JPH1047455A - トルク感応型カップリング - Google Patents
トルク感応型カップリングInfo
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- JPH1047455A JPH1047455A JP22453396A JP22453396A JPH1047455A JP H1047455 A JPH1047455 A JP H1047455A JP 22453396 A JP22453396 A JP 22453396A JP 22453396 A JP22453396 A JP 22453396A JP H1047455 A JPH1047455 A JP H1047455A
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- gear
- housing
- side gears
- torque
- gears
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 四輪駆動車に用いられた場合に、直進走行時
にも前輪と後輪とにエンジンの駆動力を伝達することが
できるカップリングを提供する。 【解決手段】 ハウジング1の軸線L上には、ハスバ歯
車からなる一対のサイドギヤ2,3を回転可能に設け
る。ハウジング1とサイドギヤ2,3間およびサイドギ
ヤ2,3間には、ハウジング1に回転不能に支持された
スラストワッシャ5,6,7をそれぞれ配置する。ハウ
ジング1のポケット1d内には、サイドギヤ2,3と噛
み合うアイドルギヤ4を回転自在に設ける。
にも前輪と後輪とにエンジンの駆動力を伝達することが
できるカップリングを提供する。 【解決手段】 ハウジング1の軸線L上には、ハスバ歯
車からなる一対のサイドギヤ2,3を回転可能に設け
る。ハウジング1とサイドギヤ2,3間およびサイドギ
ヤ2,3間には、ハウジング1に回転不能に支持された
スラストワッシャ5,6,7をそれぞれ配置する。ハウ
ジング1のポケット1d内には、サイドギヤ2,3と噛
み合うアイドルギヤ4を回転自在に設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば四輪駆動
車のエンジンの駆動力を前輪と後輪とに伝達するために
用いられるカップリングに関する。
車のエンジンの駆動力を前輪と後輪とに伝達するために
用いられるカップリングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のカップリングとしては、
回転速度差感応型カップリングがある。この回転速度差
感応型カップリングは、ハウジングと、このハウジング
に回転可能に支持されたロータと、ハウジングとロータ
との間に設けられた油圧機構とを備えており、ロータと
ハウジングとが相対回転すると、その相対回転速度(回
転速度差)に応じたトルクがハウジングとロータとの間
に伝達されるようになっている(特開平2−15942
3号公報参照)。このように構成された回転速度差感応
型カップリングを四輪駆動車に用いる場合には、例えば
ハウジングにエンジンおよび前輪が連結され、ロータに
後輪が連結される。
回転速度差感応型カップリングがある。この回転速度差
感応型カップリングは、ハウジングと、このハウジング
に回転可能に支持されたロータと、ハウジングとロータ
との間に設けられた油圧機構とを備えており、ロータと
ハウジングとが相対回転すると、その相対回転速度(回
転速度差)に応じたトルクがハウジングとロータとの間
に伝達されるようになっている(特開平2−15942
3号公報参照)。このように構成された回転速度差感応
型カップリングを四輪駆動車に用いる場合には、例えば
ハウジングにエンジンおよび前輪が連結され、ロータに
後輪が連結される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】回転速度差感応型カッ
プリングは、ハウジングとロータとの間に回転速度差が
ないとそれらの間にトルクが伝達されない。したがっ
て、上記回転速度差感応型カップリングを用いた四輪駆
動車においては、前輪と後輪とが等速回転しているとき
には後輪にトルクを伝達することができない。このた
め、車両の直進走行時には、四輪駆動車でありながら実
際には二輪(前輪)駆動車としてしか機能することがで
きないという問題があった。
プリングは、ハウジングとロータとの間に回転速度差が
ないとそれらの間にトルクが伝達されない。したがっ
