JPH1053448A - セメント混和剤およびセメント系成形用組成物 - Google Patents

セメント混和剤およびセメント系成形用組成物

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JPH1053448A
JPH1053448A JP31621796A JP31621796A JPH1053448A JP H1053448 A JPH1053448 A JP H1053448A JP 31621796 A JP31621796 A JP 31621796A JP 31621796 A JP31621796 A JP 31621796A JP H1053448 A JPH1053448 A JP H1053448A
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Japan
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cement
admixture
weight
parts
molding composition
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JP31621796A
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Hiroshi Onomichi
浩 尾道
Hiroki Taniguchi
寛樹 谷口
Kyo Nishimura
協 西村
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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    • C04B2111/00034—Physico-chemical characteristics of the mixtures
    • C04B2111/00129—Extrudable mixtures
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セメント系組成物の流動性を改善し、優れた
成形性を有する押出成形用組成物を得る。 【解決手段】 少なくともセメントを含む成形用組成物
にセメント混和剤を添加する。この混和剤は、セメント
27.5重量部、7号硅砂27.5重量部、3mm粉砕
パルプ1.1重量部、混和剤0.1重量部および水20
重量部の混合物を60分間撹拌し、粘度計を用いて、剪
断速度を1分間に一定の速度で0s-1〜100s-1まで
上昇させる流動特性試験において剪断速度10s-1での
剪断応力A値が0.5〜300Paである。混和剤に
は、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース(ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース,ヒドロキシエチルメチル
セルロース)、ヒドロキシアルキルセルロース(ヒドロ
キシエチルセルロース)が含まれる。これらの混和剤は
界面活性剤と併用してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形性(特に押出
成形性)に優れ、建材用成形品などの押出し成形品を得
る上で有用なセメント混和剤、この混和剤を含むセメン
ト系押出成形用組成物、およびセメント系組成物の成形
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントに、骨材(硅砂又は硅石粉な
ど)、場合によっては補強繊維を添加し、水と混合して
調製されるモルタル組成物やコンクリート組成物には、
混和剤として減水剤又は分散剤が添加されている。この
ような混和剤はセメント分散効果を有しており、水の添
加量が少なくても流動性に優れるモルタルやコンクリー
ト組成物とすることが可能であり、硬化過程において強
度低下の原因となるような過剰の水量を低減できる。し
かし、一般にこれらの分散剤はセメント粒子の分散効果
はあってもセメントと添加骨材や補強繊維との密着力に
劣る。そのため、セメント組成物中で骨材や補強繊維の
分離が生じる。
【0003】骨材や補強繊維の分離を抑制するため、水
溶性の有機バインダーを添加することが行われる。ま
た、セメントの押出成形用組成物においては、さらに成
形時にの高い応力においても組成物の成分が分離するの
を抑制するためバインダーが添加されている。この種の
バインダーとして、セメント粒子への吸着性能や、骨材
の分離抵抗性または保水性に優れるセルロース誘導体な
どが使用されている。しかし、これらの混和剤によって
は、押出成形用組成物の流動性が低下し、押出成形が不
可能となったり、押出し成形品の肌荒れ、亀裂、曲がり
が発生する。さらに、これらの混和剤では、夏場などの
高温条件下では、押出し成形性が低下する。そのため、
一年を通じて安定して押出し成形できず、成形体の生産
性を低下させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、流動特性だけでなく成形性を改善できるセメント混
和剤およびセメント系成形用組成物を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、夏場などの高温条件下であっ
ても、セメント系組成物に、高い押出し成形性を付与で
きる混和剤およびセメント系成形用組成物を提供するこ
とにある。本発明のさらに他の目的は、表面平滑性が高
く、成形品の亀裂やカールなどの発生を防止する上で有
用な混和剤およびセメント系成形用組成物を提供するこ
とにある。本発明の別の目的は、肌荒れがなく均一なコ
ンクリート成形品を高い生産性で製造できる成形方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、下記の流動特性試験に
おけるA値が0.5〜300Paである混和剤を添加す
ると、セメント系成形用組成物の流動性および成形性
(特に押出し成形性)を大きく改善できることを見いだ
し、本発明を完成した。すなわち、本発明の混和剤は、
少なくともセメントを含むセメント系成形用組成物(特
に押出成形用組成物)に添加される混和剤であって、こ
の混和剤は、セメント27.5重量部、7号硅砂27.
