JPH1052912A - 液体吐出方法及び液体吐出装置 - Google Patents
液体吐出方法及び液体吐出装置Info
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- JPH1052912A JPH1052912A JP9144013A JP14401397A JPH1052912A JP H1052912 A JPH1052912 A JP H1052912A JP 9144013 A JP9144013 A JP 9144013A JP 14401397 A JP14401397 A JP 14401397A JP H1052912 A JPH1052912 A JP H1052912A
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- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 気泡発生領域における発泡の圧力を吐出口方
向に導き、吐出効率を損なうことなく、高い吐出力を得
る。 【解決手段】 気泡発生領域7における気泡6の発生に
よって生じた圧力により、気泡発生領域7上に設けられ
た可動分離膜5が膨張し、第1の液流路3側にふくらむ
際、可動分離膜5の下流側部分が、可動分離膜5の上流
側部分よりも大きく第1の液流路3側に変位する構成と
する。
向に導き、吐出効率を損なうことなく、高い吐出力を得
る。 【解決手段】 気泡発生領域7における気泡6の発生に
よって生じた圧力により、気泡発生領域7上に設けられ
た可動分離膜5が膨張し、第1の液流路3側にふくらむ
際、可動分離膜5の下流側部分が、可動分離膜5の上流
側部分よりも大きく第1の液流路3側に変位する構成と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギー等に
よる気泡の発生によって、所望の液体を吐出する液体吐
出方法及び液体吐出装置に関し、特に、気泡の発生を利
用して変位する可動分離膜を用いる液体吐出方法及び液
体吐出装置に関する。
よる気泡の発生によって、所望の液体を吐出する液体吐
出方法及び液体吐出装置に関し、特に、気泡の発生を利
用して変位する可動分離膜を用いる液体吐出方法及び液
体吐出装置に関する。
【0002】なお、本発明における「記録」とは、文字
や図形等のように意味を持つ画像を被記録媒体に対して
付与することだけでなく、パターン等のように意味を持
たない画像を付与することをも意味するものである。
や図形等のように意味を持つ画像を被記録媒体に対して
付与することだけでなく、パターン等のように意味を持
たない画像を付与することをも意味するものである。
【0003】
【従来の技術】熱等のエネルギーをインクに与えること
で、インクに急峻な体積変化(気泡の発生)を伴う状態
変化を生じさせ、この状態変化に基づく作用力によって
吐出口からインクを吐出し、これを被記録媒体上に付着
させて画像形成を行なうインクジェット記録方法、いわ
ゆるバブルジェット記録方法が従来から知られている。
このバブルジェット記録方法を用いる記録装置には、特
公昭61−59911号公報や特公昭61−59914
号公報に開示されているように、インクを吐出するため
の吐出口と、この吐出口に連通するインク流路と、イン
ク流路内に配されたインクを吐出するためのエネルギー
発生手段としての発熱体(電気熱変換体)とが一般的に
設けられている。
で、インクに急峻な体積変化(気泡の発生)を伴う状態
変化を生じさせ、この状態変化に基づく作用力によって
吐出口からインクを吐出し、これを被記録媒体上に付着
させて画像形成を行なうインクジェット記録方法、いわ
ゆるバブルジェット記録方法が従来から知られている。
このバブルジェット記録方法を用いる記録装置には、特
公昭61−59911号公報や特公昭61−59914
号公報に開示されているように、インクを吐出するため
の吐出口と、この吐出口に連通するインク流路と、イン
ク流路内に配されたインクを吐出するためのエネルギー
発生手段としての発熱体(電気熱変換体)とが一般的に
設けられている。
【0004】上記のような記録方法によれば、品位の高
い画像を高速、低騒音で記録することができるととも
に、この記録方法を行うヘッドではインクを吐出するた
めの吐出口を高密度に配置することができるため、小型
の装置で高解像度の記録画像、さらにカラー画像をも容
易に得ることができる等の多くの優れた点を有してい
る。このため、このバブルジェット記録方法は近年、プ
リンター、複写機、ファクシミリ等の多くのオフィス機
器に利用されており、さらに、捺染装置等の産業用シス
テムにまで利用されるようになってきている。
い画像を高速、低騒音で記録することができるととも
に、この記録方法を行うヘッドではインクを吐出するた
めの吐出口を高密度に配置することができるため、小型
の装置で高解像度の記録画像、さらにカラー画像をも容
易に得ることができる等の多くの優れた点を有してい
る。このため、このバブルジェット記録方法は近年、プ
リンター、複写機、ファクシミリ等の多くのオフィス機
器に利用されており、さらに、捺染装置等の産業用シス
テムにまで利用されるようになってきている。
【0005】他方、従来のバブルジェット記録方法にお
いては、発熱体がインクに接した状態で加熱を繰り返す
ため、発熱体の表面にインクの焦げによる堆積物が発生
する場合があった。また、吐出すべき液体が熱によって
劣化しやすい液体の場合や十分に発泡が得られにくい液
体の場合においては、前述の発熱体による直接加熱気泡
形成では、良好な吐出が行われない場合もある。
いては、発熱体がインクに接した状態で加熱を繰り返す
ため、発熱体の表面にインクの焦げによる堆積物が発生
する場合があった。また、吐出すべき液体が熱によって
劣化しやすい液体の場合や十分に発泡が得られにくい液
体の場合においては、前述の発熱体による直接加熱気泡
形成では、良好な吐出が行われない場合もある。
【0006】これに対して、本願出願人は、特開昭55
−81172号公報に、発泡液と吐出液とを分離する可
撓性膜を介して、発泡液を熱エネルギーによって発泡さ
せて吐出液を吐出する方法を提案している。この方法に
おける可撓性膜と発泡液との構成は可撓性膜がノズルの
一部に設けられているものであるが、それに対して、ヘ
ッド全体を上下に分離する大きな膜を用いる構成が特開
昭59−26270号公報に開示されている。この大き
な膜は、液路を形成する2つの板材によって挟持される
ことによって2つの液路内の液体が互いに混合されない
ことを目的として設けられたものである。
−81172号公報に、発泡液と吐出液とを分離する可
撓性膜を介して、発泡液を熱エネルギーによって発泡さ
せて吐出液を吐出する方法を提案している。この方法に
おける可撓性膜と発泡液との構成は可撓性膜がノズルの
一部に設けられているものであるが、それに対して、ヘ
ッド全体を上下に分離する大きな膜を用いる構成が特開
昭59−26270号公報に開示されている。この大き
な膜は、液路を形成する2つの板材によって挟持される
ことによって2つの液路内の液体が互いに混合されない
ことを目的として設けられたものである。
【0007】他方、発泡液自体に特徴を持たせ、発泡特
性を考慮したものとして、吐出液よりも低沸点の液体を
用いる特開平5−229122号公報に開示されている
ものや、導電性を有する液体を発泡液として用いる特開
平4−329148号公報に開示されているものがあ
る。
性を考慮したものとして、吐出液よりも低沸点の液体を
用いる特開平5−229122号公報に開示されている
ものや、導電性を有する液体を発泡液として用いる特開
平4−329148号公報に開示されているものがあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の分離膜を用いた液体吐出方式は、発泡液
と吐出液とを分離するだけの構成、あるいは、発泡液自
体の改良を行うだけのものであり、実用的な水準ではな
い。
たような従来の分離膜を用いた液体吐出方式は、発泡液
と吐出液とを分離するだけの構成、あるいは、発泡液自
体の改良を行うだけのものであり、実用的な水準ではな
い。
【0009】本発明者達は、分離膜を用いた液滴吐出に
ついて吐出液滴を中心に検討したところ、熱エネルギー
による気泡形成がもたらす液体吐出は、分離膜の変化を
介在しているために効率が下がってしまい、結果的に実
用化されていないという結論に至った。
ついて吐出液滴を中心に検討したところ、熱エネルギー
による気泡形成がもたらす液体吐出は、分離膜の変化を
介在しているために効率が下がってしまい、結果的に実
用化されていないという結論に至った。
【0010】そこで、本発明者達は、分離膜の分離機能
による効果を生かしながら、液体吐出をより高い水準に
できる液体吐出方法及び装置を研究することに至った。
による効果を生かしながら、液体吐出をより高い水準に
できる液体吐出方法及び装置を研究することに至った。
【0011】本発明は、この研究の中で生まれたもの
で、液滴吐出のために吐出効率を向上させることがで
き、吐出液滴の体積、あるいは、吐出速度を安定及び高
める画期的な液体吐出方法及び装置を提供するものであ
る。
で、液滴吐出のために吐出効率を向上させることがで
き、吐出液滴の体積、あるいは、吐出速度を安定及び高
める画期的な液体吐出方法及び装置を提供するものであ
る。
【0012】本発明は、吐出口に連通する吐出液用の第
1液流路と、発泡液を供給あるいは移動可能に備えると
ともに気泡発生領域を含む第2の液流路と、第1及び第
2の液流路を分離する可動分離膜とを備えた液体吐出ヘ
ッドを用いて第1の液流路における吐出液の流れ方向に
関して吐出口よりも上流側に可動分離膜の変位領域を有
する液体吐出方法及び装置において、吐出効率が向上で
きるものである。
1液流路と、発泡液を供給あるいは移動可能に備えると
ともに気泡発生領域を含む第2の液流路と、第1及び第
2の液流路を分離する可動分離膜とを備えた液体吐出ヘ
ッドを用いて第1の液流路における吐出液の流れ方向に
関して吐出口よりも上流側に可動分離膜の変位領域を有
する液体吐出方法及び装置において、吐出効率が向上で
きるものである。
【0013】特に、本発明者達は、気泡発生領域となる
空間を小空間とするような場合、すなわち、吐出口より
も吐出液の流れ方向に関して上流側に形成されている
が、気泡発生領域自体が発熱部と同等の幅、長さしか持
たず、気泡発生領域において気泡が発生した場合、可動
性膜はその気泡の発生によって、吐出液の吐出方向に関
して垂直方向のみに変位するため、十分な吐出速度を得
ることができず、効率的な吐出動作を行うことができな
いという問題があることも解明した。この場合における
原因が、閉鎖された小空間のみで、常に同じ発泡液が繰
り返し使用されるという点にも着眼し、本発明は、効率
的な吐出動作を実現させるものでもある。
空間を小空間とするような場合、すなわち、吐出口より
も吐出液の流れ方向に関して上流側に形成されている
が、気泡発生領域自体が発熱部と同等の幅、長さしか持
たず、気泡発生領域において気泡が発生した場合、可動
性膜はその気泡の発生によって、吐出液の吐出方向に関
して垂直方向のみに変位するため、十分な吐出速度を得
ることができず、効率的な吐出動作を行うことができな
いという問題があることも解明した。この場合における
原因が、閉鎖された小空間のみで、常に同じ発泡液が繰
り返し使用されるという点にも着眼し、本発明は、効率
的な吐出動作を実現させるものでもある。
【0014】本発明の第1の目的は、可動性膜により吐
出液と発泡液とを実質的に分離、より好ましくは完全に
分離する構成において、発泡の圧力によって生じた力で
可動性膜を変形させて吐出液に圧力を伝達する際に、圧
力が上流側に逃げるのを防止するだけでなく、圧力を吐
出口方向に導き、吐出効率を損なうことなく、高い吐出
力を得ることができる液体吐出方法及び液体吐出装置を
提供することにある。
出液と発泡液とを実質的に分離、より好ましくは完全に
分離する構成において、発泡の圧力によって生じた力で
可動性膜を変形させて吐出液に圧力を伝達する際に、圧
力が上流側に逃げるのを防止するだけでなく、圧力を吐
出口方向に導き、吐出効率を損なうことなく、高い吐出
力を得ることができる液体吐出方法及び液体吐出装置を
提供することにある。
【0015】また、本発明の第2の目的は、上述した構
成によって、発熱体上に堆積する堆積物の量を低減する
とともに、吐出液に対して熱的影響を与えず効率良く液
体を吐出することができる液体吐出方法及び液体吐出装
置を提供することにある。
成によって、発熱体上に堆積する堆積物の量を低減する
とともに、吐出液に対して熱的影響を与えず効率良く液
体を吐出することができる液体吐出方法及び液体吐出装
置を提供することにある。
【0016】また、本発明の第3の目的は、吐出液の粘
度や材質組成にかかわらず、選択自由度が広い液体吐出
方法及び液体吐出装置を提供することにある。
度や材質組成にかかわらず、選択自由度が広い液体吐出
方法及び液体吐出装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、液体を吐出する吐出口に連通する第1の液
流路と、液体に気泡を発生させる気泡発生領域を具備す
る第2の液流路とを互いに常に実質的に分離する可動分
離膜を、前記第1の液流路における液体の流れに関して
前記吐出口よりも上流側で変位せしめる工程を有する液
体吐出方法において、液体の流れ方向に関して前記可動
分離膜の下流側部分が前記可動分離膜の上流側部分より
も相対的に前記吐出口側へ大きく変位する工程を有する
ことを特徴とする。
に本発明は、液体を吐出する吐出口に連通する第1の液
流路と、液体に気泡を発生させる気泡発生領域を具備す
る第2の液流路とを互いに常に実質的に分離する可動分
離膜を、前記第1の液流路における液体の流れに関して
前記吐出口よりも上流側で変位せしめる工程を有する液
体吐出方法において、液体の流れ方向に関して前記可動
分離膜の下流側部分が前記可動分離膜の上流側部分より
も相対的に前記吐出口側へ大きく変位する工程を有する
ことを特徴とする。
【0018】ここで、前記工程が気泡の成長過程の途中
以降になされた場合は、吐出量の一層の増大が図られ、
また、前記工程が気泡の成長過程の実質的初期以降に継
続してなされた場合は、吐出速度の一層の増大が図られ
る。
以降になされた場合は、吐出量の一層の増大が図られ、
また、前記工程が気泡の成長過程の実質的初期以降に継
続してなされた場合は、吐出速度の一層の増大が図られ
る。
【0019】また、前記工程において可動分離膜の変位
を規制する方向規制手段によって、可動分離膜の変位を
所望のもの、あるいは安定したものとすることができ
る。
を規制する方向規制手段によって、可動分離膜の変位を
所望のもの、あるいは安定したものとすることができ
る。
【0020】なお、上述した本発明の特徴の上記変位工
程を具体的に実施するための構成としては、以下に説明
する実施例の構成を挙げることができる。加えて、本発
明の技術思想に包含される他の構成によって上記変位工
程を達成できるものは、本発明に含まれるものである。
程を具体的に実施するための構成としては、以下に説明
する実施例の構成を挙げることができる。加えて、本発
明の技術思想に包含される他の構成によって上記変位工
程を達成できるものは、本発明に含まれるものである。
【0021】さらに、可動分離膜の形状が予め決められ
ていたり、たるみ部が設けられていれば、気泡の発生に
伴って可動分離自体を伸長させる必要がなく、吐出効率
が上がるとともに、可動分離膜自体で変位の規制が行わ
れる。
ていたり、たるみ部が設けられていれば、気泡の発生に
伴って可動分離自体を伸長させる必要がなく、吐出効率
が上がるとともに、可動分離膜自体で変位の規制が行わ
れる。
【0022】また、第2の液流路内での気泡の成長を規
制することによって可動分離膜の変位が規制される場合
は、気泡自体に直接作用し、気泡発生初期から可動分離
膜の変位の規制が行われる。
制することによって可動分離膜の変位が規制される場合
は、気泡自体に直接作用し、気泡発生初期から可動分離
膜の変位の規制が行われる。
【0023】ここで、本発明装置の代表的な構成例を挙
げておく。以下に言う「方向規制」は、可動分離膜自体
の構成(例えば、弾性率の分布や変形伸長部と非変形部
との組合せ等あるいは可動分離膜に作用する付加部材ま
たは第1の液流路の構造によるもの等の他、これらの組
合せの全てを含むものである。本発明の代表的な構成
は、液体を吐出する吐出口に連通する第1の液流路と、
液体に気泡を発生させる気泡発生領域を具備する第2の
液流路と、前記第1の液流路と前記第2の液流路とを互
いに常に実質的に分離する可動分離膜とを少なくとも有
してなる液体吐出装置において、前記可動分離膜を、前
記第1の液流路における液体の流れに関して前記吐出口
よりも上流側で変位せしめるとともに、液体の流れ方向
に関して前記可動分離膜の下流側部分が前記可動分離膜
の上流側部分よりも相対的に前記吐出口側へ大きく変位
せしめる方向規制手段を有することを特徴とする。
げておく。以下に言う「方向規制」は、可動分離膜自体
の構成(例えば、弾性率の分布や変形伸長部と非変形部
との組合せ等あるいは可動分離膜に作用する付加部材ま
たは第1の液流路の構造によるもの等の他、これらの組
合せの全てを含むものである。本発明の代表的な構成
は、液体を吐出する吐出口に連通する第1の液流路と、
液体に気泡を発生させる気泡発生領域を具備する第2の
液流路と、前記第1の液流路と前記第2の液流路とを互
いに常に実質的に分離する可動分離膜とを少なくとも有
してなる液体吐出装置において、前記可動分離膜を、前
記第1の液流路における液体の流れに関して前記吐出口
よりも上流側で変位せしめるとともに、液体の流れ方向
に関して前記可動分離膜の下流側部分が前記可動分離膜
の上流側部分よりも相対的に前記吐出口側へ大きく変位
せしめる方向規制手段を有することを特徴とする。
【0024】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、気泡発生領域における気泡の発生及び成長に
伴って、気泡発生領域上に設けられた可動分離膜が、第
1の液流路側に変位するが、その際、可動分離膜の下流
側部分が、該可動分離膜の上流側部分よりも大きく第1
の液流路側に変位するので、気泡の発生による圧力が第
1の液流路の吐出口側に導かれる。それにより、第1の
液流路内の液体が気泡の発生によって吐出口から効率良
く吐出される。
おいては、気泡発生領域における気泡の発生及び成長に
伴って、気泡発生領域上に設けられた可動分離膜が、第
1の液流路側に変位するが、その際、可動分離膜の下流
側部分が、該可動分離膜の上流側部分よりも大きく第1
の液流路側に変位するので、気泡の発生による圧力が第
1の液流路の吐出口側に導かれる。それにより、第1の
液流路内の液体が気泡の発生によって吐出口から効率良
く吐出される。
【0025】また、可動分離膜の変形領域にたるみ部を
設けた場合、気泡の発生及び成長にによりたるみ部が曲
線状に変位するから気泡の体積がより有効に可動分離膜
の変形に作用するので、さらに効率よく液体が吐出され
る。
設けた場合、気泡の発生及び成長にによりたるみ部が曲
線状に変位するから気泡の体積がより有効に可動分離膜
の変形に作用するので、さらに効率よく液体が吐出され
る。
【0026】また、可動分離膜の第1の液流路側に、気
泡発生領域と面する部分の上流側端部よりも下流側に自
由端、該自由端よりも上流側に支点をそれぞれ具備し、
可動分離膜に隣接して配された可動部材を設けた場合
は、気泡が消泡する際における可動分離膜の第2の液流
路への変位が抑制されるので、上流側への液の移動が抑
制され、リフィル特性の向上やクロストークの低減が図
られる。
泡発生領域と面する部分の上流側端部よりも下流側に自
由端、該自由端よりも上流側に支点をそれぞれ具備し、
可動分離膜に隣接して配された可動部材を設けた場合
は、気泡が消泡する際における可動分離膜の第2の液流
路への変位が抑制されるので、上流側への液の移動が抑
制され、リフィル特性の向上やクロストークの低減が図
られる。
【0027】また、第2の液流路の形状を、気泡発生領
域において発生する気泡による圧力が吐出口側へ導かれ
やすい形状とした場合も、第1の液流路内の液体が気泡
の発生によって吐出口から効率良く吐出される。
域において発生する気泡による圧力が吐出口側へ導かれ
やすい形状とした場合も、第1の液流路内の液体が気泡
の発生によって吐出口から効率良く吐出される。
【0028】また、第1の液流路の形状を、上流側にお
ける高さが下流側における高さよりも低くなるような形
状とした場合、可動分離膜の下流側部分が、該可動分離
膜の上流側部分よりも大きく第1の液流路側に変位する
ので、気泡の発生による圧力が第1の液流路の吐出口側
に導かれ、それにより、第1の液流路内の液体が気泡の
発生によって吐出口から効率良く吐出される。
ける高さが下流側における高さよりも低くなるような形
状とした場合、可動分離膜の下流側部分が、該可動分離
膜の上流側部分よりも大きく第1の液流路側に変位する
ので、気泡の発生による圧力が第1の液流路の吐出口側
に導かれ、それにより、第1の液流路内の液体が気泡の
発生によって吐出口から効率良く吐出される。
【0029】また、可動分離膜を、下流側の厚さが上流
側の厚さよりも薄くなるように形成した場合は、気泡発
生領域における気泡の成長に対して可動分離膜が吐出口
方向に変形しやすくなるので、第1の液流路内の液体が
吐出口から効率良く吐出される。
側の厚さよりも薄くなるように形成した場合は、気泡発
生領域における気泡の成長に対して可動分離膜が吐出口
方向に変形しやすくなるので、第1の液流路内の液体が
吐出口から効率良く吐出される。
【0030】また、非発泡時に第2の液流路側に突出
し、発泡時に第1の液流路側に突出する凸形状部を可動
分離膜に設けた場合は、気泡発生領域における気泡発生
による圧力が凸形状部によって第1の液流路の吐出口側
に導かれ、それにより、第1の液流路内の液体が気泡の
発生によって吐出口から効率良く吐出される。さらに、
凸形状部の内部容積を、気泡発生領域において発生する
気泡の最大膨張体積よりも小さくすれば、液体の吐出特
性による気泡の膨張体積がばらついた場合においても、
凸形状部の変位量が一定となるので、ノズル毎にばらつ
きのない良好な吐出が行われる。
し、発泡時に第1の液流路側に突出する凸形状部を可動
分離膜に設けた場合は、気泡発生領域における気泡発生
による圧力が凸形状部によって第1の液流路の吐出口側
に導かれ、それにより、第1の液流路内の液体が気泡の
発生によって吐出口から効率良く吐出される。さらに、
凸形状部の内部容積を、気泡発生領域において発生する
気泡の最大膨張体積よりも小さくすれば、液体の吐出特
性による気泡の膨張体積がばらついた場合においても、
凸形状部の変位量が一定となるので、ノズル毎にばらつ
きのない良好な吐出が行われる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例について
説明するが、その前に本発明の基礎となる吐出の基本概
念について2つの実施の形態を挙げて説明する。
説明するが、その前に本発明の基礎となる吐出の基本概
念について2つの実施の形態を挙げて説明する。
【0032】図1乃至図3は、本発明の液体吐出方法の
実施例を説明するものための図であり、吐出口は、第1
の液流路の端部域に配されており、吐出口の上流側(第
1の液流路における吐出液の流れ方向に関して)に、発
生した気泡の成長にしたがって変位する変位可能な可動
分離膜の変位領域が存在している。また、第2の液流路
は、発泡液を収納し、あるいは、発泡液で充填され(好
ましくは、補充可能、より好ましくは、発泡液の移動可
能)ており、気泡の発生領域を備えている。
実施例を説明するものための図であり、吐出口は、第1
の液流路の端部域に配されており、吐出口の上流側(第
1の液流路における吐出液の流れ方向に関して)に、発
生した気泡の成長にしたがって変位する変位可能な可動
分離膜の変位領域が存在している。また、第2の液流路
は、発泡液を収納し、あるいは、発泡液で充填され(好
ましくは、補充可能、より好ましくは、発泡液の移動可
能)ており、気泡の発生領域を備えている。
【0033】本例では、この気泡発生領域も、上述した
吐出液の流れ方向に関して吐出口側よりも上流域に対応
して位置する。加えて、分離膜は、気泡発生領域を形成
する電気熱変換体よりも長く、可動領域として有する
が、上記流れ方向に関して、電気熱変換体の上流側端部
と第1の液流路の共通液室との間、好ましくは、該上流
側端部に不図示の固定部を有している。したがって、分
離膜の実質的な可動範囲は、図1〜図3で理解される。
吐出液の流れ方向に関して吐出口側よりも上流域に対応
して位置する。加えて、分離膜は、気泡発生領域を形成
する電気熱変換体よりも長く、可動領域として有する
が、上記流れ方向に関して、電気熱変換体の上流側端部
と第1の液流路の共通液室との間、好ましくは、該上流
側端部に不図示の固定部を有している。したがって、分
離膜の実質的な可動範囲は、図1〜図3で理解される。
【0034】これらの図における可動分離膜の状態は、
可動分離膜自体の弾性、厚さ、あるいは他の付加的構造
から得られるもの全てを代表する要素である。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の液体吐出方法の
第1の実施の形態(吐出工程の途中から本発明の変位工
程を有する場合)を説明するための流路方向の断面図で
ある。
可動分離膜自体の弾性、厚さ、あるいは他の付加的構造
から得られるもの全てを代表する要素である。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の液体吐出方法の
第1の実施の形態(吐出工程の途中から本発明の変位工
程を有する場合)を説明するための流路方向の断面図で
ある。
【0035】本形態は図1に示すように、吐出口1に直
接連通した第1の液流路3内に、第1の共通液室143
から供給される第1の液体が満たされており、また、気
泡発生領域7を有する第2の液流路4に、発熱体2によ
って熱エネルギーを与えられることにより発泡する発泡
用の液体が満たされている。なお、第1の液流路3と第
2の液流路4との間には、第1の液流路3と第2の液流
路4とを互いに分離する可動分離膜5が設けられてい
る。また、可動分離膜5とオリフスプレート9とは互い
に密着固定され、ここでもそれぞれの液流路内の液体が
混ざり合うことはない。
接連通した第1の液流路3内に、第1の共通液室143
から供給される第1の液体が満たされており、また、気
泡発生領域7を有する第2の液流路4に、発熱体2によ
って熱エネルギーを与えられることにより発泡する発泡
用の液体が満たされている。なお、第1の液流路3と第
2の液流路4との間には、第1の液流路3と第2の液流
路4とを互いに分離する可動分離膜5が設けられてい
る。また、可動分離膜5とオリフスプレート9とは互い
に密着固定され、ここでもそれぞれの液流路内の液体が
混ざり合うことはない。
【0036】ここで、可動分離膜5は、通常、気泡発生
領域7において発生する気泡によって変位する際、方向
性を持たないか、むしろ、変位自由度の高い共通液室側
へ変位が進行する場合がある。
領域7において発生する気泡によって変位する際、方向
性を持たないか、むしろ、変位自由度の高い共通液室側
へ変位が進行する場合がある。
【0037】本発明においては、この可動分離膜5の動
きに着眼したものであって、可動分離膜5自体に直接的
あるいは間接的に作用する変位の方向を規制する手段を
設け、それにより、可動分離膜5の気泡によって生じる
変位(移動、膨張または伸長等)を吐出口方向に向ける
ようにした。
きに着眼したものであって、可動分離膜5自体に直接的
あるいは間接的に作用する変位の方向を規制する手段を
設け、それにより、可動分離膜5の気泡によって生じる
変位(移動、膨張または伸長等)を吐出口方向に向ける
ようにした。
【0038】図1(a)に示す初期状態においては、第
1の液流路3内の液体が毛細管力によって吐出口1近傍
まで引き込まれている。なお、本形態においては、吐出
口1が発熱体2の第1の液流路3への投影領域に対し、
第1の液流路3の液体流れ方向に関して下流側に位置し
ている。
1の液流路3内の液体が毛細管力によって吐出口1近傍
まで引き込まれている。なお、本形態においては、吐出
口1が発熱体2の第1の液流路3への投影領域に対し、
第1の液流路3の液体流れ方向に関して下流側に位置し
ている。
【0039】この状態において、発熱体2(本形態にお
いては、40μm×105μmの形状を有する発熱抵抗
体)に熱エネルギーが与えられると、発熱体2が急速に
加熱され、気泡発生領域7の第2の液体に接触する表面
は第2の液体を加熱発泡させる(図1(b))。この加
熱発泡により生じる気泡6は、米国特許第4,723,
129号に記載されているような膜沸騰現象に基づく気
泡であり、発熱体表面全域に一斉にきわめて高い圧力を
伴って発生するものである。このときに発生する圧力
は、圧力波となって第2の液流路4内の第2の液体を伝
搬し、可動分離膜5に作用して、それにより、可動分離
膜5が変位して、第1の液流路3内の第2の液体の吐出
が開始される。
いては、40μm×105μmの形状を有する発熱抵抗
体)に熱エネルギーが与えられると、発熱体2が急速に
加熱され、気泡発生領域7の第2の液体に接触する表面
は第2の液体を加熱発泡させる(図1(b))。この加
熱発泡により生じる気泡6は、米国特許第4,723,
129号に記載されているような膜沸騰現象に基づく気
泡であり、発熱体表面全域に一斉にきわめて高い圧力を
伴って発生するものである。このときに発生する圧力
は、圧力波となって第2の液流路4内の第2の液体を伝
搬し、可動分離膜5に作用して、それにより、可動分離
膜5が変位して、第1の液流路3内の第2の液体の吐出
が開始される。
【0040】発熱体2の表面全体に発生した気泡6が急
速に成長していくと、膜状となる(図1(c))。発生
初期のきわめて高い圧力による気泡6の膨張は、可動分
離膜5をさらに変位せしめ、それにより、吐出口1から
の第1の液流路3内の第1の液体の吐出が進む。
速に成長していくと、膜状となる(図1(c))。発生
初期のきわめて高い圧力による気泡6の膨張は、可動分
離膜5をさらに変位せしめ、それにより、吐出口1から
の第1の液流路3内の第1の液体の吐出が進む。
【0041】その後、さらに気泡6が成長すると、可動
分離膜5の変位が大きくなる(図1(d))。なお、図
1(d)に示す状態までは、可動分離膜5は、可動分離
膜5の発熱体2に対向する領域の中央部5Cに対してそ
の上流側部5Aの変位と下流側部5Bの変位とがほぼ等
しくなるように伸長し続けている。
分離膜5の変位が大きくなる(図1(d))。なお、図
1(d)に示す状態までは、可動分離膜5は、可動分離
膜5の発熱体2に対向する領域の中央部5Cに対してそ
の上流側部5Aの変位と下流側部5Bの変位とがほぼ等
しくなるように伸長し続けている。
【0042】その後、さらに気泡6が成長すると、気泡
6及び変位を続ける可動分離膜5が、それぞれ上流側部
5Aよりも下流側部5Bが相対的に大きく吐出口方向に
変位し、それにより、第1の液流路3内の第1の液体
が、吐出口1方向に直接的に移動せしめられる(図1
(e))。
6及び変位を続ける可動分離膜5が、それぞれ上流側部
5Aよりも下流側部5Bが相対的に大きく吐出口方向に
変位し、それにより、第1の液流路3内の第1の液体
が、吐出口1方向に直接的に移動せしめられる(図1
(e))。
【0043】このように、液体を吐出口方向へ直接移動
させるように可動分離膜5が下流側の吐出方向へ変位す
る工程を有することにより、より吐出効率が向上する。
さらに、相対的に上流側への液体の移動が少なくなり、
ノズル内、特に、可動分離膜5の変位領域への液体のリ
フィル(上流側からの補充)に有効に作用することにな
る。
させるように可動分離膜5が下流側の吐出方向へ変位す
る工程を有することにより、より吐出効率が向上する。
さらに、相対的に上流側への液体の移動が少なくなり、
ノズル内、特に、可動分離膜5の変位領域への液体のリ
フィル(上流側からの補充)に有効に作用することにな
る。
【0044】また、図1(d),図1(e)に示すよう
に、可動分離膜5自体も図1(d)から図1(e)に変
化するように吐出口方向へ変位する場合、上述した吐出
効率及びリフィル効率をさらに向上させることができる
とともに、第1の液流路3内の発熱体2の投影領域の第
1の液体を吐出口方向へ輸送移動を生じさせ、吐出量の
向上を図ることができる。
に、可動分離膜5自体も図1(d)から図1(e)に変
化するように吐出口方向へ変位する場合、上述した吐出
効率及びリフィル効率をさらに向上させることができる
とともに、第1の液流路3内の発熱体2の投影領域の第
1の液体を吐出口方向へ輸送移動を生じさせ、吐出量の
向上を図ることができる。
【0045】(第2の実施の形態)図2は、本発明の液
体吐出方法の第2の実施の形態(初期段階から本発明の
変位工程を有する例)を説明するための流路方向の断面
図である。
体吐出方法の第2の実施の形態(初期段階から本発明の
変位工程を有する例)を説明するための流路方向の断面
図である。
【0046】本形態も上述した第1の実施の形態と基本
的に同様な構成で、図2に示すように、吐出口11に直
接連通した第1の液流路13内に、第1の共通液室14
3から供給される第1の液体が満たされており、また、
気泡発生領域17を有する第2の液流路14に、発熱体
12によって熱エネルギーを与えられることにより発泡
する発泡用の液体が満たされている。なお、第1の液流
路13と第2の液流路14との間には、第1の液流路1
3と第2の液流路14とを互いに分離する可動分離膜1
5が設けられている。また、可動分離膜15とオリフス
プレート19とは互いに密着固定され、ここでもそれぞ
れの液流路内の液体が混ざり合うことはない。
的に同様な構成で、図2に示すように、吐出口11に直
接連通した第1の液流路13内に、第1の共通液室14
3から供給される第1の液体が満たされており、また、
気泡発生領域17を有する第2の液流路14に、発熱体
12によって熱エネルギーを与えられることにより発泡
する発泡用の液体が満たされている。なお、第1の液流
路13と第2の液流路14との間には、第1の液流路1
3と第2の液流路14とを互いに分離する可動分離膜1
5が設けられている。また、可動分離膜15とオリフス
プレート19とは互いに密着固定され、ここでもそれぞ
れの液流路内の液体が混ざり合うことはない。
【0047】図2(a)に示す初期状態においては、図
1(a)と同様に、第1の液流路13内の液体が毛細管
力によって吐出口11近傍まで引き込まれている。な
お、本形態においては、吐出口11が発熱体12の第1
の液流路13への投影領域に対し、下流側に位置してい
る。
1(a)と同様に、第1の液流路13内の液体が毛細管
力によって吐出口11近傍まで引き込まれている。な
お、本形態においては、吐出口11が発熱体12の第1
の液流路13への投影領域に対し、下流側に位置してい
る。
【0048】この状態において、発熱体12(本形態に
おいては、40μm×115μmの形状を有する発熱抵
抗体)に熱エネルギーが与えられると、発熱体12が急
速に加熱され、気泡発生領域17の第2の液体に接触す
る表面は第2の液体を加熱発泡させる(図2(b))。
この加熱発泡により生じる気泡16は、米国特許第4,
