JPH10501319A - スクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置 - Google Patents

スクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置

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JPH10501319A JP8533191A JP53319196A JPH10501319A JP H10501319 A JPH10501319 A JP H10501319A JP 8533191 A JP8533191 A JP 8533191A JP 53319196 A JP53319196 A JP 53319196A JP H10501319 A JPH10501319 A JP H10501319A
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Abstract

(57)【要約】 スクロール型圧縮機用の改良された軸線方向密閉装置は、予め定められた位置に背圧穴を形成することにより背圧室において圧力を一定に維持することができ、圧縮ガスが放出される前は背圧穴が開放され、圧縮ガスが実質的に閉ざされた後は背圧穴が閉鎖され、これにより、スクロール型圧縮機の全作動時間にわたりより安定した軸線方向における密閉を得ることができ、固定スクロールと、該固定スクロールの下方部分に係合する回転スクロールとを具備し、これらスクロールの間に圧縮室が形成され、予め定められた位置に形成された背圧穴を有する背圧室を具備し、背圧穴が開放され、これにより、圧縮室内で圧縮された冷媒ガスが放出室へ放出される前に圧縮室および背圧室が互いに連通状態になり、冷媒ガスが放出室へ放出された後には背圧穴が閉鎖され、これにより、吸引ガス圧よりも大きい圧力と放出ガス圧よりも小さい圧力とを有する中間圧が背圧室へ導入される。

Description

【発明の詳細な説明】 スクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置 技術分野 本発明はスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置に関し、特に、予め定めら れた部分に背圧穴を形成することにより背圧室における圧力を一定に維持できる スクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置に関し、この軸線方向密閉装置では、 圧縮されたガスが放出される前は背圧穴が開放され、圧縮されたガスが実質的に 閉ざされた後は背圧穴が閉鎖されるため、スクロール型圧縮機の全作動時間にわ たり軸線方向における安定した密閉が得られる。 背景技術 図1は従来のスクロール型圧縮機を示しており、このスクロール型圧縮機は、 圧縮機の主要本体1の内側上方部分に設けられた圧縮機構部分30と、圧縮機の 主要本体1の内側下方部分に設けられたモータ機構部分40とを有する。 圧縮機構部分30は、固定スクロール2と、この固定スクロール2の下方部分 と係合する回転スクロール3とを有し、これらスクロールの間には圧縮室が形成 され、また、圧縮機構部分30は、回転スクロール3の下方部分に配置され且つ 固定スクロール2を支持するようにされた主要フレーム4とを有する。 ここで図2を参照すると、ボルト12により主要フレーム4へ係合されたリー フスプリング(leaf spring)11と固定スクロール2とが係合した状態におい ては、固定スクロール2は回転軸5の方へ移動できる。 一方、モータ機構部分40は、回転軸5上にきつく嵌挿されたステータ7と該 ステータ7の外面から離間したロータ6とを有する。 回転軸5はステータ7とロータ6との間の電磁気作動により回転される。 一方、回転軸5の上方部分は回転スクロール3と偏心して係合する。 図面において、参照番号8は回転スクロール3の回転を防止するる働きをする 旧型のハムカップリング(ham coupling)であり、参照番号10は冷媒ガスを導 入するための吸引チューブである。 図3A〜図3Cに示したように、従来のスクロール型圧縮機は、回転スクロー ル3が回転されたときに、回転スクロール3と固定スクロール2との間に形成さ れた二つの三日月形状の圧縮室25および26内へ吸引チューブ10から該スク ロール型圧縮機へ吸引された冷媒ガスを導入するようになっている。 続いて圧縮室25および26の容積が減少し、冷媒ガスが圧縮室25および2 6の中心部へ向かって流れると冷媒ガスが圧縮される。 