JPH1052071A - 反強誘電−強誘電相転移膜型アクチュエータ及びインクジェットプリンタヘッド - Google Patents

反強誘電−強誘電相転移膜型アクチュエータ及びインクジェットプリンタヘッド

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JPH1052071A
JPH1052071A JP8202315A JP20231596A JPH1052071A JP H1052071 A JPH1052071 A JP H1052071A JP 8202315 A JP8202315 A JP 8202315A JP 20231596 A JP20231596 A JP 20231596A JP H1052071 A JPH1052071 A JP H1052071A
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JP
Japan
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antiferroelectric
ferroelectric phase
phase change
ferroelectric
film
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Application number
JP8202315A
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English (en)
Inventor
Etsuko Fujisawa
悦子 藤沢
Zenichi Akiyama
善一 秋山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータに反強誘電−強誘電相転移材
料を用いることにより、製造性に優れ、低消費電力であ
り、歪み(変位量)と発生力が大きく、相転移特性の優
れたアクチュエータを提供し、また、このアクチュエー
タを使用して高密度化、高集積化を実現させたインクジ
ェットプリンタヘッドを提供する。 【解決手段】 セラミック基板3上に、第1の電極膜4
と反強誘電−強誘電相転移膜5と第2電極膜6の組み合
わせからなる駆動部を形成することにより、反強誘電−
強誘電相転移膜型アクチュエータを構成する。また、こ
のような反強誘電−強誘電相転移膜型アクチュエータを
インクジェットプリンタヘッド(図示せず)に用いるこ
とにより、高密度化・高集積化が可能で高速な当該ヘッ
ドを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた体積変化率
を有すると共に、簡便な製造方法で提供できる構造を有
した反強誘電−強誘電相転移アクチュエータに関するも
のであり、例えば、インクジェットプリンタヘッドに適
用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、アクチュエータの基体内部に設け
られた加圧室内の圧力を上昇させる機構の1つとして、
振動板如き作用板として機能する基板に設けた圧電/電
歪素子の変位によって、前記加圧室の体積を変化させる
ようにした前記基板と圧電/電歪素子からなる圧電/電
歪アクチュエータが知られていて、これは、例えば、特
開平3−128681号公報に圧電/電歪膜型アクチュ
エータとして開示されている。このような圧電/電歪膜
型アクチュエータは例えばインクジェットプリンタに使
用されるプリントヘッド等として利用されており、イン
クが供給され、充填された加圧室内の圧力を圧電/電歪
膜型アクチュエータの変位によって上昇させることによ
り、加圧室に連通するノズル孔からインク粒子(液滴)
を打ち出して、印字するようになっている。このような
圧電/電歪膜型アクチュエータは、接着剤で貼りつけた
構造を有することがないため、作動の信頼性が高く、ま
た相対的に低駆動電圧で大きな変位が得られ、応答速度
が速く、且つ発生力が大きいため、インクジェットの高
密度化、高集積化にとって好適である。
【0003】しかしながら、プリンタヘッドのいっそう
の高密度化、高等積化を進めていくにあたって、インク
キャビティの幅がより狭くなっていくときに、必要なイ
ンク吐出性能を得るようにするために、より大きな変位
量と発生力を有するアクチュエータ構成材料が望まれて
きている。またこうした優れた性能を持つアクチュエー
タは、上記インクジェットヘッドのみならずマイクロポ
ンプ、スピーカ、センサ、振動子、フィルタ等への用途
に対しても有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたもので、アクチュエータに反強
誘電−強誘電相転移材料を用いることにより、製造性に
