JPH1047310A - 流体圧シリンダ装置 - Google Patents

流体圧シリンダ装置

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JPH1047310A
JPH1047310A JP8204622A JP20462296A JPH1047310A JP H1047310 A JPH1047310 A JP H1047310A JP 8204622 A JP8204622 A JP 8204622A JP 20462296 A JP20462296 A JP 20462296A JP H1047310 A JPH1047310 A JP H1047310A
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JP
Japan
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chamber
pressure
check
passage
valve
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JP8204622A
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English (en)
Inventor
Keitaro Yonezawa
慶多朗 米澤
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Kosmek KK
Original Assignee
Kosmek KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雰囲気中の水溶性切削油や水分等の液体がシ
リンダ孔内に侵入するのを防止して、流体圧シリンダ装
置を長期間にわたってメンテナンスフリーにする。 【解決手段】 ハウジング7のシリンダ孔9に挿入した
ピストン10の下側にバネ室11を形成する。そのバネ
室11を、圧抜き用の第1通路21と高真空防止用の第
2通路22とによって大気側へ連通させる。上記の第1
通路21に設けた第1逆止部材36は、上記バネ室11
の内圧が例えば0.7kgf/cm2以上までに昇圧されたとき
に、第1逆止バネ37に抗して第1逆止弁座34から離
間される。前記の第2通路22に設けた第2逆止部材4
6は、同上バネ室11の内圧が例えば−0.25kgf/cm2
度の中真空状態へ低下されたときに、第2逆止バネ47
に抗して第2逆止弁座44から離間される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体圧シリンダ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、流体圧シリンダ装置は、ハウジ
ングのシリンダ孔にピストンを挿入して、そのピストン
の一端側に形成した第1室を呼吸路によってハウジング
の外側空間へ連通し、上記ピストンの他端側に形成した
第2室に対して圧力流体を供給・排出させるようになっ
ている。
【0003】そして、上記の第2室へ圧力流体を供給す
ると、ピストンが第1室を収縮させて同上の第1室の内
圧を上昇させるので、その第1室の空気が呼吸路を通っ
てハウジングの外部へ流出される。これとは逆に、上記
の第2室から圧力流体を排出すると、バネの付勢力によ
って上記ピストンが第1室を膨張させるので、その第1
室の内圧が大気圧力よりも低下し、ハウジング外の雰囲
気が上記の呼吸路を通って第1室へ流入する。
【0004】従来では、上記の呼吸路の途中部に金網製
のフィルタや焼結金属製のフィルタを装着していた。こ
れにより、ハウジング外の雰囲気が呼吸路を通るとき
に、その雰囲気中の塵埃や切り粉等の異物が上記フィル
タによって捕捉され、その異物がハウジング内へ侵入す
ることを阻止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フィル
タは、塵埃や切り粉等の固体状の異物を捕捉できるが、
液体や気体を捕捉できない。このため、腐食性の液体や
気体を含む雰囲気中で流体圧シリンダ装置を使用すると
次の問題が生じる。例えば、水溶性切削油を使用するN
C旋盤のワーク用クランプに上記の流体圧シリンダ装置
を利用した場合には、そのシリンダ装置の周囲に多量の
水溶性切削油が飛散されるうえ、雰囲気中にも霧状の水
滴が多量に含まれる。
【0006】上記の水溶性切削油や霧状の水滴は、ハウ
ジング外の雰囲気が呼吸孔を通ってハウジング内へ流入
するときに、上記フィルタを容易に通過してハウジング
内へ侵入する。その侵入した水溶性切削油や水滴は、ハ
ウジング内で劣化・変質してシリンダ孔の摺動面やピス
トンの摺動面を腐食させるので、ピストンがスムーズに
摺動できなくなる。その結果、流体圧シリンダ装置が短
期間で使用できなくなる。本発明の目的は、腐食性の液
体や気体を含む雰囲気下でも流体圧シリンダ装置を長期
間にわたって良好に使用できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)上記の目的を達成するため、請求項1
の発明は、例えば、図1から図3、又は図4と図5に示
すように、流体圧シリンダ装置を次のように構成した。
ハウジング7に挿入されたピストン10の一端側に形成
した第1室11を大気側へ連通すると共に同上ピストン
10の他端側に形成した第2室12に対して圧力流体を
供給・排出可能に構成して、上記ピストン10を上記の
他端側へ付勢するバネ15を設けた、流体圧シリンダ装
置において、上記の第1室11を第1通路21と第2通
路22との二つの通路によって大気側へ連通させて、上
記の第1通路21に第1逆止弁31を設けるとともに上
記の第2通路22に第2逆止弁32を設け、上記の第1
逆止弁31は、第1の弾性力と大気圧力との合力によっ
て第1逆止部材36が第1逆止弁座34に閉じられるよ
うに構成して、上記の第1室11の圧力が大気圧力より
も高い第1設定圧力P1 以上になったときに上記の第1
の弾性力に抗して上記の第1逆止部材36が開かれるよ
うに構成し、上記の第2逆止弁32は、第2の弾性力と
