【発明の詳細な説明】
ポリアリールカルバモイルアザ及びカルバモイルアルカン二酸
発明の分野
本発明は、体内に望ましくない高コレステロールレベルを伴う疾患、特にアテ
ローム性動脈硬化症のような心臓血管系疾患の治療に有効な新規な化合物の種類
に関する。本発明の化合物は、また、真菌感染症の治療にも有効である。
体内の全コレステロールのわずか約7%は血漿中に存在し、アテローム性動脈
硬化症と関連づけられてきた。残りの93%は細胞内に位置し、そこでは生体構
造と代謝の機能が行われる。体内の全コレステロールの約1/3とみなされる食
事からを除いて、細胞は必要なコレステロールを内在生合成(図1)によって又
は血流からの低密度リポタンパク質(LDL)の吸収によって得ている。血漿コ
レステロールレベルの制御に対していろいろな方法が追究されてきた。しかしな
がら、内在コレステロール生合成を阻害するとコレステロールの要求を満たすた
めに細胞によるLDL吸収の亢進がもたらされることがわかった。細胞、特に肝
細胞によるLDL吸収の亢進は、血漿コレステロールレベルを低下させることが
わかった。
スクアレンシンターゼは、ファルネシル二リン酸2分子の還元的二量化を触媒
してスクアレンを形成するミクロソーム酵素である。ファルネシル二リン酸は、
他のいくつかの生物学的に重要な化合物への前駆体として働くが、スクアレンは
、コレステロール生合成にのみ用いられる。従って、全てコレステロール生合成
における最初の始動反応である(図1参照)。その反応での阻害は、イソペンテ
ニルtRNA、プレニル化タンパク質、ユビキノン、及びドリコールへの他の構
成経路を妨げずに進行させながらコレステロール新規合成のみを停止させる。
HMG−CoAレダクターゼ、コレステロール生合成経路の初期に位置する酵
素を阻害するとコレステロール新規生合成の減少及び随伴するLDLレセプター
のアップレギュレーションがもたらされる。しかしながら、HMG−CoAレダ
クターゼ酵素量の誘導が大きいために、その阻害効果は多少鈍く、達成しうる最
大LDLコレステロール還元が制限される。スクアレンシンターゼを阻害すると
その量の酵素誘導(HMG−CoAレダクターゼ又はスクアレンシンターゼ)が
生じないので、その阻害によりコレステロール新規生合成の減少がもたらされる
。これにより、HMG−CoAレダクターゼインヒビターにおいて見られるより
もLDLレセプターのアップレギュレーションが多くなり、循環LDLレベルを
低下させる効能が大きくなる。
開発報告
文献には、コレステロール生合成の経路及びスクアレンシンターゼの可能な阻
害手段が記載されている。J.Am.Chem.Soc.104,7376-7378(1982)及びJ.Am
.Chem.Soc.111,3734-3739(1989)の一連の論文において、C.Dale Poulterら
により、アンモニウム置換シクロプロピルポリエン化合物がプレスクアレン二リ
ン酸の第一カチオンと第三カチオンのトポロジー的及び静電的性質に似ており、
リン酸塩緩衝液の存在下にスクアレンシンターゼを阻害することが開示されてい
る。 Scott A.Billerら,J.Med.Chem.31,1869-1871(1988)には、ホスホメ
チレンホスフェートポリエン化合物を含む一連のファルネシル二リン酸の安定な
非イオン化類縁体がスクアレンシンターゼを阻害することが開示されている。
Paul E.Schurr & Charles E.Day,Lipids,12,22-28(19 )には、U-41,792
,1−[p−(1−アダマンチルオキシ)フェニル]ピペリジンとして既知の化
合物が記載されており、低密度リポタンパク質の還元を引き起こすことが述べら
れており、著者らは低βリポタンパク質血活性をもつと指摘している。
特許協力条約によって公開された国際特許出願の国際公開第WO92/15579号は、
アザ多環式環を有する多環式第三アミンポリ芳香族スクアレンシンターゼインヒ
ビターに関する。1992年12月29日出願の米国出願第07/997,818号は、シクロアル
キルアミンビスアリールスクアレンシンターゼインヒビターに関する。米国出願
第 08/65,966号は、脂肪族アミノビスアリールスクアレンシンターゼインヒビタ
ーに関する。1993年12月29日出願の国際特許出願第PCT/US93/12638号は、シクロ
アルキルアミンビスアリールスクアレンシンターゼインヒビターに関する。1993
年6月25日出願の米国出願第08/083,117号は、アミノビ及びトリカルボキシルア
ルカンビスアリールスクアレンシンターゼインヒビターに関する。これらの出願
の各々は、本出願と同じ譲受人に譲渡される。
萬有製薬(株)に譲渡された1994年2月10日出願の欧州特許出願第94102059.6
号の公開第 0611749A1号は、スクアレンシンターゼインヒビターである置換アミ
ド酸誘導体に関する。
Merck & Co.に譲渡された米国特許第 5,135,935号は、アリールオキサジアゾ
ールキヌクリジンであるスクアレンシンターゼインヒビターに関する。特許協力
条約によって公開された国際特許出願のGlaxo Group Ltd.に譲渡された国際公開
第WO92/12159号、同第WO92/12158号、同第WO92/12157号、同第WO92/12156号、同
第WO92/12160号及び同第WO92/15579号及び Merck & Co.に譲渡された米国特許第
5,278,320 号及び同第 5,258,401号、英国特許第 2,275,470-A号、及び欧州特許
出願第 450,812A1号、同第 512,865A2号及び同第 526,936A2号は、血漿コレステ
ロールレベルを低下させる架橋環状ケタール誘導体に関する。更に、PCT特許
出願の文書第WO9418157-A1号は、スクアレンシンターゼインヒビターであるビリ
ジオフンギンに関する。
特許協力条約公開第WO93/09115号及び同第WO93/13096号は、共にImperial Che
mical Industries PLC に譲渡、及び同第WO93/21184号、同第WO93/21183号、同
第WO93/24486号、同第WO94/03451号、同第WO94/14803号、同第WO94/14804号及び
同第WO94/14805号、Zeneca Ltd.に譲渡は、全てキヌクリジニル含有スクアレン
シンターゼインヒビターに関する。
発明の要約
本発明は、スクアレンシンターゼ阻害特性を示す新規なポリアリールカルバモ
イルアザ及びカルバモイルアルカン二酸の化合物に関する。
更に詳細には、本発明は、ビスアリール及び/又はヘテロアリールアルキル又
はシクロアルキルカルバモイルアザ及びカルバモイルアルカン二酸として記載さ
れる化学化合物の種類を含む。本発明の化合物又はその薬学的に許容しうる塩は
、下記の一般式Iによって記載される。
式中、AはO、S、NR、SO、SO2又は価標であり;
Bは(CRR)1-2、O、S、NR、SO、SO2、RC=CR、C≡C、O=C又
は価標であり;
Wは、価標、(CRR)h又はNRであり;
Pは独立して水素又はアルキルであり;
R′及びR″は独立して水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、ハロ
アルキル又はフェニルであり;
R′とR″は共に二重結合を形成することができ;
R1及びR2は独立して水素、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、ハロア
ルキル又はフェニルであり;
R3、R4、R5及びR6は独立して水素又はアルキルであり;
R7はH、NRR又はOHであり、Wが(CRR)hの場合、R7はOHであり;
R3、R4、R5、R6又はR7の1つはOHであり;
Alkはビ又はトリカルボシクロアルカンであり;
ArI及びArIIは独立してモノ又はジアリール又はヘテロアリールであり;
a及びbは独立して0〜3であり;
a+bは0〜4であり;
dは0〜3であり;
a+b+dは1〜3であり;
eは0〜3であり;
fは0〜2であり;
gは0〜2であり;
hは1〜2であり;
m及びnは独立して0〜2であり;
xは1〜6であり;
yは0〜2であり;
x+yは3〜6である;及び
その立体異性体、エナンチオマー、ジアステレオ異性体及びラセミ混合物。
図面の説明
図1は、コレステロールの生合成経路の概略図である。
詳細な説明及び好適実施態様
上記及び本開示全体に用いられる下記の用語は、特にことわらないかぎり、下
記の意味をもつことが理解される。
“アリール”は、単環又は2環式炭素環又は複素環芳香族環を意味する。
“モノアリール又はヘテロアリール”は、単環式炭素環又は複素環芳香族環を
意味する。好ましい環は、置換又は無置換ピロール、チオフェン、フラン、イミ
ダゾール、ピラゾール、1,2,4−トリアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミ
ジン、ピリダジン、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソキサゾー
ル、s−トリアジン及びベンゼンである。好ましい基としては、フェニル、ピリ
ジル、チエニル、ピリジニル、フリル及びピリミジニルが挙げられる。
“ジアリール又はヘテロアリール”は、2つの縮合炭素環及び/又は複素環芳
香族環から構成される二環式環系を意味する。好ましい二環式環としては、置換
及び無置換インデン、イソインデン、ベンゾフラン、ジヒドロベンゾフラン、ベ
ンゾチオフェン、インドール、1H−インダゾール、インドリン、アズレン、テ
トラヒドロアズレン、ベンゾピラゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾキサゾー
ル、ベンゾチアゾール、1,3−ベンゾジオキソール、1,4−ベンゾジオキサン
、プリン、ナフタレン、テトラリン、クマリン、クロモン、クロメン、1,2−
ジヒドロベンゾチオピラン、テトラヒドロベンゾチオピラン、キノリン、イソキ
ノリン、キナゾリン、ピリド[3,4−b]ピリジン、及び1,4−ベンズイソキ
サジンが挙げられる。好ましい基としては、ナフチル、ベンゾキサゾリル、イン
ドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、キノリニル及びベンゾチアゾリルが
挙げられる。
“アルキル”は、分技鎖又は直鎖飽和脂肪族炭化水素を意味する。好ましいア
ルキルは、炭素原子約1〜約6個を有する“低級アルキル”である。アルキルの
例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、アミル及びヘキシルが挙げられる。
“アラルキル”は、炭素原子約1〜6個を有するアルキル基に結合したアリー