て、上記回転速度差感応型カップリングを用いた四輪駆
動車においては、前輪と後輪とが等速回転しているとき
には後輪にトルクを伝達することができない。このた
め、車両の直進走行時には、四輪駆動車でありながら実
際には二輪(前輪)駆動車としてしか機能することがで
きないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、ハウジングと、このハウ
ジング内の軸線上に回転可能に設けられた一対のサイド
ギヤと、上記ハウジングに自転可能にかつ公転不能に支
持され、上記一対のサイドギヤと噛み合う第1、第2の
歯車部を有するピニオンギヤとを備え、上記サイドギヤ
と上記ピニオンギヤとの少なくとも一方と上記ハウジン
グとには、サイドギヤとピニオンギヤとの噛み合いによ
って発生する力により互いに押圧接触させられて上記一
方のギヤの回転を阻止しようとする摩擦抵抗を発生させ
る摩擦接触面がそれぞれ設けられていることを特徴とし
ている。この場合、上記ハウジングを筒状に形成し、こ
の筒状をなすハウジングの内周面に上記ピニオンギヤを
自転可能に収容する収容凹部を形成し、この収容凹部の
内周面と上記ピニオンギヤの外周面とを、上記サイドギ
ヤと上記ピニオンギヤとの噛み合いによって発生するハ
ウジングの外側への力により互いに押圧接触させられる
摩擦接触面とするのが望ましい。また、上記一対のサイ
ドギヤの少なくとも一方とこれに噛み合う上記ピニオン
ギヤの第1または第2の歯車部とがハスバ歯車とされ、
上記一方のサイドギヤの端面と、上記ハウジングに設け
られ、上記一方のサイドギヤと上記ピニオンギヤとの噛
み合いによって発生するスラスト力により上記一方のサ
イドギヤの端面が押し付けられる当接面とが上記摩擦接
触面とするのが望ましい。
めに、請求項1に係る発明は、ハウジングと、このハウ
ジング内の軸線上に回転可能に設けられた一対のサイド
ギヤと、上記ハウジングに自転可能にかつ公転不能に支
持され、上記一対のサイドギヤと噛み合う第1、第2の
歯車部を有するピニオンギヤとを備え、上記サイドギヤ
と上記ピニオンギヤとの少なくとも一方と上記ハウジン
グとには、サイドギヤとピニオンギヤとの噛み合いによ
って発生する力により互いに押圧接触させられて上記一
方のギヤの回転を阻止しようとする摩擦抵抗を発生させ
る摩擦接触面がそれぞれ設けられていることを特徴とし
ている。この場合、上記ハウジングを筒状に形成し、こ
の筒状をなすハウジングの内周面に上記ピニオンギヤを
自転可能に収容する収容凹部を形成し、この収容凹部の
内周面と上記ピニオンギヤの外周面とを、上記サイドギ
ヤと上記ピニオンギヤとの噛み合いによって発生するハ
ウジングの外側への力により互いに押圧接触させられる
摩擦接触面とするのが望ましい。また、上記一対のサイ
ドギヤの少なくとも一方とこれに噛み合う上記ピニオン
ギヤの第1または第2の歯車部とがハスバ歯車とされ、
上記一方のサイドギヤの端面と、上記ハウジングに設け
られ、上記一方のサイドギヤと上記ピニオンギヤとの噛
み合いによって発生するスラスト力により上記一方のサ
イドギヤの端面が押し付けられる当接面とが上記摩擦接
触面とするのが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1〜図7を参照して説明する。図1(A),
(B)および図2はこの発明の一実施の形態を示すもの
であり、これらの図に示すトルク感応型カップリング
(以下、単にカップリングと略称することもある。)A
は、ハウジング1と、2個一対のサイドギヤ2,3と、
少なくとも1つ(この実施の形態では3つ)のアイドル
ギヤ4とを備えている。
いて図1〜図7を参照して説明する。図1(A),
(B)および図2はこの発明の一実施の形態を示すもの
であり、これらの図に示すトルク感応型カップリング
(以下、単にカップリングと略称することもある。)A
は、ハウジング1と、2個一対のサイドギヤ2,3と、
少なくとも1つ(この実施の形態では3つ)のアイドル
ギヤ4とを備えている。
【0006】ハウジング1は、一端部が開口し、他端部
に底部1aを有する円筒状のハウジング本体1Aと、こ
のハウジング本体1Aの一端開口部を閉じる蓋体1Bと
から構成されており、ハウジング本体1と蓋体1Bと
は、ボルト1Cによって固定されている。ハウジング本
体1Aの底部1aには、ハウジング1の軸線L上を延び
るスプライン孔1bが形成されている。蓋体1Bには、
軸線L上を延びる貫通孔1cが形成されている。
