JPH10508247A - V/p/o触媒の▲か▼焼/活性化のための改良方法 - Google Patents

V/p/o触媒の▲か▼焼/活性化のための改良方法

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Abstract

(57)【要約】 Voxを3.825〜4.175の範囲に維持するように酸素の水準を同時にかつ連続的に制御しつつ、水和されたバナジウムおよび燐の混合酸化物(V/P/O)またはV/P/O−SiO2触媒前駆体を脱水するのに十分な時間にわたってこの触媒前駆体を375〜400℃の範囲の温 の水準を同時にかつ連続的に制御しつつ、0.020気圧を越えない分圧でn−ブタンを含有するガス雰囲気の存在で、340〜500℃の範囲でさらに加熱することにより、脱水された触媒前駆体を活性化する

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 発明の背景 発明の分野 本発明はn−ブタンから無水マレイン酸を製造するのに有用なバ 焼および活性化を行うための改良された方法に関する。 関連技術に関する説明 バナジウムおよび燐の混合酸化物の組成物の製造ならびに炭化水素を無水マレ イン酸に酸化するためのこの組成物の使用が知られている。V/P/O組成物の 製造について述べる技術上の論評が米国特許第4,371,702号明細書に記載されて いる。触媒前駆体組成物は、V2O5またはNH4VO3におけるようにバナジウムが+5 の酸化状態にある慣用的バナジウム化合物が水性媒体または有機液状媒体中で反 応することにより+4の酸化状態に部分的に還元される方法によって通常製造さ れる。触媒前駆体は次いで、適当な任意の燐化合物例えばH3PO4を添加し、反応 を惹起するように還流しそして濾過しかつ乾燥もしくは噴霧乾燥することにより 、通常は水和燐酸バナジウムとして、触媒前駆体を回収することによって製造さ れる。従来の技術では、燐とバナジウムとの原子比の好ましい範囲が示されまた 触媒促進剤を含ませることも示されている。V/P/O触媒が流動床反応器また は循環床反応器内で使用される時、V/P/O触媒が良好な耐摩耗特性を有する ことは特に好ましい。耐摩耗性の触媒およびそれの製造に関する従来の技術は米 国特許第4,677,084号明細書 中で論評されている。n−ブタンから無水マレイン酸を製造するために役立つV /P/O触媒を製造するには、触媒前駆体を制御しつ れた上下限の間にバナジウムの平均酸化状態(Vox)を保持しつつ、水和を行う のに適当な温度、時間および雰囲気といった条件下で加熱することにより実現で きる。例えば米国特許第3,915,892号においては、Voxを4.1〜4.5の範囲に保ちつ つ370〜394℃において一つの水和水を放出することにより前駆体二水和物が一水 和物に転化される。残りの水は次いで、395〜425℃に加熱し、続いて少なくとも 1容積%の酸素あるいはそれぞれ1容積%の酸素と炭化水素とを含有する流出流 を与えるように調整された量の酸素および炭化水素とともに空気または不活性ガ スからなる担持ガス中で、Voxをやはり4.1〜4.5の範囲に保ちつつ450℃より高い 温度でバルク結晶相転移を促進する。 工業的操作のための触媒を提供するのに必要な規模でV/P/O 用いられる時、n−ブタンから無水酢酸を製造する見地からは、得られる触媒は 小規模の回分方式でつくられる触媒より劣ることが判った。従って商業プラント の操業にとって必要な規模で等級の高い触媒を製造するには、一層厳密に制御さ れたプロセス条件が必要であり、そしてこれはいまや本発明の方法によって可能 になる。 発明の概要 本発明はn−ブタンを酸化することによって無水マレイン酸を高い収率で生成 することのできる、活性および選択性が高いV/P/O触媒を製造する方法に関 する。本発明の目的のためには、触媒活 性はn−ブタンの酸化に関して規定されるべきであり、選択性は無水マレイン酸 の生成に関係しまた収率は活性と選択性との関数である。本発明の方法はV/P /O触媒を任意の規模で製造するために使用できるが、この方法は無水マレイン 酸を商業的規模で製造することに関わる流動床反応器および循環床反応器中で使 用するための 関してすでに述べられている方法は大きなバッチの前駆体に応用される時不満足 な触媒を与えることが見出されている。 