JPH1053670A - 3,4−ポリイソプレンゴムを含むタイヤトレッド - Google Patents

3,4−ポリイソプレンゴムを含むタイヤトレッド

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JPH1053670A
JPH1053670A JP9114836A JP11483697A JPH1053670A JP H1053670 A JPH1053670 A JP H1053670A JP 9114836 A JP9114836 A JP 9114836A JP 11483697 A JP11483697 A JP 11483697A JP H1053670 A JPH1053670 A JP H1053670A
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isoprene
sta
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JP9114836A
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Adel F Halasa
アデル・ファーハン・ハラサ
Wen-Liang Hsu
ウェン−リァン・スー
David J Zanzig
デイヴィッド・ジョン・ザンジグ
Gerald L Allen
ジェラルド・リロイ・アレン
Laurie E Austin
ローリー・エリザベス・オースティン
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なけん引力、トレッド耐磨耗性及び転が
り抵抗を有する外周トレッドを有する空気入りタイヤを
提供する。 【解決手段】 外周トレッドを有する空気入りタイヤで
あって、前記トレッドがゴム100重量部に基づき、 (1)3,4−ポリイソプレンンゴム約5〜約50部、
ここで前記高Tgポリイソプレンゴムは(a)75〜9
5%の3,4−イソマー含量、(b)5〜25%の1,
2−イソマー含量、(c)0〜25℃のガラス転移温度
及び(d)30000〜180000の範囲内の数平均
分子量を有する;並びに、 (2)少なくとも1種の、該3,4−ポリイソプレンゴ
ムと同時硬化可能なゴム状ポリマー約50〜約95部を
含んで成る硫黄硬化されたゴム組成物である、前記の空
気入りタイヤ

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、3,4−ポリイソプレ
ンゴムを含む外周トレッドを有する空気入りタイヤに関
する。
【0002】
【従来の技術】タイヤが乾燥及び湿潤表面の両方におい
て良好なけん引特性を示すことが高度に好ましい。しか
し、タイヤのけん引特性を、その転がり抵抗及びトレッ
ド耐摩耗性を妥協させることなく改善することは伝統的
に非常に困難であった。良好な燃料経済性は実際に常に
重要な考慮点であるので、低い転がり抵抗は重要であ
る。良好なトレッド耐摩耗性もまた、それが一般にタイ
ヤの寿命を決定す最も重要な要因であるので重要な考慮
点である。
【0003】タイヤのけん引力、トレッド耐摩耗性及び
転がり抵抗は、タイヤトレッドを製造する際に利用され
るエラストマーの動粘弾性に大きな程度に依存してい
る。タイヤの転がり抵抗を減じるためには、タイヤのト
レッドの製造の際に高い弾性反発を有するゴムが伝統的
に利用されている。一方、タイヤの湿潤スキッド抵抗を
増すためには、大きなエネルギー損失を受けるゴムがタ
イヤトレッド中に利用される。これらの2つの粘弾性的
に相反する性質のバランスをとるために種々のタイプの
合成及び天然ゴムの混合物がタイヤトレッド中に通常利
用される。例えば、自動車タイヤトレッドのためのゴム
材料として、スチレン−ブタジエンゴムとポリブタジエ
ンゴムとの種々の混合物が通常使用される。しかし、こ
のようなブレンドは全ての目的のために全体として満足
なものではない。
【0004】場合によっては、タイヤのけん引力のよう
なタイヤ性能特性を改善するために、タイヤトレッド中
に3,4−ポリイソプレンが使用できる。例えば、米国
特許第5,104941号は、慣用の充填剤、油、助剤
及び加硫剤を含む硫黄加硫可能なエラストマー95〜6
5重量部に3,4−ポリイソプレン5〜35重量部を添
加することからなる、タイヤトレッドのためのゴム混合
物の湿潤スキッド抵抗を改善する方法が開示され、ここ
で前記3,4−ポリイソプレンは少なくとも部分的に前
記硫黄加硫可能なエラストマーと不相溶性であり、そし
て(a)NMRスペクトロスコピーによって決定され
た、55〜75%の3,4−含量、(b)10℃/分の
加熱速度での示差走査熱量法によって決定された0℃〜
−25℃のガラス転移温度、(c)ゲル透過クロマトグ
ラフィーによって決定された、220000以上の数平
均分子量Mn、及び(d)1.8未満の不均一度(inho
mogeneity)U(この不均一度は式:U=Mw/Mn−
1によって定義され、Mw及びMnはゲル透過クロマト
グラフィーによって決定される)を有する。米国特許第
5,104,941号はさらに、慣用の充填剤、油、助
剤または加硫剤をさらに含む硫黄加硫可能なエラストマ
ー95〜65重量部に3,4−ポリイソプレン5〜35
部を添加することからなる、ゴム混合物の湿潤スキッド
抵抗を改善する方法が開示され、ここで前記3,4−ポ
リイソプレンは少なくとも部分的に前記硫黄加硫可能な
エラストマーと不相溶性であり、そして(a)NMRス
ペクトロスコピーによって決定された、55〜75%の
3,4−含量、(b)10℃/分の加熱速度での示差走
査熱量法によって決定された0℃〜−25℃のガラス転
移温度、(c)ゲル透過クロマトグラフィーによって決
定された、200000〜218000の数平均分子量
Mn、及び(d)1.4以下の不均一度Uを有する。
【0005】米国特許第5,087,668号及び米国
特許第5,300,577号は、外周(outer circumfe
rential)トレッドを有する空気入りタイヤであって、
該トレッドがゴム100重量部に基づき、(a)3,4
−ポリイソプレンゴム約5〜約35、好ましくは約10
〜約25重量部、(b)シス1,4−ポリイソプレンゴ
ム約20〜約60、好ましくは約30〜約55重量部、
及び(c)約5/95〜約30/70、好ましくは約8
/92〜約25/75の範囲のスチレン/ブタジエン比
を有する溶液重合形成スチレン/ブタジエンコポリマー
ゴム、約10/90〜約60/40、好ましくは約15
/85〜約35/65の範囲のスチレン/ブタジエン比
を有する乳化重合形成スチレン/ブタジエンコポリマー
ゴム、シス1,4−ポリブタジエンゴム、約30/70
〜約70/30の範囲のイソプレン/ブタジエン比を有
するイソプレン/ブタジエンコポリマーゴム、約10/
90〜約35/65の範囲のスチレン/イソプレン比を
有するスチレン/イソプレンゴム、及びスチレン/イソ
プレン/ブタジエンゴムの少なくとも1種から選択され
る少なくとも1種の他のゴム約10〜約50重量部から
成る硫黄硬化可能なゴム組成物であり;前記3,4−ポ
リイソプレンゴムはその未硬化状態において約−15℃
〜約−20℃の範囲のガラス転移温度(Tg)、約70
〜約90の範囲のムーニー(ML1+4)値を有し、か
つさらに、約40〜約70%、好ましくは約50〜約6
0%の3,4−ポリイソプレン単位、約30〜約50%
の1,4−シス及びトランス単位及び約2〜約10%の
1,2−ポリイソプレン単位を含むポリマー構造を特徴
とし、その3,4及び1,2単位の合計が約56〜約6
3%の範囲である、前記の空気入りタイヤを開示する。
【0006】米国特許第5,239,023号及び米国
特許第5,151,398号は、イソプレンモノマーを
約−10℃〜約100℃の範囲内の温度において有機溶
媒中でイソプレンモノマーを触媒系の存在下に重合する
ことから成る、3,4−ポリイソプレンの合成方法を開
示し、この触媒系は(a)有機溶媒に可溶性の有機鉄化
合物、ここで有機鉄中の鉄は+3の酸化状態にある、
(b)水、アルコール、及びカルボン酸より成る群から
選択されるプロトニック化合物を有機アルミニウム化合
物に加えることによって製造された、部分的に加水分解
された有機アルミニウム化合物、並びに(c)キレーテ
ィング芳香族アミンから成り、ここでキレーティングア
ミンの有機鉄化合物に対するモル比は約0.1:1〜約
1:1の範囲内であり、有機アルミニウム化合物の有機
鉄化合物に対する比は約5:1〜約200:1の範囲内
であり、そしてプロトニック化合物の有機アルミニウム
化合物に対するモル比は約0.001:1〜約0.2:
1の範囲内である。
【0007】米国特許第5,231,153号、米国特
許第5,336,739号及び米国特許第5,448,
003号は、触媒系の存在下、有機溶媒中でイソプレン
モノマーを重合することから成る3,4−ポリイソプレ
ンの合成方法を開示し、該触媒系は(a)リチウム開始
剤及び(b)アルキルテトラヒドロフルフリルエーテル
調節剤から成り、アルキルテトラヒドロフルフリルエー
テル調節剤中のアルキル基は6〜10の炭素原子を含
む。
【0008】1995年9月22日出願の米国特許出願
連番第08/531,841号は、(a)リチウム開始
剤、(b)ナトリウムアルコキシド及び(c)極性調節
剤から成る開始剤系を開示し、ここでナトリウムアルコ
キシドの極性調節剤に対するモル比は約0.1:1〜約
10:1の範囲内であり;そしてナトリウムアルコキシ
ドのリチウム開始剤に対するモル比は約0.01:1〜
約20:1の範囲内である。
【0009】
【発明が課題しようとする課題】