ル基を意味する。好ましい“アラルキル”基は、ベンジル及びフェネチルである
。
“アルコキシ”は、アルキル−O−基を意味する。
“アリールオキシ”は、アリール−O−基を意味する。
“ハロ”は、ハロゲンを意味する。好ましいハロゲンとしては、塩素、臭素及
びフッ素が挙げられる。
好ましいハロアルキル基は、モノ、ジ又はトリフルオロメチルである。
本発明の更に好ましい化合物は、下記式IIa〜Vbによって記載される。
本発明の最も好ましい化合物は、下記式VI〜VIIIによって記載される。
式中、ArIIはフェニル、ナフチル、キノリニル、ベンゾキサゾリル又はベン
ズチアゾリルである。
下記式IX〜XIIIによって記載される化合物が特に重要である。
本発明の特有の実施態様としては、下記式XIVの化合物:
及び特に下記式XVの化合物:
が含まれる。
本発明の化合物は、下記の一般法によって調製される。
一般的には、第1工程(A1)は、アミド結合の合成と同様に縮合試薬条件下
にジアルキルクエン酸塩と親油性アミンとのカップリングを含む。第一又は第二
アミン出発物質は、市販のものである場合があるが、たいていは本明細書又は同
時係属出願第08/065,966号、同第08/083,117号及び同PCT/US93/12638号に記載さ
れた方法で調製される。ジアルキルクエン酸塩は、クエン酸トリエステルから1
当量の強塩基で処理することにより調製され、次に、その一酸がクロマトグラフ
ィーで単離される。
ジカルボキシブタノイル誘導体は、出発アミンを1当量の1−(3−ジメチル
アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)のようなジアル
キルクエン酸、0.5〜1.0当量のヒドロキシベンズトリアゾール(HOBT)
及び2当量のトリエチルエチルアミンのような第3アミンで極性非プロトン性溶
媒、
好ましくはテトラヒドロフラン(THF)中アルゴン下室温で処理することによ
り調製される。反応は、多くの標準抽出法のいずれかによって処理される。例え
ば、反応混合液を濃縮乾固し、塩化メチレンのような極性溶媒で希釈する。塩基
性抽出処理に続いてフラッシュクロマトグラフィー処理して純粋な生成物を得る
。また、反応混合液を酢酸エチルで希釈し、希塩酸及び飽和重炭酸塩で順次洗浄
し、上記のようにクロマトグラフィー処理する。
ジカルボン酸は、一般的には、ジエチルエステルから工程B1に示されるよう
に標準加水分解条件によって得られる。エタノール又はエタノール/THF中ジ
エステルの溶液を、10N 水酸化ナトリウムのような無機強塩基、好ましくは3
〜4モル当量でアルゴン下室温で一晩処理する。(数時間後に沈殿が生じる場合
には、数mlの水を溶液が再び均一になるまで反応混合液に加える)。合計24〜
48時間攪拌した後、沈殿が生じることがある。その場合には、反応混合液を更
に濃縮して固形物を集め、冷エタノール及び/又はジエチルエーテルで洗浄し、
生成物を二ナトリウム塩として単離する。
また、固形物を水に溶解し、pH<4の酸性にする。固形物が形成される場合
には、ろ過し、水で数回洗浄した後に減圧下で乾燥して遊離二酸を得る。場合に
よっては生成物は高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて更に精製さ
れる。遊離酸が水溶性である場合には、その水溶液を濃縮し、生成物をHPLC
で単離する。
一般的には、尿素は、工程A2に示されるように標準カップリング法により調
製される。有機溶媒、好ましくは塩化メチレン(CH2Cl2)中アミンの溶液を
ホスゲン又はその等価物、好ましくはトリホスゲン(1/3当量)及び過剰量の
第三アミン、好ましくは3.5倍過剰量のトリエチルアミンでアルゴン下室温で
数時間、好ましくは5時間処理する。引き続き、反応混合液を1当量の2−アミ
ノブタン二酸ジメチルエステルで処理する。塩酸塩が用いられる場合には、わず
かに過剰量の第三アミン、好ましくは1.1倍過剰量のトリエチルアミンが添加
される。反応混合液を30〜40℃、好ましくは40℃まで一晩加熱する。抽出
処理に続いてフラッシュクロマトグラフィー処理して生成物を得る。
尿素誘導体は、一般的には、ジエステル(工程B2)を過剰量の水酸化リチウ
ム水和物のような無機強塩基、好ましくは10当量でTHF/メタノール/水(
3:1:1v/v/v)中室温で一晩処理することにより得られる。反応混合液をほぼ
蒸発乾固した後に熱湯に溶解する。水溶液をジエチルエーテルのような有機溶媒
で洗浄した後にpH約1〜3、好ましくは2になるまで濃HClで酸性にする。
白色固形物が沈殿したときに懸濁液を冷蔵庫に約30分間入れる。固形物を集め
、真空ポンプで乾燥する。生成物が沈殿しない場合には、減圧下で水を除去し、
生成物をHPLCで単離する。
本発明のある化合物は、少なくとも1個の不斉炭素原子をもつことができる。
更に、本発明のある化合物は、シス又はトランス配置で存在することができる。
結果として、本発明の化合物は、ラセミ混合物、ジアステレオ異性体混合物或い
は個々のエナンチオマーとして得られる。2又は3個の不斉中心が存在する場合
、生成物は2又は4個のジアステレオマーの混合物として存在することができる
。本発明の範囲内の他の化合物が多くの立体中心をもつことが理解されることは
当然のことである。一般的には、x個の立体中心を有する化合物は、最大2x個
の立体異性体をもつことができる。従って、例えば、3個の立体中心を有する化
合物は最高8個の立体異性体を生じ、4個有するものは16個生じる。生成物は
、異性体の混合物として合成され、クロマトグラフィー又は分別結晶のような慣
用の手法により所望の異性体が分離され、各ジアステレオマーが分割される。一
方、所望の形の中間体を用いて既知の立体特異的処理により合成が行われ、所望
の立体特異性を得ることがもたらされる。一般的には、本発明の化合物は、ある
数の立体中心に対して最大数の立体異性体より少ない立体異性体の混合物として
調製される。
シス及びトランス異性体のクロマトグラフィーによる分離に対する参考文献は
、W.K.Chan ら,J.Am.Chem.Soc.96,3642(1974)に見られる。
本発明の範囲は、存在することができる種々の異性体だけでなく形成される異
性体の種々の混合物も包含することは理解されるべきである。
本発明の化合物及びその出発物質の分割は、既知の手順で行われる。4巻の概
論 Optical Resolution Procedures for Chemical Compounds: Optical Resolut
ion Information Center,マンハッタンカレッジ,ニューヨーク州リバー
デイルが参考として引用される。かかる手順は、本発明の実施に有効である。更
に有用な参考文献は、Enantiomers,Racemates and Resolutions: Jean Jacques
,Andre Collet & Samuel H.Wilen; John Wiley & Sons,Inc.,ニューヨーク,
1981である。根本的には、化合物の分割はジアステレオマーの物理的性質の差に
よる。エナンチオマー的に純粋な部分の結合によりラセミ化合物のジアステレオ
マーの混合物へ転換すると分別結晶、蒸留又はクロマトグラフィーで分離可能な
形が生じる。
本化合物は、塩基性アミノ官能基が存在する場合には酸を用いて塩を形成し、
酸官能基、即ち、カルボキシルが存在する場合には塩基を用いて塩を形成する。
かかる塩は、全て新規な生成物の単離及び/又は精製において有用である。酸及
び塩基との双方の薬学的に許容しうる塩は特に有効である。適切な酸としては、
例えば、薬学的に許容しうる塩酸、シュウ酸、硫酸、硝酸、ベンゼンスルホン酸
、トルエンスルホン酸、酢酸、マレイン酸、酒石酸等が挙げられる。医薬用の塩
基性塩は、Na、K、Ca及びMg塩である。
新規な本化合物についての種々の置換基は、置換又は変換反応の既知の方法に
よって出発化合物に存在するか、中間体のいずれかに付加されるか、最終生成物
の形成後に付加される。置換基自体が反応性である場合には、当該技術において
既知の手法に従って置換基が保護される。当該技術において既知の種々の保護基
が用いられる。多くのそれらの可能な基の例は、“Protective Groups in Organ
ic Synthesis”,T.W.Green,John Wiley & Sons,1981 に見られる。例えば、
ニトロ基はニトロ化によって付加され、そのニトロ基は還元によって他の基、例
えば、還元によってアミノ基、及びそのアミノ基のジアゾ化及びそのジアゾ基の
置換によってハロに変換される。アシル基は、フリーデル・クラフツのアシル化
によって付加される。次に、アシル基は、ボルフ・キシュナーの還元及びクレメ
ンゼンの還元を含む種々の方法によって対応するアルキル基に変換される。アミ
ノ基は、アルキル化されてモノ及びジアルキルアミノ基を形成し、メルカプト及
びヒドロキシ基はアルキル化されて対応するエーテルを形成する。第一アルコー
ルは、当該技術において既知の酸化剤によって酸化されてカルボン酸又はアルデ
ヒドを形成し、第二アルコールは、酸化されてケトンを形成する。即ち、置換
又は改変反応は、出発物質、中間体、又は最終生成物の分子全体に種々の置換基
を与えるために用いられる。
本発明の化合物は常に存在する特定の置換基を有するので、各置換基の導入が
、関係する個々の置換基及びその形成に必要な化学に左右されることは当然のこ
とである。従って、第1置換基が第2置換基を形成する場合に化学反応によって
どのように影響されるかを考慮するには、当業者によく知られた手法が必要であ
る。これは、関係する環に更に左右される。
本発明の化合物の調製に用いられる出発アミン、試薬及び保護クエン酸塩(3
−ヒドロキシ−3,4−ビス(エトキシカルボニル)ブタン酸)は、下記の代表
的な調製によって得られる。調製1 3−ヒドロキシ−3,4−ビス(エトキシカルボニル)ブタン酸
エタノール及び水(30ml)中クエン酸トリエチル(34.1g、123ミリ
モル)の溶液を、水酸化ナトリウム(3.70g、92.6ミリモル)で処理し、
アルゴン下室温で4.5時間攪拌する。その反応混合液を回転蒸発器で濃縮した
後に水(50ml)で希釈する。2N HClを用いてpH約1に調整する。次に、
水溶液を過剰量のクロロホルム(4×150ml)で抽出する。合わせた有機層を
乾燥(MgSO4)し、ろ過し、濃縮して粗油状物を得る。フラッシュクロマトグ
ラフィー(5%MeOH/CH2Cl2〜1%AcOH/5%MeOH/CH2Cl2
)で精製して8.72gの生成物(38%)をラセミ体として得る。1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.26(t,3H,J = 9 Hz),1.31(t,3H,J = 3 Hz),2.