本発明の方法によって活性触媒に転化されるV/P/O前駆体組成物は、例え ば、米国特許第4,371,702号明細書中に記載の方法のような技術において一般的 に知られているような任意の方法によって製造されることができる。この明細書 の開示はこのような目的のために参照によって本記載に加入されている。本発明 の方法は米国特許第4,677,084号明細書中に記載されているような耐摩耗性のV /P/O−SiO2前駆体組成物にも応用できる。この明細書の開示は参照によって 本記載に加入されている。 駆体はできるだけ迅速に375〜400℃の範囲の温度、望ましくは約390℃に昇温さ れる。反応器内の酸素水準は、常時監視されるVoxを3.825〜4.175の範囲に保つ ように空気と窒素とのあるいは酸素と窒素との割合を調節することによって制御 される。ガス流には少量の する速度を増加する。次いでVoxを3.825〜4.175に保ちつつ、脱水が完全になる まで温度が定常に保持される。触媒の活性化は340〜 500℃、望ましくは460℃で数時間にわたってさらに加熱することにより実施され る。プロセスのこの部分を通じて、ガス流には0.020気圧を越えない、望ましく は0.016気圧のブタンの分圧が保たれ、また連続的に監視されるVoxを3.95〜4.15 に保持するように空気と ロセスを通じてVoxを規定の限界内に維持することは決定的に重要である。触媒 の最終的なVoxを規定の範囲内に調整すべき場合であっても、この限界外に逸脱 すると触媒性能に悪影響が及ぶ。活性化された触媒は次いで乾燥雰囲気内で冷却 され、またはn−ブタンから無水マレイン酸を製造するために直ちに使用されて よい。 好ましい態様に関する説明 本発明はn−ブタンを酸化することにより無水マレイン酸を高収率で製造でき る、活性および選択性が高いV/P/O触媒を製造する方法に関する。触媒活性 はn−ブタンの酸化に関係しまた選択性は無水マレイン酸の生成に関係する。収 率は活性および選択性の関数である。本発明の方法は、V/P/O触媒を任意の 規模で製造するのに用いることができるが、無水マレイン酸の商業的製造に使用 される流動床反応器および循環床反応器中で使用するための触媒を すでに述べた方法は、大きなバッチの前駆体に応用される場合、不満足な触媒を 与えることが判っている。 従って本発明は、(a)Voxを3.825〜4.175の範囲に維持するように酸素の水準 を同時にそして連続的に制御しつつ、触媒前駆体を水和するのに十分な時間にわ たって375〜400℃の温度範囲で、水和さ て(b)Voxを3.95〜4.15の範囲に維持するように酸素の水準を同時にそして連続 的に制御しつつ、0.020気圧を越えない、望ましくは0.016気圧の分圧でn−ブタ ンを含有するガス雰囲気の存在で340〜500℃の範囲で工程(a)の脱水された触媒 前駆体をさらに加熱することによりこれを活性化する工程からなる、活性および 選択性が高いV/P/O触媒を製造するための改良された方法を提供する。 大きなバッチの前駆体の場合にみられる著しくより緩慢な加熱速 に酸化された中間体が生成する。これはX線回折パターンにVOPO4(つまりV+5) 相が出現することによって特徴づけられる。Voxを4.0まで引続いて戻しそして活 性化に際して単一相の(VO)2P2O7を形成することは困難であり、また性能のより 劣ることを特徴とする触 素から空気に切換えることにより、酸化性環境に触媒を曝露する時間を制限しよ うとするとやはりより劣った触媒が得られる。この場合、分子状酸素の欠除のも とで残留有機物の酸化の結果として、触媒はまず還元された中間体(Voxが約3.8 )を経由して進行する。引続いての空気の導入では激しい発熱とそれに伴う過剰 の酸化とが特徴となる。引続いての活性化に際して、単一相の(VO)2P2O7が比較 的ゆっくりと形成されることがやはりしばしば認められる。 けるために、本発明の方法では流動化用の空気が窒素で稀釈されることが必要で ある。必要となる窒素と空気との混合物は加熱速度に関係がある。加熱速度が低 くなるにつれ、触媒が酸化的条件に曝さ れる時間は長くなり、従って過剰酸化を惹起することなく許容できる酸素の最大 分圧は低くなる。酸素の分圧は決定的なパラメータであるが、実際の操業におい ては流動床出口の酸素濃度は制御パラメータとして用いられ、また連続して窒素 /空気混合物が適当に調節される。商業的な規模のプロセスでは、その主要な熱 源としてブタンの反応の発熱が利用される。