優れ、低消費電力であり、歪み(変位量)と発生力が大
きく、相転移特性の優れたアクチュエータと、このアク
チュエータを使用して高密度化、高集積化を実現させた
インクジェットプリンタヘッドを提供することをその解
決すべき課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、セラ
ミック基板の少なくとも一方の面上に、第1の電極膜と
反強誘電−強誘電相転移膜と第2電極膜の組み合わせか
らなる反強誘電−強誘電相転移駆動部の少なくとも1つ
が、それら膜が順次層状に積層せしめられて、形成され
てなる構造を有することを特徴とする反強誘電−強誘電
相転移膜型アクチュエータを用いることにより、反強誘
電−強誘電相転移膜が膜形成法によって容易にかつ優れ
た量産性をもって形成され、また圧電/歪電膜よりも最
大応力が大きく、さらに体積変化率は1桁以上大きいこ
とから、アクチュエータの小型化と高集積化、および低
電力消費化が実現できるようにしたものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、前
記反強誘電−強誘電相転移膜がPb[(ZrxSn1-x)
1-yTiy]O3(式中、x,yは、0.3≦x≦1,0≦
y≦0.2の範囲から採用される)で表される組成物で
あることを特徴とする反強誘電−強誘電相転移膜型アク
チュエータを用いることにより、室温で反強誘電性を示
すため、使用時の加熱が不要になり低電力消費化を図る
ことができるようにしたものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1において、前
記反強誘電−強誘電相転移膜がPb1-zLaz[(Zrx
1-x)1-yTiy1-1/4z3(式中、x,y,zは、0.3
≦x≦1,0≦y≦0.2,0≦z≦0.04の範囲から
採用される)で表される組成物であることを特徴とする
請求項1記載の反強誘電−強誘電相転移膜型アクチュエ
ータを用いることにより、室温で反強誘電性を示し、使
用時の加熱が不要になり低電力消費化を図ることができ
るとともに、前記反強誘電−強誘電相転移膜の焼結特性
を向上させることができるようにしたものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1において、前
記反強誘電−強誘電相転移膜がPb1-1/2zNbz[(Zr
xSn1-x)1-yTiy1-z3(式中、x,y,zは、0.3
≦x≦0.8,0.04≦y≦0.2,0≦z≦0.04の
範囲から採用される)で表される組成物であることを特
徴とする反強誘電−強誘電相転移膜型アクチュエータを
用いることにより、上記室温で反強誘電性を示し、使用
時の加熱が不要になり低電力消費化を図ることができる
とともに、前記反強誘電−強誘電相転移膜の焼結特性を
向上させることができるようにしたものである。
【0009】請求項5の発明は、反強誘電−強誘電相転
移膜型アクチュエータを有することを特徴とするインク
ジェットプリンタヘッドによって、高密度化・高集積化
が可能で高速なインクジェットプリンタヘッドを提供す
ることができるようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】まず本発明の理解を容易にするた
めに、前記従来技術の例として記載した圧電/電歪素子
に使用される圧電材料、電歪材料と本発明に係る反強誘
電−強誘電相転移材料との違いを添付された図面を参照
して説明する。図1は、圧電材料の特性を説明するため
の電界−分極の関係を示す図である。図2は、圧電材料
の特性を説明するための電界−歪み(変位量)の関係を
示す図である。図3は、電歪材料の特性を説明するため
の電界−分極の関係を示す図である。図4は、電歪材料
の特性を説明するための電界−歪み(変位量)の関係を
示す図である。図5は、反強誘電−強誘電相転移材料の
特性を説明するための電界−分極の関係を示す図であ
る。図6は、反強誘電−強誘電相転移材料の特性を説明
するための電界−歪み(変位量)の関係を示す図であ
る。
【0011】電界印加により弾性体的変形(歪み)を生
じる材料には逆圧電効果を利用する圧電材料、電歪効果
を利用する電歪材料、そして、反強誘電体材料の電界誘
起強制相転移(以下、単に相転移と記す)を利用する相
転移材料がある。
【0012】具体的には、圧電材料には、ジルコン酸チ
タン酸鉛(PZT)系を主成分とする材料、ニッケルニ
オブ酸鉛(PNN)系を主成分とする材料、マンガンニ
オブ酸鉛を主成分とする材料、アンチモンスズ酸鉛を主
成分とする材料、チタン酸鉛を主成分とする材料、及び
これらの材料にランタン、バリウム、ニオブ、亜鉛、セ
リウム、カドミウム、クロム、コバルト、ストロンチウ
