【発明の詳細な説明】
トロンビンインヒビター
本発明はN−末端スルホニル基もしくはアミノスルホニル基を有するペプチド
のp−アミジノ−ベンジルアミド、その製造及びトロンビンインヒビターとして
のその使用に関する。
EP601459、EP672658、WO94/29336及びWO95/
23609はペプチドトロンビンインヒビターを記載する。
本願発明は式I:
[式中、置換基は次のものを表す:
R1: はOH、C1〜C20−アルキル、C1〜C3−フルオロアルキル、C3〜C8
−シクロアルキル、アリール−C1〜C10−アルキル、アリール、ヘテロアリー
ル、R2OOC−(CH2)n又はR3R2Nを表し、ここでR2及びR3は同一又は
異なっていてよく、水素、C1〜C10−アルキル、アリール、アリール−C1〜C10
−アルキル基を表すか、又はR2及びR3は一緒になって、アリール基又はヘテ
ロアリール基が縮合しているか又はヘテロ原子(O、S、NHもしくは置換N)
を有していてもよいC2〜C7−アルキレン鎖を表し、
かつnは数値1、2、3又は4を表し、
A: は式II:
(式中、
R4は水素、C1〜C8−アルキル、C3〜C7−シクロアルキル、アリール又は
アリール−C1〜C3−アルキルを表し、
R5は水素、C1〜C8−アルキル、C3〜C7−シクロアルキル又はC3〜C7−
シクロアルキル−CH2−を表し、ここで環中のCH2基はO、S、NR6により
置換していてもよい、ビシクロアルキル−(CH2)0-1、アダマンチル−(CH2
)0-1、(CH3)3Si−C1〜C3−アルキル、アリール又はアリール−C1〜
C3−アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール−C1〜C3−アルキルを表
し、R4=Hの場合、水素原子がSR6、OR6、CO−OR6(R6=水素、C1〜
C8−アルキル又はアリール−C1〜C3−アルキル)又はCONR7R8(R7、R8
は同一又は異なっていてよく、H、C1〜C4−アルキル、C3〜C7−シクロア
ルキルを表すか、一緒になってC3〜C6−アルキレン鎖を表す)により置換して
いるC1〜C8−アルキル基を表すか、又は
R4及びR5は一緒になって縮合アリール基を含有していてよいC2〜C6−アル
キレン鎖を表す)
のα−アミノ酸残基を表し、
B: は式III
(式中、mは数値2、3又は4を表し、かつ環の水素はヒドロキシ基又はC1
〜C3−アルキル基により置換していてもよく、m=3又は4の場合、環中のC
H2基は酸素、硫黄、NH又はN−C1〜C4−アルキルにより置換していてもよ
くかつ/又は2つの隣位水素原子が二重結合により又は縮合芳香族又は炭素原子
数4〜6のメチレン鎖により置換していてもよい)
の環状α−アミノ酸残基を表し、
D: は式IV、V又はVI:
(式中、
R9 はF、Cl、Br、NO2、R15O、R15OOC、R15OCH2、R15N
H、R15CONH、R15
NH−CO、又はR15OOCCH2Oを表し、ここでR15はH、C1〜C6−ア
ルキル、ベンジル又はフェニルを表し、
R10、R11 はH、C1〜C4−アルキル又はR15Oを表し、この際R9及びR1 0
もしくはR11は一緒になって縮合したフェニレン環又は炭素原子数3〜5から
なり、この内の炭素原子1又は2つが酸素原子により置換していてもよいアルキ
レン鎖を形成していてもよく、
R12 はH又はC1〜C4−アルキルであり、
R13 はC1〜C4−アルキル、フェニル−C1〜C4−アルキル、R15CO、C
F3CO、C2F5CO、R15OCH2、R15OOC、R15OCH2CO、R15OO
CCO又はR15NHCOCOを表し、
R14 はH、C1〜C4−アルキル、F、Cl、Br、NO2、R15O、R15O
OC、R15OCH2、R15NH、R15CONH、R15NH−CO又はR15OOC
CH2Oを表し、かつ
W、X、Y、Z はCH又はNを表すが、この際W、X、Y又はZの少なくと
も1つの基はNであり、かつVI中の環は次の基:C1〜C4−アルキル、OH、
O−C1〜C4−アルキル、CF3、F、Cl、Br、S−C1〜C4−アルキル、
O(CH2)nCOOR6(n=1〜4)の1つ又は2つにより置換されていてよい
)
の構造フラグメントを表す]のトロンビンインヒビター並びにその立体異性体及
び生理学的に認容性の酸との塩に関し、ここでアミジン基はモノ−又はジ−保護
された形で存在してよい。
概念“アリール”とは全て、環システム中に炭素原子6〜10個を有するモノ
又はビシクロ芳香族基、例えばフェニル又はナフチルを表し、かつ同一又は異な
っていてよい置換基3個までを有していてよい。
概念“ヘテロアリール”とは全て、N、O又はSの様なヘテロ原子1又は2個
を含有していてよい五又は六員の芳香環を表し、この環にアリール環、例えばフ
ェニル環が縮合していてよい。
概念“シクロアルキル”とは炭素原子3〜7個を有する飽和環式炭化水素基、
例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルを表し、この際この環
はハロゲン、C1〜C4−アルキル及びO−C1〜C4−アルキルにより置換されて
いてよい。
次の化合物群Ia〜Igが有利である:
この式中、置換基R及びフラグメントA及びBは次の意味を有する:
R1: OH、C1〜C10−アルキル、CF3CH2、フェニル、ナフチル、フェニ
ル−C1〜C4−アルキル(特にベンジル及びフェネチル)、ナフチル−C1〜C4
−アルキル、ピリジル、イソキノリル、NH2、C1〜C4−モノ−もしくはジア
ルキルアミノ、ピペリジニル。
A: グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニル−もし
くはシクロヘキシルグリシン、フェニル−もしくはシクロヘキシルアラニン、テ
トラヒドロピラニルグリシン、テトラヒドロピラニルバリン、α−メチル−シク
ロヘキシルアラニン、ジフェニル−もしくはジシクロヘキシルアラニン、この際
基中に存在するフェニル環は同一又は異なるC1〜C4−アルキル−、O−C1〜
C4−アルキル−、OH−、F−、Cl−又はCOOR6−基3
個までで置換されていてよい、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、
グルタミン、この際N−原子は所望の場合アルキル基1又は2個有していてよい
か、又はC4〜C8−環の1部である、セリン、ホモセリン、トレオニン、この際
カルボキシル基もしくはヒドロキシル基はC1〜C8−アルキル基によりエステル
化又はエーテル化されていてよい。アミノ酸AはD−配置で存在するのが有利で
ある。
B:
フラグメントBは特にL−配置で存在する。
R9: はCl、Br、NO2、R15O、R15OOC、R15OCH2、R15NH、
R15CONH又はR15OOCCH2Oを表し、この際R15はH、C1〜C6−アル
キル、ベンジル又はフェニルを表し、
R10: はH、C1〜C4−アルキル又はR15Oを表す。
特に有利であるのは置換基R及びフラグメントA及びBが次の意味を有する:
R1: HO、CH3、CH3−CH2、CH3−(CH2)3、CF3−CH2、フェ
ニル、ベンジル、フェネチル、ピリジル、(CH3)2N、CH3−NH、NH2及
びピペリジニル、
A: シクロヘキシルグリシン又はシクロヘキシルアラニン、テトラヒドロピラ
ン−4−イル−グリシン、テトラヒドロピラン−4−イル−バリン、ジシクロヘ
キシル−もしくはジフェニルアラニン又はフェニルアラニン、この際フェニル環
は同一又は異なるCH3O、CH3、HO、F又はCl−基3個までで置換されて
いてよい、セリン、又はt−ブチルセリン。このアミノ酸は有利にD−配置で存
在する。
B:
このフラグメントBは有利にL−配置で存在する。
R9: Cl、CH3O又はHO、
R10: H、CH3又はCH3O。
この式中、置換基R1、フラグメントA及びB及びXは次の意味を有する:
R1: OH、C1〜C10−アルキル、CF3CH2、フェニル、ナフチル、フェニ
ル−C1〜C4−アルキル(特にベンジル及びフェネチル)、ナフチル−C1〜C4
−アルキル、ピリジル、イソキノリル、NH2、C1〜C4−モノ−もしくはジア
ルキルアミノ、ピペリジニル。
A: グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニル−もし