【0010】
【課題を解決するための手段】高いガラス転移温度(T
g)を有するある種の3,4−ポリイソプレンが、トレ
ッド耐磨耗性または転がり抵抗を妥協させすることなく
けん引性を有意に改善するためにタイヤトレッドゴム組
成物に使用できることが決定された。これらの3,4−
ポリイソプレンゴムは約0℃〜約25℃の範囲内のTg
を有し、好ましくは約5℃〜約20℃の範囲内のTgを
有する。特に良好なけん引性は、タイヤトレッドコンパ
ウンド中にそのような高いTgの3,4−ポリイソプレ
ンと慣用の低いTgの3,4−ポリイソプレンの両方の
組合せを利用することによって達成できる。
【0011】本発明はさらに詳細には、外周トレッドを
有する空気入りタイヤであって、該トレッドがゴム10
0重量部と基準として、(1)天然ゴム約20〜約60
部、(2)高シス1,4−ポリブタジエンゴム約5〜約
30部、(3)スチレン−ブタジエンゴム約10〜約5
0部、並びに(4)3,4−ポリイソプレンンゴム約5
〜約30部、ここで3,4−ポリイソプレンゴムは
(a)75〜95%の3,4−イソマー含量、(b)5
〜25%の1,2−イソマー含量、(c)0〜25℃の
ガラス転移温度及び(d)30000〜180000の
範囲内の数平均分子量を有するを含んで成る、硫黄硬化
されたゴム組成物である、前記の空気入りタイヤを開示
する。
【0012】本発明はさらに、外周トレッドを有する空
気入りタイヤであって、該トレッドがゴム100重量部
と基準として、(1)天然ゴム約20〜約60部、
(2)高シス1,4−ポリブタジエンゴム約5〜約30
部、(3)スチレン−ブタジエンゴム約10〜約50
部、(4)高Tg3,4−ポリイソプレンゴム約2.5
〜約15部、並びに(5)低Tg3,4−ポリイソプレ
ンゴム約2.5〜約15部を含んで成り、ここで該高T
g3,4−ポリイソプレンゴムは(a)75〜95%の
3,4−イソマー含量、(b)5〜25%の1,2−イ
ソマー含量、(c)0〜25℃のガラス転移温度及び
(d)30000〜180000の範囲内の数平均分子
量を有し、そして該低Tg3,4−ポリイソプレンゴム
は約−5℃未満のガラス転移温度を有する、硫黄硬化さ
れたゴム組成物である、前記の空気入りタイヤを開示す
る。
【0013】本発明はさらに、3,4−ポリイソプレン
ゴム約5〜約50重量部を慣用の充填剤、油、助剤及び
加硫剤を含む硫黄加硫可能なエラストマー50〜95部
に添加することを含んで成る、タイヤトレッド用のゴム
混合物の湿潤スキッド抵抗を改善する方法であって、こ
こで前記3,4−ポリイソプレンゴムは(a)75〜9
5%の3,4−イソマー含量、(b)5〜25%の1,
2−イソマー含量、(c)0〜25℃のガラス転移温度
及び(d)30000〜180000の範囲内の数平均
分子量を有する、前記の方法を開示する。
【0014】本発明はさらに、外周トレッドを有する空
気入りタイヤであって、該トレッドがゴム100重量部
と基準として、(1)3,4−ポリイソプレンゴム約5
〜約50部、並びに(2)該3,4−ポリイソプレンゴ
ムと同時加硫可能な(co-curable)ゴム状ポリマー約5
0〜約95部を含んで成る硫黄硬化されたゴム組成物で
あって、ここで該3,4−ポリイソプレンゴムは(a)
75〜95%の3,4−イソマー含量、(b)5〜25
%の1,2−イソマー含量、(c)0〜25℃のガラス
転移温度及び(d)30000〜180000の範囲内
の数平均分子量を有する、前記の空気入りタイヤを開示
する。
【0015】本発明のブレンド中に使用できる3,4−
ポリイソプレンゴムは典型的に、有機媒質中でのアニオ
ン性重合によって合成される。この重合は通常、不活性
媒質中でリチウム触媒を利用して実施される。ポリイソ
プレンゴムの3,4−イソマー含量は重合工程中に存在
する調節剤系の量によって制御できる。
【0016】溶媒として利用される不活性有機媒質は典
型的には、周囲温度において液体の炭化水素であって、
1種以上の芳香族、パラフィン系またはシクロパラフィ
ン系化合物であることができる。これらの溶媒は分子あ
たり4〜10の炭素原子を有し、そして重合条件下で液
体である。もちろん、選択される溶媒が不活性であるこ
とが重要である。ここで使用する用語「不活性」は、溶
媒が重合反応を妨害しないか、またはそれによって製造
されるポリマーと反応しないことを意味する。適切な有
機溶媒のいくつかの代表的な例は、ペンタン、イソオク
タン、シクロヘキサン、ノルマルヘキサン、ベンゼン、
トルエン、キシレン、エチルベンゼン等を含む。シクロ
ヘキサン及びノルマルヘキサンのような飽和脂肪族溶媒
が最も好ましい。
【0017】使用できるリチウム触媒は典型的には有機
リチウム化合物である。好ましい有機リチウム化合物は
R−Li(式中、Rは1〜20個の炭素原子を含むヒド
ロカルビル基を表す)によって表されることができる。
一般に、そのようなモノ官能価有機リチウム化合物は1
〜10個の炭素原子を含む。使用することができる有機
リチウム化合物のいくつかの代表的な例は、メチルリチ
ウム、エチルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブ
チルリチウム、第2ブチルリチウム、n−オクチルリチ
ウム、第3オクチルリチウム、n−デシルリチウム、フ
ェニルリチウム、1 ナフチルリチウム、4−ブチルフ
ェニルリチウム、p−トリルリチウム、4−フェニルブ
チルリチウム、シクロヘキシルリチウム、4−ブチルヘ
キシルリチウム及び4−シクロヘキシルブチルリチウム
を含む。アルキルリチウム化合物及びアリールリチウム
化合物のような有機モノリチウム化合物が通常使用され
る。利用できる好ましい有機モノリチウム化合物のいく
つかの代表的な例は、エチルアルミニウム、イソプロピ
ルアルミニウム、n−ブチルリチウム、第2ブチルリチ
ウム、n−ヘキシルリチウム、第3オクチルリチウム、
フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、4−ブチル
フェニルリチウム、4−フェニルブチルリチウム、シク
ロヘキシルリチウム等を含む。n−ブチルリチウム及び
第2ブチルリチウムが高度に好ましいリチウム開始剤で
ある。
【0018】利用されるリチウム触媒の量は、有機リチ
ルム化合物の種類及び合成される3,4−ポリイソプレ
ンゴムに望まれる分子量によって変わる。全てのアニオ
ン性重合において一般に、ポリマーの分子量(ムーニー
粘度)は利用する触媒の量に反比例する。本発明の3,
4−ポリイソプレンは比較的低い分子量のものであるの
で、使用するリチウム開始剤の量は、通常の3,4−ポ
リイソプレンゴムの合成において使用される量の約3倍
程度である。一般に、0.02phm(モノマー100
重量部あたりの部数)〜約1phmのリチウム触媒が使
用される。多くの場合、0.03phm〜0.3phm
のリチウム触媒が使用される。0.06phm〜0.2
phmのリチウム触媒を利用することが典型的に最も好
ましい。
【0019】通常、(有機溶媒及びモノマーを含む重合
媒質の全重量に基づき)約5重量%〜約35重量%のイ
ソプレンモノマーが重合媒質内に装填される。多くの場
合、重合媒質が約10重量%〜約30重量%のモノマー
を含むことが好ましい。重合媒質が約20重量%〜約2
5重量%のモノマーを含むことがさらに好ましい。
【0020】約30℃〜約100℃の範囲内の温度でイ
ソプレンを重合する。重合温度は、実施上の理由及び望
まれる微細構造を達成するために、約40℃〜約70℃
の範囲内であることが好ましい。約50℃〜約60℃の
範囲内の温度が最も好ましい。製造される3,4−ポリ
イソプレンの微細構造は重合温度にいくらか依存する。
【0021】重合は本質的に全てのイソプレンモノマー
が用い尽くされるまで続けさせる。すなわち、重合は完
了まで実施される。リチウム触媒がイソプレンモノマー
を重合するために使用されるので、リビング3,4−ポ
リイソプレンゴムが製造される。
【0022】合成されるリビングポリイソプレンゴムは
約30000〜約180000の範囲内の数平均分子
量、及び約40000〜約300000の範囲内の重量
平均分子量を有する。合成されるポリイソプレンゴムは
さらに典型的には約50000〜約150000の範囲
内の数平均分子量、好ましくは約70000〜約120
000の範囲内の数平均分子量を有する。
【0023】3,4−ポリイソプレンゴムは典型的に、
約0℃〜約25℃の範囲内の高いガラス転移温度を有す
る。それはさらに典型的には約5℃〜約20℃の範囲内
のガラス転移温度を有する。3,4−ポリイソプレンゴ
ムは一般に約75%〜約95%の範囲内の3,4−イソ
マー含量及び約5〜約25%の範囲内の1,2−イソマ
ー含量を有する。
【0024】ナトリウムアルコキシド及び極性調節剤の
組合せが通常調節剤系として使用され、非常に高い3,
4−イソマー含量を達成し、そして重合の速度を大きく
改善(増加)する。ナトリウムアルコキシド及び極性調
節剤の組合せが、その存在下に合成されるポリイソプレ
ンゴムの3,4−イソマー含量を相乗的に増加すること
が予期されないことに発見された。
【0025】ナトリウムアルコキシドのリチウム開始剤
に対するモル比は通常、約0.05:1〜約3:1の範
囲内であり、極性調節剤のリチウム開始剤に対するモル
比は通常約0.25:1〜約5:1の範囲内である。ナ
トリウムアルコキシドのリチウム開始剤に対するモル比
が約0.15:1〜約1:1の範囲内であり、極性調節
剤のリチウム開始剤に対するモル比が約0.4:1〜約
3:1の範囲内であるのが一般に好ましい。ナトリウム
アルコキシドのリチウム開始剤に対するモル比が約0.
