【発明の詳細な説明】
ポンプおよび、そのポンプを製造するための方法
本発明は、インレット通路およびアウトレット通路を有し、第一要部壁と第二
要部壁との間に広がる室を備え、
第一要部壁を、ボディの部分とするか、ボディに連結し、
第二要部壁を、ベースの部分とするか、ベースに連結し、
ボディを、室の容量が可変するよう、ベースに対して移動可能とし、
前記ポンプは、インレット通路およびアウトレット通路それぞれを選択的に遮
断するためのインレット弁およびアウトレット弁を備えたポンプに関するもので
ある。
本発明はまた、ポンプを経て、スプレーノズルまたはスチームアウトレットに
連結可能なリザーバを備えたアイロンに関するものである。
本発明はまた、ポンプを製造するための方法に関するものである。
こうしたポンプは、米国特許明細書4,042,309号が既知である。既知
のポンプにおいて、ベースはシリンダを形成し、ボディは直線に沿って移動可能
なピストンを形成し、これによって、室の容量は、増加および減少するようにシ
リンダおよびピストンによって形成される。さらにポンプは、室の容量がピスト
ンの移動によって増加および減少を繰り返すときにポンプ効果を得るための吸入
リード弁および排出リード弁を備える。既知のポンプの欠点は、多くのパーツで
構成されることと、ポンプの組み立てが困難なことである。
本発明の目的は、組み立てがさらに容易なポンプを提供することである。本発
明の他の目的は、低コストで大量生産するために適したポンプを提供することで
ある。この目的を達成するため、本発明によるポンプは、アウトレット弁を、ボ
ディの第一部分によって形成し、前記第一部分は、ボディがアウトレット通路を
押圧するときにアウトレット通路を遮断し、ボディは、アウトレット通路を遮断
し続ける間、ベースに対して前記第一部分周りに傾き、
インレット弁は、ボディの第二部分によって形成され、前記第二部分は、ボデ
ィがインレット通路を押圧するときにインレット通路を遮断し、ボディは、イン
レット通路を遮断し続ける間、ベースに対して前記第二部分周りに傾くようにし
たことを特徴とするものである。
これら手段により、ボディは、後述するように、ピストン機能およびバルブ機
能を行うことができる。ポンプサイクルの第一パートにおいて、ボディは、第一
および第二壁を互いに接近させて位置決めした第一位置から、第一および第二壁
を互いに遠くに位置決めした第二位置へと第一部分周りに傾く。この傾きは、ア
ウトレット通路が遮断される間、室の容量を増加させるから、インレット通路か
らポンプ室への吸入が生じる。ポンプサイクルの第二パートにおいて、ボディは
、第二位置から第三位置へと移動および/または傾き、この第三位置では、第二
部分がインレット通路を遮断しアウトレット通路を遮断しない。ポンプサイクル
の第三パートにおいて、ボディは、第三位置から第一位置へと第二部分周りに傾
く。ポンプサイクルのこの第三パートの間、室の容量が減少しインレット通路が
遮断されるから、少なくとも、室の容量の一部は、アウトレット通路へと押圧さ
れる。ポンプ効果を得るために、遮断は完全に必要ではないことを述べておく。
インレットおよびアウトレット間の圧力差が大きすぎない場合、通路の部分的な
閉鎖はすでにポンプ効果となる。なぜなら、小さな通路を通過する圧力差が、大
きな通路を通過する圧力差よりも大きくても、比較的大きな通路は小さな通路よ
りも流体(液体またはガス)の移動がさらに大きいからである。ボディの一体化
された機能のため、セパレート弁は必要ないから、部品の全数はかなり減少し、
ポンプの組み立てはさらに容易になる。さらに、弁は通常、コストがかかり取り
扱いが難しい小さな精密部品で構成されるので、大量生産が簡単である。
本発明によるポンプの実施形態は、ボディの前記第一部分および前記第二部分
を、球形のセグメントで構成したことを特徴とするものである。球形のセグメン
トは、ボディが前記部分のうちの一方の周りを傾く間、対応する通路を効果的に
遮断することができる。