くはシクロヘキシルグリシン、フェニル−もしくはシクロヘキシルアラニン、テ
トラヒドロピラニルグリシン、テトラヒドロピラニルバリン、ジフェニル−もし
くはジシクロヘキシルアラニン、この際基中に存在するフェニル環は同一又は異
なるC1〜C4−アルキル−、O−C1〜C4−アルキル−、OH−、F−、Cl−
又はCO
OR6−基3個までで置換されていてよい、アスパラギン酸、グルタミン酸、ア
スパラギン、グルタミン、この際N−原子は所望の場合アルキル基1又は2個有
していてよいか、又はC4〜C8−環の1部であってよい、セリン、ホモセリン、
トレオニン、この際カルボキシル基もしくはヒドロキシル基はC1〜C8−アルキ
ル基によりエステル化又はエーテル化されていてよい。アミノ酸AはD−配置で
存在するのが有利である。
B:
フラグメントBは有利にL−配置で存在する。
X: CH又はN。
特に有利であるのは置換基R1及びフラグメントA及びB及びXが次の意味を
有する:
R1: HO、CH3、CH3−CH2、CH3−(CH2)3、CF3−CH2、フェ
ニル、ベンジル、フェネチル、ピリジル、(CH3)2N、CH3−NH、NH2及
びピペリジニル、
A: シクロヘキシルグリシン又はシクロヘキシルアラニン、テトラヒドロピラ
ン−4−イル−グリシン、テトラヒドロピラン−4−イル−バリン、ジシクロヘ
キシル−もしくはジフェニルアラニン又はフェニルアラニン、この際フェニル環
は同一又は異なるCH3O、CH3、HO、F又はCl−基3個までで置換されて
いてよい、セリン、又はt−ブチルセリン。このアミノ酸は有利にD−配置で存
在する。
B:
このフラグメントBは有利にL−配置で存在する。
X: CH又はN、
又は
化合物Ic、Id及びIe中で置換基R1、フラグメントA及びB及びxが次の
意味を有する:
R1: OH、C1〜C10−アルキル、CF3CH2、フェニル、ナフチル、フェニ
ル−C1〜C4−アルキル(特にベンジル及びフェネチル)、ナフチル−C1〜C4
−アルキル、ピリジル、イソキノリル、NH2、C1〜C4−モノ−もしくはジア
ルキルアミノ、ピペリジニル。
A: シクロヘキシルグリシン又はシクロヘキシルアラニン、テトラヒドロピラ
ニルグリシン、テトラヒ
ドロピラニルバリン、ジフェニル−もしくはジシクロヘキシルアラニン、群CH3
O、CH3、OH、F又はClから選択された2又は3個の同一又は異なる基で
置換されたフェニルアラニン又はセリン又はt−ブチルセリン。アミノ酸AはD
−配置で存在するのが有利である。
B:
フラグメントBは有利にL−配置で存在する。
X: CH又はN。
この式中、置換基R及びフラグメントA及びB及びXは次の意味を有する:
R1: OH、C1〜C10−アルキル、CF3CH2、フェニル、ナフチル、フェニ
ル−C1〜C4−アルキル(特にベンジル及びフェネチル)、ナフチル−C1〜C4
−アルキル、ピリジル、イソキノリル、NH2、C1〜C4−モノ−もしくはジア
ルキルアミノ、ピ
ペリジニル。
A: グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニル−もし
くはシクロヘキシルグリシン、フェニル−もしくはシクロヘキシルアラニン、テ
トラヒドロピラン−4−イル−グリシン、テトラヒドロピラン−4−イル−バリ
ン、α−メチル−シクロヘキシルアラニン、ジフェニル−もしくはジシクロヘキ
シルアラニン、この際基中に存在するフェニル環は同一又は異なるC1〜C4−ア
ルキル−、O−C1〜C4−アルキル−、OH−、F−、Cl−又はCOOR6−
基3個までで置換されていてよい、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギ
ン、グルタミン、この際N−原子は所望の場合アルキル基1又は2個有していて
よいか、又はC4〜C8−環の1部である、セリン、ホモセリン、トレオニン、こ
の際カルボキシル基もしくはヒドロキシル基はC1〜C8−アルキル基によりエス
テル化又はエーテル化されていてよい。このアミノ酸はD−配置で存在するのが
有利である。
B:
フラグメントBは特にL−配置で存在する。
R′: CH3又はCH3O、
X: CH又はN。
次の物質を特に挙げることができる:
次の物質を有利に挙げることができる:
短縮の表:
4−amb(R13)は次の構造を意味する:
更に、本発明の課題は式VII、VIII、IX及びXである、
[式中、R1、A、B及びDは前記のものを表し、かつこの際式VIII中及び
式I中においてアミジン官能基はモノ−又はジ−保護された形であってよい]。
この中間生成物は新規であり、化合物Iの製造のために使用することができ、か
つセリンプロテアーゼインヒビターの合成のための重要な構成成分である。
式XIの構造フラグメント:
は新規であり、セリンプロテアーゼ−インヒビターの、特にトロンビン−インヒ
ビターの構成成分として重要である。
式Iの化合物はその形で、又は生理学的に認容性の酸とのその塩の形で存在す
ることができる。そのよう
な酸の例は:塩酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、リン酸、メタンスルホン酸、酢酸
、ギ酸、マレイン酸、フマール酸、マレイン酸、コハク酸、ヒドロキシコハク酸
、硫酸、グルタル酸、アスパラギン酸、焦性ブドウ酸、安息香酸、グルクロン酸
、蓚酸、アスコルビン酸及びアセチルグリシンである。
化合物I中のアミジン官能基はアミノ保護基によりモノ−又はジ−保護されて
いてよい。保護基としては特にCbz−及びBoc基が好適である。同じことは
化合物VIII中のアミジン官能基に関しても該当する。
化合物Iはα−アミノ酸H−A−OHから、もしくはN−保護した環式アミノ
酸B−OHから出発し、反応工程概略式:IもしくはIIに示すように製造する
ことができる。
式I:
式II:
前記反応工程概略式において、R16=H又はC1〜C4−アルキル、R17=C1
〜C4−アルキル、有利にメチル又はt−ブチル、R18=CN又は
及びPは保護基、有利にt−ブトキシカルボニル(Boc)又はベンジルオキシカ
ルボニル(Cbz)を表す。
選択的に、保護アミノ酸P−A−OH及びH−B−OR17を結合させジペプチ
ドP−A−B−OR17とし、引き続きPの脱離後、R1SO2Clと、もしくはR17
の脱離後、式VIIもしくはVIIIの化合物と反
応させるが、この際反応順序は任意である。
R1−SO2-A−OHを直接
H−B−NH−D−R18
と結合させ、最終生成物Iもしくは中間生成物VIIもしくはIXにすることも
できる。
前記一連の反応において、アミジン含有中間生成物を保護した形で使用する場
合、この保護基を最終工程で脱離する。
R18がアミドである場合、
P−A−B−NH−CH2−D−CONH2
もしくは
R1−SO2−A−B−NH−CH2−D−CONH2
に結合した後で、ニトリルに、かつ更にこれからアミジンに変換させることがで
きる。
必要な結合反応はペプチド化学の標準条件に従って実施する(M.Bodansky,A
.Bodansky ”The Practice of Peptide Synthesis”,Springer Verlag,1084
参照)。
Boc−保護基をHCl/ジオキサン又はCF3COOH/塩化メチレンで、
Cbz−保護基を水素添加分解で、又はHFで脱離する。エステル官能基の加水
分解はNaOH又はLiOHで、アルコール溶剤、例えばメタノール又はエタノ
ール中で実施する。t−ブチルエステルは酸、例えばCF3COOHで加水分解
する。
有機塩基、例えばトリエチルアミン、ピリジンまたはN,N−ジイソプロピル
エチルアミンの存在下での塩化スルホニルR1−SO2Clとの反応は有機溶剤、
例えばCH2Cl2、THF又はDMF中で実施する。遊離カルボン酸官能基の場
合、アルカリ金属水酸化物水溶液又はアルカリ金属炭酸塩水溶液の存在下に反応
させる。
ニトリル前工程物からアミジンの製造は古典的なピンナー−合成法(R.Roger
及びD.G.Neilson,Chem.Rev.1961,61,179)により、又は有利に中間体としてイ
ミノ−チオエステル塩を介して経過する改良ピンナー合成法(H.Vieweg等,Phar
mazie 1984,39,226)により実施する。シアノ基へのヒドロキシルアミンの付加に
より獲得可能なN−ヒドロキシアミジンをラネーNiもしくはPd/Cを用いて
アルコール溶剤中で接触的水素添加することにより同様にアミジンに導く(B.J.