88(m,4H),4.16(q,2H,J = 2 Hz),4.30(q,2H,調製2 3−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルオキシ]ピペリジン
3−ヒドロキシピペリジン塩酸塩(2.5g、18.2ミリモル)を、無水塩化
メチレン(50ml)中ジ−t−ブチルジカーボネート(4.16g、19.06ミ
リモル)及び4−メチルモルホリン(4.2ml、38.2ミリモル)で室温で一晩
処理する。反応混合液を塩化メチレン(250ml)で希釈し、5%塩酸及び重炭
酸塩飽和溶液で洗浄する。有機層を乾燥(Na2SO4)し、濃縮し、精製せずに
用いる。
このように得られたN−tert−ブトキシカルボニル−3−ヒドロキシピペ
リジン(0.923g、4.6ミリモル)の一部を無水テトラヒドロフラン(75
ml)に溶解し、無水ヘキサン(2×)で予め洗浄した水素化ナトリウム(0.2
75g、60%、6.88ミリモル)で処理する。得られた懸濁液を室温で1時
間攪拌した後に4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルブロミド(1.3
2g、4.6ミリモル)で処理し、触媒量の臭化テトラブチルアンモニウム(0.
05g)で処理する。攪拌を室温で20時間続け、反応液を水性塩化アンモニウ
ムで急冷する。反応混合液を塩化メチレン(250ml)で希釈し、分離する。水
層を酢酸エチルで洗浄し、有機分を合わせ、濃縮する。残留物をクロマトグラフ
ィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)処理して中間体カルバメートを得る(1.
0g)。
そのカルバメート(0.52g、1.27ミリモル)の一部を無水塩化メチレン
(10ml)中10%トリフルオロ酢酸の溶液に溶解する。その溶液を室温で一晩
攪拌し、エーテルで希釈し、約15mlまで濃縮する。沈殿した固形物を標記化合
物のトリフロ酢酸塩として集める(0.50g、51%2工程)。
MS(El +イオン)m/z 408 M+ 1
H NMR(CDCl3,300MHz): δ 1.7-2.0(m,3H),2.03-2.20(m,1H),3.2(m,3H),
3.25(m,1H),3.7(m,1H),4.65(s,2H),7.35(m,2H),7.5(d,2H,J = 7.9 Hz
),7.58(m,1H),7.77(m,1H),8.25(d,2H)。
調製2と同様の方法で下記のアミンを調製する。調製3 3−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルオキシメチル]ピペリジン 1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.19(1H,m),1.68(1H,m),1.63-1.65(4H,m),2.41
(1H,m),2.58(1H,m),3.01(1H,m),3.19(1H,m),3.36(2H,m),4.57(2H,s)
,7.36(2H,m),7.48(2H,d,J = 8.1 Hz),7.59(1H,m),7.78(1H,m),8.24(2
H,d,J = 8.1 Hz)。
C20H22N2O2・1.00H2O の分析 計算値: C,70.57; H,7.11; N,8.23。
実測値: C,70.60; H,6.58; N,8.23。調製4 3−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルオキシメチル]ピロリジン 1
H NMR(300MHz,CDCl3)δ 1.93(3H,m),2.88(2H,m),3.12(2H,m),4.15(1H,
m),4.56(2H,br s),7.36(2H,m),7.50(2H,J = 8.1 Hz),7.59(1H,m),7.78
(1H,m),8.24(2H,br d,J = 8.1 Hz)。
C18H18N2O2・0.55H2O の分析 計算値: C,71.05; H,6.33; N,9.21。
実測値: C,71.03; H,6.25; N,9.07。調製5 2−(S)−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルオキシメチル]ピ ロリジン
40mlの1,2−ジクロロエタン中3.00g(18.1ミリモル)のL−プロ
リンメチルエステル塩酸塩、5.05g(18.1ミリモル)の塩化トリチル及び
10mlのトリエチルアミンの溶液を22℃で攪拌する。数分後、密集した沈殿が
析出し始める。20mlの1,2−ジクロロエタンを更に添加し、混合液を60℃
まで加熱し、3時間攪拌する。その反応混合液を水(100ml)とCH2Cl2(
100ml)に分配する。有機層を飽和NaHCO3(50ml)で洗浄し、乾燥(Mg
SO4)し、蒸発する。残留物をヘキサン/EtOAcから再結晶して5.76g
の1−トリチルピロリジン−2−カルボン酸メチルエステルを白色結晶性固形物
として得、これを次の工程で直接用いる。
50mlのジエチルエーテル中5.00g(13.4ミリモル)の上記エステルの
溶液を、10mlのエーテル中0.509g(13.4ミリモル)の固体水素化アル
ミニウムリチウムの混合液に窒素下で攪拌しつつ滴下する。混合液を弱く還流し
、エーテル中水素化アルミニウムリチウムの6.7ml(6.7ミリモル)の1M 溶
液を更に注射器で注入する。2時間還流した後、反応液を22℃まで冷却し、1
0mlのメタノールで急冷する。その混合液を100mlの0.5M NaOHと50m
lのエーテルに分配し、25分間激しく攪拌し、ろ過する。エーテル層を分離し
、食塩水(30ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発して4.20gの(1−
トリチルピロリジン−2−イル)メタノールを白色発泡体として得る。調製2に
記載された方法により、この物質を用いて標記化合物を調製し、酢酸エチル/ヘ
キサンから再結晶する。1
H NMR(300MHz,遊離塩基,CDCl3)δ 1.79(1H,m),2.01(3H,m),3.22(2H,t,
J = 7.1 Hz),3.67(2H,m),3.81(1H,m),5.56(1H,d,J = 12.4 Hz),5.61(1H
,d,J = 12.4 Hz),7.33(2H,m),7.44(2H,d,J = 8.3 Hz),7.56(1H,m),7.
75(1H,m),8.18(2H,d,J = 8.3Hz),9.10(1H,br s)。
C19H20N2O2・HCl の分析 計算値: C,66.18; H,6.14; N,8.12。
実測値: C,66.32; H,6.18; N,8.02。調製6 6−α−(4−スチリルフェニル)シクロヘキサ−4−エニル−β−アミン
4−スチルベンカルボキシアルデヒド(10.4g、0.05モル)、β−アラ
ニン(0.44g、0.005ミリモル)、ニトロメタン(4.6g、0.075ミ
リモル)及びエタノールを合わせ、10時間加熱還流する。その反応混合液をろ
過し、黄色固形物をエタノールから再結晶して4−(2−ニトロビニル)スチル
ベン(9.2g、73%)を得る。
C31H35NO7・0.425H2Oの分析 計算値: C,76.49; H,5.18; N,5.58。
実測値: C,75.89; H,5.27; N,5.94。
トルエン(12ml)中中間体4−(2−ニトロビニル)スチルベン(5g、1
9.9ミリモル)及び過剰量のブタジエン(12ml)を封管内で140℃まで2
0時間加熱する。冷却時に生じた黄色の固形物をろ過し、エタノールから再結晶
して3.38gの2−α−ニトロ−1−β−(4−スチリルフェニル)シクロヘ
キサ−4−エン(56%)を得る。
MS(El +イオン)m/z 305 M+
C31H35NO7・0.425H2Oの分析 計算値: C,78.66; H,6.27; N,4.59。
実測値: C,78.22; H,6.38; N,4.46。
水(77ml)中酢酸ニッケル(II)4水和物(1.91g、7.6ミリモル)
を0.1M 水性NaOH中水素化ホウ素ナトリウム(0.579g、15.0ミリ
モル)の溶液で2回に分けて処理する。ガスの発生が終わった後、粒状懸濁液を
遠心分離し、上澄み液を傾瀉する。ホウ酸ニッケルを蒸留水で蒸留し、遠心分離
して洗液を除去する。この工程を更に水を用いて2回繰り返した後にエタノール
、最後にイソプロパノールで洗浄する。
ホウ酸ニッケル(1.75g、ミリモル)の一部を、イソプロパノール(60
ml)中2−α−ニトロ−1−β−(4−スチリルフェニル)シクロヘキサ−4−
エン(0.9g、2.97ミリモル)にアルゴン下で加える。その混合液を加熱還
流し、イソプロパノール(15ml)中ヒドラジン水和物(0.66g、13.4ミ
リモル)で20分かけて滴下処理する。添加中反応をTLC(20%EtOAc
/ヘキサン)でモニターし、出発物質が全て使用されるとすぐに室温に冷却する
。その反応混合液を‘ハイフロ’でろ過し、濃縮乾固する。残留物をフラッシュ
クロマトグラフィー(シリカゲルで4%MeOH/CH2Cl2)で精製して標記
化合物を得る(0.47g、60%)。
MS(El +イオン)m/z 275 M+ 1
H NMR(300MHz,CDCl3): δ 2.0(m,1H),2.25-2.4(m,3H),2.6(m,1H),3.2(m
,1H),5.75(bs,2H),7.1(s,2H),7.28(m,3H),7.38(m,2H),7.5(m,4H)。調製7 3−ヒドロキシ−3−(4−ナフト−2−イルフェニル)ピペリジン
2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン(9.29g、32.8ミリモル)を、
アルゴン下丸底フラスコに入れ、無水THF(150ml)に溶解する。その溶液
をドライアイス/アセトン中で攪拌しながら−78℃に冷却する。n−ブチルリ
チウム(2.0M、18.0ml)の溶液を滴下し、15分後に20mlのTHF中1−
ベンジル−3−ピペリドン(8.14g、36.08ミリモル)を激しく攪拌しな
がら滴下する。30分後、その溶液を室温に温め、飽和塩化アンモニウム(10
ml)で急冷する。その混合液を酢酸エチル(500ml)で希釈し、水及び食塩水
で洗浄する。有機層をMgSO4で乾燥し、回転蒸発器で濃縮する。粗物質を溶
離液としてヘキサン中30%酢酸エチルを用いてシリカゲルフラッシュクロマト
グラフィーで精製して6.91g(48%)の1−ベンジル−3−ヒドロキシ−
3−(4−ナフト−2−イルフェニル)ピペリジンを白色固形物として得る。
この中間体(393mg、1.0ミリモル)をエタノール(50ml)及び水(2
0ml)に溶解し、50mgの Degussa型パラジウム/炭素(10%)を加える。そ
の物質をパーハイドロジェネーターに55 psiで一晩入れる。得られた懸濁液を
セライトでろ過し、回転蒸発器で濃縮する。その物質を溶離液として1%トリエ
チルアミンを含む塩化メチレン中10%メタノールを用いてフラッシュカラムク
ロ
マトグラフィーで精製して0.118g(39%)の3−ヒドロキシ−3−(4
−ナフト−2−イルフェニル)ピペリジンを薄黄色固形物として得る。
MS(El +イオン)m/z 303 M+ 1
H NMR 300 MHz(CDCl3)δ 1.67(m,1H),1.89(m,1H),2.10(m,1H),2.79(m,2
H),2.94(m,1H),3.06(m,1H),3.18(m,1H),7.08(m,2H),7.38(m,2H),7.6
5-7.42(m,2H),7.76(d,J = 12 Hz,2H),7.89(m,2H),8.08(s,1H)。
調製7と同様の方法で下記の化合物を調製する。調製8 3−ヒドロキシ−3−[(4−ベンゾキサゾ−2−イル)フェニル]ピペリジン
MS(El +イオン)m/z 295 M+
C18H18N2O2・0.275H2Oの分析 計算値: C 72.24,H 6.25,N 9.36。
実測値: C 72.29,H 6.22,N 9.34。調製9 3−ヒドロキシ−3−[(4−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−6− イル)フェニル]ピペリジン
MS(El +イオン)m/z 311 M+ 調製10 3−ヒドロキシ−3−[4−(2−メトキシキノリン−6−イル)フェニル]ピ ペリジン
MS(El +イオン)m/z 334 M+
C21H22N2O2・H2O の分析 計算値: C 72.68,H 6.80,N 8.07。
実測値: C 72.65,H 6.77,N 8.19。調製11 3−ヒドロキシ−3−[4−(3−メトキシフェニル)フェニル]ピペリジン
MS(El +イオン)m/z 283 M+ 1
H NMR(300 MHz,CDCl3)δ 1.65(m,1H),1.85(m,3H),2.6(m,1H),2.9(bs,2
H),3.05(m,1H),3.85(s,3H),4.76(bs,1H),6.88(m,1H),7.25(m,3H),7.