3:1〜約0.5:1の範囲内であり、極性調節剤のリ
チウム開始剤に対するモル比が約0.5:1〜約2:1
の範囲内であるのが一般にさらに好ましい。
【0026】調節剤系中に利用できるナトリウムアルコ
キシドは通常は式:NaOR(Rは約2〜約12個の炭
素原子を含むアルキル基である)のものである。ナトリ
ウム金属アルコキシドは典型的には約2〜約12個の炭
素原子を含む。ナトリウムアルコキシドが約3〜約8個
の炭素原子を含むのが一般に好ましい。ナトリウムアル
コキシドが約4〜約6個の炭素原子を含むのが一般に最
も好ましい。ナトリウムt−アミルオキシド(ナトリウ
ムt−ペントキシド)は、本発明の調節剤系において利
用できる好ましいナトリウムアルコキシドの代表的な例
である。
【0027】ルイス塩基として働くエーテル及び第3ア
ミンが、利用できる極性調節剤の代表的な例である。典
型的な極性調節剤のいくつかの具体例は、ジエチルエー
テル、ジ−n−プロピルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、ジ−n−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、
トリメチルアミン、トリエチルアミン、N,N,N’,
N’−テトラメチルエチレンジアミン、N−メチルモル
ホリン、N−エチルモルホリン、N−フェニルモルホリ
ン等を含む。
【0028】調節剤はさらに1,2,3−トリアルコキ
シベンゼンまたは1,2,4−トリアルコキシベンゼン
であることができる。使用できる1,2,3−トリアル
コキシベンゼンのいくつかの代表的な例は、1,2,3
−トリメトキシベンゼン、1,2,3−トリエトキシベ
ンゼン、1,2,3−トリブトキシベンゼン、1,2,
3−トリヘキソキシベンゼン、4,5,6−トリメチル
−1,2,3−トリメトキシベンゼン、4,5,6−ト
リ−n−ペンチル−1,2,3−トリエトキシベンゼ
ン、5−メチル−1,2,3−トリメトキシベンゼン及
び5−プロピル−1,2,3−トリメトキシベンゼンを
含む。使用できる1,2,4−トリメトキシベンゼンの
いくつかの代表的な例は、1,2,4−トリメトキシベ
ンゼン、1,2,4−トリエトキシベンゼン、1,2,
4−トリブトキシベンゼン、1,2,4−トリペントキ
シベンゼン、3,5,6−トリメチル−1,2,4−ト
リアルコキシベンゼン、5−プロピル−1,2,4−ト
リメトキシベンゼン及び3,5−ジメチル−1,2,4
−トリメトキシベンゼンを含む。ジピペリジノエタン、
ジピロリジノエタン、テトラメチレンジアミン、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル及びテトラヒドロフラ
ンが高度に好ましい調節剤の代表である。米国特許第
4,022,959号は、エーテル及び第3アミンの極
性調節剤としての使用をきわめて詳細に記述している。
【0029】1,2,3−トリアルコキシベンゼン及び
1,2,4−トリアルコキシベンゼンの調節剤としての
使用は、米国特許第4,696,986号にきわめて詳
細に記述されている。米国特許第4,022,959号
及び米国特許第4,696,986号の教示は参照によ
ってその全体において本明細書中に組み込まれる。
【0030】イソプレンモノマーから誘導される繰り返
し単位の微細構造は重合温度及び存在する調節剤の量の
関数である。例えば、温度が高い程低い3,4−イソマ
ー含量(より低いレベルの3,4−微細構造)を生じ
る。従って、重合温度、調節剤の量及び選択される特定
の調節剤は、合成されるポリイソプレンゴムの望まれる
最終微細構造を考慮に入れて決定される。
【0031】ゴムの常温(cold)流れ特性及びそれ
から製造されるタイヤの転がり抵抗を改善するためにカ
ップリング剤が所望によって使用できる。カップリング
はより良好な加工性及び他の有益な性質につながり得
る。カップリング剤としての利用に適した広範囲にわた
る化合物が使用できる。適切なカップリング剤のいくつ
かの代表的な例は、マルチビニル芳香族化合物、マルチ
エポキシド、マルチイソシアネート、マルチイミン、マ
ルチアルデヒド、マルチケトン、マルチハライド、マル
チ・酸無水物、ポリアルコールとモノカルボン酸とのエ
ステルであるマルチエステル、モノハイドリックアルコ
ールとジカルボン酸とのエステルであるジエステル等を
含む。
【0032】適切なマルチビニル芳香族化合物の例はジ
ビニルベンゼン、1,2,4−トリビニルベンゼン、
1,3−ジビニルナフタレン、1,8−ジビニルナフタ
レン、1,3,5−トリビニルナフタレン、2,4−ジ
ビニルビフェニル等を含む。ジビニル芳香族炭化水素、
特にジビニルベンゼン(オルト、パラ、メタのいずれで
も)が好ましい。3種のイソマー及び他の化合物の混合
物である商業的なジビニルベンゼンが非常に満足なもの
である。
【0033】いずれのマルチエポキシドでも使用できる
が、液体であるものを使用するのが、それらがより容易
に取扱うことができそしてラジアル(radial)ポリマー
のための比較的小さな核を形成するので好ましい。マル
チエポキシドの中で特に好ましいものはエポキシド化液
体ポリブタジエンのようなエポキシド化炭化水素ポリマ
ー及びエポキシド化大豆油及びエポキシド化あまに油の
ようなエポキシド化植物油である。1,2,5,6,
9,10−トリエポキシデカン等のような他のエポキシ
化合物も使用できる。
【0034】適切なマルチイソシアネートの例はベンゼ
ン−1,2,4−トリイソシアネート、ナフタレン−
1,2,5,7−テトライソシアネート等を含む。特に
好ましいものは、1分子あたり平均3つのイソシアネー
ト基及び約380の平均分子量を有するポリアリールポ
リイソシアネートであるPAPI−1として既知の商業
的に入手し得る製品である。そのような化合物はメチレ
ン結合を介して結合された一連のイソシアネート置換ベ
ンゼンとして視覚的なものにできる。
【0035】マルチアジリジニル(multiaziridinyl)
化合物としても知られる、使用できるマルチイミンは、
好ましくは1分子あたり3つ以上のアジリジン環を含む
ものである。そのような化合物の例は、トリ(1−アリ
リジニル)ホスフィンオキシド、トリ(2−メチル−1
−アリリジニル)ホスフィンオキシド、トリ(2−エチ
ル−3−デシル−1−アリリジニル)ホスフィンスルフ
ィド等のようなトリアジリジニルホスフィンオキシドま
たはスルフィドを含む。
【0036】利用できるマルチアルデヒドは、1,4,
7−ナフタレントリカルボキシアルデヒド、1,7,9
−アントラセントリカルボキシアルデヒド、1,1,5
−ペンタントリカルボキシアルデヒド並びに脂肪族及び
芳香族化合物を含む類似のマルチアルデヒドのような化
合物によって代表される。マルチケトンは1,4,9,
10−アントラセンテロン、2,3−ジアセトニルシク
ロヘキサノン等のような化合物によって代表される。マ
ルチ・酸無水物の例は、ピロメリト酸二無水物、スチレ
ン−無水マレイン酸コポリマー等を含む。マルチエステ
ルの例は、アジピン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、
1,3,5−トリカルベトキシベンゼン等を含む。
【0037】好ましいマルチハライドは4塩化珪素、4
臭化珪素及び4沃化珪素のようなテトラハロゲン化珪
素、並びにトリフルオロシラン、トリクロロシラン、ト
リクロロエチルシラン、トリブロモベンジルシラン等の
トリハロシランである。他の好ましいものは、1,3,
5 トリ(ブロモメチル)ベンゼン、2,4,5,9−
テトラクロロ−3,7−デカジエン等のようなマルチハ
ロゲン置換炭化水素であって、ここでハロゲンは、エー
テル結合、カルボニル基または炭素−対−炭素二重結合
のような活性基に対してアルファである炭素に結合して
いる。末端反応性のポリマー内のリチウム原子に関して
不活性な置換基が活性ハロゲン含有化合物中にさらに存
在していてもよい。代わりに、上述のハロゲンと異なる
適切な反応性基も存在し得る。
【0038】1種より多い官能基を含む化合物の例は、
1,3−ジクロロ−2−プロパンノン、2,2−ジブロ
モ−3−デカノン、3,5,5−トリフルオロ−4−オ
クタノン、2,4−ジブロモ−3−ペンタノン、1,
2,4,5−ジエポキシ−3−ペンタノン、1,2,
4,5−ジエポキシ−3−ヘキサノン、1,2,11,
12−ジエポキシ−8−ペンタデカノン、1,3,1
8,19−ジエポキシ−7,14−エイコサンジエン等
を含む。上述したマルチハロゲン化珪素に加えて、他の
金属マルチハライド、特に錫、鉛またはゲルマニウムの
ものも、カップリング及び枝分かれ剤として容易に使用
できる。これらの薬剤の2官能価の対応物も使用でき、
これらによって分岐ポリマーの代わりに線状のポリマー
が生じる。
