JPH1047268A - 密閉形スクロール圧縮機 - Google Patents
密閉形スクロール圧縮機Info
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- JPH1047268A JPH1047268A JP20152096A JP20152096A JPH1047268A JP H1047268 A JPH1047268 A JP H1047268A JP 20152096 A JP20152096 A JP 20152096A JP 20152096 A JP20152096 A JP 20152096A JP H1047268 A JPH1047268 A JP H1047268A
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- Japan
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- oil
- passage
- flow
- electric motor
- space
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】密閉形スクロール圧縮機で、従来技術における
圧縮機の油上がり量を低減し、圧縮機の信頼性の低下を
防止する。 【解決手段】電動機のステータ部外縁部に上下空間をつ
なぐ複数の通路部を設け、通路部の一つと密閉容器底部
の油溜め部とをつなぐ通路手段を密閉容器内に設けて、
通路を下方向に流れる主として油の流れるような通路と
し、その他の通路を、下向流もしくは、上昇流となる主
として圧縮ガスの流れとなるような通路とする。
圧縮機の油上がり量を低減し、圧縮機の信頼性の低下を
防止する。 【解決手段】電動機のステータ部外縁部に上下空間をつ
なぐ複数の通路部を設け、通路部の一つと密閉容器底部
の油溜め部とをつなぐ通路手段を密閉容器内に設けて、
通路を下方向に流れる主として油の流れるような通路と
し、その他の通路を、下向流もしくは、上昇流となる主
として圧縮ガスの流れとなるような通路とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密閉形スクロール圧
縮機に関する。
縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術のスクロール圧縮機は、特開
昭63−106386号(特公平6−70434号、以下引用例1と呼
ぶ)及び、特開平5−141201 号(以下引用例2と呼ぶ)
公報で開示されているように、主軸内を通って軸受部な
どを潤滑した油は、バランスウェイトを収容したバラン
サ室の空間等に溜まり、さらに、排油孔を介して、ある
いは、外部油配管で、モータ室もしくは、底部の油溜め
部に排出される油排出経路を示した構造例がある。
昭63−106386号(特公平6−70434号、以下引用例1と呼
ぶ)及び、特開平5−141201 号(以下引用例2と呼ぶ)
公報で開示されているように、主軸内を通って軸受部な
どを潤滑した油は、バランスウェイトを収容したバラン
サ室の空間等に溜まり、さらに、排油孔を介して、ある
いは、外部油配管で、モータ室もしくは、底部の油溜め
部に排出される油排出経路を示した構造例がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の引用例1の
図4で、軸受部などを潤滑した油が、バランサ室104
に溜まり、さらに、排油孔29を介してモータ室の下部
空間に排出されるという油経路の構成を示している。し
かし、排油孔29から流出した油は、周囲の低圧冷媒ガ
スの流れにさらされるため、再び、低圧冷媒ガスの流れ
に混入しやすく、その混入した油は冷媒ガスと一緒にな
って、上方向に向かい、さらに両スクロール部に導か
れ、ひいては、圧縮機外部に油が流出するという、いわ
ゆる圧縮機の油上がり現象が増大するという問題があ
る。さらに、排油孔29の構造が詳細に開示がなく、排
油穴としての機能が果たされているか疑問となる。
図4で、軸受部などを潤滑した油が、バランサ室104
に溜まり、さらに、排油孔29を介してモータ室の下部
空間に排出されるという油経路の構成を示している。し
かし、排油孔29から流出した油は、周囲の低圧冷媒ガ
スの流れにさらされるため、再び、低圧冷媒ガスの流れ
に混入しやすく、その混入した油は冷媒ガスと一緒にな
って、上方向に向かい、さらに両スクロール部に導か
れ、ひいては、圧縮機外部に油が流出するという、いわ
ゆる圧縮機の油上がり現象が増大するという問題があ
る。さらに、排油孔29の構造が詳細に開示がなく、排
油穴としての機能が果たされているか疑問となる。
【0004】また、引用例2の図1と図2で、軸受部な
どを潤滑した油が、返油孔81,返油管82を介してモ
ータ室の下部空間に排出されるという油経路の構成を示
している。しかし、返油管82から流出した油は、引用
例1と同様に、周囲の低圧冷媒ガスの流れにさらされる
ため、再び、低圧冷媒ガスの流れに混入しやすく、その
混入した油は冷媒ガスと一緒になって、油滴状態から噴
霧状となって、さらに両スクロール部に導かれ、ひいて
は、圧縮機外部に油が流出するという、引用例1と同じ
ように、圧縮機の油上がり現象が増大するという問題が
ある。外部配管による返油管82構造では、複雑な構造
となって組立性の面でも量産性に難があり、製作コスト
が高くなる。
どを潤滑した油が、返油孔81,返油管82を介してモ
ータ室の下部空間に排出されるという油経路の構成を示
している。しかし、返油管82から流出した油は、引用
例1と同様に、周囲の低圧冷媒ガスの流れにさらされる
ため、再び、低圧冷媒ガスの流れに混入しやすく、その
混入した油は冷媒ガスと一緒になって、油滴状態から噴
霧状となって、さらに両スクロール部に導かれ、ひいて
は、圧縮機外部に油が流出するという、引用例1と同じ
ように、圧縮機の油上がり現象が増大するという問題が
ある。外部配管による返油管82構造では、複雑な構造
となって組立性の面でも量産性に難があり、製作コスト
が高くなる。
【0005】本発明の目的は圧縮機の油上がり量を減少
し、かつ効果的な電動機の冷却を図り、ひいては、圧縮
機内に常時潤滑油を溜めることが可能となって、軸受部
など各摺動部の油切れ・焼き付きを防止して圧縮機の信
頼性向上を図ることにある。
し、かつ効果的な電動機の冷却を図り、ひいては、圧縮
機内に常時潤滑油を溜めることが可能となって、軸受部
など各摺動部の油切れ・焼き付きを防止して圧縮機の信
頼性向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、電動機のス
テータ部外縁部に上下空間をつなぐ複数の通路部を設
け、前記通路部の一つと密閉容器底部の油溜め部とをつ
なぐ通路手段を密閉容器内に設けて、前記通路を下方向
に流れる主として油の流れるような通路とし、その他の
通路を、下向流もしくは、上昇流となる主として圧縮ガ
スの流れとなるような通路としたことを特徴とする密閉
形スクロール圧縮機の構造とすることである。
テータ部外縁部に上下空間をつなぐ複数の通路部を設
け、前記通路部の一つと密閉容器底部の油溜め部とをつ
なぐ通路手段を密閉容器内に設けて、前記通路を下方向
に流れる主として油の流れるような通路とし、その他の
通路を、下向流もしくは、上昇流となる主として圧縮ガ
スの流れとなるような通路としたことを特徴とする密閉
形スクロール圧縮機の構造とすることである。
【0007】さらに、フレーム中央部にあって主軸を支
える主軸受部あるいは旋回軸受部から排出した油を密閉
容器のケーシング部内壁面に導く排油通路手段をフレー
ムに設けるとともに、電動機の上下空間をつなぐ通路を
ステータ外周部に設け、前記フレーム内の排油通路手段
の油排出口周辺部と前記ステータ外周部の通路とをつな
ぐ第一の排油通路手段を密閉容器のケーシング部内に設
けたことを特徴としている。次に、電動機のステータ部
外縁部に複数の通路部を設け、前記一つの通路を下方向
に流れる主として油の流れるような通路とし、その他の
通路を、下向流もしくは、上昇流となる主として圧縮ガ
スの流れとなるような通路としたことを特徴としてい
る。また、フレーム内の排油通路手段の油排出口周辺部
と前記ステータ外周部の通路とをつなぐ第一の排油通路
手段を密閉容器のケーシング部内に設けた密閉形スクロ
ール圧縮機で、前記ステータ外周部の通路面積よりも第
一の排油通路手段の排出油の取り入れ口の広さを大きく
設定したことを特徴とする。さらに、第一の排油通路手
段の油取り入れ口の高さが、主軸受部の下方部の電動機
室上部空間に設けたバランスウェイト上端面の位置より
上方部に位置してなることを特徴とする。
える主軸受部あるいは旋回軸受部から排出した油を密閉
容器のケーシング部内壁面に導く排油通路手段をフレー
ムに設けるとともに、電動機の上下空間をつなぐ通路を
ステータ外周部に設け、前記フレーム内の排油通路手段
の油排出口周辺部と前記ステータ外周部の通路とをつな
ぐ第一の排油通路手段を密閉容器のケーシング部内に設
