材3側からの抜け方向の大き
な荷重が作用しても、固結体22’の破断等が発生せ
ず、補強材2の安定したアンカー機能が維持される。し
かも幹部引っ張り線材23及び枝部引っ張り線材24
は、セメント系の固結体22’及びその外側のチューブ
21に覆われることによって酸化等による腐食が防止さ
れ、その強度が維持される。
填材22は経時的に硬化して固結体22’となり、これ
によって所要の剛性を有する補強材2が形成されると共
に、前記小孔21d,21eから流出したセメント系充
填材22は、その硬化によって、盛土材11と複雑に咬
み合ったコンクリート塊22aとなる。また、幹部引っ
張り線材23及び枝部引っ張り線材24は、固結体2
2’に埋設一体化され、この固結体22’の引っ張り強
度を増大させるので、壁面材3側からの抜け方向の大き
な荷重が作用しても、固結体22’の破断等が発生せ
ず、補強材2の安定したアンカー機能が維持される。し
かも幹部引っ張り線材23及び枝部引っ張り線材24
は、セメント系の固結体22’及びその外側のチューブ
21に覆われることによって酸化等による腐食が防止さ
れ、その強度が維持される。
【0025】なお、この実施形態において、所要高さの
盛土地盤1を盛り立ててからの各チューブ21へのセメ
ント系充填材22の充填は、例えば図7に示すように、
壁面材3における各補強材2の連結予定箇所に予め孔3
aを開設しておき、この孔3aに各チューブ21の基端
開口21c及びセメント注入用管27を挿入し、すなわ
ち前記孔3aを継手としてチューブ21の基端開口21
cとセメント注入用管27を接続し、壁面材3の外側か
らセメント系充填材22を注入する。またこの場合、チ
ューブ2内の引っ張り線材23の基端部に形成されたフ
ック23aを係止する接合補助部材32は、前記孔3a
の内面に固定した棒状金具3bに連結すること等が考え
られる。
盛土地盤1を盛り立ててからの各チューブ21へのセメ
ント系充填材22の充填は、例えば図7に示すように、
壁面材3における各補強材2の連結予定箇所に予め孔3
aを開設しておき、この孔3aに各チューブ21の基端
開口21c及びセメント注入用管27を挿入し、すなわ
ち前記孔3aを継手としてチューブ21の基端開口21
cとセメント注入用管27を接続し、壁面材3の外側か
らセメント系充填材22を注入する。またこの場合、チ
ューブ2内の引っ張り線材23の基端部に形成されたフ
ック23aを係止する接合補助部材32は、前記孔3a
の内面に固定した棒状金具3bに連結すること等が考え
られる。
【0026】盛土地盤1には、その造成後に圧密沈下を
発生することがある。このような場合は、前記盛土地盤
1を構成する各盛土層1n ,1n+1 ,・・・ の沈下変位に
よって、壁面材3と補強材2との接合部に応力が集中し
て作用することになる。図8及び図9に示す第三の実施
形態は、このような応力集中による壁面材3及び補強材
2の破損を防止するものである。
発生することがある。このような場合は、前記盛土地盤
1を構成する各盛土層1n ,1n+1 ,・・・ の沈下変位に
よって、壁面材3と補強材2との接合部に応力が集中し
て作用することになる。図8及び図9に示す第三の実施
形態は、このような応力集中による壁面材3及び補強材
2の破損を防止するものである。
【0027】すなわち、この第三の実施形態において
は、壁面材3の背面に予め複数の金属環からなる鎖状の
接合補助部材33が一部埋設状態で取り付けられてお
り、この接合補助部材33の表面は合成樹脂等による防
食被覆が施されている。チューブ2の基端は、末端と同
様に小孔21fを有する形状となっており、セメント系
充填材22の注入口(図示省略)は、前記基端以外の部
分、例えば幹部2aの長手方向中間位置に開設されてい
る。幹部引っ張り線材23は前記小孔21fを通って外
部へ突出しており、各盛土層1n ,1n+1 ,・・・ の上に
敷設した各チューブ21は、前記小孔21fから突出し
た幹部引っ張り線材23の基端部のフック23aを前記
接合補助部材33に係止することによって、壁面材3に
対して所定範囲内での移動が可能な状態に連結する。そ
の他の工程は、第二の実施形態と略同様である。
は、壁面材3の背面に予め複数の金属環からなる鎖状の
接合補助部材33が一部埋設状態で取り付けられてお
り、この接合補助部材33の表面は合成樹脂等による防
食被覆が施されている。チューブ2の基端は、末端と同
様に小孔21fを有する形状となっており、セメント系
充填材22の注入口(図示省略)は、前記基端以外の部
分、例えば幹部2aの長手方向中間位置に開設されてい
る。幹部引っ張り線材23は前記小孔21fを通って外
部へ突出しており、各盛土層1n ,1n+1 ,・・・ の上に
敷設した各チューブ21は、前記小孔21fから突出し
た幹部引っ張り線材23の基端部のフック23aを前記
接合補助部材33に係止することによって、壁面材3に
対して所定範囲内での移動が可能な状態に連結する。そ
の他の工程は、第二の実施形態と略同様である。
【0028】このようにすれば、造成完了後の盛土地盤
1に圧密沈下が発生した場合、その各盛土層1n ,1
n+1 ,・・・ 間の補強材2は前記圧密沈下に追随して下方
へ変位することができるので、壁面材3と補強材2の接
合部への応力集中がなく、壁面材3及び補強材2の破損
を防止するものである。また、この実施形態においては
接合補助部材33は盛土材11に露出されるが、その表
面が防食被覆されているので、電解腐食や地中のバクテ
リア等による腐食が防止される。
1に圧密沈下が発生した場合、その各盛土層1n ,1