35(m,1H),7.55(bs,4H)。調製12 3−ヒドロキシ−3−(ビフェン−4−イル)ピペリジン
MS(El +イオン)m/z 253 M+
C17H19NO・ HCl・0.2H2Oの分析 計算値: C 69.59,H 7.01,N 4.77。
実測値: C 69.60,H 6.88,N 4.76。調製13 3−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヒドロキシナフト−6−イル)フェニル]ピ ペリジン
調製7に記載された方法により、4−(2−tert−ブチルトリメチルシリ
ルオキシナフタレン−6−イル)フェニルブロミドから3−ヒドロキシ−3−[
4−(2−tert−ブチルトリメチルシリルオキシナフタレン−6−イル)フ
ェニル]ピペリジンを調製する。その物質(0.98g、2.4ミリモル)を無水
テトラヒドロフラン(40ml)に懸濁し、フッ化テトラブチルアンモニウム(2.
2ml、1M)の溶液で滴下処理する。その反応混合液を室温で48時間攪拌し、塩
化メチレン(250ml)で希釈し、約5%炭酸カリウムを含有する塩化ナトリウ
ム飽和溶液で洗浄する。生じた沈殿の固形物を集め、酢酸エチル、少量のアセト
ン及びジエチルエーテルで順次洗浄して標記生成物を得る(0.6g、95%)
。
MS(El +イオン)m/z 320(M+H)+ 調製14 3−ヒドロキシ−3−(4−(2−ヒドロキシキノリン−6−イル)フェニル) ピペリジン
調製7に記載された方法により、6−(4−ブロモフェニル)−2−メトキシ
キノリンから1−ベンジル−3−ヒドロキシ−3(4−(2−メトキシキノリン
−6−イル)フェニル)ピペリジンを調製する。その物質(0.20g、0.47
1ミリモル)をクロロホルム(5ml)、ピリジン(0.02ml、0.075ミリモ
ル)及びヨウ化トリメチルシリル(0.107ml、0.754ミリモル)と共に窒
素下で封管に入れる。その混合液を油浴中55℃まで15時間攪拌しながら徐々
に加熱する。その封管を0℃まで冷却し、開放し、内容物をメタノール(50ml
)で希釈する。その溶液を濃縮乾固し、粗残留物を塩化メチレン中10%メタノ
ールを
用いてフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して1−ベンジル−3−ヒド
ロキシ−3−(4−(2−ヒドロキシキノリン−6−イル)フェニル)ピペリジ
ンを黄色固形物として得る(0.1g、51%)。その脱ベンジル化を調製1の
ように行って3−ヒドロキシ−3−(4−(2−ヒドロキシキノリン−6−イル
)フェニル)ピペリジンを得る。
MS(FAB+イオン)m/z 321(M+H)+ 1
H NMR(300 MHz,DMSO-d6)δ 1.24(m,1H),1.58(m,1H),1.73(m,1H),1.97(
m,1H),2.78(m,4H),3.35(d,2H,J = 15 Hz),5.38(m,1H),6.52(d,1H,J
= 9 Hz),7.36(d,1H,J = 9 Hz),7.65(m,4H),7.83(d,1H,J = 9 Hz),7.95
(d,2H,J = 15 Hz)。調製15 2−メチル−2−(4−ナフト−2−イルフェニル)モルホリン
4−ブロモアセトフェニノン(20.0g、100ミリモル)を、ヨウ化亜鉛
(1.6g、5ミリモル)及びシアン化トリメチルシリル(20ml、150ミリ
モル)と共にアルゴン下でフラスコに入れる。その混合液を48時間攪拌し、濃
縮乾固する。次に、その物質を Clark J.Hetero.Chem.20,1393(1983)の手
順により処理して2−(4−ブロモフェニル)−2−メチルモルホリンを得る。
その物質(2.17g、8.51ミリモル)を塩化メチレン(25ml)に溶解し、
トリエチルアミン(2.37ml、17ミリモル)及びBoc無水物(1.95g、
8.93ミリモル)で処理する。その溶液を25℃で3時間攪拌し、濃縮乾固す
る。溶離液としてヘキサン中10%酢酸エチルを用いてフラシュクロマトグラフ
ィー処理して2.4gのN−tert−ブトキシカルボニル−2−(4−ブロモ
フェニル)−2−メチルモルホリンを得る。
ナフト−2−イルトリメチルスタナン(0.617g、1.8ミリモル、調製2
0)をDMF(6ml)に溶解し、上記のアリールブロミド(0.630g、1.8
ミリモル)及びテトラキストリフェニルホスフィンPd(0)(0.102g、0.
09ミリモル)を加える。その混合液を90℃に加熱し、アルゴン下で4時間攪
拌する。室温に冷却した後、その溶液を24時間更に攪拌した後に10%水酸化
アンモニウム(30ml)及び塩化メチレン(50ml)に注入する。有機層を分離
し、水で
3回、次に、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)する。濃縮後、その物質を溶離
液としてヘキサン中10%酢酸エチルを用いてフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーで精製して0.224gの橙色油状物を得る。その油状物を塩化メチレン(
5ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2ml)を少しずつ加える。その溶液を合計
48時間攪拌し、塩化メチレン(50ml)及び飽和重炭酸ナトリウム(10ml)
で希釈する。有機層を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮する。
塩化メチレン中3%メタノールを用いてフラッシュカラムクロマトグラフィーで
精製して0.098gの2−メチル−2−(4−ナフト−2−イルフェニル)モ
ルホリン(18%)を得る。1
H NMR(300 MHz,CDCl3)δ 1.34(s,3H),2.77(m,1H),3.02(m,2H),3.57(d
,1H,J = 12Hz),3.70(m,2H),7.49(m,1H),7.55(d,3H,J = 8.5 Hz),7.76
(d,3H),7.91(m,3H),8.05(s,1H)。調製16 4−[3−(4−ナフト−2−イルフェニル)]−1,2,5,6−テトラヒドロピリ ジン
3−ヒドロキシ−3−(4−ナフト−2−イルフェニル)ピペリジン(0.1
0g、0.33ミリモル)をアルゴン下でフラスコに入れる。濃縮したHBr(
5ml)を加え、水冷却還流コンデンサーを取り付ける。その溶液を攪拌しながら
15時間加熱還流する。室温に冷却した後、混合液を水で希釈し、NaHCO3
飽和溶液でpH8に調整する。その溶液を酢酸エチル(200ml)及び塩化メチ
レン(200ml)で抽出する。有機層を合わせ、乾燥(MgSO4)し、濃縮する
。その物質を1%トリエチルアミンを含有する塩化メチレン中10%メタノール
を用いてフラッシュクロマトグラフィーで精製して0.046g(49%)の4
−[3−(4−ナフタレン−2−イルフェニル)]−1,2,5,6−テトラヒドロピ
リジンを白色固形物として得る。
MS(El +イオン)m/z 285 M+ 1
H NMR(300 MHz,CD3OD)δ 2.37(m,2H),3.04(m,2H),3.76(m,2H),6.43(m
,1H),7.49(m,4H),7.76(m,3H),7.91(m,3H),8.10(s,1H)。
調製16と同様の方法で下記の化合物を調製する。調製17 3−[4−(2−メトキシキノリン−6−イル)フェニル]−1,2,5,6−テ トラヒドロピリジン
MS(El +イオン)m/z 316 M+ 1
H NMR(300 MHz,CDCl3)δ 2.33(s,2H),2.56(m,2H),3.30(m,2H),4.01(b
rs,1H),4.09(s,3H),6.31(m,1H),6.92(d,1H),7.16(d,1H,J = 6 Hz),7
.40(d,1H),7.65(d,1H,J = 8.2 Hz),7.76(d,1H,J = 7.8 Hz),7.88(m,1H
),8.00(d,1H,J = 8.8 Hz)。調製18 2−[4−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)フェニル]ベン ゾキサゾール
15mlの無水トルエン中3−ヒドロキシ−3−(4−ベンゾキサゾ−2−イル
フェニル)ピペリジン(0.50g、1.7ミリモル)及びp−トルエンスルホン
酸の溶液を加熱してトルエンを除去する。得られた残留物を160℃まで0.5
時間加熱する。その反応混合液を室温に冷却し、塩化メチレンに溶解し、1N N
aOH溶液で洗浄する。有機層をNa2SO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、5〜1
0%勾配CH3OH/CH2Cl2でクロマトグラフィー処理して2−[4−(1,
2,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)フェニル]ベンゾキサゾール(0
.376g、80%)を黄色固形物として得る。
MS(El +イオン)m/z 276 M+
C18H16N2O・HCl・0.125H2Oの分析 計算値: C 68.62,H 5.52,N 8.89
実測値: C 68.39,H 5.42,N 8.76。調製19 1−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)プロパン−2−オール
アセトフェノン(20.0g、0.1ミリモル)、シアン化トリメチルシリル(
20ml、0.151ミリモル)及びヨウ化亜鉛(1.6g、5ミリモル)を合わせ
、アルゴン下で48時間攪拌する。その反応液を濃縮し、残留物を精製せずに用
いる。
上で得られた粗2−(4−ブロモフェニル)−2−トリメチルシリルオキシプ
ロパノールニトリルを、THF中水素化アルミニウムリチウム(0.176モル
)の1.0M 溶液にアルゴン下室温で加える。その反応液を1時間攪拌した後に
0℃に冷却し、水、次に、10%NaOH溶液を徐々に滴下して急冷する。その
混合液をCH2Cl2で希釈し、有機相を分離する。水相をCH2Cl2で3回抽出
し、合わせた有機相をNaCl飽和溶液で洗浄し、乾燥し、濃縮乾固する。生成
物をEtOAc/ヘキサンから再結晶して13.8gの1−アミノ−2−(4−
ブロモフェニル)プロパン−2−オール(60%)を得る。調製20 ナフト−2−イルトリメチルスタナン
tert−ブチルリチウム(12.5ml、21.25ミリモル、ヘキサン中1.