このとき、放出作動を行う嵌込み(built-in)型のスクロール型圧縮機では、 回転スクロール3が回転せしめられると二つの圧縮室25および26の両端部分 が互いに密閉接触し、放出穴15が開かれ、それから、圧縮された冷媒ガスがそ の放出穴15を通って放出されるときに、冷媒ガスの放出サイクル中にバルブな しで予め定められた容積が得られる。 従って、概して様々な作動状態で作動するスクロール型圧縮機では、放出の開 始まで圧縮されたガスの圧力が放出圧よりも高いときに放出が行われる。しかし ながら、放出の開始まで圧縮されたガスの圧力が放出圧よりも低いときには、ガ スが逆に圧縮室25および 26へ流れ込むため、圧縮室25および26内の圧力が急激に上昇し、それから 、放出圧よりも高くなる。 従って、図4Bに示すように、予め定められた作動状態によって様々な圧縮曲 線が得られる。 一方、従来のスクロール型圧縮機の圧縮工程中では、冷媒ガスの漏れが生じる 。この漏れは概して二つに分類される。一つは、図2に示したように、固定スク ロール2のスクロール渦巻き部2’と回転スクロール3のスクロール渦巻き部3 ’との側面周りで接線方向において生じる接線方向漏れと呼ばれる。もう一つは 、固定スクロール2と回転スクロール3との間における軸線方向の空隙のために インボリュート曲線のスクロール渦巻き部2’および3’の端部分で生じる径方 向漏れと呼ばれる。 上述の二つの漏れのうち後者の漏れは、この漏れが長さ方向において生じるた め、圧縮機の効率を決める深刻な問題となる。 従って、上記軸線方向漏れを防止するために、固定スクロール2または回転ス クロール3の後側に背圧室13を形成し、従って、圧縮室25および26から放 出された圧縮ガスを導入し、圧縮ガスの圧力で回転スクロール3に向かって固定 スクロール2を押すようにされたスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置が業 界に導入された。 ガス圧を用いて軸線方向におけるガス漏れを密封するための構成では、供給さ れる力はガス圧とガス作用面積とに比例するが、作用面積が一定であるため、力 は圧力変化に従って変化する。 しかしながら、圧縮機は図4Aに示したように台形領域内で作動し、圧縮機に とっては様々な状態は欠くことができない。 即ち、圧縮されているガス圧は、吸引圧および放出圧が蒸発器および凝縮器の 温度変化に従って変化するため変化することとなる。 従って、軸線方向における安定した密閉力を得るためには、スクロールの裏面 に供給するガス圧が圧縮室のガス圧の二分の一に達したとき、いかなる作動状態 においても軸線方向密閉力が一定となる。 しかしながら、バルブを備えていない嵌込み容積(built-in-volume)型の圧 縮機では、圧縮機は、放出開始角前ではいかなる圧力状態においても同様の圧縮 工程を有し、それから、図4Bに示すように所定の放出圧に従った様々なタイプ の圧縮工程を有するため、半分の圧力を正確に供給することができるように、ス クロールの裏側において圧縮室のガス圧の二分の一である予め定められた圧力に 対して放出開始前と放出開始後との間の平均圧力を背圧室に供給すべきである。 従って、従来の技術では、背圧穴24を形成し、この背圧穴24により、吸引 圧に近いレベルの予め定められたガス圧をスクロール裏面に供給し、放出圧およ び吸引圧を適切に分散するような予め定められた構成を提供する必要がある。ガ ス圧がスクロール裏面へ供給されたとき、作動状態に関係のなく常に高い供給力 が存在するように、背圧面を増大する必要がある。 即ち、詳細には、図2に示したように、従来のスクロール型圧縮機用の軸線方 向密閉装置は、固定スクロール2の後側に背圧室13を形成し、システムの圧縮 サイクル中に得られる圧力の中間レベルの圧力の冷媒ガスを固定スクロール2の 予め定められた部分に形成された背圧穴14を介して背圧室13へ導入し、背圧 室におけるガス圧と圧縮室で圧縮されて圧縮室から放出されるガスにより生成さ れるガス圧との間の相乗効果を受け、固定スクロール2を回転スクロール3の方 へ動かすことにより軸線方向におけるガス漏れを防止するようにされている。 更に、回転スクロールの後側に背圧室を形成した他のタイプの従来におけるス クロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置がある。 即ち、従来のスクロール型圧縮機用の他の軸線方向密閉装置は、圧縮室内で圧 縮された予め定められた圧力を有する冷媒ガスを回転スクロールの予め定められ た部分に形成された背圧室へ導入し、圧縮されたガスの中間レベルの圧力と圧縮 室で圧縮されて圧縮室から放出されるガスにより得られる圧力との間の圧力差を 適切に制御することにより、圧縮されたガスの軸線方向漏れを防止するようにさ れている。 