けたことを特徴としている。次に、電動機のステータ部
外縁部に複数の通路部を設け、前記一つの通路を下方向
に流れる主として油の流れるような通路とし、その他の
通路を、下向流もしくは、上昇流となる主として圧縮ガ
スの流れとなるような通路としたことを特徴としてい
る。また、フレーム内の排油通路手段の油排出口周辺部
と前記ステータ外周部の通路とをつなぐ第一の排油通路
手段を密閉容器のケーシング部内に設けた密閉形スクロ
ール圧縮機で、前記ステータ外周部の通路面積よりも第
一の排油通路手段の排出油の取り入れ口の広さを大きく
設定したことを特徴とする。さらに、第一の排油通路手
段の油取り入れ口の高さが、主軸受部の下方部の電動機
室上部空間に設けたバランスウェイト上端面の位置より
上方部に位置してなることを特徴とする。
【0008】第一及び第二の排油通路手段として、密閉
容器のケーシング部内に設けた方法の一例として図1の
ように、ケーシング2aの内壁面2mに沿った通路を設
定した場合を示している。すなわち、軸受部から排出し
た油をフレームに設けた排油通路手段でケーシングの内
壁面に導き、前記排出油を電動機室上部空間における圧
縮ガスの流れと隔絶した排油通路手段で、電動機ステー
タ外縁部の通路となるコアカット部に直接導く第一の排
油経路を構成している。さらに、電動機ステータ外縁部
の通路となるコアカット部に導かれた排出油を、電動機
室下部空間における圧縮ガスの流れと隔絶した排油通路
手段で、底チャンバの油溜め部に直接導く第二の排油経
路を構成している。具体的には、図1に示すように、軸
受部32,40を潤滑して排出した油は、油圧室41に
至り、さらに、排油孔37で油が、ケーシング2aの内
壁面2mに排出される。次にその排出油を仕切り板31
aとケーシング内壁面2mとで形成される排油通路手段
31で、電動機3のステータ3aの外縁部の通路となる
コアカット部3nの空間25aに直接に導く第一の排油
経路を構成する。前記排油経路は、電動機室上部空間で
ある1bにおける圧縮ガスの流れと隔絶した構成として
おり、軸受部などから排出された油が圧縮ガス中に直接
混入することを防止する作用が確実に得られる。外縁部
の通路となるコアカット部3nの空間25aに導かれた
油は、そのままケーシング内壁面2mに沿って落下す
る。また、従来の引用例1,2で課題となっていた、電
動機室下部空間1cにおける圧縮ガスと前記排出油との
混合を避けるため、仕切り板32aとケーシング内壁面2
mとで形成される第二の排油通路手段32を、電動機3
のステータ3aの外縁部における通路となるコアカット
部3nの下端部から下フレーム47外縁部47eを形成
する。前記第二の排油通路手段で、コアカット部3nの
下端部から流れ落ちる油を直接底チャンバの油溜め部2
2に導く。図4に示すように、4箇所のコアカット部3
nとケーシング内壁面2mとで形成される空間25a,
25b,25c,25dで、空間25aが第一の排油通
路手段とつながっており、前記空間25aの全領域が下
方向に流れる主として油の流れる通路としての機能を備
えている。一方、空間25bは、微量の油分を含むもの
の主に下方向の圧縮ガスの流れであり、25c,25d
の二つの空間は、上昇流となる圧縮ガスの流れとなるよ
うな主として圧縮ガスの流れる通路とし、電動機の冷却
効果、特に冷却のしにくい電動機下部への冷却効果が得
られる。このように、本発明では、ステータ外周部のコ
アカット部3nの空間を主として圧縮ガスの流れる通路
と、主として排出油が流れる通路としての機能分けを図
っていることが特長である。そして、ケーシング内壁面
に沿った第一と第二の排油通路手段31,32の設定に
よる油戻し経路と電動機室上部空間1bと電動機室下部
空間1cでの主として圧縮ガスの流れ経路とを隔絶した
構成とすることで、引用例に見られたような圧縮ガス中
に軸受部などから排出された油が直接混入し、さらに冷
媒ガス流による吹き上げ作用による油上がり現象を確実
に防止できる。このことが密閉容器自体の油分離機能を
効果的に得られるようになる。この構成により、圧縮機
の油上がり量を大幅に低減でき、電動機全体の冷却効果
を大きく向上させることができる。また、図9で、旋回
運動に伴う遠心力を相殺する第一バランスウェイト9a
をフレーム11下側の電動機室1b側の主軸14に固定
して配置している場合、排油通路31の油取り入れ口3
1mの高さは、主軸受部41の下方部に設けたバランス
ウェイト9aの上端面9cの位置より上方部に位置させ
上下の位置関係とすることにより、排出管39からの排
出油がバランスウェイト9aで撹拌する恐れがなくな
り、その空間が冷媒ガス域であることと相俟って、その
空間内が油で充満した雰囲気でないことによるバランス
ウェイト9aの回転による撹拌損失が大幅に減少でき、
電動機入力が大幅に減少し、性能向上の作用が得られ
る。排油通路手段31,32が仕切り板と密閉容器内壁
面とによって、流動抵抗が小さくてすむ広い排油通路を
簡単に構成できるので、組立性の面でも量産性が改善さ
れ、製作コストも廉価となる。
容器のケーシング部内に設けた方法の一例として図1の
ように、ケーシング2aの内壁面2mに沿った通路を設
定した場合を示している。すなわち、軸受部から排出し
た油をフレームに設けた排油通路手段でケーシングの内
壁面に導き、前記排出油を電動機室上部空間における圧
縮ガスの流れと隔絶した排油通路手段で、電動機ステー
タ外縁部の通路となるコアカット部に直接導く第一の排
油経路を構成している。さらに、電動機ステータ外縁部
の通路となるコアカット部に導かれた排出油を、電動機
室下部空間における圧縮ガスの流れと隔絶した排油通路
手段で、底チャンバの油溜め部に直接導く第二の排油経
路を構成している。具体的には、図1に示すように、軸
受部32,40を潤滑して排出した油は、油圧室41に
至り、さらに、排油孔37で油が、ケーシング2aの内
壁面2mに排出される。次にその排出油を仕切り板31
aとケーシング内壁面2mとで形成される排油通路手段
31で、電動機3のステータ3aの外縁部の通路となる
コアカット部3nの空間25aに直接に導く第一の排油
経路を構成する。前記排油経路は、電動機室上部空間で
ある1bにおける圧縮ガスの流れと隔絶した構成として
おり、軸受部などから排出された油が圧縮ガス中に直接
混入することを防止する作用が確実に得られる。外縁部
の通路となるコアカット部3nの空間25aに導かれた
油は、そのままケーシング内壁面2mに沿って落下す
る。また、従来の引用例1,2で課題となっていた、電
動機室下部空間1cにおける圧縮ガスと前記排出油との
混合を避けるため、仕切り板32aとケーシング内壁面2
mとで形成される第二の排油通路手段32を、電動機3
のステータ3aの外縁部における通路となるコアカット
部3nの下端部から下フレーム47外縁部47eを形成
する。前記第二の排油通路手段で、コアカット部3nの
下端部から流れ落ちる油を直接底チャンバの油溜め部2
2に導く。図4に示すように、4箇所のコアカット部3
nとケーシング内壁面2mとで形成される空間25a,
25b,25c,25dで、空間25aが第一の排油通
路手段とつながっており、前記空間25aの全領域が下
方向に流れる主として油の流れる通路としての機能を備
えている。一方、空間25bは、微量の油分を含むもの
の主に下方向の圧縮ガスの流れであり、25c,25d
の二つの空間は、上昇流となる圧縮ガスの流れとなるよ
うな主として圧縮ガスの流れる通路とし、電動機の冷却
効果、特に冷却のしにくい電動機下部への冷却効果が得
られる。このように、本発明では、ステータ外周部のコ
アカット部3nの空間を主として圧縮ガスの流れる通路
と、主として排出油が流れる通路としての機能分けを図
っていることが特長である。そして、ケーシング内壁面
に沿った第一と第二の排油通路手段31,32の設定に
よる油戻し経路と電動機室上部空間1bと電動機室下部
空間1cでの主として圧縮ガスの流れ経路とを隔絶した
構成とすることで、引用例に見られたような圧縮ガス中
に軸受部などから排出された油が直接混入し、さらに冷
媒ガス流による吹き上げ作用による油上がり現象を確実
に防止できる。このことが密閉容器自体の油分離機能を
効果的に得られるようになる。この構成により、圧縮機
の油上がり量を大幅に低減でき、電動機全体の冷却効果
を大きく向上させることができる。また、図9で、旋回
運動に伴う遠心力を相殺する第一バランスウェイト9a
をフレーム11下側の電動機室1b側の主軸14に固定
して配置している場合、排油通路31の油取り入れ口3
1mの高さは、主軸受部41の下方部に設けたバランス
ウェイト9aの上端面9cの位置より上方部に位置させ
上下の位置関係とすることにより、排出管39からの排
出油がバランスウェイト9aで撹拌する恐れがなくな
り、その空間が冷媒ガス域であることと相俟って、その
空間内が油で充満した雰囲気でないことによるバランス
ウェイト9aの回転による撹拌損失が大幅に減少でき、
電動機入力が大幅に減少し、性能向上の作用が得られ
る。排油通路手段31,32が仕切り板と密閉容器内壁
面とによって、流動抵抗が小さくてすむ広い排油通路を
