JPH1053501A - 植物の鮮度保持剤 - Google Patents

植物の鮮度保持剤

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JPH1053501A
JPH1053501A JP21223596A JP21223596A JPH1053501A JP H1053501 A JPH1053501 A JP H1053501A JP 21223596 A JP21223596 A JP 21223596A JP 21223596 A JP21223596 A JP 21223596A JP H1053501 A JPH1053501 A JP H1053501A
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JP
Japan
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freshness
plant
hydroxy
amino
vegetables
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Withdrawn
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JP21223596A
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English (en)
Inventor
Takashi Makimoto
隆 牧元
Yasushi Arima
康 有馬
Kazuhiro Yamamoto
一弘 山元
Yoshiharu Yokoo
義春 横尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 植物とくに収穫後の青果物又は切り花の鮮度
保持剤を提供する。 【解決手段】 一般式I の化合物またはその塩を有効成分とする植物の鮮度保持
剤。 一般式Iの化合物の具体例には次のものがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物とくに収穫後
の青果物もしくは切り花の鮮度保持剤に関する。
【0002】
【従来の技術】収穫した青果物の鮮度を保持するための
有効成分としては、キチン、キトサン等の天然多糖類、
油脂、蛋白質(水分蒸散の抑制)、ヒノキチオール(抗
菌、抗カビ)、サイトカイニン(緑色保持)[農業及び
園芸第67巻第1 号、118-124 (1992)]や、炭酸ガス(呼
吸抑制およびエチレン生成抑制)[園芸作物の鮮度保持
(青果物予冷貯蔵施設協議会編)、254-266 (1991)]等
が知られている。
【0003】また、切り花の鮮度を保持するための有効
成分としては、チオ硫酸銀(エチレン生成阻害剤)[プ
ラント・フィジオロジー(Plant physiology)42, 144-
152(1967)]、8-ハイドロキシキノリン、硫酸アルミニ
ウム(殺菌剤)、糖類(エネルギー源)、ジベレリン、
ベンジルアデニン(植物ホルモン)[農業及び園芸、第
67巻、第1 号、87-96 (1992)]等が知られている。
【0004】ホルマイシンA(Formycin A)およびホル
マイシンB(Formycin B)は、抗菌作用を有する物質で
あり、その性状は特公昭41-17629号公報、特公昭42-217
55号公報およびジャーナル・オブ・アンチビオティクス
(J. Antibiotics)Ser.A17(3), 96-99 (1964)に記載さ
れている。ホルマイシンAまたはホルマイシンBを有効
性成分とする抗微生物剤(特公昭45-2597 号公報)、殺
草剤、殺節足動物剤(特開昭58-85807号公報)は知られ
ている。また、5'- クロロホルマイシンAおよび5'- デ
オキシ-5'-メチルチオアデノシンが、植物のエチレン生
成を阻害することが知られている[プラント・フィジオ
ロジー(Plant physiology)79, 525-529 (1985)]。
【0005】しかしながら、ホルマイシンAまたはホル
マイシンBまたはそれらの塩が、植物に対して優れた鮮
度保持効果を示すことは知られていない。ツベルシジン
(Tubercidin)およびコルディセピン(Cordycepin)は
抗生物質として知られているが、これらの化合物が植物
に対して優れた鮮度保持活性を有することは知られてい
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、植物
とくに収穫後の青果物または切り花に対して優れた効果