従って窒素/空気混合物に加えて、 所望の温度と加熱速度とを維持するのに最少必要なある量のブタン 活性化段階に際しては、酸素の流出濃度は、Voxが3.95〜4.15の範囲外に出る のを最少にするように窒素/空気混合物とブタンの流れを調節することにより同 様に制御される。 供給ガスのブタン分圧および(または)活性化段階に際して触媒1ポンドあた り供給されるブタンのポンド数は、得られる触媒の性能と高度に相関のあること の判った別なプロセスパラメータである。ブタン水準がより低いと、より大きい 収率で無水マレイン酸を生成する触媒が与えられる。ブタンの分圧を所望の水準 に減少するには、活性化に際して流動床の運転圧力を低下することおよびブタン /空気流の窒素による稀釈が必要である。 バナジウム/酸化第1燐(V/P/O)触媒前駆体: V/P/O触媒前駆体組成物は技術上既知である方法によって得られる。前駆 体組成物は触媒促進剤、耐摩耗性を改良するための成分または他の有益な成分を 含んでよい。本発明の方法は何らかの特定の方法によってつくられる前駆体組成 物に限定されない。 本発明の実施例で使用される触媒前駆体は米国特許第4,371,702号明細書中に 開示されている方法に実質的に従って製造された。 「方法に実質的に従う」という表現を使用するのは、同じ成分が使用されたので なく、むしろ同じ一般的技術が使用されたということを意味するためである。 (V/P/O)触媒前駆体は、V2O5またはNH4VO3におけるようにバナジウムが +5の酸化状態にある慣用的なバナジウム化合物が、水性媒体または有機液状媒 体中での反応によって部分的に+4の酸化状態までまず還元される方法によって つくることができる。水性媒体中では還元剤はハロゲン化物酸のような可溶性無 機化合物(例えば濃塩酸)、燐の還元された酸(例えばH3PO3)、または可溶性 有機化合物(例えばホルムアルデヒド、エチレングリコール、またはグリコール 酸、蓚酸、クエン酸または酒石酸)からなってよい。媒体として好ましい有機媒 体中では、還元剤はn−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブ チルアルコール、イソブチルアルコールおよびベンジルアルコールのような化学 種から選択されるアルコールからなってよい。有機媒体は、一層活性的な触媒が それから引続いて得られる表面積のより大きな物質を与えるので、好ましい。 V/P/O触媒前駆体には、有機媒体または水性媒体中で5価のバナジウム化 合物が還流される工程に続いて、ともに特定の順序および化学的形態で望ましく は導入される選択された物質の組合わせである促進剤が含められてよい。好適な 促進剤にはシリコンと、そしてインジウム、アンチモンおよびタンタルから選択 される可変原子価元素の少なくとも一つとを含む。このような触媒ではSi/Vの 原子比は0.02:1.0〜3.0:1.0の範囲にあり、また(In+Sb+Ta)/Vの原子比 は0.005:1.0〜0.2:1.0、望ましくは0.02:1.0〜 0.12:1.0の範囲にある。P/Vの原子比は0.9:1.0〜1.3:1.0の範囲にある。 触媒を製造するための水性の系では、例えばE.I.duPont de Nemours and Com panyから商業的に入手できるLudox、つまりコロイド状シリカ組成物の一つのよ うなコロイド状シリカゾルの形で硅素が導入されてよい。有機系例えばアルコー ル媒体中では硅素はアルキルオルトシリケート例えばテトラエチルオルトシリケ ートとして添加されてよい。オルトシリケートおよびV2O5を使用する時、有機媒 体または水性媒体中のV2O5の還流に続いてV2O51モルあたり少なくとも0.25モル のオルトシリケートを添加するのが好ましい。本発明の方法で有用な組成物は3. 90〜4.10のVoxを有する。 有機媒体または水性媒体中の5価のバナジウム化合物の還流に続いて、そして 望むなら必要な促進剤または促進剤前駆体の導入に続いて、究極的触媒のP/V 原子比が0.9:1.0〜1.3:1.0の範囲にあるような量の普通に使用される適当な任 意の燐化合物例えば燐酸を添加することにより触媒前駆体が生成される。得られ る混合物は、スラリーを室温まで冷却した後に濾過または傾瀉することにより単 離されうる触媒前駆体組成物を生成するように還流下で加熱される。この生成物 は続いて空気、不活性雰囲気または真空中で80〜200℃において乾燥される。