上記の第1室11の圧力との合力によって第2逆止部材
46が第2逆止弁座44に閉じられるように構成して、
その第1室11の圧力が大気圧力よりも低い第2設定圧
力P2 以下になったときに上記の第2の弾性力に抗して
第2逆止部材46が開かれるように構成した。
【0008】上記の請求項1の発明は、例えば、図1か
ら図3、又は図4と図5に示すように、次のように作用
する。流体圧シリンダの作動時には、第1室11の収縮
・膨張に伴って同上の第1室11の圧力が上昇・下降す
る。図3中の(a)または(b)に示すように、上記の第1
室11の圧力が第1設定圧力P1(例えば、ゲージ圧力で
0.7kgf/cm2)と第2設定圧力P2(例えば、ゲージ圧力で
−0.25kgf/cm2)との間にある正常状態で変化する場合に
は、第1と第2の二つの逆止弁31・32が常に閉止状
態に保たれる。
【0009】より詳しく説明すると、第2室12へ圧力
流体を供給すると、ピストン10が第1室11を収縮さ
せてその内圧を上昇させるが、その上昇した圧力が第1
設定圧力P1よりも低いので、第1逆止部材36が第1
逆止弁座34に閉止した状態に保たれる。また、第2逆
止部材46も、上記の第1室11の圧力と閉弁用の弾性
力(ここでは第2逆止バネ47の弾性力)との合力によっ
て第2逆止弁座44に閉止した状態に保たれる。
【0010】これとは逆に、上記の第2室12から圧力
流体を排出すると、バネ15の付勢力によって上記の第
1室11が膨張されるので同上の第1室11の内圧が低
下していくが、その低下した圧力が第2設定圧力P2
りも高いので、第2逆止部材46が第2逆止弁座44に
閉止した状態に保たれる。また、前記の1逆止部材36
は上記の第1室11の内外の差圧力と閉弁用の弾性力
(ここでは第1逆止バネ37の弾性力)との合力によって
第1逆止弁座34に閉止接当された状態に保たれる。
【0011】上述のように、第1と第2の二つの逆止弁
31・32が常に閉止状態に保たれるので、上記ハウジ
ング7の周囲に多量の水溶性切削油が飛散されたり雰囲
気中に霧状の水滴が多量に含まれている場合であって
も、これら水溶性切削油や霧状の水滴が上記の第1室1
1内へ侵入しない。これと同様に、雰囲気中に腐食性の
気体が存在する場合であっても、その腐食性の気体が第
1室11へ侵入するのを上記の二つの逆止弁31・32
によって阻止できる。
【0012】本発明は、上記の2つの逆止弁31・32
によって、さらに次のように作用する。何らかの原因に
よって、第2室12へ供給された圧力流体が上記の第1
室11へリークしてきた場合には、図3中の(c)に示す
ように、上記の第1室11の圧力が上昇する。この場合
には、その第1室11が収縮して第1設定圧力P1(約0.7
kgf/cm2)以上となると、その圧力によって前記の第1逆
止弁31が開かれる。このため、その第1室11の圧力
が過度に上昇して前記ピストン10の駆動抵抗となるの
を防止できる。なお、第2室12へ供給される圧力流体
が圧油等の液体である場合には、さらに次の作用効果を
奏する。即ち、その第2室12から第1室11へリーク
した液体を第1逆止弁31から自動的に排出できるの
で、第1室11内に液体が充満されるのを防止できる。
その結果、そのリークした液体によってシリンダ装置が
ロックされてしまうのを防止できる。
【0013】さらに、何らかの原因で第1室11が膨張
時に負圧になった場合には、図3中の(d)に示すよう
に、その圧力が第2設定圧力P2(ここでは−0.25kgf/cm
2)以下となったときに、前記の第2逆止弁32が開かれ
て雰囲気が第1室11内へ供給される。このため、その
第1室11が過度に負圧になることを阻止して、その負
圧力が前記ピストン10の駆動抵抗となるのを防止でき
る。
【0014】(請求項2の発明)請求項2の発明は、例え
ば、同上の図4と図5に示すように、上記の請求項1の
構成に次の構成を加えたものである。前記の第1逆止部
材36を筒状に形成して、その筒状の第1逆止部材36
を第1逆止バネ37によって前記の第1逆弁座34へ付
勢し、上記の筒状の第1逆止部材36の外周空間に前記
の第1通路21の一部分を設け、その第1逆止部材36
の筒孔36aの周壁部分に前記の第2逆止弁座44を設
けて、前記の第2逆止部材46を第2逆止バネ47によ
って上記の第2逆止弁座44へ付勢し、その第2逆止部
材46の外周空間と上記の筒孔36aとによって前記の
第2通路22の一部分を構成した。
【0015】上記の請求項2の発明は、基本的には前記
の請求項1の発明と同様に作用するが、例えば図4と図
5に示すように、さらに次のように作用する。前記の第
1室11の圧力が第1設定圧力(例えば0.7kgf/cm2程度)
以上になったときには、第1逆止部材36が第1逆止バ
ネ37に抗して第1逆止弁座34から離間される。これ
により、第1室11の圧力が第2逆止部材46の外周空
間と第1逆止部材36の外周空間とを順に通って排出さ
れ、その第1室11の圧力が過度に上昇するのを防止で
きる。
【0016】また、同上の第1室11の圧力が第2設定
圧力(例えば−0.25kgf/cm2程度)以下になったときに
は、第2逆止部材46が第2逆止バネ47に抗して上記
の第1逆止部材36から離間される。これにより、ハウ
ジング7外の大気が第1逆止部材36の筒孔36aと第
2逆止部材46の外周空間とを順に通って上記の第1室
11へ供給され、その第1室11が過度に負圧になるの
を防止できる。
【0017】(請求項3の発明)請求項3の発明は、例え
ば、図6に示すように、流体圧シリンダ装置を次のよう
に構成した。ハウジング7に挿入されたピストン10の
一端側に形成した第1室11を大気側へ連通すると共に
同上ピストン10の他端側に形成した第2室12に対し
て圧力流体を供給・排出可能に構成して、上記ピストン
10を上記の他端側へ付勢するバネ15を設けた、流体
圧シリンダ装置において、上記の第1室11を第1通路
21と第2通路22との二つの通路によって大気側へ連
通させて、上記の第1通路21に第1弁31を設けると
ともに上記の第2通路22に第2弁32を設け、上記の
第1弁31を開閉弁によって構成し、上記の第2弁32
は、第2逆止部材46が弾性力と上記の第1室11の圧
力との合力によって第2逆止弁座44に閉じられるよう