ム、アンチモン、鉄、イットリウム、タンタル、タング
ステン、ニッケル、マンガン等の酸化物やそれらの他の
化合物を添加物として含有せしめた材料、例えば、ジル
コン酸チタン酸ランタン鉛(PLZT)系となるよう
に、前記PZT系を主成分とする材料に上記の如き所定
の添加物を適宜に加えたものがあり、これら圧電材料の
逆圧電効果は、図1に示すように電界(E)−分極
(P)関係においてヒステリシス曲線を示し、また図2
に示すように分極反転をともなわない低電界強度又は片
電界(分極と同方向の印加電界)駆動においては、歪み
(△l/l)が印加電圧に比例するものである。
【0013】また電歪材料には、マグネシウムニオブ酸
鉛(PMN)系を主成分とする材料、亜鉛ニオブ酸鉛を
主成分とする材料、及びこれらの材料にランタン、バリ
ウム、ニオブ、亜鉛、セリウム、カドニウム、クロム、
コバルト、ストロンチウム、アンチモン、鉄、イットリ
ウム、タンタル、タングステン、ニッケル、マンガン等
の酸化物やそれらの他の化合物を添加物として含有せし
めた材料、例えば、PLZT系となるように、PZT系
を主成分とする材料に上記の如き所定の添加物を適宜に
加えたものがあり、この電歪効果は、図3に示すように
電界(E)−分極(P)関係において、ヒステリシス曲
線を示さず、また、図4に示すように電界(E)−歪み
(△l/l)特性において、歪みは印加電圧の自乗に比
例する。
【0014】一方、相転移材料は、例えば、ジルコン酸
鉛(PbZrO3)を主体とした反強誘電体材料、すな
わち、ジルコン酸鉛(PbZrO3)、ジルコン酸スズ
酸鉛(PZS)、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、ジ
ルコン酸ハフニウム酸鉛、ジルコン酸チタン酸ランタン
鉛(PLZT)等の他にドーパントとして、ニオブ、ラ
ンタン、ビスマス、チタン、タンタル等を組成とするセ
ラミックスが挙げられ、これら材料の電界誘起強制相転
移現象における電界(E)−分極(P)関係は、図5に
示すように二重ヒステリシス曲線を示し、また、電界
(E)−歪み(△l/l)特性は、先の圧電材料や電歪
材料が電圧に対し連続的に歪みを生じるのに対し、図6
に示すように非連続的に歪みを発生することを特徴とす
る。
【0015】このような相転移材料の歪みは圧電材料と
比較すると、表1に示すように、縦,横の歪みとも3倍
ないし4倍程大きい。また、現在まで報告された電歪材
料の歪みは圧電体材料の1/3程であり、単純に相転移
材料と比較すると電歪材料の9倍から12倍程の巨大歪
みを発生することになる。一方、圧縮応力下における変
位量から類推される相転移材料の最大発生応力は圧電体
材料や電歪材料の1.8倍〜2.3倍にも達する。このよ
うな発生応力が大きいこと、及び巨大歪みを生じること
はアクチュエータとして力のある電圧−圧力変換素子を
実現するのに好適であり、特に、この素子をインクジェ
ットプリンタヘッドに用いる時、インク吐出力がかせげ
るという利点を有する。
【0016】換言すれば、プリンタヘッドの高集積化に
より、インクキャビティの幅が減少し、電圧−圧力変換
素子に力が要求される場合において十分有効なアクチュ
エータが提供できる。
【0017】
【表1】
【0018】また、圧電材料の比誘電率は3000〜5
000、電歪材料のそれは10000〜20000と大
きいのに対し相転移材料は250〜500であり、1桁
以上低い。このことは素子駆動の際の電荷の充電、放電
に関係する電力エネルギー(単に消費電力)が少なくて
済むことを意味する。
【0019】以下に、本発明による反強誘電−強誘電相
転移アクチュエータの実施例を添付された図面に従って
説明する。 (実施例1)図7は、本発明に従う反強誘電−強誘電相
転移アクチュエータの一実施例の構造を説明するための
断面図で、図中、1はスペーサプレート、2は加圧室、
3はセラミック基板、4は下部電極膜、5は反強誘電−
強誘電相転移膜、6は上部電極膜、4′,6′はリード
部である。セラミック基板3上に下部電極膜4と反強誘
電相−強誘電相転移膜5と上部電極膜6が順次積層さ
れ、セラミック基板3の下にはスペーサプレート1と加
圧室2が形成されている。前記各電極膜からはリード部
4′,6′が引き出されており、これらを通じて、それ
ぞれの電極膜に通電が行われるようになっている。
【0020】本発明に従う反強誘電−強誘電相転移アク
チュエータは、上記のように、振動板の如き作用板とな
るセラミック基板3上に、電極材料、反強誘電−強誘電
相転移材料とが、それぞれ多層に形成されたものであっ
て、熱処理によって、セラミック基板3と振動部(下部
電極膜4+反強誘電−強誘電相転移膜5+上部電極膜
6)とが一体構造を形成する。前記各膜4,5,6をセ
ラミック基板3に形成する手段は、スパッタリング、真