乾 燥用の雰囲気は前駆体中でバナジウムの4価の状態が維持できるようなものであ るべきである。 この触媒前駆体は反応器に装入するのに適する便利な形態の触媒に形成される ことができる。例えば、20−メッシュの篩(米国篩系列)を通過させながらおだ やかに粉砕し、得られる粉末を1〜3%のダイス潤滑剤およびペレットバインダ ー例えばグラファイトま たはSterotex、つまりCapital City Products Co.から商業的に入手できる水素 化綿実油と配合し、そして直径が1/8インチまたは3/16インチ(3.2mmまたは4. 8mm)のいずれかのペレットに打錠成形する。 触媒は、流動床反応器または循環床反応器内で使用するのに良好な耐摩耗性を 有するのが好ましい。この性質は触媒の寿命を延長するので、反応器に導入され ることが必要な交換用触媒はより少なくなり、また無水マレイン酸の製造工程が 長期間にわたって最高効率で操作されることを可能にし、従って経済的観点から みた総合的な性能が改善される。耐摩耗性が高い触媒がそれからつくられる触媒 前駆体の製造は米国特許第4,677,084号明細書中に記載されている。すでに記載 したように製造されるV/P/O前駆体粒子は、SiO2の重量に対して約6wt%を 越えない相当量を硅酸水溶液中に分散させる。粒子と硅酸との相対量は、生成さ れるSiO2の重量が、粒子とSiO2との全重量の約3〜15%であるように選択される 。次いで、スラリーが噴霧乾燥されて、平均粒子サイズが10〜300ミクロン、望 ましくは20〜250ミクロンである耐摩耗性触媒前駆体の多孔性の微小球が形成さ れる。耐摩耗性の触媒前駆体は次いで本発明の方法に つまり(VO)2H4P2O9(二水和物の(VO)2P2O7・2H2Oとしても知られそ および活性化により触媒活性のある相、(VO)2P2O7に転化されねばならない。こ の構造的変態を行うことに加えて、これらの手順は、必要な場合耐摩耗性を付与 し、有機媒体中でつくられる前駆体中に を生成するような仕方で実施されねばならない。 本発明について、そしてそれに関連する、水和されたV/P/OまたはV/P /O−SiO2触媒前駆体の活性触媒への転化について記 るために酸素水準を同時にそして連続的に制御することに関して本発明では特許 請求するが、相転位の性質に基礎をおく根元的な論理的根拠または根本原理も同 様に提示できることを評価すべきである。一層特定的にいうならば、本発明の改 善された有利な点および利益は、(VO)2H4P2O9前駆体から(VO)2P2O7活性相への変 態がトポタクティック(topotactic)であることに関わっておりまたこれとの関 連があることが今のところ感じられるが、ただし範囲の面で何らかの単独の理論 または説明に不当に限定されることはない。トポタクティックという用語は、製 品たる活性相結晶が、原子尺度での顕著な構造変化にもかかわらず前駆体結晶の 形態に関して不変のままであるという事柄をさす。この特性は、触媒的に選択的 な結晶学的平面であると想定されるものを優先的に曝露するように働くV/P/ Oの平坦状の形態を維持する役割を負うと考えられる。変態のトポタクティック な性質は、バナジウムがともに4価である前駆体と活性相との間に構造的な大き な類似性があることによって可能となる。従って相変態トポタクティックな性質 を妨げあるいは禁ずる、構造的に無関係な相の出現を回避するように空気、窒素 およびブタンの流れを調整することによって、バナジウムの状態をかなり狭い範 囲内に制御することが重要であると考えられる。従って本発明の目的からは、本 記載で用いる場合、「水和されたV/P/OまたはV/ て所望のトポタクティックな相転移を行う(VO)2H4P2O9前駆体(つまり(VO)2P2O7 ・ 2H2Oそしておそらく一層正確には半水和物たるV(OH)PO4・1/2 H2O)を特定的に さすものとみなすことも同じく可能である。 る。前駆体は375〜400℃に加熱される。最適な温度は約390℃であ よって流動化される。流動床内に商業的規模の量の触媒前駆体が存在する時には 、加熱時間が約10時間より短く保つのが好ましいが、加熱速度は緩慢でありそし て20時間またそれを超えるであろう。加熱の際には、前駆体のバナジウム成分の 過剰な酸化または過剰の還元を防止するために条件を制御することが必要である 。これはVoxが常時3.825〜4.175の間に留まるように流動化用の流れの中の酸素 と窒素との割合を調節することにより実施することができる。