従来のスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置の上記構成での背圧室13に おけるガス圧は、背圧穴14が開放され始めたときのガス圧と背圧穴14が閉鎖 され始めたときのガス圧との間の平均ガス圧である。 このとき、図4Bに示すように、従来のスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉 装置の背圧穴14は、圧縮室と放出穴15とが互いに連通するときには閉鎖され ている、即ち、放出開始前に閉鎖される。 背圧室13の圧力と放出圧とを同時に用いて軸線方向における漏れを防止する ようにした構成では、背圧室13の位置を変えずに放出ガス圧を加えるために、 背圧室13の面積を増大する必要がある。即ち、図4Cに示すように、異なる作 動状態によって大きく変わる軸線方向の密閉力を得ることができる。 この場合、軸線方向密閉力”F”は次のようになる。 F=(PB−PO)×AB−(PC−PO)×AC … 式1 ここで、Pbは吸引室の圧力を示し、POは吸引ガスの圧力を示し、PCは圧 縮室の圧力を示し、ABは背圧室の面積を示し、ADは圧縮室の面積を示す。 更に、背圧穴の直径が非常に小さいため、背圧PBは圧縮室の圧力に従って大 きくは変化せず、圧縮室の平均圧力となり、次の式が得られる。即ち、上記工程 が定熱圧縮工程(PVk=constant)である仮定すると、 PB=PO[(V0/V1k+(V0/V2k]/2 … 式2 ここで、小さい添字1は背圧穴14が開放されたときを示し、小さい添字2は 背圧穴14が閉鎖されたときを示す。 従って、式2に示されるように、背圧室の圧力PBは吸引ガス圧の変化に従っ て変化するので、図4Bに示したように、吸引圧に比較して様々な放出圧を有す る作動状態のもとで安定した密閉力を得ることは困難である。 ここで、密閉力”F”は、固定スクロール2と回転スクロール3との間におい て最小限の軸線方向の空隙を維持するように実質的に大きくなければならない。 しかしながら、空隙が大きすぎるときには、固定スクロール2と回転スクロール 3との間の機械損失が増大するため、適切な加重をここに提供すべきである。 更に、密閉力”F”が放出ガス圧と中間ガス圧とを同時に受けるため、そこに 供給された二つの圧力を適切に配分することが重要である。 詳細には、圧縮率が高いときには放出ガスの圧力が高いため、単位面積当たり の力は同じ面積に対して非常に大きい。 一方、圧縮室から供給された中間圧は、圧縮室および背圧室が開かれたときの 圧力とこれらが閉鎖されたときの圧力との間の平均圧であるため、圧縮率に従っ た急激な変化はない。 従って、図4Cに示すように、スクロール型圧縮機の作動状態に基づいた密閉 力を算出するときに、放出圧と中間圧とを用いる構成 での密閉力は、放出圧が最も高いときに増大する。 従来の技術では、放出ガス圧が更に供給されるため、圧縮率に従った実質的な 差がある。更に、様々な作動状態における圧縮率で安定した密閉力を生成するこ とはできず、効率が低下する。 更に、圧縮室内で過剰な圧縮が行われたときには、圧縮室における高い圧力に よって、圧縮室内におけるガス漏れが増大するため、圧縮機の部品の摩擦が生じ 、これにより、システムの信頼性が低下する。 一方、図4Aに示したような従来の他のスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉 装置では、軸線方向密閉力は、図4Cに示したように、圧縮機の様々な作動状態 のもとで吸引ガス圧の変化に従って大きく変化する。 即ち、この場合、背圧穴14の開放と閉鎖とのタイミングが重要な要素である 。図3Aおよび図3Cに示したように、放出が開始される前に中間圧縮ガス圧が 作動されると、従来の圧縮機の背圧穴14が低い圧縮ガス圧を有する圧縮室と連 通するため、軸線方向漏れの防止力は吸引ガス圧の関数に基づく。吸引ガス圧が 低いときには漏れ防止力は低い。逆に、吸引ガス圧が高いときには漏れ防止力は 高くなる。 従って、漏れ防止力は作動状態に従って不安定となる。 発明の開示 従って、本発明の目的は、スクロール型圧縮機用の従来の軸線方向密閉装置に おける問題を解決するスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置を提供すること にある。 本発明の他の目的は、予め定められた部分に背圧穴を形成することにより背圧 室内の圧力を一定に維持することができ、圧縮ガスが 放出される前は背圧穴が開放され、圧縮ガスが実質的に閉ざされた後は背圧穴が 閉鎖され、これにより、スクロール型圧縮機の全作動時間にわたり安定した軸線 方向における密閉を得ることができるスクロール型圧縮機用の改良型の軸線方向 密閉装置を提供することにある。 