JPH11191645A - 圧電/電歪膜型アクチュエータ - Google Patents
圧電/電歪膜型アクチュエータInfo
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- JPH11191645A JPH11191645A JP9358308A JP35830897A JPH11191645A JP H11191645 A JPH11191645 A JP H11191645A JP 9358308 A JP9358308 A JP 9358308A JP 35830897 A JP35830897 A JP 35830897A JP H11191645 A JPH11191645 A JP H11191645A
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- piezoelectric
- electrostrictive film
- electrostrictive
- thin substrate
- type actuator
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N30/00—Piezoelectric or electrostrictive devices
- H10N30/704—Piezoelectric or electrostrictive devices based on piezoelectric or electrostrictive films or coatings
- H10N30/706—Piezoelectric or electrostrictive devices based on piezoelectric or electrostrictive films or coatings characterised by the underlying bases, e.g. substrates
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- H10N30/00—Piezoelectric or electrostrictive devices
- H10N30/20—Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators
- H10N30/204—Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators using bending displacement, e.g. unimorph, bimorph or multimorph cantilever or membrane benders
- H10N30/2047—Membrane type
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2/14201—Structure of print heads with piezoelectric elements
- B41J2/14233—Structure of print heads with piezoelectric elements of film type, deformed by bending and disposed on a diaphragm
- B41J2002/14258—Multi layer thin film type piezoelectric element
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】低電圧駆動で電界誘起歪みの横効果による大き
な屈曲変位が得られるとともに、応答性に優れ、かつ薄
肉基板1の屈曲変位に悪影響を及ぼすことなく電極への
配線パターンを簡略化又は不要とすることができる圧電
/電歪膜型アクチュエータを提供する。 【解決手段】ペロブスカイト型の結晶構造を有する導電
性セラミックスからなる薄肉基板1上に、白金(Pt)
又はパラジウム(Pd)を40重量%以上含有する中間
層2を介して圧電/電歪膜3を積層一体化し、さらに圧
電/電歪膜3上に電極膜4を積層一体化して圧電/電歪
膜型アクチュエータを構成する。
な屈曲変位が得られるとともに、応答性に優れ、かつ薄
肉基板1の屈曲変位に悪影響を及ぼすことなく電極への
配線パターンを簡略化又は不要とすることができる圧電
/電歪膜型アクチュエータを提供する。 【解決手段】ペロブスカイト型の結晶構造を有する導電
性セラミックスからなる薄肉基板1上に、白金(Pt)
又はパラジウム(Pd)を40重量%以上含有する中間
層2を介して圧電/電歪膜3を積層一体化し、さらに圧
電/電歪膜3上に電極膜4を積層一体化して圧電/電歪
膜型アクチュエータを構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄肉基板を一方の
電極となし、該薄肉基板上に圧電/電歪膜と電極膜とを
順次積層一体化してなる圧電/電歪膜型アクチュエータ
に関するものであり、例えばインクジェット記録ヘッ
ド、マイクロホン、振動体、発振体、各種変位センサ
ー、ポンプ、スイッチなどに好適なものである。
電極となし、該薄肉基板上に圧電/電歪膜と電極膜とを
順次積層一体化してなる圧電/電歪膜型アクチュエータ
に関するものであり、例えばインクジェット記録ヘッ
ド、マイクロホン、振動体、発振体、各種変位センサ
ー、ポンプ、スイッチなどに好適なものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする問題点】近
年、精密加工分野や光学分野においては、サブミクロン
オーダーでの位置制御が求められており、この位置制御
に強誘電体等の圧電/電歪材料に電界を加えたときに起
こる逆圧電効果や電歪効果に基づく変位あるいはその逆
の現象を利用した圧電/電歪膜型アクチュエータが使用
されている。
年、精密加工分野や光学分野においては、サブミクロン
オーダーでの位置制御が求められており、この位置制御
に強誘電体等の圧電/電歪材料に電界を加えたときに起
こる逆圧電効果や電歪効果に基づく変位あるいはその逆
の現象を利用した圧電/電歪膜型アクチュエータが使用
されている。
【0003】例えば、インクジェット記録ヘッドにおい
ては、ユニモルフ型やバイモルフ型等の圧電/電歪膜型
