JPH10508511A - 挿通時に移動する挿通部材と安全部材とトリガー式安全部材用突起とを備えた安全挿通具 - Google Patents
挿通時に移動する挿通部材と安全部材とトリガー式安全部材用突起とを備えた安全挿通具Info
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Abstract
(57)【要約】
解剖学上空洞壁(W)に門口を形成する安全挿通具(20)であって、遠位端を有する挿通部材(38)と、遠位端を有し、挿通部材(38)の遠位端を保護する突出位置と挿通部材(38)の遠位端を露現させる後退位置との間を移動自在な遠位側に付勢された安全部材(26)と、安全部材(26)を突出位置へ移動させる一方、安全部材(26)の後退位置への近位側移動を許容する伸長機構(48)と、安全部材(26)を後退位置へ手動にて移動させるハンドル(24)と、空洞壁への挿通時に後退位置に安全部材(26)をロックするロック(64)とからなる安全挿通具。このロック(64)は、挿通部材(38)又は安全部材(26)の後退位置への移動に応動してトリガー(82)により解放される。
Description
【発明の詳細な説明】
挿通時に移動する挿通部材と安全部材と
トリガー式安全部材用突起とを備えた安全挿通具
発明の背景
発明の分野
本発明は安全挿通具に関し、詳述すれば、解剖学上空洞内における生体組織や
器官などを保護しつつ当該空洞との連通口を確保する門口を形成する安全挿通具
と、該安全挿通具を解剖学上空洞壁へ挿通する方法とに関する。
従来の技術
腹部から静脈や動脈の如きの小血管、さては、硬膜外空洞、胸膜腔、蜘蛛膜下
空洞、心室、脊髄腔、滑液室に至るまで、解剖学上空洞への連通口を得るための
医学的処置において挿通具が広く利用されている。このような挿通具を利用する
ことが非常に流行っており、例えば腹腔鏡下外科手術の如くの医学的処置で腹腔
へ連なる内視鏡用門口を確保する上で、内視鏡下外科手術ないし最小侵襲性外科
手術においては重要な第一歩をなしている。一般にそのような挿通具は、カニュ
ーレないし門口スリーブと、カニューレに内装され、空洞壁の組織の種類と厚み
に応じて変わる押圧力を宛うことにより解剖学上空洞壁を貫通する尖鋭端を有す
る挿通部材とで構成されている。空洞壁が一旦貫通すると生体組織からの抵抗が
なくなることから、挿通部材の尖鋭端は空洞の奥深くへと前進しすぎて生体組織
や器官などを傷つけてしまうことがあるので、挿通部材の尖鋭端が生体組織や器
官などと誤って接触するか、傷つけるようなことがないように保護することが望
まれている。
挿通具としては種々提案されているが、それらは一般に突出保護型と後退保護
型に分けられる。突出保護型挿通具では、安全部材は、挿通部材を解剖学上空洞
に挿通させるとその瞬時から安全部材の遠位端に作用する力が減少するに応じて
、バネの作用で挿通部材の先端から外方に突出する。この安全部材は挿通部材を
環
繞するように設けているが、その場合での安全部材は屡々シールドと称されてい
る。また、安全部材を挿通部材の内部に設けたものもあり、この場合での安全部
材は屡々プローベと称されている。後退保護型安全挿通具にあっては、安全挿通
具の構成部品、例えば挿通部材やカニューレ、プローベ、又はシールドないしプ
ローベの如くの安全部材が遠位側へ移動するに応じて解剖学上空洞へ侵入すると
、挿通部材がカニューレの内部へと引っ込む。
後退保護型挿通具が大いに受け入れられているものの、安全部材に作用してい
るバネの付勢力と空洞壁による抵抗とに打ち勝つ力を必然的に含む、空洞壁を貫
通するのに必要な力を減少させ、しかも、通常なら安全部材に作用するバネの付
勢力、ひいては、挿通力を増大させる必要のある安全部材の挿通を確実にする点
で改良の余地が残されている。後退保護型安全挿通具には、挿通時に挿通部材を
突出位置に保持したり、引っ込めるために挿通部材を解放するための構造が比較
的複雑になるなどの難点があり、そのために充分急速に、しかも信頼性よく引っ
込めることができないなどの問題がある。
発明の開示
従って、本発明は、挿通部材と、遠位側に付勢されて挿通部材の遠位端から外
方に突出する安全部材とからなる安全挿通具の挿通を容易にするとともに、安全
部材の突出を確実にするのを主目的としたものである。
また、遠位側に付勢されていて、空洞へ挿通すると挿通部材の遠位端の外方に
突出する安全部材を備えた安全挿通具を解剖学上空洞壁を貫通させるのに必要な
挿通力を減少させるのも本発明の別の目的である。
安全挿通具において安全部材を遠位側に付勢する力を増大させて、挿通に必要
な挿通力を増大させることなく、解剖学上空洞への挿通後に安全部材の突出を確
実にするのも本発明のまた別の目的である。
解剖学上空洞への挿通時に安全挿通具の挿通部材と安全シールドないしプロー
ベとが近位側に移動できるようにすると共に、当該安全シールドないしプローベ
を、挿通部材の遠位端が露現した後退位置から挿通部材の遠位端を覆う突出位置
へと、解剖学上空洞への侵入時での安全シールドないしプローベの遠位側への付
勢力による移動に応動して遠位側へ移動するようにトリガーされる安全部材とし
て用いることも本発明の更に別の目的である。
解剖学上空洞への挿通時に安全挿通具の挿通部材と安全シールドないしプロー
ベとが近位側に移動できるようにすると共に、当該安全シールドないしプローベ
を、挿通部材の遠位端が露現した後退位置から挿通部材の遠位端を覆う突出位置
へと、解剖学上空洞への侵入時での挿通部材の遠位側への付勢力による移動に応
動して遠位側へ移動するようにトリガーされる安全部材として用いることも本発
明の更にまた別の目的である。
本発明のその他の目的の一つは、解剖学上空洞への挿通時に安全挿通具の挿通
部材と安全シールドないしプローベとが近位側に移動できるようにすると共に、
当該安全シールドないしプローベを、挿通部材の遠位端が露現した後退位置から
挿通部材の遠位端を覆う突出位置へと、解剖学上空洞への侵入時での挿通部材と
安全シールドないしプローベの両方の遠位側への付勢力による移動に応動して遠
位側へ移動するようにトリガーされる安全部材として利用することにある。
また、本発明のその他の目的の一つは、解剖学上空洞への挿通時に安全挿通具
の挿通部材と安全シールドないしプローベとが近位側に移動できるようにすると
共に、カニューレを、挿通部材の遠位端が露現した後退位置から挿通部材の遠位
端を覆う突出位置へと、解剖学上空洞への侵入時での安全シールドないしプロー
ベの遠位側への付勢力による移動に応動して遠位側へ移動するようにトリガーさ
れる安全部材として利用することにある。
本発明のその他の目的のもう一つは、解剖学上空洞への挿通時に安全挿通具の
挿通部材と安全シールドないしプローベとが近位側に移動できるようにすると共
に、カニューレを、挿通部材の遠位端が露現した後退位置から挿通部材の遠位端
を覆う突出位置へと、解剖学上空洞への侵入時での挿通部材の遠位側への付勢力
による移動に応動して遠位側へ移動するようにトリガーされる安全部材として利
用することにある。
本発明のその他の更にもう一つは、解剖学上空洞への挿通時に安全挿通具の挿
通部材と安全シールドないしプローベとが近位側に移動できるようにすると共に
、
カニューレを、挿通部材の遠位端が露現した後退位置から挿通部材の遠位端を覆
う突出位置へと、解剖学上空洞への侵入時での挿通部材と安全シールドないしプ
ローベの両方の遠位側への付勢力による移動に応動して遠位側へ移動するように
トリガーされる安全部材として利用することにある。
解剖学上空洞への挿通時に安全挿通具の挿通部材と安全シールドないしプロー
ベとが近位側に移動できるようにすると共に、カニューレと安全シールドないし
プロ部の両方を、挿通部材の遠位端が露現した後退位置から挿通部材の遠位端を
覆う突出位置へと、解剖学上空洞への侵入時での安全シールドないしプローベの
遠位側への付勢力による移動に応動して遠位側へ移動するようにトリガーされる
安全部材として利用することも、本発明のその他の目的に含まれている。
