JPH10510897A - 熱回収方式蒸気冷却ガスタービン - Google Patents

熱回収方式蒸気冷却ガスタービン

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JPH10510897A JP8518777A JP51877796A JPH10510897A JP H10510897 A JPH10510897 A JP H10510897A JP 8518777 A JP8518777 A JP 8518777A JP 51877796 A JP51877796 A JP 51877796A JP H10510897 A JPH10510897 A JP H10510897A
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Abstract

(57)【要約】 タービン区分の冷却に用いられた蒸気を次に燃焼器に導入し、それにより冷却中に蒸気により吸収された熱を回収する方式の蒸気冷却ガスタービンに関する。蒸気を排熱回収熱交換器内で発生させ、次にタービンシェル内に設けられたマニホルドへ差し向ける。マニホルドから、蒸気は、バッフルによって静翼内部に形成された通路を通って流れ、それにより静翼の冷却と蒸気の加熱が行われる。次に、蒸気を静翼から、圧縮機からの圧縮空気を集める室内へ送り込む。この室内では、加熱蒸気は圧縮空気と混合し、次に、この空気/蒸気混合物は、燃焼器に流入し、ここで燃焼器からのNOx生成量を減少させると共にタービンからの動力出力を増大させるのに役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】 熱回収方式蒸気冷却ガスタービン 発明の背景 本発明は、ガスタービンの冷却システムに関する。より詳細には、本発明は、 タービン区分の冷却に用いられた蒸気が次に、NOx制御及び動力増加のために 燃焼器に差し向けられる熱回収方式冷却システムに関する。 ガスタービンは、圧縮空気を生じさせる圧縮機区分を含み、この圧縮空気は次 に、燃焼区分で燃料を燃焼させることにより加熱される。燃焼区分からの高温ガ スは、タービン区分に差し向けられ、ここで高温ガスを用いてロータシャフトを 駆動し、動力を生じさせる。燃焼区分は代表的には、圧縮機区分から圧縮空気を 受け入れる室を形成するシェルで構成される。複数の円筒形燃焼器が、室内に設 けられており、燃焼されるべき燃料と一緒に圧縮空気を受け入れる。ダクトが各 燃焼器の後方端部に連結され、燃焼器からの高温ガスをタービン区分に差し向け るのに役立つ。 残念ながら、燃焼器内で生じる燃焼プロセスの結果として、高温ガス中に窒素 酸化物(NOx)が生じる。NOxは大気汚染物質なので、NOx生成量を減少 させるために多くの方法が試行された。一方法によれば、蒸気を燃焼機内へ導入 して燃焼プロセスを、高NOx生成量を促進する温度よりも低い温度まで急冷す る。かかる場合、蒸気は、燃焼器中へ直接導入されるか、或いは燃焼器を収納し た室内へ導入されるかのいずれかである。注入の結果として生じたガス/蒸気混 合物は次にタービンを通って流れる。かくして、NOxの減少に加え、蒸気の注 入により、タービン内で膨張する動作流体の質量流量が増し、従って、タービン 出力が増加する。しかしながら、蒸気の温度をタービンに流入する高温ガスのた めの所望の温度(これは、通常、1100℃(2000°F)以上であり、1425 ℃(2600°F)以上という高い温度であるのが良い)まで上げるには、燃焼 器内で燃料を付加的に燃焼させなければならない。 ガスタービンと関連したもう一つの問題は、タービン構成要素の冷却である。 ガスタービンのタービン区分は代表的には、列をなして円周方向に配列された複 数の静翼を採用している。