JPH10509019A - 過電圧を検知する接地スイッチを備えたサージ避雷器 - Google Patents
過電圧を検知する接地スイッチを備えたサージ避雷器Info
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- JPH10509019A JPH10509019A JP8516146A JP51614696A JPH10509019A JP H10509019 A JPH10509019 A JP H10509019A JP 8516146 A JP8516146 A JP 8516146A JP 51614696 A JP51614696 A JP 51614696A JP H10509019 A JPH10509019 A JP H10509019A
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Abstract
(57)【要約】
過電圧から配電装置を保護するためのサージ避雷器が、能動サージ避雷素子としてバリスタを有している。永続的な過電圧がある場合に、上記バリスタに直列の非晶質の導電体が、引張り強度が実質的に低下する臨界温度まで、あるいは、それ以上に熱せられる。その非晶質の金属導体は壊れ、アースへの永久短絡をもたらすスイッチの閉鎖、避雷器及びそれに連結した保護される装置の電圧を除くための回路網の過電流保護動作、及び、持続する又は永続性の電力周波過電圧の状態による絶縁ダメージ及び/又は故障からの電気回路網の装置の保護を含む一連のイベントをもたらす。
Description
【発明の詳細な説明】
過電圧を検知する接地スイッチを備えたサージ避雷器
発明の技術分野
この発明は、過電圧を検知する接地スイッチを備えた、電力回路網における装
置を保護するためのサージ避雷器に関する。
発明の背景
サージ避雷器は、落雷,開閉サージ,誤接続、及び、他の変則的な状態又は障害
によるダメージから、配電回路網に接続された装置を保護するために使用される
。
サージ避雷器における能動素子はバリスタ(varistor)であり、これはまた非直
線的な電流−電圧の関係を示すことから、非直線レジスタとも呼ばれる。もし、
印加電圧が、ある電圧(スイッチ電圧又はクランプ電圧(clamping voltage))よ
りも低ければ、バリスタは、本質的には絶縁体であり、僅かな漏電流のみがそれ
を通過する。もし印加電圧が上記スイッチ電圧よりも大きければ、バリスタの抵
抗は降下し、更に大きな電流が流れることが可能になる。すなわち、バリスタは
、そのスイッチ電圧以下で大きな抵抗性を有する一方、それ以上では、本質的に
導電性を有している。典型的なサージ避雷器のデザインが、ホーネル(Honel)等
による米国特許第5299088号(1994年)、コック(Koch)等による欧州
特許第0230103A2号(1987年)、コック等による欧州特許第0229
464A1号(1987年)、ミクリ(Mikli)による米国特許第5325087号
(1994年)、及び、ワイズマン(Wiseman)によるWO93/26017号(1
993年)において開示されている。
上記サージ避雷器は、一般に、電力システムに対して、デバイスの一方の端末
がその電力システムの相導体(phase conductor)へ接続され、他方の端末がアー
ス又はニュートラルへ接続されるように、並列に取り付けられる。通常のシステ
ム電圧では、サージ避雷器は、(漏電流を除く)電流に対して抵抗性がある。しか
し、もしスイッチ電圧を越える過電圧状態があらわれれば、上記サージ避雷器は
、保護されている装置がダメージなく耐え得る電圧にシステム電圧を「クランプ
する(clamping)」又は制限する一方で、導電性を帯び、サージエネルギー(surge
energy)をアースへ分流する。
電力周波過電圧が持続する場合には、装置絶縁の電圧時間耐性が、ダメージの
限界を越え、故障に至る。避雷器が、(数十から数百マイクロセカンドの)雷サー
ジ(lightning surge)、又は、(数千マイクロセカンドの)開閉サージ(switching
surge)の比較的短い時間、そのようなダメージを回避する一方、持続した又は
永続的な電力周波過電圧状態は、バリスタの電圧制限がある場合でも、装置の絶
縁ダメージ及び/又は故障をもたらし得る。典型的なサージ避雷器の目的は、一
時的な過電圧状態を制限することである一方、電力周波数の維持される状態ある
いは永続的な状態に対する保護を目的としていない。かかる電力周波過電圧状態