に構成して、その第1室11の圧力が大気圧力よりも低
い設定圧力P2 以下になったときに上記の弾性力に抗し
て上記の第2逆止部材46が開かれるように構成した。
【0018】上記の請求項3の発明は、例えば図6に示
すように、次のように作用する。流体圧シリンダの作動
時には、第1室11の収縮・膨張に伴って同上の第1室
11の圧力が上昇・下降する。上記の第1室11の圧力
が設定圧力P2(例えば、−0.25kgf/cm2)よりも高い正常
状態で変化する場合には、第1と第2の二つの弁31・
32が常に閉止状態に保たれる。即ち、第1弁31を閉
じた状態で第2室12へ圧力流体を供給すると、ピスト
ン10が第1室11を収縮させてその内圧を上昇させる
ので、その第1室11の圧力と閉弁用の弾性力との合力
によって第2逆止部材46が第2逆止弁座44に閉止接
当した状態に保たれる。
【0019】これとは逆に、同上の第1弁31を閉じた
状態で上記の第2室12から圧力流体を排出すると、バ
ネ15の付勢力によって上記の第1室11が膨張される
ので同上の第1室11の内圧が低下していくが、その低
下した圧力が設定圧力P2(例えば、−0.25kgf/cm2)より
も高いので、第2逆止部材46が第2逆止弁座44に閉
止接当した状態に保たれる。
【0020】上述のように、第1と第2の二つの弁31
・32が常に閉止状態に保たれるので、上記ハウジング
7の周囲に多量の水溶性切削油が飛散されたり雰囲気中
に霧状の水滴が多量に含まれている場合であっても、こ
れら水溶性切削油や霧状の水滴が上記の第1室11内へ
侵入しない。これと同様に、雰囲気中に腐食性の気体が
存在する場合であっても、その腐食性の気体が第1室1
1へ侵入するのを上記の二つの弁31・32によって阻
止できる。
【0021】上記の第2室12の作動流体が第1室11
へリークしているおそれがある場合には、水溶性切削油
や水分等が少ない雰囲気下で、流体圧シリンダの収縮操
作に先立って上記の開閉弁31を開いておき、その状態
で第1室11を収縮させる。すると、第1室11へ侵入
していた作動流体が上記の収縮に伴って排出されるの
で、その第1室11が過度に高圧になるのを防止して流
体圧シリンダを円滑に駆動できる。 なお、上記の開閉
弁31は、上記の第1室11の収縮の終了後に閉じてお
けばよい。
【0022】また、何らかの原因で上記の第1室11が
大気圧よりも低い設定圧力P2 (例えば、−0.25kgf/c
m2)以下になったときには、その第1室11の内外の圧
力差によって第2逆止部材46が閉弁用弾性力に抗して
開かれる。このため、上記の第1室11が過度に負圧に
なるのを阻止して流体圧シリンダを円滑に駆動できる。
【0023】(請求項4の発明)請求項4の発明は、例え
ば、図7に示すように、流体圧シリンダ装置を次のよう
に構成した。ハウジング7に挿入されたピストン10の
一端側に形成した第1室11を大気側へ連通すると共に
同上ピストン10の他端側に形成した第2室12に対し
て圧力流体を供給・排出可能に構成して、上記ピストン
10を上記の他端側へ付勢するバネ15を設けた、流体
圧シリンダ装置において、上記の第1室11を第1通路
21と第2通路22との二つの通路によって大気側へ連
通させて、上記の第1通路21に第1弁31を設けると
ともに上記の第2通路22に第2弁32を設け、上記の
第1弁31を逆止弁によって構成して、その第1弁31
は、第1逆止部材36が弾性力と大気圧力との合力によ
って第1逆止弁座34に閉じられるように構成して、上
記の第1室11の圧力が大気圧力よりも高い第1設定圧
力P1 以上になったときに上記の弾性力に抗して上記の
第1逆止部材36が開かれるように構成し、前記の第2
弁32を開閉弁によって構成した。
【0024】上記の請求項4の発明は、例えば図7に示
すように、次のように作用する。流体圧シリンダの作動
時には、第1室11の収縮・膨張に伴って同上の第1室
11の圧力が上昇・下降する。上記の第1室11の圧力
が設定圧力P1(例えば、0.7kgf/cm2)よりも低い正常状
態で変化する場合には、第1と第2の二つの弁31・3
2が常に閉止状態に保たれる。即ち、第2弁32を閉じ
た状態で第2室12へ圧力流体を供給すると、ピストン
10が第1室11を収縮させてその内圧を上昇させる
が、その圧力が上記の設定圧力P1よりも低いので、第
1逆止部材36が第1逆止弁座34に閉止接当した状態
に保たれる。
【0025】これとは逆に、同上の第2弁32を閉じた
状態で上記の第2室12から圧力流体を排出すると、バ
ネ15の付勢力によって上記の第1室11が膨張される
ので同上の第1室11の内圧が低下していく。これによ
り、その第1室11の内外の圧力差と閉弁用弾性力によ
って第1逆止部材36が第1逆止弁座34に閉止接当し
た状態に保たれる。
【0026】上述のように、第1と第2の二つの弁31
・32が常に閉止状態に保たれるので、上記ハウジング
7の周囲に多量の水溶性切削油が飛散されたり雰囲気中
に霧状の水滴が多量に含まれている場合であっても、こ
れら水溶性切削油や霧状の水滴が上記の第1室11内へ
侵入しない。これと同様に、雰囲気中に腐食性の気体が
存在する場合であっても、その腐食性の気体が第1室1
1へ侵入するのを上記の二つの弁31・32によって阻
止できる。
【0027】上記の第2室12の圧力流体が第1室11
へリークしている場合には、その第1室11が設定圧力
1以上へ上昇したときに第1逆止弁座34から第1逆
止部材36が離間するので、その第1室11が過度に高
圧になることを防止して流体圧シリンダを円滑に駆動で
きる。また、何らかの原因で上記の第1室11が大気圧
よりも低い設定圧力P2 (例えば−0.25kgf/cm2)以下に
なるおそれがあるときには、水溶性切削油や水分等が少
ない雰囲気下で、流体圧シリンダの膨張操作に先立って
上記の開閉弁32を開いておき、その状態で第1室11
を膨張させる。これにより、上記の第1室11が過度に
負圧になるのを阻止して、流体圧シリンダを円滑に駆動
できる。
【0028】なお、上記の各請求項の発明において、前
記の逆止部材を逆止弁座に接当させる弾性力としては、
その逆止部材をバネやゴム等の弾性体によって付勢する
場合と、その逆止部材を弾性体によって構成してそれ自