かかる静翼は燃焼区分から排出中の高温ガスにさらさ れるので、これら静翼の冷却が肝要である。従来、冷却を行うには、燃焼器が収 納されている室から抽気した圧縮空気を冷却用空気として用いた。冷却用空気は 、静翼の翼本体(なお、これは本質的には中空である)中に形成されたキャビテ ィ中へ差し向けられた。代表的には、静翼の翼本体内部には多数の小径冷却用空 気通路が形成され、これら冷却用空気通路は、キャビティから静翼表面、例えば 前縁及び後縁又は負圧面又は正圧面まで延びる。例えば前縁冷却の場合、通路は 冷却用空気が薄いフィルムの状態で静翼表面上を流れ、それにより静翼を冷却す る(これは「フィルム冷却」と通称されている)ようキャビティから冷却用空気 を差し向けることが多い。何れの場合でも、冷却用空気は、静翼内通路を出たあ と、タービン区分を通って流れる高温ガスに流入し、これと混合する。 残念ながら、タービン静翼を冷却するための従来法は、ガスタービンの熱効率 に悪影響を及ぼしている。冷却用空気は最終的にはタービン内で膨張中の高温ガ スと混合するが、これは燃焼プロセスをバイパスするので、圧縮された冷却用空 気の膨張から回収される仕事は、燃焼器内で加熱された圧縮空気の膨張から回収 される仕事よりも非常に少ない。事実、圧力降下及び機械的効率に起因する損失 の結果として、冷却用空気から回収される仕事は、圧縮機内で冷却用空気を圧縮 するのに必要な仕事よりも少ない。加うるに、冷却用空気を高温ガス流中へ放出 すると、冷却用空気が高温ガスと混合するので、結果的に空力学的な損失が生じ ることになる。 従来提案された一方法は、排熱から得られる蒸気を用いてタービン構成要素を 冷却することにより圧縮空気の抽気を回避することである。蒸気は、静翼を通っ て流れたあと、代表的にはタービンを通って流れる高温ガス中へ送り込まれる。 これは、圧縮空気を冷却用流体として用いる場合と同様である。残念ながら、こ の方法は、タービン構成要素の冷却の際に蒸気により吸収された熱の最適回収と いう結果をもたらさない。 したがって、圧縮機からの空気の抽気を必要とせず、しかもNOx制御及び動 力増大のために蒸気を最適利用するガスタービンの静翼の冷却装置及び方法を提 供することが望ましい。 発明の概要 本発明の一般的な目的は、圧縮機からの抽出空気を必要とせず、NOx制御及 び出力増加の目的のために蒸気を最適使用するガスタービンの静翼を冷却するた めの装置及び方法を提供することにある。 概要を述べると、本発明のこの目的及び他の目的は、燃料を燃焼させることに よって高温圧縮ガスを生じさせるための手段を備えた燃焼器と、高温圧縮ガスを 膨張させて膨張ガス及びシャフト動力を生じさせるためのタービンとを有するガ スタービン発電所で達成される。本発明によれば、タービンは、高温圧縮ガスの 流れをタービン中へ差し向けるための複数の翼本体と、蒸気の流れを翼本体中へ 差し向け、それにより熱が翼本体から蒸気に伝達されて翼本体が冷却されると共 に蒸気が加熱されるようにするための手段と、翼本体からの加熱蒸気を燃焼器に 差し向けるための手段とを有し、前記加熱蒸気は燃焼器中でさらに加熱され、燃 焼器によって生じる前記高温圧縮ガスの一部となることを特徴とする。 本発明の要旨は又、高温圧縮NOx含有ガスを生じさせる燃焼器と、複数の翼 本体が設けられていて、前記高温圧縮ガスを膨張させてシャフト動力を生じさせ るタービンとを有するガスタービン発電所において、タービンによって得られる シャフト動力の出力を増大させ、高温圧縮ガス中のNOx濃度を減少させ、しか も前記翼本体を冷却するための方法は、蒸気の流れを生じさせる段階と、前記蒸 気流のうち少なくとも一部を翼本体に差し向けてこれを流通させ、それにより翼 本体を冷却すると共に蒸気を加熱する段階と、翼本体からの加熱蒸気の流れを燃 焼器に差し向けてこの中で前記高温圧縮NOx含有ガスと混合し、それにより前 記ガスを冷却すると共に前記ガス中のNOx濃度を減少させると共に高温ガス/ 蒸気混合物を生じさせる段階と、高温ガス/蒸気混合物をタービンを通って流し てシャフト動力を生じさせ、高温ガス/蒸気混合物が翼本体上を流れ、それによ り熱を翼本体に伝達して前記蒸気を加熱するようにする段階とを有することを特 徴とする方法にある。 