を有する鮮度保持剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0008】
【化4】
【0009】[式中、R1
【0010】
【化5】
【0011】(式中、X1 は低級アルキル、ヒドロキ
シ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、アミ
ノ、低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、メ
ルカプトまたは低級アルキルチオを表し、X2 はC
2 、NH、OまたはSを表し、X3 はCHまたはNを
表す)または
【0012】
【化6】
【0013】(式中、X4 は低級アルキル、ヒドロキ
シ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、アミ
ノ、低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、メ
ルカプトまたは低級アルキルチオを表し、X5 、X6
よびX7 は同一または異なってCHまたはNを表す)を
表し、R2 およびR3 は同一または異なって水素、ヒド
ロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、ア
ミノ、低級アルキルアミノまたは低級アルカノイルアミ
ノを表す]で表される化合物[以下、化合物(I)とい
う]またはその塩を有効成分とする植物の鮮度保持剤に
関する。
【0014】
【発明の実施の形態】化合物(I)の定義において、低
級アルキルは直鎖もしくは分岐状の炭素数1〜6の、例
えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec-ブチル、tert- ブチル、ペンチ
ル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル等があげら
れる。
【0015】低級アルコキシ、低級アルキルアミノおよ
び低級アルキルチオのアルキル部分は前記低級アルキル
と同義である。低級アルカノイルオキシおよび低級アル
カノイルアミノのアルカノイル部分は、直鎖もしくは分
岐状の炭素数1〜7の、例えば、ホルミル、アセチル、
プロペニル、ブチリル、バレリル、ピバロイル、ペンタ
ノイル等があげられる。
【0016】化合物(I)としては、X1 がヒドロキ
シ、アミノまたはメルカプトであり、X2 がNHであ
り、X3 がNであるもの、またはX4 がヒドロキシ、ア
ミノまたはメルカプトであり、X5 がCHまたはNであ
り、X6 がCHであり、X7 がNであるものが好適に用
いられる。化合物(I)の具体例を下表に示す。
【0017】
【表1】
【0018】ホルマイシンAは特公昭41-17629号公報
に、ホルマイシンBは特公昭42-21755号公報に、コルデ
ィセピンはジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソシエテ
ィー(J. Chem. Soc. )2299 (1951) またはバイオケミ
カ・ビオフィジカ・アクタ(Biochem. Biophys. Acta)
117, 482 (1996)に、ツベルシジンはジャーナル・オブ
・アンチビオティクス(J. Antibiot.)10, 201 (1957)
またはジャーナル・オブ・アンチビオティクス(J. Ant
ibiot.)13, 360 (1960)に、それぞれ記載されている製
造法に従って製造することができ、あるいは市販品とし
て入手することができる。
【0019】上記化合物は、いずれも常温、常圧下では
固体として存在している。化合物(I)の塩としては、
塩酸塩、リン酸塩、硫酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、マレ
イン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩等の有機
酸塩などがあげられる。以下に、化合物(I)の薬理効
果について試験例を示して説明する。 試験例1 トマト果実ディスクに対する成熟抑制効果 白熟期(果実の肥大が停止し、果色が緑から白く色が抜
ける時期:一般に成熟への準備が整ったものを示す)に
達したトマト(品種:桃太郎)果実から、プラント・フ
ィジオロジー(Plant physiology)97,706-713 (1991)
に記載された方法に従って、直径約1.2cm 、厚さ約4mm
からなる果皮および果肉を含んだ果実ディスクを無菌的
に調製した。果肉ディスクに滅菌水(対照区)、0.03%
(重量%:以下、同じ)ホルマイシンA水溶液(試験区
1)、0.3%ホルマイシンB水溶液(試験区2)および0.
