【発明の詳細な説明】
ノイロキニンレセプター拮抗薬としての5-アザビシクロ[3.1.0]ヘキシルアルキ
ル-2-ピペリドンおよび-グルタルイミド
本発明は、例えば尿失禁、喘息および関連症状を含む様々な医学的症状の治療
に有用なノイロキニンレセプター拮抗薬であるピペリドン誘導体に関する。さら
に詳しくは、本発明は特定の5-アリール-5-(アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンアル
キル)-N-置換-ピペリドン誘導体、これらの調製方法、こられの組成物ならびに
薬剤におけるこれらの使用に関する。
我々の係属出願中の国際特許出願第 WO96/05193号の明細書には、一連の5-
アリール-5-アゼチジニルアルキル-ピペリドン誘導体が記載されクレームされて
いる。この化合物は、ヒトノイロキニン-1(NK1)ノイロキニン-2(NK2)または
ノイロキニン-3(NK3)レセプターに作用する、ノイロキニンA、ノイロキニン
Bおよびサブスタンス(Substance)Pを含むタキキニンの拮抗薬であり、したが
ってこれらのレセプターが関係する様々な医学的症状、例えば炎症性疾患例えば
関節炎、乾癬、喘息または炎症性腸疾患;中枢神経系疾患例えば不安症、鬱病、
痴呆または精神病;胃腸疾患例えば機能性腸疾患、過敏性腸症候群、胃食道逆流
、便失禁、大腸炎、クローン病(Crohn's disease)またはヘリコバクター ピロ
リ(Helicobacter pylori)もしくは他の細菌により起こされる疾患;尿管疾患例
えば失禁、反射亢進、インポテンスまたは膀胱炎;肺疾患例えば慢性閉塞性気道
疾患;アレルギー例えば湿疹、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、鼻炎
または過敏性疾患例えばウルシ皮膚炎;血管痙攣性疾患例えばアンギナまたはレ
イナウド病(Reynaud's disease);増殖性疾患例えば癌または線維芽細胞増殖に
関連する疾患;維芽細胞形成またはコラーゲン病例えば硬皮症または好酸性肝蛭
症;反射性交感神経性ジストロフィー例えば肩/手症候群;嗜好性疾患例えばア
ルコール中毒;ストレスに関連する身体的疾患;末梢ニューロパシー例えば糖尿
病性ニューロパシー、神経痛、カウサルギー、疼痛性ニューロパシー、やけど、
ヘルペス性神経痛またはヘルペス後の神経痛;神経病理学的疾患例えばアルツハ
イマー病または多
発性神経障害、免疫亢進または抑制に関連する疾患例えば全身性エリテマトーデ
ス;リューマチ性疾患例えば結合組織炎または嘔吐;眼病例えば網膜障害;ウィ
ルス性疾患例えば風邪およびインフルエンザ;咳;急性もしくは慢性疼痛または
偏頭痛を予防または治療するのに非常に有用である。
本発明は、ピペリドン-5-置換基がアザビシクロ[3.1.0]ヘキサンアルキル基で
ある別の一連の関連化合物を提供するものである。また、相当するジ-オン(グル
タルイミド)誘導体をクレームする。化合物は、ヒトNK1、NK2およびNK3レ
セプターにおいて活性なノイロキニンA、ノイロキニンBおよびサブスタンスP
を含むタキキニンの強力で選択的な拮抗薬であり、したがってこれらは前記に記
載した病気の状態、すなわち例えば炎症性疾患例えば関節炎、乾癬、喘息または
炎症性腸疾患;中枢神経系疾患例えば不安症、鬱病、痴呆または精神病;胃腸疾
患例えば機能性腸疾患、過敏性腸症候群、胃食道逆流、便失禁、大腸炎またはク
ローン病;尿管疾患例えば失禁または膀胱炎;肺疾患例えば慢性閉塞性気道疾患
;アレルギー例えば湿疹、接触性皮膚炎または鼻炎;過敏性疾患例えばウルシ皮
膚炎;末梢ニューロパシー例えば糖尿病性ニューロパシー、神経痛、カウサルギ
ー、疼痛性ニューロパシー、やけど、ヘルペス性神経痛またはヘルペス後の神経
痛;咳または急性もしくは慢性疼痛のいずれにおいても強力な有用性を有する。
すなわち、本発明は、次式
(式中、
R1は、C1-C6アルキル、C3-C7シクロアルキル、C3-C7シクロアルキル(
C1-C4)アルキル、アリールまたはアリール(C1-C4)アルキル基であり;その
際C1-C6
アルキル基は、場合により一つ以上のフッ素原子により置換され、そしてC3-C7
シクロアルキルまたはC3-C7シクロアルキル(C1-C4)アルキル基は、場合に
よりシクロアルキル環においてハロゲン原子、C1-C4アルコキシまたはハロ(C1
-C4)アルコキシから各々独立して選択される二つまでの置換基により置換され
ており;
R2は、場合により一つもしくは二つのハロゲン置換基により置換されたフェ
ニル基であるか、またはインドリル、チエニル、ベンゾチエニルもしくはナフチ
ル基であり;
R3は、NH2,-NR4SO2(C1-C6アルキル)、-NR4SO2アリール,-NR4
SO2N(R4)2,-NR4CO(C1-C6アルキル)、-NR4COアリールまたは次
式;
で表される基を表しその際Wは、O,NR5,CH(OH),CHCO2H,CHN(
R4)2,CHF,CF2,C=OまたはCH2であり;
R4は、HまたはC1-C6アルキル基であり;
R5は、H、C1-C6アルキル、C3-C7シクロアルキル、C3-C7シクロアルキ
ル(C1-C6)アルキル、C2-C6アルカノイル、C4-C8シクロアルカノイル、
C3-C7シクロアルキル(C2-C6)アルカノイル、アリールCO-、C1-C6アルキ
ルSO2-、(R4)2NSO2-、C3-C7シクロアルキルSO2-,C3-C7シクロアル
キル-(C1-C6)アルキルSO2-またはアリールSO2-であり;
Xは、CH2またはC=Oであり;
mは、0、1または2であり、ただしmはWがNR5、C=OまたはOである
場合0でなく;そして
nは1から4の整数である。)
で表される化合物およびその薬剤上許容されうる塩を提供する。
R1、R3およびR5の前記定義において、アリールは、場合によりハロゲン原
子、C1-C4アルキル、C1-C4アルコキシ、ハロ(C1-C4)アルキルまたはハロ
(C1-C4)アルコキシ基により置換されたフェニル基を意味し、ハロゲン原
子はフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。三個以上の炭素原子を
有するアルキルおよびアルコキシ基は直鎖または枝分かれ鎖でよい。
式(I)で表される化合物の薬剤上許容されうる塩は、その酸付加塩および塩基
性塩である。好適な酸付加塩は、非毒性塩を形成する酸から形成され;例えば塩
酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、硝酸塩、燐酸塩、
燐酸水素塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸
塩、グルコン酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩およびp-トルエンスルホン酸塩である。好適な塩基性塩は、非−毒性
塩を形成する塩基から形成される;例えばアルミニウム、カルシウム、リチウム
、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛およびジエタノールアミン塩であ
る。
式(I)で表される化合物は一つ以上の不整炭素原子を含み、したがって二つ以
上の立体異性体形で存在する。本発明は式(I)で表される化合物の個々の立体異
性体およびその混合物を含む。ジアステレオマーの分離は通常の技術により、例
えば式(I)で表される化合物の立体異性体混合物またはその好適な塩もしくは誘
導体の分別結晶またはクロマトグラフィーにより達成されうる。
式(I)で表される化合物の好ましい例は、式中XがCH2であり、R1がシクロ
プロピルメチルまたはベンジル基であり、R2が3,4-ジクロロフェニル基であり
、nが2であり、そしてR3がモルホリノ、メタンスルホニルアミノ、ペンタフ
ルオロフェニルスルホニル、フルオロフェニルスルホニルまたはフルオロフェニ
ルカルボキシアミド基であるものである。