図面の簡単な説明 図1は、本発明によるガスタービン発電所の部分概略縦断面図である。 図2は、初段静翼の付近における図1に示すガスタービンの詳細図である。 図3は、本発明の別の実施形態を具体化したガスタービンのタービン区分の略 図である。 好ましい実施の形態の説明 図面を参照すると、図1には、ガスタービン発電所のガスタービンの一部の縦 断面図が示されている。ガスタービンの主要構成要素は、圧縮機区分1、燃焼区 分2及びタービン区分3である。理解できるように、ロータ4は中央に配置され 、これらの区分を貫通している。圧縮機区分1は、交互に並んだ静翼12の列と 動翼13の列を包囲するケーシング7,8で構成されている。静翼12ケーシン グに取り付けられ、動翼13は、ロータ4に取り付けられたディスクに取り付け られている。 燃焼区分2は、ほぼ円筒形のシェル9で構成され、このシェル9はケーシング 8の後方端部及びロータ4の一部を包囲するハウジング22と協働して室14を 形成している。複数の燃焼器15及びダクト16が室14内に収容されている。 ダクト16は、燃焼器15とタービン区分3とを結合している。燃料35(これ は液体又は気体の形態、例えば揮発油又は天然ガスであるのがよい)が燃料ノズ ル34を通って各燃焼器15に流入し、そしてこの中で燃焼して高温圧縮ガス3 0を生じさせる。燃焼プロセスの結果として、高温ガス30は、大気汚染物質で あると考えられている窒素酸化物(NOx)を含有する。 タービン区分3は、内部ケーシング11を包囲する外部ケーシング10で構成 されている。内部ケーシング11は、高温ガスの流れをタービン中に差し向ける のに役立つ静翼17,104〜106の列及び動翼列を包囲している。静翼は内 部ケーシング11に取り付けられ、動翼はロータ4のタービン区分の一部を形成 するディスクに取り付けられている。 作動について説明すると、圧縮機区分1は、周囲空気を引き込んでこれを圧縮 する。圧縮機区分1からの圧縮空気5は室14に流入し、次に各燃焼器15に形 成された穴を経て燃焼器に分配される。本発明によれば、以下に説明するように タービン3内の静翼を冷却するのに用いられた蒸気の流れ71,72は、室14 内の圧縮空気5中に混合される。室14から、蒸気と圧縮空気の混合物は燃焼器 15に流入する。燃焼器15内では、燃料35は圧縮空気/蒸気混合物中に混合 されて燃やされ、それにより高温圧縮ガス30が生じるが、これは蒸気71,7 2を含む。当該技術分野で周知のように、蒸気の存在は、燃焼器15から排出さ れた高温ガス30中のNOxの量を減少させるのに役立つ。 燃焼器15から、高温圧縮ガス30はダクト16を通って流れ、次にタービン 区分3内の静翼列及び動翼列を通って流れ、タービン区分内でガスは膨張してロ ータ4を駆動するシャフト動力を生じさせる。圧縮空気5中への蒸気の導入によ るガス30の質量流量の増大の結果として、タービン3によって生じるシャフト 動力は増大する。膨張したガス31は次にタービン3から排出される。膨張ガス の温度はタービン3を通って流れる際に下がるが、膨張ガス31は依然として比 較的高温であり、通常は少なくとも480〜540℃(900〜1000°F) である。本発明の好ましい実施形態によれば、膨張ガス31は以下に詳細に説明 するように排熱回収熱交換器42へ差し向けられる。 