JPH10512643A - 液体環状コンプレッサーおよびタービン並びにそれらを利用した空調システム - Google Patents

液体環状コンプレッサーおよびタービン並びにそれらを利用した空調システム

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JPH10512643A JP8522111A JP52211196A JPH10512643A JP H10512643 A JPH10512643 A JP H10512643A JP 8522111 A JP8522111 A JP 8522111A JP 52211196 A JP52211196 A JP 52211196A JP H10512643 A JPH10512643 A JP H10512643A
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Abstract

(57)【要約】 回転式液体環状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)であって、コア部(6)とその上に取り付けた放射状に延びた複数の羽根(8)とをもつロータと、前記ロータに偏心で回転可能に接続された外部および内部側面部をもつ筒状ジャケット(4)とを備える。前記のジャケットおよびロータとで、前記ジャケットの第1の内側面に近接して前記羽根の端部が回転できる第1区域と、前記ジャケットの第2の内側面から間隔おいて前記羽根の端部が回転できる第2区域とが形成している。また、前記第2区域に連接する吸入口(10)と、前記第1区域に連接する吐出口(12)が備わっている。前記ロータに取り付けられた前記ジャケットの偏心率ecrは、ecr≒(1−c)/3で算定できるが、ただし、cはコア部半径Cとジャケット半径Rの比率c=C/Rである。

Description

【発明の詳細な説明】 液体環状コンプレッサーおよびタービン並びにそれらを利用した空調システム 本発明は、液体環状コンプレッサー(LRC)、液体環状タービン(LRT) に関し、特に、回転式液体環状コンプレッサー(RLRC)やタービン(RLR T)、さらに、RLRCや回転式または非回転式の液体あるいは気体タービンを 利用した空調装置に関する。 液体環状コンプレッサー(LRC)は、従来から産業界で普通に使われている 。多くの場合は液体が水であるが、オイルの場合もある。前記コンプレッサーは 、比較的に低速回転の簡単な機関である。例えば、10バール圧力計なら200 0rpm回転未満で足りるが、一方、従来のコンプレッサーは同じ圧力を得るた め約20000rpm回転が必要となる。コンプレッサーから吐出された液体は 、冷却のため接触式または非接触式熱交換器へと送られてから、LRCへ戻れさ れる。これにより効率的な冷却、および、常温圧縮がほぼ可能とし、コンプレッ サー効率を高める。しかしながら、コンプレッサーの外枠部の固定シリンダー壁 と環状液体間の摩擦により、断熱コンプレッサーの効率値以下まで作動効率が落 ちてしまう。摩擦度合は、固定シリンダー壁に対する流速の3乗に比例すること になる。 その液体と固定シリンダー壁間の摩擦を低減するため、スライド摩擦がなく、 金属表面間の摩擦を最小限にできる回転式装置が、米国特許第1、668、53 2号(A.C.スチュワート)に開示されている。しかし、工業的に実用化する には、後述するその他の重要な構造部分を考慮する必要があるため、その装置は いまだ実用化されていない。 それゆえ、本発明の広義の目的は、従来のRLRCやRLRTの欠点を解消し 、より効率的なRLRCおよびRLRTを提供することにある。 本発明のさらに別の目的は、効率のよいRLRC、RLRT、またはその両方 を利用する空調区域暖房装置のためのヒートポンプを提供することである。 本発明による回転式液体環状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)は、 コア部とその上に取り付けた放射状に延びた複数の羽根とをもつロータと、前記 ロータに対して偏心しており、かつ、回転可能に接続された外部および内部側面 部をもつ筒状ジャケットと、なお、前記のジャケットおよびロータとで、前記ジ ャケットの第1の内側面に近接して前記羽根の端部が回転できる第1区域と、前 記ジャケットの第2の内側面から間隔おいて前記羽根の端部が回転できる第2区 域とが形成されており、前記第2区域に連接する吸入口と、前記第1区域に連接 する吐出口とから成り、前記ロータに取り付けられた前記ジャケットの偏心率e crが下記式で示され、 ecr≒(1−c)/3 ただし、 はコア部半径Cとジャケット半径Rの比率c=C/Rである。 