必要な窒素/空気 混合物は加熱速度により決まる。加熱速度が遅いほど触媒は一層長く酸化性の条 件に曝露され、従って過剰な酸化を惹起せずに許容できる酸素の分圧は低くなる 。酸素分圧は決定的なパラメータであるが、実際の操業では流動化床出口の酸素 濃度は制御用パラメータとして使用されまた2〜4%の範囲に、典型的には約3 %に保たれる。槽に供給される窒素/空気混合物は、監視下にある流出酸素を所 望の水準に保つように連続的に調整される。加熱速度をより低くしまた前駆体組 成物中の有機残留物をより少なくするには、流出酸素水準をより低くすることが 必要である。前駆体の加熱速度は、ブタンを流動化用ガス流に添加することによ って増大され うるが、ただし追加的な発熱を生じるためにできるだけ完全に燃焼される量だけ が添加される。出口ガス流には未反応のブタンが検出されてはならない。特定の 加熱速度、前駆体装入物中の有機残留物、および流出酸素の濃度のいかんにかか わらず、触媒のVoxを3.825〜4.175に維持することが目的となる。目標の温度に 到達した時、流出酸素の濃度を維持することによりバナジウムの酸化状態を狭い 範 この温度を保持する。加熱工程が極めて長いならば、目標温度に到 保持することは不必要であるか、あるいはほんの数分までの時間にわたって保持 されるのみでよい。 が失われ、存在する場合、有機物質のいくらかが燃焼されそして主 から試料が頻繁に取出されそしてVoxを決定するための酸化還元滴定により、ま た生起する相変化を追跡するためのX線回折により特 ジウムの酸化状態が所望の範囲内に留まっていることの確証を与える。X線回折 分析によって、前駆体二水和物の無水物触媒への転化および結晶性触媒相(VO)2P2 O7の形成が監視される。以下の実施例ではこれらの特性把握の方法が用いられ る。 V/P/O触媒の活性化 量のn−ブタンを導入しそして空気および窒素の流れを調整することにより酸化 状態を制御しつつ徐々に増量する。例えば酸素の流出 濃度2〜5%、望ましくは4〜4.5%に制御すると、Voxが活性化工程を通じて所 望の範囲内に維持されることが判った。温度は約460℃まで上昇するのが好まし いが、340〜500℃の広い範囲であってよい。目標温度に近づくにつれ、操作圧力 が約7.5psigまで低下させるが、この場合、目標温度に到達後1時間以内にこの 圧力が実現されるようにする。最も有効である触媒を製造するのに好適な条件を 確保するために、ブタンの分圧を0.020気圧を越えず、望ましくは0.016気圧であ るように調整する。あるいは別に、触媒装入物1ポンドあたり0.325ポンドを越 えず、望ましくは0.225ポンドのブタンが供給されるようにブタン流が制御され るべきである。これらの条件は活性化が完結するまで維持される。約460℃では1 0〜24時間、典型的には14〜16時間で活性化が完結するが、より低い温度では48 時間までの一層長い時間が必要であろう。これらの時間は巾広く示そうとしたも のであって、何等かの形で制限を加えるものと理解さ 段階におけるのと同じ方法を用いてVoxが測定される。活性および選択性の高い V/P/O触媒を得るにはVoxは3.95〜4.15の範囲内になければならない。活性 化は、a)X線回折パターンが単相、つまり結晶性の(VO)2P2O7を示し、b)平均のV oxが3.95〜4.15の範囲内にあり、かつc)触媒を使用するとブタンの転化率および 無水マレイン酸の選択率について安定した値が得られる時に、完全であると判断 される。 活性化段階が完了すると、触媒は窒素のような不活性の乾燥ガス流中で周囲温 度まで冷却されてよく、あるいは米国特許第4,668,802号明細書に記載の型式の 固体循環反応器内で無水マレイ ン酸を製造するために直ちに使用されてよい。 Voxの測定 バナジウムの平均酸化度(Vox)は、NakamuraらによってJ.Catal.34(1974)の34 5〜355ページに記載のものに似た酸化還元滴定方法によって、反応器から採取し た試料について測定される。この方法ではバナジウムの原子価の状態が+3、+ 4および+5であるものの相対量は測定されず、むしろ平均の原子価または酸化 度が測定されるものの、この方法はここでの目的には十分である。約1gの試料 が秤量されて125mlのエルレンマイヤーフラスコに入れられ、18NのH2SO4が10ml 添加されそして室温で約15時間撹拌される。