n+1 ,・・・ 間の補強材2は前記圧密沈下に追随して下方
へ変位することができるので、壁面材3と補強材2の接
合部への応力集中がなく、壁面材3及び補強材2の破損
を防止するものである。また、この実施形態においては
接合補助部材33は盛土材11に露出されるが、その表
面が防食被覆されているので、電解腐食や地中のバクテ
リア等による腐食が防止される。
【0029】また、この実施形態において、所要高さの
盛土地盤1を盛り立ててからの各チューブ21へのセメ
ント系充填材22の充填は、例えば図10に示すよう
に、壁面材3における各補強材2の連結予定箇所に予め
孔3aを開設しておき、この孔3aからセメント注入用
管27を、各チューブ21の基端に開設した注入孔21
gに挿入して行う。
盛土地盤1を盛り立ててからの各チューブ21へのセメ
ント系充填材22の充填は、例えば図10に示すよう
に、壁面材3における各補強材2の連結予定箇所に予め
孔3aを開設しておき、この孔3aからセメント注入用
管27を、各チューブ21の基端に開設した注入孔21
gに挿入して行う。
【0030】なお、本発明は、図示の実施形態によって
限定的に解釈されるものではない。例えば、チューブ2
1は、ゴム状弾性体には限定されず、可撓性を有する軟
質のプラスチック等、他の高分子材料で成形しても良
い。また、第三の実施形態における接合補助部材33
も、補強材2を変位可能な状態に連結するものであれば
鎖状以外のものであってもよく、補強材2(チューブ2
1)の形状も種々のものが考えられる。
限定的に解釈されるものではない。例えば、チューブ2
1は、ゴム状弾性体には限定されず、可撓性を有する軟
質のプラスチック等、他の高分子材料で成形しても良
い。また、第三の実施形態における接合補助部材33
も、補強材2を変位可能な状態に連結するものであれば
鎖状以外のものであってもよく、補強材2(チューブ2
1)の形状も種々のものが考えられる。
【0031】
【発明の効果】本発明の壁面を有する盛土の補強工法に
よると、次のような効果が実現される。 (1) 補強材が高分子材料からなるチューブとその内部の
セメント系充填材とで形成され、電食や腐食による耐久
性の低下が生じないので、経年的な盛土の強度低下を有
効に防止できる。 (2) 盛土材として使用可能な土質の範囲が拡大されるの
で、盛土材の調達コストを低減させることができる。 (3) 補強材が盛土材と咬み合ってその変形を拘束するも
のであるため、盛土の強度及び安定性が向上する。 (4) 補強材を樹枝状とすることによって、盛土材に対す
る拘束力が一層高まると共に補強材1個当たりの補強領
域を大きく取れるので、盛土全体の強度及び安定性を著
しく向上させることができる。 (5) 補強材を盛土端部の壁面材と接合することによっ
て、補強材がこの壁面材のアンカーとして機能するの
で、前記壁面材を盛土端部壁面に安定的に構築すること
ができる。 (6) 補強材内部に埋設した引っ張り線材によって補強材
自体の強度が増大するので、補強の信頼性が高いものと
なる。
よると、次のような効果が実現される。 (1) 補強材が高分子材料からなるチューブとその内部の
セメント系充填材とで形成され、電食や腐食による耐久
性の低下が生じないので、経年的な盛土の強度低下を有
効に防止できる。 (2) 盛土材として使用可能な土質の範囲が拡大されるの
で、盛土材の調達コストを低減させることができる。 (3) 補強材が盛土材と咬み合ってその変形を拘束するも
のであるため、盛土の強度及び安定性が向上する。 (4) 補強材を樹枝状とすることによって、盛土材に対す
る拘束力が一層高まると共に補強材1個当たりの補強領
域を大きく取れるので、盛土全体の強度及び安定性を著
しく向上させることができる。 (5) 補強材を盛土端部の壁面材と接合することによっ
て、補強材がこの壁面材のアンカーとして機能するの
で、前記壁面材を盛土端部壁面に安定的に構築すること
ができる。 (6) 補強材内部に埋設した引っ張り線材によって補強材
自体の強度が増大するので、補強の信頼性が高いものと
なる。
【図1】本発明に係る壁面を有する盛土の補強工法の好
ましい第一の実施形態として、盛土の端部壁面近傍にお
ける補強材の埋設形態を盛土材を除去して示す斜視図で
ある。
ましい第一の実施形態として、盛土の端部壁面近傍にお
ける補強材の埋設形態を盛土材を除去して示す斜視図で
ある。
【図2】上記第一の実施形態において、盛土の端部壁面
近傍での補強材の埋設状況を示す断面図である。
近傍での補強材の埋設状況を示す断面図である。
【図3】上記第一の実施形態における補強材を形成する
チューブを示す一部破断した斜視図である。
チューブを示す一部破断した斜視図である。
【図4】本発明に係る壁面を有する盛土の補強工法の好
ましい第二の実施形態として、盛土の端部壁面近傍にお
ける補強材の埋設形態を盛土材を除去して示す斜視図で
ある。
ましい第二の実施形態として、盛土の端部壁面近傍にお
ける補強材の埋設形態を盛土材を除去して示す斜視図で
ある。
【図5】上記第二の実施形態において、盛土の端部壁面
近傍での補強材の埋設状況を示す断面図である。
近傍での補強材の埋設状況を示す断面図である。
【図6】上記第二の実施形態における補強材を形成する
チューブを示す一部破断した斜視図である。
チューブを示す一部破断した斜視図である。
【図7】上記第二の実施形態におけるチューブへのセメ
ント系充填材の注入方法を示す断面図である。
ント系充填材の注入方法を示す断面図である。
【図8】本発明に係る壁面を有する盛土の補強工法の好