本発明によるポンプの実施形態は、ベースおよび/またはボディを弾性材料で
構成したことを特徴とするものである。この手段によれば、ポンプが水のない状
態で動作するときでさえも、ポンプの運転は静かなものになる。このことは特に
、アイロンのような消費者製品において重要である。ボディおよびベースに硬い
材料が使用される場合、通路のうちの一方を通しての室の漏れ、または、ボディ
およびベース間の接触面を通しての室の漏れは容易に生じる。弾性材料の使用に
より、ボディの傾きおよび部品寸法の製品公差を許容すると同時に、通路を遮断
しボディおよびベース間のシーリングを得ることができる。可撓性材料は、傾き
の間、ボディおよび/またはベースをわずかに変形させることができ、この変形
が、ボディおよびベースの壁の接触を維持する力を生じさせて漏れを防止する。
シリコンエラストマのベースは、十分なシーリングを提供するから、ポンプは、
水を汲み上げる場合、1気圧に達する圧力を発生させることができる。
本発明によるポンプの実施形態は、前記第一要部壁および前記第二要部壁を多
角形状とし、インレット通路およびアウトレット通路を2つの隣り合うコーナー
に位置決めしたことを特徴とするものである。この手段により、アウトレット通
路およびインレット通路は、ポンプサイクルの第一パートから第二パートへの変
化の間、同時に遮断されるから、両方の通路を同時に遮断しない状態を防止する
ことができる。このような同時に遮断しない状態は、ポンプ運動のため、アウト
レット通路での圧力が通常インレット通路での圧力よりも高いから、アウトレッ
トからインレット通路への逆流を起こす。こうした逆流は、ポンプ運動を相殺す
るため、望ましいものではないことは明らかである。
本発明によるポンプの実施形態は、前記第一要部壁および前記第二要部壁を三
角形状とし、ベースは、ベースとボディとの間のシーリングを、ボディが傾く間
、維持するように第二要部壁と共に鋭角に包囲する台形形状側壁を備えたことを
特徴とするものである。
これにより、前記形状から効果的なポンプ運動を得ることができ、また、傾斜
した側壁は、ボディが傾いたときにベースおよびボディの側壁の間の接触圧が増
加するため、室の改善されたシーリングを提供するということが分かる。
本発明によるポンプの実施形態は、前記第一要部壁および前記第二要部壁は整
合面を有し、ポンプは、第一要部壁および第二要部壁を互いにほぼ全領域にわた
って押圧するための推進手段を備えたことを特徴とするものである。これらの手
段により、ポンプが動作しないとき、室の容量はほぼゼロになる。この実施形態
では、流体がポンプ室にとどまらないから、自動的に呼び水が得られると共に、
自動的に浄化されるという利点がある。例えば、水を汲み上げるとき、これら手
段は、ポンプが長い間蓄えられるとき、室の壁の湯垢堆積物を防ぐことができる
。
本発明によるポンプの実施形態は、ボディおよびベースを、可撓性膜によって
相互連結したことを特徴とするものである。この手段により、ボディおよびベー
ス間の接触面を通しての漏れを防ぐことができる。
本発明によるポンプの実施形態では、ポンプは、前記第二要部壁の中心で法線
に鉛直な平面に位置した閉じられたループカーブに沿って、前記第一要部壁から
遠いボディの部分を駆動させるための駆動手段を備えたことを特徴とするもので
ある。ボディの側壁をベースによって位置決めしたから、前記ループによる前記
第一壁から遠いボディの部分を駆動させることにより、ボディは、第一および第
二部分の周りに連続的に嵌合することになる。この方法において、ポンプ運動を
得るために求められるボディの傾きは、簡単な手段、例えば、回転モータによっ
て前記遠隔部分を環状ループに沿って駆動させることによって生じる。
本発明によるポンプの実施形態では、駆動手段が、異なる方向に向いた少なく
とも2つの線型アクチュエータを備えたことを特徴とするものである。異なるフ
ェーズでアクチュエータを駆動させることによって、ボディを、第一および第二
部分の周りに傾けることができる。こうしたアクチュエータは、例えば、磁気ま