式中nが2である式(I)で表される好ましい化合物およびこれらの塩は、ピリ
ドン環に対するアルキレンおよびR2基の接続位置に(S)-立体異性体を有してい
る。
本発明の特定のそして好ましい例は次のものを含む:5(S)-5-(3,4-ジクロロフ
ェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-5-(2-[1α,5α,6α,6-モルホリノ-3-アザビ
シクロ[3.1.0]ヘキサン]エチル)-2-ピペリドン。
本発明により提供される式(I)で表される化合物は、出発物質として次式;
(式中、R1、R2およびXは式(I)で表される化合物について前記で定義した
ものである)で表される化合物および次式;
(式中、R3は式(I)で表される化合物について前記で定義したものである)
で表される化合物またはその酸付加塩を用いて還元アミノ化することにより調製
される。反応は、例えば酢酸のうな好適な酸の存在下に行うのが好ましい。
反応は、次式;
(これは安定でありそして単離可能である)で表される中間体イミニウム塩の
初期形成を介して進行する。反応は式(IIIA)で表される中間体イミニウム塩を
単離することなく行うのが好ましく、その場合にはこれをそのまま還元して式(
I)で表される化合物を提供する。
一般的方法において、好適な溶媒例えばテトラヒドロフラン中で最初に式(II)
で表されるアルデヒドを式(III)で表される化合物と反応させ、次いで好適な還
元剤例えばナトリウムトリアセトキシボロヒドリドまたはナトリウムシアノボロ
ヒドリドを用いて好適な酸例えば酢酸の存在下に処理すると、所望の生成物が得
られる。式(III)で表される化合物の酸付加塩を出発物質として使用する場合、
好適な酸受容体例えばトリエチルアミンを還元剤の添加の前に添加することがで
きる。反応は一般に室温で行われる。
出発アルデヒドまたは式中XがCH2である式(II)で表される化合物は、反応
式1に示す方法により調製され、そして式中XがC=Oである式(II)で表される
アルデヒドは反応式2に示す方法で調製される:
(式中、R1およびR2は式(I)で表される化合物について前記で定義したもの
であり、そして Z、Z1およびZ2は各々好適な遊離基例えばクロロ、ブロモ、
ヨード、メタンスルホニルオキシ、p-トルエンスルホニルオキシまたはトリフル
オロメチルスルホニルオキシ基である)。
一般的方法において、式(IV)で表されるアリールメチルニトリルは、最初に好
適な塩基例えば水素化ナトリウムまたはリチウムヘキサメチルジシリルアジドを
用いて脱プロトン化され、次いでZが好ましくはブロモである式(V)で表される
アルキル化剤でその場においてアルキル化される。
反応は、一般に好適な溶媒例えばテトラヒドロフラン中にて行われ、脱プロトン
化については約5℃でそしてアルキル化についてはほぼ室温である。生成された
式(VI)で表されるアセトニトリル誘導体を、次いで好適な塩基例えばリチウムジ
イソプロピルアミドまたはリチウムヘキサメチルジシリルアジドを用いて脱プロ
トン化し、そして式中Z1が好ましくはブロモである式(VII)で表される化合物で
その場においてアルキル化する。反応は、一般に好適な溶媒例えばテトラヒドロ
フラン中にて約5℃で行われ、反応が完了するまでほぼ室温に加温する。場合に
より式(VII)で表される化合物を添加した後にテトラ-n-ブチルアンモニウムヨー
ジドを添加して反応速度を増加するようにしてもよい。最後に、例えば水酸化ナ
トリウムのような水性塩基を添加して式(VIII)で表されるカルボン酸を生成する
。生成物をこの段階で、所望により例えば光学的に活性な塩の分別結晶により分
割してもよい。
次いで、調製された式(VIII)で表される化合物を、好適な条件例えば大気圧下
に水素雰囲気中酸化白金を用いそして溶媒として氷酢酸を用いて室温にて還元お
よび閉環して式(IX)で表されるピリドンにする。
次いで式(IX)で表されるピリドンを、最初に好適な塩基例えば水素化カリウム
を用いて脱プロトン化し、次いで式中Z2が好ましくはブロモ、メタンスルホニ
ルオキシまたはp-トルエンスルホニルオキシであるR1Z2で表される化合物でそ
の場においてN-アルキル化する。反応は一般に好適な溶媒例えばジメチルスル
ホキシド中でそしてほぼ室温にて行われる。
生成した式(X)で表される生成物を、好適な溶媒例えばテトラヒドロフラ
ン中で塩酸水溶液と反応させてジオキソラン保護基を除去し、式(II)で表される
アルデヒド生成物を得る。
式中XがC=Oである式(II)で表される化合物は、WO96/05193に記載の方法
により調製された4-シアノ-4-アリール-ヘプト-6-エン酸(XI)を環化し、続いて
N-アルキル化し、そして得られる3-アリール-グルタルアミド(XIII)をオゾン分
解することにより同様の方法で調製される。
式中R3がt-ブトキシカルボニルアミノである式(III)で表されるアザビシクロ
[3.1.0]ヘキサン出発物質の調製は国際特許出願第WO 93/18001号に記載されて
いる。これは、R3が前記定義である式(III)で表される別の中間体を製造するた
めに出発物質として使用される。例えば、化合物はまずベンジルクロロホルメー
トと反応させることによりN-保護化されそして塩化水素ガスで処理することに
よりt-ブトキシカルボニル基を除去する。得られた1-ベンジルオキシカルボニル
-1α,5α,6α,6-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンを反応させて様々なR3
置換基を導入してもよい。すなわち、水酸化ナトリウム溶液の存在下にジオキサ
ン中で還流することによりビス-クロロエチルエーテルとテトラ-n-ブチルブロミ
ドとを反応させると1-ベンジルオキシカルボニル-1α,5α,6α,6-モルホリノ-3-
アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンを得る。接触水素添加によりベンジルオキシカル
ボニル基を除去すると式中R3がモルホリノ基である式(III)で表される化合物が
得られる。
前記方法の代わりとして、式中R3がNH2である式(I)で表される化合物の場
合、これらは、式中R3がt-ブトキシカルボニルアミノ基である式(I)で表され
る相当する化合物から、例えばトリフルオロ酢酸を用いて脱プロトン化すること
により得ることができる。この方法は、R3置換基として存在する他のアミノ保
護基および好適な保護基を使用することに適し、これらの除去方法は当業者によ
く知られている。この生成物をさらに別の式(I)で表される化合物を調製するた
めに使用することもできる。たとえば式中R3が-NR4SO2(C1-C6アルキル)
、-NR4SO2アリール、-NR4CO(C1-C6アルキル)またはNR4COアリー
ルである式(I)で表される化合物の場合、化合物は好適なスルホニルクロリドま
たはアシルクロリドでスルホニル化またはアシル化することによ
りR3がNH2である相当する化合物から調製されうる。すなわち、例えばR3が
NH2である式(I)で表される化合物とC1-C6アルキルまたはアリール-スルホ
ニルクロリドとを反応させることにより、式中R3がNH-SO2(C1-C6アルキ
ル)またはNHSO2アリールである式(I)で表される相当する化合物が得られる
。反応は一般に、有機溶媒例えばジクロロメタン中酸受容体として例えばトリエ
チルアミンの存在下に行われ、一般に室温で数時間後に完了する。式中R3がN
H2である式(I)で表されるアミンとC1-C6アシルまたはアロイルクロリドとの
同様の反応により、式中R3がNHCO(C1-C6アルキル)またはNHCOアリー
ルである式(I)で表される相当する化合物が得られる。例えばC1-C6アルキル
ブロミドを用いた前記生成物のアルキル化により、R4がC1-C6アルキル基であ
る相当する化合物が得られる。
前記の反応およびこれまでの方法に使用される新規出発物質の調製の全ては通
常のものであり、そしてこれらの性能または実施のための好適な反応剤および反
