JPH10512324A - 天然産物のためのクリーニング/衛生方法、組成物および/または物品 - Google Patents
天然産物のためのクリーニング/衛生方法、組成物および/または物品Info
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Abstract
(57)【要約】
フルーツおよび野菜をクリーニングするために毒物学上許容される成分を用いた塩基性クリーニング組成物が提供される。カーボネート、洗剤界面活性剤、例えばオレエート、アルコールエトキシレート等と、中和されたリン酸を含んだ液体処方物は、汚れと望ましくない付着物、特にワックスを除去するために、リンゴ、レタス等にスプレーされる。スプレーすることで組成物を天然産物に適用するための物品が開示されている。
Description
【発明の詳細な説明】
天然産物のためのクリーニング/衛生方法、組成物および/または物品
技術分野
本発明は、ヒトまたはそれより下等の動物による摂取向けの天然産物(produce
)、特にフルーツおよび野菜から汚れおよび他の望ましくない残留物を除去する
ための方法と、上記方法を実施するために特に適した、特に液体形態の洗剤組成
物に関する。
発明の背景
フルーツおよび野菜がその表面に望ましくなく付着した汚れおよび他の望まし
くない残留物を除去するために摂取前に十分洗浄されるべきであることは、消費
者にとり周知かつ明白である。加えて、一部の消費者は、貯蔵寿命延長のため水
分喪失を遅らせてそれらの外観を良くするために一部のフルーツに適用される人
工“ワキシー”コーティングを除去したいと思っている。95%の消費者は十分
な洗浄の必要性を認識しているが、通常はこの目的のために水道水を用いている
だけとみられる。野菜を洗浄する消費者のうち5%程度は、清潔さを保証するた
めに家庭用クリーナー、典型的には液体皿洗い製品を用いている。しかしながら
、皿洗い製品はそれで洗浄されたフルーツまたは野菜からそれらを除去すること
を不便にさせるかなりしつこい泡を出すように通常意図されているかぎり、この
ような使用には特に向いていない。フルーツおよび野菜を洗浄する上で真に有効
な組成物の処方物、特に個別の消費者により安全に使用できるものは、多くの業
界開示クリーニング成分が、それらが十分に除去されていない食品との直接接触
での使用上望ましくないと思われるかぎり、業者に特有の問題を呈することも明
らかであろう。
更に、透明であるか、または最小限で濁った、実質的に低起泡性の液体溶液の
形態で、フルーツおよび野菜用に有効で毒物学上許容されるクリーニング組成物
を提供することが特に望ましい。液体溶液は汚れたフルーツおよび野菜に直接適
用して、水道水ですすぎ落とせるため、ユーザーにとり便利である。液体の透明
性はユーザーに清潔さを暗示させ、このため高度に望ましい。低起泡性は重要な
特性であり、すすぎ洗いによる溶液の除去は迅速かつ容易に行える。このような
組成物が使用前に消費者により希釈される濃縮液の形態で提供されるならば、お
よび/または直接スプレーオンとしてフルーツおよび野菜に適用されるならば、
有利であろう。
残念ながら、多くの毒物学上許容されるクリーニング成分は、透明な低起泡性
の希釈しうる液体製品について前記された要件を満たしていない。多くの洗浄性
界面活性剤は、軟水中であっても、濁ったまたは不透明な懸濁液を形成する。も
ちろん、多くの界面活性剤は高起泡性であるように特に意図されている。更に他
は、それらの濃縮形態で比較的扱いにくい相を形成する。
例えば塩基性炭酸緩衝剤および他の成分と適正に処方された水性炭酸クリーニ
ング溶液は、上記された望ましい性質を有する液体組成物を提供できることが開
示された。好ましい組成物は塩基性pH範囲で処方できることも開示された。こ
のような塩基性組成物が石鹸様感触を有するときであっても、それらは、特にリ
ンゴのようなフルーツから人工ワキシーコーティングを除去する上で、酸性組成
物よりも好ましい。しかしながら、本発明は石鹸様感触の少ない塩基性組成物に
も関する。
背景技術
フルーツおよび野菜を洗浄する目的でクリーニング成分の使用および選択は、
United States Code of Federal Regulations,Title 21,section 173.315:“フ
ルーツおよび野菜の洗浄またはライ(lye)剥離用の成分”に記載されている。
これらの規則は、食品と直接接触させて用いてよい成分を、“通常安全とみなさ
れる”(GRAS)と記載されるものと、いくつか他の選択される成分とに限定
している。これらの選択も、所定関係で使用できる物質の量にある制限を加える
。
これらの成分の中では、経験をつんだ業者でも、ワックス、オイルのような疎
水性残留物、または農薬のような人工化学残留物の有効クリーニングを行える成
分をほんのわずかみつけだせるだけである。これらのタイプの残留物は、最も容
易には水中で界面活性成分により、または水の不在下で主に有機溶媒により除去
されることがわかっている。他のタイプの汚れ、特に水に容易に分散しない粒状
不溶性汚れは、特にシトレート(ポリカルボキシレート)またはポリホスフェー
ト塩のような複合アニオン性塩で補助されたときに、水中で界面活性物質により
効果的に除去される。
この限定されたグループの成分の中で、特に個別の消費者により行われている
ようなフルーツおよび野菜のクリーニング作業によく合う有効なクリーニング組
成物の範囲は、以前に記載されていなかった。好ましくはスプレー塗布による天
然産物への直接適用に向いているか、または浸漬による天然産物の洗浄用に少し
の水で都合よく希釈させる上で適した濃縮形態で供給できる液体組成物を処方す
ることが望まれる。更に、組成物は低起泡性であって、残留物を残さずに容易に
すすぎ落とせることが望ましい。好ましい組成物は、特に直接適用向けに、手に
マイルドでなければならない。
Food Chemical News,Inc.,1991,p.334.1では、PEG200‐9500が食品
と接触させて使用する物品中の成分として§178.3750で承認されたこと
を報告している。それでもなお、天然産物を洗浄する場合に、ポリエチレングリ
コールはGRASとして肯定されるべきである。
発明の要旨
本発明は、塩基性pHで天然産物、特にフルーツおよび野菜をクリーニングす
る方法(および、その方法を実施するための、後で開示される組成物)に関する
。本発明は、以下を含めたいくつかの面からなる:
