【発明の詳細な説明】
シグマ2選択性リガンドである新規アルキルアミノ誘導体
技術分野
本発明は、新規アルキルアミノ誘導体、該化合物を含む医薬組成物、該化合物
を中枢神経系疾患やその他数種の疾患の治療に使用することに関する。本発明の
薬剤活性化合物はシグマ2リガンドに対する選択性と親和性が高い。
背景技術
近年特定された脳のシグマレセプター/結合部位が、現在使用されているドパ
ミンD2抗精神病薬に付随する副作用がない抗精神病薬を開発するための有望な
研究対象になっている[J.M.Walker,W,D,Bowen,F,O,
Walker,R.R.Matsumoto,B.de Costa and K
.C.Rice,Pharmacological Reviews,1990
,42,355−402;G.Debonnel,J.Psychiatr.N
eurosci.,1993,18,4,157−172]。本明細書で使用す
る“レセプター”という用語は、膜結合レセプター及び他の結合部位を意味する
。シグマレセプターには少なくとも2つのサブタイプ(シグマ1及びシグマ2)
があることが確認されており、シグマ結合部位の分類が提案されている[R.Q
uirion,W.D.Bowen,Y.Itzhak,J.L.Junien
,J.M.Musacchio,R.B.Rothman,T.P.Su,W.
Tamand D.P.Taylor,TiPS,1992,13,85−86
]。
シグマ1結合部位は、ハロペリドール、ジ−o−トリルグアニジン(DTG)
及び(+)ペンタゾシンなどの(+)ベンゾモルファンに対する親和性が高いと
いう特徴を有する。シグマ2結合部位は、ハロペリドール及びDTGに対する親
和性が高いが、(+)ベンゾモルファンに対する親和性は低いという特徴を有す
る。シグマ1リガンドは胃腸管に対する作用を示すことが確認されている。また
、シグマ1部位は、シグマリガンドによるムスカリン様アセチルコリンレセプタ
ーホスホイノシトール応答の抑制を媒介するようである。シグマ1結合部位は脳
内に存在するだけでなく脾臓細胞上にも存在する。これらのシグマリガンドは、
免疫系を抑制することがある[H.H.Garza,S.Mayo,W.D.B
owen,B.R.DeCosta and .J.J.Carr,J.of I
m
munology,1993,151,9,4672−4680]。シグマ2結
合部位は肝臓[A.E.Bruce,S.B.Hellewell and W.
D.Bowen,Soc.Neurosci.Abstr.,1990,16,
370;A.S.Basile,I.A.Paul and B.DeCosta
,Eur.J.Pharmacol.Mol.Pharm.Sect.,199
2,227,95−98]、腎臓[W.D.Bowen,G.Feinstei
nand J.S.Orringer,Soc.Neurosci.Abstr
.,1992,18,456,abstract 195.8]、及び心臓[M
.Dumont and S.Lemaire,Eur.J.Pharmacol
.,1991,209,245−248]に多く存在する。
シグマ2結合部位は、脳内では視床下部、小脳及び脳橋に存在する。ラット脳
では、海馬、前頭皮質及び後頭皮質にシグマ1部位よりも多く存在する[D.J
.McCann,A.D.Weissmann and T.P.Su,Soc.
Neurosci abstr.1992,18,22,abstract 16
.5]。モルモットの海馬膜には、[3H]BIMUで選択的にラベルされるシ
グマ2結合部位も存在する[D.W.Bonhaus,D.N.Loury,L
.B.Jakeman,Z.To,A.DeSouza,R.M.Eglen
and E.H.F.Wong,J.Pharmacol.Exp.Ther.
,1993,267,2,961−970]。皮質及び辺縁系にシグマ2結合部
位が存在することから、これらの化合物を精神障害の治療に利用することに興味
が持たれた[D.C.Mash and C.P.Zabetian,Synap
se,1992,12,195−205]。シグマ2結合部位は、運動作用(と
くにジストニア)を媒介するものと考えられている[R.R.Matsumot
o,M.K.Hemstreet,N.L.Lai,A.Thurkauf,B
.D.DeCosta,K.C.Rice,S.B.Hellewell,W.
D.Bowen and J.M.Walker,Pharmacol.Bioc
hem.Behav.,1990,36,151−155]。しかし、錐体外路
機能障害の霊長類モデルでこのような作用を確認したデータはない[L.T.M
eltzer,C.L.Christoffersen,K.A.Serpa,
T.A.Pugsley,A.Razmpou and T.G.Heffner
,Neu
ropharmacology,1992,31,9,961−967]。臨床
で効果的があるドパミン作動性抗精神病薬ハロペリドールは、2つのシグマサブ
タイプに対して高い親和性を示す。しかし、CNSに対するハロペリドールの還
元型代謝物は、ハロペリドールよりもシグマ2レセプターやドパミンD2レセプ
ターに対する親和性や選択性が高い[J.C.Jean,B.W.Caprat
he,T.A.Pugsley,L.D.Wise and H.Akunne,
J.Med.Chem.,1993,36,3929−3936]。事実、選択
的な薬剤が存在しないことが、シグマ2結合部位の薬理、分布、機能に関する研
究の進行の妨げになっている。
シグマ2結合部位へ高親和性で結合する試薬はほとんどない[M.AbouG
harbia,S.Y.Ablordeppey and R.A.Glenno
n,Annual Report in Medicinal Chemistry
,1993,28,1−10]。イフェンプロジルはシグマ2部位に対して高い
選択性を示すが、ポリアミンやアルファ−1レセプターにも結合する[K.Ha
shimoto,C.R.Mantione,M.R.Spada,J.L.N
eumayer and E.D.London,Eur.J.Pharmaco
l.Mol.Pharm.Sect.,1994,266,66−77]。Ki
=32nMの[3H]BIMUが、選択的シグマ2リガンドとして提案されてい
る[D.W.Bonhaus,D.N.Loury,L.B.Jakeman,
Z.To,A.DeSouza,R.M.Eglen and E.H.F.Wo
ng,J.Pharmacol.Exp.Ther.,1993,267,2,
961−970]。しかしながら、[3H]BIMUはシグマ2に対して高い選
択性を示す一方で、高活性の5−HT3及び5−HT4リガンドでもある。WO
93/00313には、シグマレセプターリガンドとそのリガンドのシグマ1/
シグマ2に対する選択性について記載されている。それによると、フェニルピペ
ラジン類に属する3つの化合物は興味深いシグマ2選択性を示すが、これらの化
合物は高親和性5−HTIAセロトニンリガンドでもある[R.A.Glenn
on,N.A.Naiman,R.A.Lyonand M.Titeler,
J.Med.CHem.,1988,31,1968−1971]。シグマ2リ
ガンドとして、サブナノモルの親和性シグマ結合部位リガンドがある[J.Pe
rregaar
d,E.K.Moltzen,E.Meier,C.Sanchez and J
.Hyttel,Soc.Neurosci.Abstr.,1993,19,
1868,abstract 763,16]。しかし、シグマ選択性に関する
データはなく、これらの化合物は中から高程度の親和性でアルファ1レセプター
にも結合する。5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7,10−イミノシ
クロヘプト[b]インドールが、中から高程度の親和性を示す選択的シグマ2リ
ガンドとして同定されている[R.E.Mewshaw,R.G.Sherri
ll,R.M.Mathew,C.Kaiser,M.A.Bailey an
d E.W.Karbon,J.Med.Chem.,1993,36,343
−352]。最近になって、シグマ2リガンドに対する新しい試みが示された。
ポリアミノシグマリガンドは、シグマ2部位に対して中程度の効力と選択性を示
す[B.R.DeCosta,X.S.He,C.Dominguez,J.C
utts,W.Williams and W.D.Bowen,J.Med,C
hem.,1994,37,314−321]。
ヘテロアリールアルキルアミノ誘導体に関する文献は多数存在する。しかし、
ナフトスルタム環のようなヘテロアリール基に関するデータはほとんどない。欧
州特許公開第546388号公報には、クロマンのヘテロアリールメチルピペリ
ジノ誘導体が開示されている。しかし、ナフトスルタム化合物の例はない。欧州
特許公開第352613号公報には、アルキルアミノナフトスルタム誘導体が具
体例とともに開示されており、これらの化合物は5−HTIAリガンドとしてク
レームされている。欧州特許公開第350403号公報、欧州特許公開第429
341号公報及びWO91/16323には、5−HT2アンタゴニスト及び5
−HT再取り込み阻害剤として一連のナフトスルタム誘導体が記載されている。
本発明は、置換(好ましくはアダマンチル、シクロアルキル)ヒドロキシル−
アミノ及びジアミノ誘導体に関する。多くのフェニルエタノールアミノ誘導体は
重要な薬剤活性を示す[Pharmaceutical Chemistry V
ol.1:drug synthesis,H.J.Roth,A.Kleem
ann and T.Beisswenger,Ellis Horwood li
mited,Chichester England,37−69]。たとえば
、イフェンプロジル及びその誘導体などのベンジル−ピペリジノ誘導体がこれに
属し、
シグマ、アドレナリン及びグルタミン酸レセプターと相互作用することが知られ
ている[B.L.Chenard,I.A.Shalaby,B.K.Koe,
R.T.Ronau,T.W.Butler,M.A.Prochniak,A
.W.Schmidt and C.B.Fox,J.Med.CHem.199
1,34,3085−3090]。驚くべきことに、本発明のシクロアルキル及
びアダマンチルエタノールアミノ誘導体は、従来化合物とはまったく異なり選択
的な結合性を示す。
欧州特許公開第518216号公報には、CNS疾患用N−[アリールエチル
]−N−アルキル−2−(1−ピロリジニル)エチルアミン化合物が開示されて
いる。WO93/22279には、シグマレセプターに対して選択的な親和性を
有する3−フェニル−1,2−プロパンジアミン誘導体が開示されている。これ
らの化合物は、有効な選択性シグマ1リガンドである。しかし、ヘテロ芳香族誘
導体は開示されていないし、この位置がシクロアルキルで置換されてもいない。
WO93/10073には、サブスタンスPレセプターアンタゴニストとしてエ
チレンジアミン誘導体が開示されているが、記載されている一般式は2級アミノ
化合物である。米国特許第5,039,706号明細書には、ホスホリパーゼA
2阻害作用を有するベンジルアミン誘導体が記載されており、フェニルプロパン
ジアミノ化合物が例示されている。
上記化合物は、本発明の化合物が有しているようなシグマ2レセプターに対す
る選択性と親和性を示さない。
本発明は、選択性と親和性が高いシグマ2結合部位リガンドを発見したことに
基づくものである。これらの新しいリガンドのシグマ2結合部位阻害定数Kiは
50nM以下であり、また、これらのリガンドは、シグマ1結合部位、及びドパ
ミン(D1,D2)、セロトニン(5−HT1A,5−HT2,5−HT3)、
アドレナリン(アルファ及びベータ)及びフェンシクリジン(PCP)レセプタ
ーに対する親和性よりも、シグマ2に対する親和性が5倍以上高い。このような
結合特性を有するために、本発明の化合物は従来の化合物よりも有用である。
発明の開示
本発明の新規アルキルアミノ誘導体は、以下の式で表される。
Xがシクロアルキルアルキル又はアダマンチルであるとき、Yは水素原子、ア
ルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、
アダマンチル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリー
ルアルキルであり、前記各アリールと各ヘテロアリールは1以上の置換基で置換
されていてもよく、前記置換基は各々独立にハロ、ニトロ、シクロアルキル、ア
ルケニル、1−3個のフッ素原子で置換されていてもよいアルキル、ヒドロキシ
、1−3個のフッ素原子で置換されていてもよいアルコキシ、フェニル、アミノ
、アルキルアミノ、カルバモイル、スルファモイル、カルボキシアルキル、シア
ノ及びアルキニルから選択され、
Xがシクロアルキルであるとき、Yは水素原子、アルキル、アルケニル又はシ
クロアルキルであり、
Aは−O−R9(R9は水素原子、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル
アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヒドロキシアルキル、カ
ルボキシアルキル又はカルボキシアリールであり、
又はAは
であり、
R10及びR11は独立に水素原子、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロ
アルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシアルキル、ハロアルキル、ハロアル
コキシアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリ
ールアルキルであり、前記アリール及びヘテロアリールは1以上の置換基で置換
されていてもよく、前記各置換基は独立にハロ、ニトロ、シクロアルキル、アル
ケニル、1−3個のフッ素原子で置換されていてもよいアルキル、ヒドロキシ、
1−3個のフッ素原子で置換されていてもよいアルコキシ、フェニル、アミノ、
アルキルアミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、カルボキシアル
キル、シアノ及びアルキニルから選択され、
R10及びR11は一緒になって式: −(CH2)m−D−(CH2)m− (D
は単結合、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子であって、該窒素原子は水素原子、
アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルキルアルキル、アリール又
はアリールアルキルで置換されている)になり環状構造を形成し、
mは1−3から選択される数であり、
R10及びR11は窒素原子と一緒になって、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子か
ら選択される1から4個のヘテロ原子をさらに有していてもよい3−10原子の
不飽和複素環を形成してもよく、この複素環は1以上の置換基で置換されていて
もよく、前記各置換基は独立にハロ、ニトロ、シクロアルキル、アルケニル、1
−3個のフッ素原子で置換されていてもよいアルキル、ヒドロキシ、1−3個の
フッ素原子で置換されていてもよいアルコキシ、フェニル、アミノ、アルキルア
ミノ、カルバモイル、スルファモイル、カルボキシ、カルボキシアルキル、シア
ノ又はアルキニルであり、
又は、Y及びAは一緒になってオキソ又はヒドロキシイミノを形成し、
R1及びR2は、同一又は異なっていても良く、水素原子、アルキル、シクロア
ルキル、ヒドロキシアルキル又はアルケニルであり、
R3はアルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル又はアルケニルであり
、
R4は−(CH2)p−B(pは3−8から選択される数)であり、
又は、R3及びR4は介在する窒素原子とともに式(II):
(R5及びR6は独立に水素原子又はアルキルである)で表される置換ピペリジン
環を形成し、
又は、R5及びR6は介在する原子とともに5−7員複素環を形成し、
Bは式:
のヘテロアリールであり、
R7及びR8は各々独立に水素原子、ハロ、ニトロ、シクロアルキル、アルケニ
ル、1−3個のフッ素原子で置換されていてもよいアルキル、ヒドロキシ、1−
3個のフッ素原子で置換されていてもよいアルコキシ、フェニル、アミノ、アル
キルアミノ、カルバモイル、スルファモイル、カルボキシアルキル、シアノ又は
アルキニルであり、
R12は水素原子又はアルキルであり、
X’は単結合、−CH2−,−CH=CH−,−CH2−CH2−,S,−S−
CH2−,−S(O)−,−S(O)2−,−S(O)−CH2−,−S(O)2−
CH2−,O,−O−CH2−,N(R13),−N(R13)−CH2−,−N(R1 3
)−S(O)2−,C(=O),−C(=O)−CH2−,−C(=O)−O−
又はC(=O)−N(R13)−であり、
Y’は−CH2−又はC(=O)であり、
W及びW’は独立にベンゼン環、又は1つの酸素原子、1つの硫黄原子又は1
又は2つの窒素原子を有する5−7原子のヘテロアリールであり(ただし、Wか
W’の少なくとも1つはヘテロアリールである)、
R13は水素原子又はアルキルである。
上記定義中、「アルキル」には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ネオペンチル、tert−ペンチル、ヘキシルなどのC1−C6アルキルが
含まれる。
「シクロアルキル」には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシルなどのC3−C6シクロアルキルが含まれる。
「シクロアルキルアルキル」には、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエ
チル、シクロプロピルプロピル、シクロブチルメチル、シクブチルエチル、シク
ロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルなどのC3−C6シクロアルキル−C1
−C3アルキルが含まれる。
「アルケニル」には、1−プロペニル、アリル、イソプロペニル、1−ブテニ
ル、3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペ
ンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニルなどのC3−C6アルケニルが含まれ
る。
「アルキニル」には、2−プロピニル、3−ブチニル、4−ペンチニル、5−
ヘキシニルなどのC3−C6アルキニルが含まれる。
「アルコキシ」には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
などのC1−C6アルコキシが含まれる。
「ハロ」には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などの原子が含
まれる。
「アルキルアミノ」には、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブ
チルアミノ、ペンチルアミノ、ヘキシルアミノ、ジメチルアミノ、メチルエチル
アミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノなどのC1−C6アルキルアミノが含
まれる。
「カルボキシアルキル」には、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3
−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、5−カルボキシペンチル、6−
カルボキシヘキシルなどのカルボキシ−C1−C6アルキルが含まれる。
「ヒドロキシアルキル」には、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピ
ル、4−ヒドロキシブチル、5−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル
などのヒドロキシ−C2−C6アルキルが含まれる。
「ハロアルキル」には、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、
フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ブロモメチル、1−
クロロエチル、1,1−ジクロロエチル、2−クロロエチル、2,2−ジクロロ
エチル、2,2,2−トリクロロエチル、1−フルオロエチル、1,1−ジフル
オロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−ト
リフルオロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピル、3−フルオロプロ
ピル、3−ブロモプロピルなどのハロゲン化−C1−C3アルキルが含まれる。
「ハロアルコキシアルキル」には、クロロメトキシメチル、クロロメトキシエ
チル、クロロメトキシプロピル、フルオロメトキシメチル、フルオロメトキシエ
チル、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロメトキシエチル、トリフルオ
ロメトキシプロピル、ブロモメトキシメチル、ブロモメトキシエチル、ブロモメ
トキシプロピル、1−クロロエトキシメチル、2−クロロエトキシメチル、2−
クロロエトキシエチル、2−クロロエトキシプロピル、2−フルオロエトキシメ
チル、2−フルオロエトキシエチル、2−フルオロエトキシプロピル、2,2,
2−トリフルオロエトキシメチル、3−クロロプロポキシメチル、3−フルオロ
プロポキシメチルなどのハロゲン化−C1−C3アルコキシ−C1−C3アルキルが
含まれる。
「アリール」には、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどのC6−C10
アリールが含まれる。
「アリールアルキル」には、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエ
チル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、
1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチルなどのC6−C10アリール−C1−C3
アルキルが含まれる。
「カルボキシアリール」には、2−カルボキシフェニル、3−カルボキシフェ
ニル、4−カルボキシフェニル、2,6−ジカルボキシフェニル、2,4,6−
トリカルボキシフェニル、2−カルボキシ−1−ナフチル、3−カルボキシ−1
−ナフチル、4−カルボキシ−1−ナフチル、1−カルボキシ−2−ナフチル、
3−カルボキシ−2−ナフチル、4−カルボキシ−2−ナフチル、1,5−ジカ
ルボキシ−2−ナフチルなどのカルボキシ−C6−C10アリールが含まれる。
「ヘテロアリール」には、フリル(フラン環)、ベンゾフラニル(ベンゾフラ
ン環)、イソベンゾフラニル(イソベンゾフラン環)、チエニル(チオフェン環
)、ベンゾチオフェニル(ベンゾチオフェン環)、ピロリル(ピロール環)、イ
ミダゾリル(イミダゾール環)、ピラゾリル(ピラゾール環)、チアゾリル(チ
アゾール環)、イソチアゾリル(イソチアゾール環)、トリアゾリル(トリアゾ