解剖学上空洞への挿通時に安全挿通具の挿通部材と安全シールドないしプロー
ベとが近位側に移動できるようにすると共に、カニューレと安全シールドないし
プロ部の両方を、挿通部材の遠位端が露現した後退位置から挿通部材の遠位端を
覆う突出位置へと、解剖学上空洞への侵入時での挿通部材の遠位側への付勢力に
よる移動に応動して遠位側へ移動するようにトリガーされる安全部材として利用
することも、本発明のその他の目的にまた含まれている。
解剖学上空洞への挿通時に安全挿通具の挿通部材と安全シールドないしプロー
ベとが近位側に移動できるようにすると共に、カニューレと安全シールドないし
プロ部の両方を、挿通部材の遠位端が露現した後退位置から挿通部材の遠位端を
覆う突出位置へと、解剖学上空洞への侵入時での挿通部材と安全シールドないし
プローベの両方の遠位側への付勢力による移動に応動して遠位側へ移動するよう
にトリガーされる安全部材として利用することも、本発明のその他の目的に更に
含まれている。
本発明の安全挿通具の利点の一部としては、安全部材に作用する遠位方向への
力を、貫通すべき解剖学上空洞とは無関係に安全部材の突進が確実に行われるよ
うに設定することができること、安全挿通具の挿通力をデリケートな生体組織で
も用いられるように最小限にできること、後退位置への安全部材の解放が、挿通
具の生体組織への挿通に応動して、遠位側に付勢されている挿通部材と安全シー
ルドないしプローベのいずれか一方、又は、両方の移動により惹起されること、
安全挿通具を、低廉かつ最少数の構成部品で製造でき、よって製造コストを減少
でき、再使用に先立つ滅菌操作を容易にすることができ、患者ごと使い捨てにし
ても経済的に済ませられることにある。
概して本発明による安全挿通具は、解剖学上空洞への連通口を得るために解剖
学上空洞壁に挿通される遠位端を有する挿通部材と、その遠位端が挿通部材の遠
位端から遠位側に臨んで挿通部材の遠位端を保護する突出位置と、その遠位端が
挿通部材の遠位端から近位側に臨んで挿通部材の遠位端を露現させる後退位置と
の間を移動自在な安全部材と、安全部材が突出位置へと遠位側に移動するのを許
容するとともに、安全部材が後退位置へと近位側に移動するのと許容する伸長手
段(extending means)と、突出位置から後退位置へと近位側に手動にて安全部材
を移動させる手段と、安全部材を後退位置にロックして、解剖学上空洞壁への挿
通時に安全部材が突出位置へ移動するのを阻止するロック手段とで構成されてい
るのを特徴としている。安全部材としては、カニューレと安全シールドないしプ
ローベのいずれか一方、又は、両方であってもよく、いずれにしても後退位置へ
と遠位側に付勢されていて、安全挿通具の解剖学上空洞壁への挿通時には後退位
置から近位側へ移動できるようになっており、また、安全挿通具の解剖学上空洞
への侵入とほぼ同時に後退位置へと遠位側に移動できるようになっている。解放
手段は、解剖学上空洞への侵入とほぼ同時に惹起される挿通部材と安全シールド
ないしプローベのいずれか一方、又は、両方の遠位側への付勢力による移動に応
動して、ロック手段の解放をトリガーして、伸長手段をして安全部材を後退位置
へと移動させるようになっている。
本発明のその他の目的や利点などは、添付図面を参照しながら以下に行う好ま
しい実施の形態の説明から明らかになるであろうが、添付図面においては、特に
断りがない限り、同一部品には同一符号、または、符号が三桁以上の場合では最
後の二桁に同一符号を付している。
図面の簡単な説明
図1は、本発明による安全挿通具の側横断面図。
図2は、図1に示した安全挿通具であって、解剖学上空洞壁に挿通していると
きの状態を示す側断面図。
図3は、図1に示した安全挿通具であって、解剖学上空洞に侵入したときの状
態を示す側断面図。
図4は、本発明による安全挿通具の変形例を示す側断面図。
図5は、本発明による安全挿通具の別の変形例を示す側断面図。
図6は、図5に示した安全挿通具であって、解剖学上空洞に侵入したときの状
態を示す部分側断面図。
図7は、本発明による安全挿通具のまた別の変形例を示す側断面図。
図8は、本発明による安全挿通具の更に別の変形例を示す側断面図。
図9は、図8に示した安全挿通具であって、解剖学上空洞に侵入したときの状
態を示す部分側断面図。
図10は、本発明による安全挿通具のその他の変形例を示す側断面図。
図11と図12は、本発明による安全挿通具における遠位端の部分のそれぞれ
異なった変形例を示す部分側面図。
図13から図18までは、本発明による安全挿通具における遠位端の部分のま
た異なった変形例を示す部分側面図。
図19は、安全プローベに対応するように構成した挿通部材の遠位端を示す部
分側面図。
好ましい実施の形態の説明
以後の説明においては、本発明の安全挿通具を、腹腔鏡下外科手術の如くの内
視鏡下処置において種々の外科手術器具ないし診察器具を挿入するための門口を
形成すべく、門口スリーブを解剖学上空洞壁を介して挿通する器具として利用さ
れるものと説明する。しかし、本発明による安全挿通具は、解剖学上空洞に対す
る流体の注入出のための針やカテーテルを安全に挿通ないし侵入させたり、外科
処置や診察処置時に生体組織の摘出ないし生体組織との接触に用いることもでき
る。従って、安全挿通具のカニューレないし外套管が門口スリーブであってもよ
いし、又は、針やカテーテルであってもよく、その他の医学器具の筒状部品であ
っ
てもよいのである。
図1において20で示した本発明による安全挿通具は、門口ユニット22と挿
通ユニット24とで構成している。門口ユニット22は、門口スリーブないしカ
ニューレないしカテーテル26と、門口スリーブ26の近位端を囲繞しかつ支持
するハウジング28とで構成されている。門口スリーブ26の遠位側は遠位端3
0を以て、また、近位側は近位端32を以て終端しており、近位端32はハウジ
ング28の前壁34に固着している。この門口スリーブ26の断面形状は、円筒
形や筒形など医学処置や解剖学上空洞の種類に応じて適宜選定する所望の断面形
状であってもよい。好ましくは、門口スリーブ26は、ステンレススチールや生
体適合性のあるプラスチック材ないしその他の金属材の如くの硬質ないし可撓性
ある透明材ないし不透明材でほぼ円筒形に構成するのが望ましく、挿通ユニット
24の挿通部材38が延在する腔が遠位端と近位端との間のその全長にわたって
形成されている。
ハウジング28としては、その材料は何であっても良く、また、形状としても
、外科医が把持しやすいのであればどのような形状であってもよい。このハウジ
ング28の後壁37には、挿通部材38が貫通延在する前壁34における開口と
調芯した開口が形成されている。このハウジング28は、その内部を延在する器
具をシールし、かつ、門口スリーブに挿入すべき器具がないときには常時閉位置
に付勢されて後壁37の開口を封止する弁を備えているのが望ましい。この弁と
してフラップ弁36を用いているが、ラッパ弁やニップル弁などその他の弁を用
いてもよい。
挿通ユニット24は、挿通部材38と、安全シールド40と、挿通部材38と
安全シールド40のそれぞれの近位端に環繞したハブ42とで構成している。ハ
ウジング28には内側に窪んだ凹所が形成されていて、そこにハブ42が受承さ
れるようになっている。即ち、図示のようにハブ42をハウジング28の凹所に
装填すると、安全シールド40は挿通部材38と門口スリーブ26との間を摺動
自在に延在するようになっている。この安全シールド40の遠位側は遠位端44
を以て、また、近位側は、半径方向外方に張り出した直交フランジ46でそれぞ
れ終端しており、直交フランジ46はハブ42に装着したレール部材48の壁部
間に臨ませている。レール部材48はほぼU字形を呈していて、挿通具の長手軸
に対して直交する前壁50と、該前壁50と平行な後壁52と、前壁50と後壁
52とは直交して両者を連結する側壁54とで構成されている。前記した直交フ
ランジ46はこのレール部材48の前壁50と後壁52との間に臨み、前壁50
には安全シールド40が貫通する開口が形成されている。レール部材48の前壁