室14内の圧縮空気/蒸気混合物の大部分は燃焼器15に流入するが、一部1 9はシェル9に連結されたパイプ39によって室14から抽気され、それにより 燃焼器15をバイパスして、タービンの動翼及びロータ4の他の構成要素のため の冷却剤となる。所望ならば、冷却剤19を外部冷却装置36によって冷却して もよい。冷却装置36から、冷却剤32は次に管41によってタービン区分3に 差し向けられる。管41は、冷却剤32をハウジング22に形成された開口部3 7に差し向け、それにより、ロータ4を包囲しているマニホルド24に冷却剤を 流入させることができる。冷却剤32は通路38を通ってマニホルド24から出 て、次にロータ4内の一連の通路を通って種々の動翼列に流れる。 本発明をタービン3の静翼の冷却と関連して説明する。図1に示す実施形態で は、第2、第3及び第4列の静翼104〜106は従来方式で冷却される。内部 ケーシング11及び外部ケーシング10は、これらの間にマニホルド67〜69 を形成している。管(図示せず)が圧縮機2から抽気された冷却用空気をマニホ ルド67〜69に供給し、マニホルドは次に冷却用空気を第2列の静翼104、 第3列の静翼105及び第4列の静翼106に分配する。静翼104〜106か ら、冷却用空気はタービン3を通って流れている高温ガス中へ送り込まれる。 本発明は第1列の静翼17と関連して図1に示されており、これら静翼の冷却 について以下に詳細に説明する。 図1に示すように、ガスタービン発電所は又、排熱回収熱交換器(以下、「H RSG」という)42を有する。HRSG42は、蒸発器45、蒸気ドラム46 及びエコノマイザ44を含む。従来と同様、蒸発器45及びエコノマイザ44は 、フィン付きの管で構成される伝熱面を有するのがよく、給水源48からの給水 及び蒸気がこれらフィン付き管を通って流れる。 タービン3からの膨張ガス31はHRSG42に差し向けられ、ここで蒸発器 45及びエコノマイザ44の伝熱面上を流れる。その際、ガス31からの熱が給 水48に伝達され、それにより蒸気ドラム46から抽気される蒸気54を生じさ せる。もし所望ならば、過熱器もHRSG42内へ組み込んで蒸気の温度を上げ るのがよい。しかしながら、本発明によれば、タービン静翼から伝達された熱は 、蒸気54を過熱するのに用いられる。HRSG42から、冷却し膨張したガス 50は煙突52を経て大気中へ排出される。 図1に示すように、HRSG42からの蒸気54は、供給管62によって、外 部ケーシング10に形成された穴90に差し向けられ、次にシェル9と内部ケー シング11との間に形成されたマニホルド66に差し向けられる。シェル9とケ ーシング11との間に延びる壁64により、蒸気54は室14に直接流入するこ とはない。図2に示すように、内部ケーシング11に形成された複数の穴91が 、蒸気70の流れをマニホルド66から第1列静翼17の各々に差し向ける。 静翼17は、内側シュラウド28、外側シュラウド29及びこれら2つのシュ ラウドの間に延びる翼本体21で構成されている。翼本体21は、前縁25及び 後縁26を有し、実質的に中空である。各静翼17の内部には、バッフル108 が外側シュラウド29から半径方向内方に、内側シュラウド28に至る距離の途 中まで延び、それにより翼本体の内部を2つの通路37,38に分割している。 蒸気70は、外側シュラウド29に形成された入口穴93を通って静翼17に 流入する。本発明の好ましい実施形態では、穴93に流入した蒸気70は全て、 通路37を通って半径方向内方に流れる。しかしながら、蒸気70の一部72は 、通路3を通過後、内側シュラウド28に形成された出口穴95を通って出る。 蒸気の残部71は、180°曲がって通路38を通って半径方向外方に流れる。 