JPH1053669A - ガラス粉末を含有する合成樹脂成形材料 - Google Patents

ガラス粉末を含有する合成樹脂成形材料

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JPH1053669A
JPH1053669A JP22790596A JP22790596A JPH1053669A JP H1053669 A JPH1053669 A JP H1053669A JP 22790596 A JP22790596 A JP 22790596A JP 22790596 A JP22790596 A JP 22790596A JP H1053669 A JPH1053669 A JP H1053669A
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稔 池田
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱水や加熱水蒸気に長期間さらされても、白
化、黄変、膨れなどが生じず、良好な透明感および外観
を保つことのできる、人工大理石等として有効に使用で
きる、ガラス粉末を含有する合成樹脂成形品、特にメタ
クリル系樹脂成形品を提供すること。 【解決手段】 100℃以上の温度で熱処理した後に洗
浄処理し、必要に応じてさらにカップリング剤で処理し
てなるガラス粉末を含有する本発明の合成樹脂成形材料
を用いて成形品を製造することによって、上記の課題が
解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス粉末を含有す
る合成樹脂成形材料、その製造方法および合成樹脂成形
品に関する。より詳細には、本発明は、耐熱水性および
耐湿熱性に優れていて、熱水や加熱水蒸気に長期間さら
されても、白化、黄変、膨れなどの問題が生じず、透明
感および外観に優れる成形品を得ることのできる、ガラ
ス粉末を含有する合成樹脂成形材料、その製造方法に関
するものであり、本発明の合成樹脂成形材料を用いて得
られるメタクリル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、アリル樹脂などの各種の合成樹脂成形品、
特にメタクリル系樹脂成形品は、前記の優れた特性を活
かして、人工大理石などとして種々の用途に有効に使用
することができる。
【0002】
【従来の技術】アクリル樹脂、特にメタクリル系樹脂
は、その優れた耐候性と卓越した透明感により、照明カ
バー、自動車部品、レンズおよびプリズム等の光学部品
等として広範囲の分野に用いられている。さらに近年ア
クリル樹脂の用途拡大に伴い、建材の内装部材等として
も用途開発が行われ、例えばアクリル系の人工大理石が
開発されている。アクリル系の人工大理石は、通常メチ
ルメタアクリレートなどのアルキルメタクリレートまた
はその部分重合物から主としてなる架橋性の高粘稠液体
やペーストなどに、無機充填剤、装飾剤、重合開始剤な
ど混合して架橋性メタクリル系樹脂成形材料をつくり、
それを架橋硬化・成形し、場合によりさらに所望の寸法
に切断することによって製造されている。そして、アク
リル系人工大理石の具体的な用途としては、例えば、シ
ステムキッチンの天板(キッチンカウンター)、扉およ
び壁、洗面化粧台の天板、ユニットバスの腰壁やエプロ
ン、浴槽、出窓のカウンター類などが挙げられる。ま
た、アクリル樹脂以外にも、無機充填剤を含有する不飽
和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アリル樹脂などの
熱硬化性樹脂成形材料を硬化して得られる成形品も、そ
の透明感や重量感などを活かして、人工大理石として種
々の用途に用いられている。
【0003】そして、メタクリル系樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂などの合成樹脂成形品よりな
る人工大理石においては、透明感に優れる人工大理石を
得ることを目的として、無機充填剤としては透明性およ
び耐熱性に優れるガラス粉末が汎用されている。しかし
ながら、ガラス粉末を含有する人工大理石は、耐熱水性
および耐湿熱性が十分ではなく、熱水や加熱水蒸気にさ
らされると、白化、黄変などが生じて透明感が損なわれ
たり色調が不良になり、しかも膨れなどが生じて外観が
不良になるなどの問題を生じ易い。一方、近年、メタク
リル系樹脂や不飽和ポリエステル樹脂などの合成樹脂か
らなる人工大理石は、その経済性、良好な生産性などの
特性を活かして、浴槽、浴室、洗面台、キッチンカウン
ターなどのような熱水や加熱水蒸気にさらされる用途に
広く使用されるようになっており、かかる点から、ガラ
ス粉末を含有するメタクリル系樹脂や不飽和ポリエステ
ル樹脂などの人工大理石に対しては、耐熱水性および耐
湿熱性に優れていることが求められるようになってい
る。
【0004】ガラス粉末を含有するメタクリル系樹脂や
不飽和ポリエステル樹脂などの成形材料から得られる成
形品を熱水や高温水蒸気にさらした場合に発生する上記
した白化、黄変、膨れの現象は、ガラス組成中のアルカ
リ金属によって、ガラス粉末を包囲しているメタクリル
系樹脂や不飽和ポリエステル樹脂などのマトリックス樹
脂におけるエステル結合や、ガラス粉末とその表面に施
されたカップリング剤との結合が、加水分解されて引き
起こされることが判明している。
【0005】そのため、ガラス粉末によってもたらされ
る上記した耐熱水性の低下などの問題を解決することを
目的として、(1)SiO240〜60重量%、B2O3
10〜30重量%、アルカリ金属酸化物5〜20重量
%、アルカリ土類酸化物およびZnOの合計量が5〜3
0重量%であり、さらに必要に応じて他の金属酸化物を
含む特性のガラス組成を有するガラス粉末をシランカッ
プリング剤またはオルガノポリシロキサンで処理した充
填剤を不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化樹脂中に配
合して人工大理石などとして用いられる成形品をつくる
こと(特開昭56−148538号公報)、(2)アル
カリ金属酸化物の含有量が1.0重量%以下である特定
のガラス組成を有するガラス粉末を熱硬化樹脂中に配合
して人工大理石を製造すること(特開平6−13618
0号公報)などが提案されている。
【0006】しかしながら、上記した(1)および
(2)に挙げた従来法は、いずれも特定のガラス組成に
調整されたガラス粉末を用いるものであるため、特別の
ガラス組成を有するガラス粉末を別途つくり、そのガラ
ス粉末を合成樹脂に含有させて人工大理石様の成形品を
製造することが必要であり、従来汎用のガラス粉末を適
宜選択して使用することができない。そのため、特定の
ガラス組成を有するガラス粉末を別途特別に調製すると
いう点で手間がかかり、不便であり、コスト面でも不利
である。
【0007】しかも、上記した(1)および(2)に挙
げた従来法による場合は、ガラス粉末のガラス組成が特