723,129号に記載されているような膜沸騰現象に
基づく気泡であり、発熱体表面全域に一斉にきわめて高
い圧力を伴って発生するものである。このときに発生す
る圧力は、圧力波となって第2の液流路14内の第2の
液体を伝搬し、可動分離膜15に作用して、それによ
り、可動分離膜15が変位して、第1の液流路13内の
第2の液体の吐出が開始される。
おいては、40μm×115μmの形状を有する発熱抵
抗体)に熱エネルギーが与えられると、発熱体12が急
速に加熱され、気泡発生領域17の第2の液体に接触す
る表面は第2の液体を加熱発泡させる(図2(b))。
この加熱発泡により生じる気泡16は、米国特許第4,
723,129号に記載されているような膜沸騰現象に
基づく気泡であり、発熱体表面全域に一斉にきわめて高
い圧力を伴って発生するものである。このときに発生す
る圧力は、圧力波となって第2の液流路14内の第2の
液体を伝搬し、可動分離膜15に作用して、それによ
り、可動分離膜15が変位して、第1の液流路13内の
第2の液体の吐出が開始される。
【0049】発熱体12の表面全体に発生した気泡16
が急速に成長していくと、膜状となる(図2(c))。
発生初期のきわめて高い圧力による気泡16の膨張は、
可動分離膜15をさらに変位せしめ、それにより、吐出
口1からの第1の液流路13内の第1の液体の吐出が進
む。このとき、図2(c)に示すように、可動分離膜1
5は、初期の段階から可動領域のうち、上流側部15A
よりも下流側部15Bの変位が相対的に大きく変位して
いる。それにより、第1の液流路13内の第1の液体が
吐出口11へ初期から効率良く移動せしめられる。
が急速に成長していくと、膜状となる(図2(c))。
発生初期のきわめて高い圧力による気泡16の膨張は、
可動分離膜15をさらに変位せしめ、それにより、吐出
口1からの第1の液流路13内の第1の液体の吐出が進
む。このとき、図2(c)に示すように、可動分離膜1
5は、初期の段階から可動領域のうち、上流側部15A
よりも下流側部15Bの変位が相対的に大きく変位して
いる。それにより、第1の液流路13内の第1の液体が
吐出口11へ初期から効率良く移動せしめられる。
【0050】その後、さらに気泡16が成長すると、図
2(c)の状態に対して可動分離膜15の変位及び気泡
の成長が促進されるため、それに伴って可動分離膜15
の変位も大きくなる(図2(d))。特に、可動領域の
下流側部15Bが上流側部15A及び中央部15Cより
もさらに大きく吐出口方向に変位することにより、第1
の液流路13内の第1の液体が吐出口方向に直接的に加
速して移動するとともに、上流側部15Aの変位が全工
程中で少ないため、上流方向への液移動が少なくなる。
2(c)の状態に対して可動分離膜15の変位及び気泡
の成長が促進されるため、それに伴って可動分離膜15
の変位も大きくなる(図2(d))。特に、可動領域の
下流側部15Bが上流側部15A及び中央部15Cより
もさらに大きく吐出口方向に変位することにより、第1
の液流路13内の第1の液体が吐出口方向に直接的に加
速して移動するとともに、上流側部15Aの変位が全工
程中で少ないため、上流方向への液移動が少なくなる。
【0051】したがって、吐出効率、とりわけ吐出速度
を向上させることができるとともに、ノズルの液体のリ
フィル及び吐出液滴の体積の安定化にも有利となる。
を向上させることができるとともに、ノズルの液体のリ
フィル及び吐出液滴の体積の安定化にも有利となる。
【0052】その後、さらに気泡16が成長すると、可
動分離膜15の下流側部15B及び中央部15Cがさら
に吐出口方向に変位、伸長し、上述した効果、すなわ
ち、吐出効率及び吐出速度の向上が図られる(図2
(e))。特に、この場合の可動分離膜15の形状にお
いては、断面形状から示されるものだけではなく、液流
路の幅方向の変位、伸長も大きくなるため、第1の液流
路13内の第1の液体を吐出口方向に移動させる作用領
域が大きくなり、相乗的に吐出効率が向上する。特に、
このときの可動分離膜15の変位形状を人間の鼻の形状
に類似していることから鼻形状と称する。なお、この鼻
形状においては、図2(e)に示すように、初期状態に
おいて上流側に位置していたB点が初期状態において下
流側に位置していたA点よりも下流側に位置するような
「S」字形状や図1(c)のようにこれらのA,B点が
同等の位置にあるような形状を含むものとする。
動分離膜15の下流側部15B及び中央部15Cがさら
に吐出口方向に変位、伸長し、上述した効果、すなわ
ち、吐出効率及び吐出速度の向上が図られる(図2
(e))。特に、この場合の可動分離膜15の形状にお
いては、断面形状から示されるものだけではなく、液流
路の幅方向の変位、伸長も大きくなるため、第1の液流
路13内の第1の液体を吐出口方向に移動させる作用領
域が大きくなり、相乗的に吐出効率が向上する。特に、
このときの可動分離膜15の変位形状を人間の鼻の形状
に類似していることから鼻形状と称する。なお、この鼻
形状においては、図2(e)に示すように、初期状態に
おいて上流側に位置していたB点が初期状態において下
流側に位置していたA点よりも下流側に位置するような
「S」字形状や図1(c)のようにこれらのA,B点が
同等の位置にあるような形状を含むものとする。
【0053】(可動分離膜の変位の形態)図3は、本発
明の液体吐出方法における可動分離膜の変位工程を説明
するための流路方向の断面図である。
明の液体吐出方法における可動分離膜の変位工程を説明
するための流路方向の断面図である。
【0054】なお、本形態においては、特に、可動分離
膜の可動範囲及び変位の変化に着目して説明を行うた
め、気泡や第1の液流路や吐出口の図示は省略するが、
いずれの図も基本的な構成として、第2の液流路24の
うち、発熱体22の投影領域近辺が気泡発生領域27で
あり、第2の液流路24と第1の液流路23とは可動分
離膜25によって、常時、すなわち初期から変位期間に
わたって実質的に分離されている。また、発熱体22の
下流側端部(図中H線)を境に下流側に吐出口、上流側
に第1の液体の供給部が設けられている。なお、本形態
以降における「上流側」、「下流側」は、可動分離膜の
可動範囲の中央部から見て、流路の液体流れ方向に関し
ての意味である。
膜の可動範囲及び変位の変化に着目して説明を行うた
め、気泡や第1の液流路や吐出口の図示は省略するが、
いずれの図も基本的な構成として、第2の液流路24の
うち、発熱体22の投影領域近辺が気泡発生領域27で
あり、第2の液流路24と第1の液流路23とは可動分
離膜25によって、常時、すなわち初期から変位期間に
わたって実質的に分離されている。また、発熱体22の
下流側端部(図中H線)を境に下流側に吐出口、上流側
に第1の液体の供給部が設けられている。なお、本形態
以降における「上流側」、「下流側」は、可動分離膜の
可動範囲の中央部から見て、流路の液体流れ方向に関し
ての意味である。
【0055】図3(a)に示すものにおいては、可動分
離膜25が、初期状態から図中、、の順で変位し
ていき、上流側よりも下流側の方が大きく変位する工程
を初期から有しており、特に、吐出効率を高めるととも
に下流側の変位が第1の液流路23内の第1の液体を吐
出口方向へ押し出すような移動を生じさせる作用がある
ため、吐出速度の向上を図ることができる。なお、図3
(a)では、上記可動範囲は実質一定とした。
離膜25が、初期状態から図中、、の順で変位し
ていき、上流側よりも下流側の方が大きく変位する工程
を初期から有しており、特に、吐出効率を高めるととも
に下流側の変位が第1の液流路23内の第1の液体を吐
出口方向へ押し出すような移動を生じさせる作用がある
ため、吐出速度の向上を図ることができる。なお、図3
(a)では、上記可動範囲は実質一定とした。
【0056】図3(b)に示すものにおいては、可動分
離膜25が、図中、、の順で変位していくに従っ
て、可動分離膜25の可動範囲が吐出口側へ移動または
拡大している。この形態において、上記可動範囲はその
上流側が固定されている。ここで、可動分離膜25の下
流側が上流側よりも大きく変位していくとともに、気泡
の成長自体をも吐出口方向に成長させることができるた
め、吐出効率をより一層高めることができる。
離膜25が、図中、、の順で変位していくに従っ
て、可動分離膜25の可動範囲が吐出口側へ移動または
拡大している。この形態において、上記可動範囲はその
上流側が固定されている。ここで、可動分離膜25の下
流側が上流側よりも大きく変位していくとともに、気泡
の成長自体をも吐出口方向に成長させることができるた
め、吐出効率をより一層高めることができる。
【0057】図3(c)に示すものにおいては、可動分
離膜25が、初期状態から図中に示す状態までは上
流側と下流側とが均等または上流側の方がやや大きく変
位するが、図中からに示すようにさらに気泡が成長
すると、下流側の方が上流側よりも大きく変位する。そ
れにより、可動領域上部の第1の液体をも吐出口方向へ
移動させることができ、吐出効率を向上させることがで
きるとともに、吐出量を増大させることができる。
離膜25が、初期状態から図中に示す状態までは上
流側と下流側とが均等または上流側の方がやや大きく変
位するが、図中からに示すようにさらに気泡が成長
すると、下流側の方が上流側よりも大きく変位する。そ
れにより、可動領域上部の第1の液体をも吐出口方向へ
移動させることができ、吐出効率を向上させることがで
きるとともに、吐出量を増大させることができる。
【0058】さらに、図3(c)中に示す工程におい
ては、可動分離膜25のある点Uが、初期状態において
それによりも下流に位置していた点Dよりも吐出口側に
変位するため、この膨張して吐出口側に突き出した部分
によってより一層吐出効率が向上する。なお、この形状
を、前述したように鼻形状と称する。
ては、可動分離膜25のある点Uが、初期状態において
それによりも下流に位置していた点Dよりも吐出口側に
変位するため、この膨張して吐出口側に突き出した部分
によってより一層吐出効率が向上する。なお、この形状
を、前述したように鼻形状と称する。
【0059】以上説明したような工程を有する液体吐出
方法が本発明に含まれるが、図3に示したものはそれぞ
れ必ずしも独立したものではなく、それぞれの成分をを
有する工程も本発明に含まれるものとする。また、鼻形
状を有する工程も、図3(c)に示したものだけでな
く、図3(a),(b)に示したものにも導入可能であ
る。また、図3において用いた可動分離膜においては、
伸縮性を有するか否かは問わず、予めたるみを持たせた
ものでもよい。また、図面上の可動分離膜の厚さは特に
寸法上の意味はない。
方法が本発明に含まれるが、図3に示したものはそれぞ
れ必ずしも独立したものではなく、それぞれの成分をを
有する工程も本発明に含まれるものとする。また、鼻形
状を有する工程も、図3(c)に示したものだけでな
く、図3(a),(b)に示したものにも導入可能であ
る。また、図3において用いた可動分離膜においては、
伸縮性を有するか否かは問わず、予めたるみを持たせた
ものでもよい。また、図面上の可動分離膜の厚さは特に
寸法上の意味はない。
【0060】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0061】なお、本明細書中の「方向規制手段」は、
可動分離膜自体の構成もしくは特徴によるもの、気泡発
生手段の可動分離膜に対する作用もしくは配置関係、気
泡発生領域周囲の流体抵抗関係、可動分離膜に直接ある
いは間接的に作用する部材、または、可動分離膜の変位
もしくは伸長を規制する部材(手段)のいずれか少なく
とも1つを対象とするもので、本願が規定する「変位」
をもたらすもの全てを含むものである。したがって、本
願発明には、上記方向規制手段の複数(2つ以上)を含
む実施形態は当然含まれる。ただし、以下に記載する実
施例としては、複数の方向規制手段を任意に組み合せた
ものは明記していないが、本発明は、以下の実施例に限
られることはない。
可動分離膜自体の構成もしくは特徴によるもの、気泡発
生手段の可動分離膜に対する作用もしくは配置関係、気
泡発生領域周囲の流体抵抗関係、可動分離膜に直接ある
いは間接的に作用する部材、または、可動分離膜の変位
もしくは伸長を規制する部材(手段)のいずれか少なく
とも1つを対象とするもので、本願が規定する「変位」
をもたらすもの全てを含むものである。したがって、本
願発明には、上記方向規制手段の複数(2つ以上)を含
む実施形態は当然含まれる。ただし、以下に記載する実
施例としては、複数の方向規制手段を任意に組み合せた
ものは明記していないが、本発明は、以下の実施例に限
られることはない。
【0062】(実施例1)図4は、本発明の液体吐出方
法及び液体吐出装置の第1の実施例を示す流路方向の断
面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、(b)
は発泡時(吐出時)の状態を示す図、(c)は消泡時の
状態を示す図である。
法及び液体吐出装置の第1の実施例を示す流路方向の断
面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、(b)
は発泡時(吐出時)の状態を示す図、(c)は消泡時の
状態を示す図である。
【0063】図4(a)に示すように本実施例において
は、液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与え
る発熱体102(本実施例においては、40μm×10
5μmの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板110上
に、発泡液用の第2の液流路104が設けられ、その上
に吐出口101に直接連通した吐出液用の第1の液流路
103が設けられている。また、第1の液流路103と
第2の液流路104との間に、弾性を有する薄膜で形成
された可動分離膜105が設けられており、可動分離膜
105によって第1の液流路103内の吐出液と第2の
液流路104内の発泡液とが区分されている。なお、可
動分離膜105においては、発熱体102に対向して配
され、発熱体102における発熱によって気泡が発生す
る気泡発生領域107の少なくとも一部に対面してい
る。さらに、可動分離膜105の第1の液流路103側
には、気泡発生領域107上に自由端131a、自由端
131aよりも上流側に支点131bをそれぞれ有し、
可動分離膜105に隣接して配された方向規制手段とし
ての可動部材131が設けられている。
は、液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与え
る発熱体102(本実施例においては、40μm×10
5μmの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板110上
に、発泡液用の第2の液流路104が設けられ、その上
に吐出口101に直接連通した吐出液用の第1の液流路
103が設けられている。また、第1の液流路103と
第2の液流路104との間に、弾性を有する薄膜で形成
された可動分離膜105が設けられており、可動分離膜
105によって第1の液流路103内の吐出液と第2の
液流路104内の発泡液とが区分されている。なお、可
動分離膜105においては、発熱体102に対向して配
され、発熱体102における発熱によって気泡が発生す
る気泡発生領域107の少なくとも一部に対面してい
る。さらに、可動分離膜105の第1の液流路103側
には、気泡発生領域107上に自由端131a、自由端
131aよりも上流側に支点131bをそれぞれ有し、
可動分離膜105に隣接して配された方向規制手段とし
ての可動部材131が設けられている。
【0064】なお、可動部材131の自由端131aに
おいては、気泡発生領域107に面する部分に設けられ
ていなくても、支点131bに対して下流側に設けら
れ、可動分離膜105の伸長を吐出口101方向に導く
ものであればよいが、さらに好ましくは発熱体102の
少なくとも一部に可動分離膜105を介して対面させる
ことで、可動分離膜105の変位を効率的に制御するこ
とができる。特に、発熱体102または気泡発生領域1
07の面積中心よりも下流側に可動部材131をその自
由端131aが位置するように可動分離膜105と対面
させる位置にすることで、可動部材131は発熱体10
2に対し垂直方向に膨張しようとする成分をより吐出口
101方向に集中させることが可能となるため、吐出効
率が飛躍的に向上する。また、自由端131aが気泡発
生領域107よりも下流側に設けられている場合におい
ても、自由端131aがより大きく変位して可動分離膜
105を吐出口101方向においてより大きく変位させ
ることで、吐出効率が向上する。
おいては、気泡発生領域107に面する部分に設けられ
ていなくても、支点131bに対して下流側に設けら
れ、可動分離膜105の伸長を吐出口101方向に導く
ものであればよいが、さらに好ましくは発熱体102の
少なくとも一部に可動分離膜105を介して対面させる
ことで、可動分離膜105の変位を効率的に制御するこ
とができる。特に、発熱体102または気泡発生領域1
07の面積中心よりも下流側に可動部材131をその自
由端131aが位置するように可動分離膜105と対面
させる位置にすることで、可動部材131は発熱体10
2に対し垂直方向に膨張しようとする成分をより吐出口
101方向に集中させることが可能となるため、吐出効
率が飛躍的に向上する。また、自由端131aが気泡発
生領域107よりも下流側に設けられている場合におい
ても、自由端131aがより大きく変位して可動分離膜
105を吐出口101方向においてより大きく変位させ
ることで、吐出効率が向上する。
【0065】いま、発熱体102において熱が発せられ
ると、発熱体102上の気泡発生領域107に気泡10
6が発生し、それにより、可動分離膜105が第1の液
流路103側に変位するが、ここで、可動分離膜105
においては、可動部材131によってその変位が規制さ
れる。可動部材131においては、気泡発生領域107
上に自由端131a、その上流に支点131bがそれぞ
れ設けられているため、可動分離膜105は、上流側よ
りも下流側の方が大きく変位するようになる(図4
(b))。
ると、発熱体102上の気泡発生領域107に気泡10
6が発生し、それにより、可動分離膜105が第1の液
流路103側に変位するが、ここで、可動分離膜105
においては、可動部材131によってその変位が規制さ
れる。可動部材131においては、気泡発生領域107
上に自由端131a、その上流に支点131bがそれぞ
れ設けられているため、可動分離膜105は、上流側よ
りも下流側の方が大きく変位するようになる(図4
(b))。
【0066】つまり、可動分離膜105が変位する方向
を規制する方向規制手段によって所望の変形や変位を安
定的に得ることができる。
を規制する方向規制手段によって所望の変形や変位を安
定的に得ることができる。
【0067】このように、気泡106の成長にともなっ
て、可動分離膜105の下流側の部分が大きく変位し、
それにより、気泡106の成長が主に吐出口101側に
伝達され、第1の液流路103内の吐出液が吐出口10
1から効率良く吐出される。
て、可動分離膜105の下流側の部分が大きく変位し、
それにより、気泡106の成長が主に吐出口101側に
伝達され、第1の液流路103内の吐出液が吐出口10
1から効率良く吐出される。
【0068】その後、気泡106が収縮すると可動分離
膜105が変位前の位置に戻るが、その際、消泡の圧力
によって可動分離膜105が変位前の位置よりも第2の
液流路104側に変位してしまう。しかしながら、本実
施例においては、可動分離膜105が可動部材131と
一体化されているため、可動分離膜105の第2の液流
路104側への変位が抑制される(図4(c))。
膜105が変位前の位置に戻るが、その際、消泡の圧力
によって可動分離膜105が変位前の位置よりも第2の
液流路104側に変位してしまう。しかしながら、本実
施例においては、可動分離膜105が可動部材131と
一体化されているため、可動分離膜105の第2の液流
路104側への変位が抑制される(図4(c))。
【0069】そのため、第1の液流路103側の圧力の
低下が抑えられ、それにより、メニスカスの後退が抑制
され、リフィル特性が向上する。
低下が抑えられ、それにより、メニスカスの後退が抑制
され、リフィル特性が向上する。
【0070】また、可動部材131により、上流側への
液の移動が抑制され、リフィル特性の向上やクロストー
クの低減等の効果が得られる。
液の移動が抑制され、リフィル特性の向上やクロストー
クの低減等の効果が得られる。
【0071】以上述べたように、本実施例の構成によれ
ば、吐出液と発泡液とを別液体とし、吐出液を吐出させ
ることができる。このため、従来、熱を加えても発泡が
十分に行われにくく吐出力が不十分であったポリエチレ
ングリコール等の高粘度の液体であっても、この液体を
第1の液流路103に供給し、発泡液に発泡が良好に行
われる液体(エタノール:水=4:6の混合液1〜2c
p程度等)を第2の液流路104に供給することで良好
に吐出させることができる。
ば、吐出液と発泡液とを別液体とし、吐出液を吐出させ
ることができる。このため、従来、熱を加えても発泡が
十分に行われにくく吐出力が不十分であったポリエチレ
ングリコール等の高粘度の液体であっても、この液体を
第1の液流路103に供給し、発泡液に発泡が良好に行
われる液体(エタノール:水=4:6の混合液1〜2c
p程度等)を第2の液流路104に供給することで良好
に吐出させることができる。
【0072】また、発泡液として、熱を受けても発熱体
の表面にコゲ等の堆積物を生じさせない液体を選択する
ことにより、発泡を安定化させ、良好な吐出を行うこと
ができる。
の表面にコゲ等の堆積物を生じさせない液体を選択する
ことにより、発泡を安定化させ、良好な吐出を行うこと
ができる。
【0073】さらに、本発明の液体吐出装置の構造にお
いては上述した実施例において説明したような効果をも
生じるため、さらに高吐出効率、高吐出力で高粘性液体
等の液体を吐出することができる。
いては上述した実施例において説明したような効果をも
生じるため、さらに高吐出効率、高吐出力で高粘性液体
等の液体を吐出することができる。
【0074】また、加熱に弱い液体を用いた場合におい
ても、この液体を第1の液流路103に吐出液として供
給し、第2の液流路104に熱的に変質しにくく良好に
発泡を生じさせる液体を供給すれば、加熱に弱い液体に
熱的な害を与えることなく、しかも上述したように高吐
出効率、高吐出力で吐出させることができる。
ても、この液体を第1の液流路103に吐出液として供
給し、第2の液流路104に熱的に変質しにくく良好に
発泡を生じさせる液体を供給すれば、加熱に弱い液体に
熱的な害を与えることなく、しかも上述したように高吐
出効率、高吐出力で吐出させることができる。
【0075】以下に、液体に熱を与えるための発熱体1
02が設けられた素子基板110の構成について説明す
る。
02が設けられた素子基板110の構成について説明す
る。
【0076】図5は、本発明の液体吐出装置の一構成例
を示す縦断面図であり、(a)は後述する保護膜がある
装置を示す図、(b)は保護膜がない装置を示す図であ
る。
を示す縦断面図であり、(a)は後述する保護膜がある
装置を示す図、(b)は保護膜がない装置を示す図であ
る。
【0077】図5に示すように、素子基板110上に、
第2の液流路104と、分離壁となる可動分離膜105
と、可動部材131と、第1の液流路103と、第1の
液流路103を構成する溝が設けられている溝付部材1
32とが設けられている。
第2の液流路104と、分離壁となる可動分離膜105
と、可動部材131と、第1の液流路103と、第1の
液流路103を構成する溝が設けられている溝付部材1
32とが設けられている。
【0078】素子基板110には、シリコン等の基体1
10f上に、絶縁および蓄熱を目的としたシリコン酸化
膜またはチッ化シリコン膜110eが成膜されており、
その上に0.01〜0.2μm厚の発熱体を構成するハ
フニュウムボライド(HfB 2 )、チッ化タンタル(T
aN)、タンタルアルミ(TaAl)等の電気抵抗層1
10dと、0.2〜1.0μm厚のアルミニウム等の配
線電極110cとがパターニングされている。この2つ
の配線電極110cから電気抵抗層110dに電圧を印
加し、電気抵抗層110dに電流を流して発熱させる。
配線電極110c間の電気抵抗層110d上には、酸化
シリコンやチッ化シリコン等の保護層110bが0.1
〜0.2μm厚で形成され、さらにその上に、0.1〜
0.6μm厚のタンタル等の耐キャビテーション層11
0aが成膜されており、インク等各種の液体から電気抵
抗層110dを保護している。
10f上に、絶縁および蓄熱を目的としたシリコン酸化
膜またはチッ化シリコン膜110eが成膜されており、
その上に0.01〜0.2μm厚の発熱体を構成するハ
フニュウムボライド(HfB 2 )、チッ化タンタル(T
aN)、タンタルアルミ(TaAl)等の電気抵抗層1
10dと、0.2〜1.0μm厚のアルミニウム等の配
線電極110cとがパターニングされている。この2つ
の配線電極110cから電気抵抗層110dに電圧を印
加し、電気抵抗層110dに電流を流して発熱させる。
配線電極110c間の電気抵抗層110d上には、酸化
シリコンやチッ化シリコン等の保護層110bが0.1
〜0.2μm厚で形成され、さらにその上に、0.1〜
0.6μm厚のタンタル等の耐キャビテーション層11
0aが成膜されており、インク等各種の液体から電気抵
抗層110dを保護している。
【0079】特に、気泡の発生、消泡の際に発生する圧
力や衝撃波は非常に強く、堅くてもろい酸化膜の耐久性
を著しく低下させるため、金属材料のタンタル(Ta)
等が耐キャビテーション層110aとして用いられる。
力や衝撃波は非常に強く、堅くてもろい酸化膜の耐久性
を著しく低下させるため、金属材料のタンタル(Ta)
等が耐キャビテーション層110aとして用いられる。
【0080】また、液体、液流路構成、抵抗材料の組み
合わせにより上述の保護層を必要としない構成でもよ
く、その例を図5(b)に示す。
合わせにより上述の保護層を必要としない構成でもよ
く、その例を図5(b)に示す。
【0081】このような保護層を必要としない抵抗層の
材料としては、イリジュウム=タンタル=アルミ合金等
が挙げられる。特に、本発明において、発泡のための液
体を吐出液と分離して発泡に適したものにできるため、
このように保護層がない場合に有利である。
材料としては、イリジュウム=タンタル=アルミ合金等
が挙げられる。特に、本発明において、発泡のための液
体を吐出液と分離して発泡に適したものにできるため、
このように保護層がない場合に有利である。
【0082】このように、上述した実施例における発熱
体102の構成としては、配線電極110c間の電気抵
抗層110d(発熱部)だけででもよく、また電気抵抗
層110dを保護する保護層を含むものでもよい。
体102の構成としては、配線電極110c間の電気抵
抗層110d(発熱部)だけででもよく、また電気抵抗
層110dを保護する保護層を含むものでもよい。
【0083】本実施例においては、発熱体102とし
て、電気信号に応じて発熱する抵抗層で構成された発熱
部を有するものを用いたが、本発明は、これに限られる
ことなく、吐出液を吐出させるのに十分な気泡を発泡液
に生じさせるものであればよい。例えば、発熱部として
レーザ等の光を受けることで発熱するような光熱変換体
や高周波を受けることで発熱するような発熱部を有する
発熱体でもよい。
て、電気信号に応じて発熱する抵抗層で構成された発熱
部を有するものを用いたが、本発明は、これに限られる
ことなく、吐出液を吐出させるのに十分な気泡を発泡液
に生じさせるものであればよい。例えば、発熱部として
レーザ等の光を受けることで発熱するような光熱変換体
や高周波を受けることで発熱するような発熱部を有する
発熱体でもよい。
【0084】なお、前述の素子基板110には、発熱部
を構成する電気抵抗層110dとこの電気抵抗層110
dに電気信号を供給するための配線電極110cとで構
成される電気熱変換体の他に、この電気熱変換素子を選
択的に駆動するためのトランジスタ、ダイオード、ラッ
チ、シフトレジスタ等の機能素子が一体的に半導体製造
工程によって作り込まれていてもよい。
を構成する電気抵抗層110dとこの電気抵抗層110
dに電気信号を供給するための配線電極110cとで構
成される電気熱変換体の他に、この電気熱変換素子を選
択的に駆動するためのトランジスタ、ダイオード、ラッ
チ、シフトレジスタ等の機能素子が一体的に半導体製造
工程によって作り込まれていてもよい。
【0085】また、上述したような素子基板110に設
けられている電気熱変換体の発熱部を駆動し、液体を吐
出するためには、電気抵抗層110dに配線電極110
cを介して矩形パルスを印加し、配線電極110c間の
電気抵抗層110dを急峻に発熱させればよい。
けられている電気熱変換体の発熱部を駆動し、液体を吐
出するためには、電気抵抗層110dに配線電極110
cを介して矩形パルスを印加し、配線電極110c間の
電気抵抗層110dを急峻に発熱させればよい。
【0086】図6は、図5に示した電気抵抗層110d
に印加する電圧波形を示す図である。
に印加する電圧波形を示す図である。
【0087】上述した実施例における液体吐出装置にお
いては、それぞれ電圧24V、パルス幅7μsec、電
流150mA、電気信号を6kHzで加えることで発熱
体を駆動させ、前述のような動作によって、吐出口から
液体であるインクを吐出させた。しかしながら、本発明
における駆動信号の条件はこれに限られることなく、発
泡液を適正に発泡させることができる駆動信号であれば
よい。
いては、それぞれ電圧24V、パルス幅7μsec、電
流150mA、電気信号を6kHzで加えることで発熱
体を駆動させ、前述のような動作によって、吐出口から
液体であるインクを吐出させた。しかしながら、本発明
における駆動信号の条件はこれに限られることなく、発
泡液を適正に発泡させることができる駆動信号であれば
よい。
【0088】以下に、部品点数の削減を図りながらも、
2つの共通液室を有し、各共通液室に異なる液体を良好
に分離して導入することができ、コストダウンを可能と
する液体吐出装置の構造例について説明する。
2つの共通液室を有し、各共通液室に異なる液体を良好
に分離して導入することができ、コストダウンを可能と
する液体吐出装置の構造例について説明する。
【0089】以上、図5,6の説明は実施例1の形態で
説明したが、基板の構成としては、以下の実施例や他の
形態等の本発明に適用可能である。
説明したが、基板の構成としては、以下の実施例や他の
形態等の本発明に適用可能である。
【0090】図7は、本発明の液体吐出装置の一構成例
を示す模式図であり、図4及び図5において示した例と
同じ構成要素については同じ符号を用いており、詳しい
説明はここでは省略する。
を示す模式図であり、図4及び図5において示した例と
同じ構成要素については同じ符号を用いており、詳しい
説明はここでは省略する。
【0091】図7に示す液体吐出装置における溝付部材
132は、吐出口101を有するオリフィスプレート1
35と、複数の第1の液流路103を構成する複数の溝
と、複数の第1の液流路103に共通して連通し、第1
の液流路103に液体(吐出液)を供給するための第1
の共通液室143を構成する凹部とから概略構成されて
いる。
132は、吐出口101を有するオリフィスプレート1
35と、複数の第1の液流路103を構成する複数の溝
と、複数の第1の液流路103に共通して連通し、第1
の液流路103に液体(吐出液)を供給するための第1
の共通液室143を構成する凹部とから概略構成されて
いる。
【0092】この溝付部材132の下側部分に可動部材
131と少なくとも一部において接着された可動分離膜
105を接合することにより、複数の第1の液流路10
3が形成される。溝付部材132には、その上部から第
1の共通液室143内に到達する第1の液体供給路13
3が設けられており、また、その上部から可動部材13
1及び可動分離膜105を突き抜けて第2の共通液室1
44内に到達する第2の液体供給路134が設けられて
いる。
131と少なくとも一部において接着された可動分離膜
105を接合することにより、複数の第1の液流路10
3が形成される。溝付部材132には、その上部から第
1の共通液室143内に到達する第1の液体供給路13
3が設けられており、また、その上部から可動部材13
1及び可動分離膜105を突き抜けて第2の共通液室1
44内に到達する第2の液体供給路134が設けられて
いる。
【0093】第1の液体(吐出液)は、図7中矢印Cで
示すように、第1の液体供給路133及び第1の共通液
室143を経て第1の液流路103に供給され、第2の
液体(発泡液)は、図7中矢印Dで示すように、第2の
液体供給路134及び第2の共通液室144を経て第2
の液流路104に供給されるようになっている。
示すように、第1の液体供給路133及び第1の共通液
室143を経て第1の液流路103に供給され、第2の
液体(発泡液)は、図7中矢印Dで示すように、第2の
液体供給路134及び第2の共通液室144を経て第2
の液流路104に供給されるようになっている。
【0094】なお、本実施例においては、第2の液体供
給路134が第1の液体供給路133と平行して配され
ているが、本発明は、これに限られることはなく、第1
の共通液室143の外側に設けられた可動分離膜105
を貫通して、第2の共通液室144に連通するように形
成されればどのように配されてもよい。
給路134が第1の液体供給路133と平行して配され
ているが、本発明は、これに限られることはなく、第1
の共通液室143の外側に設けられた可動分離膜105
を貫通して、第2の共通液室144に連通するように形
成されればどのように配されてもよい。
【0095】また、第2の液体供給路134の太さ(直
径)に関しては、第2の液体の供給量を考慮して決めら
れ、第2の液体供給路134の形状においては、丸形状
である必要はなく矩形状等でもよい。
径)に関しては、第2の液体の供給量を考慮して決めら
れ、第2の液体供給路134の形状においては、丸形状
である必要はなく矩形状等でもよい。
【0096】また、第2の共通液室144においては、
溝付部材132を可動分離膜105で仕切ることによっ
て形成することができる。形成の方法としては、基板1
10上にドライフィルムで共有液室枠と第2の液路壁を
形成し、可動分離膜105を固定した溝付部材132と
可動分離膜105との結合体と基板110とを貼り合わ
せることにより第2の共通液室144や第2の液流路1
04を形成してもよい。
溝付部材132を可動分離膜105で仕切ることによっ
て形成することができる。形成の方法としては、基板1
10上にドライフィルムで共有液室枠と第2の液路壁を
形成し、可動分離膜105を固定した溝付部材132と
可動分離膜105との結合体と基板110とを貼り合わ
せることにより第2の共通液室144や第2の液流路1
04を形成してもよい。
【0097】図8は、本発明の液体吐出装置の一構成例
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【0098】本実施例においては、アルミニウム等の金
属で形成された支持体136上に、前述のように、発泡