50と後壁52とは互いに、そして安全シールド40の直交フランジ46とも平
行になっているが、この安全シールド40の直交フランジ46とレール部材48
の後壁52との間に付勢部材56が介装されているので、安全シールド40は遠
位側に付勢されている。付勢部材56は、図示のように螺旋バネからなり、挿通
部材36を環繞していると共に、直交フランジ46とレール部材48の後壁52
との間に圧縮した状態で介装されて安全シールド40を遠位側に付勢しているか
ら、安全シールド40の直交フランジ46はレール部材48の前壁50に常時当
接している。この付勢部材56としては、バネ部材ならどのようなものであって
もよく、また、どのような付勢装置であってもよく、例えは圧縮バネ、引張バネ
、捻りバネ、パン形バネ、板バネ、ゴム、プラスチック、磁石などであってもよ
い。伸長手段58は、レール部材48の後壁52とハブ42の後壁60との間に
介装されて、安全シールド40の遠位端44が後述のように挿通部材38の尖鋭
端から外方に臨む突出位置へと前記安全シールド40を遠位側へ付勢している。
この伸長手段58は、挿通部材38を環繞し、レール部材48の後壁51とハブ
42の後壁60との間に圧縮状態で介装されて前記レール部材48、ひいては安
全シールド40を、当該安全シールド40の遠位端44が挿通部材の尖鋭端62
から外方に臨む突出位置へと遠位側に付勢する螺旋バネで構成されている。
安全シールド40を図1に示すように挿通部材38の尖鋭端62を露現させる
後退位置にロックする一方、レール部材48を解放して安全シールド40を突出
位置へと移動させるロック兼解放機構64は、弾性材料からなり、ほぼ平坦なベ
ース68と、該ベース68の情報に臨むように折り曲げられたアーム74と、前
記ベース68と前記アーム74とを連結する曲部72とを有するように形成した
ラッチないしロック用バネ66からなり、前記ベース68はハブ42の底壁70
に固定されている。アーム74にはラッチ76が担持されている、もしくは一体
形成されており、このラッチ76は、安全挿通具の長手軸とほぼ直交し、レール
部材48の前壁50とほぼ平行な近位側ラッチ面78に連接する遠位側に曲折し
たラッチ面を備えている。また、アーム74はラッチ76の近位側へと延在する
延長部80を有しており、解放部材ないしトリガー82がこの延長部80に並設
されている。このトリガー82は、ハブ42の壁部又はハブ42に支持されてい
る構造体に植設したピン84を介してハブ42に枢動自在に装着されている一方
、延長部80の上方に臨む脚部86と、安全挿通具の近位端の方へと僅かな角度
だけ前記脚部86から横方へ延在する脚部88とを備えたほぼL字形の構造をし
ている。ピン84には捻りバネ(図示せず)が環装されており、この捻りバネの
作用でトリガー82は図1からみて反時計方向に付勢され、この状態にあっては
脚部86は延長部80の方へ付勢されている。
90はハンドルであり、このハンドル90は安全部材40、殊にフランジ46
ないしレール部材48と連結されていて、ハブ42に形成したスロットに沿って
移動自在であり、このハンドル90の移動により安全シールド40が突出位置か
ら後退位置へと前述したように移動されるようになっている。
挿通部材38は、少なくとも部分的に中空になっていて、ハブ42の後壁60
から遠位側に延在する案内筒91に被着したシャフトないし本体を備えている。
この挿通部材38の近位端には半径方向外方に延在するフランジ93が形成され
ており、また、遠位端部92はシャフトないし本体における境界94から尖鋭端
62にかけてテーパーしている。案内筒91には、挿通部材38のフランジ93
とハブ42の後壁60との間で圧縮状態に介装された螺旋バネからなる付勢部材
96が環装されているので、挿通部材38は、当該挿通部材38の遠位側の移動
を制限する係止部ないし当接部として作用する直交壁95へと付勢されている。
門口ユニット22と挿通ユニット24とは互いに別々の部品であってもよく、
図1に示すように互いに組み立てられるようになっている。門口ユニット22と
挿通ユニット24のいずれか一方ないし両方は、患者ごとに使い捨て式となって
いてもよく、又は、再使用に備えて滅菌できるように製造してもよい。ハブ42
は、所望によっては適当な節度ないしラッチ機構でハウジング28に連結できる
ようにしてもよく、挿通ユニット24は、門口スリーブ26を解剖学上空洞内に
残して医学器具が解剖学上空洞へと当該門口スリーブ26を介して抜き差しでき
るように門口ユニットに対して切り離せるようにしてもよい。
使用に当たっては、安全挿通具20の安全シールド40を先ず図3に示すよう
に突出位置に設定する。この状態にあっては、安全シールド40の遠位端44は
挿通部材38の遠位端92の外方にあって挿通部材の尖鋭端62を保護している
。安全シールド40を図1に示す後退位置へ移動させるには、ハンドル90を掴
んで安全シールド40を近位側へと、レール部材48の前壁50がラッチ76を
乗り越えて後退位置にラッチされ、それに伴ってレール部材48の前壁50が近
位側ラッチ面78に対してロックされるまで移動させればよい。使用者は、レー
ル部材の前壁50がラッチ76と係合してロックされるときにはその手応えを感
じることができ、また、安全シールド40が後退位置にあってそこにロックされ
ていることは、ハンドル90がスロットの近位端に臨んでいるのを視認すること
により判断できる。
図1に示したように安全シールド40が後退位置にロックされ、安全シールド
40のフランジ46がレール部材の前壁50と当接していると、安全シールド4
0の遠位端44は挿通部材38の尖鋭端62よりも近位側であって、テーパー状
遠位端部92との境界94とほぼ一致したところに臨んでいる。また、安全シー
ルド40の遠位端44は、レール部材の前壁50と後壁52との間隔にほぼ等し
い距離xだけ門口スリーブ26の遠位端30から遠位側に隔てたところに臨んで
いる。そこで、空洞壁Wへの挿通が開始すると生体組織からの力、即ち、抵抗が
安全シールド40と挿通部材38のそれぞれの遠位端44、92に作用するが、
そのために安全シールド40と挿通部材38とが付勢部材56、96にそれぞれ
抗して近位側へと移動し、かくて安全シールド40と挿通部材38のそれぞれの
遠位端44、92が門口スリーブ36の遠位端30の方へと変位すると同時に、
フランジ46がトリガー82の脚部88を乗り越えるに至る。門口スリーブ26
と安全シールド40のそれぞれの遠位端30、44が挿通部材38上の境界94
と一致していると挿通が容易にはかどる。フランジ46がトリガー82の脚部8
8を越えて近位側に移動するとトリガー82は時計方向へ回動するが、トリガー
82の脚部86はアーム延長部80と接触していないので、ラッチ76を動かす
には至らず、従って、フランジ46は図2に示したようにトリガー82の脚部8
8の近位側に位置決めされる。
解剖学上空洞に侵入すると同時に、生体組織との接触により安全シールド40
と挿通部材38のそれぞれの遠位端に作用していた抗力が減少するが、それに伴
って安全シールド40と挿通部材38とが付勢部材56、96のそれぞれの作用
により遠位側に移動し、かくてフランジ46がトリガー82の脚部88に係合し
てトリガー82を図2からみて反時計方向へ回動するようになる。このトリガー
82の反時計方向への回動により、脚部86がアーム延長部80と係合するに至
る。脚部86のアーム延長部80との係合により、ラッチ76のアーム74がベ
ース68の方へと変位する一方、当該ラッチ76をレール部材の前壁50との係
合から外すようになるので、安全シールド40はバネ58の作用で更に遠位側へ
と、突出位置へと付勢されることになり、これにより安全シールドの遠位端44
は図3に示したように挿通部材38の遠位端部92から外方に臨むようになる。
その後、挿通部材238と安全シールド40とからなる挿通ユニット24を門口
ユニット22とは切り離して、門口スリーブ26が解剖学上空洞への医学器具の
抜き差しを許容する門口として作用するように解剖学上空洞壁に支えられたまま