5重量部、3mm粉砕パルプ1.1重量部、混和剤0.
1重量部および水20重量部の混合物を60分間撹拌
し、粘度計を用いて、剪断速度を1分間に一定の速度で
0s-1〜100s-1まで上昇させる流動特性試験におい
て剪断速度10s-1での剪断応力A値が0.5〜300
Paを示す。本発明のセメント系成形用組成物(特に押
出成形用組成物)は、少なくともセメントおよび混和剤
を含むセメント系組成物であって、混和剤は、セメント
27.5重量部、7号硅砂27.5重量部、3mm粉砕
パルプ1.1重量部、混和剤0.1重量部および水20
重量部の混合物を60分間撹拌し、粘度計を用いて、剪
断速度を1分間に一定の速度で0s-1〜100s-1まで
上昇させる流動特性試験において剪断速度10s-1での
剪断応力A値が0.5〜300Paである。この組成物
において、混和剤には、水溶性セルロース系バインダ
ー、例えば、ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、
およびヒドロキシアルキルセルロースなどが含まれる。
混和剤は、単独で使用してもよく、界面活性剤と組合わ
せて使用してもよい。
【0006】本発明の方法では、少なくともセメントを
含むセメント系組成物に前記のセメント混和剤を添加
し、押出し成形することにより成形品を得る。本明細書
において、「界面活性剤」とは、界面活性能を有し、コ
ンクリート中のセメント粒子を分散させることによりワ
ーカビリティを向上させ、所定のコンシステンシーおよ
び強度を得るために必要な単位水量および単位セメント
量を減少させるための分散剤(減水剤)、コンクリート
中に多数の独立微細気泡を生成させることによりワーカ
ビリティ、耐凍結融解性などを改善するためのAE(Ai
r Entraining)剤、前記減水剤およびAE剤の効果を合
わせ持つ減水AE剤と称される化合物も含む意味に用い
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の混和剤は、少なくともセ
メントを含む成形用組成物、特に押出成形用組成物に添
加される。この混和剤を含む本発明のセメント系成形用
組成物は流動性および成形性(押出し成形性)が高く、
押出し成形用に有効に利用できる。前記混和剤は、下記
のモデル組成物を用いた流動特性試験において、剪断速
度10s-1での剪断応力「A値」が0.5〜300P
a、好ましくは1〜300Pa(例えば、10〜300
Pa)、好ましくは50〜300Pa(例えば、150
〜300Pa)程度である。
【0008】[流動特性試験]混和剤0.1重量部と水
20重量部との水溶液(濃度0.5重量%)に、撹拌
下、予め調製した粉体組成物(セメント27.5重量
部、7号硅砂27.5重量部、3mm粉砕パルプ1.1
重量部)を添加した後、混合物を60分間撹拌し、粘度
計を用いて、剪断速度を1分間に一定の速度で0s-1〜
100s-1まで上昇させる流動特性試験において、剪断
速度10s-1での剪断応力A値を測定する。なお、7号
硅砂としては、例えば、(株)熊本硅砂鉱業製の7号硅
砂などが使用でき、セメントとしては普通ポルトランド
セメントを用い、3mm粉砕パルプとしては平均繊維長
3mm,平均繊維径10μmの粉砕木材パルプ(例え
ば、ハットリ(株),PKパルプ)を用いることができ
る。前記混和剤の水溶液の撹拌にはスリーワンモーター
(新東化学(株)製)を用いることができ、粘度計とし
ては二重円筒粘度計(Haake社製,ドイツ)を用いるこ
とができる。なお、測定温度は25℃である。「A値」