Broughton等,J.Med.Chem.1975,18,1117)。
新規化合物はトロンビン由来の血栓塞栓形成症状、例えば深部の静脈血栓症、
肺塞栓症、心筋梗塞又は脳梗塞及び不安定なアンギナの治療及び予防に、更に伝
染性血管内凝固(DIC)の治療にも使用することができる。更に、この新規化
合物は、再潅流時間の短縮及び再閉塞の延長のために、血栓溶解剤、例えばスト
レプトキナーゼ、ウロキナーゼ、t−PA、APSAC及び他のプラスミノーゲ
ン活性化剤との組合せ治療
にも好適である。
その他の適用領域は経皮経腔冠動脈血管形成術後の、トロンビン由来の早期再
閉塞及び後期再狭窄の阻止、トロンビン誘発の平滑筋増殖の阻止、CNS中での
活性トロンビンの累積(例えば、アルツハイマー症)の阻止、制癌、及び腫瘍細
胞の癒着及び転移に導く機構の阻止である。この化合物の特別な利点はこれが経
口投与後にも有効であることにある。
本発明による化合物は常法で経口又は非経口(皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内
、直腸内)投与することができる。投与は蒸気又はスプレーで鼻腔−咽頭腔を介
して行うこともできる。
投与量は患者の年齢、状態及び体重に、並びに投与形に依存する。一般に、一
人当たり日有効用量は経口投与において約10〜2000mgの間であり、非経
口投与においては約1〜200mgである。この投与量を1日に2〜4回でのそ
れぞれ部分投与量で又はデポー型で1日に1回投与することもできる。
新規化合物は常用の調剤適用形で固体又は液体で、例えば、錠剤、フィルムコ
ーチング錠剤、カプセル、粉末、顆粒、糖衣丸、坐剤、溶液、軟膏、クリーム又
はスプレーとして、使用することができる。これは常法で製造することができる
。この目的のためにこの作用物質を常用の調剤用助剤、例えば錠剤結合剤、充填
剤、保存剤、錠剤用崩壊剤、流動調節剤、可塑化剤、
湿潤剤、分散化剤、乳化剤、溶剤、遅延化剤、抗酸化剤及び/又は噴射剤ととも
に加工することができる(H.Sucker 等:Pharmazeutische Technologie,Thieme-V
erlag,Stuttgart,1978参照)。このようにして得られた投与剤形は通常作用物質
を0.1〜99重量%の量で含有する。
実施例 1
N−メチルスルホニル−(D)−フェニルアラニル−プロリン−(2−メトキ
シ−4−アミジノ)−ベンジルアミド−アセテート
(a) 3−ニトロ−4−メチル−ベンゾニトリル
発煙硝酸11に−10℃で90分かけて4−メチルベンゾニトリル399g(
2.56モル)を加えた。添加1時間後に、この混合物を氷水2.5l中に注ぎ、
この際固体が沈殿し、これを吸引濾過器を介して分離し、かつ水でpH中性まで
洗浄した。収量は363g(88%)であった。1H−NMR(CDCl3;pp
mでのδ値):8.3(d、1H);7.8(dd、1H);7.5(dd、1H
);2.7(s、3H)。
(b) 3−アミノ−4−メチル−ベンゾニトリル
3−ニトロ−4−メチル−ベンゾニトリル120gをEtOH1.2l中に懸
濁させ、かつPd/C(10%)7gの存在下に水素50lで室温で水素添加し
た。触媒の分離後、この溶剤を留去した。純粋な生成物95gが得られた(97
%)。1H−NMR(DM
SO−d6;ppmでのδ値):7.1(dd、1H);6.90(d、1H);
6.85(dd、1H);5.35(s、2H、NH2);2.15(s、3H)。
(c) 3−ヒドロキシ−4−メチル−ベンゾニトリル
6N HCl 1.81中の3−アミノ−4−メチル−ベンゾニトリル85g(
0.72モル)に0〜5℃で0.5時間かけて水217ml中のNaNO249.2
g(0.72モル)の溶液を滴加した。引き続き、更に0〜5℃で30分、かつ
更に沸点で1時間撹拌した。この溶液を冷却した後、この生成物を酢酸エステル
と合し、これから氷冷5N NaOHでフェノレートの形で抽出した。次いで、
この水相を6N HClでpH3に酸性化し、かつこの生成物を酢酸エステルで
抽出した。41g(43%)が得られた。1H−NMR(DMSO−d6;ppm
でのδ値):10.3(s、OH);7.25(dd、1H);7.15(d、1
H);7.1(dd、1H);2.20(s、3H)。
(d) 3−メトキシ−4−メチル−ベンゾニトリル
DMF30ml中に溶かした3−ヒドロキシ−4−メチル−ベンゾニトリル1
5g(0.11モル)をNaH0.11モル及びDMF30mlからなる懸濁液に
滴加し、H2−発生が観察されなくなるまで撹拌した。次いで、ヨウ化メチル1
0.6ml(0.17モル
)を滴加し、室温で1時間撹拌した。この溶液を氷水上に注ぎ、かつこの生成物
をエーテル/酢酸エステル7:1で抽出した。溶剤を留去した後、生成物がゆっ
くりと結晶化し始めた。生成物14.8g(89%)が得られた。1H−NMR(
CDCl3;ppmでのδ値):7.2(m、2H);7.02(s、1H);3.