I.(a)約1〜約10重量%、好ましくは約1.25〜約3.6%、更に好ま
しくは約1.43%の炭酸イオン(CO3 2-)を供するレベルの毒物学上許容さ
れる塩基性炭酸緩衝剤、例えばカーボネートおよび/またはビカーボネートの塩
のようなカリウムおよび/またはナトリウム塩基性物質;
(b)場合により、但し好ましくは、約0.01〜約15%のC8‐C18脂肪
酸;
(c)場合により、約0.1〜約4重量%のノニオン性界面活性剤、特に脂肪
族C12-18アルコールのエトキシル化および/またはプロポキシル化付加物、但
し好ましくは上記脂肪酸の量の約1/8未満;
(d)場合により、約0.1〜約4重量%の有機ポリカルボン酸、好ましくは
クエン酸;
(e)場合により、約0.2重量%以内の塩基安定性アニオン性界面活性剤、
例えばドデシルベンゼンスルホネートのアルカリまたはアルカリ土類塩;
(f)場合により、追加の毒物学上許容される非炭酸塩基性緩衝剤、例えば水
酸化物のようなカリウムおよび/またはナトリウム塩基性物質;
(g)場合により、毒物学上許容される保存剤;
(h)場合により、但し好ましくは、約0.05〜約10%、好ましくは約0
.1〜約5%、更に好ましくは約0.3〜約2%のリン酸;
(i)場合により、少くとも約0.05重量%、好ましくは約0.1〜約10
%、最も好ましくは約0.25〜約3.0%の、約200以上の分子量を有した
水溶性ポリエチレングリコール;および
(j)水と、場合により、低分子量の毒物学上許容される有機溶媒、例えばエ
タノール、グリセロール等から選択される水性キャリアからなる残部
を典型的に含んでなる水性クリーニング溶液の直接適用により天然産物の表面に
接触させることを含んでなる、天然産物のクリーニング方法であり、但し、
上記すべての酸性物質は、もちろん、天然産物のアルカリ条件下で中和され、
好ましくはナトリウムおよび/またはカリウム、好ましくはカリウム適合性塩基
性物質で中和されていて、上記水溶液は9.5以上、好ましくは約10.5を超
えた、更に好ましくは約11.5〜約12.5の範囲内のpHを有しており、し
かも上記組成物は好ましくは毒物学上許容されない物質を本質的に含んでいない
。好ましくは、すべての成分がGRASである。
本明細書に開示された発明は、好ましくは:
(a)約1〜約10重量%、好ましくは約1.25〜約3.6%、更に好まし
くは約1.43%の炭酸イオン(CO3 2-)を供するレベルの毒物学上許容され
る塩基性炭酸緩衝剤、例えばカーボネートおよび/またはビカーボネートの塩の
ようなカリウムおよび/またはナトリウム塩基性物質;
(b)場合により、但し好ましくは、約0.01〜約15%の中和されたC8
‐C18脂肪酸、好ましくはオレイン酸ナトリウムまたはカリウム(好ましい)、
または約0.5〜10重量%のラウリン酸ナトリウムまたはカリウムからなる群
より選択されるメンバー;
(c)場合により、約0.1〜約4重量%のノニオン性界面活性剤、特に脂肪
族C12-18アルコールのエトキシル化/プロポキシル化付加物、但し好ましくは
上記脂肪酸の量の約1/8未満;
(d)場合により、但し好ましくは、粒状汚れ用の分散剤として、洗剤ビルデ
ィング能力を有して、好ましくはクエン酸カリウムおよび/またはナトリウムの
ような天然源から誘導される、ポリカルボン酸カリウムおよび/またはナトリウ
ム約0.2〜約4重量%;
(e)場合により、約0.2重量%以内の塩基安定性アニオン性界面活性剤、
例えばドデシルベンゼンスルホネートのアルカリまたはアルカリ土類塩;
(f)場合により、追加の毒物学上許容される非炭酸塩基性緩衝剤、例えば水
酸化物のようなカリウムおよび/またはナトリウム塩基性物質;
(g)場合により、毒物学上許容される保存剤;
(h)場合により、但し好ましくは、約0.05〜約10%、好ましくは約0
.1〜約5%、更に好ましくは約0.3〜約2%のリン酸;
(i)場合により、少くとも約0.05重量%、好ましくは約0.1〜約10
%、最も好ましくは約0.25〜約3.0%の、約200以上の分子量を有した
水溶性ポリエチレングリコール;
(j)水と、場合により、低分子量の毒物学上許容される有機溶媒、例えばエ
タノール、グリセロール等から選択される、好ましくは水および水‐エタノール
から選択される水性キャリアから好ましくはなる残部
を含んでなる、約9.5を超えた塩基性pHでフルーツおよび野菜をクリーニン
グするための方法に使用の組成物を包含し、但し、
上記水性クリーニング溶液は9.5以上のpHを有しており、好ましくは、約
11〜約12.5、更に好ましくは約11.5〜約12.5のpHを呈するよう
に、緩衝剤(a)として炭酸塩を、好ましくは水酸化物塩基と一緒に用いる。組
成物は、(i)の少くとも一部が除去されて、残留成分のレベルが処方を完成さ
せるように調整された、濃縮物として処方することもできる。本諸成分の上記す
べてのリストにおいて、成分が2以上に分類できるならば、それが出てきた最初
の箇所で分類される。
好ましくは約9.5を超えた塩基性pHでフルーツおよび野菜をクリーニング
する好ましい方法では、好ましくは約0.5%より多いレベルでオレイン酸カリ
ウムを含んだ水性クリーニング溶液に上記フルーツおよび野菜の表面を接触させ
ることからなる。オレイン酸カリウムはマイルドで、よく洗い落とせ、最少の臭
気を有し、望ましくない物質、特にワックスをリンゴから除去させる上で有効で
あり、過剰起泡せず、組成物が誤用されて、野菜またはフルーツ等が完全にすす
がれていないときであっても非常に安全である。したがって、それは野菜および
フルーツのような食品物質をクリーニングする上で使用上比類なきほど好ましい
界面活性剤である。カリウムカチオンは、特にポリエチレングリコールの不在下
でナトリウムカチオンよりも有用であり、その理由はオレイン酸カリウムはかな
り可溶性であるが、オレイン酸ナトリウムは特に低温でそれほど可溶性でない石
鹸を形成しやすいからである。
天然産物をクリーニングする濃縮アルカリ法は、約0.5〜約15%、好まし
くは約0.75〜約8%、更に好ましくは約1〜約5%の洗剤界面活性剤、好ま
しくはGRASであるもの、更に好ましくは上記オレエート界面活性剤を含有し
たクリーニング溶液に天然産物の表面を接触させることからなり、上記クリーニ
ング溶液は、特に洗剤界面活性剤が上記オレエートのような石鹸であるとき、約
9.5〜約12.5、好ましくは約11〜約12.5、更に好ましくは約11.