7M)を無水ジエチルエーテル(40ml)中2−ブロモナフタレン(2g、9.6
6ミリモル)の攪拌溶液にアルゴン下−78℃で滴下する。その溶液を15分間
攪拌し、ジオキサン(4.63ml、12.55ミリモル)中塩化トリメチルスズの
2.71M 溶液で処理する。不均一混合液を室温に温め、ジエチルエーテル(1
50ml)で希釈し、10%NH4OH溶液(90ml)で5分間処理する。2相を
分離し、有機相を水、次に、食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、濃縮乾固す
る。油状物をフラッシュシリカクロマトグラフィー(ヘキサン)で精製してナフ
チルトリメチルスタナン(2.69g、95.6%)を得る。1
H NMR(300 MHz,CDCl3)δ 0.2(s,9H),6.78(m,3H),6.89(d,J = 7.8 Hz,
1H),7.13(m,2H),7.29(s,1H)。
本発明の化合物は、下記の代表的実施例によって調製される。実施例1 4−[3−ヒドロキシ−3−(4−ナフト−2−イルフェニル)ピペリジン−1 −イルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸
THF又は塩化メチレン(150ml)中3−ヒドロキシ−3−(4−ナフト−
2−イルフェニル)ピペリジン(調製7、1.24g、4.09ミリモル)、3−
ヒドロキシ−3,4−ビス(エトキシカルボニル)ブタン酸(調製1、1.01g
、4.09ミリモル)、EDC(0.785g、4.09ミリモル)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(HOBT、0.055g、2.05ミリモル)及びトリ
エチルア
ミン(570μl 、8.18ミリモル)をアルゴン下で一晩攪拌する。その反応
混合液をCH2Cl2又は酢酸エチルで希釈し、水又は5%水性塩酸、飽和水性重
炭酸ナトリウム、及び食塩水で洗浄する。次に、有機層をMgSO4又はNa2S
O4で乾燥し、ろ過し、濃縮する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(
この場合ヘキサン中60%酢酸エチルを用いる)で精製してジエステル中間体、
エチル4−[3−ヒドロキシ−3−(4−ナフト−2−イルフェニル)ピペリジ
ン−1−イルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−エトキシカルボニルブタノエ
ート(1.63g、75%)を発泡固形物として得る。
C31H35NO7・0.425H2Oの分析 計算値: C 68.79,H 6.68,N 2.59
実測値: C 68.82,H 6.75,N 2.49。
ジエステル中間体(1.63g、3.05ミリモル)をエタノール(50ml)に
溶解し、10N NaOH(641μl 、6.41ミリモル)で処理する。その反
応混合液を室温で48時間攪拌した後に場合によっては50℃まで1時間加熱す
る。反応中に生じる沈殿を集め、水に溶解し、ろ過する。その水溶液に2N HC
lをpH3まで加える。沈殿が生じ、粗生成物をろ過し、水で数回洗浄する。H
PLC(10mm×25cmダイナマックス60A 8 μM C-18カラム)により勾配0〜
100%アセトニトリル/水で50分かけて流速10ml/分で標記化合物(0.
620g、43%)を精製する。
MS(FAB+イオン)m/z 478 M+
実施例1と同様の方法で下記の化合物を調製する。実施例2 4−(N−{2−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルオキシ]エチ ル}−N−{2−(3−フェニルプロポキシ)エチル}カルバモイル)−3−ヒ ドロキシ−3−カルボキシ酪酸
C33H36N2O9・0.25TFA の分析 計算値: C 63.55,H 5.77,N 4.42
実測値: C 63.44,H 5.88,N 4.52。
MS(FAB+イオン)m/z 605(M+H)+ 実施例3 4−[2−メチル−2−(4−ナフタレン−2−イルフェニル)モルホリン−4 −イルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸
調製15の生成物から
C27H27NO7・1.325H2Oの分析 計算値: C 64.68,H 5.96,N 2.79
実測値: C 64.66,H 5.63,N 2.82。
MS(FAB+イオン)m/z 478(M+H)+ 実施例4 4−[N−(2−α−ヒドロキシ−3−α−ベンジルオキシシクロヘキシル)− β−カルバモイル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸
C19H25NO8・1.225H2Oの分析 計算値: C 54.66,H 6.63,N 3.36
実測値: C 54.69,H 6.50,N 3.35。
MS(FAB+イオン)m/z 396(M+H)+ 実施例5 4−[2−α−(4−ベンゾキサゾール−2−イルベンジルオキシ)シクロヘキ シル−β−カルバモイル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシ酪酸
エステルを室温で加水分解するためにエタノール/水(3:1)中固体NaO
H(過剰量)を用いる以外は実施例1に記載されたように標記化合物を調製する
。標記化合物をHPLCで記載されたように精製する。
C26H28N2O8・0.45H2O の分析 計算値: C 61.89,H 5.77,N 5.55
実測値: C 61.91,H 5.75,N 5.44。
MS(FAB+イオン)m/z 497(M+H)+ 実施例6 4−{N−[2−α−ヒドロキシ−3−α−(4−ベンゾキサゾール−2−イル ベンジルオキシ)シクロヘキサ−1−イル]−β−カルバモイル}−3−ヒドロ キシ−3−カルボキシ酪酸
エステルを室温で加水分解するために1N NaOHを用いる以外は実施例1に
記載されたように標記化合物を調製する。完了時に(TLC分析)溶液を酸性に
し、生じた沈殿を集め(ろ過又は遠心分離)、多量の水で洗浄して精製する。
C26H28N2O9・0.72H2O の分析 計算値: C 59.43,H 5.65,N 5.33
実測値: C 59.43,H 5.66,N 5.25。実施例7 (±)−4−[トランス,トランス−N−(3,7,11−トリメチル−2,6,10− ドデカトリエン−1−イル)カルバモイル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシ 酪酸
エステルを加水分解するためにLiOH(10当量)を用いる以外は実施例1
に記載されたように標記化合物を調製する。完了時に(TLC分析)溶液を酸性
にし、酢酸エチルに抽出する。ヘキサンで結晶化したときに生成物を得る。
C21H33NO6の分析 計算値: C 63.78,H 8.41,N 3.54
実測値: C 63.64,H 8.30,N 3.63。実施例8 4−[3−ヒドロキシ−3−(4−(2−ヒドロキシキノリン−6−イル)フェ ニル)ピペリジン−1−イルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブ タン酸二ナトリウム塩
調製14の生成物から上記の方法で4−[3−ヒドロキシ−3−(4−(2−
ヒドロキシキノリン−6−イル)フェニル)ピペリジン−1−イルカルボニル]
−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸ジエチルエステル(75mg、0.1
4ミリモル)を調製し、10N NaOH(55μl 、0.55ミリモル)で処理
する。室温で一晩攪拌した後、水を加えて沈殿を溶解する。得られた溶液を更に
24時間攪拌した後に濃縮する。固形物を集め、熱エタノールで繰り返し洗浄し
た後に水に溶解し、ろ過して残存する不溶性粒子を除去する。水溶液を凍結乾燥
し、生成物(40mg、43%)をナトリウム塩として得る。
C26H24N2O8Na2・ H2O・3NaOH の分析 計算値: C 46.16,H 4.32,N 4.14
実測値: C 46.06,H 4.20,N 3.88。
MS(FAB+イオン)m/z 539(M+H)
実施例8に記載された方法と同様の方法で下記の化合物を調製する。実施例9 4−{2−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルオキシメチル]ピロ リジン−1−イルカルボニル}−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸二ナ トリウム塩
調製5の生成物から。
C25H24N2O8Na2・0.75H2O の分析 計算値: C 55.61,H 4.26,N 5.19
実測値: C 55.60,H 4.68,N 5.04。実施例10 4−{3−ヒドロキシ−3−[4−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシ ン−6−イル)フェニル]ピペリジン−1−イルカルボニル}−3−ヒドロキシ −3−カルボキシブタン酸二ナトリウム塩
調製9の生成物から。
C25H25NO9Na2・1NaOH ・1H2Oの分析 計算値: C 51.11,H 4.80,N 2.38
実測値: C 51.06,H 4.80,N 2.54。
MS(FAB+イオン)m/z 530(M+H)+ 実施例11 4−{3−ヒドロキシ−3−[4−(2−メトキシキノリン−6−イル)フェニ ル]ピペリジン−1−イルカルボニル}−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタ ン酸二ナトリウム塩
調製10の生成物から。
C27H26N2O8Na2・2.425H2Oの分析 計算値: C 54.40,H 5.22,N 4.70
実測値: C 54.39,H 5.01,N 4.40。
MS(FAB+イオン)m/z 509(M+H)+ 実施例12 4−{3−[4−(2−メトキシキノリン−6−イル)フェニル]−1,2,5, 6−テトラヒドロピリジルカルボニル}−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタ ン酸二ナトリウム塩
調製17の生成物から。
MS(FAB+イオン)m/z 535(M+H)+ 実施例13 4−[3−(4−ナフタレン−2−イルフェニル)−1,2,5,6−テトラヒド ロピリジルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸二ナトリウ ム塩
調製16の生成物から。
MS(FAB+イオン)m/z 504(M+H)+ 実施例14 4−{3−[4−(6−ヒドロキシナフト−2−イル)フェニル]−3−ヒドロ キシピペリジン−1−イルカルボニル}−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタ ン酸三ナトリウム塩
中間体ジエステルを加水分解するために1N NaOHを用いる以外は実施例1
に記載されたように標記化合物を調製する。濃縮時に沈殿を集め(ろ過又は遠心