85(s、3H);2.25(s、3H)。
(e) 4−ブロムメチル−3−メトキシ−ベンゾニトリル
3−メトキシ−4−メチル−ベンゾニトリル14.7g(0.1モル)を1,2
−ジクロロエタン210ml中に溶かし、触媒量のアゾビスイソブチロニトリル
の存在下にNBS19.1g(0.11モル)で少量づつ1時間かけて、82℃で
臭素化し、かつ添加終了後更に82℃で30分撹拌した。n−ヘプタンの添加後
、沈殿したスクシンイミドを分離除去し、かつ溶剤を留去した。収量は18.5
g(82%)であった。1H−NMR(DMSO−d6;ppmでのδ値):7.
60(dd、1H);7.50(d、1H);7.40(dd、1H);4.68
(s、2H);3.96 (s、3H)。
(f) 4−フタルイミドメチル−3−メトキシ−ベンゾニトリル
DMF125ml中に溶かした4−ブロムメチル−3−メトキシ−ベンゾニト
リル24.4g(108モ
ル)及びカリウムフタルイミド20.0gを室温で24時間及びその後50℃で
1時間撹拌した。この混合物を水に注ぎ、この際生成物が固体物質として沈殿し
た。21.5gが得られた(68%)。1H−NMR(DMSO−d6;ppmで
のδ値):7.9(m、4H);7.5(d、1H);7.35〜7.25(m、2
H);7.78(s、2H);3.92(s、3H)。
(g) 4−アミノメチル−3−メトキシ−ベンゾニトリル
THF290ml中に溶かした4−フタルイミドメチル−3−メトキシ−ベン
ゾニトリル21.2g(73ミリモル)にヒドラジンヒドレート10.6mlを添
加し、かつ室温で20時間撹拌した。次いで、2N HCl180mlを滴加し
、かつ1.5時間後に溶剤を完全に留去した。残分を、MTBE中に取り込み、
1N HClで抽出し、2N NaOHでpH9〜10に調節し、塩化メチレンで
抽出した。生成物8g(68%)が得られた。1H−NMR(DMSO−d6;p
pmでのδ値):7.55(dd、1H);7.40(dd、1H);7.37(
d、1H);3.85(s、3H);3.70(s、2H);2.5〜1.6(NH2
)。
(h) Boc−プロリン−(4−シアノ−2−メトキシ)−ベンジルアミド
THF80ml中に溶かしたBoc−プロリン16
.0g(50ミリモル)を塩化メチレン中のヒドロキシスクシンイミド5.7g及
びDCC10.2gとともに0℃で30分撹拌した。引き続きTHF50ml中
に溶かした4−アミノメチル−3−メトキシ−ベンゾールニトリル8.0g(5
0ミリモル)を0℃で滴加し、かつ室温で20時間撹拌した。固体を濾別し、こ
の濾液に同容量の酢酸エステルを加え、かつ冷NaHSO45%溶液並びに飽和
NaCl溶液で洗浄した。生成物11.5g(65%)が得られた。1H−NMR
(DMSO−d6;ppmでのδ値):8.38(m、NH);7.50〜7.35
(m、3H);4.40〜4.05(m、3H、N−CH2−Ar/N−CH−C
O);3.87(s、OCH3);3.50〜3.25(m、2H、N−CH2);
2.25〜2.00(m、1H);1.90〜0.65(m、3H);1.40及び
1.30(2s、9H)。
(i) プロリン−(2−メトキシ−4−シアノ)−ベンジルアミド
Boc−プロリン−(2−メトキシ−4−シアノ)−ベンジルアミド11.4
g(31.7ミリモル)を塩化メチレン130ml中に溶かし、かつ0〜5℃で
HClで飽和させた。2時間後Boc−基は完全に脱離した。この溶剤を真空中
で除去し、かつ生成物を更に精製することなく後続の反応に使用した。1H−N
MR(DMSO−d6;ppmでのδ値):10.25(
s、1H);8.60(s、1H);7.50(d、1H);7.42(dd、1
H);7.39(d、1H);4.40〜4.20(m、3H);3.88(s、3
H);3.20(m、2H);2.35(m、1H);2.00〜1.80(m、3
H)。
(j) Boc−(D)−(4−メトキシ)−フェニルアラニル−プロリン−(
2−メトキシ−4−シアノ)−ベンジルアミド
Boc−(D)−Phe−(4−OMe)−OH1.55g(5.25ミリモル
);ジイソプロピルエチルアミン3.9ml及びプロリン−(2−メトキシ−4
−シアノ)−ベンジルアミド−ヒドロクロリド1.55g(5.25ミリモル)に
塩化メチレン35ml中のプロパン−ホスホン酸無水物(酢酸エステル中50%
品)4.4ml(5.9ミリモル)を−5℃で混合し、0℃で1時間撹拌した。こ
の反応混合物を順次1N NaOH、1N HCl及び飽和食塩水で洗浄し、かつ
Na2SO4上で乾燥させた。溶剤を留去した後、固体物質2.4gが残留した。1
H−NMR(DMSO−d6;ppmでのδ値):8.27及び7.87(t、2
H);7.42(1H);7.35(m、3H);7.15(d、2H);6.85
(d、2H);7.00+6.70(2d、1H);4.40〜4.10(m、4H
);3.85(s、3H);3.70(s、3H);3.05〜2.55(m、4H
);1.95〜1.55
(m、4H);1.2(s、9H)。
(k) (D)−(4−メトキシ)−フェニルアラニル−プロリン−(2−メト
キシ−4−アミジノ)−ベンジルアミド−ジヒドロクロリド
ニトリルを公知法により(DE 4121947)チオアミドの工程を介して
アミジンに変換した。ニトリルから出発し、チオアミド2.2gが得られた。1H
−NMR(DMSO−d6;ppmでのδ値):9.85(s、1H);9.45
(s、1H);8.65/7.85(2t、1H);7.55〜6.65(m、7H
、Ar−H);4.40〜4.10(m、4H);3.86/3.85(2s、3H
);3.71/3.70(2s、3H);3.05〜2.60(m、4H);2.1
0〜1.55(m、4H);1.35〜1.10(s、9H)。
チオアミド2.2gから出発しヨウ化メチル及びアンモニア・メタノール溶液
と反応させ、シリカゲルを介してのカラムクロマトグラフィー精製の後(溶離剤
:DCM/MeOH 9:1)、ヨウ化水素酸塩としてアミジン1.7gが得られ
た。1H−NMR(DMSO−d6;ppmでのδ値):9.28(s、2H);
8.87(s、2H);8.75/7.95(st、1H);7.40〜6.65(
m、7H、Ar−H);4.45〜4.10(m、4H);3.90(s、3H)
;3.70(s、3H);3.7〜3.4/3.0〜2.