のもとでは、過電流保護の意図的な作用を生じるであろう意図的な短絡をもたら
すべく、アースへの永続的な抵抗性の低い経路をつくることが、上記サージ避雷
器にとって望ましい。過電流保護の意図的な作用により、ダメージを与える可能
性のある別の状態を回避すべく、上記避雷器及び保護される装置が分割され、電
圧が除かれるであろう。
発明の概要
この発明は、サージ避雷器を提供するものであって、
(a) 上記サージ避雷器を電力システムの相導体に電気的に接続する第1コネク
タと、
(b) 上記サージ避雷器をシステムのニュートラル又はアース導体に電気的に接
続する第2コネクタと、
(c) 上記第1及び第2のコネクタへ電気的に接続され、少なくとも1つのバリ
スタ材の本体を有しているサージ避雷素子と、
(d) 上記サージ避雷素子に並列になるように上記第1及び第2のコネクタへ接
続され、閉じた状態にある場合に、上記第1及び第2のコネクタの間に、上記サ
ージ避雷素子を迂回する短絡の電気経路を達成するスイッチと、
(e) 上記第1及び第2のコネクタの間に、また、上記サージ避雷素子に直列に
なるように電気的に配列されるもので、臨界温度を備え、その臨界温度以上でそ
の引張り強度が実質的に低下する非晶質の金属素子と、
(f) 上記非晶質の金属素子がその臨界温度より下の温度にある場合には、上記
非晶質の金属素子を破壊するのに十分でないが、それが臨界温度に等しいか、若
しくは、それより大きい場合には、上記非晶質の金属素子を破壊するのに十分な
張力を非晶質金属素子に加えるとともに、非晶質の金属素子が破壊されていない
場合には、スイッチを開いた状態に保持するが、非晶質の金属素子が破壊される
と、上記第1及び第2のコネクタの間に短絡経路を成すために、上記スイッチを
閉じた状態へ動かすスプリングとを有している。
使用に際して、上記サージ避雷器は、それぞれ、電力システムの相導体、ニュ
ートラル及び/又はアース導体の間に分流デバイスとして接続される。通常、印
加電圧が上記バリスタ材のスイッチ電圧よりも小さいので、また、上記スプリン
グがスイッチを開いた状態に維持するので、上記サージ避雷素子を通る漏電流を
除いて、電力ライン及び接地ラインの間に電流はまったく流れない。過電圧状態
では、上記バリスタ材が実質的に導電性を有するようになり、バリスタ材及びそ
れが直列に接続されている非晶質の金属素子を通って、上記相導体と、アース及
び/又はニュートラルの導体との間に流れる電流が増す。このようにして、過電
圧エネルギーはアースへ分流され、電力回路網における装置がダメージから保護
される。もし過電圧が持続すれば、持続電流が非晶質の金属素子を通過し、それ
を加熱する。十分に長い期間の十分に高い電流密度で、非晶質の金属素子は、そ
の臨界温度に又はそれより高くまで熱せられ、実質的な引張り強度の低下をもた
らす。上記スプリングによって加えられる張力は、非晶質の金属素子を破壊する
か、さもなくば、破損させ、それによって、上記スイッチを閉じた状態に(直接
的にあるいは間接的に)動かすようにスプリングが解放され、上記第1及び第2
のコネクタの間にアースへの短絡経路が形成される。同時に、上記サージ避雷素
子および非晶質の金属素子を経由する第1及び第2のコネクタの間の電気的な経
路が回避される。その結果、アースへの永続的なバイパス短絡経路がもたらされ
る。好適な実施の形態では、上記サージ避雷器は、接地メカニズムが作動したこ
とを視覚的に指示し、システムの操作員に警告する。
簡単な図面の説明
図1aは、この発明のサージ避雷器が配電回路網に接続される様子を示す回路
図である。図1bは、過度の電力周波過電圧状態に反応した後に閉じた状態にあ
る、アースに対する永続的な短絡回路スイッチを備えたことを除いて同じである
回路図を示す。
図2aは、この発明のサージ避雷器を示している。図2bは、破損した非晶質の
金属素子を除いて同じであるサージ避雷器を示している。図2cは、分解された
図2a及び2bのサージ避雷器である。
好適な実施の形態の説明
本発明のサージ避雷器の動作及び従来のサージ避雷器に比べて有利な点が、図
面の参照、及び、以下の詳細な説明により明らかになるであろう。従来のサージ
避雷器がひとつの働き、すなわち電圧サージに対する保護を行うこと、そして、
本発明のデバイスが、それと同じ働きをなすばかりでなく、電力周波過電圧(pow
er frequency overvoltage)の状態が定常である場合に、アースへの永久短絡
をもたらし得ることが理解されるべきである。その結果、上記デバイスは、ここ