が300Paを越える混和剤や、モデル組成物を撹拌
後、粘度計の二重円筒の空隙中に試料を充填できないよ
うな混和剤を添加しても、成形用組成物(押出成形用組
成物)の流動性が悪く、成形(特に押出成形)が不可能
となったり、成形後に成形品に亀裂などが発生したりす
る。一方、「A値」は混和剤の0.5%水溶液の剪断速
度10s-1における剪断応力の値未満であることはな
く、高い成形性(押出成形性)を示す混和剤の「A値」
は0.5Pa以上である。「A値」は、成形用組成物
(押出成形用組成物)において、高い成形性(押出成形
性)を付与する混和剤を選択するための指標となる。
【0009】前記特性を有する混和剤には、水溶性セル
ロース系バインダー(水溶性セルロース誘導体)、特に
セルロースエーテルが含まれる。このような混和剤とし
ては、例えば、アルキルセルロース(例えば、メチルセ
ルロース、エチルセルロースなど)、カルボキシルアル
キルセルロース(例えば、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシエチルセルロースなど)、ヒドロキシア
ルキルアルキルセルロース[例えば、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、ヒドロキシ
エチルエチルセルロースなどのヒドロキシC2-4アルキ
ル−C1-4アルキルセルロース]、ヒドロキシアルキル
セルロース[例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロースなどのヒドロキシC2-4ア
ルキルセルロース]などが例示できる。これらの混和剤
は単独で又は二種以上組合わせて使用できる。特に、ヒ
ドロキシアルキルアルキルセルロースとヒドロキシアル
キルセルロースとを組合わせて使用すると、一方の成分
単独では流動特性および押出し成形性を改善できない場
合でも、組合わせにより高い流動性および成形性(特に
押出し成形性)を付与できる。
【0010】好ましい混和剤には、ヒドロキシアルキル
アルキルセルロース(特に、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースなどの
ヒドロキシC2-3アルキル−C1-2アルキルセルロース、
特にヒドロキシC2-3アルキル−メチルセルロース)、
およびヒドロキシエチルセルロースが含まれる。
【0011】前記セルロース系バインダーにおける平均
置換度は、成形用組成物の硬化遅延性、高い成形性を維
持できる範囲で選択でき、例えば、ヒドロキシアルキル
アルキルセルロースにおけるアルキル基(特にメチル基
など)の置換度DSは、1.2〜1.6(好ましくは
1.3〜1.6、さらに好ましくは1.3〜1.5程
度)、ヒドロキシアルキル基の置換度MSは、0.1〜
0.3(好ましくは0.15〜0.3、さらに好ましく
は0.15〜0.25程度)、かつ総置換度(DS+M
S)が1.5〜1.7(好ましくは1.5〜1.65程
度)である。ヒドロキシアルキルアルキルセルロースの
重合度は、流動性および成形性を損なわない範囲、例え
ば、50〜300程度の範囲から選択できる。ヒドロキ
シアルキルセルロース(ヒドロキシエチルセルロースな
ど)は、1重量%水溶液粘度(20℃)が10,000
cps以上(例えば、10,000〜50,000cp
s、好ましくは10,000〜25,000cps程
度)、ヒドロキシアルキル基(特にヒドロキシエチル
基)の置換度MSが、1.5〜2.5(好ましくは1.