5〜約12.3のpHを有している。このような組成物は、ワックスでコートさ
れたリンゴをきれいにするために有効な量で用いられると、中和されたリン酸と
組み合わされた場合において、ワックスの更に有効な除去を行える。リンゴから
のワックスの除去は最も困難なクリーニング作業の1つであり、したがって全体
的に優れた性能を示すことになる。ワックスにより捕捉される望ましくない物質
の量を最少に抑えるため、できるだけ多くワックスを除去することが重要である
。
天然産物をクリーニングするために上記方法でもう1つの好ましいバリエーシ
ョンでは、最少量のクリーニング溶液のみを利用して、溶液が汚染および/また
は酸素に暴されやすい雰囲気への残留溶液の暴露を最少に抑えながら(双方とも
美的面および/または性能面からみて溶液中で望ましくない変化を起こしやすい
)
、天然産物の表面に上記溶液を分配させるように、上記溶液のスプレーを行える
スプレー容器中に上記クリーニング溶液を入れる。このようなスプレープロセス
においては、パッケージ中比較的少量の物質についてだけ必要性があり、個別消
費者用にはこれは望ましく、その理由は一部の消費者は大きな重量を扱えないか
らである。個別消費者の使用向けに、典型的には容器は、特に容器がスプレー容
器であるとき、更にはバルク容器が適所にありながらスプレー装置を扱えるよう
にチューブを有したものであるときであっても、約2ガロン(約8l)以下、好
ましくは約1ガロン(約4l)以下を有する。更に好ましくは、このようなスプ
レー容器は約1l以下のクリーニング溶液を含有する。
本発明は、特に上記方法を実施する上で適合した、濃縮および希釈双方の形態
をとる塩基性クリーニング組成物に関する(下記の開示において、特定の成分に
ついて量の少ない方は本組成物の希釈形態を表し、量の多い方は典型的には約2
〜約3倍希釈される濃縮形態を表す)。組成物は、Lopes の米国特許第5,28
0,042号明細書の開示に従い、非水性液体または固体まで更に濃縮すること
もでき、その特許は参考のため本明細書に組み込まれる。このような組成物は以
下を含有している。
(a)炭酸イオン(CO3 2-)として約1〜約10%、好ましくは約1.25
〜約3.6%、更に好ましくは約1.43%を供するレベルの毒物学上許容され
る塩基性炭酸緩衝剤、例えばカーボネートおよび/またはビカーボネートの塩の
ようなカリウムおよび/またはナトリウム塩基性物質;
(b)約0.1〜約15重量%、好ましくは約1〜約5%の、オレイン酸ナト
リウムまたはカリウム(好ましい)、ラウリン酸ナトリウムまたはカリウム、ま
たはそれらの混合物からなる群より選択されるメンバー;
(c)場合により、約0.1〜約4重量%、好ましくは約0.3〜約1.0%
の前記のようなノニオン性界面活性剤;
(d)約0.2〜約4重量%のポリカルボン酸塩、特にクエン酸水素カリウム
;
(e)約0.3〜約5%のオルトリン酸;および
(f)水および水‐エタノールから選択される水性キャリアからなる残部
を含んでなる、塩基性pHでフルーツおよび野菜をクリーニングするための組成
物であって、上記組成物は9.5以上のpHを有している。
濃縮アルカリ法で本発明の使用上好ましい組成物は、約1〜約10重量%、好
ましくは約1.25〜約3.6%、更に好ましくは約1.43%の炭酸イオン(
CO3 2-)を供するレベルの毒物学上許容される塩基性炭酸緩衝剤;約0.1〜
約15%、好ましくは約0.5〜約8%、更に好ましくは約1〜約5%の洗剤界
面活性剤、好ましくはGRASであるもの;約0.3〜約5%のオルトリン酸を
含有しており、約9.5〜約12.5、好ましくは約11.5〜約12.3のp
Hを有している。このような組成物は、ワックスでコートされたリンゴをきれい
にするために有効な量で用いられたときに、ワックスの更に有効な除去を行える
。リンゴからのワックスの除去は最も困難なクリーニング作業の1つであり、し
たがって全体的に優れた性能を示すことになる。
本発明は、
(a)約1〜約10重量%、好ましくは約1.25〜約3.6%、更に好まし
くは約1.43%の炭酸イオン(CO3 2-)を供するレベルの毒物学上許容され
る塩基性炭酸緩衝剤、例えばカーボネートおよび/またはビカーボネートの塩の
ようなカリウムおよび/またはナトリウム塩基性物質;
(b)少くとも約0.1重量%、好ましくは約0.5〜約8%、最も好ましく
は約1〜約5%のC12‐C18脂肪酸またはその塩;
(c)少くとも約0.05重量%、好ましくは約0.1〜約10%、最も好ま
しくは約0.25〜約3.0%の、約200以上の分子量を有した水溶性ポリエ
チレングリコール;
(d)約0.1〜約5%の中和されたオルトリン酸;および
(e)水または水‐エタノール流体キャリア
を含んでなる、フルーツおよび野菜をクリーニングするために特に適合された、
改善された触感を有する洗浄組成物にも関し、上記組成物は塩基性pHを有して
いる。
組成物の残部には、様々な任意の補助物質、pH調整剤、香料または精油、保
存剤などを含むことができる。
好ましい態様において、成分(b)は約300〜約9500の範囲内で分子量
を有する。
本発明で典型的な組成物は、成分(a)がオレイン酸カリウムであり、(a)
:(b)の重量比が約1:2〜約30:1、好ましくは約1:1〜約15:1の
範囲内である場合である。
改善された触感を有する組成物は、典型的には塩基性pH範囲で、好ましくは
約pH9.5〜約pH12.5で処方される。好ましい組成物は、スプレーしう
る組成物の場合に、室温で約100センチポイズ未満、好ましくは約50センチ
ポイズ未満の粘度を有する。
本発明で使用上好ましい組成物は、消費者により生じうる誤用から保護するた
めに、GRASとして肯定される直接食品添加物をもちろん含めた、GRASで