6(m、4H);1.95〜1.55(m、4H);1.30/1.22(2s、9
H)。
アミジン・ヒドロヨージドをイオン交換体IRA420を介してアミジン・ヒ
ドロクロリドに変換し、次いで塩化メチレン50ml中に溶かし、かつ0〜5℃
でHClで飽和した。1時間撹拌した後、この溶剤を留去した。ジヒドロクロリ
ドとしてアミジン1.0gが得られた。FAB−MS(M+)=453。
1H−NMR(DMSO−d6;ppmでのδ値):9.50(s(幅広)、2
H);9.25(s(幅広)、2H);8.85〜8.65(幅広シグナル、3H
);7.40(s、1H);7.35(d、1H);7.30(d、1H);7.1
5(d、2H)、6.90(d、2H)、4.35〜4.10(m、4H);3.8
5(s、3H);3.75(s、3H);3.75〜3.55(m、2H);3.2
0〜2.80(m、2H);1.90〜1.40(m、4H)。
(l) N−メチルスルホニル−(D)−(4−メトキシ)−フェニルアラニル
−プロリン−(2−メトキシ−4−アミジノ)ベンジルアミド−アセテート
ピリジン20ml中の前記アミジノ−ヒドロクロリド0.9g(2ミリモル)
の溶液に0℃でメタンスルホン酸クロリド0.23g(2ミリモル)を加え、か
つ室温で一夜撹拌した。溶剤を留去した後、残分をカラムクロマトグラフィーに
より精製した(溶離剤:C
H2Cl2/メタノール/50%酢酸、45/5/1.5)。単一なフラクション
の溶離液を蒸留し、最終段階でトルエンを添加し、かつ残分を凍結乾燥した。ア
セテート0.5gが白色の非晶質粉末として得られた。FAB−MS:531(
M+)。
実施例2
N−メチルスルホニル−(D)−フェニルアラニル−プロリン−(α−メチル
−4−アミジノ)−ベンジルアミド
(a) N−(p−シアノベンジル)−ベンゾフェノンイミン
アセトニトリル450ml中の97%ベンゾフェノンイミン150g(0.8
モル)及びp−シアノ−ベンジルブロミド144.8g(0.74モル)の溶液に
無水K2CO3270g(2.0モル)を加え、室温で6時間撹拌した。無機塩を
吸引濾過した後、溶剤を十分に留去し、残分に水300mlを混合し、かつ複数
回酢酸エステルで抽出した。この有機相を水で2回洗浄し、Na2SO4上で乾燥
し、かつ蒸発乾固した。エーテルで浸漬すると白色結晶180g、融点101〜
102℃が得られた。
(b) 1−(4−シアノフェニル)エチルアミン
ジイソプロピルアミン8.15g(0.08モル)及びヘキサン中のブチルリチ
ウムの15%溶液48.3ml(0.08モル)から製造したリチウムジイソプ
ロピルアミドの無水テトラヒドロフラン100ml中の溶液に、−70℃でN−
(p−シアノベンジル)−ベンゾフェノンイミン20.7g(0.07モル)を滴
加し、15分間後撹拌した。その後ヨウ化メチル9.94g(0.07モル)を滴
加し、かつ反応混合物の温度を室温に上昇させた。水100mlを添加した後エ
ーテルで複数回抽出し、このエーテル相を5%クエン酸溶液、5%NaHCO3
−溶液及び水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、かつエーテルを留去した。残分
をテトラヒドロフラン150ml中に溶かし、1N HCl 100mlを加え、
かつ室温で一夜撹拌した。この反応混合物から真空でテトラヒドロフランを留去
し、残留酸相をベンゾフェノンを除去するためにエーテルで複数回抽出し、引き
続き酸相をK2CO3−水溶液で氷冷下にアルカリ性とし、この油状塩基を塩化メ
チレンで抽出した。この抽出物をK2CO3上で乾燥させた。塩化メチレンを留去
した後、黄色油状物質9.7g(95%)が残留し、これを更に精製することな
く次の反応に使用した。
(c) Boc−(D)−フェニルアラニル−プロリン−(α−メチル−4−シ
アノ)−ベンジルアミド
塩化メチレン150ml中の1−(4−シアノフェニル)−エチルアミン3.
65g(25ミリモル)及びBoc−D−Phe−Pro−OH 9.1g(25
ミリモル)の溶液に−5℃でジイソプロピルアミン1
6.2g及びプロパン−ホスホン酸無水物(酢酸エステル中50%溶液)22m
l(30ミリモル)を滴加した。2時間後撹拌し、この際温度を−5℃から20
℃に上昇させた。有機相を水、5%炭酸水素ナトリウム溶液及び5%クエン酸溶
液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、かつ蒸発乾固した。僅かに帯黄色の結晶
性残分が得られ、これを更に精製することなく次の反応に使用した。
(d) (D)−フェニルアラニル−プロリン−(α−メチル−4−アミジノ)
−ベンジルアミド−ジヒドロクロリド
前記化合物4.1g及びトリエチルアミン4mlをピリジン40ml中に溶か
し、0℃でH2Sで飽和し、かつ室温で一夜放置した。TLC−検査(CH2Cl2
/MeOH、9/1)によれば、チオアミドへの反応は完結した。単離のため
に、ピリジンを真空中で十分に留去し、残分を酢酸エステル250ml中に取り
込み、かつ食塩溶液、5%のクエン酸溶液及びNaHCO3−溶液で洗浄した。
乾燥させ、溶剤を留去した後、純粋な結晶チオアミド4.1gが得られた。この
チオアミドをアセトン150ml中に溶かしヨウ化メチル7mlを添加後室温で
6時間放置した。溶剤を留去した後、非晶質残分を乾燥エーテルと共に撹拌抽出
し、引き続き乾燥させた。このS−メチル−チオイミド酸メチルエステル−ヒド
ロクロリドをエタノー
ル50ml中に溶かし、10%酢酸アンモニウム15mlを混合し、かつ60℃
に3時間加温した。単離のためには、この溶剤を留去し、残分をCH2Cl210
0ml中に溶かし、不溶の成分を濾別し、引き続きCH2Cl2を留去した。酢酸
エステル−ジエチルエーテル混合物での浸漬により、この中に溶ける不純物を分
離した。残留したヨージド−アセテート−混合塩をアセトン/水(3/2)中に
溶かし、IRA−アセテート−イオン交換体により純粋なアセテートとし、かつ
引き続き凍結乾燥した。融点110〜115℃の白色粉末が単離された。
前記化合物をCH2Cl270ml中に溶かし、かつHCl−飽和酢酸エステル
80mlを混合した。短時間後、沈殿物が析出し、これはエーテルの添加により
完結した。この沈殿を吸引濾過し、エーテルでHCl不含になるまで洗浄し、か
つ真空中で乾燥させた。白色結晶、融点190−195℃が得られた。FAB−
MS:407(M+)。
(e) N−メチルスルホニル−(D)−フェニルアラニル−プロリン−(α−
メチル−4−アミジノ)−ベンジルアミド−アセテート
1eと同様にして表題化合物が白色非晶質粉末として得られた。FAB−MS
:485(M+)。
実施例3
N−メチルスルホニル−(D)−シクロヘキシルア
ラニル−プロリン−(2−メトキシ−4−アミジノ)−ベンジルアミド
Boc−(D)−Cha−OH 1.70g(6.26ミリモル)をプロリン−
(2−メトキシ−4−シアノ)−ベンジルアミド−ヒドロクロリド1.85g(
6.26ミリモル)(実施例1i)と共に実施例1jと同様にして縮合し、Bo
c−(D)−Cha−Pro−(2−MeO−4−CN)−ベンジルアミド2.