分離)、エタノール(場合によっては熱エタノール)、次にエーテルで繰り返し
洗浄して精製する。生成物を高真空中で乾燥する。
C27H24NO8Na3・2.0H2Oの分析 計算値: C 54.46,H 4.74,N 2.35
実測値: C 54.56,H 4.81,N 2.26。
MS(FAB+イオン)m/z 560(M+H)+
実施例14と同様の方法で下記の化合物を調製する。実施例15 4−[3−(4−(ベンゾキサゾール−2−イル)フェニル)−1,2,5,6− テトラヒドロピリジルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸 二ナトリウム塩
調製18の生成物から。
C24H20N2O7Na2・0.9H2Oの分析 計算値: C 56.45,H 4.30,N 5.49
実測値: C 56.46,H 4.11,N 5.33。
MS(FAB+イオン)m/z 495(M+H)+ 実施例16 4−{N−[2−α−ヒドロキシ−3−α−(4−ベンゾキサチアゾール−2− イルベンジルオキシ)シクロヘキサ−1−イル]−β−カルバモイル}−3−ヒ ドロキシ−3−カルボキシブタン酸二ナトリウム塩
C26H26N2O8SNa2・2.15H2O の分析 計算値: C 51.09,H 5.00,N 4.58
実測値: C 51.08,H 4.90,N 4.51。
MS(FAB+イオン)m/z 573(M+H)+ 実施例17 4−[3−(4−ベンゾキサゾール−2−イルベンジルオキシ)ピペリジン−1 −イルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシペンタン酸二ナトリウム 塩
調製2の生成物から。
C25H24N2O8Na2・1.5H2Oの分析 計算値: C 54.25,H 4.92,N 5.06
実測値: C 54.00,H 4.64,N 4.94。実施例18 4−(N−ビフェン−4−イルカルバモイル)−3−ヒドロキシ−3−カルボキ シブタン酸二ナトリウム塩
C18H15NO6Na2・1.775H2Oの分析 計算値: C 51.56,H 4.46,N 3.34
実測値: C 51.55,H 3.98,N 3.36。
MS(FAB+イオン)m/z 388(M+H)+ 実施例19 4−[3−(4−ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルオキシメチル)ピペリ ジン−1−イルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸二ナト リウム塩
調製3の生成物から。
C26H26N2O8Na2・1.425H2Oの分析 計算値: C 55.16,H 5.14,N 4.95
実測値: C 55.14,H 5.06,N 4.77。実施例20 4−[3−(4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルオキシ)ピロリジン −1−イルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸二ナトリウ ム塩
調製4の生成物から。
C24H22N2O8Na2・1.525H2Oの分析 計算値: C 53.39,H 4.68,N 5.19
実測値: C 53.38,H 4.61,N 5.32。実施例21 4−[3−ヒドロキシ−3−(4−ベンゾキサゾール−2−イルフェニル)ピペ リジン−1−イルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸二ナ トリウム塩
調製8の生成物から。
C24H22N2O8Na2・1.925H2Oの分析 計算値: C 52.69,H 4.76,N 5.12
実測値: C 52.68,H 4.36,N 4.87。
MS(FAB+イオン)m/z 579(M+H)+ 実施例22 3−{N−[1−(4−ベンゾキサゾール−2−イルベンジルオキシ)ブテ−2 −イル]カルバモイル}−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸二ナトリウ ム塩
C24H24N2O8Na2・3.0H2Oの分析 計算値: C 50.71,H 5.32,N 4.93
実測値: C 50.51,H 5.18,N 4.86。
MS(FAB+イオン)m/z 515(M+H)+ 実施例23 3−{N−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジル]カルバモイル}− 3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸二ナトリウム塩
C20H16N2O7Na2・1.35H2O の分析 計算値: C 51.48,H 4.04,N 6.00
実測値: C 51.48,H 3.99,N 5.93。
MS(FAB+イオン)m/z 443(M+H)+ 実施例24 4−[3−ヒドロキシ−2−(3′−メトキシビフェニル−4−−イル)ピペリ ジン−1−イルカルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸二ナト リウム塩
調製11の生成物から。
C24H25NO8Na2・1H2Oの分析 計算値: C 55.49,H 5.24,N 2.70
実測値: C 55.42,H 4.95,N 2.55。
MS(FAB+イオン)m/z 502(M+H)+ 実施例25 4−[3−(ビフェニル−4−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イルカ ルボニル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシブタン酸二ナトリウム塩
調製12の生成物から。
C23H23NO7Na2・1.3H2Oの分析 計算値: C 55.88,H 5.21,N 2.83
実測値: C 55.86,H 5.13,N 2.85。
MS(FAB+イオン)m/z 472(M+H)+ 実施例26A及びB 4−[2−α−(4−スチリルフェニル)シクロヘキサ−4−エニル−β−カル バモイル]−3−ヒドロキシ−3−カルボキシ酪酸ジアステレオマーA及びB
6−α−(4−スチリルフェニル)シクロヘキシル−4−エニル−β−アミン
(調製6)をクエン酸ジエチルに実施例1に記載されたように結合する。得られ
たジエステルをEtOAc/ヘキサンから再結晶して純度が90%より大きいエ
ナンチオマーの第1ジアステレオマー対を得、保持時間の長いジアステレオマー
として確認される(HPLC)。母液を濃縮し、HPLCで精製して結晶化物質
より保持時間の短いエナンチオマーの第2ジアステレオマー対を単離する。
HPLC保持時間の長いジアステレオマーをエタノール/水(3:1)中1N
NaOHで加水分解する。完了時に(TLC分析)溶液を酸性にし、混合液をN
aClで飽和した後にCH2Cl2で抽出する。有機抽出液を濃縮して油状固形物
を得、これをEt2Oで摩砕する。上澄み液を濃縮して4−[2−トランス−(
p−β−スチリルフェニル)シクロヘキシル−4−エニルカルバモイル]−3−
ヒドロキシ−3−カルボキシ酪酸ジアステレオマー26Aを得る。
C26H27NO6・1.4H2Oの分析 計算値: C 65.78,H 6.33,N 2.94
実測値: C 66.16,H 6.80,N 2.94。
MS(FAB+イオン)m/z 450(M+H)+
HPLC保持時間の短いジアステレオマーを上記のように加水分解し、上澄み
液を傾瀉することによりその酸の二ナトリウム塩を単離する。ジイソプロピルエ
ーテルとエタノールの混合液で摩砕して4−[2−トランス−(p−β−スチリ
ルフェニル)シクロヘキシル−4−エニルカルバモイル]−3−ヒドロキシ−3
−カルボキシ酪酸を二ナトリウム塩ジアステレオマー26Bとして得る。
C26H25NO6Na2・2.3H2Oの分析 計算値: C 58.38,H 5.58,N 2.62
実測値: C 57.77,H 5.06,N 2.54。
MS(FAB+イオン)m/z 494(M+H)+ 実施例27 3−(N−{2−α−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルオキシ] シクロヘキシル}−β−カルバモイル)−3−カルボキシブタン酸
アルゴン下、無水CH2Cl2(10ml)中2−α−[4−(ベンゾキサゾール
−2−イル)ベンジルオキシ]シクロヘキシル}−β−アミン(220mg、0.
68ミリモル)の溶液をトリカルボアリル酸(0.131g、0.74ミリモル)、
EDC(0.207g、1.08ミリモル)、HOBT(0.155g、1.15ミ
リモル)及びトリエチルアミン(0.3ml、2.15ミリモル)で処理する。得ら
れた混合液を、室温で一晩攪拌した後に100mlCH2Cl2で希釈し、1N HC
l溶液で抽出する。有機層を分離し、MgSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、H
PLC(10mm×25cmダイナマックス 60A 8μM C-18カラム)で勾配0〜10
0%アセトニトリル/水で50分にわたって流速10ml/分で精製する。凍結乾
燥後、標記生成物(36mg、10%)を得る。
C25H23NO7Na2・0.5H2Oの分析 計算値: C 63.79,H 5.97,N 5.72
実測値: C 63.78,H 6.02,N 6.05。
MS(FAB+イオン)m/z 481(M+H)+ 実施例28 3−ヒドロキシ−3−{N−[2−ヒドロキシ−2−(4−ナフタレン−2−イ ルフェニル)プロピ−2−イル]カルバモイル}ペンタン二酸二ナトリウム塩
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0
.833g、4.34ミリモル)に続いて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和
物(0.66g、4.35ミリモル)、THF(50ml)中3−ヒドロキシ−3,
4
−ビス(エトキシカルボニル)ブタン酸(1.08g、4.35ミリモル)及びト
リエチルアミンをTHF(45ml)中1−アミノ−2−(4−ブロモフェニル)
プロパン−2−オール(調製19、1g、4.35ミリモル)に加える。反応混
合液を周囲温度で18時間攪拌し、CH2Cl2で希釈し、NaHCO3飽和溶液
、次に、NaCl飽和溶液で洗浄する。有機層をMgSO4で乾燥し、濃縮し、
フラッシュクロマトグラフィー(2%MeOH/CH2Cl2)で精製して1−[
2−(4−ブロモフェニル)−2−ヒドロキシプロピル]−3−ヒドロキシ−2
,5−ジオキソピロリジン−3−イル酢酸エチルエステル(0.5g、収率28%)
;MS(FAB +イオン)m/z 414/416(M+H)+及び4−[2−(4−ブロモフェニル)−
2−ヒドロキシプロピルカルバモイル]−3−ヒドロキシ−3−メチル酪酸エチ
ルエステル(0.94g、収率50%);MS(FAB+イオン)m/z 460/462(M+H)+を得
る。
無水DMF中ナフチルトリメチルスタナン(調製20、0.31ミリモル、0.