体の弾性力を利用する場合とが考えられる。また、前記
の第2の設定圧力P2 は、低真空域から中真空域の圧力
値に設定することによって、前記の第1室11内が高真
空になるのを防止することが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1から図3は、本発明の第1実施形態
を示し、本発明のシリンダ装置を油圧クランプに適用し
たものを例示してある。まず、図1と図2によって上記
の油圧クランプの構成を説明する。図1(A)は、その油
圧クランプの縦断面図である。図1(B)は、上記の図1
(A)中の矢印B部分の拡大図である。図1(C)は、同上
の図1(A)中の矢印C部分の拡大図である。図2は、上
記の油圧クランプの模式図である。
【0030】ワークパレット1の上面に載置したワーク
ピース2が油圧クランプ3のクランプ部材4によって固
定される。そのクランプ部材4は、上下方向へ延びるロ
ッド5と、その上部に固定したアーム6とによって構成
される。そのアーム6の先端部分に押ボルト6aが高さ
調節可能に固定される。なお、上記クランプ3のハウジ
ング7は、複数のボルト(図示せず)によって上記ワーク
パレット1に固定されている。
【0031】上記ハウジング7のシリンダ孔9にピスト
ン10がOリング14によって保密状に挿入され、その
ピストン10の下側にバネ室(第1室)11が形成される
とともに同上ピストン10の上側にクランプ用作動室
(第2室)12が形成される。上記バネ室11には復帰バ
ネ15が装着される。
【0032】圧油の給排口16から上記の作動室12へ
圧油を供給すると、上記の復帰バネ15に抗してピスト
ン10が下降され、そのピストン10に固設したクラン
プ部材4が図示のクランプ状態Xへ移動され、押ボルト
6aがワークピース2をワークパレット1に押圧固定す
る。これとは逆に、上記の作動室12から圧油を排出す
ると、上記バネ15の付勢力によってピストン10が上
昇されて、上記クランプ状態が解除される。
【0033】次に、上記の油圧クランプ3に設けた呼吸
手段18について説明する。前記バネ室11が、圧抜き
用の第1通路21と高真空防止用の第2通路22との二
つの通路によって大気側へ連通される。上記の第1通路
21に第1逆止弁31が設けられ、上記の第2通路22
に第2逆止弁32が設られる。
【0034】図1(B)に示すように、上記の第1逆止弁
31は、バネ室11の内側から外側へ向けて順に配置し
た第1逆止弁座34及び第1逆止弁室35と、その第1
逆止弁室35に挿入したボール状の第1逆止部材36
と、第1逆止バネ37とによって構成される。その第1
逆止弁室35は、ハウジング7の周壁7cに圧入固定し
た第1スリーブ38の内部空間によって構成されてい
る。その第1スリーブ38の周面に形成した溝39によ
って前記の第1通路21の一部分が構成される。
【0035】上記バネ室11の圧力が設定範囲内の正常
な状態では、上記の第1逆止バネ37の弾性力と大気圧
力との合力によって上記の第1逆止部材36が第1逆止
弁座34に閉止接当される。そして、上記バネ室11の
圧力が第1設定圧力P1(図3中の(c)又は(d)参照、こ
こでは約0.7kgf/cm2)以上になったときに、そのバネ室
11の圧力と大気圧力との差圧力によって、上記の第1
逆止部材36が第1逆止バネ37に抗して第1逆止弁座
34から離間される。
【0036】前記の第2逆止弁32は、図1(C)に示す
ように、バネ室11の外側から内側へ向けて順に配置し
た第2逆止弁座44及び第2逆止弁室45と、その第2
逆止弁室45に挿入したボール状の第2逆止部材46
と、第2逆止バネ47とによって構成される。上記の第
2逆止弁室45は、ハウジング7の周壁7cに圧入固定
した第2スリーブ48の内部空間によって構成されてい
る。その第2スリーブ48に形成した半径方向へ延びる
複数のラジアル孔49(ここでは2つだけ示している)に
よって前記の第2通路22の一部分が構成されている。
【0037】上記バネ室11の圧力が設定範囲内の正常
状態では、上記の第2逆止バネ47の弾性力と同上バネ
室11の圧力との合力によって、上記の第2逆止部材4
6が第2逆止弁座44に閉止接当される。そして、上記
のバネ室11の圧力が大気圧よりも低い第2設定圧力P
2(図3中の(d)参照、ここでは約−0.25kgf/cm2)以下に
なったときに、大気圧力と上記バネ室11の圧力との差
圧力によって、上記の第2逆止部材46が上記の第2逆
止バネ47に抗して第2逆止弁座44から離間される。
【0038】なお、マシニングセンタ等において前記ワ
ークピース2を切削加工するときには、油圧クランプ3
の周りにも切削液が勢いよく噴出されるが、その切削液
の噴出圧力が第2逆止部材46へ直接作用することを前
記スリーブ48の端壁48aによって阻止できる。この
ため、その第2逆止部材46が上記の切削液の噴出圧力
で開かれるのを防止できる。
【0039】上記の油圧クランプ3の使用例を、図2の
模式図によってさらに具体的に説明する。まず、ワーク
交換ステーションでワークパレット1の所定位置に未加
工のワークピース2が載置される。次いで、油圧クラン
プ3がクランプ状態へ切換えられて、そのワークピース
2がワークパレット1に固定される。引き続いて、上記
クランプ状態のままでワークパレット1がマシニングセ
ンタ内の加工ステーションへ移送され、そこで多量の水
溶性切削油が飛散する状況下で加工される。その加工が
終了すると、上記ワークパレット1が前記ワーク交換ス
テーションに戻されて、上記の油圧クランプ3がアンク
ランプ状態へ切換えられ、加工済みのワークピース2が
搬出される。
【0040】同上の図2と図3の作動説明図に示すよう
に、上記の油圧クランプ3の使用時に前記の呼吸手段1
8が次のように作動する。前記バネ室11の圧力が第1
設定圧力P1(ここではゲージ圧力で0.7kgf/cm2)と第2
設定圧力P2(ここではゲージ圧力で−0.25kgf/cm2)との
間にある正常状態では、前記の第1と第2の二つの逆止
弁31・32が共に閉止状態に保たれる。このため、図
3中の(a)に示すように、上記バネ室11は、クランプ
状態Xでは収縮されて内圧が僅かに上昇し(ここでは0.