7gとし、引き続きBoc−保護基をDCM中でHCl−ガスで脱離した。
H−(D)−Cha−Pro−(2−MeO−4−CN)−ベンジルアミド−
ヒドロクロリド2.0g(4.45ミリモル)をDCM40ml及びジイソプロピ
ルエチルアミン8.9ミリモル中で0℃でメチルスルホニルクロリド0.7mlと
反応させ、相応するスルホンアミド2.0gとした。
このニトリルを公知法により(DE4121947)チオアミドの工程を介し
てアミジンに変換した。アミジン−ヒドロクロリドをアミジン−ヒドロアセテー
トに交換することにより(実施例4bを参照)、Me−SO2−(D)−Cha
−Pro−(2−メトキシ−4−アミジノ)−ベンジルアミド0.8gが得られ
、これを実施例11と同様にして、カラムクロマトグラフィーにより精製した。
FAB−MS: M+H)+=496。
実施例4
N−メチルスルホニル−(D,L)−ジフェニルアラニル−プロリン−(2−
メトキシ−4−アミジノ)−ベンジルアミド
(a) Boc−(D,L)−Dpa−Pro−(2−MeO−4−CN)−ベ
ンジルアミド
Boc−(D,L)−Dpa−OH6.0g(17.6ミリモル)及びH−Pr
o−(2−MeO−4−CN)−ベンジルアミドヒドロクロリド5.2g(17.
6ミリモル)を実施例1jと同様にして反応させ、かつ引き続きシリカゲルを介
してカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:DCM/4.5%Me
OH)。生成物5.6gが得られた。1
H−NMR(DMSO−d6;ppmでのδ値):8.45及び7.95(1H、
NH、(2つのジアステレオマーもしくは回転異性体));7.5〜6.9(14
H);5.35〜4.95(m、1H);4.5〜4.1(3H);4.0〜3.0(
3H);3.90及び3.85(s、3H(2つのジアステレオマー));2.1
〜1.1(13H)。
(b) Me−SO2−(D,L)−Dpa−Pro−(2−MeO−4−アミジ
ノ)−ベンジルアミド
Boc−保護化合物(実施例4a)3.55g(6.0ミリモル)をDCM30
ml中でHClガスで切断し、H−(D,L)−Dpa−Pro−(2−MeO
−4−CN)−ベンジルアミドヒドロクロリド3.1gとし、このヒドロクロリ
ドの1.5g(2.9ミリモル)をDCM30ml及びジイソプロピルエチレンア
ミン1.1ml中で0℃でメチルスルホニルクロリド0.24mlと共に2時間撹
拌した。この有機相を0.5N HCl、水及び飽和NaCl−溶液で洗浄し、次
いで乾燥させ、かつ生成物をシリカゲルを介してカラムクロマトグラフィーによ
り(溶離剤:DCM/5%MeOH)精製した。Me−SO2−(D,L)−Dp
a−Pro−(2−MeO−4−CN)−ベンジルアミド1.15gが得られた
。このニトリル1.15g(2.1ミリモル)を公知法(DE4121947)に
よりチオアミドの工程を介してアミジンに変換した。チオアミド1.3g及びア
ミジンヒドロクロリド0.95gが得られ、このアミジンヒドロクロリドをイオ
ン交換体(IRA420)を介してアミジンヒドロアセテートに変換した。Me
−SO2−(D,L)−Dpa−Pro−(2−MeO−4−アミジノ)−ベンジ
ルアミド−ヒドロアセテート(HPLC−純度95%)0.77gが得られた;
FAB−MS:(M+H)+=578。
実施例5
N−メチルスルホニル−(D)−フェニルアラニル−プロリン−(6−アミジ
ノ)−3−ピコリル−アミド−アセテート
(a) 2−シアノ−5−(アジドメチル)ピリジン
塩化メチレン200ml中の2−シアノ−5−(ヒドロキシメチル)ピリジン
(WO83/01446)8.8g(0.07モル)及びトリエチルアミン6.9
gの溶液に室温で塩化メチレン20ml中に溶かしたトリフルオロ酢酸無水物1
4.5g(0.07モル)を滴加し、かつ引き続き2時間後撹拌した。塩化メチレ
ンの留去後、残分をトルエン50ml及びジメチルスルホキシド50mlの混合
物中にとかし、ナトリウムアジド11.2g(0.17モル)及びテトラブチルア
ンモニウムブロミド0.7gを加え、かつ室温で一夜後撹拌した。
反応混合物を水300ml中に注ぎ、かつ複数回エーテルで抽出した。Na2
SO4で乾燥し、かつエーテルを留去した後、帯黄色結晶6.8gが残留し、更に
精製することなしに後続の反応に使用した。
(b) 2−シアノ−5−(アミノメチル)ピリジン
(a)により得られた化合物をテトラヒドロフラン45ml及び水1.2ml
中に溶かし、撹拌下に少量宛トリフェニルホスフィン11.2gを混合した。こ
の反応混合物を一夜室温で放置した。溶剤の留去後、残分をエーテル100ml
中に取り込み、析出したトリフェニルホスフィンオキシドを吸引濾過し、かつこ
の濾液をエーテル性塩酸でpH2に調節した。沈殿したヒドロクロリドを吸引濾
過し、エーテルで洗浄し、
かつ順次トルエン及び熱イソプロパノールで浸漬した。ヒドロクロリド4.7g
(40%)が単離された、融点:253〜256℃(分解)。
(c) Boc−(D)−フェニルアラニル−プロリン−(6−シアノ)-3−
ピコリルアミド
CH2Cl270ml中の2−シアノ−5−(アミノメチル)ピリジン2.11
g(12.5ミリモル)及びBoc−D−Phe−Pro−OH4.5g(12.
5ミリモル)の溶液に−5℃でジイソプロピルエチルアミン8.12g及び引き
続きプロパン−ホスホン酸無水物(酢酸エステル中50%溶液)11ml(15
ミリモル)を滴加した。次いで、2時間後撹拌し、この際−5℃の温度を20℃
に上昇させた。この有機相を、水、5%炭酸水素ナトリウム溶液及び5%クエン
酸溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、かつ蒸発乾固した。僅かに、帯黄色の
結晶性残分、融点167〜170℃が得られ、これを更に精製することなく後続
反応に使用した。
(d) N−メチルスルホニル−(D)−フェニルアラニル−プロリン−(6−
アミジノ)−3−ピコリルアミド−アセテート
前記化合物をイソプロパノール100ml中に溶かし、イソプロパノール20
ml中のHCl2.3gの溶液と混合し、50℃に5時間加温し、この際脱保護
化合物のヒドロクロリドが析出した。これを吸引濾過
し、冷イソプロパノールでHCl不含になるまで洗浄した。前記ヒドロクロリド
2.5g(6.5ミリモル)をCH2Cl250ml中に懸濁させた。トリエチルア
ミン1.35g(13.5ミリモル)の添加後、溶液が生じ、この溶液中にCH2
Cl210ml中に溶かしたメタンスルホン酸クロリド0.7g(6.1ミリモル
)を0〜5℃で滴加した。この反応混合物を室温で5時間後撹拌し、かつ引き続
き水、5%クエン酸溶液及び5%NaHCO3−溶液で振出した。Na2SO4上
で乾燥し、かつ溶剤を留去した後、粘度の高い油状残分を酢酸エステル/エーテ
ル混合物(1:1)から結晶化した。前記化合物4.1g及びトリエチルアミン
4mlをピリジン40ml中に溶かし、0℃でH2Sで飽和し、室温で一夜放置
した。TLC−検査(CH2Cl2/MeOH、9/1)によれば、チオアミドへ
の変換は完結した。単離のために、ピリジンを真空中で十分に留去し、残分を酢
酸エステル250ml中に取り込み、かつ食塩水、5%のクエン酸溶液及びNa
HCO3溶液で洗浄した。乾燥させ、かつ溶剤を留去した後、純粋な結晶チオア
ミド4.1gが得られた。このチオアミドをアセトン150ml中に溶かし、か
つ室温で、ヨウ化メチル7mlを添加した後、6時間放置した。溶剤を留去した