簡単に構成できるので、組立性の面でも量産性が改善さ
れ、製作コストも廉価となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1から図13
にわたって示す。なお、図中実線矢印は冷媒ガスの流れ
方向を、破線矢印は油の流れ方向を示す。
にわたって示す。なお、図中実線矢印は冷媒ガスの流れ
方向を、破線矢印は油の流れ方向を示す。
【0010】図1と図2は、密閉形スクロール圧縮機の
全体構成を示す縦断面図で、図1は軸受部などから排出
された排油経路を示し、一方、図2は、容器内部での主
に油の混在した圧縮ガス流れを示した。なお、図1は、
図4のD−D断面図であり、一方、図2は、図4のE−
E断面図である。図1と図2に示すように、密閉容器2
内の上方に圧縮機部100が、下方に電動機部3が収納
されている。そして、密閉容器2内は上部室1a(吐出
室)と電動機室1b,1cとに区画され、さらに下軸受
部44を支持する下フレーム47の下部には、空間1d
がある。圧縮機部100は固定スクロール5と旋回スク
ロール6を互いに噛み合わせて圧縮室8を形成してい
る。固定スクロール5は、円板状の鏡板5aと、これに
直立しインボリュート曲線あるいはこれに近似の曲線に
形成されたラップ5bとからなり、その中心部に吐出口
10,外周部に吸入口16,16Cを備えている。フレ
ーム11は図10と図11に示すように、中央部に主軸
受部40を形成し、軸受部40に回転軸14が支承さ
れ、回転軸先端の偏心軸14aは、旋回スクロール6の
ボス部6cに相対的な回転運動が可能なように挿入され
ている。またフレーム11には固定スクロール5が複数
本のボルトによって固定され、旋回スクロール6は、オ
ルダムリング38によってフレーム11に支承され、旋
回スクロール6は固定スクロール5に対して、自転しな
いで旋回運動をするように形成されている。図2で、回
転軸14には下部に、ロータ3bに固定された電動機軸
14bが一体に連設され、電動機部3が直結されてい
る。固定スクロール5の吸入口16には密閉容器2を貫
通して垂直方向の吸入管17が接続され、吐出口10が
開口している上部室1aは通路18(18a,18b)
を介して上部電動機室1bと連通している。通路18か
ら、圧縮ガスは、開口部24であるガス案内通路手段2
3に至る。ガス案内通路手段23の全体構造の一実施例
を図3と図4に示す。図3に示すように、ガス案内通路
手段23は、ケーシング内壁面2mを利用してコ字形の
枠体23aと衝突板部23bで構成している。吐出室1
aでの油の混合した圧縮ガスは、コ字形の枠体23aの
開口部29aに導かれ、電動機3の巻線部3cに向かう
水平方向の流れと、衝突板部23bの開口部29bで鉛
直方向の電動機3のステータ外周部のコアカット部3n
に向かう流れとに分流される。
全体構成を示す縦断面図で、図1は軸受部などから排出
された排油経路を示し、一方、図2は、容器内部での主
に油の混在した圧縮ガス流れを示した。なお、図1は、
図4のD−D断面図であり、一方、図2は、図4のE−
E断面図である。図1と図2に示すように、密閉容器2
内の上方に圧縮機部100が、下方に電動機部3が収納
されている。そして、密閉容器2内は上部室1a(吐出
室)と電動機室1b,1cとに区画され、さらに下軸受
部44を支持する下フレーム47の下部には、空間1d
がある。圧縮機部100は固定スクロール5と旋回スク
ロール6を互いに噛み合わせて圧縮室8を形成してい
る。固定スクロール5は、円板状の鏡板5aと、これに
直立しインボリュート曲線あるいはこれに近似の曲線に
形成されたラップ5bとからなり、その中心部に吐出口
10,外周部に吸入口16,16Cを備えている。フレ
ーム11は図10と図11に示すように、中央部に主軸
受部40を形成し、軸受部40に回転軸14が支承さ
れ、回転軸先端の偏心軸14aは、旋回スクロール6の
ボス部6cに相対的な回転運動が可能なように挿入され
ている。またフレーム11には固定スクロール5が複数
本のボルトによって固定され、旋回スクロール6は、オ
ルダムリング38によってフレーム11に支承され、旋
回スクロール6は固定スクロール5に対して、自転しな
いで旋回運動をするように形成されている。図2で、回
転軸14には下部に、ロータ3bに固定された電動機軸
14bが一体に連設され、電動機部3が直結されてい
る。固定スクロール5の吸入口16には密閉容器2を貫
通して垂直方向の吸入管17が接続され、吐出口10が
開口している上部室1aは通路18(18a,18b)
を介して上部電動機室1bと連通している。通路18か
ら、圧縮ガスは、開口部24であるガス案内通路手段2
3に至る。ガス案内通路手段23の全体構造の一実施例
を図3と図4に示す。図3に示すように、ガス案内通路
手段23は、ケーシング内壁面2mを利用してコ字形の
枠体23aと衝突板部23bで構成している。吐出室1
aでの油の混合した圧縮ガスは、コ字形の枠体23aの
開口部29aに導かれ、電動機3の巻線部3cに向かう
水平方向の流れと、衝突板部23bの開口部29bで鉛
直方向の電動機3のステータ外周部のコアカット部3n
に向かう流れとに分流される。
【0011】なお、電動機室上部空間1bは電動機ステ
ータ3aと密閉容器2のケーシング内壁面2mとの間の
通路25(25a,25b,25c,25d)を介して
電動機室下部空間1cに連通している。また上部電動機
室1bは密閉容器2を貫通する吐出管20に連通してい
る。なお、22は密閉容器底部の油溜り部を示す。潤滑
油22aは、密閉容器2の下部に油溜り22として溜め
られる。なお、15は、逆止弁部である。回転軸14の
上端は偏心軸部(クランクピン)14aを備え、偏心軸
部14aが旋回スクロール6の鏡板6aのボス部6c内
の旋回軸受32を介して、スクロール圧縮要素部である
旋回スクロール6と係合している。回転軸14には、各
軸受部への給油を行うための偏心縦孔13bが回転軸1
4の下端から上端面まで形成される。偏心縦孔13bは
揚油管27の中心孔部13aとつながっている。27
は、回転軸14の下端と底部油溜り22を連絡する揚油
管である。偏心軸部14aの下部には、主軸受(すべり
軸受タイプ)40があり、その外周部には、旋回スクロ
ールの鏡板背面にある背圧室36と主軸側周辺部の高圧
油圧室41とをシールするシール手段34をフレーム端
面11cに備えている。なお、旋回スクロール6の旋回
運動に伴う遠心力を相殺する第一バランスウェイト9a
をフレーム11下側の電動機室1b側の主軸14に固定
して配置している。旋回スクロール6の旋回運動に伴う
遠心力を相殺する第一バランスウェイト9aをフレーム
11下側の電動機室1b側の主軸14に配置している。
排油通路31の油取り入れ口31mの高さは、主軸受部
41の下方部に設けたバランスウェイト9aの上端面9
cの位置より上方部に位置している。このような上下関
係とすることにより、排出油がバランスウェイト9aで
撹拌する恐れがなくなり、その空間が冷媒ガス域である
ことと相俟って、その空間内が油の雰囲気でないことに
よるバランスウェイト9aの回転による撹拌損失が大幅
に減少できる。
ータ3aと密閉容器2のケーシング内壁面2mとの間の
通路25(25a,25b,25c,25d)を介して
電動機室下部空間1cに連通している。また上部電動機
室1bは密閉容器2を貫通する吐出管20に連通してい
る。なお、22は密閉容器底部の油溜り部を示す。潤滑
油22aは、密閉容器2の下部に油溜り22として溜め
られる。なお、15は、逆止弁部である。回転軸14の
上端は偏心軸部(クランクピン)14aを備え、偏心軸
部14aが旋回スクロール6の鏡板6aのボス部6c内
の旋回軸受32を介して、スクロール圧縮要素部である
旋回スクロール6と係合している。回転軸14には、各
軸受部への給油を行うための偏心縦孔13bが回転軸1
4の下端から上端面まで形成される。偏心縦孔13bは
揚油管27の中心孔部13aとつながっている。27
は、回転軸14の下端と底部油溜り22を連絡する揚油
管である。偏心軸部14aの下部には、主軸受(すべり
軸受タイプ)40があり、その外周部には、旋回スクロ
ールの鏡板背面にある背圧室36と主軸側周辺部の高圧
油圧室41とをシールするシール手段34をフレーム端
面11cに備えている。なお、旋回スクロール6の旋回
運動に伴う遠心力を相殺する第一バランスウェイト9a
をフレーム11下側の電動機室1b側の主軸14に固定
して配置している。旋回スクロール6の旋回運動に伴う
遠心力を相殺する第一バランスウェイト9aをフレーム
11下側の電動機室1b側の主軸14に配置している。
排油通路31の油取り入れ口31mの高さは、主軸受部
41の下方部に設けたバランスウェイト9aの上端面9
cの位置より上方部に位置している。このような上下関
係とすることにより、排出油がバランスウェイト9aで
撹拌する恐れがなくなり、その空間が冷媒ガス域である
ことと相俟って、その空間内が油の雰囲気でないことに
よるバランスウェイト9aの回転による撹拌損失が大幅
に減少できる。
【0012】図2で、電動機3のステータ外周部のコア