別に調整されたものであるため、ガラス粉末の屈折率が
そのガラス組成によって大きく規制されて特定の屈折率
になっており、ガラス粉末の屈折率が、そのガラス粉末
を配合しようとする合成樹脂材料の屈折率と必ずしも一
致しない場合が多い。そして、合成樹脂材料の屈折率と
ガラス粉末の屈折率との差が大きい場合には、透明なガ
ラス粉末を合成樹脂材料中に配合しても、両者の屈折率
の違いによって、透明感に優れる成形品を得ることがで
きず、人工大理石などとして有効に使用することができ
ない。
【0008】実際に、上記(2)に挙げた従来技術に
は、アルカリ金属酸化物の含有量が1重量%以下であっ
て且つ特定のガラス組成を有するそのガラス粉末の屈折
率が約1.53〜1.58であることが記載されてい
る。そして、屈折率が約1.53〜1.58であるこの
ガラス粉末を、屈折率が1.56〜1.58である不飽
和ポリエステル樹脂に配合した場合には両者の屈折率が
近似しているために、透明感のある成形品が得られ易い
が、屈折率が約1.53〜1.58であるそのガラス粉
末をメタクリル系樹脂に配合した場合には、メタクリル
系樹脂の屈折率は一般に約1.48〜1.52であるの
で、メタクリル系樹脂とガラス粉末との屈折率の差が大
きく、透明感に優れる製品が得られない。そして、透明
感のある製品を得ようとしてメタクリル系樹脂の成形時
に溶融温度を高くすると、成形品の冷却時にメタクリル
系樹脂とガラス粉末との間に相分離が生じて、結局、透
明感に優れる製品を得ることができず、しかも機械的強
度などのその他の物性面でも劣ったものとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、耐熱水性、耐湿熱性などの特性に優れていて、
熱水や加熱水蒸気等に長期間さらされても、白化、黄
変、膨れなどの生じない、ガラス粉末を含有する合成樹
脂成形材料、特にそのようなガラス粉末を含有するメタ
クリル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、アリル樹脂などの合成樹脂成形材料、その製造方法
およびそれにより得られる成形品を提供することであ
る。そして、本発明の目的は、ガラス組成を特別のもの
に調整したガラス粉末をわざわざ製造しなくても、従来
のガラス粉末のうちから適当なものを適宜選択して用い
て、上記した耐熱水性、耐湿熱性という特性、透明感な
どに優れる人工大理石等として有効に用い得る合成樹脂
成形品、そのための合成樹脂成形材料およびその製造方
法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは種々の点から検討を行ってきた。そしてガ
ラス粉末をメタクリル系樹脂などの合成樹脂に配合して
合成樹脂成形材料をつくり、それを用いて人工大理石な
どとして用いられる成形品を製造したところ、成形時の
加熱によって、ガラス粉末が一部分解してアルカリ金属
分がガラス粉末の表面にマイグレートしてくる(移動し
てくる)ことを確認した。そこで、本発明者らは、ガラ
ス粉末の表面にマイグレートしてきたアルカリ金属分
が、熱水や加熱水蒸気の存在下で、ガラス粉末の表面に
施されたカップリング剤とガラス粉末との結合部や合成
樹脂中のエステル結合の解裂を促進するのではないかと
いう点に思い至った。そして、そのような知見に基づい
て、ガラス粉末をそのまま直接合成樹脂に配合せずに、
ガラス粉末を予め熱処理してガラス粉末中に含まれるア
ルカリ金属分を表面に積極的にマイグレートさせ、表面
にマイグレートしてきたそのアルカリ金属分を洗浄処理
して除去した後に、その熱処理および洗浄処理を施した
ガラス粉末を合成樹脂中に配合して成形品を製造したと
ころ、それによって得られる成形品が、熱処理および洗
浄処理を行わないガラス粉末を配合した成形品に比べ
て、耐熱水性および耐湿熱性が大幅に向上していて、熱
水や加熱水蒸気に長期間さらされても、白化、黄変、膨
れなどが生じないことを見出した。
【0011】さらに、本発明者らは、ガラス粉末を熱処
理および洗浄処理してから合成樹脂に配合して成形品を
製造する本発明者らの見出した上記の方法による場合
は、上記した従来技術(1)および(2)におけるよう
にガラス粉末として特定のガラス組成のものを特別に調
製する必要がなく、従来既知のガラス粉末のうちから、
配合対象である合成樹脂の屈折率と同じかまたは近似し
たものを適宜選択し、それを熱処理および洗浄処理して
それぞれの合成樹脂に配合すればよく、それによって耐
熱水性および耐湿熱性のみならず、透明感にも優れる成
形品が得られることを見出し、それらの知見に基づい
て、本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明は、100℃以上の温度
で熱処理した後に洗浄処理し、必要に応じてさらにカッ
プリング剤で処理してなるガラス粉末を含有することを
特徴とする合成樹脂成形材料である。そして、本発明
は、上記の合成樹脂成形材料を用いて得られる成形品を
包含する。
【0013】さらに、本発明は、ガラス粉末を100℃
以上の温度で熱処理した後に洗浄処理し、必要に応じて
さらにカップリング剤で処理し、それにより得られるガ
ラス粉末を合成樹脂成形材料に配合することを特徴とす
る合成樹脂成形材料の製造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明では、上記のように、メタクリル系樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アリル樹脂な
どの合成樹脂中に配合するガラス粉末として100℃以
上の温度で熱処理した後に洗浄処理したものを用いるこ
とが必要であり、100℃未満の温度で熱処理したガラ
ス粉末を合成樹脂に配合しても、耐熱水性や耐湿熱性の
向上した成形品が得られない。ガラス粉末の熱処理温度
は130℃以上であることが好ましく、150℃以上で
あることがより好ましい。ただし、熱処理温度はガラス
粉末の融点より低いことが必要であり、ガラス粉末の融
点以上で熱処理を行ったものでは、ガラス粉末の溶融に
よる形状変化、凝集などのトラブルが生じていることが
多い。
【0015】一般には、ガラス粉末を配合した合成樹脂
成形材料を成形する際の成形温度以上の温度から、該成
形温度よりも100℃程度高い温度の間の温度で熱処理
した後に洗浄処理を行ったガラス粉末を用いるのが好ま
しく、それによって耐熱水性および耐湿熱性の一層向上
した成形品が得られる。限定されるものではないが、例
えば、架橋性メタクリル系樹脂成形材料の場合は、ガラ
ス粉末として約100〜200℃で熱処理した後に洗浄
処理したガラス粉末が好ましく用いられ、不飽和ポリエ
ステル樹脂の場合は約100〜200℃で熱処理した後
に洗浄処理したガラス粉末が好ましく用いられ、エポキ
シ樹脂では約100℃〜150℃の温度で熱処理した後
洗浄処したガラス粉末が好ましく用いられる。
【0016】ガラス粉末を100℃以上で熱処理する際
の熱処理の時間は、ガラス粉末のガラス組成、粒径、熱