アクチュエータが使用されており、小型化、高密度化、
低電圧駆動、高速応答性等の性能向上が求められてい
る。
ては、ユニモルフ型やバイモルフ型等の圧電/電歪膜型
アクチュエータが使用されており、小型化、高密度化、
低電圧駆動、高速応答性等の性能向上が求められてい
る。
【0004】図4に一般的な圧電/電歪膜型アクチュエ
ータの構造を示すように、このアクチュエータはユニモ
ルフ型と呼ばれるもので、絶縁性セラミックスからなる
薄肉基板21上に、スクリーン印刷法などの膜形成手段
によって下側電極膜22、圧電/電歪膜23及び上側電
極膜24をそれぞれ順次積層一体化したものであった。
ータの構造を示すように、このアクチュエータはユニモ
ルフ型と呼ばれるもので、絶縁性セラミックスからなる
薄肉基板21上に、スクリーン印刷法などの膜形成手段
によって下側電極膜22、圧電/電歪膜23及び上側電
極膜24をそれぞれ順次積層一体化したものであった。
【0005】この薄肉基板21上に積層によって下側電
極膜22、圧電/電歪膜23、上側電極膜24からなる
圧電/電歪駆動部25を形成したものは、電界誘起歪み
の横効果による大きな屈曲変位が得られるとともに、低
電圧駆動、高速応答性等を兼ね備えた圧電/電歪膜型ア
クチュエータとできるものの、下側電極膜22及び上側
電極膜24へそれぞれ通電するための配線パターン2
6,27を薄肉基板21上に形成しなければならず、例
えば、薄肉基板21上に複数の圧電/電歪駆動部25を
形成するような場合、各電極膜22,24への配線パタ
ーン26,27の引き出しが難しく複雑になるととも
に、薄肉基板21の屈曲変位に悪影響を与える恐れがあ
った。
極膜22、圧電/電歪膜23、上側電極膜24からなる
圧電/電歪駆動部25を形成したものは、電界誘起歪み
の横効果による大きな屈曲変位が得られるとともに、低
電圧駆動、高速応答性等を兼ね備えた圧電/電歪膜型ア
クチュエータとできるものの、下側電極膜22及び上側
電極膜24へそれぞれ通電するための配線パターン2
6,27を薄肉基板21上に形成しなければならず、例
えば、薄肉基板21上に複数の圧電/電歪駆動部25を
形成するような場合、各電極膜22,24への配線パタ
ーン26,27の引き出しが難しく複雑になるととも
に、薄肉基板21の屈曲変位に悪影響を与える恐れがあ
った。
【0006】そこで、このような問題点を解消すべく、
薄肉基板を導電性セラミックスにより形成して一方の電
極となし、この薄肉基板上に直接圧電/電歪膜と他方の
電極膜とを順次積層一体化して圧電/電歪膜型アクチュ
エータを構成することが提案されている。この圧電/電
歪膜型アクチュエータによれば、薄肉基板を一方の電極
とするために配線パターンが不要になるといった利点を
有している。
薄肉基板を導電性セラミックスにより形成して一方の電
極となし、この薄肉基板上に直接圧電/電歪膜と他方の
電極膜とを順次積層一体化して圧電/電歪膜型アクチュ
エータを構成することが提案されている。この圧電/電
歪膜型アクチュエータによれば、薄肉基板を一方の電極
とするために配線パターンが不要になるといった利点を
有している。
【0007】しかしながら、薄肉基板上に圧電/電歪膜
を直接積層する場合、熱処理を加える際に圧電/電歪膜
23の緻密化が進まず所望の圧電/電歪特性が得られな
いといった問題点があった。
を直接積層する場合、熱処理を加える際に圧電/電歪膜
23の緻密化が進まず所望の圧電/電歪特性が得られな
いといった問題点があった。
【0008】即ち、熱処理を施すと、予め焼結された薄
肉基板は膨張する一方、基板上に敷設された圧電/電歪
膜は焼結により収縮する方向に進み、基板の膨張が圧電
/電歪膜の収縮を阻害するため、圧電/電歪膜の緻密化
が進まず、所望の圧電/電歪特性が得られなかった。
肉基板は膨張する一方、基板上に敷設された圧電/電歪
膜は焼結により収縮する方向に進み、基板の膨張が圧電
/電歪膜の収縮を阻害するため、圧電/電歪膜の緻密化
が進まず、所望の圧電/電歪特性が得られなかった。
【0009】しかも、圧電/電歪膜の熱処理時には、薄
肉基板を構成する導電性セラミックスと圧電/電歪膜と
が反応して圧電/電歪特性が劣化するといった問題点も
あった。
肉基板を構成する導電性セラミックスと圧電/電歪膜と
が反応して圧電/電歪特性が劣化するといった問題点も
あった。
【0010】また、薄肉基板を構成する導電性セラミッ
クスが、導電性付与材を含有したアルミナセラミックス
やジルコニアセラミックスでは、導電性付与材の添加量
を増やしすぎると強度が大幅に低下して振動板として使
用に耐えないため、比抵抗値を充分に下げることができ
ず、電極材として使用することが難しいといった問題点
もあった。
クスが、導電性付与材を含有したアルミナセラミックス
やジルコニアセラミックスでは、導電性付与材の添加量
を増やしすぎると強度が大幅に低下して振動板として使
用に耐えないため、比抵抗値を充分に下げることができ
ず、電極材として使用することが難しいといった問題点
もあった。
【0011】
【問題点を解決するための手段】そこで、本発明はこの
薄肉基板に電極としての機能を持たせた圧電/電歪膜型
アクチュエータを得るために薄肉基板の材質について鋭
意実験を繰り返した結果、ペロブスカイト型の結晶構造
を有する導電性セラミックスであれば使用できることを
見出し、さらにこのペロブスカイト型の結晶構造を有す
る導電性セラミックスからなる薄肉基板を用いた圧電/
電歪膜型アクチュエータについて研究を重ねた結果、薄
肉基板と圧電/電歪膜との間に白金(Pt)又はパラジ
ウム(Pd)を含む中間層を介在させることで、低電圧
駆動でありながら大きな屈曲変位が得られるとともに、
高速応答性を有し、かつ電極への配線パターンを簡略化
又は不要とすることが可能な新規な圧電/電歪膜型アク
チュエータをなし得たものである。
薄肉基板に電極としての機能を持たせた圧電/電歪膜型
アクチュエータを得るために薄肉基板の材質について鋭
意実験を繰り返した結果、ペロブスカイト型の結晶構造
を有する導電性セラミックスであれば使用できることを
見出し、さらにこのペロブスカイト型の結晶構造を有す
る導電性セラミックスからなる薄肉基板を用いた圧電/
電歪膜型アクチュエータについて研究を重ねた結果、薄
肉基板と圧電/電歪膜との間に白金(Pt)又はパラジ
ウム(Pd)を含む中間層を介在させることで、低電圧
駆動でありながら大きな屈曲変位が得られるとともに、