1から0.2kgf/cm2程度の圧力)、アンクランプ状態Yで
は膨張して上記の内圧がほぼ大気圧力へ戻る。
【0041】仮に、上述のクランプ状態Xにおいて第1
逆止弁31がシート漏れした場合には、図3中の(b)に
示すように作動する。まず、上記シート漏れによってク
ランプ状態Xの終期に上記バネ室11の内圧が大気圧ま
で下降する。このため、上記バネ室11は、アンクラン
プ状態Yの膨張時に負圧になり(ここでは−0.1から−
0.2kgf/cm2程度の圧力)、次のクランプ状態Xの収縮時
にほぼ大気圧力まで上昇する。その後、上記バネ室11
は、クランプ状態Xとアンクランプ状態Yとの切換えご
とに上記の圧力変化を繰り返す。この場合も、前記の第
2逆止弁32は閉止状態に保たれている。
【0042】上記の油圧クランプ3を長期間使用する
と、バネ室11内に作動油が蓄積されてくる。より詳し
くいえば、ピストン10のシール用Oリング14(図1
(A)参照)の摩耗や膨潤などによって、前記の作動室1
2内の作動油が上記バネ室11に侵入してくる。また、
上記ピストン10の移動によって掻き出された油膜が同
上バネ室11の底部分に次第に蓄積されていく。
【0043】そして、上記バネ室11の容積の30%から
60%程度の作動油が蓄積されると、その蓄積分だけバネ
室11内の気相部分の容積が減少するので、図3中の
(c)に示すようにバネ室11の内圧が上昇する。その内
圧が、クランプ状態Xの収縮時に第1設定圧力P1(ここ
では約0.7kgf/cm2)以上となると、その圧力によって前
記の第1逆止弁31が開かれ、バネ室11の底部分に蓄
積されていた作動油の一部分がハウジング7の外部へ吐
出される。その後、バネ室11の内圧は、第1設定圧力
1の付近で上記の圧力変化を繰り返す。
【0044】また、油圧クランプ3の使用状態によって
は上記バネ室11のほぼ全部に作動油が充満される場合
がある。例えば、上記の油圧クランプ3を図2とは上下
逆の姿勢で使用した場合には、前記の第1逆止弁31の
開弁時にバネ室11の上部空間の気体だけが吐出される
ので、上記バネ室11に作動油が次第に蓄積されてい
き、そのバネ室11の容積の100%近くまで作動油が充
満されるのである。
【0045】この場合、図3中の(d)に示すように、油
圧クランプ3がクランプ状態Xへ切換えられたときにバ
ネ室11内の作動油のほぼ全量が第1逆止弁31から吐
出されるので、次のアンクランプ状態Yの膨張時には上
記バネ室11内が高真空にまで低下しようとする。する
と、前記の第2逆止弁32が開かれて大気がバネ室11
内へ供給されるので、そのバネ室11が過度に負圧にな
ることを防止できる。従って、上記の負圧力が前記ピス
トン10の復帰抵抗となるのを防止して、そのピストン
10を復帰バネ15によって速やかに復帰できる。その
後、バネ室11は、上記の第2設定圧力P2の付近で前
記の図3中の(a)と同様の圧力変化を繰り返す。
【0046】なお、上記の油圧クランプ3がアンクラン
プ状態Yへ切換えられるのは前述のワーク交換ステーシ
ョンであり、そのワーク交換ステーションは加工ステー
ションと比べると切削油が飛散されてないうえ湿度も低
いので、第2逆止弁32が開いても切削油や水分などの
バネ室11への侵入量は極めて少ない。
【0047】上記の第1実施形態は次のように変更可能
である。前記の第1逆止弁31の逆止バネ37の付勢力
を上記の実施形態の場合よりも強い値に設定して、前記
バネ室11内に空気等のガスを所定の圧力(例えば、0.2
kgf/cm2から数kgf/cm2程度の圧力)で常時封入するよう
に構成してもよい。この場合、上記バネ室11内が負圧
になるのを阻止できるので、その負圧力によって復帰バ
ネ15の付勢力が相殺されず、ピストン10をさらに確
実に復帰できるうえ、上記バネ室11に雰囲気中の異物
が侵入するのを確実に防止できる。なお、前記の第2逆
止弁32のラジアル孔49にガス充填金具を接続可能に
構成することにより、その第2逆止弁32から上記バネ
室11へガスを充填することが可能である。
【0048】前記の各スリーブ38・48は、圧入固定
されるものに代えてネジ止め固定されるものであっても
よい。なお、上記スリーブ38・48を省略して、各逆
止弁室35・45をハウジング7に直接に形成してもよ
い。上記の各逆止弁31・32は、図示のようにハウジ
ング7の周壁7cに設けることに代えて、下壁7bに設
けてもよい。
【0049】上記ボール状の逆止部材36・46の材質
としては、鋼・ゴム・プラスチック等が考えられる。ま
た、上記の各逆止部材36・46は、ボール形のものに
代えて円板形や円錐形であってもよい。さらに、上記の
各逆止弁31・32は、リード式の逆止弁であってもよ
い。この場合、逆止部材は自己か保有する弾性力によっ
て逆止弁座に閉止接当される。その逆止弁座は、ハウジ
ング7の外周面や下面に形成してもよい。
【0050】図4および図5、図6、図7は、それぞ
れ、第2実施形態と第3実施形態と第4実施形態を示
し、上記の第1実施形態と異なる構成について説明す
る。なお、これらの実施形態においては、上記の第1実
施形態と同じ機能の部材には同一の符号を付けて説明す
る。
【0051】(第2実施形態)図4と図5の第2実施形態
では、前記の呼吸手段18が次のように構成されてい
る。図4は、前記の図2に相当する模式図である。図5
は、その呼吸手段18の縦断面図であって、前記の図1
(B)及び図1(C)に相当する図である。前記ハウジング
7の周壁7cにカセット筒51がネジ止めされる。その
カセット筒51内に第1逆止弁室35と第2逆止弁室4
5とが直列に形成される。上記の第1逆止弁室35に筒