前記の本発明のRLRC/Tを利用した空調装置も実現でき、前記RLRCに 流体連接されたタービンと、前記のRLRCとタービンを駆動するエンジンと、 前記RLRCに流体連接された第1熱交換器と、前記タービンに流体連接された 第2熱交換器とを備える。 本発明を充分に理解できるよう、付随図面を参照した最適実施例について、本 発明を以下に詳細に説明する。 とくに参照図面に関係して、その内容は一例であって、本発明の最適実施例の 図示説明が目的であり、本発明の原則や概念見解の説明の迅速や理解のため最も 有効であると考えられる形態を提供するため提示されているものであることに留 意してほしい。この観点において、本発明の基本的理解に必要以上な詳細でもっ て、本発明の実施例構成を図示することを試みたものはなく、本発明のいくつも の別の形態が実際上に可能なことが、当業者にとっては図面を伴った下記説明か ら明白となるものである。 付属する図面について、図1は、本発明によるRLRCの断面図、図2は、図 1のII−II線における断面図、図3は、本発明によるロータの最適実施例の 断面図、図4は、2つの冷却方法を簡単に実行できる冷却設備をもつ、本発明に よるRLRCの分解概略斜視図、図5は、本発明のRLRCやRLRTを備えた 空調装置の概略図である。 以下、RLRCに関して本発明を説明するが、基本的に同じまたは近似の構造 をもつRLRTにも同様に、本発明が適用できるのも理解できよう。 図1と図2に図示している本発明にかかる回転式液体環状コンプレッサー(R LRC)2は、外側筒状ジャケット4以外は周知の部品で構成されており、中空 軸5と放射状に延びた羽根8をもつロータを備えている。図示したように、ロー タは、筒状ジャケット4の軸Oに対して偏心した位置に設置されており、エンジ ンなどの外部駆動装置(図示しない)により駆動される。さらに、周辺大気吸入 口10と圧縮空気吐出口12を備えている。必要に応じて中空軸5に、冷却液を 循環させることも可能である。封止措置のため、ロータ羽根8の側面にはシール ディスク11、13を設ける。、ディスク13はコア部6と−体形成してもよい 。 前記ジャケット4は、その軸Oを中心に自在に回転できるよう取り付けられて いる。ジャケット4を固定するのに、ローラ、スリーブなど自在回転できるなら どんな手段を使っても構わないが、図示のように、片側の2個のベアリング14 、14’でジャケット4を固定するのが望ましい。 液体環状ポンプは気体コンプレッサーや真空ポンプとして利用できるが、液体 ポンプ内の液体循環量が大きいのでその利用範囲は限定される。通常は、液体の 循環量は気体の流量と同じであるが、その密度は1000倍以上である。従来の 液体環状ポンプでは、コンプレッサーの有効動作量に比べて液体の損失が大きい 。液体の循環を維持するため、ロータから液体に流動エネルギーが付与される。 液体の環状特性を決定するための、3つの要素が存在する。 a)偏心率eは、e=E/Rから算定でき、ジャケットの半径Rで割ったジャケ ット軸Oとロータ軸P間の距離Eで表せる。ジャケットが筒状でない場合には、 Rは回転するジャケットのジャケット軸Oからの最大距離をとる。 b)ロータの最少コア半径Cとジャケット半径Rの比率cは、c=C/Rから算 出できる。 c)コア部、羽根、ディスクの一体構造内の容積S。ジャケット内のロータの総 容積I。ロータの自由容積Fは、f=F/Iから算出する。 前記のロータ羽根8の端部8’は、コンプレッサーのジャケット4の片側に近 接しており、ロータ羽根とジャケットの距離δ・Rは、普通は非常に狭くて約1 mmほどである。コンプレッサーの反対側における、ロータ羽根とジャケットの 最大距離は、R・(2e+δ)で示せる。 動作中における、狭い偏心鍼での液 体環の最大深度TeはR・((1−e)−c)から算定できるが、R・(1−e −δ)はロータの半径、R*cはコア部の半径、R*δはその区域でのロータ端 とジャケット間の距離である。 適切な運転のため、広い区域側R・(2e+δ)における液体環の大部分はロ ータの外側にあるが、封止状態を形成するため、少量の液体を羽根の端部間に取 り込むが、図2の点線15の場合はそのようにならない。 液体循環する量ql は全環状域で一定であり、全流量がロータ内を循環する狭い区域の流量率で決め られる。 ロータ内の流量qlは下記の式から計算できる。 