通 路38から、蒸気71は外側シュラウド29に形成された出口穴94を通って排 出される。穴94から、蒸気71は内部ケーシング11に形成された穴92を通 って出る。 穴92,95から、蒸気71,72は室14に流入し、この室内で上述したよ うに圧縮機1からの圧縮空気5と混合する。通路37,38を通って流れた結果 として、熱が翼本体21から蒸気70に伝達され、それにより翼本体が冷却去れ ると共に蒸気が加熱される。本発明によれば、蒸気による静翼17の冷却は、静 翼からの加熱蒸気71,72が次に燃焼器15に差し向けられて静翼17の冷却 の際に蒸気によって吸収された熱が回収され、換言すると、静翼の冷却の結果と して蒸気の温度の上昇により、燃焼器15内で燃やさなければならない燃料35 の量が減少し、それによりタービン3に流入するガス30に関する所望の温度が 得られるという点において熱回収方式である。かかる熱回収により、ガスタービ ン発電所の熱効率が向上する。 蒸気は、圧縮空気よりも一層効果的な冷却剤である。したがって、好ましい実 施形態では、静翼17は、圧縮空気を冷却用流体として用いるときに従来採用さ れたフィルム冷却ではなくて、バルク対流冷却によって冷却される。その結果、 好ましい実施形態では、静翼17から、タービン3を通って流れる高温ガス30 中へ直接送り込まれることによって燃焼器15をバイパスする蒸気は存在しない 。むしろ、蒸気54は全て室14に差し向けられる。しかしながら、所望ならば 、従来のフィルム冷却法を用いて、蒸気54の一部を翼本体21から直接高温ガ ス30中へ送り込んでもよい。 たとえ本発明の実施に当たって蒸気フィルム冷却を用いても、蒸気54の大部 分を室14に戻して燃焼器15で用いるのが良い。これは従来の空気冷却法と対 照的であり、かかる従来の空気冷却法では、静翼の冷却に用いられた空気は全て 直接タービン3を通って流れる高温ガス中へ送り込まれ、この場合、燃焼器15 内の冷却用空気によって吸収される熱は回収されない。その理由は、たとえ冷却 用空気が最初に室14(これは、利用可能な最も高い圧力の空気源である)から 抽気されたとしても、冷却用空気の圧力は、冷却用空気回路中の圧力降下により 冷却用空気が静翼17に到達する時までに室14内の圧縮空気5の圧力よりも低 くなるからである。かくして、従来法では、静翼の冷却に用いられた圧縮空気を 再循環によって燃焼器15に戻すことによって熱回収を行うことができるのは、 ブースト空気圧縮機を使用した場合のみである。しかしながら、かかるブースト 圧縮機による電力消費により、発電所の正味の出力が減少する。 これとは対照的に、本発明によれば、HRSG12は室14内の圧縮空気5の 圧力よりも十分高い圧力状態の蒸気54を生じさせる。圧縮空気5の圧力は、ガ スタービンの点火温度によるが、代表的には、700〜2100kPa(100〜 300psi)の範囲にあるであろう。かくして、タービン3に供給された蒸気 54は代表的には、2100kPa(300psi)を越え、したがって蒸気を静 翼17内の蒸気冷却用通路を通り、そして室14内に送り込むのに適当な圧力差 がある。 タービン3によって排出される膨張ガス31からの熱を用いて蒸気54を発生 させるので、静翼17を冷却するのに十分に高い圧力の蒸気は、ガスタービンの 起動中、最初には利用できないであろう。起動中に補助蒸気源を用いてもよいが 、本発明の好ましい実施形態では、室14からの圧縮空気5の一部を用いて起動 中に静翼の冷却を行う。この補助的冷却は、図1に示すように蒸気管62からH RSG42のガス入口まで延びるバイパスライン56によって容易になる。 起動時、バイパスライン56に設けられた流量制御弁58が開かれ、それによ り、定常状態の作動中、室14からの圧縮空気5が蒸気の流れ70の方向とは逆 の方向に通路38,37を通過するようにし、換言すると、室14は圧縮空気の 第1の部分を穴92に差し向け、この穴はこれを外側シュラウドに設けられた出 口穴94に差し向ける。