に底部1aを有する円筒状のハウジング本体1Aと、こ
のハウジング本体1Aの一端開口部を閉じる蓋体1Bと
から構成されており、ハウジング本体1と蓋体1Bと
は、ボルト1Cによって固定されている。ハウジング本
体1Aの底部1aには、ハウジング1の軸線L上を延び
るスプライン孔1bが形成されている。蓋体1Bには、
軸線L上を延びる貫通孔1cが形成されている。
【0007】上記ハウジング1の内部には、一対のサイ
ドギヤ2,3が軸線L上に回転可能に配置されている。
一対のサイドギヤ2,3は、モジュール、歯数、圧力角
等の歯車諸元が同一に設定されているが、互いに異なる
歯車諸元に設定してもよい。また、この実施の形態にお
いては、サイドギヤ2,3としてハスバ歯車が用いられ
ているが、平歯車を用いてもよい。ハスバ歯車を用いる
場合には、サイドギヤ2,3の捩れ方向を同一にしても
よく、互いに逆方向にしてもよい。なお、サイドギヤ
2,3には、スプライン孔2a,3aがそれぞれ形成さ
れている。
ドギヤ2,3が軸線L上に回転可能に配置されている。
一対のサイドギヤ2,3は、モジュール、歯数、圧力角
等の歯車諸元が同一に設定されているが、互いに異なる
歯車諸元に設定してもよい。また、この実施の形態にお
いては、サイドギヤ2,3としてハスバ歯車が用いられ
ているが、平歯車を用いてもよい。ハスバ歯車を用いる
場合には、サイドギヤ2,3の捩れ方向を同一にしても
よく、互いに逆方向にしてもよい。なお、サイドギヤ
2,3には、スプライン孔2a,3aがそれぞれ形成さ
れている。
【0008】サイドギヤ2と底部1aとの間、サイドギ
ヤ2,3間およびサイドギヤ3と蓋体1Aとの間には、
スラストワッシャ5,6,7がそれぞれ配置されてい
る。スラストワッシャ5,7は、ハウジング1に直接回
動不能に支持されている。一方、スラストワッシャ6
は、図2に示すように、アイドルギヤ4に係合してお
り、アイドルギヤ4を介してハウジング1に回動不能に
支持されている。
ヤ2,3間およびサイドギヤ3と蓋体1Aとの間には、
スラストワッシャ5,6,7がそれぞれ配置されてい
る。スラストワッシャ5,7は、ハウジング1に直接回
動不能に支持されている。一方、スラストワッシャ6
は、図2に示すように、アイドルギヤ4に係合してお
り、アイドルギヤ4を介してハウジング1に回動不能に
支持されている。
【0009】上記ハウジング本体1Aの内周面には、そ
の開口部から底部1aまで軸線Lと平行に延びる断面略
3/4円状のポケット(収容凹部)1dが形成されてい
る。ポケット1dは、複数(この実施の形態の場合6
つ)形成されているが、1つだけ形成してもよい。6つ
のポケット1dは、周方向に等間隔に配置されており、
周方向に1つおきに配置された3つのポケット1dに
は、アイドルギヤ4が回転(自転)可能に収容されてい
る。なお、残りの3つのポケット1dは、潤滑油溜まり
として用いられるものであるが、サイドギヤ2に入力さ
れるトルクが大きい場合には、残りの3つのポケット1
dにもアイドルギヤ4を収容するようにしてもよい。
の開口部から底部1aまで軸線Lと平行に延びる断面略
3/4円状のポケット(収容凹部)1dが形成されてい
る。ポケット1dは、複数(この実施の形態の場合6
つ)形成されているが、1つだけ形成してもよい。6つ
のポケット1dは、周方向に等間隔に配置されており、
周方向に1つおきに配置された3つのポケット1dに
は、アイドルギヤ4が回転(自転)可能に収容されてい
る。なお、残りの3つのポケット1dは、潤滑油溜まり
として用いられるものであるが、サイドギヤ2に入力さ
れるトルクが大きい場合には、残りの3つのポケット1
dにもアイドルギヤ4を収容するようにしてもよい。
【0010】アイドルギヤ4は断面円形の軸状をなすも
のであり、その一端部にはサイドギヤ2と噛み合う第1
の歯車部4aが形成され、他端部にはサイドギヤ3と噛
み合う第2の歯車部4bが形成されている。第1、第2
の歯車部4a,4bは、サイドギヤ2,3が同一の歯車
諸元をもって形成されているのに対応して、互いに同一
の歯車諸元をもって形成されている。しかも、両者は連
続した一体の歯車として形成されている。勿論、サイド
ギヤ2,3の歯車諸元を互いに異なるものにする場合に
は、第1、第2の歯車4a,4bもそれに応じて異なる
歯車諸元とし、それぞれ別個に形成される。
のであり、その一端部にはサイドギヤ2と噛み合う第1
の歯車部4aが形成され、他端部にはサイドギヤ3と噛
み合う第2の歯車部4bが形成されている。第1、第2
の歯車部4a,4bは、サイドギヤ2,3が同一の歯車