高速応答性を有し、かつ電極への配線パターンを簡略化
又は不要とすることが可能な新規な圧電/電歪膜型アク
チュエータをなし得たものである。
【0012】即ち、本発明は、ペロブスカイト型の結晶
構造を有する導電性セラミックスからなる薄肉基板上
に、白金(Pt)又はパラジウム(Pd)を40重量%
以上含有する中間層を介して圧電/電歪膜を積層し、該
圧電/電歪膜上に電極膜を積層して圧電/電歪膜型アク
チュエータを構成したものである。
構造を有する導電性セラミックスからなる薄肉基板上
に、白金(Pt)又はパラジウム(Pd)を40重量%
以上含有する中間層を介して圧電/電歪膜を積層し、該
圧電/電歪膜上に電極膜を積層して圧電/電歪膜型アク
チュエータを構成したものである。
【0013】なお、上記圧電/電歪膜型アクチュエータ
を良好に屈曲変位させるためには、上記薄肉基板を構成
するペロブスカイト型の結晶構造を有する導電性セラミ
ックスの比抵抗値が1Ω・cm以下であるものが良く、
このような特性を有するものとしては、組成式が次式で
表される導電性セラミックスにより形成すれば良い。
を良好に屈曲変位させるためには、上記薄肉基板を構成
するペロブスカイト型の結晶構造を有する導電性セラミ
ックスの比抵抗値が1Ω・cm以下であるものが良く、
このような特性を有するものとしては、組成式が次式で
表される導電性セラミックスにより形成すれば良い。
【0014】 (La1-X-Y AX CaY+Z )k(Bm Cr1-m )O3 A:Sr又はBaの1元素以上 B:Mg、Zr、Ce、Mn、Fe、Co及びNiの群
から選ばれる1元素以上 0.01≦x+y≦0.70 0<z≦0.1 0.90≦k≦1.05 0≦m≦1.0 また、本発明は、薄肉基板と圧電/電歪膜との密着強度
を高めるとともに、所定の圧電/電歪特性を得るため
に、上記中間層を白金(Pt)又はパラジウム(Pd)
と、ジルコン酸チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、
ニッケルニオブ酸鉛、アンチモンスズ酸鉛、チタン酸
鉛、チタン酸バリウムのうち少なくとも1種を含む複合
材料により形成したものである。
から選ばれる1元素以上 0.01≦x+y≦0.70 0<z≦0.1 0.90≦k≦1.05 0≦m≦1.0 また、本発明は、薄肉基板と圧電/電歪膜との密着強度
を高めるとともに、所定の圧電/電歪特性を得るため
に、上記中間層を白金(Pt)又はパラジウム(Pd)
と、ジルコン酸チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、
ニッケルニオブ酸鉛、アンチモンスズ酸鉛、チタン酸
鉛、チタン酸バリウムのうち少なくとも1種を含む複合
材料により形成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は本発明の圧電/電歪膜型アクチュエー
タの一例を示す斜視図である。このアクチュエータはユ
ニモルフ型と呼ばれるもので、ペロブスカイト型の結晶
構造を有する導電性セラミックスからなる薄肉基板1の
一主面に、白金(Pt)又はパラジウム(Pd)を40
重量%以上含有する導電性をもった中間層2を介して圧
電/電歪膜3を積層し、該圧電/電歪膜3上に電極膜4
を積層したもので、中間層2、圧電/電歪膜3、電極膜
4は熱処理によって薄肉基板1上に順次積層一体化して
ある。
説明する。図1は本発明の圧電/電歪膜型アクチュエー
タの一例を示す斜視図である。このアクチュエータはユ
ニモルフ型と呼ばれるもので、ペロブスカイト型の結晶
構造を有する導電性セラミックスからなる薄肉基板1の
一主面に、白金(Pt)又はパラジウム(Pd)を40
重量%以上含有する導電性をもった中間層2を介して圧
電/電歪膜3を積層し、該圧電/電歪膜3上に電極膜4
を積層したもので、中間層2、圧電/電歪膜3、電極膜
4は熱処理によって薄肉基板1上に順次積層一体化して
ある。
【0016】また、図2は本発明の圧電/電歪膜型アク
チュエータの他の例を示す斜視図であり、このアクチュ
エータはバイモルフ型と呼ばれるもので、ペロブスカイ
ト型の結晶構造を有する導電性セラミックスからなる薄
肉基板1の上下面に、白金(Pt)又はパラジウム(P
d)を40重量%以上含有する導電性をもった中間層2
を介して圧電/電歪膜3をそれぞれ積層し、さらに各圧
電/電歪膜3上に電極膜4をそれぞれ積層したもので、
中間層2、圧電/電歪膜3、電極膜4は熱処理によって
薄肉基板1の上下面に順次積層一体化してある。
チュエータの他の例を示す斜視図であり、このアクチュ
エータはバイモルフ型と呼ばれるもので、ペロブスカイ
ト型の結晶構造を有する導電性セラミックスからなる薄
肉基板1の上下面に、白金(Pt)又はパラジウム(P
d)を40重量%以上含有する導電性をもった中間層2
を介して圧電/電歪膜3をそれぞれ積層し、さらに各圧
電/電歪膜3上に電極膜4をそれぞれ積層したもので、
中間層2、圧電/電歪膜3、電極膜4は熱処理によって
薄肉基板1の上下面に順次積層一体化してある。
【0017】これら図1及び図2に示す圧電/電歪膜型
アクチュエータは、薄肉基板1上に圧電/電歪膜3、電
極膜4を積層によって一体的に形成してあることから、
低電圧駆動でありながら電界誘起歪みの横効果による大
きな屈曲変位が得られるとともに、応答速度を高めるこ
とができ、かつ高集積化が可能である。しかも、薄肉基
板1に電極としての機能を持たせてあることから、配線
パターンが不要であり、圧電/電歪膜型アクチュエータ
の設計を容易に行うとができる。なお、図1及び図2に
示す圧電/電歪膜型アクチュエータにおいて、15は薄
肉基板1の電極取出部であり、また、電極膜4への通電
は直接電極膜4へリードを接触させることで通電するよ
うになっている。
アクチュエータは、薄肉基板1上に圧電/電歪膜3、電
極膜4を積層によって一体的に形成してあることから、
低電圧駆動でありながら電界誘起歪みの横効果による大
きな屈曲変位が得られるとともに、応答速度を高めるこ
とができ、かつ高集積化が可能である。しかも、薄肉基
板1に電極としての機能を持たせてあることから、配線
パターンが不要であり、圧電/電歪膜型アクチュエータ
の設計を容易に行うとができる。なお、図1及び図2に
示す圧電/電歪膜型アクチュエータにおいて、15は薄
肉基板1の電極取出部であり、また、電極膜4への通電
は直接電極膜4へリードを接触させることで通電するよ
