JPH10503176A - 酵素インヒビターとしての3−アミノ−2−オキソ−1−ピペリジン酢酸誘導体 - Google Patents

酵素インヒビターとしての3−アミノ−2−オキソ−1−ピペリジン酢酸誘導体

Info

Publication number
JPH10503176A
JPH10503176A JP8502499A JP50249996A JPH10503176A JP H10503176 A JPH10503176 A JP H10503176A JP 8502499 A JP8502499 A JP 8502499A JP 50249996 A JP50249996 A JP 50249996A JP H10503176 A JPH10503176 A JP H10503176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
carbon atoms
substituted
gly
cyclo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8502499A
Other languages
English (en)
Inventor
ジョゼフ エドワード センプル,
ロバート ジェイ. アーデッキー,
ルース エフ. ナット,
ウイリアム チャールズ リプカ,
デイビッド シー. ロウレイ,
マルガレッタ エス. エル. リム−ウィルビー,
テレンス ケイ. ブランク,
Original Assignee
コーバス インターナショナル, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コーバス インターナショナル, インコーポレイテッド filed Critical コーバス インターナショナル, インコーポレイテッド
Publication of JPH10503176A publication Critical patent/JPH10503176A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C07—ORGANIC CHEMISTRY
    • C07K—PEPTIDES
    • C07K5/00—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06—Dipeptides
    • C07K5/06139—Dipeptides with the first amino acid being heterocyclic
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/04—Peptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • A61K38/05—Dipeptides
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00—Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02—Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors
    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C07—ORGANIC CHEMISTRY
    • C07K—PEPTIDES
    • C07K5/00—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04—Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/06—Dipeptides
    • C07K5/06191—Dipeptides containing heteroatoms different from O, S, or N

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、トロンビンの強力かつ特異的なインヒビターであるペプチドアルデヒド、その薬学的に受容可能な塩、その薬学的に受容可能な組成物、および異常血栓症を特徴とする哺乳動物の疾患状態に対する治療剤としてのそれらの使用方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 酵素インヒビターとしての3-アミノ-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸誘導体関連出願の引用 本出願は、1994年6月17日に出願された米国特許出願第08/261,378号および19 94年12月13日に出願された米国特許出願第08/356,831号の一部継続出願である。 これらの開示は本明細書中に参考として援用される。技術分野 1つの局面において、本発明は、トロンビンの強力かつ特異的なインヒビター である化合物に関する。別の局面において、本発明は、新規なペプチドアルデヒ ド、その薬学的に受容可能な塩、およびその薬学的に受容可能な組成物に関する 。これらは、哺乳動物においてインビトロおよびインビボにおける血液凝固の強 力かつ特異的なインヒビターとして有用である。さらに別の局面において、本発 明は、異常血栓症を特徴とする哺乳動物の疾患状態に対する治療剤としてのこれ らのインヒビターの使用方法に関する。背景 正常な止血は、クロットの形成(血液凝固)のプロセスとクロットの分解(線 維素溶解)のプロセスとの間の複雑な平衡の結果である。血液細胞、特異的血漿 タンパク質および血管表面の間の複雑な相互作用が、傷害および血液損失が起こ らない限り、血液の流動性を維持する。 血液凝固は、血漿中のセリンプロテアーゼのいくつかの特異的なチモーゲンが 限定的タンパク質分解により活性化される、一連の増幅される反応の最終点であ る。Nemerson,Y.およびNossel,H.L.,Ann.Rev.Med.,33: 479(1982)。この 一連の反応は、1次的止血栓(primary hemostatic plug)の安定化に必要な不 溶性フィブリンマトリックスの形成を生じる。活性化反応の相互作用および伝播 は、凝固の外因性および内在性経路を介して生じる。 これらの経路は高度に相互依存性であり、そしてセリンプロテアーゼである第 Xa因子の形成に集約される。第Xa因子は、セリンプロテアーゼであるトロン ビンの形成である、血液凝固カスケードにおける最後から2番目の工程を触媒す る。この工程は、接着した活性化血小板または全身循環膜性マイクロパーティク ル(membranous microparticle)の表面上に構築される第Xa因子、非酵素性補 因子である第Va因子および基質であるプロトロンビンからなるプロトロンビナ ーゼ複合体の構築の後に生じる。 チモーゲンである第X因子の、その触媒的に活性な形態である第Xa因子への タンパク質分解的活性化は、内在性または外因性凝固経路のいずれによっても生 じ得る。 内在性経路は、凝固(clotting)に必要なすべてが血液中に存在するので、「 内在性」といわれる。Saito,H.,「正常止血機構」、Disorders of Hemostasis 、27-29頁、Grune & Stratton,Inc.(O.D.Ratnoff,M.D.およびC.D.Forbes, M.D.編、1984)。この経路は、チモーゲンセリンプロテアーゼである第IX因子お よび第XI因子、ならびに非酵素性補因子である第VIII因子からなる。内在性経路 の開始は、第XI因子の第XIa因子への活性化を生じる。第XIa因子は、第IX因子の 第IXa因子への活性化を触媒し、第IXaは適切なリン脂質表面上の活性化型第VIII 因子との組み合わせでテナーゼ(tenase)複合体の形成を生じる。この複合体は また、セリンプロテアーゼである第Xa因子のそのチモーゲンである第X因子か らの形成を触媒し、この形成の後にクロット形成を生じる。 外因性経路は、第VII因子に結合しそして第VII因子の活性化を促進する組織因 子が血液以外に由来するので、「外因性」であるといわれる。Saito、同上。こ の経路の主要な成分は、チモーゲンセリンプロテアーゼである第VII因子および 膜結合タンパク質である組織因子である。後者は、この酵素のために必要な非酵 素性補因子として作用する。この経路の開始は、微量レベルの活性化第VII因子 (第VIIa因子)によるチモーゲンである第VII因子の活性化から生じる自己触媒 性事象であると考えられる。これらは両方とも血管損傷部位の膜表面上に新たに 曝露された組織因子に結合している。第VIIa因子/組織因子複合体は、セリンプ ロテアーゼである第Xa因子のそのチモーゲンである第X因子からの形成を直接 触媒する。血液の傷害された組織への曝露は、外因性経路による血液凝固を開始 する。 トロンビンの形成は、触媒性プロトロンビナーゼ複合体の構築の後、第Xa因 子により触媒される。これは、Mann,K.G.ら、「ビタミンK依存性酵素複合体の 表面依存性反応」、Blood,76:1-16(1990)により概説される。この複合体は、第 Xa因子、非酵素性補因子である第Va因子および基質であるプロトロンビンか らなり、これらはすべて適切なリン脂質表面上で構築される。効率的な触媒に対 する高分子複合体の必要条件は、天然の抗凝固因子機構(例えば、ヘパリン−ア ンチトロンビンIII媒介性阻害)から第Xa因子を保護することである。Teite, J.M.およびRosenberg,R.D.、「ヘパリン−アンチトロンビン複合体による第X a因子の中和からの保護」、J.Clin.Invest.,71:1383-1391(1983)。さらに、 プロトロンビナーゼ複合体中の第Xa因子を隔離することはまた、第Xa因子に 、外因性ヘパリン治療による阻害に対する耐性を与える。外因性ヘパリン治療は またその抗凝固効果を誘起するためにアンチトロンビンIIIを必要とする。 トロンビンは、血栓形成の1次的なメディエーターである。トロンビンは循環 フィブリノーゲンからの不溶性フィブリンの形成を生じさせるように直接的に作 用する。さらに、トロンビンは、チモーゲンである第XIII因子を活性なトランス グルタミナーゼである第XIIIa因子に活性化し、第XIIIa因子は成長中の血栓をフ ィブリン鎖を架橋することにより共有結合的に安定化させるように作用する。Lo rand,L.およびKonishi,K.,Arch.Biochem.Biophys.,105: 58(1964)。その フィブリンリッチクロット(fibrin rich clot)の形成および安定化における直 接的な役割に加えて、この酵素は、脈管構造および血液内の多数の細胞成分に対 する重要な生体調節効果を有することが報告されている。Shuman,M.A.,Ann.N Y Acad.Sci.,405: 349(1986)。 トロンビンは最も強力な血小板活性化のアゴニストであると考えられており、 そしてトロンビンは血小板依存性動脈血栓形成の主な病態生理学的メディエータ ーであることが示されている。Edit,J.F.ら、J.Clin.Invest.,84: 18(1989) 。トロンビン媒介性血小板活性化は、リガンド誘導性血小板間凝集をもたらす。 これは主に、接着性リガンド(例えば、フィブリノーゲンおよびフィブロネクチ ン)と血小板インテグリンレセプター(例えば、トロンビン活性化後のそれらの 活性コンフォメーションをとる糖タンパク質IIb/IIIa)との間の二価性相互作用 に起因する。Berndt,M.C.およびPhillips,D.R.,Platelets in Biology and P athology,43-74頁、Elsevier/North Holland Biomedical Press(Gordon,J.L. 編、1981)。トロンビン活性化血小板はまた、それぞれ非酵素性補因子である第 V因子および第VIII因子のトロンビン媒介性活性化の後の、インタクトな活性化 血小板および血小板由来マイクロパーティクルの膜表面上での、新たなプロトロ ンビナーゼおよびテナーゼ(第IXa因子、第VIIIaおよび第X因子)触媒性複合体 の構築を介したトロンビン産生をさらに支持する。Tans,G.ら、Blood,77: 264 1(1991)。この正のフィードバックプロセスは、血栓の近傍内の高濃度のトロン ビンの局所的な生成を生じ、これは、さらなる血栓の成長および拡大を支持する 。Mann,K.G.ら、Blood,76: 1(1990)。 その前血栓効果(prothrombotic effect)とは対照的に、トロンビンは止血の その他の局面に影響することが示されている。これは、重要な生理学的抗凝固因 子としてのその効果を包含する。トロンビンの抗凝固因子効果は、トロンビンの 内皮細胞膜糖タンパク質であるトロンボモジュリンへの結合の後に発現される。 これは、トロンビンの基質特異性の変化を生じ、その結果トロンビンが循環プロ テインCを認識しそしてタンパク質分解的に活性化して活性化プロテインC(aP C)をもたらすことを可能にすると考えられている。Musci,Gら、Biochemistry ,27: 769(1988)。aPCはセリンプロテアーゼであり、非酵素性補因子である第V a因子および第VIIIa因子を選択的に不活化し、これはそれぞれプロトロンビナ ーゼおよびテナーゼ触媒性複合体によるトロンビンの形成のダウンレギュレーシ ョンを生じる。Esmon,C.T.,Science,235:1348(1987)。トロンボモジュリンの 非存在下でのトロンビンによるプロテインCの活性化は弱い。 トロンビンはまた、血管平滑筋細胞のような間葉起源の細胞を含む多数の細胞 型についての強力かつ直接的なマイトジェンであることが示されている。Chen, L.B.およびBuchanan,J.M.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,72: 131(1975)。ト ロンビンと血管平滑筋との直接的な相互作用はまた、血管収縮を生じる。Walz, D.A.ら、Proc.Soc.Expl.Biol.Med.,180: 518(1985)。トロンビンは、組織 プラスミノーゲンアクチベーターを含む血管内皮細胞由来の多数の生物活性物質 の放出を誘導する直接的な分泌促進物質(secretagogue)として作用する。Levi n,E.G.ら、Thromb.Haemost.,56: 115(1986)。血管細胞に対する直接的な効果 に加えて、この酵素は、トロンビン誘導性活性化後の血小板無顆粒からのいくつ かの強力な増殖因子(例えば、血小板由来増殖因子および表皮成長因子など)の 放出により、血管平滑筋細胞に対する強力なマイトジェン活性を間接的に作り出 し得る。Ross,R.,N.Engl.J.Med.,314: 408(1986)。 多数の重要な疾患状態が異常止血に関連する。冠状動脈脈冠構造に関しては、 確立されたアテローム硬化症性溶血斑の断裂に起因する異常血栓形成が、急性心 筋梗塞および不安定アンギーナの主要な原因である。さらに、血栓溶解治療また は経皮経管冠動脈形成術(PTCA)のいずれかによる閉塞性冠状血栓の処置は、し ばしば即時の溶解を必要とする冒された血管の急性血栓性再閉鎖を併発する。静 脈脈管構造に関しては、下肢または腹部領域に大手術を受けた患者の高い比率が 、冒された肢への血流の減少および肺塞栓症への素因を生じ得る静脈脈管構造に おける血栓形成を患う。播種性血管内凝血異常は一般に、敗血症ショック、特定 のウイルス感染およびガンの間に両方の血管系内で生じ、そしてそれは、脈管構 造全体において生じ、広範な器官不全を導く、生命を脅かす血栓の形成を生じる 、凝固因子の迅速な消費および全身性凝固を特徴とする。 動脈脈管構造における病原性血栓症は、今日の医学において、臨床上かなり重 要である。これは、西洋における主要な死因の1つである急性心筋梗塞の主要な 病因である。再発性動脈血栓症も、それぞれ血栓溶解剤または経皮経管冠動脈形 成術(PTCA)を使用する閉塞した冠状血管の酵素的または機械的再疎通の後の不 全の主要な病因の1つのままである。Ross,A.M.,Thrombosis in Cardiovascul ar Disorder,327頁、W.B.Saunders Co.(Fuster,V.およびVerstraete,M.編 、1991);Califf,R.M.およびWillerson,J.T.、同上、389頁。静脈脈管構造に おける血栓事象とは対照的に、動脈性血栓症は、血液凝固カスケードから生じる フィブリン形成と細胞成分(特に、大きな比率の動脈性血栓を生じる血小板)と の間の複雑な相互作用の結果である。最も広範に使用されている静脈内投与され る臨床用抗凝固因子であるヘパリンは、急性動脈性血栓症または再血栓症の処置 ま たは予防において普遍的に有効ではないことが示されている。Prins,M.H.およ びHirsh,J.,J.Am.Coll.Cardiol.,67: 3A(1991)。 PTCAの後に最も多く生じる予想され得ない再発性血栓再閉塞の他に、再疎通し た血管の重大な再狭窄が、この手順の1〜6ヶ月後に30〜40%の患者において生 じる。Califf,R.M.ら、J.Am.Coll.Cardiol.,17:2B(1991)。これらの患者は 、新たに形成された狭窄を除去するために繰り返しのPTCAまたは冠状動脈バイパ ス手術のいずれかでのさらなる処置を必要とする。機械的に損傷を受けた血管の 再狭窄は、血栓性のプロセスではなく、周囲の平滑筋細胞における過剰増殖応答 の結果である。この過剰増殖応答により、増加した筋肉量に起因して冒された血 管の管腔直径が経時的に減少する。同上。動脈性血栓症については、機械的再疎 通の後の血管再狭窄の予防のための有効な薬学的処置は現在存在しない。 安全かつ有効な治療用抗凝固因子が求められ、1つの局面において血液凝固に おけるセリンプロテアーゼであるトロンビンの役割が注目されている。 トロンビンに対する最も好ましい天然の基質は、P3認識サブサイト中に非荷電 アミノ酸を含むことが報告されている。例えば、フィブリノーゲン(これはトロ ンビンの主な生理学的基質である)のAα鎖上のトロンビン切断部位は、この位 置にグリシン残基を含むことが報告されている。一方Bβ鎖上の切断部位はセリ ンを含む。これは以下に示すとおりである: P3位に非電荷残基を有するペプチド誘導体は、トロンビンの活性部位に結合す るといわれており、その結果フィブリノーゲンのフィブリンへの変換および細胞 性活性化を阻害するといわれていることが報告されている。これらの誘導体は、 アルデヒド、クロロメチルケトンまたはホウ酸官能基(functionality)のいず れかを有し、この官能基はP1アミノ酸に結合している。例えば、D-フェニルアラ ニル-プロリル-アルギニナール(D-Phe-Pro-Arg-al)、D-フェニルアラニル-プ ロリル-アルギニン-クロロメチルケトン(P-PACK)およびアセチル-D-フェニル アラニル-プロリル-ボロアルギニン(Ac-(D-Phe)-Pro-boroArg)のような基質様 ペプチド誘導体が、トロンビンの活性部位に直接結合することによりトロンビン を阻害することが報告されている。Bajusz,S.,Symposia Biologica Hungarica ,25: 277(1984)、Bajusz,S.ら、J.Med.Chem.,33: 1729(1990)およびBajusz ,S.ら、Int.J.Peptide Protein Res.12: 217(1970);Kettner,C.およびSha w,E.,Methods Enzymol.,80: 826(1987)、Kettner,C.ら、欧州特許第293,881 号(1988年12月7日公開)、Kettner,C.ら、J.Biol.Chem.,265: 18209(1990 )。これらの分子は、血小板リッチな動脈性血栓症の予防における強力な抗凝固 因子であることが報告されている。Kelly,A.B.ら、Thromb.Haemostas.,65: 7 36、要旨257で(1991)。その他のペプチドアルデヒドが、トロンビンのインヒビ ターとして提唱または報告されている。Bey,P.ら、欧州特許第363,284号(1990 年4月11日公開)およびBalasubramanian,N.ら、欧州特許第526,877号(1993年 2月10日公開)。 トロンビンの活性部位インヒビターであるといわれており、そしてP3認識サブ サイトにおける非荷電アミノ酸を含む化合物とは構造が異なるペプチド化合物が 報告されている。 化合物アルガトロバン(2R,4R-4-メチル-1-[N-2-(3-メチル-1,2,3,4-テトラヒ ドロ-8-キノリンスルホニル)-L-アルギニナール]-2-ピペリジンカルボキシル酸 とも呼ばれる)はまた、トロンビンの活性部位に直接結合することが報告されて おり、そしてこの酵素の非ペプチドインヒビターのクラス中で最も強力かつ選択 的な化合物であると考えられている。Okamoto,S.ら、Biochem.Biophys.Res. Commun.,101: 440(1981)。アルガトロバンは、いくつかの急性動脈血栓症の実 験モデルにおける強力な抗血栓剤であることが報告されている。Jang,I.K.ら、 Circulation,81: 219(1990)とCirc.Res.,67: 1552(1990)との両方。 トロンビンのインヒビターであるといわれており、そしてその作用様式が酵素 の活性部位と別の部位との両方に結合することによると考えられているペプチド 化合物が報告されている。ヒルジンおよびヒルジンの特定のペプチド誘導体が、 トロンビンの活性部位とエキソ部位との両方またはエキソ部位のみのいずれかに 結合することにより、フィブリノーゲンのフィブリンへの変換と血小板活性化と の両方を阻害することが報告されている。Markwardt,F.ら、Thromb.Haemostas .,66: 141(1991)。ヒルジンは、65アミノ酸のポリペプチドであることが報告さ れ、ヒルの唾液腺抽出物から初めて単離されている。ヒルジンは、既知のトロン ビンインヒビターの中で最も強力なものの1つであるといわれている。Marki,W .E.およびWallis,R.B.,Thromb.Haemostas.,64: 344(1990)。ヒルジンは、ト ロンビンのアニオン結合エキソ部位とトロンビンの触媒活性部位との両方(これ らは互いに異なりそして物理的に離れている)に結合することによりトロンビン を阻害することが報告されている。Rydel,T.J.ら、Science,249: 277(1990)。 ヒルジンはインビボにおける強力な抗血栓剤であると報告されている。Markward t,F.ら、Pharmazie,43: 202(1988);Kelly,A.B.ら、Blood,77: 1(1991)。そ の抗血栓効果に加えて、ヒルジンはまた、アテローム硬化症ウサギ大腿動脈への 機械的損傷の後の平滑筋増殖および関連する再狭窄を効果的に阻害することが報 告されている。Sarembock,I.J.ら、Circulation,84: 232(1991)。 ヒルジェン(hirugen)は、ヒルジンのアニオン性カルボキシ末端に由来する ペプチドであると報告されている。ヒルジェンは、トロンビンのアニオン結合エ キソ部位にのみ結合し、その結果フィブリンの形成を阻害するがこの酵素のブロ ックされていない活性部位へ接近した小さい合成基質の触媒代謝回転(catalyti c turnover)を阻害しないことが報告されている。Maraganore,J.M.ら、J.Bio l.Chem.,264: 8692(1989);Naski,M.C.ら、J.Biol.Chem.,265: 13484(199 0)。ヒルジェンによって代表されるヒルジンの領域は、X線結晶解析に従うと、 トロンビンのエキソ部位に直接結合すると報告されている。Skrzypczak-Jankun ,E.ら、Thromb.Haemosts.,65: 830、要旨507で(1991)。さらに、ヒルジェン の結合はまた、トロンビンによる特定の小さい合成基質の触媒代謝回転を増強す ることが報告されている。このことは、酵素活性部位におけるコンフォメーショ ン変化に伴ってエキソ部位が塞がれ得ることを示す。Liu,L.W.ら、J.Biol.Ch em.,266: 16977(1991)。ヒルジェンはまた、トロンビン媒介性血小板凝集をブ ロックすることが報告されている。Jakubowski,J.A.およびMaraganore,J.M., Blood,75: 399(1990)。 ペプチド、D-フェニルアラニル-プロリル-アルギニン(これはトロンビンのた めの好ましい基質認識部位に基づいている)にグリシンスペーサー領域により連 結されるヒルジェン様配列からなる合成キメラ分子の群が、ヒルログ(hirulog )といわれている。Maraganoreら、米国特許第5,196,404号(1993年3月23日) 。ヒルジェン様配列は、このペプチドのC末端を介してペプチドに連結されると いわれている。Maraganone,J.M.ら、Biochemistry,29: 7095(1990)。ヒルログ は、フィブリンリッチ血栓症と血小板リッチ血栓症の両方を予防することにおい て有効な抗血栓剤であると報告されている。Maraganone,J.M.ら、Thromb.Haem ostas.,65: 651、要旨17で(1991)。発明の要旨 本発明は、ラクタム基を導入したペプチドアルギニナール(argininal)である 新規な化合物に関する。この新規化合物は、インビボおよびインビトロでトロン ビンの強力なインヒビターである。 従って、一つの局面では、本発明は、以下の式の化合物およびそれらの薬学的 に受容可能な塩に関する: ここで、 (a)Xは、-S(O)2-、-N(R')-S(O)2-、-C(=O)-、-OC(=O)-、-NH-C(=O)-、-P(O )(R")-、および直接結合からなる群から選択され、ここでR'は水素、1から約4 炭素原子のアルキル、約6から約14炭素原子のアリール、または約6から約16炭 素原子のアラルキルであり、そしてR"は、NR'、OR'、R'、またはSR'であり、但 しR"はNH、OH、H、またはSHではない、そして; (b)R1は以下からなる群から選択される: (1)1から約12炭素原子のアルキル、 (2)約5から約8炭素原子の環式アルキルで置換された1から約3炭素原 子のアルキルであって、環式アルキルが必要に応じて環炭素においてヒドロキシ ル、アミノ、グアニジノ、アミジノ、あるいはそれぞれ1から約3炭素のアルコ キシルまたはアルキルで置換される、アルキル、 (3)3から約15炭素原子の環式アルキルであって、必要に応じて環炭素に おいてヒドロキシル、アミノ、グアニジノ、アミジノ、あるいはそれぞれ1から 約3炭素のアルコキシルまたはアルキルで置換される、環式アルキル、 (4)4から約10環原子のヘテロシクロアルキルであって、環原子は、炭素 およびヘテロ原子から選択され、ここでヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)i からなる群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じて環 炭素においてヒドロキシル、それぞれ1から約3炭素のアルコキシルまたはアル キル、アミノ、グアニジノ、あるいはアミジノで置換される、ヘテロシクロアル キル、 (5)4から約10環原子のヘテロシクロであって、環原子は、炭素およびヘ テロ原子から選択され、ここでヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iからな る群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じて環炭素に おいてヒドロキシル、それぞれ1から約3炭素のアルコキシルまたはアルキル、 アミノ、グアニジノ、あるいはアミジノで置換される、ヘテロシクロ、 (6)約3から約6炭素原子のアルケニルであって、必要に応じて約5から 約8炭素原子の環式アルキルで置換されており、環式アルキルが必要に応じて環 炭素においてヒドロキシル、アミノ、グアニジノ、アミジノ、あるいはそれぞれ 1から約3炭素のアルコキシルまたはアルキルで置換される、アルケニル、 (7)約6から約14炭素原子のアリールであって、必要に応じてそれぞれY1 、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、アリール、 (8)5から14原子のヘテロアリールであって、環原子は、炭素およびヘテ ロ原子から選択され、ここでヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iから選択 され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じてそれぞれY1、Y2、およ び/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、ヘテロアリール、 (9)約7から約15炭素原子のアラルキルであって、必要に応じてアリール 環においてそれぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換 される、アラルキル、 (10)6から11原子のヘテロアラルキルであって、環原子は、炭素およびヘ テロ原子から選択され、ここでヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iから選 択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じてそれぞれY1、Y2、お よび/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、ヘテロアラルキル、 (11)約8から約15炭素原子のアラルケニルであって、必要に応じてアリー ル環においてそれぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置 換される、アラルケニル、 (12)7から12原子のヘテロアラルケニルであって、環原子は、炭素および ヘテロ原子から選択され、ここでヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iから 選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じてそれぞれY1、Y2、 および/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、ヘテロアラルケニル (17)1から約12炭素原子のパーフルオロアルキル、 (18)約6から約14炭素原子のパーフルオロアリール、 (19)約7から約15炭素原子のパーフルオロアラルキル、 (20)水素、および る5から7員複素環であり、ここでVは、-CH2-、-O-、-S(=O)-、-S(O)2-、また は-S-である、 ここで、Y1、Y2、およびY3は、 (i) 水素、ハロゲン、シアノ、テトラゾリル、アミノ、グアニジノ、アミ ジノ、メチルアミノ、およびメチルグアニジノ、-CF3、-CF2H、-CF2CF3、-CH(CF3 )2、-C(OH)(CF3)2、-OCF3、-OCF2CF3、-OC(O)NH2、-OC(O)NHZ1、-OC(O)NZ1Z2、 -NHC(O)Z1、-NHC(O)NH2、-NHC(O)NHZ1、-NHC(O)NZ1Z2、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C( O)NHZ1、-C(O)OZ1、-P(O)3H、-P(O)3H2、-P(O)3(Z1)2、-S(O)3H、-S(O)mZ1、-Z1 、-OZ1、-OH、-NH2、-NHZ1、および-NZ1Z2からなる群から独立して選択され、こ こでmは、0、1、または2であり、そしてZ1およびZ2は、1から約12炭素原子 のアルキル、約6から約14炭素原子のアリール、1から約9炭素原子を有する約 5から約14原子のヘテロアリール、約7から約15炭素原子のアラルキル、および 約3から約9炭素原子を有する約6から約11原子のヘテロアラルキルからなる群 から独立して選択される、または (ii) Y1およびY2は、一緒になって-OC(Z3)(Z4)O-となるように選択され、 ここでZ3およびZ4は、水素、1から約12炭素原子のアルキル、約6から約14炭素 原子のアリール、1から約9炭素原子を有する約5から約14原子のヘテロアリー ル、約7から約15炭素原子のアラルキル、および約3から約9炭素原子を有する 約6から約11原子のヘテロアラルキルからなる群から独立して選択される、 (c)Qは、-(CH2)n−(ここでnは1から4までの整数である)または-(CH2)q R4-(ここでqは1または2であり、そしてR4は-S(O)p-、-O-、-N(R5)-であり 、ここでpは0、1、または2であり、そしてR5は、水素、1から4炭素原子の アルキル、および1から4炭素原子のアシルからなる群から選択される)である ; (d)R2は、水素、1から4炭素原子のアルキル、または2から4炭素原子の アルケニルからなる群から選択される;そして とりわけ、本発明は、本発明の新規な化合物がインビボおよびインビトロでト ロンビンの選択的インヒビターとして活性であるという本発明者らの知見に基づ く。