諸元をもって形成されているのに対応して、互いに同一
の歯車諸元をもって形成されている。しかも、両者は連
続した一体の歯車として形成されている。勿論、サイド
ギヤ2,3の歯車諸元を互いに異なるものにする場合に
は、第1、第2の歯車4a,4bもそれに応じて異なる
歯車諸元とし、それぞれ別個に形成される。
【0011】次に、上記構成のカップリングAの作用に
つき、これを四輪駆動車に用いた場合を例にして説明す
る。図3は、上記カップリングAが用いられた車両の駆
動系の概略構成を示すものであり、サイドギヤ2は、ス
プライン孔2aに嵌合した入力軸S1を介してエンジン
Eに連結され、サイドギヤ3は、蓋体1Bの貫通孔1c
を貫通してスプライン孔3aに嵌合した中空の出力軸S
2を介して前輪WF,WF用の前輪側差動歯車装置DFに連
結され、ハウジング1は、スプライン孔1bに嵌合した
出力軸S3を介して後輪WR,WR用の後輪側差動歯車装
置DRに連結されている。なお、入力軸S1は、中空の出
力軸S2内に貫通配置されている。
つき、これを四輪駆動車に用いた場合を例にして説明す
る。図3は、上記カップリングAが用いられた車両の駆
動系の概略構成を示すものであり、サイドギヤ2は、ス
プライン孔2aに嵌合した入力軸S1を介してエンジン
Eに連結され、サイドギヤ3は、蓋体1Bの貫通孔1c
を貫通してスプライン孔3aに嵌合した中空の出力軸S
2を介して前輪WF,WF用の前輪側差動歯車装置DFに連
結され、ハウジング1は、スプライン孔1bに嵌合した
出力軸S3を介して後輪WR,WR用の後輪側差動歯車装
置DRに連結されている。なお、入力軸S1は、中空の出
力軸S2内に貫通配置されている。
【0012】サイドギヤ2がエンジンEによって回転駆
動されると、その回転がアイドルギヤ4を介してサイド
ギヤ3に伝達される。したがって、サイドギヤ3はエン
ジンEに実質的に直結されており、エンジンEが回転す
ると必ず前輪WF,WFが回転駆動される。
動されると、その回転がアイドルギヤ4を介してサイド
ギヤ3に伝達される。したがって、サイドギヤ3はエン
ジンEに実質的に直結されており、エンジンEが回転す
ると必ず前輪WF,WFが回転駆動される。
【0013】また、サイドギヤ2が回転駆動されると、
図4に示すように、アイドルギヤ4にはサイドギヤ2と
の噛み合いにより実線で示す矢印方向の押力F1が作用
する。同様に、サイドギヤ3とに噛み合いにより破線で
示す矢印方向の押力F2が作用する。そして、このらの
押力F1,F2の合力Fにより、アイドルギヤ4がハウジ
ング1の外側へ向かって押され、ポケット1dの内周面
のうちの外側の部分に押圧接触させられる。これによ
り、アイドルギヤ4の外周面とポケット1dの内周面と
の間にアイドルギヤ4の自転を阻止しようとする摩擦抵
抗が発生する。この結果、摩擦抵抗に応じた回転トルク
がハウジング1に伝達される。したがって、後輪WR,
WRには、それらが前輪WF,WFと同一速度で回転して
いても回転トルクが伝達される。よって、この発明のカ
ップリングAを搭載した車両は、直進時においても四輪
駆動車として機能する。この内容から明らかなように、
ピニオンギヤ4の外周面とポケット1dの内周面とが摩
擦接触面になっている。なお、サイドギヤ2を図4の矢
印方向へ逆方向へ回転駆動したときも同様である。
図4に示すように、アイドルギヤ4にはサイドギヤ2と
の噛み合いにより実線で示す矢印方向の押力F1が作用
する。同様に、サイドギヤ3とに噛み合いにより破線で
示す矢印方向の押力F2が作用する。そして、このらの
押力F1,F2の合力Fにより、アイドルギヤ4がハウジ
ング1の外側へ向かって押され、ポケット1dの内周面
のうちの外側の部分に押圧接触させられる。これによ
り、アイドルギヤ4の外周面とポケット1dの内周面と
の間にアイドルギヤ4の自転を阻止しようとする摩擦抵
抗が発生する。この結果、摩擦抵抗に応じた回転トルク
がハウジング1に伝達される。したがって、後輪WR,
WRには、それらが前輪WF,WFと同一速度で回転して
いても回転トルクが伝達される。よって、この発明のカ
ップリングAを搭載した車両は、直進時においても四輪
駆動車として機能する。この内容から明らかなように、
ピニオンギヤ4の外周面とポケット1dの内周面とが摩
擦接触面になっている。なお、サイドギヤ2を図4の矢
印方向へ逆方向へ回転駆動したときも同様である。
【0014】ここで、アイドルギヤ4とハウジング1と
の間に作用する摩擦抵抗は、合力Fの大きさに比例し、