ある物質のみを含有している。伝統的には、フルーツおよび/または野菜のクリ
ーニングに関するほとんどの示唆は、諸条件、特にすすぎ洗いの量および程度に
ついてもっと多くの規制が典型的にある商業規模を考慮したものであった。本発
明、特にハンド保持トリガー作動スプレー手段の使用を伴う方法は、個別消費者
による使用に主に/唯一適しているため、追加の安全策が製品中に施されること
が不可欠である。クリーニング後に十分すすぎ洗いしていなくても、すべての成
分がGRASであるならば、心配は少ない。これは、リンゴからのワックスの除
去に適した濃縮塩基性組成物が用いられるとき、特に重要である。ワックスの除
去に必要な物質の量が多くなると今までに未知レベルのリスクを個別消費者に与
えてしまい、そのうち多くの人は非GRAS物質を安全に使用させるための説明
書を読まないかまたはそれに従わない。
上記組成物中の諸成分は、実質的に透明な組成物を提供しうる割合で選択およ
び使用されることが好ましい。“実質的に透明”とは最小限の濁りを有するだけ
であり、好ましくは組成物は完全に透明である。諸成分は、初めと貯蔵後の双方
で最少の臭気を有するようにも選択される。臭気の欠如は、食品への使用上、組
成物で特に重要である。組成物は、静止時に約2センチポイズより大きく、好ま
しくは約10センチポイズより大きいが、特にスプレー容器から容易に分配させ
るためには剪断下で希薄な粘度を有していることが好ましい。
pH約9.7より下で、組成物は多少不快な脂肪酸臭気を示すことがある。1
1を超える至適pHでも、多少の臭気が続くこともある。この臭気を遮蔽するた
めに、組成物はGRAS香料または精油成分を含有することができる。この使用
に特に好ましいのは、柑橘系フルーツ、例えばオレンジ、レモン、ライム、グレ
ープフルーツ、タンジェリン、タンジェロ等から得られる油であり、比較的多量
のテルペン類を含有している。
本明細書で引用されたすべての文献は、参考のため本明細書に組み込まれる。
発明の具体的な説明
下記の毒物学上許容される成分が、本発明で好ましい組成物の製造に用いられ
る。“毒物学上許容される”とは、それでクリーニングされたフルーツまたは野
菜に残る組成物の成分からの残留物がヒトおよび/またはそれより下等の動物に
よる摂取上安全であることを意味する。
緩衝剤‐水性クリーニング組成物の性能は、存在する炭酸イオンのレベルと直
接関連している。炭酸カリウムが便利で好ましい塩基性pH緩衝剤である。重炭
酸ナトリウムも緩衝系の一部として本発明の組成物に加えられる高度に望ましい
物質であり、その理由はそれが食品グレードの重曹として容易に入手できて、そ
のため比較的安価であり、その一方で組成物に高度に望ましい純粋さを与えるか
らである。
1%を超える炭酸イオンのレベルを供するように炭酸塩のレベルを増加させる
と、特にリンゴでワックスの改善されたクリーニングを行えることが、意外にも
発見された。この改善されたクリーニングは、pHの上昇なしに行える。カーボ
ネートを用いることは、それらが比較的安全であり、食品グレードで容易に入手
しうることから、特に有利である。本明細書に記載された塩基性緩衝系は、所定
の初期pH範囲だけでなく、使用中に高pHを維持しうる能力も発揮する。カー
ボネートに加えて、他の毒物学上許容される塩基性緩衝剤も塩基範囲に製品pH
を維持するために本組成物中に使用できる。処方の容易さからは、このような塩
基性緩衝剤はそれらのカリウム塩の形であることが高度に好ましく、例えばクエ
ン酸カリウムは緩衝剤であって、粒状汚れにとり好ましい分散剤である。例えば
水酸化カリウム(水和物)および重炭酸ナトリウムの混合物で供給されるような
、約1:1〜約10:1、好ましくは約2:1〜約8:1、更に好ましくは約4
:1〜約5:1のカリウム対ナトリウムのモル比でカリウムおよびナトリウムカ
チオンの混合物により処方された組成物は、望ましいレオロジー性を有している
。その組成物は拡散するまでフルーツまたは野菜に付着するように十分粘稠であ
るが、例えばスプレー装置、エアゾールまたはフィンガー作動ポンプで容易に分
配される。諸成分のレベルおよび同一性は、本明細書に記載されたような望まし
い粘度、例えば静止時に約2センチポイズより大きな、好ましくは約5より大き
な、更に好ましくは約10より大きな粘度、1000 sec-1の剪断下で約150
センチポイズ未満、好ましくは約100未満、更に好ましくは約50未満の粘度
を有する製品を提供するように調整される。
希薄に剪断しうるナトリウムおよびカリウム双方のカチオンの混合物を含有し
た好ましい組成物の能力は、天然産物に適用された後も粘稠で付着して流去を遅
らせる能力を維持する一方で、特に組成物がスプレーされるときに容易な分配を
促進させる上で重要である。
pHは好ましくは約12.5以下であり、特に組成物がスプレーされるときに
は、特に消費者の安全性のために高いpHで多量の緩衝剤を含有していない。
ノニオン性界面活性剤‐ノニオン性界面活性剤は、C10-18脂肪族アルコール
または酸のアルキレンオキシド(エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオ
キシド)付加物、グルコースのC10-18脂肪族アルコール付加物(アルキルポリ
グルコシド)のような、当業界で知られる物質から好ましくは選択される。理想
的に選択される特定のノニオン性界面活性剤は、約10より大きな親水性‐親油
性バランス(HLB)と、組成物中で約35℃より高い濁点を有している。Unit
ed States Code of Federal Regulations(CFR)は分子量約800のC12-18
脂肪族アルコールのエチレンオキシド/プロピレンオキシド付加物について特に