ール環)、テトラゾリル(テトラゾール環)、ピリジル(ピリジン環)、ピラジ
ニル(ピラジン環)、ピリミジニル(ピリミジン環)、ピリダジニル(ピリダジ
ン環)、インドリル(インドール環)、イソインドリル(イソインドール環)、
ベンゾイミダゾリル(ベンゾイミダゾール環)、プリニル(プリン環)、キノリ
ル(キノリン環)、フタラジニル(フタラジン環)、ナフチリジニル(ナフチリ
ジン環)、キノキサリニル(キノキサリン環)、シンノリニル(シンノリン環)
、プテリジン(プテリジン環)、オキサゾリル(オキサゾール環)、イソオキサ
ゾリル(イソオキサゾール環)、ベンゾオキサゾリル(ベンゾオキサゾール環)
、フラザニル(フラザン環)などの、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択
される1−4個のヘテロ原子を含む5−10員複素環が含まれる。
「ヘテロアリールアルキル」には、ヘテロアリール−C1−C3アルキルが含ま
れる。このヘテロアリールとして、2−フリルメチル、3−フリルメチル、2−
チエニルメチル、3−チエニルメチル、1−イミダゾリルメチル、2−イミダゾ
リルメチル、2−チアゾリルメチル、1−ピリジルメチル、2−ピリジルメチル
、3−ピリジルメチル、4−ピリジルメチル、1−キノリルメチル、2−キノリ
ルメチルなどの上記定義の例示と同じものを例示する。
好ましい本発明の化合物は、以下の条件を満たす式(I)の化合物である。
XがC3−C6シクロアルキル−C1−C3アルキル又はアダマンチルであるとき
、Yは水素原子、C1−C6アルキル、C3−C6アルケニル、C3−C6アルキニル
、C3−C6シクロアルキル、C3−C6シクロアルキル−C1−C3アルキル、アダ
マンチル、フェニル及びナフチルから選ばれるアリール、アリール−C1−C3ア
ルキルであり、前記各アリールは1−3個の置換基で置換されていてもよく、前
記各置換基は独立にハロ、ニトロ、C3−C6シクロアルキル、C3−C6アルケニ
ル、1−3個のフッ原子で置換されていてもよいC1−C6アルキル、ヒドロキシ、
1−3個のフッ素原子で置換されていてもよいC1−C6アルコキシ、フェニル、ア
ミノ、C1−C6アルキルアミノ、カルバモイル、スルファモイル、カルボキシ−
C1−C6アルキル、シアノ又はC3−C6アルキニルから選択され、
XがC3−C6シクロアルキルであるとき、Yは水素原子、C1−C6アルキル、
C3−C6アルケニル又はC3−C6シクロアルキルであり、
Aは−O−R9(R9は水素原子、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル
、C3−C6シクロアルキル−C1−C3アルキル、C3−C6アルケニル、フェニル
、フェニル−C1−C3アルキル、ヒドロキシ−C2−C6アルキル、カルボキシ−
C1−C3アルキル又はカルボキシフェニルであり、
又はAは
であり、
R10及びR11は独立に水素原子、C1−C6アルキル、C3−C6アルケニル、C3
−C6アルキニル、C3−C6シクロアルキル、フェニル、フェニル−C1−C3ア
ルキルであり、前記フェニルは、1−3個の置換基デ置換されていてもよく、前
記各置換基は独立にハロ、ニトロ、C1−C6アルキル、ヒドロキシ、アミノ、カ
ルボキシ又はシアノであり、
R10及びR11は一緒になって式: −(CH2)m−D−(CH2)m− (D
は単結合、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子であって、該窒素原子は水素原子ま
たはC1−C6アルキルで置換されている)になり環状構造を形成し、
mは1−3から選択される数であり、
又は、Y及びAは一緒になってオキソ又はヒドロキシイミノを形成し、
R1及びR2は、同一又は異なっていてもよく、水素原子、C1−C3アルキル、
C3−C6シクロアルキル、ヒドロキシ−C2−C3アルキル又はC3−C6アルケニ
ルであり、
R3はC1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキル、ヒドロキシ−C2−C3ア
ルキル又はC3−C6アルケニルであり、
R4は−(CH2)p−B(pは3−6から選択される数)であり、
又は、R3及びR4は介在する窒素原子とともに式(II):
(R5及びR6は独立に水素原子又はC1−C3アルキルである)で表される置換ピ
ペリジン環を形成し、
Bは式:
のヘテロアリールであり、
R7及びR8は各々独立に水素原子、ハロ、ニトロ、1−3個のフッ素原子で置
換されていてもよいC1−C6アルキル、ヒドロキシ、又は1−3個のフッ素原子
で置換されていてもよいC1−C6アルコキシであり、
R12は水素原子又はC1−C6アルキルであり、
X’は単結合、−CH2−,−CH=CH−,−CH2−CH2−,S,−S−
CH2−,−S(O)−,−S(O)2−,−S(O)−CH2−,−S(O)2−
CH2−,O,−O−CH2−,N(R13),−N(R13)−CH2−,−N(R1 3
)−S(O)2−,C(=O),−C(=O)−CH2−,−C(=O)−O−
又はC(=O)−N(R13)−であり、
Y’は−CH2−又はC(=O)であり、
W及びW’は独立にベンゼン環、又は1つの酸素原子、1つの硫黄原子又は1
又は2つの窒素原子を有する5−7原子のヘテロアリールであり(ただし、Wか
W’の少なくとも1つはヘテロアリールである)、
R13は水素原子又はC1−C6アルキルである。
とくに好ましい本発明の化合物は、以下の条件を満たす式(I)の化合物であ
る。
XがC3−C6シクロアルキル−C1−C3アルキル、アダマンチル又はC3−C6
シクロアルキルであるとき、Yは水素原子、C1−C6アルキル、C3−C6アルケ
ニル、C3−C6シクロアルキルであり、
Aは−O−R9(R9は水素原子、C1−C4アルキル、C3−C6アルケニル又は
ヒドロキシ−C2−C4アルキルであるか;又は、Aはアミノ、C1−C3アルキル
アミノ、フェニル−C1−C3アルキルアミノ、C3−C6アルケニルアミノ、C2
−C6ジアルキルアミノ、C4−C5シクロアルキルアミノ、C4−C7アルキルア
ルケニルアミノ、ピペリジノ、ピペラジノ、C1−C3アルキルピペラジノ又はモ
ルホリノであり、
又は、Y及びAは一緒になってオキソ又はヒドロキシイミノを形成し、
R1及びR2は、同一又は異なっていてもよく、水素原子またはC1−C3アルキ
ルであり、
R3はC1−C3アルキルであり、
R4は−(CH2)p−B(pは3−6から選択される数)であり、
又は、R3及びR4は介在する窒素原子とともに式(II):
(R5及びR6は水素原子又はメチルである)で表される置換ピペリジン環を形成
し、
Bは式:
のヘテロアリールであり、
R7及びR8は各々独立に水素原子、ハロ、ニトロ、1−3個のフッ素原子で置
換されていてもよいC1−C6アルキル、ヒドロキシ、又は1−3個のフッ素原子
で置換されていてもよいC1−C6アルコキシであり、
R12は水素原子又はC1−C6アルキルであり、
X’は単結合、−CH2−,−CH=CH−,−CH2−CH2−,S,−S−
CH2−,−S(O)−,−S(O)2−,−S(O)−CH2−,−S(O)2−
CH2−,O,−O−CH2−,N(R13),−N(R13)−CH2−,−N(R1 3
)−S(O)2−,C(=O),−C(=O)−CH2−,−C(=O)−O−
又はC(−O)−N(R13)−であり、
Y’は−CH2−又はC(=O)であり、
W及びW’は独立にベンゼン環、又は1つの酸素原子、1つの硫黄原子又は1
又は2つの窒素原子を有する5−7原子のヘテロアリールであり(ただし、Wか
W’の少なくとも1つはヘテロアリールである)、
R13は水素原子又はC1−C6アルキルである。
好ましいBは、以下の式で表される。
R7及びR8は各々独立に水素原子、ハロ、ニトロ、1−3個のフッ素原子で置
換されていてもよいC1−C6アルキル、ヒドロキシ、又は1−3個のフッ素原子
で置換されていてもよいC1−C6アルコキシであり、
X’は単結合、−CH2−,−CH=CH−,−CH2−CH2−,S,−S−
CH2−,−S(O)−,−S(O)2−,−S (O)−CH2−,−S(O)2
−CH2−,O,−O−CH2−,N(R13),−N(R13)−CH2−,−N(
R13)−S(O)2−,C(=O),−C(=O)−CH2−,−C(=O)−O
−又はC(=O)−N(R13)−であり、
Y’は−CH2−又はC(=O)であり、
R13は水素原子又はC1−C6アルキルである。
本発明の化合物の具体例を、表I−IVに記載する。
特に好ましい化合物は、以下に記載する化合物である。
1−(1−アダマンチル)−2−[N−メチル−N−[4−(2H−ナフト[1
,8−cd]イソチアゾールー2−イル)ブチル]アミノ]エタノール S,S
−ジオキシド
2−[[1−[2−(1−アダマンチル)−2−オキソエチル]−4−ピペリジ
ニル]メチル]−2H−ナフト[1,8−cd]イソチアゾール 1,1−ジオ
キシド
2−[[1−[2−(1−アダマンチル)−2−オキシイミノエチル]−4−ピ
ペリジニル]メチル]−2H−ナフト[1,8−cd]イソチアゾール 1,1
−ジオキシド
1−(1−アダマンチル)−2−[4−(2H−ナフト[1,8−cd]イソチ
アゾール−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノール S,S−ジオ
キシド
1−(1−アダマンチル)−2−[4−(9−カルバゾリル)メチルピペリジン
ー1−イル]エタノール
1−(1−アダマンチル)−2−[N−メチル−N−[4−(2H−ナフト[1
,8−cd]イソチアゾール−2−イル)ブチル]アミノ]エチルアミン S,S
−ジオキシド
1-(1-アダマンチル)-N-メチル-2-[N-メチル-N-[4-(2H-ナフト[
1,8-cd]イソチアゾール-2-イル)ブチル]アミノ]エチルアミン S,S-
ジオキシド
2-(1-アダマンチル)-N-メチル-N-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソ
チアゾール-2-イル)ブチル]−2-ピロリジン-1-イルエチルアミン S,S-ジ
オキシド
2-[4-[N-[2-(1-アダマンチル)-2-メトキシエチル]-N-メチルアミ
ノ]ブチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオキシド
1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4−[5H-フェナントリジン-
6-オキソ-5-イル]ブチル]アミノ]エタノール
1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(6H-ジベンゾ[c,e][
1,2]チアジン-6-イル)ブチル]アミノ]エタノール S,S-ジオキシド
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール
-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エチルアミン S,S-ジオキシド
1-(1-アダマンチル)-N-メチル-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソ
チアゾール-2-イルメチル)ピペリジン−1-イル]エチルアミン S,S-ジオキ
シド
2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2−モルホリン-4-イルエチル]ピペリジ
ン-4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオキ
シド
2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-ピロリジン-1-イルエチル]ピペリジン
-4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオキシ
ド
2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-(4-メチル)ピペラジン-1-イルエチ
ル]ピペリジン-4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール
1,1-ジオキシド
1-(1-アダマンチル)-N,N-ジエチル-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd
]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エチルアミン S,S-
ジオキシド
1-(1-アダマンチル)-N−アリル−N-メチル-2-[4-(2H-ナフト[1,8-
cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エチルアミン S,
S-ジオキシド
2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-メトキシエチル]ピペリジン-4-イルメ
チル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオキシド
2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-エトキシエチル]ピペリジン-4-イルメ
チル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオキシド
1-(1-アダマンチル)-1-メチル-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソ
チアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール S,S-ジオキシ
ド
1-シクロヘキシル-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール-2-
イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール S,S-ジオキシド
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(2-クロロフェノチアジン-10-イルメチル
)ピペリジン-1-イル]エタノール
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(フェノチアジン-10-イルメチル)ピペリ
ジン-1-イル]エタノール
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(フェノキサジン-10-イルメチル)ピペリ
ジン-1-イル]エタノール
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン-5-イル
メチル)ピペリジン-1-イル]エタノール
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[b,f
]アゼピン-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5H-フェナントリジン-6-オキソ-5-イル
メチル)ピペリジン-1-イル]エタノール
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロジベンゾ[b,f][1
,4]オキサゼピン-11-オキソ-10-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタ
ノール
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロジベンゾ[b,e][1
,4]ジアゼピン-11-オキソ-10-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノ
ール
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロジベンゾ[b,f][1
,4]チアゼピン-11-オキソ-10-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノ
ール
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[
b,f]アゾシン-6-オキソ-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール
1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[
b,f]アゾシン-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール
1-(1−アダマンチル)−2−[4−(6H−ジベンゾ[c,e][1,2]
チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノール S,S−ジオ
キシド
6−[1−[2−(1−アダマンチル)−2−メトキシエチル]ピペリジン−4
−イルメチル]−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン 5,5−ジオ
キシド
1−(1−アダマンチル)−2−[4−(7−フルオロ−6H−ジベンゾ[c,
e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノール S
,S−ジオキシド
1−(1−アダマンチル)−2−[4−(8−フルオロ−6H−ジベンゾ[c,
e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノール
S,S−ジオキシド
1−(1−アダマンチル)−2−[4−(9−フルオロ−6H−ジベンゾ[c,
e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノール S
,S−ジオキシド
1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(10,11−ジヒドロジベ
ンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−11−オキソ−10−イル)ブチル]
アミノ]エタノール
10−[4−[N−[2−(1−アダマンチル)−2−メトキシエチル]−N−
メチルアミノ]ブチル]−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]
オキサゼピン−11−オン
1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(10,11−ジヒドロジベ
ンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−オキソ−10−イル)ブチル]ア
ミノ]エタノール
10−[4−[N−[2−(1−アダマンチル)−2−メトキシエチル]−N−
メチルアミノ]ブチル]−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]
チアゼピン−11−オン
5−[4−[N−[2−(1−アダマンチル)−2−メトキシエチル]−N−メ
チルアミノ]ブチル]−5H−フェナントリジン−6−オン
1−(1−アダマンチル)−2−[4−(8−クロロ−6H−ジベンゾ[c,e
][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノール
S,S−ジオキシド
1−(1−アダマンチル)−2−[4−(8−メトキシ−6H−ジベンゾ[c,
e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノール S
,S−ジオキシド
上記化合物には、ラセミ混合物と各光学異性体が含まれる。
本発明の化合物は、光学異性体として存在することができる。異性体のラセミ
混合物と各光学異性体は、ともに本発明の範囲に包含される。ラセミ混合物は、
当業者に周知の方法によって各光学異性体に分割することができる。
本発明は、式(I)で表される化合物の薬剤学的に許容される酸付加塩、また
は、薬剤学的に許容される担体または希釈剤にも関する。
本発明は、ヒトを含む哺乳類の症状を、シグマ2リガンドの神経調節作用によ
って治療又は予防する方法に関する。
本発明は、不安(anxiety)、うつ病または気分変調、精神病、疼痛、
ジスキネシア、虚血性脳障害、痙攣、脳卒中、癲癇、痴呆、パーキンソン症候群
、神経障害及び記憶障害、高血圧、不整脈及び狭心症からなる群より選択される
疾患を治療又は予防する方法に関する。
本発明は、単一用量あたり約0.01から100mgの活性成分を含む医薬組
成物に関する。この医薬組成物は、いずれか適当な経路で投与することができる
。たとえば、錠剤やカプセル剤等であれば経口投与、注射用溶液であれば非経口
投与、軟膏やローションであれば局所的投与、眼用ローションであれば眼に投与
することができる。これらの医薬組成物を調製するには、当業界に周知の方法を
用いることができる。使用する医薬組成物の性質は、希望する投与経路に依存す
る。1日の総用量は、通常約0.05−500mgである。
式(I)の化合物は、たとえば以下に記載する一般的な経路にしたがって合成
することができる。方法A
スキームA1は、式(I)の化合物の調製法を示したものである。式IIIの化
合物(Qは、Cl,Br,Iなどのハライド、トシレート、メシレート)を求核
アミノ誘導体IVと反応させて対応する化合物Vにする。この反応は、一般的には
トリエチルアミンまたは炭酸カリウムなどの塩基の存在下で、ジメチルホルムア
ミド、アセトニトリルなどの極性溶媒中で行われる。スキームA1
アミノ−ケト誘導体を還元して、本発明の式(I)で表されるヒドロキシ誘導
体(A=OH,Y=H)にしてもよい。一般に、この還元反応は、エタノール、
メタノール又はテトラヒドロフラン中で水素化ホウ素ナトリウムを用いて室温で
行う。
アミノ−ケト誘導体をY−MgBr又はY−Liなどの有機金属試薬と反応さ
せることによって、アミノアルコールである本発明の化合物(A=OH、Yは式
(I)の説明の際に定義したものである)にしてもよい。
アルコキシ分子は、当業者が用いる標準的な方法にしたがって遊離ヒドロキシ
誘導体を変換することによって調製することができる。O−アルキル誘導体は、
スルホニルエステル中間体を加溶媒分解することによって調製することができる
[Advanced Organic Chemistry,J.March,J
ohn Wiley & sons,New York,1985,264−317]
。上記一般式(I)のエタノールアミン類(A=OH)のキラルスルホニルエス
テル誘導体を加溶媒分解すれば、キラルエーテルが得られる。
ケト誘導体Vのオキシムは、Organic Functional Grou
p Preparation Vol.III[S.R.Sandler and W
.
Karo,Academic Press,London,1989,430−
481]に記載されろ方法にしたがって調製される。
ケト誘導体Vは、式(I)のアミノ誘導体(Y=H、A=−N(R10,R11)
を還元的アミノ化[Comprehenslve organlc transf
ormations,R.C.Larock,VCH Publishers,
New York,1989,421−425]又はロイカルト反応[M.L.