空蒸着、スクリーン印刷等の手法から選択される。各電
極膜4,6の材料としては、熱処理温度並びに焼成温度
程度の高温酸化雰囲気に耐えられる導体であれば、特に
規制されるものではなく、例えば、金属単体であって
も、合金であっても良く、また絶縁性セラミックスやガ
ラス等と金属や合金との混合物であっても、導電性セラ
ミックスであっても、何等差し支えない。もっとも、好
ましくは白金、パラジウム、ロジウムなどの高温融点貴
金属類、あるいは銀−パラジウム、銀−白金、白金−パ
ラジウム等の合金を主成分とする電極材料が用いられる
が、なかでも安定性の点から白金が好適に採用される。
【0021】セラミックス基板3およびスペーサプレー
ト1は、同一材料から形成されていて、ここではセラミ
ックスの一体焼成品として形成される。まずセラミック
ス原料とバインダー並びに溶媒等から調整されるセラミ
ックスのスラリーから、ドクターブレード装置やリバー
スロールコーター装置等の一般的な装置を用いて、前駆
体であるグリーンシートを成形するが、この後必要に応
じて、かかるグリーンシートに切断・切削・打ち抜き等
の加工を施すことも出来る。このような前駆体を積層
し、焼成することによって、一体的なセラミックス基体
部(セラミックス基板3+スペーサプレート1)が得ら
れるのである。なお、かかるセラミックス基体部を形成
するセラミックスの材質は、特に限定されるものではな
いが、成形性等の点からアルミナ、ジルコニア等が好適
に採用され、特に所定の化合物で部分安定化された酸化
ジルコニウムを主成分とするセラミック基板3が好適で
ある。また、セラミック基板3の厚さは好ましくは50
μm以下、またスペーサプレート1の厚さは好ましくは
100μm以上である。
【0022】(実施例2)次に本発明に係る反強誘電−
強誘電相転移膜の相転移の温存特性を改善した一実施例
について説明する。相転移により巨大歪みを発生させる
材料は反強誘電体であることが必須である。この反強誘
電体とは前記述べたように電界−分極の関係において二
重ヒステリシス曲線を示すものであり、一般に反強誘電
体や強誘電体は熱振動による構造二次相転移を示し、そ
の特性が消失する温度(いわゆるキュリー点)が存在す
る。すなわち、これら特性は温度の関数であると換言で
きる。
【0023】このような反強誘電体には、ジルコン酸
鉛、ハフニウム酸鉛などが知られており、これら材料は
反強誘電体ではあるが、実用にあたいする転移現象は、
200℃以上でのみしか観測されず、このような材料を
用いることはアクチュエータ部近傍にヒータ等の外部加
熱機構を具備させる必要があり、きわめて好ましくな
い。
【0024】ジルコン酸チタン酸鉛系派生系セラミック
スであるジルコン酸チタン酸スズ酸鉛(PZST)は、
0℃以下では斜方晶強誘電相を、0℃−180℃の温度
範囲では、擬正方晶反強誘電相を、そして、180℃以
上では正方晶常誘電相を示すことから、アクチュエータ
として使用する際、室温における十分安定な反強誘電性
を示すため、前述の如き問題を、解決できうる材料であ
るといえる。このような材料における詳細な組成探索の
結果、室温における駆動を想定したとき、 Pb[(ZrxSn1-x)1-yTiy]O3 (式中、x,yの範囲は、0.3≦x≦1,0≦y≦0.
2の範囲から採用される)が前記の室温における駆動に
関して適応できる組成であった。
【0025】(実施例3)次に本発明に係る反強誘電−
強誘電転移膜の成形時にセラミックの焼結容易性を増し
た一実施例について説明する。グリーンシートからセラ
ミック焼結体を得るために、焼結容易性を増すことを想
定し、実施例2記載のPZSTにLaを微量添加させ、
以下に示す2つの組成シリーズに従って組成の最適化の
ための評価を行った。 シリーズA;Pb0.98La0.02(Zr0.66Ti0.11-x
0.23+x)0.983 (式中、xは0〜0.04の範囲で変更) シリーズB;Pb0.98La0.02(Zr0.60+yTi0.10
0.30-y)0.983 (式中、yは0〜0.20の範囲で変更) 図8は、このときの組成比を概念的に示した図である。
この結果、これら組成で、すべて良好な相転移を示し、
特に、 Pb0.98La0.02(Zr0.66Ti0.10Sn0.24)0.983 において、縦歪みが+0.50%、横歪みが+0.08%
に至る巨大歪みを得た。
【0026】(実施例4)次に本発明に係る反強誘電−
強誘電転移膜の成形時にセラミックの焼結容易性を増し
た他の実施例について説明する。ここでは実施例2記載
のPZSTにNbを微量添加させ、以下に示すシリーズ
に従って組成の最適化のための評価を行った。シリーズ
C;Pb0.99Nb0.02[(ZrxSn1-x)1-yTiy]0.98
3 上式において、C1: x=0.55 y=0.