うになっている。
【0018】次に、図3に図1の圧電/電歪膜型アクチ
ュエータをインクジェット記録ヘッド10に用いた例を
示す。このインクジェット記録ヘッド10は、基体11
の隔壁12によって仕切られた多数の凹溝13を、ペロ
ブスカイト型の結晶構造を有する導電性セラミックスか
らなる薄肉基板1で覆うことによりインク室14を構成
し、各インク室14に対応した薄肉基板1上に中間層
2、圧電/電歪膜3、電極膜4を順次積層一体化して圧
電/電歪膜型アクチュエータを構成したものであり、こ
の構造によれば、薄肉基板1上に直接、中間層2、圧電
/電歪膜3、電極膜4を順次積層するようにしてあるこ
とから、容易に圧電/電歪膜型アクチュエータを高密度
に配置することができるとともに、薄肉基板1の後方に
電極取出部15を設けるだけで配線パターンが不要であ
るため、駆動部を非常に簡単な構造とすることができ
る。
ュエータをインクジェット記録ヘッド10に用いた例を
示す。このインクジェット記録ヘッド10は、基体11
の隔壁12によって仕切られた多数の凹溝13を、ペロ
ブスカイト型の結晶構造を有する導電性セラミックスか
らなる薄肉基板1で覆うことによりインク室14を構成
し、各インク室14に対応した薄肉基板1上に中間層
2、圧電/電歪膜3、電極膜4を順次積層一体化して圧
電/電歪膜型アクチュエータを構成したものであり、こ
の構造によれば、薄肉基板1上に直接、中間層2、圧電
/電歪膜3、電極膜4を順次積層するようにしてあるこ
とから、容易に圧電/電歪膜型アクチュエータを高密度
に配置することができるとともに、薄肉基板1の後方に
電極取出部15を設けるだけで配線パターンが不要であ
るため、駆動部を非常に簡単な構造とすることができ
る。
【0019】その為、薄肉基板1と電極膜4との間に通
電すれば、低電圧駆動で圧電/電歪膜型アクチュエータ
を大きく屈曲変位させることができ、インク室14内の
圧力を直ちに高め、ノズル孔(不図示)よりインクを吐
出することができるため、高速印字が可能なインクジェ
ット記録ヘッド10とすることができる。
電すれば、低電圧駆動で圧電/電歪膜型アクチュエータ
を大きく屈曲変位させることができ、インク室14内の
圧力を直ちに高め、ノズル孔(不図示)よりインクを吐
出することができるため、高速印字が可能なインクジェ
ット記録ヘッド10とすることができる。
【0020】ところで、図1及び図2の圧電/電歪膜型
アクチュエータにおいて、薄肉基板1には振動板として
の役割と電極材としての役割があるため、室温(25
℃)下での比抵抗値が1Ω・cm以下でかつ600℃以
上の大気雰囲気下で熱処理されたあとでも1Ω・cm以
下の比抵抗値を有する導電性セラミックスにより形成す
る必要がある。
アクチュエータにおいて、薄肉基板1には振動板として
の役割と電極材としての役割があるため、室温(25
℃)下での比抵抗値が1Ω・cm以下でかつ600℃以
上の大気雰囲気下で熱処理されたあとでも1Ω・cm以
下の比抵抗値を有する導電性セラミックスにより形成す
る必要がある。
【0021】これは、薄肉基板1の比抵抗値が1Ω・c
mより大きくなると、駆動時に圧電/電歪膜3の圧電/
電歪特性に悪影響を与えるからであり、また、この薄肉
基板1上に中間層2、圧電/電歪膜3、電極膜4を形成
する場合、600℃以上の大気雰囲気下で熱処理を加え
るのであるが、600℃以上の大気雰囲気下で放置され
たあとでの比抵抗値が1Ω・cmより高くなると前述し
たように、圧電/電歪特性に悪影響を与える恐れがある
からである。なお、好ましくは室温(25℃)下での比
抵抗値が10-1Ω・cm以下、さらに好ましくは10-3
Ω・cm以下のものが良い。
mより大きくなると、駆動時に圧電/電歪膜3の圧電/
電歪特性に悪影響を与えるからであり、また、この薄肉
基板1上に中間層2、圧電/電歪膜3、電極膜4を形成
する場合、600℃以上の大気雰囲気下で熱処理を加え
るのであるが、600℃以上の大気雰囲気下で放置され
たあとでの比抵抗値が1Ω・cmより高くなると前述し
たように、圧電/電歪特性に悪影響を与える恐れがある
からである。なお、好ましくは室温(25℃)下での比
抵抗値が10-1Ω・cm以下、さらに好ましくは10-3
Ω・cm以下のものが良い。
【0022】このような特性を満足する導電性セラミッ
クスとしては、ペロブスカイト型の結晶構造を有する導
電性セラミックスが良く、具体的には、次の組成式で表
されるものを用いることができる。
クスとしては、ペロブスカイト型の結晶構造を有する導
電性セラミックスが良く、具体的には、次の組成式で表
されるものを用いることができる。
【0023】 (La1-X-Y AX CaY+Z )k(Bm Cr1-m )O3 A:Sr又はBaの1元素以上 B:Mg、Zr、Ce、Mn、Fe、Co及びNiの群
から選ばれる1元素以上 0.01≦x+y≦0.70 0<z≦0.1 0.90≦k≦1.05 0≦m≦1.0 また、電界誘起歪みを発生する圧電/電歪膜3を構成す
る材質としては、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT系)を
主成分とする材料、マグネシウムニオブ酸鉛(PMN
系)を主成分とする材料、ニッケルニオブ酸鉛を主成分
とする材料、アンチモンスズ酸鉛を主成分とする材料、
チタン酸鉛を主成分とする材料、チタン酸バリウムを主
成分とする材料、さらにはこれら主成分の複合材料等を
用いることができ、好ましくはマグネシウムニオブ酸鉛
とジルコン酸鉛とチタン酸鉛を主成分とする材料若しく
はニッケルニオブ酸鉛とマグネシウムニオブ酸鉛とジル
コン酸鉛とチタン酸鉛を主成分とする材料により形成す
ることが好ましい。
から選ばれる1元素以上 0.01≦x+y≦0.70 0<z≦0.1 0.90≦k≦1.05 0≦m≦1.0 また、電界誘起歪みを発生する圧電/電歪膜3を構成す
る材質としては、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT系)を
主成分とする材料、マグネシウムニオブ酸鉛(PMN
系)を主成分とする材料、ニッケルニオブ酸鉛を主成分
とする材料、アンチモンスズ酸鉛を主成分とする材料、
チタン酸鉛を主成分とする材料、チタン酸バリウムを主
成分とする材料、さらにはこれら主成分の複合材料等を
用いることができ、好ましくはマグネシウムニオブ酸鉛