Moore,Org.Reactlons,1949,5,7,301]を行っ
て調製するための前駆体であってもよい。これらのアミノ誘導体は、式(I)の
ヒドロキシ誘導体(A=OH)からミツノブ反応によって調製することができる
[O.Mitsunobu,Synthesis,1981,1−28]。標準
的な方法によってヒドロキシ基をQ(たとえばハライド、メシレート)などの脱
離基にし、アミノ基で置換することによってアミノ誘導体にする方法も、一般的
な合成法である。
アジドへの置換反応は、ナトリウムアジドを用いて行うことができる。アジド
誘導体は還元して1級アミンにすることができる[Comprehensive
organic transformations,R.C.Larock,V
HC Publishers,New York,1989,409−410]。
上記方法によって調製したオキシイミノ誘導体は、酸化白金又はパラジウム/
炭素上の触媒的水素化や水素化リチウムアルミニウムによる化学的還元などの標
準的な還元法にしたがって還元して、遊離アミノ誘導体にすることもできる。
スキームA2
スキームA1の出発物質であるアミノ化合物IVの合成法を、スキームA2に記
載する。
目的とするアミノ誘導体VIIIはピペリジン類になっているが、同じ工程により
非環状アミノ誘導体を調製することもできる。式VI及びVIIIの化合物の置換基P
は、Protective Groups in Organic Synthes
is[T.W.Greene and P.G.M.Wuts,John Wil
ey & Sons,New York,1991]に記載されているような保護
基を表す。この保護基は簡単に除去して、式IVのピペリジン化合物にすることが
できる。N−アルキル化反応は、50℃以上の温度で塩基として水素化ナトリウ
ムが存在するジメチルホルムアミド中で行うのが好ましい。この反応は、触媒量
の硫酸水素テトラブチルアンモニウム又はその他の適当な塩の存在下で、塩基と
して水酸化ナトリウム又はカリウム、溶媒としてトルエンを用いて相間移動法に
よって行うこともできる。式Bが明細書に記載される他のヘテロアリール環であ
っても、この合成法を適用することができる。
式Bがヘテロアリール環であるものは購入してもよいし、既知の方法によって
調製してもよい。環置換6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジンS,S−
ジオキシドは、F Ullmann and C Grob in Chem.Ber
.,1910,43,2694に記載される無置換スルタム合成法を用いて調製
することができる。
出発物質であるアミノ化合物IVの合成経路として、スキームA3に記載される
ものもある。ナフトスルタムVIIのN−アルキル化は、J.L.Mallero
n,M.T.Comte,C.Gueremy,J.F.Peyronel,A
.Truchon,J.C.Blanchard,A.Doble,O.Pio
t,J.L.Zundel,C.Huon,B.Martin,P.Mouti
n,A.Viroulaud,D.Allam and J.Betschart
[J.Med.Chem.,1991,34,2477−2483]に記載され
る方法によって調製することができる。この合成法は、式Bが本明細書に記載さ
れる他のヘテロアリール環である場合にも適用することができる。
一般に、Q’はQ と互換性の他の求電子原子団であり、N−保護アミノ誘導
体XIと反応してXIIを与える。標準的な方法にしたがってアミノ前駆体VIII及
び
XIIから保護基を除去して、対応するアミンIVを与える。
スキームA3
方法B
式(I)の化合物(A=OH)の合成経路として、スキームB1に概略を示す
ものもある。エポキシ誘導体のアミノリシスは、一般にエタノールなどの溶媒中
で反応性化合物を加熱する従来法によって行う[N.S.Isaacs and
R.E.Parker,J.,1960,3497−3504]。アミノリシス
反応は、触媒として金属塩を用いて行うことができる[M.Chini,P.C
rotti and F.Macchia,Tetrahedron Lette
rs,1990,31,32,4661−4664]。
エポキシ誘導体XIIIは、アルケニル誘導体の酸化、ハロヒドリンのデヒドロ
ハロゲン化、カルボキシアルデヒドからの合成などの通常用いられる種々の方法
にしたがって調製することができる。スキームB1
出発物質であるエポキシ誘導体XIIIとして光学活性体を用いる場合は、最終
的に得られるアミノアルコール(I)も光学活性体になる。
上記工程で用いる出発物質はラセミ体であっても所望の光学活性体であっても
よく、それぞれラセミ体又は光学活性体を得ることができる。
通常用いられる方法にしたがって分割を行うことによって、所望の光学活性鏡
像体を得ることもできる。
元来塩基性である式(I)の化合物は、種々の無機及び有機酸と薬剤学的に許容
される広範な塩を形成することができる。これらの塩は、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノールなどの適当な有機溶媒中で、塩基性化合物をそれと実質的
に等量の選択したミネラル又は有機酸で処理することによって容易に調製するこ
とができる。
発明を実施するための最良の形態
本発明を、さらに以下に記載する実施例によって説明する。ただし、これらの
実施例に基づいて本発明を限定解釈してはならない。
(i) カラムクロマトグラフィーはメルクキーゼルゲル(Art 9335)を
用いて行った。薄層クロマトグラフィー(TLC)はメルク0.2mmシリカゲ
ル60F254プレート(Art 1.05735)を用いて行った。
(ii) 概して反応の進行はTLCで追跡した。反応時間は説明のために記載し
たに過ぎない。
(iii)融点(m.p.)は未補正である。(dec)は分解を示す。
(iv) 溶媒比は容積:容積で表した。
(v) 1H-NMR: 200MHz,δ(ppm)実施例1
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(2H-ナフト[
1,
8-cd]イソチアゾール-2-イル)ブチル]アミノ]エタノール S,S-ジオキ
シド,フマル酸塩
a) 2-(4-ヨードブチル)-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾー
ル 1,1-ジオキシド
2-(4-クロロブチル)-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1
−ジオキシド(62.9g,212.8mmol)[J.L.Malleron,
M.T.Comte,C.Gueremy,J.F.Peyronel,A.T
ruchon,J.C.Blanchard,A.Doble,O.Piot,
J.L.Zundel,C.Huon,B.Martin,P.Moutin,
A.Viroulaud,D.Allam and J.Betschart,J
.Med.Chem.,1991,34,2477−2483の記載にしたがっ
て調製]を、ヨウ化ナトリウム(64.5g,430mmol)を含むメチルエ
チルケトン(400ml)中に添加した。得られた不均質混合物を4時間加熱し
て還流した。冷却後、溶液を濾過して、減圧下に濃縮した。得られたシロップ状
物を水(500ml)に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて硫
酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して、得られた固体残渣をジエチルエーテル
/ヘキサン(3:7)の混合溶媒で洗浄して、黄色粉末状の表題ヨウ化物1(a
)を得た(67g,81%)。融点:82-84℃
b) 2-(4-N-メチルアミノブチル)-2H-ナフト[1,8-cd]イソ
チアゾール 1,1-ジオキシド
N-メチルトリフルオロアセトアミド(7.6g,60mmol)のジメチルホ
ルムアミド(50ml)溶液に、水素化ナトリウム(油中60%分散液)(2.
0g,50mmol)を少量ずつ添加した。この溶液を室温で窒素雰囲気下で2
0分間攪拌した。その後、ヨウ化物1(a)(19.4g,50mmol)のジ
メチルホルムアミド(50ml)溶液を20分かけてゆっくりと滴下した。得ら
れた混合物を2時間攪拌し、続いて水中に注いだ。このものを酢酸エチルで抽出
して、標準的な後処理を行って、褐色半固体を得た。この半固体をフラッシュク
ロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘキサン(3:7))で精製して
、白色粉末状の対応するトリフルオロアセトアミド(9.3g,40%)を得た
。融点:83-85℃,TLC: Rf=0.5(酢酸エチル/塩化メチレン(5:
95))
得られたアミド(9.3g,24mmol)のメタノール(210ml)溶液
を、メタノール/水(7:3)(75ml)に溶解した炭酸カリウム溶液(10%)
に加え、反応混合物を2時間攪拌した。メタノールを留去して、残留物を酢酸エ
チルで抽出した。標準的な後処理を行って、緑色油状のアミン1(b)を得た(
5.3g,76%)。
c) (R,S)-2-[4-[2(1-アダマンチル)-2-オキソエチル]メ
チルアミノ]ブチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオ
キシド
アミン1(b)(4.4g,15mmol)、1-(ブロモアセチル)アダマン
タン(4.11g,16mmol)及び無水炭酸カリウム(2.16g,15.6
mmol)のアセトニトリル(60ml)溶液を、3時間加熱還流した。冷却後、
混合物を水で希釈して、塩化メチレンで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル,
酢酸エチル/塩化メチレン(1:1),Rf=0.4)で精製して、橙色油状のア
ミノケトン1(c)(4.0g,57%)を得た。
d) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(2H
-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イル)ブチル]アミノ]エタノール
S,S-ジオキシド,フマル酸塩
アミノケトン1(c)(4.0g,8.6mmol)のエタノール(100ml
)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.2g,30mmol)を加え、4時間
室温で攪拌した後、減圧下に濃縮した。水を添加して、塩化メチレンで抽出し、
有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を除去することによって、油状の表題アミノアルコール1(d)
(3.4g,85%)を得た。TLC: Rf=0.3(メタノール/塩化メチレン(
5:95))
アミノアルコール1(d)(3.4g,7.3mmol)を、フマル酸(1.1
6g,10mmol)のイソプロパノール溶液で処理して、フマル酸塩(3.1
g,73%)を得た。融点:166-168℃ MS: 468(M+). 元素分
析(C31H40N2O7S),計算値: C,63.68; H,6.90; N,4.79
.
実測値: C,63.48; H,6.98; N,4.74実施例2
(R,S)-2-[[1-[2-(1−アダマンチル)-2-オキソエチル]-4-ピペ
リジ二ル]メチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオキシ
ド,塩酸塩.
a) N-tert-ブトキシカルボニルイソニペコチン酸
イソニペコチン酸(60g,464mmol)及び水酸化ナトリウム(37.
6g,940mmol)の水(86ml)/tert-ブタノール(176ml)
溶液を撹拌し、これにジ-tert-ブチルジカーボネート(101.1g,464
mmol)を滴下した。滴下完了後、tert-ブタノール(100ml)を添加
し、混合物を室温で3時間撹拌した。溶液を水(200ml)で希釈し、ペンタ
ン(150ml)で2回抽出した。水層を冷却しながら硫酸水素カリウム(70
g)を用いて酸性にした。その後、酢酸エチルで抽出して、標準的な後処理を行
うことによって白色粉末状のN-Boc保護イソニペコチン酸2(a)(102.
3g,96%)を得た。融点144-146℃
b) N-tert-ブトキシカルボニル-4-ヒドロキシメチルピペリジン
2(a)(13.74g,60mmol)の1,2-ジメトキシエタン(60m
l)溶液を-15℃に冷却し、これにN-メチルモルホリン(6.66ml,60m
mol)を滴下し、続けて塩化ギ酸イソブチル(8.16ml,60mmol)を
滴下した。10分間撹拌した後、沈殿物をろ過し、1,2-ジメトキシエタン(6
0ml)で洗浄した。ろ液を氷/塩浴中で冷却し、このろ液に水素化ホウ素ナトリ
ウム(3.42g,90mmol)の水(30ml)溶液を添加した。混合物を4
5分間撹拌し、水(800ml)で希釈して、酢酸エチル(400ml)で抽出
した。有機溶液を0.05N塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順に洗浄
した。この溶液を乾燥して、熔媒を留去することによって無色油状のアルコール
2(b)(9.8g,75%)を得た。この油状物を室温で放置したところ結晶
化した。融点:74-76℃
c) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[2-(2H-ナフト[1,8-c
d]イソチアゾール)メチル]-ピペリジン S,S-ジオキシド
アルコール2(b)(26.8g,125mmol)及びトリエチルアミン(
1
9.1ml,137.5mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(350ml)溶液
を氷冷し、これに塩化メタンスルホニル(11.3ml,137.5mmol)を
滴下した。20分間攪拌後、水を添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。
有機抽出液を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し乾燥した後、減圧
下に溶媒を留去することによって白色固体のN-tert-ブトキシカルボニル-
4-(メタンスルホニルオキシメチル)ピペリジン(36.6g)を定量的に得た
。融点:72-74℃
乾燥ジメチルホルムアミド(60ml)中の水素化ナトリウム(油中60%分
散液)(5.94g,148.5mmol)懸濁液に、1,8-ナフトスルタム(2
7.7g,135mmol)のジメチルホルムアミド(80ml)溶液を添加し
た。反応混合物を窒素雰囲気下にて室温で20分間撹拌した。その後、ヨウ化ナ
トリウム(6.00g,40mmol)を添加し、さらに上記メタンスルホニル
オキシメチル-N-Boc-ピペリジン(36.6g,125mmol)のジメチル
ホルムアミド(80ml)溶液を添加して、反応を80℃で4時間継続した。冷
却後、反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、標準的な後処理を行って
褐色油状物を得た。これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メチレ
ン)で精製して、表題化合物2(c)(43.5g)を収率80%で得た。融点:
112-114℃. TLC: Rf=0.3(酢酸エチル/ヘキサン(3:7))
d) 4-[2-(2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール)メチル]
ピペリジン S,S-ジオキシド
N-Boc誘導体2(c)(36.0g,83.1mmol)の酢酸エチル(40
0ml)溶液を、4N塩酸/ジオキサン(83ml)で室温で一晩処理した。生成し
た白色沈殿物(2(d)の塩酸塩)をろ過して、酢酸エチルで注意深く洗浄した
。定量的,融点>280℃
この塩酸塩を0.5N水酸化ナトリウム水溶液で処理し、塩化メチレンで抽出す
ることによって、遊離ピペリジン2(d)を緑色油状物として得た(定量的)。
この油状物を冷蔵したところ結晶化した。融点:188-190℃
e) (R,S)-2[[1-[2-(1-アダマンチル)-2-オキソエチル]-
4−ピペリジニル]メチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1
-ジオキシド,塩酸塩
実施例1(c)に記載した方法にしたがって、ピペリジン2(d)(11.2
g,37mmol)及び1-(ブロモアセチル)アダマンタン(10.28g,4
0mmol)からアミノケトン2(e)を合成した。油状粗生成物を室温で放置
することによって結晶化し、得られた橙色粉末をエタノールで洗浄し、濾過する
ことによって純粋なアミノケトン2(e)(13.6g,75%)を得た。融点:
168-170℃.TLC: Rf=0.4(酢酸エチル/塩化メチレン(1:1)
)
アミノケトン2(e)(1.5g,3.1mmol)のエタノール(50ml)
溶液に、4N塩酸/ジオキサン(1.55ml)を添加した。得られた溶液に乾燥
ジエチルエーテルを加え、放置して結晶化した。得られた固体をろ過して、真空
乾燥し、灰色粉末の塩酸塩2(e)(1.1g,69%)を得た。融点:261-
263℃ MS: 479(M+1). 元素分析(C28H35ClN2O3S),計算
値: C,65.29; H,6.85; N,5.44; Cl,6.88.実測値: C,
64.69; H,7.03; N,5.41; Cl,6.69実施例3
(R,S)-2-[[1-[2-(1-アダマンチル)-2-オキシミノエチル]-4-ピ
ペリジニル]メチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオ
キシド,塩酸塩.
メタノール(15ml)とテトラヒドロフラン(5ml)の混合物中に溶解し
たアミノケトン2(e)(1.46g,3mmol)を、酢酸ナトリウム(0.5
40g,6.6mmol)存在下で硫酸ヒドロキシルアミン(0.540g,3.
3mmol)と4時間還流し、さらに室温で48時間反応し、一種類のオキシム
を得た。TLC: Rf=0.6(酢酸エチル/塩化メチレン(1:1)) 反応混
合物をエタノール(30ml)で希釈し、ろ過した。ろ液を4M塩酸/ジオキサン
(2.5ml)で処理し、得られた固体をろ過してエタノール/ジエチルエーテル
(90:10)から再結晶し、白色結晶固体の表題塩酸塩3(0.950g,57
%)を得た。融点:196-198℃ MS: 494(M+1). 元素分析(C28
H36ClN3O3S+1.2H2O),計算値: C,60.95; H,7.02; N,
7.62; Cl,6.43.実測値: C,60.94; H,7.20; N,7.40;
Cl,6.81実施例4
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソ
チアゾール-2イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール S,S-ジオキシド
,塩酸塩.
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン2(e)(3.
0g,6.1mmol)を還元して白色粉末状のアミノアルコール4(2.2g,
74%)を得た。融点:207-209℃. TLC: Rf=0.5(メタノール/
塩化メチレン(5:95)) 1H-NMR(CDCI3',200MHz)δ(p
pm):8.05(d,1H);7.9(d,1H);7.75(dd,1H);7.6
-7.4(m,2H);6.74(d,1H);3.7(d,2H);3.2(dd,1
H);3.15-2.8(m,4H);2.4(m,3H);2.15-1.2(m,20
H).
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、アミノアルコール4(2.0g,
4.15mmol)から表題塩酸塩を得た。メタノールから再結晶することによっ
て白色結晶固体(1.2g,56%)を得た。融点280℃(分解)MS: 31
5(M-165).元素分析(C28H37ClN2O3S),計算値: C,65.03;
H,7.21; N,5.42; Cl,6.86.実測値: C,64.79; H,7.