【0039】概して、そして例示として、ポリマー10
0gあたり約0.01〜4.5ミリ当量のカップリング
剤が使用できる。ポリマー100gあたり約0.01〜
1.5ミリ当量のカップリング剤を使用するのが通常好
ましい。量が多い程、末端反応性基または不十分なカッ
プリングを含むポリマーが製造される傾向がある。リチ
ウム1当量あたり、1当量の処理剤が、最大の分岐(も
しこの結果が製造ラインにおいて望ましいのであれば)
のための最適量であると考えられる。炭化水素溶液、例
えばシクロヘキサン中のカップリング剤を、分散及び反
応のための適切な攪拌をしている最終反応器内の重合混
合物に加えることができる。
【0040】重合は、慣用の非カップリング型の停止
剤、水、酸、低級アルコール等で、またはカップリング
剤で停止することができる。共重合が完了した後、3,
4−ポリイソプレンゴムを有機溶媒から回収する。3,
4−ポリイソプレンムは有機溶媒及び残留物からデカン
テーション、濾過、遠心分離のようないかなる手段によ
っても回収できる。ポリブタジエンゴムを有機溶媒か
ら、約1〜約4個の炭素原子を含む低級アルコールのポ
リマー溶液への添加によって沈殿させることがしばしば
望ましい。ポリマーセメントからの3,4−ポリイソプ
レンゴムの沈澱のための適切な低級アルコールは、メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プ
ロピルアルコール、及びt−ブチルアルコールを含む。
3,4−ポリイソプレンゴムをポリマーセメントから沈
澱させるための低級アルコールの利用はまた、リチウム
の末端基を不活性化することによってリビングポリマー
を「殺す」。3,4−ポリイソプレンゴムを溶液から回
収した後、ポリマー中の揮発性有機化合物のレベルを減
じるために水蒸気ストリッピングが使用できる。代わり
に、蒸発によって残留の有機溶媒をポリマーから除去す
ることが望ましいかもしれない。蒸発は真空及び高温を
かけることによって容易化することができる。
【0041】タイヤトレッドコンパウンドの製造におけ
る本発明の高Tg3,4−ポリイソプレンゴムの利用と
関連する価値有る利益が存在する。例えば、トレッド耐
磨耗性またはころがり抵抗を妥協させることなく、けん
引性が有意に改善されることができる。一般に、タイヤ
トレッドコンパウンド中に約5phr(ゴム100部あ
たりの部数)〜約50phrの高Tg3,4−ポリイソ
プレンが含められる。通常、そのようなタイヤトレッド
コンパウンドは約10phr〜25phrの高Tg3,
4−ポリイソプレンを含む。タイヤトレッドコンパウン
ドが約12phr〜約20phrの高Tg3,4−ポリ
イソプレンを含むことが典型的にさらに好ましい。その
ようなタイヤトレッドコンパウンドはもちろん該3,4
−ポリイソプレンと同時加硫可能な少なくとも1種の他
のゴムをも含む。3,4−ポリイソプレンと同時加硫可
能な他のゴムのいくつかの代表的な例は、天然ゴム、高
シス−1,4−ポリブタジエンゴム、高ビニルポリブタ
ジエンゴム、中ビニルポリブタジエンゴム、高トランス
−1,4−ポリブタジエンゴム、溶液スチレン−ブタジ
エンゴム、乳化スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−
イソプレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプレンゴ
ム、イソプレン−ブタジエンゴム及び他のタイプの3,
4−ポリイソプレンゴムを含む。
【0042】高性能自動車タイヤのための好ましいブレ
ンドは、ゴム100重量部に基づき(1)天然ゴム約2
0〜約60部、(2)高シス−1,4−ポリブタジエン
ゴム約5〜約30部、(3)スチレン−ブタジエンゴム
約10〜約50部、及び(4)本発明の高Tg3,4−
ポリイソプレンゴム約5〜約30部を含んで成る。この
ブレンドが(1)天然ゴム約30〜約50部、(2)高
シス−1,4−ポリブタジエンゴム約10〜約20部、
(3)スチレン−ブタジエンゴム約20〜約40部、及
び(4)本発明の高Tg3,4−ポリイソプレンゴム約
10〜約20部を含んで成るのが好ましい。このタイヤ
トレッドゴム配合物が(1)天然ゴム約35〜約45
部、(2)高シス−1,4−ポリブタジエンゴム約10
〜約20部、(3)スチレン−ブタジエンゴム約25〜
約35部、及び(4)本発明の高Tg3,4−ポリイソ
プレンゴム約10〜約20部を含んで成るのがさらに好
ましい。これらのコンパウンドにおいて、スチレン−ブ
タジエンゴムが溶液スチレン−ブタジエンゴム(溶液重
合によって合成されたスチレン−ブタジエンゴム)であ
るのが通常好ましい。
【0043】このようなブレンド中に使用するために適
した高シス−1,4−ポリブタジエンゴムは90%より
大きいシス−イソマー含量を有することができ、カナダ
特許第1,236,648号に記述される方法によって
製造し得る。そのようなブレンド中に使用するために適
切な高シス−1,4−ポリブタジエンゴムはまたBud
ene(登録商標)1207ポリブタジエンゴム及びB
udene(登録商標)1208ポリブタジエンゴムと
してザ・グッドイヤータイヤアンドラバーカンパニーに
よって販売されている。
【0044】タイヤの性能特性を最大にするために、高
Tg3,4−ポリイソプレン及び低Tg3,4−ポリイ
ソプレンの組合せをタイヤトレッドコンパウンド中に使
用することができる。低Tg3,4−ポリイソプレンは
約−5℃未満のTgを有する。低Tg3,4−ポリイソ
プレンは典型的には約−55℃〜約−5℃の範囲内のT
gを有する。これは、好ましくは約−30℃〜約−10
℃の範囲内のTgを有し、そして最も好ましくは約−2
0℃〜約−10℃の範囲内のTgを有する。低Tg3,
4−ポリイソプレンはまた典型的に、約200000よ
り大きい数平均分子量を有する。この低Tg3,4−ポ
リイソプレンは一般に約200000〜約500000
の範囲内の数平均分子量を有し、そして好ましくは約2
50000〜約400000の範囲内の数平均分子量を
有する。
【0045】高Tg3,4 ポリイソプレンの低Tg
3,4 ポリイソプレンに対する重量比は典型的には約
0.1:1〜約10:1の範囲内である。高Tg3,4
ポリイソプレンの低Tg3,4 ポリイソプレンに対
する重量比が約0.5:1〜約2:1の範囲内であるの
が通常好ましい。高Tg3,4 ポリイソプレンの低T
g3,4 ポリイソプレンに対する重量比が約0.8:
1〜約1.2:1の範囲内であるのが一般に最も好まし
い。高Tg3,4 ポリイソプレン及び低Tg3,4
ポリイソプレンは通常、最適の結果を達成するために
本質的に等しい量で使用される。
【0046】高性能自動車タイヤのための高度に好まし
いブレンドは、(1)天然ゴム約20〜約60部、
(2)高シス−1,4−ポリブタジエンゴム約5〜約3
0部、(3)スチレン−ブタジエンゴム約10〜約50
部、(4)高Tg3,4−ポリイソプレンゴム約2.5
〜約15部、及び(5)低Tg3,4−ポリイソプレン
ゴム約2.5〜約15部を含んで成る。このブレンドが
(1)天然ゴム約30〜約50部、(2)高シス−1,
4−ポリブタジエンゴム約10〜約20部、(3)スチ
レン−ブタジエンゴム約20〜約40部、(4)高Tg
3,4−ポリイソプレンゴム約5〜約10部、及び
(5)低Tg3,4−ポリイソプレンゴム約5〜約10
部を含んで成るのが好ましい。このタイヤトレッド配合
物が、(1)天然ゴム約35〜約45部、(2)高シス
−1,4−ポリブタジエンゴム約10〜約20部、
(3)スチレン−ブタジエンゴム約25〜約35部、
(4)高Tg3,4−ポリイソプレンゴム約5〜約10
部、及び(5)低Tg3,4−ポリイソプレンゴム約5
〜約10部を含んで成るのがさらに好ましい。
【0047】タイヤけん引性を最大にすることが望まし
い場合には、高シス−1,4−ポリブタジエンゴムをブ
レンドから除去してもよい。しかし、そのような場合に
は、トレッド耐磨耗性がいくらか弱められることが認識
されるべきである。いずれにしても、高性能タイヤのた
めの優れたタイヤトレッドコンパウンドが、ゴム100
重量部に基づき(1)天然ゴム約20〜約60部、
(2)スチレン−ブタジエンゴム約10〜約50部、及
び(3)本発明の高Tg3,4−ポリイソプレンゴム約
10〜約30部をブレンドすることによって製造でき
る。他のシナリオにおいては、該ブレンドは、ゴム10
0重量部に基づき(1)天然ゴム約20〜約60部、
(2)スチレン−ブタジエンゴム約10〜約50部、
(3)高Tg3,4−ポリイソプレンゴム約5〜約15
部、及び(4)低Tg3,4−ポリイソプレンゴム約5
〜約15部を含んで成ることができる。
【0048】トレッド耐磨耗性及び転がり抵抗がより重
要である場合には、スチレン−ブタジエンゴムをブレン