状の第1逆止部材36が装入され、その第1逆止部材3
6が第1逆止バネ37によって第1逆弁座34へ付勢さ
れる。上記の第1逆止部材36の弁面は、その筒孔36
aの周壁部分に嵌着した封止用Oリング52によって構
成される。
【0052】上記の第2逆止弁室45に有底筒状の第2
逆止部材46が装入され、その第2逆止部材46が第2
逆止バネ47によって上記の封止用Oリング52へ付勢
される。即ち、そのOリング52によって前記の第2逆
止弁座44が構成される。第2逆止部材46の外周に形
成した複数の溝54(ここでは2つだけ示している)と、
前記の第1逆止部材36の筒孔36aによって前記の第
2通路22の一部分が構成されている。
【0053】上記の第1逆止弁座34に対するOリング
52の封止断面積は、そのOリング52に対する第2逆
止部材46の封止断面積よりも大きい値に設定され、ま
た、第1逆止バネ37の弾性力は第2逆止バネ47の弾
性力よりも大きい値に設定されている。
【0054】そして、上記のバネ室11の圧力が前述し
た図3の第1設定圧力P1(ここでは0.7kgf/cm2)以上に
なったときには、そのバネ室11の圧力と大気圧力との
差圧力によって上記の第1逆止部材36が開かれる。こ
れにより、上記バネ室11の圧力が、カセット筒51の
貫通孔55と、第2逆止部材46の複数の溝54と、第
1逆止弁座34とOリング52との間の開き隙間と、第
1逆止部材36の外周面に形成した複数の溝53(ここ
では1つだけ示している)と、複数のラジアル孔56(こ
こでは2つだけ示している)との各通路を順に通って、
大気側へ排出される。即ち、これらの通路によって前述
した圧抜き用の第1通路21が構成されている。
【0055】これに対して、同上バネ室11の圧力が前
述した図3の第2設定圧力P2(ここでは−0.25kgf/cm2)
以下に低下したときには、大気圧力と上記バネ室11と
の差圧力によって前記の第2逆止部材46が開かれる。
これにより、ハウジング7外の雰囲気が、前記のラジア
ル孔56と、第1逆止部材36の筒孔36aと、Oリン
グ52と第2逆止部材46との間の開き隙間と、その第
2逆止部材46の溝54と、前記の貫通孔55との各通
路を順に通って、バネ室11へ供給される。即ち、これ
らの通路によって前述した高真空防止用の第2通路22
が構成されている。
【0056】上記の第2実施形態は次のように変更可能
である。前記の第2逆止弁座44は、前記の封止用Oリ
ング52によって兼用することに代えて、そのOリング
52とは異なる箇所で前記の筒孔36aの周壁に設けて
もよい。なお、上記の第2実施形態も、前述した第1実
施形態の同様の各種の変形を行うことが可能である。例
えば、上記カセット筒51は、周壁7cに取り付けるこ
とに代えて下壁7bに取り付けてもよく、クランプ3
は、油圧力でクランプするものに代えてバネ力でクラン
プするものであってもよい。
【0057】(第3実施形態)図6は、第3実施形態を示
し、前記の図2に相当する図である。この第3実施形態
では、圧抜き用の第1通路21に開閉弁31(第1弁)が
設けられ、高真空防止用の第2通路22に前述の第2逆
止弁(第2弁)32が設けられる。上記の開閉弁31は、
手動操作または自動操作によって開閉可能に構成されて
おり、次のように使用される。
【0058】前述したワーク交換ステーションにおい
て、油圧クランプ3をクランプ駆動するときには、それ
に先立って上記の開閉弁31を開いておく。すると、仮
にクランプ用作動室12からバネ室11へ作動油が侵入
していた場合には、その作動油が上記バネ室11の収縮
に伴って排出される。このため、そのバネ室11が過度
に高圧になることを防止して油圧クランプ3を円滑にク
ランプ駆動できる。 なお、上記の開閉弁31は、上記
クランプ駆動の終了後に閉じておけばよい。
【0059】また、上記の第2逆止弁32が前記と同様
に作動する。即ち、上記バネ室11が大気圧よりも低い
前述の図3の第2設定圧力P2 (ここでは−0.25kgf/c
m2)以下になったときには第2逆止部材46が上記の第
2逆止バネ(ここでは図示せず)に抗して第2逆止弁座4
4から離間される。このため、仮に作動室12からの作
動油がバネ室11内に充満する事態が生じても、油圧ク
ランプ3のアンクランプ駆動時に上記バネ室11が高真
空になるのを防止でき、そのアンクランプ駆動を円滑に
行える。
【0060】なお、上記の開閉弁31は、手動で開閉す
る場合や空圧シリンダ等のアクチュエータによって開閉
する場合が考えられ、さらには、電磁弁や電動弁などの
アクチュエータ付きバルブによって構成してもよい。
【0061】(第4実施形態)図7は、第4実施形態を示
し、前記の図2に相当する図である。この第4実施形態
では、油圧クランプ3が上下逆の姿勢で配置され、圧抜
き用の第1通路21に前述の第1逆止弁(第1弁)31が
設けられ、第2通路22に開閉弁32(第2弁)が設けら
れる。
【0062】上記の第1逆止弁31が前記と同様に作動
する。即ち、前記バネ室11が前述の図3の第1設定圧
力P1 (ここでは0.7kgf/cm2)以上になったときには、第
1逆止部材36が第1逆止バネ(ここでは図示せず)に抗
して第1逆止弁座34から離間される。このため、ワー
ク交換ステーションで油圧クランプ3をクランプ駆動す
るときに、上記バネ室11が過度に高圧になることを防
止して、そのクランプ駆動を円滑に行える。
【0063】前記の開閉弁32は、前述した図6の開閉
弁31と同様に構成されており、次のように使用され
る。前述したワーク交換ステーションにおいて、油圧ク
ランプ3をアンクランプ駆動するときには、それに先立
って上記の開閉弁32を開いておく。これにより、クラ