応条件ならびに所望の生成物を単離するための手段は、これまでの文献ならびに
この実施例および調製例を参照しながら当業者にとって公知である。
式(I)で表される化合物の薬剤上許容されうる酸付加塩または塩基性塩は、式
(I)で表される化合物の溶液および所望の酸または塩基を一緒にすることにより
直ちに調製されうる。塩は、溶液からの沈殿および濾過により集めてもよく、ま
たは溶媒の蒸発により回収してもよい。
ノイロキニンレセプター拮抗薬としての本発明化合物の高度な活性を以下の方
法で示す;
ヒトNK1レセプターに対する式(I)で表される化合物およびこれらの塩の親
和性は、マクリーン、エス.ら(McLean,S.et al,)、J.Pharm.Exp.Th
er.,267,472-9(1993)により記載されている方法の修正方法を用いて、ヒトN
K1レセプターを発現するヒトIM9細胞系から調製される膜と結合する[3H]-サ
ブスタンスPを阻害する能力を測定することによりインビトロで試験され、ここ
では全細胞を用いる代わりに、細胞を組織ホモジナイザーを用いてホモジナイズ
し、そして粒子分画を遠心分離によりペレット化し、緩衝剤で三回洗
浄してから、膜を再度懸濁させる。
式(I)で表される化合物およびこれらの塩のヒトNK2レセプターに対する親
和性は、クローン化されたヒトNK2レセプターを発現するチャイニーズハムス
ターの卵巣細胞から調製された膜と結合することについて[3H]または[125I]N
KA(ノイロキニンA)と競合する能力を試験することによりインビトロで測定す
ることができる。この方法において、洗浄したチャイニーズハムスターの卵巣細
胞膜は、IM9細胞が代わりに使用されている前記方法に記載されているように
調製される。膜を[125I]NKAおよびある濃度範囲の試験化合物とともにイン
キュベーションする(90分,25℃)。非特異的結合は10μMNKAの存在下に測定
した。
式(I)で表される化合物のNK2レセプター拮抗活性はまた、パタッキーニ(P
atacchini)およびマギー(Maggi),Eur.J.Pharmacol.,236,31-37(1993)
の方法を用いて、ウサギ肺動脈において選択的NK2レセプター作動薬[β Ala8
]NKA(4-10)(ロベレオ、ピィ.ら(Rovereo,P.et al.),Neuropeptides,1
3,263-270,1989)の収縮作用と拮抗しうる能力を試験することにより、インビ
トロで測定することができる。
式(I)で表される化合物およびこれらの塩は、ムライら(Murai,et al.),J
.Pharm.Exp.Ther.,262,403-408(1992)またはメトカルフェら(Metcalfe
et al.),Br.J.Pharmacol.,112,563P(1994)により記載された方法を用
いて、麻酔をかけたモルモットにおいて[β Ala8]NKA(4-10)により起こされ
る気管支収縮を阻害するこれらの能力を測定することにより、インビボでNK2-
レセプター拮抗活性について試験することができる。
式(I)で表される化合物およびこれらの塩は、マギーら(Maggi et al.),Br
.J.Pharmacol.,101,996-1000(1990)の方法を用いて、モルモット回腸に対
する選択的NK3レセプター作動薬センクタイド(senktide)の収縮効果に拮抗す
る能力を測定することにより、インビトロでNK3レセプター拮抗活性について
試験することができる。
ヒトへの使用については、式(I)で表される化合物およびこれらの塩を単独で
投与することができるが、しかし一般には意図する投与経路および標準
的調剤プラクティスについて選択される薬剤上許容されうる希釈剤または担体と
混合して投与されるであろう。例えば、これらは、舌下剤を含む経口剤、例えば
デンプンまたはラクトースのような賦形剤を含む錠剤形、または単独もしくは賦
形剤と混合するかのいずれかのカプセル剤もしくは小卵剤、または香料もしくは
着色剤を含むエリキシル剤、溶液剤もしくは懸濁剤の形で投与されうる。これら
は腸管外投与、例えば静脈内、筋肉内または皮下注射されうる。腸管外投与につ
いては、これらは他の物質例えば溶液を血液と等張にするのに十分な塩またはグ
ルコースを含んでもよい滅菌水溶液の形で使用されるのが最もよい。。
ヒト患者へ経口投与および腸管外投与するためには、式(I)で表される化合物
およびこれらの塩の毎日の投与レベルは、0.001-20、好ましくは0.01-20、さら
に好ましくは0.5-5、最も好ましくは1-2、mg/mlであろう(一回または分割投与で
)。すなわち、化合物の錠剤またはカプセル剤は、一度に一個または二個以上投
与するために活性化合物0.1-500、好ましくは50-200mgを含む。いずれにしても
、医者は個々の患者に対し最も適するように正確な投与量を決定するであろうし
、これは特定の患者の年齢、体重および反応ならびに治療すべき症状により変化
するであろう。前記投与量は平均的ケースの例示であり、勿論これより高いかま
たは低い投与量範囲が有利な場合もあり、そしてこのようなものも本発明の範囲
内である。
これに代わって、式(I)で表される化合物を、吸入剤によりまたは坐薬もしく
はペッサリーの形で投与することができ、またはこれらをローション、溶液、ク
リーム、軟膏または粉衣剤の形で局所に投与することもできる。皮膚投与の別の
手段は、皮膚パッチの使用である。例えば、ポリエチレングリコールまたは液体
パラフィンの水性エマルジョンからなるクリームへこれを混入することができる
;またはこれらを必要に応じて安定剤および保存剤のようなものと共に白色ワッ
クスまたは白色軟質パラフィン基剤からなる軟膏へ1-10%の濃度で混入すること
ができる。このような配合剤は、治療すべき特定の症状および必要とする投与の
形態に好適なように選択されるであろう。
治療として言及されるものには疾患の予防ならびに疾患の明確な症状の軽減を
含むことは明らかであろう。
すなわち、本発明はさらに次のものを提供する;
i) 薬剤上許容されうる希釈剤または担体とともに、式(I)で表される化合物、
またはその薬剤上許容されうる塩を含む薬剤組成物;
ii) 医薬品として使用するための式(I)で表される化合物、またはその薬剤上
許容されうる塩もしくはその組成物;
iii) ヒトNK1、NK2またはNK3レセプター、またはこれらの組み合わせた
ものに作用するタキキニンに対する拮抗作用を生じることにより病気を治療する
医薬品の製造に対する、式(I)で表される化合物またはこれらの薬剤上許容され
うる塩もしくはその組成物の使用;
iv) 病気が炎症性疾患例えば関節炎、乾癬、喘息または炎症性腸疾患;中枢神
経系疾患例えば不安症、鬱病、痴呆または精神病;胃腸疾患例えば機能性腸疾患
、過敏性腸症候群、胃食道逆流、便失禁、大腸炎またはクローン病;尿管疾患例
えば失禁、反射亢進または膀胱炎;肺疾患例えば慢性閉塞性気道疾患;アレルギ
ー例えば湿疹、接触性皮膚炎または鼻炎、過敏性疾患例えばウルシ皮膚炎;末梢
ニューロパシー例えば糖尿病性ニューロパシー、神経痛、カウサルギー、疼痛性
ニューロパシー、やけど、ヘルペス性神経痛またはヘルペス後の神経痛;咳また
は急性もしくは慢性疼痛である(iii)における使用;
v) 式(I)で表される化合物またはその薬剤上許容されうる塩もしくは組成物の
有効量でヒトを治療することからなる、ヒトNK1、NK2またはNK3レセプタ
ー、またはこれらの組み合わせたものに作用するタキキニンに対する拮抗作用を
生じることにより病気を治療するためのヒトの治療方法;
vi) 病気が炎症性疾患例えば関節炎、乾癬、喘息または炎症性腸疾患;中枢神経
系疾患例えば不安症、鬱病、痴呆または精神病;胃腸疾患例えば機能性腸疾患、
過敏性腸症候群、胃食道逆流、便失禁、大腸炎またはクローン病;尿管疾患例え
ば失禁、反射亢進または膀胱炎;肺疾患例えば慢性閉塞性気道疾患;アレルギー
例えば湿疹、接触性皮膚炎または鼻炎、過敏性疾患例えばウルシ皮膚炎;末梢ニ