残してもよい。
本発明の安全挿通具の変形例を図4に120を以て示す。この変形例による安
全挿通具120は前述した安全挿通具20とほぼ同一構成ではあるが、突出位置
への安全シールドの移動が、解剖学上空洞への侵入に伴う生体組織との接触で作
用する力の減少に伴う挿通部材の遠位側への移動によりトリガーされる点で安全
挿通具20とは異なっている。詳述すれば、安全挿通具120に設けられている
アーム延長部180は、挿通部材のフランジ193に沿って延在するように近位
側へ延長されていると共に、トリガー82と同一構成のトリガー182’は、そ
の脚部186’がアーム延長部180と並設されるように、他方では、その脚部
188’は、挿通部材のフランジ193が直交壁195と当接した際に当該フラ
ンジ193の近位側に臨むように、近位側に位置決めされている。空洞壁への挿
通の開始に伴ってフランジ193がトリガーの脚部188’を乗り越えるが、ト
リガーの脚部168’はアーム延長部180と接触していないのでラッチ176
を移動させるには至らない。解剖学上空洞に侵入すると生体組織との接触により
挿通部材の遠位端に作用していた抗力が減少するが、それに伴って挿通部材13
8が付勢部材196の作用により遠位側に移動し、かくてフランジ193がトリ
ガーの脚部188’に係合してトリガーを図4からみて反時計方向へ回動するよ
うになる。このトリガーの反時計方向への回動により、脚部186’がアーム延
長部180とラッチ176とに係合するに至り、かくて、前壁50との係合から
外すようになる。すると、安全シールド前述したのと同一態様で突出する。
安全挿通具20、120のそれぞれのロック兼解放機構を組み合わせて、安全
シールドが、安全シールドと挿通部材のいずれか一方、又は、両方の付勢力によ
る遠位側への移動に応動して突出位置へ移動するように構成すれば、本発明の挿
通具の別の変形例が得られる。この場合での変形例では、図4において仮想線で
示したように、トリガー182’から遠位側に隔てた第2トリガー182を安全
シールドのフランジ146と係合するように装着する必要がある。これらの二つ
のトリガーの脚部が延長部180の上方に臨むようにすることにより、いずれか
一方のトリガーの反時計方向への回動で、ラッチ176をレール部材148から
離れる方向へ移動させてレール部材を解放し、それにより伸長部材158が、安
全シールドと挿通部材のいずれか一方の付勢力による遠位側への移動に応動して
安全シールドを突出位置へと遠位側に移動させることができる。
また別の変形例による本発明の安全挿通具を図5に220を以て示す。この変
形例では、突出位置への門口スリーブの移動が、解剖学上空洞への侵入に伴う生
体組織との接触から作用する力の減少に応動して付勢力により遠位側への安全シ
ールドの移動によりトリガーされるようにしている。
即ち、この変形例による安全挿通具220は、門口ユニット222と挿通ユニ
ッ
ト224とで構成されている。門口ユニット222は、門口スリーブ26と類似
ではあるが、ハウジング228の前壁234における開口を貫通延在して、近位
端に直交フランジ232が形成されている門口スリーブ226からなる。フラン
ジ232はハウジング228の上壁297へ向かって延在しており、ピン298
がこのフランジ232からスロット299’へと延在し、その自由端にハンドル
ないし摘み290’がハウジングの上壁に形成した樋状溝に臨んだ状態で取り付
けられている。伸長部材258’は門口スリーブのフランジ232とハウジング
の後壁237との間に介装されて門口スリーブ226を、当該門口スリーブの遠
位端230が挿通部材の尖鋭端の外方に臨む突出位置へと遠位側に付勢している
。この伸長部材258’は伸長部材58と同一で螺旋バネで構成してもよく、又
は、伸長部材58について前述したのと同様に他のバネや付勢装置を以て構成し
てもよい。
ロック兼解放機構264’はロック兼解放機構64とほぼ同一構成ではあるが
、ハウジング228に内蔵されて門口スリーブのフランジ232と係合して門口
スリーブ226を、図5に示すように挿通部材の遠位端292を露現する後退位
置にロックしていると共に、門口スリーブのフランジ132を解放して門口スリ
ーブ226が突出位置へと移動できるように作用するようになっている。
挿通ユニット224は、挿通部材238と安全シールド240のそれぞれの近
位端を環繞するハブ242からなる。安全シールド240は安全シールド40と
類似構成で、遠位端244と近位側フランジ246とを備えている。しかし、安
全シールドのフランジ246は、レール部材の壁部間ではなくて、ハブの前壁2
59と、該前壁259とは近位側に隔てた直交壁295との間に介装している。
また、安全シールド240には径方向突起245が形成されており、当該径方向
突起245は、ハブ242がハウジング228と合体されているとハウジング2
28の内部に臨むように安全シールドの長手方向の適当な位置に位置決めされて
いる。この径方向突起245としては、安全シールド240とは別部材で構成し
てもよく、あるいは一体形成したものであってもよいが、別部材で構成する場合
では、半径方向外側に突出するように安全シールド240に内蔵もしくは取り付
ける。図示の突起245は、安全シールド240の筒形本体の一部を切り起こし
て形成した舌片ないしタブからなり、安全挿通具の長手軸に対してほぼ直交する
遠位側当接面247を形成するようの整形されている。この遠位側当接面247
は鋭角に曲折した近位側当接面251と曲部249を介して連接している。付勢
部材56と同一構成の付勢部材256は、安全シールドのフランジ246と直交
壁295との間に圧縮状態で介装されて、安全シールドのフランジ246が前壁
259と当接する一方で、静止位置から離れた近位側への安全シールドの移動を
許容する前記静止位置へと安全シールド240を遠位側に付勢している。
ロック兼解放機構264’のトリガー282’は、安全シールドのフランジ2
46ではなくて、径方向突起245と係合し得るようにその位置が決められてい
る。従って、トリガーの脚部288’は、安全シールド240が静止位置にある
と、径方向突起245から近位側に隔てたところに臨んでいる。
安全挿通具220の使用方法については安全挿通具20について説明したのと
ほぼ同一ではあるが、トリガー282’を係合させる操作部材として作用するの
はフランジ246ではなくて、安全シールドの径方向突起245である点で安全
挿通具20とは異なっている。挿通前では門口スリーブ226は後退位置にあり
、安全シールド240と挿通部材238とは図5に示すように静止位置にあり、
この場合での門口スリーブの遠位端230は、ハブの前壁259と直交壁295
との間の距離にほぼ等しい距離xだけ安全シールドの遠位端244から近位側に
隔てており、安全シールドの径方向突起245はトリガーの脚部288’の遠位
側に臨んでいる。
挿通時では、門口スリーブ226は依然と静止しているが、安全シールド24
0と挿通部材238とは、それぞれの遠位端に作用する生体組織からの抵抗力に
より近位側に変位し、そのため安全シールドの径方向突起245が近位側に移動
する。その結果、安全シールドはトリガーの脚部288’を通過し、これにより
トリガー282’が図5からみて時計方向に回動する。この回動によりトリガー
の脚部286’が延長部280’から離間するから、門口スリーブのフランジ2
32を保持しているラッチ276’を解放するようなことはない。
ところが解剖学上空洞に侵入してしまうと、安全シールド240の遠位端に作
用していた抗力が減少するから、安全シールドは付勢部材256の作用で遠位側
に付勢され、かくて安全シールドの径方向突起245の垂直当接面247がトリ
ガーの脚部288’と係合し、これによりトリガー282’を反時計方向に回動
させることになる。このようにトリガー282’が反時計方向に回動すると、脚
部286’がアーム延長部280’にもたれ掛かってラッチ276’を門口スリ
ーブのフランジ232から離れる方向へ押勢するので門口スリーブは解放される