たは圧電アクチュエータにすることができるから、強く小さな電動ポンプが実現
される。
本発明によるアイロンは、本発明によるポンプを経て、スプレーノズルまたは
スチームアウトレットに連結可能なリザーバを備える。本発明によるポンプは特
に、アイロンでの使用に適し、低コストで製造でき、スプレー機能のための十分
な圧力を発生でき、静かで、自動的に呼び水が得られるから、使用者は、ポンプ
を水のない状態で運転するときの問題がなく、また、自動的に浄化されるから、
ポンプに湯垢堆積物を生ぜずに済み、うまく機能しなくなることはない。
本発明による方法は、ボディを支持部に位置決めし、支持部がクリアランスを
とって要部壁付近でボディの端部を包囲し、また、ベースはボディと支持部との
間に弾性材料を成形することによって構成したことを特徴とするものである。本
発明による方法を使用することによって、ポンプの組み立てを最小数のステップ
に軽減し、ボディおよびベースの好適な嵌合を確保し、ポンプの漏れを防止する
。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に基づいてさらに詳細に説明する。
図1は、本発明によるポンプの第一実施形態であって、ボディが第一位置にあ
る状態を示した断面図である。
図2は、ボディが第二位置に傾いた状態にある図1のポンプを示す。
図3は、図1および2のポンプの概要平面図である。
図4は、ボディが第三位置に傾いた状態にある図1および2のポンプを示す。
図5は、ボディが第四位置に傾いた状態にある図1,2および4のポンプを示
す。
図6は、図1から5に示したポンプおよび、ポンプを駆動させるための駆動手
段の断面図である。
図7は、図1,2,4および5のポンプの他の概要平面図である。
図8は、図1に示したポンプのためのボディおよび、ポンプを駆動させるため
の他の駆動手段の平面図である。
図9は、本発明によるポンプの第二実施形態を示した図3の概要平面図に同様
な図である。
図10は、本発明によるポンプの第三実施形態の断面図である。
図11は、ボディが第二位置に傾いた状態にある図10のポンプを示す。
図12は、本発明によるポンプを製造するための配置を示し、また、
図13は、本発明によるアイロンを示す。
図1は、本発明によるポンプ1の断面図である。ポンプ1は、インレット通路
22およびアウトレット通路21を有した室2(図2参照)を備える。室2は、
第一要部壁30と第二要部壁40との間に広がる。第一要部壁30は、ボディ3
の一部であり、この場合、三角形状の底壁である。第二要部壁40は、ベースの
一部であり、この場合、タブ4の三角形状の底壁である。ボディ3は、タブ4に
対して移動可能であるから、室2の容量は可変である。図1において、ボディ3
は、室2の容量が最小になる第一位置で示されている。ポンプ1は、室2の容量
が増加するときにアウトレット通路21を遮断するためのアウトレット弁と、室
2の容量が減少するときにインレット通路を遮断するためのインレット弁とを備
える。アウトレット弁は、ボディ3の第一部分31で形成される。ボディのこの
第一部分31は、ボディがアウトレット通路21に押し付けられるときにアウト
レット通路を遮断する。インレット弁は、ボディ3の第二部分32で形成される
。ボディのこの第二部分32は、ボディがアウトレット通路21に押し付けられ
るときにインレット通路を遮断する。図1に示したボディの第一位置において、
アウトレット通路21およびインレット通路22は両方とも遮断されている。
図2は、ボディ3をタブ4に対してボディの第一部分31周りに第二位置まで
傾けた状態にある図1のポンプを示したものである。アウトレット通路21は、
ボディの第二位置で、また、図1に示したボディの第一位置から図2に示したボ
ディ3の第二位置まで傾く間、ボディ3の第一部分31によって遮断し続けられ
る。前記傾きのため、第二部分32はインレット通路22から移動し、インレッ
ト通路22は遮断されない。前記傾きはまた、室2の容量を増加させることにな