ューロパシー例えば糖尿病性ニューロパシー、神経痛、カウサ
ルギー、疼痛性ニューロパシー、やけど、ヘルペス性神経痛またはヘルペス後の
神経痛;咳または急性もしくは慢性疼痛である(v)における方法。
以下の実施例により式(I)で表される化合物の調製を示す:
実施例1 5(S)-5-(3,4- ジクロロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-5-(2-[1α,5α,6α -6-モルホリノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]エチル)-2-ピペリドン
テトラヒドロフラン中に5(S)-1-シクロプロピルメチル-5-(3,4-ジクロロフェ
ニル)-5-ホルミルメチル-2-ピペリドン(130mg,0.38ミリモル)(調製例5参照)お
よび1α,5α,6α-6-モルホリノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(調製例4参照)
が溶解している液を、室温で30分間攪拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒ
ドリド(120mg,1.5モル当量)および氷酢酸(0.021ml)を添加し、混合物を1時間
撹拌した。水(1ml)、続いて飽和炭酸ナトリウム溶液(10ml)を添加し、混合物を
酢酸エチルで抽出した(3×20ml)。集めた有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾
燥し、濾過し、減圧下に濾液から溶媒を除去した。残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィーにかけ、メタノール:塩化メチレン(5:95,10:90)の溶媒勾配物で溶
出すると、表題化合物(100mg)が得られた。TCL RF=0.3(シリカ、メタノー
ル:ジクロロメタン10:90容量)。LRMS m/z=492(m+1)+。実測値:C,60.68;
H,6.91;N7.97.C26H35Cl2N3O2.0.33 CH2Cl2 計算値 C,60.70;H,6
.91;N8.07%.1H-NMR(CDCl3)δ=0.2-0.4(m,2H),0.5-0.7(m,2H),1.0-
1.05(m,1H),1.4(s,2H),1.6(s,2H),1.7-1.9(m,2H),2.0-2.2(m,6H),2.3-2.49
(m,1H),2.5(m,4H),2.8-2.9(dd,2H),3.2(m,1H),3.4-3.5(m,2H),3.65(m,4
H),3.8(d,1H),7.1(dd,1H),7.4(m,2H)ppm.
実施例2 5(S)-5-(3.4- ジクロロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-5-(2-[1α,5α,6α -6-t-ブトキシカルボニルアミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]エチル)-2-ピ ペリドン
テトラヒドロフラン中に、5(S)-1-シクロプロピルメチル-5-(3,4-ジクロロフ
ェニルル)-5-ホルミルメチル-2-ピペリドン(1.5g,4.41ミリモル)(調製例5参照
)および1α,5α,6α,6-t-ブトキシカルボニルアミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘ
キサン(調製例4参照)が溶解している液を、室温で40分間攪拌した。ナトリウム
トリアセトキシボロヒドリド(1.4g,1.5モル当量)および氷酢酸(0.24ml)を添加
し、混合物を18時間攪拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液(20ml)を添加し、混合物
を酢酸エチルで抽出した(3×40ml)。集めた有機抽出液を硫酸マグネシウム上で
乾燥し、濾過し、減圧下に濾液から溶媒を除去した。残渣をシリカゲルクロマト
グラフィーにかけ、メタノール:酢酸エチル(5:95,10:90)の溶媒勾配物で溶
出すると、表題化合物(1.1g)が得られた。TLC RF=0.1-0.2(シリカ、酢酸エ
チル:メタノール90:10容量)。LRMS m/z=522(m=1)+。実測値 :C,61.74;
H,7.47;N7.99.C27H37Cl2N3O3 計算値 C62.05;H,7.14;N,8.04%.1
H-NMR(CDCl3)δ=0.2-0.4(m,2H),0.5-0.7(m,2H),1.0-1.05(m,1H),1.3
(m,1H),1,4(s,9H),1.7(m,1H),1.9(m,1H),2.0-2.2(m,8H),2.3-2.35(m,1H),
2.65(s,1H),2.9-3.0(dd,2H),3.1-3.2(m,1H),3.4-3.5(m,2H),3.8(d,1H),4.4
-4.6(s,br,1H),7.1(dd,1H),7.4(m,2H)ppm.
実施例3 5(S)-5-(3,4- ジクロロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-5-(2-[1α,5α,6α -6-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]エチル)-2-ピペリドン ジ-トリフル オロアセテート塩
実施例2からの化合物(1.0g,1.92ミリモル)が塩化メチレンに溶解している液
へ、トリフルオロ酢酸(2.2ml,15モル当量)を添加し、氷浴により冷却する。次
いで反応物を一晩室温まで温めた。反応混合物を減圧下に蒸発し、次いで塩化メ
チレンおよびジエチルエーテルから再蒸発すると、ゴム状物1.2gが得られた。T
LC RF=0.2(シリカ、塩化メチレン:メタノール90:10容量)。LRMS m/z=
422(M+1)+。1H-NMR(CDCl3)δ=0.2-0.4(m,2H),0.5-0.6(m,2H),0.95-
1.05(m,1H),1.8-2.3(m,10H),2.6-2.8(m,3H),3.0-3.3(m,3H),3.4-3.8(m,3H
),
7.47(d,1H),7.6(m,2H),8.3(s,br,3H),10(s,広い,0.5H),10.5(s,広い,0.5H)p
pm.
実施例4 5(S)-5-(3,4- ジクロロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-5-(2-[1α,5α,6α -6-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]エチル)-2-ピペリドン
実施例3からの化合物(400mg)を塩化メチレンに溶かし、炭酸水素ナトリウム
溶液で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下に濾過
し、そして減圧下に蒸発するとゴム状物が得られた。これをシリカクロマトグラ
フィーにかけ、塩化メチレン:メタノール(95:5,90:10)の溶媒勾配物で溶出する
と表題化合物(200mg)が得られた。TLC RF=0.1(シリカ、塩化メチレン:メ
タノール90:10容量)。LRMS m/z=422(M+1)+。実測値:C,59.27;H,6.47;
N9.58.C22H29Cl2N3O.0.25CH2Cl2 計算値 C59.54;H,6.70;N9.47%
.1H-NMR(CDCl3)δ=0.2-0.4(m,2H),0.5-0.7(m,2H),1.0-1.1(m,1H),1
.3(s,2H),1.4-1.7(br,s,3H),1.7-1.8(m,1H),1.8-1.9(m,1H),1.9-2.2(m,6H)
,2.5-2.7(m,2H),2.8-3.0(m,2H),3.1-3.2(m,1H),3.4-3.5(m,2H),3.7-3.9(m
,1H),7.1-7.2(m,1H),7.4(m,2H)ppm.