ことになり、かくて門口スリーブは伸長部材258’により図6に示したように
挿通部材の尖鋭端262から外方に越えて突起位置へと移動させられる。
図7に本発明の安全挿通具のまた別の変形例を示すが、この変形例での安全挿
通具320は安全挿通具220とほぼ同一構成ではあるものの、門口スリーブ3
26がトリガーされて、挿通部材338の遠位端を露現する後退位置から挿通部
材338の遠位端を環繞する突出位置へと、解剖学上空洞への侵入後での付勢部
材による挿通部材の遠位側への移動に応動して遠位側へ移動するようになってい
る点で異なっている。
安全挿通具320を構成する門口ユニット322と挿通ユニット324とは、
それぞれ安全挿通具220を構成する門口ユニット222と挿通ユニット224
とほぼ同一構成ではあるが、安全シールド340の部分353にスロットが穿設
されており、また、挿通部材338に設けた径方向突起345がこのスロット3
53を介してハウジング328へと延在している。スロット353は安全シール
ド340の長手軸に沿って延在していると共に、挿通部材338と安全シールド
340とが互いに相対移動すると径方向突起345がそのスロット353に沿っ
て円滑に移動し得るように、その長さが定められている。図7に示したようの挿
通部材338が静止位置にあると、当該挿通部材338のフランジ393は直交
壁395と当接しており、径方向突起345はトリガーの脚部388’の遠位側
に臨んでいる。挿通時での生体組織による抵抗を受けて挿通部材338が近位側
へ移動すると、径方向突起345はスロット353に沿って近位側へ移動してト
リガーの脚部388’を通過する。解剖学上空洞に侵入してしまうと、生体組織
との接触による力が減少するから、挿通部材338は付勢部材396の作用によ
り遠位側へ付勢される。従って挿通部材338に設けた径方向突起345も遠位
側に移動して脚部388’と係合し、それによりトリガー382’を反時計方向
に回動させるようになる。これによりラッチ376’が門口スリーブのフランジ
332から解放され、かくて伸長部材358’の作用により門口スリーブが図6
に示したのと同様に突出位置へと移動する。
本発明の安全挿通具のまた更に別の変形例を図8に示すが、この変形例での安
全挿通具420は安全挿通具320をほぼ同一構成ではあるものの、門口スリー
ブと安全シールドとの両方がトリガーされて、挿通部材338の遠位端を露現す
る後退位置から挿通部材338の遠位端を環繞する突出位置へと、解剖学上空洞
への侵入後での付勢部材による安全シールドの遠位側への移動に応動して遠位側
へ移動するようになっている点で異なっている。安全挿通具420は、安全挿通
具320における門口ユニット322とほぼ同一構成の門口ユニット422と、
安全挿通具20における挿通ユニット24とほぼ同一構成の挿通ユニット424
とからなる。また、安全シールド440には、安全挿通具320における径方向
突起345と類似の径方向突起445が設けられている。
安全挿通具420のロック兼解放機構464’はハウジング428に内蔵され
て門口スリーブのフランジ432と協働するが、ハブ442内にも類似のロック
兼解放機構464が設けられており、このロック兼解放機構464は安全シール
ドのレール部材448と協働するようになっている。同様に、門口スリーブのフ
ランジ432とハウジングの後壁437との間には伸長部材458’が、また、
レール部材の後壁458とハブの後壁460との間には伸長部材458がそれぞ
れ圧縮された状態で介装されている。安全シールドの付勢部材456は安全シー
ルドの近位側フランジ446とレール部材の後壁452との間に介装されて、挿
通時に安全シールド440が近位側に付勢されるようにしている。しかし、解剖
学上空洞へ侵入すると安全シールド440は遠位側へ付勢力により移動させられ
るから、径方向突起445と安全シールドのフランジ446とはトリガー482
、482’とそれぞれ係合して門口スリーブと安全シールドとが突出位置へと遠
位
側に移動するようになっている。
安全挿通具420の使用方法は、前述したのとほぼ同一ではあるが、挿通部材
の遠位端を露現させるためには門口スリーブと安全シールドとの両方をしように
先立って後退させる必要がある点で異なっている。このように後退させるために
ハンドル490’、490が門口スリーブと安全シールドとのそれぞれ連結され
ており、これらのハンドル490’、490を同時もしくは別々に手で近位側に
移動させることにより、門口スリーブと安全シールドとを図9に示した突出位置
から図8に示した後退位置へと設定できる。安全シールドのレール部材と門口ス
リーブのフランジをロックすると、前述の如くの解剖学上空洞への挿通が開始で
きる状態になる。
ところで、図8において仮想線で示すように第3トリガー482”を挿通部材
のフランジ493と協働するようにトリガー482から遠位側に隔てたところに
設けることにより、本発明の安全挿通具の他の変形例が得られる。即ち、トリガ
ーを二個用い、それぞれの脚部が共通のアーム延長部480の上方に臨むように
すれば、いずれか一方のトリガーの反時計方向への回動により、ラッチ476が
レール部材448から離間してレール部材と安全シールドとを解放し、それによ
り伸長部材458の作用で安全シールドを、安全シールドと挿通部材のいずれか
一方の付勢力による遠位側への移動に応動して突出位置へと遠位側に移動させる
ことができるのは明らかである。
本発明の安全挿通具のもう一つの変形例を図10に示す。この変形例において
は、門口スリーブと安全シールドの突出位置への移動が付勢力による挿通部材の
遠位側への移動によりトリガーされるようにしている。安全挿通具520の門口
ユニット522は門口ユニット322と同一構成であるので、突出位置への門口
スリーブ526の移動は、付勢力による挿通部材538の移動によりトリガーさ
れる。挿通ユニット524は挿通ユニット424とほぼ同一構成ではあるが、挿
通部材538に設けた径方向突起545は安全シールド540におけるスロット
553に係入している。トリガーとしてはトリガー582”だけ用いており、挿
通部材が静止位置にあってこの挿通部材のフランジ593がハブの直交壁595
と当接していると、このトリガー582”の下脚部586”はラッチ576の延
長部580の上方に臨み、また、上脚部588”は挿通部材のフランジ593か
ら近位側に隔てたところに臨んでいる。安全挿通具520の操作は安全挿通具4
20のそれとほぼ同一ではあるが、挿通部材の径方向突起545とフランジ59
3とが、門口スリーブ526と安全シールド540とをそれぞれ保持しているロ
ック兼解放機構546’、546を解放させるトリガー操作部材として機能する
点で異なっている。
図示した各実施の形態においては、門口スリーブの遠位端は使用前では安全シ
ールドの遠位端から近位側に隔てており、挿通時では静止状態に保持される。安
全シールドの遠位端は、解剖学上空洞への挿通直前に安全シールドと挿通部材と
が後退ないし静止位置にあると、挿通部材の遠位端部において挿通部材状に設定
した境界と一致している。挿通部材と安全シールドとは挿通時に近位側に移動自
在であるから、挿通部材と安全シールドのそれぞれの遠位端は挿通時に門口スリ
ーブの遠位端と一致すべく移動する。そのとき、挿通部材と安全シールドのいず
れか一方、又は、両方が、解剖学上空洞への侵入に伴って一致する位置へと遠位
側に移動する際に、安全部材の突起をトリガーする。
図11は本発明の安全挿通具の遠位端の別の形状を示しており、使用前では、
安全シールドの遠位端44は所定距離xだけ挿通部材の遠位端における境界94
から近位側に、また、門口スリーブの遠位端30は所定距離yだけ安全シールド
の遠位端44から近位側にそれぞれ隔てている。このような形状にあっては、安
全シールドは挿通部材38が所定深さxだけ解剖学上空洞壁に挿通されると近位
側に移動し始め、門口スリーブの遠位端30と並ぶように単独で、もしくは、挿
通部材と共に移動する。解剖学上空洞に侵入すると、挿通部材と安全シールドと