処理温度などに応じて調節することができるが、通常、
10分以上24時間未満であるのが好ましく、1〜18
時間であるのがより好ましい。一般に、熱処理温度が低
い場合は長時間熱処理を行うのがよく、熱処理温度が高
くなるにつれて熱処理時間を短くすることができる。ガ
ラス粉末の熱処理を過度に行うと、ガラス粉末中に含ま
れる不純物等が変性してガラス粉末の変色を招く場合が
あるので注意を要する。
【0017】次に、上記した熱処理によってガラス粉末
に含まれるアルカリ金属分が分解などによりガラス粉末
の表面にマイグレートしてくるので、洗浄処理によって
それを除去する。かかる点から、洗浄処理は、ガラス粉
末にマイグレートしてきたアルカリ金属分および場合に
よりガラス粉末の表面に存在する他の不純物が実質的に
除かれるように十分に行うことが必要である。したがっ
て、本明細書でいう「洗浄処理」とは、マイグレートし
てきたアルカリ金属分やその他の不純物がガラス粉末の
表面から実質的に除去され得る洗浄処理を意味する。例
えば、洗浄時間が短すぎるなどして、熱処理によってマ
イグレートしてきたアルカリ金属分などが十分に除去さ
れない場合は、本発明でいう洗浄処理には該当しない。
【0018】洗浄処理はアルカリ金属分などの除去が十
分に行え、しかも洗浄後のガラス粉末の物性に悪影響を
与えない洗浄方法であればいずれでもよく特に制限され
ない。洗浄処理は、例えば、水;メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコールなどのアルコール類;アセ
トン;塩酸や硫酸などの酸;前記したものの混合物など
を用いて行うことができ、そのうちでも水による洗浄処
理が簡便である点、洗浄廃液の処理が容易である点、有
機溶媒を用いないため作業環境や自然環境の悪化を招か
ない点などから好ましい。水による洗浄処理は、流水下
に行うのが好ましい。洗浄時間は、洗浄処理を施すガラ
ス粉末の量、マイグレートしてきたアルカリ金属分の
量、洗浄液(洗浄水)の量(流速、流量)などに応じて
変わり得るが、一般には、1分から24時間未満の洗浄
時間が好ましく採用される。
【0019】そして本発明において、合成樹脂に配合す
るガラス粉末として、熱処理および洗浄処理によって、
そのアルカリ金属酸化物の含有率が、熱処理および洗浄
処理前に比べて、10ppm以上低減しているものが好
ましく用いられ、15ppm以上低減しているものがよ
り好ましく用いられる。なお、本明細書でいう、ガラス
粉末におけるアルカリ金属酸化物の含有率とは、下記の
実施例の項に詳述するように、JIS R 3105
の「11.3原子吸光法」に準じて測定したときのアル
カリ金属酸化物の含有率をいう。また、本発明でいう
「熱処理および洗浄処理によってガラス粉末のアルカリ
金属酸化物の含有率が熱処理および洗浄処理前に比べて
10ppm以上低減している」とは、熱処理および洗浄
処理を施す前のガラス粉末におけるアルカリ金属酸化物
の含有率がCA(ppm)であり、熱処理および洗浄処
理後のガラス粉末におけるアルカリ金属酸化物の含有率
がCB(ppm)である場合に、両者におけるアルカリ
金属酸化物の含有率の差(CA−CB)が、10ppm以
上であることを意味する。
【0020】熱処理および洗浄処理を施したガラス粉末
を用いる本発明による場合には、ガラス粉末の種類(特
にガラス粉末のガラス組成)の如何に拘わらず、耐熱水
性および耐湿熱性に優れる合成樹脂成形品を円滑に得る
ことができる。すなわち、熱処理および洗浄処理を施し
たガラス粉末を合成樹脂に配合する本発明による場合に
は、熱処理および洗浄処理を施す前のガラス粉末におけ
るアルカリ金属酸化物の含有率の多少に拘わらず(ガラ
ス粉末としてアルカリ金属酸化物の含有率の高いものを
用いてもまたはアルカリ金属酸化物の含有率の少ないも
のを用いても)、同じように、耐熱水性および耐湿熱性
に優れる合成樹脂成形品を得ることができる。
【0021】その理由は明確ではないが、次のように推
定される。すなわち、ガラス粉末を合成樹脂に配合した
ときに、ガラス粉末の表面部分に存在するアルカリ金属
分が、熱水や加熱水蒸気の存在下にガラス粉末とその表
面のカップリング剤との間の結合やガラス粉末を包囲す
るマトリックスとしての合成樹脂中のエステル結合の解
裂に主として作用して、合成樹脂成形品の耐熱水性およ
び耐湿熱性の低下をもたらす。一方、合成樹脂中に含有
されているガラス粉末の内部に存在しているアルカリ金
属分は前記したカップリング剤との結合やエステル結合
の解裂にはあまり関与しない。そして、合成樹脂成形品
を製造する際の加熱成形時にガラス粉末に含まれるアル
カリ金属分が分解などによってガラス粉末の表面にマイ
グレートしてくるので、そのような成形時の加熱によっ
てガラス粉末の表面にマイグレートしてくるアルカリ金
属分に少なくとも相当するアルカリ金属分を、ガラス粉
末を合成樹脂に配合する前に、上記した熱処理および洗
浄処理によってガラス粉末から予め除去しておくことに
よって、それらの処理を施したガラス粉末を合成樹脂中
に配合した場合に、成形時に加熱によって、ガラス粉末
中のアルカリ金属分がもはやガラス粉末の表面にマイグ
レートしてくることがなくなったり、低減されて、合成
樹脂成形品における耐熱水性や耐湿熱性の低下が防止さ
れる。そして、加熱によってガラス粉末の表面にマイグ
レートしてくるアルカリ金属分の量は、熱処理および洗
浄処理を施す前のガラス粉末におけるアルカリ金属酸化
物の含有率が異なっていても、あまり違いが生じないた
めに、上記したように、熱処理および洗浄処理前に比べ
て、アルカリ金属酸化物の含有率が好ましく10ppm
以上低減するようにして熱処理および洗浄処理を施した
ガラス粉末を用いれば、熱処理および洗浄処理を施す前
のガラス粉末におけるアルカリ金属酸化物の含有率の多
少に拘わらず、耐熱水性および耐湿熱性に優れる合成樹
脂成形品が得られるものと推定される。
【0022】本発明では、ガラス粉末のガラス組成は特
に限定されず、ガラス粉末を配合する樹脂の種類などに
応じて適当なものを選択して用いることができ、例え
ば、アルカリホウケイ酸系ガラス、ケイ酸アルカリ系ガ
ラス、ソーダ石灰ガラス、鉛ガラス、アミノケイ酸系ガ
ラスなどからなるガラス粉末を挙げることができ、本発
明の合成樹脂成形材料は前記したガラス粉末の1種また
は2種以上を含有していることができる。上記したよう
に、熱処理および洗浄処理前に比べて、アルカリ金属酸
化物の含有率が好ましくは10ppm以上低減するよう
にして熱処理および洗浄処理を施したガラス粉末を用い
れば、熱処理および洗浄処理を施す前のガラス粉末にお
けるアルカリ金属酸化物の含有率の多少に拘わらず、耐
熱水性および耐湿熱性に優れる成形品が得られるが、ア
ルカリ金属分の含有率が元々低いガラス粉末を用いれ
ば、合成樹脂成形品の耐熱水性および耐湿熱性は一層向
上する。
【0023】本発明において、ガラス粉末として、それ
を配合する合成樹脂の屈折率と同じ屈折率または近似し
た屈折率を有するガラス粉末を選択して、それを熱処理