ql=B・f・w・R2・((1−e)2−rm2)/2 ただし、Bはジャケットのコンプレッサー幅(図1)、wはラジアン/秒で表せ るロータの角速度、R・rmは、狭い区域での、つまり、コンプレッサーの吐出 側での液体最少界面半径で、普通はR・rm≒Rc(Rcはロータのコア部半径 )である。 ジャケット内のコンプレッサー容量Vcは、次の式で示せる。 Vc=B・(π)・R2 ジャケット付近では、ジャケット近傍での平均流速Vsによる動的圧力やジャ ケットの静的圧力を含む全圧力は、ほぼ一定値Kとなる。 K=d・Vs2/2+p ただし、dは液体密度、pは気体圧である。 ジャケット付近の圧力は、気体/液体界面付近の圧力と液体層での遠心加速に より蓄積された圧力との和に等しい。 気体吸入口10でのジャケット付近圧力Piおよび吐出口12での圧力Peを 比較すると、 Pi=pi+d・(Ul・dr/r)+d・w2・R2・((1−e)2−r2 ) Pe=pe+d・w2・R2・(r2−rm2)/2+d(Vb+Vn)2/8 ただし、piは入口側での液体圧力、peは出口側での液体圧力、Ulは入口 側での液体流速、rはロータ中心部に対する環状液体の非寸法径(実際の径はR ・r)、Vbは羽根の速度、Vnはジャケットの速度、wはロータ端部とジャケ ット間の径方向での積分式である。 つまり、ジャケット付近の動的圧力と静的圧力を加えたジャケットの圧力は、 ジャケットの内側面近傍ではほぼ一定であることが判る。 上記から、回転式ジャケットの液体環の出口側圧力と寸法構造が同じである場 合、その入口側圧力は非回転式ジャケットのコンプレッサーの入口側圧力より大 きくなることが明白である。 適切運転のための、コンプレッサーの入口側広い区域でのロータ外部の環状液 体の深度Ti(図1)は、以下で示せる。 Ti≧R・(2e+δ) (I) そのため、液体は羽根相互間の空間に進入して、コンプレッサーの主な封止要素 として機能できる。それ以外の場合、つまり図2の点線15で図示などの場合に は、ロータの部分は圧縮動作に関与しない。 前記深度は、下記の式で示す狭い区域での有効液体深度に比べて小さい。 Te=R・(1−e−c)・f (II) 狭い区域では羽根の端部がジャケットに非常に近接するため、パラメータδま たはR*δが無視できる。それゆえ、ロータ外側の液体環の臨界深度は以下のよ うになる。 Ticr=2R・e (III) そして、狭い区域での臨界深度は下記のとおりである。 Tecr=R・(1−e−c) (IV) 上記の式(III)と(IV)から、回転式コンプレッサーの臨界偏心率ec rが、TecrをTicrに等価にすることにより算定できる。 ecr=(1−c)/3 典型的な数値であるf=0.85でδ=0.01のとき、下記の表が成り立つ 。 c ecr 0.3 0.233 0.4 0.200 0.5 0.167 偏心率eがecr値より大きいとき、環状液体はロータの羽根の端部からそれ る。その場合、液体環による封止は、回転式コンプレッサーの広い区域では効果 がなくなる。 その場合の圧縮動作は、羽根間の大きな圧力変化が生じる狭い区域に限定され ることになる。この結果、漏れ損失および流体の乱流が大きくなる。 また、RLRCの偏心率は、回転ジャケット内の開部の封止を必要とする。回 転ジャケット内の開部の直径Dsによっては、封止材のコストを上げ、エネルギ ー損失が生じる。 そのため、本発明の最適実施例では、ロータの側面が、ロータ6およびジャケ ット4と共に回転するディスク11、13で封止されている。液体環も、ロータ ディスクと回転ジャケットの側面の間で回転できる。液体環が回転ロータとほぼ 同じ速度で回転するにつれて、ロータと回転ジャケット間の境界域内での液体環 の遠心加速が、液体環本体での加速度とほぼ同じになる。 Ti/Te<1の場合、環状液体はロータ羽根間に進入して効果的な封止が確 保できるので、大がかりな機械的封止の必要がなくなる。 遠心加速が500gくらいの条件では、液体/気体界面に波形が立たないもの と考えられるが、空気出口付近では界面に波が発生する。常温回転コンプレッサ ーにおいては、液体は熱交換のためコンプレッサーに導入される。液体の一部は 蒸発するが、ほとんどの場合、大部分がコンプレッサーへの供給速度と同じ流速 での液体として吐出される。界面が平坦である場合、環状液体は吐出口壁部にく ると、液体といっしょに気体排出を強いる。そのとき、吐出口から吸入口への圧 縮気体の戻りは発生しない。 界面が波形状態になると、コンプレッサーの狭い区域で波高が吐出口壁部にぶ つかり、波高間の圧縮気体が吸入口へ戻される。