はバネ作用で図11に示した元の状態に戻るから、門口スリーブと安全シールド
のいずれか一方、又は、両方が安全部材として機能すべく、挿通部材の遠位端9
2の外方へと突出するようになる。
図12も本発明の安全挿通具の遠位端のまた別の形状を示している。図12に
おいては、使用前では、安全シールド40の遠位端44は挿通部材の遠位端にお
ける境界94から遠位側に、また、門口スリーブの遠位端30は所定距離xだけ
挿通部材の遠位端における境界94から近位側にそれぞれ隔てている。この形状
にあっては、安全シールドの遠位端44は、挿通部材における境界94と揃うよ
うに挿通時に近位側へ移動し、安全挿通具が解剖学上空洞に侵入するまで挿通部
材と共に近位側へ移動する。解剖学上空洞に侵入すると、挿通部材と安全シール
ドとはバネ作用で元の状態に戻るから、門口スリーブと安全シールドのいずれか
一方、又は、両方を挿通部材の遠位端92の外方へと突出するようになる。
以上の説明から、本発明の安全挿通具の挿通部材と安全シールドとは解剖学上
空洞への挿通時には近位側に移動するが、解剖学上空洞に侵入すると遠位側に移
動して、挿通部材の遠位端を保護する安全部材として機能すべく門口スリーブの
如くのカニューレの突出と安全シールドの遠位側への移動のいずれか一方、又は
、両方を惹起するようになっているのは明らかである。「安全部材」なる用語は
、挿通部材に対して遠位側に移動して、解剖学上空洞内における挿通部材の先端
を環繞して保護するすべての構造体を意味する。本発明の安全挿通具にあっては
カニューレと安全シールドとのいずれか一方、又は、両方が突出して挿通部材の
先端を保護するようになっているから、安全挿通具が解剖学上空洞に侵入してし
まえばいずれも安全部材として機能することになる。カニューレは、それが安全
部材として機能するかどうかとは無関係に、門口スリーブであってもよいし、両
端か開放して流体が貫流できるようになっている針であってもよいし、又は、カ
テーテルやその他のチューブ状の医学器具の部品であってもよい。カニューレが
安全部材として突出するようにはなっていない場合では、これを、カニューレと
挿通部材との間に介在させたチューブ状安全シールドや、中空挿通部材内に設け
た安全プローベ、部分的に挿通部材内であってその回りにあって、挿通部材に対
して遠位側に移動して突出することでその遠位端を保護する部品の如くの安全部
材と連動させる。他方、カニューレが安全部材として機能するのであれば、突出
するようにはなっていない保護套管ないしプローベや前述の安全部材のどれかと
連動させてもよい。カニューレ、安全シールド、挿通部材の内の少なくとも一つ
又はすべてを遠位側に付勢する一方で、これらの部材の内の少なくとも一つ又は
す
べてを挿通時に近位側に移動させるが、解剖学上空洞に侵入するとカニューレ、
安全シールド、挿通部材の内の少なくとも一つ又はすべてを突出させるようにす
れば、不必要といえるほど安全性をより高めることができる。
本発明の安全挿通具の構成部品は、生体適合性のある材料ならどのような材料
で構成してもよく、再使用に備えて滅菌できるものや、患者ごと使い捨てし得る
材料であってもよい。これらの構成部品は、コスト減少を達成するために種々の
形状の複数部品や材料で構成してもよい。門口ユニットは、そのハウジングに種
々の弁や栓、シールを設けて流体の貫流を制御するようにしてもよいし、門口ユ
ニットと挿通ユニットとを合体させる際にハブをハウジングと連結するのに従来
公知の節度機構(detent mechanism)を用いてもよい。カニューレと安全シールド
のそれぞれの遠位端は、面取りされているもの、丸めたもの、スムーズなもの、
粗いものであってもよく、挿通を容易にするためや抵抗を大きくするためとかの
必要性に応じてどのような形状をとってもよい。また、安全シールドは、門口ス
リーブ内に残すか、挿通部材と一緒に引き抜くかなどの要望に応じて門口ユニッ
トないし挿通ユニットのいずれかに装着してもよい。
挿通部材としては、中実でもよいし、中空でもよく、あるいは、一部が中実、
残りが中空であってもよいし、また、一部品からなるものであってもよく、複数
部品からなるものであってもよく、案内チューブないし類似の部品に沿って伸縮
自在になっていてもよいし、固定していてもよい。挿通部材38の遠位端92は
、特定の処置に望まれているものであればどのような形状であってもよく、例え
ば図示のようなピラミッド状トロッカー、円錐端(図13)、横溝付き端(図1
4)、多面テーパー端(図15に示したように複数の切り子面を有する端部)、
鈍角先端(図16)、斜截頭端(図17)、ハブにおける種々の弁や栓、シール
と連通する流体貫流用中空針として形成してもよい。また、挿通部材の遠位端を
形成する表面は、粗くてもよいし、滑らかであってもよく、また、連続していて
もよいし、有孔であってもよく、いずれにしても切削跡が残っていてもよいし、
あるいは前述の組み合わせてあってもよい。挿通部材38が中空針でその遠位端
92が斜截頭端もしくは湾曲したツォーヘイ(Tuohey)型遠位端となっている場合
では、
その針の遠位端における開口の近位縁が、そこを境として斜截頭となる境界94
を定めているものと考えることができ、よって、カニューレと安全シールドのい
ずれか一方、又は、両方の遠位端が前記近位縁近傍に位置決めされると、針の遠
位端と揃ったものとすることができる。
前述したように、本発明の安全部材はカニューレの如くのチューブ状の部材で
あってもよく、又は、カニューレと挿通部材との間に介装した安全シールドであ
ってもよく、挿通部材が中空部材であれば、安全部材は挿通部材に少なくとも部
分的に内蔵されて、挿通部材の遠位端又はその近傍に形成する一つかそれ以上の
孔を介して移動自在なプローベであってもよい。図19は、遠位端に斜截頭開口
92が形成された中空挿通部材38と、突出位置にあって挿通部材の遠位端62
を保護している円筒形安全プローベ40とを環繞するカニューレ26を示してい
る。安全プローベは、その遠位端が斜截頭端44となされ、図示の突出位置から
、安全プローベ40の斜截頭端44が挿通部材38の遠位端92と面一となる後
退位置へと移動自在である。尚、安全プローベと突出位置へ移動させるのに挿通
部材の内部に同軸伸長機構を設けるか、安全プローベの近位端にフランジを設け
、このフランジを挿通部材に形成したスロットないし開口を介して延在させるこ
とで、前述した伸長機構がそれに作用するようにしてもよい。安全プローベの遠
位端44の形状としてはどのような形状であってもよく、挿通部材の遠位端92
に形成した一つか又は複数の開口を貫通して突出するのならどのような形状であ
ってもよく、挿通部材の遠位端の形状に合わせるとか、後退すると断続的な表面
をなすような形にしてもよい。
本発明で用いたレール部材は、ラッチと係合してトリガーにより開放されるの
であればどのような形をしていてもよい。好ましくは、各レール部材は、本明細
書でほぼU字形レール部材として示したように、操作部材の係止ないし当接片と
して作用するのであればどのような形をしていてもよい。
ロック兼解放機構としては、安全部材を後退位置にロックするラッチと、操作
部材の遠位側への移動に応動して当該ラッチを解放するトリガーを必要とするの
みである。従って、このロック作用と解放作用とを醸し出すのであれば、例えば
移動自在もしくは枢動自在の複数のカムや爪部材の如くの種々の機構を利用する
ことができる。また、このロック兼解放機構はハウジングないしハブの長さ、ひ
いてはハウジングとハブとの全長を最小限にするために種々の形に構築し、ハウ
ジングないしハブに配置してもよい。改変するだけで本発明の安全挿通具に用い
ることのできる種々のロック兼解放機構は、本願出願人による同時係属中の米国
特許出願第07/800,507号(1991年11月27日出願)、同第07/805,506号(1991
年12月6日出願)、同第07/808,325号(1991年12月16日出願)、同第07/8
48,838号(1992年3月10日出願)、同第07/868,566号と同第07/868,578号(共