さらに、本発明者らは、ある種の本発明の好ましい化合物が、トロンビンの 非常に強力なインヒビターであるが、プラスミン阻害において不活性であるか、 または有意に活性が低く(数桁程度低い)、かつトリプシン阻害において有意に 活性が低いため、有利な選択性を示すことを見出した。このトロンビン阻害に対 する選択性は、これらの化合物に、異常血栓症により特徴づけられる状態を有す る疑いのある哺乳動物における血栓症の治療または予防における治療上の利点を 与える。 ペプチジルアルギニンアルデヒドは、水溶液中で平衡構造で存在することが報 告されている。Bajusz,S.,ら,J.Med.Chem.,33: 1729(1990)。これらの構造 は、以下に示すように、アルギニンアルデヒド(A)、アルデヒド水和物(B) 、および2つのアミノシクロール型(CおよびD)を含む。R基は、本発明にお いて具体化された所定の化合物の残部を表す。本発明のペプチドアルデヒドは、 それらの定義の範囲内に、全ての平衡型を包含する。 別の局面では、本発明は、治療有効量の本発明の化合物および薬学的に受容可 能なキャリアを含有する薬学的組成物に関する。 さらに別の局面では、本発明は、異常血栓症により特徴づけられる状態を有す る疑いのある哺乳動物における血栓症の予防のための、本発明の化合物および薬 学的組成物を用いる方法に関し、この方法は、該哺乳動物に、治療有効量の本発 明の化合物またはそのような化合物を含有する薬学的組成物を投与する工程を包 含する。定義 本発明に従って、そして本明細書中で用いられるように、以下の用語は、他に 明確に示さない限り、以下の意味を有すると定義される: 用語「アルケニル」は、少なくとも1つの二重結合を有する不飽和脂肪族基を 意味する。 用語「アルキル」は、飽和脂肪族基を意味し、これは直鎖、分枝鎖、および環 式基を包含する。 用語「アルコキシ」および「アルコキシル」は、式R-O-を有し、ここでRがア ルキル基である基を意味する。 用語「アルコキシカルボニル」は、-C(O)ORで、ここでRがアルキルである基を 意味する。 用語「アラルケニル」は、アリール基で置換されたアルケニル基を意味する。 用語「アラルキル」は、アリール基で置換されたアルキル基を意味する。適切 なアラルキル基は、ベンジル、ピコリルなどを包含し、この全てが必要に応じて 置換され得る。 用語「アリール」は、共役π電子系を有する少なくとも1つの環を有する芳香 族基を意味し、そして炭素環式アリール、複素環式アリール、およびビアリール (biaryl)基を包含し、この全てが必要に応じて置換され得る。 用語「アリールオキシ」は、式R-O-を有し、ここでRがアリール基である基を 意味する。 用語「アラルコキシ」は、式R-O-を有し、ここでRがアラルキル基である基を 意味する。 用語「アミノ酸」は、天然アミノ酸、非天然アミノ酸、およびアミノ酸アナロ グを意味し、それらの構造が立体異性型をとる場合、D型およびL型立体異性体で ある。天然アミノ酸は、アラニン(Ala)、アルギニン(Arg)、アスパラギン(Asn) 、アスパラギン酸(Asp)、システイン(Cys)、グルタミン(Gln)、グルタミン酸(Gl u)、グリシン(Gly)、ヒスチジン(His)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、リ ジン(Lys)、メチオニン(Met)、フェニルアラニン(Phe)、プロリン(Pro)、セリン (Ser)、トレオニン(Thr)、トリプトファン(Trp)、チロシン(Tyr)、およびバリン (Val)を包含する。非天然アミノ酸は、アゼチジンカルボン酸、2-アミノアジピ ン酸、3-アミノアジピン酸、β-アラニン、アミノプロピオン酸、2-アミノ酪酸 、4-アミノ酪酸、6-アミノカプロン酸、2-アミノヘプタン酸、2-アミノイソ酪酸 、3-アミノイソ酪酸、2-アミノピメリン酸、2,4-ジアミノイソ酪酸、デスモシン 、2,2'-ジアミノピメリン酸、2,3-ジアミノプロピオン酸、N-エチルグリシン、N -エチルアスパラギン、ヒドロキシリジン、アロ-ヒドロキシリジン、3-ヒドロキ シプロリン、4-ヒドロキシプロリン、イソデスモシン、アロ-イソロイシン、N- メチルグリシン、N-メチルイソロイシン、N-メチルバリン、ノルバリン、ノルロ イシン、オルニチン、およびピペコリン酸を包含するが、これらに限定されない 。ア ミノ酸アナログは、可逆的または非可逆的に化学的にブロックされているか、ま たはそれらのN-末端アミノ基または側鎖基で修飾されている天然アミノ酸および 非天然アミノ酸を包含する。例えば、メチオニンスルホキシド、メチオニンスル ホン、S-(カルボキシメチル)-システイン、S-(カルボキシメチル)-システインス ルホキシド、およびS-(カルボキシメチル)-システインスルホンが挙げられる。 用語「アミノ酸アナログ」は、C末端カルボキシ基、N末端アミノ基、または側 鎖官能基のいずれかが、化学的に修飾されて別の官能基になっているアミノ酸を 意味する。例えば、アスパラギン酸-(β-メチルエステル)は、アスパラギン酸の アミノ酸アナログであり;N-エチルグリシンは、グリシンのアミノ酸アナログで あり;またはアラニンカルボキサミドはアラニンのアミノ酸アナログである。 用語「アミノ酸残基」は、以下の構造を有するラジカルを意味する:(1)-C (O)-R-NH-、ここでRは、代表的には-CH(R')-であり、ここでR'は、H、または置 ここで、pは1、2、または3であり、それぞれアゼチジンカルボン酸、プロリ ン、またはピペコリン酸残基を表す。 「ビアリール」は、本明細書中で定義される炭素環または複素環アリールによ りフェニル環の結合の位置に対してオルト、メタ、またはパラ位で置換されたフ ェニルを意味する。 「ブライン」は、塩化ナトリウムの飽和水溶液を意味する。 「炭素環アリール」は、芳香族環の環原子が炭素原子である芳香族基を意味す る。炭素環アリール基は、単環炭素環式アリール基およびナフチル基を包含し、 これらの全ては必要に応じて置換され得る。適切な炭素環式アリール基は、フェ ニルおよびナフチルを包含する。適切な置換炭素環式アリール基は、1個から2 個の置換基により置換されたインデンおよびフェニルを包含する。このような置 換基としては、有利には、低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級ア ルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、およびシアノが 挙げられる。置換ナフチルは、低級アルキル、低級アルコキシ、またはハロゲン により置換された1-または2-ナフチルを意味する。 「シクロアルケニル」は、環式アルケニル基を意味する。適切なシクロアルケ ニル基は、例えば、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルを包含する。 「シクロアルキル」は、環式アルキル基を意味する。適切なシクロアルキル基 は、例えば、シクロヘキシル、シクロプロピル、シクロペンチル、およびシクロ ヘプチルを包含する。 「シクロヘキシルメチル」は、CH2に結合したシクロヘキシル基を意味する。 用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素を意味する。 「ヘテロアラルケニル」は、ヘテロアリールで置換されたアルケニル基を意味 する。これは、「Handbook of Chemistry and Physics」、第49版、1968、R.C. Weast編;The Chemical Rubber Co.,Cleveland,OHに記載のそれらの複素環系 を包含する。特にC節,有機化合物の命名規則、B節,基本的な複素環系を参照 のこと。 「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリールで置換されたアルキル基を意味する 。これは、「Handbook of Chemistry and Physics」、第49版、1968、R.C.Weas t編;The Chemical Rubber Co.,Cleveland,OHに記載のそれらの複素環系を包 含する。特にC節,有機化合物の命名規則、B節,基本的な複素環系を参照のこ と。 「ヘテロアリール」は、1から9炭素原子を有し、そして残りの原子がヘテロ 原子であるアリール基を意味する。これは、「Handbook of Chemistry and Phys ics」、第49版、1968、R.C.Weast編;The Chemical Rubber Co.,Cleveland,O Hに記載のそれらの複素環系を包含する。特にC節,有機化合物の命名規則、B 節,基本的な複素環系を参照のこと。適切なヘテロ原子は、酸素、窒素、および S(O)iからなる群から選択され、ここでiは0、1、または2である。適切な複素 環式アリールは、フラニル、チエニル、ピリジル、ピロリル、ピリミジル、ピラ ジニル、イミダゾリルなどを包含する。 「ヘテロシクロ」は、炭素、窒素、酸素、および/または硫黄原子で構成され る還元複素環系を意味する。これは、「Handbook of Chemistry and Physics」 、第49版、1968、R.C.Weast編;The Chemical Rubber Co.,Cleveland,OHに記 載のそれらの複素環系を包含する。特にC節,有機化合物の命名規則、B節,基 本 的な複素環系を参照のこと。 「ヘテロシクロアルキル」は、ヘテロシクロ基で置換されたアルキル基を意味 する。これは、「Handbook of Chemistry and Physics」、第49版、1968、R.C. Weast編;The Chemical Rubber Co.,Cleveland,OHに記載のそれらの複素環系 を包含する。特にC節,有機化合物の命名規則、B節,基本的な複素環系を参照 のこと。 有機基または化合物と関連して本明細書中で言及される用語「低級」は、5個 以下、好ましくは4個以下、そして有利には1個または2個の炭素原子を有する 有機基または化合物を定義する。このような基は、直鎖または分枝鎖であり得る 。 「パーフルオロアルキル」は、全ての水素がフッ素で置換されているアルキル 基を意味する。 「パーフルオロアリール」は、全ての水素がフッ素で置換されているアリール 基を意味する。 「パーフルオロアリールアルキル」は、アリール部分の全ての水素がフッ素で 置換されているアラルキル基を意味する。 「薬学的に受容可能な塩」は、本発明の化合物および有機酸または無機酸との 組合せから誘導される本発明の化合物の塩を包含する。実際には、塩型の使用は 、塩基型の使用に相当する。本発明の化合物は、遊離塩基型および塩型の両型で 有月である。これらは両型とも、本発明の範囲内にあるとみなされる。 用語「Arg-al」は、以下の式を有するL-アルギニナールの残基を意味する: 用語「Arg-ol」は、以下の式を有するL-アルギニノールの残基を意味する: 「(S)-Ng-ニトロアルギニノール塩酸塩」は、以下の式を有する化合物を意味 する: 「N-α-t-ブトキシカルボニル-Ng-ニトロ-L-アルギニン」は、以下の式を有す る化合物を意味する: 用語「ホモAla(シクロ)-Gly」は、以下の式を有する(S)-3-アミノ-2-オキソ-1 -ピロリジン酢酸の残基を意味する: 用語「ノルVal(シクロ)-Gly」は、以下の式を有する(S)-3-アミノ-2-オキソ-1 -ピペリジン酢酸の残基を意味する: 用語「ノルLeu(シクロ)-Gly」は、以下の式を有する(R)-または(S)-3-アミノ- 2-オキソ-ヘキサヒドロ-1-アゼピン酢酸の残基を意味する: さらに、以下の略語は、次の意味を有する: 「Boc」は、t-ブトキシカルボニルを意味する。 「BzlSO2」は、ベンジルスルホニルを意味する。 「Cbz」は、ベンジルオキシカルボニルを意味する。 「DCC」は、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミドを意味する。 「EDC」は、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩を 意味する。 「HBTU」は、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロ ニウムヘキサフルオロホスフェートを意味する。 「HCl」は、塩酸を意味する。 「HPLC」は、高速液体クロマトグラフィーを意味する。 「HOBt」は、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物を意味する。 「i-Pr」は、イソプロピルを意味する。 「LiAlH4」は、水素化リチウムアルミニウムを意味する。 「LiAlH2(OEt)2」は、リチウムアルミニウムジヒドリドジエトキシドを意味す る。 「Me」は、メチルを意味する。 「OEt」は、エトキシを意味する。 「THF」は、テトラヒドロフランを意味する。 「TLC」は、薄層クロマトグラフィーを意味する。図面の簡単な説明 図1は、本発明の化合物の合成に用いられる中間体の調製についての反応スキ ームを示す。この図において、「i」から「iv」は、以下の通りに定義される:i )水素ガス、10%パラジウム(炭素担持);ii)グリオキシル酸;iii)水素ガ ス、10%パラジウム(炭素担持);およびiv)50〜60℃、N,N-ジメチルホルムア ミド。 図2は、本発明の化合物の合成に用いられる中間体の調製についての反応スキ ームを示す。この図において、「i」から「iii」は、以下の通りに定義される: i)HOBt、DCC、およびトリエチルアミン;ii)ヨウ化メチル;およびiii)水素 化ナトリウム、次いで酢酸エチルおよび水。 図3は、本発明の特定の化合物の合成についての好ましい反応スキームを示す 。この図において、「i」から「v」は、以下の通りに定義される:i)HOBt、EDC 、4-メチルモルホリン;ii)1N HCl(酢酸エチル溶媒);iii)炭酸カリウム、R1 -SO2Cl(ここでR1は、本明細書中に定義される通りである);iv)水素ガス、1 0%パラジウム(炭素担持);およびv)ジメチルスルホキシド、トルエン、ジク ロロ酢酸、およびEDC。 図4は、本発明の特定の化合物の合成についての好ましい反応スキームを示す 。この図において、「i」から「vi」は、以下の通りに定義される:i)HClで飽 和したメタノール;ii)トリエチルアミン、R-SO2Cl(ここでRは、アルキル、ア リール、またはアラルキルである);iii)1.0M 水酸化リチウム;iv)HOBt、N, N-ジイソプロピルエチルアミン、EDC;v)水素ガス、10%パラジウム(炭素担持 );およびvi)3N HCl。 図5は、BzlSO2-ノルVal(シクロ)-Gly-Arg-alの抗凝血効果を示す。この抗凝 血効果は、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)アッセイを用いて、クエン 酸添加したラット(●)およびヒト(m)血漿で測定した。ラットおよびヒト血 漿についてのコントロールクロッティング時間(0インヒビター)は、それぞれ 20秒および28秒であった。ラットおよびヒト血漿においてコントロールクロッテ ィング時間の倍加を生じたBzlSO2-ノルVal(シクロ)-Gly-Arg-al濃度は、それぞ れ22.1μMおよび12.8μMであった。データは2つの独立した測定の平均である。 図6は、本発明の特定の化合物の調製についての好ましい反応スキームを示す 。この図において、i)〜x)は、以下の通りに定義される:i)ジ-t-ブチルジカ ーボネート、重炭酸ナトリウムを含む、テトラヒドロフランおよび水;ii)リチ ウムビス(トリメチルシリル)アミドおよびテトラヒドロフラン;iii)ブロモ酢 酸ベンジル;iv)塩化アンモニウム;v)HClおよび酢酸エチル;vi)トリエチル アミン、アセトニトリル、およびR1-SO2-Cl(ここでR1は、本明細書中に定義さ れる通りである);vii)水素、パラジウム(炭素担持)、およびエタノール;v iii)アセトニトリル、Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール塩酸塩、1 -ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロ ピル)カルボジイミド塩酸塩、およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン;ix)水 素ガス、パラジウム(炭素担持)、エタノール、酢酸、および水;およびx)3N HClおよびHPLC精製。 図7は、N-(BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールの抗凝血効果を示 す。この抗凝血効果は、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)アッセイを用 いて、クエン酸添加ヒト血漿(黒丸(●))で測定した。ヒト血漿についてのコン トロールクロッティング時間(0インヒビター)は、29秒であった。ヒト血漿に おいてコントロールクロッティング時間の倍加を生じたN-(BnSO2-ノルLeu(シク ロ)-Gly)-L-アルギニナール濃度は、4.5μMであった。データは2つの独立した 測定の平均である。 図8は、本発明の特定の化合物の調製についての好ましい反応スキームを示す 。この図において、i)〜v)は、以下の通りに定義される:i)水素ガス、およ びパラジウム(炭素担持);ii)Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール 塩酸塩、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物、1-エチル-3-(3-ジメチルア ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、およびN,N-ジイソプロピルアミン;iii) 水素ガス、およびパラジウム(炭素担持)を含む、エタノール、酢酸、および水 ; iv)3N HCl;およびv)0.1%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルおよび水を 用いるHPLC精製。 図9は、本発明の特定の化合物の調製についての好ましい反応スキームを示す 。この図において、i)〜vii)は、以下の通りに定義される:i)水素化ナトリ ウム;ii)ヨウ化メチル;iii)水素ガスおよびパラジウム(炭素担持);iv)Ng -ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール塩酸塩、1-ヒドロキシベンゾトリ アゾール一水和物、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩 酸塩、およびN,N-ジイソプロピルアミン;v)水素ガス、およびパラジウム(炭 素担持)を含むエタノール、酢酸、および水;vi)3N HCl;およびvii)0.1%ト リフルオロ酢酸を含むアセトニトリルおよび水を用いるHPLC精製。 図10は、実施例46から55に記載される化合物30の調製についての好ま しい反応スキームを示す。この図において、工程は、以下の通りに定義される: (20)から(21)の合成において:1.H2、Pd/C、35 PSI、MeOH、H2O、HOA c、2.5時間;2.OHCCO2H、室温、20時間;3.H2、Pd/C、40 PSi、37時間;4 .DMF、50〜60℃、2.5時間;5.抽出操作(extractive workup)、総収率67%。 (21)から(23)の合成において:1.EtOH,HCl、0℃〜室温、(22) の定量的生成;2.PhCHO、Et3N、MgSO4、CH2Cl2、0℃〜室温、(23)の収率 89%。(23)から(24)の合成において:KOtBu、THF、BnBr、ほぼ室温、収 率89%。(24)から(26)の合成において:1.1N HCl、室温で2〜4時間 ;2.EtOH、HCl、0℃〜室温、(25)の収率96%;3.Boc2O、NaHCO3、THF 、H2O、(26)の収率77%。(26)から(27)の合成において:1.LiOH 、EtOH、H2O、0℃〜室温;2.Dowex H+、(27)の収率98%。(27)から (29)の合成において:1.H-Arg(NO2)OEtアミナール、EDC、HOBt.DIPEA、C H3CN、(28)の収率67%;2.H2、Pd/C、60 PSI、(29)の定量的生成。( 29)から(30)の合成において:1.3N HCl、室温、3時間;2.HPLC、( 30)の収率12%。 図11は、実施例56から64に記載される化合物(39)の調製についての 好ましい反応スキームを示す。この図において、工程は、以下の通りに定義され る:(32)の合成において:1.PhCHO、ベンゼン、還流、-H2O、(31)の 定量的生成;2.LiN(TMS)2、THF、室温、2時間;3.BnBr、0℃〜室温、22時 間、48%再結晶。(32)から(34)の合成において:1.1N HCl、室温、5 時間で(33)を得る;2.Cbz-OSu,NaHCO3、THF、H2O、0℃〜室温、14時間 、総収率79%。(34)から(35)の合成において:1.LiN(TMS)2、THF、室 温、30分;2.BrCH2CO2t-Bu、室温、20時間:3.NH4Cl,H2O、(35)の収率 60%。(35)から(38)の合成において:1.TFA,CH2Cl2、0℃〜室温、 収率80%;2.HCl・Arg(NO2)OEtアミナール、EDC、HOBT、DIPEA、室温、CH3CN、 18時間、(37)の収率73%;3.H2、Pd/C、55 PSI、EtOH,HOAc,H2O、(3 8)の収率99%。(38)から(39)の合成において:1.3N HCl、室温、3 時間;2.HPLC、(39)の収率36%。 図12は、実施例65から72に記載される化合物(47)の調製についての 好ましい反応スキームを示す。この図において、工程は、以下の通りに定義され る:(21)から(41)の合成において:1.BnBr、K2CO3、DMF、CH3CN、還 流、収率96%;2.5N HCl、EtOAc、室温、3時間(41)の定量的生成。(4 1)から(42)の合成において:PhCH2CHO,Na(OAc)3BH、トリエチルアミン、 DCE、室温、(42)の収率66%。(42)から(44)の合成において:1.B oc2O、NaHCO3、THF、H2O、室温、1.5時間、(43)収率70%;2.H2、Pd/C、M eOH、45 PSI,2時間、(44)の収率98%。(44)から(45)の合成にお いて:H-Arg(NO2)OEtアミナール、EDC、HOBt、DIPEA、CH3CN、室温、20時間、( 45)の収率99%。(45)から(47)の合成において:1.H2、Pd/C、EtOH 、HOAc、H2O、45 PSIで(46)を得る;2.3N HCl、室温、3時間;3.HPLC で(47)を得る。 図13は、実施例73から80に記載される化合物(56)の調製についての 好ましい反応スキームを示す。この図において、工程は、以下の通りに定義され る:(48)から(50)の合成において:1.LIN(TMS)2、THF、室温;2.Br CH2CO2Et、室温、18時間、(49)の収率83%;3.HCl、EtOH、0℃〜室温、 (50)の収率96%。(50)から(51)の合成において:PhCH2CHO、Na(OAc )3BH、Et3N、室温、(51)の収率69%。(51)から(53)の合成において :1.Boc2O、NaHCO3、THF、H2O、(52)収率84%;2.LiOH、EtOH、H2O、 0℃〜室温;3.Dowex H+、(53)の収率94%。(53)から(54)の合成 において:H-Arg(NO2)OEtアミナール、EDC、HOBt、DIPEA、CH3CN、室温、18時間 、(54)の収率71%。(54)から(56)の合成において:1.H2、Pd/C、 EtOH、HOAc、H2O、50 PSI、(55)の定量的生成;2.3N HCl、室温、3時間 ;3.HPLC、(56)の収率77%。発明の詳細な説明 1.好ましい化合物 本発明の化合物は以下の式を有する化合物およびその薬学的に受容可能な塩で ある: ここで、 (a)Xは、-S(O)2-、-N(R')-S(O)2-、-C(=O)-、-OC(=O)-、-NH-C(=O)-、-P(O )(R")-、および直接結合からなる群から選択され、ここでR'は水素、1から約4 炭素原子のアルキル、約6から約14炭素原子のアリール、または約6から約16炭 素原子のアラルキルであり、そしてR"は、NR'、OR'、R'、またはSR'であり、但 しR"はNH、OH、H、またはSHではない、そして; (b)R1は以下からなる群から選択される: (1)1から約12炭素原子のアルキル、 (2)約5から約8炭素原子の環式アルキルで置換された1から約3炭素原 子のアルキルであって、環式アルキルが必要に応じて環炭素においてヒドロキシ ル、アミノ、グアニジノ、アミジノ、あるいはそれぞれ1から約3炭素のアルコ キシルまたはアルキルで置換される、アルキル、 (3)3から約15炭素原子の環式アルキルであって、必要に応じて環炭素に おいてヒドロキシル、アミノ、グアニジノ、アミジノ、あるいはそれぞれ1から 約3炭素のアルコキシルまたはアルキルで置換される、環式アルキル、 (4)4から約10環原子のヘテロシクロアルキルであって、環原子は、炭素 およびヘテロ原子から選択され、ここでヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)i からなる群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じて環 炭素においてヒドロキシル、それぞれ1から約3炭素のアルコキシルまたはアル キル、アミノ、グアニジノ、あるいはアミジノで置換される、ヘテロシクロアル キル、 (5)4から約10環原子のヘテロシクロであって、環原子は、炭素およびヘ テロ原子から選択され、ここでヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iからな る群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じて環炭素に おいてヒドロキシル、それぞれ1から約3炭素のアルコキシルまたはアルキル、 アミノ、グアニジノ、あるいはアミジノで置換される、ヘテロシクロ、 (6)約3から約6炭素原子のアルケニルであって、必要に応じて約5から 約8炭素原子の環式アルキルで置換されており、環式アルキルが必要に応じて環 炭素においてヒドロキシル、アミノ、グアニジノ、アミジノ、あるいはそれぞれ 1から約3炭素のアルコキシルまたはアルキルで置換される、アルケニル、 (7)約6から約14炭素原子のアリールであって、必要に応じてそれぞれY1 、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、アリール、 (8)5から14原子のヘテロアリールであって、環原子は、炭素およびヘテ ロ原子から選択され、ここでヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iからなる 群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じてそれぞれY1 、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、ヘテロアリー ル、 (9)約7から約15炭素原子のアラルキルであって、必要に応じてアリール 環においてそれぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換 される、アラルキル、 (10)6から11原子のヘテロアラルキルであって、環原子は、炭素およびヘ テロ原子から選択され、ここでヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iからな る群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じてアリール 環においてそれぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換 される、ヘテロアラルキル、 (11)約8から約15炭素原子のアラルケニルであって、必要に応じてアリー ル環においてそれぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置 換される、アラルケニル、 (12)7から12原子のヘテロアラルケニルであって、環原子は、炭素および ヘテロ原子から選択され、ここでヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iから なる群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じてそれぞ れY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、ヘテロア ラルケニル、 (17)1から約12炭素原子のパーフルオロアルキル、 (18)約6から約14炭素原子のパーフルオロアリール、 (19)約7から約15炭素原子のパーフルオロアラルキル、 (20)水素、および る5から7員複素環であり、ここでVは、-CH2-、-O-、-S(=O)-、-S(O)2-、また は-S-である、 ここで、Y1、Y2、およびY3は、 (i) 水素、ハロゲン、シアノ、テトラゾリル、アミノ、グアニジノ、アミ ジノ、メチルアミノ、およびメチルグアニジノ、-CF3、-CF2H、-CF2CF3、-CH(CF3 )2、-C(OH)(CF3)2、-OCF3、-OCF2CF3、-OC(O)NH2、-OC(O)NHZ1、-OC(O)NZ1Z2、 -NHC(O)Z1、-NHC(O)NH2、-NHC(O)NHZ1、-NHC(O)NZ1Z2、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C( O)NHZ1、-C(O)OZ1、-P(O)3H、-P(O)3H2、-P(O)3(Z1)2、-S(O)3H、-S(O)mZ1、-Z1 、-OZ1、-OH、-NH2、-NHZ1、および-NZ1Z2からなる群から独立して選択され、こ こでmは、0、1、または2であり、そしてZ1およびZ2は、1から約12炭素原子 のアルキル、約6から約14炭素原子のアリール、1から約9炭素原子を有する約 5から約14原子のヘテロアリール、約7から約15炭素原子のアラルキル、および 約3から約9炭素原子を有する約6から約11原子のヘテロアラルキルからなる群 から独立して選択される、または (ii) Y1およびY2は、一緒になって-OC(Z3)(Z4)O-となるように選択され、 ここでZ3およびZ4は、水素、1から約12炭素原子のアルキル、約6から約14炭素 原子のアリール、1から約9炭素原子を有する約5から約14原子のヘテロアリー ル、約7から約15炭素原子のアラルキル、および約3から約9炭素原子を有する 約6から約11原子のヘテロアラルキルからなる群から独立して選択される、 (c)Qは、-(CH2)n−(ここでnは1から4までの整数である)または-(CH2)q R4-(ここでqは1または2であり、そしてR4は-S(O)p-、-O-、-N(R5)-であり 、ここでpは0、1、または2であり、そしてR5は、水素、1から4炭素原子の アルキル、および1から4炭素原子のアシルからなる群から選択される)である ; (d)R2は、水素、1から4炭素原子のアルキル、または2から4炭素原子の アルケニルからなる群から選択される;そして 好ましいX基は、直接結合、-SO2-、-NH-S(O)2-、および-N(R')-S(O)2-を包含 する。