記載している。このような物質はPLURAFAC RA‐20(BASF)として市販
されている。
石鹸を含有した塩基性組成物において、アルコキシル化アルコールはクリーニ
ング操作中に生成する含核石鹸のための分散剤として主に機能する。更に、非含
窒素ノニオン系の選択は、希釈界面活性剤組成物中で微生物増殖の可能性を最少
にできることが認められている。
脂肪酸および/またはその塩‐本発明の酸性組成物は、好ましくは不飽和脂肪
酸を用いて処方される;オレイン酸がこの使用にとり好ましくて便利である。し
かしながら、選択される具体的オレイン酸は多不飽和物が少ないことが好ましく
、例えば約10%未満、好ましくは約7%未満、更に好ましくは約5%未満の多
不飽和酸副成分を含有していて、典型的には約70〜約100、好ましくは約8
3
〜約95、更に好ましくは約85〜約90のヨウ素価(IV)を有している。多
不飽和脂肪酸は、臭気問題のせいで、本発明には好ましくない。しかしながら、
このような酸はクリーニング上有効であることから、これは主に美的面の配慮か
らである。多不飽和脂肪酸の量は、約8%未満、好ましくは0%とすべきである
。約3以上の二重結合を有する多不飽和脂肪酸の量は、約1%未満、好ましくは
0%とすべきである。飽和脂肪酸は、長い鎖長物質(≧C12)の場合に制限され
た溶解度を有するか、または許容されない臭気を有するため(C10)、許容され
ない。例えば、ステアリンおよび/または獣脂脂肪酸石鹸は、カリウム石鹸であ
っても、許容されるクリーニングに必要な最少で約0.1%の石鹸を含有した組
成物を処方する上でさえ、ほとんどの天然産物クリーニングが個別消費者により
行われている室温において十分な溶解度を有していない。より高い割合で他の特
別な溶解界面活性剤が、これらの飽和脂肪酸を溶解させるために要される。Pamo
lyn 100 FGKオレイン酸が、適切な市販脂肪酸の良い例である。
リン酸‐リン酸は、例えばリンゴからのワックスの除去性を改善する上で極め
て望ましい成分である。改善がいかなるpHでも観察されることから、その利点
はpHのみに起因するものではない。例えば、後で開示されているように、pH
が約11〜約12で変動させた場合に、結果は中和されたオルトリン酸が存在す
るときに優れている。その結果は、組成物がワックスのついた表面への直接適用
によりフルストレンクスで用いられたときに結果が改善されることから、ビルダ
ーとして作用して水硬度に伴う問題を抑制しうる中和リン酸の能力によるもので
はない。
中和されたオルトリン酸がこのように大きな効果を発揮することは意外である
。例えば天然産物の表面に直接組成物をスプレーすることにより組成物がフルス
トレンクスで用いられたときに、特に利点がみられる。
ポリエチレングリコール‐本発明で用いられる水溶性ポリエチレングリコール
ポリマー(PEG)は公知の商品であり、様々な商品名で市販されており、その
中ではCARBOWAX(Union Carbide Corporation)が例示される。平均分子量範囲
約200〜約20,000のPEGが本発明で使用でき、少くとも約200、典
型的には300〜約9500の平均分子量範囲のCARBOWAXとしてPEGが便利で
好ましい。上記で開示されたように、本組成物は少くとも約0.05重量%のP
EGを含み、典型的には約0.1〜約10重量%のPEGを含む。用いられる量
は、PEGの分子量、組成物中で用いられるオレエートまたは他の脂肪酸の量、
組成物の望ましい粘度と、業者の裁量に属する類似ファクターに応じて変わる。
下記表1は、3%オレイン酸カリウムを含む液体組成物(コントロール)で様々
なレベルのPEGを用いておよびPEG分子量を変えることにより行われた、粘
度のバリエーションについて示している。表1は粘度に対する安息香酸ナトリウ
ム(Bz)の効果についても示している。
典型的態様において、改善された触感を有する好ましい本組成物は、約1:2
〜約30:1、好ましくは約1:1〜約15:1の範囲内でオレエート:PEG
重量比を有する。
触感‐ポリエチレングリコールを含有した本組成物は、それらの優れたクリー
ニング性能および起泡/すすぎ落ち性だけでなく、それらの改善された粘性およ
び改善された“感触”によっても特徴付けられる。上記で開示されたように、本
組成物の改善された粘度は標準測定技術を用いて容易に定量的に証明されるが、
ユーザーの手と接触する組成物の改善された感触は定性的な触感である。しかし
ながら、皮膚感でこの改善された“つるつるしない”、“非石鹸様”改善は、ボ
ランティア評価者の手または内前腕に試験(PEG含有)およびコントロール(
PEGなし)組成物をすりつけることにより証明できる。このような基本試験で
あっても、評価者は本発明に従い作られた組成物の改善された触感を容易に識別
することができる。
任意の界面活性剤‐場合により、United States Code of Federal Regulation
s,Title 21,section 173.315で承認されたような、塩基安定性アニオン性界面活
性剤が使用できる。典型的には0.2%以内のレベルでドデシルベンゼンスルホ
ネートの塩が好ましい。脂肪族アルコールのエチレンおよび/またはエチレン/
プロピレンオキシド付加物のリン酸エステル、ジオクチルスルホサクシネートお
よび2‐エチルヘキシルサルフェートもCFRに記載されている。
金属イオン封鎖剤/ビルダー‐有機ポリカルボン酸またはその塩、例えばクエ
ン酸、またはクエン酸ナトリウムおよび/またはカリウム、および/またはエチ
レンジアミン四酢酸、またはエチレンジアミン四酢酸ナトリウムおよび/または
カリウムが標準商品であって、GRASである。他の有機ポリカルボン酸、特に