る。ボディ3はタブ4に強固に嵌合するから、室はボディ3とタブ4との間の接
触面でシールされる。従って、室2の容量の前記増加は、インレット通路22か
ら室2への吸込を起こさせる。この場合、前記第一部分31および前記第二部分
32それぞれは、ボディが前記部分の一方の周りに傾いたときにアウトレット通
路21およびインレット通路22の好適なシーリングを可能する球形のセグメン
トを備える。タブ4は、ボディ3およびタブ4の間の接触面のシーリングを改善
するための弾性材料、また、ボディ3の第一部分31および第二部分32のそれ
ぞれによってアウトレット通路21およびインレット通路22のシーリングを改
善するための弾性材料でなる。タブ4は、タブ4の底壁40と共に鋭角に囲い込
む台形側壁45および46を有する。ボディ3が傾いたとき、ボディ3は弾性材
料にわずかに押圧されるから、ボディ3とタブ4の表面間の接触圧が増加し、室
2の内側とその周囲との間の圧力差のため、漏れに対する抵抗が改善される。加
えて、ボディ3の持ち上がりは、側壁45および46によって防止されるから、
室2で圧力が発生するときも、アウトレット通路21を閉鎖し続ける。
図3は、図1および2のポンプの概要平面図である。閉じられたループカーブ
60は、ポンプのアクティベーションの間、ボディの底壁30から遠いボディ3
の部分34(図1参照)によって描かれる軌跡の一例である。閉じられたループ
カーブ60は、前記第二要部壁40の中心で法線43(図4参照)に鉛直な平面
に位置する。図1に示したボディ3の第一位置は参照符号11に対応し、図2に
示したボディ3の第二位置は参照符号12に対応し、図4に示したボディ3の第
三位置は参照符号13に対応し、図5に示したボディの第四位置は参照符号14
に対応する。
図4は、ボディが図3の参照符号13で示した第三位置まで傾いた状態にある
図1および2のポンプを示したものである。この第三位置において、ボディは、
第一位置を示した図の平面に鉛直な方向に傾く。これは図4に示していないけれ
ども、第一要部壁および第二要部壁は、図2に示すと同様に互いに遠くにある。
第三位置において、アウトレット通路21およびインレット通路22の両方とも
、ボディ3の前記第一部分31および前記第二部分32それぞれによって遮断さ
れる。
図5は、ボディが図3の参照符号14で示した第四位置まで傾いた状態にある
図1,2および4のポンプを示したものである。インレット通路22は、ボディ
の第四位置で、また、図4に示したボディの第三位置から図5に示したボディ3
の第四位置まで傾く間、ボディ3の第二部分32によって遮断し続けられる。前
記傾きのため、第一部分31はアウトレット通路21から移動するから、アウト
レット通路21は遮断されない。
ポンプサイクルの最終パートの間、ボディ3は、図5に示した第四位置から図
1に示した第一位置へと傾く。インレット通路22は、ボディ3の第四位置で、
また、図5に示したボディの第四位置から図1に示したボディ3の第一位置まで
傾く間、ボディ3の第二部分32によって遮断し続けられる。前記傾きは、室2
の容量を減少させることになる。すでに述べたように、ボディ3はタブ4に強固
に嵌合するから、室はボディ3とタブ4との間の接触面でシールされる。従って
、室2の容量の前記減少は、室2の体積をアウトレット通路21を通して移動さ
せることになる。
図6は、図1の断面に直交する断面として、図1から5によるポンプと、ポン
プを駆動させるための駆動手段とを示したものである。ポンプを駆動させるため
、ボディ3は、ボディの底壁30から遠いボディの部分34を駆動させることに
よって傾く。この遠隔部分34は、回転モータ72および偏心穴74を備えたデ
ィスク73によって、図3に示した環状の閉じられたループカーブ60に沿って
駆動できる。環状の閉じられたループカーブ60は、前記第二要部壁40の中心
で法線43に鉛直な平面に位置する。ボディ3の底壁30およびタブ4の底壁4
0は整合面を有し、ポンプは、ボディの壁30および40とタブとを、互いに全