合力Fはサイドギヤ2に伝達される回転トルクに比例す
る。したがって、後輪WR,WRに伝達されるトルクの大
きさは、サイドギヤ2に伝達される回転トルク、つまり
入力トルクの大きさに比例する。また、入力トルクの大
きさが一定であるものとすると、アイドルギヤ4とハウ
ジング1との間に作用する摩擦抵抗は、それらの接触面
間の摩擦係数および合力Fの大きさによって定まり、合
力Fはサイドギヤ2,3とアイドルギヤ4との噛み合い
圧力角に応じて変化する。したがって、摩擦係数および
噛み合い圧力角を適宜に調節することによって後輪WR
に伝達されるトルクの大きさを変更することができ、こ
れによって前輪WFに伝達されるトルクと後輪WRに伝達
されるトルクとの比を調節することができる。
の間に作用する摩擦抵抗は、合力Fの大きさに比例し、
合力Fはサイドギヤ2に伝達される回転トルクに比例す
る。したがって、後輪WR,WRに伝達されるトルクの大
きさは、サイドギヤ2に伝達される回転トルク、つまり
入力トルクの大きさに比例する。また、入力トルクの大
きさが一定であるものとすると、アイドルギヤ4とハウ
ジング1との間に作用する摩擦抵抗は、それらの接触面
間の摩擦係数および合力Fの大きさによって定まり、合
力Fはサイドギヤ2,3とアイドルギヤ4との噛み合い
圧力角に応じて変化する。したがって、摩擦係数および
噛み合い圧力角を適宜に調節することによって後輪WR
に伝達されるトルクの大きさを変更することができ、こ
れによって前輪WFに伝達されるトルクと後輪WRに伝達
されるトルクとの比を調節することができる。
【0015】また、この実施の形態のカップリングAに
おいては、サイドギヤ2,3およびアイドルギヤ4とし
てハスバ歯車を用いているので、後輪WRに伝達される
トルクをより一層大きくすることができる。すなわち、
サイドギヤ2,3およびアイドルギヤ4としてハスバ歯
車を用いると、サイドギヤ2,3およびアイドギヤ4に
は、それらの噛み合いによって軸線L方向を向くスラス
ト力が作用する。この実施の形態のように、サイドギヤ
2,3の捩れ方向を同一にした場合には、図5に示すよ
うに、サイドギヤ2が実線で示す矢印A方向へ回転駆動
されると、サイドギヤ2,3にはそれらを互いに接近さ
せるようとするスラスト力F3,F4がそれぞれ作用し、
そのスラスト力によってサイドギヤ2,3の端面がスラ
ストワッシャ6に押し付けられる。そして、各サイドギ
ヤ2,3の端面とスラストワッシャ6との間に作用する
摩擦抵抗により、サイドギヤ2,3からハウジング1に
トルクが伝達され、ひいては後輪WRにトルクが伝達さ
れる。一方、サイドギヤ2が破線で示す矢印B方向へ回
転駆動されると、サイドギヤ2,3にはそれらを互いに
離間させるようとするスラスト力F3′,F4′がそれぞ
れ作用し、サイドギヤ2,3がスラストワッシャ5,7
に押し付けられる。そして、これらの間に作用する摩擦
抵抗により、サイドギヤ2,3からハウジング1にトル
クが伝達される。これから明らかなように、サイドギヤ
2,3の端面とこれに接触するスラストワッシャ5,
6,7の端面とが摩擦抵抗面になっている。これは、後
述する図6の場合も同様である。なお、アイドルギヤ4
には、サイドギヤ2,3との噛み合いによってスラスト
が発生するが、それらのスラスト力は互いに打ち消し合
う方向に作用する。
おいては、サイドギヤ2,3およびアイドルギヤ4とし
てハスバ歯車を用いているので、後輪WRに伝達される
トルクをより一層大きくすることができる。すなわち、
サイドギヤ2,3およびアイドルギヤ4としてハスバ歯
車を用いると、サイドギヤ2,3およびアイドギヤ4に
は、それらの噛み合いによって軸線L方向を向くスラス
ト力が作用する。この実施の形態のように、サイドギヤ
2,3の捩れ方向を同一にした場合には、図5に示すよ
うに、サイドギヤ2が実線で示す矢印A方向へ回転駆動
されると、サイドギヤ2,3にはそれらを互いに接近さ
せるようとするスラスト力F3,F4がそれぞれ作用し、
そのスラスト力によってサイドギヤ2,3の端面がスラ
ストワッシャ6に押し付けられる。そして、各サイドギ
ヤ2,3の端面とスラストワッシャ6との間に作用する
摩擦抵抗により、サイドギヤ2,3からハウジング1に
トルクが伝達され、ひいては後輪WRにトルクが伝達さ
れる。一方、サイドギヤ2が破線で示す矢印B方向へ回
転駆動されると、サイドギヤ2,3にはそれらを互いに
離間させるようとするスラスト力F3′,F4′がそれぞ
れ作用し、サイドギヤ2,3がスラストワッシャ5,7