とジルコン酸鉛とチタン酸鉛を主成分とする材料若しく
はニッケルニオブ酸鉛とマグネシウムニオブ酸鉛とジル
コン酸鉛とチタン酸鉛を主成分とする材料により形成す
ることが好ましい。
【0024】さらに、圧電/電歪膜3上に形成する電極
膜4の材質としては、白金、金、パラジウム、ロジウム
等の高融点金属や、銀−白金、銀−パラジウム、白金−
パラジウム等の合金を主成分とする電極材料が好適であ
る。
膜4の材質としては、白金、金、パラジウム、ロジウム
等の高融点金属や、銀−白金、銀−パラジウム、白金−
パラジウム等の合金を主成分とする電極材料が好適であ
る。
【0025】そして、上記圧電/電歪膜3と薄肉基板1
とを接合する中間層2としては、白金(Pt)又はパラ
ジウム(Pd)を含む中間層2を用いることが重要であ
る。
とを接合する中間層2としては、白金(Pt)又はパラ
ジウム(Pd)を含む中間層2を用いることが重要であ
る。
【0026】これら白金(Pt)又はパラジウム(P
d)は、圧電/電歪膜3の熱処理時における薄肉基板1
との反応を抑制する効果があるため、圧電/電歪特性を
劣化させることがないからである。ただし、白金(P
t)又はパラジウム(Pd)の含有量が40重量%より
少なくなると、薄肉基板1と圧電/電歪膜3の反応抑制
効果が低下するため、白金(Pt)又はパラジウム(P
d)は40重量%以上含有させることが必要である。ま
た、この中間層2には白金(Pt)又はパラジウム(P
d)以外に、圧電/電歪膜3の材質であるジルコン酸チ
タン酸鉛(PZT)、マグネシウムニオブ酸鉛(PM
N)、ニッケルニオブ酸鉛、アンチモンスズ酸鉛、チタ
ン酸鉛、チタン酸バリウムのうち少なくとも1種以上を
含有させた複合材料としても良い。このような圧電/電
歪膜3の材質を含有させることで、圧電/電歪膜3との
熱膨張差をなくし、接合強度を高めることができる。
d)は、圧電/電歪膜3の熱処理時における薄肉基板1
との反応を抑制する効果があるため、圧電/電歪特性を
劣化させることがないからである。ただし、白金(P
t)又はパラジウム(Pd)の含有量が40重量%より
少なくなると、薄肉基板1と圧電/電歪膜3の反応抑制
効果が低下するため、白金(Pt)又はパラジウム(P
d)は40重量%以上含有させることが必要である。ま
た、この中間層2には白金(Pt)又はパラジウム(P
d)以外に、圧電/電歪膜3の材質であるジルコン酸チ
タン酸鉛(PZT)、マグネシウムニオブ酸鉛(PM
N)、ニッケルニオブ酸鉛、アンチモンスズ酸鉛、チタ
ン酸鉛、チタン酸バリウムのうち少なくとも1種以上を
含有させた複合材料としても良い。このような圧電/電
歪膜3の材質を含有させることで、圧電/電歪膜3との
熱膨張差をなくし、接合強度を高めることができる。
【0027】また、薄肉基板1を圧電/電歪膜3によっ
て設計通り屈曲変位させるには、中間層2の厚み幅を1
〜5μm、好ましくは3〜4μmとすることが良い。こ
れは、中間層2の厚み幅が5μmより厚くなると、圧電
/電歪膜3の変位が中間層2で吸収されるために薄肉基
板1を設計通り屈曲変位させることができないからであ
り、逆に、1μm未満では均一な厚み幅を持った中間層
2の形成が難しく、ピンホール等がある場合、圧電/電
歪膜3の熱処理時に薄肉基板1と反応し、圧電/電歪膜
3の圧電/電歪特性が劣化してしまうからである。
て設計通り屈曲変位させるには、中間層2の厚み幅を1
〜5μm、好ましくは3〜4μmとすることが良い。こ
れは、中間層2の厚み幅が5μmより厚くなると、圧電
/電歪膜3の変位が中間層2で吸収されるために薄肉基
板1を設計通り屈曲変位させることができないからであ
り、逆に、1μm未満では均一な厚み幅を持った中間層
2の形成が難しく、ピンホール等がある場合、圧電/電
歪膜3の熱処理時に薄肉基板1と反応し、圧電/電歪膜
3の圧電/電歪特性が劣化してしまうからである。
【0028】なお、上記中間層2中における白金(P
t)やパラジウム(Pd)の含有量を測定するには、蛍
光X線分析や電子分光分析を用いれば良い。
t)やパラジウム(Pd)の含有量を測定するには、蛍
光X線分析や電子分光分析を用いれば良い。
【0029】一方、図1又は図2に示す圧電/電歪膜型
アクチュエータを製作するには、予め焼結したぺロブス
カイト型の結晶構造を有する導電性セラミックスの薄肉
基板1を用意し、この基板1の一主面又は上下面に、中
間層2を構成する材料(Pt又はPd)を含むペースト
やスラリーをスクリーン印刷法やディピッング法、ある
いは塗布など周知の膜形成手段により敷設し、500〜
1400℃の温度で熱処理を施すことにより白金(P
t)又はパラジウム(Pd)を含む中間層2を積層一体
化したあと、この中間層2の上面に圧電/電歪膜3を構
成する材料(PZT、PMNなど)を含むペーストやス
ラリーをスクリーン印刷法やディピッング法、あるいは
塗布など周知の膜形成手段により敷設し、800〜13
00℃の温度で熱処理を施すことにより圧電/電歪膜3
を積層一体化する。さらに圧電/電歪膜3の上面に電極
膜4を構成する材料を含むペーストやスラリーをスクリ
ーン印刷法やディピッング法、あるいは塗布など周知の
膜形成手段により敷設したあと、500〜1300℃の
温度で熱処理を施すことにより電極膜4を積層一体化す
れば良い。
アクチュエータを製作するには、予め焼結したぺロブス
カイト型の結晶構造を有する導電性セラミックスの薄肉
基板1を用意し、この基板1の一主面又は上下面に、中
間層2を構成する材料(Pt又はPd)を含むペースト
やスラリーをスクリーン印刷法やディピッング法、ある
いは塗布など周知の膜形成手段により敷設し、500〜
1400℃の温度で熱処理を施すことにより白金(P
t)又はパラジウム(Pd)を含む中間層2を積層一体
化したあと、この中間層2の上面に圧電/電歪膜3を構
成する材料(PZT、PMNなど)を含むペーストやス
ラリーをスクリーン印刷法やディピッング法、あるいは
塗布など周知の膜形成手段により敷設し、800〜13
00℃の温度で熱処理を施すことにより圧電/電歪膜3
を積層一体化する。さらに圧電/電歪膜3の上面に電極
膜4を構成する材料を含むペーストやスラリーをスクリ
ーン印刷法やディピッング法、あるいは塗布など周知の
膜形成手段により敷設したあと、500〜1300℃の
温度で熱処理を施すことにより電極膜4を積層一体化す
れば良い。
【0030】
【実施例】以下、図1に示す圧電/電歪膜型アクチュエ