に広きにわたって「サージ避雷器」と呼ばれている。
図1aは、電源11からの電力がロード(load)12へ分配される電力回路網1
0に接続された本発明のサージ避雷器を示す回路図である。サージ避雷器13は
、回路網10をアース14へ接続している。アース14への電気的な経路の1つ
は、バリスタ15及び非晶質の(アモルファスの)金属素子14経由の経路aであ
り、これらは電気的に直列にあるが、その配列の順は問題でない。通常の働きに
ついては、本発明は位置的に影響を受けない。すなわち、バリスタ15が非晶質
の金属素子16の供給側にあっても、また、その逆であっても問題はない。通常
の使用状態では、バリスタ15はその高い抵抗状態にあり、アースに通過する電
流は、僅かな漏電流のみである。過電圧状態では、バリスタ15のスイッチ電圧
を越え、バリスタ15が実質的に導電性を有するようになり、増加したエネルギ
ーが、バリスタ15及び非晶質の金属素子16経由でアース14へ分流される。
回路網10は、システム保護のためにヒューズ又は回路遮断器のような過電流保
護デバイス17を含む必要がある。サージ避雷器13はまた、アース14への電
位の異な
る経路bを備えている。しかしながら、通常の使用状態、あるいは、過渡の電圧
サージの状態にあるサージ避雷器13において、開閉接触子(switch contact)
18a及び18bは離れた状態に保持されるので、経路bは開いている。スプリン
グ20が、経路bを閉じるように、開閉接触子18a,18bを互いに近付けるよう
な力を与えるが、非晶質の金属素子16によりそれが妨害される。(スプリング
20は電気的に絶縁したものであり、アースへの導電性のある経路を形成するこ
とはない。)
図1bは、非常に高い、及び/又は、永続性の電力周波過電圧の状態が存在す
る場合に得られる状態を示す。もし抑制がなければ、この状態はバリスタ15及
び/又は回路網10における装置を破損させる又は破壊するのに十分であろう。
しかし、ダメージが生じ得る前に、電流の通過によって、又は、バリスタ15に
より発せられた熱、若しくは、それらの組合せによって、非晶質の金属素子16
が臨界温度に、あるいは、それ以上の温度に熱せられる。そのような温度では、
引張り強度が低下するために、非晶質の金属素子16はスプリング20によって
破壊され、それと同時に、スプリング20は接触子18a及び18bを互い押し合
わせる。その結果、アースへの経路aが開放される一方、アースへの経路bが閉じ
る。過熱したバリスタが解体力で機能停止するので、近くの装置又は人員(perso
nnel)もまた、ダメージあるいは危害から保護される。永続的な過電圧の状態が
改善された後も、サージ避雷器13は、非晶質の金属素子16を取り換えること
により元通りになり得る。代わりに、サージ避雷器13が使い捨てユニットとし
て設計されてもよく、この場合には、ユニット全体が取り換えられる。
図2aは、この発明のサージ避雷器13の機械的な特徴を断面で示している。(
例えば真鍮製の)金属接触盤32a及び32bの間に挾まれたバリスタ15が、絶
縁カップ(insulating cup)34内部に含まれている。より良好な電気的接触の
ために、接触盤32a及び32bに対面するバリスタ15の面は、電気的に導電性
の塗料(例えば銀塗料)を塗布されるか、あるいは、例えばスパッタリング(sputt
ering)により置かれたアルミニウムのような金属を備えてもよい。亜鉛箔又はス
ズ/ハンダのメッキの層を挾み込むことにより、バリスタ15と接触盤32a,3
2
bとの間に、軟金属の接触面を設けてもよい。代わって、カップ34は、外側ハ
ウジング30に含まれ、金属又は他の導電材から成る。(金属又は他の導電材で
作られた)第1及び第2の締付けブロック(clamp block)36a,36b、非晶質の
金属素子16、及び、絶縁チューブ38から成るアッセンブリは、締付けブロッ
ク36aが接触盤32aに接触するように、絶縁カップ34の開口部に通じて組合
せられている。非晶質の金属素子16は、締付けブロック36a及び36bに対し
て、それぞれ、ネジ部材又はボルト部材35a,35bによって締結固定されてい
る。締付けブロック36a,36b、及び、絶縁チューブ38の開口部は、締付け
ブロック35a,35b、及び、非晶質の金属素子16の回転を防止するために角
形に形状づけることができる。絶縁チューブ38の外周には閉鎖スプリング(clo
sure spring)20が設けられている。他端側では、端部プラグ40,ブッシン