に1992年4月15日出願)、同第07/929,338号(1992年8月14日出願)、同第
07/845,177号(1992年9月15日出願)、同第07/945,177号(1992年9月15日
出願)、同第08/079,586号(1993年6月22日出願)、同第08/195,512号(1994
年2月14日出願)、同第08/196,029号(1994年2月14日出願)、同第08/196
,027号(1994年2月14日出願)、同第08/195,178号(1994年2月14日出願)
、同第08/237,734号(1994年5月4日出願)、同第08/247,205号(1994年5月2
0日出願)、同第08/254,007号(1994年6月3日出願)、同第08/260,439号(19
94年6月15日出願)に開示されており、これらの特許文献を本願明細書の一部
をなすものとしてここに引用しておく。前掲の特許文献には、安全挿通具を自動
的に後退するものが開示されているが、ロック兼解放機構を改変するに当たって
は、ラッチが部材を突出位置ではなくて、後退位置にロックできるように構築す
る必要があるのみである。前掲の特許文献は、本発明の安全挿通具に有用な種々
の付勢装置をも開示している。本発明の安全挿通具に利用できるその他のロック
兼解放機構としては、本願出願人による同時係属中の米国特許出願第08/279,170
号と同第08/279,172号(共に1994年7月22日出願)に開示されたものがあり、
これらの特許文献も本願明細書の一部をなすものとしてここに引用しておく。
本願出願人による同時係属中の米国特許第08/083,220号(1993年6月24日出
願)に開示されている制御ボタンの如くの一つかそれ以上の制御ボタンを、安全
部材が後退位置にロックされるのを阻止するためにラッチを手動にて外せるよう
にラッチの隣に装着すれば、ある場合では安全挿通具を、トリガーによる突出の
できない従来型安全保護挿通具に転換することができる。また、ラッチに補助的
な爪部材ないし突起をその遠位端に設けて安全部材を突出位置にロックできるよ
うにする一方、前述の制御ボタンを用いて解放できるようにすることもできる。
安全シールド40と挿通部材38のいずれか一方、又は、両方に設けた直交な
いし径方向突起245、345、445は安全シールドの外表面ないし図示に用
に挿通部材の外表面に一体形成してもよいし、または、挿通部材38と安全シー
ルド40におけるスロットを介して延在してそれぞれのハウジングにあるトリガ
ーと係合する枢支レバーの一部として、安全シールドないし挿通部材内に設けて
もよい。枢支レバーの一部であれば、例えば当該レバーの近傍に位置決めされ、
かつ、当該レバーを突起を引っ込ませるようにカム作用をなす制御ボタンを用い
て当該レバーを回動させることにより、それぞれの挿通部材へ引っ込むように前
記突起を構築してもよい。
また、本発明の安全挿通具では、安全部材(カニューレでもよいし、安全シー
ルドないしプローベや、両方であってもよい)が突出位置へ挿通力の増大を伴う
ことなく確実に移動できるようにするために強力なバネを用いることもできる。
安全挿通具が解剖学上空洞に侵入すると、安全部材は生体組織と誤って接触した
瞬間にショック緩衝器として作用するが、そのことは外科医にはハンドルの位置
で視認できると共に、手応えで判断することができる。安全挿通具におけるトリ
ガー部材(即ち、挿通部材と安全シールドないしプローベのいずれか一方、又は
、両方)を遠位側に付勢するに当たっては、挿通時に部材が僅かだけ移動できる
のであればその程度の付勢力で充分であるから、所要挿通力を最小限にすること
ができる。前述した種々の実施の形態の特徴は、安全挿通具の要件や複雑さに応
じて所望のように組み合わせてもよい。
本発明にはこの他、種々の改変や改良などが考えられることから、ここまで説
明したことは単に例示のためになしたものであって、本発明を限定するものでは
ないものと解すべきである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.解剖学上空洞壁に門口を形成する安全挿通具であって、 解剖学上空洞に導入するカニューレ遠位端と、その外側に臨むカニューレ近位 端とを有するカニューレと、 該カニューレに内装され、解剖学上空洞壁に挿通される挿通部材遠位端を有し 、前記カニューレに対して突出静止位置と後退位置との間を移動自在な挿通部材 と、 前記カニューレに内装されて安全部材遠位端を有し、該安全部材遠位端が前記 挿通部材遠位端から遠位側に突出する突出位置と前記安全部材遠位端が挿通部材 遠位端の近位側に臨んで前記挿通部材遠位端を露現させる後退位置との間を移動 自在な安全部材と、 前記安全部材遠位端が前記挿通部材遠位端から遠位側に突出する突出位置へと 前記安全部材を移動させるとともに、前記安全部材遠位端が前記挿通部材遠位端 の近位側に臨んで前記挿通部材遠位端を露現させる後退位置へと前記安全部材を して近位側に移動させる安全部材伸長手段と、 前記安全部材を安全部材の突出位置から安全部材の後退位置へと手動にて移動 させる手段と、 前記安全部材を安全部材の後退位置へロックして前記安全部材が安全部材の後 退位置から遠位側へ移動するのを阻止する一方、解剖学上空洞壁への挿通時に前 記安全部材の近位側への移動を許容する安全部材ロック手段と、 安全部材の後退位置にある前記安全部材を遠位側に付勢して前記安全部材が解 剖学上空洞壁への挿通時に安全部材の後退位置から近位側に移動させる一方、解 剖学上空洞に侵入すると安全部材の後退位置へと遠位側に移動させる安全部材付 勢手段と、 前記挿通部材を挿通部材の静止位置へと遠位側に付勢する一方、前記挿通部材 の近位側への移動を許容する挿通部材付勢手段と、 安全挿通具の解剖学上空洞への侵入に応じて前記安全部材ロック手段を解放す ることにより、前記安全部材が安全部材の突出位置へと前記安全部材伸長手段に より移動させられるようにする解放手段とからなることを特徴とする安全挿通具 。 2. 請求項1に記載のものであって、前記解放手段は解剖学上空洞への侵入に 伴う付勢力による前記安全部材の遠位側への移動に応動することを特徴とする安 全挿通具。 3. 請求項1に記載のものであって、前記解放手段は解剖学上空洞への侵入に 伴う付勢力による前記挿通部材の遠位側への移動に応動することを特徴とする安 全挿通具。 4. 請求項1に記載のものであって、前記解放手段は解剖学上空洞への侵入に 伴う付勢力による前記安全部材と前記挿通部材との遠位側への移動に応動するこ とを特徴とする安全挿通具。 5. 請求項1に記載のものであって、前記安全部材は、前記挿通部材と前記カ ニューレとの間に設けたチューブ状安全シールドであることを特徴とする安全挿 通具。 6. 請求項1に記載のものであって、前記挿通部材は少なくとも部分的に中空 であり、前記安全部材が前記挿通部材に内装させた安全プローベからなることを 特徴とする安全挿通具。 7. 請求項1に記載のものであって、前記カニューレ遠位端は前記安全部材遠 位端とは、該安全部材遠位端が前記後退位置にあると近位側に隔てていることを 特徴とする安全挿通具。 8. 請求項7に記載のものであって、前記挿通部材遠位端は前記挿通部材にお ける境界から遠位側の部分であり、前記安全部材遠位端は前記後退位置にあると この境界と一致していることを特徴とする安全挿通具。 9. 請求項7に記載のものであって、前記挿通部材遠位端は前記挿通部材にお ける境界から遠位側の部分であり、前記安全部材遠位端は前記後退位置にあると この境界から近位側に臨んでいることを特徴とする安全挿通具。 10.請求項7に記載のものであって、前記挿通部材遠位端は前記挿通部材にお ける境界から遠位側の部分であり、前記安全部材遠位端は前記後退位置にあると この境界から遠位側に臨んでいることを特徴とする安全挿通具。 11.