065、 C2: x=0.60 y=0.055、 C3: x=0.65 y=0.050、 C4: x=0.70 y=0.045、の4点
で評価を行った。図9は、このときの組成比を概念的に
示した図である。この結果、以上4点の組成で、すべて
良好な相転移を示し、特に、 Pb0.99Nb0.02[(Zr0.70Sn0.30)0.955Ti0.045]
0.983 において、縦歪みが+0.34%、横歪みが+0.085
%に至る巨大歪みを得た。
【0027】(実施例5)次に本発明に係る相転移アク
チュエータを使用したインクジェットプリンタヘッドの
構成を説明する。図10は、本発明によるインクジェッ
トヘッドの一実施例の構成を説明するための断面図で、
図中、7はノズル補強板、8はノズルプレート、9はノ
ズル孔で、その他図7と同じ作用をする部分には図7と
同じ符号が付してある。このインクジェットヘッドは、
白金による下部電極膜4,ジルコン酸スズ酸チタン酸ニ
オブ鉛(PNZST)の反強誘電−強誘電相転移膜5,
白金による上部電極膜6を、酸化ジルコニアからなるセ
ラミック基板3上に順次積層し、さらにセラミック基板
3の逆の面にインク液室2を形成する酸化ジルコニアか
らなるスペーサプレート1,ノズル補強板7,ノズル孔
9の空いたノズルプレート8を設けてなる構成を有して
いる。かかるノズルプレート8の材質は、特に限定され
るものではないが、ノズル孔9を高い寸法精度で形成す
る上で、一般にプラスチックや、またはニッケルないし
ステンレスといった金属が好適に採用される。本構成例
にて、幅a、奥行き2.5mmのインク液室2を想定し
て吐出試験を行なった。以下表2にこのときのインク吐
出の有無を示す。
【0028】
【表2】
【0029】表2に示すごとく相転移材料では幅aが2
00μm以下になってもインク吐出可能であった。よっ
て、相転移材料を用いることにより、より高集積化した
インクジェットプリンタヘッドが実現できた。
【0030】本発明による相転移アクチュエータは前記
の構造を有するインクジェットプリンタヘッド以外に
も、各種構造のインクジェットプリントヘッドのインク
ポンプとして利用されるほか、マイクロポンプ、スピー
カ、センサ、振動子、フィルタ等として用いることが出
来る。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明の効果:セラミック基板
の少なくとも一方の面上に、第1の電極膜と反強誘電−
強誘電相転移膜と第2電極膜の組み合わせからなる反強
誘電−強誘電相転移駆動部の少なくとも1つが、それら
膜が順次層状に積層せしめられて、形成されてなる構造
を有することを特徴とする反強誘電−強誘電相転移膜型
アクチュエータを用いることにより、反強誘電−強誘電
相転移膜が膜形成法によって容易にかつ優れた量産性を
もって形成され、また圧電/電歪膜よりも最大応力が大
きく、さらに体積変化率は1桁以上大きいことから、ア
クチュエータの小型化と高集積化、および低消費電力化
が実現できる。
【0032】請求項2の発明の効果:請求項1におい
て、前記反強誘電−強誘電相転移膜がPb[(ZrxSn
1-x)1-yTiy]O3(式中、x,yは、0.3≦x≦1,
0≦y≦0.2の範囲から採用される)で表される組成
物であることを特徴とする反強誘電−強誘電相転移膜ア
クチュエータを用いることにより、室温で反強誘電性を
示すため、使用時の加熱が不要になり低消費電力化を図
ることができる。
【0033】請求項3の発明の効果:請求項1におい
て、請求項1において、前記反強誘電−強誘電相転移膜
がPb1-zLaz[(ZrxSn1-x)1-yTiy1-1/4z3
(式中、x,y,zは、0.3≦x≦1,0≦y≦0.2,
0≦z≦0.04の範囲から採用される)で表される組
成物であることを特徴とするPLZSTを主成分とする
反強誘電−強誘電相転移膜型アクチュエータを用いるこ
とにより、室温で反強誘電性を示し、使用時の加熱が不
要になり低消費電力化を図ることができるとともに、前
記反強誘電−強誘電相転移膜の焼結特性を向上させるこ
とができる優れた特性を得ることができる。
【0034】請求項4の発明の効果:請求項1におい
て、前記反強誘電−強誘電相転移膜がPb1-1/2zNbz
[(ZrxSn1-x)1-yTiy1-z3(式中、x,y,z