ンプ用作動室12からの作動油がバネ室11へ多量に蓄
積されていた場合であっても、上記バネ室11が高真空
になること防止できる。このため、その油圧クランプ3
を円滑にアンクランプ駆動できる。
【0064】前述の各実施形態において、前記の作動室
12へ供給される流体は、圧油に代えて、他の種類の液
体や気体であってもよい。また、図6や図7の実施形態
において、クランプ3を図示のものとは上下逆の姿勢に
配置してもよい。本発明は、流体圧力でクランプ状態へ
切換えてバネ力でアンクランプ状態へ切換えるクランプ
に代えて、バネ力でクランプ状態へ切換えて流体圧力で
アンクランプ状態へ切換えるクランプにも適用可能であ
る。本発明の流体圧シリンダ装置は、クランプに適用す
ることに代えて、移送用押圧手段などの他の種類の装置
に適用してもよい。
【0065】
【発明の効果】
(請求項1の発明)請求項1の発明は、次の効果を奏す
る。バネ室の内圧が二つの設定圧力の範囲内にある正常
状態では、第1と第2の二つの逆止弁が常に閉止状態に
保たれるので、ハウジングの周囲に多量の水溶性切削油
が飛散されたり雰囲気中に霧状の水滴が多量に含まれて
いる場合であっても、これら水溶性切削油や霧状の水滴
が上記の第1室内へ侵入しない。これと同様に、雰囲気
中に腐食性の気体が存在する場合であっても、その腐食
性の気体が第1室へ侵入するのを上記の二つの逆止弁に
よって阻止できる。従って、シリンダ孔の摺動面やピス
トンの摺動面を長期間にわたって良好な状態に保つこと
ができ、流体圧シリンダ装置を長期間にわたってメンテ
ナンスフリーで使用できる。
【0066】また、何らかの原因によって、上記の第1
室の圧力が第1設定圧力以上となったときには、その異
常圧力によって第1逆止弁が開かれるので、その第1室
の圧力がピストンの駆動抵抗となるのを防止できる。さ
らに、何らかの原因で第1室の圧力が第2設定圧力以下
となったときには、第2逆止弁が開かれて雰囲気が第1
室内へ供給されるので、その第1室が過度に負圧になる
ことを阻止できる。その結果、その負圧力が前記ピスト
ンの駆動抵抗となるのを防止できる。
【0067】(請求項2の発明)請求項2の発明は、上記
の請求項1の発明の効果に加えて、さらに次の効果を奏
する。第1逆止弁と第2逆止弁との二つの弁を一体にし
てハウジングに取り付けることが可能となるので、二つ
の逆止弁を個別に取り付ける場合と比べて取付け作業に
手間がかからない。
【0068】(請求項3の発明)請求項3の発明は、基本
的には上記の請求項1の発明と同様の効果を奏する。 即ち、雰囲気が第1室へ侵入するのを防止できるので、
シリンダ孔の摺動面やピストンの摺動面を長期間にわた
って良好な状態に保つことができ、流体圧シリンダ装置
を長期間にわたってメンテナンスフリーで使用できる。
【0069】また、第2室の作動流体が第1室へリーク
しているおそれがある場合には、水溶性切削油や水分等
が少ない雰囲気下で、流体圧シリンダの収縮操作に先立
って開閉弁を開いておく。すると、第1室へ侵入してい
た作動流体が上記の収縮に伴って排出されるので、その
第1室が過度に高圧になることを防止して流体圧シリン
ダを円滑に駆動できる。 さらに、何らかの原因で上記の第1室が大気圧よりも低
い設定圧力以下になったときには、閉弁用弾性力に抗し
て第2逆止部材が開かれるので、上記の第1室が過度に
負圧になるのを阻止して、流体圧シリンダを円滑に駆動
できる。
【0070】(請求項4の発明)請求項4の発明は、基本
的には上記の請求項1の発明と同様の効果を奏する。即
ち、雰囲気が第1室へ侵入するのを防止できるので、シ
リンダ孔の摺動面やピストンの摺動面を長期間にわたっ
て良好な状態に保つことができ、流体圧シリンダ装置を
長期間にわたってメンテナンスフリーで使用できる。
【0071】また、何らかの原因で上記の第2室の作動
流体が第1室へリークしている場合には、その第1室が
設定圧力以上へ上昇したときに第1逆止弁座から第1逆
止部材が離間するので、その第1室が過度に高圧になる
ことを防止して流体圧シリンダを円滑に駆動できる。さ
らに、何らかの原因で上記の第1室が負圧になるおそれ
があるときには、水溶性切削油や水分等が少ない雰囲気
下で、流体圧シリンダの膨張操作に先立って開閉弁を開
いておき、その状態で第1室を膨張させる。これによ
り、上記の第1室が過度に負圧になるのを阻止して、流
体圧シリンダを円滑に駆動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示している。図1(A)
は、流体圧シリンダ装置を適用した油圧クランプの縦断
面図である。図1(B)は、その図1(A)中の矢印B部分
の拡大図である。図1(C)は、同上の図1(A)中の矢印
C部分の拡大図である。
【図2】上記の油圧クランプの模式図である。
【図3】同上の油圧クランプの作動説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態の油圧クランプの模式図
であって、前記の図2に相当する図である。
【図5】その第2実施形態の油圧クランプに設けた呼吸
手段の縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示し、前記の図2に相
当する図である。
【図7】本発明の第4実施形態を示し、同上の図2に相
当する図である。
【符号の説明】
7…ハウジング、10…ピストン、11…第1室(バネ
室)、12…第2室(クランプ用作動室)、15…バネ(復
帰バネ)、21…第1通路、22…第2通路、31…第
1逆止弁(第1弁)、32…第2逆止弁(第2弁)、34…