18; N,5.38; Cl,7.08実施例5
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(9-カルバゾリル)メチルピペリ
ジン-1−イル]エタノール,塩酸塩.
a) N-tert-ブチルオキシカルボニル-4-[9-(カルバゾイル)メ
チル]ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、カルバゾール(8.35g,
50mmol)及びN-tert-ブチルオキシカルボニル-4-(メタンスルホニ
ルオキシメチル)ピペリジン(15.0g.50mmol)から表題化合物5(
a)を得た。反応混合物に通常の後処理を行って固体を得、酢酸エチル/ヘキサン
から再結晶することによって5(a)(7.16g 39%)を得た。融点:16
5-167℃ TLC: Rf=0.2(ジエチルエーテル/ヘキサン(2:8))
b) 4-[9-(カルバゾリル)メチル]ピペリジン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、5(a)のtert-ブチル
オキシカルボニル保護基を除去した。白色シロップ状の表題化合物5(b)は、
精
製せずに次の工程に用いた。
c) 9-[[1-[(1-アダマンチル)-2-オキソエチル]-4-ピペリジ
ニル]メチル]カルバゾール
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、アミン5(b)(3.6g,
13.6mmol)及び1-(ブロモアセチル)アダマンタン(3.85g,15
mmol)を炭酸カリウムと共にアセトニトリル中で反応し、白色粉末状のアミ
ノケトン5(c)(3.5g,59%)を得た。融点:170-172℃.TLC:
Rf=0.6(酢酸エチル/塩化メチレン(1:1))
d) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(9-カルバゾイル)メ
チルピペリジン-1-イル]エタノール,塩酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン5(c)を用い
て、白色固体のアミノアルコール5(d)を定量的に得た。融点:197-199℃
.TLC: Rf=0.3(酢酸エチル/塩化メチレン(1:1)) 実施例2(e
)に記載される方法にしたがって、アミノアルコール5(d)(2.7g,6.1
mmol)から表題塩酸塩を得た。イソプロピルアルコール/ジエチルエーテルか
ら再結晶することによって白色粉末の塩(1.7g,58%)を得た。融点26
8-270℃ MS: 442(M+). 元素分析(C30H39ClN2OS),計算
値: C,75.21; H,8.20; N,5.85; Cl,7.40.実測値: C,
75.26; H,8.18; N,5.99; Cl,7.63実施例6
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(2H-ナフト[
1,8-cd]イソチアゾール-2-イル)ブチル]アミノ]エチルアミン S,S-
ジオキシド,酒石酸塩.
a) 2-[N-メチル-N-4-[(2-(1-アダマンチル)-2-メタンス
ルホニルオキシエチル)アミノ]ブチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチア
ゾール 1,1-ジオキシド
アミノアルコール1(d)(9.33g,20mmol)のテトラヒドロフラ
ン(200ml)溶液を氷水浴中で冷却し、これにトリエチルアミン(2.23
g,22mmol)を添加し、続いて塩化メタンスルホニル(1.8ml,22m
mol)を添加した。30分撹拌した後、反応液に水を添加し、塩化メチレンで
抽出
した。有機層を合わせて水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。乾燥
して溶媒を減圧下に留去し、無色粘性油状のメタンスルホン酸塩6(a)を定量
的に得た。TLC: Rf=0.21(酢酸エチル/ヘキサン(3:7))
b) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-1-アジド-2-[N-メチル-N
-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イル)ブチル]アミノ
]エチルアミン S,S-ジオキシド
メタンスルホン酸塩6(a)(5.18g,9.5mmol)およびアジ化ナト
リウム(0.690g,10.6mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド(100
ml)溶液を室温にて窒素雰囲気下で一晩撹拌した。反応混合物を水に注いで、
酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせて水で洗浄し、乾燥して減圧下に溶媒を留
去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘキサ
ン(3:7))で精製して、油状の表題アジド6(b)(4.02g,86%)を
得た。この油状物を冷蔵することによって結晶化し白色固体を得た。融点:24℃
.TLC: Rf=0.5(酢酸エチル/ヘキサン(1:1)) IR(KBr): 2
095 cm-1.MS: 494(M+1).元素分析(C27H35N5O2S),計算
値: C,65.69; H,7.15; N,14.19.実測値: C,65.41; H
,7.23; N,13.95
c) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(2H
-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イル)ブチル]アミノ]エチルアミ
ン S,S-ジオキシド,酒石酸塩
アジド6(b)(1.85g,3.7mmol)をエタノール(100ml)/
テトラヒドロフラン(20ml)に溶解し、10%Pd/C(2.2g)を加え2
kPaで室温にて3時間振盪することによって水素化した。得られたスラリーを
セライトを通してろ過し、溶媒を留去して、淡黄色泡状の遊離ジアミン6(c)
(1.15g,65%)を得た。TLC: Rf=0.2(メタノール/塩化メチレ
ン(1:9))
ジアミン6(c)を(R,S)酒石酸(2.2当量)のエタノール溶液で処理す
ることによって、表題酒石酸塩6(c)を収率54%で得た。融点:215-21
7℃ 元素分析(C31H43N3O8S+H2O),計算値: C,58.56; H,7.1
3; N,6.61.実測値: C,58.37; H,6.89; N,6.61実施例7
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-N-メチル-2-[N-メチル-N-[4-(2H-ナ
フト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イル)ブチル]アミノ]エチルアミン S,S-
ジオキシド,フマル酸塩.
a) 1-(1-アダマンチル)-N-メチル-N-トリフルオロアセトアミド-
2-[N-メチル-N-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イル
)ブチル]アミノ]エチルアミン S,S-ジオキシド
N-メチルトリフルオロアセトアミド(1.09g,8.4mmol)と水素化
ナトリウム(油中60%懸濁液)(0.280g,7mmol)を乾燥ジメチル
ホルムアミド(10ml)中で20分間反応し、これに、メタンスルホン酸塩6
(a)(3.79g,6.9mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド(10ml)
溶液を添加して、窒素雰囲気下にて80℃で一晩加熱した。冷却後、反応混合物
を水に注いで、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥し、減圧下に溶媒を留去し
た。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘキサン(1:3))
で精製して、油状の表題化合物7(a)(2.89g,74%)を得た。TLC
: Rf=0.8(酢酸エチル/ヘキサン(1:1))
b) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-N-メチル-2-[N-メチル-N-
[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イル)ブチル]アミノ]
エチルアミン S,S-ジオキシド,フマル酸塩
実施例1(b)に記載される方法にしたがって、炭酸カリウム(1.64g,
11.9mmol)の存在下に水−メタノール中で7(a)(2.89g,5.1
6mmol)のトリフルオロアセトアミド基を加水分解した。室温で一晩撹拌下
後、反応混合物を塩化メチレンで抽出し、通常の方法で後処理して油状の遊離ジ
アミン7(b)(1.76g,71%)を得た。TLC: Rf=0.3(メタノ
ール/塩化メチレン(1:9))
通常の方法(実施例1(d)及び6(c))にしたがって、表題フマル酸塩を
エタノールから再結晶した(収率42%)。融点168-170℃ 元素分析(C32
H43N3O6S),計算値: C,64.30; H,7.25; N,7.03.実測値
: C,64.03; H,7.30; N,7.08実施例8
(R,S)-2-(1-アダマンチル)-N-メチル-N-[4-(2H-ナフト[1,8-
cd]イソチアゾール-2-イル)ブチル]−2-ピロリジン-1-イルエチルアミ
ンS,S-ジオキシド,フマル酸塩.
メシレート6(a)(2.72g,5mmol)、ピロリジン(0.83ml,
10mmol)、無水炭酸カリウム(1.14g,8.2mmol)及びヨウ化ナ
トリウム(0.225g,1.5mmol)の混合物を、窒素雰囲気下で2時間撹
拌しながら加熱還流した。冷却後に、混合物を水で希釈して塩化メチレンで抽出
し、標準的な後処理を行って黄色油状の遊離ジアミン8(1.9g,73%)を
得た。TLC: Rf=0.2(メタノール/塩化メチレン(1:9))
通常の方法(実施例1(d)及び6(c))にしたがって、フマル酸塩8をエ
タノールから再結晶した(収率44%)。融点:190-191℃ 元素分析(C3 5
H47N3O6S),計算値: C,65.91; H,7.43; N,6.59.実測値
: C,65.79; H,7.48; N,6.67実施例9
(R,S)-2-[4-[N-[2-(1-アダマンチル)-2-メトキシエチル]-N-
メチルアミノ]ブチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオ
キシド,酒石酸塩.
沸騰メタノール(70ml)中で、メシレート6(a)(2.72g,4.8m
mol)のメタノリシスを5時間行った。溶媒を留去した後、残渣を塩化メチレ
ン中に溶解して、得られた溶液を0.025M水酸化ナトリウム水溶液、水及び
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を乾燥して濃縮した。残渣を
クロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/塩化メチレン/メタノール(10:
10:1))で精製し、油状のメチルエーテル9(0.770g,33%)を得た。
TLC: Rf=0.3(塩化メチレン/メタノール(95:5))
標準的な方法(実施例1(d)及び6(c))にしたがって、酒石酸塩をエタ
ノールから再結晶して白色固体を得た。融点:124-126℃ MS: 303(
M-179). 元素分析(C32H44N2O9S+1/3H2O),計算値: C,60
.14; H,6.99; N,4.38.実測値: C,60.14; H,7.18; N
,4.59実施例10
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-[5H-フェナン
トリジン-6-オキソ-5-イル]ブチル]アミノ]エタノール,塩酸塩.
a) 4-(N-tert-ブトキシカルボニル-N-メチルアミノ)ブタン酸
実施例2(a)に記載される方法にしたがって、4-(N-メチルアミノ)ブタ
ン酸塩酸塩(23g,150mmol)及びジ-tert-ブチルジカーボネート
(32.7g,150mol)から油状の化合物10(a)(31g,95%)
を得た。
b) N-tert-ブトキシカルボニル-N-メチル-4-ヒドロキシブチル
アミン
実施例2(b)に記載される方法にしたがって、カルボン酸10(a)(31
g,142mmol)を、その混合カルボン酸/炭酸無水物を経由して還元し、油
状のアルコール10(b)(19.5g,64%)を得た。
c) N-メチル-N-[(5H-フェナントリジン-6-オキソ-5-イル)ブチ
ル]アミン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、アルコール10(b)をまず
メシレートに変換した(収率98%)。水素化ナトリウムが存在するジメチルホ
ルムアミド中で、このメシレート(5.6g,20mmol)をジヒドロ(5H)
-フェナントリジノン(4.3g,22mmol)と反応させて、N-tert-ブ
トキシカルボニル-N-メチル-N-[(5H-フェナントリジン-6-オキソ-5-イ
ル)ブチル]アミン(4.5g,59%)を得た。 TLC: Rf=0.35(
酢酸エチル/ヘキサン(3:7))
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、上記N-Boc誘導体(4.4
g,11.4mmol)からN-tert-ブトキシカルボニル保護基を除去して
、無色油状の表題アミン10(c)(2.8g,88%)を得た。
d) 5-[4-[2-(1-アダマンチル)-2-オキソエチル]メチルアミノ
]ブチル]-6(5H)-フェンナントリジノン
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、アミン10(c)(2.8g
,10mmol)及び1-(ブロモアセチル)アダマンタン(2.83g,11m
mol)を反応させて、黄色油状の表題ケトン10(d)(3.31g,73%
)を得た。TLC: Rf=0.5(酢酸エチル/塩化メチレン(1:1))
e) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(5H
-フェンナントリジン-6-オキソ-5-イル)ブチル]アミノ]エタノール,塩酸
塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、エタノール中で水素化ホウ素
ナトリウムを用いてケトン10(d)(3.2g,7.0mmol)を還元して、
油状の遊離アミノアルコール10(e)(3.0g,94%)得た。TLC: R
f=0.3(メタノール/塩化メチレン(1:9))
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、表題塩酸塩を調製した。アミ
ノアルコール10(e)(2g,4.3mmol)をエタノール/ジエチルエーテ
ルから再結晶することによって、白色吸湿性粉末の塩10(e)(1.4g,6
3%)を得た。融点:127-129℃ MS: 293(M-165).元素分析(
C30H39ClN2O2+H2O),計算値: C,70.22; H,8.05; N,5.
46; Cl,6.91.実測値: C,70.48; H,7.95; N,5.59; C
l,7.27実施例11
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(6H-ジベンゾ
[c,e][1,2]チアジン-6-イル)ブチル]アミノ]エタノール S,S-ジ
オキシド.
a) N-メチル-N-[4-[6-(6H-ジベンゾ[c,e][1,2]チア
ジン)]ブチル]アミン S,S-ジオキシド
実施例10(c)に記載される反応経路にしたがって、アミン11(a)を合
成した。6H-ジベンゾ[c,e]-1,2-チアジン-5,5-ジオキシド(4.16
g,18mmol)をメシレート10(b)(5.06g,18mmol)でア
ルキル化することによって、粘性油状のN-tert-ブトキシカルボニル-N-メ
チル-N-[4-[6-(6H-ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン)]ブチル]
アミン S,S-ジオキシド(6.45g,77%)を得た。TLC: Rf=0.3
(酢酸エチル/ヘキサン(3:7))次に、N-tert-ブトキシカルボニル基を
除去し、塩基性下で後処理を行うことによって黄色油状の表題アミン11(a)
(4.3g,全収率76%)を得た。
b) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(6H
-
ジベンゾ[c,e][1.2]チアジン-6-イル)ブチル]アミノ]エタノール
S,S-ジオキシド
(1-アダマンチル)エチレンオキシド(0.500g,2.8mmol)を、
アミン11(a)(0.886g,2.8mmol)のエタノール(15ml)の
温溶液に添加した。この混合物を窒素雰囲気下で48時間還流した。冷却後、溶
媒を減圧下に留去して残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,メタノー
ル/塩化メチレン(1:20))で精製して、白色泡状の表題アミノアルコール11(
b)(1g,72%)を得た。TLC: Rf=0.25(メタノール/塩化メチレン(
1:20)) 元素分析(C29H38N2O3S+0.5 H2O),計算値: C,69.
09; H,7.74; N,5.55.実測値: C,68.79; H,7.70; N,
5.50
(1-アダマンチル)エチレンオキシドは、Shiryaev A.K.et a
l.,Khim.Farm.Zh.,1990,24,23−25にしたがって
調製した。実施例12
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソ
チアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エチルアミン S,S-ジオキシ
ド,酒石酸塩.
a) 1-(1-アダマンチル)-1-メタンスルホニルオキシ-2-[4-(2
H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル
]エタン S,S-ジオキシド
実施例6(a)に記載される方法にしたがって、塩化メタンスルホニルをアミ
ノアルコール4と反応させることによって、白色固体の表題メシレート12(a)
を収率96%で得た。融点:175.5-176.5℃.TLC: Rf=0.21(
酢酸エチル/ヘキサン(3:7))
b) 1-(1-アダマンチル)-1-アジド-2-[4-(2H-ナフト[1,8-
cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタン S,S-ジ
オキシド
実施例6(b)に記載される方法に準じて、メシレート12(a)をアジ化ナ
トリウムとジメチルホルムアミド中で反応させることによって、白色固体のアジ
ド12(b)を収率45%で得た。融点:170.5-170.6℃. TLC: R
f=0.7(酢酸エチル/ヘキサン(1:1)) IR(KBr):2096cm-1
.
c) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(2H-ナフト[1,8-
cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エチルアミン S,
S-ジオキシド,酒石酸塩
実施例6(c)に記載される方法にしたがって、アジド12(b)を還元して
粘性油状のジアミノ化合物12(c)を収率36%で得た。TLC: Rf=0.
2(メタノール/塩化メチレン(1:9))
通常の方法(実施例1(d)及び6(c))にしたがって、エタノールから再
結晶することによって白色粉末の表題酒石酸塩12を収率40%で得た。融点:
189-190℃
元素分析(C32H43N3O8S+1.2H2O),計算値: C,59.01; H,7.0
3; N,6.45.実測値: C,58.74; H,6.66; N,6.40実施例13
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-N-メチル-2-[4-(2H-ナフト[1,8-
cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エチルアミン S,
S-ジオキシド,マレイン酸塩
a) 1-(1-アダマンチル)-N-メチル-N-トリフルオロアセトアミド-
2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリ
ジン-1-イル]エチルアミン S,S-ジオキシド
実施例7(a)に記載される方法にしたがって、N-メチルトリフルオロアセ
トアミドをメシレート12(a)と反応させて、油状の化合物13(a)を収率
65%で得た。
b) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-N-メチル-2-[4-(2H-ナ
フト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エチ
ルアミン S,S-ジオキシド,マレイン酸塩
上記実施例7(b)に記載される方法にしたがって、トリフルオロアセトアミ
ド13(a)を加水分解して、凝固泡状の表題遊離ジアミンを収率65%で得た
。TLC: Rf=0.5(メタノール/塩化メチレン(1:9)) エタノール/ジ
エチルエーテル中で過剰のマレイン酸で通常の処理を行うことによって、ジアミ
ン
13(b)を白色粉末のマレイン酸塩として収率50%で変換した。融点191
-193℃ 元素分析(C33H43N3O6S+0.5H2O),計算値: C,64.
08; H,7.11; N,6.80.実測値: C,64.08; H,7.11; N,
6.90実施例14
(R,S)-2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-ピロリジン-1-イルエチル]
ピペリジン-4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1
-ジオキシド,フマル酸塩
実施例8に記載される方法にしたがって、メシレート12(a)をピロリジン
と反応させ、収率70%で白色凝固泡状のジアミン14を得た。TLC: Rf
=0.3(メタノール/塩化メチレン(1:9))
通常の方法にしたがって、エタノール中で淡褐色粉末のフマル酸塩を収率68
%で調製した。融点194-196℃ 元素分析(C36H47N3O6S+0.25H2
O),計算値: C,66.05; H,7.26; N,6.42.実測値: C,65.
92; H,7.31; N,6.49実施例15
(R,S)-2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-モルホリン-4-イルエチル]
ピペリジン-4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1
-ジオキシド,二塩酸塩
実施例8に記載される方法にしたがって、メシレート12(a)をモルホリン
と反応させ、収率71%で白色凝固泡状のジアミン15を得た。TLC: Rf=
0.3(メタノール/塩化メチレン(1:9))
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色吸湿性固体の二塩酸塩を
収率61%で調製した。融点182-184℃ 元素分析(C32H45Cl2N3O3
S+H2O),計算値: C,59.99; H,7.39; N,6.56.実測値: C
,60.41; H,7.74; N,6.64実施例16
(R,S)-2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-(4-メチル)ピペラジン-1
-イルエチル]ピペリジン-4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチ
アゾール 1,1-ジオキシド,塩酸塩
実施例8に準じた条件下で、メシレート12(a)とN-メチルピペラジンを
反応させて、白色固体の表題トリアミン16を収率86%で得た。融点:114.
9-115.5℃. TLC: Rf=0.3(メタノール/塩化メチレン(1:9)
)
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色固体の塩酸塩を収率48
%で得た。融点213.5-214.3℃ 元素分析(C33H46N4O2S+2.8
HCl+1.5H2O),計算値: C,57.19; H,7.58; N,8.09;
Cl,14.35,実測値: C,57.26; H,7.73; N,8.07; Cl
,14.23実施例17
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-N,N-ジエチル-2-[4-(2H-ナフト[1,
8-cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エチルアミン S,
S-ジオキシド,フマル酸塩
実施例8に記載される条件下で、メシレート12(a)とジエチルアミンを反
応させて、油状のジアミン17を収率46%で得た。TLC: Rf=0.3(メ
タノール/塩化メチレン(1:9))
通常の方法にしたがって、エタノールから白色固体のフマル酸塩を再結晶した
(収率48%)。融点221.5-222.3℃ 元素分析(C36H49N3O6S+1
/3H2O),計算値: C,65.75; H,7.55; N,6.39.実測値: C,
65.77; H,7.66; N,6.39実施例18
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-N-アリル-N-メチル-2-[4-(2H-ナフ
ト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エチル
アミン S,S-ジオキシド,フマル酸塩
典型的な方法(実施例8)にしたがって、メシレート12とN-メチルアリル
アミンを反応させて、白色凝固泡状のジアミノ化合物18を収率20%で得た。
TIC: Rf=0.5(酢酸エチル)
通常の方法にしたがって、エタノール中でジアミン18をフマル酸で処理する
ことによって白色固体の表題塩18を収率49%で得た。融点191.7-192
.8℃
元素分析(C36H47N3O6S+H2O),計算値: C,64.74; H,7.4
0; N,6.29.実測値: C,64.61; H,7.26; N,6.14実施例19
(+)-(S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イ
ソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール S,S-ジオキシ
ド
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、4-[2−(2H-ナフト[
1,8-cd]イソチアゾール-1,1-ジオキシド)メチル]ピペリジン2(d)
(0.151g,0.5mmol)を(+)-S-(1-アダマンチル)エチレンオキ
シド(0.089g,0.5mmol)と反応させた。ただし、反応時間は72時間
以上にした。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メチレン/メタノール
(20:1))で精製して、凝固泡状の純粋なアミノアルコール19(0.155
g,65%)を得た。融点202.5-204.5℃ 〔α〕D 20=+24.7°(c
1.3,CHCl3).1H-NMR(CDCl3): アミノアルコール4(ラセミ体)
と同一
(+)-S-(1−アダマンチル)エチレンオキシド(〔α〕D 20=+13.3°(c
1.6,CHCl3))は、De Ninno M.P.et al.(J.Org.