液に対して膜沸騰による気泡を発生させるための熱を発
生する発熱体102としての電気熱変換素子が複数設け
られた素子基板110が設けられている。
属で形成された支持体136上に、前述のように、発泡
液に対して膜沸騰による気泡を発生させるための熱を発
生する発熱体102としての電気熱変換素子が複数設け
られた素子基板110が設けられている。
【0099】素子基板110上には、DFドライフィル
ムにより形成された第2の液流路104を構成する複数
の溝と、複数の第2の液流路104に連通し、それぞれ
の第2の液流路104に発泡液を供給するための第2の
共通液室(共通発泡液室)144を構成する凹部と、前
述した可動部材131が接着された可動分離膜105と
が設けられている。
ムにより形成された第2の液流路104を構成する複数
の溝と、複数の第2の液流路104に連通し、それぞれ
の第2の液流路104に発泡液を供給するための第2の
共通液室(共通発泡液室)144を構成する凹部と、前
述した可動部材131が接着された可動分離膜105と
が設けられている。
【0100】溝付部材132においては、可動分離膜1
05と接合されることで第1の液流路(吐出液流路)1
03を構成する溝と、この吐出液流路に連通し、それぞ
れの第1の液流路103に吐出液を供給するための第1
の共通液室(共通吐出液室)143を構成するための凹
部と、第1の共通液室143に吐出液を供給するための
第1の液体供給路(吐出液供給路)133と、第2の共
通液室144に発泡液を供給するための第2の液体供給
路(発泡液供給路)134とを有している。第2の液体
供給路134は、第1の共通液室133の外側に設けら
れた可動部材131及び可動分離膜105を貫通して第
2の共通液室144に連通する連通路に繁がっており、
この連通路によって吐出液と混合することなく発泡液を
第2の共通液室144に供給することができる。
05と接合されることで第1の液流路(吐出液流路)1
03を構成する溝と、この吐出液流路に連通し、それぞ
れの第1の液流路103に吐出液を供給するための第1
の共通液室(共通吐出液室)143を構成するための凹
部と、第1の共通液室143に吐出液を供給するための
第1の液体供給路(吐出液供給路)133と、第2の共
通液室144に発泡液を供給するための第2の液体供給
路(発泡液供給路)134とを有している。第2の液体
供給路134は、第1の共通液室133の外側に設けら
れた可動部材131及び可動分離膜105を貫通して第
2の共通液室144に連通する連通路に繁がっており、
この連通路によって吐出液と混合することなく発泡液を
第2の共通液室144に供給することができる。
【0101】なお、素子基板110、可動部材131、
可動分離膜105及び溝付部材132の配置関係は、素
子基板110の発熱体102に対応して可動部材131
が配置されており、この可動部材131に対応して第1
の液流路103が設けられている。また、本実施例にお
いては、第2の液体供給路134を1つの溝付部材13
2に設けた例について示したが、液体の供給量に応じて
複数個設けてもよい。さらに、第1の液体供給路133
と第2の液体供給路134の流路断面積は供給量に比例
して決めればよい。このような流路断面積の最適化によ
り、溝付部材132等を構成する部品のより一層の小型
化を図ることも可能である。
可動分離膜105及び溝付部材132の配置関係は、素
子基板110の発熱体102に対応して可動部材131
が配置されており、この可動部材131に対応して第1
の液流路103が設けられている。また、本実施例にお
いては、第2の液体供給路134を1つの溝付部材13
2に設けた例について示したが、液体の供給量に応じて
複数個設けてもよい。さらに、第1の液体供給路133
と第2の液体供給路134の流路断面積は供給量に比例
して決めればよい。このような流路断面積の最適化によ
り、溝付部材132等を構成する部品のより一層の小型
化を図ることも可能である。
【0102】以上説明したように本実施例によれば、第
2の液流路104に第2の液体を供給する第2の液体供
給路134と、第1の液流路103に第1の液体を供給
する第1の液体供給路133とが同一の溝付部材132
としての溝付天板からなることにより部品点数が削減で
き、工程の短縮化とコストダウンが可能となる。
2の液流路104に第2の液体を供給する第2の液体供
給路134と、第1の液流路103に第1の液体を供給
する第1の液体供給路133とが同一の溝付部材132
としての溝付天板からなることにより部品点数が削減で
き、工程の短縮化とコストダウンが可能となる。
【0103】また、第2の液流路104に連通した第2
の共通液室144への第2の液体の供給においては、第
1の液体と第2の液体とを分離する可動分離膜105を
突き抜ける方向で第2の液流路104によって行われる
構造であるため、可動分離膜105と溝付部材132と
発熱体102が形成された基板110との貼り合わせ工
程が1度で済み、作りやすさが向上するとともに、貼り
合わせ精度が向上し、良好に吐出させることができる。
の共通液室144への第2の液体の供給においては、第
1の液体と第2の液体とを分離する可動分離膜105を
突き抜ける方向で第2の液流路104によって行われる
構造であるため、可動分離膜105と溝付部材132と
発熱体102が形成された基板110との貼り合わせ工
程が1度で済み、作りやすさが向上するとともに、貼り
合わせ精度が向上し、良好に吐出させることができる。
【0104】また、第2の液体は、可動分離膜105を
突き抜けて第2の共通液室144へ供給されるため、第
2の液流路104への第2の液体の供給が確実となり、
供給量が十分確保できるため、安定した吐出が可能とな
る。
突き抜けて第2の共通液室144へ供給されるため、第
2の液流路104への第2の液体の供給が確実となり、
供給量が十分確保できるため、安定した吐出が可能とな
る。
【0105】上述したように本発明においては、可動部
材131が接着された可動分離膜105を有する構成に
よって、従来の液体吐出装置よりも高い吐出力や吐出効
率でしかも高速に液体を吐出させることができる。発泡
液として前述のような性質の液体を用いればよく、具体
的には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、
イソプロパノール、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−
オクタン、トルエン、キシレン、二塩化メチレン、トリ
クレン、フレオンTF、フレオンBF、エチルエーテ
ル、ジオキサン、シクロヘキサン、酢酸メチル、酢酸エ
チル、アセトン、メチルエチルケトン、水等およびこれ
らの混合物が挙げられる。
材131が接着された可動分離膜105を有する構成に
よって、従来の液体吐出装置よりも高い吐出力や吐出効
率でしかも高速に液体を吐出させることができる。発泡
液として前述のような性質の液体を用いればよく、具体
的には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、
イソプロパノール、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−
オクタン、トルエン、キシレン、二塩化メチレン、トリ
クレン、フレオンTF、フレオンBF、エチルエーテ
ル、ジオキサン、シクロヘキサン、酢酸メチル、酢酸エ
チル、アセトン、メチルエチルケトン、水等およびこれ
らの混合物が挙げられる。
【0106】吐出液としては、発泡性の有無、熱的性質
に関係なく様々な液体を用いることができる。また、従
来、吐出が困難であった発泡性が低い液体、熱によって
変質、劣化しやすい液体や高粘度液体等であっても利用
することができる。
に関係なく様々な液体を用いることができる。また、従
来、吐出が困難であった発泡性が低い液体、熱によって
変質、劣化しやすい液体や高粘度液体等であっても利用
することができる。
【0107】ただし、吐出液の性質として吐出液自身、
または発泡液との反応によって、吐出や発泡また可動分
離膜や可動部材の動作等を妨げるような液体でないこと
が望まれる。
または発泡液との反応によって、吐出や発泡また可動分
離膜や可動部材の動作等を妨げるような液体でないこと
が望まれる。
【0108】記録用の吐出液体としては、高粘度インク
等をも利用することができる。
等をも利用することができる。
【0109】その他の吐出液体としては、熱に弱い医薬
品や香水等の液体を利用することもできる。
品や香水等の液体を利用することもできる。
【0110】発泡液と吐出液に以下で示すような組成の
液体を組み合わせて吐出させて記録を行った。その結
果、従来の液体吐出装置では吐出が困難であった十数c
p粘度の液体はもちろん150cpという非常に高い粘
度の液体で良好に吐出することができ、高画質な記録物
を得ることができた。 発泡液 1 エタノール 40 wt% 水 60 wt% 発泡液 2 水 100 wt% 発泡液 3 イソプロピルアルコール 10 wt% 水 90 wt% 吐出液 1 カーボンブラック 5 wt% (顔料インク約15cp) ステレン−アクリル酸−アクリル酸エチル共重合体 分離材(酸化 140、重量平均分子量 8000 ) 1 wt% モノエタノールアミン 0.25 wt% グリセリン 6.9 wt% チオジグソコール 5 wt% エタノール 3 wt% 水 16.75 wt% 吐出液 2(55cp) ポリエチレングリコール 200 100wt% 吐出液 3(150cp) ポリエチレングリコール 600 100wt% ところで、前述したような従来吐出されにくいとされて
いた液体の場合には、吐出速度が低いために、吐出方向
性のバラツキが助長され記録紙上のドットの着弾精度が
悪く、また吐出不安定による吐出量のバラツキが生じこ
れらのことで、高品位画像が得にくかった。しかし、上
述した実施例における構成においては、気泡の発生を発
泡液を用いることで充分に、しかも安定して行うことが
できる。このことで、液滴の着弾精度向上とインク吐出
量の安定化を図ることができ、記録画像品位を著しく向
上することができた。
液体を組み合わせて吐出させて記録を行った。その結
果、従来の液体吐出装置では吐出が困難であった十数c
p粘度の液体はもちろん150cpという非常に高い粘
度の液体で良好に吐出することができ、高画質な記録物
を得ることができた。 発泡液 1 エタノール 40 wt% 水 60 wt% 発泡液 2 水 100 wt% 発泡液 3 イソプロピルアルコール 10 wt% 水 90 wt% 吐出液 1 カーボンブラック 5 wt% (顔料インク約15cp) ステレン−アクリル酸−アクリル酸エチル共重合体 分離材(酸化 140、重量平均分子量 8000 ) 1 wt% モノエタノールアミン 0.25 wt% グリセリン 6.9 wt% チオジグソコール 5 wt% エタノール 3 wt% 水 16.75 wt% 吐出液 2(55cp) ポリエチレングリコール 200 100wt% 吐出液 3(150cp) ポリエチレングリコール 600 100wt% ところで、前述したような従来吐出されにくいとされて
いた液体の場合には、吐出速度が低いために、吐出方向
性のバラツキが助長され記録紙上のドットの着弾精度が
悪く、また吐出不安定による吐出量のバラツキが生じこ
れらのことで、高品位画像が得にくかった。しかし、上
述した実施例における構成においては、気泡の発生を発
泡液を用いることで充分に、しかも安定して行うことが
できる。このことで、液滴の着弾精度向上とインク吐出
量の安定化を図ることができ、記録画像品位を著しく向
上することができた。
【0111】次に、本発明の液体吐出装置の製造工程に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0112】大まかには、素子基板上に第2の液流路の
壁を形成し、その上に可動分離膜を取り付け、さらにそ
の上に第1の液流路を構成する溝等が設けられた溝付部
材を取り付ける。もしくは、第2の液流路の壁を形成し
た後、この壁の上に可動部材が接着された可動分離膜が
取り付けられた溝付部材を接合することで装置の製造を
行った。
壁を形成し、その上に可動分離膜を取り付け、さらにそ
の上に第1の液流路を構成する溝等が設けられた溝付部
材を取り付ける。もしくは、第2の液流路の壁を形成し
た後、この壁の上に可動部材が接着された可動分離膜が
取り付けられた溝付部材を接合することで装置の製造を
行った。
【0113】さらに、第2の液流路の作製方法について
詳しく説明する。
詳しく説明する。
【0114】まず、素子基板(シリコンウエハ)上に、
半導体と同様の製造装置を用いてハフニュウムボライド
やチッ化タンタル等からなる発熱体を有する電気熱変換
用素子を形成し、その後、次工程における感光性樹脂と
の密着性の向上を目的として素子基板の表面に洗浄を施
した。さらに、密着性を向上させるには、素子基板表面
に紫外線−オゾン等による表面改質を行った後、例えば
シランカップリング剤(日本ユニカ製:A189)をエ
チルアルコールで1重量%に希釈した液を上記改質表面
上にスピンコートすればよい。
半導体と同様の製造装置を用いてハフニュウムボライド
やチッ化タンタル等からなる発熱体を有する電気熱変換
用素子を形成し、その後、次工程における感光性樹脂と
の密着性の向上を目的として素子基板の表面に洗浄を施
した。さらに、密着性を向上させるには、素子基板表面
に紫外線−オゾン等による表面改質を行った後、例えば
シランカップリング剤(日本ユニカ製:A189)をエ
チルアルコールで1重量%に希釈した液を上記改質表面
上にスピンコートすればよい。
【0115】次に、表面洗浄を行い、密着性を向上させ
た基板上に、紫外線感光性樹脂フィルム(東京応化製:
ドライフィルム オーディルSY−318)DFをラミ
ネートした。
た基板上に、紫外線感光性樹脂フィルム(東京応化製:
ドライフィルム オーディルSY−318)DFをラミ
ネートした。
【0116】次に、ドライフィルムDF上にフォトマス
クPMを配し、このフォトマスクPMを介してドライフ
ィルムDFのうち、第2の流路壁として残す部分に紫外
線を照射した。この露光工程は、キヤノン(株)製:M
PA−600を用いて行い、約600mJ/cm2 の露
光量で行った。
クPMを配し、このフォトマスクPMを介してドライフ
ィルムDFのうち、第2の流路壁として残す部分に紫外
線を照射した。この露光工程は、キヤノン(株)製:M
PA−600を用いて行い、約600mJ/cm2 の露
光量で行った。
【0117】次に、ドライフィルムDFを、キシレンと
ブチルセルソルビアセテートとの混合液からなる現像液
(東京応化製:BMRC−3)で現像し、未露光部分を
溶解させ、露光して硬化した部分を第2の液流路の壁部
分として形成した。さらに、素子基板表面に残った残渣
を酸素プラズマアッシング装置(アルカンテック社製:
MAS−800)で約90秒間処理して取り除き、引き
続き、150℃で2時間、さらに紫外線照射100mJ
/cm2 を行って露光部分を完全に硬化させた。
ブチルセルソルビアセテートとの混合液からなる現像液
(東京応化製:BMRC−3)で現像し、未露光部分を
溶解させ、露光して硬化した部分を第2の液流路の壁部
分として形成した。さらに、素子基板表面に残った残渣
を酸素プラズマアッシング装置(アルカンテック社製:
MAS−800)で約90秒間処理して取り除き、引き
続き、150℃で2時間、さらに紫外線照射100mJ
/cm2 を行って露光部分を完全に硬化させた。
【0118】以上の方法により、上記シリコン基板から
分割、作製される複数のヒータボード(素子基板)に対
し、一様に第2の液流路を精度よく形成することができ
る。すなわち、シリコン基板を、厚さ0.05mmのダ
イヤモンドブレードを取り付けたダイシングマシン(東
京精密製:AWD−4000)で各々のヒータボード1
に切断、分離した。分離されたヒータボードを接着剤
(東レ製:SE4400)でアルミベースプレート上に
固定した。
分割、作製される複数のヒータボード(素子基板)に対
し、一様に第2の液流路を精度よく形成することができ
る。すなわち、シリコン基板を、厚さ0.05mmのダ
イヤモンドブレードを取り付けたダイシングマシン(東
京精密製:AWD−4000)で各々のヒータボード1
に切断、分離した。分離されたヒータボードを接着剤
(東レ製:SE4400)でアルミベースプレート上に
固定した。
【0119】次いで、予めアルミベースプレート上に接
合しておいたプリント基板と、ヒータボードとを直径
0.05mmのアルミワイヤで接続した。
合しておいたプリント基板と、ヒータボードとを直径
0.05mmのアルミワイヤで接続した。
【0120】次に、このようにして得られたヒータボー
ドに、上述の方法で溝付部材と可動分離膜との接合体を
位置決め接合した。すなわち、可動分離膜を有する溝付
部材とヒータボードとを位置決めし、押さえバネにより
係合、固定した後、インク・発泡液用供給部材をアルミ
ベースプレート上に接合固定し、アルミワイヤ間、溝付
部材とヒータボードとインク・発泡液用供給部材との隙
間をシリコーンシーラント(東芝シリコーン製:TSE
399)で封止して完成させた。
ドに、上述の方法で溝付部材と可動分離膜との接合体を
位置決め接合した。すなわち、可動分離膜を有する溝付
部材とヒータボードとを位置決めし、押さえバネにより
係合、固定した後、インク・発泡液用供給部材をアルミ
ベースプレート上に接合固定し、アルミワイヤ間、溝付
部材とヒータボードとインク・発泡液用供給部材との隙
間をシリコーンシーラント(東芝シリコーン製:TSE
399)で封止して完成させた。
【0121】以上の製法で、第2の液流路を形成するこ
とにより、各ヒータボードのヒータに対して位置ズレの
ない精度の良い流路を得ることができる。特に、溝付部
材と可動分離膜とをあらかじめ、先の工程で接合してお
くことで、第1の液流路と可動部材の位置精度を高める
ことができる。そして、これらの高精度・製造技術によ
って、吐出安定化が図られ印字品位が向上し、また、ウ
エハ上に一括で形成することが可能なため、多量に低コ
ストで製造することが可能である。
とにより、各ヒータボードのヒータに対して位置ズレの
ない精度の良い流路を得ることができる。特に、溝付部
材と可動分離膜とをあらかじめ、先の工程で接合してお
くことで、第1の液流路と可動部材の位置精度を高める
ことができる。そして、これらの高精度・製造技術によ
って、吐出安定化が図られ印字品位が向上し、また、ウ
エハ上に一括で形成することが可能なため、多量に低コ
ストで製造することが可能である。
【0122】なお、本実施例においては、第2の液流路
を形成するために紫外線硬化型のドライフィルムを用い
たが、紫外域、特に248nm付近に吸収帯域をもつ樹
脂を用い、ラミネート後、硬化させ、エキシマレーザで
第2の液流路となる部分の樹脂を直接除去することによ
っても得ることが可能である。
を形成するために紫外線硬化型のドライフィルムを用い
たが、紫外域、特に248nm付近に吸収帯域をもつ樹
脂を用い、ラミネート後、硬化させ、エキシマレーザで
第2の液流路となる部分の樹脂を直接除去することによ
っても得ることが可能である。
【0123】また、第1の液流路等は、吐出口を有する
オリフィスプレートと第1の液流路を構成する溝と、複
数の第1の液流路に共通に連通し第1の液体をそれぞれ
の液流に供給するための第1の共通液室を構成する凹部
を有する溝付天板を、上述した基板と可動分離膜の結合
体に接合することで形成した。可動分離膜は、この溝付
天板と第2の液流路壁とできょう持されることで固定さ
れる。なお、可動分離膜は基板側に固定されるだけでな
く、上述したように、溝付天板に固定された後、基板と
位置決め固定しても良い。
オリフィスプレートと第1の液流路を構成する溝と、複
数の第1の液流路に共通に連通し第1の液体をそれぞれ
の液流に供給するための第1の共通液室を構成する凹部
を有する溝付天板を、上述した基板と可動分離膜の結合
体に接合することで形成した。可動分離膜は、この溝付
天板と第2の液流路壁とできょう持されることで固定さ
れる。なお、可動分離膜は基板側に固定されるだけでな
く、上述したように、溝付天板に固定された後、基板と
位置決め固定しても良い。
【0124】方向規制手段となる可動部材131の材料
としては、耐久性の高い、銀、ニッケル、金、鉄、チタ
ン、アルミニュウム、白金、タンタル、ステンレス、り
ん青銅等の金属、およびその合金、または、アクリロニ
トリル、ブタジエン、スチレン等のニトリル基を有する
樹脂、ポリアミド等のアミド基を有する樹脂、ポリカー
ボネイト等のカルボキシル基を有する樹脂、ポリアセタ
ール等のアルデヒド基を持つ樹脂、ポリサルフォン等の
スルホン基を持つ樹脂、そのほか液晶ポリマー等の樹脂
およびその化合物、耐インク性の高い、金、タングステ
ン、タンタル、ニッケル、ステンレス、チタン等の金
属、これらの合金および耐インク性に関してはこれらを
表面にコーティングしたもの若しくは、ポリアミド等の
アミド基を有する樹脂、ポリアセタール等のアルデヒド
基を持つ樹脂、ポリエーテルエーテルケトン等のケトン
基を有する樹脂、ポリイミド等のイミド基を有する樹
脂、フェノール樹脂等の水酸基を有する樹脂、ポリエチ
レン等のエチル基を有する樹脂、ポリプロピレン等のア
ルキル基を持つ樹脂、エポキシ樹脂等のエポキシ基を持
つ樹脂、メラミン樹脂等のアミノ基を持つ樹脂、キシレ
ン樹脂等のメチロール基を持つ樹脂およびその化合物、
さらに二酸化珪素等のセラミックおよびその化合物が望
ましい。
としては、耐久性の高い、銀、ニッケル、金、鉄、チタ
ン、アルミニュウム、白金、タンタル、ステンレス、り
ん青銅等の金属、およびその合金、または、アクリロニ
トリル、ブタジエン、スチレン等のニトリル基を有する
樹脂、ポリアミド等のアミド基を有する樹脂、ポリカー
ボネイト等のカルボキシル基を有する樹脂、ポリアセタ
ール等のアルデヒド基を持つ樹脂、ポリサルフォン等の
スルホン基を持つ樹脂、そのほか液晶ポリマー等の樹脂
およびその化合物、耐インク性の高い、金、タングステ
ン、タンタル、ニッケル、ステンレス、チタン等の金
属、これらの合金および耐インク性に関してはこれらを
表面にコーティングしたもの若しくは、ポリアミド等の
アミド基を有する樹脂、ポリアセタール等のアルデヒド
基を持つ樹脂、ポリエーテルエーテルケトン等のケトン
基を有する樹脂、ポリイミド等のイミド基を有する樹
脂、フェノール樹脂等の水酸基を有する樹脂、ポリエチ
レン等のエチル基を有する樹脂、ポリプロピレン等のア
ルキル基を持つ樹脂、エポキシ樹脂等のエポキシ基を持
つ樹脂、メラミン樹脂等のアミノ基を持つ樹脂、キシレ
ン樹脂等のメチロール基を持つ樹脂およびその化合物、
さらに二酸化珪素等のセラミックおよびその化合物が望
ましい。
【0125】また、可動分離膜105の材質としては、
前述したポリイミドの他、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、ポリブタジエン、ポリウレタ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフ
ォン、ポリアリレート、シリコンゴム、ポリサルフォ
ン、の近年のエンジニアリングプラスチックに代表され
る耐熱性、耐溶剤性、成型性が良好で、弾性があり薄膜
化が可能な樹脂、およびその化合物が望ましい。
前述したポリイミドの他、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、ポリブタジエン、ポリウレタ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフ
ォン、ポリアリレート、シリコンゴム、ポリサルフォ
ン、の近年のエンジニアリングプラスチックに代表され
る耐熱性、耐溶剤性、成型性が良好で、弾性があり薄膜
化が可能な樹脂、およびその化合物が望ましい。
【0126】また、可動分離膜105の厚さは、分離壁
としての強度を達成でき、膨張、収縮が良好に動作する
という観点からその材質と形状等を考慮して決定すれば
よいが、0.5μm〜10μm程度が望ましい。
としての強度を達成でき、膨張、収縮が良好に動作する
という観点からその材質と形状等を考慮して決定すれば
よいが、0.5μm〜10μm程度が望ましい。
【0127】(実施例2)図9は、本発明の液体吐出装
置の第2の実施例を示す図であり、(a)は非発泡時に
おける流路方向の断面図、(b)は発泡時における流路
方向の断面図、(c)は(a)に示した図面の第2の液
流路から第1の液流路を見た図である。
置の第2の実施例を示す図であり、(a)は非発泡時に
おける流路方向の断面図、(b)は発泡時における流路
方向の断面図、(c)は(a)に示した図面の第2の液
流路から第1の液流路を見た図である。
【0128】図9(a),(c)に示すように本実施例
においては、液体に気泡を発生させるための熱エネルギ
ーを与える発熱体102(本実施例においては、40μ
m×105μmの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板
110上に、発泡液用の第2の液流路104が設けら
れ、その上に吐出口101に直接連通した吐出液用の第
1の液流路103が設けられている。気泡発生領域10
7の上流側の端部よりも下流側に自由端、上流側に支点
をそれぞれ有し、方向規制手段である可動部材131が
設けられており、第1の液流路103と第2の液流路1
04との間の開口部に設けられた可動分離膜105と可
動部材131とは、可動部材131の自由端側の一部と
なる接着部131cにおいて互いに接着されており、そ
れにより、第1の液流路103と第2の液流路104と
が常に実質的に分離されている。
においては、液体に気泡を発生させるための熱エネルギ
ーを与える発熱体102(本実施例においては、40μ
m×105μmの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板
110上に、発泡液用の第2の液流路104が設けら
れ、その上に吐出口101に直接連通した吐出液用の第
1の液流路103が設けられている。気泡発生領域10
7の上流側の端部よりも下流側に自由端、上流側に支点
をそれぞれ有し、方向規制手段である可動部材131が
設けられており、第1の液流路103と第2の液流路1
04との間の開口部に設けられた可動分離膜105と可
動部材131とは、可動部材131の自由端側の一部と
なる接着部131cにおいて互いに接着されており、そ
れにより、第1の液流路103と第2の液流路104と
が常に実質的に分離されている。
【0129】いま、発熱体102において熱が発せられ
ると、発熱体102上の気泡発生領域107に気泡10
6が発生し、それにより、可動分離膜105が第1の液
流路103側に変位するが、ここで、可動分離膜105
においては、可動部材131によってその変位が制御さ
れる。可動部材131においては、気泡発生領域107
上に自由端、その上流に支点がそれぞれ設けられている
ため、可動分離膜105は、上流側よりも下流側の方が
大きく変位するようになる(図9(b))。
ると、発熱体102上の気泡発生領域107に気泡10
6が発生し、それにより、可動分離膜105が第1の液
流路103側に変位するが、ここで、可動分離膜105
においては、可動部材131によってその変位が制御さ
れる。可動部材131においては、気泡発生領域107
上に自由端、その上流に支点がそれぞれ設けられている
ため、可動分離膜105は、上流側よりも下流側の方が
大きく変位するようになる(図9(b))。
【0130】このように、気泡106の成長にともなっ
て、可動分離膜105の下流側の部分が大きく変位し、
それにより、気泡106の発生による圧力が主に吐出口
101側に伝達され、第1の液流路103内の吐出液が
吐出口101から効率良く吐出される。また、可動分離
膜を全面に覆う必要がなく、コストを削減することがで
きる。
て、可動分離膜105の下流側の部分が大きく変位し、
それにより、気泡106の発生による圧力が主に吐出口
101側に伝達され、第1の液流路103内の吐出液が
吐出口101から効率良く吐出される。また、可動分離
膜を全面に覆う必要がなく、コストを削減することがで
きる。
【0131】(実施例3)図10は、本発明の液体吐出
方法及び液体吐出装置の第3の実施例を示す流路方向の
断面図である。
方法及び液体吐出装置の第3の実施例を示す流路方向の
断面図である。
【0132】図10(a)に示すように本実施例におい
ては、液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与
える発熱体112(本実施例においては、40μm×1
05μmの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板130
上に、発泡液用の第2の液流路114が設けられ、その
上に吐出口111に直接連通した吐出液用の第1の液流
路113が設けられている。また、第1の液流路113
と第2の液流路114との間に、弾性を有する薄膜で形
成された可動分離膜115が設けられており、可動分離
膜115によって第1の液流路113内の吐出液と第2
の液流路114内の発泡液とが区分されている。なお、
可動分離膜115においては、発熱体112に対向して
配され、発熱体112における発熱によって気泡が発生
する気泡発生領域117の少なくとも一部に対面してい
る。さらに、可動分離膜115の第1の液流路113側
には、気泡発生領域117の上流側端部よりも下流側に
自由端151a、自由端151aよりも上流側に支点1
51bをそれぞれ有し、可動分離膜115に隣接して配
された方向規制手段である可動部材151が設けられて
おり、可動分離膜115と可動部材151とは、可動部
材151の自由端151a側の一部(気泡発生領域11
7の上流側)となる接着部151cにおいて互いに接着
されていてもよい。なお、可動部材151においては、
接着部151cと支点151bとの間の一部が第1の液
流路113側に湾曲した湾曲部151dとなっている。
ては、液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与
える発熱体112(本実施例においては、40μm×1
05μmの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板130
上に、発泡液用の第2の液流路114が設けられ、その
上に吐出口111に直接連通した吐出液用の第1の液流
路113が設けられている。また、第1の液流路113
と第2の液流路114との間に、弾性を有する薄膜で形
成された可動分離膜115が設けられており、可動分離
膜115によって第1の液流路113内の吐出液と第2
の液流路114内の発泡液とが区分されている。なお、
可動分離膜115においては、発熱体112に対向して
配され、発熱体112における発熱によって気泡が発生
する気泡発生領域117の少なくとも一部に対面してい
る。さらに、可動分離膜115の第1の液流路113側
には、気泡発生領域117の上流側端部よりも下流側に
自由端151a、自由端151aよりも上流側に支点1
51bをそれぞれ有し、可動分離膜115に隣接して配
された方向規制手段である可動部材151が設けられて
おり、可動分離膜115と可動部材151とは、可動部
材151の自由端151a側の一部(気泡発生領域11
7の上流側)となる接着部151cにおいて互いに接着
されていてもよい。なお、可動部材151においては、
接着部151cと支点151bとの間の一部が第1の液
流路113側に湾曲した湾曲部151dとなっている。
【0133】以下に、上記のように構成された液体吐出
装置における液体吐出動作について説明するが、その前
に、図10に示した可動分離膜115の特性について説
明する。
装置における液体吐出動作について説明するが、その前
に、図10に示した可動分離膜115の特性について説
明する。
【0134】図11は、本発明の液体吐出装置に用いら
れる可動分離膜の特性を示す図であり、(a)は気泡発
生領域において発生した気泡の圧力fとそれに対する可
動分離膜の応力Fとの関係を示す図であり、(b)は
(a)に示した気泡の体積変化に対する可動分離膜の応
力Fの特性を示すグラフである。
れる可動分離膜の特性を示す図であり、(a)は気泡発
生領域において発生した気泡の圧力fとそれに対する可
動分離膜の応力Fとの関係を示す図であり、(b)は
(a)に示した気泡の体積変化に対する可動分離膜の応
力Fの特性を示すグラフである。
【0135】図11に示すように、可動分離膜の応力
は、気泡の発生初期の気泡の体積VBが小さなうちは気
泡の体積VBの増加に伴って指数関数的に増加するが、
全体的に膨張していくにしたがって可動分離膜の膜厚が
薄くなり、応力が弱くなるため、ある変曲点に達すると
応力が減少に転じる。
は、気泡の発生初期の気泡の体積VBが小さなうちは気
泡の体積VBの増加に伴って指数関数的に増加するが、
全体的に膨張していくにしたがって可動分離膜の膜厚が
薄くなり、応力が弱くなるため、ある変曲点に達すると
応力が減少に転じる。
【0136】ここで、図10にもどり、本実施例におけ
る液体吐出動作について説明する。
る液体吐出動作について説明する。
【0137】発熱体112において熱が発せられると、
発熱体112上の気泡発生領域117に気泡116が発
生し、それにより、可動分離膜115のうち、可動部材
151の湾曲部151dの下部が伸長する(図10
(b))。
発熱体112上の気泡発生領域117に気泡116が発
生し、それにより、可動分離膜115のうち、可動部材
151の湾曲部151dの下部が伸長する(図10
(b))。
【0138】さらに、気泡116が大きく成長すると、
可動分離膜115が伸長し、第1の液流路113側に変
位し始める(図10(c))。
可動分離膜115が伸長し、第1の液流路113側に変
位し始める(図10(c))。
【0139】その後、さらに気泡116が成長すると、
可動分離膜115がさらに第1の液流路113側に変位
しようとするが、上流側は支点151bによって固定さ
れているため、変位が抑制され、自由端151a側であ
る下流側が大きく変位することになる(図10
(d))。
可動分離膜115がさらに第1の液流路113側に変位
しようとするが、上流側は支点151bによって固定さ
れているため、変位が抑制され、自由端151a側であ
る下流側が大きく変位することになる(図10
(d))。
【0140】このように、気泡116の成長にともなっ
て、可動分離膜115の下流側の部分が大きく変位し、
それにより、気泡116の発生による圧力が主に吐出口
111側に伝達され、第1の液流路113内の吐出液が
吐出口111から効率良く吐出される。
て、可動分離膜115の下流側の部分が大きく変位し、
それにより、気泡116の発生による圧力が主に吐出口
111側に伝達され、第1の液流路113内の吐出液が
吐出口111から効率良く吐出される。
【0141】この状態において、可動分離膜115の応
力は、上流側では伸長が抑制されるために図11(b)
におけるC点で保持され、下流側では伸長がより強調さ
れるために図11(b)におけるE点となる。したがっ
て、可動分離膜115全体の応力分布においては、上流
側における応力が下流側における応力よりも大きくなる
分布となる。
力は、上流側では伸長が抑制されるために図11(b)
におけるC点で保持され、下流側では伸長がより強調さ
れるために図11(b)におけるE点となる。したがっ
て、可動分離膜115全体の応力分布においては、上流