ドから除去してもよい。しかし、このような場合には、
けん引性がいくらか弱められることが認識されるべきで
ある。このタイプのタイヤトレッドコンパウンドは、ゴ
ム100重量部に基づき(1)天然ゴム約20〜約60
部、(2)高シス−1,4−ポリブタジエンゴム約10
〜約30部、及び(3)本発明の高Tg3,4−ポリイ
ソプレンゴム約10〜約30部をブレンドすることによ
って製造できる。他のシナリオにおいては、該ブレンド
は、ゴム100重量部に基づき(1)天然ゴム約20〜
約60部、(2)高シス−1,4−ポリブタジエンゴム
約10〜約50部、(3)高Tg3,4−ポリイソプレ
ンゴム約5〜約15部、及び(4)低Tg3,4−ポリ
イソプレンゴム約5〜約15部を含んで成ることができ
る。
【0049】本発明のブレンドを含む3,4−ポリイソ
プレンゴムは慣用の成分及び標準的な技術を利用して配
合できる。例えば、ポリイソプレンゴムブレンドは、カ
ーボンブラック及び/またはシリカ、硫黄、充填剤、促
進剤、油、ワックス、スコーチ禁止剤及び加工助剤と典
型的に混合される。多くの場合、3,4−ポリイソプレ
ンゴムブレンドは硫黄及び/または硫黄含有化合物、少
なくとも1種の充填剤、少なくとも1種の促進剤、少な
くとも1種の抗分解剤、少なくとも1種の加工油、酸化
亜鉛、所望により粘着付与樹脂、所望により強化樹脂、
所望により1種以上の脂肪酸、所望によりしゃく解剤及
び所望により1種以上のスコーチ禁止剤と配合される。
このようなブレンドは通常、約0.5〜約5phr(ゴ
ム100重量部あたりの部数)の硫黄及び/または硫黄
含有化合物を含み、1phr〜2.5phrが好まし
い。ブルームが問題となる場合には、不溶性硫黄を利用
することが望ましいかもしれない。
【0050】通常10〜150phrの少なくとも1種
の充填剤がブレンド中に使用され、30〜80phrが
好ましい。多くの場合、少なくともいくらかのカーボン
ブラックが充填剤中に使用される。充填剤はもちろん全
体にカーボンブラックを含む。引き裂き抵抗及び熱の蓄
積を改善するために充填剤中にシリカを含めることがで
きる。コストを下げるためにクレー及び/またはタルク
を充填剤中に含めることができる。このブレンドはさら
に、通常0.1〜2.5phrの少なくとも1種の促進
剤を含み、0.2〜1.5phrが好ましい。抗酸化剤
及びオゾン亀裂防止剤のような抗分解剤は一般に0.2
5〜10phrの範囲の量でトレッドコンパウンド中に
含まれ、1〜5phrの範囲の量が好ましい。加工油は
一般に2〜100phrの範囲の量でブレンド中に含ま
れ、5〜50phrの範囲の量が好ましい。本発明のポ
リブタジエンブレンドはまた通常0.5〜10phrの
酸化亜鉛を含み、1〜5phrが好ましい。これらのブ
レンドは所望によって、0〜10phrの粘着付与樹
脂、0〜10phrの強化樹脂、1〜10phrの脂肪
酸、0〜2.5phrのしゃく解剤及び0〜1phrの
スコーチ禁止剤を含むこともできる。
【0051】本発明のブレンドの全体的な利点を充分に
実現するために、トレッドゴム配合物中にシリカを通常
含める。最大の利益を実現するために、3,4−ポリイ
ソプレンゴムブレンドの加工は通常硫黄含有有機珪素化
合物の存在下に実施される。適切な硫黄含有有機珪素化
合物の例は式: Z−Alk−Sn −Alk−Z 〔式中、Zは
【化1】 (R1は炭素原子数1〜4のアルキル基、シクロヘキシ
ルまたはフェニルであり、R2は炭素原子数1〜8のア
ルコキシまたは炭素数5〜8のシクロアルコキシであ
る)よりなる群から選択され、Alkは炭素原子数1〜
18の2価の炭化水素であり、そしてnは2〜8の整数
である〕のものである。
【0052】硫黄含有有機珪素化合物の具体例は、3,
3′−ビス(トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィ
ド;3,3′−ビス(トリエトキシシリルプロピル)テ
トラスルフィド;3,3′−ビス(トリエトキシシリル
プロピル)オクタスルフィド;3,3′−ビス(トリメ
トキシシリルプロピル)テトラスルフィド;2,2′−
ビス(トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド;
3,3′−ビス(トリメトキシシリルプロピル)トリス
ルフィド;3,3′−ビス(トリエトキシシリルプロピ
ル)トリスルフィド;3,3′−ビス(トリブトキシシ
リルプロピル)ジスルフィド;3,3′−ビス(トリメ
トキシシリルプロピル)ヘキサスルフィド;3,3′−
ビス(トリメトキシシリルプロピル)オクタスルフィ
ド;3,3′−ビス(トリオクトキシシリルプロピル)
テトラスルフィド;3,3′−ビス(トリヘキソキシシ
リルプロピル)ジスルフィド;3,3′-ビス(トリ-
2”-エチルヘキソキシシリルプロピル)トリスルフィ
ド;3,3′−ビス(トリイソオクトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィド;3,3′−ビス(トリ−t−ブ
トキシシリルプロピル)ジスルフィド;2,2′−ビス
(メトキシジエトキシシリルエチル)テトラスルフィ
ド;2,2′−ビス(トリプロポキシシリルエチル)ペ
ンタスルフィド;3,3′−ビス(トリシクロネキソキ
シシリルプロピル)テトラスルフィド;3,3′−ビス
(トリシクロペントキシシリルプロピル)トリスルフィ
ド;2,2′−ビス(トリ−2”−メチルシクロヘキソ
キシシリルエチル)テトラスルフィド;ビス(トリメト
キシシリルメチル)テトラスルフィド;3−メトキシエ
トキシプロポキシシリル3’−ジエトキシブトキシ−シ
リルプロピルテトラスルフィド;2,2′−ビス(ジメ
チルメトキシシリルエチル)ジスルフィド;2,2′−
ビス(ジメチル第2ブトキシシリルエチル)トリスルフ
ィド;3,3′−ビス(メチルブチルエトキシシリルプ
ロピル)テトラスルフィド;3,3′−ビス(ジ第3ブ
チルメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド;2,
2′−ビス(フェニルメチルメトキシシリルエチル)ト
リスルフィド;3,3′-ビス(ジフェニルイソプロポキ
シシリルプロピル)テトラスルフィド;3,3′−ビス
(ジフェニルシクロヘキソキシシリルプロピル)ジスル
フィド;3,3′-ビス(ジメチルエチルメルカプトシリ
ルプロピル)テトラスルフィド;2,2′−ビス(メチ
ルジメトキシシリルエチル)トリスルフィド;2,2′
−ビス(メチルエトキシプロポキシシリルエチル)テト
ラスルフィド;3,3′−ビス(ジエチルメトキシシリ
ルプロピル)テトラスルフィド;3,3′−ビス(エチ
ルジ第2ブトキシシリルプロピル)ジスルフィド;3,
3′−ビス(プロピルジエトキシシリルプロピル)ジス
ルフィド;3,3′−ビス(ブチルジメトキシシリルプ
ロピル)トリスルフィド;3,3′−ビス(フェニルジ
メトキシシリルプロピル)テトラスルフィド;3−フェ
ニルエトキシブトキシシリル3’−トリメトキシシリル
プロピルテトラスルフィド;4,4’−ビス(トリメト
キシシリルブチル)テトラスルフィド;6,6’−ビス
(トリエトキシシリルヘキシル)テトラスルフィド;1
2,12′−ビス(トリイソプロポキシシリルドデシ
ル)ジスルフィド;18,18′−ビス(トリメトキシ
シリルオクタデシル)テトラスルフィド;18,18′-
ビス(トリプロポキシシリルオクタデセニル)テトラス
ルフィド;4,4’−ビス(トリメトキシシリル−ブテ
ン−2−イル)テトラスルフィド;4,4’−ビス(ト
リメトキシシリルシクロヘキシレン)テトラスルフィ
ド;5,5’−ビス(ジメトキシメチルシリルペンチ
ル)トリスルフィド;3,3′−ビス(トリメトキシシ
リル−2−メチルプロピル)テトラスルフィド;及び
3,3′−ビス(ジメトキシフェニルシリル−2−メチ
ルプロピル)ジスルフィドを含む。
【0053】好ましい硫黄含有有機珪素化合物は3,
3′−ビス(トリメトキシまたはトリエトキシシリルプ
ロピル)ポリスルフィドである。最も好ましい化合物は
3,3′−ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラ
スルフィドである。従って、式Iについて好ましくはZ
【化2】 (式中、R2は炭素原子数2〜4のアルコキシであっ
て、炭素原子数2のものが特に好ましく、Alkは炭素
原子数2〜4の2価の炭化水素であって、炭素原子数3
のものが特に好ましく、そしてnは3〜5の整数であっ
て、4が特に好ましい)である。
【0054】ゴム組成物中の式Iの硫黄含有有機珪素化
合物の量は、使用されるシリカのレベルによって変化す
る。一般に、式Iの化合物の量はシリカ1重量部あたり
約0.01〜約1.0重量部の範囲である。好ましく
は、この量はシリカ1重量部あたり約0.02〜約0.