Chem.,1992,57,7115−7118)にしたがって調製した。た
だし、文献記載の触媒の鏡像体を用いた。実施例20
(-)-(R)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イ
ソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール S,S-ジオキシ
ド
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(-)-R-(1-アダマンチ
ル)エチレンオキシド(0.500g,2.8mmol)とピペリジン2(d)(
0.845g,2.8mmol)を反応させた。ただし、反応時間は54時間以上
とした。カラムクロマトグラフィーを行って精製し、白色固体のアミノアルコー
ル20(0.710g,55%)を得た。 融点:204.5-205.5℃ 〔α
〕D 20=−29.3°(c1,CHCl3).1H-NMR(CDCl3): アミノアルコ
ール4と同一
(-)-R-(1-アダマンチル)エチレンオキシド(〔α〕D 20=-14.7°(c
1,CHCl3))は、De Ninno M.P.et al.(J.Org.C
hem.,1992,57,7115−7118)にしたがって調製した。実施例21
(R,S)-2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-メトキシエチル]ピペリジン
-4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1、1-ジオキシ
ド,塩酸塩
アミノアルコール4(3.0g,2.7mmol)の乾燥テトラヒドルフラン(
60ml)溶液に、窒素雰囲気下で室温にて水素化ナトリウム(油中60%分散
液)(0.6g,14mmol)を添加した。得られた混合物を20分間撹拌し
、その後、硫酸ジメチル(0.6ml,2.7mmol)を添加して、一晩撹拌し
、水(50ml)を加えて反応を止め、塩化メチレンで抽出し、有機層をあわせ
て乾燥し、減圧下に溶媒を留去した。残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル,
塩化メチレン/酢酸エチル(6:4次いで1:1))で精製して、白色固体のメチ
ルエーテル21(1.0g,30%)を得た。融点:169-171℃. TLC:
Rf=0.65(塩化メチレン/酢酸エチル(7:3)) 1H-NMR(CDCl3):
8.06(d,1H); 7.97(d,1H); 7.75(dd,1H); 7.53(dd
,1H); 7.45(d,1H); 6.74(d,1H); 3.68(d,2H); 3.4
8(s,3H); 3.04-2.95(m,2H); 2.73(dd,1H); 2.49−
2.33(m,2H); 2.10-1.34(m,22H).MS: 315(M-179)
.元素分析(C29H38N2O3S),計算値: C,70.41; H,7.74; N,
5.66.実測値: C,70.17; H,7.84; N,5.60
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色固体の塩酸塩を調製した
。融点198-205℃ 元素分析(C29H38N2O3S+HCl+0.5H2O)
,計算値: C,64.44; H,7.41; N,5.18; Cl,6.57.実測値
: C,64.09; H,7.35; N,4.96; Cl,6.38実施例22
(+)-(S)-2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-メトキシエチル]ピペリ
ジン-4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオ
キシド,塩酸塩
実施例21に記載される方法にしたがって、(+)-S-アミノアルコール19
を
O−メチル化し、収率42%でメチルエーテル22を得た。1H-NMR (CD
Cl3):メチルエーテル21(ラセミ体)と同じ
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色吸湿性泡状の塩酸塩を調
製した。元素分析(C29H38N2O3S+HCl+0.5H2O),計算値: C,6
4.44; H,7.41; N,5.18; Cl,6.57.実測値: C,64.29;
H,7.61; N,5.11; Cl,6.56.
〔α〕D 20=+13.2°(c1,CHCl3)実施例23
(-)-(R)-2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-メトキシエチル]ピペリ
ジン-4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオ
キシド,塩酸塩
実施例21に記載される方法にしたがって、(-)-R-アミノアルコール20を
O−メチル化し、収率55%でメチルエーテル23を得た。1H-NMR (CD
Cl3):メチルエーテル21(ラヤミ体)と同じ
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色吸湿性泡状の塩酸塩を調
製した。元素分析(C29H38N2O3S+HCl+H2O),計算値: C,63.3
8; H,7.47; N,5.10; Cl,6.47.実測値: C,63.60; H,
7.51; N,5.13; Cl,6.55. 〔α〕D 20=-17.3°(c1,CH
Cl3)実施例24
(R,S)-2-[1-[2-(1-アダマンチル)2-エトキシエチル]ピペリジン-
4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオキシド
,フマル酸塩
メシレート12(a)(2.5g,4.5mmol)のエタノール(50ml)
溶液を2時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残渣を塩化メチレンで希釈し、
0.025M水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順
に処理した。有機層を乾燥して濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(シリカゲル
,塩化メチレン/メタノール(95:5))で精製して、白色固体(0.76g)
を得た。これを酢酸エチルから再結晶してエチルエーテル24(0.55g,3
1%)を得た。融点:162.3-163.3℃. TLC: Rf=0.2(酢酸エ
チル/ヘキサン(3:7)) 1H-NMR(CDCl3): 8.06(d,1H); 7.
97(d,1H); 7.75(dd,1H); 7.53(dd,1H); 7.45(d,
1H); 6.74(d,1H); 3.8(m,1H); 3.68(d,2H); 3.5(m,
1H); 3.1(m,2H); 2.5(m,2H); 2.05-1.5(m,24H); 1.
2(t,3H)
通常の方法にしたがって、エタノールから再結晶して収率64%で白色固体の
フマル酸塩24を得た。融点206.7-207.4℃ 元素分析(C34H44N2O7
S),計算値: C,65.36; H,7.10; N,4.48.実測値: C,65
.25; H,6.99; N,4.59実施例25
(-)-2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-エトキシエチル]ピペリジン-4-
イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオキシド
a) (-)-1-(1-アダマンチル)-1-カンファスルホニルオキシ-2-[
4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-
1-イル]エタン S,S-ジオキシド
トリエチルアミン(2.52ml,18mmol)の存在下テトラヒドロフラ
ン(180ml)中で、(1S)-(+)-10-カンファスルホニルクロリド(4.
54g,18mmol)を用いてラセミ体アミノアルコール4(5.8g,12.0
8mmol)をスルホン化した。通常の後処理を行い、その後、クロマトグラフ
ィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘキサン(2:8))を行ってジアステレオマー
の混合物を分離した。カンファスルホン酸エステル(-)-25(a)(1.18
g,14.2%)が最初に溶出され(Rf=0.46)、結晶化して白色固体とし
た。融点:201-203℃ 〔α〕D 24=-40°(c1,CHCl3)
b) (-)-2-[1-[2-(1-アダマンチル)-2-エトキシエチル]ピペ
リジン-4-イルメチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオキ
シド
(-)-カンファスルホン酸エステル25(a)(0.500g,0.72mmo
l)のエタノール(50ml)溶液を3時間加熱還流した。溶媒を留去して、残
渣を塩化メチレンで希釈し、0.025M水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で順に処理した。有機層を乾燥して、減圧下に濃縮した
。
得られた固体をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:塩化メチレン/メタノ
ール(95:5))を行って精製し、白色固体200mg(54.5%)を得た。
融点:159.3-161℃. TLC: Rf=0.2(酢酸エチル/ヘキサン(3:
7))1H-NMR(CDCI3)は実施例24と同一であった。
〔α〕D 24=-27°(c1,CHCl3)実施例26
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-1-メチル-2-[4-(2H-ナフト[1,8-
cd]イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール S,S
-ジオキシド,塩酸塩
テトラヒドロフラン(80ml)中のアミノケトン2(e)(4.0g,8.4
mmol)懸濁液を撹拌し、これにメチルリチウム(1.4Mエーテル溶液,6.
0ml,8.4mmol)を0℃でゆっくりと滴下した。懸濁液はゆっくりと桃
色溶液に変化した。さらにメチルリチウム(1.4Mエーテル溶液,2.0ml,
2.8mmol)を添加し、得られた赤色溶液を3時間撹拌した。その間に反応液
の赤色は消失した。水(20ml)、次いで酢酸エチル(100ml)及びブラ
イン(30ml)で反応を止め、層を分離し、水層を塩化メチレン(50ml)
で抽出した。有機層を乾燥して濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル,ヘキサン/酢酸エチル(6:4),次いで塩化メチレン/酢酸エチル(1:
1))で精製し、白色固体のアミノアルコール26(0.5g,12%)を得た
。融点:78-81℃. TLC: Rf=0.66(ヘキサン/酢酸エチル(6:4
))MS: 315(M-179).元素分析(C29H38N2O3S),計算値: C,
70.41; H,7.74; N,5.66.実測値: C,70.14; H,7.75;
N,5.66
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色固体の塩酸塩を調製した。融
点271.2-272℃ 元素分析(C29H38N2O3S+HCl+1.1H2O),
計算値: C,63.22; H,7.54; N,5.08; Cl,6.43.実測値:
C,63.26; H,7.48; N,5.01; Cl,6.25実施例27
(R,S)-1-シクロヘキシル-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]イソチア
ゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール S,S-ジオキシド,
塩酸
塩
a) 1-シクロヘキシル-2-クロロエタン-1-オン
Hudlicky M.J.Org.Chem.,1980,45,5377−
5378の方法にしたがって、ジアザルド(アルドリッチ)(10.0g,46.
7mmol)から調製したジアゾメタンのエーテル溶液に、塩化シクロヘキサン
カルボニル(2.0ml,15mmol)のジエチルエーテル(6ml)溶液を
ゆっくりと室温で30分以上かけて滴下した。1時間反応させて、0℃で反応混
合物中に塩化水素を20分間吹き込んだ。水(50ml)を添加して、層分離し
てエーテル層を飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を乾燥して減圧下に
溶媒を留去した。残留液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で処理して、2時間撹
拌した。混合物をエーテルで抽出して、抽出液を合わせて乾燥し、減圧下に溶媒
を留去することによって黄色液状のかなり純粋なクロロメチルケトン27(a)
(1.Ig,46%)を得た。
b) 2-[(1-(2-シクロヘキシル-2-オキソエチル)-4-ピペリジニル
)メチル]-2H-ナフト[1,8-cd]イソチアゾール 1,1-ジオキド
アセトニトリル(30ml)中のクロロメチルケトン27(a)(1.4g,
8.3mmol)、塩酸塩2(d)(2.5g,7.3mmol)、無水炭酸カリ
ウム(1.2g,8.3mmol)及びヨウ化ナトリウム(1.4g,8.3mmo
l)の混合物を、還流下で3時間激しく撹拌した。冷却後、水(60ml)を添
加し、得られた混合物を20分間撹拌した。塩化メチレン(100ml)で2回
抽出し、有機層を合わせて乾燥し、減圧下に溶媒を留去して粗アミノケトン27
(b)(3.0g,100%)を得た。このアミノケトンは、次の工程で使用する
のに十分に純粋であった。
c) (R,S)-1-シクロヘキシル-2-[4-(2H-ナフト[1,8-cd]
イソチアゾール-2-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール S,S-ジオキ
シド,塩酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン27(b)(3
.0g,7mmol)を還元し、さらにカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,
塩化メチレン/酢酸エチル(7:3次いで1:1)で精製し、白色固体のアミノア
ルコール27(c)(1.9g,63%)を得た。融点:148-150℃.
TLC: Rf=0.12(塩化メチレン/酢酸エチル(98:2)) MS: 42
9(M+1).元素分析(C24H32N2O3S),計算値: C,67.26; H,7.
53; N,6.54.実測値: C,67.11; H,7.57; N,6.40
実施例2(e)に記載される通常の方法にしたがって、塩酸塩を白色固体とし
て得た。融点262.7-264℃ 元素分析(C24H32N2O3S+1.75HC
l),計算値: C,58.54; H,6.91; N,5.69; Cl,12.60.
実測値: C,58.38; H,6.89; N,5.64; Cl,12.69実施例28
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(2-クロロフェノチアジン-10-
イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,塩酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[10-(2-クロロフェノチア
ジル)メチル]ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、2-クロロフェノチアジン(
5g,21.4mmol)及びN-tert-ブトキシカルボニル-4-(メタンス
ルホニルオキシメチル)ピペリジン(15.0g,50mmol)から化合物2
8(a)を調製した。ただし、反応は沸騰p-キシレン中で40時間以上行い、ヨ
ウ化ナトリウムは添加しなかった。反応混合物に通常の抽出後処理を行って、得
られた粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘキサン(1:9
))で精製し淡黄色泡状の28(a)(3.5g,38%)を得た。
b) 4-[10-(2-クロロフェノチアジル)メチル]ピペリジン塩酸塩
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、28(a)からN-tert-
ブトキシカルボニル保護基を塩酸存在下で除去した。白色固体の表題ピペリジン
塩酸塩28(b)を収率96%で得た。融点:248-250℃
c) 10-[(1-(2-(1−アダマンチル)-2-オキソエチル)-4-ピ
ペリジニル)メチル]-2-クロロフェノチアジン
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、塩酸塩28(b)(3.19
g,8.69mmol)及び1-(ブロモアセチル)アダマンタン(2.38g,
9.25mmol)を、無水炭酸カリウム(1.25g,9.04mmol)が
存在する沸騰アセトニトリル(35ml)中で反応させた。クリーム色固体のア
ミノケトン27(c)(3.4g,77%)を得た。融点178-181℃
d) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(2-クロロフェノチア
ジン-10-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,塩酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン28(c)を還
元した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/塩化メチレン(5:
95次いで10:90))を行って精製し、収率90%で白色固体のアミノアルコ
ール28(d)を得た。融点:215-217℃.TLC: Rf=0.5(酢酸エ
チル/ヘキサン1:1)) MS: 343(M-165). 元素分析(C30H37C
lN2OS),計算値: C,70.77; H,7.32; N,5.50.実測値: C
,71.07; H,7.54; N,5.45.
実施例2(e)に記載される通常の方法にしたがって、白色固体の表題塩酸塩を
得た。融点256-258℃ 元素分析(C30H37ClN2OS+HCl),計算
値: C,66.04; H,7.02; N,5.13; Cl,13.00.実測値: C
,65.86; H,6.97; N,5.10; Cl,13.02実施例29
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(フェノチアジン-10-イルメチル
)ピペリジン-1-イル]エタノール,塩酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[(10−フェノチアジル)メ
チル]ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、フェノチアジン(4.4g,
22mmol)及びN-tert-ブトキシカルボニル-4-(メタンスルホニルオ
キシメチル)ピペリジン(6.0g,20mmol)から化合物29(a)を得
た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘキサン(15:85
),Rf=0.3)で精製して、褐色固体の29(a)(8g,97%)を得た
。融点:104-106℃
b) 4-[(10-フェノチアジル)メチル]ピペリジン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、29(a)からN-tert-
ブトキシカルボニル保護基を塩酸で除去し、白色固体の29(b)塩酸塩を収率
87%で得た。融点:137-139℃
塩基性下で後処理を行って白色固体の表題遊離アミン29(b)を収率95%
で得た。融点83-85℃
c) 10-[[1-(2-(1-アダマンチル)-2-オキソエチル)-4-ピペ
リジニル)メチル]フェノチアジン
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、アミン29(b)(4.7g
,15mmol)及び1-(ブロモアセチル)アダマンタン(4.8g,18mm
ol)を、クリーム色のアミノケトン29(c)(5.9g,83%)に変換した
。融点:177-179℃. TLC: Rf=0.5(酢酸エチル/塩化メチレン(1
:1))
d) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(フェノチアジン-10
-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,塩酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン29(c)を還
元した。粗生成物をクロロホルム/ジエチルエーテルから再結晶して、白色固体
の純粋なアミノアルコール29(d)を収率73%で得た。融点:254-256
℃.TLC: Rf=0.2(酢酸エチル/塩化メチレン(1:1)) 実施例2(
e)に記載される方法にしたがって、エタノール/ジエチルエーテルから再結晶
して白色固体の塩酸塩29(d)を収率50%で得た。融点:266-268℃
MS: 474(M+).元素分析(C30H39ClN2OS),計算値: C,70.4
9; H,7.69; N,5.48; Cl,6.94.実測値: C,70.39; H,
7.70; N,5.57; Cl,6.82実施例30
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(フェノキサジン-10-イルメチ
ル)ピペリジン-1-イル]エタノール,フマル酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[(10-フェノキシアジル)
メチル]ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、フェノキサジン(2.91g,1
5.9mmol)及びN-tert-ブトキシカルボニル-4-(メタンスルホニルオ
キシメチル)ピペリジン(4.16g,14mmol)から化合物30(a)を得
た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘキサン
(15:85),Rf=0.3)で精製し、灰色固体の30(a)(3.0g,5
4%)を得た。融点:156-158℃
b) 4-[(10-フェノキシアジル)メチル]ピペリジン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、30(a)からN-tert-
ブトキシカルボニル保護基を塩酸で除去し、白色固体の30(b)塩酸塩を収率
77%で得た。融点:252-254℃
通常の方法にしたがって、白色固体の遊離アミン30(b)を定量的に得た。融
点131-133℃
c) 10-[[1-(2-(1-アダマンチル)-2-オキソエチル)-4-ピペ
リジニル)メチル]フェノキサジン
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、アミン30(b)(1.6g
,5.5mmol)及び1-(ブロモアセチル)アダマンタン(1.6g,6.05
mmol)を、アミノケトン30(c)(2g,88%)に変換し、着色固体を
単離した。融点:166-168℃. TLC: Rf=0.6(酢酸エチル/塩化メ
チレン(1:1))
d) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(フェノキサジン-10
-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,フマル酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン30(c)を還
元した。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/塩化メチレン
(3:7))で精製し、収率87%で固体のアミノアルコール30(d)を得た。融
点:180-182℃. TLC: Rf=0.3(酢酸エチル/塩化メチレン(3:
7))
通常の方法(実施例1(d))にしたがって、エタノールから再結晶すること
によってフマル酸塩を収率37%で黄色粉末として得た。融点:134.5-13
5.5℃ MS: 459(M+1). 元素分析(C34H42N2O6),計算値: C,
71.06; H,7.37; N,4.87.実測値: C,71.38; H,7.87;
N,4.96
フマル酸塩30(d)は約5%のエタノールを含んでいる(1H−NMRによる)
。このフマル酸塩は、光をあてることによってゆっくり分解した。実施例31
(R,S)-1(1-アダマンチル)-2-[4-(5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン
-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,フマル酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[5-(5H-ジベンゾ[b,f
]
アゼピニルメチル]ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、5H-ジベンゾ[b,f]アゼ
ピン(4.25g,22mmol)及びN-tert-ブトキシカルボニル-4-(
メタンスルホニルオキシメチル)ピペリジン(6.54g,22mmol)から
、化合物31(a)を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル,塩化
メチレン/ヘキサン(7:3))で精製し、粘性油状の31(a)(3.9g,4
5%)を得た。
b) 4-[5-(5H-ジベンゾ[b,f]アゼピニル)メチル]ピペリジン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、31(a)からN-tert-
ブトキシカルボニル保護基を塩酸で除去し、ガム状固体の31(b)塩酸塩を定
量的に得た。通常の塩基性の後処理を行って、黄色油状の遊離アミン31(b)
を収率79%で得た。
c) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5H-ジベンゾ[b,
f]アゼピン-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,フマル酸塩
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(1-アダマンチル)エチ
レンオキシド(0.865g,4.8mmol)をピペリジン31(b)(1.4
g,4.8mmol)と反応させた。ただし、反応時間は5時間以上とした。カ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メチレン/メタノール(9:1))で
精製し、黄色結晶のアミノアルコール31(c)(0.630g,28%)を得
た。融点:216-218℃.TLC: Rf=0.5(塩化メチレン/メタノール
(9:1))。通常の方法(実施例1(d))にしたがって、エタノールから再
結晶することによってフマル酸塩31(c)を収率66%で得た。融点:225-2
27℃MS: 468(M+).元素分析(C36H44N2O5),計算値: C,73.94;
H,7.58; N,4.79.実測直: C,73.66; H,7.65; N,5.0
5実施例32
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロ-5H-ジベ
ンゾ[b,f]アゼピン-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,フ
マル酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[5-(10,11-ジヒドロ-5
H-ジベンゾ[b,f]アゼピニル)メチル]ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、10,11-ジヒドロ-5H-ジ
ベンゾ[b,f]アゼピン(4.43g,22mmol)及びN-tert-ブトキ
シカルボニル-4-(メタンスルホニルオキシメチル)ピペリジン(6g,20m
mol)から、化合物32(a)を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(シリ
カゲル,塩化メチレン/ヘキサン(8:2),Rf=0.3)で精製し、32(a
)(6.6g,76%)を得た。
b) 4-[5-(10,11-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[b,f]アゼピニル
)メチル]ピペリジン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、32(a)からN-tert-
ブトキシカルボニル保護基を塩酸で除去し、ガム状固体の32(b)塩酸塩を収
率79%で得た。塩基性下で後処理を行って、褐色油状の表題遊離アミン32(
b)を収率78%で得た。
c) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロ-
5H-ジベンゾ[b,f]アゼピン-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノ
ール,フマル酸塩
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(1-アダマンチル)エチ
レンオキシド(0.980g,5mmol)をピペリジン32(b)(1.46g
,5mmol)と反応させた。ただし、反応時間は7時間以上とした。カラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メチレン/メタノール(9:1))で精製して
、白色固体のアミノアルコール32(c)(1.2g,51%)を得た。融点:1
72-175℃.TLC: Rf=0.55(塩化メチレン/メタノール(9:1)
)
典型的な方法(実施例1(d))にしたがって、エタノールから再結晶するこ
とによって白色固体のフマル酸塩32(c)を収率61%で得た。融点:192-
194℃ MS: 471(M+1).元素分析(C36H46N2O5+H2O),計算値
: C,71.50; H,8.00; N,4.63.実測値: C,71.70; H,7
.91; N,4.95実施例33
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5H-フェナントリジン-6-オキ
ソ-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,塩酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[5H-フェナントリジン-6-
オキソ-5-イル)メチル]ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、6-(5H)-フェナントリジ
ノン(4.3g,22mmol)及びN-tert-ブトキシカルボニル-4-(メ
タンスルホニルオキシメチル)ピペリジン(6.0g,20mM)から、化合物
33(a)を得た。粗生成物をクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘ
キサン(3:7),Rf=0.25)で精製し、白色固体の33(a)(4.5g,
57%)を得た。融点:76-79℃
b) 4-[5H-フェナントリジン-6-オキソ-5-イル]メチル]ピペリジ
ン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、33(a)からN-tert-
ブトキシカルボニル保護基を塩酸で除去し、白色固体の33(b)塩酸塩を収率
93%で得た。融点>250℃(分解)
塩基性下で後処理を行って、白色固体の遊離アミン33(b)を収率89%で
得た。
c) 5-[[1-[2-(1-アダマンチル)-2-オキソエチル]-4-ピペリ
ジニル]メチル]ー6-(5H)-フェナントリジノン
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、アミン33(b)塩酸塩(3
.7g,11.3mmol)と1-(ブロモアセチル)アダマンタン(3.4g,1
3mmol)を、炭酸カリウム(1.7g,12mmol)含有アセトニトリル
(60ml)中で反応させた。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサ
ン/酢酸エチル/トリエチルアミン(12:8:1))で精製して、淡桃色固体のア
ミノケトン33(c)(3.1g,59%)を得た。融点:98-100℃
d) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5H-フェナントリジ
ン-6-オキソ-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,塩酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン33(c)を還
元した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メチレン/酢酸エチル/メ
タノール(50:50:1))を行って精製して、白色固体のアミノアルコール3
3(d)を収率64%で得た。融点:202-203℃. TLC: Rf=0.2(酢
酸エチル/塩化メチレン(1:1)) MS: 305(M-165). 1H-NMR(C
DCl3): 8.54(dd,1H); 8.31-8.26(m,2H);7.78-7.76
(m,1H); 7.73-7.57(m,2H); 7.39(d,1H); 7.31(t,1
H); 4.34(bd,2H); 3.15(dd,1H); 3.02(d,1H); 2.7
6(d,1H); 2.38-2.19(m,3H); 2.04-1.5(m,21H).元素
分析(C31H38N2O2),計算値: C,79.11; H,8.14; N,5.95
.実測値: C,79.28; H,8.28; N,5.77
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色固体の表題塩酸塩を50%
の収率で得た。融点:193.5-194.5℃ 元素分析(C31H38N2O2+(H
Cl)1.75),計算値: C,69.67; H,7.50: N,5.24; Cl,11.