酒石酸、リンゴ酸などのようなGRASであるものも使用できる。本発明の塩基
性処方物を処方する場合に、処方を容易にするためには、ナトリウム塩と比較し
て、カリウム塩を用いることが好ましい。リン酸錯体も用いてよいが、調節の考
慮から通常避けられる。
保存剤‐高いpHで本組成物を処方することは、細菌、真菌または糸状菌のよ
うな汚染物の生物学的増殖傾向を減少させる。中性pHのときには、保存剤への
信頼性向上が製造または使用上汚染による生物学的増殖の欠如を保証するために
要求される。エチレンジアミン四酢酸および/またはその塩のような標準食品グ
レード保存剤が約0.01〜約0.2%のエチレンジアミン四酢酸またはそのナ
トリウムおよび/またはカリウム塩のレベルで使用できるが、一般的に塩基性p
H組成物では保存剤を要しない。
酸化防止剤‐市販オレイン酸またはオレイン酸塩の使用は、異臭および/また
はそれらが現れる組成物の黄変の発生により面倒になることがある。これらの望
ましくない性質は、脂肪酸ストックの主に多不飽和成分と酸素との反応により開
始される複雑な副反応に起因していると考えられる。これらの結果は、空気との
接触を避けるか、または多不飽和物の量およびタイプが上記のように最少に抑え
られるように脂肪酸ストックの質をコントロールするか、および/または酸化防
止剤の添加により、回避または最少化することができる。
アルカリ処方物中でトコフェロール類(例えば、ビタミンEまたは酢酸トコフ
ェロール)の添加は、それらが分解せず、しかもそれらが強い色を呈しないこと
から、有利であることがわかった。それらは長期間にわたり異臭の発生を抑える
ため、上記のように、特に高品質のオレイン酸ストックの場合には、臭いを遮蔽
する必要性は最少で済むか、または消失する。BHTおよびBHAのようなブチ
ル化フェノールの使用も有用であるが、量は組成物の着色を避けるために制限さ
れるべきである。ビタミンCおよびサルファイトのような他の食品グレード酸化
防止剤も酸素の作用による組成物の劣化を防止する上で望ましいが、ビタミンC
は退色をおこし、サルファイトは臭気問題を起こすことから、注意が払われねば
ならない。サルファイトも潜在的な健康関心事の対象である。
流体キャリア‐本組成物の主要部分、例えば約2/3を超える部分(典型的に
は80〜98重量%)は、諸成分の溶解キャリアとして水からなる。後の例で示
されるように、水‐エタノールも使用でき、本発明の塩基性pH組成物を処方す
るときには特に好ましい。エタノールレベルは、特にスプレーしたときにアルコ
ール臭を避けるために、天然産物をクリーニングする上で用いられる溶液中で好
ましくは2%を超えるべきでない。グリセロールのような他の適合性水溶性低分
子量溶媒も使用できる。
本組成物は、エアゾール容器または非エアゾールスプレー装置“スプレー手段
”を含んでなるパッケージ中にそれらを入れて用いることが好ましい。上記スプ
レー手段は、当業界で知られるような液滴のスプレーを作るために、手動式の、
好ましくは“トリガータイプ”手段のうちのいずれかである。典型的なスプレー
手段は、1978年4月4日付で発行されたNozawaの米国特許第4,082,2
23号、1979年7月17日付で発行されたMcKinneyの第4,161,288
号、1985年12月17日付で発行されたTadaらの第4,558,821号、
1984年3月6日付で発行されたSaito らの第4,434,917号、および
1989年4月11日付で発行されたTasakiの第4,819,835号明細書に
開示されており、上記すべての特許が参考のため本明細書に組み込まれる。スプ
レーボトルまたは容器は、硬質表面クリーナー洗剤組成物を含有させるために常
用されてきた、いかなるものであってもよい。ボトルの例は、1977年7月1
2日付で発行されたWeekman らの米国意匠特許第244,991号および198
4年8月14日付で発行されたWassergordらの第275,078号のものであり
、上記特許は参考のため本明細書に組み込まれる。
本スプレー手段には、適合性噴射剤ガスを液体中に配合させるものと、約15
cps未満の粘度を有する洗剤組成物さえも泡立たせるものとがある。装置には
、液体スプレーまたはフォームを作れるように調節できるものもある。本スプレ
ー
手段は、典型的には希薄液体のスプレーを作るノズルから組成物を出して組成物
を排出させるピストンにより、別々な量の組成物自体で作用するものであること
が典型的である。
好ましい物品では、スプレーを作るパッケージ中に、本明細書に記載されたプ
ロセスで使用に適した本組成物を含有している。このような物品は広くは市販さ
れていない。これは、個別消費者による使用向けとして、このような製品で明ら
かな利点からみて意外である。典型的な用法では個別品目毎の天然産物を扱って
いるため、“浴”の調製を不経済にしている。
本明細書に記載された製品、特にフルストレンクスで用いられるように処方さ
れたものを用いる上で好ましいプロセスにおいて、製品は布、スポンジ、ペーパ
ータオル等のような適切な清潔な物質でクリーニング、こすりとり、すすぎおよ
び/またはふきとりされる食品上にスプレーされる。
意外にも、本明細書に記載された組成物およびプロセスは有効な消毒/衛生力
を発揮できる。微生物、特に細菌をうまく殺すためには、高濃度および/または
長い暴露時間を用いるべきである。典型的には、製品はフルストレンクスで用い
られ、少くとも約1分間、好ましくは少くとも約5分間にわたり製品上に残留さ
せておくが、一部の微生物の場合には10分間も要することがある。暴露時間(
即ち、細菌が製品と接触する時間)が長いほど、良い抗微生物効果を発揮する。
時間の重要性は製品のpHおよび処方濃度の双方に依存している。高pH(≧1