4重量部の範囲である。さらに好ましくは、この量はシ
リカ1重量部あたり約0.05〜約0.25重量部の範
囲である。
【0055】ゴム組成物は硫黄含有有機珪素に加えて、
合理的に高いモジュラス及び高い引き裂き抵抗に寄与す
るために充分な量のシリカ及びカーボンブラック(使用
する場合)を含むべきである。シリカ充填剤は約10p
hr〜約250phrの範囲の量で加えることができ
る。好ましくは、シリカは約15phr〜約80phr
の量で存在する。カーボンブラックも存在するときは、
カーボンブラックの量は使用する場合には変えられる。
一般に、カーボンブラックの量は約5phr〜約80p
hrに変化する。好ましくは、カーボンブラックの量
は、約10phr〜約40phrの範囲である。シリカ
カップリング剤をカーボンブラックと組み合わせて、す
なわちゴム組成物への添加の前にカーボンブラックと予
備混合して使用し得ることが理解されるべきであり、そ
してそのようなカーボンブラックはゴム組成物配合物の
ためのカーボンブラックの前述の量に含まれるべきであ
る。いずれの場合でも、シリカ及びカーボンブラックの
全量は少なくとも30phrである。シリカとカーボン
ブラックとの合計量は上に言及したように、約30ph
r程度に低くてもよいが、好ましくは約45〜約130
phrである。
【0056】ゴム配合用途において使用される通常採用
される珪酸質含量が本発明におけるシリカとして使用で
き、これは熱分解及び沈降珪酸質顔料(シリカ)を含む
が、沈降シリカが好ましい。本発明において好ましくは
使用される珪酸質顔料は、例えばナトリウムシリケート
の如き可溶性シリケートの酸性化によって得られるもの
のような沈降シリカである。
【0057】そのようなシリカは窒素ガスを使用して測
定した、約40〜約600、さらに普通には約50〜約
300m2/gの範囲であるBET表面積を有すること
を特徴とする。表面積の測定のBET法はジャーナル
オブ ザ アメリカンケミカルソサイエティー第60
巻、304頁(1930年)に記述されている。
【0058】シリカはまた、約100〜約400、さら
に普通には約150〜約300の範囲のジブチルフタレ
ート(DBP)吸収値を有することを特徴とする。シリ
カは例えば電子顕微鏡によって決定された0.01〜
0.05ミクロンの範囲の平均極限粒子サイズを有する
と考えられるが、シリカ粒子はそれよりサイズにおいて
小さくても大きくてもよい。
【0059】種々の商業的に入手できるシリカ、例え
ば、例示のためのみであり限定ではなく210、243
等の名称のHi−Silの商標でPPGインダストリー
ズから商業的に入手できるシリカ、Z1165MPの名
称でRhone−Poulencから入手できるシリ
カ、VN2及びVN3の名称でDegussa AGか
ら入手できるシリカ等が本発明における使用のために考
慮し得る。
【0060】シリカ及び有機珪素化合物を含むタイヤト
レッド配合物は、熱機械混合技術を利用して典型的に混
合される。タイヤトレッドゴム配合物の混合はゴム混合
技術のける当業者に既知の方法によって達成できる。例
えば、この成分は典型的には少なくとも2つの段階、す
なわち少なくとも1つのノンプロダクティブ段階及びそ
れに続くプロダクティブ混合段階において混合される。
硫黄加硫剤を含む最終の硬化剤は典型的には通常「プロ
ダクティブ」混合段階と呼ばれる最終段階において混合
され、ここでは混合は典型的に先のノンプロダクティブ
混合段階(単数または複数)よりも低い混合温度である
温度または最終温度で起こる。ゴム、シリカ及び硫黄含
有珪素化合物及びカーボンブラック(使用する場合)を
1以上のノンプロダクティブ混合段階において混合す
る。「ノンプロダクティブ」及び「プロダクティブ」混
合段階なる用語はゴム混合技術における当業者に周知で
ある。硫黄含有有機珪素化合物、加硫可能なゴム組成物
及び一般に少なくとも1種のシリカを含む硫黄加硫可能
なゴム組成物を熱機械混合工程にかけるべきである。熱
機械混合工程は一般に140℃〜190℃のゴム温度を
生じるために適切な時間、ミキサーまたは押出機内で機
械的に作業することを含む。熱機械作業の適切な期間は
操作条件及び成分の体積及び性質の関数として変化す
る。例えば、熱機械作業は約2分〜約20分の範囲内の
期間であることができる。ゴムが約145℃〜約180
℃の温度の範囲内の温度に達すること、及び約4分〜約
12分の範囲内の期間、前記の温度に維持されることが
通常好ましい。ゴムが約155℃〜約170℃の温度の
範囲内の温度に達すること、及び約5分〜約10分の範
囲内の期間、前記の温度に維持されることが通常さらに
好ましい。
【0061】本発明のタイヤトレッドコンパウンドを含
む3,4−ポリイソプレンゴムブレンドは通常のタイヤ
製造技術と組み合わせてタイヤトレッド中に使用される
ことができる。3,4−ポリイソプレンゴム含有ブレン
ドでタイヤを構築した後、通常のタイヤ硬化サイクルを
使用してそれを加硫できる。本発明に従うタイヤは広い
温度範囲において硬化できる。しかし、本発明のタイヤ
が約132℃(270°F)〜約166℃(330°
F)の範囲の温度で硬化されることが一般に好ましい。
本発明のタイヤが約143℃(290°F)〜約154
℃(310°F)の範囲の温度で硬化されることがさら
に典型的である。本発明のタイヤを加硫するために使用
される硬化サイクルが約10〜約20分の期間を有する
ことが一般に好ましく、約12〜約18分の硬化サイク
ルが最も好ましい。
【0062】ここで言及する3,4−ポリイソプレンの
3,4−イソマー含量は核磁気共鳴(NMR)スペクト
ロスコピーによって決定できる。ガラス転移温度は10
℃/分の加熱速度での走査熱量法によって決定でき、数
平均分子量(Mn)はゲル透過クロマトグラフィーによ
って決定できる。
【0063】本発明は、単に例示の目的であって本発明
の範囲を限定せず、それによってのみ本発明が実施でき
る様式でもないと見なされる以下の実施例によって示さ
れる。
【0064】
【実施例】実施例1 本試験において、高いTg(ガラス転移温度)及び低い
分子量を有するイソプレンゴムを、調節剤系として混合
第3アミン及びナトリウム−t−アミレ ト(STA)
を使用して本発明の技術によって合成した。使用した手
順において、ヘキサン中の17.8重量%のイソプレン
を含むシリカ/分子篩/アルミニウム乾燥プレミックス
2000グラムを、1ガロン(3.8リットル)反応器
に装填した。プレミックスの不純物をn−ブチルリチウ
ム(n−BuLi)溶液によって除去した後、TMED
A(ヘキサン中のN,N,N’,N’−テトラメチルエ
チレンジアミン)の2.0M溶液3.56mL(ミリリ
ットル)、STAの2.0M溶液(ヘキサン中)3.5
6mL、及びn−BuLiの0.96M溶液(ヘキサン
中)3.60mLを反応器に加えた。STAのTMED
A及びn−BuLiに対するモル比は2:2:1であっ
た。目標Mn(数平均分子量)は100000であっ
た。重合を40℃において1時間進行させた。残留モノ
マーの分析は、イソプレンが全て用い尽くされたことを
示した。エタノールの2M溶液(ヘキサン中)2.0m
Lを反応器に加えて重合を停止させ、そしてポリマーを
反応器から取り出して1phr(ゴム100重量部あた
りの部数)の抗酸化剤で安定化した。
【0065】ヘキサン溶媒を蒸発させた後、得られたイ
ソプレンゴムを50℃の真空オーブン内で乾燥した。イ
ソプレンゴムは+14℃のTgを有していると決定され
た。これはさらに1,2ポリイソプレン単位15%、
3,4−ポリイソプレン単位82%及び1,4−ポリイ
ソプレン単位3%を含む微細構造を含むことが決定され
た。イソプレンゴムの100℃におけるムーニー粘度
(ML 1+4)は13であると決定された。イソプレ
ンゴムの分子量をGPC(ゲル透過クロマトグラフィ
ー)を使用して、78000のMn(数平均分子量)、
99000のMw(重量平均分子量)及び1.30の分
子量分布(MWD)を有すると測定された。
【0066】実施例2 本実施例においては、目標数平均分子量(Mn)を10
0000〜200000に増したことを除き、実施例1
に記述した手順を利用した。このことを達成するために
調節剤及びn−BuLiの量を半分に減らした。すなわ
ちこの試験においては、STAの2m溶液1.78m
L、TMEDAの2M溶液1.78mL、n−BuLi
の0.96M溶液1.8mLを使用した。形成されたイ
ソプレンゴムは+18℃のTgを有していると決定され
た。これはさらに1,2ポリイソプレン単位15%、
3,4−ポリイソプレン単位79%及び1,4−ポリイ
ソプレン単位6%を含む微細構造を有することが決定さ
れた。製造されたイソプレンゴムの100℃におけるム
ーニー粘度(ML 1+4)は37であると決定され
た。イソプレンゴムの分子量は、GPCを使用して、1
21000のMn、182000のMw(重量平均分子
量)及び1.50の分子量分布(MWD)を有すると測
定された。
【0067】実施例3 本実施例においては、STAのTMEDA及びBuLi
に対する比が2:2:1から0.5:0.5:1に変わ
ったことを除き、実施例1に記述した手順を利用した。
形成されたイソプレンゴムは+10℃のTgを有してい
ると決定された。これはさらに1,2ポリイソプレン単
位12%、3,4−ポリイソプレン単位73%及び1,
4−ポリイソプレン単位12%を含む微細構造を有する
ことが決定された。製造されたイソプレンゴムの100
℃におけるムーニー粘度(ML1+4)は9であると決
定された。イソプレンゴムの分子量をGPC(ゲル透過
クロマトグラフィー)を使用して、72000のMn
(数平均分子量)、80000のMw(重量平均分子
量)及び1.12の分子量分布(MWD)を有すると測
定された。
【0068】実施例4 本実施例においては、STAのTMEDA及びBuLi
に対する比が2:2:1から0.25:3:1に変わっ
たこと及び重合温度を40℃から65℃に上げたことを
除き、実施例1に記述した手順を利用した。残留モノマ
ーのGC(ガスクロマトグラフィー)分析は、イソプレ
ンモノマーの95%が5分で消費されたことを示した。
完全なモノマー転化は20分後に達成された。製造され
たイソプレンゴムは+17℃のTgを有していると決定
された。これはさらに1,2ポリイソプレン単位15
%、3,4−ポリイソプレン単位79%及び1,4−ポ
リイソプレン単位6%を含む微細構造を有することが決
定された。イソプレンゴムの100℃におけるムーニー
粘度(ML 1+4)は19であると決定された。この
イソプレンゴムは72400のMn、86000のMw
及び1.20の分子量分布(MWD)を有すると測定さ
れた。
【0069】実施例5 重合を40℃から30℃に変更したこと及びSTAのT