に押し付けられる。そして、これらの間に作用する摩擦
抵抗により、サイドギヤ2,3からハウジング1にトル
クが伝達される。これから明らかなように、サイドギヤ
2,3の端面とこれに接触するスラストワッシャ5,
6,7の端面とが摩擦抵抗面になっている。これは、後
述する図6の場合も同様である。なお、アイドルギヤ4
には、サイドギヤ2,3との噛み合いによってスラスト
が発生するが、それらのスラスト力は互いに打ち消し合
う方向に作用する。
【0016】ハウジング1に伝達されるトルクを大きく
することができる点は、サイドギヤ2,3の捩れ方向を
互いに逆方向にした場合も同様であり、サイドギヤ2,
3の捩れ方向を逆方向にした場合には、図6に示すよう
に、サイドギヤ2が矢印A方向へ回転駆動されると、サ
イドギヤ2,3には、サイドギヤ2側からサイドギヤ3
側へ向かうスラスト力F5,F6がそれぞれ作用し、サイ
ドギヤ2がスラストワッシャ6に押し付けられ、サイド
ギヤ3がスラストワッシャ7に押し付けられる。そし
て、それらの間に作用する摩擦抵抗により、サイドギヤ
2,3からハウジング1にトルクが伝達される。この場
合、サイドギヤ3には、図6から明らかなように、スラ
スト力(F5+F6)が作用するので、サイドギヤ3とス
ラストワッシャ7との間に作用する摩擦抵抗を増大する
ことができ、これによってハウジング1に伝達されるト
ルクをより一層大きくすることができる。このような点
は、サイドギヤ2が矢印B方向へ回転駆動される場合も
同様である。なお、アイドルギヤ4には、サイドギヤ
2,3との噛み合いにより、F5+F6のスラスト力が作
用するが、このスラスト力はアイドルギヤ4が押し付け
られる底部1aまたは蓋体1Aによって支持される。し
かも、アイドルギヤ4と底部1aまたは蓋体1Aとの間
に作用する摩擦抵抗によってハウジング1に伝達される
トルクを増大することができる。したがって、アイドル
ギヤ4の端面とこれが押圧接触させられる底部1aおよ
び蓋体1Aの各面も摩擦接触面になっている。
することができる点は、サイドギヤ2,3の捩れ方向を
互いに逆方向にした場合も同様であり、サイドギヤ2,
3の捩れ方向を逆方向にした場合には、図6に示すよう
に、サイドギヤ2が矢印A方向へ回転駆動されると、サ
イドギヤ2,3には、サイドギヤ2側からサイドギヤ3
側へ向かうスラスト力F5,F6がそれぞれ作用し、サイ
ドギヤ2がスラストワッシャ6に押し付けられ、サイド
ギヤ3がスラストワッシャ7に押し付けられる。そし
て、それらの間に作用する摩擦抵抗により、サイドギヤ
2,3からハウジング1にトルクが伝達される。この場
合、サイドギヤ3には、図6から明らかなように、スラ
スト力(F5+F6)が作用するので、サイドギヤ3とス
ラストワッシャ7との間に作用する摩擦抵抗を増大する
ことができ、これによってハウジング1に伝達されるト
ルクをより一層大きくすることができる。このような点
は、サイドギヤ2が矢印B方向へ回転駆動される場合も
同様である。なお、アイドルギヤ4には、サイドギヤ
2,3との噛み合いにより、F5+F6のスラスト力が作
用するが、このスラスト力はアイドルギヤ4が押し付け
られる底部1aまたは蓋体1Aによって支持される。し
かも、アイドルギヤ4と底部1aまたは蓋体1Aとの間
に作用する摩擦抵抗によってハウジング1に伝達される
トルクを増大することができる。したがって、アイドル
ギヤ4の端面とこれが押圧接触させられる底部1aおよ
び蓋体1Aの各面も摩擦接触面になっている。
【0017】また、ハウジング1に伝達されるトルク
は、サイドギヤ2,3とワッシャ5,6,7との間に作
用する摩擦抵抗に対応した大きさになるから、ワッシャ
5,6,7として摩擦係数が異なる各種のものを準備し
ておき、それらから適宜選択して使用することにより、
ハウジング1に伝達されるトルクの大きさを調節するこ
とができる。
は、サイドギヤ2,3とワッシャ5,6,7との間に作
用する摩擦抵抗に対応した大きさになるから、ワッシャ
5,6,7として摩擦係数が異なる各種のものを準備し
ておき、それらから適宜選択して使用することにより、
ハウジング1に伝達されるトルクの大きさを調節するこ
とができる。
【0018】なお、この発明は上記の実施の形態に限定
されるものでなく、適宜設計変更可能である。例えば、
上記の実施の形態においては、ハウジング1を後輪WR
に連結し、サイドギヤ3を前輪WFに接続しているが、
図7に示すように、ハウジング1を前輪WFに接続し、
サイドギヤ3を後輪WRに接続するようにしてもよい。