その結果、圧縮気体に付与され たエネルギーが散失して、コンプレッサーの効率が低下する。そこで、効率を高 くするには、出口付近での波形影響を低減する必要がある。 これは、2つの異なる手段にて達成できる。まず、液体吐出がより多くの気体 を伴って行えるよう液体の吐出率を増加させる。回転コンプレッサー内の液体質 流量を、気体の質流量率より大きくする必要がある。もう一つの手段は、図3に 示された吐出口付近の形状に関するものである。図では、比較的多数の羽根8が 装備されており、吐出口12(図1)の位置はできるかぎりロータの中心近くに 配置されている。さらに不安定性影響を低減するため、ロータコア6のJの部分 を吐出口12に向けて傾斜させてある。これにより、液体は吐出口12から遠く 離れたコアの一部に接触して、吐出口に戻る空気量が最小になる。 液体とジャケット4との摩擦は、LRCの摩擦度合を決定する。摩擦を低減す るため、液体流速を決めるロータの接線速度を最少にすることが重要である。吐 出域においては、運動エネルギーが圧力に変換されて、ロータ羽根の端部での圧 力値に比べて液体の接線流速が小さく。 吐出域では、液体の半径方向流速は中 心に向かう。接線流速は、半径方向速度が中心から離れる空気吸入口付近で増加 する。 ロータと液体間の摩擦は、ロータ半径での液体の衝突角に関係している。摩擦 を低減するため、ロータ羽根8は、液体流速が羽根端部に対して正接となるよう 液体流速ベクトル方向に対して内側に配置されていなければならない。図3のよ うに、摩擦を最少にするため、ロータ羽根端とロータ径間の角度は次のようにす る。 tan(φ)=Vr/(Vb−Ul) ただし、Vrは液体の径方向流速、Ulは液体の接線流速、Vbはロータ端の (接線)速度である。 Vrはコンプレッサーのパラメータ(R、e、c、w)に関係しており、下記 のように示せる。 Vr=R・(1−e−c)・w/π RLRCにおいては、平均流速Vrはロータ羽根の速度と同等になり、Vr/ (Vb−Ul)の比率も小さい。それゆえ、摩擦を低減するのに、羽根角度βも 、例えば20°より小さくする必要がある。 コンプレッサーで発生する圧力差Dp=pe−piは、コンプレッサー待性を 決める遠心圧力Cpよりも小さくなることが判る。 多用途に適する為には、圧力差を大きくしなければならない。LRCにおいて は、接線速度の3乗に比例し摩擦が増加する。そのため、ほとんどの場合、羽根 速度Vb=w・R・(1−e−δ)は20m/s以下に制限される。これにより 、遠心圧力Cpが決められ、圧力差が1.5バー以内に制限されるのである。 RLRCにおいては、流速およびCpとDpを大きくでき、ある段階では、圧 力差を高めることが可能となる。 その結果、回転速度を2倍にして、圧力差の限度を4倍にできる。 回転を増加させればVrも大きくできるが、Vb−Ulの差に影響することは ない。結果として、(Ub−Ul)/Vrの比率が小さくなり、羽根端の半径方 向からの傾斜も小さくできる。 運転中において、ロータ軸7を中心とするジャケットの自由回転により、羽根 端部とジャケット4の内側面の間で発生する環状液体9の摩擦を減らせるので、 コンプレッサー/タービンの効率を増加させることができる。 図4においては、運転中に加熱されることになるRLRC2内の液体を冷却す る装置の2つの構成例が図示されている。液体を低温に維持できるよう液体の冷 却が行われ、そのため、液体に接触する気体はできるかぎり低い温度に維持しな ければならないので、少ないエネルギーで気体圧縮を行って効率を高める必要が ある。 図では、中空シャフト6内に液体を循環させて、効率的な冷却を行っている。 シャフト6の入口16からRLRCに入った液体は、羽根8間のロータ室18内 で噴霧状態にされる。これにより、液体と気体間の熱交換作用が増進される。そ して、液体は吐出ダクト20を経て気体/液体分離器22へと送出される。分離 された液体は、直接または非直接式熱交換器24で冷却される。冷却された液体 は、管路26を経てRLRC2の入口16へと戻されるか、あるいは、RLRC 2に周辺空気などの気体を送り込むダクト30へ管路28経由で送られる。 以下に、従来式の液体環状コンプレッサー(RLC)と本発明のRLRCとの 効率比較の例を説明する。 LRCには、直径がD=0.29mで長さがL=0.35mの筒状エンビロー プ体が備わっている。偏心軸の回転速度は、1450rpmである。環状液体の 接線流速は、u=π・(1450/60)・D=21m/sとなる。 剪断区域での損失は下記のように示せる。 