実施例5 5(S)-5-(3,4 ジクロロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-5-(2-[1α,5α,6α- 6-メタンスルホニルアミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]エチル)-2-ピペリ ドン
塩化メチレン(15ml)中に、実施例3からの化合物(450mg,0.69ミリモル)および
トリエチルアミン(0.45ml,4.5モル当量)が溶解している液へ、メタンスルホニル
クロリド(0.1ml,2モル当量)を添加した。混合物を30分間攪拌し、室温で一晩貯
蔵した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、水(15ml)で洗浄した。有機層を硫
酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下に濾過し、減圧下に溶媒を除去するとゴム状
物が得られた。これをシリカゲルクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル:メタ
ノール(90:10,80:20)の溶媒勾配物で溶出し、ジエチルエーテルから再度蒸発
すると、表題化合物が泡状物(95mg)として得ら
れた。TLC RF=0.5(シリカ、塩化メチレン:メタノール90:10容量)。LRM
S m/z=500(M+1)+。
実測値 ;C,54.23;;H,6.04;N8.13. C23H31Cl2N3O3S.0.5H2O 計算値
C,54.21;H,6.33;N,8.25%.1H-NMR(CDCl3)δ=0.4-0.6,(m,2H),0.
5-0.7(m,2H),1.0-1.1(m,1H),1.7(s,3H),1.8-2.4(m,9H),2.7(br,s,2H),3.0(
s,4H),3.1-3.2(m,1H),3.4-3.5(m,2H),3.75(d,1H),4.5(s,1H),7.1(m,1H),
7.35-7.45(m,2H)ppm.
実施例6 5(S)-5-(3,4- ジクロロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-5-(2-[1α,5α,6α -6-ペンタフルオロフェニルスルホニルアミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン] エチル)-2-ピペリドン
塩化メチレン(15ml)中に、実施例3からの化合物(1.0g,1.53ミリモル)および
トリエチルアミン(0.68ml,3.2モル当量)が溶解している液へ、ペンタフルオロ
フェニルスルホニルクロリド(0.49g,1.2モル当量)を添加した。混合物を30分間
攪拌し、室温で一晩貯蔵した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、水(15ml)で
洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下に濾過し、減圧下に溶
媒を除去するとゴム状物が得られた。これをシリカクロマトグラフィーにかけ、
酢酸エチル:メタノール(90:10,80:20)の溶媒勾配物で溶出した。化合物を酢
酸エチルおよびジエチルエーテルとともに磨砕し、得られた白色固体を濾過し、
そして廃棄した。濾液を蒸発しそして再度塩化メチレン:メタノール90:10の溶
媒勾配物で溶出した。LRMS m/z=652(M+1)+。実測値:C,51.83;H,4.24;N
6.32.C28H28Cl2F5N3O3S. 計算値 C,51.53;H,4.32;N,6.44%.1H-
NMR(CDCl3)δ=0.4-0.6(m,,2H),0.5-0.7(m,2H),1.0-1.1(m,1H),1.5(s,
2H),1.6-1.9(m,2H),1.9-2.2(m,8H),2.3-2.4(m,1H),2.5(s,1H),2.9(m,2H),
3.35-3.5(m,2H),3.75(d,1H),5.3(d,1H),7.1(m,1H),7.35-7.45(m,2H)ppm.
実施例7 5(S)-5-(3,4- ジクロロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-5-(2-[1α,5α,6α -6-4'-フルオロフェニルスルホニルアミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ ン]エチル)-2-ピペリドン
塩化メチレン(15ml)中に実施例3からの化合物(1.0g,1.53ミリモル)およびト
リエチルアミン(0.86ml,4モル当量)が溶解している液へ、4-フルオロフェニル
スルホニルクロリド(0.36g,1.2モル当量)を添加した。混合物を室温で5時間攪
拌し、室温で一晩貯蔵した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、水(2×20ml)
で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下に濾過し、減圧下に
溶媒を除去するとゴム状物が得られた。これをシリカクロマトグラフィーにかけ
、塩化メチレン:メタノール(95:5,92:8)の溶媒勾配物で溶出すると表題化合
物がゴム状物(140mg)として得られた。TLC RF=0.5(シリカ、塩化メチレン
:メタノール90:10容量)。LRMS m/z=580(M+1)+。実測値 :C,57.17;H,5.
56;N7.09.C28H32FCl2N3O3S.0.25H2O 計算値 C,57.47;H,5.60;N,
7.18%.1H-NMR(CDCl3)δ=0.4-0.6(m,2H),0.5-0.7(m,2H),1.0-1.1(m,
1H),1.7(s,3H),1.6-2.0(m,1H),2.0-2.25(m,7H),2.3-2.4(m,2H),2.8-2.9(m,
2H),3.0-3.2(m,1H),3.4-3.6(m,2H),3.7(d,1H),4.6(s,1H),7.1(m,1H),7.2
-7.3(m,2H),735-7.45(m,2H)7.85-7.95(m,2H)ppm.
実施例8 5(S)-5-(3,4- ジクロロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-5-(2-[1α,5α,6α -6-4'-フルオロフェニルカルボキシアミド-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]エ チル)-2-ピペリドントリフルオロアセテート塩
塩化メチレン(15ml)中に実施例3からの化合物(300mg,0.46ミリモル)およびト
リエチルアミン(0.26ml,4モル当量)が溶解している液へ、4-フルオロベンゾイ
ルクロリド(0.07ml,1.2モル当量)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。
反応混合物を塩化メチレンで希釈し、水(2×20ml)で洗浄した。有機層を硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、減圧下に濾過し、減圧下に溶媒を除去するとゴム状物が
得られた。これをシリカクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチル:メタノール(9
0:10,80:20)の溶媒勾配物で溶出すると表題化合物がゴム状物(100mg)として得
られた。TLC RF=0.1-0.2(シリカ、酢酸エチル:メタノール,90:10容量)。
LRMS m/z=544(M+1)+。実測値:C,56.06;H,4.83;N5.99.
C32H28FCl2N3O2モノトリフルオロアセテート塩.0.02酢酸エチル.計算値
C,55.76;H,4.71;N,6.22%.1H-NMR(CDCl3)δ=0.2-0.3(m,2H),0.4
-0.5(m,2H),0.9-1.1(m,1H),1.5(s,2H),1.6-1.9(m,3H),1.9-2.1(m,1H),2.1-
2.3(m,6H),2.85-3.0(m,3H),3.1-3.2(m,1H),3.5(d,2H),3.8(d,1H),7.1-7.
3(m,2H),7-7.4(m,1H),7.5-7.7(m,2H),7.85-7.9(m,2H),8.3(d,1H)ppm.