次に18NのH2SO440mlと飽和H3BO340 mlとが1lまで稀釈されたものからなる溶液100mlが撹拌下で添加されそして80 ℃で1時間加熱される。室温まで冷却の後、溶液の一部10mlが蒸留水で125mlに 稀釈されそして桃色の終点色が約30秒持続するようになるまで0.1NのKMnO4溶液 で滴定することによりバナジウムイオンがV+5の状態まで酸化される。85%のH3P O4100ml中に溶解されたバリウムジフェニルアミンスルホネート0.76gからなる 指示薬を4〜6滴添加し、そして終点の緑色になるまで0.1NのFe(NH4)2(SO4)2 溶液で滴定することによってV+5イオンがV+4イオンに還元される。バナジウムの 平均の酸化状態は下記のように算出される。 触媒の評価 活性化された触媒は、米国特許第4,668,802号明細書の図1に例示されている 型式の固体循環反応器内でn−ブタンを酸化することによる無水マレイン酸の製 造に関して評価される。触媒は反応器の 流動床部分に装入されそして、平均組成が10%のブタン、5.5%の酸素および84. 5%の窒素であるガス流中で流動化されつつ380℃に加熱される。ライザー部分の 反応帯でのガス/固体の平均接触時間は約1.5秒である。再生帯もまた空気流で3 80℃に保たれ、平均接触時間は約7.4分である。条件が定常状態に達した後、生 成物流を水で急冷しそして、回収される無水マレイン酸を0.1NのNaOH溶液で滴 定することによって無水マレイン酸の平均生成速度が知られる。無水マレイン酸 の平均生成速度は1時間あたり生成されるマレイン酸炭素のグラム数(つまりグ ラムC/時)として表わされる。 以下の実施例は、本発明の様々な個別的様相および性質を一層詳細に例証しか つさらに例示するために示され、一方比較用の実施例および表示は本発明の差異 および利点をさらに例示するためのものである。このようなものであるから、実 施例は非限定的なものであると考えられ、また本発明を例解するものと解され、 改良された触媒の根本的な特性や特許請求される改良方法の効用に特に関わって 不当な制限を加えるものでないと解される。実施例1 本実施例では噴霧乾燥された、シリカを含有するバナジウム/燐 つき述べる。得られる耐摩耗性触媒である(VO)2P2O7−10%SiO2を無水マレイン 酸を製造するための流動床装置内でのブタンの酸化について評価すると、無水マ レイン酸の生成速度が優れている(すなわち、炭素4.1g/時)ことが示された 。 直径約21インチの流動床槽を300〜315℃に加熱した。一旦この温度に達すると 、ガス流量を空気150ポンド/時および窒素600ポンド /時に設定し、系の圧力を10psigに制御した。次いで、米国特許第4,677,084号 明細書の実施例1の方法に実質的に従うが、ただし触媒促進剤のSi(OEt)4および 金属インジウムの添加は省略されて製造される噴霧乾燥された耐摩耗性の(VO)2H4 P2O9−10%SiO2を流動床に1600ポンド添加した。床の高さが安定した後ガスの 全流量を850ポンド/時に保ちつつ、酸素の流出濃度を3±1%に保つのに必要 なように空気流と窒素流とを調整した。酸素の流出濃度とガスの全流量を上記に 規定するように保ちながら、装入物をできるだけ急速に加熱した。温度が一旦36 0℃に達すると(すなわち触媒の装入後1時間40分たつと)、加熱速度を増加す るために低流量でブタンを添加した。ブタンの流量は、最終的にブタン8.5ポン ド/時となる 度への加熱そして引続くこの温度への保持に際して、酸素の流出濃度を3±1% にまた空気と窒素との合計ガス流量を850ポンド/時に維持した。出口流中に未 反応のブタンは検出されなかった。 ンド/時に設定し、そしてブタンの流量を再び段階的に増加した。活性化温度ま でのこの昇温経路に際し、同じく後続する活性化条件の保持に際しても酸素の流 出濃度を4〜4.5%に制御しかつ空気と窒素との合計流量を830ポンド/時に維持 するのに必要なように空気流と窒素流とを調整した。一旦温度が445℃に達する と(ブタン流量は15ポンド/時)、460℃の活性化温度に達した後1時間以内に 系の圧力が7.5psigに達するように槽の圧力を徐々に低下した。460℃に達した( 触媒の装入後8時間)後、14時間にわたって上記 の条件を維持した。この間、ブタン流量は15〜17ポンド/時に保った。