および洗浄処理して用いると、透明感に一層優れる成形
品を得ることができる。例えば、メタクリル系樹脂に配
合するガラス粉末としては、メタクリル系樹脂の屈折率
に近い、1.48〜1.52程度の屈折率を有するガラ
ス粉末が好ましく用いられ、不飽和ポリエステル樹脂に
配合するするガラス粉末としては、不飽和ポリエステル
樹脂の屈折率に近い、1.53〜1.58程度の屈折率
を有するガラス粉末が好ましく用いられる。ところで、
ガラス粉末に対して上記した100℃以上での熱処理お
よび洗浄処理を施しても、ガラス粉末の屈折率は処理前
と処理後とで殆どかわらないので、熱処理および洗浄処
理を施す前のガラス粉末の屈折率を基準にしてそれぞれ
の樹脂に適したガラス粉末を選択して用いればよい。
【0024】ガラス粉末の平均粒径は特に制限されない
が、2〜50μm程度であるのが、得られる合成樹脂成
形品の耐熱水性、耐湿熱性、透明感などが良好になる点
から好ましい。ガラス粉末の平均粒径が2μmよりも小
さいと、ガラス粉末の比表面積が大きくなって合成樹脂
マトリックスとの界面が増加するため、耐熱水性、耐湿
熱性、透明感が低下する場合があり、一方ガラス粉末の
平均粒径が50μmよりも大きいと、合成樹脂成形品の
表面に肌荒れ状の凹凸が生じて外観が不良になる場合が
ある。
【0025】本発明では、上記した熱処理および洗浄処
理を施したガラス粉末をそのまま合成樹脂中に配合して
も、または上記した熱処理および洗浄処理を行った後
に、さらにカップリング剤で処理して合成樹脂中に配合
してもよく、カップリング剤で処理して用いるのが好ま
しい。ガラス粉末をカップリング剤で処理を施して合成
樹脂中に配合する場合は、熱処理および洗浄処理した後
のガラス粉末を予めカップリング剤で処理しておいてそ
れを合成樹脂に配合する方法、熱処理および洗浄処理し
たガラス粉末を合成樹脂中に配合する際にカップリング
剤を同時に配合する方法、または前記した2つの方法の
併用法などのいずれを採用してもよい。その際のカップ
リング剤としては、例えば、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリス−β−メトキシエトキシシランなどのよう
な、不飽和基を有するシランカップリング剤の1種また
は2種以上が好ましく用いられる。熱処理および洗浄処
理後にシランカップリング剤で処理したガラス粉末を用
いて合成樹脂成形材料を調製し、それを用いて成形品を
製造すると、透明感、耐熱水性、耐湿熱性などの特性に
一層優れる成形品を得ることができる。
【0026】ガラス粉末の配合量は、合成樹脂の種類な
どによって異なり得るが、一般的には、ガラス粉末を配
合する前の合成樹脂100重量部に対して、ガラス粉末
を30〜200重量部の割合で配合するのが好ましく、
80〜150重量部の割合で配合するのがより好まし
い。特に、合成樹脂が架橋性メタクリル系樹脂である場
合は、ガラス粉末の配合量が、架橋性メタクリル系樹脂
100重量部に対して上記した30重量部未満である
と、重合による体積収縮が大きくなって成形品の寸法安
定性が不良になり易く、一方200重量部を超えると成
形品の機械的強度が低下したものになり易い。
【0027】熱処理および洗浄処理を施したガラス粉末
を配合する合成樹脂としては、上記したように、メタク
リル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
アリル樹脂などを挙げることができる。そのうちでも、
本発明ではメタクリル系樹脂が好ましく用いられ、特に
架橋性メタクリル系樹脂がより好ましく用いられる。
【0028】本発明で好ましく用いられる架橋性メタク
リル系樹脂の例としては、(A)部分架橋アルキルメタ
クリレート系ゲル状重合体;(B)アルキルメタクリレ
ート系重合体および架橋剤を含有するアルキルメタクリ
レート系シラップ;および(C)前記した部分架橋アル
キルメタクリレート系重合体(A)とアルキルメタクリ
レート系シラップ(B)の混合物を挙げることができ
る。
【0029】その際に、上記の部分架橋アルキルメタク
リレート系ゲル状重合体(A)としては、アルキルメタ
クリレート単独;アルキルメタクリレートを主成分とす
るα,β−エチレン性不飽和単量体混合物;およびアル
キルメタクリレート単独重合体またはアルキルメタクリ
レート系共重合体をアルキルメタクリレート中にまたは
アルキルメタクリレートを主成分とするα,β−エチレ
ン性不飽和単量体混合物中に溶解したアルキルメタクリ
レート系シラップから選ばれる重合体原料(A1)と、
架橋剤(A2)を含有する混合物を部分的に重合および
/または架橋したものが好ましく用いられる。
【0030】また、上記のアルキルメタクリレート系シ
ラップ(B)としては、アルキルメタクリレート単独重
合体またはアルキルメタクリレート単位から主としてな
るアルキルメタクリレートと他のα,β−エチレン性不
飽和単量体との共重合体を、アルキルメタクリレート中
にまたはアルキルメタクリレートから主としてなるα,
β−エチレン性不飽和単量体混合物中に溶解したシラッ
プ(B1)と架橋剤(B2)との混合物シラップが好まし
く用いられる。
【0031】上記において、重合体原料(A1)、およ
びシラップ(B1)では、それらの調製に用いられた全
単量体のモル量(すなわち重合体、単量体混合物および
/またはシラップの形成に用いられた全単量体の合計モ
ル量)に基づいて、アルキルアクリレートの使用割合が
50モル%以上であることが耐候性の点から好ましく、
60モル%以上であることがより好ましい。その場合に
好ましく用いられるアルキルメタクリレートとしては、
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プ
ロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、
ブチルメタクリレートなどを挙げることができ、これら
のアルキルメタクリレートは1種のみを用いてもまたは
2種以上用いてもよい。そのうちでも、メチルメタクリ
レートが特に好ましく用いられる。
【0032】また上記において、重合体原料(A1)お
よび/またはシラップ(B1)の調製にアルキルメタク
リレートと共に他のα,β−エチレン性不飽和単量体を
用いる場合は、該他のα,β−エチレン性不飽和単量体
がモノマーの形態であるか、またはアルキルメタクリレ
ートとの共重合体の形態であるかを問わず、該他のα,
β−エチレン性不飽和単量体の割合が、アルキルメタク
リレートと他のα,β−エチレン性不飽和単量体の合計
モル量に基づいて50モル%以下であるのが好ましく、
40モル%以下であるのが好ましい。
【0033】アルキルメタクリレートと併用し得る他の
α,β−エチレン性不飽和単量体としては、例えば、主
成分として使用されるアルキルメタクリレート以外のア
ルキルメタクリレート(例えばメチルメタクリレートを
主成分として使用する場合はエチルメタクリレート、n
−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタク
リレート、ラウリルメタクリレート、シクロヘキシルメ
タクリレート等);メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、プロピルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、ラウリルアクリレート、シクロヘキシルア
クリレート等のアルキルアクリレート;2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレ
ート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロ
キシブチルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−クロ
ロプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−クロ
ロプロピルアクリレート等のヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート;アクリル酸;メタクリル酸;(メ
タ)アクリル酸金属塩;塩化ビニル;酢酸ビニル;アク
リロニトニル;アクリルアミド;スチレン、α−メチル
スチレンなどのスチレン系単量体;ビニルトルエン、無
水マレイン酸などを挙げることができる。これらの単量
体の1種のみをアルキルメタクリレートと併用しても、
または2種以上をアルキルメタクリレートと併用しても
よい。
【0034】また、上記した部分架橋アルキルメタクリ
レート系ゲル状重合体(A)を形成するための重合体原
料(A1)として、アルキルメタクリレート単独重合体
またはアルキルメタクリレート系共重合体を含有するア
ルキルメタクリレート系シラップを用いる場合、或いは
上記したシラップ(B1)を用いる場合は、粘度が0.
1〜50ポイズの範囲であって、かつシラップ中におけ
るアルキルメタクリレート単独重合体および/またはア
ルキルメタクリレート共重合体の含有量がシラップの全
重量に基づいて3〜70重量%であるシラップを用いる
の好ましく、該単独重合体および/または共重合体の含
有量が20〜45重量%であるシラップがより好ましく
用いられる。
【0035】また、上記した部分架橋アルキルメタクリ
レート系ゲル状重合体(A)および/またはアルキルメ
タクリレート系シラップ(B)は、架橋アルキルメタク
リレート系重合体成形品の耐衝撃性の向上などの目的
で、必要に応じて、付加重合系ブロック共重合体を含有
していてもよい。その場合の付加重合系ブロック共重合
体としてはゴム的性質を持ったエラストマーが好ましく
用いられ、例えば、主として芳香族ビニル化合物単位か
らなる重合体ブロックと水素添加された1、2−結合量
が30%未満のポリブタジエンブロックからなる重合体
ブロックIと、水素添加されたポリイソプレンブロッ
ク、水素添加された1、2−結合量が30〜80%のポ
リブタジエンブロック及び水素添加されたイソプレン/
ブタジエン共重合体ブロックからなる群から選ばれる少
なくとも1種からなる重合体ブロックIIとからなるブロ
ック共重合体などを挙げることができる。上記したよう
な付加重合系ブロック共重合体を用いる場合は、その使
用量を、部分架橋アルキルメタクリレート系ゲル状重合
体(A)および/またはアルキルメタクリレート系シラッ
プ(B)の重量[(A)と(B)の両方を用いる場合はその合
計重量]に基づいて、0.2〜5重量%程度とするの
が、耐衝撃性の向上効果、架橋アルキルメタクリレート
系重合体成形品における曲げ加工部の白化の防止などの
点から好ましい。
【0036】そして、部分架橋アルキルメタクリレート
系ゲル状重合体(A)の調製に用いる架橋剤(A2)お
よびアルキルメタクリレート系シラップ(B)の調製に
用いる架橋剤(B2)としては、分子内に少なくとも2
個の(メタ)アクリロイル基を有する単量体が好ましく
用いられる。より具体的には、例えば、1,3−プロピ
レングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレング
リコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオール
ジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタ
クリレート、ジメチロールエタンジメタクリレート、
1,1−ジメチロールプロパンジメタクリレート、2,
2−ジメチロールプロパンジメタクリレート、トリメチ
ロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロー
ルメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロール
メタンジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリ
レート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、
2,2−ビス〔4−(メタクリロキシエトキシ)フェニ
ル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタクリロキシペ
ンテノキシ)フェニル〕プロパン、1,4−ビス(メタ
クリロイルオキシメチル)シクロヘキシルジ(メタ)ア
クリレートなどを挙げることができ、これらの架橋剤は
単独でまたは2種以上混合して使用することができる。
上記したうちでも、ネオペンチルグリコールジメタクリ
レート、1,4−ビス(メタクリロイルオキシメチル)
シクロヘキシルジ(メタ)アクリレートが耐候性と成形
性とを両立させ得る点から好ましく用いられる。
【0037】架橋剤(A2)の使用量は、部分架橋アル
キルメタクリレート系ゲル状重合体(A)の調製に用い
る重合体原料(A1)100重量部に対して、5〜10
重量部であるのが好ましく、6〜9重量部であるのが好
ましい。また、架橋剤(B2)の使用量は、アルキルメ
タクリレート系シラップ(B)の調製に用いるシラップ
(B1)100重量部に対して、5〜10重量部である
のが好ましく、6〜9重量部であるのが好ましい。
【0038】また、部分架橋アルキルメタクリレート系
ゲル状重合体(A)およびアルキルメタクリレート系シ
ラップ(B)では、そこに含まれる直鎖状重合体の含有
量が、20〜40重量%[部分架橋アルキルメタクリレ
ート系ゲル状重合体(A)とアルキルメタクリレート系
シラップ(B)の両方を用いて架橋アルキルメタクリレ
ート系重合体成形品を製造する場合は両者の合計重量に
基づく]であることが好ましく、25〜35重量%であ
ることがより好ましい。
【0039】部分架橋アルキルメタクリレート系ゲル状
重合体(A)は、例えば特開昭60−202128号公
報に記載されている方法などによって製造することがで
きる。すなわち、上記した重合体原料(A1)と架橋剤
(A2)を含む混合物に、例えば低温活性の重合開始剤