カット部3nの空間25bへの鉛直方向の流れは、下フ
レーム47で水平方向に方向変換され、電動機下部を冷
却する。さらに、圧縮ガスは、ステータ外周部のコアカ
ット部3nの空間25cと25dを通って上昇流とな
り、再び上部電動機室1bに至り、次に、吐出管で機外
に流出する。なお、図1以下、第一及び第二の排油通路
手段31,32として、密閉容器のケーシング部内に設
けた方法の一例として図1のように、ケーシング2aの
内壁面2mに沿った通路を設定した場合を示している。
カット部3nの空間25bへの鉛直方向の流れは、下フ
レーム47で水平方向に方向変換され、電動機下部を冷
却する。さらに、圧縮ガスは、ステータ外周部のコアカ
ット部3nの空間25cと25dを通って上昇流とな
り、再び上部電動機室1bに至り、次に、吐出管で機外
に流出する。なお、図1以下、第一及び第二の排油通路
手段31,32として、密閉容器のケーシング部内に設
けた方法の一例として図1のように、ケーシング2aの
内壁面2mに沿った通路を設定した場合を示している。
【0013】図4は、図1のA−A断面図である。図4
に示すように、分流板23bで垂直方向に変換された油
分を含んだ圧縮ガスは電動機3の巻線部3cに直接衝突
して、圧縮ガス中から油分の分離がなされる。さらに、
油分の少ない圧縮ガスは、電動機の上部巻線部3cと密
閉容器のケーシング内壁面2mとの空間を周回しなが
ら、圧縮ガスは巻線部への冷却作用を働かせながら、遠
心分離機能による圧縮ガスに混在した油をガスからの分
離作用を促進し、次にガス案内通路手段23と反対方向
にある吐出管20へと至る。図5は、排油孔37の油出
口部周辺の油の流れを示す部分斜視図である。図5で、
油出口部となるフレーム外縁部には、ケーシング2aと
向かう間口の広い溝部11zを設けている。この間口の
広い溝部11zの形状とすることで、排出油の流出速度
を低減し、そのケーシング内壁面2mに付着した油の飛
散を防止する。
に示すように、分流板23bで垂直方向に変換された油
分を含んだ圧縮ガスは電動機3の巻線部3cに直接衝突
して、圧縮ガス中から油分の分離がなされる。さらに、
油分の少ない圧縮ガスは、電動機の上部巻線部3cと密
閉容器のケーシング内壁面2mとの空間を周回しなが
ら、圧縮ガスは巻線部への冷却作用を働かせながら、遠
心分離機能による圧縮ガスに混在した油をガスからの分
離作用を促進し、次にガス案内通路手段23と反対方向
にある吐出管20へと至る。図5は、排油孔37の油出
口部周辺の油の流れを示す部分斜視図である。図5で、
油出口部となるフレーム外縁部には、ケーシング2aと
向かう間口の広い溝部11zを設けている。この間口の
広い溝部11zの形状とすることで、排出油の流出速度
を低減し、そのケーシング内壁面2mに付着した油の飛
散を防止する。
【0014】図6は、仕切り板31a,32aとケーシ
ング内壁面2mとで油専用通路となる排油通路手段3
1,32を構成した斜視図である。図7は、図1のB−
B断面における横断面図である。47cは、空間1cと
1dをつなぐ孔であり、また、電動機3のステータ部3
aとロータ部3bとの空隙部を調節し芯出し用ギャップ
ゲージを挿入可能な半径方向位置に4箇所設定してい
る。80(80a〜80d)は、シタフレーム47をケー
シング2aに固定するためのタック溶接部である。図8
は、図1のC−C断面における横断面図で、吸入口16
と連通路18及びステータ外周部のコアカット部3nの
空間25a,25b,25c,25dさらに吐出管20
との位置関係を示す。
ング内壁面2mとで油専用通路となる排油通路手段3
1,32を構成した斜視図である。図7は、図1のB−
B断面における横断面図である。47cは、空間1cと
1dをつなぐ孔であり、また、電動機3のステータ部3
aとロータ部3bとの空隙部を調節し芯出し用ギャップ
ゲージを挿入可能な半径方向位置に4箇所設定してい
る。80(80a〜80d)は、シタフレーム47をケー
シング2aに固定するためのタック溶接部である。図8
は、図1のC−C断面における横断面図で、吸入口16
と連通路18及びステータ外周部のコアカット部3nの
空間25a,25b,25c,25dさらに吐出管20
との位置関係を示す。
【0015】図4に示したステータ外周部のコアカット
部3nとは、円柱のステータの外周部を縦に直線状に4
箇所カットして、扇形状の空間部を形成したことを差し
示す。3mがコアカット部3nのカット面である。コア
カット部3nとケーシング内壁面2mとで形成される空
間25a,25b,25c,25dで、空間25aの全
領域が下方向に流れる主として油の流れる通路としての
機能を備え、25bは、下方向の圧縮ガスの流れであ
り、25c,25dの二つの空間は、上昇流となる圧縮
ガスの流れとなっている。このように、本発明では、ス
テータ外周部のコアカット部3nの空間を主として圧縮
ガスの流れる通路もしくは、圧縮ガス専用通路として、
一方排出油の流れる通路、もしくは油用専用通路として
の機能分けを図っていることが特長である。このことが
圧縮機の油分離機能の向上と電動機への冷却作用の向上
という両面の作用を効果的に得られる。
部3nとは、円柱のステータの外周部を縦に直線状に4
箇所カットして、扇形状の空間部を形成したことを差し
示す。3mがコアカット部3nのカット面である。コア
カット部3nとケーシング内壁面2mとで形成される空
間25a,25b,25c,25dで、空間25aの全
領域が下方向に流れる主として油の流れる通路としての
機能を備え、25bは、下方向の圧縮ガスの流れであ
り、25c,25dの二つの空間は、上昇流となる圧縮
ガスの流れとなっている。このように、本発明では、ス
テータ外周部のコアカット部3nの空間を主として圧縮
ガスの流れる通路もしくは、圧縮ガス専用通路として、
一方排出油の流れる通路、もしくは油用専用通路として
の機能分けを図っていることが特長である。このことが
圧縮機の油分離機能の向上と電動機への冷却作用の向上
という両面の作用を効果的に得られる。
【0016】ここで、圧縮機内部における潤滑油22a
の流れの概要を説明する。図1で、潤滑油22aの油溜
り22内に浸漬された揚油管27の下端は高圧の吐出圧
力Pdを受けている。容器底部の油溜り22中の潤滑油
22aは、偏心縦孔13内の遠心ポンプ作用により、偏
心縦孔13(13b)内を上昇する。13dは、油中に
混ざったガスを抜くためのガス抜き孔で、1cの空間に
そのガスを排出する。なお、旋回軸受32及び主軸受
(すべり軸受40)のまわりは、シール手段34で、旋
回鏡板6aに設けた細孔6dにより圧縮途中の圧力であ
る中間圧力Pmの状態にある背圧室36と隔絶されてい
るため、概略吐出圧力の雰囲気にある。偏心縦孔13内
を上昇した潤滑油22aは、横給油孔13cを介して主
軸受40に、一方主軸上端部室77を介して旋回軸受3
2へ給油される。それら軸受部32,40に給油された
油は、一端、油圧室41に排出され、その大部分の油
は、前述のように、排油孔37を通って、ケーシング2
aの内壁面2mに排出される。また、油圧室41内の一
部の微量の油は、シール手段34を通って、背圧室36
に流入する。なお、背圧室36に流入した油は、図11
にも示すように、連通路用溝11mを介してオルダム室
51に流入し、オルダムリング部38周辺部を潤滑す
る。また、その微量の油の一部は、旋回鏡板外周部から
鏡板摺動面5kを通って吸入室5fへ漏れ、吸入冷媒ガ
スと混合する。一方、背圧室36内部の油は、背圧孔6
dを介して圧縮室8にも流出する。圧縮室8に至った油
は、スクロールラップ間の隙間をシールしながら圧縮室
間の漏れを防止しながら、冷媒ガスとともに加圧され,
吐出口10を介して固定スクロール5上方の吐出室1a
をさらに電動機室1bへと移動する。圧縮室に入った油
を混合した圧縮ガスは、この吐出室1aと電動機室1
b,1cでのガス流れの過程で、主に冷媒ガスと油は分
離され、その分離油は密閉容器2の下部の下フレーム4
7の孔部47cを介して油溜り22に落下し、再び各摺
動部に供給される。このような油の流れとすることによ
り、圧縮機各部での潤滑が確実に行われる。なお、下軸
受部44に深溝玉軸受を適用し、油膜切れに強い軸受構
造としている。深溝玉軸受の内輪部44aの上端面には
主軸14とバランスウェイト部9a,9bとロータ部3
bなどの自重分の荷重が受け持つことができるスラスト
力支持構造としている。本構成により、主軸受41のす
べり軸受部には、特別なスラスト軸受構造をとらなくて
よく、かつ主軸受41に余分な荷重負担がなくなるの
で、主軸受41にすべり軸受タイプの軸受構造としても
軸受まわりの信頼性が改善される。
の流れの概要を説明する。図1で、潤滑油22aの油溜
り22内に浸漬された揚油管27の下端は高圧の吐出圧
力Pdを受けている。容器底部の油溜り22中の潤滑油
22aは、偏心縦孔13内の遠心ポンプ作用により、偏
心縦孔13(13b)内を上昇する。13dは、油中に
混ざったガスを抜くためのガス抜き孔で、1cの空間に
そのガスを排出する。なお、旋回軸受32及び主軸受