グ(bushing)42、及び、第1コネクタ44が、ハウジング30中の所定位置に
おいて組み合った状態にある。端部プラグ40及び第1コネクタ44が金属又は
他の導電性の材料で作られている一方、ブッシング42は絶縁材で作られている
。通常の使用状態では、スプリング20により加えられる力が、非晶質の金属素
子20を壊すのに十分でなく、絶縁カップ34及びバリスタ15を右側へ押圧す
るので、スプリング20は圧縮状態に保たれている。第2コネクタ46が、電力
回路網への電気的な接続のための手段をもたらす一方、第1コネクタ44は、ア
ース又はニュートラルへの取付け用の手段をもたらしている。しかしながら、本
発明によるデバイスが位置的に影響されない、すなわち、第1コネクタ44を電
力回路網に接続し、第2コネクタ46をニュートラル又はアースに接続するよう
に、接続形式を逆にしても、機能的に何の損失もないことが理解されるべきであ
る。閉鎖スプリング20よりも弱い接触スプリング50は、バリスタ15の厚さ
にかかわらず、接触盤32a,32bをバリスタ15に対して確実に押圧し、それ
らの間の良好な電気的接触を確実に達成するという役割を果たしている。O−リ
ング48及び48bは環境に対するシールをもたらす。図1aの経路aに対応する
電気的な経路は、第1コネクタ44,接触盤32b,締付けブロック36a,非晶
質の金属素子16,バリスタ15,接触盤32a,締付けブロック36b,ハウジン
グ3
0、及び、第2コネクタ46によって構成される。
図2bは、非晶質の金属素子16がその臨界温度に達するか、あるいは、越え
るような、非常に高い又は永続性の電力周波過電圧の状態が存在する場合に得ら
れる状態を示す。引張り強度にそれに伴う低下がある場合、閉鎖スプリング20
により加えられる力は、非晶質の金属素子16を破壊するのに、そして、接触盤
32bが端部プラグ40に接触するように絶縁カップ34を右側へ押すのに十分
である。このようにして、バリスタ15を通過する元の電気経路は開放され、そ
して、経路bに対応しバリスタ15を迂回する新しい電気経路が閉ざされる。そ
の新しい経路は、第1コネクタ44,接触盤32b,端部プラグ40,ハウジング3
0、及び、第2コネクタ46によって構成される。第1コネクタ44の移動によ
って、経路bへの切換えが行なわれたことを視覚的に確認し得るように、O−リ
ング48が剥き出しになる。代わりとして、スプリング20,第1コネクタ44
、又は、他の可動である素子の1つの動作を、サイン(sign),フラッグ(flag)若
しくはリレー接点(relay contact)のような他の幾つかの表示物を(機械的に、
電気的に、あるいは、液圧式に)動かすのに利用することができる。
厄介な引き外し(tripping)を回避するために、アースの作用の起動において1
から2サイクルの遅れをとるように、サージ避雷器13を設計することが都合が
よいかも知れない。好ましくは、サージ避雷器13は、上記永続性の電力周波過
電圧状態の10サイクルの範囲内に接地するように設計される。また、非晶質の
金属素子16が壊れた場合には、閉鎖スプリング20が経路bを閉じるために、(
50から60Hzまでの周波数と仮定して)大体1サイクルのうちのほんの少しの
限られた時間がかかること、また、そのような遅れを製品設計において考慮し得
ることが理解されるべきである。
図2cは、図2a及び図2bの要素を示しているが、それらは、個々の要素をよ
り明瞭に表すために分解されている。
非晶質の金属(又は合金)はまた、この技術分野において、時折、金属ガラス
,ガラス質の非晶質の金属(又は合金)、又は、ガラス質の金属(又は合金)と呼ば
れることがある。非晶質の金属は、米国、ニュージャージー州モリスタウンのア
ラ
イドシグナル・インコーポレーション(Allied Signal Inc.)から、メット
グラス(Metglas)という商標名で入手可能である。リボン状の金属導体を用いて
作業を行うことがより便宜的ではあるが、ワイヤ,プレート,薄片状といった他の
形状のもの、及び、その同様のものを用いてもよい。
典型的には、非晶質の金属は、60〜90%の鉄,コバルト及び/又はニッケ
ルのような金属原子と、30〜10%のホウ素,リン及び/又は炭素のような非
金属の原子とからなる合金を急速冷却する、若しくはクエンチング(quenching)
することにより作られた、過冷却された溶解物である。随意的には、クロム,モ
リブデン又はアルミニウムのような他の要素が存在してもよい。ベリリウム,ジ
ルコニウム及びチタンのような他の金属をベースにした非晶質の金属合金もまた