上記目的を達成するために、固定スクロールと、該固定スクロールの下方部分 に係合する回転スクロールとを具備し、これらスクロールの間に圧縮室が形成さ れ、予め定められた位置に形成された背圧穴を有する背圧室を具備し、背圧穴が 開放され、これにより、圧縮室内で圧縮された冷媒ガスが放出室へ放出される前 に圧縮室および背圧室が互いに連通状態となり、冷媒ガスが放出室へ放出された 後において背圧穴が閉鎖され、これにより、吸引ガス圧よりも大きい圧力と放出 ガス圧よりも小さい圧力とを有する中間圧が背圧室へ導入されるスクロール型圧 縮機を軸線方向において密閉する装置を提供する。 例示のみを目的として提供するものであるので本発明を限定するものではない 以下の詳細な説明および図面から本発明をより理解できるであろう。 図面の簡単な説明 図1は従来のスクロール型圧縮機の鉛直断面図であり、 図2は従来のスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置の断面図で、軸線方向 密閉装置の圧力の軸線方向における作動を示す図であり、 図3Aは圧縮室の平面図で、従来のスクロール型圧縮機の軸線方向密閉装置の 背圧穴の位置と、冷媒ガスの吸引作動が終了した状態とを示す図であり、 図3Bは圧縮室の平面図で、従来のスクロール型圧縮機の軸線方向密閉装置の 背圧穴の位置と、冷媒ガスが放出され始まる直前の状態とを示す図であり、 図3Cは従来のスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置の冷媒ガスが放出さ れる工程のスクロールおよび圧縮室の形状を示す平面図であり、 図4Aは従来のスクロール型圧縮機の作動状態を示すグラフであり、 図4Bは図4Aの作動状態におけるP1、P7およびP14の作動状態に従っ たPV図と背圧穴の開放/閉鎖の間隔とを示すグラフであり、 図4Cは放出圧+中間圧構成と、放出が開始される前に背圧穴が連通する中間 圧構成と、本発明に従った図4Aの中間圧を採用した構成の軸線方向密閉力を示 すグラフであり、 図5は本発明のスクロール型圧縮機用における背圧構成を示す略図であり、 図6Aは本発明のスクロール型圧縮機の軸線方向密閉装置の平面図で、背圧穴 の位置と、冷媒ガスの吸引作動が終了した状態とを示す図であり、 図6Bは本発明のスクロール型圧縮機の軸線方向密閉装置の平面図で、背圧穴 の位置と、冷媒ガスが放出され始まる直前の状態とを示す図であり、 図6Cは本発明のスクロール型圧縮機の軸線方向密閉装置の平面図で、本発明 のスクロールの位置と圧縮室の位置とを示す図である。 発明を実施するための最良の形態 図5および図6を参照すると、本発明のスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉 装置は、固定スクロール61の内部に形成され且つ圧縮された冷媒ガスが放出さ れる際に通る放出穴71と連通する放出路62を有する。 放出路62は固定スクロール61の上方部分に接続され、放出室64は上方遮 蔽部材63の周辺に固定スクロール61から離間して設けられる。 更に、背圧室66は固定スクロール61と上方遮蔽部材63との間に形成され 、中間圧は、固定スクロール61に形成された背圧穴65を介して背圧室66か ら圧縮室75および76へ供給される。 放出穴67が上方遮蔽部材63の両側部に形成されているため、固定スクロー ル61の内部に形成された放出路62を通る圧縮された冷媒が放出室64へ放出 される。 一方、冷媒ガスを案内するための固定スクロール61の放出路62と上方遮蔽 部材63の放出穴67との間には補助フレーム68が配置される。 本発明の実施形態では、基本的には、圧縮された冷媒ガスの放出前/後におい て圧縮室75および76を開放/閉鎖するために、圧縮室75および76の圧力 を固定スクロール61の裏部分に形成された背圧室66の方へ案内するための背 圧穴65の位置を固定スクロール61の内側部分の方へ動かし、吸引ガス圧より も高くて放出ガス圧よりも低い予め定められたレベルの圧力を背圧室66へ供給 するようにした。 即ち、図4に示したように、圧縮室75および76と背圧室66とが互いに連 通し始めるときは、圧縮された冷媒ガスが放出される前におけるこれらの間の連 通、および圧縮された冷媒ガスが放出された後におけるこれらの間の閉鎖動作で ある。 一方、本発明の他の実施形態では、背圧室66と背圧穴65とを固定スクロー ル61ではなく回転スクロール55に形成する。 詳細には、背圧室66が回転スクロール55の裏側に形成され、背圧穴65が 回転スクロール55に形成され、従って、圧縮室75および76と回転スクロー ル55の裏側に形成された背圧室66とにより、背圧穴65の開放/閉鎖が行わ れる。 