(すべり軸受40)のまわりは、シール手段34で、旋
回鏡板6aに設けた細孔6dにより圧縮途中の圧力であ
る中間圧力Pmの状態にある背圧室36と隔絶されてい
るため、概略吐出圧力の雰囲気にある。偏心縦孔13内
を上昇した潤滑油22aは、横給油孔13cを介して主
軸受40に、一方主軸上端部室77を介して旋回軸受3
2へ給油される。それら軸受部32,40に給油された
油は、一端、油圧室41に排出され、その大部分の油
は、前述のように、排油孔37を通って、ケーシング2
aの内壁面2mに排出される。また、油圧室41内の一
部の微量の油は、シール手段34を通って、背圧室36
に流入する。なお、背圧室36に流入した油は、図11
にも示すように、連通路用溝11mを介してオルダム室
51に流入し、オルダムリング部38周辺部を潤滑す
る。また、その微量の油の一部は、旋回鏡板外周部から
鏡板摺動面5kを通って吸入室5fへ漏れ、吸入冷媒ガ
スと混合する。一方、背圧室36内部の油は、背圧孔6
dを介して圧縮室8にも流出する。圧縮室8に至った油
は、スクロールラップ間の隙間をシールしながら圧縮室
間の漏れを防止しながら、冷媒ガスとともに加圧され,
吐出口10を介して固定スクロール5上方の吐出室1a
をさらに電動機室1bへと移動する。圧縮室に入った油
を混合した圧縮ガスは、この吐出室1aと電動機室1
b,1cでのガス流れの過程で、主に冷媒ガスと油は分
離され、その分離油は密閉容器2の下部の下フレーム4
7の孔部47cを介して油溜り22に落下し、再び各摺
動部に供給される。このような油の流れとすることによ
り、圧縮機各部での潤滑が確実に行われる。なお、下軸
受部44に深溝玉軸受を適用し、油膜切れに強い軸受構
造としている。深溝玉軸受の内輪部44aの上端面には
主軸14とバランスウェイト部9a,9bとロータ部3
bなどの自重分の荷重が受け持つことができるスラスト
力支持構造としている。本構成により、主軸受41のす
べり軸受部には、特別なスラスト軸受構造をとらなくて
よく、かつ主軸受41に余分な荷重負担がなくなるの
で、主軸受41にすべり軸受タイプの軸受構造としても
軸受まわりの信頼性が改善される。
【0017】図9は、その他の本発明の全体構成を示す
密閉形スクロール圧縮機の縦断面図である。図12は、
排出油の取り入れ口を広く設けた仕切り板部33aとケ
ーシング2bの内壁面とで排油通路手段33を構成した
斜視図である。すなわち、軸受部から排出した油をフレ
ームに設けた排油通路手段でケーシングの内壁面に導
き、排出油を電動機のステータ外縁部のコアカット部の
空間に導くため、コアカット部の通路面積よりも広い油
の取り入れ口を設けた排油通路手段を仕切り板部とケー
シングの内壁面とで形成した実施例である。図9から図
12に示すように、排油孔37は排油管39とつなが
り、油圧室41の油は、排油孔37と排油管39でケー
シング2aの内壁面2m近傍まで導かれる。その排出油
は、間口の広くした排油通路手段33に捕獲され溜めら
れる。図9に示すように、間口の広くした排油通路口3
3aとすることで、飛散しても油の電動機室上部空間1
bへの流出を防止できるとともに、排油通路30内に溜
まる油の量が増えることになる。このため、排油通路内
30における油柱高さ(ヘッド)L1をより高く保持で
きるので、排油通路手段33,25aおよび、これらに
つながる排油通路手段26における油のケーシング2a
の内壁面2mに沿った落下速度が増加して、排出油の落
下作用をスムースに、かつ確実に行えるものとなる。そ
のことが、さらに容器自体の油分離効率が向上できる作
用効果につながる。なお、下フレーム47と仕切り板部
32aとは一体化構造をしている。このことにより、下
フレーム47周りのケーシング2bの内壁面との組立て
性の向上と製作コストの低減が図られる。
密閉形スクロール圧縮機の縦断面図である。図12は、
排出油の取り入れ口を広く設けた仕切り板部33aとケ
ーシング2bの内壁面とで排油通路手段33を構成した
斜視図である。すなわち、軸受部から排出した油をフレ
ームに設けた排油通路手段でケーシングの内壁面に導
き、排出油を電動機のステータ外縁部のコアカット部の
空間に導くため、コアカット部の通路面積よりも広い油
の取り入れ口を設けた排油通路手段を仕切り板部とケー
シングの内壁面とで形成した実施例である。図9から図
12に示すように、排油孔37は排油管39とつなが
り、油圧室41の油は、排油孔37と排油管39でケー
シング2aの内壁面2m近傍まで導かれる。その排出油
は、間口の広くした排油通路手段33に捕獲され溜めら
れる。図9に示すように、間口の広くした排油通路口3
3aとすることで、飛散しても油の電動機室上部空間1
bへの流出を防止できるとともに、排油通路30内に溜
まる油の量が増えることになる。このため、排油通路内
30における油柱高さ(ヘッド)L1をより高く保持で
きるので、排油通路手段33,25aおよび、これらに
つながる排油通路手段26における油のケーシング2a
の内壁面2mに沿った落下速度が増加して、排出油の落
下作用をスムースに、かつ確実に行えるものとなる。そ
のことが、さらに容器自体の油分離効率が向上できる作
用効果につながる。なお、下フレーム47と仕切り板部
32aとは一体化構造をしている。このことにより、下
フレーム47周りのケーシング2bの内壁面との組立て
性の向上と製作コストの低減が図られる。
【0018】ここで、図1と図9の作用と効果の差を具
体的に説明する。図9は、図1の排油通路手段31とそ
れとつながる電動機3のステータ3aの外縁部の通路の
コアカット部3nの空間25aに液体状となった排出油
が直接に導かれる第一の排油経路を構成した構造に対し
て、仕切り板32aとケーシング内壁面2mとで形成さ
れる第二の排油通路手段32を、電動機3のステータ3
aの外縁部における通路となるコアカット部3nの下端
部から下フレーム47外縁部47eまで排油を導く第二
の排油経路を付加した構造である。第二の排油通路手段
32を構成することにより、前述のように、電動機室下
部空間1cにおける主として上方向に流れる圧縮ガスと
第一の排油経路からの排出油との混合を完全に避け、そ
のことが、図1で予想される、圧縮ガスの吹き上げ作用
によってもたらされる排出油の飛沫化現象すなわち液体
状となった油の微粒化現象を防止できる。そのことが、
密閉容器自体の油分離性能を大幅に改善できることを実
験的に確認している。例えば、図1の実施例に対して図
9の実施例によれば、圧縮機の油上がり量を重量比率で
約2%改善できる作用効果が得られている。なお、例え
ば細い排油管を上部の軸受部付近から、電動機3のステ
ータ3aの外縁部の通路のコアカット部3nを通して、
電動機室下部空間に排出する油経路が考えられるが、そ
の場合には、油通路面積が本発明に対して十数分の一程
度と充分確保できないため、排油管としての機能を果た
すことができないという欠点がある。
体的に説明する。図9は、図1の排油通路手段31とそ
れとつながる電動機3のステータ3aの外縁部の通路の
コアカット部3nの空間25aに液体状となった排出油
が直接に導かれる第一の排油経路を構成した構造に対し
て、仕切り板32aとケーシング内壁面2mとで形成さ
れる第二の排油通路手段32を、電動機3のステータ3
aの外縁部における通路となるコアカット部3nの下端
部から下フレーム47外縁部47eまで排油を導く第二
の排油経路を付加した構造である。第二の排油通路手段
32を構成することにより、前述のように、電動機室下
部空間1cにおける主として上方向に流れる圧縮ガスと
第一の排油経路からの排出油との混合を完全に避け、そ
のことが、図1で予想される、圧縮ガスの吹き上げ作用
によってもたらされる排出油の飛沫化現象すなわち液体
状となった油の微粒化現象を防止できる。そのことが、
密閉容器自体の油分離性能を大幅に改善できることを実
験的に確認している。例えば、図1の実施例に対して図
9の実施例によれば、圧縮機の油上がり量を重量比率で
約2%改善できる作用効果が得られている。なお、例え
ば細い排油管を上部の軸受部付近から、電動機3のステ
ータ3aの外縁部の通路のコアカット部3nを通して、
電動機室下部空間に排出する油経路が考えられるが、そ
の場合には、油通路面積が本発明に対して十数分の一程
度と充分確保できないため、排油管としての機能を果た
すことができないという欠点がある。
【0019】また、これまでの引用例では、図4に示す
ように、4箇所のコアカット部3nとケーシング内壁面
2mとで形成される空間25a,25b,25c,25
dで、第一の排油通路手段とつながっている空間25a
の全領域が下方向に流れる主として油の流れる通路とし
ての機能を備え、一方、空間25bは、微量の油分を含
むものの主に下方向の圧縮ガスの流れであり、25c,
25dの二つの空間は、上昇流となる圧縮ガスの流れと
なるような主として圧縮ガスの流れる通路とせしめる電
動機外周部の油とガスの流れの適正な機能分けを図った
構成によって、特に冷却のしにくい電動機下部への効果
的な冷却効果が得られるという電動機の冷却効果を開示
した例はない。
ように、4箇所のコアカット部3nとケーシング内壁面