適切である。金属中に溶解した非金属は、金属の結晶化を妨害し、急速冷却のも
とで不安定な非晶質状態の形成を可能とすることが確信されている。実質上、X
線回折によって結晶化が全く検知されない。
非晶質の金属は、配合,エージング,艶出し(polishing)及び後処理による変化
に基づいて、一般に、1500〜3000MPa(メガパスカル)、あるいは、そ
れより広い範囲の引張り強度を有している。ほぼ、典型的には200と400℃
との間の臨界温度、又は、それ以上に熱せられた場合には、その非晶質の金属の
履歴及び組成のような因子による正確な予測は不可能であるが、非晶質の金属は
、引張り強度について低下し、元の値の約25%に、あるいは、それよりも小さ
くなる。いかなる場合にも、引張り強度の低下は、その正確な値にかかわらず、
ステップ関数のように、一般にシャープであるとともに非常に大きい。この低下
のシャープネスによって、より遅く、恐らくはバリスタ材をダメージから保護す
るのに間に合わないように反応するヒューズのリンク(link)のような他の材料に
比べて、非晶質の金属が魅力的なものとなる。また、従来の(結晶質の)金属リン
クは、時間−温度に依存する引張り強度の低下を示すものであり、予め決められ
た臨界温度を越えていなくとも、このような低下によって、それら金属リンクは
、温度を和らげるための露出の延長のせいで破裂を被り易くなる。非晶質の金属
についての更に別の知識は、メルトン(Melton)等による米国特許第42637
5
3号(1981年)、ナラシマン(Narasimhan)による米国特許第4142571
号(1979年)、チェン(Chen)等による米国第3856513号(1974年)
、メットグラスプロダクト(アライドシグナル)による「メットグラス(商標名)、
非晶質磁気合金」と題された小冊子において見出だされる。これらの開示は、引
用することにより、ここに組み込まれる。
前述したメルトンにより、臨界温度では、非晶質の金属がより弱い強度の結晶
状態に変わることが仮定された。また別に、フィロス・マグ・B(Philos.Mag.
B)の1991年の第61巻、第4号の739〜750ページには、ウー(Wu)等
によって、臨界温度における引張り強度の低下が、温度の上昇を伴う原子の運動
が増すことに関係することが仮定された。引張り強度の低下についてのこれらの
説明は、関係事項として記述されるが、本発明の実施は、いずれか一方(あるい
は、未だ形式化されていないような他のもの)の正確さに依存するものでない。
重要なことは、臨界温度で、あるいは、その近傍で、引張り強度におけるシャー
プで実質的な低下が存在することである。好適なバリスタ材は、主要な酸化金属
としての酸化亜鉛に、それより少量の付加的な酸化金属を加えたもので作られて
いる。付加的な酸化金属は、Al2O3,B2O3,BaO,Bi2O3,CaO,CoO,Co3
O4,Cr2O3,FeO,In2O3,K2O,MgO,Mn2O3,MnO2,NiO,PbO,Pr2O3
,Sb2O3,SiO2,SnO,SnO2,SrO,Ta2O5,TiO2、又は、それらの混合物
であってよい。上記バリスタ材料を作るための好適なプロセスは、その開示事項
が引用することによりここに組み込まれる、トンプソン(Thompson)等による米
国特許第5039452号(1991年)の沈澱プロセスであり、このプロセスで
は、上記付加的な酸化金属が、酸化亜鉛の粉末上に沈澱する。使用可能なバリス
タ材についての他の例証的な明細として、マツオカ(Matsuoka)等による米国特
許第3496512号(1970年)、エダ(Eda)等による米国特許第45512
68号(1985年)、そして、レビンソン(Levinson)による米国特許第418
4984号(1980年)がある。加えて、例えば炭化シリコン、酸化チタン、酸
化ストロンチウム、あるいは、ストロンチウムのチタン酸塩のバリスタ、セリウ
ム又は酸化第1銅の整流器、及び、ゲルマニウム又はシリコンのp型接合ダイオ
ード
のように、酸化亜鉛以外の材料をベースにしたバリスタ材を用いてもよい。
生産の便宜性の問題として、特に、予め決定されたスイッチ電圧(switching
voltage)を有するサージ避雷素子の準備のために、たった一枚のバリスタ本体の
代わりに、端部と端部とが接するように積み重なったバリスタ体を用いてもよい
。この結果、当業者は、たとえ前述した図においてバリスタ15が単体構造であ
るように示されていても、積み重なったバリスタを使用してもよいということを
