JPH10507352A - rep陰性AAV変異体の調製およびそれに使用可能な細胞 - Google Patents

rep陰性AAV変異体の調製およびそれに使用可能な細胞

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JPH10507352A JP8512845A JP51284595A JPH10507352A JP H10507352 A JPH10507352 A JP H10507352A JP 8512845 A JP8512845 A JP 8512845A JP 51284595 A JP51284595 A JP 51284595A JP H10507352 A JPH10507352 A JP H10507352A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、rep陰性AAV変異体の調製およびそれに使用可能な細胞に関する。また、本発明は、該細胞の調製に用いられる発現プラスミドに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 rep陰性AAV変異体の調製およびそれに使用可能な細胞 本発明は、rep陰性AAV変異体の提供およびそれに使用可能な細胞に関す る。さらに、本発明は、該細胞の調製に用いられる発現プラスミドに関する。 アデノ随伴ウイルス(AAVs)は、パルボウイルス科に属する単鎖DNAウ イルスである。AAVsは、その複製のために、ヘルパーウイルス、特にアデノ ウイルスまたはヘルペスウイルスを必要とする。ヘルパーウイルスの非存在下で は、AAVsは、宿主の細胞ゲノム内、特に染色体19および17それぞれの特 異的部位に組み込まれる。 ヒトAAV−2型の4.65kbの長さの直鎖状ゲノム上に、3つのウイルス の機能が存在した。145bpの長さの「逆方向反復」は、複製起点ならびに組 み込みおよびパッケージングのシスシグナルとして働く。cap遺伝子は、3つ の構造蛋白質をコードし、rep遺伝子は、多機能性調節蛋白質ファミリーをコ ードする。Rep78およびそのC末端のスプライス化Rep68に対するmR NAは、p5プロモーターから開始する。2種のN末端切断化Rep78および Rep68である、それぞれRep52およびRep40は、p19プロモータ ーの制御下で発現される。Rep蛋白質は、AAVのDNAの複製に必要である 。また、Rep蛋白質は、AAV遺伝子の調節に必要とされる。 AAVsは、動物における腫瘍発生を抑制する。さらに、AAVsは、癌遺伝 子により生じる細胞のトランスフォーメーションならびに誘導されたDNA増幅 を抑制する。また、AAVsは、抗増殖効果を有する。 AAVのRep蛋白質は、前記活性に応答可能であると考えられる。しかし、 個々のRep蛋白質およびその領域へのこれらの活性それぞれの割り当て(assi gnment)は、現存しない。しかし、かかる割り当ては、AAVsを治療上用いる ことを可能にするために必要である。この割り当てを達成する可能性は、Rep 蛋白質に変異を有するAAVsの研究にある。しかし、野生型AAVを含まない rep陰性AAV変異体の提供は、現在成功していない。しかし、それらは、前 記研究に必須である。 従って、本発明の目的は、rep陰性AAV変異体を、前記欠点を有すること なく得ることが可能な方法を提供することにある。 本発明によれば、このことは、請求の範囲で定義された要旨により達成される 。 従って、本発明の要旨は、AAV−Rep蛋白質78およびAAV−Rep蛋 白質52ならびにAAV−Rep蛋白質40および/またはAAV−Rep蛋白 質68を安定に発現する細胞に関する。Rep蛋白質78、Rep蛋白質52お よびRep蛋白質40を発現する細胞が好ましい。 本発明に記載の細胞は、通常の方法により調製することができる。公知の細胞 株であるHeM1が、出発材料として好適に用いられる(“5th Parvovirus Wor kshop”,Chrystal River,Florida,U.S.A.,November 10-14,1993 参照)。こ れらの細胞は、AAV−Rep蛋白質78およびAAV−Rep蛋白質52を発 現し、Rep78発現は、デキサメタゾンで誘導可能なMMTV-LTRにより制御され る。Rep40をコードする発現プラスミドおよび/またはRep68をコード する発現プラスミドおよび両方のRep蛋白質をコードする発現プラスミドで、 それぞれ、HeM1細胞をトランスフェクトする。Rep40に対する発現プラ スミドが好ましく用いられ、発現プラスミドpCMRep40が特に好ましい。 それは、公知のベクターpKEX-2-XL のNot1およびXba1制限部位間にRep40を コードするDNAを含んでいる(Rittner,K.H.et al.,Methods Mol.Cell.B iol.2(1991),176-181)。pCMRep40を、1994年10月7日に、DS M9491の項目で、および1994年10月10日に、DSM9488の項目 でDSM(微生物および培養細胞のドイツタイプコレクション)に寄託した。そ れもまた、本発明の要旨である。 pCMRep40の形質転換により得られた細胞は、AAV−Rep蛋白質で あるRep78、Rep52およびRep40を安定に発現する。