また、サイドギヤ3をエンジンEに接続し、サイドギヤ
2を前輪WFまたは後輪WRに接続し、ハウジング1を後
輪WRまたは前輪WFに接続するようにしてもよい。ま
た、スラストワッシャ5,7をハウジング1に固定して
いるが、サイドギヤ2,3に固定するようにしてもよ
く、あるいはいずれにも固定しなくともよい。スラスト
ワッシャ5,7をハウジング1とサイドギヤ2,3との
いずれにも固定しない場合、スラストワッシャ5,7
は、サイドギヤ2,3とハウジング1とのうちの摩擦抵
抗が大きい方と一体に回転し、他方に対して滑り接触す
ることになる。さらに、スラストワッシャ6について
は、ハウジング1に固定せずに、サイドギヤ,3と一体
に回転させるようにしてもよい。そのようにした場合に
は、サイドギヤ2を矢印A方向へ回転駆動したときと矢
印B方向へ回転駆動したときとで、ハウジング1に伝達
されるトルクを大幅に変えることができる。
されるものでなく、適宜設計変更可能である。例えば、
上記の実施の形態においては、ハウジング1を後輪WR
に連結し、サイドギヤ3を前輪WFに接続しているが、
図7に示すように、ハウジング1を前輪WFに接続し、
サイドギヤ3を後輪WRに接続するようにしてもよい。
また、サイドギヤ3をエンジンEに接続し、サイドギヤ
2を前輪WFまたは後輪WRに接続し、ハウジング1を後
輪WRまたは前輪WFに接続するようにしてもよい。ま
た、スラストワッシャ5,7をハウジング1に固定して
いるが、サイドギヤ2,3に固定するようにしてもよ
く、あるいはいずれにも固定しなくともよい。スラスト
ワッシャ5,7をハウジング1とサイドギヤ2,3との
いずれにも固定しない場合、スラストワッシャ5,7
は、サイドギヤ2,3とハウジング1とのうちの摩擦抵
抗が大きい方と一体に回転し、他方に対して滑り接触す
ることになる。さらに、スラストワッシャ6について
は、ハウジング1に固定せずに、サイドギヤ,3と一体
に回転させるようにしてもよい。そのようにした場合に
は、サイドギヤ2を矢印A方向へ回転駆動したときと矢
印B方向へ回転駆動したときとで、ハウジング1に伝達
されるトルクを大幅に変えることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、この発明に係るカップリングを四輪駆動車
に用いた場合に、前輪と後輪とが同一速度で回転してい
るときであっても、前輪と後輪とに回転トルクを伝達す
ることができる。したがって、直進時においても四輪駆
動車としての機能を十分に発揮させることができる。し
かも、ハウジングに連結される前輪または後輪には、エ
ンジンからの入力トルクに応じた大きさのトルクを伝達
することができる。また、請求項2に係る発明によれ
ば、アイドルギヤの外周面とこれを収容するポケットの
内周面とを摩擦接触面としているので、摩擦接触面を別
途形成する必要がなく、その分だけ製造費を低減するこ
とができる。さらに、請求項3に係る発明によれば、サ
イドギヤを一方向へ回転駆動した場合と、他方向へ回転
駆動した場合とでスラスト力の作用する方向が異なるの
で、ハウジングに伝達されるトルクの大きさを変えるこ
とができる。
明によれば、この発明に係るカップリングを四輪駆動車
に用いた場合に、前輪と後輪とが同一速度で回転してい
るときであっても、前輪と後輪とに回転トルクを伝達す
ることができる。したがって、直進時においても四輪駆
動車としての機能を十分に発揮させることができる。し
かも、ハウジングに連結される前輪または後輪には、エ
ンジンからの入力トルクに応じた大きさのトルクを伝達
することができる。また、請求項2に係る発明によれ
ば、アイドルギヤの外周面とこれを収容するポケットの
内周面とを摩擦接触面としているので、摩擦接触面を別
途形成する必要がなく、その分だけ製造費を低減するこ
とができる。さらに、請求項3に係る発明によれば、サ
イドギヤを一方向へ回転駆動した場合と、他方向へ回転
駆動した場合とでスラスト力の作用する方向が異なるの
で、ハウジングに伝達されるトルクの大きさを変えるこ
とができる。
【図1】この発明に係るトルク感応型カップリングを示
図であって、図1(A)は図1(B)のA−A断面図、
図1(B)は図1(A)のB−B断面図である。
図であって、図1(A)は図1(B)のA−A断面図、
図1(B)は図1(A)のB−B断面図である。
【図2】図1(A)のX−X断面図である。
【図3】この発明に係るトルク感応型カップリングが用
いられた四輪駆動車の駆動力伝達系の一例を示す概略構
成図である。
いられた四輪駆動車の駆動力伝達系の一例を示す概略構