この14時 間の活性化に際しての反応体の平均流量は、ブタン15.8ポンド/時、空気406.5 ポンド/時および空気423.2ポンド/時であった。この14時間にわたる活性化に 際しての反応体の平均分圧は、ブタン0.014気圧、酸素0.136気圧および窒素1.34 9気圧であった。この期間の酸素の平均流出濃度は4.3%であったが、一方流出ブ タンは常に500ppmを大巾に下回った。14時間の活性化時間にわたって装入される 触媒1ポンドあたり供給されるブタンの全量は0.141ポンドであった。14時間の 活性化の終了時にブタン流を停止し、空気流を乾燥窒素で置き換え、ガスの全流 量(このとき全部が窒素である)を755ポンド/時まで減少しそして乾燥窒素の 雰囲気中で触媒を冷却した。 X−線回折およびバナジウムの平均的酸化状態によって特性把握を行った。下記 の表はこの特性表示を要約したものである。 上記の表から明らかなように前駆体の(VO)2H4P2O9から活性相の(VO)2P2O7への 相の変態は、極めて純粋であり、X線回折により出発相と最終相以外の相は何ら 分離されなかった。バナジウムの平均的な酸化状態がそれによって拘束される上 下限が狭い(3.87〜4.15)ことは、変態が容易であることに符号する。最終的な活 性化触媒を、循環流動床装置内でブタンを酸化することに関して評価した。標準 化された触媒性能試験を、以下の条件すなわち反応温度380℃;ライザー反応器 への供給物の平均的組成:ブタン10%、酸素5.5%、窒素は残部;ライザー内の ガス/固体接触時間1.5秒;再生器への供給物は空気;再生器内でのガス/固体 の平均接触時間、7.4分を 用いて実施した。本実施例でつくられる触媒によって例証される無水マレイン酸 の平均生成速度は、これらの標準化された条件の下で評価する時、炭素4.1g/ 時であった。比較例1 n−ブタンの分圧は上限を越えた。得られた触媒は、実施例1でつくられた触媒 が示した無水マレイン酸の平均生成速度のただの51%にすぎない平均生成速度を 示した。 実施例1に記載のものと同じ装置内で、実施例1に記載のものと 手順を通じて系の圧力は15psigに維持した。約300℃に予熱した流動床槽に1900 ポンドの触媒を装入した。床の温度が上昇されるに従って、約250ポンド/時の 空気および650ポンド/時の窒素というガス流量を採用した。一旦、温度が360℃ に達すると(すなわち、触媒を装入してから2時間45分後)、加熱速度を増大す るためにブタンをガス流に添加した。ブタンは少量ずつ増加し、最終的に約400 ℃でブタンは25ポンド/時に達し、空気は660ポンド/時そして窒素は200ポンド /時であった。この空気/窒素混合物は、ブタン流量が40ポンド/時まで増加さ れかつ温度が460℃まで上昇される間そのまま維持した。これらの活性化条件は 触媒を装入した後9時間して確立し、そしてさらに27時間維持した。この期間を 通じての反応体ガスの平均分圧は、ブタン0.046気圧、酸素0.285気圧および窒素 1.689気圧であった。この期間の酸素の平均流出濃度は1.75%であったが、一方 流出ブタンは常に3,000ppmを大巾に下回った。27時 間の活性化時間にわたって装入される触媒1ポンドあたり供給されるブタンの全 量は0.465ポンドであった。活性化の終了時にブタン流を停止し、空気流を窒素 で置き換え、そして触媒を冷却した。 X−線回折およびバナジウムの平均的酸化状態によって特性把握を行った。下記 の表はこれの要約である。 はここに開示する発明において推奨する限界の外で実施した。実施 例1に記載のように標準化された触媒性能試験を実施した。本例でつくられる触 媒によって例証される無水マレイン酸の平均生成速度は、これらの標準化された 条件の下で評価する時、炭素2.1g/時であり、これは実施例1でつくられる触 媒を使用して得られる速度の大体半分にすぎなかった。比較例2 化について述べる。Voxは本発明の方法で必要とする限界内に保たれたが、活性 化段階でn−ブタンの分圧は上限を越えた。得られた触媒は、実施例1でつくら れた触媒が示した無水マレイン酸の平均生成速度のただの68%にすぎない平均生 成速度を示した。 実施例1に記載のものと同じ装置内で、実施例1に記載のものと 手順を通じて系の圧力は15psigに維持した。約300℃に予熱した流動床槽に1,272 ポンドの触媒を装入した。触媒を装入するのに先立って、ガス流を、空気毎時15 0ポンドおよび窒素毎時600ポンドに設定した。