03% ツベルシジン水溶液(試験区3)をそれぞれ100 μ
lずつ添加し、25℃、暗黒下で対照区の果実ディスクが
赤く色づくまで15日間培養した。培養終了後、果実ディ
スクの着色、硬度の変化を調べた。
【0020】果実ディスクの着色は、肉眼での観察およ
び色差計(日本電色工業社製:Z-1001DP)での測定値に
より評価した。色差計の測定値は、Lab 値で表され、こ
のうち、青から赤色への彩度変化を表すa 値を用いて果
実ディスク着色の目安とした。この値が小さいほど果実
ディスクの着色が抑制されていること、すなわち緑色が
保持されていることを示す。
【0021】果実ディスクの硬度は、触感およびクリー
プメーター(山電社製:Rheoner RE-3305 )による測定
値により評価した。クリープメーターでは、直径0.3mm
の円柱プランジャーが0.5mm/s の速度で果実ディスクに
1mm の変形を与えて生ずる最大応力を測定し、これを果
実硬度の目安とした。この値が大きいほど果実ディスク
の硬度が維持されていることを示す。
【0022】なお、本試験は、それぞれの処理区の反復
数を4 つずつとって実施した。結果を第1表、第2表、
第1図および第2図に示す。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】試験例2 カーネーションの萎凋防止効果 収穫直後のカーネーション(品種:ノラ)を茎長約5cm
に切りそろえ、切り口を滅菌水(対照区)、0.003%ホル
マイシンA水溶液(試験区1)、0.003%ホルマイシンB
水溶液(試験区2)、0.015%ツベルシジン水溶液(試験
区3)、0.03%コルディセピン水溶液(試験区4)にそ
れぞれ浸漬し、温度20℃、相対湿度70%に調整した部屋
に放置し、萎凋の程度を肉眼で観察し、同時に切り花重
を測定した。
【0026】なお、本試験は、それぞれの処理区の反復
数を4 つずつとって実施した。結果を第3表および第3
図に示す。
【0027】
【表4】
【0028】以上の結果から、化合物(I)またはその
塩が植物の鮮度を保持する効果のあることが示される。
本発明の鮮度保持剤としては、化合物(I)またはその
塩をそのまま用いてもよいが、水和剤、水溶剤、濃厚液
剤、乳剤、カプセル剤、粉剤、粒剤等の製剤として用い
てもよい。上記剤形の製剤化には、通常知られた方法が
適用される。
【0029】本発明の鮮度保持剤は、これら化合物を溶
解できる水または水性溶剤等に溶かし、各種濃度の溶液
として用いられる。本発明の鮮度保持剤の適用対象とな
る植物としては、レタス、キャベツ、メキャベツ、ブロ
ッコリー、カリフラワー、アスパラガス、ホウレンソ
ウ、パセリ、セロリー、シュンギク、モヤシ等の葉菜、
ゴボウ、ニンジン、カブ、タケノコ等の根菜、トウモロ
コシ、ソラマメ、トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、
メロン、イチゴ、パイナップル等の果菜、ミカン、カボ
ス、スダチ、ウメ、リンゴ、ナシ、モモ、バナナ、ブド
ウ、アボガド等の果樹、シイタケ、マツタケ、シメジ等
のキノコなど、青果物用の植物、カーネーション、スイ
ートピー、カスミソウ、ガーベラ、バラ、キク、ユリ、
ストック、スターチス、リンドウ、グラジオラス、トル
コキキョウ、チューリップ、洋ラン等の鉢物用または切
り花用の植物があげられる。
【0030】本発明の鮮度保持剤は、植物の鮮度を保持
する目的であればいかなる時期に処理してもよく、たと
えば鉢花または収穫前の葉菜、根菜、果菜、果樹、キノ
コ等の植物体に処理してもよいが、葉菜、根菜、果菜、
果樹、キノコ等の収穫後の青果物または切り花等に処理
することが好ましい。本発明の鮮度保持剤の処理方法と
しては、対象植物の切り口または全体を本発明の鮮度保
持剤またはこれを含む溶液に浸漬させる方法、あるいは
対象植物全体に本発明の鮮度保持剤またはこれを含む溶
液を噴霧させる方法などがあげられる。
【0031】浸漬させる方法をとる場合、対象植物の切
り口または全体を本発明の鮮度保持剤またはこれを含む
溶液に浸漬させたままにしておいてもよいし、本発明の
鮮度保持剤またはこれを含む溶液に浸漬させた後、水道
水にさしかえるなどしてもよい。切り花への処理方法と
しては、本発明の鮮度保持剤に対象植物の切り口を1 〜
20時間、浸漬処理することが好ましい。青果物への処理
法としては、本発明の鮮度保持剤に対象植物の全体を1
分〜2 時間、浸漬処理することが好ましい。
【0032】上記目的のために用いる化合物(I)また