6〜2.4程度)である。
【0012】混和剤の使用量は、流動性および成形性を
改善できる範囲、例えば、セメント100重量部に対し
て0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量
部、さらに好ましくは0.5〜5重量部程度の範囲から
選択でき、0.3〜3重量部程度である場合が多い。
【0013】なお、前記セルロースエーテル(ヒドロキ
シアルキルアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセ
ルロースなど)は、慣用の方法で製造できる。例えば、
ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、アルカリセ
ルロース(セルロースナトリウム)とハロゲン化アルキ
ル(塩化メチルなど)やジアルキル硫酸(ジメチル硫酸
など)との反応によりアルキル基を導入するアルキル化
工程と、アルキレンオキサイド(例えば、エチレンオキ
サイド,プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドな
どのC2-4アルキレンオキサイドなど)との反応により
ヒドロキシアルキル基を導入するヒドロキシアルキル化
工程とを経ることにより得ることができ、各工程の順序
は特に制限されない。また、アルキル化工程とヒドロキ
シアルキル化工程は同時に行ってもよい。ヒドロキシア
ルキルセルロースは、セルロースとアルキレンオキサイ
ド(例えば、前記C2-4アルキレンオキサイドなど)と
の反応により得ることができる。アルキレンオキサイド
としては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド
を用いる場合が多い。
【0014】本発明の混和剤(特に前記水溶性セルロー
ス系バインダー)は、単独で使用してもよく、他の成
分、特に分散剤などの界面活性剤と組合わせて使用する
こともできる。前記界面活性剤には、流動化剤,減水
剤,AE剤や減水AE剤[例えば、リグニンスルホン酸
塩、亜硫酸法パルプ廃液、アルキル基などの置換基を有
していてもよいアリールスルホン酸酸塩(ベンゼンスル
ホン酸塩,アルキルベンゼンスルホン酸塩,ナフタレン
スルホン酸塩など)、メラミンスルホン酸塩などのスル
ホン酸塩、アビエチン酸などの松やに成分のアルカリ金
属塩などで構成された、減水剤、AE減水剤、高性能減
水剤、高性能AE減水剤]などが含まれる。特にセメン
ト硬化遅延作用を有する分散剤などの界面活性剤、例え
ば、リグニンスルホン酸塩系界面活性剤(リグニンスル
ホン酸、亜硫酸法パルプ廃液など)、オキシカルボン酸
塩系界面活性剤(例えば、酒石酸、クエン酸、フミン
酸、グルコン酸又はそれらの塩)、トリアジン系界面活
性剤[メラミンスルホン酸塩、メラミンスルホン酸塩の
ホルマリン縮合物であって分子量2,000〜20,0
00程度の高縮合メラミンスルホン酸塩(例えば、メラ
ミン系高性能減水剤,花王(株)製,マイティ150v
−2)など]、ポリカルボン酸系界面活性剤(ポリアク
リル酸又はその塩,スチレン−無水マレイン酸共重合体
又はその塩、イソブチレン−無水マレイン酸又はその塩
など)、芳香族アミノスルホン酸系界面活性剤(アニリ
ンスルホン酸塩、アニリンスルホン酸塩のホルマリン縮
合物、少なくともアニリンスルホン酸とフェノール類と
のホルマリン共縮合物など)、アルキル基が置換してい
てもよいアリールスルホン酸酸塩のホルマリン縮合物
(ベンゼンスルホン酸塩,アルキルベンゼンスルホン酸
塩,リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩な
どのホルマリン縮合物)、ポリオキシエチレンアルキル
フェノールエーテル硫酸塩などのアニオン系界面活性
剤、ポリオール系界面活性剤(グリセリンC10-24脂肪
酸エステル,ソルビタンC10-24脂肪酸エステル,ショ