ータの具体的実施例について説明する。 (実施例1)純度99.5%以上、平均粒径が1〜2μ
m程度のLa0.2 Ca0.8 MnO3の粉末に対し、アク
リル酸エステル共重合体水性エマルジョンを主成分とす
るバインダーを添加し、ボールミルにて20時間混練す
ることにより泥漿を作製したあと、テープ成形法にてグ
リーンシートを製作し、1200〜1400℃の温度で
1〜5時間程度焼成することにより、組成式がLa0.2
Ca0.8 MnO3 で表される導電性セラミックスにより
厚さ約0.2mmの薄肉基板1を製作した。また、この
薄肉基板1の室温下における比抵抗値を測定したところ
2.3×10-3Ω・cmであった。
ータの具体的実施例について説明する。 (実施例1)純度99.5%以上、平均粒径が1〜2μ
m程度のLa0.2 Ca0.8 MnO3の粉末に対し、アク
リル酸エステル共重合体水性エマルジョンを主成分とす
るバインダーを添加し、ボールミルにて20時間混練す
ることにより泥漿を作製したあと、テープ成形法にてグ
リーンシートを製作し、1200〜1400℃の温度で
1〜5時間程度焼成することにより、組成式がLa0.2
Ca0.8 MnO3 で表される導電性セラミックスにより
厚さ約0.2mmの薄肉基板1を製作した。また、この
薄肉基板1の室温下における比抵抗値を測定したところ
2.3×10-3Ω・cmであった。
【0031】次に、この薄肉基板1の一主面に、平均粒
径が約1μmのPtを69重量%含有し、残分が有機物
バインダ−からなるPtペーストをスクリーン印刷法に
て敷設したあと、1200℃の温度で2時間熱処理を加
えることにより、厚さ約3μmの中間層2を積層一体化
し、次いでこの中間層2の上面に、平均粒径が約1μm
のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を約70重量%含有
し、残分が有機物バインダーからなるPZTペーストを
スクリーン印刷法にて敷設したあと、1250℃の温度
で2時間熱処理を加えることにより、厚さ約14μmの
圧電/電歪膜3を積層一体化し、さらにこの圧電/電歪
膜3上に、有機金ペーストをスクリーン印刷法にて敷設
したあと、850℃の温度で15分間熱処理を加えるこ
とにより、厚さ約0.8μmの電極膜4を積層一体化し
て図1に示す圧電/電歪膜型アクチュエータを製作し
た。
径が約1μmのPtを69重量%含有し、残分が有機物
バインダ−からなるPtペーストをスクリーン印刷法に
て敷設したあと、1200℃の温度で2時間熱処理を加
えることにより、厚さ約3μmの中間層2を積層一体化
し、次いでこの中間層2の上面に、平均粒径が約1μm
のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を約70重量%含有
し、残分が有機物バインダーからなるPZTペーストを
スクリーン印刷法にて敷設したあと、1250℃の温度
で2時間熱処理を加えることにより、厚さ約14μmの
圧電/電歪膜3を積層一体化し、さらにこの圧電/電歪
膜3上に、有機金ペーストをスクリーン印刷法にて敷設
したあと、850℃の温度で15分間熱処理を加えるこ
とにより、厚さ約0.8μmの電極膜4を積層一体化し
て図1に示す圧電/電歪膜型アクチュエータを製作し
た。
【0032】そこで、このアクチュエータを構成する圧
電/電歪膜3の比誘電率を測定するとともに、圧電/電
歪膜3の焼結具合いと薄肉基板1との反応性を基準試料
と比較したところ、表1に見られるようにPZT結晶の
成長状態が基準試料と同等であることから圧電/電歪膜
3の焼結が十分であることが確認でき、また、圧電/電
歪膜3中に薄肉基板1の構成元素である、La,Ca,
Mn等が検出されていないことから、中間層2により薄
肉基板1と圧電/電歪膜3との反応を防げたことが確認
できた。その為、圧電/電歪膜3の特性の一つである比
誘電率も、比較試料とほぼ同等レベルにあり、圧電/電
歪特性の劣化がないことが確認された。
電/電歪膜3の比誘電率を測定するとともに、圧電/電
歪膜3の焼結具合いと薄肉基板1との反応性を基準試料
と比較したところ、表1に見られるようにPZT結晶の
成長状態が基準試料と同等であることから圧電/電歪膜
3の焼結が十分であることが確認でき、また、圧電/電
歪膜3中に薄肉基板1の構成元素である、La,Ca,
Mn等が検出されていないことから、中間層2により薄
肉基板1と圧電/電歪膜3との反応を防げたことが確認
できた。その為、圧電/電歪膜3の特性の一つである比
誘電率も、比較試料とほぼ同等レベルにあり、圧電/電
歪特性の劣化がないことが確認された。
【0033】
【表1】
【0034】なお、基準試料とは、圧電/電歪膜3と同
一の組成からなるセラミック円板の上下面に厚さ0.8
μmの金電極をそれぞれ形成したもので、この基準試料
と圧電/電歪膜型アクチュエータの圧電/電歪膜3の結
晶状態を電子顕微鏡にて、組成をEPMAにてそれぞれ
観察するとともに、比誘電率はインピーダンスアナライ
ザーによって測定したコンデンサー容量から算出した。
一の組成からなるセラミック円板の上下面に厚さ0.8
μmの金電極をそれぞれ形成したもので、この基準試料
と圧電/電歪膜型アクチュエータの圧電/電歪膜3の結
晶状態を電子顕微鏡にて、組成をEPMAにてそれぞれ
観察するとともに、比誘電率はインピーダンスアナライ
ザーによって測定したコンデンサー容量から算出した。
【0035】また、本発明範囲外のものとして圧電/電
歪膜3を薄肉基板1上へ直接積層する以外は同一組成、
同一条件で製作した圧電/電歪膜型アクチュエータを用
意し、基準試料との比較を行ったところ、表1に見られ
るように圧電/電歪膜3を構成するPZT結晶の粒子径
が基準試料より小さいために焼結が不十分であった。
歪膜3を薄肉基板1上へ直接積層する以外は同一組成、
同一条件で製作した圧電/電歪膜型アクチュエータを用
意し、基準試料との比較を行ったところ、表1に見られ
るように圧電/電歪膜3を構成するPZT結晶の粒子径
が基準試料より小さいために焼結が不十分であった。
【0036】また、EPMAにおいては圧電/電歪膜3
中に薄肉基板1を構成する元素(Ca,Mn)が見ら
れ、薄肉基板1と反応していることも判った。その為、
比誘電率が870と基準試料と比較して大幅に低下して
おり、明らかに圧電/電歪特性の劣化が見られた。
中に薄肉基板1を構成する元素(Ca,Mn)が見ら