1.5)および高濃度になると、抗菌効力は速やかに発揮される。低pH値(p
H≦11)および低処方濃度になると、長い暴露時間が同様の効力を発揮するた
めに要される。
それより高いpHも一般的に良好である。このファクターは、グラム陰性菌、
例えばEscherichia coliおよびPseudomonas 種での製品性能上にとり重要である
。高い製品pHのときはより速くかつより完全に殺せる。その反対も、グラム陽
性
菌、例えばStaphylococcus aureus に当てはまる。性能は、pHが11.5から
9.5に下がっても、同等であるかまたはやや良い。しかしながら、これは処方
物がオレイン酸を含有している場合のみ当てはまる。
上記のように、高い処方濃度(pHから独立して行われた場合)は製品の抗微
生物効力を高める。オレイン酸の存在はS.aureusのようなグラム陽性生物に対す
る性能上重要なファクターであるが、pHはグラム陰性菌、例えばE.coliおよび
Pseudomonas 種にとっておそらくもっと大きなファクターであろう。
消毒/衛生を施すために希釈のタイミングと回避に関する使用説明書と共に容
器中に本製品をパッケージングすることは、微生物を除去/殺すために適正な用
法に関する情報を提供することで個別の消費者を助けることになる。再汚染が最
少に抑えられる食品生産プロセスの時点でそれがこの目的のために用いられるこ
とは、その製品の特別な利点である。
本明細書のすべての部、パーセンテージおよび比率は、他で指摘されないかぎ
り“重量による”。すべての数値は、他で指摘されないかぎり大体である。
下記例は本発明の組成物およびプロセスについて示しているが、その制限のた
めではない。例示された塩基性液体組成物は、慣用的なミキシング装置を用いて
水または水‐エタノール中に諸成分を溶解させることにより、pH9.5〜12
.5で調製することができる。好都合な態様では、水がミキシング容器に入れら
れる。水酸化カリウム、グリセリン(加工助剤)、クエン酸、ビカーボネートお
よびエタノールは、撹拌しながら表示された順序で加えられる。オレイン酸は高
剪断下で加えられ、撹拌が続けられる。PEG(水に前分散させておくと便利で
ある)がその後に加えられる。オレイン酸が混合物に溶解された後は、いつでも
任意の香料成分が加えられる。
例1
ガードナーワックス除去測定:ガードナークリーニング機は、試験製品を用いた
リンゴからのワックスの除去と手洗いとをシミュレートするために示した。その
装置をセットして、下記プロトコールに従いランした。
例1の試験法
試験ワックス:リンゴをコートするために用いられるワックスの代表例である
AP40 Shellac
風袋を計ったきれいなガラスクーポン(3″×5″)(約7.6×12.7c
m)は、クーポン上で均一な分布を行うためにエアーブラシでスプレーすること
により適用された〜30mgの湿潤Shellac を有している。次いでそのクーポン
をオーブンに75℃で1時間入れることにより乾燥または硬くさせ、適用された
ワックスの量を調べるために秤量する。次いでクーポンを40°F(約4.4℃
)
で1時間冷蔵して、Shellac を硬化させる。
次いでプレートをガードナー機にのせる。ファインスポア(fine spore)スポ
ンジをクリーニング試験に用いて、事前に秤量してから、クリーニング溶液に浸
した。スポンジを手で3回ねじって、スケール上におき、試験に用いる製品の既
定量の残部をピペットによりスポンジに加える。この試験のため、試験クリーニ
ング製品2.5gを用いる。調製されたスポンジをガードナー機カートに入れ、
ふきとり速度を速度スケールで2にセットして、10回こすりとり反復する。ガ
ードナー機の後にクーポンを取出し、70°F(約21℃)軟水下〜200ml/s
ecですすぐ。
ガラスプレートを水平にして乾燥させ、ワックス除去率を調べるために秤量す
る。試験を各製品について5回繰返し、高いおよび低い読取りは切り捨て、残る
3回の読取りを除去%の決定のために平均化する。注意:
例CおよびFは、比較例A、BおよびD、Eからみて各々著しく改善されたワ
ックス除去性能を示している。意外にも、Cは界面活性剤の欠如にもかかわらず
、Dより優れている。
例2
Shellac 除去試験は制御された実験室条件下で行われた重量測定法であり、そ
こではShellac をガラスフラスコに適用し、硬化させ、製品で洗浄して、除去率
を調べる。
例2の試験法 実験室条件
:
実験室温度約70°F
除湿機を用いた相対湿度約30%±5%(湿度は試験再現性に影響を与えるフ
ァクターであり、そのためそれは試験中一定に保たれる)ガラス表面調製
フラスコ5個を所定試験で各脚部について用いる。
中〜大リンゴの直径に近い250ml丸底煮沸フラスコをIDでエッチングす
る。フラスコは汚染を防ぐために無残留物グローブでいつも取扱う。フラスコを
ノーマル洗浄サイクルおよび時間で自動皿洗い機により洗浄して、加熱乾燥させ
る。次いでフラスコを5%H2SO4に3.5時間浸し、その後蒸留水で10秒間
すすぐ。すすぎは2回繰返す(ガラス表面はこの方法で再現性に影響を与えるフ
ァクターとして明らかにされているため、この処理はフラスコをほぼ元の状態に
復するために用いている)。フラスコを制御温度/湿度(CT/RH)実験室の
乾燥棚にのせ、(ほこり汚染を防ぐために)単層のタオルで覆い、一夜乾燥させ
る。Shellac 適用
:
CT/RH実験室で乾燥フラスコの風袋を計る(W1)。四つ折りタオルの半
分を用いて、Shellac 容器の口におき2回反転させることによりタオルの一面を
濡らせる。きれいなタオルはフラスコ5〜7個をコーティングした後に用いる。
“取っ手”としてフラスコの首を用いて、均一にコーティングするためフラスコ