MEDA及びn−BuLiに対する比を2:2:1〜
0.25:3:1に変更したことを除き、実施例1に記
述した手順を利用した。95%のイソプレンモノマーを
ポリイソプレンゴム転化するために20分かかった。製
造したポリイソプレンのTg、微細構造及びムーニー粘
度を表1に示す。
【0070】比較実施例6 重合を40℃から30℃に変更したこと及び調節剤を混
合TMEDA/STAからTMEDA単独に変更したこ
とを除き、実施例1に記述した手順を利用した。95%
のイソプレンモノマーをポリイソプレンゴム転化するた
めに280分かかった。製造したポリイソプレンのT
g、微細構造及びムーニー粘度を表1に示す。
【0071】比較実施例7 重合を40℃から30℃に変更したこと及び調節剤を混
合TMEDA/STAからジグライム(2−メトキシエ
チルエーテル)に変更したことを除き、実施例1に記述
した手順を利用した。95%のイソプレンモノマーをポ
リイソプレンゴム転化するために180分かかった。製
造したポリイソプレンのTg、微細構造及びムーニー粘
度を表1に示す。
【0072】比較実施例8 重合を40℃から30℃に変更したこと及び調節剤を混
合TMEDA/STAからETE(エチルテトラヒドロ
フルフリルエーテル)に変更したことを除き、実施例1
に記述した手順を利用した。95%のイソプレンモノマ
ーをポリイソプレンゴム転化するために140分かかっ
た。製造したポリイソプレンのTg、微細構造及びムー
ニー粘度を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】実施例9 本実施例において、300000のMnを有するイソプ
レンゴムを、調節剤として混合第3アミン及びナトリウ
ム−t−アミレ ト(STA)を使用して本発明の技術
によって合成した。使用した手順において、ヘキサン中
の20重量%のイソプレンを含むシリカ/分子篩/アル
ミニウム乾燥プレミックス2250グラムを、1ガロン
(3.8リットル)の反応器に装填した。プレミックス
の不純物をn−ブチルリチウム(n−BuLi)溶液に
よって除去した後、DPE((ヘキサン中のN,N’−
1,2−ジペリジノエタン)の2.0M溶液2.25m
L(ミリリットル)、STAの0.5M溶液(ヘキサン
中)1.5mL、及びn−BuLiの0.96M溶液
(ヘキサン中)1.56mLを反応器に加えた。STA
のDPE及びn−BuLiに対するモル比は0.5:
3:1であった。重合を50℃において進行させた。残
留モノマーの分析は、重合が30分後に本質的に完了
(95%以上のイソプレンが消費)したことを示した。
完全にモノマーを用い尽くすために、重合をさらに30
分間継続した。次にエタノールの2M溶液(ヘキサン
中)1.0mLを反応器に加えて重合を停止させ、そし
てポリマーを反応器から取り出して1phr(ゴム10
0重量部あたりの部数)の抗酸化剤で安定化した。
【0075】ヘキサン溶媒を蒸発させた後、得られたイ
ソプレンゴムを50℃の真空オーブン内で乾燥した。形
成されたイソプレンゴムは+30℃のTgを有している
と決定された。これはさらに3,4ポリイソプレン単位
89%、1,2−ポリイソプレン単位9%及び1,4−
ポリイソプレン単位2%を含む微細構造を含むことが決
定された。イソプレンゴムの100℃におけるムーニー
粘度(ML 1+4)は13であると決定された。
【0076】実施例10 本実施例においては、イソプレンの代わりにモノマーと
して1,3−ブタジエンを使用したことを除き、実施例
9に記述した手順を利用した。95%の1,3−ブタジ
エンをブタジエンゴムに転化するために15分間かかっ
た。形成されたポリブタジエンは−9℃のTgを有して
いると決定された。これはさらに1,2ポリブタジエン
単位93%、及び1,4−ポリブタジエン単位7%を含
む微細構造を有することが決定された。
【0077】比較実施例11 重合温度を50℃から70℃に変更したこと及び調節剤
をSTA/DPEからTMEDA単独に変更したことを
除き、実施例9に記述した手順を利用した。形成された
ポリイソプレンのTg及び装填したモノマーの90%以
上が消費されるのに要した時間を表2に列挙する。
【0078】比較実施例12 重合温度を50℃から70℃に変更したこと及び調節剤
を混合STA/DPEからETE単独に変更したことを
除き、実施例9に記述した手順を利用した。形成された
ポリイソプレンのTg及び装填したモノマーの90%以
上が消費されるのに要した時間を表2に列挙する。
【0079】実施例13 重合温度を50℃から70℃に変更したこと及び調節剤
を混合STA/DPEからSTA/TMEDAに変更し
たことを除き、実施例9に記述した手順を利用した。形
成されたポリイソプレンのTg及び装填したモノマーの
90%以上が消費されるのに要した時間を表2に列挙す
る。
【0080】実施例14 重合を50℃から70℃に変更したこと及び調節剤を混
合STA/DPEからSTA/ETEに変更したことを
除き、実施例9に記述した手順を利用した。形成された
ポリイソプレンのTg及び装填したモノマーの90%以
上が消費されるのに要した時間を表2に列挙する。
【0081】
【表2】
【0082】比較実施例15 本実施例においては、イソプレンの代わりにモノマーと
して1,3−ブタジエンを使用したこと及び調節剤をS
TA/DPEからTMEDA単独に変更したことを除
き、実施例9に記述した手順を利用した。形成されたポ
リブタジエンのTg及び装填したモノマーの90%以上
が消費されるのに要した時間を表3に列挙する。
【0083】比較実施例16 本実施例においては、イソプレンの代わりにモノマーと
して1,3−ブタジエンを使用したこと及び調節剤を混
合STA/DPEからETE単独に変更したことを除
き、実施例9に記述した手順を利用した。形成されたポ
リブタジエンのTg及び装填したモノマーの90%以上
が消費されるのに要した時間を表3に列挙する。
【0084】実施例17 本実施例においては、イソプレンの代わりにモノマーと
して1,3−ブタジエンを使用したこと及び調節剤を混
合STA/DPEからSTA/TMEDAに変更したこ
とを除き、実施例9に記述した手順を利用した。形成さ
れたポリブタジエンのTg及び装填したモノマーの90
%以上が消費されるのに要した時間を表3に列挙する。
【0085】
【表3】
【0086】比較実施例18 本実施例においては、イソプレンの代わりにヘキサン中
の1,3−ブタジエン及びイソプレンの50:50混合
物を含むプレミックスを使用したこと及び調節剤をST
A/DPEからTMEDA単独に変更したことを除き、
実施例9に記述した手順を利用した。形成された50/
50IBR(イソプレン−ブタジエンゴム)のTg及び
装填したモノマーの90%以上が消費されるのに要した
時間を表4に列挙する。
【0087】比較実施例19 本実施例においては、イソプレンの代わりにヘキサン中
の1,3−ブタジエン及びイソプレンの50:50混合
物を含むプレミックスを使用したこと及び調節剤をST
A/DPEからETE単独に変更したことを除き、実施
例9に記述した手順を利用した。形成された50/50
IBRのTg及び装填したモノマーの90%以上が消費
されるのに要した時間を表4に列挙する。
【0088】実施例20 本実施例においては、イソプレンの代わりにヘキサン中
の1,3−ブタジエン及びイソプレンの50:50混合
物を含むプレミックスを使用したこと及び調節剤をST
A/DPEからSTA/ETEに変更したことを除き、
実施例9に記述した手順を利用した。形成された50/
50IBRのTg及び装填したモノマーの90%以上が
消費されるのに要した時間を表4に列挙する。
【0089】実施例21 本実施例においては、イソプレンの代わりにヘキサン中
の1,3−ブタジエン及びイソプレンの50:50混合
物を含むプレミックスを使用したこと及び調節剤をST
A/DPEからSTA/TMEDAに変更したことを除
き、実施例9に記述した手順を利用した。形成された5
0/50IBRのTg及び装填したモノマーの90%以
上が消費されるのに要した時間を表4に列挙する。
【0090】
【表4】
【0091】比較実施例22 本実施例においては、重合温度を50℃から70℃に変
更したこと及び調節剤をSTA/DPEからDMAMP
(2−ジメチルアミノメチル−1−メチルピペリジン)
単独に変更したことを除き実施例9に記述した手順を利
用した。形成されたポリイソプレンのTg、微細構造、
ムーニー粘度(ML 1+4)及び装填したモノマーの
90%以上が消費されるのに要した時間を表5に列挙す
る。
【0092】比較実施例23 本実施例においては、重合温度を50℃から70℃に変
更したこと及び調節剤をSTA/DPEからスパルテイ
ン(Sparteine)単独に変更したことを除き実
施例9に記述した手順を利用した。形成されたポリイソ
プレンのTg、微細構造、ムーニー粘度(ML 1+
4)及び装填したモノマーの90%以上が消費されるの
に要した時間を表5に列挙する。
【0093】実施例24 本実施例においては、重合温度を50℃から70℃に変
更したこと及び調節剤をSTA/DPEからSTA/D
MAMPに変更したことを除き実施例9に記述した手順
を利用した。形成されたポリイソプレンのTg、微細構
造、ムーニー粘度(ML 1+4)及び装填したモノマ
ーの90%以上が消費されるのに要した時間を表5に列
挙する。
【0094】実施例25 本実施例においては、重合温度を50℃から70℃に変
更したこと及び調節剤をSTA/DPEからSTA/ス
パルテインに変更したことを除き実施例9に記述した手
順を利用した。形成されたポリイソプレンのTg、微細
構造、ムーニー粘度(ML 1+4)及び装填したモノ
マーの90%以上が消費されるのに要した時間を表5に
列挙する。
【0095】
【表5】
【0096】実施例26 本実施例においては、イソプレンの代わりにヘキサン中
のスチレン及び1,3−ブタジエンの10:90混合物
を含むプレミックスを使用したこと及び調節剤をSTA
/DPEからSTA/TMEDAに変更したことを除
き、実施例9に記述した手順を利用した。装填したモノ
マーの90%以上が消費されるのに10分間かかった。
製造された10/90SBR(スチレン−ブタジエンゴ
ム)は−20℃のTgを有すると決定された。またこれ
は100℃における69のムーニー粘度(ML 1+
4)を有すると決定された。
【0097】実施例27〜31 イソプレンモノマーをヘキサン中のスチレン及び1,3
−ブタジエン25:75、30:70、35:65、4
0:60及び45:55混合物で置換したこと、及び調
節剤をSTA/DPEからSTA/TMEDAに変更し
たことを除き、実施例9に記述した手順を利用した。S
TAのTMEDA及びn−BuLiに対する比も0.