領域にわたって押圧するためのばね75で形成した推進手段を備える。この手段
において、室2の容量は、ボディが第一位置にあるときにほとんどゼロである。
流体がポンプ室2にとどまらないから、ポンプは、自動的に呼び水が得られると
共に、自動的に浄化されるという利点がある。
図7は、図1,2,4および5のポンプの他の概要平面図を示す。閉じられた
ループカーブ61は、ポンプのアクティベーションの間、ボディ3の底壁30か
ら遠いボディ3の部分34(図6参照)によって描かれる軌跡の他の例である。
閉じられたループカーブ61はまた、前記第二要部壁40の中心で法線43(図
6参照)に鉛直な平面に位置する。図1に示したボディ3の第一位置は参照符号
111に対応し、図2に示したボディ3の第二位置は参照符号112に対応し、
図4に示したボディ3の第三位置は参照符号113に対応し、また、図5に示し
たボディの第四位置は参照符号14に対応する。
図8は、図1に示したポンプのボディ3および、ポンプを駆動するための他の
駆動手段の平面図である。ポンプを駆動させるため、ボディ3は一度、ボディの
底壁から遠いボディの部分34を駆動させることによって傾く。遠隔部分34は
、互いに120°の角度で間隔を置いた3つの線型アクチュエータ81によって
、図7に示した閉じられたループ61に沿って駆動させることができる。各アク
チュエータ81は、永久磁石82および電磁石83を備える。これらアクチュエ
ータによって、遠隔部分34はまた、図3に示した環状のループ60に沿って駆
動させることができる。実際、2つの線型アクチュエータ81は、ボディ3の底
壁30にほぼ平行な平面で異なる方向に向いており、前記環状ループ60(図3
参照)、または、前記閉じられたループ61(図7参照)に沿って前記遠隔部分
34を駆動するためには十分である。
図9は、図3のそれと同様な図であって、第一要部壁および第二要部壁が矩形
形状である実施形態を示す。矩形形状は、図3に示した三角形状よりも製造が容
易である。アウトレット通路21およびインレット通路22は、2つの隣り合っ
たコーナーに位置決めされるから、ポンプが環状ループ60に沿って駆動される
。また図1,2,4および5は、この矩形の実施形態に適応させることができ、
アウトレット通路21およびインレット通路22を同時に遮断しない状態を防止
することができる。このような同時に遮断しない状態は、アウトレット通路21
およびインレット通路22が向かい合うコーナーに位置決めされるときに起こる
。これにより、アウトレット通路21からインレット通路22への逆流が起きる
。なぜなら、ポンプ作用のため、アウトレット通路21での圧力は常時、インレ
ット通路22での圧力よりも高くなるからである。こうした逆流は、ポンプ運動
を相殺するために望ましくないことは明らかである。
図10は、本発明によるポンプの他の実施形態100の断面図である。ポンプ
100は、インレット通路122およびアウトレット通路121を有した室10
2を備える。室102は、第一要部壁130および第二要部壁140の間に広が
る。第一要部壁130は、ボディ103の底壁である。第二要部壁140は、ベ
ース104の一部である。ボディ3はベース104に対して移動するから、室1
02の容量は可変である。図10において、ボディ103は、室102の容量が
最小になる第一位置で示されている。ポンプ100は、室102の容量が増加す
るときにアウトレット通路121を遮断するためのアウトレット弁と、室102
の容量が減少するときにインレット通路122を遮断するためのインレット弁と
を備える。アウトレット弁は、ボディ103の第一部分131で形成される。ボ
ディのこの第一部分131は、ボディがアウトレット通路121に押し付けられ
るときにアウトレット通路121を遮断する。インレット弁は、ボディ103の
第二部分132で形成される。ボディのこの第二部分132は、ボディがインレ
ット通路122に押し付けられるときにインレット通路122を遮断する。図1