特に好ましいX基は、直接結合および-SO2-を包含する。 好ましいR1基は、アルキル、アラルキル、およびアリール基を包含する。適切 なアリール基は、置換または非置換フェニルおよびナフチルを包含する。好まし いアリール置換基は、-C(O)OH、-C(O)OZ1、-CH3、-OCH3、および-CF3を包含する 。メタおよび/またはオルト置換が好ましい。特に好ましいR1基は、アラルキル 基を包含する。特に好ましいR1基は、置換または非置換ベンジル基を包含する。 シクロヘキシルおよびシクロヘキシルメチルは、特に好ましいR1基である。 好ましいのは、Qが、-(CH2)2-または-(CH2)3-である化合物である。好ましいR2 基は、水素を包含する。 好ましいY基は、以下からなる群から選択される: (1)水素、 (2)フェニル-(CH2)1-、ここでiは0から3の整数であり、そしてフェニ ルは、上記のように、必要に応じてそれぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換 、二置換、または三置換される、 (3)ヘテロアリール-(CH2)i-、ここでiは0から3の整数であり、そして ヘテロアリールは、上記のように、必要に応じてそれぞれY1、Y2、および/また はY3で単置換、二置換、または三置換される、 (4)ヘテロシクロアルキル-(CH2)i-、ここでiは0から3の整数であり、 そしてヘテロシクロアルキルは、必要に応じてそれぞれヒドロキシル、それぞれ 1から約3炭素であるアルコキシルまたはアルキルで置換される、 (5)C5〜C8シクロアルケニルであって、以下に定義のように、必要に応じ てZ5、Z6、および/またはZ7で置換される、 (6)C5〜C8シクロアルキルであって、必要に応じて、それぞれZ5、Z6、お よび/またはZ7で単置換、二置換、または三置換され、ここでZ5、Z6、および/ またはZ7は、-R6、-OR6、および-CO2R6からなる群から独立して選択され、ここ でR6は、水素、メチル、または1から3炭素原子のアルキルからなる群から 選択される、 (7)-(CH2)b-Z5であって、ここでbは0から6の整数であり、そしてZ5は 、上述に定義の通りである。 より好ましいY基は、アラルキルまたはシクロアルキル基を包含する。特に好 ましいのは、置換または非置換ベンジルおよび1-ナフチルメチル基である。好ま しい芳香族環置換基は、-C(O)OH、-C(O)OZ1、-CH3、-OCH3、および-CF3を包含す る。メタおよび/またはオルト置換基が好ましい。好ましいシクロアルキル基は 、5〜8個の環炭素を含有するものである。好ましいシクロアルキル置換基は、 -C(O)OH、-C(O)OZ1、-CH3、-OCH3を包含する。 特に好ましい局面によれば、Xが-S(O)2-であり、R1が置換または非置換アラル キルであり、Qが-(CH2)2-であり、そしてR2が水素である、式Iの化合物が提供 される。非常に好ましい局面は、R1基が置換または非置換ベンジルである、この ような化合物に関する。 別の特に好ましい局面によれば、Xが-S(O)2-であり、R1が置換または非置換ア ラルキルであり、Qが-(CH2)3-であり、そしてR2が水素である、式Iの化合物が 提供される。非常に好ましい局面は、R1が置換または非置換ベンジルである、こ のような化合物に関する。 本発明の好ましい化合物は、その合成が実施例8(および18)、26、34 、36(a)から36(y)、40(b)、55、64、72(a)および72 (b)、80、および82(a)から82(f)に記載される化合物を包含する 。 本発明の特に好ましい化合物は、以下を包含する: N-ベンジルスルホニル-ノルVal(シクロ)-Gly-L-アルギニナール(実施例8、1 8)、 N-(ノルVal(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施例40(b))、 D,L-α-ベンジル-ノルVal(シクロ)-Gly-L-アルギニナール(実施例55)、 D,L-α-ベンジル-ノルLeu(シクロ)-Gly-L-アルギニナール(実施例64)、 N-(1-ナフチル-SO2-ノルVal(シクロ)-Gly-L-アルギニナール(実施例82a)、 N-(BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施例34)、 N-(2-カルボメトキシベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール (実施例36(e))、 N-(2-トリフルオロメチルベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナー ル(実施例36(g))、 N-(シクロヘキシルメチル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施 例36(i))、 N-(2-チオフェンメチル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施例 36(k))、 N-(フェニルアミノ-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施例36 (n))、 N-(3-カルボメトキシベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール( 実施例36(o))、 N-(3-トリフルオロメチルベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナー ル(実施例36(p))、 N-(2-メチルベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施例3 6(q))、 N-(3-メチルベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施例3 6(r))、 N-(3-メトキシベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施例 36(t))、 N-(2-クロロベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施例3 6(u))、 N-(2-メチル-5-フルオロベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール (実施例36(w))、 N-(2-メチル-5-メトキシベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール (実施例36(x))、 N-[(S)-3-N-フェニルエチルアミノ-2-オキソ-1-ピペリジンアセチル]-L-アルギ ニナール(実施例72a)、 N-[(S)-3-N-フェニルプロピルアミノ-2-オキソ-1-ピペリジンアセチル]-L-アル ギニナール(実施例72b)、および N-[(S)-3-N-フェニルエチルアミノ-ヘキサヒドロ-2-オキソ-アゼピン-1-アセチ ル]-L-アルギニナール(実施例80)。 別の局面によれば、本発明は、式(I)の化合物の塩に関する。「塩」は、そ の定義内に、本発明の化合物および有機酸または無機酸との組合せから誘導され る本発明の化合物の塩を包含する。実際には、塩型の使用は、塩基型の使用に相 当する。本発明の化合物は、遊離塩基型および塩型の両型で有用である。これら は両型とも、本発明の範囲内にあるとみなされる。これらの塩は、酸付加塩、例 えば、トリフルオロ酢酸、塩酸、臭化水素酸、酢酸、ベンゼンスルホン酸の塩、 および他の適切な酸付加塩を包含する。 式Iにおいて、R2およびY基を有する炭素原子は、立体異性体を形成し得る。 本発明は、両立体異性型のいずれをも意図する。 2.好適な化合物の調製 本発明の特定の中間体は、本発明の化合物の調製に使用される。例えば、実施 例1の(S)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸 、実施例21の(S)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-オキソ-1-ピロリジ ン酢酸、および実施例28の(S)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-オキソ -ヘキサヒドロアゼピン酢酸のベンジルエステル。 図1は、本発明の化合物の調製に使用される1つの好適な中間体3の調製のた めの好適な反応スキームを例示する。実施例1は、好適なスキームの詳細を提供 する。 図1に示すように、N-α-Boc-N-δ-ベンジルオキシカルボニル-L-オルニチン 1を、水素ガスおよびパラジウムカーボンで水素化して2を得、次いでこれをグ リオキシル酸と反応させ、水素ガスおよびパラジウムカーボンで水素化し、そし て高温で加熱して3を得る。 図2は、本発明の化合物の調製に使用される、1つの好適な中間体2-5の調製 のための好適な反応スキームを例示する。実施例19〜21は、好適なスキームの詳 細を提供する。 図2に示すように、N-α-Boc-L-メチオニン2-1とグリシンメチルエステル塩酸 塩2-2とを、カルボジイミドおよびHOBtの使用によりカップリングして2-3を得る 。2-3のメチオニン側鎖上の硫黄原子を、ヨウ化メチルでアルキル化して2-4を得 る。最後に、2-4を水素化ナトリウムで処理して環化させて、2-5を得る。 本発明の化合物は、図3および4に示す好適な反応スキームにより、調製され 得る。実施例2〜8は、図3の好適なスキームの詳細を提供し、一方、実施例9 〜18は、図4の好適なスキームの詳細を提供する。 いずれの反応スキームにおいても、それぞれ図1および2に示す2-3および2-5 を包含する中間体を、アルギニン部分とカップリングして、最終的に本発明の化 合物を得る。 例えば、図3に示すように、3-3を、カルボジイミドカップリングにより、( 実施例2〜3に開示されているように(S)-N-α-Boc-Ng-ニトロアルギニンから調 製した)(S)-Ng-ニトロアルギニノール塩酸塩3-4とカップリングして、3-5を得 る。3-5を塩化水素で処理してBoc基を除去し、塩酸塩3-6を得、次いでこれをR1- S(O)2-Clで示される塩化スルホニルと反応させて3-7を得る。R1は本明細書で定 義される通りである。3-7を、水素ガスおよびパラジウムカーボンで水素化して 、Ng-ニトロ基を除去し、次いでヒドロキシ基をジメチルスルホキシド、ジクロ ロ酢酸、トルエンおよびEDCを用いて酸化して、3-8を得る。 あるいは、図4に示すように、3-3をアルコール中に飽和したHClで処理して、 そのBoc基を除去し、そしてそのカルボキシ基をエステルに変換し、次いで遊離 アミノ基をR1-S(O)2-Clで示される塩化スルホニルと反応させて、4-9を得る。R1 は本明細書で定義される通りである。4-9を塩基加水分解して、4-10(これは遊 離カルボキシ基を有する)を得る。4-10を、カルボジイミドカップリングにより 、(実施例12〜15に記載のように調製した)4-11とカップリングして、4-12を得 る。4-12を、水素ガスおよびパラジウムカーボンで水素化して、4-13を得る。4- 13を水性酸中で加水分解してもまた、3-8を得る。 化学的カップリングの好適な方法(例えば、図3の2-3〜3-5または図4の4-10 〜4-12)は、当該分野で公知の通常のカップリング試薬を用いることによるペプ チド結合の形成を包含する。Bodanszky,N.,Peptide Chemistry、55-73頁、Sprin ger-Verlag,New York(1988)およびその中に引用されている文献を参照のこと。 化学カップリングは、1段階カップリングかまたは2段階カップリングのいずれ でもよい。1段階カップリングにおいては、2つのカップリングパートナーは直 接カップリングされる。1段階カップリングのための好適なカップリング試薬は 、HOBtを用いるDCC、HOBtを用いるEDC、HBTUまたはTBTUを包含する。2段階カッ プリングにおいては、一方のカップリングパートナーのC末端カルボキシ基の活 性エステルまたは無水物が、他方のカップリングパートナーへのカップリングの 前に、形成される。 本発明の化合物はまた、図6に示す好適な反応スキームにより、調製され得る 。実施例12〜15および27〜34は、この好適なスキームの詳細を提供する。 図6に示すように、D-(α)-またはL-(-)-α-アミノ-ε-カプロラクタム6-1の アミンを、THFおよび水中でジ-t-ブチルジカーボネートおよび重炭酸ナトリウム で処理することにより保護して、6-2を得、次いでこれをTHF中でビス(トリメチ ルシリル)アミドリチウム、続いてベンジルブロモアセテートと反応させる。反 応を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチして、6-3を得る。 次いで、6-3のBoc保護基を、酢酸エチル中、5N HClで処理することにより除去 して、HCl塩6-4を得、次いでこれをアセトニトリル中、トリエチルアミンおよび R1SO2Clと反応させて、スルホンアミド6-5を得る。次いで6-5を、Parr Shaker中 、水素ガスおよびパラジウムカーボンで水素化して、6-6を得る。6-6を、カルボ ジイミドカップリングにより、(実施例12〜15に記載のように調製した)Ng-ニ トロ-L-アルギナールエチルシクロール塩酸塩とカップリングして、6-7を得る。 次いで6-7のNg-ニトロ基を、エタノール、水、および酢酸中、水素ガスおよび パラジウムカーボンで水素化して、6-8を得る。次いで6-8を、3N HClと反応させ て6-9を得る。 図8および9は、本発明の化合物の合成のための好適な反応スキームを示す。 ここでXは、R1が式IIの窒素に直接結合するような直接結合である。図8に示す ように、(S)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-オキソ-ヘキサヒドロ-1- アゼピン酢酸、ベンジルエステル6-3を、Parr Shaker中、40psiで水素ガスおよ びパラジウムカーボンで処理することにより脱保護して、酸8-10を得る。次いで 8-10を、1-ヒドロキシベンズトリアゾール1水和物、1-エチル-3-(3-ジメチルア ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、および次いでN,N-ジイソプロピルアミン を用いてNg-ニトロ-L-アルギナールエチルシクロールとカップリングして、8-11 を得る。8-11のNg-ニトロ基を、エタノール、水、および酢酸中、50psiで水素ガ スおよびパラジウムカーボンで処理することにより除去する。この反応により、 酢酸塩8-12が生成する。8-12のエチルシクロール基を、3N HClで処理することに より加水分解し、続いてアセトニトリルおよび水中の0.1%トリフルオロ酢酸を 用いてHPLC精製することにより、8-13が生成する。図9のスキームは、(S)-3-[( tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-オキソ-ヘキサヒドロ-1-アゼピン酢酸のベ ンジルエステルを、最初に水素化ナトリウム、続いてヨウ化メチルと反応させて 、アルキル化Boc保護アミン14を調製する点が異なる。14を脱保護して、15を形 成し、これを図8の酸8-10と同じ反応で処理する。図9で使用する方法は、化合 物を作製するための反応を示し、ここでR1が水素以外である場合、XはR1への直 接結合である。 図10は、好適な種の合成を示す。中間体20を、触媒的に水素化し、グリオキシ ル酸と縮合し、触媒的に再水素化し、そして得られた中間体を、温ジメチルホル ムアミド中で熱的に脱水して、ラクタム21を得る。21をエタノール中で乾燥塩化 水素で処理することにより、Boc基の脱ブロッキングならびにカルボキシル部分 のエステル化の両方が同時に起こり、そしてアミノエステル塩酸塩22が生成する 。22を、脱水剤(例えば、硫酸マグネシウム)を用いて塩基(例えば、トリエチ ルアミン)存在下でベンズアルデヒドと縮合することにより、イミン誘導体23を 得る。中間体23を、選択的塩基(例えば、カリウムtert-ブトキシド、N,N-ジイ ソプロピルアミドリチウムまたはビス(トリメチルシリル)アミドリチウム)で 脱プロトン化し、次いで臭化ベンジルと反応させることにより、アルキル化化合 物24を得る。24を室温で2時間〜4時間、希塩酸で加水分解し、そして無水エタ ノールおよび乾燥塩化水素で部分的に再エステル化して、25を得る。25の遊離ア ミノ基を、THF中に飽和した重炭酸ナトリウム存在下でジ-tert-ブチルジカーボ ネートで再保護して、26を得る。26を水性アルコール溶媒中、強塩基(例えば、 水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)で加水分解し、次い で強酸性カチオン交換樹脂(例えば、Dowex(登録商標)50WX8-400)を用いてプロ ト ン化して、N-boc-保護ラクタムカルボン酸中間体27を得る。不活性溶媒(例えば 、アセトニトリル)中、室温でEDC、HOBtおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミ ンを用いる27とNg-ニトロ-アルギナールエチルシクロールとの標準的なペプチド カップリングにより、28を得る。28をエタノール、酢酸および水中にてパラジウ ムチャコール触媒で触媒的に水素化して、酢酸塩前駆体29を得る。最後に、室温 で希塩酸で加水分解し、次いでHPLC精製することにより、新規標的物30が生成す る。 図11は、化合物30の7員環アナログである好適な種の合成を示す。α-アミノ- ε-カプロラクタムを、共沸的に還流しているベンゼン溶液中でベンズアルデヒ ドと縮合して、イミン31を得る。31を選択的塩基(例えば、カリウムtert-ブト キシド、N,N-ジイソプロピルアミドリチウムまたはビス(トリメチルシリル)ア ミドリチウム)で脱プロトン化し、次いで臭化ベンジルと反応させることにより 、アルキル化化合物32を得る。32を室温で希塩酸で加水分解して、アミン塩酸塩 33を得る。33をTHF水溶液中、N-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)-スクシンイ ミドおよび重炭酸ナトリウムと反応させることによりアミノ基を保護して、N-Cb z-ラクタム中間体34を得る。34を嵩高い塩基(例えば、ビス(トリメチルシリル )アミドリチウム)で選択的に脱プロトン化し、そしてtert-ブチルブロモアセ テートを加え、20時間後塩化アンモニウムでクエンチして、生成物35を得る。35 のtert-ブチルエステル部分の開裂を、塩化メチレン中、約0℃〜室温でトリフ ルオロ酢酸を用いて行い、カルボン酸誘導体36を得る。不活性溶媒(例えば、ア セトニトリル)中、室温でEDC、HOBtおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミンを 用いる36とNg-ニトロ-アルギナールエチルシクロールとの標準的なペプチドカッ プリングにより、37を得る。37をエタノール、酢酸および水中でパラジウムチャ コール触媒を用いて触媒的に水素化して、酢酸塩前駆体38を得る。最後に、38を 室温で希塩酸で加水分解し、次いでHPLC精製することにより、新規標的物39を得 る。 一般式Iに基づく別の構造的クラスの例の合成を、図12に示す。上記のように 調製される化合物21を、還流アセトニトリル中、無水炭酸カリウムおよび臭化ベ ンジルで処理することによりエステル化して、40を得る。40のBoc保護基を、酢 酸エチル中、無水塩化水素で処理することにより選択的に開裂させて、アミン塩 酸塩41を得る。塩41を、不活性溶媒(例えば、1,2-ジクロロエタン)中、トリア セトキシ水素化ホウ素ナトリウムおよびトリエチルアミンを用いてフェニルアセ トアルデヒドで還元的アミノ化して、アミン誘導体42を得る。42のアミノ基を、 THF中に飽和した重炭酸ナトリウム存在下でジ-tert-ブチルジカーボネートと反 応させることにより保護して、43を得る。パラジウムチャコールを用いて43を触 媒的に水素化して、カルボン酸44を得る。不活性溶媒(例えば、アセトニトリル )中、室温でEDC,HOBtおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミンを用いる44とNg- ニトロ-アルギナールエチルシクロールとの標準的なペプチドカップリングによ り、45を得る。45をエタノール、酢酸および水中でパラジウムチャコール触媒を 用いて触媒的に水素化して、酢酸塩前駆体46を得る。最後に、46を室温で希塩酸 で加水分解し、次いでHPLC精製することにより、新規化合物47を得る。 図13は、標的化合物47の7員環ホモログである好適な種の合成を示す。上記の ように調製される化合物48(図6の化合物6-2と等価)を、嵩高い塩基(例えば 、ビス(トリメチルシリル)アミドリチウム)で処理し、そしてエチルブロモア セテートでアルキル化して、49を得る。49のBoc保護基を、エタノール中、塩化 水素で切断させて、アミン塩酸塩50を得る。塩50を、不活性溶媒(例えば、1,2- ジクロロエタン)中、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムおよびトリエチル アミンを用いてフェニルアセトアルデヒドで還元的アミノ化して、アミン誘導体 51を得る。51のアミノ基を、THF中に飽和した重炭酸ナトリウム存在下でジ-tert -ブチルジカーボネートと反応させることにより保護して、52を得る。52を水性 アルコール溶媒中、強塩基(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは 水 50WX8-400)を用いてプロトン化して、N-boc-保護ラクタムカルボン酸中間体53 を得る。不活性溶媒(例えば、アセトニトリル)中、室温でEDC、HOBtおよびN,N -ジイソプロピルエチルアミンを用いる53とNg-ニトロ-アルギナールエチルシク ロールとの標準的なペプチドカップリングにより、54を得る。54をエタノール、 酢酸および水中でパラジウムチャコール触媒を用いて触媒的に水素化して、酢酸 塩前駆体55を得る。最後に、55を室温で希塩酸で加水分解し、次いでHPLC精製す ることにより、新規標的物56を得る。 ハロゲン、シアノ、ニトロ、または-S-Z1で置換されたアルケニル、ヘテロ環 、 またはアリール部分を含有する本発明の化合物については、パラジウムカーボン を用いる水素ガスの使用を避けるのが好ましい。代わりに、トリス(トリフルオ ロ酢酸)ホウ素(B(OCOCF3)3)を使用して、アルギニン基のNg-ニトロを切断さ せるのが好ましい。試薬を、ジクロロメタン中、0℃でBBr3とCF3COOHとの反応 により調製する。試薬はまた、市販入手可能である。一般的には、Ng-ニトロ化 合物を、トリフルオロ酢酸中、0℃でトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素で処理 する。Fieser,M.およびFieser,L.F.、Reagents for Organic Synthesis、46頁、 John Wiley & Sons、New York(1974);Pless,J.およびBauer,W.Angew.Chem.,In ternat.Ed. ,12,147(1973)。 さらに、選択的ニトロ基切断のために好適な試薬は、三塩化チタンである。こ の試薬は、市販入手可能である。Ngニトロ化合物を、酢酸アンモニウム緩衝液を 含有するメタノール水溶液中、三塩化チタンで処理し、次いで反応混合物を空気 またはジメチルスルホキシドに曝す。Freidinger,R.M.、Hirschmann,R.およびVe ber,D.F.、J.Org.Chem.,43,4800(1978)。 より好適な方法は、パラジウムカーボンを用いる水素化に不適合な基のために 、L-アルギニナール部分についてジ-N-t-ブトキシカルボニル保護基を使用する ことである。例えば、α-N-ベンジルオキシカルボニル-Ω,Ω'-ジ-N-t-ブトキシ カルボニルアルギニンを、アセトニトリルに溶解し、そしてヒドロキシベンゾト リアゾールおよび1-エチル-3-(3-ジメチルアミノ-プロピル)カルボジイミド HCl 塩で処理することにより、α-N-ベンジルオキシカルボニル-Ω,Ω'-ジ-N-t-ブト キシカルボニル-L-アルギニンラクタムが生成する。ラクタムを、THF中、-70℃ でLiAlH4で処理することにより還元して、α-N-ベンジルオキシカルボニル-Ω, Ω'-ジ-N-t-ブトキシカルボニル-L-アルギニナールを得る。このアルデヒドを、 エタノールおよびHClで処理することにより、ジエチルアセタールとして保護す る。N-ベンジルオキシカルボニル保護基を、水素ガスおよびパラジウムカーボン で処理することにより除去して、Ω,Ω'-ジ-N-t-ブトキシカルボニル-L-アルギ ニナールジエチルアセタール、HCl塩を得る。次いでこの保護したL-アルギニナ ール部分を、N-ヒドロキシベンゾトリアゾールおよび1-エチル-3-(3-ジメチルア ミノ-プロピル)カルボジイミド HCl塩で処理することにより、所望のカルボン酸 とカ ップリングし得る。ジエチルアセタールおよびジ-BOC保護基を、アセトニトリル 中、0℃でヘキサフルオロリン酸で処理することにより、除去する。反応を、pH 4に達するまで2.5M酢酸ナトリウム水溶液でクエンチする。混合物を2ミクロン のフィルターを通して濾過する。10〜40%アセトニトリル水溶液中の0.1%CF3CO OHを用いる分取HPLCにより、所望の置換L-アルギナール化合物のトリフルオロ酢 酸塩を得る。 3.好適な化合物の選択 本発明の化合物は、以下に示すように、トロンビン、プラスミン、組換え組織 プラスミノーゲンアクチベーター(rt-PA)、活性化プロテインC(aPC)、キモ トリプシン、fXaおよびトリプシンを阻害するそれらの能力についてスクリーニ ングされる。特定の好適な化合物は、トロンビンを阻害するが、本質的にプラス ミン、t-PA、aPC、キモトリプシン、およびトリプシンを阻害しない能力により 識別される。トロンビンおよび他の酵素に関して、本明細書で使用されるように 、用語「本質的に阻害しない」は、所定の化合物についてプラスミン、t-PA、aP C、キモトリプシン、およびトリプシンに対するIC50(またはKi)が、トロンビ ンに対するIC50(またはKi、それぞれ)より大きいかまたは等しいことを意味す る。 本発明の化合物は、緩衝液に溶解されて、アッセイ濃度が0〜100マイクロモ ル濃度の範囲であるような濃度を含有する溶液を与える。トロンビン、プラスミ ン、t-PA、aPC、キモトリプシン、およびトリプシンについてのアッセイにおい て、色素原性合成基質は、試験化合物および目的の酵素を含有する溶液に加えら れ、その酵素の残存触媒活性は、分光光度的に測定される。本発明の化合物のIC50 は、測定される特定の酵素により生じる基質のターンオーバー速度から決定さ れる。IC50は、基質のターンオーバー速度の50%阻害を与える試験化合物の濃度 である。同様に、本発明の化合物のKiは、種々の酵素濃度で測定される、特定の 酵素により生じる基質のターンオーバー速度から決定される。Kiは、基質のター ンオーバー速度の50%阻害を与える試験化合物の濃度である。実施例AおよびB は、本発明の化合物を選択するために使用されるインビトロアッセイの代表例を 提供する。 ある種の本発明の好適な化合物は、トロンビンアッセイにおいて、約0.001nM 〜約200nMのKiを有する。特に好適な化合物は、約0.001nM〜約50nMのKiを有する 。より特に好適な化合物は、約0.001nM〜約10nMのKiを有する。 特定の本発明の好適な化合物は、トロンビンに対するIC50よりも少なくとも10 倍大きいプラスミン、t-PA、aPC、キモトリプシン、およびトリプシンに対するI C50を有する。特に好適な化合物は、トロンビンに対するIC50よりも約20倍〜約1 00,000倍大きいプラスミン、rt-PA、aPC、キモトリプシン、およびトリプシンに 対するIC50を有する。より特に好適な化合物は、トロンビンに対するIC50よりも 約100倍〜約1,000,000倍大きいプラスミン、rt-PA、aPC、キモトリプシン、およ びトリプシンに対するIC50を有する。本発明の化合物が、プラスミン、rt-PA、a PC、キモトリプシン、またはトリプシンに関して、試験した化合物の最高濃度よ り大きいIC50を有する場合、IC50は化合物のその最高濃度であるとされる。 4.薬学的組成物 別の局面において、本発明は、保存または投与のために調製される薬学的組成 物を包含し、この組成物は、薬学的に受容可能なキャリア中に本発明の化合物の 治療有効量を含有する。 本発明の化合物の「治療有効量」は、投与経路、処置される哺乳動物のタイプ 、および考慮中の特定の哺乳動物の身体的特徴に依存する。これらの因子および この量を決定するためのその関係は、医学分野の当業者には周知である。この量 および投与方法は、最適な効力を達成するために調整され得るが、体重、食習慣 、同時投薬物および医学分野の当業者が認識する他の因子のような因子に依存す る。 本発明の化合物の「治療有効量」は、所望の作用および治療徴候に依存して広 範に及び得る。代表的には、投薬量は、体重1kg当たり約0.01mgと100mgとの間 、好ましくは体重1kg当たり約0.01mgと10mgとの間である。 