61.実測値: C,69.67; H,7.57; N,5.23; Cl,11.56 1
H-NMR(CDCl3): 10.55(bs,1H);8.45(dd,1H);8.
25(m,2H);7.75(t,1H);7.60−7.40(m,3H);
7.30(t,1H);5.65(bs,2H);4.35(bs,2H);3
.75−3.69(m,3H);3.20−3.00(m,2H);3.00−
2.60(m,2H);2.35(bs,3H);1.95(bs,4H);1
.75−1.40(m,12H)実施例34
(+)-(S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5H-フェナントリジン-6-
オキソ-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,塩酸塩
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(+)-S-(1-アダマンチ
ル)エチレンオキシド(0.500g,2.8mmol)をピペリジン33(b)
(0.818g,2.8mmol)と反応させた。ただし、反応時間は72時間以
上とした。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メチレン/メタノール
(20:1))で精製して、泡状のアミノアルコール34(0.980g,75%
)を得た。[α]D 20=+28.8°(c1.1,CHCI3). TLC: Rf
=0.2(塩化メチレン/メタノール(20:1))
1H-NMR(CHCI3):ラセミ体アミノアルコール33(d)と同一
実施例2(e)に記載される通常の方法にしたがって、白色粉末の塩酸塩34
を収率90%で得た。融点:195-197℃.[α]D 20=+14.2°(c1,C
HCI3).1H-NMR(CDCI3):塩酸塩33(d)と同一
元素分析(C31H38N2O2+HCl+H2O),計算値: C,70.90; H,7
.87; N,5.33; Cl,6.75.実測値: C,70.59; H,7.82;
N,5.26; Cl,6.81実施例35
(-)-(R)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5H-フェナントリジン-6-
オキソ-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,塩酸塩
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(-)-R-(1-アダマンチ
ル)エチレンオキシド(0.500g,2.8mmol)をピペリジン33(b
)(0.818g,2.8mmol)と反応させた。ただし、反応時間は35時間
以上とした。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メチレ
ン/メタノール(20:1))で精製して、白色粉末のアミノアルコール35(0.
980g,74%)を得た。融点:101-103℃.[α]D 20=−30.5°(
c1,CHCI3). TLC: Rf=0.2 (塩化メチレン/メタノール(2
0:1)) 1H-NMR(CDCI3):アミノアルコール33(d)と同一
実施例2(e)に記載される通常の方法にしたがって、白色粉末の塩酸塩35
を収率90%で得た。融点:269-271℃. [α]D 20=−18.5°(c1
,CHCI3). 1H-NMR(CDCl3):塩酸塩33(d)と同一
元素分析(C31H38N2O2+HCl+1.3H2O),計算値: C,70.20;
H,7.79; N,5.28; Cl,6.70.実測値: C,70.20; H,7.
66; N,5.19; Cl,6.69.実施例36
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロジベンゾ[
b,f][1,4]オキサゼピン-11-オキソ-10-イルメチル)ピペリジン-1-
イル]エタノール,ヘミ酒石酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[(10,11-ジヒドロジベン
ゾ[b,f][1,4]オキサゼピン-11-オキソ-10-イル)メチル]ピペリジ
ン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、10,11-ジヒドロジベンゾ
[b,f][1,4]オキサゼピン-11-オン(4.3g,22mmol)及びN-
tert-ブトキシカルボニル-4-(メタンスルホニルオキシメチル)ピペリジ
ン(6.0g,20mmol)から、化合物36(a)を得た。粗生成物をクロ
マトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/塩化メチレン(1:9))で精製し、
橙色油状の36(a)(6g,74%)を得た。TLC: Rf=0.3(酢酸エ
チル/塩化メチレン(1.9))
b) 4-[(10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピ
ン-11-オキソ-10-イル)メチル]ピペリジン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、36(a)からN-tert-
ブトキシカルボニル保護基を塩酸で除去し、白色固体のピペリジン36(b)塩
酸塩を収率53%で得た。融点>250℃。塩基性下で後処理を行って、泡状の
遊離アミン36(b)を収率90%で得た。
c) 10-[[1-[2-(1-アダマンチル)-2-オキソエチル]-4-ピペ
リジニル]メチル]-10,11-ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼ
ピン-11-オン
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、ピペリジン36(b)(2.
7g,8.8mmol)と1-(ブロモアセチル)アダマンタン(2.83g,1
1mmol)を反応させて、アミノケトン36(c)(3g,70%)を得た。
クロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン/酢酸エチル(1:1))で精製し、淡黄
色油状の生成物を得た。 TLC: Rf=0.2(ヘキサン/酢酸エチル(1:1
))
d) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロ
ジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン-11-オキソ-10-イルメチル)ピペ
リジン-1-イル]エタノール,ヘミ酒石酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン36(c)(3
g,6mmol)を還元した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メ
チレン/メタノール(95:5))で精製して、泡状のアミノアルコール(1.7
g,58%)を得た。TLC: Rf=0.5(塩化メチレン/メタノール(9:1
))。
通常の方法にしたがって、エタノールから再結晶して白色固体のヘミ酒石酸塩
36(d)を収率69%で得た。融点:221.1-223.4℃
MS: 321(M-165).元素分析(C33H41N2O6+1.25H2O: C,6
7.78; H,7.45; N,4.81.実測値: C,67.70; H,7.29;
N,4.81実施例37
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロジベンゾ[
b,e][1,4]ジアゼピン-11-オキソ-10-イルメチル)ピペリジン-1-イ
ル]エタノール,塩酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[(10,11-ジヒドロジベン
ゾ[b,f][1,4]ジアゼピン-11-オキソ-10-イル)メチル]ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、10,11-ジヒドロジベンゾ
[b,e][1,4]ジアゼピン-11-オン(4.6g,22mmol)及びN-t
ert-ブトキシカルボニル-4-(メタンスルホニルオキシメチル)ピペリジン(6
.0g,20mmol)から化合物37(a)を得た。粗生成物をクロマトグラフ
ィー(シリカゲル,酢酸エチル/塩化メチレン(1:9))で精製して、油状の3
7(a)(3.2g,39%)を得た。 TLC: Rf=0.4(ジエチルエー
テル/塩化メチレン(2:8))
出発物質である10,11-ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]ジアゼピン-
11-オンは、Monro A.M.et al.,J.Med.Chem.1963,2
55-261に記載される方法にしたがって調製した。
b) 4-[(10,11-ジヒドロジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン-
11-オキソ-10-イル)メチル]ピペリジン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、化合物37(a)からter
t−ブチルオキシカルボニル保護基を塩酸を用いて除去して、粉末状のピペリジ
ン37(b)塩酸塩を定量的に得た。融点>250℃。通常の方法にしたがって
泡状の遊離アミン37(b)を定量的に得た。
c) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロ
ジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン-11-オキソ-10-イルメチル)ピペリ
ジン-1-イル]エタノール,塩酸塩
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(1-アダマンチル)エチ
レ
ンオキシド(0.500g,2.8mmol)とピペリジン37(b)(0.86
0g,5mmol)と反応させた。ただし、反応時間は48時間以上とした。カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン/メタノール(20:1))
を行って精製し、白色泡状のアミノアルコール37(c)(1.04g,77%)
を得た。TLC: Rf=0.44(塩化メチレン/メタノール=(9:1))
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色固体の塩酸塩37(c)
を69%の収率で得た。融点:196-198℃ MS: 320(M-165).元
素分析(C31H39N3O2+HCl+0.5H2O),計算値: C,70.06; H,7
.72; N,7.90; Cl,6.68.実測値: C,70.07; H,7.94;
N,7.76; Cl,6.77実施例38
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロジベンゾ[b
,f][1,4]チアゼピン-11-オキソ−10-イルメチル)ピペリジン-1-イ
ル]エタノール,フマル酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[(10,11-ジヒドロジベン
ゾ[b,f][1,4]チアゼピン-11-オキソ-10-イル)メチル]ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、10,11-ジヒドロジベンゾ
[b,f][1,4]チアゼピン-11-オン(2.27g,10mmol)及びN-
tert-ブトキシカルボニル-4-(メタンスルホニルオキシメチル)ピペリジ
ン(2.93g,10mmol)を反応させて、化合物38(a)を得た。粗生
成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘキサン(3:7)
,Rf=0.25)で精製して、白色固体の38(a)(2.92g,69%)を
得た。
出発物質である10,11-ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン-
11-オンは、JAQUES et al,Helv.Chim.Acta 1959,
1265に記載される方法にしたがって調製した。
b) 4-[(10,11-ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン-
11-オキソ-10-イル)メチル]ピペリジン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、化合物38(a)からter
t−ブチルオキシカルボニル保護基を塩酸を用いて除去して、白色粉末のピペリ
ジン38(b)塩酸塩を収率84%で得た。融点:248.2-250.2℃。
塩基性下で通常の後処理を行って、油状の遊離アミン38(b)を定量的に得
た。
c) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(10,11-ジヒドロ
ジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン-11-オキソ-10-イルメチル)ピペリ
ジン-1-イル]エタノール,フマル酸塩
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(1-アダマンチル)エチ
レンオキシド(0.470g,2.6mmol)とピペリジン38(b)(0.8
60g,2.6mmol)と反応させた。ただし、反応時間は72時間以上とし
た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン/メタノール(9:
1))で精製して、白色固体のアミノアルコール38(c)(0.800g,6
1%)を得た。融点:217-220℃ TLC: Rf=0.2(塩化メチレン/
メタノール=(20:1))
通常の方法にしたがってエタノールから再結晶することによって、白色固体の
フマル酸塩38(c)を72%の収率で得た。融点:207-209℃ MS: 3
37(M-165). 元素分析(C35H42N2O6S),計算値: C,67.94;
H,6.84; N,4.53.実測値: C,67.73; H,6.85; N,4.4
3実施例39
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5,6,11,12-テトラヒドロ
ジベンゾ[b,f]アゾシン-6-オキソ-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]
エタノール,マレイン酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[(5,6,11,12-テトラヒ
ドロジベンゾ[b,f]アゾシン-6-オキソ-5-イル)メチル]ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、5,6,11,12-テトラヒド
ロジベンゾ[b,f]アゾシン-6-オン(5g,22mmol)とN-tert-
ブトキシカルボニル-4-(メタンスルホニルオキシメチル)ピペリジン(6.0
g,20mmol)を反応させて化合物39(a)を得た。粗生成物をクロマト
グラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/塩化メチレン(1:9))で精製し、白
色固体
の39(a)(7.8g,90%)を得た。融点:122-124℃ TLC:
Rf=0.7 (酢酸エチル/塩化メチレン(1:9)
b) 4-[(5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[b,f]アゾシン-
6-オキソ-5-イル)メチル]ピペリジン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、化合物39(a)からN-t
ert−ブトキシカルボニル保護基を塩酸を用いて除去して、白色粉末固体のピ
ペリジン39(b)塩酸塩を得た。融点:154-156℃。
塩基性下で通常の後処理を行って、白色固体の遊離アミン39(b)(4g,
67%)を得た。融点:114-116℃
c) [5-[[1-[2-(1-アダマンチル)-2-オキソエチル]-4-ピペ
リジニル]メチル]−5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[b,f]アゾシ
ン-6-オン
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、ピペリジン39(b)(3.
9g,11.7mmol)と1-(ブロモアセチル)アダマンタン(3.6g,1
4mmol)を反応させて、アミノケトン39(c)(3.1g,53%)を得
た。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン/酢酸エチル(1:1))
で精製することによって、淡黄色油状の生成物を得た。TLC:Rf=0.15
(ヘキサン/酢酸エチル(1:1))
d) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5,6,11,12-テ
トラヒドロジベンゾ[b,f]アゾシン-6-オキソ-5-イルメチル)ピペリジン-
1-イル]エタノール,マレイン酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン39(c)(3
g,6mmol)を還元した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、メタノ
ール/塩化メチレン(5:95))で精製して、白色固体のアミノアルコール3
9(d)を定量的に得た。融点:462.5-164.4℃ TLC: Rf=0
.5 (塩化メチレン/メタノール(9:1))
通常の方法にしたがって、エタノール/ジエチルエーテルから再結晶すること
によって、白色固体のマレイン酸塩39(d)を収率81%で得た。融点:22
4.5−225.5℃ MS: 333(M-165).元素分析(C37H46N2O6+
0.25H2O),計算値: C,71.84; H,7.54; N,4.56.実測
値: C,71.80; H,7.65; N,4.68実施例40
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5,6,11,12-テトラヒドロジ
ベンゾ[b,f]アゾシン-5-イルメチル)ピペリジン-1-イル]エタノール,
フマル酸塩
a) N-tert-ブトキシカルボニル-4-[(5,6,11,12-テトラヒ
ドロジベンゾ[b,f]アゾシン-5-イルメチル)ピペリジン
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、5,6,11,12-テトラヒド
ロジベンゾ[b,f]アゾシン(3.81g,18mmol)とN-tert-ブ
トキシカルボニル-4-(メタンスルホニルオキシメチル)ピペリジン(5.41
g,20mmol)を反応させて化合物40(a)を得た。クロマトグラフィー
(シリカゲル,酢酸エチル/塩化メチレン(1:9))で精製して、40(a)
を収率80%で得た。
b) 4-[(5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[b,f]アゾシン-
5-イルメチル)ピペリジン
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、40(a)からtert−ブ
トキシカルボニル保護基を塩酸を用いて除去して、油状のピペリジン40(b)
塩酸塩を得た。塩基性下で通常の後処理を行って、全収率80%で泡状の遊離ア
ミン40(b)を得た。
c) [5-[[1-[2-(1-アダマンチル)-2-オキソエチル]-4-ピペ
リジニル]メチル]-5,6,11,12-テトラヒドロジベンゾ[b,f]アゾシン
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、ピペリジン40(b)(3.