2mとで形成される空間25a,25b,25c,25
dで、第一の排油通路手段とつながっている空間25a
の全領域が下方向に流れる主として油の流れる通路とし
ての機能を備え、一方、空間25bは、微量の油分を含
むものの主に下方向の圧縮ガスの流れであり、25c,
25dの二つの空間は、上昇流となる圧縮ガスの流れと
なるような主として圧縮ガスの流れる通路とせしめる電
動機外周部の油とガスの流れの適正な機能分けを図った
構成によって、特に冷却のしにくい電動機下部への効果
的な冷却効果が得られるという電動機の冷却効果を開示
した例はない。
【0020】図10は、静止部材のフレーム11の平面
図である。図10と図11に示すように、排油経路にお
ける通路抵抗を小さく設定するため、排油孔37と排油
管39の内径は、偏心縦孔13の内径よりも同等以上の
寸法に設定している。また、図8にも示す様に、排油通
路手段30(33),25aおよび、これらにつながる
排油通路手段26を、通路18側とこれと反対位置にあ
る吐出管20側のほぼ中央部の方向となる容器内壁面部
に設定して、排油作用が電動機室1bにおける圧縮ガス
の流れの影響を受けないようにしている。
図である。図10と図11に示すように、排油経路にお
ける通路抵抗を小さく設定するため、排油孔37と排油
管39の内径は、偏心縦孔13の内径よりも同等以上の
寸法に設定している。また、図8にも示す様に、排油通
路手段30(33),25aおよび、これらにつながる
排油通路手段26を、通路18側とこれと反対位置にあ
る吐出管20側のほぼ中央部の方向となる容器内壁面部
に設定して、排油作用が電動機室1bにおける圧縮ガス
の流れの影響を受けないようにしている。
【0021】図11は、図10のM−O−N断面におけ
る縦断面図で、フレーム11とシール手段34の周辺部
の構造を示す部分縦断面図である。中央部の主軸14を
支持するフレームの中間上方部に旋回スクロールの鏡板
部の背面部を支える鏡板支持座11fを形成し、旋回ス
クロールの自転防止部材としてオルダムリング38を旋
回スクロール6とフレーム11との間に配置する。オル
ダムリング本体部38aが軸方向に対向するフレーム台座
面11pがある。図11で、旋回スクロールの鏡板背面
にある背圧室36と主軸側周辺部の高圧油圧室41とを
シールするシール手段34をフレーム中央部端面11c
に備えている。軸受隙間から流出した油が、シール手段
34で背圧室36内部への流入を極力阻止される。背圧
室36に混入した微量油は、オルダム室51へ移動し、
オルダム摺動部での油潤滑に供される。また、旋回スク
ロール6の数十ミクロンという軸方向移動及び傾動に拘
りなくシール手段のシール部を除いて、旋回ボス部6c
の先端面6nとフレーム内周面11cとに軸方向隙間δ
cを確保している。すなわち、フレーム台座部11fの高
さLf寸法に対して旋回ボス部高さLm寸法を数百ミク
ロン小さく設定している。実用的には、軸方向隙間δc
=0.3mmから0.5mm前後の隙間となる。このことで、
先端面6nを傷つけることがなくなり、シール部34の
シール面をも損傷を回避でき、シール部機構の長寿命化
と信頼性向上が図れる。すなわち、Lf>Lmの寸法関
係とすることで、旋回スクロールの鏡板背面部の軸方向
の動きをフレーム台座部の上端面部で規制している構成
としている。
る縦断面図で、フレーム11とシール手段34の周辺部
の構造を示す部分縦断面図である。中央部の主軸14を
支持するフレームの中間上方部に旋回スクロールの鏡板
部の背面部を支える鏡板支持座11fを形成し、旋回ス
クロールの自転防止部材としてオルダムリング38を旋
回スクロール6とフレーム11との間に配置する。オル
ダムリング本体部38aが軸方向に対向するフレーム台座
面11pがある。図11で、旋回スクロールの鏡板背面
にある背圧室36と主軸側周辺部の高圧油圧室41とを
シールするシール手段34をフレーム中央部端面11c
に備えている。軸受隙間から流出した油が、シール手段
34で背圧室36内部への流入を極力阻止される。背圧
室36に混入した微量油は、オルダム室51へ移動し、
オルダム摺動部での油潤滑に供される。また、旋回スク
ロール6の数十ミクロンという軸方向移動及び傾動に拘
りなくシール手段のシール部を除いて、旋回ボス部6c
の先端面6nとフレーム内周面11cとに軸方向隙間δ
cを確保している。すなわち、フレーム台座部11fの高
さLf寸法に対して旋回ボス部高さLm寸法を数百ミク
ロン小さく設定している。実用的には、軸方向隙間δc
=0.3mmから0.5mm前後の隙間となる。このことで、
先端面6nを傷つけることがなくなり、シール部34の
シール面をも損傷を回避でき、シール部機構の長寿命化
と信頼性向上が図れる。すなわち、Lf>Lmの寸法関
係とすることで、旋回スクロールの鏡板背面部の軸方向
の動きをフレーム台座部の上端面部で規制している構成
としている。
【0022】図10と図11で、旋回スクロールの鏡板
6aの背面とフレーム11とで形成される空間を、旋回
スクロールの鏡板背面のフレーム側軸方向移動を規制す
る環状のフレーム台座部11fによって旋回ボス部6c
の周辺の背圧室36とフレーム台座部より外側にあって
オルダム機構部を備えたオルダム室51とに区画し、背
圧室とオルダム室を連通する溝11mをフレーム台座部
の上端面に形成するも、連通溝11mの底面をフレーム
台座部11fの外側のオルダム室51の底面11pの位
置より上方位置に設定している。また、必然的にオルダ
ムキー溝部57aにも油が溜まることになる。また、オ
ルダム室51に溜った油22aがオルダムリング本体部
38aの往復移動に伴い周辺部に飛散し、油滴22cと
なって背圧室及びオルダム室51の摺動部の潤滑に供さ
れる。このため、圧縮機が停止されてもその部分には油
が残っており、特に自転荷重の作用するオルダムキー溝
部57aには常に油がある。そして、圧縮機の再起動時
には、従来機のような油量不足が生じることがなくな
る。また、油量不足によるオルダム機構部の摺動部の潤
滑性能が損なわれることも解消され、そのオルダム機構
部の信頼性が向上できる。
6aの背面とフレーム11とで形成される空間を、旋回
スクロールの鏡板背面のフレーム側軸方向移動を規制す
る環状のフレーム台座部11fによって旋回ボス部6c
の周辺の背圧室36とフレーム台座部より外側にあって
オルダム機構部を備えたオルダム室51とに区画し、背
圧室とオルダム室を連通する溝11mをフレーム台座部
の上端面に形成するも、連通溝11mの底面をフレーム
台座部11fの外側のオルダム室51の底面11pの位
置より上方位置に設定している。また、必然的にオルダ
ムキー溝部57aにも油が溜まることになる。また、オ
ルダム室51に溜った油22aがオルダムリング本体部
38aの往復移動に伴い周辺部に飛散し、油滴22cと
なって背圧室及びオルダム室51の摺動部の潤滑に供さ
れる。このため、圧縮機が停止されてもその部分には油
が残っており、特に自転荷重の作用するオルダムキー溝
部57aには常に油がある。そして、圧縮機の再起動時
には、従来機のような油量不足が生じることがなくな
る。また、油量不足によるオルダム機構部の摺動部の潤
滑性能が損なわれることも解消され、そのオルダム機構
部の信頼性が向上できる。
【0023】ここで、排油孔37を通って、ケーシング
2aの内壁面2mに排出される油の量は全体の油量(揚
油管27から上昇し給油される量)に対して、概ね85
%〜90%前後の比率となる。一方、油圧室41内から
シール手段34を通って、背圧室36に流入し、圧縮室
8ひいては吐出室1aへと循環する油の量は、全体の油
量に対して、概ね10%〜15%前後の比率となる。こ
のように本発明の実施例によれば、シール手段34を設
定して漏れ油量の調節がなされる。また、一方では、排
油通路経路の流路抵抗が小さくてすむ通路面積(大き
さ)の適正化が図れる。この他、本発明の実施例によれ
ば、従来機でみられた側部空間から吸入室5fへの高温
の油漏れ作用を極力微小量に抑制できるので、吸入室に
おける吸入ガスの内部加熱量を大幅に軽減できる。この
ため、吸入ガスの内部加熱量低下による体積効率の向上
と撹拌損失低減によって、全断熱効率の向上が大幅に図
れる。本発明の実施例では、密閉容器内が高圧の吐出圧
力の雰囲気にあるいわゆる高圧チャンバ方式による密閉
形スクロール圧縮機の場合を説明したが、密閉容器内が
低圧の吸入圧力の雰囲気にあるいわゆる低圧チャンバ方
式の密閉形スクロール圧縮機の場合にも適用可能であ
る。その実施例を図13に示す。17は、吸入管であ
り、電動機室の上下空間1b,1c,1dは、吸入圧力
の雰囲気となり、その中の冷媒ガスは、吸入通路86、
さらに吸入溝部87を経てスクロール部に吸入される。
次に圧縮室8を経て吐出口10から吐出室1aに至り、
さらに上チャンバに設けた吐出管20で冷媒ガスは外部
に導かれる。ここで、圧縮機内部における潤滑油22a
の流れの概要を説明する。図13で、潤滑油22aの油
溜り22内に浸漬された揚油管27の下端は低圧の吸入
圧力Psを受けている。容器底部の油溜り22中の潤滑