糖C10-24脂肪酸エステルなどの多価アルコール−C
10-24脂肪酸エステルなど)、ポリエーテル系界面活性
剤(C8-24アルキルポリオキシエチレンエーテル,C
6-18アルキルフェニルポリオキシエチレンエーテル,C
8-24アルキルカルボニルオキシポリオキシエチレン,C
10-24脂肪酸−多価アルコールエステルポリオキシエチ
レンエーテル,ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピ
レンブロック共重合体などのノニオン系界面活性剤な
ど)などが例示できる。
【0015】塩としては、アルカリ金属塩(ナトリウ
ム,カリウム塩など)、アンモニウム塩、有機アミン塩
などが含まれ、アルカリ金属塩を用いる場合が多い。こ
れらのコンクリート用界面活性剤又は分散剤は単独で又
は二種以上組合わせて使用できる。さらに、混和剤(水
溶性セルロース系バインダーなど)と、アルキル基が置
換していてもよいアリールスルホン酸塩(特にナフタレ
ンスルホン酸塩)のホルマリン縮合物とを組み合わせて
使用すると、夏場などの高温条件下でも高い押出し成形
性を確保できる。混和剤と界面活性剤との割合は、広い
範囲で選択でき、例えば、混和剤/界面活性剤=5/9
5〜95/5(重量%)、好ましくは10/90〜90
/10(重量%)、さらに好ましく30/70〜70/
30(重量%)程度の範囲から選択できる。
【0016】前記セメントには、例えば、気硬性セメン
ト(セッコウ、消石灰やドロマイトプラスターなどの石
灰);水硬性セメント(例えば、ポルトランドセメン
ト、早強ポルトランドセメント、アルミナセメント、急
硬高強度セメント、焼きセッコウなどの自硬性セメン
ト;石灰スラグセメント、高炉セメントなど;混合セメ
ント)などが含まれる。好ましいセメントには、例え
ば、ドロマイトプラスターおよび水硬性セメントなどが
含まれる。本発明のセメント系成形用組成物は、必要に
応じて前記界面活性剤とともに、少なくとも前記セメン
トおよび混和剤を含んでいればよいが、他の成分を含ん
でいてもよい。
【0017】例えば、前記セメントは、水とのペースト
組成物(セメントペースト)として使用してもよく、骨
材(例えば、砂、ケイ砂、パーライト、バーミキュライ
トなどの細骨材や軽量骨材、砕石、砂利などの粗骨材)
を含むモルタル組成物やコンクリート組成物として使用
してもよい。前記ペースト組成物及びモルタル組成物
は、補強剤、例えば、有機繊維(例えば、パルプ、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系繊維、ポ
リエステル繊維、ナイロン又はポリアミド繊維、レーヨ
ン繊維など)、無機繊維(例えば、ガラス繊維、岩綿、
シリカ繊維、炭素繊維)などを含んでいてもよい。繊維
状補強剤は、短繊維として使用する場合が多い。前記ペ
ースト組成物及びモルタル組成物は、必要に応じて、着
色剤、硬化剤、塩化カルシウムなどの硬化促進剤、ポリ
アクリルアミドなどで構成された凝固剤、カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ポリビニルアルコールなどの増粘剤、アルミニウム
粉末などの発泡剤、合成樹脂エマルジョンなどの防水
剤、可塑剤などの種々の添加剤を含んでいてもよい。
【0018】本発明のセメント系成形用組成物は、流動
性および成形性が高いため、種々の成形法、例えば、流
し込みなどの方法でコンクリート製品を得ることができ
る。特に、前記セメント混和剤を添加した本発明のセメ
ント系成形用組成物は押出成形性に優れているため、押
出し成形により高品質のコンクリート製品を効率よく生
産できる。この成形方法は、コンクリート製品、例え
ば、カーテンウォール、壁材などのコンクリートパネ
ル、コンクリートブロックなどの製造、特にプレキャス
トコンクリート板の製造に有用であり、コンクリート製