に添加して比較的低い温度(一般に約30〜80℃程
度)に加熱して重合体原料(A1)を部分的に重合させ
ることにより製造することができる。その際の低温活性
の重合開始剤の種類は特に制限されず、例えば2,2'−
アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニト
リル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)、アセチルシクロヘキシルスホニルパーオキ
サイド、イソブチリルパーオキサイド、クミルパーオキ
シネオデカノエート、ジイソプロピルパーオキシジカー
ボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネー
ト、ジミリスチルパーオキシカーボネート、ジ−(2−
エトキシエチル)パーオキシジカーボネート、ジ−(メ
トキシイソプロピル)パーオキシジカーボネート、ジ−
(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネートなど
を挙げることができる。
【0040】そして、重合体原料(A1)と架橋剤
(A2)を含有する混合物を重合開始剤の存在下部分的
に重合させ部分架橋アルキルメタクリレート系ゲル状重
合体を製造するに当たっては、重合体含有率が80重量
%を越えない範囲で該重合体原料(A1)と架橋剤
(A2)との混合物中の重合体含有率よりも4〜65重
量%、更に好ましくは10〜60重量%、最も好ましく
は20〜65重量%増加させるようにして、部分架橋を
行うのが好ましい。
【0041】また、部分架橋アルキルメタクリレート系
ゲル状重合体の製造に当たって、低温活性の重合開始剤
と共に高温活性の重合開始剤を重合体原料(A1)を添
加しておいて、低温活性の重合開始剤が活性化されるが
高温活性の重合開始剤が活性化されない温度に加熱して
部分架橋アルキルメタクリレート系ゲル状重合体を形成
させ、それにより得られる部分架橋アルキルメタクリレ
ート系ゲル状重合体を用いて高温活性の重合開始剤の活
性温度で成形を行って加熱硬化した成形品を製造するよ
うにしてもよい。
【0042】また、合成樹脂として不飽和ポリエステル
樹脂を用いる場合は、人工大理石などの製造に従来から
用いられている不飽和ポリエステル樹脂のいずれもが使
用でき、そのような不飽和ポリエステル樹脂としては、
例えば、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの
不飽和二塩基酸またはその無水物のうちの少なくとも1
種;無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水
コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テ
トラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、
テトラクロロ無水フタル酸、無水ヘット酸、エンドメチ
レンテトラヒドロ無水フタル酸などの二塩基酸またはそ
の無水物のうちの少なくとも1種;およびエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、トリエチレングリコール、水素化ビスフェノール
A、ビスフェノールジヒドロキシプロピルエーテルなど
の多価アルコールのうちの少なくとも1種を反応させて
得られる不飽和ポリエステルを、架橋剤として働くスチ
レン、ビニルトルエン、クロロスチレン、フタル酸ジア
リル、シアヌル酸トリアリル、メタクリル酸メチルなど
のビニルモノマー(重合性モノマー)中に溶解して得ら
れる不飽和ポリエステル樹脂を挙げることができる。
【0043】また、合成樹脂としてエポキシ樹脂を用い
る場合は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、グリシジルエ
ステル型エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂などを用い
ることができる。
【0044】また、本発明の合成樹脂成形材料には、意
匠性を高める目的で、染顔料などの着色剤、樹脂粒状
物、天然石粒状等の模様材、有機短繊維などの他の充填
剤、種類の異なる他の樹脂などを、本発明の目的を損な
わない範囲で含有させることができる。
【0045】熱処理および洗浄処理したガラス粉末を含
有する本発明の合成樹脂成形材料の製造法および製造装
置は特に制限されず、ガラス粉末が合成樹脂中に均一に
混合され得る方法および装置のいずれもが採用でき、合
成樹脂の種類や内容に応じて適当な方法および装置を採
用して行うことができ、例えば双腕型ニーダー等の低速
混練機、ディスパー等の高速撹拌機、スクリュー式混練
機、混練ロールなどを用いて行うことができる。
【0046】また、熱処理および洗浄処理したガラス粉
末を含有する本発明の合成樹脂成形材料を用いて成形品
を製造するに当たっては、合成樹脂、特に熱硬化性樹脂
の成形に従来から用いられる成形方法のうちから、成形
材料の性状などに応じて適した方法を選んで行えばよ
く、成形方法は特に制限されず、例えば、圧縮成形法、
注型成形法、トランスファー成形法、射出成形法などを
採用して成形することができる。
【0047】何ら限定されるものではないが、例えば、
上記した部分架橋アルキルメタクリレート系ゲル状重合
体(A)を用いて成形品を製造する場合は、部分架橋ア
ルキルメタクリレート系ゲル状重合体(A)にガラス粉
末および重合開始剤を添加し、重合開始剤の活性温度よ
りも低い温度で混練して半硬化状の成形材料を調製し、
それを成形型に入れて加熱硬化することによってガラス
粉末を含有する架橋アルキルメタクリレート系重合体成
形品を得ることができる。また、部分架橋アルキルメタ
クリレート系ゲル状重合体(A)とアルキルメタクリレ
ート系シラップ(B)の両方を用いて成形品を製造する
場合は、該ゲル状重合体(A)、該シラップ(B)、ガ
ラス粉末および重合開始剤を混合し、重合開始剤の活性
温度よりも低い温度で混合または混練して液状または半
硬化状の成形材料を調製し、それを成形型に入れて加熱
硬化することによってガラス粉末を含有する架橋アルキ
ルメタクリレート系重合体成形品を得ることができる。
さらに、重合体原料としてアルキルメタクリレート系シ
ラップ(B)のみを用いて成形品を製造する場合は、ア
ルキルメタクリレート系重合体および架橋剤を含有する
アルキルメタクリレート系シラップ(B)にガラス粉末
および重合開始剤を混合して液状またはペースト状ない
し固形状の成形材料を調製し、それを成形型に入れて加
熱硬化することによって架橋アルキルメタクリレート系
重合体成形品を得ることができる。
【0048】ガラス粉末を含有する本発明の成形品の形
状、構造、寸法などは特に制限されず、使用目的や用途
などに応じて決めることができる。そのうちでも、本発
明の成形品は、耐熱水性、耐湿熱性および透明感に優れ
ていて、熱水および/または加熱水蒸気に長期間さらさ