側における応力が下流側における応力よりも大きくなる
分布となる。
【0142】その後、気泡116が収縮すると可動分離
膜115が変位前の位置に戻ろうとするが(図10
(e))、その際、上述したような応力分布によって、
気泡116の上流側が収縮速度が速く、下流側が収縮速
度が遅くなる。そのため、可動分離膜115全体の応力
分布は、上流側における応力が徐々に小さくなり、下流
側における応力が徐々に大きくなるように推移する。
膜115が変位前の位置に戻ろうとするが(図10
(e))、その際、上述したような応力分布によって、
気泡116の上流側が収縮速度が速く、下流側が収縮速
度が遅くなる。そのため、可動分離膜115全体の応力
分布は、上流側における応力が徐々に小さくなり、下流
側における応力が徐々に大きくなるように推移する。
【0143】そして、消泡の負圧によって、可動分離膜
115のうち、可動部材151の湾曲部151dの下部
が変位前の位置よりも第2の液流路104側に変位して
しまうが、可動部材151の湾曲部151dが設けられ
ているため、第1の液流路113側の圧力の低下が抑え
られ、それにより、メニスカスの後退が抑制され、リフ
ィル特性が向上する(図10(f))。
115のうち、可動部材151の湾曲部151dの下部
が変位前の位置よりも第2の液流路104側に変位して
しまうが、可動部材151の湾曲部151dが設けられ
ているため、第1の液流路113側の圧力の低下が抑え
られ、それにより、メニスカスの後退が抑制され、リフ
ィル特性が向上する(図10(f))。
【0144】また、可動部材151により、上流側への
液の移動が抑制され、リフィル特性の向上やクロストー
クの低減等の効果が得られる。
液の移動が抑制され、リフィル特性の向上やクロストー
クの低減等の効果が得られる。
【0145】(実施例4)図12は、本発明の液体吐出
装置の第4の実施例を示す図であり、(a)は流路方向
の断面図、(b)は上面図である。
装置の第4の実施例を示す図であり、(a)は流路方向
の断面図、(b)は上面図である。
【0146】本実施例は図12に示すように、第1の実
施例に示したものに対して、可動部材161が、自由端
161aが設けられた下流側に向かうにしたがってその
幅が狭くなるような台形の形状となっている点のみが異
なり、その他の構成については同様である。
施例に示したものに対して、可動部材161が、自由端
161aが設けられた下流側に向かうにしたがってその
幅が狭くなるような台形の形状となっている点のみが異
なり、その他の構成については同様である。
【0147】上記のように構成された液体吐出装置にお
いては、可動部材161が、その幅が下流側に向かうに
したがって狭くなるような台形の形状となっているた
め、可動部材161が変形しやすく、気泡発生領域10
7において発生する気泡の圧力に対して可動分離膜10
5が効率良く変位するようになる。
いては、可動部材161が、その幅が下流側に向かうに
したがって狭くなるような台形の形状となっているた
め、可動部材161が変形しやすく、気泡発生領域10
7において発生する気泡の圧力に対して可動分離膜10
5が効率良く変位するようになる。
【0148】そのため、吐出効率の向上及び吐出量の増
大を図ることができる。
大を図ることができる。
【0149】また、本実施例における自由端161aに
おいては、より好ましくは、発熱体102の中心よりも
上流側に位置するように構成されていれば、上述した効
果がさらに向上する。
おいては、より好ましくは、発熱体102の中心よりも
上流側に位置するように構成されていれば、上述した効
果がさらに向上する。
【0150】(実施例5)図13は、本発明の液体吐出
方法及び液体吐出装置の第5の実施例を示す流路方向の
断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、
(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図である。ま
た、図14は、図13に示した液体吐出装置の部分破断
斜視図である。
方法及び液体吐出装置の第5の実施例を示す流路方向の
断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、
(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図である。ま
た、図14は、図13に示した液体吐出装置の部分破断
斜視図である。
【0151】図13及び図14に示すように本実施例に
おいては、実施例1と同様に液体に気泡を発生させるた
めの熱エネルギーを与える発熱体202(本実施例にお
いては、40μm×105μmの形状の発熱抵抗体)が
設けられた基板210上に、発泡液用の第2の液流路2
04が設けられ、その上に吐出口201に直接連通した
吐出液用の第1の液流路203が設けられている。ま
た、第1の液流路203と第2の液流路204との間
に、弾性を有する薄膜で形成された可動分離膜205が
設けられており、可動分離膜205によって第1の液流
路203内の吐出液と第2の液流路204内の発泡液と
が区分されている。
おいては、実施例1と同様に液体に気泡を発生させるた
めの熱エネルギーを与える発熱体202(本実施例にお
いては、40μm×105μmの形状の発熱抵抗体)が
設けられた基板210上に、発泡液用の第2の液流路2
04が設けられ、その上に吐出口201に直接連通した
吐出液用の第1の液流路203が設けられている。ま
た、第1の液流路203と第2の液流路204との間
に、弾性を有する薄膜で形成された可動分離膜205が
設けられており、可動分離膜205によって第1の液流
路203内の吐出液と第2の液流路204内の発泡液と
が区分されている。
【0152】ここで、発熱体202の面方向上方の投影
部分に位置する部分の可動分離膜205には、発熱体2
02に対向するように面して、吐出口201側に自由端
を有する方向規制手段である肉厚部205aが、また、
自由端の吐出口201側にたるみ部205cがそれぞれ
設けられており、後述するように、発泡液の発泡によっ
て肉厚部205aが第1の液流路203側に変位すると
ともに、たるみ部205cによって、吐出口201側の
変形が大きくなるように動作する(図13(b))。
部分に位置する部分の可動分離膜205には、発熱体2
02に対向するように面して、吐出口201側に自由端
を有する方向規制手段である肉厚部205aが、また、
自由端の吐出口201側にたるみ部205cがそれぞれ
設けられており、後述するように、発泡液の発泡によっ
て肉厚部205aが第1の液流路203側に変位すると
ともに、たるみ部205cによって、吐出口201側の
変形が大きくなるように動作する(図13(b))。
【0153】本実施例においては、たるみ部を設けるこ
とにより、可動分離膜を膨張させなくてよいため、吐出
効率を高めることができる。
とにより、可動分離膜を膨張させなくてよいため、吐出
効率を高めることができる。
【0154】また、可動分離膜205の肉厚部205a
に対して吐出口201とは反対側には凹部205bが形
成されており、肉厚部205aの変位を生じさせやすく
するためのヒンジ部となっている。なお、凹部205b
においては、肉厚部205aの厚さあるいは材質によっ
ては、肉厚部205aが変位しやすいものであれば設け
なくても良い。
に対して吐出口201とは反対側には凹部205bが形
成されており、肉厚部205aの変位を生じさせやすく
するためのヒンジ部となっている。なお、凹部205b
においては、肉厚部205aの厚さあるいは材質によっ
ては、肉厚部205aが変位しやすいものであれば設け
なくても良い。
【0155】ただし、凹部205bは、肉厚部205b
が変位する際の支点205dの役割を担う部分であり、
凹部205bが設けられていないものにおいても、変位
の起点となる場所としての支点205dを構成してい
る。
が変位する際の支点205dの役割を担う部分であり、
凹部205bが設けられていないものにおいても、変位
の起点となる場所としての支点205dを構成してい
る。
【0156】また、肉厚部205aにおいては、液体の
吐出動作によって、共通液室(不図示)から肉厚部20
5aを経て吐出口201側へ流れる液体の流れの上流側
に支点205dを持ち、この支点205dに対して下流
側に自由端を持つように、発熱体202に面した位置に
発熱体202を覆うような状態で発熱体202から10
〜15μm程度の距離を隔てて設けられている。なお、
発熱体202と肉厚部205aとの間が気泡発生領域2
07となる。
吐出動作によって、共通液室(不図示)から肉厚部20
5aを経て吐出口201側へ流れる液体の流れの上流側
に支点205dを持ち、この支点205dに対して下流
側に自由端を持つように、発熱体202に面した位置に
発熱体202を覆うような状態で発熱体202から10
〜15μm程度の距離を隔てて設けられている。なお、
発熱体202と肉厚部205aとの間が気泡発生領域2
07となる。
【0157】発熱体202を発熱させることにより、可
動分離膜205の肉厚部205aと発熱体202との間
の気泡発生領域207内の発泡液に熱が作用し、発泡液
に膜沸騰現象に基づく気泡が発生する。気泡の発生に基
づく圧力は、可動分離膜205に優先的に作用し、可動
分離膜205は図13(b)に示すように、凹部205
bを中心に肉厚部205aが吐出口201側に大きく開
くように変位する。それにより、気泡発生領域207に
おいて発生した気泡による圧力が吐出口201側に導か
れる。
動分離膜205の肉厚部205aと発熱体202との間
の気泡発生領域207内の発泡液に熱が作用し、発泡液
に膜沸騰現象に基づく気泡が発生する。気泡の発生に基
づく圧力は、可動分離膜205に優先的に作用し、可動
分離膜205は図13(b)に示すように、凹部205
bを中心に肉厚部205aが吐出口201側に大きく開
くように変位する。それにより、気泡発生領域207に
おいて発生した気泡による圧力が吐出口201側に導か
れる。
【0158】さらに、方向規制手段の側方の可動分離膜
に蛇腹状部が入っている場合、発泡の圧力によって、方
向規制手段の自由端側の可動分離膜は、側方に可動分離
膜がある場合に比べ、ふくらみに制約がなくなるので、
より吐出口方向に大きくふくらむため、高い吐出効率と
吐出力を得ることができる。
に蛇腹状部が入っている場合、発泡の圧力によって、方
向規制手段の自由端側の可動分離膜は、側方に可動分離
膜がある場合に比べ、ふくらみに制約がなくなるので、
より吐出口方向に大きくふくらむため、高い吐出効率と
吐出力を得ることができる。
【0159】この場合、方向規制手段が閉じたとき、可
動分離膜の蛇腹状部は実質的に密閉となり、第1の液と
第2の液とを遮断することができる。また、変位したと
き、第1の液流路壁によって、方向規制手段側方から外
への発泡の圧力の逃げを防止することができるため、蛇
腹状部のない場合に比べて吐出効率及び吐出力を損なう
ことはない。
動分離膜の蛇腹状部は実質的に密閉となり、第1の液と
第2の液とを遮断することができる。また、変位したと
き、第1の液流路壁によって、方向規制手段側方から外
への発泡の圧力の逃げを防止することができるため、蛇
腹状部のない場合に比べて吐出効率及び吐出力を損なう
ことはない。
【0160】以下に、上記のように構成された液体吐出
装置の吐出動作について詳細に説明する。
装置の吐出動作について詳細に説明する。
【0161】図15は、図13及び図14に示した液体
吐出装置の動作を説明するための図である。
吐出装置の動作を説明するための図である。
【0162】図15(a)においては、発熱体202に
電気エネルギー等のエネルギーが印加されておらず、発
熱体202において熱は発生していない。なお、肉厚部
205aは、基板201と略平行な第1の位置にある。
電気エネルギー等のエネルギーが印加されておらず、発
熱体202において熱は発生していない。なお、肉厚部
205aは、基板201と略平行な第1の位置にある。
【0163】ここで重要なことは、肉厚部205aが、
発熱体202における発熱によって発生した気泡に対し
て少なくとも下流側部分に対面する位置に設けられてい
ることである。つまり、気泡の下流側が肉厚部205a
に作用するように、液流路構造上では少なくとも発熱体
202の面積中心より下流(発熱体202の面積中心を
通って流路の長さ方向に直交する線より下流)の位置ま
で肉厚部205aが配されている。
発熱体202における発熱によって発生した気泡に対し
て少なくとも下流側部分に対面する位置に設けられてい
ることである。つまり、気泡の下流側が肉厚部205a
に作用するように、液流路構造上では少なくとも発熱体
202の面積中心より下流(発熱体202の面積中心を
通って流路の長さ方向に直交する線より下流)の位置ま
で肉厚部205aが配されている。
【0164】ここで、発熱体202に電気エネルギー等
が印加されると、発熱体202が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域207内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡206が発生する。気泡
206が発生すると、可動分離膜205のたるみ部20
5cは、肉厚部205aが、気泡206の発生に基づく
圧力により、気泡206の圧力の伝搬方向を吐出口方向
に導くように第1の位置から第2の位置へ変位する(図
15(b))。
が印加されると、発熱体202が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域207内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡206が発生する。気泡
206が発生すると、可動分離膜205のたるみ部20
5cは、肉厚部205aが、気泡206の発生に基づく
圧力により、気泡206の圧力の伝搬方向を吐出口方向
に導くように第1の位置から第2の位置へ変位する(図
15(b))。
【0165】ここで重要なことは、前述したように、可
動分離膜205の肉厚部205aの自由端を下流側(吐
出口側)に配置し、支点205dを上流側(共通液室
側)に位置するように配置して、肉厚部205aの少な
くとも一部を発熱体202の下流部分すなわち気泡20
6の下流部分に対面させることである。
動分離膜205の肉厚部205aの自由端を下流側(吐
出口側)に配置し、支点205dを上流側(共通液室
側)に位置するように配置して、肉厚部205aの少な
くとも一部を発熱体202の下流部分すなわち気泡20
6の下流部分に対面させることである。
【0166】さらに気泡206が成長すると、気泡発生
に伴う圧力に応じて可動分離膜205の肉厚部205a
が第1の液流路203側にさらに変位する。これに伴
い、自由端側たるみ部205cは、吐出方向に大きくふ
くらみ、また、支点側のたるみ部205cは、肉厚部2
05aが吐出口方向へのふくらむ力で引っ張られてシフ
トするのをアシストする。この結果、発生した気泡20
6は上流より下流に大きく成長し、肉厚部205aが第
1の位置を大きく越える(図15(c))。
に伴う圧力に応じて可動分離膜205の肉厚部205a
が第1の液流路203側にさらに変位する。これに伴
い、自由端側たるみ部205cは、吐出方向に大きくふ
くらみ、また、支点側のたるみ部205cは、肉厚部2
05aが吐出口方向へのふくらむ力で引っ張られてシフ
トするのをアシストする。この結果、発生した気泡20
6は上流より下流に大きく成長し、肉厚部205aが第
1の位置を大きく越える(図15(c))。
【0167】このように、気泡206の成長に応じて可
動分離膜205の肉厚部205aが第1の液流路203
側に徐々に変位していくことによって、自由端側に気泡
206が成長し、たるみ部205cが吐出口方向に大き
くふくらむため、気泡206の発生による圧力が吐出口
201方向に均一に向かう。それにより、吐出口201
からの液体の吐出効率が高まる。なお、可動分離膜20
5は、発泡圧を吐出口201方向へ導く際もこの伝達の
妨げになることはほとんどなく、伝搬する圧力の大きさ
に応じて効率よく圧力の伝搬方向や気泡206の成長方
向を制御することができる。
動分離膜205の肉厚部205aが第1の液流路203
側に徐々に変位していくことによって、自由端側に気泡
206が成長し、たるみ部205cが吐出口方向に大き
くふくらむため、気泡206の発生による圧力が吐出口
201方向に均一に向かう。それにより、吐出口201
からの液体の吐出効率が高まる。なお、可動分離膜20
5は、発泡圧を吐出口201方向へ導く際もこの伝達の
妨げになることはほとんどなく、伝搬する圧力の大きさ
に応じて効率よく圧力の伝搬方向や気泡206の成長方
向を制御することができる。
【0168】その後、気泡206が、前述した膜沸騰現
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、第2の位置まで変位していた可動分離膜205
の肉厚部205aは、気泡206の収縮による負圧と可
動分離膜205自身のばね性による復元力によって図1
5(a)に示した初期の位置(第1の位置)に戻る(図
15(d))。また、消泡時には、吐出された液体の体
積分を補うために、上流側すなわち共通液室側から
VD1,VD2に示すように、また、吐出口201側からV
Cに示すように液体が流れ込んでくる。
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、第2の位置まで変位していた可動分離膜205
の肉厚部205aは、気泡206の収縮による負圧と可
動分離膜205自身のばね性による復元力によって図1
5(a)に示した初期の位置(第1の位置)に戻る(図
15(d))。また、消泡時には、吐出された液体の体
積分を補うために、上流側すなわち共通液室側から
VD1,VD2に示すように、また、吐出口201側からV
Cに示すように液体が流れ込んでくる。
【0169】以上述べたように、本実施例の構成による
と、可動分離膜に設けられた方向規制手段が、圧力を効
率良く吐出口方向に伝搬させるため、より高吐出効率、
高吐出力で加熱に弱い液体や、高粘性液体等を吐出する
ことができる。
と、可動分離膜に設けられた方向規制手段が、圧力を効
率良く吐出口方向に伝搬させるため、より高吐出効率、
高吐出力で加熱に弱い液体や、高粘性液体等を吐出する
ことができる。
【0170】図16は、図13〜図15に示した液体吐
出装置の可動分離膜205の肉厚部205aと第2の液
流路204との配置関係を説明するための図であり、
(a)は、肉厚部205aを上方から見た図、(b)
は、可動分離膜205を外した第2の液流路204を上
方から見た図、(c)は、肉厚部205aと第2の液流
路204との配置関係をこれらを重ねることで模式的に
示した図である。なお、いずれの図も、下方が吐出口2
01の配置方向である。
出装置の可動分離膜205の肉厚部205aと第2の液
流路204との配置関係を説明するための図であり、
(a)は、肉厚部205aを上方から見た図、(b)
は、可動分離膜205を外した第2の液流路204を上
方から見た図、(c)は、肉厚部205aと第2の液流
路204との配置関係をこれらを重ねることで模式的に
示した図である。なお、いずれの図も、下方が吐出口2
01の配置方向である。
【0171】第2の液流路204においては、発熱体2
02の前後で狭窄部209が設けられており、発泡時の
圧力が第2の液流路204を伝って逃げることを抑止す
るような室(発泡室)構造となっている。本発明の場
合、発泡液と吐出液とは、可動分離膜205によって、
完全に分離されているため、実質的に、発泡液の消費は
ないに等しい。しかし、物流保管環境における発泡液の
蒸発分の補充や、長時間連続運転で発生する発泡室内の
泡だまりを除去する目的で、発泡液の充填を少量ながら
行なう。従って、狭窄部209に於ける間隔を数μm〜
十数μmと非常に狭くすることができ、第2の液流路2
04において発生した発泡時の圧力を周囲にあまり逃が
すことなく、集中して可動分離膜205に向けることが
でき、この圧力による可動分離膜205の肉厚部205
aの第1の液流路203側への変位によって、第1の液
流路203内の液体を、効率よく、また、高い吐出力に
よって吐出することができる。ここで、第2の液流路2
04の発泡室の下流側の狭窄部209は、発泡室に残留
した泡を抜くための流路である。
02の前後で狭窄部209が設けられており、発泡時の
圧力が第2の液流路204を伝って逃げることを抑止す
るような室(発泡室)構造となっている。本発明の場
合、発泡液と吐出液とは、可動分離膜205によって、
完全に分離されているため、実質的に、発泡液の消費は
ないに等しい。しかし、物流保管環境における発泡液の
蒸発分の補充や、長時間連続運転で発生する発泡室内の
泡だまりを除去する目的で、発泡液の充填を少量ながら
行なう。従って、狭窄部209に於ける間隔を数μm〜
十数μmと非常に狭くすることができ、第2の液流路2
04において発生した発泡時の圧力を周囲にあまり逃が
すことなく、集中して可動分離膜205に向けることが
でき、この圧力による可動分離膜205の肉厚部205
aの第1の液流路203側への変位によって、第1の液
流路203内の液体を、効率よく、また、高い吐出力に
よって吐出することができる。ここで、第2の液流路2
04の発泡室の下流側の狭窄部209は、発泡室に残留
した泡を抜くための流路である。
【0172】なお、第2の液流路204の形状において
は、上述した構造に限られるものではなく、気泡発生に
伴う圧力が、効果的に可動分離膜に伝達できる形状であ
れば良い。
は、上述した構造に限られるものではなく、気泡発生に
伴う圧力が、効果的に可動分離膜に伝達できる形状であ
れば良い。
【0173】また、本実施例おいては、発熱体202と
して、40μm×105μmの形状のものを用い、可動
分離膜205は、発熱体202が設けられた発泡室を覆
うような状態で設けられているが、本発明における発熱
体202や可動分離膜205の大きさや形状、配置は、
これらに限られることなく、発泡時の圧力を吐出圧とし
て有効に利用できる形状および配置にすれば良い。
して、40μm×105μmの形状のものを用い、可動
分離膜205は、発熱体202が設けられた発泡室を覆
うような状態で設けられているが、本発明における発熱
体202や可動分離膜205の大きさや形状、配置は、
これらに限られることなく、発泡時の圧力を吐出圧とし
て有効に利用できる形状および配置にすれば良い。
【0174】また、本実施例においては、厚さ15μm
の感光性樹脂(ドライフィルム)を基板210上にラミ
ネートし、パターニングすることで第2の液流路204
を構成する流路壁を形成しているが、本発明は、これに
限られることなく、実施例1と同様に流路壁の材質とし
ては、発泡液に対して耐溶剤性があり、流路壁形状を容
易に形成できるものであれば良い。
の感光性樹脂(ドライフィルム)を基板210上にラミ
ネートし、パターニングすることで第2の液流路204
を構成する流路壁を形成しているが、本発明は、これに
限られることなく、実施例1と同様に流路壁の材質とし
ては、発泡液に対して耐溶剤性があり、流路壁形状を容
易に形成できるものであれば良い。
【0175】以下に、部品点数の削減を図りながらも、
2つの共通液室を有し、各共通液室に異なる液体を良好
に分離して導入することができ、コストダウンを可能と
する液体吐出装置の構造例について説明する。
2つの共通液室を有し、各共通液室に異なる液体を良好
に分離して導入することができ、コストダウンを可能と
する液体吐出装置の構造例について説明する。
【0176】図17は、本発明の液体吐出装置の一構成
例を示す模式図であり、図13〜図16において示した
例と同じ構成要素については同じ符号を用いており、詳
しい説明はここでは省略する。
例を示す模式図であり、図13〜図16において示した
例と同じ構成要素については同じ符号を用いており、詳
しい説明はここでは省略する。
【0177】図17に示す液体吐出装置における溝付部
材232は、実施例1と同様に、吐出口、オリフィスプ
レート235、複数の第1の液流路203を構成する複
数の溝と、複数の第1の液流路203に共通して連通
し、第1の液流路203に液体(吐出液)を供給するた
めの第1の共通液室243を構成する凹部とから概略構
成されている。
材232は、実施例1と同様に、吐出口、オリフィスプ
レート235、複数の第1の液流路203を構成する複
数の溝と、複数の第1の液流路203に共通して連通
し、第1の液流路203に液体(吐出液)を供給するた
めの第1の共通液室243を構成する凹部とから概略構
成されている。
【0178】この溝付部材232の下側部分に可動分離
膜205を内部が発熱体とほぼ対面するように接合する
ことにより、複数の第1の液流路203が形成される。
溝付部材232には、その上部から第1の共通液室24
3内に到達する第1の液体供給路233が設けられてお
り、また、その上部から可動分離膜205を突き抜けて
第2の共通液室244内に到達する第2の液体供給路2
34が設けられている。
膜205を内部が発熱体とほぼ対面するように接合する
ことにより、複数の第1の液流路203が形成される。
溝付部材232には、その上部から第1の共通液室24
3内に到達する第1の液体供給路233が設けられてお
り、また、その上部から可動分離膜205を突き抜けて
第2の共通液室244内に到達する第2の液体供給路2
34が設けられている。
【0179】第1の液体(吐出液)は、図17中矢印C
で示すように、第1の液体供給路233を及び第1の共
通液室243を経て第1の液流路203に供給され、第
2の液体(発泡液)は、図17中矢印Dで示すように、
第2の液体供給路234及び第2の共通液室244を経
て第2の液流路204に供給されるようになっている。
で示すように、第1の液体供給路233を及び第1の共
通液室243を経て第1の液流路203に供給され、第
2の液体(発泡液)は、図17中矢印Dで示すように、
第2の液体供給路234及び第2の共通液室244を経
て第2の液流路204に供給されるようになっている。
【0180】図18は、本発明の液体吐出装置の一構成
例を示す分解斜視図である。
例を示す分解斜視図である。
【0181】本実施例においても、実施例1とアルミニ
ウム等の金属で形成された支持体236上に、発熱体2
02が複数設けられた素子基板210が設けられてい
る。
ウム等の金属で形成された支持体236上に、発熱体2
02が複数設けられた素子基板210が設けられてい
る。
【0182】素子基板210上には、第2の液路壁によ
り形成された第2の液流路204を構成する複数の溝
と、複数の第2の液流路204に連通し、それぞれの第
2の液流路204に発泡液を供給するための第2の共通
液室(共通発泡液室)244を構成する凹部と、前述し
た肉厚部205aが設けられた可動分離膜205とが設
けられている。
り形成された第2の液流路204を構成する複数の溝
と、複数の第2の液流路204に連通し、それぞれの第
2の液流路204に発泡液を供給するための第2の共通
液室(共通発泡液室)244を構成する凹部と、前述し
た肉厚部205aが設けられた可動分離膜205とが設
けられている。
【0183】溝付部材232においては、可動分離膜2
05と接合されることで第1の液流路(吐出液流路)2
03を構成する溝と、この吐出液流路に連通し、それぞ
れの第1の液流路203に吐出液を供給するための第1
の共通液室(共通吐出液室)243を構成するための凹
部と、第1の共通液室243に吐出液を供給するための
第1の液体供給路(吐出液供給路)233と、第2の共
通液室234に発泡液を供給するための第2の液体供給
路(発泡液供給路)234とを有している。第2の液体
供給路234は、第1の共通液室243の外側に設けら
れた可動分離膜205を貫通して第2の共通液室244
に連通する連通路に繁がっており、この連通路によって
吐出液と混合することなく発泡液を第2の共通液室24
3に供給することができる。
05と接合されることで第1の液流路(吐出液流路)2
03を構成する溝と、この吐出液流路に連通し、それぞ
れの第1の液流路203に吐出液を供給するための第1
の共通液室(共通吐出液室)243を構成するための凹
部と、第1の共通液室243に吐出液を供給するための
第1の液体供給路(吐出液供給路)233と、第2の共
通液室234に発泡液を供給するための第2の液体供給
路(発泡液供給路)234とを有している。第2の液体
供給路234は、第1の共通液室243の外側に設けら
れた可動分離膜205を貫通して第2の共通液室244
に連通する連通路に繁がっており、この連通路によって
吐出液と混合することなく発泡液を第2の共通液室24
3に供給することができる。
【0184】なお、素子基板210、可動分離膜205
及び溝付部材232の配置関係は、素子基板210の発
熱体202に対応して肉厚部205aが配置されてお
り、この肉厚部205aに対応して第1の液流路203
が設けられている。
及び溝付部材232の配置関係は、素子基板210の発
熱体202に対応して肉厚部205aが配置されてお
り、この肉厚部205aに対応して第1の液流路203
が設けられている。
【0185】以下に、上述した肉厚部を有する可動分離
膜の製法について述べる。
膜の製法について述べる。
【0186】肉厚部を有する可動分離膜は、ポリイミド
樹脂から成り、以下の方法で作製した。
樹脂から成り、以下の方法で作製した。
【0187】図19は、図13〜図18に示した液体吐
出装置における可動分離膜の作製工程を説明するための
図である。
出装置における可動分離膜の作製工程を説明するための
図である。
【0188】まず、図19(a)に示すようなシリコン
のミラーウエハ上金属あるいは樹脂で可動分離膜のたる
みになる部分が形成されたものに、離型剤を塗布した
後、上述の液状のポリイミド樹脂をスピンコートして厚
さ約3μmの膜を形成する(図19(b))。
のミラーウエハ上金属あるいは樹脂で可動分離膜のたる
みになる部分が形成されたものに、離型剤を塗布した
後、上述の液状のポリイミド樹脂をスピンコートして厚
さ約3μmの膜を形成する(図19(b))。
【0189】次に、この膜を紫外線照射して硬化させた
後、更に一層スピンコートする。
後、更に一層スピンコートする。
【0190】次に、2層目の樹脂層に対し、肉厚部20
5aとなる部分を露光し、現像する(図19(c))。
5aとなる部分を露光し、現像する(図19(c))。
【0191】これにより、肉厚部205aが薄膜上に形
成される(図19(d))。
成される(図19(d))。
【0192】その後、この膜をミラーウエハ上よりはが
し、上述した第2の液流路が形成された基板上に位置決
め、貼り付けることで、作製した(図19(e))。
し、上述した第2の液流路が形成された基板上に位置決
め、貼り付けることで、作製した(図19(e))。
【0193】(実施例6)図20は、本発明の液体吐出
方法及び液体吐出装置の第6の実施例を示す流路方向の
断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、
(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図である。
方法及び液体吐出装置の第6の実施例を示す流路方向の
断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、
(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図である。
【0194】本実施例は図20に示すように、図13に
示したものに対して、方向規制手段を、第1の液流路2
13と第2の液流路214を隔てる可動分離膜215の
一部とせずに、可動部材231として別部材としてい
る。
示したものに対して、方向規制手段を、第1の液流路2
13と第2の液流路214を隔てる可動分離膜215の
一部とせずに、可動部材231として別部材としてい
る。
【0195】本実施例においては、方向規制手段と可動
分離膜とが別部材であるため、たるみ部は、前述した実
施例とは反対側に配設した。たるみ部の向きについて
は、気泡発生に伴う圧力がたるみ部を吐出口方向にふく
らませられれば良いため、特に向きに制約はない。
分離膜とが別部材であるため、たるみ部は、前述した実
施例とは反対側に配設した。たるみ部の向きについて
は、気泡発生に伴う圧力がたるみ部を吐出口方向にふく
らませられれば良いため、特に向きに制約はない。
【0196】可動分離膜215は、上述した第5の実施
例におけるものと同様の方法によって一様の厚さに形成
される。
例におけるものと同様の方法によって一様の厚さに形成
される。
【0197】また、方向規制手段となる可動部材231
は、ニッケルの電鋳によって作製した。
は、ニッケルの電鋳によって作製した。
【0198】なお、吐出液、発泡液の供給については、
第5の実施例において示したものと同様で良い。本実施
例の液体吐出装置によれば、方向規制手段を別体にする
ことで組立て工程は第5の実施例において示したものよ
りも一工程増えるが、可動分離膜215と方向規制手段
とが別体となっているため、一部品当りのコストを低減
させることが可能となるほか、ニッケルによるバネ性を
有効に利用して、ふくらんだ可動分離膜を効率よく、元
の位置に復帰させることが可能となる。
第5の実施例において示したものと同様で良い。本実施
例の液体吐出装置によれば、方向規制手段を別体にする
ことで組立て工程は第5の実施例において示したものよ
りも一工程増えるが、可動分離膜215と方向規制手段
とが別体となっているため、一部品当りのコストを低減
させることが可能となるほか、ニッケルによるバネ性を
有効に利用して、ふくらんだ可動分離膜を効率よく、元
の位置に復帰させることが可能となる。
【0199】本実施例においては、可動部材231にニ
ッケルを使用したが、本発明は、ニッケルに限られるも
のではなく、可動部材231として良好に動作するため
の弾性を有していれば良い。
ッケルを使用したが、本発明は、ニッケルに限られるも
のではなく、可動部材231として良好に動作するため
の弾性を有していれば良い。
【0200】図21は、図20に示した液体吐出装置の
変形例における液体吐出方法を説明するための図であ
る。
変形例における液体吐出方法を説明するための図であ
る。
【0201】図21に示すように本変形例においては、
発熱体302に面した可動分離膜305の下流側にたる
み部325aが配設され、発熱体302に面した可動分
離膜305の上流側が方向規制手段の機能を有した構成
となっている。
発熱体302に面した可動分離膜305の下流側にたる
み部325aが配設され、発熱体302に面した可動分
離膜305の上流側が方向規制手段の機能を有した構成
となっている。
【0202】図21(a)においては、発熱体302に
電気エネルギー等のエネルギーが印加されておらず、発
熱体302において熱は発生していない。この状態にお
いては、たるみ部325aは、第2液流路側にたるんで
いる。
電気エネルギー等のエネルギーが印加されておらず、発
熱体302において熱は発生していない。この状態にお
いては、たるみ部325aは、第2液流路側にたるんで
いる。
【0203】ここで、発熱体302に電気エネルギー等
が印加されると、発熱体302が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域307内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡306が発生する。気泡
306が発生すると、可動分離膜305のたるみ部32
5aが、気泡306の発生に基づく圧力により、気泡3
06の圧力の伝搬方向を吐出口方向に導くように第1の
位置から第1の液流路303側の第2の位置へ変位する
(図21(b))。
が印加されると、発熱体302が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域307内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡306が発生する。気泡
306が発生すると、可動分離膜305のたるみ部32
5aが、気泡306の発生に基づく圧力により、気泡3
06の圧力の伝搬方向を吐出口方向に導くように第1の
位置から第1の液流路303側の第2の位置へ変位する
(図21(b))。
【0204】さらに気泡306が成長すると、気泡発生
に伴う圧力に応じて可動分離膜305のたるみ部325
aが第1の液流路303側にさらに変位する(図21
(c))。
に伴う圧力に応じて可動分離膜305のたるみ部325
aが第1の液流路303側にさらに変位する(図21
(c))。
【0205】その後、気泡306が、前述した膜沸騰現
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、第2の位置まで変位していた可動分離膜305
のたるみ部305aは、気泡306の収縮による負圧と
可動分離膜305自身のばね性による復元力によって初
期の位置(第1の位置)に戻る(図21(d))。
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、第2の位置まで変位していた可動分離膜305
のたるみ部305aは、気泡306の収縮による負圧と
可動分離膜305自身のばね性による復元力によって初
期の位置(第1の位置)に戻る(図21(d))。
【0206】(実施例7)図22は、本発明の液体吐出
装置の第7の実施例を示す流路方向の断面図であり、
(a)は非発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐
出時)の状態を示す図である。
装置の第7の実施例を示す流路方向の断面図であり、
(a)は非発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐
出時)の状態を示す図である。
【0207】図22に示すように本実施例においては、
液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与える発
熱体302(本実施例においては、40μm×105μ
mの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板310上に、
発泡液用の第2の液流路304が設けられ、その上に吐
出口301に直接連通した吐出液用の第1の液流路30
3が設けられている。また、第1の液流路303と第2
の液流路304との間に、ほとんど弾性のない薄膜で形
成された可動分離膜305が設けられており、可動分離
膜305によって第1の液流路303内の吐出液と第2
の液流路304内の発泡液とが区分されている。
液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与える発
熱体302(本実施例においては、40μm×105μ
mの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板310上に、
発泡液用の第2の液流路304が設けられ、その上に吐
出口301に直接連通した吐出液用の第1の液流路30
3が設けられている。また、第1の液流路303と第2
の液流路304との間に、ほとんど弾性のない薄膜で形
成された可動分離膜305が設けられており、可動分離
膜305によって第1の液流路303内の吐出液と第2
の液流路304内の発泡液とが区分されている。
【0208】ここで、発熱体302の面方向上方の投影
部分に位置する部分の可動分離膜305は、非発泡時に
おいては第2の液流路304側に突出しており、図22
(a)に示すように、可動分離膜の基準面305Bから
突出している距離Lが第1の液流路303の吐出口30
1側である下流側の方が共通液室(不図示)側である上
流側よりも長くなっている。したがって、図22(b)
では。この形状が逆転し、本願の発明でいう変位工程を
なしうる。
部分に位置する部分の可動分離膜305は、非発泡時に
おいては第2の液流路304側に突出しており、図22
(a)に示すように、可動分離膜の基準面305Bから
突出している距離Lが第1の液流路303の吐出口30
1側である下流側の方が共通液室(不図示)側である上
流側よりも長くなっている。したがって、図22(b)
では。この形状が逆転し、本願の発明でいう変位工程を
なしうる。
【0209】つまり、可動分離膜の形状が予め規定され
ていることにより、所望の変位を安定的に得ることがで
き、さらに、方向規制手段を可動分離膜自体で兼ねるこ
とができ、シンプルな構造となる。
ていることにより、所望の変位を安定的に得ることがで
き、さらに、方向規制手段を可動分離膜自体で兼ねるこ
とができ、シンプルな構造となる。
【0210】なお、この突出している部分である凸形状
部305aの変位に伴う最大容積(図22(a)と図2
2(b)の各々の凸形状部がなす容積の和)は、気泡発
生領域307において発生する気泡の最大膨張体積より
も大きく形成されている。
部305aの変位に伴う最大容積(図22(a)と図2
2(b)の各々の凸形状部がなす容積の和)は、気泡発
生領域307において発生する気泡の最大膨張体積より
も大きく形成されている。
【0211】また、可動分離膜305のうち凸形状部3
05aが形成されていない面と発熱体302の面との間
は、5〜20μm程度の距離に設定されている。なお、
発熱体302と凸形状部305aとの間が気泡発生領域
307となる。
05aが形成されていない面と発熱体302の面との間
は、5〜20μm程度の距離に設定されている。なお、
発熱体302と凸形状部305aとの間が気泡発生領域
307となる。
【0212】ここで、発熱体302に電気エネルギー等
が印加されると、発熱体302が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域307内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡306が発生する。気泡
306が発生すると、可動分離膜305の凸形状部30
5aが、気泡306の発生に基づく圧力により、気泡3
06の圧力の伝搬方向を吐出口方向に導くように第1の
位置から第1の液流路303側の第2の位置へ変位す
る。
が印加されると、発熱体302が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域307内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡306が発生する。気泡
306が発生すると、可動分離膜305の凸形状部30
5aが、気泡306の発生に基づく圧力により、気泡3
06の圧力の伝搬方向を吐出口方向に導くように第1の
位置から第1の液流路303側の第2の位置へ変位す
る。
【0213】本実施例においては、可動分離膜305が
凸形状部305aの変位によって第1の液流路303側
に変位するように形成されているため、可動分離膜30
5が気泡の発生によって伸びて第1の液流路303側に
変位するものと比べて、気泡の発生によるエネルギーが
効率的に可動分離膜305の変位に寄与され、効率的な
吐出が行われる。さらに、可動分離膜305の凸形状部
305aが、その最大変位容積が気泡発生領域307に
おいて発生する気泡の最大膨張体積よりも大きくなるよ
うに形成されているため、気泡の成長が規制されず、吐
出のさらなる効率化が図られる。
凸形状部305aの変位によって第1の液流路303側
に変位するように形成されているため、可動分離膜30
5が気泡の発生によって伸びて第1の液流路303側に
変位するものと比べて、気泡の発生によるエネルギーが
効率的に可動分離膜305の変位に寄与され、効率的な
吐出が行われる。さらに、可動分離膜305の凸形状部
305aが、その最大変位容積が気泡発生領域307に
おいて発生する気泡の最大膨張体積よりも大きくなるよ
うに形成されているため、気泡の成長が規制されず、吐
出のさらなる効率化が図られる。
【0214】また、本実施例においては、可動分離膜3
05が予め第2の液流路304側に突出しているため、
気泡306の発生に基づく圧力により、気泡306の圧
力の伝播方向を吐出口方向に導くように可動分離膜30
5が第1の位置から第2の位置へ変位する際の変位量が
大きくなり、吐出口301からの液体の吐出効率が向上
する。また、可動分離膜305の凸形状部305aにお
いては、その長さLが、共通液室側よりも吐出口301
側の方が長くなっているため、吐出液用の第1の液流路
303内において気泡306の発生に基づく圧力を吐出
口301側へ伝播しやすく、吐出口301からの液体の
吐出効率が向上する。
05が予め第2の液流路304側に突出しているため、
気泡306の発生に基づく圧力により、気泡306の圧
力の伝播方向を吐出口方向に導くように可動分離膜30
5が第1の位置から第2の位置へ変位する際の変位量が
大きくなり、吐出口301からの液体の吐出効率が向上
する。また、可動分離膜305の凸形状部305aにお
いては、その長さLが、共通液室側よりも吐出口301
側の方が長くなっているため、吐出液用の第1の液流路
303内において気泡306の発生に基づく圧力を吐出
口301側へ伝播しやすく、吐出口301からの液体の
吐出効率が向上する。
【0215】その後、気泡306が、前述した膜沸騰現
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、第2の位置まで変位していた可動分離膜305
の凸形状305aは、気泡306の収縮による負圧と可
動分離膜305自身のばね性による復元力によって初期
の位置(第1の位置)に戻る。
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、第2の位置まで変位していた可動分離膜305
の凸形状305aは、気泡306の収縮による負圧と可
動分離膜305自身のばね性による復元力によって初期
の位置(第1の位置)に戻る。
【0216】さらに、本発明の液体吐出装置の構造にお
いては上述した実施例において説明したような効果をも
生じるため、さらに一層高吐出効率、高吐出力で高粘性
液体等の液体を吐出することができる。
いては上述した実施例において説明したような効果をも
生じるため、さらに一層高吐出効率、高吐出力で高粘性
液体等の液体を吐出することができる。
【0217】(実施例8)図23は、本発明の液体吐出
方法及び液体吐出装置の第8の実施例を示す流路方向の
断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、
(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図である。
方法及び液体吐出装置の第8の実施例を示す流路方向の
断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、
(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図である。
【0218】図23に示すように本実施例においては、
図22に示したものに対して、可動分離膜305と第1
の液流路303との間に可動分離膜305の変位を規制
する変位可能な可動部材331が設けられており、可動
部材331は発泡時及び消泡時において可動分離膜30
5と一体となって変位する。その他の構成については、
同様である。なお、可動部材331においては、ニッケ
ルの電鋳によって作製されている。また、吐出液及び発
泡液の供給については、第7の実施例において示したも
のと同様でよい。
図22に示したものに対して、可動分離膜305と第1
の液流路303との間に可動分離膜305の変位を規制
する変位可能な可動部材331が設けられており、可動
部材331は発泡時及び消泡時において可動分離膜30
5と一体となって変位する。その他の構成については、
同様である。なお、可動部材331においては、ニッケ
ルの電鋳によって作製されている。また、吐出液及び発
泡液の供給については、第7の実施例において示したも
のと同様でよい。
【0219】上記のように構成された液体吐出装置にお
いては、気泡発生時における可動分離膜305の変位可
能量も安定的に大きく確保することができる。さらに、
可動部材331により、可動分離膜305の変位を吐出
口方向へ導く作用を強化させることも可能である。ま
た、非発泡時に可動分離膜305が第2の液流路304
側に突出していることにより、発泡時において突出部分
上の液体をも吐出口301に導くことができる。また、
可動部材331によって、可動分離膜305の凸形状部
305aが第2の液流路304側に突出する力が補助さ
れている。
いては、気泡発生時における可動分離膜305の変位可
能量も安定的に大きく確保することができる。さらに、
可動部材331により、可動分離膜305の変位を吐出
口方向へ導く作用を強化させることも可能である。ま
た、非発泡時に可動分離膜305が第2の液流路304
側に突出していることにより、発泡時において突出部分
上の液体をも吐出口301に導くことができる。また、
可動部材331によって、可動分離膜305の凸形状部
305aが第2の液流路304側に突出する力が補助さ
れている。
【0220】なお、本実施例においては、可動部材33
1にニッケルを使用したが、本発明はこれに限られず、
可動部材331として良好に動作するための弾性を有し
ていればよい。
1にニッケルを使用したが、本発明はこれに限られず、
可動部材331として良好に動作するための弾性を有し
ていればよい。
【0221】(実施例9)図24は、本発明の液体吐出
方法及び液体吐出装置の第9の実施例を示す流路方向の
断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、
(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図である。
方法及び液体吐出装置の第9の実施例を示す流路方向の
断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、
(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図である。
【0222】発熱体に電気エネルギーが印加されると、
発熱体において発生した熱によって気泡発生領域内を満
たす発泡液体の一部が加熱され、膜沸騰にともなって気
泡が発生するが、その際、製造上や環境条件等によるば
らつき要素により、気泡の最大膨張体積は常に一定にな
るとは限らず、また、ノズル毎に異なっている場合もあ
る。
発熱体において発生した熱によって気泡発生領域内を満
たす発泡液体の一部が加熱され、膜沸騰にともなって気
泡が発生するが、その際、製造上や環境条件等によるば
らつき要素により、気泡の最大膨張体積は常に一定にな
るとは限らず、また、ノズル毎に異なっている場合もあ
る。
【0223】そこで、本実施例においては図24に示す
ように、可動分離膜315の凸形状部315aの最大変
位容積が、気泡発生領域307において発生する気泡3
16の最大膨張体積よりも小さくなるように形成されて
いる。
ように、可動分離膜315の凸形状部315aの最大変
位容積が、気泡発生領域307において発生する気泡3
16の最大膨張体積よりも小さくなるように形成されて
いる。
【0224】具体的には、液体の吐出特性による気泡3
16の膨張体積のばらつきは±10%であるため、可動
分離膜315の凸形状部315aの最大変位容積が、気
泡発生領域307において発生する気泡316の最大膨
張体積の80%以下となるように形成する。
16の膨張体積のばらつきは±10%であるため、可動
分離膜315の凸形状部315aの最大変位容積が、気
泡発生領域307において発生する気泡316の最大膨
張体積の80%以下となるように形成する。
【0225】それにより、液体の吐出特性による気泡3
16の膨張体積がばらついた場合においても、発泡時に
おける可動分離膜315の凸形状部315aの変位量が
常に一定となり、吐出液の吐出量が一定となって、ノズ
ル毎にばらつきのない良好な吐出を行うことができる。
16の膨張体積がばらついた場合においても、発泡時に
おける可動分離膜315の凸形状部315aの変位量が
常に一定となり、吐出液の吐出量が一定となって、ノズ
ル毎にばらつきのない良好な吐出を行うことができる。
【0226】(実施例10)図25は、本発明の液体吐
出装置の第10の実施例を示す図であり、(a)は非発
泡時の状態を示す流路方向の断面図、(b)は発泡時
(吐出時)の状態を示す流路方向の断面図、(c)は第
2の液流路の構成を示す図である。
出装置の第10の実施例を示す図であり、(a)は非発
泡時の状態を示す流路方向の断面図、(b)は発泡時
(吐出時)の状態を示す流路方向の断面図、(c)は第
2の液流路の構成を示す図である。
【0227】図25に示すように本実施例においては、
液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与える発
熱体402(本実施例においては、40μm×105μ
mの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板410上に、
発泡液用の第2の液流路404が設けられ、その上に吐
出口401に直接連通した吐出液用の第1の液流路40
3が設けられている。また、第1の液流路403と第2
の液流路404との間に、弾性を有する薄膜で形成され
た可動分離膜405が設けられており、可動分離膜40
5によって第1の液流路403内の吐出液と第2の液流
路404内の発泡液とが区分されている。
液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与える発
熱体402(本実施例においては、40μm×105μ
mの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板410上に、
発泡液用の第2の液流路404が設けられ、その上に吐
出口401に直接連通した吐出液用の第1の液流路40
3が設けられている。また、第1の液流路403と第2
の液流路404との間に、弾性を有する薄膜で形成され
た可動分離膜405が設けられており、可動分離膜40
5によって第1の液流路403内の吐出液と第2の液流
路404内の発泡液とが区分されている。
【0228】発熱体402を発熱させることにより、可
動分離膜405と発熱体402との間の気泡発生領域4
07内の発泡液に熱が作用し、発泡液に膜沸騰現象に基
づく気泡が発生する。気泡の発生に基づく圧力は、可動
分離膜405に優先的に作用し、可動分離膜405は図
25(b)に示すように吐出口401側に大きく開くよ
うに変位する。それにより、気泡発生領域407におい
て発生した気泡による圧力が吐出口401側に導かれ
る。
動分離膜405と発熱体402との間の気泡発生領域4
07内の発泡液に熱が作用し、発泡液に膜沸騰現象に基
づく気泡が発生する。気泡の発生に基づく圧力は、可動
分離膜405に優先的に作用し、可動分離膜405は図
25(b)に示すように吐出口401側に大きく開くよ
うに変位する。それにより、気泡発生領域407におい
て発生した気泡による圧力が吐出口401側に導かれ
る。
【0229】本実施例においては、第2の液流路404
が発熱体402の直上である気泡発生領域407よりも
さらに下流側まで設けられており、それにより、発熱体
402の直上よりも下流側の流抵抗が小さくなり、発熱
体402における発熱により発生した気泡による圧力を
下流側に導きやすくなっている。このため、可動分離膜
405も吐出口401側に変位し、高い吐出効率と吐出
力が得られる。
が発熱体402の直上である気泡発生領域407よりも
さらに下流側まで設けられており、それにより、発熱体
402の直上よりも下流側の流抵抗が小さくなり、発熱
体402における発熱により発生した気泡による圧力を
下流側に導きやすくなっている。このため、可動分離膜
405も吐出口401側に変位し、高い吐出効率と吐出
力が得られる。
【0230】また、第2の液流路内での気泡の成長を規
制することにより、気泡自身に直接作用することができ
るため、気泡発生初期から効果が得られる。
制することにより、気泡自身に直接作用することができ
るため、気泡発生初期から効果が得られる。
【0231】さらに、気泡406が収縮する際、気泡4
06の収縮に伴う圧力によって可動分離膜405が変位
前の位置に素早く復帰するため、圧力の作用方向の制御
に加え、第1の液流路403に吐出液をリフィルする速
度が高まり、高速の印字においても安定した吐出が得ら
れる。
06の収縮に伴う圧力によって可動分離膜405が変位
前の位置に素早く復帰するため、圧力の作用方向の制御
に加え、第1の液流路403に吐出液をリフィルする速
度が高まり、高速の印字においても安定した吐出が得ら
れる。
【0232】(実施例11)図26は、本発明の液体吐
出方法及び液体吐出装置の第11の実施例を示す流路方
向の断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、
(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図である。
出方法及び液体吐出装置の第11の実施例を示す流路方
向の断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示す図、
(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図である。
【0233】図26に示すように本実施例においては、
第2の液流路414の発熱体402よりも吐出口側の壁
が、吐出口側に広がるようなテーパ状に形成されてお
り、これにより、気泡発生領域407及びその近傍の流
抵抗は、吐出口に向かうにしたがって小さくなり、発熱
体402における発熱により発生した気泡416の圧力
を吐出口方向へ導きやすく、第10の実施例と同様に、
高吐出効率及び高吐出力が得られる。
第2の液流路414の発熱体402よりも吐出口側の壁
が、吐出口側に広がるようなテーパ状に形成されてお
り、これにより、気泡発生領域407及びその近傍の流
抵抗は、吐出口に向かうにしたがって小さくなり、発熱
体402における発熱により発生した気泡416の圧力
を吐出口方向へ導きやすく、第10の実施例と同様に、
高吐出効率及び高吐出力が得られる。
【0234】図27は、図26に示した液体吐出装置の
変形例を示す流路方向の断面図であり、(a)は第2の
液流路壁の一部が階段状に形成されているものを示す
図、(b)は第2の液流路壁の一部がある曲率半径で形
成されているものを示す図である。
変形例を示す流路方向の断面図であり、(a)は第2の
液流路壁の一部が階段状に形成されているものを示す
図、(b)は第2の液流路壁の一部がある曲率半径で形
成されているものを示す図である。
【0235】図27(a)に示すものにおいては、第2
の液流路424の発熱体402よりも吐出口側の壁が、
吐出口側に広がるような階段状に形成されており、ま
た、図27(b)に示すものにおいては、第2の液流路
434の発熱体402よりも吐出口側の壁が、吐出口側
に広がるようなある曲率半径で形成されているため、い
ずれの場合も、気泡発生領域407及びその近傍の流抵
抗は、吐出口に向かうにしたがって小さくなり、発熱体
402における発熱により発生した気泡の圧力を吐出口
方向へ導きやすく、図26に示したものと同様に、高吐
出効率及び高吐出力が得られる。
の液流路424の発熱体402よりも吐出口側の壁が、
吐出口側に広がるような階段状に形成されており、ま
た、図27(b)に示すものにおいては、第2の液流路
434の発熱体402よりも吐出口側の壁が、吐出口側
に広がるようなある曲率半径で形成されているため、い
ずれの場合も、気泡発生領域407及びその近傍の流抵
抗は、吐出口に向かうにしたがって小さくなり、発熱体
402における発熱により発生した気泡の圧力を吐出口
方向へ導きやすく、図26に示したものと同様に、高吐
出効率及び高吐出力が得られる。
【0236】(実施例12)図28は、本発明の液体吐
出装置の第12の実施例を示す図であり、(a)は第2
の液流路と発熱体との位置関係を示す上面図、(b)は
(a)に示した斜視図であり、図28(a)中左側が吐
出口の配置方向である。
出装置の第12の実施例を示す図であり、(a)は第2
の液流路と発熱体との位置関係を示す上面図、(b)は
(a)に示した斜視図であり、図28(a)中左側が吐
出口の配置方向である。
【0237】本実施例における第2の液流路は図28に
示すように、図25に示したものに対して発熱体442
の近傍において、第2の液流路444の幅が上流側から
下流側に向かうにつれて徐々に広くなっている。
示すように、図25に示したものに対して発熱体442
の近傍において、第2の液流路444の幅が上流側から
下流側に向かうにつれて徐々に広くなっている。
【0238】以下に、上記のように構成された液体吐出
装置における吐出動作について詳細に説明する。
装置における吐出動作について詳細に説明する。
【0239】図29は、図28に示した液体吐出装置に
おける吐出動作を説明するための図であり、(a)は図
28に示したB−B断面図、(b)は図28に示したA
−A断面図、(c)は図28に示したC−C断面図であ
る。
おける吐出動作を説明するための図であり、(a)は図
28に示したB−B断面図、(b)は図28に示したA
−A断面図、(c)は図28に示したC−C断面図であ
る。
【0240】図29(I)においては、発熱体442に
電気エネルギーが印加されておらず、発熱体442にお
いて熱は発生していない。なお、可動分離膜445は、
基板420と略平行な第1の位置にある。
電気エネルギーが印加されておらず、発熱体442にお
いて熱は発生していない。なお、可動分離膜445は、
基板420と略平行な第1の位置にある。
【0241】ここで、発熱体442に電気エネルギーが
印加されると、発熱体442が発熱して発生した熱によ
って気泡発生領域447内を満たす発泡液体の一部が加
熱され、膜沸騰に伴って気泡446が発生する(図29
(II))。
印加されると、発熱体442が発熱して発生した熱によ
って気泡発生領域447内を満たす発泡液体の一部が加
熱され、膜沸騰に伴って気泡446が発生する(図29
(II))。
【0242】発生した気泡446は発熱体442におけ
る発熱によって急速に成長していくが、その際、第2の
液流路444が図29に示したような形状であるため、
上流側においてはその中央部が、下流側においてはその
両端部がそれぞれ大きく成長し、それにともなって可動
分離膜445が変位する(図29(III))。
る発熱によって急速に成長していくが、その際、第2の
液流路444が図29に示したような形状であるため、
上流側においてはその中央部が、下流側においてはその
両端部がそれぞれ大きく成長し、それにともなって可動
分離膜445が変位する(図29(III))。
【0243】さらに、気泡446が成長すると、下流側
における中央部が最も大きく成長し、それにともなって
可動分離膜445の下流側が大きく変位する(図29
(IV))。
における中央部が最も大きく成長し、それにともなって
可動分離膜445の下流側が大きく変位する(図29
(IV))。
【0244】その後、気泡446が、前述した膜沸騰現
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、変位していた可動分離膜445が、気泡446
の収縮による負圧と可動分離膜445自身のばね性によ
る復元力によって初期の位置に戻る(図29(V))。
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、変位していた可動分離膜445が、気泡446
の収縮による負圧と可動分離膜445自身のばね性によ
る復元力によって初期の位置に戻る(図29(V))。
【0245】このように、気泡446の発生により生じ
る圧力が徐々に下流側、すなわち吐出口側に向かうよう
になる。
る圧力が徐々に下流側、すなわち吐出口側に向かうよう
になる。
【0246】これにより、気泡発生領域447及びその
近傍の流抵抗は、吐出口に向かうにしたがって小さくな
り、発熱体442における発熱により発生した気泡の圧
力を吐出口方向へ導きやすく、第10の実施例と同様
に、高吐出効率及び高吐出力が得られる。また、発熱体
442の投影部の第1の液体をも吐出口方向へ輸送する
ことができ、吐出量が向上する。
近傍の流抵抗は、吐出口に向かうにしたがって小さくな
り、発熱体442における発熱により発生した気泡の圧
力を吐出口方向へ導きやすく、第10の実施例と同様
に、高吐出効率及び高吐出力が得られる。また、発熱体
442の投影部の第1の液体をも吐出口方向へ輸送する
ことができ、吐出量が向上する。
【0247】図30は、図28に示した液体吐出装置の
変形例を示す図であり、(a)は発熱体の近傍の第2の
液流路の幅が上流側から下流側に向かうにつれて階段状
に徐々に広くなっているものを示す図、(b)は発熱体
の近傍の第2の液流路の幅が上流側から下流側に向かう
につれてある曲率半径でもって徐々に広くなっているも
のを示す図、(c)は発熱体の近傍の第2の液流路の幅
が上流側から下流側に向かうにつれて(b)とは逆の曲
率半径で徐々に広くなっているものを示す図である。な
お、いずれの図においても、図中左側が吐出口の配置方
向である。
変形例を示す図であり、(a)は発熱体の近傍の第2の
液流路の幅が上流側から下流側に向かうにつれて階段状
に徐々に広くなっているものを示す図、(b)は発熱体
の近傍の第2の液流路の幅が上流側から下流側に向かう
につれてある曲率半径でもって徐々に広くなっているも
のを示す図、(c)は発熱体の近傍の第2の液流路の幅
が上流側から下流側に向かうにつれて(b)とは逆の曲
率半径で徐々に広くなっているものを示す図である。な
お、いずれの図においても、図中左側が吐出口の配置方
向である。
【0248】図30(a)に示すものにおいては、発熱
体442の近傍の第2の液流路454の幅が上流側から
下流側に向かうにつれて階段状に徐々に広くなってお
り、また、図30(b)に示すものにおいては、発熱体
442の近傍の第2の液流路464の幅が上流側から下
流側に向かうにつれてある曲率半径でもって徐々に広く
なっており、また、図30(c)に示すものにおいて
は、発熱体442の近傍の第2の液流路474の幅が上
流側から下流側に向かうにつれて(b)とは逆の曲率半
径で徐々に広くなっているため、いずれの場合も、気泡
発生領域及びその近傍の流抵抗は、吐出口に向かうにし
たがって小さくなり、発熱体442における発熱により
発生した気泡の圧力を吐出口方向へ導きやすく、高吐出
効率及び高吐出力が得られる。
体442の近傍の第2の液流路454の幅が上流側から
下流側に向かうにつれて階段状に徐々に広くなってお
り、また、図30(b)に示すものにおいては、発熱体
442の近傍の第2の液流路464の幅が上流側から下
流側に向かうにつれてある曲率半径でもって徐々に広く
なっており、また、図30(c)に示すものにおいて
は、発熱体442の近傍の第2の液流路474の幅が上
流側から下流側に向かうにつれて(b)とは逆の曲率半
径で徐々に広くなっているため、いずれの場合も、気泡
発生領域及びその近傍の流抵抗は、吐出口に向かうにし
たがって小さくなり、発熱体442における発熱により
発生した気泡の圧力を吐出口方向へ導きやすく、高吐出
効率及び高吐出力が得られる。
【0249】(実施例13)図31は、本発明の液体吐
出装置の第13の実施例を示す液体吐出装置の動作を説
明するための図である。
出装置の第13の実施例を示す液体吐出装置の動作を説
明するための図である。
【0250】本実施例においては、先の各実施例と同様
に、液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与え
る発熱体502(本実施例においては、40μm×10
5μmの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板510上
に、発泡液用の第2の液流路504が設けられ、その上
に吐出口501に直接連通した吐出液用の第1の液流路
503が設けられている。また、第1の液流路503と
第2の液流路504との間に、弾性を有する薄膜で形成
された可動分離膜505が設けられており、可動分離膜
505によって第1の液流路503内の吐出液と第2の
液流路504内の発泡液とが区分されている。さらに本
実施例において特徴的なことは、可動分離膜505の第
1の液流路503側に、気泡発生領域507近傍に開口
部を有し、可動分離膜505の変位を制限する可動分離
膜変位規制部材531が設けられていることである。
に、液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与え
る発熱体502(本実施例においては、40μm×10
5μmの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板510上
に、発泡液用の第2の液流路504が設けられ、その上
に吐出口501に直接連通した吐出液用の第1の液流路
503が設けられている。また、第1の液流路503と
第2の液流路504との間に、弾性を有する薄膜で形成
された可動分離膜505が設けられており、可動分離膜
505によって第1の液流路503内の吐出液と第2の
液流路504内の発泡液とが区分されている。さらに本
実施例において特徴的なことは、可動分離膜505の第
1の液流路503側に、気泡発生領域507近傍に開口
部を有し、可動分離膜505の変位を制限する可動分離
膜変位規制部材531が設けられていることである。
【0251】以下に、図31を用いて本実施例の液体吐
出装置の吐出動作について詳細に説明する。
出装置の吐出動作について詳細に説明する。
【0252】図31(a)においては、発熱体502に
電気エネルギー等のエネルギーが印加されておらず、発
熱体502において熱は発生していない。なお、可動分
離膜505は、基板510と略平行な第1の位置にあ
る。
電気エネルギー等のエネルギーが印加されておらず、発
熱体502において熱は発生していない。なお、可動分
離膜505は、基板510と略平行な第1の位置にあ
る。
【0253】ここで重要なことは、可動分離膜変位規制
部材531の開口部の中心が発熱体502の中心よりも
下流側に設けられていることであり、それにより、可動
分離膜505の可動領域の中心が発熱体502の中心よ
りも下流側に位置することになる。
部材531の開口部の中心が発熱体502の中心よりも
下流側に設けられていることであり、それにより、可動
分離膜505の可動領域の中心が発熱体502の中心よ
りも下流側に位置することになる。
【0254】ここで、発熱体502に電気エネルギー等
が印加されると、発熱体502が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域507内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡506が発生する。可動
分離膜505の可動領域の中心が発熱体502の中心よ
りも下流側に位置しているため、可動分離膜505は気
泡506の圧力によって発熱体502よりも下流側にお
いて変位しやすくなっている(図31(b))。
が印加されると、発熱体502が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域507内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡506が発生する。可動
分離膜505の可動領域の中心が発熱体502の中心よ
りも下流側に位置しているため、可動分離膜505は気
泡506の圧力によって発熱体502よりも下流側にお
いて変位しやすくなっている(図31(b))。
【0255】さらに気泡506が成長すると、気泡発生
に伴う圧力に応じて可動分離膜505が第1の液流路5
03側にさらに変位する。この結果、発生した気泡50
6は上流より下流に大きく成長し、可動分離膜505が
第1の位置を大きく越える(図31(c))。
に伴う圧力に応じて可動分離膜505が第1の液流路5
03側にさらに変位する。この結果、発生した気泡50
6は上流より下流に大きく成長し、可動分離膜505が
第1の位置を大きく越える(図31(c))。
【0256】その後、気泡506が、前述した膜沸騰現
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮していく
と、それにともなって、第2の位置まで変位していた可
動分離膜505は、気泡506の収縮による負圧によっ
て図31(a)に示した初期の位置(第1の位置)に徐
々に戻っていく(図31(d))。
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮していく
と、それにともなって、第2の位置まで変位していた可
動分離膜505は、気泡506の収縮による負圧によっ
て図31(a)に示した初期の位置(第1の位置)に徐
々に戻っていく(図31(d))。
【0257】そして、気泡506が消滅すると、可動分
離膜505が初期の位置(第1の位置)に戻る(図31
(e))。また、消泡時には、吐出された液体の体積分
を補うために、上流側すなわち共通液室側からVD1,V
D2に示すように、また、吐出口501側からVCに示す
ように液体が流れ込んでくる。このとき、発泡時に発熱
体502から下流側(吐出口側)への液体の流れがあっ
たため、VD1,VD2の流れが大きくなり、リフィル速度
の向上及びメニスカスの後退量の減衰に大きく役立って
いる。
離膜505が初期の位置(第1の位置)に戻る(図31
(e))。また、消泡時には、吐出された液体の体積分
を補うために、上流側すなわち共通液室側からVD1,V
D2に示すように、また、吐出口501側からVCに示す
ように液体が流れ込んでくる。このとき、発泡時に発熱
体502から下流側(吐出口側)への液体の流れがあっ
たため、VD1,VD2の流れが大きくなり、リフィル速度
の向上及びメニスカスの後退量の減衰に大きく役立って
いる。
【0258】ここで、可動分離膜531の開口部におい
ては図31に示すように、厚み方向が曲面形状になって
おり、それにより、この部分での可動分離膜505の応
力集中が緩和され、強度劣化が少なく、耐久性が向上す
る。
ては図31に示すように、厚み方向が曲面形状になって
おり、それにより、この部分での可動分離膜505の応
力集中が緩和され、強度劣化が少なく、耐久性が向上す
る。
【0259】以下に、上述した液体吐出装置の構成なら
びに製法について述べる。
びに製法について述べる。
【0260】図32は、図31に示した液体吐出装置の
発熱体502と第2の液流路504と可動分離膜変位規
制部材531との配置関係を説明するための図であり、
(a)は発熱体502と第2の液流路504との位置関
係を示す図、(b)は可動分離膜変位規制部材531を
上から見た図、(c)は発熱体502と第2の液流路5
04と可動分離膜変位規制部材531との配置関係を示
す図、(d)は可動分離膜505の変位可能領域を示す
図であり、いずれの図も図中左側が吐出口の配置方向で
ある。
発熱体502と第2の液流路504と可動分離膜変位規
制部材531との配置関係を説明するための図であり、
(a)は発熱体502と第2の液流路504との位置関
係を示す図、(b)は可動分離膜変位規制部材531を
上から見た図、(c)は発熱体502と第2の液流路5
04と可動分離膜変位規制部材531との配置関係を示
す図、(d)は可動分離膜505の変位可能領域を示す
図であり、いずれの図も図中左側が吐出口の配置方向で
ある。
【0261】図32(d)に示すように、本形態におい
ては、第2の液流路504壁で囲まれた部分が可動分離
膜505の下方変位可能領域となり、また、可動分離膜
変位規制部材531の開口部内が可動分離膜505の上
方変位可能領域となり、可動分離膜505の可動領域の
中心は発熱体502の中心よりも下流側に位置してい
る。
ては、第2の液流路504壁で囲まれた部分が可動分離
膜505の下方変位可能領域となり、また、可動分離膜
変位規制部材531の開口部内が可動分離膜505の上
方変位可能領域となり、可動分離膜505の可動領域の
中心は発熱体502の中心よりも下流側に位置してい
る。
【0262】なお、図32(b)に示すように、可動分
離膜変位規制部材531の開口部531aにおいては、
四隅が曲線形状となっており、それにより、可動分離膜
505が破れる虞れがなくなり、耐久性が向上する。
離膜変位規制部材531の開口部531aにおいては、
四隅が曲線形状となっており、それにより、可動分離膜
505が破れる虞れがなくなり、耐久性が向上する。
【0263】第2の液流路504においては、発熱体5
02の前後で第5の実施例と同じ目的のための狭窄部5
09が設けられているが、発熱体502の吐出口501
側においては空間が大きく設けられている。
02の前後で第5の実施例と同じ目的のための狭窄部5
09が設けられているが、発熱体502の吐出口501
側においては空間が大きく設けられている。
【0264】以上述べたように、本実施例の構成による
と、可動分離膜の可動領域の中心を発熱体の中心よりも
下流側に位置することにより、気泡発生に伴う圧力に応
じて変位した可動分離膜が下流側に成長するため、加熱
に弱い液体や、高粘性の液体等を効率良く、高い吐出圧
で吐出することができる。さらに、第1の液流路内の液
体の輸送作用により、吐出量のさらなる増大が図られ
る。
と、可動分離膜の可動領域の中心を発熱体の中心よりも
下流側に位置することにより、気泡発生に伴う圧力に応
じて変位した可動分離膜が下流側に成長するため、加熱
に弱い液体や、高粘性の液体等を効率良く、高い吐出圧
で吐出することができる。さらに、第1の液流路内の液
体の輸送作用により、吐出量のさらなる増大が図られ
る。
【0265】(実施例14)図33は、本発明の液体吐
出装置の第14の実施例を示す流路方向の断面図であ
る。
出装置の第14の実施例を示す流路方向の断面図であ
る。
【0266】図33に示すように本実施例においては、
液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与える発
熱体602(本実施例においては、40μm×105μ
mの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板610上に、
発泡液用の第2の液流路604が設けられ、その上に吐
出口601に直接連通した吐出液用の第1の液流路60
3が設けられている。また、第1の液流路603と第2
の液流路604との間に、弾性を有する薄膜で形成され
た可動分離膜605が設けられており、可動分離膜60
5によって第1の液流路603内の吐出液と第2の液流
路604内の発泡液とが区分されている。
液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与える発
熱体602(本実施例においては、40μm×105μ
mの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板610上に、
発泡液用の第2の液流路604が設けられ、その上に吐
出口601に直接連通した吐出液用の第1の液流路60
3が設けられている。また、第1の液流路603と第2
の液流路604との間に、弾性を有する薄膜で形成され
た可動分離膜605が設けられており、可動分離膜60
5によって第1の液流路603内の吐出液と第2の液流
路604内の発泡液とが区分されている。
【0267】発熱体602を発熱させることにより、発
泡液に膜沸騰現象に基づく気泡が発生する。ここで、第
2の液流路604内において、発熱体602の面積中心
より下流側の流抵抗R1が上流側の流抵抗R2よりも大き
くなるような構成とすれば、気泡の発生に基づく圧力の
うち、発熱体602の面積中心よりも下流側の成分が可
動分離膜605に優先的に作用し、一方、上流側の成分
は可動分離膜605だけでなく上流側に作用する。
泡液に膜沸騰現象に基づく気泡が発生する。ここで、第
2の液流路604内において、発熱体602の面積中心
より下流側の流抵抗R1が上流側の流抵抗R2よりも大き
くなるような構成とすれば、気泡の発生に基づく圧力の
うち、発熱体602の面積中心よりも下流側の成分が可
動分離膜605に優先的に作用し、一方、上流側の成分
は可動分離膜605だけでなく上流側に作用する。
【0268】このため、気泡の成長が続くと、可動分離
膜605が吐出口601側に大きく変位する。それによ
り、気泡発生領域607において発生した気泡による圧
力が吐出口601側に導かれる。
膜605が吐出口601側に大きく変位する。それによ
り、気泡発生領域607において発生した気泡による圧
力が吐出口601側に導かれる。
【0269】以下に、上記のように構成された液体吐出
装置の吐出動作について詳細に説明する。
装置の吐出動作について詳細に説明する。
【0270】図34は、図33に示した液体吐出装置の
動作を説明するための図である。
動作を説明するための図である。
【0271】図34(a)においては、発熱体602に
電気エネルギー等のエネルギーが印加されておらず、発
熱体602において熱は発生していない。
電気エネルギー等のエネルギーが印加されておらず、発
熱体602において熱は発生していない。
【0272】ここで、発熱体602に電気エネルギー等
が印加されると、発熱体602が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域607内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡606が発生する。気泡
606が発生すると、気泡606の発生に基づく圧力に
より、可動分離膜605が気泡606の伝搬を受けて第
1の位置から第2の位置へ変位し始める(図34
(b))。
が印加されると、発熱体602が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域607内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡606が発生する。気泡
606が発生すると、気泡606の発生に基づく圧力に
より、可動分離膜605が気泡606の伝搬を受けて第
1の位置から第2の位置へ変位し始める(図34
(b))。
【0273】ここで重要なことは、前述したように、第
2の液流路604において、発熱体602の面積中心よ
りも下流側(吐出口側)の圧力成分が可動分離膜605
に優先的に作用するように、下流側の流抵抗を上流側の
流抵抗よりも大きくすることである。
2の液流路604において、発熱体602の面積中心よ
りも下流側(吐出口側)の圧力成分が可動分離膜605
に優先的に作用するように、下流側の流抵抗を上流側の
流抵抗よりも大きくすることである。
【0274】さらに気泡606が成長すると、下流側の
圧力成分のうち、水平方向の成分は上述した下流方向の
流抵抗を受けて上方へ向けられる。これにより、下流側
の圧力成分のほとんどが優先的に可動分離膜605に作
用し、可動分離膜605が第1の液流路603側にさら
に変位する。これにともなって、可動分離膜605は吐
出口601方向に大きくふくらむ(図34(c))。
圧力成分のうち、水平方向の成分は上述した下流方向の
流抵抗を受けて上方へ向けられる。これにより、下流側
の圧力成分のほとんどが優先的に可動分離膜605に作
用し、可動分離膜605が第1の液流路603側にさら
に変位する。これにともなって、可動分離膜605は吐
出口601方向に大きくふくらむ(図34(c))。
【0275】このように、気泡606の成長に応じて可
動分離膜605の下流側部分が第1の液流路603側に
徐々に変位していくことによって、下流側に気泡606
が成長し、可動分離膜605が吐出口方向に大きくふく
らむため、気泡606の発生による圧力が吐出口601
方向に均一に向かう。それにより、吐出口601からの
液体の吐出効率が高まる。なお、可動分離膜605は、
発泡圧を吐出口601方向へ導く際もこの伝達の妨げに
なることはほとんどなく、伝搬する圧力の大きさに応じ
て効率よく圧力の伝搬方向や気泡606の成長方向を制
御することができる。
動分離膜605の下流側部分が第1の液流路603側に
徐々に変位していくことによって、下流側に気泡606
が成長し、可動分離膜605が吐出口方向に大きくふく
らむため、気泡606の発生による圧力が吐出口601
方向に均一に向かう。それにより、吐出口601からの
液体の吐出効率が高まる。なお、可動分離膜605は、
発泡圧を吐出口601方向へ導く際もこの伝達の妨げに
なることはほとんどなく、伝搬する圧力の大きさに応じ
て効率よく圧力の伝搬方向や気泡606の成長方向を制
御することができる。
【0276】その後、気泡606が、前述した膜沸騰現
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、第2の位置まで変位していた可動分離膜605
は、気泡606の収縮による負圧によって、第1の位置
を越えて第2の液流路604側に変位した後、図34
(a)に示した初期の位置(第1の位置)に戻る(図3
4(d))。また、消泡時には、吐出された液体の体積
分を補うために、上流側すなわち共通液室側からVD1,
VD2に示すように、また、吐出口401側からV Cに示
すように液体が流れ込んでくる。また、第2の液流路6
04においても同様に、上流側から液体が流れ込んでく
る。
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、第2の位置まで変位していた可動分離膜605
は、気泡606の収縮による負圧によって、第1の位置
を越えて第2の液流路604側に変位した後、図34
(a)に示した初期の位置(第1の位置)に戻る(図3
4(d))。また、消泡時には、吐出された液体の体積
分を補うために、上流側すなわち共通液室側からVD1,
VD2に示すように、また、吐出口401側からV Cに示
すように液体が流れ込んでくる。また、第2の液流路6
04においても同様に、上流側から液体が流れ込んでく
る。
【0277】以下に、上述した液体吐出装置の構成につ
いて述べる。
いて述べる。
【0278】図35は、図33及び図34に示した液体
吐出装置の第2の液流路604の構成を説明するための
図であり、可動分離膜605が外された第2の液流路6
04を上方から見た図である。なお、図中下方が吐出口
の配置方向である。
吐出装置の第2の液流路604の構成を説明するための
図であり、可動分離膜605が外された第2の液流路6
04を上方から見た図である。なお、図中下方が吐出口
の配置方向である。
【0279】第2の液流路604においては、発熱体6
02の前後で実施例5と同じ目的のための狭窄部609
a,609bがそれぞれ設けられており、発泡時の圧力
が第2の液流路604を伝わって逃げることを防止する
ような室(発泡室)構造となっている。ここで、第2の
液流路604の狭窄部609a,609bにおいては、
下流側(吐出口側)の開口部が上流側(共通液室)側の
開口部よりも狭くなるように形成されている。このよう
に、開口部の下流側を狭く形成することにより、第2の
液流路604における流抵抗を下流側で大きく、上流側
で小さくすることができ、気泡の発生により生じた圧力
の下流側成分を効果的に、かつ、優先的に可動分離膜6
05に作用させ、第1の液流路603側に変位させるこ
とで、第1の液流路603内の液体を、効率よく、ま
た、高い吐出力によって吐出することができる。ここ
で、第2の液流路604の発泡室の下流側の狭窄部60
9aは、発泡室に残留した泡を抜くための流路である。
02の前後で実施例5と同じ目的のための狭窄部609
a,609bがそれぞれ設けられており、発泡時の圧力
が第2の液流路604を伝わって逃げることを防止する
ような室(発泡室)構造となっている。ここで、第2の
液流路604の狭窄部609a,609bにおいては、
下流側(吐出口側)の開口部が上流側(共通液室)側の
開口部よりも狭くなるように形成されている。このよう
に、開口部の下流側を狭く形成することにより、第2の
液流路604における流抵抗を下流側で大きく、上流側
で小さくすることができ、気泡の発生により生じた圧力
の下流側成分を効果的に、かつ、優先的に可動分離膜6
05に作用させ、第1の液流路603側に変位させるこ
とで、第1の液流路603内の液体を、効率よく、ま
た、高い吐出力によって吐出することができる。ここ
で、第2の液流路604の発泡室の下流側の狭窄部60
9aは、発泡室に残留した泡を抜くための流路である。
【0280】なお、第2の液流路604の形状において
は、上述したものに限られるものではなく、気泡発生に
伴う圧力が、効果的に可動分離膜605に伝達できる形
状であればよい。
は、上述したものに限られるものではなく、気泡発生に
伴う圧力が、効果的に可動分離膜605に伝達できる形
状であればよい。
【0281】以上述べたように、本実施例の構成による
と、第2の液流路の発熱体の面積中心よりも下流側の流
抵抗を上流側の流抵抗よりも大きくすることにより、気
泡の発生に伴う圧力によって変位した可動分離膜が、下
流側に成長するため、加熱に弱い液体や高粘性の液体等
を効率良く高い吐出圧で吐出することができる。
と、第2の液流路の発熱体の面積中心よりも下流側の流
抵抗を上流側の流抵抗よりも大きくすることにより、気
泡の発生に伴う圧力によって変位した可動分離膜が、下
流側に成長するため、加熱に弱い液体や高粘性の液体等
を効率良く高い吐出圧で吐出することができる。
【0282】(実施例15)図36は、本発明の液体吐
出装置の第15の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、発泡時における状態を示している。
出装置の第15の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、発泡時における状態を示している。
【0283】図36に示すように本実施例においては、
液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与える発
熱体702(本実施例においては、40μm×105μ
mの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板710上に、
発泡液用の第2の液流路704が設けられ、その上に吐
出口701に直接連通した吐出液用の第1の液流路70
3が設けられている。また、第1の液流路703と第2
の液流路704との間に、弾性を有する薄膜で形成され
た可動分離膜705が設けられており、可動分離膜70
5によって第1の液流路703内の吐出液と第2の液流
路704内の発泡液とが区分されている。
液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与える発
熱体702(本実施例においては、40μm×105μ
mの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板710上に、
発泡液用の第2の液流路704が設けられ、その上に吐
出口701に直接連通した吐出液用の第1の液流路70
3が設けられている。また、第1の液流路703と第2
の液流路704との間に、弾性を有する薄膜で形成され
た可動分離膜705が設けられており、可動分離膜70
5によって第1の液流路703内の吐出液と第2の液流
路704内の発泡液とが区分されている。
【0284】なお、本実施例における最も大きな特徴
は、第1の液流路703を構成する天板709の高さ、
すなわち、発熱体702の投影領域における第1液流路
703の高さが、共通液室(不図示)がある上流側より
も吐出口701がある下流側の方が高くなるように形成
されていることである。
は、第1の液流路703を構成する天板709の高さ、
すなわち、発熱体702の投影領域における第1液流路
703の高さが、共通液室(不図示)がある上流側より
も吐出口701がある下流側の方が高くなるように形成
されていることである。
【0285】上記のように構成された液体吐出装置にお
いては、発熱体702を発熱させることにより、発泡液
に膜沸騰現象に基づく気泡706が発生する。ここで、
気泡706が発生すると可動分離膜705が第1の液流
路703側に変位するが、第1液流路703の高さが上
流側よりも下流側の方が高くなるように形成されている
ため、可動分離膜705は上流側よりも下流側において
大きく第1の液流路703側に変位する。それにより、
気泡発生領域において発生した気泡706による圧力が
吐出口701側に導かれる。
いては、発熱体702を発熱させることにより、発泡液
に膜沸騰現象に基づく気泡706が発生する。ここで、
気泡706が発生すると可動分離膜705が第1の液流
路703側に変位するが、第1液流路703の高さが上
流側よりも下流側の方が高くなるように形成されている
ため、可動分離膜705は上流側よりも下流側において
大きく第1の液流路703側に変位する。それにより、
気泡発生領域において発生した気泡706による圧力が
吐出口701側に導かれる。
【0286】以下に、上記のように構成された液体吐出
装置の吐出動作について詳細に説明する。
装置の吐出動作について詳細に説明する。
【0287】図37は、図36に示した液体吐出装置の
動作を説明するための図である。
動作を説明するための図である。
【0288】図37(a)においては、発熱体702に
電気エネルギー等のエネルギーが印加されておらず、発
熱体702において熱は発生していない。なお、可動分
離膜705は、基板710と略平行な第1の位置にあ
る。
電気エネルギー等のエネルギーが印加されておらず、発
熱体702において熱は発生していない。なお、可動分
離膜705は、基板710と略平行な第1の位置にあ
る。
【0289】ここで、発熱体702に電気エネルギー等
が印加されると、発熱体702が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域707内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡706が発生する。それ
により、可動分離膜705の気泡発生領域707に面し
ている部分が全体的に第1の液流路703側に変位する
(図37(b))。
が印加されると、発熱体702が発熱して発生した熱に
よって気泡発生領域707内を満たす発泡液体の一部が
加熱され、膜沸騰に伴って気泡706が発生する。それ
により、可動分離膜705の気泡発生領域707に面し
ている部分が全体的に第1の液流路703側に変位する
(図37(b))。
【0290】さらに気泡706が成長すると、気泡発生
に伴う圧力に応じて可動分離膜705が第1の液流路7
03側にさらに第2の位置へと変位するが、その際、第
1液流路703の高さが上流側よりも下流側の方が高く
なるように形成されているため、可動分離膜705は上
流側よりも下流側において大きく第1の液流路703側
に変位する(図37(c))。それゆえ、吐出効率の一
層の公序うを図ることができる。
に伴う圧力に応じて可動分離膜705が第1の液流路7
03側にさらに第2の位置へと変位するが、その際、第
1液流路703の高さが上流側よりも下流側の方が高く
なるように形成されているため、可動分離膜705は上
流側よりも下流側において大きく第1の液流路703側
に変位する(図37(c))。それゆえ、吐出効率の一
層の公序うを図ることができる。
【0291】その後、気泡706が、前述した膜沸騰現
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、第2の位置まで変位していた可動分離膜705
は、気泡706の収縮による負圧によって図37(a)
に示した初期の位置(第1の位置)に徐々に戻っていく
(図37(d))。また、消泡時には、吐出された液体
の体積分を補うために、上流側すなわち共通液室側か
ら、また、吐出口701側から液体が流れ込んでくる。
象に特徴的な気泡内部圧力の減少によって収縮し、消滅
すると、第2の位置まで変位していた可動分離膜705
は、気泡706の収縮による負圧によって図37(a)
に示した初期の位置(第1の位置)に徐々に戻っていく
(図37(d))。また、消泡時には、吐出された液体
の体積分を補うために、上流側すなわち共通液室側か
ら、また、吐出口701側から液体が流れ込んでくる。
【0292】これにより、可動分離膜705が第2の液
流路704側に変位した場合に生じる第1の液流路70
3側の変位分の液体積減少にともなうメニスカスの後退
を抑制することができ、リフィル時間を短縮させること
ができる。
流路704側に変位した場合に生じる第1の液流路70
3側の変位分の液体積減少にともなうメニスカスの後退
を抑制することができ、リフィル時間を短縮させること
ができる。
【0293】(実施例16)図38は、本発明の液体吐
出方法及び液体吐出装置の第16の実施例を示す流路方
向の断面図であり、発泡時における状態を示している。
出方法及び液体吐出装置の第16の実施例を示す流路方
向の断面図であり、発泡時における状態を示している。
【0294】本実施例は図38に示すように、図36に
示したものに対して天板719の形状、すなわち第1の
液流路713の形状が異なっており、その他の構成につ
いては同様である。
示したものに対して天板719の形状、すなわち第1の
液流路713の形状が異なっており、その他の構成につ
いては同様である。
【0295】本実施例における天板719は図38に示
すように、発熱体702上よりも上流側の一部分の高さ
が、他の部分と比べて低くなっている。
すように、発熱体702上よりも上流側の一部分の高さ
が、他の部分と比べて低くなっている。
【0296】ここで、気泡716が発生すると可動分離
膜705が第1の液流路713側に変位するが、発熱体
702上の領域よりも上流側の一部分の第1液流路71
3の高さが他の部分よりも低くなるように形成されてい
るため、可動分離膜705は上流側よりも下流側におい
て大きく第1の液流路713側に変位する。それによ
り、気泡発生領域において発生した気泡716による圧
力が吐出口701側に導かれる。また、第1の液流路7
13における流抵抗が下流側よりも上流側の方が高くな
っているので、吐出効率が向上する上、第1の液流路に
おける上流側からの供給特性が良いので、リフィル特性
が一層向上する。
膜705が第1の液流路713側に変位するが、発熱体
702上の領域よりも上流側の一部分の第1液流路71
3の高さが他の部分よりも低くなるように形成されてい
るため、可動分離膜705は上流側よりも下流側におい
て大きく第1の液流路713側に変位する。それによ
り、気泡発生領域において発生した気泡716による圧
力が吐出口701側に導かれる。また、第1の液流路7
13における流抵抗が下流側よりも上流側の方が高くな
っているので、吐出効率が向上する上、第1の液流路に
おける上流側からの供給特性が良いので、リフィル特性
が一層向上する。
【0297】(実施例17)図39は、本発明の液体吐
出方法及び液体吐出装置の第17の実施例を示す流路方
向の断面図であり、発泡時における状態を示している。
出方法及び液体吐出装置の第17の実施例を示す流路方
向の断面図であり、発泡時における状態を示している。
【0298】本実施例は図39に示すように、図38に
示したものに対して、発泡時において、可動分離膜72
5が、天板719の高さが低くなっている部分に接する
ような構成となっており、その他の構成については同様
である。
示したものに対して、発泡時において、可動分離膜72
5が、天板719の高さが低くなっている部分に接する
ような構成となっており、その他の構成については同様
である。
【0299】ここで、気泡736が発生すると可動分離
膜725が第1の液流路723側に変位するが、発熱体
702上の領域よりも上流側の一部分の第1液流路72
3の高さが他の部分よりも低くなるように形成されてい
るため、可動分離膜725は上流側よりも下流側におい
て大きく第1の液流路723側に変位する。そして、さ
らに気泡736が成長すると、第1の液流路723側に
変位した可動分離膜725が第1の液流路723の天板
719の高さが低くなった部分に接触し、可動分離膜7
25が天板719に押されるような形で変形する。それ
により、可動分離膜725が下流側において第1の液流
路723側にさらに大きく変位し、気泡発生領域におい
て発生した気泡736による圧力が吐出口701側に導
かれる。また、天板719の一部と可動分離膜725の
一部とが接触することにより、第1の液流路723がそ
の接触部分を境に2つに分離され、それにより、クロス
トークが防止されるとともに、気泡発生による圧力が上
流側へ逃げることがなくなり、吐出効率が向上する。
膜725が第1の液流路723側に変位するが、発熱体
702上の領域よりも上流側の一部分の第1液流路72
3の高さが他の部分よりも低くなるように形成されてい
るため、可動分離膜725は上流側よりも下流側におい
て大きく第1の液流路723側に変位する。そして、さ
らに気泡736が成長すると、第1の液流路723側に
変位した可動分離膜725が第1の液流路723の天板
719の高さが低くなった部分に接触し、可動分離膜7
25が天板719に押されるような形で変形する。それ
により、可動分離膜725が下流側において第1の液流
路723側にさらに大きく変位し、気泡発生領域におい
て発生した気泡736による圧力が吐出口701側に導
かれる。また、天板719の一部と可動分離膜725の
一部とが接触することにより、第1の液流路723がそ
の接触部分を境に2つに分離され、それにより、クロス
トークが防止されるとともに、気泡発生による圧力が上
流側へ逃げることがなくなり、吐出効率が向上する。
【0300】(実施例18)図40は、本発明の液体吐
出方法及び液体吐出装置の第18の実施例を示す流路方
向の断面図であり、(a)は非発泡時における状態を示
す図、(b)は発泡時における状態を示す図である。
出方法及び液体吐出装置の第18の実施例を示す流路方
向の断面図であり、(a)は非発泡時における状態を示
す図、(b)は発泡時における状態を示す図である。
【0301】本実施例は図40に示すように、図38に
示したものに対して可動分離膜715のみが異なるもの
であり、その他の構成については同様である。
示したものに対して可動分離膜715のみが異なるもの
であり、その他の構成については同様である。
【0302】本実施例における可動分離膜715は図4
0に示すように、発熱体702上の気泡が発生する気泡
発生領域707の上流側及び下流側においてたるみ部7
15a,715bをそれぞれ有しており、それにより、
ばね性を有する構造となっている。
0に示すように、発熱体702上の気泡が発生する気泡
発生領域707の上流側及び下流側においてたるみ部7
15a,715bをそれぞれ有しており、それにより、
ばね性を有する構造となっている。
【0303】ここで、気泡726が発生すると可動分離
膜715が第1の液流路713側に変位するが、発熱体
702上の領域よりも上流側の一部分の第1液流路71
3の高さが他の部分よりも低くなるように形成されてい
るため、可動分離膜715は上流側よりも下流側におい
て大きく第1の液流路713側に変位する。それによ
り、気泡発生領域707において発生した気泡726に
よる圧力が吐出口701側に導かれる。また、第1の液
流路713における流抵抗が下流側よりも上流側の方が
高くなっているので、リフィル特性が向上する。なお、
本実施例においては、可動分離膜715の気泡発生領域
707の上流側及び下流側においてたるみ部715a,
715bがそれぞれ設けられており、それにより、可動
分離膜715がばね性を有する構造となっているため、
可動分離膜715が気泡発生の圧力によって変位しやす
くなり、吐出効率が向上する。
膜715が第1の液流路713側に変位するが、発熱体
702上の領域よりも上流側の一部分の第1液流路71
3の高さが他の部分よりも低くなるように形成されてい
るため、可動分離膜715は上流側よりも下流側におい
て大きく第1の液流路713側に変位する。それによ
り、気泡発生領域707において発生した気泡726に
よる圧力が吐出口701側に導かれる。また、第1の液
流路713における流抵抗が下流側よりも上流側の方が
高くなっているので、リフィル特性が向上する。なお、
本実施例においては、可動分離膜715の気泡発生領域
707の上流側及び下流側においてたるみ部715a,
715bがそれぞれ設けられており、それにより、可動
分離膜715がばね性を有する構造となっているため、
可動分離膜715が気泡発生の圧力によって変位しやす
くなり、吐出効率が向上する。
【0304】(実施例19)図41は、本発明の液体吐
出方法及び液体吐出装置の第19の実施例を示す流路方
向の断面図であり、発泡時における状態を示している。
出方法及び液体吐出装置の第19の実施例を示す流路方
向の断面図であり、発泡時における状態を示している。
【0305】図41に示すように本実施例においては、
液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与える発
熱体702(本実施例においては、40μm×105μ
mの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板710上に、
発泡液用の第2の液流路704が設けられ、その上に吐
出口701に直接連通した吐出液用の第1の液流路73
3が設けられている。また、第1の液流路733と第2
の液流路704との間に、弾性を有する薄膜で形成され
た可動分離膜735が設けられており、可動分離膜73
5によって第1の液流路733内の吐出液と第2の液流
路704内の発泡液とが区分されている。また、第1の
液流路733内には、発熱体702上の領域に自由端
を、それよりも上流側に支点をそれぞれ有する可動部材
751が、可動分離膜735と略平行に可動分離膜73
5から所定の間隔を設けて配されている。なお、可動部
材751と可動分離膜735との間隔においては、気泡
発生の圧力により可動分離膜735が第1の液流路73
3側に変位した際に、可動部材751の自由端が可動分
離膜735によって押し上げられる程度の間隔である。
液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与える発
熱体702(本実施例においては、40μm×105μ
mの形状の発熱抵抗体)が設けられた基板710上に、
発泡液用の第2の液流路704が設けられ、その上に吐
出口701に直接連通した吐出液用の第1の液流路73
3が設けられている。また、第1の液流路733と第2
の液流路704との間に、弾性を有する薄膜で形成され
た可動分離膜735が設けられており、可動分離膜73
5によって第1の液流路733内の吐出液と第2の液流
路704内の発泡液とが区分されている。また、第1の
液流路733内には、発熱体702上の領域に自由端
を、それよりも上流側に支点をそれぞれ有する可動部材
751が、可動分離膜735と略平行に可動分離膜73
5から所定の間隔を設けて配されている。なお、可動部
材751と可動分離膜735との間隔においては、気泡
発生の圧力により可動分離膜735が第1の液流路73
3側に変位した際に、可動部材751の自由端が可動分
離膜735によって押し上げられる程度の間隔である。
【0306】ここで、気泡746が発生すると可動分離
膜735が第1の液流路703側に変位するが、可動分
離膜735が第1の液流路733側に変位していき、可
動分離膜735の上流部分が可動部材751と接近また
は接触すると、可動部材751によって可動分離膜73
5の変位している部分の上流部分の変位が抑制され、可
動分離膜735は上流側よりも下流側において大きく第
1の液流路733側に変位する。それにより、気泡発生
領域において発生した気泡746による圧力が吐出口7
01側に導かれる。
膜735が第1の液流路703側に変位するが、可動分
離膜735が第1の液流路733側に変位していき、可
動分離膜735の上流部分が可動部材751と接近また
は接触すると、可動部材751によって可動分離膜73
5の変位している部分の上流部分の変位が抑制され、可
動分離膜735は上流側よりも下流側において大きく第
1の液流路733側に変位する。それにより、気泡発生
領域において発生した気泡746による圧力が吐出口7
01側に導かれる。
【0307】また、本実施例においては、可動部材75
1の作用により可動分離膜735の過剰変位が防止され
るとともに、可動部材751と可動分離膜735とが互
いに非発泡時において所定の間隔を設けて配されている
ため、可動分離膜735の変位初期における抵抗がな
く、反応が速くなる。
1の作用により可動分離膜735の過剰変位が防止され
るとともに、可動部材751と可動分離膜735とが互
いに非発泡時において所定の間隔を設けて配されている
ため、可動分離膜735の変位初期における抵抗がな
く、反応が速くなる。
【0308】なお、上述した第15〜19の実施例にお
いては、可動分離膜の可動領域の上方でかつ第1の液流
路内における液体の流抵抗に着目しているものである。
いては、可動分離膜の可動領域の上方でかつ第1の液流
路内における液体の流抵抗に着目しているものである。
【0309】(実施例20)図42は、本発明の液体吐
出方法及び液体吐出装置の第20の実施例を示す流路方
向の断面模式図であり、(a)は非吐出時を示す図、
(b)は吐出時を示す図である。
出方法及び液体吐出装置の第20の実施例を示す流路方
向の断面模式図であり、(a)は非吐出時を示す図、
(b)は吐出時を示す図である。
【0310】本実施例は図42に示すように、液体に気
泡を発生させるための熱エネルギーを与える発熱体80
2(本実施例においては、40μm×105μmの形状
の発熱抵抗体)が設けられた基板810上に、発泡液用
の第2の液流路804が設けられ、その上に吐出口80
1に直接連通した吐出液用の第1の液流路803が設け
られている。また、第1の液流路803と第2の液流路
804との間に、弾性を有する薄膜で形成された可動分
離膜805が設けられており、第1の液流路803内の
吐出液と第2の液流路804内の発泡液とが区分されて
いる。
泡を発生させるための熱エネルギーを与える発熱体80
2(本実施例においては、40μm×105μmの形状
の発熱抵抗体)が設けられた基板810上に、発泡液用
の第2の液流路804が設けられ、その上に吐出口80
1に直接連通した吐出液用の第1の液流路803が設け
られている。また、第1の液流路803と第2の液流路
804との間に、弾性を有する薄膜で形成された可動分
離膜805が設けられており、第1の液流路803内の
吐出液と第2の液流路804内の発泡液とが区分されて
いる。
【0311】ここで、可動分離膜805においては、発
熱体802の面方向上方の投影部分に位置する部分にお
いて、発熱体802中心から下流側の厚さが上流側の厚
さよりも薄くなるような形状となっており、それによ
り、発泡時に吐出口801側の変形が大きくなるように
動作する(図42(b))。
熱体802の面方向上方の投影部分に位置する部分にお
いて、発熱体802中心から下流側の厚さが上流側の厚
さよりも薄くなるような形状となっており、それによ
り、発泡時に吐出口801側の変形が大きくなるように
動作する(図42(b))。
【0312】なお、可動分離膜805の形状において
は、図42に示したものに限らず、発泡による圧力を効
率良く吐出口側へ向けることができるようなものであれ
ばよい。
は、図42に示したものに限らず、発泡による圧力を効
率良く吐出口側へ向けることができるようなものであれ
ばよい。
【0313】なお、発熱体802と可動分離膜805と
の間が気泡発生領域807となる。
の間が気泡発生領域807となる。
【0314】発熱体802を発熱させることにより、発
泡液に膜沸騰現象に基づく気泡が発生する。気泡の発生
に基づく圧力は、可動分離膜805に優先的に作用し、
可動分離膜805は図42(b)に示すように、吐出口
801側に大きく変位する。それにより、気泡発生領域
807において発生した気泡による圧力が吐出口801
側に導かれる。
泡液に膜沸騰現象に基づく気泡が発生する。気泡の発生
に基づく圧力は、可動分離膜805に優先的に作用し、
可動分離膜805は図42(b)に示すように、吐出口
801側に大きく変位する。それにより、気泡発生領域
807において発生した気泡による圧力が吐出口801
側に導かれる。
【0315】以上述べたように、本実施例の構成による
と、可動分離膜の発熱体の面方向上方の投影部分におい
て、発熱体中心から下流側の厚さが上流側の厚さよりも
薄く形成されているため、気泡の発生に伴う圧力で変位
した可動分離膜のうち、薄い部分に圧力が積極的に作用
し、吐出口方向に膨らみ、それにより、高吐出効率及び
高吐出圧で液体を吐出することができる。
と、可動分離膜の発熱体の面方向上方の投影部分におい
て、発熱体中心から下流側の厚さが上流側の厚さよりも
薄く形成されているため、気泡の発生に伴う圧力で変位
した可動分離膜のうち、薄い部分に圧力が積極的に作用
し、吐出口方向に膨らみ、それにより、高吐出効率及び
高吐出圧で液体を吐出することができる。
【0316】(実施例21)図43は、本発明の液体吐
出装置の第21の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。な
お、図中左方向が吐出口側である。
出装置の第21の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。な
お、図中左方向が吐出口側である。
【0317】本実施例における可動分離膜815は図4
3に示すように、上流側から吐出口が設けられた下流側
に向かうにつれて徐々にその厚さが薄くなっている。な
お、可動分離膜815はウレタン樹脂から成っている。
3に示すように、上流側から吐出口が設けられた下流側
に向かうにつれて徐々にその厚さが薄くなっている。な
お、可動分離膜815はウレタン樹脂から成っている。
【0318】以下に、本実施例における可動分離膜81
5の製造方法について説明する。
5の製造方法について説明する。
【0319】まず、シリコンのミラーウエハ上に、離型
剤を塗布し、その後、液状のウレタン樹脂をスピンコー
トして厚さ約3μmの膜を形成し、溶剤を蒸発させるこ
とにより薄膜化させる。
剤を塗布し、その後、液状のウレタン樹脂をスピンコー
トして厚さ約3μmの膜を形成し、溶剤を蒸発させるこ
とにより薄膜化させる。
【0320】次に、この膜をミラーウエハ上からはが
し、上述した第2の液流路が形成された基板上に後端
(上流側)を固定し、その後、膜先端の厚さが1μmに
なるように吐出口方向に膜を引っ張り、貼り付けること
で作製した。
し、上述した第2の液流路が形成された基板上に後端
(上流側)を固定し、その後、膜先端の厚さが1μmに
なるように吐出口方向に膜を引っ張り、貼り付けること
で作製した。
【0321】このように可動分離膜815を作製するこ
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜815が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜815は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。また、可動分離膜815を貼り付
ける際の位置精度が要求されないため、液体吐出装置の
製造も容易となる。
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜815が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜815は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。また、可動分離膜815を貼り付
ける際の位置精度が要求されないため、液体吐出装置の
製造も容易となる。
【0322】以下に、本実施例における可動分離膜81
5の他の製造方法について説明する。
5の他の製造方法について説明する。
【0323】まず、シリコンのミラーウエハ上に、離型
剤を塗布し、その後、液状のウレタン樹脂の中にミラー
ウエハを漬けて、ゆっくりと引き上げる。その際、ミラ
ーウエハの引き上げ速度を徐々に遅くすることにより膜
厚を徐々に厚くすることができる。その後、溶剤を蒸発
させることにより薄膜化させる。
剤を塗布し、その後、液状のウレタン樹脂の中にミラー
ウエハを漬けて、ゆっくりと引き上げる。その際、ミラ
ーウエハの引き上げ速度を徐々に遅くすることにより膜
厚を徐々に厚くすることができる。その後、溶剤を蒸発
させることにより薄膜化させる。
【0324】次に、この膜をミラーウエハ上からはが
し、上述した第2の液流路が形成された基板上に位置決
めを行い、貼り付けることで作製した。
し、上述した第2の液流路が形成された基板上に位置決
めを行い、貼り付けることで作製した。
【0325】このように可動分離膜815を作製するこ
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜815が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜815は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜815が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜815は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。
【0326】(実施例22)図44は、本発明の液体吐
出装置の第22の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。な
お、図中左方向が吐出口側である。
出装置の第22の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。な
お、図中左方向が吐出口側である。
【0327】本実施例における可動分離膜825は図4
4に示すように、発熱体802の中心よりも吐出口が設
けられた下流側の所定の位置を境に、その下流側の厚さ
が上流側の厚さよりも薄くなるように形成されている。
なお、可動分離膜825はポリイミド樹脂から成ってい
る。
4に示すように、発熱体802の中心よりも吐出口が設
けられた下流側の所定の位置を境に、その下流側の厚さ
が上流側の厚さよりも薄くなるように形成されている。
なお、可動分離膜825はポリイミド樹脂から成ってい
る。
【0328】以下に、本実施例における可動分離膜82
5の製造方法について説明する。
5の製造方法について説明する。
【0329】図45は、図44に示した可動分離膜82
5の製造方法を説明するための図である。
5の製造方法を説明するための図である。
【0330】まず、図45(a)に示すようなシリコン
のミラーウエハ871上に、離型剤を塗布し、その後、
液状のポリイミド樹脂をスピンコートして厚さ約2μm
の膜872を形成する(図45(b))。
のミラーウエハ871上に、離型剤を塗布し、その後、
液状のポリイミド樹脂をスピンコートして厚さ約2μm
の膜872を形成する(図45(b))。
【0331】次に、膜872を紫外線照射により硬化さ
せ、その上に、厚さ10μmのレジスト873をパター
ニングする(図45(c))。
せ、その上に、厚さ10μmのレジスト873をパター
ニングする(図45(c))。
【0332】次に、さらにスピンコートにより、厚さ2
μmのポリイミド樹脂からなる膜874を形成する(図
45(d))。
μmのポリイミド樹脂からなる膜874を形成する(図
45(d))。
【0333】その後、膜874を紫外線照射により硬化
させ、形成された膜872,874をミラーウエハ87
1上からはがし、上述した第2の液流路が形成された基
板上に位置決めを行い、貼り付けることで作製した(図
45(e))。
させ、形成された膜872,874をミラーウエハ87
1上からはがし、上述した第2の液流路が形成された基
板上に位置決めを行い、貼り付けることで作製した(図
45(e))。
【0334】なお、膜872,874においては、互い
に材料が異なるものでもよい。また、膜872と膜87
4とを別々に作製し、組み立て段階で本実施例のような
形態になるように接合してもよい。
に材料が異なるものでもよい。また、膜872と膜87
4とを別々に作製し、組み立て段階で本実施例のような
形態になるように接合してもよい。
【0335】このように可動分離膜825を作製するこ
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜825が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜825は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜825が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜825は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。
【0336】(実施例23)図46は、本発明の液体吐
出装置の第23の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。な
お、図中左方向が吐出口側である。
出装置の第23の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。な
お、図中左方向が吐出口側である。
【0337】本実施例における可動分離膜835は図4
6に示すように、発熱体802の中心よりも吐出口が設
けられた下流側の所定の位置を境に、その下流側の厚さ
が上流側の厚さよりも薄くなり、かつ、発熱体802の
下流側の端部よりもさらに下流側の所定の位置を境に、
その下流側の厚さが上流側の厚さよりも厚くなるように
形成されている。なお、可動分離膜835はポリイミド
樹脂から成っている。
6に示すように、発熱体802の中心よりも吐出口が設
けられた下流側の所定の位置を境に、その下流側の厚さ
が上流側の厚さよりも薄くなり、かつ、発熱体802の
下流側の端部よりもさらに下流側の所定の位置を境に、
その下流側の厚さが上流側の厚さよりも厚くなるように
形成されている。なお、可動分離膜835はポリイミド
樹脂から成っている。
【0338】以下に、本実施例における可動分離膜83
5の製造方法について説明する。
5の製造方法について説明する。
【0339】図47は、図46に示した可動分離膜83
5の製造方法を説明するための図である。
5の製造方法を説明するための図である。
【0340】まず、図47(a)に示すようなシリコン
のミラーウエハ871上に、離型剤を塗布し、その後、
液状のポリイミド樹脂をスピンコートして厚さ約3μm
の膜875を形成し、その膜を紫外線照射により硬化さ
せる(図47(b))。
のミラーウエハ871上に、離型剤を塗布し、その後、
液状のポリイミド樹脂をスピンコートして厚さ約3μm
の膜875を形成し、その膜を紫外線照射により硬化さ
せる(図47(b))。
【0341】次に、上述した厚さ約3μmの膜875上
の、エッチングを行わない部分にレジスト876をパタ
ーニングする。なお、レジストとしては、OFPR80
0を使用した(東京応化社製)。
の、エッチングを行わない部分にレジスト876をパタ
ーニングする。なお、レジストとしては、OFPR80
0を使用した(東京応化社製)。
【0342】レジスト876を、6μmの厚さに塗布し
た後、100℃でプリベークした。露光には、キヤノン
製のPLA600を使用し、露光量は450mJとし
た。また、現像は、現像液のMND−3(東京応化社
製)を使用した後、120℃でポストベークした(図4
7(c))。
た後、100℃でプリベークした。露光には、キヤノン
製のPLA600を使用し、露光量は450mJとし
た。また、現像は、現像液のMND−3(東京応化社
製)を使用した後、120℃でポストベークした(図4
7(c))。
【0343】次に、ポリイミド樹脂からなる膜875を
2μmの厚さだけエッチングした。なお、エッチング
は、キヤノン製のMAS−800を使用し、基板温度を
50℃とし、マイクロ波パワーを500W、酸素流量を
200sccm、圧力を100Paで行った(図47
(d))。
2μmの厚さだけエッチングした。なお、エッチング
は、キヤノン製のMAS−800を使用し、基板温度を
50℃とし、マイクロ波パワーを500W、酸素流量を
200sccm、圧力を100Paで行った(図47
(d))。
【0344】次に、レジスト876を除去するために、
リムーバ1112−A(シュプレイ社製)に漬けて、超
音波をかけ、それにより、レジスト876を除去した。
リムーバ1112−A(シュプレイ社製)に漬けて、超
音波をかけ、それにより、レジスト876を除去した。
【0345】その後、ポリイミド樹脂からなる膜875
をミラーウエハ871上からはがし、上述した第2の液
流路が形成された基板上に位置決めを行い、貼り付ける
ことで作製した(図47(e))。
をミラーウエハ871上からはがし、上述した第2の液
流路が形成された基板上に位置決めを行い、貼り付ける
ことで作製した(図47(e))。
【0346】このように可動分離膜835を作製するこ
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜835が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜835は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜835が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜835は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。
【0347】図48は、図46及び図47に示した可動
分離膜の類似形を示す図であり、(a)は横断面図、
(b)は縦断面図である。なお、図中左方向が吐出口側
である。
分離膜の類似形を示す図であり、(a)は横断面図、
(b)は縦断面図である。なお、図中左方向が吐出口側
である。
【0348】図48に示すように、図46及び図47に
示した可動分離膜の類似形として、液流路毎に膜厚の薄
い部分を作製してもよい。それにより、発泡圧力が効率
良く吐出口に集中する。
示した可動分離膜の類似形として、液流路毎に膜厚の薄
い部分を作製してもよい。それにより、発泡圧力が効率
良く吐出口に集中する。
【0349】(実施例24)図49は、本発明の液体吐
出装置の第24の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。な
お、図中左方向が吐出口側である。
出装置の第24の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。な
お、図中左方向が吐出口側である。
【0350】本実施例における可動分離膜855は図4
9に示すように、発熱体802の中心よりも上流側の所
定の位置を境に、その下流側の厚さが上流側の厚さより
も薄くなり、かつ、発熱体802の下流側の端部を境
に、その下流側の厚さが上流側の厚さよりも厚くなるよ
うに形成されている。なお、可動分離膜855はポリイ
ミド樹脂から成っており、第22の実施の形態において
示したものと同様の方法により作製した。
9に示すように、発熱体802の中心よりも上流側の所
定の位置を境に、その下流側の厚さが上流側の厚さより
も薄くなり、かつ、発熱体802の下流側の端部を境
に、その下流側の厚さが上流側の厚さよりも厚くなるよ
うに形成されている。なお、可動分離膜855はポリイ
ミド樹脂から成っており、第22の実施の形態において
示したものと同様の方法により作製した。
【0351】このように可動分離膜855を作製するこ
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜855が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜855は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜855が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜855は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。
【0352】また、本実施例の類似形として、液流路毎
に膜厚の薄い部分を作製してもよい。それにより、発泡
圧力が効率良く吐出口に集中する。
に膜厚の薄い部分を作製してもよい。それにより、発泡
圧力が効率良く吐出口に集中する。
【0353】(実施例25)図50は、本発明の液体吐
出装置の第25の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。な
お、図中左方向が吐出口側である。
出装置の第25の実施例を示す流路方向の断面図であ
り、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。な
お、図中左方向が吐出口側である。
【0354】本実施例における可動分離膜865は図5
0に示すように、発熱体802の中心から下流側にかけ
てその厚さが薄くなる部分を有している。なお、可動分
離膜865はポリイミド樹脂から成っている。
0に示すように、発熱体802の中心から下流側にかけ
てその厚さが薄くなる部分を有している。なお、可動分
離膜865はポリイミド樹脂から成っている。
【0355】以下に、本実施例における可動分離膜86
5の製造方法について説明する。
5の製造方法について説明する。
【0356】図51は、図50に示した可動分離膜86
5の製造方法を説明するための図である。
5の製造方法を説明するための図である。
【0357】まず、母型となるシリコン基板877上の
一部を、縦横4μmの棒状の酸化シリコン878を用い
てマスキングし(図51(a))、異方性エッチングを
行う(図51(b))。
一部を、縦横4μmの棒状の酸化シリコン878を用い
てマスキングし(図51(a))、異方性エッチングを
行う(図51(b))。
【0358】次に、シリコン基板877上に離型剤を塗
布し、その後、液状のポリイミド樹脂をスピンコートし
て厚さ約3μmの膜879を形成し、その膜を紫外線照
射により硬化させる(図51(c))。
布し、その後、液状のポリイミド樹脂をスピンコートし
て厚さ約3μmの膜879を形成し、その膜を紫外線照
射により硬化させる(図51(c))。
【0359】その後、膜879をシリコン基板877上
からはがし、上述した第2の液流路が形成された基板上
に位置決めを行い、貼り付けることで作製した(図51
(d))。
からはがし、上述した第2の液流路が形成された基板上
に位置決めを行い、貼り付けることで作製した(図51
(d))。
【0360】このように可動分離膜865を作製するこ
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜865が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜865は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。
とにより、気泡の成長に対し、可動分離膜865が自然
と吐出口方向に変形するため、吐出力を効率良く液体の
吐出に用いることができる。また、本実施例の可動分離
膜865は気泡成長への応答性が優れているため、高速
吐出にも対応できる。
【0361】また、本実施例の類似形として、液流路毎
に膜厚の薄い部分を作製してもよい。それにより、発泡
圧力が効率良く吐出口に集中する。
に膜厚の薄い部分を作製してもよい。それにより、発泡
圧力が効率良く吐出口に集中する。
【0362】ここで、上述した全ての実施例において
は、第1の液流路内の液体の流れ方向と平行な方向に液
体が吐出される吐出方式を用いて本発明を説明してきた
が、本発明は、上述した吐出方式に限られず、第1の液
流路内の液体の流れ方向と垂直な方向に液体が吐出され
る吐出方式を用いたものであっても、気泡が発生する領
域に対して下流側に吐出口が設けられているものであれ
ば適用することができる。
は、第1の液流路内の液体の流れ方向と平行な方向に液
体が吐出される吐出方式を用いて本発明を説明してきた
が、本発明は、上述した吐出方式に限られず、第1の液
流路内の液体の流れ方向と垂直な方向に液体が吐出され
る吐出方式を用いたものであっても、気泡が発生する領
域に対して下流側に吐出口が設けられているものであれ
ば適用することができる。
【0363】図52は、本発明を、第1の液流路内の液
体の流れ方向と垂直な方向に液体が吐出されるように気
泡発生領域よりも下流側に吐出口を配置したものに適用
した例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非発泡
時の状態を示す図、(b)は発泡時の状態を示す図であ
る。
体の流れ方向と垂直な方向に液体が吐出されるように気
泡発生領域よりも下流側に吐出口を配置したものに適用
した例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非発泡
時の状態を示す図、(b)は発泡時の状態を示す図であ
る。
【0364】図59に示すように、第1の液流路903
内の液体の流れ方向と垂直な方向に吐出口901が配さ
れたものにおいても、気泡発生領域907に対して下流
側に吐出口901が配されていれば、上述した各実施例
の構成を用いることにより同様の効果を得ることができ
る。
内の液体の流れ方向と垂直な方向に吐出口901が配さ
れたものにおいても、気泡発生領域907に対して下流
側に吐出口901が配されていれば、上述した各実施例
の構成を用いることにより同様の効果を得ることができ
る。
【0365】
【発明の効果】本発明では、液体の流れ方向に関して、
可動分離膜の下流側部分が可動分離膜の上流側部分より
も相対的に吐出口側へ大きく変位するので、第1の液流
路内の液体を気泡の発生に伴って吐出口から効率良く吐
出することができる。
可動分離膜の下流側部分が可動分離膜の上流側部分より
も相対的に吐出口側へ大きく変位するので、第1の液流
路内の液体を気泡の発生に伴って吐出口から効率良く吐
出することができる。
【図1】本発明の液体吐出方法の第1の実施の形態を説
明するための流路方向の断面図である。
明するための流路方向の断面図である。
【図2】本発明の液体吐出方法の第2の実施の形態を説
明するための流路方向の断面図である。
明するための流路方向の断面図である。
【図3】本発明の液体吐出方法における可動分離膜の変
位工程を説明するための流路方向の断面図である。
位工程を説明するための流路方向の断面図である。
【図4】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第1
の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非発
泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の状態
を示す図、(c)は消泡時の状態を示す図である。
の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非発
泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の状態
を示す図、(c)は消泡時の状態を示す図である。
【図5】本発明の液体吐出装置の一構成例を示す縦断面
図であり、(a)は後述する保護膜がある装置を示す
図、(b)は保護膜がない装置を示す図である。
図であり、(a)は後述する保護膜がある装置を示す
図、(b)は保護膜がない装置を示す図である。
【図6】図5に示した電気抵抗層に印加する電圧波形を
示す図である。
示す図である。
【図7】本発明の液体吐出装置の一構成例を示す模式図
である。
である。
【図8】本発明の液体吐出装置の一構成例を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図9】本発明の液体吐出装置の第2の実施例を示す図
であり、(a)は非発泡時における流路方向の断面図、
(b)は発泡時における流路方向の断面図、(c)は
(a)に示した図面の第2の液流路から第1の液流路を
見た図である。
であり、(a)は非発泡時における流路方向の断面図、
(b)は発泡時における流路方向の断面図、(c)は
(a)に示した図面の第2の液流路から第1の液流路を
見た図である。
【図10】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
3の実施例を示す流路方向の断面図である。
3の実施例を示す流路方向の断面図である。
【図11】本発明の液体吐出装置に用いられる可動分離
膜の特性を示す図であり、(a)は気泡発生領域におい
て発生した気泡の圧力fとそれに対する可動分離膜の応
力Fとの関係を示す図であり、(b)は(a)に示した
気泡の体積変化に対する可動分離膜の応力Fの特性を示
すグラフである。
膜の特性を示す図であり、(a)は気泡発生領域におい
て発生した気泡の圧力fとそれに対する可動分離膜の応
力Fとの関係を示す図であり、(b)は(a)に示した
気泡の体積変化に対する可動分離膜の応力Fの特性を示
すグラフである。
【図12】本発明の液体吐出装置の第4の実施例を示す
図であり、(a)は流路方向の断面図、(b)は上面図
である。
図であり、(a)は流路方向の断面図、(b)は上面図
である。
【図13】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
5の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非
発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の状
態を示す図である。
5の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非
発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の状
態を示す図である。
【図14】図13に示した液体吐出装置の部分破断斜視
図である。
図である。
【図15】図13及び図14に示した液体吐出装置の動
作を説明するための図である。
作を説明するための図である。
【図16】図13〜図15に示した液体吐出装置の可動
分離膜205の肉厚部205aと第2の液流路204と
の配置関係を説明するための図であり、(a)は、肉厚
部205aを上方から見た図、(b)は、可動分離膜2
05を外した第2の液流路204を上方から見た図、
(c)は、肉厚部205aと第2の液流路204との配
置関係をこれらを重ねることで模式的に示した図であ
る。
分離膜205の肉厚部205aと第2の液流路204と
の配置関係を説明するための図であり、(a)は、肉厚
部205aを上方から見た図、(b)は、可動分離膜2
05を外した第2の液流路204を上方から見た図、
(c)は、肉厚部205aと第2の液流路204との配
置関係をこれらを重ねることで模式的に示した図であ
る。
【図17】本発明の液体吐出装置の一構成例を示す模式
図である。
図である。
【図18】本発明の液体吐出装置の一構成例を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図19】図13〜図18に示した液体吐出装置におけ
る可動分離膜の作製工程を説明するための図である。
る可動分離膜の作製工程を説明するための図である。
【図20】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
6の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非
発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の状
態を示す図である。
6の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非
発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の状
態を示す図である。
【図21】図20に示した液体吐出装置の変形例におけ
る液体吐出方法を説明するための図である。
る液体吐出方法を説明するための図である。
【図22】本発明の液体吐出装置の第7の実施例を示す
流路方向の断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示
す図、(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図であ
る。
流路方向の断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示
す図、(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す図であ
る。
【図23】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
8の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非
発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の状
態を示す図である。
8の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非
発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の状
態を示す図である。
【図24】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
9の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非
発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の状
態を示す図である。
9の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は非
発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の状
態を示す図である。
【図25】本発明の液体吐出装置の第10の実施例を示
す図であり、(a)は非発泡時の状態を示す流路方向の
断面図、(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す流路方
向の断面図、(c)は第2の液流路の構成を示す図であ
る。
す図であり、(a)は非発泡時の状態を示す流路方向の
断面図、(b)は発泡時(吐出時)の状態を示す流路方
向の断面図、(c)は第2の液流路の構成を示す図であ
る。
【図26】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
11の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は
非発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の
状態を示す図である。
11の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は
非発泡時の状態を示す図、(b)は発泡時(吐出時)の
状態を示す図である。
【図27】図26に示した液体吐出装置の変形例を示す
流路方向の断面図であり、(a)は第2の液流路壁の一
部が階段状に形成されているものを示す図、(b)は第
2の液流路壁の一部が曲面状に形成されているものを示
す図である。
流路方向の断面図であり、(a)は第2の液流路壁の一
部が階段状に形成されているものを示す図、(b)は第
2の液流路壁の一部が曲面状に形成されているものを示
す図である。
【図28】本発明の液体吐出装置の第12の実施例を示
す図であり、(a)は第2の液流路と発熱体との位置関
係を示す上面図、(b)は(a)に示した斜視図であ
り、図28(a)中左側が吐出口の配置方向である。
す図であり、(a)は第2の液流路と発熱体との位置関
係を示す上面図、(b)は(a)に示した斜視図であ
り、図28(a)中左側が吐出口の配置方向である。
【図29】図28に示した液体吐出装置における吐出動
作を説明するための図であり、(a)は図28に示した
B−B断面図、(b)は図28に示したA−A断面図、
(c)は図28に示したC−C断面図である。
作を説明するための図であり、(a)は図28に示した
B−B断面図、(b)は図28に示したA−A断面図、
(c)は図28に示したC−C断面図である。
【図30】図28に示した液体吐出装置の変形例を示す
図であり、(a)は発熱体の近傍の第2の液流路の幅が
上流側から下流側に向かうにつれて階段状に徐々に広く
なっているものを示す図、(b)は発熱体の近傍の第2
の液流路の幅が上流側から下流側に向かうにつれて曲面
状に徐々に広くなっているものを示す図、(c)は発熱
体の近傍の第2の液流路の幅が上流側から下流側に向か
うにつれて(b)とは逆の曲面状に徐々に広くなってい
るものを示す図である。
図であり、(a)は発熱体の近傍の第2の液流路の幅が
上流側から下流側に向かうにつれて階段状に徐々に広く
なっているものを示す図、(b)は発熱体の近傍の第2
の液流路の幅が上流側から下流側に向かうにつれて曲面
状に徐々に広くなっているものを示す図、(c)は発熱
体の近傍の第2の液流路の幅が上流側から下流側に向か
うにつれて(b)とは逆の曲面状に徐々に広くなってい
るものを示す図である。
【図31】本発明の液体吐出装置の第13の実施例を示
す液体吐出装置の動作を説明するための図である。
す液体吐出装置の動作を説明するための図である。
【図32】図31に示した液体吐出装置の発熱体と第2
の液流路と可動分離膜変位規制部材との配置関係を説明
するための図であり、(a)は発熱体と第2の液流路と
の位置関係を示す図、(b)は可動分離膜変位規制部材
を上から見た図、(c)は発熱体と第2の液流路と可動
分離膜変位規制部材との配置関係を示す図、(d)は可
動分離膜の変位可能領域を示す図である。
の液流路と可動分離膜変位規制部材との配置関係を説明
するための図であり、(a)は発熱体と第2の液流路と
の位置関係を示す図、(b)は可動分離膜変位規制部材
を上から見た図、(c)は発熱体と第2の液流路と可動
分離膜変位規制部材との配置関係を示す図、(d)は可
動分離膜の変位可能領域を示す図である。
【図33】本発明の液体吐出装置の第14の実施例を示
す流路方向の断面図である。
す流路方向の断面図である。
【図34】図33に示した液体吐出装置の動作を説明す
るための図である。
るための図である。
【図35】図33及び図34に示した液体吐出装置の第
2の液流路の構成を説明するための図であり、可動分離
膜が外された第2の液流路を上方から見た図である。
2の液流路の構成を説明するための図であり、可動分離
膜が外された第2の液流路を上方から見た図である。
【図36】本発明の液体吐出装置の第15の実施例を示
す流路方向の断面図であり、発泡時における状態を示し
ている。
す流路方向の断面図であり、発泡時における状態を示し
ている。
【図37】図36に示した液体吐出装置の動作を説明す
るための図である。
るための図である。
【図38】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
16の実施例を示す流路方向の断面図であり、発泡時に
おける状態を示している。
16の実施例を示す流路方向の断面図であり、発泡時に
おける状態を示している。
【図39】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
17の実施例を示す流路方向の断面図であり、発泡時に
おける状態を示している。
17の実施例を示す流路方向の断面図であり、発泡時に
おける状態を示している。
【図40】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
18の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は
非発泡時における状態を示す図、(b)は発泡時におけ
る状態を示す図である。
18の実施例を示す流路方向の断面図であり、(a)は
非発泡時における状態を示す図、(b)は発泡時におけ
る状態を示す図である。
【図41】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
19の実施例を示す流路方向の断面図であり、発泡時に
おける状態を示している。
19の実施例を示す流路方向の断面図であり、発泡時に
おける状態を示している。
【図42】本発明の液体吐出方法及び液体吐出装置の第
20の実施例を示す流路方向の断面模式図であり、
(a)は非吐出時を示す図、(b)は吐出時を示す図で
ある。
20の実施例を示す流路方向の断面模式図であり、
(a)は非吐出時を示す図、(b)は吐出時を示す図で
ある。
【図43】本発明の液体吐出装置の第21の実施例を示
す流路方向の断面図であり、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
す流路方向の断面図であり、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
【図44】本発明の液体吐出装置の第22の実施例を示
す流路方向の断面図であり、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
す流路方向の断面図であり、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
【図45】図44に示した可動分離膜の製造方法を説明
するための図である。
するための図である。
【図46】本発明の液体吐出装置の第23の実施例を示
す流路方向の断面図であり、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
す流路方向の断面図であり、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
【図47】図46に示した可動分離膜の製造方法を説明
するための図である。
するための図である。
【図48】図46及び図47に示した可動分離膜の類似
形を示す図であり、(a)は横断面図、(b)は縦断面
図である。なお、図中左方向が吐出口側である。
形を示す図であり、(a)は横断面図、(b)は縦断面
図である。なお、図中左方向が吐出口側である。
【図49】本発明の液体吐出装置の第24の実施例を示
す流路方向の断面図であり、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
す流路方向の断面図であり、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
【図50】本発明の液体吐出装置の第25の実施例を示
す流路方向の断面図であり、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
す流路方向の断面図であり、(a)は横断面図、(b)
は縦断面図である。
【図51】図50に示した可動分離膜の製造方法を説明
するための図である。
するための図である。
【図52】本発明を、第1の液流路内の液体の流れ方向
と垂直な方向に液体が吐出されるように気泡発生領域よ
りも下流側に吐出口を配置したものに適用した例を示す
流路方向の断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示
す図、(b)は発泡時の状態を示す図である。
と垂直な方向に液体が吐出されるように気泡発生領域よ
りも下流側に吐出口を配置したものに適用した例を示す
流路方向の断面図であり、(a)は非発泡時の状態を示
す図、(b)は発泡時の状態を示す図である。
1,11,21,101,201,301,401,5
01,601,701,801,901 吐出口 2,12,22,102,112,202,212,3
02,402,442,502,602,702,80
2,902 発熱体 3,13,23,103,203,213,303,4
03,443,503,603,703,713,72
3,733,803,903 第1の液流路 4,14,24,104,204,214,304,4
04,414,424,434,444,454,46
4,474,504,604,704,804,904
第2の液流路 5,15,25,105,115,205,215,3
05,315,405,445,505,605,70
5,715,725,735,805,815,82
5,835,845,855,865,905 可動
分離膜 6,16,26,106,116,206,216,3
06,316,406,416,446,506,60
6,706,716,726,736,746,80
6,906 気泡 7,17,27,107,117,207,307,4
07,447,507,607,707,807,90
7 気泡発生領域 110,120,210,220,310,410,4
20,510,610,710,810 基板 110a 耐キャビテーション膜 110b 保護層 110c 配線電極 110d 電気抵抗層 110e シリコン酸化膜またはチッ化シリコン膜 110f 基体 131,151,161,231,331,751
可動部材 131a,151a,161a 自由端 131b,151b,161b,205d,805d
支点 131c,151c,161c 接着部 132,232 溝付部材 133,233 第1の液体供給路 134,234 第2の液体供給路 135,235 オリフィスプレート 136,236 支持体 143,243 第1の共通液室 144,244 第2の共通液室 151d 湾曲部 161e 下位変位抑制部 205a 肉厚部 205b 凹部 205d,715a,715b たるみ部 209,409,449,509,609a,609b
狭窄部 305a,315a 凸形状部 531 変位規制部材 709,719,729 天板 871 ミラーウエハ 872,874,875,879 膜 873,876 レジスト 877 シリコン基板 878 酸化シリコン
01,601,701,801,901 吐出口 2,12,22,102,112,202,212,3
02,402,442,502,602,702,80
2,902 発熱体 3,13,23,103,203,213,303,4
03,443,503,603,703,713,72
3,733,803,903 第1の液流路 4,14,24,104,204,214,304,4
04,414,424,434,444,454,46
4,474,504,604,704,804,904
第2の液流路 5,15,25,105,115,205,215,3
05,315,405,445,505,605,70
5,715,725,735,805,815,82
5,835,845,855,865,905 可動
分離膜 6,16,26,106,116,206,216,3
06,316,406,416,446,506,60
6,706,716,726,736,746,80
6,906 気泡 7,17,27,107,117,207,307,4
07,447,507,607,707,807,90
7 気泡発生領域 110,120,210,220,310,410,4
20,510,610,710,810 基板 110a 耐キャビテーション膜 110b 保護層 110c 配線電極 110d 電気抵抗層 110e シリコン酸化膜またはチッ化シリコン膜 110f 基体 131,151,161,231,331,751
可動部材 131a,151a,161a 自由端 131b,151b,161b,205d,805d
支点 131c,151c,161c 接着部 132,232 溝付部材 133,233 第1の液体供給路 134,234 第2の液体供給路 135,235 オリフィスプレート 136,236 支持体 143,243 第1の共通液室 144,244 第2の共通液室 151d 湾曲部 161e 下位変位抑制部 205a 肉厚部 205b 凹部 205d,715a,715b たるみ部 209,409,449,509,609a,609b
狭窄部 305a,315a 凸形状部 531 変位規制部材 709,719,729 天板 871 ミラーウエハ 872,874,875,879 膜 873,876 レジスト 877 シリコン基板 878 酸化シリコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石永 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 工藤 清光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 種谷 陽一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 杉山 裕之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 島津 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (58)
- 【請求項1】 液体を吐出する吐出口に連通する第1の
液流路と、液体に気泡を発生させる気泡発生領域を具備
する第2の液流路とを互いに常に実質的に分離する可動
分離膜を、前記第1の液流路における液体の流れに関し
て前記吐出口よりも上流側で前記気泡を利用して変位せ
しめることにより前記吐出口から液体を吐出する液体吐
出方法において、 液体の流れ方向に関して前記可動分離膜の下流側部分が
前記可動分離膜の上流側部分よりも相対的に前記吐出口
側へ大きく変位する工程を有することを特徴とする液体
吐出方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の液体吐出方法におい
て、 前記工程は、前記気泡の成長過程の途中以降になされる
ことを特徴とする液体吐出方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の液体吐出方法におい
て、 前記工程は、前記気泡の成長過程の実質的に初期以降に
継続してなされることを特徴とする液体吐出方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の液体吐出方法におい
て、 前記工程は、前記可動分離膜が初期状態から変位する範
囲が少なくとも前記下流側に徐々に広がる期間を含むこ
とを特徴とする液体吐出方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
液体吐出方法において、 前記工程は、前記可動分離膜は変位する方向を規制する
方向規制手段によってなされることを特徴とする液体吐
出方法。 - 【請求項6】 請求項1に記載の液体吐出方法におい
て、 前記工程は、前記可動分離膜の形状が予め規定されてい
ることによってなされることを特徴とする液体吐出方
法。 - 【請求項7】 請求項1に記載の液体吐出方法におい
て、 前記工程は、前記可動分離膜のたるみを利用してなされ
ることを特徴とする液体吐出方法。 - 【請求項8】 請求項1に記載の液体吐出方法におい
て、 前記工程は、前記第2の液流路内での前記気泡の成長を
規制することによってなされることを特徴とする液体吐
出方法。 - 【請求項9】 請求項1に記載の液体吐出方法におい
て、 前記工程は、前記可動分離膜の可動領域の中央部分に関
して下流側部分が上流側部分よりも相対的に大きく変位
することを特徴とする液体吐出方法。 - 【請求項10】 請求項1に記載の液体吐出方法におい
て、 前記工程での前記可動分離膜は、前記第2の液流路から
前記第1の液流路に向かって鼻形状をなしていることを
特徴とする液体吐出方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載の液体吐出方法にお
いて、 前記可動分離膜は、初期状態にて前記可動分離膜上の所
定の点よりも上流側に位置していた前記可動分離膜上の
点が、前記工程にて前記所定の点よりも下流側に位置す
るように変位することを特徴とする液体吐出方法。 - 【請求項12】 請求項5に記載の液体吐出方法におい
て、 前記気泡を消泡させる工程を有し、 該工程において、前記可動分離膜と前記可動部材とが互
いに一体となって変位することを特徴とする液体吐出方
法。 - 【請求項13】 液体を吐出する吐出口に連通する第1
の液流路と、 液体に気泡を発生させる気泡発生領域を具備する第2の
液流路と、 前記第1の液流路と前記第2の液流路とを互いに常に実
質的に分離する可動分離膜とを少なくとも有してなる液
体吐出装置において、 前記可動分離膜を、前記第1の液流路における液体の流
れに関して前記吐出口よりも上流側で変位せしめるとと
もに、液体の流れ方向に関して前記可動分離膜の下流側
部分が前記可動分離膜の上流側部分よりも相対的に前記
吐出口側へ大きく変位せしめる方向規制手段を有するこ
とを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項14】 請求項13に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記方向規制手段は前記可動分離膜自体であり、 該可動分離膜は、弾性を有することを特徴とする液体吐
出装置。 - 【請求項15】 請求項14に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記可動分離膜は、前記気泡発生領域の少なくとも下流
側にたるみ部を有することを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項16】 請求項13に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記方向規制手段は前記可動分離膜であり、 前記可動分離膜は、前記気泡発生領域と面する部分にお
いて弾性を有さない板状部を有することを特徴とする液
体吐出装置。 - 【請求項17】 請求項15に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記可動分離膜は、前記気泡発生領域と面する部分にお
いて弾性を有さない板状部を有することを特徴とする液
体吐出装置。 - 【請求項18】 請求項13に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記方向規制手段は、前記可動分離膜に隣接して配され
た可動部材であることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項19】 請求項18に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記可動部材は、前記気泡発生領域と面する部分の上流
側端部よりも下流側に自由端、該自由端よりも上流側に
支点をそれぞれ具備することを特徴とする液体吐出装
置。 - 【請求項20】 請求項18または請求項19に記載の
液体吐出装置において、 前記可動部材は、前記可動分離膜の前記第1の液流路側
に配されていることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項21】 請求項18または請求項19に記載の
液体吐出装置において、 前記可動部材は、前記可動分離膜の前記第2の液流路側
に配されていることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項22】 請求項18乃至20のいずれか1項に
記載の液体吐出装置において、 前記可動部材は、前記第1の液流路側に湾曲した湾曲部
を具備することを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項23】 請求項22に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記湾曲部は、前記気泡発生領域の上流側に配されてい
ることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項24】 請求項13に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記方向規制手段は前記第2の液流路であり、 該第2の液流路の形状に基づいて前記気泡の成長が規制
されることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項25】 請求項24に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記第2の液流路は、前記気泡発生領域よりも下流側ま
で設けられていることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項26】 請求項24に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記第2の液流路の下流側端部の流路壁は、前記第1の
液流路側に向かうにつれて第2の液流路の長さが長くな
るように形成されていることを特徴とする液体吐出装
置。 - 【請求項27】 請求項24に記載の液体吐出装置にお
いて、 該第2の液流路の幅が、上流側から下流側に向かうにつ
れて徐々に広くなっていることを特徴とする液体吐出装
置。 - 【請求項28】 請求項13に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記気泡発生領域の前記可動分離膜と対向する位置に、
前記気泡を発生させるための熱を発生する発熱体を有
し、 前記方向規制手段は、前記可動分離膜の前記第1の液流
路側に、前記気泡発生領域近傍に前記発熱体を含むよう
に形成された開口部を具備して配され、前記可動分離膜
の変位を制限する可動分離膜変位規制部材であることを
特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項29】 請求項28に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記可動分離膜変位規制部材の開口部の面積は、前記発
熱体の面積よりも大きいことを特徴とする液体吐出装
置。 - 【請求項30】 請求項28に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記可動分離膜変位規制部材の開口部の中心が、前記発
熱体の中心よりも下流側に設けられていることを特徴と
する液体吐出装置。 - 【請求項31】 請求項29に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記可動分離膜変位規制部材の開口部の中心が、前記発
熱体の中心よりも下流側に設けられていることを特徴と
する液体吐出装置。 - 【請求項32】 請求項13に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記方向規制手段は前記第2の液流路であり、 該第2の液流路内の流抵抗に基づいて前記気泡の成長が
規制されることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項33】 請求項32に記載の液体吐出装置にお
いて、 該第2の液流路は、内部の流抵抗が前記気泡発生領域の
中心より下流側が上流側よりも大きくなるように形成さ
れていることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項34】 請求項13に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記方向規制手段は前記第1の液流路であり、 該第1の液流路の形状に基づいて前記可動分離膜の変位
が規制されることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項35】 請求項34に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記第1の液流路のうち前記可動分離膜の可動領域上の
流抵抗は、下流側よりも上流側の方が大きいことを特徴
とする液体吐出装置。 - 【請求項36】 請求項34に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記第1の液流路の高さが、上流側から下流側に向かう
につれて高くなっていることを特徴とする液体吐出装
置。 - 【請求項37】 請求項34に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記第1の液流路は、上流側における高さが下流側にお
ける高さよりも少なくとも一部分において低くなるよう
に形成されていることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項38】 請求項37に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記第1の液流路は、前記可動分離膜が前記第1の液流
路側に変位した際に流路壁と前記可動分離膜とが少なく
とも一部において接するように形成されていることを特
徴とする液体吐出装置。 - 【請求項39】 請求項37に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記可動分離膜は、前記気泡発生領域の少なくとも上流
側にたるみ部を有することを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項40】 請求項13に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記方向規制手段は、前記可動分離膜と所定の間隔を設
けて略平行に配された可動部材であることを特徴とする
液体吐出装置。 - 【請求項41】 請求項40に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記可動部材は、前記気泡発生領域と面する部分の上流
側端部よりも下流側に自由端、該自由端よりも上流側に
支点をそれぞれ具備することを特徴とする液体吐出装
置。 - 【請求項42】 請求項40または請求項41に記載の
液体吐出装置において、 前記可動部材は、前記可動分離膜の前記第1の液流路側
に配されていることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項43】 請求項13に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記方向規制手段は前記可動分離膜自体であり、 該可動分離膜の厚さに基づいて前記可動分離膜の変位が
規制されることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項44】 請求項43に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記可動分離膜は、その厚さが上流側から下流側に向か
うにつれて徐々に薄くなるように形成されていることを
特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項45】 請求項43に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記可動分離膜は、所定の位置を境に、下流側の厚さが
上流側の厚さよりも薄くなるように形成されていること
を特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項46】 請求項13に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記方向規制手段は、前記可動分離膜の前記気泡発生領
域に面する部分に、非発泡時に前記第2の液流路側に突
出し、発泡時に前記第1の流路側に突出するように配さ
れた凸形状部であることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項47】 請求項46に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記凸形状部は、下流側における突出高さが上流側にお
ける突出高さよりも高くなるように形成されていること
を特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項48】 請求項47に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記凸形状部の変位に伴う最大容積が、前記気泡発生領
域において発生する気泡の最大膨張体積よりも大きいこ
とを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項49】 請求項47に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記凸形状部の変位に伴う最大容積が、前記気泡発生領
域において発生する気泡の最大膨張体積よりも小さいこ
とを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項50】 請求項48または請求項49に記載の
液体吐出装置において、 前記可動分離膜の前記第1の液流路側に、前記気泡発生
領域と面する部分の上流側端部よりも下流側に自由端、
該自由端よりも上流側に支点をそれぞれ具備し、前記可
動分離膜に隣接して配された可動部材を有することを特
徴とする液体吐出装置。 - 【請求項51】 請求項18、請求項19、請求項2
0、請求項21、請求項22または請求項50に記載の
液体吐出装置において、 前記可動分離膜と前記可動部材とは、前記気泡の消泡に
伴って互いに一体となって変位することを特徴とする液
体吐出装置。 - 【請求項52】 請求項13乃至27のいずれか1項に
記載の液体吐出装置において、 前記気泡発生領域の前記可動分離膜に対向する位置に、
前記気泡を発生させるための熱を発生する発熱体を有す
ることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項53】 請求項32乃至52のいずれか1項に
記載の液体吐出装置において、 前記気泡発生領域の前記可動分離膜に対向する位置に、
前記気泡を発生させるための熱を発生する発熱体を有す
ることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項54】 請求項28、請求項29、請求項3
0、請求項31、請求項52または請求項53に記載の
液体吐出装置において、 前記気泡発生領域において発生した気泡の下流部分は、
前記発熱体の面積中心より下流側で発生した気泡である
ことを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項55】 請求項52乃至54のいずれか1項に
記載の液体吐出装置において、 前記可動分離膜は、前記発熱体の面積中心より前記吐出
口側に前記自由端が位置することを特徴とする液体吐出
装置。 - 【請求項56】 請求項28、請求項29、請求項3
0、請求項31、請求項52または請求項53に記載の
液体吐出装置において、 前記気泡は、前記発熱体において発生する熱によって液
体に膜沸騰現象を生じさせることにより発生する気泡で
あることを特徴とする液体吐出装置。 - 【請求項57】 請求項13乃至58のいずれか1項に
記載の液体吐出装置において、 前記第1の液流路に供給される液体と前記第2の液流路
に供給される液体とは互いに異なる液体であることを特
徴とする液体吐出装置。 - 【請求項58】 請求項57に記載の液体吐出装置にお
いて、 前記第2の液流路に供給される液体は、前記第1の液流
路に供給される液体に比べて、低粘度性、発泡性、熱安
定性のうち少なくとも1つの性質において優れている液
体であることを特徴とする液体吐出装置。
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