T=(Cd)u3A ただし、Cdは流体抵抗係数、uは接線速度、Aはエンビロープ体の表面積で ある。 Cd=0.002、A=πDL=0.31M2で液体密度が1000Kg/m3 のとき、T=5.74Kwとなる。 本例では、コンプレッサーは15.5Kwを消費し、機関効率は0.85と推 定できる。ゆえに、コンプレッサー軸への出力は、P=0.85×15.5=1 3.2Kwである。 なお、コンプレッサーの熱力学作用は、下記の式から算定できる。 MEc=mRTln(p2/p1) ただし、mは質流量、Rは気体定数、Tは平均温度、p2は圧縮空気の圧力、p 1は吸入口圧力である。 m=0.11kg/s、R=0.286Kj/Kg(気体定数)、T=310 K、p2/p1=2の場合、MEc=6.8Kwとなる。 LRCの効率は、そ れゆえ、e=6.8÷13.2=0.515つまり51.5%である。 同じ寸法の回転式エンビロープ体を使って、その他のパラメータが同じとした 場合、回転エンビロープ体に対する液体流速が1/3ほど低下する。ゆえに、エ ネルギー消失量は1/33=1/27まで低減、つまり、部分損失量はT=5. 74÷27=0.21Kwまで下がる。RLRCが必要とする電力はP* =1 3.2+0.21=5.74=7.67Kwとなり、RLRCの予測効率は、e * =MEc/P* =6.8÷7.67=0.887つまり88.7%となる 。 それゆえ、回転エンビロープ体の効率は、88.7−51.5=37%だ け改善されるのである。 RLRCは高効率ヒートポンプとしてタービンと組み合わせることも可能であ る。タービンは従来式のエキスパンダー、液体環状タービン、またはRLRCと 同様のRLRTでよいが、ただし、熱を環状液体に放出する代わりに、環状液体 からの熱を拡散して吸収できるよう気体を導入するものである。 空調用ヒートポンプでは、環状液体に吸湿性塩水を使用するこが望ましい。塩 水はコンプレッサー内の蒸気水分を吸収し、熱と蒸気分を大気中に放出して、外 気に対する接触式熱交換器により冷却凝縮できる。悪臭やガスを除去するのに換 気が必要な場合、装置から排出された空気を本最適実施例を使えば、液体を冷却 でき、RLRCの効率を上げることができる。圧縮空気が冷たいほど、コンプレ ッサーの効率が高くなる。 冬場においては、圧縮空気がタービン内で膨張して、コンプレッサーを駆動す る出力を生成するので、RLRCは熱を本体に放出して、本体の適切な換気状態 を保持するため導入された新鮮な空気との熱交換が行われる前に、圧縮された暖 気を外部へ放出することができる。 図5には、LRT、好ましくはRLRTと 組み合わされた本発明のRLRCを使った空調設備が図示されている。 空調設備32は本体34内に配置されており、RLRC36とRLRT38と を備えており、両者のロータは同じ主軸40に取付られており、エンジン42で 駆動される。またRLRC36とRLRT38は、RLRC36からRLRT3 8へ圧縮空気を送風するダクト44により相互接続されている。内部空気/液体 熱交換器46も備わっており、外部空気/液体熱交換器48経由でRLRT38 に戻り接続されている。RLRC36も、内部空気/液体熱交換器52経由でR LRC36に戻り接続された外部空気/液体熱交換器50に相互接続している。 前記のRLRC36とRLRT38を備えた空調設備の動作を、以下に説明す る。空気がRLRC36の塩水に導入され、塩水活性度が0.4、つまり、同じ 温度で蒸気圧力が水の40%で、3バールの出口圧力Pが作成される。p=3バ ールでは蒸気圧力は3倍になり、塩水の温度がTb=39℃でも蒸気は塩水に凝 縮される。 RLRC36への機械入力エネルギー(MEc)は、平均温度Tで常温動作と して近似演算でき、下記の式で示せる。 T=306K [(25+41)÷2+273] MEc=RTln(3)=96Kj/Kg(空気R=0.286Kj/Kg. K) 空気の温度は25℃から41℃まで上昇し、空気の内部エネルギーが16 Kj/Kgだけ上がる。14Kj/Kgの空気の蒸気成分が12から6.5g/ Kgまで下がり、つまり、本体外部へ放出されるエネルギーは、Q=96+14 −16=94Kj/Kgとなる。 RLRT38がTt=24℃の常温とすると 、その機械動力つまり出力は下記のようになる。 MEt=−RTtln(1/3)=93Kj/Kg 上記サイクルでの理想的エンジンの動作性能の理論的係数(COP)は、下記 の式で示せる。 COP=94÷(96−93)≒31 周知のように、RLRTやRLRC内の熱消失はタービンやコンプレッサーの 効率を低減させ、さらに、熱交換器内に空気を吹き込んだり液体をポンプ供給す るための別のエネルギーが必要となる。 