れても、白化、黄変、膨れなどが生じず、しかも透明感
が失われず、透明感に優れる良好な色調および外観を保
つことができるので、それらの特性を活かして、浴槽、
浴室の壁材、洗面化粧台の天板、システムキッチンの天
板などとして有効に使用することができ、また前記の用
途以外にも扉、壁、出窓のカウンターなどの住宅用の内
装材や設備用材などとしても有効に使用することができ
る。
【0049】
【実施例】以下、実施例などにより本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらにより何ら限定されない。な
お、以下の例において、ガラス粉末におけるアルカリ金
属酸化物(酸化ナトリウム)の含有率、各例で得られた
成形品の光線透過率(透明性)および耐熱水性の測定ま
たは評価は、次のようにして行った。
【0050】ガラス粉末におけるアルカリ金属酸化物
(酸化ナトリウム)の含有率の測定:ガラス粉末をフッ化
水素酸にて溶解し、下記の装置を使用して、下記の測定
条件下に、JIS R 3105 の「11.3 原子
吸光法」に従って、ガラス粉末におけるアルカリ金属酸
化物(酸化ナトリウム)の含有率を測定した。 ○使用装置:原子吸光光度計:パーキンエルマー製「2
380型」 ○測定条件: 中空陰極ランプ:Na測定用 L233−11NB(電
流10mA) フレーム :空気アセチレンフレーム 測定波長 :589nm スリット幅 :0.7nm
【0051】成形品の光線透過率(透明性)の測定:
成形品から縦×横×厚さ=50mm×50mm×3mm
の試験片を切り出して、スガ試験機株式会社製「直読ヘ
ーズコンピューター」を用いて面方向から光を照射し
て、その光線透過率を全光線透過率として求めた。ま
た、試験片の着色度(黄変度)をスガ試験機株式会社製
「SMカラーコンピューター」を用いて△E(黄変度)
として定量化した。
【0052】成形品の耐熱水性試験:上記で成形品
から切り出した試験片(縦×横×厚さ=50mm×50
mm×3mm)を、バッチ式熱水試験機(いすず製作所
製の恒温水槽)を使用して90±1℃の熱水中に100
0時間浸漬した後、熱水から取り出して、試験片の光線
透過率を上記におけるのと同様にして測定すると共
に、その着色度(黄変度)を上記におけるのと同様に
して測定して△E(黄変度)として定量化して、白化お
よび黄変の度合を調べて耐熱水性の評価とした。なお、
耐熱水性試験後の光線透過率低下が10%以下で且つ△
Eの値が8以下であれば、白化および黄変の程度が小さ
く、実用上問題がない。
【0053】《参考例1》[ガラス粉末の処理] (1) 上記した原子吸光法で測定したアルカリ金属酸
化物(酸化ナトリウム含有率)が345ppmであるア
ルカリホウケイ酸ガラス粉末(平均粒径20μm、屈折
率1.49)を150℃で5時間加熱処理した後、流水
で10分間洗浄してから80℃で2時間乾燥処理した。
これにより得られたガラス粉末のアルカリ金属酸化物含
有率(酸化ナトリウム含有率)は330ppmであり、
この熱処理および洗浄処理によってガラス粉末における
アルカリ金属酸化物(酸化ナトリウム)の含有率が15
ppm低減していた。 (2) 上記(1)で得られたガラス粉末100重量部
に、シランカップリング剤(γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン;日本ユニカ製「A−174」)
を0.2重量部を添加して均一に混合して表面処理を行
って、シランカップリング剤で処理したガラス粉末を得
た。
【0054】《参考例2》[ガラス粉末の処理] 参考例1の(1)で用いたのと同じガラス粉末を使用し
て、熱処理温度を200℃にした以外は参考例1の
(1)および(2)と同様の処理を行って、熱処理およ
び洗浄処理前に比べてアルカリ金属酸化物(酸化ナトリ
ウム)の含有率が23ppm低減している、シランカッ
プリング剤で処理したガラス粉末を得た。
【0055】《参考例3》[ガラス粉末の処理] 参考例1の(1)で用いたのと同じガラス粉末を使用し
て、熱処理時間を15時間および洗浄処理時間を13時
間にした以外は参考例1の(1)および(2)と同様の
処理を行って、熱処理および洗浄処理前に比べてアルカ
リ金属酸化物(酸化ナトリウム)の含有率が17ppm
低減している、シランカップリング剤で処理したガラス
粉末を得た。
【0056】《参考例4》[ガラス粉末の処理] 参考例1の(1)で用いたのと同じガラス粉末を使用し
て、熱処理および洗浄処理を行わずに、参考例1の
(2)と同様にしてシランカップリング剤で処理して、
シランカップリング剤で処理したガラス粉末を得た。
【0057】《参考例5》[ガラス粉末の処理] 参考例1の(1)で用いたのと同じガラス粉末を使用し
て、熱処理温度を60℃にした以外は参考例1の(1)
および(2)と同様の処理を行って、熱処理および洗浄
処理前に比べてアルカリ金属酸化物(酸化ナトリウム)
の含有率が8ppm低減している、シランカップリング
剤で処理したガラス粉末を得た。
【0058】《参考例6》[ガラス粉末の処理] 参考例1の(1)で用いたのと同じガラス粉末を使用し
て、熱処理時間を5分にした以外は参考例1の(1)お
よび(2)と同様の処理を行って、熱処理および洗浄処
理前に比べてアルカリ金属酸化物(酸化ナトリウム)の
含有率が5ppm低減している、シランカップリング剤
で処理したガラス粉末を得た。
【0059】《参考例7》[ガラス粉末の処理] 参考例1の(1)で用いたのと同じガラス粉末を使用し
て、洗浄処理時間を0.5分とした以外は参考例1の
(1)および(2)と同様の処理を行って、熱処理に比
べてアルカリ金属酸化物(酸化ナトリウム)の含有率が
3ppm低減している、シランカップリング剤で処理し
たガラス粉末を得た。
【0060】《実施例1》 (1) 粘度平均重合度1300の直鎖状ポリメチルメ
タクリレート[(株)クラレ製HRビーズ]を34.7
重量%含有するメチルメタクリレートシラップ860g
とネオペンチルグリコールジメタクリレート[新中村化
学(株)製「NKエシテルNPG−DM」140gから
なる重合性混合液体1000gに、2,2’−アゾビス
(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)
(重合開始剤)0.045gおよび1,4(8)−p−
メンタジエン(重合調節剤)0.07gを添加混合し、
この混合物を、予め組み立てておいた層間10mmのガ
ラスセルに注入して窒素封入した後、水温60℃の温水
槽ないにガラスセルを投入して1時間重合を行って、板
状の部分架橋アルキルメタクリレート系ゲル状重合体を
得た。
【0061】(2) 上記(1)で得られた部分架橋ア
ルキルメタクリレート系ゲル状重合体75gに、1,1
−ビス(t−ブチルパ−オキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン[化薬アグゾ(株)製「トリゴノッ
クス29−N75」]0.49g、2,2−ビス−(t
−ブチルパーオキシ)ブタン[化薬アグゾ(株)製「ト
