JPH1052978A - 感熱色素転写用色素受容性要素 - Google Patents

感熱色素転写用色素受容性要素

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JPH1052978A
JPH1052978A JP15645297A JP15645297A JPH1052978A JP H1052978 A JPH1052978 A JP H1052978A JP 15645297 A JP15645297 A JP 15645297A JP 15645297 A JP15645297 A JP 15645297A JP H1052978 A JPH1052978 A JP H1052978A
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film
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composite film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱色素転写方法に用いられる耐カール性に
優れた色素受容性要素を提供する。 【解決手段】 前記色素受容性要素は、支持体の表側
に、順に、これにラミネートされた二軸延伸複合フィル
ム及び色素像受容性層を有し、前記複合フィルムはミク
ロボイドのある熱可塑性コア層と少なくとも一の実質的
にボイドのない熱可塑性表面層とを含み、前記支持体の
裏側には、光の透過率が70%以上である二軸延伸透明
フィルムがラミネートされており、前記透明フィルムの
前記複合フィルムに対する厚さの比率が0.45〜0.
75の範囲にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱色素転写方法
に用いられる色素受容性要素に、より詳細にはミクロボ
イドのある複合フィルムを含有する色素受容性要素に関
する。最近、カラービデオカメラから電子的に発生させ
た画像からプリントを得るための感熱転写装置が開発さ
れている。このようなプリントを得る方法の一つによる
と、まず電子像をカラーフィルターによって色分解す
る。次いで、それぞれの色分解画像を電気信号に変換す
る。その後、これらの信号を操作して、シアン、マゼン
タ及びイエローの電気信号を発生させる。次いで、これ
らの信号を感熱プリンターへ伝送する。プリントを得る
ため、シアン、マゼンタ又はイエローの色素供与体要素
を色素受容性要素と向い合わせて配置する。次いで、そ
れら二つの要素を感熱プリントヘッドと定盤ローラーと
の間に挿入する。ライン型感熱プリントヘッドを使用し
て、色素供与体シートの裏側から熱をかける。感熱プリ
ントヘッドは数多くの加熱要素を有し、シアン、マゼン
タ及びイエローの信号に応じて逐次加熱される。その
後、この処理を他の2色について繰り返す。こうして、
スクリーンで見た元の画像に対応するカラーハードコピ
ーが得られる。この方法とそれを実施するための装置に
ついての詳細が、米国特許第4,621,271号明細
書に記載されている。
【0002】一般的には、感熱色素転写に用いられる色
素受容性要素は、ベース若しくは支持体上に被覆された
高分子色素像受容性層を含む。感熱プリンターを介する
輸送は、ベースの性質にかなり依存する。許容できる性
能のためには、プリンターを操作する場合の多種多様な
環境条件下で、色素受容性要素のカール性(curl)
は低くなければならない。審美的観点からも、プリント
を展示する場合又は維持する場合の多種多様な環境条件
下で色素受容性要素が低いカール性を示すことが望まし
い。
【0003】
【従来の技術】米国特許第5,244,861号明細書
には、ベース上に色素像受容性層を有し、前記ベースは
セルロース系紙支持体にラミネートされた複合フィルム
を含み、前記色素像受容性層はベースの複合フィルム側
にあり、そして前記複合フィルムは内部にボイドの層を
有するミクロボイドのある熱可塑性コア層と少なくとも
一の実質的にボイドのない熱可塑性表面(スキン)層と
を含む感熱色素転写用色素受容性要素が記載されてい
る。この色素受容性要素は、典型的な周囲条件では低い
カール性及び優れたプリンター性能を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この受
容体には、湿度が非常に高い環境下でかなりのカール性
が観察されうるといった問題がある。上記特許明細書の
実施例6では、複合フィルムを支持体の両側にラミネー
トしてもよいことも開示している。この色素受容性要素
には、複合フィルムが不透明であるため、裏側にラミネ
ートされた複合フィルムが妨げになって紙支持体上の印