治療用途のための「薬学的に受容可能なキャリア」は、薬学分野で周知であり 、例えば、Remington's Pharmeceutical Sciences,Mack Publishing Co.(A.R.G ennaro編、1985)に記載されている。例えば、無菌生理食塩水およびリン酸緩衝 化生理食塩水が、生理学的pHで使用され得る。保存剤、安定化剤、色素および着 香 剤までもが、薬学的組成物に提供され得る。例えば、安息香酸ナトリウム、ソル ビン酸およびp-ヒドロキシ安息香酸のエステルは、保存剤として添加され得る。 同上、1449。さらに、酸化防止剤および懸濁化剤が使用され得る。同上。 本発明の薬学的組成物は経口投与のための錠剤、カプセル剤またはエリキシル 剤(elixer);直腸投与のための坐剤;注射可能投与のための無菌溶液および懸 濁液などとして、処方され使用され得る。投与の用量および方法は、最適な効力 を達成するために調整され得るが、体重、食習慣、同時投薬物および医学分野の 当業者が認識する他の因子のような因子に依存する。 投与が非経口(例えば、毎日を基準に静脈内)である場合、注射可能な薬学的 組成物は、液体溶液または懸濁液、注射前の液体への溶解または懸濁に適切な固 体形態、あるいは乳化液のいずれかの従来の形態で調製され得る。適切な賦形剤 は、例えば、水、生理食塩水、デキストロース、マンニトール、ラクトース、レ シチン、アルブミン、グルタミン酸ナトリウム、システイン塩酸塩などである。 さらに、所望であれば、注射可能な薬学的組成物は、少量の非毒性補助物質(例 えば、湿潤剤、pH緩衝剤など)を含有し得る。所望であれば、吸収増強調製物( 例えば、リポソーム)が使用され得る。 5.有用性および方法 開示のように作製されそして選択される場合、本発明の化合物は、インビトロ およびインビボでのトロンビンの強力なインヒビターとして有用である。このよ うに、これらの化合物は、血液の凝固を防止するためのインビトロ診断薬として 、かつ異常血栓症により特徴付けられる症状を有する疑いがある哺乳動物におい て血栓症を防止するためのインビボ薬剤として有用である。 本発明の化合物は、血液採集管における凝固を阻害するためのインビトロ診断 薬として有用である。静脈穿刺により得られる血液を管に採集するための方法と して真空を有する栓付き試験管の使用は、医学分野において周知である。Kasten ,B.L.、「試料採集」、Laboratory Test Handbook、第2版、Lexi-Comp Inc.,C leveland、16-17頁(Jacobs,D.S.ら編、1990)。このような真空管は、凝固阻害 添加剤がなくてもよく、この場合、血液から哺乳動物血清を単離することに有用 で ある。あるいは、真空管は、凝固阻害添加剤(例えば、ヘパリン塩、EDTA塩、ク エン酸塩またはシュウ酸塩)を含み得、この場合、血液から哺乳動物血漿を単離 することに有用である。本発明の化合物は、Xa因子またはトロンビンの強力なイ ンヒビターであり、そしてこのように、管に採集された哺乳動物血液の凝固を防 止するために血液採集管に取り込まれ得る。 本発明の化合物は、単独、本発明の他の化合物と組み合わせて、あるいは他の 公知の凝固インヒビターと組み合わせて、血液採集管で使用される。このような 管に添加される量は、哺乳動物血液が管に採集される際に、凝固形成を阻害する に充分な量である。本化合物のこのような管への添加は、当該分野で周知の方法 により(例えば、その液体組成物の導入により、その固体組成物として、または 固体に凍結乾燥される液体組成物として)、達成され得る。本発明の化合物は、 2mL〜10mLの哺乳動物血液と合わせられる場合、このような化合物の濃度が凝固 形成を阻害するに充分な量で、血液採集管に添加される。代表的には、必要とさ れる濃度は、約1nM〜10,000nMであり、10nM〜1000nMが好ましい。 本発明の化合物は、異常血栓症により特徴付けられる症状を有する疑いがある 哺乳動物において血栓症を防止するための薬剤として有用である。 異常血栓症により特徴付けられる症状は、医学分野において周知であり、そし て哺乳動物の動脈系および静脈系に関連する症状を包含する。冠状動脈系に関し て、異常血栓症(血栓形成)は、急性心筋梗塞および不安定アンギナの主要な原 因である確立されたアテローム性動脈硬化のプラークの破壊を特徴付け、ならび に血栓崩壊治療または経皮トランスルミナール冠状血管形成(PTCA)のいずれか に由来する閉塞冠状血栓形成もまた特徴付ける。静脈系に関して、異常血栓症は 、下肢または腹部領域で主要な手術を行う患者に観察される症状を特徴付け、こ の患者は、しばしば静脈系における血栓形成を被り、その結果冒された四肢への 血液流の減少および肺動脈塞栓症に対する素因を与える。異常血栓症はさらに、 散在性血管内凝血異常を哺乳特徴付け、これは一般に、敗血性ショック、特定の ウイルス感染および癌の間に両方の血管系内で起こり、凝固因子の迅速な消耗お よび全身性凝固があり、その結果微小血管全体にわたって生命を脅かす血栓が生 じる、広範な器官不全を引き起こす。 本発明は、異常血栓症により特徴付けられる症状を有する疑いがある哺乳動物 における症状を予防する方法を包含する。この方法は、上記哺乳動物に、本発明 の化合物または薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含する。 本発明の化合物または薬学的組成物は、通常哺乳動物、好ましくはヒトにイン ビボで投与される。それらをインビボで使用する際、化合物または薬学的組成物 は、種々の投薬形態を用いて、種々の方法(経口、非経口、静脈内、皮下、筋肉 内、結腸、直腸、鼻または腹腔内を包含する)で哺乳動物に投与され得る。投与 は、好ましくは非経口(例えば、毎日を基準に静脈内)である。あるいは、投与 は、好ましくは経口(例えば、毎日を基準に摂取される錠剤、カプセルまたはエ リキシルによる)である。 本発明の方法を実施する際、本発明の化合物または薬学的組成物は、単独、ま たは互いに組み合わせて、あるいは他の治療薬またはインビボ診断薬と組み合わ せて投与される。 医学分野の当業者に明らかなように、本発明の化合物または薬学的組成物の治 療有効量は、年齢、体重および処置される哺乳動物の種、使用される特定の化合 物、投与の特定の様式ならびに所望の作用および治療徴候に依存して変化する。 これらの因子およびこの量を決定するためのその関係は、医学分野の当業者には 周知であるので、治療有効投薬レベル、血栓症を予防する所望の結果を達成する ために必要な量の決定は、当業者の範囲内である。代表的には、本発明の化合物 または薬学的組成物の投与は、低投薬レベルで開始され、インビボでの血栓症を 予防する所望の効果が達成されるまで投薬レベルが増加され、これは治療有効量 を定義する。単独、または薬学的組成物の一部としての本発明の化合物に関して 、このような用量は、体重1kg当たり約0.01mgと100mgとの間、好ましくは体重 1kg当たり約0.01mgと10mgとの間である。 理解を助けるために、本発明は、以下の実施例によりさらに説明される。本発 明に関するこれらの実施例は、当然、本発明を特に限定するように解釈されるべ きでなく、そして現在公知であるかまたは今後発展する、当業者の範囲内である 本発明の改変は、本明細書および以降の請求の範囲に記載される本発明の範囲内 であると考えられる。実施例 実施例1 (S)-3- [(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸の 調製 本化合物を、D.F.VeberおよびR.M.Freidinger、米国特許第4,192,875号(19 80年3月11日);ならびにR.M.Freidingerら、J.Org.Chem.,47:104-109(19 82)の文献の手順を改変して4工程で作成した。以下に開示される新規な方法は 、よりきれいな中間体を通じて行い、それ故、多量の材料を高純度の状態で調製 することが可能である。 N-α-Boc-N-δ-ベンジルオキシカルボニル-L-オルニチン(100.3g、0.27モル )を、メタノール(450mL)、水(320mL)、および酢酸(46.5mL)の溶液に溶解した。 10%パラジウム炭素触媒(10.0g)を添加し、そして混合物をParr装置で35psiにて 2.5時間水素化した。薄層クロマトグラフィー(シリカゲル;20:10:3 ジクロロ メタン/メタノール/酢酸;ニンヒドリン)は、N-α-Boc-L-オルニチンへのき れいな転換を示した。 窒素でパージした後、グリオキシル酸(27.72g、0.30モル)を添加し、混合物 を室温で50時間撹拌し、35psiで17時間水素化し、そして触媒を濾別した。新た な10%パラジウム炭素触媒(5g)を添加し、そして混合物をさらに20時間Parr Sha kerで40psiにて水素化した。触媒を濾過によって取り除き、そして濾液を、乾燥 するまで減圧下で濃縮した。残渣をメタノール中に入れ、そして再びエバポレー トした。このプロセスを繰り返し、そして残渣を1mm Hg未満で一晩減圧処理(pum p)して黄色の発泡体を得た。 未精製の中間体を乾燥ジメチルホルムアミド(625mL)に溶解し、そして50℃〜6 0℃まで2.5時間加熱した。溶媒を80℃にて減圧下で除去した。得られたオイルを 500mLのジクロロメタン中に溶解し、そして500mLの1M水酸化ナトリウム水溶液で 抽出した。水溶液を500mLのジクロロメタンを用いて抽出し、冷却しながら550mL の1M HClを用いて酸性化し、5×500mLのジクロロメタンおよび2×500mLの9:1 ジクロロメタン/イソプロパノールで再抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マ グネシウムで乾燥し、そしてエバポレートして50g(収率67%)の表題化合物を 凝固オイルとして得、薄層クロマトグラフィー(シリカゲル;27:3:1 ジクロ ロメタン/メタノール/酢酸)により純度を判断(Rf=0.30を用いる1個のスポ ット)した。実施例2 (S)-N- α-Boc-Ng-ニトロアルギニノールの調製 (S)-N-α-Boc-Ng-ニトロ-アルギニン(370g、1.15モル)の乾燥テトラヒドロ フラン(6リットル)懸濁液に、-78℃にてボラン・テトラヒドロフラン錯体1.0 M(2.6リットル)をゆっくりと添加した。反応温度を、-60℃を越えないように 制御した。添加が完了した後、反応物を-20℃にて一晩冷凍庫内に置いた。 翌日、緑がかった黄色の反応混合物を-78℃まで冷却し、そして3リットルの 無水エタノールでゆっくりとクエンチした。このクエンチ後2時間、混合物を25 ℃まで加温し、そしてさらに2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して表題化合 物を得た(360g)。薄層クロマトグラフィーによりRf=0.28(シリカ、90:10ジク ロロメタン/メタノール)を得た。実施例3 (S)-Ng- ニトロアルギニノールヒドロクロリドの調製 実施例2の化合物(34g、0.1117モル)のメタノール(500mL)溶液に0℃にて、 1.2リットルの飽和HCl/メタノール溶液を添加した。30分後、水浴を取り除き、 そして反応混合物を2時間撹拌した。この時間の後、溶媒を減圧下で除去し、そ して得られた固体をさらに精製することなく用いた。実施例4 Boc- ノルVal(シクロ)-Gly-Ng-ニトロ-L-アルギニノールの調製 実施例1の化合物(7.49g、0.0275モル)およびHOBt(4.43g、0.0289モル) の乾燥アセトニトリル(75mL)溶液に、4-メチルモルホリン(8.35g、0.0825モル 、9.06mL)を添加し、そして混合物を0℃まで冷却した。実施例3の化合物(7. 55g、0.0275モル)の乾燥ジメチルホルムアミド(25mL)溶液を4-メチルモルホリ ン(5.56g、0.055モル、6.05mL)で処理し、5分間撹拌し、そして上記溶液に添 加した。この混合物に0℃にてEDC(5.26g、0.0275モル)を何回かに分けて(por tion-wise)2分間にわたって添加した。反応物を0℃から室温まで17時間にわた って撹拌し、そして溶媒を減圧下で除去した。残渣を、5%〜20%の範囲のメタ ノール-ジクロロメタン勾配を用いるショートシリカゲルフラッシュカラムを通 じて濾過することにより予め精製して、黄色の発泡体を得た。酢酸エチル/メタ ノ ールからの再結晶により、7.70g(収率61%)の表題化合物を融点160℃〜162℃ を有する無色の固体として得た。薄層クロマトグラフィーによりRf=0.45(シリ カゲル;4:1ジクロロメタン/メタノール)を得た。実施例5 ノルVal(シクロ)-Gly-Ng-ニトロ-L-アルギニノール塩酸塩の調製 実施例4の化合物(3.86g、8.40ミリモル)の酢酸エチル(100mL)の懸濁液に 、N2存在下で0℃にて、1N HCl/酢酸エチル溶液(42mL、5当量)を添加した。 得られたペースト状の懸濁液を0℃で45分間撹拌し、そして室温で一晩撹拌した 。生成物をN2雰囲気下で吸引濾過により回収し、乾燥メタノール中に溶解し、そ して減圧下で乾燥するまでエバポレートした。このプロセスを繰り返し、そして 減圧下で乾燥した後、3.38g(粗収率100%)の表題化合物をアモルファス状の吸 湿性固体として得た。これは、NMRおよび薄層クロマトグラフィーにより、約95 %の純度と判断され、そしてこれを次の実施例に直ちに使用した。薄層クロマト グラフィーによりRf=0.5(シリカゲル;20:10:2ジクロロメタン/メタノール /濃水酸化アンモニウム)を得た。実施例6 N- ベンジルスルホニル-ノルVal(シクロ)-Gly-Ng-ニトロ-L-アルギニノールの 調製 実施例5の化合物(395.8mg、1.0ミリモル)の乾燥ジメチルホルムアミド(10m L)溶液に、無水炭酸カリウム粉末(276.4mg、2.0ミリモル)を添加した。室温で 30分間撹拌した後、ベンジルスルホニルクロリド(190.7mg、1.0ミリモル)を添 加した。24時間後、混合物をジクロロメタンで希釈し、固体を濾別し、そして溶 媒を減圧下で除去して残渣を得た。この残渣を、10%〜20%の範囲のメタノール −ジクロロメタン勾配を用いて溶出する、シリカゲルのフラッシュクロマトグラ フィーにより精製し、220mg(収率43%)の表題化合物を無色の発泡体として得 た。薄層クロマトグラフィーによりRf=0.5(シリカゲル;4:1ジクロロメタン/ メタノール)を得た。実施例7 N- ベンジルスルホニル-ノルVal(シクロ)-Gly-L-アルギニノール酢酸塩の調製 実施例6の化合物(965.3mg、1.88モル)のメタノール(125mL)溶液に、酢酸( 903.2mg、15.0ミリモル、0.86mL)、次いで、10%パラジウム炭素触媒(386mg)を 添加した。混合物をParrシェーカーで35psiにて17時間水素化し、濾過し、そし て溶媒を減圧下で除去した。残渣を、1mmHg未満で時折穏やかに2日かけて加熱 して減圧処理し、そして1.02g(粗収率100%)の表題化合物を発泡体として得 た。薄層クロマトグラフィーによりRf=0.32(シリカゲル;20:10:2ジクロロメ タン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)を得た。理論分子量の468を高速原 子衝撃質量分析により確認した。実施例8 N- ベンジルスルホニル-ノルVal(シクロ)-Gly-L-アルギニナールトリフルオロ 酢酸塩の調製 3mLの乾燥ジメチルスルホキシドおよび3mLの乾燥トルエン中の実施例7の化合 物(218.0mg、0.412ミリモル)の溶液に、約5℃にてジクロロ酢酸(265.9mg、2 .06ミリモル、170.1mL)を添加し、次いで1分後、EDC(790.6mg、4.12ミリモル )を添加した。混合物を5℃で5分間撹拌し、次いで、室温で90分間撹拌した。 35mLの水を添加して反応をクエンチし、3×25mLのジエチルエーテルで抽出し、 そして水で希釈して全容積を50mLとした。この水溶液をロータリーエバポレータ ーに手短に配置して、揮発分を除去した。混合物を、アセトニトリル−水(0.1 %のトリフルオロ酢酸含有)の10%〜30%勾配系を用いて標準的なC18 50×300m mカートリッジを使用する逆相HPLCにより1時間にわたって精製した。目的物を プールした画分を凍結乾燥し、そして151mg(収率63%)の表題化合物を無色の アモルファス状の固体として得た。(C18逆相での)HPLC分析結果は、3つの生 成物形態を示した。466の理論分子量を高速原子衝撃質量分析により確認した。実施例9 ノルVal(シクロ)-Gly-O-メチルエステル,塩酸塩の調製 実施例1の化合物(43.5g、0.160モル)を150mLの無水メタノールに溶解し、 0℃まで冷却し、そしてメタノール(400mL)中の飽和HClを滴下して処理した。溶 液を0℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで加温し、そして14時間撹拌した。溶 液を減圧下で濃縮して表題化合物を透明なオイルとして得、これを直接次の実施 例に用いた。薄層クロマトグラフィーによりRf=0.25(シリカゲル;27:3:1ジ クロロメタン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)を得た。実施例10 N- ベンジルスルホニル-ノルVal(シクロ)-Gly-O-メチルエステルの調製 実施例8の化合物(19.1g、85.8ミリモル)を850mLの乾燥アセトニトリル中 でスラリーとし、そしてベンジルスルホニルクロリド(32.7g、0.172モル)で 処理した。溶液を0℃まで冷却し、そしてトリエチルアミン(60.0mL、0.428モ ル)を滴下して処理した。2時間後、さらなるベンジルスルホニルクロリド(16 .4g、85.8ミリモル)を添加した。溶液を徐々に室温まで加温し、そして16時間 撹拌した。固体を濾過し、そして濾液を減圧下で濃縮してオイルを得た。オイル をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;ジクロロメタン中の10% 〜50%のジエチルエーテル勾配で溶出)により精製し、19.8g(収率68%)の表 題化合物を白色の発泡体として得た。薄層クロマトグラフィーによりRf=0.55( シリカゲル;27:3:1ジクロロメタン/メタノール/酢酸)を得た。実施例11 N- ベンジルスルホニル-ノルVal(シクロ)-Glyの調製 実施例9の化合物(17.2g、52.7ミリモル)を350mLのメタノールに溶解し、0 ℃に冷却し、そして水(116mL)中の1.0M水酸化リチウムを滴下して処理した。1 時間後、反応混合物を室温まで加温し、そして18時間撹拌した。Dowex 50X8-400 イオン交換樹脂(H+型、49g)を添加してスラリーとし、pHを3に調節した。3 0分間撹拌した後、スラリーを濾過し、そして樹脂をいくらかの部分の水/メタ ノールで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル中 に入れ、そして減圧下で濃縮した。これをもう1回繰り返して、17.2g(収率10 0%)の表題化合物を無色のアモルファス状の固体として得た。薄層クロマトグ ラフィーによりRf=0.30(シリカゲル;27:3:1ジクロロメタン/メタノール/ 酢酸)を得た。実施例12 N- α-t-ブトキシカルボニル-Ng-ニトロ-L-アルギニンラクタムの調製 α-N-t-ブトキシカルボニル-Ng-ニトロアルギニン(2.00g、6.3ミリモル)を 、テトラヒドロフラン(100mL)中に溶解した(溶液を50℃に加熱しながら)。溶 液を室温まで冷却した。N-メチルピペリジン(0.84mL、6.9ミリモル)を添加し 、そして溶液を氷浴中で冷却した。イソブチルクロロホルメート(0.83mL、6.3 ミリモル)を添加し、そして反応混合物を0℃で6時間撹拌した。ジュワー瓶中 の氷が一晩かけて融ける間に、反応混合物を18時間撹拌した。溶媒を減圧下で除 去した。粗生成物を、20%酢酸エチル/ジクロロメタン(10mL)中に溶解し、そし て溶離液として20%酢酸エチル/ジクロロメタンを用いるシリカゲルの3×5cm カラムを通じてフラッシュククロマトグラフィーにより精製した。125mLの溶離 液を回収した。溶媒を減圧下で除去して、1.39g(粗収率74%)の表題化合物を 白色の発泡体として得た。Rf=0.44(シリカゲル;ジクロロメタン中の5%イソ プロパノール)。イソブタノールが不純物として存在した。この化合物を、ジク ロロメタン/ヘキサンまたはエタノール/水からの再結晶によりさらに精製し得 る。実施例13 N- α-t-ブトキシカルボニル-Ng-ニトロ-L-アルギニナールの調製 (a)手順1. 氷浴中で冷却したテトラヒドロフラン中のLiAlH4の撹拌溶液(3.8mLの1.0M溶 液、3.8ミリモル)に、テトラヒドロフラン(5mL)中の酢酸エチル(0.43mL、3. 8ミリモル)を滴下した。この溶液を0℃にて30分間撹拌してLiAlH2(OEt)2を予 め形成した。 このLiAlH2(OEt)2の溶液を、テトラヒドロフラン(5mL)中の実施例12の化合 物(0.92g、3.1ミリモル)の撹拌溶液に滴下した。30分後、反応物を1.0N HCl/ テトラヒドロフラン(2mLの1:1混合物)でクエンチする。1.0N HCl(20mL)を添加 し、そしてこの溶液を3回酢酸エチル(各20mL)で抽出した。合わせた有機層を 水(5mL)、飽和重炭酸ナトリウム(5mL)、および2回ブライン(各5mL)で洗浄し 、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下で除去して0.94 g(収率100%)の表題化合物を灰色がかった白色の固体として得た。 (b)手順2. あるいは、表題化合物を以下の手順により作成した。 オーバーヘッド(overhead)撹拌装置を備える12リットルの4つ口丸底フラスコ を窒素流を強くして火炎乾燥させた。フラスコを冷却した後、120.0gのα-N-t- ブトキシカルボニル-Ng-ニトロ-L-アルギニン(376ミリモル、1当量)を、窒素 ブランケット下で添加し、次いで、カニューレを介して6リットルの無水テトラ ヒドロフラン(Aldrich sure-seal)を添加した。次いで、フラスコに温度計を備 え付け、そして得られた懸濁液を撹拌しながらヒートガンで50℃まで加温した。 反応混合物を氷浴で5℃まで冷却し、さらに氷/アセトン浴で−5℃まで冷却し た。 この溶液が−5℃に達するまでの間に、36.66gのN-メチル-O-メチルヒドロキ シアミンヒドロクロリド(376ミリモル、1.0当量)を秤量して500mLのフラスコ に入れ、そして300mLのジクロロメタン中で懸濁させた。この懸濁液を5分間窒 素を用いて分散させ、0℃まで冷却し、そして46mLのN-メチルピペリジン(1.0 当量)を窒素存在下でシリンジを介して添加した。混合物を手短に音波処理して 、完全な溶解/無塩基形成を確実にし、そしてさらなる窒素存在下の間、氷浴中 で0℃まで再び冷却した。塩基を含まない得られた溶液を後に用いた。 上記アルギニン溶液が−5℃に達する場合、45mLのN-メチルピペリジンをシリ ンジを介して添加し、次いで、5分後46mLのイソブチルクロロホルメート(0.95 当量)をシリンジを介して添加した。得られた溶液を−5℃で15分間撹拌した。 この時間の後、上記で生じさせたN-メチル-O-メチルヒドロキシルアミンの塩基 を含まない溶液を約15分にわたってカニューレを介して添加した。撹拌を−5℃ でさらに1.5時間継続した。そのときの薄層クロマトグラフィー(シリカゲル; 1:10:90酢酸/メタノール/ジクロロメタン)は、反応が完了したことを示した 。反応混合物を、まだ冷たい間に濾過し、塩を400mLの冷テトラヒドロフランで 洗浄し、そして濾液をロータリーエバポレーターにより減圧下で濃縮して黄色の 発泡体を得た。 未精製の中間体を300mLのジクロロメタン中に入れ、そしてシリカゲルのカラ ム(70メッシュ〜230メッシュ、7×50cm)にかけた。このカラムを最初に2リ ットルのジクロロメタンで溶出し、次いで、2リットルの、ジクロロメタン中の 2%メタノールで溶出した。次いで、これを、全ての生成物を溶出する(溶離液 をUV活性についてチェックし、そして一旦UV活性が明らかであると、1リットル の画分の5つを回収した)まで、ジクロロメタン中の5%メタノールで溶出した 。純粋な生成物を含有する画分をプールし、そして減圧下で濃縮し、そして一晩 減圧処理して120.1g(収率88%)のα-N-t-ブトキシカルボニル-Ng-ニトロアルギ ニン-N-メチル,N-メトキシカルボキサミドを淡黄色の発泡体として得た。この 発泡体を300mLのジクロロメタン、300mLのトルエン中に入れ、そして揮発分を減 圧下でもう一度除去して、残りの水またはメタノールを取り除いた。 120.1gのN-α-t-ブトキシカルボニル-Ng-ニトロ-L-アルギニン-N-メチル,N- メトキシカルボキサミド(331.4ミリモル)を、2.8リットルの乾燥(Aldrich sur e-seal)テトラヒドロフラン中に入れ、そしてメカニカルスターラーと低温温度 計とを備えた、乾燥した5リットルの4つ口丸底フラスコに移した。この溶液を ドライアイス/アセトン浴で−70℃まで冷却し、そして300mLの、テトラヒドロ フラン中の1M LiAlH4を、100mLの Aldrich sure-seal製ボトルから直接移してカ ニューレにより添加した。さらに、50mLの、テトラヒドロフラン中の1M LiAlH4 をシリンジを介して添加した(総量331mL)。添加の間、反応温度を−60℃未 満に保持した。反応物を−70℃で0.5時間撹拌し、冷却浴を取り外し、そして反 応物をゆっくりと0℃まで加温した(約2.5時間)。−30℃と−20℃との間で、 濃密なスラリーを得た。反応混合物を0℃で得る場合、少量のアリコートを除去 し、そして酢酸エチル/2M硫酸水素カリウムの間で分配した。有機層を薄層クロ マトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル)により分析した。 反応が完了したことを判断した場合、それを−70℃に冷却し、そして503mLの2 M硫酸水素カリウムを速度を充分遅くして滴下漏斗を介して添加し、−30℃未満 の反応温度を維持した。冷却浴を取り外し、そして反応混合物を2時間にわたっ て0℃とし、その時に白色の沈殿物を濾別した。固体を500mLの冷テトラヒドロ フランで洗浄した。濾液を、ほとんどのテトラヒドロフランが除去されかつ残り の白色のスラッジが殆ど水溶性になるまで、ロータリーエバポレーターで減圧下 にて濃縮した。粗生成物を1.5リットルの酢酸エチルに入れ、そして0.2M HCl( 2×200mL)で洗浄した。 HCl抽出物を、400mLの酢酸エチルで逆抽出し、そして 有機物を合わせ、そして飽和重炭酸ナトリウム(2×200mL)で抽出した。重炭 酸抽出物をさらに、400mLの酢酸エチルで逆抽出した。次いで、有機物を合わせ 、そしてブライン(200mL)で洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。 溶液を濾過し、ロータリーエバポレーターで減圧下にて濃縮し、そして一晩減圧 処理して白色の固体(89.0g)の未精製の表題化合物を得た。これをシリカゲルの クロマトグラフィーにかけ、そしてジクロロメタン中の0%〜10%メタノールの 勾配を用いて溶出した。純粋な画分を合わせ、そしてエバポレートして表題化合 物を白色の固体(75g、74%)として得た。実施例14 N- α-t-ブトキシカルボニル-Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロールの調 製 実施例13の化合物(41.60g、0.137モル)をエタノール(200mL)中に溶解し、 そして濃 HCl(1mL)を添加した。反応が薄層クロマトグラフィー(シリカゲル; ジ クロロメタン中の10%メタノール)により完了した後、溶媒を減圧下で除去した 。粗生成物を、溶離液として0%〜10%酢酸エチル/ジクロロメタンを用いるシ リカゲル(230メッシュ〜400メッシュ)のカラムを通すフラッシュクロマトグラ フィーにより精製した。合わせた画分から36.88g(81%)の表題化合物を薄黄色の 発泡体として得た。薄層クロマトグラフィーによりRf=0.62(シリカゲル;ジク ロロメタン中の5%メタノール)を得た。実施例15 Ng- ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール,塩酸塩の調製 実施例14の化合物(35g)の無水エタノール(500mL)溶液に0℃にて、500mLの 、HCl(g)で飽和した無水エタノールをゆっくりと添加した。この混合物を25℃ま で加温し、そして薄層クロマトグラフィーでチェックした。非常に極性を有する 生成物の外観は所望の化合物であった。ほとんどのHClを乾燥窒素流で除去し、 そして得られた有機溶媒を減圧下で除去した。黄白色の固体として得られた33g の表題化合物を、さらに精製することなく用いた。実施例16 N- ベンジルスルホニル-ノルVal(シクロ)-Gly-Ng-ニトロ-L-アルギニナールエ チルシクロールの調製 実施例11の化合物(17.2g、52.7ミリモル)を、215mLのアセトニトリルに溶 解し、そして実施例15の化合物(14.2g、53.0ミリモル)、EDC(15.2g、79.1 ミリモル)、およびHOBt(7.12g、52.7ミリモル)で処理した。溶液を室温で15 分間撹拌し、0℃まで冷却し、次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(45.9 mL、0.264モル)で処理した。反応物を室温まで加温し、そして48時間撹拌した 。溶液を減圧下で濃縮し、そして残渣を1.5Lの酢酸エチル中に溶解し、そして 2×150mLの各1N HCl、飽和重炭酸ナトリウム、およびブラインで洗浄した。有 機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して黄色の 発泡体を得た。この発泡体を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲ ル;ジクロロメタン中の3%〜5%エタノールの範囲の勾配を用いて溶出)によ り精製して、11.5g(収率40%)の表題化合物を白色の固体として得た。薄層クロ マトグラフィーによりRf=0.40(シリカゲル;9:1ジクロロメタン/メタノール )を得た。実施例17 N- ベンジルスルホニル-ノルVal(シクロ)-Gly-L-アルギニナールエチルシクロ ール,酢酸塩の調製 実施例16(9.50g、17.6ミリモル)を、エタノール(133mL)、水(33mL)、およ び酢酸(33mL)中に溶解した。10%パラジウム炭素触媒(4.0g)を添加し、そしてこ の溶液をParr装置で50psiのH2下にて19時間振とうした。固体を濾別し、そして 濾液を減圧下で濃縮して表題化合物の淡褐色のオイルを得、これを次の反応に直 接用いた。薄層クロマトグラフィーによりRf=0.35(シリカゲル;20:5:2ジクロ ロメタン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)を得た。実施例18 N- ベンジルスルホニル-ノルVal(シクロ)-Gly-L-アルギニナール,トリフルオ ロ酢酸塩の調製 実施例17の化合物(4.5g、8.1ミリモル)を、1N HCl(150mL)中に溶解し、そ して室温で15時間撹拌した。