床の高さが安定した後、ガスの全 流量を〜850ポンド/時に保ちつつ、酸素の流出濃度を2〜3%に維持するのに 必要なように空気流と窒素流とを調節した。酸素の流出濃度とガスの全流量を上 記に規定するように維持しつつ、装入物をできるだけ迅速に加熱した。一旦、温 度が360℃に達すると(すなわち、触媒を装入してから約3時間後)、加熱速度 を増大するためにブタンを低流量でガス流に添加した。ブタンの流量が約5ポン ド/時である場合、触媒 酸素の流出濃度を2〜3%にまた空気に窒素を加えたガスの流量を850ポンド/ 時に維持した。 ンド/時に設定し、そしてブタンの流量を再び段階的に増加した。活性化温度ま でのこの昇温経路に際し、同じく後続する活性化条件の保持に際しても、酸素の 流出濃度を2〜3%に制御しかつ空気と窒素との合計流量を830ポンド/時に維 持するのに必要なように空気流と窒素流とを調整した。ブタンの流量が毎時26ポ ンドであると、触媒を再生器に装入の後8.5時間して、活性化温度の460℃に到達 した。その直後、ブタンの流量を毎時24ポンドに減少しそしてこの流量の下で活 性条件を18時間にわたって維持した。この18時間の活性化期間にわたる反応体の 平均分圧は、ブタン0.031気圧、酸素0.227気圧および窒素1.763気圧であった。 この期間の酸素の平均流出濃度は2.08%であったが、一方流出ブタンは常に2,00 0ppmを大巾に下回った。18時間の活性化期間の終了時にブタン流を停止し、空気 流を乾燥窒素で置き換えそして触媒を冷却した。 X−線回折およびバナジウムの平均的酸化状態によって特性表示を行った。下記 の表はこれの要約である。 はバナジウムの平均的な酸化状態の上下限界以内で実施したがブタンの分圧は本 発明で推奨する水準を上回っていた。実施例1および比較例1に記載のように、 標準化された触媒性能試験を実施した。本例でつくられる触媒によって例証され る無水マレイン酸の平均生成速度は、これらの標準化された条件の下で評価する 時、炭素2.8g/時であり、これは実施例1でつくられる触媒を使用して得られ る速度の大体68%にすぎなかった。 以上、本発明をある程度詳細に説明しそして例解してきたが、以下の請求の範 囲はこれらのことによっては制約されず、むしろ請求の範囲の各要素の文言およ びこれと同等なものに相即する範囲を付与されるべきであることを了解せねばな らない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP ,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LV, MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,R O,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,UA ,UZ,VN (72)発明者 ホロウイツツ,ハロルド・ソール アメリカ合衆国デラウエア州19803−1935. ウイルミントン.ステイブルコート22 (72)発明者 スライト,アーサー・ウイリアム アメリカ合衆国オレゴン州97370−0907. フイロマス.レツクスフオードレイン 22951

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a) Voxを3.825〜4.175の範囲に維持するように酸素の水準を同時にかつ 連続的に制御しつつ、水和されたV/P/OまたはV/P/O−SiO2触媒前駆体 を脱水するのに十分な時間にわたっ (b) Voxを3.95〜4.15の範囲に維持するように酸素の水準を同時にかつ連 続的に制御しつつ、0.020気圧を越えない分圧でn−ブタンを含有するガス雰囲 気の存在で、340〜500℃の範囲でさらに加熱することにより、工程(a)の脱水さ れた触媒前駆体を活性化する 工程からなる、活性および選択性の高いV/P/O触媒を製造する方法。 れる請求項1記載の方法。 3.得られるV/P/O触媒を乾燥雰囲気内で冷却しそして活性化された触媒を 回収する工程をさらに含む請求項1記載の方法。 される請求項2記載の方法。 6.活性化が約460℃で実施される請求項2記載の方法。 7.活性化が約0.016気圧のn−ブタン分圧において実施される請求項2記載の 方法。
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