刷が見られない点に問題がある。本発明の目的は、湿度
が非常に高い環境下での耐カール性を改良した感熱色素
転写印刷用のミクロボイドのある受容体を提供すること
にある。本発明の別の目的は、支持体上の裏印刷(back
-printing)を見ることのできる感熱色素転写印刷用のミ
クロボイドのある受容体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的及びその他の目
的は、支持体の表側に、順に、これにラミネートされた
二軸延伸複合フィルム及び色素像受容性層を有し、前記
複合フィルムはミクロボイドのある熱可塑性コア層と少
なくとも一の実質的にボイドのない熱可塑性表面層とを
含み、前記支持体の裏側には、光の透過率が70%以上
である二軸延伸透明フィルムがラミネートされており、
前記透明フィルムの前記複合フィルムに対する厚さの比
率が0.45〜0.75の範囲にある感熱色素転写用色
素受容性要素に関する本発明によって達成される。
【0006】本発明に用いられる支持体は、例えば、高
分子支持体、合成紙支持体若しくはセルロース繊維紙支
持体、例えば、木材パルプ繊維又はαパルプ繊維等の無
サイズシートでありうる。典型的な押出貼合せプロセス
により製造される製品には、裏印刷ラベル、すかし、及
び略符を、グラビア印刷プロセスにより紙支持体素材の
裏側にインクで直接付与する。そのような「裏印刷」表
示が目視可能であることが望ましいだろう。
【0007】本発明で支持体の裏側にラミネートされた
透明フィルムは、例えば、二軸延伸ポリエステル、二軸
延伸ポリオレフィンフィルム、例えば、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、及びそれらの混
合物でありうる。エチレン及びプロピレンのコポリマー
を包含するポリオレフィンコポリマーも有用である。好
ましい態様では、ポリプロピレンが好ましい。フィルム
の厚さは、約12〜約75μmでありうる。前記のとお
り通常透明フィルムは、70%以上の光の透過率を有す
る、すなわち、可視光線の少なくとも70%がこのフィ
ルムを透過する。
【0008】所望であれば、透明フィルムを、タイレイ
ヤー(tie layer )、例えば、ポリオレフィン、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いて支持体に
ラミネートできる。先に述べたように、透明フィルムの
複合フィルムに対する厚さの比率は約0.45〜約0.
75である。意外にも、表側のフィルムとはかなり異な
る厚さを有するフィルムを裏側に用いると、湿潤カール
性を低減できることが見いだされた。加えてコストの観
点から、より薄いフィルムはあまり高価にならないため
好ましい。
【0009】これらの比較的低いコスト及び良好な外観
のために、一般的には複合フィルムが用いられ、それら
は商業分野では「包装用フィルム(packaging films
)」と称されている。ミクロボイドのある包装用フィ
ルムの低い比重(好ましくは0.3〜0.7g/cm3
の間)は、よく適合した色素受容体を生成し、その結果
感熱プリントのモトルインデックス値(mottle-index v
alues )は低くなる。また、これらのミクロボイドのあ
る包装用フィルムは絶縁性が高く、低いエネルギーレベ
ルで高い色素濃度の色素受容体プリントを生成する。ボ
イドのないスキンは光沢の高い受容体を生成し、色素受
容性層と色素供与体フィルムとの接触を助けて良好にす
る。また、これはプリント均一性を増強し且つ色素転写
を有効にする。
【0010】ミクロボイドのある包装用複合フィルム
は、コア層及び表面層の同時押出、続いて二軸延伸によ
り、コア層に含有されるボイド誘導性物質のまわりでボ
イドが形成されることによって都合良く製造される。そ
のような複合フィルムは、例えば、米国特許第4,37
7,616号明細書に開示されている。
【0011】複合フィルムのコアは、フィルム全体の厚
さの15〜95%、好ましくは全体の厚さの30〜85
%である。従ってボイドのない一又は二以上のスキン
は、フィルムの5〜85%、好ましくは15〜70%の
厚さである。複合フィルムの密度(比重)は、0.2〜
1.0g/cm3 、好ましくは0.3〜0.7g/cm
3 である。コアの厚さが30%未満になるか又は比重が
0.7g/cm3 を越えると、複合フィルムは有用な圧
縮性及び断熱性を失い始める。コアの厚さが85%を越
えるか又は比重が0.3g/cm3 未満になると、引張
強さの急降下により複合フィルムは製造しにくくなり、
且つ物理的損傷を受けやすくなる。複合フィルム全体の
厚さは、20〜150μm、好ましくは30〜70μm
の範囲でありうる。30μm未満では、ミクロボイドの