実施例9 5-(3,4- ジクロロフェニル)-1-ベンジル-5-(2-[1α,5α,6α-6-モルホリノ-3-ア ザ
ビシクロ[3.1.0]ヘキサン]エチル)-2-ピペリドン
テトラヒドロフラン中に、1-ベンジル-5-(3,4-ジクロロフェニル)-5-ホルミル
メチル-2-ピペリドン(0.28g,0.75ミリモル)(調製例6参照)および1α,5α,6α-
6-モルホリノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(0.14g,0.83ミリモル)(調製例4
参照)が溶解している液を、45分間攪拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒ
ドリド(245mg,1.5モル当量)および氷酢酸(0.045ml)を添加し、混合物を1時間
攪拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液(10ml)を添加し、混合物を酢酸エチルで抽出
した(3×20ml)。集めた有機抽出液を硫酸上で乾燥し、濾過し、減圧下に濾液か
ら溶媒を除去した。残渣をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけ、メタノー
ル:塩化メチレン(2:98,5:95,10:90)の溶媒勾配物で溶出すると、表題化合
物(235mg)が得られた。TLC RF=0.3(シリカ、メタノール:ジクロロメタン1
0:90容量)。実測値:C,66.14;H,6.88;N7.81.C29H35Cl2N3O2 計算値 C,6
5.89;H,6.67;N7.95%.1H-NMR(CDCl3)δ=1.4(s,2H),1.5-1.8(m,2H)
,1.9-2.1(m,4H),,2.1-2.25(m,4H),2.3-2.4(m,1H),2.5-2.6(m,4H),2.7-2.9(m
,2H),3.3(d,1H),3.5-3.6(d,1H),3.6-3.7(m,4H),4.35(d,1H),4.85(d,1
H),6.8(m,1H),7.1(m,1H),7.2-7.5(m,6H)ppm.
実施例10 3(S)-1- シクロプロピルメチル-3-(3,4-ジクロロフェニル)-3-(2-[1α,5α,6α-6 -モルホリノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]エチル)グルタルイミド
出発物質として3(S)-1-シクロプロピルメチル-3-(3,4-ジクロロフェニル)
-3-ホルミルメチル-グルタルイミド(調製例7参照)を用いて実施例1の方法を行
うと、表題化合物がゴム状物として得られた。実測値:C,60.71;H,6.24;N7.20
.C26H33Cl2N3O3.0.5H2 O計算値 C,60.58;H,6.64;N8.15%.1H-N
MR(CDCl3):0.25-0.55(m,4H),1.1-1.3(m,H),1.5-1.6(m,8H),1.8-2.0(m,2
H),2.1-2.7(m,11H),2.9-3.0(m,2H),3.6-3.65(m,4H),3.7-3.8(m,2H),7.0-
7.05(m,1H),7.35-7.4(m,2H).
調製例1 1- ベンジルオキシカルボニル-1α,5α,6α-6-t-ブトキシカルボニルアミノ-3-ア ザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
ベンジルクロロホルメート(1.10ml,7.8ミリモル)を、ジクロロメタン(35ml)
中に1α,5α,6α-6-t-ブトキシカルボニルアミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ
ン(1.4g,7.1ミリモル)(国際特許出願第 WO93/18001号)およびトリエチルアミ
ン(1.1ml,7.8ミリモル)が溶解した液へ添加した。反応物を1時間攪拌し、次い
で水を添加し、有機層を水洗し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして
減圧下に溶媒を除去すると、表題化合物がゴム状物(3.0g)として得られた。TL
C RF=0.6(シリカ、メタノール:ジクロロメタン5:95容量)。LRMS m/z=3
50(MNH4)+。1H-NMR(CDCl3)δ=1.4(s,9H),1.7(s,2H),2.3(s,1H),3
.5(m,2H),3.7(m,2H),4.6(m,1H),5.1(s,2H),7.3(m,5H)ppm.
調製例2 1- ベンジルオキシカルボニル-1α,5α,6α-6-アミノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘ キサン
塩化水素ガスを、氷冷しながら酢酸エチル(40ml)中に調製例1からの化合物(3
.0g)が溶解している液へ通気した。1時間後、酢酸エチルを蒸発し、残渣を塩化
メチレンと10%炭酸ナトリウム溶液の間に分配した。有機層を硫酸マグネシウム
上で乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を除去すると、油状物(1.4g)が得られた。T
LC RF=0.3(シリカ、メタノール:ジクロロメタン5:95容量)。1H-NMR(C
DCl3)δ=1.7(s,1H),1.9(s,3H),2.1(s,1H),3.4-3.8(m,4H),5.1(m,2H),7.
3
(m,5H)ppm.
調製例3 1- ベンジルオキシカルボニル-1α,5α,6α-6-モルホリノ-3-アザビシクロ[3.1.0 ]ヘキサン
調製例2からの化合物(1.4g,6.03ミリモル)、ビス-クロロエチルエーテル(1.
1ml,9.1ミリモル)およびテトラ-n-ブチルブロミド(200mg)を、ジオキサン(30ml)
および2N水酸化ナトリウム溶液の溶液中で18時間一緒に還流した。さらにビス-
クロロエチルエーテル(1.1ml)を添加した後に、さらに18時間還流を続け、次い
でさらにビス-クロロエチルエーテル(1.1ml)を添加し、さらに18時間還流を続け
た。ジオキサンを減圧下に蒸発し、残渣を塩化メチレンと水の間に分配した。有
機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下に溶媒を除去した
。残渣をシリカクロマトグラフィーにかけ、塩化メチレン:メタノール(98:2,9
5:5)の溶媒勾配物で溶出すると、生成物分画が油状物として得られ、これを放置
すると結晶化した(0.68g)。TLC RF=0.5(シリカ、メタノール:ジクロロメ
タン5:95容量)。LRMS m/z=303(m+1)+。1H-NMR(CDCl3)δ=1.5(s,1
H),1.8(m,2H),2.5-2.6(m,3H),3.4-3.5(m,2H),3.5-3.7(m,7H),5.1(s,2H)
,7.3(m,5H)ppm.
調製例4 1 α,5α,6α-6-モルホリノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン
゛調製例3からの化合物(0.65g,2.1ミリモル)がエタノール(50ml)に溶解してい
る液を、5%白金担持炭(300mg)へ添加し、混合物を345kPa(50psi)の水素雰囲気
下に室温で18時間攪拌した。触媒を濾過により除去し、溶媒を減圧下に除去する
と油状物(0-35g)が得られ、これを一晩放置すると結晶化した。1H-NMR(CD
Cl3)δ=1.5-1.6(m,3H),2.2-2.4(br,s,1H),2.5-2.6(m,4H),2.9-3.1(m,4H)
,3.6-3.8(m,4H).