を回転させながらタオルのコート面でフラスコの球部領域を拭きとる。注意:コ
ーティングを施した直後に、塗布ワックスの重量は約100mgにしておく。こ
れは、実際のリンゴに典型的に塗布される量、約20〜30mgのワックスまで
乾燥させることになる。次いでフラスコを乾燥棚におく。硬化
:
フラスコを強制空気実験室オーブン中に75℃で60分間おく。60分間後に
、フラスコをオーブンから取出し、CT/RH実験室中の棚で1時間かけて平衡
化させる。洗浄処理/冷却フラスコ
:
フラスコは各フラスコのShellac 量を調べるために秤量し(W2)、冷蔵庫(
〜36°F、〜約2℃)に1時間いれる。
軟流水(すすぎ用)は流速3l /minおよび温度65°F(約18℃)に調整す
る。フラスコを洗浄のために冷蔵庫から個別に取出す。各フラスコは、“取っ手
”としてフラスコの首を用いて、(標準トリガースプレー器からトリガーをいっ
ぱいに引くて)2吹きの試験製品で球部にスプレーすることにより洗浄する。フ
ラスコを安定した均一な圧力と回転を用いて10秒間こする。ワックスのついた
すベての表面をこすりとる。フラスコを逆さかにもち、軟流水で5秒間すすぐ。
フラスコを一夜乾燥させる。データの計算
:
乾燥フラスコを秤量する(W3)。
各フラスコの除去%は、ワックスのついたフラスコの重量(W2)からフラス
コの風袋重量(W1)を最初に差し引くことにより計算する(これは塗布ワック
スの量Aoである)。次いで洗浄後フラスコ重量(W3)から風袋重量(W1)を
差し引く(これは洗浄後に残されたワックスの量Awである)。最後に、ワック
ス除去%を計算するために下記式を用いる。
Ao=W2−W1
Aw=W3−W1
ワックス除去%=(1−Aw/Ao)×100
平均は各試験脚部について計算する。注意
:
例H、I、KおよびMは、対応する比較例J、GおよびLからみてワックス除
去性能に著しい改善を示している。
例3
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. ワキシー物質の除去を行うために有効な量で塩基性炭酸緩衝剤を含み( 緩衝剤のレベルはCO3 2-として組成物の1〜10重量%を供する)、9.5よ り大きな塩基性pHを有する水性クリーニング溶液に天然産物の表面を接触させ るステップを含んでなる、天然産物のクリーニング方法。 2. 水性クリーニング溶液が (a)炭酸イオンとして1〜10重量%を供するレベルの毒物学上許容される 塩基性炭酸緩衝剤; (b)場合により、0.01〜15%のC8‐C18脂肪酸; (c)場合により、0.1〜4重量%のノニオン性界面活性剤; (d)場合により、0.1〜4重量%の有機ポリカルボン酸; (e)場合により、0.2重量%以内の塩基安定性アニオン性界面活性剤; (f)場合により、追加の毒物学上許容される非炭酸塩基性緩衝剤; (g)場合により、毒物学上許容される保存剤; (h)場合により、0.05〜10%のリン酸; (i)水と、場合により、低分子量の毒物学上許容される有機溶媒から選択さ れる水性キャリアからなる残部 を含んでなり、上記水性溶液が9.5より大きなpHを有している、請求項1に 記載の方法。 3. (a)炭酸イオンとして1.25〜3.6重量%を供するレベルの毒物 学上許容される塩基性炭酸緩衝剤; (b)場合により、0.01〜15%のC8‐C18脂肪酸; (c)場合により、0.1〜4重量%のノニオン性界面活性剤; (d)場合により、0.1〜4重量%の有機ポリカルボン酸; (e)場合により、0.2重量%以内の塩基安定性アニオン性界面活性剤; (f)場合により、追加の毒物学上許容される非炭酸塩基性緩衝剤; (g)場合により、毒物学上許容される保存剤; (h)場合により、0.05〜10%のリン酸; (i)水と、場合により、低分子量の毒物学上許容される有機溶媒から選択さ れる水性キャリアからなる残部 を含んでなり、上記組成物が9.5より大きな、好ましくは11.5〜12.3 のpHを有している、請求項1または2に記載の組成物。 4. 炭酸イオンとして1.25〜3.6重量%、好ましくは2%を供するレ ベルの毒物学上許容される塩基性炭酸緩衝剤を含み、上記炭酸イオンの供給源が 重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムおよび炭酸カリウムからな る群より選択され、組成物が11.5〜12.5のpHを有している、請求項1 〜3のいずれか一項に記載の組成物。 5. (a)炭酸イオンとして1.25〜3.6重量%を供するレベルの毒物 学上許容される塩基性炭酸緩衝剤; (b)少くとも0.75重量%のC12‐C18脂肪酸またはその塩; (c)少くとも0.05重量%の、200以上の分子量を有した水溶性ポリエ チレングリコール; (d)水または水‐エタノール流体キャリア を含んでなり、組成物が塩基性pHを有している、フルーツおよび野菜で改善さ れた触感を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。 6. 成分(b)が300〜9500の範囲内の分子量を有している、請求項 1〜5のいずれか一項に記載の組成物。 7. グレープフルーツから得られる油を更に含んでなる、請求項1〜6のい ずれか一項に記載の組成物。 8. 組成物が0.001〜0.05%の酸化防止剤を含有している、請求項 1〜7のいずれか一項に記載の組成物。 9. 1000 sec-1より大きな剪断下で100センチポイズ未満、好ましく は50センチポイズ未満の粘度を有している、請求項1〜8のいずれか一項に記 載のスプレー組成物。
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