あるフィルムは、支持体の固有の非平面性をいずれにし
ても最低限に抑えるには十分厚くないかもしれないし、
製造がより困難になるだろう。70μmを越える厚さで
は、プリント均一性若しくは熱効率のいずれかで僅かに
改良が見られるが、余分な材料についてのコストがさら
に増すためにあまり妥当ではない。
【0012】複合フィルムのコア・マトリックスポリマ
ーに適するクラスの熱可塑性ポリマーには、ポリオレフ
ィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、
セルロース系エステル、ポリスチレン、ポリビニル樹
脂、ポリスルホンアミド、ポリエーテル、ポリイミド、
ポリ(フッ化ビニリデン)、ポリウレタン、ポリ(フェ
ニレンスルフィド)、ポリテトラフルオロエチレン、ポ
リアセタール、ポリスルホネート、ポリエステルイオノ
マー、及びポリオレフィンイオノマーが含まれる。これ
らのポリマーのコポリマー及び/又は混合物を使用して
もよい。複合フィルムのコア・マトリックスポリマーに
適するポリオレフィンには、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリメチルペンテン、及びそれらの混合物が含ま
れる。また、エチレン及びプロピレンのコポリマーを包
含するポリオレフィンコポリマーを使用してもよい。
【0013】複合フィルムのコア・マトリックスポリマ
ーに適するポリエステルには、炭素原子数4〜20個の
芳香族、脂肪族若しくは脂環式ジカルボン酸と、炭素原
子数2〜24個の脂肪族若しくは脂環式グリコールとか
ら生成されるものが含まれる。適当なジカルボン酸の具
体例には、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン
酸、イタコン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、ソディオスルホイソフタル酸、及びそれらの混合物
が挙げられる。適当なグリコールの具体例には、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール、別
のポリエチレングリコール、及びそれらの混合物が挙げ
られる。そのようなポリエステルは当該技術分野で周知
であり、周知技法、例えば、米国特許第2,465,3
19号および同第2,901,466号明細書に記載の
ものにより生成可能である。好ましい連続マトリックス
ポリエステルは、テレフタル酸若しくはナフタレンジカ
ルボン酸、並びにエチレングリコール、1,4−ブタン
ジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールから
選択される少なくとも一のグリコール由来の反復単位を
有するものである。ポリ(エチレンテレフタレート)が
特に好ましいが、少量の別のモノマーにより変性されて
もよい。別の適当なポリエステルには、適量の共酸成
分、例えば、スチルベンジカルボン酸の混入により形成
される液晶コポリエステルが含まれる。そのような液晶
コポリエステルの具体例は、米国特許第4,420,6
07号、同第4,459,402号および同第4,46
8,510号明細書に開示されたものである。
【0014】複合フィルムのコア・マトリックスポリマ
ーに有用なポリアミドには、ナイロン6(Nylon 6)、
ナイロン66(Nylon 66)(ナイロンは商標である)
及びそれらの混合物が含まれる。また、ポリアミドのコ
ポリマーは、適当な連続相ポリマーである。有用なポリ
カーボネートの一例は、ビスフェノール−Aポリカーボ
ネートである。複合フィルムの連続相ポリマーとして使
用に適するセルロース系エステルには、硝酸セルロー
ス、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース、酢酸プロピ
オン酸セルロース、酢酪酸セルロース、及びそれらの混
合物若しくはコポリマーが含まれる。有用なポリビニル
樹脂には、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(ビニルアセター
ル)、及びそれらの混合物が含まれる。また、ビニル樹
脂のコポリマーを利用することもできる。
【0015】複合フィルムのボイドのないスキン層は、
コア・マトリックスについて先に列挙したものと同じ高
分子材料から調製することができる。複合フィルムは、
コア・マトリックスと同じ高分子材料の一又は二以上の
スキンを用いて調製してもよいし、又はコア・マトリッ
クスとは異なる高分子組成物の一又は二以上のスキンを
用いて調製してもよい。適合させるために、補助層を使
用してコアに対するスキン層の付着性を向上させてもよ