後、非晶質残分が得られ、これを乾燥エーテルで撹拌抽出し、かつ引き続き乾燥
した。このS−メチル−チオイミド酸メチルエステル−ヒドロヨージドをエタノ
ール50ml中に溶かし、10%酢酸アンモニウム溶液15mlを添加し、かつ
60℃に3時間加温した。単離のためにこの溶剤を留去し、残分をCH2Cl21
00ml中に溶かし、不溶性成分を濾別し、かつ引き続きCH2Cl2を留去した
。酢酸エステル−ジエチルエーテル混合物で浸漬することにより、この中に溶け
る不純物を分離した。残留したヨージド−アセテート−混合塩をアセトン/水(
3/2)中に溶かし、かつIRA−アセテート−イオン交換体により、純粋なア
セテートとし、引き続き凍結乾燥した。白色非晶質粉末、融点128〜137℃
、FAB−MS:473(M+H+)、が単離された。
実施例6
N−メチルスルホニル−(D)−シクロヘキシルグリシル−プロリン−(6−
アミジノ)−3−ピコリルアミド−アセテート
(a) Boc−(D)−シクロヘキシルグリシン−プロリン
Boc−(D)−シクロヘキシルグリシン29g(0.113モル)及びプロ
リンメチルエステル−ヒドロクロリド18.7g(0.113モル)をCH2Cl2
300ml中に懸濁させ、かつジイソプロピルエチルアミン58.3g(0.45
モル)の滴加により溶液
にした。−15℃に冷却後、プロパンホスホン酸無水物(酢酸エステル中の50
%溶液)113ml(0.147モル)を滴加し、1時間後撹拌した。
水200mlの添加後、有機相を分離し、水性のK2CO3−溶液、0.5N塩
酸及び5%炭酸水素塩溶液で洗浄した。Na2SO4で乾燥した後、溶剤を留去し
、油状残分(41g)をエタノール400ml中に溶かし、1N NaOH12
0mlを混合し、室温で2時間撹拌した。
アルコールを留去した後、水相を水で希釈し、メチル−t−ブチルエーテルで
複数回抽出した。この水相をKHSO4−溶液で酸性とし、CH2Cl2で3回抽
出した。乾燥させ、かつ塩化メチレンを留去した後、油状残分をジイソプロピル
エーテル/n−ヘキサン(1/3)から結晶化させた。白色結晶、融点145〜
148℃、28gが単離された。
(b) Boc−(D)−シクロヘキシルグリシル−プロリン−(6−シアノ)
−3−ピコリルアミド
Boc−(D)−シクロヘキシルグリシル−プロリン26.6g(0.075モ
ル)及び6−シアノ−3−ピコリルアミン−ヒドロクロリド12.7g(0.07
5モル)をCH2Cl2300ml中に懸濁させ、かつジイソプロピル−エチルア
ミン47g(0.364モル)を混合した。引き続き、−10℃でプロパンホス
ホン酸無水物(酢酸エステル中の50%溶液)66
mlを滴加し、0℃で1時間後撹拌し、水200mlを混合し、かつCH2Cl2
−相を分離した。この有機相を0.1N水酸化ナトリウム溶液及び水で洗浄した
後、乾燥し、溶剤を留去した。残分を酢酸エステル100ml中に取り込み、こ
の際迅速に結晶化が始まり、この結晶化をn−ヘキサン150mlの添加により
完結させた。吸引濾過及び乾燥の後、白色結晶、融点150〜151℃、31.
4g(理論値の89%)が単離された。
(c) N−メチルスルホニル−(D)−シクロヘキシルグリシル−プロリン−
(6−アミジノ)−3−ピコリルアミド−アセテート
実施例5dと同様にして、前記Boc−化合物から保護基を脱離し、メタンス
ルホン酸クロリドと反応させ、かつシアノ基をアミジンに変換した。このアセテ
ートを白色結晶、融点250〜256℃(分解)、FAB−MS:465(M+
H+)の形で単離した。
実施例7
N−メチルスルホニル−(D)−シクロヘキシルグリシル−プロリン−(5−
アミジノ)−2−ピコリルアミド−アセテート
(a) 5−カルボキサミド−2−ピコリルアミン
メタノール80ml及び濃アンモニア20ml中の2−シアノ−5−カルボキ
サミド−ピリジン3.5g(24ミリモル)の溶液にラネ−Ni3gを加え、か
つ室温で水素添加した。7時間後に水素取り込みが完結した。触媒を吸引濾別し
、濾液を濃縮し、かつ残分を2N塩酸20ml及びメタノール20ml中に溶か
した。酢酸エステル150mlを添加することにより、ヒドロクロリドが析出し
、これを吸引濾過し、乾燥させた(3.7g)。この遊離塩基は198〜202
℃で溶融した。
(b) 5−シアノ−2−ピコリルアミン
5−カルボキサミド−2−ピコリルアミン41g(0.22モル)をメタノー
ル150ml及び塩化メチレン300ml中に懸濁させ、10℃に冷却し、かつ
トリエチルアミン150mlを添加することにより溶液にした。引き続き(Bo
c)2O47.6g(0.22モル)の溶液を滴加し、かつ室温で4時間後撹拌し
た。
溶剤を留去した後、残分に飽和K2CO3−溶液を混合し、塩化メチレンで5回抽
出した。この合した抽出液を乾燥させ、かつこの溶剤を、最終段階でトルエンの
添加下に留去した。
残分5.4gをジオキサン40ml及び塩化メチレン15ml中に懸濁させ、ピ
リジン4.3gを混合し、かつ引き続き0℃でトリフルオロ酢酸無水物5.2gを
滴加し、この際透明な溶液が生じた。水100mlを添加した後、酢酸エステル
で抽出し、この有機相を希釈したクエン酸、NaHCO3−溶液及び水で洗浄
した。乾燥させ、かつ溶剤を留去した後、黄色油状物質(約5g)が残留し、こ
れをイソプロパノール15ml及び酢酸エステル30ml中に溶かし、かつエー
テル性塩酸溶液35mlを混合した。一夜放置した後、沈殿したヒドロクロリド
を吸引濾過し、乾燥させた。白色結晶、融点230〜234℃、4gを単離した
。
(c) Boc−(D)−シクロヘキシルグリシル−プロリン−(5−シアノ)
−2−ピコリルアミド
実施例6bと同様にして、Boc−(D)−シクロヘキシルグリシン−プロリ
ンを5−シアノ−2−ピコリルアミンと結合した。白色結晶、融点128〜12
9℃が単離された。
(d) N−メチルスルホニル−(D)−シクロヘキシルグリシル−プロリン−
(5−アミジノ)−2−ピコリルアミド−アセテート
実施例5dと同様にして前記Boc−化合物から保護基を脱離し、メタンスル
ホン酸クロリドと反応させ、シアノ基をアミジンに変換した。このアセテートは
白色結晶、融点149〜150℃(分解)、FAB−MS:465(M+H+)
の形で、単離された。
実施例8
N−メチルスルホニル−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロ
プロリン−(6−アミジノ)−3−ピコリルアミド−アセテート
(a) Boc−3,4−デヒドロプロリン−(6−カルボキサミド)−3−ピ
コリルアミド
Boc−3,4−デヒドロプロリン5.0g(23.4ミリモル)を6−カルボ
キサミド−3−ピコリルアミン−ジヒドロクロリド5.25g及びジイソプロピ
ルエチルアミン32.1ml(187ミリモル)とともにCH2Cl250ml中
に懸濁させ、0〜5℃で撹拌下にプロパンホスホン酸無水物(酢酸エステル中の
50%溶液)23.5mlを滴加混合した。引き続き、室温で一夜撹拌した。こ
の溶液をCH2Cl2で150mlに希釈し、順次20%硫酸水素ナトリウム溶液
及び5%クエン酸溶液で抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、回転蒸発器で濃
縮した。水相を更に3回CH2Cl2で逆抽出し、有機相を乾燥し、回転蒸発器で
濃縮し、主生成物と共に更に精製することなく後続の反応に使用した。
(b) H−3,4−デヒドロプロリン−(6−カルボキサミド)−3−ピコリ
ルアミド−ヒドロクロリド
(a)からの粗生成物をCH2Cl2100ml中に溶かし、エーテル中の5M