リゴノックスD−T50」]0.06gg、t−ブチル
パーオキシイソプロピルカーボネイト[化薬アグゾ
(株)製「カヤカルボンBIC−75」]0.41g、
1,3−ビス(t−ブチルパ−オキシイソプロピル)ベ
ンゼン[化薬アグゾ(株)製「パ−カドックス14」]
0.29g、並びに参考例1〜参考例7で得られたそれ
ぞれのガラス粉末75gを加えて、撹拌混合機(東洋精
機製「ラボプラストミル30C150」)に投入し、5
0rpmで10分間撹拌混合して、メタクリル系樹脂成
形材料を調製した。
【0062】(3) 上記(2)で得られたメタクリル
系樹脂成形材料100gを、予め130℃に加熱してお
いて平形成形品用の型[型窩容積=150mm×150
mm×3mm)に投入して、成形品の投影面積に対して
100kg/cm2の成形圧で10分間保圧力した後、
90℃に冷却して型を開いて成形品を取り出した。 (4) 上記(3)で得られた成形品から50mm×5
0mm×3mmの試験片を切り出して、その光線透過率
およびその着色度合(黄変度)を上記した方法で測定し
たところ下記の表1に示すとおりであった。 (5) また、上記(4)の試験片を用いて、上記した
方法で耐熱水性試験を行ったところ、耐熱水性試験後の
試験片の光線透過率、光線透過率の低下値、および△E
は下記の表1に示すとおりであった。
【0063】
【表1】
【0064】上記の表1の結果から、熱処理した後に洗
浄処理を行ってガラス粉末の表面にマイグレートしたア
ルカリ金属分などを除去してなる参考例1、2、3、5
または6のガラス粉末を含有する実験番号1〜3および
実験番号5〜6の架橋性メタクリル系樹脂成形材料を用
いた場合には、得られる成形品の耐熱水性が良好で、長
期間熱水にさらされても白化や黄変が殆ど生じないかま
たはその度合いが低いことがわかる。また、上記の表1
の結果から、熱処理および洗浄処理前に比べて、アルカ
リ金属酸化物の含有率が10ppm以上低減するように
して熱処理および洗浄処理を行った参考例1〜3のガラ
ス粉末を含有する実験番号1〜3の架橋性メタクリル系
樹脂成形材料を用いた場合には、それから得られる成形
品の耐熱水性が極めて優れていて、長期間熱水にさらさ
れても、白化や黄変が殆ど生じないことがわかる。
【0065】それに対して、熱処理および洗浄処理を行
っていない参考例4のガラス粉末を含有する実験番号4
の架橋性メタクリル系樹脂成形材料を用いた場合には、
得られる成形品の耐熱水性が劣っており、熱水にさらさ
れると白化および黄変が生じて透明感が大幅に失われ、
色調も不良になることがわかる。さらに、ガラス粉末の
熱処理および洗浄処理を行っているものの、熱処理後の
洗浄処理の時間が短すぎて、熱処理によってガラス粉末
の表面にマイグレートしてきたアルカリ金属分の除去が
実質的に行われていない参考例7のガラス粉末を含有す
る実験番号7の架橋性メタクリル系樹脂成形材料を用い
た場合にも、得られる成形品の耐熱水性が劣っており、
熱水にさらされると白化および黄変が生じて透明感が大
幅に失われ、色調も不良になることがわかる。
【0066】
【発明の効果】100℃以上の温度で熱処理した後に洗
浄処理を行ったガラス粉末をメタクリル系樹脂やその他
の合成樹脂中に配合して合成樹脂成形材料を製造してい
る本発明による場合は、合成樹脂成形材料から得られる
成形品の耐熱水性および耐湿熱性が向上し、成形品を熱
水や加熱水蒸気に長期間さらしても、白化、黄変、膨れ
などが生じず、良好な透明感および外観を保つことがで
きる。そのため、そのような本発明の成形品は、上記し
たな優れた特性を活かして、人工大理石などとして、浴
槽、浴室の壁材、システムキッチンの天板(キッチンカ
ウンター)、洗面化粧台の天板などの高い耐熱水性およ
び耐湿熱性が要求される用途に有効に使用することがで
き、それ以外にも扉および壁、その他の住宅用内装材な
どとしても有効に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 9:04 C08L 33:12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100℃以上の温度で熱処理した後に洗
    浄処理し、必要に応じてさらにカップリング剤で処理し
    てなるガラス粉末を含有することを特徴とする合成樹脂
    成形材料。
  2. 【請求項2】 熱処理および洗浄処理によって、アルカ
    リ金属酸化物の含有率が、熱処理および洗浄処理前に比
    べて10ppm以上低減しているガラス粉末を用いる請
    求項1の合成樹脂成形材料。
  3. 【請求項3】 合成樹脂成形材料が、(A)部分架橋ア
    ルキルメタクリレート系ゲル状重合体;(B)アルキル
    メタクリレート系重合体および架橋剤を含有するアルキ
    ルメタクリレート系シラップ;および(C)前記した部
    分架橋アルキルメタクリレート系重合体(A)とアルキ
    ルメタクリレート系シラップ(B)の混合物から選ばれ
    る架橋性メタクリル系樹脂成形材料である、請求項1ま
    たは2の合成樹脂成形材料。
  4. 【請求項4】 ガラス粉末を100℃以上の温度で熱処
    理した後に洗浄処理し、必要に応じてさらにカップリン
    グ剤で処理し、それにより得られるガラス粉末を合成樹
    脂成形材料に配合することを特徴とする合成樹脂成形材
    料の製造方法。
  5. 【請求項5】 ガラス粉のアルカリ金属酸化物含有率
    が、熱処理および洗浄処理前に比べて、10ppm以上
    低減するように熱処理および洗浄処理を行う請求項4の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 合成樹脂成形材料が、(A)部分架橋ア
    ルキルメタクリレート系ゲル状重合体;(B)アルキル
    メタクリレート系重合体および架橋剤を含有するアルキ
    ルメタクリレート系シラップ;および(C)前記した部
    分架橋アルキルメタクリレート系重合体(A)とアルキ
    ルメタクリレート系シラップ(B)の混合物から選ばれ
    る架橋性メタクリル系樹脂成形材料である、請求項4ま
    たは5の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項の合成樹脂
    成形材料を用いて得られる合成樹脂成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016060674A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 大和特殊硝子株式会社 ガラス容器の製造方法
JP2021032392A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 積水化学工業株式会社 樹脂製透明継手

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