い。
【0016】添加剤をコア・マトリックス及び/又はス
キンに添加して、これらのフィルムの白色度を改良して
もよい。これには、白色顔料、例えば、二酸化チタン、
硫酸バリウム、クレー、若しくは炭酸カルシウムを添加
することを包含する当該技術分野で既知の任意のプロセ
スが含まれる。また、これにはUV領域のエネルギーを
吸収して主に青色領域の光を放射する蛍光剤、又はフィ
ルムの物理的性質若しくはフィルムの製造可能性を改良
するであろう別の添加剤を添加することが含まれるだろ
う。
【0017】これらの複合フィルムの同時押出、クエン
チング、延伸、及びヒートセットは、延伸フィルムを製
造するための当該技術分野で既知である任意のプロセ
ス、例えば、フラットフィルム・プロセス又はバブル若
しくはチューブラ・プロセスで達成されうる。フラット
フィルム・プロセスには、スリットダイを通して配合物
を押出し、そしてフィルムのコア・マトリックスポリマ
ー成分及び一又は二以上のスキン成分がそれらのガラス
転移温度(Tg)より下にクエンチされるように、押出
されたウェブを冷却した流延用ドラムの上で急速にクエ
ンチングすることを含む。次いでクエンチしたフィルム
を、マトリックス及びスキンポリマーのガラス転移温度
よりも高い温度で相互に垂直方向に引っ張ることにより
二軸延伸する。フィルムを一方向に引っ張り次いで第2
の方向に引っ張ってもよく、又は同時に両方の方向に引
っ張ってもよい。フィルムを引っ張った後、両伸張方向
における収縮に対してある程度フィルムを拘束しなが
ら、ポリマーを結晶化するのに十分な温度で加熱するこ
とによりそれをヒートセットする。
【0018】これらの複合フィルムは、同時押出及び延
伸プロセスの後又は流延と全延伸との間に、印刷適性を
包含するフィルムの性質を改良するために、防湿層を付
与するために、それらをヒートシール可能にするため
に、又は支持体に対する若しくは受容体層に対する付着
性を改良するために使用できる一又は二以上のコーティ
ングを被覆又は処理してもよい。この具体例としては、
印刷適性のためにはアクリル系コーティング、ヒートシ
ール性のためにはポリ(塩化ビニリデン)コーティン
グ、そして印刷適性若しくは付着性を改良するためには
コロナ放電処理である。
【0019】少なくとも一のボイドのないスキンをミク
ロボイドのあるコアの上に有することで、フィルムの引
張強さが増大しそれをより製造し易くする。フィルムの
全ての層にボイドがある場合よりも、広い幅と高い延伸
比のフィルムが調製可能になる。層を同時押出すると、
製造プロセスはさらに簡単になる。
【0020】ポリオレフィン樹脂を用いて紙支持体上に
ミクロボイドのある複合フィルムを押出貼合わせするこ
とが好ましい。得られたラミネートされた受容体支持体
のカール性を最低限に抑えるために、ラミネーション・
プロセスの最中に、ミクロボイドのある包装用フィルム
の最低張力を維持することが望ましい。
【0021】ある好ましい態様では、望ましい写真外観
及び感触を備えた受容体要素を生成するために、比較的
厚い紙支持体(例えば、少なくとも120μmの厚さ、
好ましくは120〜250μmの厚さ)及び比較的薄い
ミクロボイドのある包装用複合フィルム(例えば、50
μm未満の厚さ、好ましくは20〜50μmの厚さ、よ
り好ましくは30〜50μmの厚さ)を使用することが
好ましい。
【0022】本発明の受容性要素の色素像受容性層は、
例えば、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(スチレン−コ−アクリ
ロニトリル)、ポリカプロラクトン、若しくはそれらの
混合物を含んでもよい。色素像受容性層は、意図する目
的に有効であればいかなる量で存在させてもよい。一般
に、約1〜約10g/m2 の濃度で良好な結果が得られ
ている。オーバーコート層、例えば、米国特許第4,7
75,657号明細書に記載されるものを色素受容性層
の上にさらに被覆してもよい。
【0023】本発明の色素受容性要素と共に使用される
色素供与体要素は、普通支持体の上に色素含有層を有す
るものからなる。本発明で用いられる色素供与体には、
熱の作用によって色素受容性層へ転写可能であるなら
ば、いずれの色素でも使用することができる。特に良好
な結果が昇華性色素で得られる。本発明における用途に
適用可能な色素供与体については、例えば、米国特許第
4,916,112号、同第4,927,803号及び
同第5,023,228号明細書に記載されている。
【0024】前記のように、色素供与体要素を用いて色
素転写像を形成する。そのようなプロセスは、色素供与
体要素を像様加熱すること、そして色素像を前記色素受
容性要素に転写して色素転写像を形成することを含む。