穴94から、空気は通路38を通って半径方向内方に流 れる。室14は又、圧縮空気の第2の部分を内側シュラウド28に形成された出 口穴95に差し向け、この空気は内側シュラウドから次に圧縮空気の第1の部分 と一緒に通路37を通って半径方向外方へ流れる。起動の際、圧縮機1によって 生じた圧縮空気5のうち静翼17に差し向けられなかった残部は、燃焼器15に 流入するか、或いは定常作動中に起こるようにロータ冷却のために管39によっ て抽気される。 補助冷却用空気は、通路37を通って流れた後、外側シュラウド29に設けら れた穴93を経て静翼17を出る。冷却用空気は次に、内部ケーシング11の穴 91を通って流れ、次にシェル9の穴90を通って流出する。かくして、起動時 、補助冷却用空気は、定常作動中に蒸気70が通る流路と同一の流路を通るが、 蒸気の流れ方向とは逆の方向に流れる。補助冷却用空気は、タービン3を出た後 、供給管62及びバイパス管56によってHRSG42に差し向けられ、補助冷 却用空気はHRSG42から大気中へ抜き出される。管62に取り付けられた逆 止弁60により、圧縮空気5は蒸気ドラム46には差し向けられることはない。 ガスタービンが定常作動状態になると、HRSG42を通って流れている膨張 ガス31の質量流量及び温度が増大し、それによりHRSGの蒸気発生容量又は 能力が増大する。蒸気ドラム46内の蒸気圧力の増大につれ逆止弁60は最終的 には開くことになり、それにより蒸気をバイパス管56を通って流れている空気 と混合させる。室14内の圧縮空気5の圧力に打ち勝つのに十分な蒸気圧力が蒸 気ドラム46内に生じると、従前どおり、流量制御弁58は閉じて、蒸気54が 管62内へ差し向けられてタービン静翼17の冷却に用いられるようになる。 図3は、本発明の別の実施形態を示しており、この実施形態では、蒸気54は 4つの静翼列全てを冷却するのに用いられている。この実施形態では、バッフル 84〜86がマニホルド67〜69の各々を入口及び出口マニホルドに分割して いる。なお、図3では、入口マニホルドは符号にプライム記号(′)を付けて示 され、出口マニホルドは二重プライム記号(″)で示されている。第2、第3及 び第4の静翼列104〜106に形成されたバッフル109〜111はそれぞれ 、これら静翼の各々の内部を第1列の静翼17の場合との同様に第1及び第2の 通路に分割している。 外部シリンダ10内の蒸気管63及び外部ケーシング10に設けられた穴99 は、HRSG42からの蒸気54を第4列の静翼106のための入口マニホルド 69′に差し向ける。入口マニホルド69′から、蒸気54は内部ケーシング1 1に設けられた穴112を通り、次に第4の静翼列の静翼106内へ流れる。第 4列の静翼106の通路を通って流れた後、蒸気は内部ケーシング11に設けら れた穴113を通り、出口マニホルド69″に流入する。マニホルド68,69 を分離する壁102に設けられた穴98は蒸気を次に第3列の静翼105の ための入口マニホルド68′に差し向ける。入口マニホルド68′から、蒸気は 内部ケーシングに設けられた穴11を通って第3列の静翼105に流入する。第 3列の静翼105の通路を通って流れた後、蒸気は外部ケーシング11の穴115 を通って出口マニホルド68″に流入する。マニホルド67,68を互いに分離 する壁101に設けられた穴97は蒸気を次に第2列の静翼104のための入口 マニホルド67′に差し向ける。入口マニホルド67′から、蒸気54は内部ケ ーシングの穴116を通って第2列の静翼104に流入する。第2列の静翼10 4の通路を通って流れた後、蒸気は内部ケーシング11の穴117を通って出口 マニホルド67″に流入する。