12N HCl(25.5mL)をこの溶液に添加し、そして反応 をさらに3.5時間継続した。10%〜30%のアセトニトリル−水(0.1%トリフルオ ロ酢酸含有)の範囲の勾配を用いる50×300mm C18カラムで逆相HPLCによって1 時間にわたって精製することにより、3.8g(収率81%)の表題化合物を白色の固 体として得た。(C18逆相での)HPLC分析結果は、生成物についての3つのピー クを示した。理論分子量の466を高速原子衝撃質量分析により確認した。実施例19 N-Boc-L- メチオニル-グリシンメチルエステルの調製 N-α-Boc-メチオニン(24.9g、0.1モル)とグリシンメチルエステルヒドロク ロリド(12.6g、0.1モル)とを、脱気したジメチルホルムアミド(150mL)中で混 合した。トリエチルアミン(13.9mL、0.1モル)およびHOBt(15.3g,0.1モル) を混合物中に溶解し、そしてDCC(20.6g、0.1モル)を添加した。混合物を室温 で一晩撹拌し、そして濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、そして残渣をジクロロ メタン(150mL)中に再び溶解した。この溶液を0.5Mクエン酸(3×50mL)および2 N重炭酸ナトリウム水溶液(3×50mL)で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウムで 乾燥した。溶液を濾過し、減圧下で濃縮し、そして酢酸エチル/ヘキサンで再結 晶して、24.1g(収率75%)の表題生成物を得た。実施例20 N-Boc-L- メチオニル-グリシンメチルエステルメチルスルホニウムヨージドの調 製 実施例19の化合物(960mg、3ミリモル)を、室温にて6mLのメチルヨージド 中に撹拌ながら溶解した。反応混合物を6.5時間撹拌し、その時間にわたってゴ ム状の固体を分離した。上澄みを除去し、そして残渣を減圧下で乾燥して、1.41 g(100%)の表題化合物を吸湿性の発泡体として得た。実施例21 (S)-3-Boc- アミノ-2-オキソ-1-ピロリジン酢酸の調製 実施例20の化合物(7.3g、15.6ミリモル)を、312mLの1:1ジメチルホルムア ミド/ジクロロメタン中に窒素存在下で溶解し、そして0℃まで冷却した。水素 化ナトリウム(1.5gの50%鉱油懸濁液、31.5ミリモル)を一度に全て添加し、そ して混合物を0℃で2.5時間撹拌した。酢酸エチル(104mL)、次いで、水(24mL)を 添加し、そして得られた溶液を室温で一晩放置した。この溶液を減圧下で少量に なるまで濃縮し、そして水(50mL)とジクロロメタン(50mL)との間に分配した。 相を分離し、そしてpH8の水相を、0.5Mクエン酸でpH4まで酸性化した。ジクロロ メタンで連続的に抽出し、次いで、減圧下で濃縮して、2.06g(51%)の表題化合物 を結晶性の固体として得た。実施例22 (S)-3-Boc- アミノ-2-オキソ-1-ピロリジン酢酸-Ng-L-ニトロアルギニノールの調 製 実施例21の化合物(5.16g、0.02モル)、実施例3の化合物(5.83g、0.022 モル)、HBTU(8.34g、0.022モル)、HOBt(2.97g、0.02モル)を500mLのアセト ニトリル中に溶解した。この溶液に、N-メチルモルホリン(10mL、0.09モル)を ゆっくりと添加した。反応物を12時間25℃で撹拌し、そして溶媒を減圧下で除去 して残渣を得た。残渣を500mLの酢酸エチルに溶解し、そして、水(100mL)、10% HCl(3×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム(3×100mL)、およびブライン(100m L)で洗浄した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして溶媒を 減圧下でエバポレートして残渣を得た。この残渣をシリカゲル(300g)のクロマト グラフィーにかけ、ジクロロメタン中の2%〜10%メタノールの範囲の勾配を用 いて溶出して、3.3g(37%)の表題化合物を得た。薄層クロマトグラフィーによ りRf=0.66(シリカゲル;95:5ジクロロメタン/メタノール)を得た。実施例23 (S)-3- アミノ-2-オキソ-1-ピロリジン酢酸-Ng-L-ニトロアルギニノール,塩酸塩 の調製 実施例22の化合物(3.3g、74ミリモル)を、200mLの酢酸エチルおよび50mL のメタノールに溶解した。この溶液に0℃にて、50mLのHClガスで飽和した酢酸 エチルを添加した。この混合物を30分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、3. 1g(100%)の表題化合物を白色の固体として得た。実施例24 N- ベンジルスルホニル-(S)-3-アミノ-2-オキソ-1-ピロリジン酢酸-Ng-L-ニトロ アルギニノールの調製 ベンジルスルホニルクロリド(0.60g、3.1ミリモル)、実施例23の化合物( 1g、2.6ミリモル)、25mLのDMF、および25mLのアセトニトリルを25℃で撹拌した 。この溶液にトリエチルアミン(1.48mL、10.4ミリモル)を添加した。混合物を 25℃で12時間撹拌し、そして溶媒を減圧下で除去して残渣を得た。これを100mL の酢酸エチル中に溶解し、そして水(100mL)、10% HCl(3×100mL)、NaHCO3 (3×l00mL)、およびブライン(100mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸マグネシ ウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下でエバポレートして残渣を得た。これをシ リカゲル(100g)のクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタン中の5%〜15%メ タノールの範囲の勾配で溶出して、1.1g(85%)の表題化合物を得た。薄層クロマ トグラフィーによりRf=0.53(シリカゲル;95:5ジクロロメタン/メタノール) 得た。実施例25 N- ベンジルスルホニル-(S)-3-アミノ-2-オキソ-1-ピロリジン酢酸-L-アルギニノ ールの調製 実施例24の化合物(1.1g、2.2ミリモル)、100mLのメタノール、3mLの氷酢 酸、および20mgの10%パラジウム炭素を、Parr水素化装置(hydrogenator)内で45p siにて24時間水素化した。有機層をセライトを通して濾過し、そして100mLのメ タノールで洗浄した。有機層を減圧下でエバポレートして12g(100%)の表題化合 物を得た。薄層クロマトグラフィーによりRf=0.82(シリカゲル;80:20ジクロ ロメタン/メタノール)を得た。実施例26 N- ベンジルスルホニル-(S)-3-アミノ-2-オキソ-1-ピロリジン酢酸-L-アルギニナ ールの調製 実施例25の化合物(200mg、0.3ミリモル)、EDC(0.76g、3.0ミリモル)、 および4mLのジメチルスルホキシドを25℃で撹拌した。この溶液にジクロロ酢酸 (170マイクロリットル、1.5ミリモル)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し た。反応物を80mLの水に注ぎ、濾過し、そしてアセトニトリル−水(0.1%トリ フルオロ酢酸含有)の10%〜40%の勾配系を用いるHPLC C18 50×300mmカートリッ ジに20分間かけた。純粋な画分を合わせ、そして凍結乾燥して130mgの表題化 合物を得た。理論分子量の452を高速原子衝撃質量分析により確認した。実施例27 (S)-3- [(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-ヘキサヒドロ-1-アゼピン-2-オ ンの調製 200mLのテトラヒドロフランおよび200mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液中のL-(- )-α-アミノ-ε-カプロラクタム(24.36g、0.19モル)(Sigmaより得た)の溶液 に0℃にて、ジ-t-ブチルジカーボネート(43.54g、0.20mL)を急速に2分にわ たって添加した。混合物を急速に撹拌し、そしてゆっくりと室温まで加温した。 撹拌を3日間続けた後、揮発分を減圧下で除去し、固体の塩化ナトリウムを添加 して水相を飽和させ、そして3×200mLの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機 相を、2×50mLの水、1×50mLのブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾 燥し、そしてエバポレートして37.92gの粗生成物を淡黄色の固体として得た。合 わせた水層を、200mLの酢酸エチル、ジクロロメタン中の20%イソプロパノール(2 00mL)で逆抽出し、そして乾燥してさらに4.64gの粗生成物を得た。合わせた粗生 成物の収率は98%であった。このようにして得られた材料はTLC(シリカゲル;酢 酸エチル、Rf=0.4)により純粋であると判断された。これらを合わせ、そして 酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して生成物を淡黄色の結晶性の固体(融点148 ℃〜150℃)として得た。実施例28 (S)-3- [(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-ヘキサヒドロ-2-オキソ-1-アゼ ピン酢酸,ベンジルエステルの調製 実施例27の化合物(12.28g、0.054モル)の乾燥テトラヒドロフラン(215mL) 溶液に室温にてN2雰囲気下で、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(70.0 mLのテトラヒドロフラン中の1M溶液、Aldrich、0.070モル)を急速に滴下し、約 30℃を維持した。この添加には約20分を必要とした。この溶液を15分間撹拌し、 次いで、ベンジルブロモアセテート(24.65g、0.108モル、17.1mL)のテトラヒ ドロフラン(35mL)溶液を急速に滴下し、約32℃の温度を維持した。18時間の反応 時間の後、混合物を100mlの飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、600mLの酢 酸エチルで希釈し、そして2×50mLの水、1×50mLのブラインで抽出し、それを 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてエバポレートした。粗生成物を4:1〜2:1 のヘキサン/酢酸エチルの勾配系で溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマト グラフィーにより精製し、17.41g(収率86%)の生成物を粘稠な黄色のオイルと して得た;TLC(シリカゲル;1:1酢酸エチル/ヘキサン):Rf=0.4。実施例29 (S)-3- アミノ-ヘキサヒドロ-2-オキソ-1-アゼピン酢酸,ベンジルエステルヒド ロクロリドの調製 実施例28の化合物(17.04g、0.0453モル)の酢酸エチル(50mL)溶液を0℃に て、酢酸エチル(117mL.新しく調製された0.585モル)中の5N HClで一度に処理 した。溶液を0℃で10分間撹拌し、次いで、1.5時間室温で撹拌した。溶媒を減 圧下で除去し、乾燥アセトニトリル(200mL)を添加し、そして溶媒を再びエバポ レートした。残渣を、数時間真空ポンプで1mmHg未満で減圧処理して14.06g(収 率99.3%)の生成物を淡黄色の発泡体として得た。これはTLC(シリカゲル;27:3 :1ジクロロメタン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)により純粋であると判 断された:Rf=0.4。実施例30 (S)-3- ベンジルスルホニルアミド-ヘキサヒドロ-2-オキソ-1-アゼピン酢酸,ベ ンジルエステルの調製 実施例29の化合物(9.38g、0.030モル)の乾燥アセトニトリル(300mL)溶液 に、ベンジルスルホニルクロリド(6.29g,0.033モル)を添加し、そして溶液を 0℃にN2存在下で冷却した。25mLの乾燥アセトニトリルに溶解したトリエチルア ミン(6.68g,0.066モル、9.20mL)の溶液を滴下して、5℃未満の温度を維持し た。得られた混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、室温で9時間撹拌した。ベ ンジルスルホニルクロリド(572.0mg、3.0ミリモル)およびトリエチルアミン( 0.92g、9.0ミリモル、1.27mL)をさらに添加し、混合物を14時間撹拌し、濾過し 、そしてエバポレートした。残渣を、ジクロロメタンからジクロロメタン中の10 %酢酸エチルまでの勾配系を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー により精製し、11.10g(収率86%)の生成物を粘性のある(stiff)黄色のオイルと して得た。これは、TLC(シリカゲル;9:1ジクロロメタン/酢酸エチル)により 純粋であると判断された:Rf=0.4。実施例31 (S)-3- ベンジルスルホニルアミド-ヘキサヒドロ-2-オキソ-1-アゼピン酢酸(「Bn SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly」)の調製 実施例30の化合物(11.06g、0.0257モル)のエタノール(200mL)溶液に、10% Pd/C(1.11g)を添加し、混合物をParrシェーカーで5時間40psiにて水素化した。 触媒を濾別し、そして溶媒を除去して8.81g(およそ定量的な収率)の生成物を 無色の発泡体として得た。これは、TLC(シリカゲル;27:3:1ジクロロメタン/ メタノール/酢酸)により純粋であると判断された:Rf=0.5。実施例32 N- (BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロ ールの調製 実施例31の化合物(6.81g、0.020モル)を80mLのアセトニトリルに溶解した 。この混合物に実施例15の化合物(Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロ ール,塩酸塩)(5.89g、0.022モル)、1-ヒドロキシベンゾ-トリアゾール一水 和物(3.06g、0.020モル)、および1-エチル-3-(3-ジメチルアミノ-プロピル) カルボジイミド塩酸塩(5.75g、0.030モル)を添加した。溶液を室温で20分間撹 拌し、次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(12.83g、0.10モル、17.3mL) を添加した。反応混合物を20時間撹拌し、700mLの酢酸エチルで希釈し、そして 2×50mLの1N HCl、飽和炭酸ナトリウム、およびブラインでそれぞれで洗浄した 。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して黄 色の発泡体を得た。これを溶離液として95:5ジクロロメタン/エタノールを用い るシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7.54g(収率68% )の生成物を無色の発泡体として得た。これは、TLC(シリカゲル;9:1ジクロロ メタン/エタノール)により純粋であると判断された:Rf=0.40。実施例33 N- (BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールエチルシクロールの調製 実施例32の化合物(7.54g、0.0136モル)を200mLの4:1:1エタノール/水/ 酢酸中に溶解し、そして10% Pd/C触媒(3.8g)を添加した。この混合物をParrシェ ーカーで50psiにて19時間水素化した。触媒を濾別し、そして濾液をエバポレー トした。残渣を、1:1エタノール/アセトニトリルに溶解し、再びエバポレート し、そして真空ポンプで1mmHg未満にて3日間減圧処理して8.20g(およそ定量的 な粗収率)の生成物を無色のアモルファス状の固体として得た。これは、TLC( シリカゲル;20:10:2ジクロロメタン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)に より約95%の純度であると判断された:Rf=0.48および0.43。実施例34 N- (BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールの調製 実施例33の化合物(2.84g、5.0ミリモル)を3N HCl(80mL)に溶解し、室温で 2.5時間撹拌した。1時間にわたる10%〜30%勾配のアセトニトリル/水(0.1%の トリフルオロ酢酸含有)を用いる50×300mm C18カラムでの逆相HPLCにより精製 して、2.18g(収率74%)の生成物を無色のアモルファス状の固体として得た。RP /HPLC分析により、生成物は3つのピークを示した。理論分子量の480を高速原子 衝撃質量分析より確認した。実施例35 (S)-3- アミノ-2-オキソ-ヘキサヒドロ-1-アゼピン酢酸,ベンジルエステルヒド ロクロリドとスルホニルまたはスルファモイルクロリドとの反応についての一般 的手順 実施例29の化合物(9.38g、0.030モル)の乾燥アセトニトリル(300mL)溶液 に、以下に示す適切なスルホニルまたはスルファモイルクロリド(0.033モル) を添加し、そしてこの溶液をN2存在下で0℃に冷却する。25mLの乾燥アセトニト リル中に溶解したトリエチルアミン(6.68g、0.066モル、9.20mL)の溶液を滴下 して、温度を5℃未満に維持する。得られる混合物を1時間0℃で撹拌し、次い で、室温で約2時間〜約20時間撹拌し、濾過し、そして溶媒を減圧下でエバポレ ートする。残渣を、ジクロロメタンおよびジクロロメタン中の10%〜約50%の酢酸 エチルの勾配系を用いるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精 製して、生成物を得、TLC(シリカゲル)により純粋であることを判断する。 この方法および以下に挙げられる出発物質を用いて、以下に示される式を有す る中間体を作成する: 実施例36 本発明の化合物の調製のための一般的手順 実施例31から34に概説される4工程のプロトコル(水素化、カップリング 、水素化および加水分解)に続いて、実施例35の中間体を、(トリフルオロ酢 酸塩として)本発明の以下の化合物を合成するために用いる: 実施例37 (S)-3-[tert- ブトキシカルボニル)アミノ]-2-オキソ-1-アゼピン酢酸(「Boc-ノ ルLeu(シクロ)-Gly」)の調製 実施例28の化合物(3.76g、0.010モル)EtOH(50mL)溶液に、10% Pd/C(0.76g) を添加し、この混合物をParrシェーカーで2時間、40PSIにて水素化した。触媒 を濾別し、そして溶媒を除去して2.77g(収率97%)の生成物を無色の発泡体として 得た。TLC(シリカゲル:CH2Cl2、MeOH、HOAc:27、3、1)Rf=0.45。実施例38 N-(Boc- ノルLeu(シクロ)-Gly)-Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロールの 調製 実施例37の化合物(5.73g、0.020モル)を80mLのCH3CN中に溶解し、そして実 施例15の化合物(Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール、塩酸塩)(5.8 9g、0.022モル)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(3.06g、0.020モル) および1-エチル-3-(3-ジメチルアミノ-プロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.75g, 0.030モル)で処理した。この溶液を室温で20分間撹拌し、次いでN,N-ジイソプロ ピルエチルアミン(12.83g,0.10モル、17.3mL)で処理した。反応物を24時間撹拌 し、700mLのEtOAcで希釈し、そして2×50mLの1N HCl、2×50mLの飽和NaHCO3、お よび2×50mLのブラインでそれぞれ洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し 、そして減圧下で濃縮して黄色の発泡体を得る。この発泡体を、溶離液としてCH2 Cl2、EtOH:95、5を用いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより 精製し、生成物を得る。この生成物をTLC(シリカゲル;CH2Cl2、EtOH:9、1)に より純度を判断する。実施例39 N-(Boc- ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールエチルシクロールの調製 実施例38の化合物(6.79g、0.0136モル)を、200mLのEtOH、H2O、HOAc:4、1、 1の混合物中に溶解する。Pd/C触媒(10%の3.4g)を添加し、そして混合物を50PSI にてParrシエーカーで22時間、水素化する。触媒を濾別し、そして濾液をエバポ レートする。残渣を、EtOH、CH3CN:1、1の混合物に溶解し、再びエバポレート し、そして減圧ポンプで1mm Hg未満で3日間減圧処理して、およそ定量的な収 率で粗生成物を得る。TLC(シリカゲル;CH2Cl2、MeOH、NH4OH:20、10、2)によ り純度を判断する。実施例40(a) N-( ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールの調製 実施例39の化合物(2.57g、5.0ミリモル)を3N HCL(80mL)に溶解し、そして室 温にて2.5時間撹拌する。逆相HPLCによる精製を、0%〜20%の勾配(アセトニトリ ル/水/0.1% TFA)を用いる50×300mm C18カラムで1時間かけて行い、表題化合物 を得る。RP/HPLC分析は、この生成物について3つのピークを示す。実施例40(b) N-( ノルVal(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールの調製 実施例1の化合物を撹拌し、そして実施例38、39および40に記載の3工 程の手順(カップリング、水素化、加水分解)を行い、表題化合物を無色でアモル ファス状の固体として調製した。RP/HPLC分析は、この生成物について3つのピ ークを示した。理論分子量の312を高速原子衝撃質量分析により確認した。実施例41 (S)-3-[(tert- ブトキシカルボニル)-N-メチルアミノ]-2-オキソ-1-アゼピン酢酸 、ベンジルエステルの調製 60mLの乾燥THFおよび6mLの乾燥DMF中の水素化ナトリウム(1.26gの60%オイル分 散体(乾燥ヘキサンで3回洗浄)、0.0315モル)の懸濁液(60mL)に、N2存在下、0 ℃にて、実施例28の化合物(11.29g、0.030モル)の乾燥THF(30mL)溶液を急速に 滴下し、5℃〜10℃の温度を維持する。さらに10分後、この混合物を室温ま で加温し、1時間撹拌し、そして0℃まで再冷却する。ヨードメタン(4.68g、0. 033モル、2.05mL)の乾燥THF(5mL)溶液を滴下し、温度を約5℃未満に維持し、そ して1時間後、水浴を取り除き、そしてこの混合物を室温で24時間撹拌する。溶 液をEt2O(400mL)で希釈し、水(2×50mL)およびブライン(2×50mL)でそれぞれ抽 出する。有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して粗生成物 を得る。この粗生成物を、酢酸エチル、ヘキサン勾配で溶出するシリカゲル上の フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物を得る。この生成物 からTLC(シリカゲル;EtOAc、Hex:1、1)により純度を判断する。実施例42 (S)-3-[(tert- ブトキシカルボニル)-N-メチルアミノ]-2-オキソ-1-アゼピン酢酸 (「Boc-N-Me-ノルLeu(シクロ)-Gly」)の調製 実施例41の化合物(11.71g、0.030モル)のEtOH(200mL)溶液に、Pd/C触媒(10% の1.17g)を添加し、そして混合物をParrシェーカーで40PSIにて6時間、水素化 する。触媒を濾別し、そして溶媒を除去して定量的な収率で生成物を無色の発泡 体として得る。この生成物をTLC(シリカゲル;CH2Cl2、MeOH、HOAc:27、3、1) により純度を判断する。実施例43 N-(Boc-N-Me- ノルLeu(シクロ)-Gly)-Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロ ールの調製 実施例42の化合物(6.01g、0.020モル)を80mLのCH3CN中に溶解し、そして実 施例15の化合物(Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール、塩酸塩)(5.8 9g、0.022モル)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(3.06g、0.020モル) および1-エチル-3-(3-ジメチルアミノ-プロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.75g、 0.030モル)で処理する。溶液を20分間室温で撹拌し、次いで、N,N-ジイソプロピ ルエチルアミン(12.83g、0.10モル、17.3mL)で処理する。反応物を22時間撹拌し 、700mLのEtOAcで希釈し、そして1N HCl(2×50mL)、飽和NaHCO3(2×50mL)および ブライン(2×50mL)でそれぞれ洗浄する。有機層をMgSO4上で乾燥し、濾過し、そ して減圧下で濃縮して黄色の発泡体を得る。この発泡体をCH2Cl2、EtOH:95、5 を溶離液として用いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製 し、生成物を得る。この生成物をTLC(シリカゲル;CH2Cl2、EtOH:9、1)により 純度を判断する。実施例44 N-(Boc-N-Me- ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールエチルシクロールの調製 実施例43の化合物(6.99g、0.0136モル)を200mLのEtOH、H2O、HOAc:4、1、1 中に溶解する。Pd/C触媒(10%の3.5g)を添加し、そして混合物をParrシェーカー で50PSIにて26時間水素化する。触媒を濾別し、そして濾液をエバポレートする 。残渣をEtOH、CH3CN:1、1;の混合物中に溶解し、再びエバポレートし、そし て減圧ポンプで1mm Hg未満にて3日間減圧処理し、およそ定量的な収量で粗生 成物を得る。この粗生成物をTLC(シリカゲル;CH2Cl2、MeOH、NH4OH:20、10、2 )により純度を判断する。実施例45 N-(N-Me- ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールの調製 実施例44の化合物(2.64g、5.0ミリモル)を80mLの3N HCL中に溶解し、そして 室温で2.5時間撹拌する。逆相HPLCによる精製を、0%〜20%の勾配(アセトニトリ ル/水/0.1% TFA)を用いる50×300mm C18カラムで1時間かけて行い、表題化合物 を得る。RP/HPLC分析は、この生成物について3つのピークを示す。 実施例46から55は、N-[D,L-3-アミノ-3-ベンジル-2-オキソ-1-ピペリジン アセチル]-L-アルギニナールビス-トリフルオロ酢酸塩(30)、またはD,L-α-ベン ジル-ノルVal(シクロ)Gly-L-アルギニナールビス-トリフルオロ酢酸塩(30)の合 成を記載する。この合成スキームを、図10に示す。実施例46 (S)-3-[(tert- ブトキシカルボニル)アミノ]-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸(21)の 調製 化合物21を実施例1のプロトコルに従って、作成した。実施例47 (S)-3- アミノ-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸、エチルエステル(22);またはノルVa l(シクロ)Gly-O-エチルエステル(22)の調製 化合物21(5.45g、0.020モル)の乾燥エタノール(20mL)溶液に、0℃にてエタノ ール性の12N HCl(50.0mL、0.60モル)を添加した。この溶液を1時間0℃にて 撹拌し、次いで室温で3時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、残渣をエタノー ル、アセトニトリル:1、1の混合物中に2度、再溶解し、そして再びエバポレー トした。1mm Hg未満で24時間減圧処理した後、4.84g(およそ定量的な粗収率)の 生成物22を粘着性の淡褐色の発泡体として得た。TLC(シリカ;CH2Cl2、メタノー ル、濃NH4OH:27、3、1)):Rf=0.35。実施例48 (S)-3- ベンジリデンアミノ-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸、エチルエステル(23); またはN-ベンジリデン-ノルVal(シクロ)Gly-O-エチルエステル(23)の調製 22(4.7586g,0.0200モル)およびベンズアルデヒド(2.1224g、0.0200モル、2.0 3mL)のCH2Cl2(50mL)溶液に、N2存在下で、0℃にて無水MgSO4(5.0g)およびEt3N(4. 05g、0.040モル、5.58mL)を添加した。この混合物を0℃から室温まで21時間撹 拌し、N2存在下で、濾過し、そしてこの溶媒をエバポレートした。残渣を300mL のジエチルエーテル中に溶解し、50mLの水(3×)、50mLのブラインで抽出し、MgS O4上で乾燥し、N2存在下で濾過し、そしてエバポレートして5.13g(収率89%)の生 成物23を淡黄色の粘稠なオイルとして得た。この物質は加水分解的に不安定であ ったので、N2雰囲気下で、0℃にて保存した。実施例49 D,L-3- ベンジリデンアミノ-3-ベンジル-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸、エチルエ ステル(24);またはD,L-N-ベンジリデン-α-ベンジル-ノルVal(シクロ)Gly-O-エ チルエステル(24)の調製 KOtert-Bu(5.25mLの1M(THF中)、5.25ミリモル)の溶液に、N2存在下、室温にて 23(1.4417g、5.00ミリモル)の無水THF(5mL)溶液を急速に滴下して、温度を約30 ℃に維持した。得られた暗赤褐色の溶液を室温で1時間撹拌し、次いで臭化ベン ジル(855.2mg、5.00ミリモル、0.60mL)を、一度に添加した。45℃までの円滑な 発熱が得られ、同時に色変化と沈殿形成とが得られた。