油22aは、偏心縦孔13内の遠心ポンプ作用により、
偏心縦孔13(13b)内を上昇する。なお、旋回軸受
32及び主軸受(すべり軸受40)のまわりは低圧の吸
入圧力Psの雰囲気であり、シール手段34は付属して
ない。偏心縦孔13内を上昇した潤滑油22aは、横給
油孔13cを介して主軸受40に、一方、主軸上端部室
77を介して旋回軸受32へ給油される。それら軸受部
32,40に給油された油は、一端油圧室93に排出さ
れ、さらに、オルダム室51に移動して、オルダムリン
グの摺動部の潤滑を確実に行なうことができる。そし
て、それらオルダム室51内部の油は、オルダム室51
の外縁部に設けた排油孔88aなどの排油手段88を通
って、ケーシング2aの内壁面2mに排出される。その
排出油は、間口の広くした排油通路手段33に捕獲され
溜められ、通路25aさらに、第二の排油通路手段32
で、コアカット部3nの下端部から流れ落ちる油を直接
底チャンバの油溜め部22に導くことができる。このよ
うに、低圧室であるオルダム室51からの油を排油穴な
どの排油手段で容器内壁面部に移動せしめ、排油経路手
段33,25a,32で、直接底チャンバの油溜め部2
2に導くことができることを特長としている。
2aの内壁面2mに排出される油の量は全体の油量(揚
油管27から上昇し給油される量)に対して、概ね85
%〜90%前後の比率となる。一方、油圧室41内から
シール手段34を通って、背圧室36に流入し、圧縮室
8ひいては吐出室1aへと循環する油の量は、全体の油
量に対して、概ね10%〜15%前後の比率となる。こ
のように本発明の実施例によれば、シール手段34を設
定して漏れ油量の調節がなされる。また、一方では、排
油通路経路の流路抵抗が小さくてすむ通路面積(大き
さ)の適正化が図れる。この他、本発明の実施例によれ
ば、従来機でみられた側部空間から吸入室5fへの高温
の油漏れ作用を極力微小量に抑制できるので、吸入室に
おける吸入ガスの内部加熱量を大幅に軽減できる。この
ため、吸入ガスの内部加熱量低下による体積効率の向上
と撹拌損失低減によって、全断熱効率の向上が大幅に図
れる。本発明の実施例では、密閉容器内が高圧の吐出圧
力の雰囲気にあるいわゆる高圧チャンバ方式による密閉
形スクロール圧縮機の場合を説明したが、密閉容器内が
低圧の吸入圧力の雰囲気にあるいわゆる低圧チャンバ方
式の密閉形スクロール圧縮機の場合にも適用可能であ
る。その実施例を図13に示す。17は、吸入管であ
り、電動機室の上下空間1b,1c,1dは、吸入圧力
の雰囲気となり、その中の冷媒ガスは、吸入通路86、
さらに吸入溝部87を経てスクロール部に吸入される。
次に圧縮室8を経て吐出口10から吐出室1aに至り、
さらに上チャンバに設けた吐出管20で冷媒ガスは外部
に導かれる。ここで、圧縮機内部における潤滑油22a
の流れの概要を説明する。図13で、潤滑油22aの油
溜り22内に浸漬された揚油管27の下端は低圧の吸入
圧力Psを受けている。容器底部の油溜り22中の潤滑
油22aは、偏心縦孔13内の遠心ポンプ作用により、
偏心縦孔13(13b)内を上昇する。なお、旋回軸受
32及び主軸受(すべり軸受40)のまわりは低圧の吸
入圧力Psの雰囲気であり、シール手段34は付属して
ない。偏心縦孔13内を上昇した潤滑油22aは、横給
油孔13cを介して主軸受40に、一方、主軸上端部室
77を介して旋回軸受32へ給油される。それら軸受部
32,40に給油された油は、一端油圧室93に排出さ
れ、さらに、オルダム室51に移動して、オルダムリン
グの摺動部の潤滑を確実に行なうことができる。そし
て、それらオルダム室51内部の油は、オルダム室51
の外縁部に設けた排油孔88aなどの排油手段88を通
って、ケーシング2aの内壁面2mに排出される。その
排出油は、間口の広くした排油通路手段33に捕獲され
溜められ、通路25aさらに、第二の排油通路手段32
で、コアカット部3nの下端部から流れ落ちる油を直接
底チャンバの油溜め部22に導くことができる。このよ
うに、低圧室であるオルダム室51からの油を排油穴な
どの排油手段で容器内壁面部に移動せしめ、排油経路手
段33,25a,32で、直接底チャンバの油溜め部2
2に導くことができることを特長としている。
【0024】図13の実施例でも、ステータ外周部のコ
アカット部3nの空間を主として圧縮ガス用通路機能
と、一方主として排油用通路としての機能分けを図って
いる。そして、ケーシング内壁面に沿った第一と第二の
排油通路手段33,32の設定による油戻し経路と電動
機室上部空間1bと電動機室下部空間1cでの主として
低圧冷媒ガスの流れ経路とを隔絶した構成とすること
で、冷媒ガス中に軸受部などから排出された油が直接混
入することが確実に防止できる。
アカット部3nの空間を主として圧縮ガス用通路機能
と、一方主として排油用通路としての機能分けを図って
いる。そして、ケーシング内壁面に沿った第一と第二の
排油通路手段33,32の設定による油戻し経路と電動
機室上部空間1bと電動機室下部空間1cでの主として
低圧冷媒ガスの流れ経路とを隔絶した構成とすること
で、冷媒ガス中に軸受部などから排出された油が直接混
入することが確実に防止できる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば次の効果がある。
【0026】(1)圧縮機の油上がり量の低減が大幅に
図れ、圧縮機の品質向上を図ることができる。
図れ、圧縮機の品質向上を図ることができる。
【0027】(2)軸受部からの排出油が直接バランス
ウェイトによって撹拌することがなくなり、バランスウ
ェイトの回転による撹拌損失が大幅に減少でき、圧縮機
の入力が減少する。また、圧縮機の体積効率の向上とと
もに、年間を通しても空調機のエネルギ消費効率が大き
く改善できる。
ウェイトによって撹拌することがなくなり、バランスウ
ェイトの回転による撹拌損失が大幅に減少でき、圧縮機
の入力が減少する。また、圧縮機の体積効率の向上とと
もに、年間を通しても空調機のエネルギ消費効率が大き
く改善できる。
【0028】(3)電動機全体の冷却効果の向上を図る
ことができる。
ことができる。
【0029】(4)その結果、冷凍サイクル全体として
の性能向上(配管の圧力損失の低減による冷房能力と暖
房能力の向上、ひいては、成績係数の向上)が図れる。
の性能向上(配管の圧力損失の低減による冷房能力と暖
房能力の向上、ひいては、成績係数の向上)が図れる。
【図1】本発明の全体構成を示す密閉形スクロール圧縮
機の縦断面図。
機の縦断面図。
【図2】本発明の全体構成を示す密閉形スクロール圧縮
機の縦断面図。
機の縦断面図。
【図3】ガス案内通路手段23周囲の冷媒ガスと油の流
れ様相を示す部分斜視図。
れ様相を示す部分斜視図。
【図4】図1のA−A断面における横断面図。
【図5】排油通路37の油出口部周辺の油の流れを示す
部分斜視図。
部分斜視図。
【図6】仕切り板とケーシング内壁面とで排油通路手段
を構成した斜視図。
を構成した斜視図。
【図7】図1のB−B断面における横断面図。
【図8】図1のC−C横断面図。
【図9】その他の本発明の全体構成を示す密閉形スクロ
ール圧縮機の縦断面図。
ール圧縮機の縦断面図。
【図10】静止部材のフレーム11の平面図。
【図11】図10のM−O−N断面における縦断面図。
【図12】仕切り板33aとケーシング2aの内壁面と
で排油通路手段を構成した斜視図。
で排油通路手段を構成した斜視図。
【図13】その他の本発明の全体構成を示す密閉形スク
ロール圧縮機の縦断面図。
ロール圧縮機の縦断面図。
2…密閉容器、2a…ケーシング部、5…固定スクロー
ル、6…旋回スクロール、11…フレーム、14…主軸
(クランク軸)、18…連通路、31,32…第一と第
二の排油通路手段、31a,32a,33a…仕切り板
部、34…シール手段、40…主軸受、51…オルダム
室。
ル、6…旋回スクロール、11…フレーム、14…主軸
(クランク軸)、18…連通路、31,32…第一と第
二の排油通路手段、31a,32a,33a…仕切り板
部、34…シール手段、40…主軸受、51…オルダム
室。
フロントページの続き (72)発明者 東條 健司 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内 (72)発明者 岡田 光弘 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内
Claims (1)
- 【請求項1】鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スク
ロール及び旋回スクロールを、前記ラップを内側にして
噛み合わせ、前記旋回スクロールを主軸に連設する偏心
軸部に旋回軸受部を介して係合し、前記旋回スクロール
を自転することなく前記固定スクロールに対し旋回運動
させ、前記固定スクロールには中心部に開口する吐出口
を設け、前記両スクロールの外周部よりガスを吸入し、
前記両スクロールで形成される圧縮空間を中心に移動さ
せ容積を減少してガスを圧縮し、吐出口より圧縮ガスを