はその塩の処理濃度は、剤形、適用対象となる植物の種
類、処理時期、処理方法等によって最適値が異なるた
め、特に限定されないが、一般には、0.00003 〜3%の濃
度範囲が用いられる。例えば、青果物を対象とする場合
には0.03〜0.5%、切り花を対象とする場合には0.0003〜
0.03% の濃度範囲で用いるのが好ましい。
【0033】本発明の鮮度保持剤には、必要に応じて従
来から知られているベンジルアデニン等の植物ホルモン
及びその誘導体、チオ硫酸銀、8-ハイドロキシキノリ
ン、糖類等、他の鮮度保持剤を添加して用いてもよい。
以下に、実施例を示す。
【0034】
【実施例】
実施例1 濃厚液剤 ホルマイシンA 10部 アルキルアリールポリグリコールエーテル 10部 アセトン 80部 上記成分を均一に混合して濃厚液剤を調製する。 実施例2 水溶剤 ホルマイシンB 1部 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル 1部 水 98部 上記成分を均一に混合して水溶剤を調製する。 実施例3 水和剤 ツベルシジン 25部 珪藻土 50部 ホワイトカーボン 20部 ラウリル硫酸ナトリウム 3部 リグニンスルホン酸カルシウム 2部 以上を均一に混合粉砕して水和剤を調製する。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、植物とくに収穫後の青
果物または切り花の鮮度を長期に保つことができる。例
えば、鉢花または切り花に対しては、萎凋、落花、首垂
れ、花弁の開き過ぎ等の現象を防止し、花持ち日数の延
長をもたらすことができ、葉菜、根菜、果菜、果樹、キ
ノコ等またはそれらの収穫後の青果物に対しては、その
着色、退色、褐変、軟化等の成熟または老化を抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 果実ディスクの色差計測定値(a 値)の経時
変化
【図2】 果実ディスクの硬度(クリープメーター測定
値)の経時変化
【図3】 切り花重の経時変化[処理日の重量に対する
相対重量 (%)]

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1 は 【化2】 (式中、X1 は低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコ
    キシ、低級アルカノイルオキシ、アミノ、低級アルキル
    アミノ、低級アルカノイルアミノ、メルカプトまたは低
    級アルキルチオを表し、X2 はCH2 、NH、Oまたは
    Sを表し、X3 はCHまたはNを表す)または 【化3】 (式中、X4 は低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコ
    キシ、低級アルカノイルオキシ、アミノ、低級アルキル
    アミノ、低級アルカノイルアミノ、メルカプトまたは低
    級アルキルチオを表し、X5 、X6 およびX7 は同一ま
    たは異なってCHまたはNを表す)を表し、R2 および
    3 は同一または異なって水素、ヒドロキシ、低級アル
    コキシ、低級アルカノイルオキシ、アミノ、低級アルキ
    ルアミノまたは低級アルカノイルアミノを表す]で表さ
    れる化合物またはその塩を有効成分とする植物の鮮度保
    持剤。
  2. 【請求項2】 X1 がヒドロキシ、アミノまたはメルカ
    プトであり、X2 がNHであり、X3 がNである請求項
    1記載の植物の鮮度保持剤。
  3. 【請求項3】 X4 がヒドロキシ、アミノまたはメルカ
    プトであり、X5 がCHまたはNであり、X6 がCHで
    あり、X7 がNである請求項1記載の植物の鮮度保持
    剤。
  4. 【請求項4】 一般式(I)で表される化合物が、ホル
    マイシンA、ホルマイシンB、ツベルシジンまたはコル
    ディセピンである請求項1記載の植物の鮮度保持剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の鮮度保持剤を収穫後
    の青果物または切り花に処理することを特徴とする植物
    の鮮度保持方法。
JP21223596A 1996-08-12 1996-08-12 植物の鮮度保持剤 Withdrawn JPH1053501A (ja)

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