本発明の好ましい態様では、ポリ(エチレンテレフタレ
ート)支持体にシアン、マゼンタ及びイエローの各色素
領域を逐次繰り返し被覆した色素供与体要素を使用し、
各色について順に色素転写工程を実施することで三色色
素転写像を得る。もちろん、単色の場合はプロセスを1
回のみ実施して、モノクローム色素転写像を得る。
【0025】色素供与体要素から本発明の受容性要素へ
色素を転写させるのに使用することができる感熱印刷ヘ
ッドは市販されている。別法として、感熱色素転写用と
して知られている別のエネルギー源、例えば、イギリス
特許第2,083,726A号明細書に記載されている
ようなレーザーを使用してもよい。本発明の感熱色素転
写用集成体は、(a)色素供与体要素と(b)上記の色
素受容性要素とを含み、該色素受容要素と該色素供与体
要素は、供与体要素の色素層が受容性要素の色素像受容
性層と接触するように重ね合わせられている。
【0026】三色像を得る場合には、上記集成体を3回
形成し、その間に感熱印刷ヘッドから熱をかける。第一
の色素が転写された後、これらの要素を剥離する。次い
で、第二の色素供与体要素(又は異なる色素領域を有す
る供与体要素の別の領域)を色素受容性要素と整合させ
て、プロセスを繰り返す。同様にして第三の色を得る。
本発明をさらに説明するために下記実施例を提供する。
【0027】
【実施例】
A.紙支持体素材 Consolidated Pontiac社から市販されているPontiac Ma
ple 51(商標)(長さ重み付き平均繊維長0.5μmの
漂白カエデ硬木クラフト)と Weyerhauser Paper社から
市販されているAlpha Hardwood Sulfite(商標)(平均
繊維長0.69μmの漂白赤はんのき硬木亜硫酸パル
プ)との1:1配合物、厚さ137μmを、本発明の実
施例1を除くすべての実施例に使用した。本発明の実施
例1に用いた紙素材は厚さ157μmであり、100%
硬木クラフトパルプ配合物から作った。これらの紙素材
に略符を裏印刷した。
【0028】第1表に示したフィルムを、紙素材の反対
又は裏側にラミネートした。光の透過率値%を、XL-211
Heze Mater (BYK Gardner, Silver Spring, MD)で測定
した。フィルムの裏側は、非不透明であるか又は70%
以上の光の透過率値を有しており、結果として紙素材上
の裏印刷を読み取ることができる。
【0029】
【表1】 *裏側のフィルムはすべてポリプロピレン(Mobil Chem
ical社)であり、「モービル軟質包装用フィルム製品の
特性(Mobil Flexible Packing Films ProductCharacte
ristics)」と題する小冊子(1995年9月)に記載
されている。
【0030】前記結果は、本発明の実施例及び対照1は
みな良好な光の透過率値を有するため、紙素材上の裏印
刷を読み取ることができることを示している。しかしな
がら、対照1は以下本明細書中に示すように他の問題を
有する。
【0031】B.ミクロボイドのある支持体の調製 以下のように受容体支持体の具体例を調製した。市販の
包装用フィルム(Mobil Chemical社製のOPPalyte(商
標)K18 TWK)を、前記紙素材の表側にラミネートした。
OPPalyte(商標)K18 TWK は、各側面に二酸化チタン着
色非ミクロボイド化延伸ポリプロピレン層を有する、ミ
クロボイドがあり延伸されたポリプロピレン・コア(全
フィルム厚さの約73%)からなる複合フィルム(厚さ
37μm)(d=0.62)である。ボイド誘導性物質
はポリ(ブチレンテレフタレート)である。このラミネ
ートの製造についての詳細が記載されている米国特許第
5,244,861号明細書を参考にされたい。
【0032】様々な方法で(押出、加圧又は別の手段
で)包装用フィルムを紙支持体にラミネートしてもよ
い。本実施例では、ポリマーフィルムについては、下記
のように着色ポリオレフィンを紙素材支持体の表側に押
出貼合わせした。着色ポリオレフィンは、アナターゼ型
二酸化チタン(12.5重量%)及びベンゾオキサゾー
ル蛍光増白剤(0.05重量%)を含有するポリエチレ
ン(12g/m2 )であった。また、裏側のフィルムに
ついても、紙素材支持体の反対側に透明な高密度ポリエ
チレン(12g/m2 )を押出貼合わせした。紙素材支
持体の裏側には何のフィルムも被覆しなかったことを除
いて、前記と同様に対照5を調製した。この実施例で
は、裏側には高密度ポリエチレン(30g/m2 )を押
出被覆した。
【0033】C.感熱色素転写受容性要素の調製 感熱色素転写受容性要素を、ミクロボイドのある包装用
フィルムの表面上に順に以下の層を被覆することによ