このとき、背圧穴65の直径は背圧室66の面積に比べて比較的小さく、背圧 室66のガス圧は圧縮室75および76の圧力に従っては変化せず、開放/閉鎖 時の背圧穴65の圧力は圧縮室75および76の間の平均圧力になる。 背圧穴65の直径を大きくしたとき、圧縮室75および76の圧力は背圧室6 6へ直接供給され、圧縮室75および76の圧力が低いときには、背圧室66の 圧力が低く、圧縮室75および76の圧力が高いときには、背圧室66の圧力が 高く、従って、より安定した漏れ防止力が得られる。 本発明の一実施形態に従ったスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置の作用 および効果を添付の図面を参照しつつ以下で説明する。 固定スクロール61と回転スクロール55とにより形成された圧縮室75およ び76において、回転スクロール55の回転により冷媒ガスが圧縮されたとき、 ガス漏れを防止するための背圧穴65の開放/閉鎖作動が、圧縮室75および7 6により圧縮されたガスの放出開始前/後で行われる。 従って、背圧室66に供給されるガス圧は吸引ガス圧と放出ガス圧との間の平 均圧力値となる。 詳細には、様々な作動状態のもとで、即ち、吸引ガスと放出ガスとの圧縮状態 が異なるとき、所定の作動状態に対応した安定した漏 れ防止力が背圧室66に形成され、これにより、スクロール型圧縮機の安定した 軸線方向における漏れ防止が達成される。 更に、放出されているガスが放出穴71から放出され、それから、背圧室66 と圧縮室75および76との中間部分に形成された放出路62を通って左方向お よび右方向へ導入され、それから、上方遮蔽部材63と補助フレーム68と密閉 材69との間に形成された密閉空間を通って上方遮蔽部材に形成された放出穴6 7へ導入される。 従って、放出ガスは放出穴67の上方の上方部分へ直接供給される。従来に比 べて供給する加重を低減でき、また、固定スクロール61が上下運動においてい かなる影響も受けないので、放出穴67の大きさを小さくしたとき、背圧室66 の中間圧だけが固定スクロール61の上方部分へ供給され、これにより、固定ス クロール61を下方へより安定して押すようにされた中間圧および背圧構成が達 成される。 上述したように、本発明のスクロール型圧縮機用の軸線方向密閉装置では、放 出開始角を通り過ぎた後において高い圧力を有する圧縮されたガスと連通する改 良型の背圧穴を提供することにより、様々な作動状態のもとでの安定したガス漏 れ防止力が得られるようにし、これにより、放出ガス圧と吸引ガス圧との間の中 間ガス圧だけが背圧室へ供給される。更に、過剰な圧縮が行われ、放出ガス圧が 増大したときには、漏れ防止力が放出ガスの増大と共に増大するため、圧縮機の 効率損失やシステムの摩擦が防止され、従って、圧縮機の信頼性が増す。 本発明の好適な実施形態を例示を目的として開示したが、添付の請求の範囲に 記載された本発明の範囲および精神を逸脱することなく様々な修正、追加および 代替が可能であることは当業者には明ら かである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),BR,CN,JP,U S

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.固定スクロールと、 該固定スクロールの下方部分に係合する回転スクロールとを具備し、これらス クロールの間に圧縮室が形成され、 予め定められた位置に形成された背圧穴を有する背圧室を具備し、前記背圧穴 が開放され、これにより、圧縮室内で圧縮された冷媒ガスが放出室へ放出される 前に圧縮室と背圧室とが互いに連通状態となり、冷媒ガスが放出室へ放出された 後に前記背圧穴が閉鎖され、これにより、吸引ガス圧よりも大きい圧力と放出ガ ス圧よりも小さい圧力とを有する中間圧が前記背圧室へ導入されるスクロール型 圧縮機用の軸線方向密閉装置。 2.前記背圧穴が前記固定スクロールに形成され、前記背圧室が前記固定スク ロールの上方部分に形成される請求項2に記載の軸線方向密閉装置。 3.前記背圧穴が前記回転スクロールに形成され、前記背圧室が前記回転スク ロールの裏側に形成される請求項3に記載の軸線方向密閉装置。 4.前記固定スクロールの両側部に形成された放出穴を更に有し、該放出穴を 通って、圧縮された冷媒が放出室の方へ流れ、これにより、固定スクロールが放 出ガス圧により動かされない請求項2に記載の軸線方向密閉装置。
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