れ、薄肉基板1と反応していることも判った。その為、
比誘電率が870と基準試料と比較して大幅に低下して
おり、明らかに圧電/電歪特性の劣化が見られた。
【0037】この結果、薄肉基板1と圧電/電歪膜3と
の間にPtを含む中間層2を介在させることで、薄肉基
板1との反応を抑え、圧電/電歪膜3を十分に焼結させ
ることができるため、所定の圧電/電歪特性を有する圧
電/電歪膜型アクチュエータを得られることが判る。な
お、薄肉基板1の材質を表2に示すペロブスカイロ型の
結晶構造を有する導電性セラミックスに代えても同様の
結果が得られた。
の間にPtを含む中間層2を介在させることで、薄肉基
板1との反応を抑え、圧電/電歪膜3を十分に焼結させ
ることができるため、所定の圧電/電歪特性を有する圧
電/電歪膜型アクチュエータを得られることが判る。な
お、薄肉基板1の材質を表2に示すペロブスカイロ型の
結晶構造を有する導電性セラミックスに代えても同様の
結果が得られた。
【0038】
【表2】
【0039】次に、圧電/電歪膜3を白金(Pt)とチ
タン酸ジルコン酸鉛(PZT)の複合材料とする以外は
実施例1と同様の条件にて図1の圧電/電歪膜型アクチ
ュエータを製作し、上記圧電/電歪膜3を構成する白金
(Pt)とチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の含有量を
それぞれ変化させた時の特性評価を同様に行った。
タン酸ジルコン酸鉛(PZT)の複合材料とする以外は
実施例1と同様の条件にて図1の圧電/電歪膜型アクチ
ュエータを製作し、上記圧電/電歪膜3を構成する白金
(Pt)とチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の含有量を
それぞれ変化させた時の特性評価を同様に行った。
【0040】圧電/電歪膜3を構成する白金(Pt)と
チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の含有量及び結果はそ
れぞれ表3に示す通りである。
チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の含有量及び結果はそ
れぞれ表3に示す通りである。
【0041】
【表3】
【0042】この結果、まず、白金(Pt)の含有量が
少なくなるにつれて圧電/電歪膜3の比誘電率と表面抵
抗値が低下することが判る。そして、試料No.4に見
られるように、白金(Pt)の含有量が41重量%では
圧電/電歪膜3の焼結は充分であるものの、圧電/電歪
膜3中に薄肉基板1を構成する元素(Ca,Mn)が見
られ、薄肉基板1との若干の反応が発生していた。
少なくなるにつれて圧電/電歪膜3の比誘電率と表面抵
抗値が低下することが判る。そして、試料No.4に見
られるように、白金(Pt)の含有量が41重量%では
圧電/電歪膜3の焼結は充分であるものの、圧電/電歪
膜3中に薄肉基板1を構成する元素(Ca,Mn)が見
られ、薄肉基板1との若干の反応が発生していた。
【0043】このことから、圧電/電歪特性の劣化を抑
えるために中間層2を構成する白金(Pt)の含有量を
40重量%以上としなければならないことが判る。
えるために中間層2を構成する白金(Pt)の含有量を
40重量%以上としなければならないことが判る。
【0044】(実施例2)純度99.5%以上、平均粒
径が1〜2μm程度のLa0.2 Ca0.8 MnO3の粉末
に対し、アクリル酸エステル共重合体水性エマルジョン
を主成分とするバインダーを添加し、ボールミルにて2
0時間混練することにより泥漿を作製したあと、テープ
成形法にてグリーンシートを形成し、1200〜140
0℃の温度で1〜5時間程度焼成することにより、組成
式がLa0.2 Ca0.8 MnO3 で表される導電性セラミ
ックスにより厚さ約0.2mmの薄肉基板1を製作し
た。また、この薄肉基板1の室温下における比抵抗値を
測定したところ2.3×10-3Ω・cmであった。
径が1〜2μm程度のLa0.2 Ca0.8 MnO3の粉末
に対し、アクリル酸エステル共重合体水性エマルジョン
を主成分とするバインダーを添加し、ボールミルにて2
0時間混練することにより泥漿を作製したあと、テープ
成形法にてグリーンシートを形成し、1200〜140
0℃の温度で1〜5時間程度焼成することにより、組成
式がLa0.2 Ca0.8 MnO3 で表される導電性セラミ
ックスにより厚さ約0.2mmの薄肉基板1を製作し
た。また、この薄肉基板1の室温下における比抵抗値を
測定したところ2.3×10-3Ω・cmであった。
【0045】次に、この薄肉基板1の一主面に、平均粒
径が約0.7μmのPdを60重量%含有し、残分が有
機物バインダ−からなるPdペーストをスクリーン印刷
法にて敷設したあと、1200℃の温度で2時間熱処理
を加えることにより、厚さ約3μmの中間層2を積層一
体化し、次いでこの中間層2の上面に、平均粒径が約1
μmのチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を約70重量%
含有し、残分が有機物バインダーからなるPZTペース
トをスクリーン印刷法にて敷設したあと、1250℃の
温度で2時間熱処理を加えることにより、厚さ約14μ
mの圧電/電歪膜3を積層一体化し、さらにこの圧電/
電歪膜3上に、有機金ペーストをスクリーン印刷法にて
敷設したあと、850℃の温度で15分間熱処理を加え
ることにより、厚さ約0.8μmの電極膜4を積層一体
化することにより図1に示す圧電/電歪膜型アクチュエ
ータを製作した。
径が約0.7μmのPdを60重量%含有し、残分が有
機物バインダ−からなるPdペーストをスクリーン印刷
法にて敷設したあと、1200℃の温度で2時間熱処理
を加えることにより、厚さ約3μmの中間層2を積層一
体化し、次いでこの中間層2の上面に、平均粒径が約1
μmのチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を約70重量%
含有し、残分が有機物バインダーからなるPZTペース
トをスクリーン印刷法にて敷設したあと、1250℃の
温度で2時間熱処理を加えることにより、厚さ約14μ
mの圧電/電歪膜3を積層一体化し、さらにこの圧電/
電歪膜3上に、有機金ペーストをスクリーン印刷法にて
敷設したあと、850℃の温度で15分間熱処理を加え
ることにより、厚さ約0.8μmの電極膜4を積層一体