解剖学上空洞壁に門口を形成する安全挿通具であって、 解剖学上空洞に導入するカニューレ遠位端と、その外側に臨むカニューレ近位 端とを有するカニューレと、 解剖学上空洞壁に挿通する遠位端を有する、 前記カニューレに内装されて遠位端を有し、安全部材静止位置と、該安全部材 の前記遠位端が前記挿通部材遠位端から近位側に隔てて臨む後退位置との間を移 動自在な安全部材と、 前記カニューレの遠位端が前記挿通部材遠位端から遠位側に突出するカニュー レ突出位置へと前記カニューレを移動させるとともに、前記カニューレの遠位端 が前記挿通部材遠位端の近位側に臨んで前記挿通部材遠位端を露現させる後退位 置へと前記安全部材をして近位側に移動させるカニューレ伸長手段と、 前記カニューレをカニューレ突出位置からカニューレ後退位置へと手動にて移 動させる手段と、 前記カニューレをカニューレ後退位置へロックして前記カニューレがカニュー レ突出位置へ移動するのを阻止するカニューレロック手段と、 安全部材を安全部材静止位置へと付勢する一方、前記安全部材の近位側への移 動を許容する安全部材付勢手段と、 前記挿通部材を挿通部材静止位置へと遠位側に付勢する一方、前記挿通部材の 近位側への移動を許容する挿通部材付勢手段と、 安全挿通具の解剖学上空洞への侵入に応じて前記カニューレロック手段を解放 することにより、前記カニューレがカニューレ突出位置へと前記カニューレ伸長 手段により移動させられるようにする解放手段とからなることを特徴とする安全 挿通具。 12.請求項11に記載のものであって、前記解放手段は解剖学上空洞への侵入 に伴う付勢力による前記安全部材の遠位側への移動に応動することを特徴とする 安全挿通具。 13.請求項11に記載のものであって、前記解放手段は解剖学上空洞への侵入 に伴う付勢力による前記挿通部材の遠位側への移動に応動することを特徴とする 安全挿通具。 14.請求項11に記載のものであって、前記解放手段は解剖学上空洞への侵入 に伴う付勢力による前記安全部材と前記挿通部材との遠位側への移動に応動する ことを特徴とする安全挿通具。 15.請求項11に記載のものであって、前記安全部材は、前記挿通部材と前記 カニューレとの間に設けたチューブ状安全シールドであることを特徴とする安全 挿通具。 16.請求項11に記載のものであって、前記挿通部材は少なくとも部分的に中 空であり、前記安全部材が前記挿通部材に内装させた安全プローベからなること を特徴とする安全挿通具。 17.請求項11に記載のものであって、前記挿通部材遠位端は前記挿通部材に おける境界から遠位側の部分であり、前記カニューレ遠位端は当該カニューレが 前記後退位置にあり、かつ、前記挿通部材が前記静止位置にあるとこの境界から 近位側に臨んでいることを特徴とする安全挿通具。 18.請求項17に記載のものであって、前記安全部材遠位端は当該安全部材が 前記静止位置にあり、かつ、前記カニューレが前記後退位置にあると、前記カニ ューレ遠位端から遠位側に隔てて臨んでいることを特徴とする安全挿通具。 19.請求項18に記載のものであって、前記安全部材遠位端は当該安全部材と 挿通部材とが静止位置にあると、挿通部材における遠位境界と一致していること を特徴とする安全挿通具。 20.請求項18に記載のものであって、前記安全部材遠位端は前記安全部材と 挿通部材とが静止位置にあると、挿通部材における境界から近位側に隔てて臨ん でいることを特徴とする安全挿通具。 21.請求項18に記載のものであって、前記安全部材遠位端は前記安全部材と 挿通部材とが静止位置にあると、挿通部材における遠位境界から遠位側に隔てて 臨んでいることを特徴とする安全挿通具。 22.解剖学上空洞壁に門口を形成する安全挿通具であって、 解剖学上空洞に導入する遠位端と、その外側に臨む近位端とを有するカニュー レと、 該カニューレに内装され、解剖学上空洞壁に挿通される挿通部材遠位端を有す る挿通部材と、 前記カニューレに内装されて安全部材遠位端を有し、該安全部材遠位端が前記 挿通部材遠位端から遠位側に突出する安全部材突出位置と前記安全部材遠位端が 挿通部材遠位端の近位側に臨んで前記挿通部材遠位端を露現させる安全部材後退 位置との間を移動自在な安全部材と、 前記カニューレの遠位端が前記挿通部材遠位端から遠位側に突出するカニュー レ突出位置へと前記カニューレを移動させるとともに、前記カニューレの遠位端 が前記挿通部材遠位端の近位側に臨んで前記挿通部材遠位端を露現させる後退位 置へと前記安全部材をして近位側に移動させるカニューレ伸長手段と、 前記安全部材突出位置へと前記安全部材を移動させるとともに、前記安全部材 をして前記安全部材後退位置へと近位側に移動させる安全部材伸長手段と、 前記カニューレをカニューレ突出位置からカニューレ後退位置へと近位側に手 動にて移動させる手段と、 前記安全部材を安全部材突出位置から安全部材後退位置へと近位側に手動にて 移動させる手段と、 前記カニューレをカニューレ後退位置へロックして解剖学上空洞壁での挿通時 に前記カニューレが移動するのを阻止するカニューレロック手段と、 前記安全部材を安全部材後退位置へロックして前記安全部材が安全部材突出位 置へ移動するのを阻止する一方、解剖学上空洞壁への挿通時に前記安全部材の近 位側への移動を許容する安全部材ロック手段と、 安全部材を安全部材静止位置へと遠位側に付勢して、解剖学上空洞壁への挿通 時に前記安全部材が前記安全部材後退位置から近位側に移動するのを許容するが 、解剖学上空洞に侵入すると前記安全部材後退位置へ遠位側への移動を許容する 安全部材付勢手段と、 前記挿通部材を挿通部材静止位置へと遠位側に付勢する一方、前記挿通部材静 止位置から前記挿通部材が近位側へ移動するのを許容する挿通部材付勢手段と、 安全挿通具の解剖学上空洞への侵入に応じて前記安全部材ロック手段とカニュ ーレロック手段を解放することにより、前記安全部材と前記カニューレが前記突 出位置へと前記安全部材伸長手段と前記カニューレ伸長手段により移動させられ るようにする解放手段とからなることを特徴とする安全挿通具。 23.請求項22に記載のものであって、前記解放手段は解剖学上空洞への侵入 に伴う付勢力による前記安全部材の遠位側への移動に応動することを特徴とする 安全挿通具。 24.請求項22に記載のものであって、前記解放手段は解剖学上空洞への侵入 に伴う付勢力による前記挿通部材の遠位側への移動に応動することを特徴とする 安全挿通具。 25.請求項22に記載のものであって、前記解放手段は解剖学上空洞への侵入 に伴う付勢力による前記安全部材と前記挿通部材との遠位側への移動に応動する ことを特徴とする安全挿通具。 26.請求項22に記載のものであって、前記安全部材は、前記挿通部材と前記 カニューレとの間に設けたチューブ状安全シールドであることを特徴とする安全 挿通具。 27.請求項22に記載のものであって、前記挿通部材は少なくとも部分的に中 空であり、前記安全部材が前記挿通部材に内装させた安全プローベからなること を特徴とする安全挿通具。 28.請求項22に記載のものであって、前記挿通部材遠位端は当該挿通部材の おける境界から遠位側の部分であり、前記カニューレ遠位端は前記後退位置にあ るとこの境界の近位側に臨んでいることを特徴とする安全挿通具。 29.請求項28に記載のものであって、前記安全部材遠位端は前記安全部材と 前記カニューレとが後退していると、前記カニューレ遠位端から遠位側に臨んで いることを特徴とする安全挿通具。 30.請求項29に記載のものであって、前記安全部材遠位端は前記安全部材と 前記挿通部材とが前記静止位置にあると、前記挿通部材における遠位境界と一致 していることを特徴とする安全挿通具。 31.請求項29に記載のものであって、前記安全部材遠位端は前記安全部材が 後退し、前記挿通部材が前記静止位置にあると、前記挿通部材の遠位境界から近 位側に隔てて臨んでいることを特徴とする安全挿通具。 32.請求項29に記載のものであって、前記安全部材遠位端は前記安全部材が 後退し、前記挿通部材が前記静止位置にあると、前記挿通部材の遠位境界から遠 位側に隔てて臨んでいることを特徴とする安全挿通具。
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