これらの細胞 を、細胞株He 10-1、He 22-2 およびHe5-5 として、1994年9月28日に、 それぞれ、DSM ACC2193、DSM ACC2192 およびDSM ACC2191 の項目でDSMに寄 託した。さらに、細胞を、細胞株HeCM1gとして、1994年8月30日に、DSMA CC2185 の項目でDSMに寄託した。 本発明の他の要旨は、rep陰性AAV変異体の提供方法に関する。かかる方 法は、下記工程からなる: (a)rep陰性AAV変異体のDNAを用いる本発明の細胞の形質転換、 (b)AAV複製を可能にする手段、特にAAVヘルパーウイルスを用いる( a)の形質転換細胞の処理、および (c)(b)で得られたrep陰性AAV変異体の単離。 好ましい態様において、工程(a)において、グルココルチコイド受容体をコ ードする発現プラスミドで共形質転換を行う。当該分野に熟練せる者であれば、 それらに精通している。例えば、発現プラスミドHGOが公知である(Kumar,V .,et al.,Cell 51(1987),941-951)。 さらに、工程(a)は、rep陰性AAV変異体による本発明の細胞の感染を 含む。また、当該分野に熟練せる者であれば、前記工程を行うために必要なすべ ての技術に精通している。マニアティスらのMolecular Cloning: A laboratory manual(1982),Cold Spring Harbor,New York を、追加により参照する。 「rep陰性AAV変異体のDNA」という用語は、ベクター中に任意に存在 し、rep遺伝子中に変異を有するAAVゲノムからなるものである。かかる変 異は、特に、1以上のヌクレオチドの欠失、挿入および/または置換であっても よい。また、AAV−DNAは、Repをコードする全領域の欠失であってもよ い。また、RepをコードするDNAは、それぞれ、外来蛋白質(外来ペプチド )をコードするDNAおよび「アンチセンス」RNAをコードするDNAにより 、一部または全部置換されていてもよい。外来蛋白質(外来ペプチド)および「 アンチセンス」RNAは、それぞれ、遺伝子治療法に好適である。従って、「r ep陰性AAV変異体」という用語は、「rep陰性AAVベクター」という用 語を含む。 さらに、「rep陰性AAV変異体のDNA」という用語は、前記記載の変異 に加えて、他のAAV−DNA領域にさらなる変異も含むDNAからなる。これ らは、例えば、cap遺伝子中の変異であってもよい。かかる場合、発現可能な AAVcap遺伝子が本発明の細胞中に存在していることを必要とする。それは 、AAVの複製を可能にする手段、例えば、AAVヘルパーウイルスにより挿入 されることができる。当該分野に熟練せる者であれば、AAVcap遺伝子を例 えば、AAVヘルパーウイルス中に挿入する方法に精通している。 「AAVヘルパーウイルス」という用語は、AAVsの複製を可能にするウイ ルスからなる。これらのウイルスは、特に、アデノウイルス2型等のアデノウイ ルスおよびヘルペスウイルスである。 本発明により、rep陰性AAV変異体を調製することが可能である。細胞中 のRep蛋白質の一過性の発現で起こるような組換えの発生が避けられるので、 これらは、野生型AAVを含まない。従って、本発明は、Rep蛋白質を個々の Rep蛋白質およびそれらの領域それぞれに帰属する活性を制限するということ に基づいて説明する。このことにより、癌の治療におけるAAVの使用に不可欠 である癌抑制原理としてAAVの作用様式を詳細に研究することが可能である。 さらに、本発明は、遺伝子治療のためのウイルスベクターとして使用できる組換 えAAVsを提供する可能性を供する。本発明のrep陰性AAV変異体は、こ の目的のために使用できる遺伝子および遺伝子断片を産生することができる。従 って、本発明は、遺伝子治療に使用できるベクターの調製の躍進を説明する。図面の簡単な説明 : 図1は、pCMRep40発現プラスミドにおけるRepをコードするDNAの ダイアグラムを示す。開始ATG トリプレットおよび終止コドンTGA を示し、これ らは野生型AAVゲノムの開始ATG トリプレットおよび終止コドンTGA に対応す る。Rep40がスプライシングなしで発現できるようにするために、イントロ ン(位置:1907-2227)が部位特異的突然変異導入により除かれる。 本発明を、実施例により説明する。実施例1:He10-1 細胞株を用いたAAV−Rep変異体の調製 既知のpTAV2−3 AAV−Rep変異体のDNAを用いて、He10-1細胞 を形質転換する。pTAV2−3は1045番目の位置に「フレームシフト」変異が あり、それによって全ての4つのRep蛋白質が不活性化される(ヘイルブロン( Heilbronn),Rら、J.Virol. 64(1990),3012-3018 参照)。この細胞をアデノウイ ルス−2(MOI=10-20)で感染させる。その後10-6M デキサメタゾンでこれらを誘 導する。 約30時間後、細胞の一部を集め、全細胞DNAを単離する。DNAを制限酵素Xba I とDpn I でそれぞれ切断し、サザンブロットにより解析する。この目的の ために、32PラベルされたAAV−DNAをハイブリダイゼーション試料として 使用する。