化することにより図1に示す圧電/電歪膜型アクチュエ
ータを製作した。
【0046】そして、この圧電/電歪膜型アクチュエー
タの比誘電率、圧電/電歪膜3の焼結具合い、薄肉基板
1との反応性を基準試料と比較したところ、表4に見ら
れるようにPZT結晶の成長状態が基準試料と同等であ
ることから圧電/電歪膜3の焼結が十分であることが確
認でき、また、圧電/電歪膜3中に薄肉基板1の構成元
素である、La,Ca,Mn等が検出されていないこと
から、中間層2により薄肉基板1と圧電/電歪膜3との
反応を防げたことが確認できた。その為、圧電/電歪膜
3の特性の一つである比誘電率も、比較試料とほぼ同等
レベルにあり、圧電/電歪特性の劣化がないことが確認
された。
タの比誘電率、圧電/電歪膜3の焼結具合い、薄肉基板
1との反応性を基準試料と比較したところ、表4に見ら
れるようにPZT結晶の成長状態が基準試料と同等であ
ることから圧電/電歪膜3の焼結が十分であることが確
認でき、また、圧電/電歪膜3中に薄肉基板1の構成元
素である、La,Ca,Mn等が検出されていないこと
から、中間層2により薄肉基板1と圧電/電歪膜3との
反応を防げたことが確認できた。その為、圧電/電歪膜
3の特性の一つである比誘電率も、比較試料とほぼ同等
レベルにあり、圧電/電歪特性の劣化がないことが確認
された。
【0047】この結果、薄肉基板1と圧電/電歪膜3と
の間にPdを含む中間層2を介在させても、薄肉基板1
との反応を抑え、圧電/電歪膜3を十分に焼結させるこ
とができるため、所定の圧電/電歪特性を有する圧電/
電歪膜型アクチュエータを得られることが判る。
の間にPdを含む中間層2を介在させても、薄肉基板1
との反応を抑え、圧電/電歪膜3を十分に焼結させるこ
とができるため、所定の圧電/電歪特性を有する圧電/
電歪膜型アクチュエータを得られることが判る。
【0048】
【表4】
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ペロブ
スカイト型の結晶構造を有する導電性セラミックスから
なる薄肉基板上に、白金(Pt)又はパラジウム(P
d)を40重量%以上含有する中間層を介して圧電/電
歪膜を積層一体化し、さらに圧電/電歪膜上に電極膜を
積層一体化して圧電/電歪膜型アクチュエータを構成し
たことにより、低電圧駆動でありながら電界誘起歪みの
横効果による大きな屈曲変位が得られるとともに、応答
性に優れ、かつ高集積化が可能である。しかも、薄肉基
板の屈曲変位に悪影響を及ぼすことなく電極への配線パ
ターンを簡略化又は不要とすることができる。
スカイト型の結晶構造を有する導電性セラミックスから
なる薄肉基板上に、白金(Pt)又はパラジウム(P
d)を40重量%以上含有する中間層を介して圧電/電
歪膜を積層一体化し、さらに圧電/電歪膜上に電極膜を
積層一体化して圧電/電歪膜型アクチュエータを構成し
たことにより、低電圧駆動でありながら電界誘起歪みの
横効果による大きな屈曲変位が得られるとともに、応答
性に優れ、かつ高集積化が可能である。しかも、薄肉基
板の屈曲変位に悪影響を及ぼすことなく電極への配線パ
ターンを簡略化又は不要とすることができる。
【0050】その為、例えば、本発明の圧電/電歪膜型
アクチュエータをインクジェット記録ヘッドに用いれ
ば、簡単な構造で高速印字が可能なインクジェット記録
ヘッドを提供することができる。
アクチュエータをインクジェット記録ヘッドに用いれ
ば、簡単な構造で高速印字が可能なインクジェット記録
ヘッドを提供することができる。
【図1】本発明の圧電/電歪膜型アクチュエータの一例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】本発明の圧電/電歪膜型アクチュエータの他の
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図3】図1の圧電/電歪膜型アクチュエータをインク
ジェット記録ヘッドに用いた例を示す斜視図である。
ジェット記録ヘッドに用いた例を示す斜視図である。
【図4】一般的な圧電/電歪膜型アクチュエータを示す
斜視図である。
斜視図である。
1・・・薄肉基板 2・・・中間層 3・・・圧電/電
歪膜 4・・・電極膜 5・・・電極取出部 10・・・インクジェット記録ヘッ
ド 11・・・基体 12・・・隔壁 13・・・凹溝 14・・・インク室 15・
・・電極取出部
歪膜 4・・・電極膜 5・・・電極取出部 10・・・インクジェット記録ヘッ
ド 11・・・基体 12・・・隔壁 13・・・凹溝 14・・・インク室 15・
・・電極取出部
Claims (4)
- 【請求項1】ペロブスカイト型の結晶構造を有する導電
性セラミックスからなる薄肉基板上に、白金又はパラジ
ウムを40重量%以上含有する中間層を介して圧電/電
歪膜を積層し、該圧電/電歪膜上に電極膜を取着してな
る圧電/電歪膜型アクチュエータ。 - 【請求項2】上記薄肉基板を構成するペロブスカイト型
の結晶構造を有する導電性セラミックスの比抵抗値が1
Ω・cm以下である請求項1に記載の圧電/電歪膜型ア
クチュエータ。 - 【請求項3】上記薄肉基板を構成するペロブスカイト型
の結晶構造を有する導電性セラミックスの組成式が次の
ように表される請求項1又は2に記載の圧電/電歪膜型
アクチュエータ。 (La1-X-Y AX CaY+Z )k(Bm Cr1-m )O3 A:Sr又はBaの1元素以上 B:Mg、Zr、Ce、Mn、Fe、Co及びNiの群
から選ばれる1元素以上 0.01≦x+y≦0.70 0<z≦0.1 0.90≦k≦1.05 0≦m≦1.0 - 【請求項4】上記中間層が白金又はパラジウムと、ジル
コン酸チタン酸鉛、マグネシウムニオブ酸鉛、ニッケル
ニオブ酸鉛、アンチモンスズ酸鉛、チタン酸鉛、チタン
酸バリウムのうち少なくとも1種を含む複合材料からな
る請求項1乃至請求項3に記載の圧電/電歪膜型アクチ
ュエータ。
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| JP9358308A JPH11191645A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 圧電/電歪膜型アクチュエータ |
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