22時間の反応時間後、こ の混合物をジエチルエーテルで希釈し、25mLの水(2×)、25mLのブラインで抽出 し、MgSO4上で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして1.6834g(収率89%)の 生成物24を粘稠な黄色のオイルとして得た。この物質は加水分解的に不安定であ ったので、N2雰囲気下で、0℃にて保存した。実施例50 D,L-3- アミノ-3-ベンジル-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸、エチルエステル、塩酸 塩(25);またはD,L-α-ベンジル-ノルVal(シクロ)Gly-O-エチルエステル、塩酸 塩(25)の調製 5mLのジエチルエーテル中の24(1.5722g、4.15ミリモル)と50mLの1N HClとの混 合物を室温にて2時間、激しく撹拌した。この溶液を3×50mLのジエチルエーテ ルで抽出し、この水溶液をすぐにroto-vapに配置し、微量のエーテルを除去し、 次いで3日間凍結乾燥して黄色の発泡体を得た。この発泡体を25mLの乾燥エタノ ール中に溶解し、0℃まで冷却し、そしてエタノール性の12N HCl(3.46mL、41.5 ミリモル)で処理した。この溶液を室温まで加温し、そして14時間後、溶媒をエ バポレートした。エタノール、アセトニトリル:1、1の混合物を添加し、この溶 液を再びエバポレートし、そして残渣を12時間、1mm Hg未満にて高減圧下で減圧 処理し、1.3013g(収率96%)の生成物25を黄色ガラス状物として得た。TLC(シリカ ;CH2Cl2、MeOH、濃NH4OH:27、3、1)Rf=0.55。実施例51 D,L-3-(tert- ブトキシカルボニル)アミノ-3-ベンジル-2-オキソ-1-ピペリジン酢 酸、エチルエステル(26);またはD,L-Boc-α-ベンジル-ノルVal(シクロ)Gly-O- エチルエステル(26)の調製 25(653.6mg、2.00ミリモル)のTHF(6mL)溶液に、2mLの飽和NaHCO3およびジ-ter t-ブチルジカーボネート(458.3mg、2.10ミリモル)を添加した。混合物を室温で1 7時間撹拌し、100mLの酢酸エチルで希釈し、次いで2×10mLのブラインで抽出し 、MgSO4上で乾燥し、濾別し、そしてエバポレートした。この残渣を、ヘキサン 、酢酸エチル:9、1〜4、1の勾配を用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフ ィーで精製し、そして597.5mg(収率77%)の26を無色のアモルファス状の固体とし て得た。TLC(シリカ;ヘキサン、酢酸エチル:1、1)Rf=0.45。実施例52 D,L-3-(tert- ブトキシカルボニル)アミノ-3-ベンジル-2-オキソ-1-ピペリジン酢 酸、(27);またはD,L-Boc-α-ベンジル-ノルVal(シクロ)Gly-OH(27)の調製 26(577.9mg、1.48ミリモル)のエタノール(8mL)溶液に、0℃にて1M LiOH溶液( 3.7mL 3.7ミリモル)を添加した。溶液を0℃にて30分間撹拌し、次いで室温で2 時間撹拌した。Dowex 50X8-400(H+型、3.0g)を添加し、そして15分間撹拌した後 、樹脂を濾過し、新たなエタノール、水:1、1で洗浄し、そして濾液をエバポレ ートした。この残渣を、時折穏やかに加熱して、20時間1mm Hg未満にて高減圧下 で減圧処理し、524.4mg(収率98%)の生成物27を無色のアモルファス状の固体とし て得た。TLC(シリカ;CH2Cl2、メタノール、酢酸:27、3、1)Rf=0.55。実施例53 N-[D,L-3-(tert- ブトキシカルボニル)アミノ-3-ベンジル-2-オキソ-1-ピペリジ ンアセチル]-Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール(28);またはD,L-Bo c-α-ベンジル-ノルVal(シクロ)Gly-Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロ ール(28)の調製 27(510.0mg,1.407ミリモル)の無水アセトニトリル(14mL)溶液に、N2存在下、 室温にてNg-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール(452.4mg、1.69ミリモル )、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(215.9mg、1.41ミリモル)および1-エ チル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(405.2mg、2 .12ミリモル)を添加した。混合物を15分間撹拌した後、N,N-ジイソプロピルエチ ルアミン(727.4mg、5.64ミリモル、0.98mL)を添加し、そして得られた透明な淡 褐色溶液を室温で3日間撹拌した。反応物を100mLの酢酸エチルで希釈し、25mL の0.1N HCl(2×)、25mLの飽和NaHCO3(2×)、25mLの水および25mLのブラインで抽 出し、次いでMgSO4上で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。この粗生成 物をCH2Cl2、EtOH:98、2から95、5の勾配系を用いるシリカゲル上のフラッシュ クロマトグラフィーで精製し、644.9mgの生成物を淡黄色の発泡体として得た。 少量のジエチルエーテルで2回、溶解粉砕して、540.5mg(収率67%)の28を無 色のアモルファス状の固体として得た。TLC(シリカ;酢酸エチル)Rf=0.27。実施例54 N-[D,L-3-(tert- ブトキシカルボニル)アミノ-3-ベンジル-2-オキソ-1-ピペリジ ンアセチル]-L-アルギニナールエチルシクロール、酢酸塩(29);またはD,L-Boc- α-ベンジル-ノルVal(シクロ)Gly-L-アルギニナールエチルシクロール、酢酸塩( 29)の調製 28(508.5mg、0.8833ミリモル)のエタノール、酢酸、水:4、1、1(40mL)溶液に 、10% Pd/C(254mg)を添加した。この混合物をParrシエーカー装置で60PSIにて8 時間水素化し、濾過し、そして溶媒をエバポレートした。残渣をエタノール、ア セトニトリル:1、1中に溶解し、再びエバポレートし、そして減圧ポンプで24時 間、1mm Hg未満で減圧処理して562.5mg(およそ定量的な粗収率)の生成物29を無 色のアモルファス状の固体として得た。TLC(シリカ;CH2Cl2、メタノール、濃NH4 OH:20、10、2)Rf=0.45、0.30(2つの異性体)。実施例55 N-[D,L-3- アミノ-3-ベンジル-2-オキソ-1-ピペリジンアセチル]-L-アルギニナー ルビス-トリフルオロ酢酸塩(30)またはD,L-α-ベンジル-ノルVal(シクロ)Gly-L- アルギニナールビス-トリフルオロ酢酸塩(30)の調製 化合物29(514.4mg、0.871ミリモル)を30mLの3N HClに室温にて添加した。この 溶液を3時間撹拌し、濾過し、そして濾液を、アセトニトリル/水(0.1% トリフ ルオロ酢酸含有)の0%〜18%の勾配を用いる50×300mm C18カラムの逆相HPLCによ り1時間かけて精製し、そして64mg(収率12%)の生成物30を無色のアモルファス 状の固体として得た。RP/HPLC分析は、2つの異性体の生成物について5つのピ ークを示した。理論分子量の402を質量分析により確認した。 実施例56から64は、N-[D,L-3-アミノ-3-ベンジル-ヘキサヒドロ-2-オキソ -アゼピン-1-アセチル]-L-アルギニナール、ビス-トリフルオロ酢酸塩(39)、ま たはD,L-α-ベンジル-ノルLeu(シクロ)Gly-L-アルギニナールビス-トリフルオロ 酢酸塩(39)の合成を記載する。この合成スキームを図11に示す。実施例56 N- ベンジリデン-α-アミノ-ε-カプロラクタム(31)の調製 α-アミノ-ε-カプロラクタム(31.42g、0.245モル)とベンズアルデヒド(26.00 g、0.245モル)とのベンゼン(490mL)溶液を撹拌し、そして共沸するようにDean-S tarkトラップで4時間還流した。溶媒をエバポレートし、残渣を24時間、1mm Hg 未満の減圧下で減圧処理し、52.98g(定量的な収率)の生成物31を極めて堅い黄金 色のオイルとして得た。この物質は加水分解的に不安定であったので、N2存在下 で、0℃にて保存した。実施例57 D,L- α-ベンジル-N-ベンジリデン-α-アミノ-ε-カプロラクタム(32)の調製 31(21.63g、0.100モル)の無水THF(400mL)溶液に、N2存在下、室温にてリチウ ムビス-(トリメチルシリル)アミド(105.0mLの1M THF溶液、0.105モル)を急速に3 0分かけて滴下して、温度を約30℃に維持した。得られた橙赤色の溶液を室温で 2時間撹拌し、0℃まで冷却し、そして臭化ベンジル(17.10g、0.10モル、11.9m L)の無水THF(75mL)溶液を30分かけて急速に滴下して、温度を5℃未満に維持した 。反応物を2時間0℃にて撹拌し、次いで室温まで20時間加温した。反応混合物 を100mLの飽和NH4Clでクエンチし、1.5Lの酢酸エチルで希釈し、そして100mLの 水(2×)、および100mLのブライン(2×)で抽出した。これをMgSO4上で乾燥し、濾 過し、そしてエバポレートして27.73gの粗生成物を黄色の固体として得た。ジエ チルエーテルから再結晶を行い、無色の固体(融点140°〜142°)の13.80gの第1 のクロップ(crop)を得た。ジエチルエーテル、ヘキサンを用いて残渣の溶解粉砕 により固体の第2および第3のクロップを得、全体で14.66g(収率48%)の生成物3 2を得た。この物質は加水分解的に不安定であったので、N2存在下で、0℃にて 保存した。実施例58 D,L- α-アミノ-α-ベンジル-ε-カプロラクタム、塩酸塩(33)の調製 32(14.60g、0.0476モル)のジエチルエーテル(50mL)溶液に、200mLの1N HClを 添加した。溶液を室温で5時間激しく撹拌し、次いで3×50mLのジエチルエーテ ルで抽出した。この水溶液を乾燥するまでエバポレートし、エタノール、アセト ニトリル:1、1の混合物を添加し、そして溶液を乾燥するまで再びエバポレート した。残渣を時折穏やかに加熱して減圧下で3日間、1mm Hg未満にて減圧処理し て12.90g(およそ定量的な粗収率)の生成物33を黄金色の発泡体として得た。TLC( シリカ;CH2Cl2、メタノール、濃NH4OH:27、3、1)Rf=0.50。実施例59 D,L- α-ベンジル-α-(カルボベンジルオキシ)アミノ-ε-カプロラクタム(34)の 調製 THF(100mL)および飽和NaHCO3(100mL)溶液中の粗33(12.90g、約0.0476モル)の 溶液に、N-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)-スクシンイミド(12.46g、0.050 モル)を2分間かけて急速に添加した。この溶液を撹拌し、温度を0℃から室温 まで14時間かけて上昇させ、そしてTHFをエバポレートした。固体のNaClを残余 の水層に添加し、そして1×200mLおよび2×100mLの酢酸エチルを用いて抽出した 。合わせた有機層を50mLの水(2×)および50mLのブラインで抽出し、次いでMgSO4 上で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。この粗生成物をヘキサン、酢酸 エチル:4、1〜1、1の勾配系を用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー により精製し、そして13.19g(収率79%)の生成物34を無色の固体として得た(融点 129°〜130°)。TLC(シリカ;酢酸エチル、ヘキサン、:2、1)Rf=0.35)。実施例60 D,L-3- ベンジル-3-(カルボベンジルオキシ)アミノ-ヘキサヒドロ-2-オキソ-アゼ ピン-1-酢酸、tert-ブチルエステル(35)またはD,L-Cbz-α-ベンジル-ノルLeu(シ クロ)Gly-O-tert-Bu(35)の調製 34(1.616g、4.59ミリモル)の無水THF(19mL)溶液に、N2存在下、室温にてリチ ウムビス-(トリメチルシリル)アミド(5.51mLの1M THF溶液、5.51ミリモル)を10 分間かけて急速に滴下して、温度を約27°に維持した。得られた暗黄色の溶液を 室温で30分間撹拌し、そしてtert-ブチルブロモアセテート(1.074g、5.51ミリモ ル、0.81mL)の無水THF(7mL)溶液を10分間かけて滴下した。この溶液を室温で20 時間撹拌し、10mLの飽和NH4Cl溶液でクエンチし、100mLの酢酸エチルで希釈し、 そして有機層を25mlの水(2×)、25mlのブライン(2×)で抽出し、MgSO4上で乾燥 し、濾過し、そしてエバポレートした。残渣を、溶離液としてヘキサン、酢酸エ チル:9、1を用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、そ して1.290g(収率60%)の生成物35を粘稠な黄色のオイルとして得た。TLC(シリカ ;ヘキサン、酢酸エチル:1、1)Rf=0.50。実施例61 D,L-3- ベンジル-3-(カルボベンジルオキシ)アミノ-ヘキサヒドロ-2H-2-オキソ- アゼピン-1-酢酸(36)またはD,L-Cbz-α-ベンジル-ノルLeu(シクロ)Gly-OH(36)の 調製 35(1.2603g、2.70ミリモル)のCH2Cl2(15mL)溶液に、0℃にて6mLのトリフルオ ロ酢酸を添加した。0℃で10分後、氷浴を除去し、そして溶液を室温で1時間撹 拌した。溶媒をエバポレートし、残渣を、CH2Cl2、エタノール:9、1を溶離液と して用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、そして887. 8mg(収率80%)の生成物36を無色のアモルファス状の固体として得た。TLC(シリカ ;CH2Cl2、メタノール、酢酸:27、3、1)Rf=0.57。実施例62 N-[D,L-3- ベンジル-3-(カルボベンジルオキシ)アミノ-ヘキサヒドロ-2-オキソ- アゼピン-1-アセチル]-Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール(37)また はD,L-Cbz-α-ベンジル-ノルLeu(シクロ)Gly-Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチ ルシクロール(37)の調製 36(872.8mg、2.126ミリモル)の無水アセトニトリル(22mL)溶液に、N2存在下、 室温にてNg-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール(683.0mg、2.55ミリモル )、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(325.6mg、2.126ミリモル)および1- エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(611.0m g、3.19ミリモル)を添加した。15分間混合物を撹拌した後、N,N-ジイソプロピル エチルアミン(1.099g、8.50ミリモル、 1.48mL)を添加し、そして得られた透明 な淡褐色の溶液を18時間室温で撹拌した。反応物を200mLの酢酸エチルで希釈し 、25mLの0.1N HCl(2×)、25mLの飽和NaHCO3(2×)、25mLの水および25mLのブライ ンで抽出し、次いで、MgSO4上で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。粗 生成物を、酢酸エチル、ヘキサン:2、1から酢酸エチルの勾配系を用いるシリカ ゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、967.2mg(収率73%)の生成 物37を無色の発泡体として得た。TLC(シリカ;酢酸エチル)Rf=0.25。実施例63 N-[D,L-3- アミノ-3-ベンジル-ヘキサヒドロ-2-オキソ-アゼピン-1-アセチル]-L- アルギニナールエチルシクロール、二酢酸塩(38)またはD,L-α-ベンジル-ノルLe u(シクロ)Gly-L-アルギニナールエチルシクロール、二酢酸塩(38)の調製 37(960.2mg、1.54ミリモル)のエタノール、酢酸、水:4、1、1(100mL)溶液に 、10% Pd/C(480mg)を添加した。混合物をParrシェーカー装置で55PSIにて21時間 水素化し、濾過し、そして溶媒をエバポレートした。残渣をエタノール、アセト ニトリル:1、1中に溶解し、再びエバポレートし、そして減圧ポンプで24時間、 1mm Hg未満で減圧処理して、856.7mg(粗収率99%)の生成物38を黄色の発泡体とし て得た。TLC(シリカ;CH2Cl2、メタノール、濃NH4OH:20、10、2)Rf=0.40、0.3 5(2つの異性体)。実施例64 N-[D,L-3- アミノ-3-ベンジル-ヘキサヒドロ-2-オキソ-アゼピン-1-アセチル]-L- アルギニナール、ビストリフルオロ酢酸塩(39)またはD,L-α-ベンジル-ノルLeu( シクロ)Gly-L-アルギニナール-ビス-トリフルオロ酢酸(39)の調製 化合物38(840.0mg、1.49ミリモル)を室温にて50mLの3N HClに添加した。溶液 を3時間撹拌し、濾過し、そして濾液を、アセトニトリル/水(0.1% トリフルオロ 酢酸含有)の0%〜75%の勾配を用いる50×300mm C18カラムの逆相HPLCにより1時 間かけて精製し、そして348.2mg(収率36%)の生成物39を無色のアモルファス状の 固体として得た。RP/HPLC分析は、2つの異性体の生成物について5つのピーク を示した。理論分子量の416を質量分析により確認した。 実施例65から72(a)は、N-[(S)-3-N-フェニルエチルアミノ-2-オキソ-1-ピ ペリジンアセチル]-L-アルギニナール、ビス-トリフルオロ酢酸塩(47)の合成を 記載する。合成スキームを図12に示す。実施例65 (S)-3-[(tert- ブトキシカルボニル)アミノ]-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸、ベン ジルエステル(40)の調製 700mLの無水アセトニトリルおよび30mLの無水N,N-ジメチルホルムアミド中の2 1(20.0g、0.0735モル;実施例46を参照のこと)の懸濁液に、無水の粉末状K2CO3 (12.68g、0.0918モル)、続いて臭化ベンジル(13.81g、0.0808モル、9.61mL)を 添加した。混合物を撹拌し、そして6時間激しく還流し、冷却し、濾過し、そし てエバポレートした。残渣を、40%〜50% 酢酸エチル/ヘキサンの勾配系を用いて 溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、25.50g( 収率96%)の生成物40を淡黄色のオイルとして得た。TLC(シリカゲル;酢酸エチル /ヘキサン:1、1)Rf=0.35。実施例66 (S)-3- アミノ-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸、ベンジルエステルヒドロクロリド(4 1)の調製 化合物40(4.00g,0.0110モル)の酢酸エチル(10mL)溶液に、室温にて酢酸エチ ル(50mL、新しく調製した、0.25モル)中の5N HClを一度に添加した。溶液を3時 間撹拌し、溶媒をエバポレートし、CH2Cl2を添加し、そして溶媒を再びエバポレ ートした。残渣を減圧ポンプで24時間、1mm Hg未満で減圧処理して3.37g(およそ 定量的な粗収率)の生成物41を無色の発泡体として得た。TLC(シリカゲル;CH2Cl2 、メタノール、濃NH4OH:27:3:1))Rf=0.32。実施例67 (S)-3- フェニルエチルアミノ-2-オキソ-1-ピペリジン酢酸、ベンジルエステルヒ ドロクロリド(42)の調製 35mLの1、2-ジクロロエタン中の41(1.50g、5.02ミリモル)とフェニルアセトア ルデヒド(0.724g、 6.03ミリモル)との混合物に、トリエチルアミン(2.03g、 21 .1ミリモル、2.80mL)を添加した。室温で10分間撹拌した後、ナトリウムトリア セトキシボロハイドライド(1.49g、7.03ミリモル)を5分間かけて急速に添加した 。反応混合物を室温で15時間撹拌し、30mLの水でクエンチした。混合物を50mLの CH2Cl2で希釈し、そして有機相を分離し、30mLの飽和NaHCO3、30mLの水および30 mLのブラインで洗浄した。これをMgSO4上で乾燥し、濾過し、そしてエバポレー トした。残渣をCH2Cl2、エタノール:95、5で溶出するシリカゲル上のフラッシ ュクロマトグラフィーにより精製し、1.21g(収率66%)の生成物42を淡黄色のオイ ルとして得た;TLC(シリカゲル;CH2Cl2、エタノール:9、1):Rf=0.4。実施例68 (S)-3-[N-(tert- ブトキシカルボニル)-N-フェニルエチルアミノ]-2-オキソ-1-ピ ペリジン酢酸、ベンジルエステル(43)の調製 10mLのテトラヒドロフラン中の化合物42(1.19g、3.23ミリモル)と10mLの飽和N aHCO3溶液との混合物にジ-tert-ブチルジカーボネート(1.41g、6.47ミリモル)を 添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌し、150mLの酢酸エチルで希釈し、次いで 30mLの飽和NaHCO3溶液、30mLの1N HClおよび30mLのブラインで抽出した。これを MgSO4上で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。残渣をヘキサン、酢酸エ チル:2、1の勾配を用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、 そして1.06g(収率70%)の43を無色のオイルとして得た。TLC(シリカ;ヘキサン、 酢酸エチル:2、1):Rf=0.15。実施例69 (S)-3-[N-(tert- ブトキシカルボニル)-N-フェニルエチルアミノ]-2-オキソ-1-ピ ペリジン酢酸(44)の調製 43(1.06g、2.27ミリモル)のメタノール(35mL)溶液に、10% Pd/C触媒(127mg) を添加し、混合物をParrシェーカー装置で2時間、45PSIにて水素化した。溶液 を濾過し、エバポレートし、そして残渣を10時間、1mm Hg未満の減圧下での減圧 処理により乾燥し、0.836g(収率98%)の生成物44を無色の発泡体として得た。TLC (シリカ;CH2Cl2、メタノール、酢酸:27、3、1):Rf=0.40。実施例70 N-[(S)-3-[N-(tert- ブトキシカルボニル)-N-フェニルエチルアミノ]-2-オキソ-1 -ピペリジンアセチル]-Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール(45)の調 製 44(836.0mg、2.22ミリモル)の無水アセトニトリル(20mL)溶液に、N2存在下、 室温にてNg-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール(712.0mg、2.66ミリモル )、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(340.0mg、2.22ミリモル)および1-エ チル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(638.0mg、3 .33ミリモル)を添加した。混合物を10分間撹拌した後、N,N-ジイソプロピルエチ ルアミン(1.15g、8.88ミリモル、1.55mL)を添加し、そして得られた透明な淡褐 色の溶液を室温で18時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、そして残渣を150mL の酢酸エチル中に溶解し、25mLの1N HCl(2×)、25mLの飽和NaHCO3(2×)、25mLの 水、および25mLのブラインで抽出した。これをMgSO4上で乾燥し、濾過し、そし てエバポレートした。粗生成物をCH2Cl2、イソプロパノール:95、5を溶離液と して用いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、そして1.30 5g(収率99%)の生成物45を無色の発泡体として得た。TLC(シリカ;CH2Cl2、メタ ノール、濃NH4OH:25、5、1):Rf=0.65。実施例71 N-[(S)-3-[N-(tert- ブトキシカルボニル)-N-フェニルエチルアミノ]-2-オキソ-1 -ピペリジンアセチル]-L-アルギニナールエチルシクロール、トリフルオロ酢酸 塩(46)の調製 45(933.0mg、1.58ミリモル)のエタノール、酢酸、水:4、1、1(20mL)溶液に、 10% Pd/C(280mg)を添加した。混合物をParrシェーカー装置で20時間、45PSI にて水素化し、濾過し、そして溶媒をエバポレートした。残渣をアセトニトリル /水(0.1% トリフルオロ酢酸含有)の5%〜75%の勾配を用いる50×300mm C18カラ ムの逆相HPLCにより、1時間かけて精製し、そして668mg(収率64%)の生成物46を 無色のアモルファス状の固体として得た。TLC(シリカ;CH2Cl2、メタノール、濃 NH4OH:20、10、2):Rf=0.40。実施例72(a) N-[(S)-3-[N- フェニルエチルアミノ-2-オキソ-1-ピペリジンアセチル]-L-アルギ ニナール、ビストリフルオロ酢酸塩(47)の調製 化合物46(543.0mg、0.824ミリモル)を室温にて20mLの3N HClに添加した。溶液 を3時間撹拌し、濾過し、そして濾液をアセトニトリル/水(0.1% トリフルオロ 酢酸含有)の0%〜75%の勾配を用いる50×300mm C18カラムの逆相HPLCにより、1 時間かけて精製し、そして334.0mg(収率63%)の生成物47を無色のアモルファス状 の固体として得た。RP/HPLC分析は、生成物について3つのピークを示した。理 論分子量の416を質量分析により確認した。実施例72(b) N-[(S)-3N- フェニルプロピルアミノ-2-オキソ-1-ピペリジンアセチル]-L-アルギ ニナール、ビス-トリフルオロ酢酸塩の調製 3-フェニルプロピオンアルデヒドをフェニルアセトアルデヒドの代わりに用い たこと以外は、実施例67から72(a)における手順に従って表題化合物を合成 した。RP/HPLC分析は、生成物について3つのピークを示した。理論分子量の430 を質量分析により確認した。 実施例73から80は、N-[(S)-3-N-フェニルエチルアミノ-ヘキサヒドロ-2- オキソ-アゼピン-1-アセチル]-L-アルギニナール、ビストリフルオロ酢酸塩(56) の合成を記載する。合成スキームを図13に示す。実施例73 (S)-3-[(tert- ブトキシカルボニル)アミノ]-ヘキサヒドロ-2-オキソ-1-アゼピン 酢酸、エチルエステル(49)の調製 化合物48(4.57g、0.020モル、実施例27を参照のこと)の無水テトラヒドロフ ラン(100mL)溶液に、N2雰囲気下、室温にて、リチウムビス(トリメチルシリル) アミド(26.0mLの1M テトラヒドロン溶液、Aldrich、0.026モル)を急速に滴下し て、温度を約30°に維持した。溶液を15時間撹拌し、次いでエチルブロモアセテ ート(6.68g、0.040モル、4.44mL)の無水テトラヒドロフラン(10mL)溶液を急速に 添加して、温度を約32°に維持した。1時間の反応時間後、混合物を50mLの飽和 塩化アンモニウム溶液でクエンチし、400mLの酢酸エチルを用いて希釈し、そし て2×50mLの水および1×50mLのブラインを用いて抽出した。次いで、これをMgSO4 上で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。この粗生成物を2:1ヘキサン/ 酢酸エチルを用いて溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによ り精製し、5.23g(収率83%)の生成物49を粘稠な黄色のオイルとして得た。TLC(シ リカゲル;酢酸エチル、ヘキサン:1、1):Rf=0.4。分。実施例74 (S)-3- アミノ-ヘキサヒドロ-2-オキソ-1-アゼピン酢酸、エチルエステルヒドロ クロリド(50)の調製 49(3.143g、0.0100モル)のエタノール(20mL)溶液に、0℃にて、エタノール(2 7.0mL、0.32モル)中の12N HClを一度に添加した。溶液を0°にて5分間撹拌し 、次いで室温で1時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、無水アセトニトリル(1 00mL)を添加し、そして溶媒を再びエバポレートした。残渣を減圧ポンプで20時 間1mm Hg未満にて減圧処理して、2.410g(収率96%)の生成物50を淡黄色の発泡体 として得た。TLC(シリカゲル;CH2Cl2、メタノール、濃NH4OH:25、5、1):Rf= 0.63。実施例75 (S)-3- フェニルエチルアミノ-ヘキサヒドロ-2-オキソ-アゼピン酢酸、エチルエ ステル(51)の調製 170mLの1,2-ジクロロエタン中の50(6.00g、23.9ミリモル)とフェニルアセト アルデヒド(4.21g、35.0ミリモル、4.1mL)との混合物に、トリエチルアミン(9.6 7g、95.6ミリモル、13.3mL)を添加した。室温にて10分間撹拌した後、ナトリウ ムトリアセトキシボロヒドリド(7.09g、33.5ミリモル)を15分間かけて何回か分 けて急速に添加した。反応混合物を室温にて21時間撹拌し、そして140mLの水で クエンチした。混合物を170mLのCH2Cl2を用いて希釈し、そして有機相を分離し 、150mLの飽和NaHCO3、150mLの水、および150mLのブラインで洗浄した。これを 、MgSO4上に乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。残渣をCH2Cl2、エタノ ール:97、3を用いて溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーに より精製し、5.22g(収率69%)の生成物51を淡黄色のオイルとして得た。TLC(シリ カゲル;CH2Cl2、メタノール、濃NH4OH:27、3、1):Rf=0.55。実施例76 (S)-3-[N-(tert- ブトキシカルボニル)-N-フェニルエチルアミノ]-ヘキサヒドロ- 2-オキソ-アゼピン酢酸、エチルエステル(52)の調製 50mLのテトラヒドロフラン中の51(5.22g、16.4ミリモル)と50mLの飽和NaHCO3 溶液との混合物に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(7.16g、32.8ミリモル)を添 加した。混合物を室温にて2時間撹拌し、350mLの酢酸エチルで希釈し、次いで50 mLの飽和NaHCO3溶液、50mLの1N HClおよび50mLのブラインで抽出した。