調製例5 5(S)-1- シクロプロピルメチル-5-(3,4-ジクロロフェニル)-5-ホルミルメチル-2- ピペリドン
(a) 4(S)-4- シアノ-4-(3,4-ジクロロフェニル)-5-(1,3-ジオキソラン-2-イル)ペ ンタ-1-オン酸
窒素下に5℃にてテトラヒドロフラン(4.69l)中にリチウムヘキサメチルジシ
リルアジドが溶解している1.0M溶液へ、45分間かけてテトラヒドロフラン(750m
l)中に3,4-ジクロロフェニルアセトニトリル(750g,4.28モル)が溶解している液
を45分間かけて滴下した。反応物を2時間攪拌した。反応物を再び5℃まで冷却
し、テトラヒドロフラン(780ml)中に2-ブロモメチル-1,3-ジオキソラン(782g)が
溶解している液を50分かけて滴下した。テトラ-n-ブチルアンモニウムヨージド(
75g)を少しずつ添加し、混合物を室温まで温め、14時間攪拌した。次いで反応物
を5℃まで冷却し、テトラヒドロフラン(4.69l)中にリチウムヘキサメチルジシ
リルアジドが溶解している1.0M溶液を滴下した。混合物を室温で5時間攪拌し
た。溶液を5℃まで冷却し、テトラヒドロフラン(840ml)中にエチル3−ブロモ
プロパノエート(840.5g)が溶解した液を50分間かけて滴下した。反応物を14時間
攪拌した。反応混合物を5℃まで冷却し、1.5M水酸化ナトリウム水溶液(水酸化
ナトリウム255gを含む。)を添加し、混合物を14時間攪拌した。水(5l)を添加し
、混合物を酢酸エチル(2×3l)で抽出した。集めた有機抽出液を水(2×5l)で洗浄
した。水層を集め、5N塩酸水溶液でpH1まで酸性化し、次いで酢酸エチル(2×3
l)で抽出した。集めた有機抽出液を減圧下に濃縮して生成物の理論量に基づいて
約3ml/gの濃度にした。
前記実験手法を同一の量で繰り返した。両方の反応物から集めた有機溶液へ、
(S)-(-)-アルファ-メチルベンジルアミン(1.13kg)を添加し、混合物を14時間攪
拌した。濃いスラリーを冷却しながら氷浴中で2時間攪拌し、濾過し、固体を酢
酸エチル(2×1l)で洗浄し、次いで減圧下に35℃で乾燥すると物質1.85kgが得ら
れた。この物質の一部(1.34kg)をブタノン(2l)および水(503ml)の混合物中に溶
かし、これを加熱還流した。さらに別のブタノン(4.7l)を添加し、溶液を一晩室
温までゆっくり冷却した。得られた固体を濾過し、ブタ
ノン(2×1l)で洗浄し、減圧下に35℃で10時間乾燥すると物質(93.8%)563gが得
られた。ブタノン/水からさらに再結晶することにより表題化合物が収率99.8%
で(S)-(-)-アルファ-メチルベンジルアミン塩として得られた。この塩を酢酸エ
チルおよび水に溶解した攪拌溶液へ、pH1になるまで5N塩酸水溶液を添加した
。混合物をさらに30分間攪拌し、層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。集
めた有機層を水で洗浄し、溶媒を減圧下に蒸発することにより除去すると表題化
合物が得られた。1H-NMR(CDCl3):δ=2.05-2.35(m,4H),2.4-2.65(m,2H
),3.7-4.0(m,4H),4.75-4.85(m,1H),7.25-7.55(m,3H),9.9(s,br,1H,酸)ppm..
(b) 5(S)-5-(3,4- ジクロロフェニル)-5-(1,3-ジオキソラン-2-イルメチル)-2(1 H)-ピペリドン
氷酢酸(130ml)中に前記化合物(13.5g,39.22ミリモル)が溶解している液へ酸
化白金(1.21g)を添加し、混合物を414kPa(60psi)水素雰囲気下で室温にて17時間
攪拌した。触媒を濾去し、さらに別の酸化白金(1.21g)を添加した。反応混合物
を次いで414kPa(60psi)水素雰囲気下で室温にて48時間攪拌した。触媒を減圧下
に濾去し、減圧下に溶液を濃縮した。残渣を酢酸エチル(80ml)に溶解し、飽和重
炭酸ナトリウム溶液(2×75ml)で洗浄した。次いで有機層を分離し、溶媒を減圧
下に除去した。得られた固体をヘキサン(20ml)および酢酸エチル(20ml)の溶液中
で2時間0℃で攪拌し濾去すると、表題化合物(8.15g)が得られた。1
H-NMR(CDCl3):δ=1.85-1.95(m,1H),2.0-2.25(m,4H),2.35-2.4(m,1
H),3.45-3.55(m,1H),3.65-3.75(m,2H),3.8-3.9(m,3H),4.35-4.4(m,1H),6.1
5(s,br,1H),7.2-7.45(m,3H)ppm..
(c) 5(S)-1- シクロプロピルメチル-5-(3,4-ジクロロフェニル)-5-(1,3-ジオキソ ラン-2-イルメチル)-2-ピペリドン
ジメチルスルホキシド(190ml)中に前記化合物(38.6g,117ミリモル)が溶解して
いる液へ、水酸化カリウム(19.7g)を添加し、混合物を室温で20分間攪
拌した。次いでブロモメチルシクロプロパン(17.37g)を20分間かけて添加し、反
応物をさらに140分間攪拌した。反応物を氷(100g)と水(900ml)の混合物へ注入し
、混合物をジクロロメタン(2×400ml)で抽出した。集めた有機層を水(400ml)で
洗浄し溶媒を減圧下に除去すると、表題化合物(45.4g)が得られた。1
H-NMR(CDCl3):δ=0.3-0.4(m,2H),0.55-0.65(m,2H),1.05-1.15(m,1
H),1.9-1.95(m,1H),2.0-2.25(m,4H),2.35-2.45(m,1H),3.15-3.2(m,1H),3.5
-3.55(m,2H),3.65-3.75(m,2H),3.9-4.0(m,3H),4.35-4.4(m,1H),7.2-7.5(m,3
H)ppm..
(d) 5(S-)1- シクロプロピルメチル-5-(3,4-ジクロロフェニル)-5-ホルミルメチ ル-2-ピペリドン
5℃でテトラヒドロフラン(730ml)中に前記化合物(73.16g,190ミリモル)が溶
解している液へ、20分間かけて5N塩酸水溶液(730ml)を添加した。反応混合物を
室温で17時間攪拌した。テトラヒドロフランを減圧下に除去し、残渣を水(200ml
)で希釈し、酢酸エチル(2×500ml)で抽出した。集めた有機層を水(500ml)で洗浄
し溶媒を減圧下に除去すると、表記化合物(62.1g)が得られた。1
H-NMR(CDCl3):δ=0.25-0.35(m,2H),0.55-0.65(m,2H),1.05-1.1(m,1
H),2.15-2.25(m,3H),2.35-2.5(m,1H),2.65-2.75(m,1H),2.95-3.05(m,1H),3
.15-3.2(m,1H),3.45-3.6(m,2H),3.95-4.0(m,1H),7.2-7.45(m,3H),9.5(s,1H)
ppm..
調製例6 1- ベンジル-5-(3,4-ジクロロフェニル)-5-ホルミルメチル-2-ピペリドン
工程(c)においてブロモメチルシクロプロパンの代わりにベンジルブロミドを
用いそして工程(a)において塩分割を排除して調製例5の手法を繰り返すと、表
題化合物がゴム状物として得られた。LRMS m/z=376(m+1)+。1H-NMR
δ=2.1-2.3(m,3H),2.4-2.55(m,2H),2.6(dd,1H),2.85(dd,1H),3.4(d,1H),
3.75(d,1H),4.45(d,1H),4.8(d,1H),6.85(m,1H),7.25-7.4(m,7H)ppm.
調製例7 3(S)-1- シクロプロピルメチル-3-(3,4-ジクロロフェニル)-3-ホルミルメチル-グ ルタルイミド
(a) 3(S)-3- アリル-3-(3,4-ジクロロフェニル)-(1H)グルタルイミド
4(S)-4-シアノ-4-(3,4-ジクロロフェニル)ヘプト-6-エン酸(3.4g,11.4ミリモ
ル)、ギ酸(4ml)および塩酸(2ml)がジメチルホルムアミド(23ml)中に溶解してい
る液を145℃で48時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、水(50ml)を添加した。
油状沈殿物が形成するまで15%炭酸ナトリウム水溶液を用いて混合物を塩基性化
し、次いで酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。集めた有機層を無水硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下に除去すると油状物が得られ、これをシリ
カゲルフラッシュクロマトグラフィーにかけ、溶出液としてヘキサン:酢酸エチ
ル(3:1容量)を用いると、表題化合物(1.62g)が得られた。TLC Rf=0.87(シ
リカ、酢酸エチル:ヘキサン1:3容量).m.p.=137-138℃.[α]25 589=178°(c=
0.00034).