品の成形効率および生産効率を向上させることができ
る。セメント系成形用組成物の押出成形は、慣用の方
法、例えば、押出し機を用いて、5〜30kgf/cm
2 程度の圧力で、板状、中空板状、柱状、中空柱状、管
状などの所定の形状に押出すことにより行うことができ
る。押出し成形された成形品は、慣用の方法(例えば、
常温常圧養生、常圧蒸気養生,水中養生、オートクレー
ブ養生など)で養生することにより成形体として製品化
できる。押出し成形品は、形状などに応じて種々の用
途、例えば、床材、内装材、外装材、遮音材などの建材
用成形品として利用できる。
【0019】
【発明の効果】本発明のセメント混和剤およびセメント
系成形用組成物は、流動特性だけでなく成形性、特に押
出し成形性を大きく改善できる。また、表面平滑性が高
く、亀裂やカールなどの発生を防止でき、肌荒れのない
均一な成形品、特に押出し成形品を効率よく生産する上
で有用である。また、本発明の混和剤と界面活性剤とを
組み合わせると、夏場などの高温条件下であっても押出
し成形性を大きく改善できる。本発明の成形方法では、
前記セメント混和剤を添加したセメント系組成物を押出
し成形により成形するため、肌荒れがなく均一なコンク
リート成形品を高い生産性で製造できる。
【0020】
【実施例】以下に、実施例及び比較例に基づいて本発明
をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。実施例1〜5、比較例1〜3表
1に示すように、下記の成分を混合機[千代田技研工業
(株)製,オムニミキサー OM−30A]を用いて混
合し、混練機[宮崎鉄工(株)製,MP−100]にて
混練した後、押出機[本田鉄工(株)製,DE−75
D]にて幅60mm、厚さ12mmの中実押出成形板を
成形した。なお、混練機,押出機は温度15℃の循環水
で温度調節した。
【0021】 セメント:普通ポルトランドセメント 40重量部
((株)トクヤマ,普通ポルトランドセメント) 骨材:微粉硅砂 55重量部
((株)敦賀セメント,微粉硅砂,シリカ37,比重
2.65,比表面積3,880cm2 /g,平均粒径1
8〜21μm) 軽量骨材:パーライト N−3 5重量部
((株)北辰,N−3号,嵩比重0.16〜0.19k
g/L) 補強繊維:3mm粉砕パルプ 4重量部(ハ
ットリ(株),PKパルプ,平均長さ3mm,径10μ
m) 混和剤:下記成分で構成された混和剤 0.7重量部 水:水道水 32重量部 篩による前記軽量骨材(パーライト N-3)の粒径分布
は次の通りである。目開き(μm) 通過量(重量%) 1,200 100 600 96〜98 300 75〜87 150 55〜717.4 34〜55 なお、実施例および比較例では下記の混和剤を用いた。
また、これらの混和剤について、前記普通ポルトランド
セメント((株)トクヤマ,普通ポルトランドセメン
ト),7号硅砂((株)熊本硅砂鉱業,7号硅砂),3
mm粉砕パルプ(ハットリ(株),PKパルプ)及び水
を用い、前記流動特性試験により剪断速度10s-1での
剪断応力A値を測定した。篩による上記7号硅砂の粒径
分布は次の通りである。
【0022】 メッシュ(目開きμm) メッシュ上の残存量(重量%) 45(297) 0.43 60(210) 18.43 100(149) 35.52 150(105) 29.63 200(74) 13.62 270(53) 1.44 残り 0.93 比較例1:ヒドロキシプロピルメチルセルロース[ダイ
セル化学工業(株)製,アクアセルR1000,DS=1.48,MS
=0.27] 比較例2:ヒドロキシプロピルメチルセルロース[ダイ
セル化学工業(株)製,アクアセルR150,DS=1.59,MS=
0.28] 比較例3:ヒドロキシプロピルメチルセルロース[ダ
イセル化学工業(株)製,アクアセルR1000,DS=1.48,
MS=0.27] ヒドロキシエチルセルロース[ダイセル化学工業