ましい第三の実施形態として、盛土の端部壁面近傍にお
ける補強材の埋設形態を盛土材を除去して示す斜視図で
ある。
ましい第三の実施形態として、盛土の端部壁面近傍にお
ける補強材の埋設形態を盛土材を除去して示す斜視図で
ある。
【図9】上記第三の実施形態において、盛土の端部壁面
近傍での補強材の埋設状況を示す断面図である。
近傍での補強材の埋設状況を示す断面図である。
【図10】上記第三の実施形態におけるチューブへのセ
メント系充填材の注入方法を示す断面図である。
メント系充填材の注入方法を示す断面図である。
1 盛土地盤 1n ,1n+1 盛土層 11 盛土材 2 補強材 21 チューブ 21b 枝部 21c 基端開口 21d,21e 小孔 22 セメント系充填材 23 幹部引っ張り線材 24 枝部引っ張り線材 25,26 プレート 3 壁面材
Claims (6)
- 【請求項1】 盛土材を所定の層厚で撒き出した盛土層
の上面に高分子材料からなる所要数のチューブを前記盛
土層の端部壁面に構築される壁面材に沿って敷設する工
程と、 このチューブ内にセメント系充填材を充填し固結するこ
とによって前記壁面材と一体に接合された補強材を形成
する工程と、 前記補強材が敷設された前記盛土層の上に盛土材を所定
の層厚で撒き出す工程とを所要回数繰り返すことを特徴
とする壁面を有する盛土の補強工法。 - 【請求項2】 盛土材を所定の層厚で撒き出した盛土層
の上面に高分子材料からなる所要数のチューブを前記盛
土層の端部壁面に構築される壁面材に沿って敷設する工
程と、 前記チューブが敷設された前記盛土層の上に盛土材を所
定の層厚で撒き出す工程とを所要回数繰り返し、 前記各チューブ内にセメント系充填材を充填し固結する
ことによって前記壁面材と一体に接合された補強材を形
成することを特徴とする壁面を有する盛土の補強工法。 - 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、 前記チューブ内にはその末端の外部に配設したプレート
に連結された引っ張り線材が前記末端に開設した小孔を
通して予め挿入されており、 前記チューブの基端開口側に達する前記引っ張り線材の
基端部を、前記チューブの敷設に際して前記壁面材に連
結することを特徴とする壁面を有する盛土の補強工法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかの記載におい
て、 前記高分子材料はゴム状弾性材料であることを特徴とす
る壁面を有する盛土の補強工法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかの記載におい
て、 前記チューブは複数の枝部を有する樹枝状を呈すること
を特徴とする壁面を有する盛土の補強工法。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかの記載におい
て、 前記壁面材への補強材の接合は、接合補助部材を介して
変位可能に行うことを特徴とする壁面を有する盛土の補
強工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12476097A JPH1046583A (ja) | 1996-04-30 | 1997-04-30 | 壁面を有する盛土の補強工法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13054496 | 1996-04-30 | ||
| JP8-130544 | 1996-04-30 | ||
| JP12476097A JPH1046583A (ja) | 1996-04-30 | 1997-04-30 | 壁面を有する盛土の補強工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1046583A true JPH1046583A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=26461366
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12476097A Withdrawn JPH1046583A (ja) | 1996-04-30 | 1997-04-30 | 壁面を有する盛土の補強工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1046583A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009097333A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Terre Armee Internatl | 補強地盤構造で使用するための安定化ストリップ |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP12476097A patent/JPH1046583A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009097333A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Terre Armee Internatl | 補強地盤構造で使用するための安定化ストリップ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |