JPH1052917A - 静電吸引式記録装置 - Google Patents
静電吸引式記録装置Info
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- JPH1052917A JPH1052917A JP21066296A JP21066296A JPH1052917A JP H1052917 A JPH1052917 A JP H1052917A JP 21066296 A JP21066296 A JP 21066296A JP 21066296 A JP21066296 A JP 21066296A JP H1052917 A JPH1052917 A JP H1052917A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- electrostatic suction
- suction type
- recording
- recording apparatus
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録電極と対向電極間に電圧を印加すると電
荷が導電性インクに注入されてインクの先端に電荷が集
中するが、インクは通常表面張力によってノズルのイン
ク吐出口で凹状になり、ノズルの端上に電荷が集中して
複数の曳糸が発生することがあった。 【解決手段】 ヘッド本体7はインク室8とインク吐出
口2とを有し、該インク室8の底部となるヘッド本体7
を構成する基板9に熱変形体である座屈体10をその両
端または周囲を基板9と一体化し、その他の部分を基板
9から浮いた状態に設け、この部分を可動とし、該座屈
体10の底面にヒータ11を設け、インク吐出口2の内
側(インク室8側)に記録電極12を設けて構成してい
る。そして、上記ヘッド本体7のインク吐出口2に対向
して対向電極4が設けられている。
荷が導電性インクに注入されてインクの先端に電荷が集
中するが、インクは通常表面張力によってノズルのイン
ク吐出口で凹状になり、ノズルの端上に電荷が集中して
複数の曳糸が発生することがあった。 【解決手段】 ヘッド本体7はインク室8とインク吐出
口2とを有し、該インク室8の底部となるヘッド本体7
を構成する基板9に熱変形体である座屈体10をその両
端または周囲を基板9と一体化し、その他の部分を基板
9から浮いた状態に設け、この部分を可動とし、該座屈
体10の底面にヒータ11を設け、インク吐出口2の内
側(インク室8側)に記録電極12を設けて構成してい
る。そして、上記ヘッド本体7のインク吐出口2に対向
して対向電極4が設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクの満たされ
たスリット状空間またはノズル内に記録電極を設け、該
ノズルと対向する対向電極と記録電極との間に電圧を印
加することによりインクを飛翔させるかまたは隆起・接
触させ像を形成する静電吸引式記録装置に関するもので
ある。
たスリット状空間またはノズル内に記録電極を設け、該
ノズルと対向する対向電極と記録電極との間に電圧を印
加することによりインクを飛翔させるかまたは隆起・接
触させ像を形成する静電吸引式記録装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、導電性のインクに電荷を注入して
静電引力によりインクを隆起させ印字媒体に印字する方
法が特公昭36−13768号公報に記載されている。
この方法においては、インクを吐出させるのではなく、
記録電極と対向電極間に電圧を印加してインクに働く静
電引力でインクを記録媒体上に吸引して記録するもので
あった。
静電引力によりインクを隆起させ印字媒体に印字する方
法が特公昭36−13768号公報に記載されている。
この方法においては、インクを吐出させるのではなく、
記録電極と対向電極間に電圧を印加してインクに働く静
電引力でインクを記録媒体上に吸引して記録するもので
あった。
【0003】更に、この静電吸引式記録装置を改良した
ものとして、特開昭62−225353号公報に、イン
クの加熱手段を具備した静電吸引式記録装置が記載され
ている。この方法は、記録ヘッドの壁部材に発熱抵抗体
を設け、該発熱抵抗体の発熱によりインクを加熱してイ
ンクの粘度を低下させ、その後、記録ヘッドと対向する
対向電極と電界形成用電極間に所定の電圧を印加してイ
ンクを飛翔させ、記録部材に記録を行うものであった。
ものとして、特開昭62−225353号公報に、イン
クの加熱手段を具備した静電吸引式記録装置が記載され
ている。この方法は、記録ヘッドの壁部材に発熱抵抗体
を設け、該発熱抵抗体の発熱によりインクを加熱してイ
ンクの粘度を低下させ、その後、記録ヘッドと対向する
対向電極と電界形成用電極間に所定の電圧を印加してイ
ンクを飛翔させ、記録部材に記録を行うものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】静電吸引式記録装置に
おいては、導電性インクに電化を注入して静電引力で対
向電極側にインクを吸引するため、インクは糸状に伸び
てから粒子化または糸状のまま印字面に達するが、この
液滴または曳糸の直径は10μm程度の微小なものに形
成することも可能であり、印字品位がよく、基本的には
オリフィスと被印字媒体との間に電界を発生させる電極
により構成されるので、非常に簡単な構成となる。しか
し、電極間の電界による静電引力だけでインクを飛翔さ
せるには、高い電圧をかける必要がある。
おいては、導電性インクに電化を注入して静電引力で対
向電極側にインクを吸引するため、インクは糸状に伸び
てから粒子化または糸状のまま印字面に達するが、この
液滴または曳糸の直径は10μm程度の微小なものに形
成することも可能であり、印字品位がよく、基本的には
オリフィスと被印字媒体との間に電界を発生させる電極
により構成されるので、非常に簡単な構成となる。しか
し、電極間の電界による静電引力だけでインクを飛翔さ
せるには、高い電圧をかける必要がある。
【0005】この点を改善する方法として、インクを加
熱して、低い電圧でインクを飛翔させる方法が、特開昭
62−225353号公報に記載されている。
熱して、低い電圧でインクを飛翔させる方法が、特開昭
62−225353号公報に記載されている。
【0006】この方法は、スリット状空間に保持されて
いるインクを選択加熱して加熱された部分のインクの粘
度、表面張力、体積抵抗率を下げ、加熱された部分のみ
をインクを加熱しない方法に比べて低い電圧で飛翔させ
るものである。
いるインクを選択加熱して加熱された部分のインクの粘
度、表面張力、体積抵抗率を下げ、加熱された部分のみ
をインクを加熱しない方法に比べて低い電圧で飛翔させ
るものである。
【0007】しかし、この方法によっても単に電極間に
電圧を印加しただけでは、安定してインクの曳糸が発生
しないという点の問題が未解決となったままである。な
ぜなら、電極間に電圧を印加すると電荷が導電性インク
に注入されインクの先端に電荷が集中するが、インクは
通常表面張力によってスリットやノズルのインク吐出口
で凹状になっているので、スリットやノズルの端部上に
電荷が集中することになり、端部上のどの点からインク
の隆起が起こるか解らず、場合によっては、複数の曳糸
が発生することがあり、印字品位を著しく悪化させてい
た。
電圧を印加しただけでは、安定してインクの曳糸が発生
しないという点の問題が未解決となったままである。な
ぜなら、電極間に電圧を印加すると電荷が導電性インク
に注入されインクの先端に電荷が集中するが、インクは
通常表面張力によってスリットやノズルのインク吐出口
で凹状になっているので、スリットやノズルの端部上に
電荷が集中することになり、端部上のどの点からインク
の隆起が起こるか解らず、場合によっては、複数の曳糸
が発生することがあり、印字品位を著しく悪化させてい
た。
【0008】この点の改善を図り、安定して曳糸を発生
させるために凸型メニスカスを形成する方法の提案され
ている。インクタンクをインク吐出口よりも高いところ
に保持したり、圧力室背後から定常的に静圧を加えて凸
型メニスカスを形成させる方法と、インク中に進行波を
発生させたり、圧電素子等のアクチュエータにより圧力
室に周期的な圧力を加え凸型メニスカスを形成し、それ
に同期させて電圧を印加して曳糸を発生させる方法があ
る。
させるために凸型メニスカスを形成する方法の提案され
ている。インクタンクをインク吐出口よりも高いところ
に保持したり、圧力室背後から定常的に静圧を加えて凸
型メニスカスを形成させる方法と、インク中に進行波を
発生させたり、圧電素子等のアクチュエータにより圧力
室に周期的な圧力を加え凸型メニスカスを形成し、それ
に同期させて電圧を印加して曳糸を発生させる方法があ
る。
【0009】前者の欠点は、定常的に凸型メニスカスを
形成しているため静圧とインク表面張力との釣り合いが
崩れると、インク吐出口からインクが流れ出してしまう
ことや、紙粉などの異物がインク吐出口近傍に付着した
場合にも、インクが異物を伝って流れやすいことがあ
る。また、飛翔によって消費されたインクが静水圧によ
って再供給され初期メニスカスの状態に戻るのに時間を
要するため高周波数での記録に限界を生じること、メニ
スカスの周辺に電極を設けていたので高周波数駆動を行
おうとする際、電荷の注入が間に合わなくなるというこ
とがあった。
形成しているため静圧とインク表面張力との釣り合いが
崩れると、インク吐出口からインクが流れ出してしまう
ことや、紙粉などの異物がインク吐出口近傍に付着した
場合にも、インクが異物を伝って流れやすいことがあ
る。また、飛翔によって消費されたインクが静水圧によ
って再供給され初期メニスカスの状態に戻るのに時間を
要するため高周波数での記録に限界を生じること、メニ
スカスの周辺に電極を設けていたので高周波数駆動を行
おうとする際、電荷の注入が間に合わなくなるというこ
とがあった。
【0010】後者の方法は、インク漏れの恐れは減少す
るが、電極以外に凸型メニスカスを形成するための新た
な装置が別途必要となり、その装置を別途製作してヘッ
ド基体に取り付けることになるが、アクチュエータとし
て最も一般的な圧電素子は微細機械加工が難しく100
dpi以上の密度で並べることができず、ノズルの集積
度が落ち印字速度の低下、ヘッドの大型化を招くという
問題があった。
るが、電極以外に凸型メニスカスを形成するための新た
な装置が別途必要となり、その装置を別途製作してヘッ
ド基体に取り付けることになるが、アクチュエータとし
て最も一般的な圧電素子は微細機械加工が難しく100
dpi以上の密度で並べることができず、ノズルの集積
度が落ち印字速度の低下、ヘッドの大型化を招くという
問題があった。
【0011】本発明の静電吸引式記録装置は上記の問題
に鑑みなされたものであり、ノズルのインク吐出口に凸
型メニスカスを形成するために熱により変形する熱変形
体を設けることにより、熱変形体を熱により変形させる
とともにインク温度を上昇させてインクの粘度を低下さ
せ、熱変形体の変形で凸型メニスカスを形成して常に安
定したインクの飛翔を行うことを目的とするものであ
る。
に鑑みなされたものであり、ノズルのインク吐出口に凸
型メニスカスを形成するために熱により変形する熱変形
体を設けることにより、熱変形体を熱により変形させる
とともにインク温度を上昇させてインクの粘度を低下さ
せ、熱変形体の変形で凸型メニスカスを形成して常に安
定したインクの飛翔を行うことを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載の静電吸引式記録装置は、インクの満
たされたスリット状空間またはノズル内に記録電極を設
け、該ノズルと対向する対向電極と記録電極との間に電
圧を印加することによりインクを飛翔させるかまたは隆
起・接触させ像を形成する静電吸引式記録装置におい
て、上記ノズルのインク吐出口に凸型メニスカスを形成
するために熱により変形する熱変形体を設けている。上
記構成によれば、熱変形体を熱により変形させるととも
にインク温度を上昇させてインクの粘度を低下させ、熱
変形体の変形で凸型メニスカスを形成して常に安定した
インクの飛翔を行う。
めに請求項1記載の静電吸引式記録装置は、インクの満
たされたスリット状空間またはノズル内に記録電極を設
け、該ノズルと対向する対向電極と記録電極との間に電
圧を印加することによりインクを飛翔させるかまたは隆
起・接触させ像を形成する静電吸引式記録装置におい
て、上記ノズルのインク吐出口に凸型メニスカスを形成
するために熱により変形する熱変形体を設けている。上
記構成によれば、熱変形体を熱により変形させるととも
にインク温度を上昇させてインクの粘度を低下させ、熱
変形体の変形で凸型メニスカスを形成して常に安定した
インクの飛翔を行う。
【0013】請求項2記載の静電吸引式記録装置は、非
記録時に、インクの温度が沸点以下で、上記熱変形体の
温度を、当該熱変形体が変形する温度以下の一定温度に
制御し、記録時に、上記熱変形体が変形する温度以上に
制御する温度制御手段を設けている。上記構成によれ
ば、非記録時に熱変形体を常時一定温度に制御している
ので、記録時に僅かな熱エネルギーを加えるだけで熱変
形体を変形させることが可能となる。
記録時に、インクの温度が沸点以下で、上記熱変形体の
温度を、当該熱変形体が変形する温度以下の一定温度に
制御し、記録時に、上記熱変形体が変形する温度以上に
制御する温度制御手段を設けている。上記構成によれ
ば、非記録時に熱変形体を常時一定温度に制御している
ので、記録時に僅かな熱エネルギーを加えるだけで熱変
形体を変形させることが可能となる。
【0014】請求項3記載の静電吸引式記録装置は、上
記熱変形体の周期的な変形周期に同期して上記両電極に
記録電圧を与える制御手段を設けている。上記構成によ
れば、熱変形体を周期的に熱を加えて変形させることに
より、インクを常に加熱状態としてインクの粘度を低下
させ、安定したインクの飛翔を行う。
記熱変形体の周期的な変形周期に同期して上記両電極に
記録電圧を与える制御手段を設けている。上記構成によ
れば、熱変形体を周期的に熱を加えて変形させることに
より、インクを常に加熱状態としてインクの粘度を低下
させ、安定したインクの飛翔を行う。
【0015】請求項4記載の静電吸引式記録装置は、上
記ノズルのインク吐出口付近に針状部材を設けている。
上記構成によれば、針状部材の表面張力によってインク
の凸型メニスカスを安定した状態で形成する。
記ノズルのインク吐出口付近に針状部材を設けている。
上記構成によれば、針状部材の表面張力によってインク
の凸型メニスカスを安定した状態で形成する。
【0016】請求項5記載の静電吸引式記録装置は、上
記針状部材が導電性部材で形成され上記記録電極を兼用
している。上記構成によれば、熱変形体により形成され
た凸型メニスカスに直接電荷を注入することにより、高
速印字を可能とする。
記針状部材が導電性部材で形成され上記記録電極を兼用
している。上記構成によれば、熱変形体により形成され
た凸型メニスカスに直接電荷を注入することにより、高
速印字を可能とする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の静電吸引式記録装
置の概略斜視図である。4色のヘッドユニット1のイン
ク吐出口2に対して被印字媒体3、対向電極4が設置さ
れている。この構成において、ヘッドユニット1は単色
のみ例えばブラックのみであってもよい。また、被印字
媒体3は紙などの最終的な出力をする媒体であっても中
間転写体であってもよい。
置の概略斜視図である。4色のヘッドユニット1のイン
ク吐出口2に対して被印字媒体3、対向電極4が設置さ
れている。この構成において、ヘッドユニット1は単色
のみ例えばブラックのみであってもよい。また、被印字
媒体3は紙などの最終的な出力をする媒体であっても中
間転写体であってもよい。
【0018】被印字媒体3が中間転写体の場合には、図
1には示されていない例えば転写ローラ等の転写手段や
中間転写体のクリーニング機構等が必要になってくる。
全チャンネルにバイアス電圧5が加えられていて、イン
クを吸引させるチャンネルにはさらに選択信号印加手段
6から選択信号を印加する。
1には示されていない例えば転写ローラ等の転写手段や
中間転写体のクリーニング機構等が必要になってくる。
全チャンネルにバイアス電圧5が加えられていて、イン
クを吸引させるチャンネルにはさらに選択信号印加手段
6から選択信号を印加する。
【0019】図2乃至図4に本発明の静電吸引式記録装
置の記録ヘッドの実施形態1の構成を示す。ヘッド本体
7はインク室8とインク吐出口2とを有し、該インク室
8の底部となるヘッド本体7を構成する基板9に熱変形
体である座屈体10をその両端または周囲を基板9と一
体化し、その他の部分を基板9から浮いた状態に設け、
この部分を可動とし、該座屈体10の底面にヒータ11
を設け、インク吐出口2の内側(インク室8側)に記録
電極12を設けて構成している。そして、上記ヘッド本
体7のインク吐出口2に対向して対向電極4が設けられ
ている。
置の記録ヘッドの実施形態1の構成を示す。ヘッド本体
7はインク室8とインク吐出口2とを有し、該インク室
8の底部となるヘッド本体7を構成する基板9に熱変形
体である座屈体10をその両端または周囲を基板9と一
体化し、その他の部分を基板9から浮いた状態に設け、
この部分を可動とし、該座屈体10の底面にヒータ11
を設け、インク吐出口2の内側(インク室8側)に記録
電極12を設けて構成している。そして、上記ヘッド本
体7のインク吐出口2に対向して対向電極4が設けられ
ている。
【0020】上記構成の本発明の静電吸引式記録装置の
記録ヘッドの動作を説明すると、図3に示すように、ヒ
ータ11に通電を行うと、ヒータ11は座屈体10を加
熱するとともに、インク室8内の座屈体10の周囲のイ
ンクの温度も同時に上昇させる。すると、座屈体10は
その両端が基板9と一体となっているので、図中の矢印
X方向に膨張することができず、内部応力が高まり固有
の座屈温度に達すると座屈変形し、図中矢印Yで示すイ
ンク室8側へその中央部が膨出変形し、この膨出変形に
よりインクはインク吐出口2に凸型メニスカスを形成さ
せる。
記録ヘッドの動作を説明すると、図3に示すように、ヒ
ータ11に通電を行うと、ヒータ11は座屈体10を加
熱するとともに、インク室8内の座屈体10の周囲のイ
ンクの温度も同時に上昇させる。すると、座屈体10は
その両端が基板9と一体となっているので、図中の矢印
X方向に膨張することができず、内部応力が高まり固有
の座屈温度に達すると座屈変形し、図中矢印Yで示すイ
ンク室8側へその中央部が膨出変形し、この膨出変形に
よりインクはインク吐出口2に凸型メニスカスを形成さ
せる。
【0021】そして、図4に示すように、インクの凸型
メニスカスの成長に同期させて記録電極12と対向電極
4間に記録電圧を印加すると、記録電極12と対向電極
4間の静電吸引力によりインクの曳糸13を発生させ
る。この時、インクは加熱されているため粘度、表面張
力が減少しているので、より低い電圧でインクの飛翔が
起こる。また、体積抵抗率も減少しているので、インク
への電荷注入が速やかに行われ高速応答が可能となる。
メニスカスの成長に同期させて記録電極12と対向電極
4間に記録電圧を印加すると、記録電極12と対向電極
4間の静電吸引力によりインクの曳糸13を発生させ
る。この時、インクは加熱されているため粘度、表面張
力が減少しているので、より低い電圧でインクの飛翔が
起こる。また、体積抵抗率も減少しているので、インク
への電荷注入が速やかに行われ高速応答が可能となる。
【0022】このように、座屈体10からの加熱により
インク温度を上げてインクの粘度を下げることにより、
インクを静電吸引する記録電圧を下げることができる。
また、座屈体10の座屈変形によりインク吐出口2に凸
型メニスカスを形成し、インクの曳糸を安定して成長さ
せることができるので、常にメニスカス頂点からインク
が飛翔し印字品位が向上する。
インク温度を上げてインクの粘度を下げることにより、
インクを静電吸引する記録電圧を下げることができる。
また、座屈体10の座屈変形によりインク吐出口2に凸
型メニスカスを形成し、インクの曳糸を安定して成長さ
せることができるので、常にメニスカス頂点からインク
が飛翔し印字品位が向上する。
【0023】そして、インクの温度を上昇させる作用と
凸型メニスカスを形成する作用の2つの作用を単一のヒ
ータを内蔵した座屈体10により引き起こすことができ
るので、インク加熱用ヒータと座屈体12を変形させる
為のヒータを1個のヒータで兼用することができ、別々
に製作するよりも製造プロセスが簡略される。
凸型メニスカスを形成する作用の2つの作用を単一のヒ
ータを内蔵した座屈体10により引き起こすことができ
るので、インク加熱用ヒータと座屈体12を変形させる
為のヒータを1個のヒータで兼用することができ、別々
に製作するよりも製造プロセスが簡略される。
【0024】上記座屈体7の製造方法は、フォトリソグ
ラフィーを用いたマイクロマシーニングによって製造で
きる。図5に示すように、まず、SiO2またはSiN
からなる保護膜14が両面にあるSiを基板9とし、そ
の上にAlを約5000Å蒸着し、不要部分をエッチン
グ液でエッチングして第一犠牲層15とする。
ラフィーを用いたマイクロマシーニングによって製造で
きる。図5に示すように、まず、SiO2またはSiN
からなる保護膜14が両面にあるSiを基板9とし、そ
の上にAlを約5000Å蒸着し、不要部分をエッチン
グ液でエッチングして第一犠牲層15とする。
【0025】次に、図6に示すように、その上に第一絶
縁層16例えばSiO2、SiNをスパッタし、さらに
ヒータ材料のNi17をスパッタする。そして、図7に
示すように、フォトリソグラフィーによりヒータの形状
にレジスト被膜を被せ、イオンミリングを施してレジス
ト被膜を除去すると所望の形状をしたNiからなるヒー
タ11が完成する。
縁層16例えばSiO2、SiNをスパッタし、さらに
ヒータ材料のNi17をスパッタする。そして、図7に
示すように、フォトリソグラフィーによりヒータの形状
にレジスト被膜を被せ、イオンミリングを施してレジス
ト被膜を除去すると所望の形状をしたNiからなるヒー
タ11が完成する。
【0026】次に、図8に示すように、このヒータ11
の上に第二絶縁層18例えばSiO2、SiNをスパッ
タする。その後、座屈体本体10aのNiをメッキで積
層してその上に第二犠牲層19としてAlを蒸着する。
の上に第二絶縁層18例えばSiO2、SiNをスパッ
タする。その後、座屈体本体10aのNiをメッキで積
層してその上に第二犠牲層19としてAlを蒸着する。
【0027】さらに、図9に示すように、Niのダイア
フラム20を積層して、最後に基板9の一方の保護膜1
4の一部にドライエッチングで孔21を穿設し、該孔2
1からKOH水溶液にてSiの一部と第一犠牲層15、
第二犠牲層19を取り去ると、ヒータ11を内蔵したダ
イヤフラム付き座屈体10が完成する。
フラム20を積層して、最後に基板9の一方の保護膜1
4の一部にドライエッチングで孔21を穿設し、該孔2
1からKOH水溶液にてSiの一部と第一犠牲層15、
第二犠牲層19を取り去ると、ヒータ11を内蔵したダ
イヤフラム付き座屈体10が完成する。
【0028】従って、座屈体10はマイクロマシーニン
グ技術により、微細寸法に精度よく一括して大量に製作
することができ、高集積ヘッドを低コストで提供するこ
とができる。
グ技術により、微細寸法に精度よく一括して大量に製作
することができ、高集積ヘッドを低コストで提供するこ
とができる。
【0029】図10(a)〜図10(e)は本発明の静
電吸引式記録装置の駆動制御1に関するものである。図
中Hはヒータ11に印加する電圧で、Eは記録電極12
と対向電極4間に印加する電圧である。
電吸引式記録装置の駆動制御1に関するものである。図
中Hはヒータ11に印加する電圧で、Eは記録電極12
と対向電極4間に印加する電圧である。
【0030】ヒータ11に印加する電圧Hは常に0では
なく、インクのドットを形成する必要のあるチャンネル
においても必要のないチャンネルにおいても、ヒータ1
1に電流を流しておき座屈体10を座屈温度以下の温度
に保っておく。同時に、インクの温度も一定に保たれて
いる。そして、ドットを形成するべきチャンネルには、
ヒータ11に印加する電圧を高めて流すことにより、座
屈体10を座屈温度以上に加熱して座屈させてインクメ
ニスカスを凸型にする。これに同期させて記録電極12
と対向電極4間に記録電圧Eを印加すると、凸型メニス
カスの頂点からインク曳糸が成長し、インクが飛翔す
る。
なく、インクのドットを形成する必要のあるチャンネル
においても必要のないチャンネルにおいても、ヒータ1
1に電流を流しておき座屈体10を座屈温度以下の温度
に保っておく。同時に、インクの温度も一定に保たれて
いる。そして、ドットを形成するべきチャンネルには、
ヒータ11に印加する電圧を高めて流すことにより、座
屈体10を座屈温度以上に加熱して座屈させてインクメ
ニスカスを凸型にする。これに同期させて記録電極12
と対向電極4間に記録電圧Eを印加すると、凸型メニス
カスの頂点からインク曳糸が成長し、インクが飛翔す
る。
【0031】図10(a)〜図10(e)は電圧Hと記
録電圧Eの印加タイミングが異なる状態を示している
が、いずれの場合も常に電圧Hが0でない点で共通す
る。
録電圧Eの印加タイミングが異なる状態を示している
が、いずれの場合も常に電圧Hが0でない点で共通す
る。
【0032】図11(a)〜図11(e)は本発明の静
電吸引式記録装置の駆動制御2に関するものである。図
中Hはヒータ11に印加する電圧で、Eは記録電極12
と対向電極4間に印加する電圧である。
電吸引式記録装置の駆動制御2に関するものである。図
中Hはヒータ11に印加する電圧で、Eは記録電極12
と対向電極4間に印加する電圧である。
【0033】印字すべき素子か、そうでないかに限らず
全てのチャンネルで一定周波数でヒータ11に電圧を印
加して座屈体10を変形させておき、印字すべきチャン
ネルの記録電極12と対向電極4間に記録電圧Eを印加
し、凸型メニスカスの頂点からインク曳糸を発生させ
る。電圧Hに対する記録電圧Eのパルス幅と印加のタイ
ミングは(a)〜(e)に示すいずれの場合であっても
よい。
全てのチャンネルで一定周波数でヒータ11に電圧を印
加して座屈体10を変形させておき、印字すべきチャン
ネルの記録電極12と対向電極4間に記録電圧Eを印加
し、凸型メニスカスの頂点からインク曳糸を発生させ
る。電圧Hに対する記録電圧Eのパルス幅と印加のタイ
ミングは(a)〜(e)に示すいずれの場合であっても
よい。
【0034】図12乃至図14に本発明の静電吸引式記
録装置の記録ヘッドの実施形態2の構成を示す。ヘッド
本体7はインク室8と側面に形成されたインク吐出口2
とを有し、該インク室8の底部となるヘッド本体7を構
成する基板9に熱変形体である座屈体10をその両端ま
たは周囲を基板9と一体化し、その他の部分を基板9か
ら浮いた状態に設け、この部分を可動とし、該座屈体1
0の底面にヒータ11を設け、インク吐出口2の内側
(インク室8側)に記録電極12を設け、インク吐出口
2に対して鉛直に針状部材22を設けて構成している。
そして、上記ヘッド本体7のインク吐出口2に対向して
対向電極4が設けられている。
録装置の記録ヘッドの実施形態2の構成を示す。ヘッド
本体7はインク室8と側面に形成されたインク吐出口2
とを有し、該インク室8の底部となるヘッド本体7を構
成する基板9に熱変形体である座屈体10をその両端ま
たは周囲を基板9と一体化し、その他の部分を基板9か
ら浮いた状態に設け、この部分を可動とし、該座屈体1
0の底面にヒータ11を設け、インク吐出口2の内側
(インク室8側)に記録電極12を設け、インク吐出口
2に対して鉛直に針状部材22を設けて構成している。
そして、上記ヘッド本体7のインク吐出口2に対向して
対向電極4が設けられている。
【0035】上記針状部材22は、インク吐出口2の中
央に位置し、その先端部がインクの液面より少し突出す
るように設けられている。
央に位置し、その先端部がインクの液面より少し突出す
るように設けられている。
【0036】上記構成の本発明の静電吸引式記録装置の
記録ヘッドの動作を説明すると、図13に示すように、
ヒータ11に通電を行うと、ヒータ11は座屈体10を
加熱するとともに、インク室8内の座屈体10の周囲の
インクの温度も同時に上昇させる。すると、座屈体10
はその両端が基板9と一体となっているので、内部応力
が高まり固有の座屈温度に達すると座屈変形し、インク
室8側へその中央部が膨出する。この膨出変形により加
圧されたインクは針状部材22の表面張力によって針状
部材22の表面を伝い、インク吐出口2に凸型メニスカ
スを形成させる。
記録ヘッドの動作を説明すると、図13に示すように、
ヒータ11に通電を行うと、ヒータ11は座屈体10を
加熱するとともに、インク室8内の座屈体10の周囲の
インクの温度も同時に上昇させる。すると、座屈体10
はその両端が基板9と一体となっているので、内部応力
が高まり固有の座屈温度に達すると座屈変形し、インク
室8側へその中央部が膨出する。この膨出変形により加
圧されたインクは針状部材22の表面張力によって針状
部材22の表面を伝い、インク吐出口2に凸型メニスカ
スを形成させる。
【0037】そして、図14に示すように、インクの凸
型メニスカスの成長に同期させて記録電極12と対向電
極4間に記録電圧を印加すると、記録電極12と対向電
極4間の静電吸引力によりインクの曳糸13を発生させ
る。この時、針状部材22の表面を伝って凸型メニスカ
スが形成されるので、凸型メニスカスの頂点から確実に
インクを飛翔させることができる。
型メニスカスの成長に同期させて記録電極12と対向電
極4間に記録電圧を印加すると、記録電極12と対向電
極4間の静電吸引力によりインクの曳糸13を発生させ
る。この時、針状部材22の表面を伝って凸型メニスカ
スが形成されるので、凸型メニスカスの頂点から確実に
インクを飛翔させることができる。
【0038】上記構成の記録ヘッドにおいて、座屈体1
0により加圧されたインクのメニスカス成長を安定させ
るために設けられている針状部材22を導電性材料で形
成して記録電極12の役割をも兼用させ、記録電極12
を省略するように設けてもよい。このように針状部材2
2により記録電極12を兼用することにより、座屈体1
0により加圧されて形成された凸型メニスカス部分のイ
ンクに直接電荷を注入することができるので、高速印字
にも確実に対応することができる。しかも、記録電極1
2を省略することができ、部品点数を削減することがで
きる。
0により加圧されたインクのメニスカス成長を安定させ
るために設けられている針状部材22を導電性材料で形
成して記録電極12の役割をも兼用させ、記録電極12
を省略するように設けてもよい。このように針状部材2
2により記録電極12を兼用することにより、座屈体1
0により加圧されて形成された凸型メニスカス部分のイ
ンクに直接電荷を注入することができるので、高速印字
にも確実に対応することができる。しかも、記録電極1
2を省略することができ、部品点数を削減することがで
きる。
【0039】図15乃至図17に本発明の静電吸引式記
録装置の記録ヘッドの実施形態3の構成を示す。ヘッド
本体7はインク室8と側面に形成されたインク吐出口2
とを有し、該インク室8の底部となるヘッド本体7を構
成する基板9に熱変形体である座屈体10をその両端ま
たは周囲を基板9と一体化し、その他の部分を基板9か
ら浮いた状態に設け、この部分を可動とし、該座屈体1
0の底面にヒータ11を設け、インク吐出口2の内側
(インク室8側)に記録電極12を設け、インク吐出口
2に対して鉛直に針状部材22を設けて構成している。
そして、上記ヘッド本体7のインク吐出口2に対向して
対向電極4が設けられている。
録装置の記録ヘッドの実施形態3の構成を示す。ヘッド
本体7はインク室8と側面に形成されたインク吐出口2
とを有し、該インク室8の底部となるヘッド本体7を構
成する基板9に熱変形体である座屈体10をその両端ま
たは周囲を基板9と一体化し、その他の部分を基板9か
ら浮いた状態に設け、この部分を可動とし、該座屈体1
0の底面にヒータ11を設け、インク吐出口2の内側
(インク室8側)に記録電極12を設け、インク吐出口
2に対して鉛直に針状部材22を設けて構成している。
そして、上記ヘッド本体7のインク吐出口2に対向して
対向電極4が設けられている。
【0040】上記針状部材22は、インク吐出口2の中
央に位置させて座屈体10上に一体に設けられている。
央に位置させて座屈体10上に一体に設けられている。
【0041】上記構成の本発明の静電吸引式記録装置の
記録ヘッドの動作を説明すると、図16に示すように、
ヒータ11に通電を行うと、ヒータ11は座屈体10を
加熱するとともに、インク室8内の座屈体10の周囲の
インクの温度も同時に上昇させる。すると、座屈体10
はその両端が基板9と一体となっているので、内部応力
が高まり固有の座屈温度に達すると座屈変形し、インク
室8側へその中央部が膨出する。この膨出変形により加
圧されたインクは針状部材22の表面張力によって針状
部材22の表面を伝い、インク吐出口2に凸型メニスカ
スを形成させる。
記録ヘッドの動作を説明すると、図16に示すように、
ヒータ11に通電を行うと、ヒータ11は座屈体10を
加熱するとともに、インク室8内の座屈体10の周囲の
インクの温度も同時に上昇させる。すると、座屈体10
はその両端が基板9と一体となっているので、内部応力
が高まり固有の座屈温度に達すると座屈変形し、インク
室8側へその中央部が膨出する。この膨出変形により加
圧されたインクは針状部材22の表面張力によって針状
部材22の表面を伝い、インク吐出口2に凸型メニスカ
スを形成させる。
【0042】そして、図17に示すように、インクの凸
型メニスカスの成長に同期させて記録電極12と対向電
極4間に記録電圧を印加すると、記録電極12と対向電
極4間の静電吸引力によりインクの曳糸13を発生させ
る。この時、針状部材22の表面を伝って凸型メニスカ
スが形成されるので、凸型メニスカスの頂点から確実に
インクを飛翔させることができる。
型メニスカスの成長に同期させて記録電極12と対向電
極4間に記録電圧を印加すると、記録電極12と対向電
極4間の静電吸引力によりインクの曳糸13を発生させ
る。この時、針状部材22の表面を伝って凸型メニスカ
スが形成されるので、凸型メニスカスの頂点から確実に
インクを飛翔させることができる。
【0043】そして、座屈体10と針状部材22が一体
となっていることにより、座屈体10がインク吐出口2
に対向する位置(インク室8の底部)に設けられていた
としても、熱伝導性の良好な針状部材22を熱が伝導す
ることによりインク吐出口2付近のインクをより速く効
果的に加熱することができる。また、針状部材22の存
在と座屈体10がインク吐出口2に対向する位置に設け
てあることから、インクメニスカスがインク吐出口2の
中央に極めて安定した状態で成長させることができ、し
かも、針状部材22を定常的にインク吐出口2から突出
させている構造に比べて非動作時のキャッピングも容易
であり針状部材22の破損も減少させることができる。
となっていることにより、座屈体10がインク吐出口2
に対向する位置(インク室8の底部)に設けられていた
としても、熱伝導性の良好な針状部材22を熱が伝導す
ることによりインク吐出口2付近のインクをより速く効
果的に加熱することができる。また、針状部材22の存
在と座屈体10がインク吐出口2に対向する位置に設け
てあることから、インクメニスカスがインク吐出口2の
中央に極めて安定した状態で成長させることができ、し
かも、針状部材22を定常的にインク吐出口2から突出
させている構造に比べて非動作時のキャッピングも容易
であり針状部材22の破損も減少させることができる。
【0044】上記構成の記録ヘッドにおいて、座屈体1
0により加圧されたインクのメニスカス成長を安定させ
るために設けられている針状部材22を導電性材料で形
成して記録電極12の役割をも兼用させ、記録電極12
を省略するように設けてもよい。上記針状部材22によ
り記録電極12を兼用することにより、座屈体10によ
り加圧されて形成された凸型メニスカス部分のインクに
直接電荷を注入することができるので、高速印字にも確
実に対応することができる。しかも、記録電極12を省
略することができ、部品点数を削減することができる。
0により加圧されたインクのメニスカス成長を安定させ
るために設けられている針状部材22を導電性材料で形
成して記録電極12の役割をも兼用させ、記録電極12
を省略するように設けてもよい。上記針状部材22によ
り記録電極12を兼用することにより、座屈体10によ
り加圧されて形成された凸型メニスカス部分のインクに
直接電荷を注入することができるので、高速印字にも確
実に対応することができる。しかも、記録電極12を省
略することができ、部品点数を削減することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の静電吸引式記録装置は上
記のような構成であるから、熱変形体からの加熱により
インク温度を上昇させてインクの粘度を低下させ、イン
クを静電吸引する記録電圧を低下させることができる。
また、熱変形体の熱変形によりノズルのインク吐出口に
凸型メニスカスを形成しインクの曳糸を安定して成長さ
せることができ、常にメニスカス頂点からインクが飛翔
し印字品位を向上させることができる。
記のような構成であるから、熱変形体からの加熱により
インク温度を上昇させてインクの粘度を低下させ、イン
クを静電吸引する記録電圧を低下させることができる。
また、熱変形体の熱変形によりノズルのインク吐出口に
凸型メニスカスを形成しインクの曳糸を安定して成長さ
せることができ、常にメニスカス頂点からインクが飛翔
し印字品位を向上させることができる。
【0046】そして、インクの温度を上昇させる作用
と、凸型メニスカスを形成する作用を同時に行うことが
できるので、熱変形体を変形させるための発熱体とイン
クの加熱用の発熱体とを兼用させることができ、別々に
製作するよりも製造プロセスを簡略することができ、従
来の静電吸引式記録装置よりも、低電圧で駆動させるこ
とができ、印字品位の良好で安価な集積度の高い小型の
静電吸引式記録装置を提供することができる。
と、凸型メニスカスを形成する作用を同時に行うことが
できるので、熱変形体を変形させるための発熱体とイン
クの加熱用の発熱体とを兼用させることができ、別々に
製作するよりも製造プロセスを簡略することができ、従
来の静電吸引式記録装置よりも、低電圧で駆動させるこ
とができ、印字品位の良好で安価な集積度の高い小型の
静電吸引式記録装置を提供することができる。
【0047】請求項2記載の静電吸引式記録装置は上記
のような構成であるから、非記録時に熱変形体を常時一
定温度に制御しているので、記録時に僅かな熱エネルギ
ーを加えるだけで熱変形体を変形させることができ、全
く熱変形体に熱を加えていない状態から熱を加えて熱変
形させるよりも速く熱変形させることができ、駆動周波
数を上げることができ、高速印字を行うことができる さらに、インク全体の温度を上昇させることにより、連
続して記録しているチャンネルと記録していないチャン
ネルでのインク温度に違いが生じることがなく、インク
の粘度が各チャンネルで等しくなり、従来のようにチャ
ンネル毎の駆動履歴により記録電圧を調整制御する必要
がなく、高速印字を行うことができ、チャンネルの駆動
履歴による影響の少ない高品位の記録を行うことができ
る。
のような構成であるから、非記録時に熱変形体を常時一
定温度に制御しているので、記録時に僅かな熱エネルギ
ーを加えるだけで熱変形体を変形させることができ、全
く熱変形体に熱を加えていない状態から熱を加えて熱変
形させるよりも速く熱変形させることができ、駆動周波
数を上げることができ、高速印字を行うことができる さらに、インク全体の温度を上昇させることにより、連
続して記録しているチャンネルと記録していないチャン
ネルでのインク温度に違いが生じることがなく、インク
の粘度が各チャンネルで等しくなり、従来のようにチャ
ンネル毎の駆動履歴により記録電圧を調整制御する必要
がなく、高速印字を行うことができ、チャンネルの駆動
履歴による影響の少ない高品位の記録を行うことができ
る。
【0048】請求項3記載の静電吸引式記録装置は上記
のような構成であるから、熱変形体を周期的に熱を加え
て変形させることにより、インクを常に加熱状態として
インクの粘度を低下させ、安定した凸型メニスカスを形
成することができ、また、どのチャンネルの凸型メニス
カスも等しく周期的に形成させているため、隣接のチャ
ンネルが駆動されているか否かによるノズル内の圧力変
化の影響を受けることなく、安定した凸型メニスカスの
形成を行うことができる。
のような構成であるから、熱変形体を周期的に熱を加え
て変形させることにより、インクを常に加熱状態として
インクの粘度を低下させ、安定した凸型メニスカスを形
成することができ、また、どのチャンネルの凸型メニス
カスも等しく周期的に形成させているため、隣接のチャ
ンネルが駆動されているか否かによるノズル内の圧力変
化の影響を受けることなく、安定した凸型メニスカスの
形成を行うことができる。
【0049】従って、隣接するチャンネルの駆動状態に
関係なく一定電圧を印加することができ、安定した凸型
メニスカスにより印字品位を向上させることができ、し
かも、簡単な構造で制御することができる。
関係なく一定電圧を印加することができ、安定した凸型
メニスカスにより印字品位を向上させることができ、し
かも、簡単な構造で制御することができる。
【0050】請求項4記載の静電吸引式記録装置は上記
のような構成であるから、針状部材の表面張力によって
インクの凸型メニスカスを安定した状態で形成すること
ができ、熱変形体の設置位置が限定されることなく、イ
ンク吐出口近傍のノズル側面に設けることが可能とな
り、インク吐出口付近のインクを効率的に加熱すること
ができ、より低いエネルギーでインクの表面張力、粘
度、体積抵抗率を低下させることができる。また、静電
吸引式記録装置の立ち上がり時間を短縮することができ
る。
のような構成であるから、針状部材の表面張力によって
インクの凸型メニスカスを安定した状態で形成すること
ができ、熱変形体の設置位置が限定されることなく、イ
ンク吐出口近傍のノズル側面に設けることが可能とな
り、インク吐出口付近のインクを効率的に加熱すること
ができ、より低いエネルギーでインクの表面張力、粘
度、体積抵抗率を低下させることができる。また、静電
吸引式記録装置の立ち上がり時間を短縮することができ
る。
【0051】請求項5記載の静電吸引式記録装置は上記
のような構成であるから、熱変形体により形成された凸
型メニスカスに直接電荷を注入することにより、高速印
字を行うことができ、しかも、部品点数の削減を行うこ
とができる。
のような構成であるから、熱変形体により形成された凸
型メニスカスに直接電荷を注入することにより、高速印
字を行うことができ、しかも、部品点数の削減を行うこ
とができる。
【図1】本発明の静電吸引式記録装置を示す概略斜視図
である。
である。
【図2】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの実
施形態1の待機時を示す断面図である。
施形態1の待機時を示す断面図である。
【図3】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの実
施形態1の駆動時を示す断面図である。
施形態1の駆動時を示す断面図である。
【図4】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの実
施形態1のインク飛翔時を示す断面図である。
施形態1のインク飛翔時を示す断面図である。
【図5】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの実
施形態1の第1製造工程を示す断面図である。
施形態1の第1製造工程を示す断面図である。
【図6】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの実
施形態1の第2製造工程を示す断面図である。
施形態1の第2製造工程を示す断面図である。
【図7】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの実
施形態1の第3製造工程を示す断面図である。
施形態1の第3製造工程を示す断面図である。
【図8】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの実
施形態1の第4製造工程を示す断面図である。
施形態1の第4製造工程を示す断面図である。
【図9】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの実
施形態1の第5製造工程を示す断面図である。
施形態1の第5製造工程を示す断面図である。
【図10】(a)〜(e)は本発明の静電吸引式記録装
置の駆動制御1に関するヒータ電圧Hと記録電極と対向
電極間の電圧Eとの種々の印加タイミングを示す説明図
である。
置の駆動制御1に関するヒータ電圧Hと記録電極と対向
電極間の電圧Eとの種々の印加タイミングを示す説明図
である。
【図11】(a)〜(e)は本発明の静電吸引式記録装
置の駆動制御2に関するヒータ電圧Hと記録電極と対向
電極間の電圧Eとの種々の印加タイミングを示す説明図
である。
置の駆動制御2に関するヒータ電圧Hと記録電極と対向
電極間の電圧Eとの種々の印加タイミングを示す説明図
である。
【図12】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの
実施形態2の待機時を示す断面図である。
実施形態2の待機時を示す断面図である。
【図13】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの
実施形態2の駆動時を示す断面図である。
実施形態2の駆動時を示す断面図である。
【図14】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの
実施形態2のインク飛翔時を示す断面図である。
実施形態2のインク飛翔時を示す断面図である。
【図15】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの
実施形態3の待機時を示す断面図である。
実施形態3の待機時を示す断面図である。
【図16】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの
実施形態3の駆動時を示す断面図である。
実施形態3の駆動時を示す断面図である。
【図17】本発明の静電吸引式記録装置の記録ヘッドの
実施形態4のインク飛翔時を示す断面図である。
実施形態4のインク飛翔時を示す断面図である。
1 ヘッドユニット 2 インク吐出口 3 被印字媒体 4 対向電極 7 ヘッド本体 8 インク室 9 基板 10 座屈体 11 ヒータ 12 記録電極 13 インクの曳糸 22 針状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▼吉▲村 久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 インクの満たされたスリット状空間また
はノズル内に記録電極を設け、該ノズルと対向する対向
電極と記録電極との間に電圧を印加することによりイン
クを飛翔させるかまたは隆起・接触させ像を形成する静
電吸引式記録装置において、 上記ノズルのインク吐出口に凸型メニスカスを形成する
ために熱により変形する熱変形体を設けたことを特徴と
する静電吸引式記録装置。 - 【請求項2】 非記録時に、インクの温度が沸点以下
で、上記熱変形体の温度を、当該熱変形体が変形する温
度以下の一定温度に制御し、記録時に、上記熱変形体が
変形する温度以上に制御する温度制御手段を設けたこと
を特徴とする請求項1記載の静電吸引式記録装置。 - 【請求項3】 上記熱変形体の周期的な変形周期に同期
して上記両電極に記録電圧を与える制御手段を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の静電吸引式記録装置。 - 【請求項4】 上記ノズルのインク吐出口付近に針状部
材を設けたことを特徴とする請求項1記載の静電吸引式
記録装置。 - 【請求項5】 上記針状部材が導電性部材で形成され上
記記録電極を兼用したことを特徴とする請求項4記載の
静電吸引式記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21066296A JPH1052917A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 静電吸引式記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21066296A JPH1052917A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 静電吸引式記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1052917A true JPH1052917A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16593036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21066296A Pending JPH1052917A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 静電吸引式記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1052917A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005014180A1 (ja) * | 2003-08-08 | 2005-02-17 | Sharp Kabushiki Kaisha | 静電吸引型流体吐出方法及びその装置 |
| CN100429005C (zh) * | 2003-08-08 | 2008-10-29 | 夏普株式会社 | 静电吸引型流体排出方法及其装置 |
| JP2010179651A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Samsung Electronics Co Ltd | インクジェットプリンタ及びその駆動方法 |
| CN102322067A (zh) * | 2011-06-27 | 2012-01-18 | 河海大学 | 一种化学电渗法联合微型抗滑桩治理滑坡工程的方法 |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP21066296A patent/JPH1052917A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005014180A1 (ja) * | 2003-08-08 | 2005-02-17 | Sharp Kabushiki Kaisha | 静電吸引型流体吐出方法及びその装置 |
| CN100429005C (zh) * | 2003-08-08 | 2008-10-29 | 夏普株式会社 | 静电吸引型流体排出方法及其装置 |
| US8235506B2 (en) | 2003-08-08 | 2012-08-07 | Sharp Kabushiki Kaisha | Electrostatic suction type fluid discharge method and device for the same |
| JP2010179651A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Samsung Electronics Co Ltd | インクジェットプリンタ及びその駆動方法 |
| CN102322067A (zh) * | 2011-06-27 | 2012-01-18 | 河海大学 | 一种化学电渗法联合微型抗滑桩治理滑坡工程的方法 |
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