HCl 10mlの添加後、室温で2時間撹拌した(TLC−検査)。回転蒸発
器で真空中で完全に濃縮し、かつ真空中でトルエンと共出蒸留した後、粗生成物
をエタノール200mlから再結晶させた。この際、5.03gが及び母液の濃
縮により更に生成物0.3gが得られた。(理論値
の80.4%)。元素分析によりこの生成物はモノヒドロクロリドとして存在し
た。
(c) Boc−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリン
−(6−カルボキサミド)−3−ピコリルアミド
Boc−(D)−シクロヘキシルアラニン5.06g(18.66ミリモル)を
H−3,4−デヒドロプロリン−(6−カルボキサミド)−3−ピコリルアミド
−ヒドロクロリド5.28g(18.66ミリモル)及びジイソプロピルエチルア
ミン9.55ml(56ミリモル)と共にCH2Cl275ml中で撹拌し、かつ
0〜5℃でプロパンホスホン酸無水物(酢酸エステル中50%溶液)18.6m
lと滴加混合した。引き続き、一夜室温で撹拌し、この際沈殿が折出した。この
沈殿物を吸引濾過し、5%クエン酸それぞれ25mlでこの溶液を5回抽出した
後(TLCは有機相中にもはやジイソプロピルエチルアミンが全く存在しないこ
とを示した)、この有機相を複数回飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸
ナトリウム上で乾燥させ、かつ真空中で濃縮した。プロパンホスホン酸副生成物
を最少にするために、残分を酢酸エステル中に取り込み、複数回飽和炭酸水素塩
溶液で抽出し、引き続き硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ回転蒸発器で濃縮した
。収量はフォームに硬化した生成物7.0g(理論値の75%)であった。
(d) Boc−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリン
−(6−シアノ)−3−ピコリルアミド
Boc−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリン−(6
−カルボキサミド)−3−ピコリルアミド7.0g(14ミリモル)をジイソプ
ロピレンエチルアミン9.5ml(56ミリモル)と共に塩化メチレン100m
l中に溶かし、0〜5℃に冷却し、かつトリフルオロ酢酸無水物3.5ml(2
5.2ミリモル)を滴加混合した。室温で2時間撹拌した後、先駆物質は完全に
変換した(TLC−検査)。引き続き、この溶液を25%硫酸ナトリウム溶液で
3回、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で3回及び飽和食塩水で1回抽出し、硫酸ナ
トリウム上で乾燥し、かつ回転蒸発器で濃縮した。収量:6.6g(理論値の9
8%)。
(e) H−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリン−(
6−シアノ)−3−ピコリルアミドの製造
Boc−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリン−(6
−シアノ)−3−ピコリルアミド6.6g(13.75ミリモル)をイソプロパノ
ール15ml中に溶かし、4N塩酸・イソプロパノール溶液12.5mlを混合
し、40℃で2時間撹拌した(TLC−検査)。この反応溶液を真空中で濃縮
し、残分を水中に取り込み、この溶液をエーテルで3回抽出し、この水相を20
%水酸化ナトリウム溶液でpH9に調節し、かつCH2Cl2で複数回抽出した。
有機相を飽和食塩溶液で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ回転蒸発
器で真空中で濃縮し、生成物4.3gが得られた(理論値の82%)。
(f) メチルスルホニル−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒド
ロプロリン−(6−シアノ)−3−ピコリルアミドの製造
H−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒドロプロリン−(6−シ
アノ)−3−ピコリルアミドとメタンスルホン酸クロリドから実施例5dと同様
にしてこの化合物を製造した。収率:理論値の95%。
(g) メチルスルホニル−(D)−シクロヘキシルアラニル−3,4−デヒド
ロプロリン−(6−アミジノ)−3−ピコリルアミドの製造
この化合物は実施例5dと同様にして、メチルスルホニル−(D)−シクロヘ
キシルアラニル−3,4−デヒドロプロリン−(6−シアノ)−3−ピコリルア
ミドからチオアミド及びS−メチル−チオアミド酸メチルエステル−ヒドロヨー
ジドを介して製造した。白色非晶質粉末が単離された。FAB−MS(M+H+
)=477。
実施例9
N−メチルスルホニル−(D)−シクロヘキシルグリシル−3,4−デヒドロ
プロリン−(6−アミジノ)−3−ピコリルアミド−アセテート
この化合物の製造は実施例8と同様にして実施した。白色非晶質粉末、FAB
−MS(M+H)+=463。
実施例10
N−(ヒドロキシカルボニルメチレン)−スルホニル−(D)−シクロヘキシ
ルグリコシル−プロリン−(6−アミジノ)−3−ピコリルアミド
H−(D)−シクロヘキシルグリシル−プロリン−(6−シアノ)−3−ピコ
リルアミド(実施例6b)から出発し、メトキシカルボニルメチレンスルホン酸
クロリド(Tetrahedron Letters 30,2869(1989)により製造)との反応により、相
応するスルホンアミドを製造した。ニトリル官能基のアミジン基への変換は公知
法によりチオアミドの工程を実施した(DE4121947)。
この際得られたN−(メトキシカルボニルメチレン)−スルホニル−(D)−
シクロヘキシルグリシル−プロリン−(6−シアノ)−3−ピコリルアミド−生
成物をエステル官能基の加水分解のために、4N塩酸及びジオキサンからなる混
合物中で80℃で加熱し(TLC−検査)、その後この溶液を濃縮し、かつ残分
をHPLCを介して、RP−カラム上で精製し、かつ
水相を凍結乾燥した;非晶質粉末FAB−MS(M+H+)=509。
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C,NL,PT,SE),UA(AZ,BY,KG,KZ
,RU,TJ,TM),AU,BG,BR,CA,CN
,CZ,FI,HU,JP,KR,MX,NO,NZ,
PL,SG,SK,TR,UA,US
(72)発明者 トーマス ツィールケ
ドイツ連邦共和国 D−67459 ベール−
イッゲルハイム アカツィエンシュトラー
セ 12
(72)発明者 ハンス−ヨアヒム ベーム
ドイツ連邦共和国 D−67117 リムブル
ガーホフ ハンス−ザクス−シュトラーセ
32
(72)発明者 ハンス ヴォルフガング ヘフケン
ドイツ連邦共和国 D−67069 ルートヴ
ィッヒスハーフェン ダムシュテュッカー
ヴェーク 101
(72)発明者 シュテファン コーザー
ドイツ連邦共和国 D−67063 ルートヴ
ィッヒスハーフェン プリンツレーゲンテ
ンシュトラーセ 43
(72)発明者 トーマス プファイファー
ドイツ連邦共和国 D−65459 ベール−
イッゲルハイム フォルストシュトラーセ
43アー
(72)発明者 ヴィルフリート ホルンベルガー
ドイツ連邦共和国 D−67434 ノイシュ
タット ゴルデナー ヴィンケル 14