制限酵素Xba I はAAV−DNAを切断せず、および制限酵素Dpn I は真核生物に複製されたDNAを切断しない。複製されたpTAV2−3 DN Aを得る。 さらに、集めなかった細胞の上清を、凍結融解を繰り返し、超音波処理に供す る。上清をHe10-1細胞で力価測定する。AAVの感染の検出を、rep陰性のA AVに特異的な32Pラベルされたプローブを用いたハイブリダイゼーションによ り行う。感染したrep陰性のAAV粒子を検出する。 前記実施例は、本発明の細胞によりrep陰性のAAV変異体を提供できるこ とを示す。実施例2:HeCM1g細胞株を用いたrep陰性のAAV変異体の提供 HeCM1g細胞株を前記pTAV2−3 AAV−Rep変異体と発現プラ スミドHGOにより、共形質転換する。この細胞にアデノウィルス−2(MOI=10- 20)を感染させる。その後、それらを10-6(10-7)Mのデキサメタゾンで誘導する 。 この細胞を、アデノウイルスにより引き起こされる細胞変性効果が最大になる (約48時間)までインキュベートし、その後、低張緩衝液中でフライヤータウ (Frier-Tau)溶解と超音波処理により集めru。細胞の破片を遠心分離し、AAV 粒子は上清に含まれる。これらもまた感染力があることが分かる。 前記実施例は、本発明の細胞によりrep陰性のAAV変異体が提供され得る ことを強調する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),CA,JP,US (72)発明者 ヘルシェル,クリスティーナ ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク デー −69121 フルトヴェンクレルシュトラッ セ 43 (72)発明者 ビュルクレ,アレキサンデル ドイツ連邦共和国 ライメン デー− 69181 ハンス−トーマ−シュトラッセ 18 (72)発明者 クラインシュミット,ユルゲン ドイツ連邦共和国 バメンタル デー− 69245 ヴァイヴィーゼンヴェーク 5 (72)発明者 ヘーレル,マルクス ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク デー −69121 ドッセンハイマー ラントシュ トラッセ 75 (72)発明者 ツアー ハウゼン,ハラルド ドイツ連邦共和国 ヒルシュベルク デー −69493 イム シャイブリンク 6 (72)発明者 シャンボーン,ピエール フランス国 イルキルシュ セデ エフ− 64004 ボア ポスタレ 163,インスティ テュ デ ジェネティケ エ デ ビオロ ジェ モレキュレー エ セユレー (72)発明者 ハイルブロン,レジーネ ドイツ連邦共和国 プラネック デー− 82152 エーゲンホフェンシュトラッセ 4ベー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.AAV−Rep蛋白質78およびAAV−Rep蛋白質52ならびにAAV −Rep蛋白質40および/またはAAV−Rep蛋白質68を安定に発現する 細胞。 2.AAV−Rep蛋白質78、AAV−Rep蛋白質52およびAAV−Re p蛋白質40を安定に発現することを特徴とする請求項1記載の細胞。 3.細胞株He 10-1(DSM ACC2193)、He 22-2(DSM ACC2192)、He5-5(DSM ACC 2191)およびHeCM1g(DSM ACC2185)である請求項2記載の細胞。 4.pCMRep40(DSM 9491; DSM9488)である発現プラスミド。 5.rep陰性AAV変異体の提供方法であって、下記工程からなる方法: (a)rep陰性AAV変異体のDNAを用いる請求項1〜3いずれか記載の 細胞の形質転換、 (b)AAV複製を可能にする手段、特にAAVヘルパーウイルスを用いる( a)の形質転換細胞の処理、および (c)(b)で得られたrep陰性AAV変異体の単離。 6.工程(a)において、グルココルチコイド受容体をコードする発現プラスミ ドで共形質転換を行うことを特徴とする請求項5記載の方法。 7.工程(a)のrep陰性AAV変異体のDNAが、rep遺伝子中に1以上 の欠失、挿入および/または置換を含むことを特徴とする請求項5または6記載 の方法。 8.rep遺伝子が、工程(a)のrep陰性AAV変異体のDNA中で欠失し ていることを特徴とする請求項5または6の方法。 9.rep遺伝子が、工程(a)のrep陰性AAV変異体のDNA中で外来遺 伝子により少なくとも一部が置換されていることを特徴とする請求項5または6 の方法。 10.AAVヘルパーウイルスが、アデノウイルスまたはヘルペスウイルスであ ることを特徴とする請求項5〜9いずれか記載の方法。 11.AAV複製を可能にする手段、特にAAVヘルパーウイルスが、発現可能 なcap遺伝子を含む条件下で、工程(a)のrep陰性AAV変異体のDNA が、cap遺伝子にさらなる変異を含むことを特徴とする請求項5〜10いずれ か記載の方法。 12.請求項5〜11いずれか記載の方法により得られるrep陰性AAV変異 体。
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