成図である。
【図4】サイドギヤとアイドルギヤとの噛み合いによ
り、アイドギヤにハウジングの外側へ向かって作用する
押力を示す図である。
り、アイドギヤにハウジングの外側へ向かって作用する
押力を示す図である。
【図5】サイドギヤとアイドルギヤとの噛み合いによ
り、サイドギヤとアイドルギヤとのそれぞれに作用する
スラスト力の一例を示す図である。
り、サイドギヤとアイドルギヤとのそれぞれに作用する
スラスト力の一例を示す図である。
【図6】サイドギヤとアイドルギヤとの噛み合いによ
り、サイドギヤとアイドルギヤとのそれぞれに作用する
スラスト力の他の例を示す図である。
り、サイドギヤとアイドルギヤとのそれぞれに作用する
スラスト力の他の例を示す図である。
【図7】この発明に係るトルク感応型カップリングが用
いられた四輪駆動車の駆動力伝達系の他の例を示す概略
構成図である。
いられた四輪駆動車の駆動力伝達系の他の例を示す概略
構成図である。
A トルク感応型カップリング 1 ハウジング 1d ポケット(収容凹部) 2 サイドギヤ 3 サイドギヤ 4 アイドルギヤ 5 スラストワッシャ 6 スラストワッシャ 7 スラストワッシャ
Claims (3)
- 【請求項1】 ハウジングと、このハウジング内の軸線
上に回転可能に設けられた一対のサイドギヤと、上記ハ
ウジングに自転可能にかつ公転不能に支持され、上記一
対のサイドギヤと噛み合う第1、第2の歯車部を有する
ピニオンギヤとを備え、上記サイドギヤと上記ピニオン
ギヤとの少なくとも一方と上記ハウジングとには、サイ
ドギヤとピニオンギヤとの噛み合いによって発生する力
により互いに押圧接触させられて上記一方のギヤの回転
を阻止しようとする摩擦抵抗を発生させる摩擦接触面が
それぞれ設けられていることを特徴とするトルク感応型
カップリング。 - 【請求項2】 上記ハウジングが筒状をなし、この筒状
をなすハウジングの内周面に上記ピニオンギヤを自転可
能に収容する収容凹部が形成され、この収容凹部の内周
面と上記ピニオンギヤの外周面とが、上記サイドギヤと
上記ピニオンギヤとの噛み合いによって発生するハウジ
ングの外側への力により互いに押圧接触させられる摩擦
接触面とされていることを特徴とする請求項1に記載の
トルク感応型カップリング。 - 【請求項3】 上記一対のサイドギヤの少なくとも一方
とこれに噛み合う上記ピニオンギヤの第1または第2の
歯車部とがハスバ歯車とされ、上記一方のサイドギヤの
端面と、上記ハウジングに設けられ、上記一方のサイド
ギヤと上記ピニオンギヤとの噛み合いによって発生する
スラスト力により上記一方のサイドギヤの端面が押し付
けられる当接面とが上記摩擦接触面とされていることを
特徴とする請求項1または2に記載のトルク感応型カッ
プリング。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22453396A JPH1047455A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | トルク感応型カップリング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22453396A JPH1047455A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | トルク感応型カップリング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1047455A true JPH1047455A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16815299
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22453396A Pending JPH1047455A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | トルク感応型カップリング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1047455A (ja) |
-
1996
- 1996-08-07 JP JP22453396A patent/JPH1047455A/ja active Pending
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