49g,11.4mmol)と(1-ブロモアセチル)アダマンタン(3.2g,
12.5mmol)を反応させた。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩
化メチレン/メタノール(97:3))で精製して、橙色油状のアミノケトン40
(c)(1.4g,25%)を得た。Rf=0.3(塩化メチレン/メタノール
(97:3)
d) (R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[4-(5,6,11,12-テ
トラヒドロジベンゾ[b,f]アゾシン-5-イルメチル)ピペリジン-1-
イル]エタノール,フマル酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン40(c)(1
.36g,2.8mmol)を還元した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、塩化メチレン/酢酸エチル(5:1))で精製して、白色固体のアミノアル
コール(0.57g,42%)を得た。融点:153.7-154.8℃ TL
C: Rf=0.6 (塩化メチレン/メタノール(9:1))
通常の方法にしたがってエタノールから再結晶することによって、白色固体の
フマル酸塩40(d)を収率52%で得た。融点:182.0−183.4℃
MS: 319(M-165).元素分析(C37H48N2O5+H2O),計算値: C,
71.82; H,8.14; N,4.53.実測値: C,71.80; H,8.20;
N,4.46実施例41
(R,S)-1-(1−アダマンチル)−2−[4−(6H−ジベンゾ[c,e][1
,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノール S,S
−ジオキシド,塩酸塩
a) N−tert−ブトキシカルボニル−4−[6−(6H−ジベンゾ[
c,e][1,2]チアジン)メチル]ピペリジン S,S−ジオキシド
実施例2(c)に記載される方法にしたがって、6−(6H−ジベンゾ[c,
e][1,2]チアジン 5,5−ジオキシド(4.62g,20mmol)と
N−tert−ブトキシカルボニル−4−(メタンスルホニルオキシメチル)ピ
ペリジン(6.0g,20mmol)を反応させて化合物41(a)を得た。カ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン(3:7),Rf
=0.2)で精製して、白色固体の41(a)(5.21g,61%)を得た。
6−(6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン 5,5−ジオキシドは
、Ullmann F.,Grob C.,Chem.Ber.,1910,43,
2694に記載される方法にしたがって調製した。
b) 4−[6−(6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン)メチル
]ピペリジン S,S−ジオキシド
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、化合物41(a)からter
t−ブトキシカルボニル保護基を塩酸を用いて除去して、白色固体のピペリジン
41(b)塩酸塩を定量的に得た。融点: 128−130℃
塩基性下で通常の後処理を行って、収率92%で凝固泡状の遊離アミン41(
b)を単離した。
c) 6−[[1−[2−(1−アダマンチル)−2−オキソエチル]−4
−ピペリジニル]メチル]−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン 5
,5−ジオキシド
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、アミン41(b)(2.4g
,7.4mmol)と1−(ブロモアセチル)アダマンタン(2.1g,8.1
mmol)を反応させた。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレ
ン/酢酸エチル(1:1),Rf=0.27)で精製して、白色凝固泡状の41
(c)(2.7g,72%)を得た。
d) (R,S)-1-(1−アダマンチル)−2−[4−(6H−ジベンゾ[
c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノ
ール S,S−ジオキシド,塩酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン41(c)(2
.6g,5.1mmol)を還元し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、
塩化メチレン/酢酸エチル(1:1))で精製して、凝固泡状のアミノアルコー
ル41(d)(1.8g,70%)を得た。TLC: Rf=0.3(酢酸エチ
ル/塩化メチレン(1:1)) 1H-NMR(CDCl3): 8.00(m,3H);
7.70(t,1H); 7.55(t,1H); 7.45(d,1H); 7.35(m,2
H); 3.85(d,2H); 3.15(dd,1H); 3.00(bd,1H); 2.7(
bd,1H); 2.4-1.2(m,24H)
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色固体の表題の塩酸塩41
(d)を収率62%で得た。融点:242−244℃ 元素分析(C30H39Cl
N2O3S: C,66.34; H,7.24; N,5.16; Cl,6.53.実測値
: C,66.21; H,7.24; N,5.10; Cl,6.69.MS: 341(
M-165).1H-NMR(CDCl3): 10.3(bs,1H); 8.00(m,3H
); 7.75(m,1H); 7.60-7.30(m,4H); 4.00(d,1H); 3.
65(m,4H); 3.30(bm,1H); 3.0(bm,3H); 2.65(bm,2
H); 2.2-1.4(m,19H)
実施例42
(+)−(S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(6H−ジベンゾ[c
,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノール
S,S−ジオキシド,塩酸塩
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(+)−(S)−1−(1
−アダマンチル)エチレンオキシド(0.500g,2.8mmol)とピペリ
ジン41(b)(0.923g,2.8mmol)を反応させた。ただし、反応
時間は72時間以上にした。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、メタノー
ル/塩化メチレン(1:20))で精製して、凝固泡状のアミノアルコール42
(1.13g,80%)を得た。[α]D 20=+22.8°(c1.1,CHC
l3) TLC: Rf=0.3(メタノール/塩化メチレン(1:20)) 1
H−NMR(CDCl3):ラセミ体アミノアルコール41(d)と同一
実施例2(e)に記載される通常の方法にしたがって、白色固体の塩酸塩42を
得た。融点:209.3−210.6℃ [α]D 20=+12.5°(c0.7
,CHCl3) 1H−NMR(CDCl3):塩酸塩41(d)と同一
元素分析(C30H39ClN2O3S),計算値: C,66.34; H,7.24; N
,5.16; Cl,6.53.実測値: C,66.17; H,7.25; N,5.1
2; Cl,6.50実施例43
(−)−(R)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(6H−ジベンゾ[c
,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]エタノール
S,S−ジオキシド,塩酸塩
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(−)−(R)−(1−ア
ダマンチル)エチレンオキシド(0.500g,2.8mmol)とピペリジン
41(b)(0.923g,2.8mmol)を反応させた。ただし、反応時間
は60時間以上とした。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、メタノール/
塩化メチレン(1:20))で精製して、凝固泡状のアミノアルコール43(0
.970g,68%)を得た。[α]D 20=−27.4°(c1 CHCl3)
TLC: Rf=0.3(メタノール/塩化メチレン(1:20)) 1H NM
R(CDCl3):アミノアルコール41(d)と同一
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色吸湿性固体の塩酸塩43
を得た。融点:209−210℃ [α]D 20=−15.3°(c1.1,CH
Cl2)1H−NMR(CDCl3):塩酸塩41(d)と同一
元素分析(C30H38N2O3S+HCl+0.3H2O),計算値: C,65.57;
H,7.21; N,5.10; Cl,6.47.実測値: C,65.64; H,7.
29; N,5.11; Cl,6.44実施例44
(+)−(S)−6−[1−[2−(1−アダマンチル)−2−メトキシエチル
]ピペリジン−4−イルメチル]−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジ
ン5,5−ジオキシド,塩酸塩
実施例21に記載される方法にしたがって、(+)−S−アミノアルコール42
(0.450g,0.89mmol)をO−メチル化した。カラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル、酢酸エチル/塩化メチレン(2:3),TLC: Rf=
0.2)で精製して、白色凝固泡状の表題メチルエーテル44(0.200g,
44%)を得た。1H-NMR(CDCl3): 8.00(m,3H); 7.70(t,1
H); 7.55(t,1H); 7.45(d,1H); 7.35(m,2H); 3.85(d
,2H); 3.4(s,3H); 2.7-2.2(m,5H); 2.0-1.2(m,22H)
実施例2(e)に記載される通常の方法にしたがって、白色泡状の塩酸塩44
を得た。〔α〕D 20=+12.1°(c1,CHCl3).MS 341(M-179).
元素分析(C31H40N2O3S+HCl+1.3 H2O),計算値: C,64.03
; H,7.51; N,4.82; Cl,6.11.実測値: C,64.06; H,7
.59; N,4.54; Cl,6.12実施例45
(−)−(R)−6−[1-[2−(1−アダマンチル)−2−メトキシエチル
]ピペリジン−4−イルメチル]−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジ
ン5,5−ジオキシド,塩酸塩
実施例21に記載される方法にしたがって、(−)−R−アミノアルコール43
(0.450g,0.89mmol)をO−メチル化した。カラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル、酢酸エチル/塩化メチレン(2:3),TLC:Rf=0
.2)で精製して、白色泡状の表題メチルエーテル45(0.170g,37%
)を得た。1H NMR(CDCl3):メチルエーテル44と同一
実施例2(e)に記載される通常の方法にしたがって、泡状の塩酸塩45を得た
。〔α〕D 20=−15.0°(c1,CHCl3).
元素分析(C31H40N2O3S+HCl+1.3 H2O),計算値: C,64.03
; H,7.51; N,4.82; Cl,6.11.実測値: C,63.85; H,7
.48; N,4.74; Cl,6.31実施例46
(R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(8−フルオロ−6H−ジ
ベンゾ[c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル
]エタノール S,S−ジオキシド,フマル酸塩
a) 8−フルオロ−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン 5
,5−ジオキシド
3−フルオロアニリン(11.11g,100mmol)を酢酸エチル(40
ml)とピリジン(8.2ml,100mmol)に溶解した溶液を撹拌し、こ
れに2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(22.16g,100mmol)
の酢酸エチル(60ml)溶液をゆっくりと滴下した。混合物を室温で5時間撹
拌し、続いて80℃で15分間加熱した。冷却後、反応混合物を濾過して、固体を
酢酸エチルで洗浄した。2N塩酸で有機層を洗浄し、乾燥して減圧下に溶媒を留
去した。残渣をシリカパッド(ヘキサン/酢酸エチル(1:1))を通して濾過
して精製した。溶媒を留去し、トルエン−ヘキサンから再結晶することによって
桃色結晶の2−ニトロベンゼンスルホン−3‘−フルオロアニリド(23.5g
,79%)を得た。融点:130.2−132℃
このo−ニトロベンゼンスルホンアミド(22.2g,75mmol)の酢酸
エチル(200ml)溶液に、塩化スズ(II)二水和物(84.5g,375
mmol)を添加し、混合物を80℃で2時間加熱した。冷却後に、反応混合物
を水(400ml)に注ぎ、得られた溶液を2N水酸化ナトリウムで塩基性にし
た。酢酸エチルで抽出して、有機層を合わせて乾燥した。減圧下に溶媒を留去す
ることによって、ワックス状固体の2−アミノベンゼンスルホン−3‘−フルオ
ロアニリド(19.97g,100%)を得た。この生成物はさらに精製するこ
となく、次の工程で使用した。
上記o−ニトロベンゼンスルホンアミド(10.65g,40mmol)の酢
酸(30ml)溶液に、濃塩酸(60ml)を添加した。10℃以下に冷却し、
亜硝酸ナトリウム(3.04g,44mmol)の水溶液(15ml)をゆっく
りと滴下した。反応混合物を45分間激しく攪拌して、水(50ml)で希釈した
。濾過して、濾液を100℃で45分間加熱した。冷却後、混合物を酢酸エチルで
抽出し、有機層を合わせて水で洗浄し、乾燥して減圧下に溶媒を留去した。残渣
固体を、シリカパッド(ヘキサン/酢酸エチル(1:2))を通して濾過して精
製し、エタノール/ヘキサンから再結晶して橙色結晶固体のフルオロ−スルタム
46(a)(1.74g,18%)を得た。融点:205.8−206.8℃
TLC: Rf=0.43(ヘキサン/酢酸エチル(1:1))1
H-NMR(DMSO-D6): 11.67(bs,1H),8.30(dd,1H-C10
); 8.22(dd,1H-C4); 7.96(dd,1H-C1); 7.81(dt,1H-C3
); 7.65(dt,1H-C2); 7.18(dt,1H-C9); 7.00(dd,1H-
C7).プロトンシグナルは、H,H−COSY試験を考慮して同定した。
b) 4−(8−フルオロ−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン
−6−イルメチル)ピペリジン S,S−ジオキシド
実施例2(c)及び2(d)に記載される通常の方法にしたがって、フルオロ
−スルタム46(a)及びN−tert−ブトキシカルボニル−4−(メタンス
ルホニルオキシメチル)ピペリジンから桃色吸湿性固体のピペリジン46(b)
塩酸塩を収率51%で合成した。
塩基性下で典型的な後処理を行うことによって、油状の遊離アミン46(b)
を得た。
c) (R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(8−フルオロ
−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン
−1−イル]エタノール S,S−ジオキシド,フマル酸塩
実施例11(b)にしたがって、(1−アダマンチル)エチレンオキシド(
0.890g,5mmol)とピペリジン46(b)(1.75g,5mmol
)
を反応させた。反応時間は12時間以上とした。カラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル、塩化メチレン/メタノール(9:1),TLC: Rf=0.54)で
精製して、白色固体の表題アミノアルコール46(c)(0.75g,28%)
を得た。融点:247.2−247.8℃
通常の方法にしたがって、エタノール/ジエチルエーテルから再結晶して、白
色吸湿性固体のフマル酸塩46(c)を得た。融点:138.7−140.2℃
MS: 359(M-165).元素分析(C34H41FN2O7S+1/2 H2O),計
算値: C,62.77; H,6.46; N,4.31.実測値: C,62.65; H
,6.65; N,4.31実施例47
(R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(9−フルオロ−6H−ジ
ベンゾ[c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル
]エタノール S,S−ジオキシド,塩酸塩
a) 9−フルオロ−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン 5
,5−ジオキシド
実施例46(a)に記載される反応経路にしたがって、4−フルオロアニリン
から表題のフルオロースルタム47(a)を合成した。2−ニトロベンゼンスル
ホニルクロリドとの反応によって、収率66%で固体の2−ニトロベンゼンスル
ホン−4‘−フルオロアニリドを得た。融点: 104.7−105.9℃ 次に
ニトロ基の還元によって、2−アミノベンゼンスルホン−4’−フルオロアニリ
ドの粗生成物を収率88%で得た。最後に、ジアゾニウム塩を分解して、酢酸エ
チル/ヘキサンから再結晶することによって、橙色結晶固体のフルオロ−スルタ
ム47(a)を収率25%で得た。融点:214.7−215.7℃ TLC:
Rf=0.55(酢酸エチル/ヘキサン(1:1))
b) 4−(9−フルオロ−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン
−6−イルメチル)ピペリジン S,S−ジオキシド
実施例2(c)及び2(d)に記載される通常の方法にしたがって、フルオロ
−スルタム47(a)及びN−tert−ブトキシカルボニル−4−(メタンス
ルホニルオキシメチル)ピペリジンから白色固体のピペリジン47(b)塩酸塩
を収率70%で得た。融点:186−190℃
塩基性下で典型的な後処理を行うことによつて、油状の遊離アミン47(b)
を得た。
c) (R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(9−フルオロ
−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン
−1−イル]エタノール S,S−ジオキシド,塩酸塩
実施例11(b)にしたがって、(1−アダマンチル)エチレンオキシド(
1.33g,7.5mmol)とピペリジン47(b)(2.6g,7.5mm
ol)を反応させた。反応時間は18時間以上とした。カラムクロマトグラフィー
(シリカゲル、塩化メチレン/メタノール(9:1), TLC: Rf=0.5
6)で精製して、白色固体のアミノアルコール47(c)(1.4g,35%)
を得た。融点:198−199℃ 実施例2(e)に記載される通常の方法にし
たがって、白色固体の塩酸塩47(c)を得た。融点:214.5−216.5
℃ MS: 359(M-165).元素分析(C30H38ClFN2O3S),計算値:
C,64.21; H,6.83; N,4.99; Cl,6.32.実測値: C,63
.91; H,6.87; N,4.97; Cl,6.36実施例48
(R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(7−フルオロ−6H−ジ
ベンゾ[c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル
]エタノール S,S−ジオキシド,塩酸塩
a) 7−フルオロ−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン 5
,5−ジオキシド
実施例46(a)に記載される反応経路にしたがって、2−フルオロアニリン
から表題のフルオロースルタム48(a)を合成した。2−ニトロベンゼンスル
ホニルクロリドとの反応によって、収率54%で桃色固体の2−ニトロベンゼン
スルホン−2‘−フルオロアニリドを得た。融点: 110.3−112.6℃ 次
にニトロ基の還元によって、2−アミノベンゼンスルホン−2’−フルオロアニ
リドの粗生成物を収率88%で得た。最後に、ジアゾニウム塩を分解して、酢酸
エチル/ヘキサン(3:7)から再結晶することによって、橙色固体のフルオロ
−スルタム48(a)を収率26%で得た。融点:206.0−210.3℃ T
LC: Rf=0.25(酢酸エチル/ヘキサン(3:7))
b) 4−(7−フルオロ−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン
−6−イルメチル)ピペリジン S,S−ジオキシド
実施例2(c)及び2(d)に記載される方法にしたがって、フルオロ−スル
タム48(a)及びN−tert−ブトキシカルボニル−4−(メタンスルホニ
ルオキシメチル)ピペリジンから白色固体のピペリジン48(b)塩酸塩を収率
72%で得た。融点:>250℃
塩基性下で典型的な後処理を行うことによって、油状の遊離アミン48(b)
を定量的に得た。
c) (R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(7−フルオロ
−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン
−1−イル]エタノール S,S−ジオキシド,塩酸塩
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(1−アダマンチル)エ
チレンオキシド(0.566g,3.2mmol)とピペリジン48(b)(1
.10g,3.2mmol)を反応させた。反応時間は67時間以上とした。カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン/メタノール(20:1),T
LC: Rf=0.32)で精製して、凝固泡状のアミノアルコール48(c)(
1.34g,80%)を得た。
実施例2(e)に記載される方法にしたがって、白色固体の塩酸塩48(c)
を得た。融点:228.2−230.1℃ MS: 359(M-165).元素分析
(C30H38ClFN2O3S),計算値: C,64.21; H,6.83; N,4.