は、0.3≦x≦0.8,0.04≦y≦0.2,0≦z≦
0.04の範囲から採用される)で表される組成物であ
ることを特徴とする反強誘電−強誘電相転移膜型アクチ
ュエータを用いることにより、上記室温で反強誘電性を
示し、使用時の加熱が不要になり低消費電力化を図るこ
とができるとともに、前記反強誘電−強誘電相転移膜の
焼結特性を向上させることができる優れた特性を得るこ
とができる。
【0035】請求項5の発明の効果:反強誘電−強誘電
相転移膜型アクチュエータを有することを特徴とするイ
ンクジェットプリンタによって、高密度化・高集積化が
可能で、高速なインクジェットプリンタヘッドを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧電材料の特性を説明するための電界−分極
の関係を示す図である。
【図2】 圧電材料の特性を説明するための電界−歪み
(変位量)の関係を示す図である。
【図3】 電歪材料の特性を説明するための電界−分極
の関係を示す図である。
【図4】 電歪材料の特性を説明するための電界−歪み
(変位量)の関係を示す図である。
【図5】 反強誘電−強誘電相転移材料の特性を説明す
るための電界−分極の関係を示す図である。
【図6】 反強誘電−強誘電相転移材料の特性を説明す
るための電界−歪み(変位量)の関係を示す図である。
【図7】 本発明に従う反強誘電−強誘電相転移アクチ
ュエータの一実施例の構造を説明するための断面図であ
る。
【図8】 PLZSTの検討組成比を概念的に示した図
である。
【図9】 PNZSTの検討組成比を概念的に示した図
である。
【図10】 本発明によるインクジェットヘッドの一実
施例の構成を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1…スペーサプレート、2…加圧室、3…セラミック基
板、4…下部電極膜、5…反強誘電−強誘電相転移膜、
6…上部電極膜、4′,6′…リード部、7…ノズル補
強板、8…ノズルプレート、9…ノズル孔。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基板の少なくとも一方の面上
    に、第1の電極膜と反強誘電−強誘電相転移膜と第2電
    極膜の組み合わせからなる反強誘電−強誘電相転移駆動
    部の少なくとも1つが、それら膜が順次層状に積層せし
    められて、形成されてなる構造を有することを特徴とす
    る反強誘電−強誘電相転移膜型アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記反強誘電−強誘電相転移膜がPb
    [(ZrxSn1-x)1-yTiy]O3(式中、x,yは、0.
    3≦x≦1,0≦y≦0.2の範囲から採用される)で
    表される組成物であることを特徴とする請求項1記載の
    反強誘電−強誘電相転移膜型アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記反強誘電−強誘電相転移膜がPb
    1-zLaz[(ZrxSn1-x)1-yTiy]1-1/4z3(式
    中、x,y,zは、0.3≦x≦1,0≦y≦0.2,0≦
    z≦0.04の範囲から採用される)で表される組成物
    であることを特徴とする請求項1記載の反強誘電−強誘
    電相転移膜型アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記反強誘電−強誘電相転移膜がPb
    1-1/2zNbz[(ZrxSn1-x)1-yTiy1-z3(式
    中、x,y,zは、0.3≦x≦0.8,0.04≦y≦0.
    2,0≦z≦0.04の範囲から採用される)で表され
    る組成物であることを特徴とする請求項1記載の反強誘
    電−強誘電相転移膜型アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1記載の反強誘
    電−強誘電相転移膜型アクチュエータを有することを特
    徴とするインクジェットプリンタヘッド。
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