マニホルド66,67を互いに分離する壁100 に設けられた穴96は蒸気を次に第1列の静翼17のための入口マニホルド66 に差し向ける。マニホルド66から、蒸気54は第1列の静翼17を通って流れ 、次に蒸気流76,78として室14内へ流出し、図1に示す実施形態と関連し て説明したように燃焼器15内での熱回収に供せられる。 かくして、第2の実施形態によれば、蒸気54はタービン静翼列の各々をカス ケード方式で次々に通って流れ、それにより、圧縮空気の抽気を行う必要なくタ ービン静翼の全てを冷却する。図3に示す実施形態では、上述した蒸気冷却回路 中の圧力降下に起因して、HRSG42は、室14内の圧縮空気5の圧力よりも 相当高い圧力状態の蒸気54を生じさせる必要がある。これにより、蒸気が第1 列の静翼17に到達するときまで蒸気と圧縮空気5との間には適当な圧力差が存 在し、それにより蒸気は適正な冷却にとり十分に高い速度で静翼を通って流れる であろう。 本発明をガスタービン静翼の冷却と関連して説明したが、本発明は動翼又はタ ービンロータの冷却にも適用できる。かくして、本発明は、本発明の精神又はそ の均等範囲から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化できるので、本発明 の範囲は、上述の説明ではなく特許請求の範囲に基づいて定められるべきである 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ガスタービン発電所であって、燃料を燃やすことによって高温圧縮ガスを生 じさせるための手段を備えた燃焼器と、燃焼器からの高温圧縮ガスを膨張させて 膨張ガス及びシャフト動力を生じさせるためのタービンとを有し、タービンは、 高温圧縮ガスの流れをタービン中へ差し向けるための複数の翼本体と、蒸気の流 れを翼本体中へ差し向け、それにより熱が翼本体から蒸気に伝達されて翼本体が 冷却されると共に蒸気が加熱されるようにするための手段と、翼本体からの加熱 蒸気を燃焼器に差し向けるための手段とを有し、前記加熱蒸気は燃焼器中でさら に加熱され、燃焼器によって生じる前記高温圧縮ガスの一部となることを特徴と するガスタービン発電所。 2.前記蒸気流を生じさせるための手段を更に有することを特徴とする請求項1 記載のガスタービン発電所。 3.前記蒸気流発生手段は、タービンによって生じた膨張ガスから熱を給水の流 れに伝達するための手段を含むことを特徴とする請求項2記載のガスタービン発 電所。 4.前記蒸気流発生手段は、排熱回収熱交換器から成ることを特徴とする請求項 2記載のガスタービン発電所。 5.圧縮空気の流れを生じさせるための圧縮機と、前記圧縮空気の流れの少なく とも第1の部分を燃焼器に差し向けるための手段とを更に有し、前記燃料は圧縮 ガスの前記第1の部分中で燃やされることを特徴とする請求項1記載のガスター ビン発電所。 6.各翼本体中には蒸気通路が形成され、各蒸気通路は蒸気入口及び蒸気出口を 有し、前記蒸気流を翼本体中へ差し向けるための前記手段は、前記蒸気流を翼本 体の蒸気通路入口に差し向けるための手段を有することを特徴とする請求項5記 載のガスタービン発電所。 7.圧縮機によって生じた前記圧縮空気流のうち第2の部分を翼本体の蒸気通路 出口に差し向け、これを通して翼本体の蒸気通路入口に流すための手段を更に有 することを特徴とする請求項6記載のガスタービン発電所。 8.各翼本体中には冷却用通路が形成され、前記蒸気流を翼本体中へ差し向ける ための前記手段は、前記蒸気流を翼本体の冷却用通路中に差し向けて蒸気が第1 の方向に流れるようにするための手段を含むことを特徴とする請求項1記載のガ スタービン発電所。 9.