第1逆止弁座、36…第1逆止部材、36a…筒孔、3
7…第1逆止バネ(第1弾性力)、44…第2逆止弁座、
46…第2逆止部材、47…第2逆止バネ(第2弾性
力)、P1 …第1設定圧力、P2 …第2設定圧力。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(7)に挿入されたピストン
    (10)の一端側に形成した第1室(11)を大気側へ連通
    すると共に同上ピストン(10)の他端側に形成した第2
    室(12)に対して圧力流体を供給・排出可能に構成し
    て、上記ピストン(10)を上記の他端側へ付勢するバネ
    (15)を設けた、流体圧シリンダ装置において、 上記の第1室(11)を第1通路(21)と第2通路(22)
    との二つの通路によって大気側へ連通させて、上記の第
    1通路(21)に第1逆止弁(31)を設けるとともに上記
    の第2通路(22)に第2逆止弁(32)を設け、 上記の第1逆止弁(31)は、第1の弾性力と大気圧力と
    の合力によって第1逆止部材(36)が第1逆止弁座(3
    4)に閉じられるように構成して、上記の第1室(11)
    の圧力が大気圧力よりも高い第1設定圧力(P1)以上に
    なったときに上記の第1の弾性力に抗して上記の第1逆
    止部材(36)が開かれるように構成し、 上記の第2逆止弁(32)は、第2の弾性力と上記の第1
    室(11)の圧力との合力によって第2逆止部材(46)が
    第2逆止弁座(44)に閉じられるように構成して、その
    第1室(11)の圧力が大気圧力よりも低い第2設定圧力
    (P2)以下になったときに上記の第2の弾性力に抗して
    上記の第2逆止部材(46)が開かれるように構成した、
    ことを特徴とする流体圧シリンダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の流体圧シリンダ装置に
    おいて、 前記の第1逆止部材(36)を筒状に形成して、その筒状
    の第1逆止部材(36)を第1逆止バネ(37)によって前
    記の第1逆弁座(34)へ付勢し、上記の筒状の第1逆止
    部材(36)の外周空間に前記の第1通路(21)の一部分
    を設け、 その第1逆止部材(36)の筒孔(36a)の周壁部分に前
    記の第2逆止弁座(44)を設けて、前記の第2逆止部材
    (46)を第2逆止バネ(47)によって上記の第2逆止弁
    座(44)へ付勢し、その第2逆止部材(46)の外周空間
    と上記の筒孔(36a)とによって前記の第2通路(22)
    の一部分を構成した、ことを特徴とする流体圧シリンダ
    装置。
  3. 【請求項3】 ハウジング(7)に挿入されたピストン
    (10)の一端側に形成した第1室(11)を大気側へ連通
    すると共に同上ピストン(10)の他端側に形成した第2
    室(12)に対して圧力流体を供給・排出可能に構成し
    て、上記ピストン(10)を上記の他端側へ付勢するバネ
    (15)を設けた、流体圧シリンダ装置において、 上記の第1室(11)を第1通路(21)と第2通路(22)
    との二つの通路によって大気側へ連通させて、上記の第
    1通路(21)に第1弁(31)を設けるとともに上記の第
    2通路(22)に第2弁(32)を設け、 上記の第1弁(31)を開閉弁によって構成し、 上記の第2弁(32)は、弾性力と上記の第1室(11)の
    圧力との合力によって第2逆止部材(46)が第2逆止弁
    座(44)に閉じられるように構成して、その第1室(1
    1)の圧力が大気圧よりも低い設定圧力(P2)以下になっ
    たときに上記の弾性力に抗して上記の第2逆止部材(4
    6)が開かれるように構成した、ことを特徴とする流体
    圧シリンダ装置。
  4. 【請求項4】 ハウジング(7)に挿入されたピストン
    (10)の一端側に形成した第1室(11)を大気側へ連通
    すると共に同上ピストン(10)の他端側に形成した第2
    室(12)に対して圧力流体を供給・排出可能に構成し
    て、上記ピストン(10)を上記の他端側へ付勢するバネ
    (15)を設けた、流体圧シリンダ装置において、 上記の第1室(11)を第1通路(21)と第2通路(22)
    との二つの通路によって大気側へ連通させて、上記の第
    1通路(21)に第1弁(31)を設けるとともに上記の第
    2通路(22)に第2弁(32)を設け、 上記の第1弁(31)を逆止弁によって構成して、その第
    1弁(31)は、弾性力と大気圧力との合力によって第1
    逆止部材(36)が第1逆止弁座(34)に閉じられるよう
    に構成して、上記の第1室(11)の圧力が大気圧力より
    も高い設定圧力(P1)以上になったときに上記の弾性力
    に抗して上記の第1逆止部材(36)が開かれるように構
    成し、前記の第2弁(32)を開閉弁によって構成した、
    ことを特徴とする流体圧シリンダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008087864A1 (ja) 2007-01-17 2008-07-24 Oiles Corporation 液体圧スプリング及びその製造方法
CN110307208A (zh) * 2019-07-12 2019-10-08 周鹏 一种密封多级液压缸

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