それゆえ、実際の性能係数は下記の式から算出できる。 COP=EsQ/(MEc/Ec−EtMEt) ただし、Esは装置効率、EcとEtはそれぞれコンプレッサーとタービンの 効率である。 下記の例では、Es=0.85およびEc=Et=Eであると仮定し、その結 果が表に示されている。 E COP 1.00 27.0 0.95 6.3 0.90 3.4 0.85 2.4 0.80 1.7 さらにまた、本発明による空調設備の効率は、コンプレサーとタービンのいず れか、または両方の効率を上げることによりいっそう改善できる。 図5の設備あるいは同様の設備では、圧縮空気または気体から熱を取り出して 、本体内の新鮮な空気に付与することにより、暖房装置としても利用できる。 前記のパラメータを適用して暖房装置にRLRCを利用すると、下記のような 数値が得られる。 MEc=95Kj/Kg MEt=87Kj/Kg Q=105Kj/Kg(排出暖気による新鮮空気の加熱を含む) 暖房のためのCOP値には、熱に変換されるエンジン動作が含まれている。区 域暖房のためのヒートポンプとしてのRLRCの性能は、以下のとおりである。 E COP 1.00 13.0 0.95 6.1 0.90 4.3 0.85 3.4 0.80 2.8 空調分野でのRLRCとRLRTの適用例とは別に、自動車の無汚染ガスター ビンなどにも利用することができる。 本発明は、上記説明の実施例の詳細内容に限定されるものではなく、本発明の 精神や基本特徴から逸脱することのなくその他の形態で実施できることは、当業 者にとって明白であろう。前記実施例は説明目的のためであり、それらに限定さ れるものではなく、請求項の等価的意味や範囲内でのあらゆる変更例も、上記説 明でなく付随の請求項に記載された本発明の範囲に含まれるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR ,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE, ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.コア部(5)とその上に取り付けた放射状に延びた複数の羽根(8)とを もつロータと、前記ロータに対して偏心ており、かつ、回転可能に接続された外 部および内部側面部をもつ筒状ジャケット(4)と、なお、前記のジャケット( 4)およびロータとで、前記ジャケット(4)の第1の内側面に近接して前記羽 根(8)の端部(8’)が回転できる第1区域と、前記ジャケット(4)の第2 の内側面から間隔おいて前記羽根(8)の端部(8’)が回転できる第2区域と が形成されており、前記第2区域に連接する吸入口(10)と、前記第1区域に 連接する吐出口(12)とから成る回転式液体環状コンプレッサー/タービン( RLRC/T)であって、 前記ロータに取り付けられた前記ジャケット(4)の偏心率eが下記式で示さ れ、 e≦(1−c)/3 ただし、cはコア部(5)の半径Cとジャケット(4)の半径Rの比率c=C /Rであることを特徴とする回転式液体環状コンプレッサー/タービン(RLR C/T)。 2.前記のジャケット(4)およびコア部(5)が、外側側面壁と内側側面壁 とをもつシリンダー体を形成することを特徴とする請求項1記載の回転式液体環 状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)。 3.前記コア部(5)が、内部側面からジャケット(4)の外部まで伸長した 主軸に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の回転式液体環状コン プレッサー/タービン(RLRC/T)。 4.前記ジャケット(4)が、軸受手段(14、14’)により前記主軸に対 して偏心しており、かつ、回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求 項3記載の回転式液体環状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)。 5.さらに、前記ジャケット(4)の外部側面壁の内側面に固定されている第 1封止ディスク(11)を備えることを特徴とする請求項2記載の回転式液体環 状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)。 6.