判断するであろう。
前述した本発明の詳細な説明は、主に又は排他的に、発明の特定の部分あるい
は様相に関係する節を含んでいる。このことが明瞭性および便宜性のためである
こと、および、特定の特徴は、それが開示されている節にあたる部分にも関連す
るものであること、また、開示が、別の節に見出される情報の適切な組み合わせ
をここに含んでいることが理解されるべきである。同様に、それらの様々な図及
び記載は、本発明の特定の実施形態に関連するものであるが、ある特有の特徴が
、特定の図に関して開示されている場合には、かかる特徴がまた、適切である限
り、別の図に関し、他の特徴と組み合わせて、あるいは、本発明において全体を
通じて用いられ得ることが理解されるべきである。
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フロントページの続き
(72)発明者 マクミルズ,コリー・ジェイ
アメリカ合衆国94022カリフォルニア州
ロス・アルトス、ディステル・ドライブ
721番
(72)発明者 メルトン,キース・エヌ
アメリカ合衆国95014カリフォルニア州
クペルティノ、コロンブス・アベニュー
21702番
(72)発明者 マティス,ジョン・エス
アメリカ合衆国94087カリフォルニア州
サニーベイル、フォート・ララミー・ドラ
イブ557番
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. サージ避雷器であって、 (a) 上記サージ避雷器を電力システムの相導体に電気的に接続する第1コネク タと、 (b) 上記サージ避雷器をシステムのニュートラル又はアース導体に電気的に接 続する第2コネクタと、 (c) 上記第1及び第2のコネクタへ電気的に接続され、少なくとも1つのバリ スタ材の本体を有しているサージ避雷素子と、 (d) 上記サージ避雷素子に並列になるように上記第1及び第2のコネクタへ接 続され、閉じた状態にある場合に、上記第1及び第2のコネクタの間に、上記サ ージ避雷素子を迂回する短絡の電気経路を達成するスイッチと、 (e) 上記第1及び第2のコネクタの間に、また、上記サージ避雷素子に直列に なるように電気的に配列されるものであり、臨界温度を備え、その臨界温度以上 でその引っ張り強度が実質的に低下する非晶質の金属素子と、 (f) 上記非晶質の金属素子がその臨界温度より下の温度にある場合に、上記非 晶質の金属素子を破壊するのに十分でないが、それが臨界温度に等しいか、若し くは、それより大きい場合には、上記非晶質の金属素子を破壊するのに十分な張 力を非晶質の金属素子に加えるとともに、非晶質の金属素子が破壊されていない 場合には、スイッチを開いた状態に保持するが、非晶質の金属素子が破壊される と、上記第1及び第2のコネクタの間に短絡経路を成すために、上記スイッチを 閉じた状態へ動かすスプリングとを有していることを特徴とするサージ避雷器。 2. 上記非晶質の金属素子が壊れ、アースへの短絡経路が形成されたことを視 覚的に指示するための手段を有する請求の範囲1によるサージ避雷器。 3. 上記サージ避雷素子が、端部と端部とが接するように積み重なった複数の バリスタ材を有することを特徴とする請求の範囲1によるサージ避雷器。 4. 上記バリスタ材は、主要な酸化金属としての酸化亜鉛と、Al2O3,B2O3 ,BaO,Bi2O3,CaO,CoO,Co3O4,Cr2O3,FeO,In2O3,K2O,MgO,Mn2 O3,MnO2,NiO,PbO,Pr2O3,Sb2O3,SiO2,SnO,SnO2,SrO,Ta2O5 、 及び、TiO2から構成されるグループから選ばれる少なくとも1つの付加的な酸 化金属とを有することを特徴とする請求の範囲1によるサージ避雷器。 5. 上記バリスタ材が酸化亜鉛の粉末上に少なくとも1つの付加的な酸化金属 を沈澱させることにより作られたものであることを特徴とする請求の範囲4によ るサージ避雷器。 6. 上記非晶質の金属が、60〜90%の鉄,コバルト,ニッケル及びそれらの 組合せから構成されるグループから選択される金属原子と、30〜10%のホウ 素,リン,炭素及びそれらの組合せから構成されるグループから選択される非金属 原子とを含むことを特徴とする請求の範囲1によるサージ避雷器。 7. 上記バリスタ材を押圧し、良好な電気的接触を確実になすためのスプリン グ手段を有することを特徴とする請求の範囲1によるサージ避雷器。
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