(b) 3(S)-3- アリル-1-シクロプロピルメチル-3-(3,4-ジクロロフェニル)グルタ ルイミド
前記生成物(0.77g,2.59ミリモル)をブロモメチルシクロプロパン(276μl,1.1
モル当量)と反応させ調製例5(c)の手法を繰り返すと、1-シクロプロピルメチル
誘導体(0.68g)が得られた。LRMS m/z=352(M+1)+。TLC Rf=0.47(シリ
カ、ジエチルエーテル:ヘキサン1:1容量)
(c) 3(S)-1- シクロプロピルメチル-3-(3,4-ジクロロフェニル)-3-ホルミルメチ ル-グルタルイミド
窒素下に-78℃にてメタノール(40ml)中に前記化合物(717mg,1.82ミリモル)が
溶解している液へ、オゾンを50ml/minの割合で20分間通気した(酸素からオゾン
を発生させるために1.5Aの電荷を用いた)。この時点の後、アンペア数を0まで
下げ、酸素を反応物中に5ml/minの割合で10分間通気した。次いで酸素の供給を
除き、メタノール(5l)中にジメチルスルフィド(1.33ml)が溶
解している液を滴下し、反応物を室温まで18時間温めた。溶媒を減圧下に除去し
、反応混合物を酢酸エチル(30ml)と水(30ml)の間に分配した。有機層を無水硫酸
マグネシウム上で乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下に除去すると表題化合物(630mg
)が得られ、これはさらに精製することなく使用された。TLC Rf=0.18(シリ
カ、ジエチルエーテル:ヘキサン1:1容量)。LRMS m/z=354(M+1)+。
【手続補正書】
【提出日】1998年4月17日
【補正内容】
請求の範囲を以下の通り補正する。
『1.次式:
(式中、
R1は、C1-C6アルキル、C3-C7シクロアルキル、C3-C7シクロアルキル(C1-C4)ア
ルキル、アリールまたはアリール(C1-C4)アルキル基であり、その際C1-C6アルキ
ル基は、場合により一つ以上のフッ素原子により置換されており、そしてC3-C7
シクロアルキルまたはC3-C7シクロアルキル(C1-C4)アルキル基は、場合によりシ
クロアルキル環においてハロゲン原子、C1-C4アルコキシまたはハロ(C1-C4)アル
コキシから各々独立して選択される二つまでの置換基により置換されており;
R2は、場合により一つもしくは二つのハロゲン原子により置換されたフェニル
基であるか、またはインドリル、チエニル、ベンゾチエニルまたはナフチル基で
あり;
R3は、NH2,-NR4SO2(C1-C6アルキル)、-NR4SO2アリール,-NR4SO2N(R4)2,-NR4
CO(C1-C6アルキル)、-NR4COアリールまたは次式;
で表される基を表し、その際Wは、O,NR5,CH(OH),CHCO2H,CHN(R4)2,CHF,CF2,
C=OまたはCH2であり;
R4は、HまたはC1-C6アルキル基であり;
R5は、H、C1-C6アルキル、C3-C7シクロアルキル、C3-C7シクロアルキル(C1-C6
)
アルキル、C2-C6アルカノイル、C4-C8シクロアルカノイル、C3-C7シクロアルキ
ル(C2-C6)アルカノイル、アリールCO-、C1-C6アルキルSO2-、(R4)2NSO2-,C3-C7
シクロアルキルSO2-,C3-C7シクロアルキル(C1-C6)アルキルSO2-またはアリール
SO2-であり;
Xは、CH2またはC=Oであり;
mは、0、1または2であり、ただしmはWがNR5,C=OまたはOである場合0ではなく
;
そしてnは1から4の整数である。)
で表される化合物またはその薬剤上許容されうる塩。
2.式中、XがCH2でありR1がシクロプロピルメチルまたはベンジル基である請求
項1の化合物。
3.式中、R2が3,4-ジクロロフェニル基である請求項1または2の化合物。
4.式中、nが2である請求項1-3のいずれか1の化合物。
5.式中、R3がモルホリノ、メタンスルホニルアミノ、ペンタフルオロフェニル
スルホニル、フルオロフェニルスルホニル、またはフルオロフェニルカルボキシ
アミドである請求項1-4のいずれか1の化合物。
6.化合物5(S)-5-(3,4-ジクロロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-5-(2-[1
α,5α,6α-6-モルホリノ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン]エチル)-2-ピペリド
ン。
7.還元剤の存在下および場合により酸の存在下に、次式:
(式中、R1、R2およびXは式(I)で表される化合物についてすでに定義されたもの
である。)で表される化合物と、次式:
(式中、R3は式(I)で表される化合物についてすでに定義されたものである。)で
表される化合物またはその酸付加塩とを還元アミノ化することによる請求項1の
式(I)を有する化合物の調製方法。
8.薬剤上許容されうる希釈剤または担体とともに、請求項1-6のいずれか1の式
(I)で表される化合物またはその薬剤上許容されうる塩を含む薬剤組成物。
9.炎症性疾患例えば関節炎、乾癬、喘息または炎症性腸疾患;中枢神経系疾患
例えば不安症、鬱病、痴呆または精神病;胃腸疾患例えば機能性腸疾患、過敏性
腸症候群、胃食道逆流、便失禁、大腸炎またはクローン病;尿管疾患例えば失禁
または膀胱炎;肺疾患例えば慢性閉塞性気道疾患;アレルギー例えば湿疹、接触
性皮膚炎または鼻炎;過敏性疾患例えばウルシ皮膚炎;末梢ニューロパシー例え
ば糖尿病性ニューロパシー、神経痛、カウサルギー、疼痛性ニューロパシー、や
けど、ヘルペス性神経痛またはヘルペス後の神経痛;咳または急性もしくは慢性
疼痛を治療または予防するための請求項1-6のいずれか1の式(I)で表される化合
物またはその薬剤上許容されうる塩もしくは薬剤組成物の使用。
10.炎症性疾患例えば関節炎、乾癬、喘息または炎症性腸疾患;中枢神経系疾患
例えば不安症、鬱病、痴呆または精神病;胃腸疾患例えば機能性腸疾患、過敏性
腸症候群、胃食道逆流、便失禁、大腸炎またはクローン病;尿管疾患例えば失禁
または膀胱炎;肺疾患例えば慢性閉塞性気道疾患;アレルギー例えば湿疹、接触
性皮膚炎または鼻炎;過敏性疾患例えばウルシ皮膚炎;末梢ニューロパシー例え
ば糖尿病性ニューロパシー、神経痛、カウサルギー、疼痛性ニューロパシー、や
けど、ヘルペス性神経痛またはヘルペス後の神経痛;咳または急性もしくは慢性
疼痛を治療または予防するための請求項8の薬剤組成物。』
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
A61K 31/445 ACD A61K 31/445 ACD
ACJ ACJ
ACV ACV
31/535 AED 31/535 AED
(72)発明者 マーチントン,アラン・パトリック
イギリス国 ケント シーティー13・9エ
ヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲー
ト・ロード,ファイザー・セントラル・リ
サーチ内
(72)発明者 ミドルトン,ドナルド・スチュアート
イギリス国 ケント シーティー13・9エ
ヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲー
ト・ロード,ファイザー・セントラル・リ
サーチ内
(72)発明者 メドーズ,サンドラ・ドーラ
イギリス国 ケント シーティー13・9エ
ヌジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲー
ト・ロード,ファイザー・セントラル・リ
サーチ内
【要約の続き】