091g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(15mg、
13ミリモル)、及びエチル1−[2−(4−ブロモフェニル)−2−ヒドロキ
シプロピル]−3−ヒドロキシ−2,5−ジオキソピロリジン−3−イルアセテ
ート(0.12g、0.26ミリモル)を不活性雰囲気下で95℃で3.5時間加
熱する。反応混合液をEtOAcとNaCl飽和溶液に分配する。有機層を別の
NaCl飽和溶液で数回洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮する。残留物をフラ
ッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン、35〜50%)で精製して
エチル1−[2−(4−ナフタレン−2−イルフェニル−2−ヒドロキシプロピ
ル]−3−ヒドロキシ−2,5−ジオキソピロリジン−3−イルアセテート(6
6mg、55%)を得る。
このエステルを実施例14に記載されたように加水分解して標記化合物を得る
(65mg、51%)。
C25H23NO7Na2・1.5H2Oの分析 計算値: C 57.47,H 5.02,N 2.68
実測値: C 57.36,H 5.21,N 2.68。
MS(FAB+イオン)m/z 496(M+H)+ 実施例29 5−{2−α−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジルオキシ]シクロ ヘキサ−1−イル−β−アミノ}−3−カルボキシペンタン酸
15mlのTHF中DMSO(0.25ml、3.5ミリモル)の溶液を−78℃に
冷却し、塩化オキサル(0.27ml、3.1ミリモル)で処理する。10分後、T
HF中2,2−ジエトキシエタノールの溶液を加える。反応混合液を−78℃で
15分間攪拌し、トリエチルアミン(1.88ml、13.5ミリモル)で処理する
。得られた溶液を0℃に温める。別のフラスコで、THF中ジエトキシ(ジエチ
ルスクシニル)ホスフィンオキシド(1.3g、4.19ミリモル)をTHF中6
0%NaH(0.16g、4.05ミリモル)の0℃懸濁液に加える。0℃1時間
攪拌した後、得られた溶液を予めつくったアルデヒド溶液にカニューレで加える
。反応混合液を2時間攪拌し、次に、エーテル/水混合液に注入する。水層を分
離し、エーテルで抽出する。有機層を合わせ、MgSO4で乾燥し、8:2のヘ
キサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルによりフラッシュクロマトグラフィー処
理してジエチル2−(2,2−ジエトキシエテニル)スクシネートを得る(0.6
g、77%)。
ジエチル2−(2,2−ジエトキシエテニル)スクシネート(0.6g、2.1
ミリモル)を、50mlのEtOAc中で10%Pd/Cにより45 psiのH2雰
囲気下で1〜1/2日間水素添加してジエチル2−(2,2−ジエトキシエチル
)スクシネートを得る(0.33g、55%)。
20mlのTHFに溶解したジエチル2−(2,2−ジエトキシエチル)スクシ
ネート(0.33g、1.1ミリモル)を2滴の濃HClで処理し、室温で45分
間攪拌する。反応混合液を100mlのエーテルで希釈し、MgSO4で乾燥し、
ろ過し、濃縮してジエチル2−(2−オキソエチル)スクシネートを得る(0.
23g、98%)。
メタノール中2−α−[4−(ベンゾオキサゾール−2−イル)ベンジルオキ
シ]−シクロヘキシル−β−アミン(0.46g、1.11モル)の酢酸塩及びジ
エチル2−(2−オキソエチル)スクシネート(0.24g、1.11ミリモル)
の溶液をNaBH3CN(0.07g、1.11ミリモル)で室温において4時間
処理する。溶媒を除去し、次に、CH2Cl2中10%MeOHを用いてシリカゲ
ルフ
ラッシュクロマトグラフィー処理して140mg(24%)のジエチルエーテルを
得る。
そのジエステルを、反応混合液をHCl/EtOH溶液でpH2の酸性にし減
圧下で濃縮する以外は実施例2に記載された方法で加水分解する。HPLC(1
0mm×25cmダイナマックス 60A 8μM C18カラム)により勾配20〜80%C
H3CN/H2Oで50分にわたって流速10ml/分で精製する。
C26H30N2O6・1.3H2Oの分析 計算値: C 63.74,H 6.71,N 5.72
実測値: C 63.74,H 6.45,N 5.91。
MS(FAB+イオン)m/z 476(M+H)実施例30 3−(R)−(N−{2−α−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジル オキシ]シクロヘキシル}−β−カルバモイルアザ)−3−カルボキシプロパン 酸
15mlのCH2Cl2中2−α−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジ
ルオキシ]シクロヘキシル−β−アミン(400mg、1.24ミリモル)、トリ
ホスゲン(123mg、0.41ミリモル)及びトリエチルアミン(106μl 、
4.35ミリモル)の溶液を室温で5時間攪拌する。トリエチルアミン(173
μl 、1.24ミリモル)及びD−アスパラギン酸ジメチルエステル塩酸塩(2
45mg、1.24ミリモル)を加える。得られた混合液を40℃まで加熱し、一
晩攪拌する。その反応混合液を重炭酸ナトリウム飽和溶液で洗浄し、有機層をM
gSO4で乾燥し、ろ過し、濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー
(1%メタノール/塩化メチレン)で精製して中間体ジエステル(490mg、7
7%)を白色固形物として得る。
水酸化リチウム1水和物(501mg、11.9ミリモル)をTHF/メタノー
ル/水(9:3:3)中中間体ジエステル(490ミリモル、0.96ミリモル
)に加え、室温で一晩攪拌する。その反応混合液を濃縮し、内容物を熱湯(30
ml)に部分的に溶解する。冷却後、その溶液をジエチルエーテルで抽出する。水
層を部分的に濃縮し、濃HClをpH約2まで滴下する。その酸性溶液を30分
間冷却する(約5℃)。結晶した生成物(215mg、46%)をろ過し、水洗し
、真
空ポンプで一晩乾燥する。
C25H27N3O7・0.5H2Oの分析 計算値: C 61.22,H 5.75,N 8.62
実測値: C 61.27,H 5.71,N 8.62。
実施例30と同様の方法で下記の化合物を対応するアミンを用いて調製する。実施例31 3−{N−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)フェニルメチル]カルバモイ ルアザ}−3−カルボキシプロパン酸
C19H17N3O6・1.46H2O の分析 計算値: C 55.71,H 4.90,N 10.26
実測値: C 55.70,H 4.61,N 10.05。実施例32 3−(S)−(N−{2−α−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)ベンジル オキシ]シクロヘキシル}−β−カルバモイルアザ)−3−カルボキシプロパン 酸
C25H27N3O7の分析 計算値: C 62.36,H 5.65,N 8.73
実測値: C 62.08,H 5.71,N 8.74。実施例33 3−(S)−{3−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)フェニル]−1,2, 5,6−テトラヒドロピリド−1−イルカルボニルアザ}−3−カルボキシプロ パン酸
調製18の生成物から。
C23H21N3O6・0.5H2O・0.4EtOH の分析 計算値: C 61.70,H 5.27,N 9.07
実測値: C 61.78,H 5.29,N 9.17。実施例34 3−(R)−{3−[4−(ベンゾキサゾール−2−イル)フェニル]−1,2, 5,6−テトラヒドロピリド−1−イルカルボニルアザ}−3−カルボキシプロ パン酸
調製18の生成物から。
C23H21N3O6・0.76EtOHの分析 計算値: C 62.61,H 5.47,N 8.94
実測値: C 62.35,H 5.51,N 8.93。実施例35 3−(S)−{N−[2−α−(4−スチリルフェニル)シクロヘキサ−4−エ ニル]−β−カルバモイルアザ}−3−カルボキシプロパン酸
C25H26N2O5・0.5C6H14O の分析 計算値: C 69.26,H 6.85,N 5.77
実測値: C 69.34,H 6.93,N 5.56。
MS(FAB+イオン)m/z 435 M+
ヒトにおける活性と相関することができる薬理学的応答を示す本発明の化合物
の能力を示すために種々の試験を行った。これらの試験は、式Iの化合物の効果
としてスクアレンの合成を阻害するような要因を含む。下記の方法を用いて試験
した場合に本発明の範囲内の化合物がスクアレンシンターゼの阻害に著しい活性
を示すことがわかった。従って、コレステロール関連疾患の治療に有効であると
考えられる。スクアレンシンターゼ阻害分析
Aminら,“Bisphosphonates Used for the Treatment of Bone Disorders Inh
ibit Squalene Synthase and Cholesterol Biosynthesis”,Journal of Lipid
Research,33,1657-1663(1992)に記載されるスクアレンシンターゼ分析が用い
られる。
I.分析物質の調製:
A)試験溶液:
試験溶液を100%DMSO又はdH2O中で新たに調製する。引き続き、同
じ溶媒で希釈する。はじめは1μM(最終濃度)で化合物を試験する。
B)分析バッファー:
リン酸カリウム(50mM)pH7.4及びHEPES(4−(2−ヒドロキシ
エチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(50mM)pH7.4貯蔵バッファ
ーを調製し、使用するまで4℃で貯蔵する。
C)ミクロソーム酵素標品:
体重150〜200gの雄スプラグ−ダウレイラット(Taconic Farms,ニュー
ヨーク州ジャーマンタウン)からの新しい肝臓を瀉血後に採取する。以後の手順
は全て4℃で行う。その肝臓を分析バッファー(50mM、pH7.4)中でホモ
ジ
ェナイズする。細胞画分を Popjak,G.,“Enzymes of sterol biosynthesis in
liver and intermediates of sterol biosynthesis”,Meth.Enzymol.15 393-
454(1969)に記載されるように分離する。遠心分離(100,000g)によりミクロソ
ームを調製した後に分析バッファーに懸濁する。ミクロソームをモーター式テフ
ロン乳棒で再びホモジェナイズして一様な懸濁液(〜30mgタンパク質/ml)を
得、分割し、使用するまで−80℃で貯蔵する。
II.スクアレンシンターゼ分析
本方法は、Popjac(上記参照)及び Poulterら,“Squalene synthase.Inhibi
tion by ammonium analogues of carbocationic itermediates in the conversi
on of presqualene diphosphate tosqualene”J.Am.Chem.Soc.111,3734-37
39(1989)に記載されている手順を変更したものである。分析を、16×125mm
ねじぶた付きガラス管において10mMMgCl2、0.5mMNADPH、ミクロソ
ーム(30μgタンパク質)、蒸留水又はジメチルスルホキシドに溶解した試験
化合物、及び基質[3H]FPP(0.5μM 、0.27 Ci/ミリモル)を含有する1ml
の50mM分析バッファー、pH7.4中で行う。[3H]FPPを除く全成分を37