吐出するスクロール圧縮要素部と電動機部を密閉容器内
に収納した密閉形スクロール圧縮機において、 前記電動機のステータ部外縁部に上下空間をつなぐ複数
の通路を設け、前記通路の一つと前記密閉容器の底部の
油溜め部とをつなぐ通路手段を前記密閉容器内に設け
て、前記通路を下方向に流れる主として油の流れるよう
な通路とし、その他の前記通路を、下向流もしくは、上
昇流となる主として圧縮ガスの流れとなるような通路と
したことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20152096A JPH1047268A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 密閉形スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20152096A JPH1047268A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 密閉形スクロール圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1047268A true JPH1047268A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16442416
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20152096A Pending JPH1047268A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 密閉形スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1047268A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003193986A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-09 | Hitachi Ltd | 密閉型スクロール圧縮機 |
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| WO2004081384A1 (ja) * | 2003-03-12 | 2004-09-23 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 密閉型圧縮機 |
| JP2006090317A (ja) * | 2004-09-20 | 2006-04-06 | Lg Electronics Inc | 冷媒ガス案内構造を有するスクロール圧縮機 |
| JP2008082272A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Hitachi Appliances Inc | 流体圧縮機 |
| KR100869929B1 (ko) | 2007-02-23 | 2008-11-24 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기 |
| KR101254169B1 (ko) | 2004-10-20 | 2013-04-18 | 엘지전자 주식회사 | 고압식 스크롤 압축기의 유토출 저감 장치 |
| EP2063122A4 (en) * | 2006-09-11 | 2015-01-21 | Sanden Corp | COMPRESSOR |
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| US11879464B1 (en) | 2022-09-13 | 2024-01-23 | Mahle International Gmbh | Electric compressor having a swing link and integrated limit pin and swing link and integrated limit pin for use in an electric compressor |
| US11879457B1 (en) | 2022-09-13 | 2024-01-23 | Mahle International Gmbh | Electric compressor with isolation constraint system |
| US11994130B2 (en) | 2022-09-13 | 2024-05-28 | Mahle International Gmbh | Electric compressor bearing oil communication aperture |
| US12049893B2 (en) | 2022-09-13 | 2024-07-30 | Mahle International Gmbh | Electric compressor having a compression device with a fixed scroll having a modified scroll floor and a fixed scroll having a modified scroll floor |
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| US12292048B2 (en) | 2022-09-13 | 2025-05-06 | Mahle International Gmbh | Electric compressor with scroll bearing injection orifice |
| US12292049B2 (en) | 2022-09-13 | 2025-05-06 | Mahle International Gmbh | Electric compressor with a multicavity pulsation muffler system |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP20152096A patent/JPH1047268A/ja active Pending
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| KR101254169B1 (ko) | 2004-10-20 | 2013-04-18 | 엘지전자 주식회사 | 고압식 스크롤 압축기의 유토출 저감 장치 |
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| US11879464B1 (en) | 2022-09-13 | 2024-01-23 | Mahle International Gmbh | Electric compressor having a swing link and integrated limit pin and swing link and integrated limit pin for use in an electric compressor |
| US11879457B1 (en) | 2022-09-13 | 2024-01-23 | Mahle International Gmbh | Electric compressor with isolation constraint system |
| US11994130B2 (en) | 2022-09-13 | 2024-05-28 | Mahle International Gmbh | Electric compressor bearing oil communication aperture |
| US12049893B2 (en) | 2022-09-13 | 2024-07-30 | Mahle International Gmbh | Electric compressor having a compression device with a fixed scroll having a modified scroll floor and a fixed scroll having a modified scroll floor |
| US12203470B2 (en) | 2022-09-13 | 2025-01-21 | Mahle International Gmbh | Electric compressor with isolation constraint system |
| US12292048B2 (en) | 2022-09-13 | 2025-05-06 | Mahle International Gmbh | Electric compressor with scroll bearing injection orifice |
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