次いで、 これをMgSO4上で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。残渣をヘキサン、 酢酸エチル:2、1を溶離液として用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィ ーで精製し、そして5.77g(収率84%)の52を淡黄色のオイルとして得た。TLC(シリ カ;CH2Cl2、イソプロパノール:95、5):Rf=0.45。実施例77 (S)-3-[N-(tert- ブトキシカルボニル)-N-フェニルエチルアミノ]-ヘキサヒドロ- 2-オキソ-アゼピン酢酸(53)の調製 52(5.77g、13.8ミリモル)のエタノール(70mL)溶液に、室温にて1M LiOH溶液(3 1.0mL、31.0ミリモル)を添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。Dowex 50X8-4 00(H+型、15.0g)を添加し、そして15分間撹拌した後、樹脂を濾過し、新しいエ タノール、水:1、1で洗浄し、そして濾液をエバポレートした。残渣を時折穏や かに加熱して、20時間、1mm Hg未満の高減圧下にて減圧処理し、5.08g(収率94%) の生成物53を無色のアモルファス状の固体として得た。TLC(シリカ;CH2Cl2、メ タノール、酢酸:27、3、1):Rf=0.5。実施例78 N-[(S)-3-[N-(tert- ブトキシカルボニル)-N-フェニルエチルアミノ]-ヘキサヒド ロ-2-オキソ-アゼピン-1-アセチル]-Ng-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロ ール(54)の調製 53(1.50g、3.84ミリモル)の無水アセトニトリル(40mL)溶液に、N2存在下、室 温にてNg-ニトロ-L-アルギニナールエチルシクロール(1.34g、4.99ミリモル)、1 -ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.52g、3.84ミリモル)および1-エチル-3 -(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロリド(1.10g、5.76ミリ モル)を添加した。この混合物を15分間撹拌した後、N,N-ジイソプロピルエチル アミン(1.99g、15.4ミリモル、2.68mL)を添加し、そして得られた透明な淡褐色 の溶液を室温で22時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、そして残渣を300mLの 酢酸エチル中に溶解し、25mLの1N HCl(2×)、25mLの飽和NaHCO3(2×)および25mL のブラインで抽出し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートした。粗 生成物をCH2Cl2、エタノール:98、2から96、4の勾配系を用いて溶出するシリカ ゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、そして1.64g(収率71%)の 生成物54を無色の発泡体として得た。TLC(シリカ;CH2Cl2、メタノール、濃NH4O H:25、5、1):Rf=0.7。実施例79 N-[(S)-3-[N-(tert- ブトキシカルボニル)-N-フェニルエチルアミノ]-ヘキサヒド ロ-2-オキソ-アゼピン-1-アセチル]-L-アルギニナールエチルシクロール、酢酸 塩(55)の調製 54(1.64g、2.72ミリモル)のエタノール、酢酸、水:4、1、1(30mL)溶液に、10 % Pd/C(250mg)を添加した。この混合物をParrシェーカー装置で19時間、45PSI にて水素化した。さらなる10% Pd/C(1.00g)を添加し、そして水素化をさらに21 時間続けた。溶液を濾過し、そして溶媒をエバポレートした。残渣を無水アセト ニトリル中に溶解し、そして再びエバポレートした。残渣を24時間、1mm Hg未満 の高減圧下にて減圧処理し、そして1.75g(およそ定量的な粗収率)の生成物55を 無色のアモルファス状の固体として得た。TLC(シリカ;CH2Cl2、メタノール、濃 NH4OH:20、10、2)Rf=0.45。実施例80 N-[(S)-3-[N- フェニルエチルアミノ-ヘキサヒドロ-2-オキソ-アゼピン-1-アセチ ル]-L-アルギニナール、ビス-トリフルオロ酢酸塩(56)の調製 化合物55(1.46g、2.36ミリモル)を、室温にて50mLの3N HClに添加した。溶液 を3.5時間撹拌し、濾過し、そして濾液をアセトニトリル/水(0.1% トリフルオ ロ酢酸含有)の0%〜15%の勾配を用いる50×300mm C18カラムの逆相HPLCにより、 1時間かけて精製し、そして1.19g(収率77%)の生成物56を無色のアモルファス状 の固体として得た。RP/HPLC分析は、生成物について3つのピークを示した。理 論分子量の430を質量分析により確認した。実施例81 (S)-3- アミノ-2-オキソピペリジン-1-酢酸、ベンジルエステルヒドロクロリドと スルホニルまたはスルファモイルクロリドとの反応の一般的手順 実施例66の化合物(8.96g、0.030モル)の乾燥アセトニトリル(300mL)溶液に 、実施例35に挙げられる適切なスルホニルまたはスルファモイルクロリド(0.0 33)を添加し、そしてこの溶液をN2存在下で、0℃まで冷却する。25mLの乾燥ア セトニトリル中に溶解したトリエチルアミン(6.68g、0.066モル、9.20mL)の溶液 を滴下して、温度を5℃未満に維持する。得られた混合物を1時間0℃にて撹拌 し、次いで室温で約2時間〜約20時間撹拌し、濾過し、そして溶媒を減圧下でエ バポレートする。残渣をジクロロメタンとジクロロメタン中の10%〜約50%の酢酸 エチルとの勾配系を用いるシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより 精製し、生成物を得、TLC(シリカゲル)により純度を判断する。 この方法および実施例35に挙げられる出発物質を用いて、以下に示される式 を有する中間体(実施例35中のように定義されるRを有する)を作成する: 実施例82 本発明の化合物の調製の一般的手順 実施例31から34に概説される4工程のプロトコル(水素化、カップリング 、水素化および加水分解)に続いて、実施例81の中間体を、(トリフルオロ酢酸 塩として)本発明の以下の化合物を合成するために用いた: 実施例83 (S)-3- アミノ2-オキソヘキサヒドロ-1-アゼピン酢酸、ベンジルエステル塩酸塩 とホスホノクロリデート誘導体との反応の一般的手順 以下に挙げられる置換ホスホノクロリデートを文献(H.J.Musiol、F.Grams 、S.Rudolph-BohnerおよびL.Moroder、J.Org.Chem.、59:6144-6146(1994) ならびにこれらに引用された文献を参照のこと)に記載の方法により調製する。 実施例29の化合物(9.38g、0.030モル)の乾燥アセトニトリル(300mL)溶液に、 以下に挙げる適切なホスホノクロリデート誘導体(0.033モル)を添加し、そして 溶液をN2存在下で、0℃まで冷却する。乾燥アセトニトリル(25mL)中に溶解した トリエチルアミン(6.68g、0.066モル、9.20mL)の溶液を滴下して、温度を5℃未 満に維持する。得られた混合物を1時間0℃にて撹拌し、次いで室温で約2時間 〜約20時間撹拌し、濾過し、そして溶媒を減圧下でエバポレートする。残渣を、 ジクロロメタンとジクロロメタン中の10%〜約50%の酢酸エチルとの勾配系を用い るシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、生成物を得、 TLC(シリカゲル)により純度を判断する。 この方法および以下に挙げられる出発物質を用いて、以下に示される式を有す る中間体を作成する: 実施例84 本発明の化合物の調製のための一般手順 実施例31から34に概説される4工程のプロトコル(水素化、カップリング 、水素化および加水分解)に続いて、実施例83の中間体を、(トリフルオロ酢酸 塩として)本発明の以下の化合物を合成するために用いる: 実施例A インビトロトロンビン阻害アッセイにおける化合物の動力学的分析 以後BzlSO2-ノルVal(シクロ)-Gly-Arg-alと呼ぶ実施例8の化合物、および以 後N-(BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールと呼ぶ実施例34の化合物が 、トロンビン触媒活性のインヒビターとして作用する能力を、その阻害定数Kiを 測定することにより評価した。 酵素活性は、Pentapharm Ltd.から購入した、発色基質 Pefachrome t-PA(CH3 SO2-D-ヘキサヒドロチロシン-グリシル-L-アルギニン-p-ニトロアニリド)を用い て測定した。この基質は、使用前に脱イオン水中で再構成した。精製ヒトαトロ ンビン(3000 U/mgの比活性)は、Enzyme Research Laboratories,Inc.から購入 した。すべてのアッセイで用いられた緩衝液は、HBSA(10 mM HEPES、pH7.5、150 mM 塩化ナトリウム、0.1%ウシ血清アルブミン)であった。 Ki測定のためのアッセイは、Corningのマイクロタイタープレートの適切なウ ェル中で、50マイクロリットルのHBSA、50マイクロリットルの所定濃度(HBSAで 希釈)の試験化合物(またはV0(阻害されない速度)測定についてはHBSA単独)、お よび50マイクロリットルの発色基質(250 mM、5×Km)を組み合わせることにより 行った。0時間目に、HBSAで希釈した50マイクロリットルのαトロンビンを、20 0マイクロリットルの全容量中で0.5 nMの最終濃度となるようにウェルに添加し Microplate Readerを用いて405nmにおける吸光度の変化により測定した。試験化 合物のKi値は、40分にわたって測定された定常状態速度(Vs)を用い、Williamsお よびMorrison,Methods in Enzymology、63:437(1979)により開発された関係式 を用いて決定した。基質の加水分解の程度は、このアッセイの間5%を超えなか った。 以下の表1は、BzlSO2-ノルVal(シクロ)-Gly-Arg-al、およびN-(BnSO2-ノルLe u(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールのKi値を示す。このデータは、ヒトαトロン ビンの強力なインビトロインヒビターとしてのこれら化合物の有用性を示してい る。 実施例B 特異性測定のためのインビトロ酵素アッセイ 本発明の化合物がトロンビン触媒活性の選択的インヒビターとして作用する能 力を評価したがこれは、この酵素の活性を50%阻害した試験化合物の濃度(IC50) を測定すること、およびこの値を、以下の関連するセリンプロテアーゼのいくつ かのまたはすべてについて測定されたIC50と比較することにより評価した:組換 え組織プラスミノーゲンアクチベーター(rt-PA)、プラスミン、活性化プロテイ ンC(aPC)、キモトリプシンおよびトリプシン。 すべてのアッセイに用いられた緩衝液は、HBSA(10 mM HEPES、pH 7.5、150mM 塩化ナトリウム、0.1%ウシ血清アルブミン)であった。IC50測定のためのアッセ イは、Corningのマイクロタイタープレートの適切なウェル中で、50マイクロリ ットルのHBSA、50マイクロリットルの所定濃度(広範な濃度範囲をカバーする、H BSAで希釈)の試験化合物(またはV0(阻害されない速度)測定についてはHBSA単独) 、および50マイクロリットルのHBSA希釈酵素を組み合わせることにより行った。 室温で30分間インキュベーションした後、50マイクロリットルの以下の所定濃度 の基質をウェルに添加し、最終全容量を200マイクロリットルとした。発色基質 加 を用いて405nmにおける吸光度の変化により測定したが、その間5%を超えない 添加基質が利用された。加水分解初期速度の50%減少を生じた添加インヒビター の濃度をIC50値と定義した。 1.トロンビン(fIIa)アッセイ 酵素活性は、Pentapharm Ltd.から購入した、発色基質 Pefachrome t-PA(CH3 SO2-D-ヘキサヒドロチロシン-グリシル-L-アルギニン-p-ニトロアニリン)を用い て測定した。この基質は、使用前に脱イオン水中で再構成した。精製ヒトαトロ ンビンは、Enzyme Research Laboratories,Inc.から購入した。すべてのアッ セイで用いられた緩衝液は、HBSA(10 mM HEPES、pH7.5、150mM 塩化ナトリウム 、0.1%ウシ血清アルブミン)であった。 IC50測定は、HBSA(50μL)、αトロンビン(50μL)およびインヒビター(50μL)( 広範な濃度範囲をカバーする)を、適切なウエル中で組み合わせ、そして基質Pef achrome t-PA(50μL)を添加する前に室温で30分間インキュベートして行った。 icroplate Readerを用いて405nmにおける吸光度の変化により測定したが、その 間5%を超えない添加基質が利用された。加水分解初期速度の50%減少を生じた 添加インヒビターの濃度をIC50値と定義した。 2.組換え組織プラスミノーゲンアクチベーター(rt-PA) rt-PA触媒活性は、Pentapharm Ltd.から購入した、基質 Pefachrome t-PA(CH3 SO2-D-ヘキサヒドロチロシン-グリシル-L-アルギニン-p-ニトロアニリド)を用 いて測定した。この基質は、アッセイ前に、脱イオン水中で作成し、次いでHBSA で ntech Inc.から購入した。この酵素は、アッセイ前に、脱イオン水中で再構成し 、そしてHBSAで希釈し、アッセイでの最終濃度は1.0 nMであった。 3.プラスミンアッセイ プラスミン触媒活性は、Kabi Diagnosticaから購入した、発色基質 S-2251(D- バリル-L-ロイシル-L-リジン-p-ニトロアニリド)を用いて測定した。この基質は 、アッセイ前に、脱イオン水中で作成し、次いでHBSAで希釈し、最終濃度は300 μM(Kmの約2.5倍)であった。精製ヒトプラスミンは、Enzyme Research Laborato ries,Inc.から購入した。この酵素は、アッセイ前にHBSAで希釈し、アッセイ での 最終濃度は1.0 nMであった。 4.活性化プロテインC(aPC) aPC触媒活性は、Pentapharm Ltd.から購入した、発色基質 Pefachrome PC(δ- カルボベンズロキシ(carbobenzloxy)-D-リジン-L-プロリル-L-アルギニン-p-ニ トロアニリド)を用いて測定した。この基質は、アッセイ前に、脱イオン水中で 作成し、次いでHBSAで希釈し、最終濃度は250μM(Kmの約3倍)であった。精製ヒ トaPCは、Hematologic Technologies,Inc.から購入した。この酵素は、アッセ イ前にHBSAで希釈し、アッセイでの最終濃度は1.0 nMであった。 5.キモトリプシン キモトリプシン触媒活性は、Kabi Diagnosticaから購入した、発色基質 S-258 6(メトキシ-スクシニル-L-アルギニン-L-プロリル-L-チロシル-p-ニトロアニリ ド)を用いて測定した。この基質は、アッセイ前に、脱イオン水中で作成し、次 いでHBSAで希釈し、最終濃度は100μM(Kmの約9倍)であった。精製(3×結晶化 ;CDI)ウシ膵臓α-キモトリプシンは、Worthington Biochemlcal Corp.から購 入した。この酵素は、アッセイ前に脱イオン水で再構成し、HBSAで希釈し、アッ セイでの最終濃度は1.0 nMであった。 6.トリプシン トリプシン触媒活性は、Kabi Diagnosticaから購入した、発色基質 S-2222(ベ ンゾイル-L-イソロイシン-L-グルタミン酸-(γ-メチルエステル)-L-アルギニン- p-ニトロアニリド)を用いて測定した。この基質は、アッセイ前に、脱イオン水 中で作成し、次いでHBSAで希釈し、最終濃度は250μM(Kmの約4倍)であった。精 製(3×結晶化;TRL3)ウシ膵臓トリプシンは、Worthington Biochemical Corp. から購入した。この酵素は、アッセイ前に脱イオン水で再構成し、HBSAで希釈し 、アッセイでの最終濃度は0.5 nMであった。 7.Xa 因子 Xa因子触媒活性は、Kabi Pharmacia Hepar,Inc.(Franklin,OH)から購入し た、発色基質 S-2765(N-ベンジルオキシカルボニル-D-アルギニン-L-グリシン-L -アルギニン-p-ニトロアニリン)を用いて測定した。すべての基質は、使用前に 、脱イオン水中で再構築した。S-2765の最終濃度は250μM(Kmの約5倍)であった 。精製ヒト X 因子は、Enzyme Research Laboratories,Inc.(South Bend,IN) から購入し、そしてそれから、Bock,P.E.,Craig,P.A.,Olson,S.T.,および Singh,P.Arch.Biochem.Biophys.273:375-388(1989)に記載のようにXa因子 (FXa)を活性化し、調製した。 8.結果 表2は、上記で列挙した酵素の測定IC50値を掲げ、そしてこれらの関連セリン プロテアーゼと比較したαトロンビンの阻害についての高い程度の特異性を示す 。 以下の表3は、トロンビン、fXaおよびトリプシンに関して、変化し得るR1お よびX基ならびに環サイズを有する、本発明の化合物の特異性を示す。このデー タは、化合物のトロンビン特異性を示す。 実施例C 化合物のラットおよびヒト血漿におけるエクスビボ抗凝固効果 BzlSO2-ノルVal(シクロ)-Gly-Arg-al(実施例8)、およびN-(BnSO2-ノルLeu(シ クロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施例34)のエクスビボ抗凝固効果を、プールし た正常ヒトおよびラット血漿を用い、添加したインヒビターの広範な濃度範囲に わたって、活性化された部分的なトロンボプラスチン時間(APTT)の延長を測定す ることにより測定した。 新鮮な凍結したクエン酸塩加のプールされた正常ヒト血漿を、George King Bi omedical,Overland Park,KA.から購入した。プールされた正常ラット血漿は、 標準的手順を用いて麻酔ラットから採集したクエン酸塩加の全血から調製した。 血漿を急速凍結し、そして使用するまで-80℃で貯蔵した。 APTTの測定は、Coag-A-Mate RA4自動化coagulometer(General Diagnostics,O rganon Technica,Oklahoma City,OK)を用い、製造業者の指示に従って、自動 化APTT試薬(Organon Technica,Durham,NC)を凝固の開始剤として用いて行った 。このアッセイは、急速に解凍した血漿中に試験化合物を連続希釈し、次いでア ッセイ回転体(assay carousel)のウェルに200マイクロリットル添加することに より行った。図5および7に示されるように、BzlSO2-ノルVal(シクロ)-Gly-Arg -al、およびN-(BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナールは、それぞれ、 ラットおよびヒト血漿の両方で用量に依存する様式でAPTTを延長し、哺乳動物の 両方の種における抗凝固活性効果を示した。実施例D 血栓症の実験ラットモデルにおける化合物の抗血栓能の評価 BzlSO2-ノルVal(シクロ)-Gly-Arg-al(実施例8)、およびN-(BnSO2-ノルLeu(シ クロ)-Gly)-L-アルギニナール(実施例34)の抗血栓(血栓形成の防止)特性を、以 下の確立された急性血管血栓症の実験モデルを用いて評価した。 1.FeCl3 誘導血小板依存動脈血栓症のラットモデル これは、血小板依存性の動脈血栓症の良く特徴付けられたモデルで、直接的な トロンビンインヒビターのような潜在的な抗血栓化合物の評価に用いられている 。Kurz,K.D.,Main,B.W.,およびSandusky,G.E.,Thromb.Res.,60:269-28 0(1990)。このモデルでは、血小板が豊富な閉塞血栓が、濾紙片に吸収させたFeC l3の新鮮溶液で局所的に処置されたラット頚動脈のセグメントで形成される。Fe Cl3が動脈の処置されたセグメント中に拡散し、そして影響された血管表面の内 皮の剥離(de-endothelialization)を引き起こすと考えられている。このことに より、血液を内皮下構造に曝し、つぎに、血小板付着、トロンビン形成および血 小板凝集を引き起こし、閉塞血栓を形成する。FeCl3の適用に続く閉塞血栓形成 の発生に対する試験化合物の効果は、超音波フロートメトリーによりモニターさ れ、 そして第1の終点として用いられる。頚動脈血液流を測定するためのフロートメ トリーの使用は、血餅形成の熱的検出が用いられた当初の手順の改変法である。 Kurz,K.D.,Main,B.W.,およびSandusky,G.E.,Thromb.Res.,60:269-280( 1990)。 雄のHarlan Sprague Dawleyラット(420-450 g)を、使用前に、少なくとも72時 間順化させ、そして水は自由に摂取させて手術前12時間絶食させた。Nembutalで 麻酔し、次いで血圧のモニター、薬剤および麻酔薬送達のためにカテーテルを挿 入して動物を準備した。左頚動脈を、正中線頚部切断次いで平滑解剖および拡大 技法をなすことにより単離し、血管の2cmセグメントを頚動脈鞘から分離した。 絹の縫合糸を、単離された血管の近位端および遠位端の下に挿入し、血管の近位 端周囲に超音波フロープローブ(Transonic)配置のための間隙を提供する。次い でこのプローブを据えつけアームで固定する。 手術後、動物を、コントロール群(生理食塩水)または試験化合物(BzlSO2-ノル Val(シクロ)-Gly-Arg-alまたはN-(BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナー ル)を用いた処置群のいずれかに、1用量あたり、1群あたり、少なくとも6匹 の動物で無作為に分けた。試験化合物は、フロープローブの配置後でトロンボゲ ン形成性刺激の5分前に、表3に概要を述べた用量で単回の静脈内ボーラスとし て投与した。t=0で、10マイクロリットルの新鮮なFeCl3の35%溶液(水で調製)を 浸した直径3mmの濾紙片(Whatman #3)を、フロープローブの遠位方向にある単 離された頚動脈のセグメントに付与した。血圧、血流、心拍、および呼吸を60分 間モニターした。 閉塞の発生(血流がゼロになるとして定義される)を第1の終点として記録した 。 2.結果 このインビボモデルにおいて血栓形成を防ぐ抗血栓薬剤としてのBzlSO2-ノルV al(シクロ)-Gly-Arg-alおよびN-(BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナー ルの効果は、以下の表4および5に示されるように、血栓閉塞の発生の減少によ り示される。 このモデルで血栓閉塞の50%を防ぐ有効用量(ED50)は、上記のデータから閉塞 の発生を投与された用量に対してプロットすることにより決定され得る。このこ とで、BzlSO2-ノルVal(シクロ)-Gly-Arg-alおよびN-(BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gl y)-L-アルギニナールの抗血栓効力を、上記のようにこのモデルで同様に評価さ れた他の抗血栓薬剤と直接比較することが可能となる。表6に、本願発明の化合 物と比較した、いくつかの周知の抗血栓薬剤のこのモデルにおけるED50値を列挙 する。 表6に示されるデータは、この実験モデルで閉塞性血栓形成の防止における本 発明の化合物の有効性を明瞭に示す。このデータとヒト血栓症の防止との関連性 は、この表に列挙された他の抗凝固薬剤に対する比較から推断され得る。これら の抗凝固薬剤は、この実験モデルにおいて同様の方法で評価され、そして以下の 援用文献に記載されるように、臨床的に血栓形成の防止で抗血栓効力が示されて いる:ヘパリン-Hirsh,J.N.Engl.J.Med.,324:1565-1574(1992)、Cairns,J .A.ら、Chest,102:456S-481S(1992);アルガトロバン-Gold,H.K.ら、J.Am.C oll.Cardiol.,21:1039-1047(1993);およびHirulogTM-Sharma,G.V.R.K.ら 、Am.J.Cardiol.,72:1357-1360(1993)およびLidon,R.M.ら、Circulation,88 :1495-1501(1993)。本発明の化合物と、臨床的に有効な抗血栓薬剤である標準 ヘパリン、アルガトロバン、およびHirulogtmとの実験血栓症の同一齧歯類モデ ルにおけるインビボ比較は、実施例Cの上記のラットおよびヒトの血漿の両方で 示された本発明の化合物の抗凝固効果とともに、当業者がこの化合物がヒトにお いて効果的な抗血栓薬剤であると結論するに至らしめる。実施例E 化合物の経口活性 実施例34の化合物の薬理力学的および薬動力学的バラメーターを、イヌにおい て経口投与した後に評価した。ビーグル成犬(9-12 kg)を標準のケージに個別に 収容し、そして標準の保証市販餌および水道水を随意に与えた。イヌに、55mlの 脱イオン水中の20mg/kgの経口用量の試験化合物を、胃チューブで投与し、次い で水ですすいだ。別のプロトコールでは、5mg/kgの試験化合物を、5mlの0.9% の塩化ナトリウムで、内在する伏在静脈(saphenous vein)カテーテルを通じて迅 速ボーラス静脈注射により投与した。同じイヌを投与の両方の経路に用い、異な るプロトコールに対しては、イヌの使用の間には、1週間のウォッシュアウト期 間で用いた。 血液試料は、実験期間の間、クエン酸ナトリウム(0.38%最終濃度)を抗凝固剤 として用いて(9容量の血液に対して1容量のクエン酸ナトリウム)頭側静脈から 採取した。抗凝固剤と混合した後、血液試料の各々は、氷と水とのスラリーに浸 漬することにより即座に冷却した。血漿は、採取後10分以内に遠心分離(4℃、2 400rpm、10分)により分離し、次いで、冷却管に移し、そして分析まで-70℃で保 存した。 試験化合物の血液レベルを、血漿から化合物を抽出し、HPLCにより分離し、そ して蛍光発色性官能基でポストカラム誘導体化することにより測定した。血液の 凝固時間は、APTTアッセイを用いて測定した。このアッセイは、試験化合物によ る活性化された部分的トロンボプラスチン時間(APTT)の延長を測定する。新鮮凍 結プール正常クエン酸塩化ヒト血漿を、George King Biomedical,Overland Par k,KS.から購入した。APTTの測定は、Coag-A-Mate RA4自動化coagulometer(Gene ral Diagnostics,Organon Technica,Oklahoma City,OK)を用い、製造者の指 ica,Durham,NC)を用いて行った。このアッセイは、急速に解凍した血漿中に各 血液サンプルの連続希釈液を作成し、次いでアッセイ回転体のウエルに200マイ クロリットルのAPTT試薬を添加することにより行った。 経口経路により投与された試験化合物の全身生体利用性は、静脈内注射、およ び経口投与後のAUC値(血液中の化合物の経時レベルを示す曲線下の面積)を比較 することにより計算した。全体で、投与された試験化合物は、用量の違いについ て補正がなされた後、約66%の生体利用性値(経口AUCの静注AUCに対する比)を示 した。さらに、実施例34の試験化合物は、イヌにより急速に吸収されて、経口投 与(両用量とも)の20〜30分以内に有意なAPTTの上昇が起こり、そして2時間まで の間高いままであった。化合物の血液レベルは、投与後30〜40分に最大レベルに 達した。データは、試験化合物の血漿レベルと、APTTにより測定した場合の抗凝 固活性との間の良好な相関関係(r2=0.64)を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,US,UZ,VN (72)発明者 アーデッキー, ロバート ジェイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92024, エンシニタス,クレスト ドライブ 571 (72)発明者 ナット, ルース エフ. アメリカ合衆国 ニューメキシコ 87501, サンタフェ,コリブリ ティエラ 4 (72)発明者 リプカ, ウイリアム チャールズ アメリカ合衆国 カリフォルニア 92121, サンディエゴ,レッド ロック ドライ ブ 10819 (72)発明者 ロウレイ, デイビッド シー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92024, エンシニタス,コーニッシュ ストリー ト 517 (72)発明者 リム−ウィルビー, マルガレッタ エ ス. エル. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92037, ラ ホヤ,ビア マロルカ 8451−36 (72)発明者 ブランク, テレンス ケイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92109, サンディエゴ,クインシー 4949