(株)製,MS=2.0,1%粘度(20℃)6,000cps] 前記成分70重量部と成分30重量部との混合物
【0023】実施例1:ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース[ダイセル化学工業(株)製,アクアセルR100
0,DS=1.48,MS=0.27] ヒドロキシエチルセルロース[ダイセル化学工業
(株)製,MS=1.8,1%粘度(20℃)11,000cps]前記
成分70重量部と成分30重量部との混合物 実施例2:ヒドロキシプロピルメチルセルロース[ダ
イセル化学工業(株)製,アクアセルR1000,DS=1.48、
MS=0.27] 変性リグニンとオキシカルボン酸化合物の複合体を主
成分とする分散剤[(株)ポゾリス物産,ポゾリスN
o.89] 前記成分90重量部と成分10重量部との混合物 実施例3:ヒドロキシプロピルメチルセルロース[DS
=1.40、MS=0.19] 実施例4:ヒドロキシエチルメチルセルロース[DS=
1.32、MS=0.20] 実施例5:ヒドロキシプロピルメチルセルロース[ダ
イセル化学工業(株)製,アクアセルR1000,DS=1.48、
MS=0.27] ラウリル基含有ポリエーテル[花王(株)製,マイテ
ィAE03] 前記成分90重量部と成分10重量部との混合物
【0024】押出し成形に際して、押出し成形性を下記
のようにして評価した。また、押出し成形品を室温20
℃、湿度60%の恒温室で一夜気中養生し、水温20℃
の水槽で27日間水中養生した後、乾燥後の嵩密度、曲
げ強度を測定した。 [押出し成形性] (1)押出圧力 ダイス上流側に取り付けた圧力計により押し出し圧力を
測定した。 (2)押出性 下記の基準で押出性を評価した。 ○:成形品が均一で表面平滑性が高い △:成形品にひびが生成する ×:成形品に亀裂が生じる [乾燥後の嵩密度]養生終了後、乾燥機中、成形品を1
05℃で24時間乾燥した後、成形品の密度を測定し
た。 [曲げ強度]JIS A1408に準拠して測定した。
結果を表1に示す。
【0025】
【表1】 表1から明らかなように、比較例では高い押出圧力を必
要とし流動性が小さく、押出し成形品にひびや亀裂が生
じ、押出し成形性が十分でない。これに対して、実施例
では、低い押出し圧力で均一な成形品を得ることがで
き、押出し成形性が高い。
【0026】実施例6〜10及び比較例4〜6 セメント((株)トクヤマ,普通ポルトランドセメン
ト),骨材((株)熊本硅砂鉱業,7号硅砂),補強繊
維(ハットリ(株),3mm粉砕パルプ,PKパルプ,
平均長さ3mm,径10μm),前記実施例1〜5及び
比較例1〜3で用いた混和剤および水道水を表2に示す
割合で用い、前記実施例1〜5及び比較例1〜3と同様
にして押出し成形し、コンクリート成形板を作製した。
また、前記と同様にして押出し成形性、コンクリート成
形板の特性を評価した。結果を表2に示す。
【0027】
【表2】 表2から明らかなように、比較例に比べて実施例では、
押出し成形品にひびや亀裂が生じることなく、低い押出
し圧力で均一な成形品を得ることができ、押出し成形性
が高い。
【0028】実施例11および比較例7〜8 セメント((株)トクヤマ,普通ポルトランドセメン
ト),骨材((株)熊本硅砂鉱業,7号硅砂),補強繊
維(ハットリ(株),3mm粉砕パルプ,PKパルプ,
平均長さ3mm,径10μm),下記混和剤および水道
水を表3に示す割合で用い、前記実施例1〜5及び比較
例1〜3と同様にして押出し成形し、コンクリート成形
板を作製した。混練機および押出機の温度を、15℃と
55℃の循環水で調節し、温度の影響を調べた。また、
前記と同様にして押出し成形性、コンクリート成形板の
特性を評価した。結果を表3に示す。 実施例11:ヒドロキシプロピルメチルセルロース
[ダイセル化学工業(株)製,アクアセルR1000,DS=1.