℃で10分間プレインキュベートする。[3H]FPPを添加して反応を開始する。
37℃で10分後、エタノール中1mlの15%KOHを添加して反応を終結する
。その管を65℃で30分間インキュベートしてタンパク質を可溶化する。その
混合液を5mlの石油エーテルで10分間抽出する。下の水相を凍結した後、有機
相を2mlの蒸留水の入ったガラス管に移す。洗浄後、下の水相を凍結し、石油エ
ーテル相を取り出し、ベックマンLS-9000 シンチレーションカウンターを用いて
10mlのレディーセーフ液体シンチレーション反応混液で計数する。DPM値を
ブランク(酵素を含まない)に対して調整する。
阻害レベルを求めるために試験化合物の有無における放射能の差を用いる。I
C50値は、Tallarida & Murray(1987)の線形回帰プログラムを用いて算出する。
Tallarida,R.J.& Murray,R.B.Manual of pharmacologic calculations with
computer programs.Springer-Verlag,1987。
本発明の代表的化合物の例及びスクアレンシンターゼ阻害分析で求めたそれら
の試験結果を下記の表に示す。
上記分析法で試験された式Iの範囲内の化合物は、スクアレンシンターゼ阻害
活性が顕著であり、コレステロール生合成の阻害能によって低コレステロール血
剤又は低脂血剤として有効である。かかる能力をもつ化合物は、薬学的に許容し
うる担体に混合され、そのようなコレステロール生合成阻害を必要としている患
者に投与される。それらの医薬製剤は、本発明の化合物を少なくとも1種含有す
る。
HMG−CoAレダクターゼインヒビターとスクアレンシンターゼインヒビタ
ーの併用で治療するとコレステロール生合成を阻害するのに相乗効果がある。ス
クアレンシンターゼ酵素とHMG−CoAレダクターゼ酵素を同時に阻害すると
コレステロールホメオスタシスの生理的条件に極めてよく似ている。スクアレン
シンターゼインヒビターは、少量のドリコール、ユビキノン、及び細胞が必要と
するファルネシル化タンパク質の合成に十分に高いファルネシル二リン酸の細胞
濃度を維持する。これにより、HMG−CoAレダクターゼ酵素のフィードバッ
クレギュレーションが維持され、少量のHMG−CoAレダクターゼインヒビタ
ーを用いることが可能になる。
体内において望ましくないコレステロールレベルを制御する相乗効果をもつス
クアレンシンターゼインヒビターとの他の併用は、ナイアシン、抗高リポタンパ
ク質血剤、例えば、ジェムフィブロジル、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸吸
収剤、抗酸化剤及びリポキシゲナーゼ阻害剤が含まれる。
スクアレンシンターゼを阻害する本発明の化合物は、また、動物及びヒトにお
いて真菌感染症を治療するのに有用である。種々の全身感染症の治療及び局所感
染症の治療に有効である。また、全身及び局所真菌感染症を予防する予防剤とし
ても有効である。抗生物質治療中の真菌の過剰増殖の予防も疾病症候群に望まし
いものである。
化合物は、代表的な酵母、糸状菌及び細菌のパネルに対する活性スペクトルに
よって試験される。真菌及び細菌における酵素スクアレンシンターゼを阻害する
本発明の化合物の能力は、基質として(14C)FPPを用いて S.A.Billerら,J.
Medicinal Chemistry 31,1869-1871(1988)、又はAminら,Journal of Lipid Re
search,33,1657-1663(1992)と同様の分析条件下に試験管内で証明される。
本発明の化合物の抗真菌活性の試験管内評価は、適切な培地中で個々の微生物
の増殖が生じない試験化合物の濃度である最小阻止濃度(MIC)を求めること
により行われる。
本発明の化合物は、選択された投与経路、即ち、経口的又は非経口的に適応し
た種々の剤形で哺乳動物宿主に投与される。この点で非経口投与としては、次の
経路:静脈内、筋肉内、皮下、眼内、滑液嚢内、経皮、眼、舌下及び頬側を含む
経上皮的;ガス注入及びエアゾルによる眼、皮膚、目、直腸及び鼻吸入を含む局
所的及び直腸全身系経路による投与が挙げられる。
本活性化合物は、例えば、不活性希釈剤又は同化可能な食用担体と経口的に投
与されるか、又は硬又は軟シェルゼラチンカプセルに封入されるか、又は食事の
食品と直接混合される。経口治療用投与については、本活性化合物は、賦形剤と
混合され、摂取可能な錠剤、バッカル錠剤、トローチ剤、カプセル剤、エリキシ
ル剤、懸濁液剤、シロップ剤、ウェハー剤等として用いられる。そのような組成
物及び製剤は、少なくとも0.1%の活性化合物を含有しなければならない。組
成物及び製剤の%が異なることは当然のことであり、単位の重量の約2〜約6%
であることが便利である。その治療的に有用な組成物における活性化合物の量は
、適切な投薬が得られるような量である。本発明の好ましい組成物又は製剤は、
経口単位剤形が約1〜1000mgの活性化合物を含有するように調製される。
錠剤、トローチ剤、丸剤、カプセル剤等は、また、次のものを含有することが
できる。トラガントゴム、アラビアゴム、コーンスターチ又はゼラチンのような
結合剤;リン酸二カルシウムのような賦形剤;コーンスターチ、ジャガイモデン
プン、アルギン酸等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤;及び
スクロース、ラクトース又はサッカリンのような甘味剤又はハッカ、ウインター
グリーン油、又はチェリー香味のような香味剤が添加される。単位剤形がカプセ
ルである場合、上記の種類の材料のほかに液体担体を含有することができる。他
の種々の材料は、剤皮としてさもなければ物理的な単位剤形を変えるために存在
させることができる。例えば、錠剤、丸剤、又はカプセル剤は、シェラック、砂
糖又はその双方で剤皮をかけることができる。シロップ又はエリキシルは、活性
化合物、甘味剤としてスクロース、保存剤としてメチル及びプロピルパラベン、
色素及びチェリー又はオレンジ香味のような香味剤を含むことができる。単位剤
形を調製するのに用いられる材料は、用いられる量が製薬的に純粋で実質的に非
毒性でなければならないことは当然のことである。更に、本活性化合物は、徐放
性調合剤及び製剤に混合することもできる。
本活性化合物は、また、非経口的又は腹腔内に投与される。本活性化合物の遊
離塩基又は薬学的に許容しうる塩としての溶液は、ヒドロキシプロピルセルロー
スのような界面活性剤と適切に混合した水中で調製される。分散液もグリセロー
ル、液体ポリエチレングリコール、及びその混合液及び油中で調製される。通常
の貯蔵及び使用条件下、それらの製剤は、微生物の増殖を防止するために保存剤
を含有する。
注射用に適した医薬剤形は、無菌水溶液又は分散液及び無菌注射用溶液又は分
散液の用時調製用無菌粉末が含まれる。全ての場合にその剤形は、無菌でなけれ
ばならず、容易な注入能力が存在する程度まで流動体でなければならない。製造
及び貯蔵の条件下に安定であり、細菌及び真菌のような微生物の汚染作用に対し
て保護されなけばならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(グ
リセロール、プロピレングリコール、及び液体ポリエチレングリコール等)、そ
の適切な混合液、及び植物油を含む溶剤又は分散媒体とすることができる。適切
な流動性は、例えば、レシチンのようなコーティングの使用、分散液の場合に必
要な粒径の維持及び界面活性剤の使用によって維持される。微生物の作用の防止
は、種々の抗菌剤及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノ
ール、ソルビン酸、チメロサール等によってもたらされる。多くの場合、等張化
剤、例えば、砂糖又は塩化ナトリウムを含めることが好ましい。注射用組成物の
長時間吸収は、吸収を遅らせる物質、例えば、モノステアリン酸アルミニウム及
びゼラチンを有する。
注射用無菌溶液は、必要量の本活性化合物を上に示された必要とされる他の種
々の成分と共に適切な溶媒中で混合することにより調製され、引き続き滅菌ろ過
される。一般的には、分散液は、滅菌された種々の有効成分を塩基性分散媒体を
含む無菌賦形剤及び上に示されたものから必要とされる他の成分に混合すること
により調製される。注射用無菌溶液の調製用無菌粉末の場合には、好ましい調製
方法は真空乾燥及び凍結乾燥法であり、有効成分と所望の追加成分の粉末を予め
滅菌ろ過された溶液から得る。
本発明の治療用化合物は、単独で又は上で述べた薬学的に許容しうる担体と共
に哺乳動物に投与され、その割合は化合物の溶解度及び化学的種類、使用投与経
路及び標準の医薬実施によって求められる。
予防又は治療に最も適する本治療剤の用量は、医師により決定され、使用され
る投与剤形及び個々の化合物で異なり、治療を受ける個々の患者によっても異な
る。医師により、一般的には、少量で治療が開始されその状況で最適効果に達す
るまで少しずつ増加させることが望まれる。治療用量は、通常約0.1〜約10
00mg/日、好ましくは約10〜約100mg/日、又は約0.1〜約50 mg/kg
体重/日、好ましくは約0.1〜約20 mg/kg体重/日であり、数回の別個の投
薬単位で投与される。経口投与には約2×〜約4×程度の多量が必要とされる。
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(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
A61K 31/47 ABX A61K 31/47 ABX
C07C 235/08 C07C 235/08
235/14 235/14 A
235/16 235/16 Z
C07D 211/42 C07D 211/42
263/56 263/56
265/30 265/30
277/68 277/68
277/70 277/70
277/82 277/82
401/10 211 401/10 211
405/10 211 405/10 211
413/10 211 413/10 211
413/12 207 413/12 207
211 211
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B
Y,CA,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI
,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,
KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M
D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL
,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,
TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,VN
(72)発明者 チョイ ヨン ミー
アメリカ合衆国 ペンシルバニア州
19403 ジェファーソンヴィル ウィロー
ブルック ドライヴ 340ディー
(72)発明者 スタット ロバート ダブリュー
アメリカ合衆国 ペンシルバニア州
19606 リーディング クランベリー リ
ッジ 38−5
(72)発明者 マグワイアー マーティン ピー
アメリカ合衆国 ペンシルバニア州
19453 モントクレア メドーヴィュー
レーン 603
(72)発明者 スパダ アルフレッド ピー
アメリカ合衆国 ペンシルバニア州
19446 ランズデイル ペインター ウェ
イ 473
(72)発明者 チャー ドン ディー
アメリカ合衆国 ペンシルバニア州
19408 イーグルヴィル キーリングトン
コート 4026