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の式の化合物、およびその薬学的に受容可能な塩: ここで、 (a)Xは、-S(O)2-、-N(R')-S(O)2-、-C(=O)-、-OC(=O)-、-NH-C(=O)-、-P(O )(R")-、および直接結合からなる群から選択され、ここでR'は水素、1から約4 炭素原子のアルキル、約6から約14炭素原子のアリール、または約6から約16炭 素原子のアラルキルであり、そしてR"は、NR'、OR'、R'、またはSR'であり、但 しR"はNH、OH、H、またはSHではない、そして; (b)R1は以下からなる群から選択される: (1)1から約12炭素原子のアルキル、 (2)約5から約8炭素原子の環式アルキルで置換された1から約3炭素原 子のアルキルであって、該環式アルキルが必要に応じて環炭素においてヒドロキ シル、アミノ、グアニジノ、アミジノ、あるいはそれぞれ1から約3炭素のアル コキシルまたはアルキルで置換される、アルキル、 (3)3から約15炭素原子の環式アルキルであって、必要に応じて環炭素に おいてヒドロキシル、アミノ、グアニジノ、アミジノ、あるいはそれぞれ1から 約3炭素のアルコキシルまたはアルキルで置換される、環式アルキル、 (4)4から約10環原子のヘテロシクロアルキルであって、該環原子は、炭 素およびヘテロ原子から選択され、ここで該ヘテロ原子は、酸素、窒素、および S(O)iからなる群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じ て環炭素においてヒドロキシル、それぞれ1から約3炭素のアルコキシルまたは アルキル、アミノ、グアニジノ、あるいはアミジノで置換される、ヘテロシクロ アルキル、 (5)4から約10環原子のヘテロシクロであって、該環原子は、炭素および ヘテロ原子から選択され、ここで該ヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iか らなる群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じて環炭 素においてヒドロキシル、それぞれ1から約3炭素のアルコキシルまたはアルキ ル、アミノ、グアニジノ、あるいはアミジノで置換される、ヘテロシクロ、 (6)約3から約6炭素原子のアルケニルであって、必要に応じて約5から 約8炭素原子の環式アルキルで置換されており、該環式アルキルが必要に応じて 環炭素においてヒドロキシル、アミノ、グアニジノ、アミジノ、あるいはそれぞ れ1から約3炭素のアルコキシルまたはアルキルで置換される、アルケニル、 (7)約6から約14炭素原子のアリールであって、必要に応じてそれぞれY1 、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、アリール、 (8)5から14原子のヘテロアリールであって、該環原子は、炭素およびヘ テロ原子から選択され、ここで該ヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iから なる群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じてそれぞ れY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、ヘテロア リール、 (9)約7から約15炭素原子のアラルキルであって、必要に応じてアリール 環においてそれぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換 される、アラルキル、 (10)6から11原子のヘテロアラルキルであって、該環原子は、炭素および ヘテロ原子から選択され、ここで該ヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)iか らなる群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じてそれ ぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、ヘテロ アラルキル、 (11)約8から約15炭素原子のアラルケニルであって、必要に応じてアリー ル環においてそれぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置 換される、アラルケニル、 (12)7から12原子のヘテロアラルケニルであって、該環原子は、炭素およ びヘテロ原子から選択され、ここで該ヘテロ原子は、酸素、窒素、およびS(O)i からなる群から選択され、ここでiは0、1、または2であり、必要に応じてそ れぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置換される、ヘテ ロアラルケニル、 (17)1から約12炭素原子のパーフルオロアルキル、 (18)約6から約14炭素原子のパーフルオロアリール、 (19)約7から約15炭素原子のパーフルオロアラルキル、 (20)水素、および る5から7員複素環であり、ここでVは、-CH2-、-O-、-S(=O)-、-S(O)2-、また は-S-である、そして ここで、Y1、Y2、およびY3は、 (i) 水素、ハロゲン、シアノ、テトラゾリル、アミノグアニジノ、アミジ ノ、メチルアミノ、およびメチルグアニジノ、-CF3、-CF2H、-CF2CF3、-CH(CF3)2 、-C(OH)(CF3)2、-OCF3、-OCF2CF3、-OC(O)NH2、-OC(O)NHZ1、-OC(O)NZ1Z2、-N HC(O)Z1、-NHC(O)NH2、-NHC(O)NHZ1、-NHC(O)NZ1Z2、-C(O)OH、-C(O)NH2、-C(O) NHZ1、-C(O)OZ1、-P(O)3H、-P(O)3H2、-P(O)3(Z1)2、-S(O)3H、-S(O)mZ1、-Z1、 -OZ1、-OH、-NH2、-NHZ1、および-NZ1Z2からなる群から独立して選択され、ここ でmは、0、1、または2であり、そしてZ1およびZ2は、1から約12炭素原子の アルキル、約6から約14炭素原子のアリール、1から約9炭素原子を有する約5 から約14原子のヘテロアリール、約7から約15炭素原子のアラルキル、および約 3から約9炭素原子を有する約6から約11原子のヘテロアラルキルからなる群か ら独立して選択される、または (ii) Y1およびY2は、一緒になって-OC(Z3)(Z4)O-となるように選択され、 ここでZ3およびZ4は、水素、1から約12炭素原子のアルキル、約6から約14炭素 原子のアリール、1から約9炭素原子を有する約5から約14原子のヘテロアリー ル、約7から約15炭素原子のアラルキル、および約3から約9炭素原子を有する 約6から約11原子のヘテロアラルキルからなる群から独立して選択される、 (c)Qは、-(CH2)n-(ここでnは1から4までの整数である)または-(CH2)q R4-(ここでqは1または2であり、そしてR4は-S(O)p-、-O-、-N(R5)-であり、 ここでpは0、1、または2であり、そしてR5は、水素、1から4炭素原子のア ルキル、および1から4炭素原子のアシルからなる群から選択される)である; (d)R2は、水素、1から4炭素原子のアルキル、または2から4炭素原子の アルケニルからなる群から選択される;そして 2.Xが、直接結合、-SO2-、-NH-S(O)2-、および-N(R')-S(O)2-からなる群から 選択される、請求項1に記載の化合物。 3.Xが直接結合または-SO2-である、請求項2に記載の化合物。 4.R1が、アルキル、アラルキル、およびアリール基からなる群から選択される 、請求項1に記載の化合物。 5.R1が、置換または非置換フェニルまたはナフチルからなる群から選択される 、請求項4に記載の化合物。 6.R1が、-C(O)OH、-C(O)OZ1、-CH3、-OCH3、および-CF3からなる群から選択さ れる置換基で置換される、請求項5に記載の化合物。 7.R1がアラルキル基である、請求項4に記載の化合物。 8.R1が、置換または非置換ベンジル基である、請求項7に記載の化合物。 9.R1が、シクロヘキシルまたはシクロヘキシルメチルである、請求項8に記載 の化合物。 10.Qが、-(CH2)2-または-(CH2)3-である、請求項1に記載の化合物。 11.R2が水素である、請求項1に記載の化合物。 12.Yが、以下からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物: (a)水素、 (b)フェニル-(CH2)i-、ここでiは0から3の整数であり、そして該フェ ニルは、必要に応じてそれぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、ま たは三置換される、 (c)ヘテロアリール-(CH2)i-、ここでiは0から3の整数であり、そして 該ヘテロアリールは、必要に応じてそれぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換 、二置換、または三置換される、 (d)ヘテロシクロアルキル-(CH2)i-、ここでiは0から3の整数であり、 そして該ヘテロシクロアルキルは、必要に応じてそれぞれヒドロキシル、それぞ れ1から約3炭素であるアルコキシルまたはアルキルで置換される、 (e)C5〜C8シクロアルケニルであって、必要に応じてZ5、Z6、および/ま たはZ7で置換される、および (f)C5〜C8シクロアルキルであって、必要に応じて、それぞれZ5、Z6、お よび/またはZ7で単置換、二置換、または三置換され、ここでZ5、Z6、および/ またはZ7は、-R6、-OR6、および-CO2R6からなる群から独立して選択され、ここ でR6は、水素、メチル、および1から3炭素原子のアルキルからなる群から選択 される、および (g)-(CH2)b-Z5であって、ここでbは0から6の整数である。 13.Yが、アラルキルまたはシクロアルキルである、請求項12に記載の化合 物。 14.Yが、置換または非置換ベンジルあるいは1-ナフチルメチルである、請求 項13に記載の化合物。 15.Yが、-C(O)OH、-C(O)OZ1、-CH3、-OCH3、および-CF3からなる群から選択 される置換基で置換される、請求項14に記載の化合物。 16.Yが、約5〜約8個の環炭素を含有するシクロアルキルである、請求項1 3に記載の化合物。 17.Yが、-C(O)OH、-C(O)OZ1、-CH3、および-OCH3からなる群から選択される 置換基で置換される、請求項16に記載の化合物。 18.Yが水素である、請求項12に記載の化合物。 19.Xが-S(O)2-であり、R1が置換または非置換アラルキルであり、Qが-(CH2)2 -であり、そしてR2が水素である、請求項1に記載の化合物。 20.R1が置換または非置換ベンジルである、請求項19に記載の化合物。 21.Xが-S(O)2-であり、R1基が置換または非置換アラルキルであり、Qが-(CH2 )3-であり、そしてR2が水素である、請求項1に記載の化合物。 22.R1が置換または非置換ベンジルである、請求項21に記載の化合物。 23.以下からなる群から選択される化合物: (a)N-ベンジルスルホニル-ノルVal(シクロ)-Gly-L-アルギニナール、 (b)N-(ノルVal(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール、 (c)D,L-α-ベンジル-ノルVal(シクロ)-Gly-L-アルギニナール、 (d)D,L-α-ベンジル-ノルLeu(シクロ)-Gly-L-アルギニナール、 (e)N-(1-ナフチル-SO2-ノルVal(シクロ)-Gly-L-アルギニナール、 (f)N-(BnSO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール、 (g)N-(2-カルボメトキシベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニ ナール、 (h)N-(2-トリフルオロメチルベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アル ギニナール、 (i)N-(シクロヘキシルメチル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナー ル、 (j)N-(2-チオフェンメチル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール 、 (k)N-(フェニルアミノ-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール、 (l)N-(3-カルボメトキシベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニ ナール、 (m)N-(3-トリフルオロメチルベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アル ギニナール、 (n)N-(2-メチルベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール、 (o)N-(3-メチルベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール、 (p)N-(3-メトキシベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール 、 (q)N-(2-クロロベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギニナール、 (r)N-(2-メチル-5-フルオロベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギ ニナール、 (s)N-(2-メチル-5-メトキシベンジル-SO2-ノルLeu(シクロ)-Gly)-L-アルギ ニナール、 (t)N-[(S)-3-N-フェニルエチルアミノ-2-オキソ-1-ピペリジンアセチル]-L -アルギニナール、 (u)N-[(S)-3-N-フェニルプロピルアミノ-2-オキソ-1-ピペリジンアセチル] -L-アルギニナール、および (v)N-[(S)-3-N-フェニルエチルアミノ-ヘキサヒドロ-2-オキソ-アゼピン-1 -アセチル]-L-アルギニナール。 24.Xが-SO2-である、請求項1に記載の化合物。 25.Qが-CH2-である、請求項24に記載の化合物。 26.Qが-CH2S(O)n-である、請求項22に記載の化合物。 27.Qが、-(CH2)2-または-(CH2)3-である、請求項24に記載の化合物。 28.R1が、アリールまたはアラルキルである、請求項27に記載の化合物。 29.R2が水素である、請求項28に記載の化合物。 30.R1が、それぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置 換され、そしてY1、Y2、および/またはY3が、-C(O)OH、-C(O)OZ1、-S(O)mZ1 および-S(O)3Hからなる群から独立して選択される、請求項29に記載の化合物 。 31.R1が、置換ナフチルまたは置換ベンジルである、請求項29に記載の化合 物。 32.R1が、非置換ナフチルまたは非置換ベンジルである、請求項29に記載の 化合物。 33.R1が置換ベンジルである、請求項31に記載の化合物。 34.R1がベンジルである、請求項32に記載の化合物。 35.Xが-S(O)2-であり、R1がアラルキルであり、そして、R2が水素である、請 求項1に記載の化合物。 36.R1が非置換ベンジルまたは置換ベンジルである、請求項35に記載の化合 物。 37.R1が、それぞれY1、Y2、および/またはY3で単置換、二置換、または三置 換され、そしてY1、Y2、および/またはY3が、-C(O)OH、-C(O)OZ1、-S(O)mZ1お よび-S(O)3Hからなる群から独立して選択される、請求項35に記載の化合物。 38.Qが、-(CH2)2-または-(CH2)3-である、請求項37に記載の化合物。
JP8502499A 1994-06-17 1995-06-19 酵素インヒビターとしての3−アミノ−2−オキソ−1−ピペリジン酢酸誘導体 Pending JPH10503176A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US26137894A 1994-06-17 1994-06-17
US08/261,378 1994-06-17
US35683194A 1994-12-13 1994-12-13
US08/356,831 1994-12-13
PCT/US1995/007661 WO1995035311A1 (en) 1994-06-17 1995-06-19 3-amino-2-oxo-1-piperidineacetic derivatives as enzyme inhibitors

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10503176A true JPH10503176A (ja) 1998-03-24

Family

ID=26948563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8502499A Pending JPH10503176A (ja) 1994-06-17 1995-06-19 酵素インヒビターとしての3−アミノ−2−オキソ−1−ピペリジン酢酸誘導体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH10503176A (ja)
WO (1) WO1995035311A1 (ja)

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2246256A1 (en) * 1996-02-13 1997-08-21 Akzo Nobel Nv Serine protease inhibitors
IL120310A (en) * 1996-03-01 2002-02-10 Akzo Nobel Nv Serine protease inhibitors and pharmaceuticals containing them
TW523513B (en) * 1996-03-01 2003-03-11 Akzo Nobel Nv Serine protease inhibitors
WO1998009987A1 (en) * 1996-09-06 1998-03-12 Biochem Pharma, Inc. Lactam inhibitors of thrombin
US6063794A (en) * 1996-10-11 2000-05-16 Cor Therapeutics Inc. Selective factor Xa inhibitors
WO1998016524A1 (en) * 1996-10-11 1998-04-23 Cor Therapeutics, Inc. HETEROCYCLIC DERIVATIVES AS FACTOR Xa INHIBITORS
US6194435B1 (en) 1996-10-11 2001-02-27 Cor Therapeutics, Inc. Lactams as selective factor Xa inhibitors
US6262047B1 (en) 1996-10-11 2001-07-17 Cor Therapeutics, Inc. Selective factor Xa inhibitors
JP2001502674A (ja) * 1996-10-11 2001-02-27 シーオーアール・セラピューティックス・インコーポレーテッド 選択的Xa因子阻害物質
US6369080B2 (en) 1996-10-11 2002-04-09 Cor Therapeutics, Inc. Selective factor Xa inhibitors
CA2268381A1 (en) * 1996-10-11 1998-04-23 Cor Therapeutics, Inc. Selective factor xa inhibitors
DE69715658T2 (de) * 1996-12-13 2003-05-22 Aventis Pharmaceuticals Inc., Collegeville Sulfonsäure oder sulfonylamino n-(heteroaralkyl)-azaheterocyclylamid verbindungen
EP0977772A1 (en) 1997-04-14 2000-02-09 Cor Therapeutics, Inc. SELECTIVE FACTOR Xa INHIBITORS
US6133256A (en) * 1997-04-14 2000-10-17 Cor Therapeutics Inc Selective factor Xa inhibitors
US6369063B1 (en) 1997-04-14 2002-04-09 Cor Therapeutics, Inc. Selective factor Xa inhibitors
AU747531B2 (en) 1997-04-14 2002-05-16 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Selective factor Xa inhibitors
US6218382B1 (en) 1997-08-11 2001-04-17 Cor Therapeutics, Inc Selective factor Xa inhibitors
AU753842B2 (en) * 1997-08-11 2002-10-31 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Selective factor Xa inhibitors
WO1999007731A1 (en) * 1997-08-11 1999-02-18 Cor Therapeutics, Inc. SELECTIVE FACTOR Xa INHIBITORS
US6228854B1 (en) 1997-08-11 2001-05-08 Cor Therapeutics, Inc. Selective factor Xa inhibitors
US6333321B1 (en) 1997-08-11 2001-12-25 Cor Therapeutics, Inc. Selective factor Xa inhibitors
CA2300478A1 (en) * 1997-08-11 1999-02-18 Cor Therapeutics, Inc. Selective factor xa inhibitors
US6011047A (en) * 1997-11-26 2000-01-04 Corvas International Inc. Substituted 3-amino-2-hydroxyphenylacetamide derivatives as enzyme inhibitors
US6204384B1 (en) 1997-11-26 2001-03-20 Corvas International, Inc. Substituted 3-amino-2-hydroxyphenylacetamide derivatives as enzyme inhibitors (II)
US6344450B1 (en) 1999-02-09 2002-02-05 Bristol-Myers Squibb Company Lactam compounds and their use as inhibitors of serine proteases and method
WO2000047563A1 (en) * 1999-02-09 2000-08-17 Bristol-Myers Squibb Co. LACTAM INHIBITORS OF FXa AND METHOD
WO2000047207A1 (en) 1999-02-09 2000-08-17 Bristol-Myers Squibb Company LACTAM INHIBITORS OF FXa AND METHOD
ATE253558T1 (de) 1999-09-13 2003-11-15 Dimensional Pharm Inc Azazykloalkanone serin-protease-hemmer
WO2001079261A1 (en) * 2000-04-14 2001-10-25 Corvas International, Inc. Tetrahydro-azepinone derivatives as thrombin inhibitors
US6511973B2 (en) 2000-08-02 2003-01-28 Bristol-Myers Squibb Co. Lactam inhibitors of FXa and method
WO2002058690A2 (en) 2001-01-26 2002-08-01 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Methods for the treatment of diseases using malonyl-coa decarbox ylase inhibitors
ATE509014T1 (de) 2001-01-26 2011-05-15 Chugai Pharmaceutical Co Ltd Malonyl coa-decarboxylase inhibitoren als stoffwechselmodulatoren
AU2002241966A1 (en) 2001-01-26 2002-08-28 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Malonyl-coa decarboxylase inhibitors useful as metabolic modulators
HUP0304058A2 (hu) 2001-01-30 2004-04-28 Bristol-Myers Squibb Company Xa faktor szulfonamid-laktám inhibitorok és alkalmazásuk és ezeket tartalmazó gyógyszerkészítmények
NZ526883A (en) 2001-02-20 2005-11-25 Chugai Pharmaceutical Co Ltd Azoles as malonyl-coa decarboxylase inhibitors useful as metabolic modulators
US7709510B2 (en) 2001-02-20 2010-05-04 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Azoles as malonyl-CoA decarboxylase inhibitors useful as metabolic modulators
US6777431B2 (en) 2001-07-13 2004-08-17 Corvas International, Inc. Non-convalent thrombin inhibitors
GB0127568D0 (en) 2001-11-16 2002-01-09 Glaxo Group Ltd Chemical compounds
WO2005037258A2 (en) 2003-08-01 2005-04-28 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Cyanoguanidine-based azole compounds useful as malonyl-coa decarboxylase inhibitors
JP4648317B2 (ja) 2003-08-01 2011-03-09 中外製薬株式会社 マロニル−CoAデカルボキシラーゼ阻害剤として有用なピペリジン化合物
JP4727579B2 (ja) 2003-08-01 2011-07-20 中外製薬株式会社 マロニル−CoAデカルボキシラーゼ阻害剤として有用なシアノアミド化合物
ATE487475T1 (de) 2003-08-01 2010-11-15 Chugai Pharmaceutical Co Ltd Heterocyclische verbindungen als nützliche malonyl-coa decarboxylase-hemmer

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5754157A (en) * 1980-09-19 1982-03-31 Nippon Kayaku Co Ltd L-argininal derivative and its preparation
CA2075154A1 (en) * 1991-08-06 1993-02-07 Neelakantan Balasubramanian Peptide aldehydes as antithrombotic agents

Also Published As

Publication number Publication date
WO1995035311A1 (en) 1995-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0765339B1 (en) 3-amino-2-oxo-1-piperidineacetic derivatives containing an arginine mimic as enzyme inhibitors
US6034215A (en) 3-amino-2-oxo-1-piperidnercetic derivatives as enzyme inhibitors
WO1995035311A1 (en) 3-amino-2-oxo-1-piperidineacetic derivatives as enzyme inhibitors
JPH10510539A (ja) 酵素インヒビターとしての芳香族ヘテロ環誘導体
CA2155931C (en) Inhibitors of thrombosis
EP0664786B1 (en) Arginine keto-amide enzyme inhibitors
US5637599A (en) Arginine mimic derivatives as enzyme inhibitors
WO1995035311A9 (en) 3-amino-2-oxo-1-piperidineacetic derivatives as enzyme inhibitors
EP0765340B1 (en) Methionine sulfone and s-substituted cysteine sulfone derivatives as enzyme inhibitors
WO1996018644A9 (en) Aromatic heterocyclic derivatives as enzyme inhibitors
CA2268381A1 (en) Selective factor xa inhibitors
JPH10512550A (ja) 第Xa因子のインヒビターとしてのN−置換グリシン誘導体
AU743544B2 (en) Selective factor Xa inhibitors
US5714499A (en) 3-amino-2-oxo-1-piperidineacetic derivatives containing an arginine mimic as enzyme inhibitors
US5955576A (en) Inhibitors of thrombosis
US6342504B1 (en) Aromatic heterocyclic derivatives as enzyme inhibitors
US5776927A (en) Methionine sulfone and S-substituted cysteine sulfone derivatives as enzyme inhibitors
US5883107A (en) Arginine mimic derivatives as enzyme inhibitors
AU700808B2 (en) 3-amino-2-oxo-1-piperidineacetic derivatives as enzyme inhibitors
WO2001079193A2 (en) Substituted hydrazinyl heteroaromatic inhibitors of thrombin
WO1998016524A1 (en) HETEROCYCLIC DERIVATIVES AS FACTOR Xa INHIBITORS
US6204384B1 (en) Substituted 3-amino-2-hydroxyphenylacetamide derivatives as enzyme inhibitors (II)
AU743614B2 (en) Heterocyclic derivatives as factor Xa inhibitors