48、MS=0.27] ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム
塩[(株)三洋化成工業(株)製,レベロンP] 前記成分80重量部と成分20重量部との混合物 比較例7:比較例1と同じ 比較例8:比較例3と同じ。
【0029】
【表3】 表3から明らかなように、比較例に比べて実施例では、
高温条件下でも押出し成形品にひびや亀裂が生じること
がなく、低い押出し圧力で均一な成形品を得ることがで
き、押出し成形性が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:38 14:06 16:02 24:38) 103:40

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともセメントを含む成形用組成物
    に添加される混和剤であって、セメント27.5重量
    部、7号硅砂27.5重量部、3mm粉砕パルプ1.1
    重量部、混和剤0.1重量部および水20重量部の混合
    物を60分間撹拌し、粘度計を用いて、剪断速度を1分
    間に一定の速度で0s-1〜100s-1まで上昇させる流
    動特性試験において剪断速度10s-1での剪断応力A値
    が0.5〜300Paとなるセメント混和剤。
  2. 【請求項2】 少なくともセメントおよび混和剤を含む
    セメント系組成物であって、セメント27.5重量部、
    7号硅砂27.5重量部、3mm粉砕パルプ1.1重量
    部、混和剤0.1重量部および水20重量部の混合物を
    60分間撹拌し、粘度計を用いて、剪断速度を1分間に
    一定の速度で0s-1〜100s-1まで上昇させる流動特
    性試験において剪断速度10s-1での剪断応力A値が
    0.5〜300Paとなるセメント系成形用組成物。
  3. 【請求項3】 剪断速度10s-1での剪断応力A値が5
    0〜300Paである混和剤を含む請求項2記載のセメ
    ント系押出成形用組成物。
  4. 【請求項4】 混和剤が水溶性セルロース系バインダー
    である請求項2記載のセメント系成形用組成物。
  5. 【請求項5】 混和剤が、ヒドロキシアルキルアルキル
    セルロース、およびヒドロキシアルキルセルロースから
    選ばれる少なくとも一種である請求項2記載のセメント
    系成形用組成物。
  6. 【請求項6】 混和剤が、ヒドロキシC2-4アルキル−
    C1-4アルキルセルロース、ヒドロキシC2-4アルキルセ
    ルロースから選ばれる少なくとも一種の水溶性セルロー
    ス誘導体である請求項2記載のセメント系成形用組成
    物。
  7. 【請求項7】 ヒドロキシアルキルアルキルセルロース
    におけるアルキル基の置換度DSが1.2〜1.6、ヒ
    ドロキシアルキル基の置換度MSが0.1〜0.3であ
    り、かつ総置換度(DS+MS)が1.5〜1.7であ
    る請求項5又は6記載のセメント系成形用組成物。
  8. 【請求項8】 ヒドロキシアルキルセルロースの1重量
    %粘度が10,000〜50,000cps、ヒドロキ
    シアルキル基の置換度MSが1.5〜2.5である請求
    項5又は6記載のセメント系成形用組成物。
  9. 【請求項9】 ヒドロキシアルキルアルキルセルロース
    が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース又はヒドロキ
    シエチルメチルセルロースである請求項5又は6記載の
    セメント系成形用組成物。
  10. 【請求項10】 ヒドロキシアルキルセルロースがヒド
    ロキシエチルセルロースである請求項5又は6記載のセ
    メント系成形用組成物。
  11. 【請求項11】 混和剤が、請求項5〜10のいずれか
    の項に記載のセルロース系バインダーと、界面活性剤と
    の組合わせで構成されている請求項2記載のセメント系
    成形用組成物。
  12. 【請求項12】 界面活性剤が、リグニンスルホン酸塩
    系界面活性剤、オキシカルボン酸塩系界面活性剤、トリ
    アジン系界面活性剤、ポリカルボン酸系界面活性剤、芳
    香族アミノスルホン酸系界面活性剤、ポリオール系界面
    活性剤、ポリエーテル系界面活性剤から選ばれる少なく
    とも一種である請求項11記載のセメント系成形用組成
    物。
  13. 【請求項13】 界面活性剤が、アルキル基が置換して
    いてもよいアリールスルホン酸塩のホルマリン縮合物で
    ある請求項11記載のセメント系成形用組成物。
  14. 【請求項14】 少なくともセメントを含むセメント系
    組成物に請求項1記載のセメント混和剤を添加し、押出
    し成形する成形方法。
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