99; Cl,6.32.実測値: C,63.96; H,6.94; N,4.83; C
l,6.40実施例49
(R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(8−クロロ−6H−ジベ
ンゾ[c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル]
エタノール S,S−ジオキシド,塩酸塩
a) 8−クロロ−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン 5,5
−ジオキシド
実施例46(a)に記載される反応経路にしたがって、3−クロロアニリンか
ら表題のクロロ−スルタム49(a)を合成した。2−ニトロベンゼンスルホニ
ルクロリドとの反応によって、収率52%で黄色粉末状の2−ニトロベンゼンス
ルホン−3’−クロロアニリドを得た。融点:122−123℃ 次にニトロ基
の還元によって、2−アミノベンゼンスルホン−3’−クロロアニリドの粗生成
物を収率67%で得た。最後に、ジアゾニウム塩を分解して、塩化メチレン/ヘ
キサンから再結晶することによって、白色結晶固体のクロロ−スルタム49(a
)を収率27%で得た。融点:219−220℃ TLC: Rf=0.51(
酢酸エチル/ヘキサン(1:1)) 1H-NMR(DMSO−D6): 11.6(b
s,1H),8.13(dd,1H-C4); 8.12(dd,1H-C10); 7.95(d
d,1H-C1); 7.82(dt,1H-C3); 7.68(dt,1H-C2); 7.35
(dd,1H-C9); 7.21(d,1H-C7).
b) 4−(8−クロロ−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン−
6−イルメチル)ピペリジン S,S−ジオキシド
実施例2(c)及び2(d)に記載される通常の方法にしたがって、クロロ−
スルタム49(a)及びN−tert−ブトキシカルボニル−4−(メタンスル
ホニルオキシメチル)ピペリジンから白色固体のピペリジン49(b)塩酸塩を
収率63%で得た。融点>250℃
塩基性下で通常の後処理を行うことによって、油状の遊離アミン49(b)を
得た。
c) (R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(8−クロロ−
6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−
1−イル]エタノール S,S−ジオキシド
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(1−アダマンチル)エ
チレンオキシド(0.5g,2.8mmol)とピペリジン49(b)(1.0
16g,2.8mmol)を反応させた。反応時間は68時間以上とした。カラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン/メタノール(20:1),T
LC: Rf=0.39)で精製して、白色凝固泡状のアミノアルコール49(c
)(0.910g,60%)を得た。
実施例2(d)に記載される方法にしたがって、白色固体の塩酸塩49(c)
を得た。融点:176-177℃ MS: 375(M-165).元素分析(C30H3 8
Cl2N2O2S+2/3 H2O),計算値: C,61.01; H,6.66;
N,4.74; Cl,12.03.実測値: C,61.03; H,6.98; N,4
.62; Cl,12.16実施例50
(R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(8−メトキシ−6H−ジ
ベンゾ[c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン−1−イル
]エタノール S,S−ジオキシド,塩酸塩
a) 8−メトキシ−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン 5,
5−ジオキシド
実施例46(a)に記載される反応経路にしたがって、3−メトキシアニリン
から表題のメトキシ−スルタム50(a)を合成した。2−ニトロベンゼンスル
ホニルクロリドとの反応によって、収率75%で黄色粉末状の2−ニトロベンゼ
ンスルホン−3‘−メトキシアニリドを得た。融点:105.5−106.6℃
次にニトロ基の還元によって、2−アミノベンゼンスルホン−3’−メトキシア
ニリドの粗生成物を収率97%で得た。最後に、ジアゾニウム塩を分解して、酢
酸エチル/ヘキサンから再結晶することによって、白色結晶固体のメトキシ−ス
ルタム50(a)を収率28%で得た。融点:168.9−170℃ TLC:
Rf=0.65(酢酸エチル/ヘキサン(1:1)) 1H-NMR(DMSO−
D6): 11.32(bs,1H),8.13(dd,1H-C4); 8.12(dd,1H
-C10); 7.88(dd,1H-C1); 7.77(dt,1H-C3); 7.58(dt
,1H-C2); 6.90(dd,1H-C9); 6.71(d,1H-C7); 3.81(s
,3H)
b) 4−(8−メトキシ−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン
−6−イルメチル)ピペリジン S,S−ジオキシド
実施例2(c)及び2(d)に記載される通常の方法にしたがって、メトキシ
−スルタム50(a)及びN−tert−ブトキシカルボニル−4−(メタンス
ルホニルオキシメチル)ピペリジンから白色固体の表題ピペリジン50(b)塩
酸塩を収率86%で得た。
塩基性下で通常の後処理を行うことによって、淡黄色ペースト状の遊離アミン
50(b)を得た。
c) (R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[4−(8−メトキシ
−6H−ジベンゾ[c,e][1,2]チアジン−6−イルメチル)ピペリジン
−1−イル]エタノール S,S−ジオキシド,塩酸塩
実施例11(b)に記載される方法にしたがって、(1−アダマンチル)エ
チレンオキシド(0.890g,5mmol)とピペリジン50(b)(1.9
g,5.3mmol)を48時間反応させた。カラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル、塩化メチレン/メタノール(9:1),TLC: Rf=0.63)で
精製して、桃色固体の表題アミノアルコール(1.36g,51%)を得た。融
点:193−194℃
実施例2(d)に記載される通常の方法にしたがって、白色固体の塩酸塩50
(c)を得た。融点:216−219℃ MS: 371(M-165).元素分析
(C31H41ClN2O4S+2/3 H2O),計算値: C,63.58; H,7.2
3; N,4.79; Cl,6.07.実測値: C,63.72; H,7.32; N,
4.76; Cl,6.15.実施例51
(R,S)−5−[4−[N−[2−(1−アダマンチル)−2−メトキシエチ
ル]−N−メチルアミノ]ブチル]−5H−フェナントリジン−6−オン,塩酸
塩
実施例21に記載される方法にしたがって、アミノアルコール10(e)(
1.05g,2.3mmol)をO−メチル化した。カラムクロマトグラフィー
(シリカゲル、塩化メチレン/メタノール(90:10),TLC:Rf=0.
2)を行うことによって、粘性油状の表題メチルエーテル(0.400g,40
%)を得た。実施例2(d)に記載される方法にしたがって、白色吸湿性泡状の
塩酸塩を得た。
MS: 293(M-179).元素分析(C31H40N2O2+1.1 HCl+1.5
H2O),計算値: C,68.98; H,8.24; N,5.19; Cl,7.22
.実測値: C,69.14; H,8.30; N,5.20; Cl,7.17実施例52
(R,S)-1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(10,11−
ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−11−オキソ−10−イ
ル)ブチル]アミノ]エタノール塩酸塩
a) N-メチル-N-4-[10-(10,11-ジヒドロジベンゾ[b,f]
[1,4]オキサゼピン−11−オキソ)]ブチルアミン
実施例10(c)に記載される方法にしたがって、10,11-ジヒドロジベ
ンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−11−オン(4.22g,20mmo
l)とアルコール10(b)(5.6g,20mmol)のメシレートを反応さ
せることによって、油状のN-tert-ブトキシカルボニル-N-メチル-N-4-
[10-(10,11-ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−1
1−オキソ)]ブチルアミン(5.8g,73%)を得た。TLC: Rf=0.
3(酢酸エチル/ヘキサン(3:7)) 次に、N-Boc保護基を除去して、白
色粉末状のアミン52(a)塩酸塩を得た。融点182−184℃ 塩基性下で
通常の後処理を行うことによって、全収率87%で無色油状の遊離アミンを得た
。
b) 1−(1−アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(10,11-
ジヒドロジベンゾ[b,f][1.4]オキサゼピン−11−オキソ−10−イ
ル)ブチル]アミノ]メチルケトン
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、アミン52(a)(2.0g
,6.7mmol)と1−(ブロモアセチル)アダマンタン(1.85g,7.
2mmol)を反応させることによって、橙色油状のアミノケトン51(b)(
2.85g,90%)を得た。TLC: Rf=0.6(メタノール/塩化メチ
レン(1:9))
c) 1-(1-アダマンチル)-2-[N-メチル-N-[4-(10,11−ジ
ヒドロジベンゾ[b,f][1,4]オキサゼピン−11−オキソ−10−イル
)ブチル]アミノ]エタノール塩酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン52(b)を還
元して、油状のアミノアルコール52(c)を収率95%で得た。 TLC:
Rf=0.3(メタノール/塩化メチレン(1:9))
塩化メチレン/ジエチルエーテル中にて実施例2(e)に記載される方法にし
たがって、白色吸湿性泡状の塩酸塩52(c)を得た。
MS: 309(M-165).元素分析(C30H39ClN2O3+2/3 H2O),計
算値: C,68.83; H,7.71; N,5.29; Cl,6.79.実測値: C
,68.78; H,7.91; N,5.35; Cl,6.96実施例53
(R,S)−10−[4−[N−[2−(1−アダマンチル)−2−メトキシエ
チル]−N−メチルアミノ]ブチル]−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f
][1,4]オキサゼピン−11−オン,塩酸塩
実施例6(a)に記載される方法にしたがって、アミノアルコール52(c
)を塩化メタンスルホニルと反応させ、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル
、ヘキサン/酢酸エチル(7:3),TLC:Rf=0.3)で精製して、無色
粘性油状の対応メシレートを収率53%で得た。
実施例9に記載される方法にしたがって、上記メシレートをメタノリシスした
。クロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メチレン/メタノール(9:1)、R
f=0.4)で精製して、泡状のメチルエーテル53を収率31%で得た。実施
例2(d)に記載される通常の方法にしたがって、白色吸湿性泡状の表題メチル
エーテル53塩酸塩を得た。
MS: 309(M-179).元素分析(C31H41ClN2O3+H2O),計算値:
C,68.55; H,7.98; N,5.16; Cl,6.53.実測値: C,6
8.52; H,8.05; N,5.21; Cl,6.53.実施例54
(R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[N−メチル−N−[4−(10
,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−オキソ−1
0−イル)ブチル]アミノ]エタノール,塩酸塩
a) N−メチル−N−4−[10−(10,11−ジヒドロジベンゾ[b
,f][1,4]チアゼピン−11−オキソ)]ブチルアミン
実施例10(c)に記載される方法にしたがって、10,11−ジヒドロジベ
ンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−オン(7.498,33mmol
)とアルコール10(b)(8.43g,30mmol)のメシレート誘導体を
反応させて、油状のN−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−N−4−
[10−(10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−1
1−オキソ)]ブチルアミン(10.33g,83%)を得た。 TLC:Rf
=0.3(酢酸エチル/ヘキサン(3:7))
次に、N−Boc保護基を除去することによって、白色粉末のアミン54(a
)
塩酸塩を得た。塩基性下で通常の後処理を行うことによって、全収率82%で無
色油状の遊離アミン54(a)を得た。
b) 1−(1−アダマンチル)−2−[N−メチル−N−[4−(10,
11−ジヒドロベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−オキソ−10−
イル)ブチル]アミノ]メチルケトン
実施例1(c)に記載される方法にしたがって、アミン54(a)(6.3g
,20.5mmol)と1−(ブロモアセチル)アダマンタン(5.66g,2
2mmol)を反応させて、黄色油状のアミノケトン54(b)(9.67g,
96%)で得た。TLC:Rf=0.7(メタノール/塩化メチレン(1:9)
c) (R,S)−1−(1−アダマンチル)−2−[N−メチル−N−[4
−(10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f][1,4]チアゼピン−11−オ
キソ−10−イル)ブチル]アミノ]エタノール,塩酸塩
実施例1(d)に記載される方法にしたがって、アミノケトン54(b)を還
元して、油状の表題アミノアルコール54(c)を収率52%で得た。TLC:
Rf=0.15(メタノール/塩化メチレン(1:12))
塩化メチレン/ジエチルエーテル中で実施例2(e)に記載される方法にした
がって、白色吸湿性泡状の塩酸塩を得た。
MS:325(M−165) 元素分析(C30H39ClN2O2S+2/3 H2O
),計算値: C,66.79; H,7.48; N,5.19; Cl,6.58.実測
値: C,66.91; H,7.78; N,5.06; Cl,6.66実施例55
(R,S)−10−[4−[N−[2−(1−アダマンチル)−2−メトキシエ
チル]−N−メチルアミノ]ブチル]−10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f
][1,4]チアゼピン−11−オン,塩酸塩
実施例6(a)に記載される方法にしたがって、無色粘性油状のアミノアルコ
ール54(c)のメシレートを定量的に得た。TLC: Rf=0.2(ヘキサ
ン/酢酸エチル(7:3))
実施例9に記載される方法にしたがって、上記メシレートをメタノリシスした
。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,塩化メチレン/メタノール(20:1)
,TLC: Rf=0.3)で精製して泡状のメチルエーテル55を収率37%で
得
た。
実施例2(e)に記載される通常の方法にしたがって、吸湿性泡状の表題塩酸
塩55を得た。
MS: 325(M-180).元素分析(C31H41ClN2O2S+2/3 H2O),
計算値: C,67.27; H,7.65; N,5.06; Cl,6.42.実測値:
C,67.22; H,7.96; N,5.13; Cl,6.31
薬理学
式Iの化合物の一部を用いて、以下に記載する方法にしたがって試験を行った
。
シグマレセプター結合アッセイ
D.L.DeHaven-Hudkins,L.C.Fleissner 及び F.
Y.Ford Rice(European Journal of Pharma
cology-Molecular Pharmacology Section
,1992,227,371−378)に記載される方法にしたがって、放射性
リガンドとして[3H]−(+)ペンタゾシン(最終濃度3nM,35Ci/m
mol,New England Nuclear,Dupont de Nemo
urs)を用いてシグマ1選択的結合アッセイを行った。E.Weber,M.
Sonders,S.Quarum,S.McLean,S.Pou及びJ.F
.Keana(Proc.Natl.Acad.Sci.1986,83,87
84−8788)の記載にしたがって、モルモットの脳全膜画分から粗P2膜フ
ラクションを調製した。種々の濃度の対照化合物(ハロペリドール10-10〜1
0-6M)又は試験リガンド(10-10〜10-5M)と、放射性リガンドの存在下
で膜フラクション(0.4ml)を最終容量0.5mlの50mMトリス塩酸(
pH7.4)中で、37℃で150分間インキュベートした。アッセイは、ワット
マンGF/Bフィルターを通して迅速に濾過することによって終了させた。フィ
ルターは、使用前に0.5%ポリエチレンイミン中に1時間浸しておいた。ブラ
ンデルのセルハーベスタを用いて濾過した後、フィルターを氷冷したインキュベ
ーションバッファーで4回洗浄した。ハロペリドール1μMを用いて非特異的結
合を測定した。シンチレーター液としてフォーミュラ989(New Engl
an
d Nuclear,Dupont de Nemours)を使用し、カウンタ
ーLS6000TA(ベックマン)を用いてシンチレーション分光測定法によっ
て、フィルター上の放射能を測定した。競合曲線は曲線適合プログラムリガンド
(G.A.McPherson,Computer Programs in Bi
omedicine,1983,17,107)を用いて分析し、Ki及びIC
50値を計算した。[3H]−(+)ペンタゾシンのKd値は3nMであった。
値は、それぞれ2回ずつ行った3試験の平均値±SEMで表した。
放射性リガンドとして[3H]−ジ−o−トリルグアニジン(DTG)(最終濃
度1nM,35Ci/mmol,New England Nuclear,Du
pont de Nemours)を用いて、シグマ2選択的結合アッセイを行っ
た。X.He,W.D.Bowen,K.S.Lee,W.Williams,
D.R.Weinberger 及び B.R.deCosta(J.Med.C
hem.1993,36,566−571)に記載される方法にしたがって、オ
スSprague−Dawleyラットの肝臓から、粗P2膜フラクションを調
製した。種々の濃度の対照化合物(ハロペリドール10-10〜10-6M)又は試
験リガンド(10-10〜10-5M)と、放射性リガンド及び500nMペンタゾ
シンの存在下で膜フラクション(0.4ml)を最終容量0.5mlの50mM
トリス塩酸(pH7.4)中で、25℃で2時間インキュベートした。アッセイ
は、ワットマンGF/Bフィルターを通して迅速に濾過することによって終了さ
せた。フィルターは、使用前に0.5%ポリエチレンイミン中に1時間浸してお
いた。ブランデルのセルハーベスタを用いて濾過した後、フィルターを氷冷した
インキュベーションバッファーで4回洗浄した。ハロペリドール1μMを用いて
非特異的結合を測定した。シンチレーション計測と曲線分析は上に記載した方法
で行った。[3H]−DTGのKd値は6.9nMであった。
少なくとも3回の測定によって得たこの表の結合データは、本発明の分子は中
から高活性のシグマ2リガンドであって、この部位に高い選択性を有することを
示している。
これらの化合物のドパミンレセプターに対する結合の測定は、M.Terai
,K.Hidaka 及び Y.Nakamura(Eur.J.Pharmac
ol.1989,173,177)に記載されるラット線状体を用いる方法で行
った。また、これらの化合物のセロトニン5−HT2レセプターに対する親和性
の評価も、J.E.Leysen,C.J.E.Niemegeers,J.M
.VanNueten 及び P.M.Laduron(Molecular P
harmacology,1982,21,301−314)に記載されるラッ
ト前頭皮質を用いる方法で行った。結果を表VIに示す。
さらに、本発明の化合物の一部については、アルファ1アドレナリン、ベータ
1及び2アドレナリン、D1、5−HT1、5−HT1A、5−HT3及びフェ
ンシクリジンレセプターに対する試験も行った。化合物のほとんどは、選択性が
かなり高かった:IC50X/IC50 シグマ2>100.X:D1,D2,
5−HT1,5−HT1A,5−HT2,5−HT3,アルファ1アドレナリン
,ベータ1及び2アドレナリン及びフェンシクリジンレセプター
インビボ薬理学
精神分裂病の原因であるドパミン、セロトニン及びグルタミン酸の作用機序を
解明する標準的な試験を行って、本発明の化合物の向精神作用を検討した。メスカリンで誘導されたマウスのスクラッチング試験
この試験は、Cook L.,Tam S.W.及びRohrbach K.W
.(J.Pharmacol.Exp.Ther.1992,263,1159
−1166)の方法を改良したものである。マウスにメスカリン10mg/kg
を腹膜腔内注射する60分前に、試験化合物を経口投与した(各化合物をマウス10
匹に投与)。投与10分後から10分間マウスを観察して、スクラッチングの回数
を計数した。ED50は、スクラッチング回数を50%低下させる化合物用量を
意味する。
表VIIは、本発明の化合物がマウスのスクラッチングを強力に抑制することを
示している。この試験において、本発明の化合物は優れた経口向精神活性を示し
た。
毒性
本発明の化合物をマウスに経口投与してLD50の概算値を得ることによって
、毒性を検討した。本発明の化合物の急性毒性あるいはLD50は、概して10
00mg/kgより高いことが確認された。これらの化合物には、カタレプシー
作用は確認されなかった。
製剤例
本発明の製剤は、当技術分野で通常用いられている方法によって調製すること
ができる。
本発明の典型的な製剤処方例を以下に示す。
1)錠剤
実施例2の化合物 5〜50mg
リン酸二カルシウム 20mg
ラクトース 30mg
タルカン 10mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
ボテトスターチ 200mg以下
本製剤例では、実施例2の化合物の代わりに、実施例1〜55のいずれかに記
載される化合物を同量使用することができる。
2)懸濁剤
製剤1mlあたり、上記実施例の中の一化合物を1〜5mg、ナトリウムカル
ボキシメチルセルロースを50mg、安息香酸ナトリウムを1mg、ソルビトー
ルを500mg、水を1ml以下含むように、経口投与用水性懸濁液を調製した
。
3)注射剤
10体積%プロピレングリコール水溶液中で1.5重量%の活性成分を攪拌する
ことによって、非経口投与用組成物を調製した。
4)軟膏剤
実施例2の化合物 5〜1000mg
ステアリルアルコール 3g
ラノリン 5g
白色ワセリン 15g
水 100g以下
本製剤例では、実施例2の化合物の代わりに、実施例1〜55のいずれかに記
載される化合物を同量使用することができる。
適当な改変は、本発明の範囲外であるとみなしてはならない。当業者が上記の
本発明にさまざまな改変を加えうることは、明らかであろう。
産業上の利用可能性
本発明の化合物は、シグマ2レセプターに対する選択性と親和性がともに高い
。したがって、本発明の化合物は中枢神経系の障害やシグマ2レセプターが関与
するその他の障害の治療に有用である。
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(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
A61K 31/54 ADS A61K 31/54 ADS
31/55 ABN 31/55 ABN
C07D 275/04 C07D 275/04
279/02 279/02
279/26 279/26
279/28 279/28
279/34 279/34
281/16 281/16
285/14 285/14
285/16 285/16
401/06 209 401/06 209