り、前記受容体支持体から調製した。 a)エタノール−メタノール−水溶媒混合物中、アミノ
官能性有機オキシシランであるProsil(商標)221 及び
Prosil(商標)2210(PCR 社)(重量比1:1)の下塗
層。得られた溶液(0.10g/m2 )は、約1%のシ
ラン成分、1%の水、及び98%の3Aアルコールを含
むものであった; b)Makrolon(商標)KL3-1013(ポリエーテル変性ビス
フェノール−Aポリカーボネートブロックコポリマー)
(Bayer AG)(1.82g/m2 )、GE Lexan(商標)
141-112 (ビスフェノール−Aポリカーボネート)(Ge
neral Electric社)(1.49g/m2 )、及びFluora
d (商標)FC-431(過フッ素化アルキルスルホンアミド
アルキルエステル界面活性剤(3M社)(0.011g/
2 )、ジ−n−ブチルフタレート(0.33g/
2 )、及びジフェニルフタレート(0.33g/
2 )を含有し、そして塩化メチレン及びトリクロロエ
チレン(重量比4:1)の溶媒混合物(4.1%固形)
から被覆した色素受容性層; c)塩化メチレン及びトリクロロエチレンの溶媒混合
物、ビスフェノール−A(50モル%)、ジエチレング
リコール(93.5重量%)及びポリジメチルシロキサ
ン(6.5重量%)(2500MW)ブロック単位のポ
リカーボネートランダムターポリマー(50モル%)
(0.65g/m2 )、並びに界面活性剤DC-510 Silic
one Fluid (Dow-Corning 社)(0.008g/
2 )、及びFluorad (商標)FC-431(3M社)(0.0
16g/m2 ),ジクロロメタンから、を含有する色素
受容体オーバーコート。
【0034】D.試験例におけるカール性の測定 試験例を、1週間5%RH/23℃及び85%RH/2
3℃の両方で状態調節し、その後カール性の測定を行っ
た。試験例は、21.6cm×27.9cmのサイズ
(縦方向に27.9cm)であった。状態調節した後、
これらの実施例を平面上に、カールした縁が平面から離
れるように置いた。平定規を用いて、平面からのそれぞ
れの角の高さを測定した(最も近い測定値は0.16c
m)。4つの高さを合わせて平均し、単一縁上昇カール
値を得た。正のカール値は表面若しくは色素受容性層側
の方へカールすることを示す。負のカール値は裏側の方
へカールすることを示す。比較するために、85%RH
/23℃と5%RH/23℃との間のカール性の差を出
して、全カール挙動を示した(この範囲においてより小
さい差は低いカール性を意味する)。このカール方法
は、TAPPI 試験方法T520cm-85 に基づいている。15m
m以下のカール差値は、湿潤カール性が良好であると考
えられる。下記結果を得た。
【0035】
【表2】 *第1表の裏側のフィルム厚さを37で割った
【0036】前結果は、本発明の支持体を用いて製造さ
れ、裏側/表側のフィルム厚さの比率が0.45〜0.
75である感熱色素転写受容性要素が良好なカール制御
性を有することを示している。先の第1表に示したよう
に良好な光の透過率を有する対照1は、カール制御性が
乏しい。また、対照2〜4が良好なカール制御性を有す
るとはいえ、それらは第1表に示したように乏しい光の
透過性を有するものであった。
【0037】
【発明の効果】前記結果は、本発明に従ってフィルムが
ラミネートされている支持体を用いて製造された感熱色
素受容性要素のみが、良好な光の透過率及び良好なカー
ル制御性を同時に有することを示している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の表側に、順に、これにラミネー
    トされた二軸延伸複合フィルム及び色素像受容性層を有
    し、前記複合フィルムはミクロボイドのある熱可塑性コ
    ア層と少なくとも一の実質的にボイドのない熱可塑性表
    面層とを含み、前記支持体の裏側には、光の透過率が7
    0%以上である二軸延伸透明フィルムがラミネートされ
    ており、前記透明フィルムの前記複合フィルムに対する
    厚さの比率が0.45〜0.75の範囲にある感熱色素
    転写用色素受容性要素。
JP15645297A 1996-06-14 1997-06-13 感熱色素転写用色素受容性要素 Pending JPH1052978A (ja)

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EP0812699B1 (en) 1999-12-15
US5612283A (en) 1997-03-18
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