0に示したボディの第一位置において、アウトレット通路121およびインレッ
ト通路122は両方とも遮断されている。
図11は、ボディ103をベース104に対してボディの第一部分131周り
に第二位置まで傾けた状態にある図10のポンプを示したものである。アウトレ
ット通路121およびインレット通路122が形成されたベースの部分141お
よび142は室内に突出した弾性材料でなる。これら手段のため、アウトレット
通路121は、ボディの第二位置で、また、図10に示したボディの第一位置か
ら図11に示したボディ103の第二位置まで傾く間、ボディ103の第一部分
131によって遮断し続けられる。前記傾きのため、第二部分132がインレッ
ト通路122から移動し、インレット通路122は遮断されない。前記傾きはま
た、室102の容量を増加させることになる。ボディ103およびベース104
は、可撓性膜180によって相互連結するから、室はボディ103およびベース
104の間の接触面でシールされる。従って、室102の容量の前記増加は、イ
ンレット通路122から室2への吸込を起こさせる。代わりに、前記第一部分1
31および前記第二部分132は、ボディが前記部分の一方の周りに傾いたとき
にアウトレット通路121およびインレット通路122の好適なシーリングを可
能する球形のセグメントを備える。この実施形態の作用は、図1から9に示した
ポンプのそれと同様である。
図12は、本発明によるポンプを製造するためのセットアップ状態を示したも
のである。ボディ203は、支持部205と一体のモールド207を形成した上
側モールド部206によって位置決めされる。ボディ203は、支持部205に
対して位置決めされるから、支持部が、クリアランスを有して第一要部壁230
付近のボディの端部を包囲する。その結果、空間250が、ボディと支持部との
間に形成される。押し出し機210によって、弾性材料、例えば、熱可塑性エラ
ストマは、上述のようにベースまたはタブ204を形成するようにボディ230
と支持部205との間の空間240に押圧される。インレット通路およびアウト
レット通路は、成型中またはその後に形成してもよい。上側モールド206は、
弾性材料が硬化できた後に除去される。この方法において、ポンプは、ボディ2
03が完全にタブ204に嵌合するように製造されるから、好適なシーリングが
得られる。
図13は、本発明によるポンプを備えたアイロン300を示す。アイロン30
0はウォーターリザーバ302を備え、このウォーターリザーバ302から、チ
ューブ303がポンプ301のインレット通路に案内する。ポンプ301のアウ
トレット通路から、チューブ304がスプレーノズル306またはスチームアウ
トレット307へ水を供給するための二方弁305に案内する。本発明によるポ
ンプ301は、特に、アイロン300に使用することに適している。なぜなら、
低コストで製造でき、スプレー機能のために十分な圧力を発生でき、自動的に呼
び水が得られるため、使用者には、ポンプに水のなくなるという問題がなく、ま
た、自動的に浄化されるから、ポンプに湯垢堆積物を生ぜずに済み、うまく機能
しなくなることはないからである。
上述のように、本発明は、ボディを動かす実施形態を説明したものである。し
かしながら、代わりに、支持部が動いてもよいことを述べておく。他の実施形態
は、ボディを駆動させるため、直線運動を回転運動に変換するトランスミッショ
ン手段を備えるから、手動でポンプを操作できる。さらに、本実施形態において
、ポンプは対称であるから、流体移動の向きは、閉じられたループカーブ60お
よび61で描かれる方向を簡単に変更することによって逆向きにできることを述
べておく。この逆転の結果として、インレット通路およびアウトレット通路の機
能は、交互に入れ替わる。
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(72)発明者 ズテリフ ヴィルヘルムス フレデリクス
オランダ国 5656 アーアー アインドー
フェン プロフ ホルストラーン 6