さらに、前記コア部(6)と一体に形成され、前記内部側面壁の内側面に 近接して伸長している第2封止ディスク(13)を備えることを特徴とする請求 項2記載の回転式液体環状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)。 7.前記の吸入口と吐出口(10、12)が、コア部(6)に近接した外部側 面壁に形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転式液体環状コンプレ ッサー/タービン(RLRC/T)。 8.前記コア部(6)が、前記の吸入口と吐出口(10、12)に向かって円 錐状に傾斜形成されていることを特徴とする請求項7記載の回転式液体環状コン プレッサー/タービン(RLRC/T)。 9.前記のロータの羽根(8)の端部が、少なくとも、径方向から20°未満 の角度で傾いていることを特徴とする請求項1記載の回転式液体環状コンプレッ サー/タービン(RLRC/T)。 10.前記のロータの主軸が中空であることを特徴とする請求項3記載の回転 式液体環状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)。 11.前記の環状液体を形成するため、塩水が使われていることを特徴とする 請求項1記載の回転式液体環状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)。 12.さらに、前記ジャケット内の液体を冷却するための冷却装置を備えるこ とを特徴とする請求項1記載の回転式液体環状コンプレッサー/タービン(RL RC/T)。 13.前記の冷却装置が、熱交換器(24)に接続された気体/液体分離器( 22)で構成され、前記分離器は、前記の吐出口(12)およびロータの中空主 軸に連接していることを特徴とする請求項12記載の回転式液体環状コンプレッ サー/タービン(RLRC/T)。 14.さらに、コンプレッサー(36)を冷却しタービン(38)を加熱する ための熱交換手段(50)を備えることを特徴とする請求項1記載の回転式液体 環状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)。 15.前記のコンプレッサー(36)が常温コンプレッサーであって、前記の タービン(38)が常温タービンであることを特徴とする請求項1記載の回転式 液体環状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)。 16.前記のタービン(38)が、断熱タービンであることを特徴とする請求 項1記載の回転式液体環状コンプレッサー/タービン(RLRC/T)。 17.前記の請求項1記載のRLRCと、 前記RLRCに流体連接されたタービン(38)と、 前記のRLRCとタービン(38)を駆動するエンジン(42)と、 前記RLRCに流体連接された第1熱交換器(50)と、 前記タービン(38)に流体連接された第2熱交換器(46)とから成る空調 装置。 18.前記のタービン(38)が、RLRTであることを特徴とする請求項1 7記載の空調装置。 19.前記の第1熱交換器(50)とRLRC(36)との間に、第3の熱交 換器(52)が流体連接されていることを特徴とする請求項17記載の空調装置 。 20.前記のタービン(38)と第2熱交換器(46)との間に、第4の熱交 換器(48)が流体連接されていることを特徴とする、請求項17記載の空調装 置。 21.前記のRLRC、タービン、第1熱交換器(48、52)が、空調され た外枠体(34)内に載置されていることを特徴とする請求項17記載の空調装 置。 22.前記の第3熱交換器(52)が、熱を外部へ放出できるよう外枠体内に 載置されていることを特徴とする請求項18記載の空調装置。 23.前記の第4熱交換器(48)が、外枠体内に載置されており、その外部 から空気を取り込めることを特徴とする請求項18記載の空調装置。 24.圧縮空気がタービン(38)に導入される前に加熱される、前記請求項 1記載の常温RLRCから成る熱機関。 25.前記の圧縮空気が、前記タービンの排気や、第2の外部熱源である第1 熱源にて加熱されることを特徴とする請求項24記載の熱機関。 26.前記のタービン(38)が、常温タービンであることを特徴とする請求 項25記載の熱機関。 27.前記のタービン(38)が、断熱タービンであることを特徴とする請求 項25記載の熱機関。
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