圧縮空気を翼本体の前記冷却用通路を通って流すための手段をさらに有する ことを特徴とする請求項8記載のガスタービン発電所。 10.圧縮空気を翼本体の前記冷却用通路を通って流すための手段は、圧縮空気の 前記流れを翼本体の前記冷却用通路中へ差し向けて圧縮空気が前記第1の方向と は異なる第2の方向に流れるようにするための手段を含むことを特徴とする請求 項9記載のガスタービン発電所。 11.前記第2の方向は、前記第1の方向と逆であることを特徴とする請求項10 記載のガスタービン発電所。 12.圧縮空気を翼本体の前記冷却用通路を通って流すための手段は、前記蒸気流 が翼本体の冷却用通路を通って流れない場合にのみ、圧縮空気を翼本体の冷却用 通路を通って流すための手段を含むことを特徴とする請求項10記載のガスター ビン発電所。 13.ガスタービン発電所であって、燃料を燃やすことによって高温圧縮ガスを生 じさせるための手段を有する燃焼器と、高温圧縮ガスを膨張させて膨張ガス及び シャフト動力を生じせるためのタービンとを有し、タービンは、高温圧縮ガスの 流れをタービン中へ差し向けるための複数の静翼を有し、各静翼中には冷却用通 路が形成され、タービンは、蒸気の流れを静翼の冷却用通路中へ差し向け、それ により熱が静翼から蒸気に伝えられて静翼が冷却されると共に蒸気が加熱される ようにするための手段と、静翼からの加熱蒸気を燃焼器に差し向けるための手段 とを更に有し、加熱蒸気は燃焼器中でさらに加熱され、燃焼器によって生じる前 記高温圧縮ガスの一部となることを特徴とするガスタービン発電所。 14.静翼は第1及び第2の静翼列を形成し、蒸気の流れを静翼の冷却用通路中へ 差し向けるための前記手段は、前記蒸気流を第1の静翼列中へ、次に第2の静翼 中へ次々に差し向ける手段を含むことを特徴とする請求項13記載のガスタ ービン発電所。 15.第1の静翼列は、タービンを通る高温圧縮ガスの流れに関し、第2の静翼列 から見て下流側に配置されていることを特徴とする請求項14記載のガスタービ ン発電所。 16.シェルをさらに有し、燃焼器はシェル内に配置され、各静翼は翼本体及びシ ュラウド部分を有し、各シュラウド部分はシェル及び前記冷却用通路と流体連通 した開口部を有することを特徴とする請求項13記載のガスタービン発電所。 17.前記蒸気流を静翼の冷却用通路中へ差し向けるための前記手段は、前記蒸気 流を前記冷却用通路を通って第1の方向に差し向けるための手段を含み、さらに 、前記蒸気流が前記冷却用通路を通って流れていない場合に、圧縮空気の流れを 静翼の冷却用通路を通って前記第1の方向とは逆の第2の方向に差し向けるため の手段を更に有することを特徴とする請求項13記載のガスタービン発電所。 18.高温圧縮NOx含有ガスを生じさせる燃焼器と、複数の翼本体が設けられて いて、前記高温圧縮ガスを膨張させてシャフト動力を生じさせるタービンとを有 するガスタービン発電所において、タービンによって得られるシャフト動力の出 力を増大させ、高温圧縮ガス中のNOx濃度を減少させ、しかも前記翼本体を冷 却するための方法は、蒸気の流れを生じさせる段階と、前記蒸気流のうち少なく とも一部を翼本体に差し向けてこれを流通させ、それにより翼本体を冷却すると 共に蒸気を加熱する段階と、翼本体からの加熱蒸気の流れを燃焼器に差し向けて この中で前記高温圧縮NOx含有ガスと混合し、それにより前記ガスを冷却する と共に前記ガス中のNOx濃度を減少させると共に高温ガス/蒸気混合物を生じ させる段階と、高温ガス/蒸気混合物をタービンを通って流してシャフト動力を 生じさせ、高温ガス/蒸気混合物が翼本体上を流れ、それにより熱を翼本体に伝 達して前記蒸気を加熱するようにする段階とを有することを特徴とする方法。
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