5:0.3:1に変更した。これらの全ての試験につい
て、70℃の重合温度で装填したモノマーの90%以上
が消費されるのに約15分間かかった。プロトンNMR
(核磁気共鳴)測定に基づくと、これらのSBR中に含
まれるポリスチレンはポリマー鎖中にランダムに分布し
ている。製造されたこれらのSBRのTg及び微細構造
を表6に列挙する。
【0098】
【表6】
【0099】実施例32〜33 イソプレンモノマーをヘキサン中のスチレン及び1,3
−ブタジエン40:60及び45:55混合物で置換し
たこと、及び調節剤をSTA/DPEからSTA/TM
EDAに変更したことを除き、実施例9に記述した手順
を利用した。STAのTMEDA及びn−BuLiに対
する比も0.5:0.5:1に変更した。これらの全て
の試験について、70℃の重合温度で装填したモノマー
の90%以上が消費されるのに約15分間かかった。プ
ロトンNMR(核磁気共鳴)測定に基づくと、これらの
SBR中に含まれるポリスチレンはポリマー鎖中にラン
ダムに分布している。これらのSBRのTg及び微細構
造を表7に列挙する。
【0100】
【表7】
【0101】実施例34 イソプレンモノマーをヘキサン中のスチレン及び1,3
−イソプレンの25:75混合物を含むプレミックスを
使用したこと、及び調節剤をSTA/DPEからETE
単独に変更したことを除き、実施例9に記述した手順を
利用した。ETEのn−BuLiに対する比は0.5:
1であった。形成された25/75SIR(スチレン−
イソプレンゴム)のTg、微細構造及び装填したモノマ
ーの95%以上が消費されるのに要した時間を表8に列
挙する。
【0102】実施例35 イソプレンモノマーの代わりにヘキサン中のスチレン及
び1,3−イソプレンの25:75混合物を含むプレミ
ックスを使用したこと、及び調節剤をSTA/DPEか
らSTA/ETEに変更したことを除き、実施例9に記
述した手順を利用した。STAのETE及びn−BuL
iに対する比は0.5:0.5:1であった。形成され
た25/75SIRのTg、微細構造及び装填したモノ
マーの90%以上が消費されるのに要した時間を表8に
列挙する。
【0103】
【表8】
【0104】実施例36〜37 イソプレンモノマーをヘキサン中のスチレン及びイソプ
レンの10:90混合物で置換したこと、及び調節剤を
STA/DPEからSTA/TMEDAまたはSTA/
ETEに変更したことを除き、実施例9に記述した手順
を利用した。これらの全ての試験について、70℃の重
合温度で装填したモノマーの90%以上が消費されるの
に約10分間かかった。プロトンNMR(核磁気共鳴)
測定に基づくと、これらのSBR中に含まれるポリスチ
レンはポリマー鎖中にランダムに分布している。これら
のSIRのTg及び微細構造を表9に列挙する。
【0105】
【表9】
【0106】実施例38 イソプレンモノマーをヘキサン中のスチレン、イソプレ
ン及び1,3−ブタジエンの25:50:25混合物で
置換したこと、及び調節剤をSTA/DPEからSTA
/ETEに変更したことを除き、実施例9に記述した手
順を利用した。70℃の重合温度において装填したモノ
マーの90%以上が消費されるのに約12分間要した。
プロトンNMR測定に基づき、SIBR(スチレン−イ
ソプレン−ブタジエンゴム)中に含まれるポリスチレン
はポリマー鎖中にランダムに分布している。製造された
SIBRは+1℃のTgを有すると決定された。これは
また24%のポリスチレン単位、13%の1,2−ポリ
ブタジエン単位、9%の1,4−ポリブタジエン単位、
7%の1,2−ポリイソプレン単位、11%の1,4−
ポリイソプレン単位、36%の3,4−ポリイソプレン
単位を含む微細構造を有すると決定された。SIBRは
また100℃において75のムーニー粘度(ML 1+
4)を有すると測定された。
【0107】比較実施例39 本試験において、天然ゴム40部、高シス−1,4−ポ
リブタジエン15部、溶液スチレン−ブタジエンゴム3
0部、慣用の低Tg3,4−ポリイソプレンゴム15
部、カーボンブラック38部、Hi−Sil(商標)2
10シリカ10部、Degussa X50Sカップリ
ング剤2部、パラフィン系加工油10部、抗分解剤3.
5部、酸化亜鉛3.5部、ステアリン酸2部、N−シク
ロヘキシル−ベンゼンチアゾール−2−スルフェンアミ
ド1部、テトラメチルチウラムジスルフィド0.1部、
及び硫黄1,5部を混合することによってブレンドを製
造した。このブレンド中に利用した低Tg3,4−ポリ
イソプレンゴムは−16℃のTg及び約350000の
数平均分子量を有していた。このブレンドを続いて硬化
し、表10に報告する物理的性質について評価した。
【0108】70℃における低いタンデルタ値は低いヒ
ステリシスを示し、結果としてそのようなゴムで製造し
たタイヤトレッドは、これより高い70℃でのタンデル
タ値を有するゴムで製造したタイヤよりも低い転がり抵
抗を示す。一方、−25℃〜+25℃の間の高いタンデ
ルタ値を有するゴムは、−25℃〜+25℃の温度範囲
にわたって低いタンデルタ値を有するトレッドゴムで製
造したタイヤよりも良好なけん引特性を示すタイヤトレ
ッドの製造に利用できる。全ての運転条件にわたり及び
全ての運転速度において最良の可能なけん引性を実現す
るために、タイヤトレッド組成物が−25℃〜+25℃
の範囲内の全ての温度において最高の可能なタンデルタ
値を有することが好ましい。
【0109】本試験において製造されたゴムブレンドは
約−15℃以下の温度において約0.25以上の高いタ
ンデルタ値を有する。しかし、このブレンドのタンデル
タ値は−10℃を越えて温度が増加するにともない急速
に低下する。0℃において、このブレンドは約0.18
のタンデルタ値を示した。
【0110】本試験は、約0℃以下の温度において高い
タンデルタ値を有するタイヤトレッド配合物を製造する
際に、低Tgの3,4−ポリイソプレンゴムが使用でき
ることを示す。この70℃における低い0.1未満のタ
ンデルタ値は、このゴム配合物が良好な転がり抵抗を示
すタイヤトレッドを製造するために使用できることを示
す。しかし、全ての運転条件にわたり及び全ての運転速
度において顕著なけん引性を示すために、本ゴムブレン
ドのタンデルタ値が約0℃〜約25℃の範囲内の温度
で、より高いことが高度に好ましい。
【0111】実施例40 本試験において、実施例39において使用した低Tg
3,4−ポリイソプレンゴムを高Tg3,4−ポリイソ
プレンゴムで置換した事実を除き、実施例39において
使用したものと同じ手順を使用してタイヤトレッドゴム
配合物を製造した。本試験において使用した高Tg3,
4−ポリイソプレンゴムは121000のMn、182
000のMw、245000のMzを有した。これは実
施例2に記述される手順によって合成された。
【0112】本試験において製造されたゴム配合物は表
10において報告した物理特性を有した。分かるよう
に、このブレンドのタンデルタ値は約−2℃〜約+23
℃の温度範囲にわたって増加した。このブレンドは70
℃において約0.07のタンデルタ値を有した。70℃
における約0.1未満の低いタンデルタ値は、このゴム
配合物が良好な転がり抵抗を示すタイヤトレッドを製造
するのに使用できることを示す。この低温での高いタン
デルタ値及び高温での低いタンデルタ値はの新規な組合
せは、良好なけん引性及び良好な転がり抵抗の両方を有
するタイヤトレッド配合物を示す。
【0113】一般に、タイヤトレッドゴム配合物のガラ
ス転移温度が増加するにつれて、磨耗抵抗が犠牲にな
る。しかし、本発明のタイヤトレッドゴム配合物を使用
した場合はそうではないことが予期されずに発見され
た。事実、本発明のタイヤトレッド配合物は、より低い
Tgの対照コンパウンドと同様に良好かまたはそれより
良好なDIN磨耗性を有することが決定された。このこ
とは、より良好なトレッド寿命が期待されると共に、改
善されたけん引性をも達成することを意味する。
【0114】実施例41 本試験において、実施例39において使用した低Tg
3,4−ポリイソプレンゴムを高Tg3,4−ポリイソ
プレンゴムで置換した事実を除き、実施例39において
使用したものと同じ手順を使用してタイヤトレッドゴム
配合物を製造した。本試験において使用した高Tg3,
4−ポリイソプレンゴムは72000のMn、8600
0のMwを有した。
【0115】本試験において製造されたゴム配合物は表
10において報告した物理特性を有した。分かるよう
に、このブレンドのタンデルタ値は約−5℃〜約+17
℃の温度範囲にわたって増加した。このブレンドは70
℃において約0.08のタンデルタ値を有した。70℃
における0.1未満の低いタンデルタ値は、このゴム配
合物が良好な転がり抵抗を示すタイヤトレッドを製造す
るのに使用できることを示す。この低温での高いタンデ
ルタ値及び高温での低いタンデルタ値の組合せは、良好
なけん引性及び良好な転がり抵抗の両方を有するタイヤ
トレッド配合物を示す。
【0116】一般に、タイヤトレッドゴム配合物のガラ
ス転移温度が増加するにつれて、磨耗抵抗が犠牲にな
る。しかし、本発明のタイヤトレッドゴム配合物を使用
した場合はそうではないことが予期されずに発見され
た。事実、本発明のタイヤトレッド配合物は、より低い
Tgの対照コンパウンドと同様に良好かまたはそれより
良好なDIN磨耗性を有することが決定された。このこ
とは、より良好なトレッド寿命が期待されると共に、改
善されたけん引性をも達成することを意味する。
【0117】
【表10】
【0118】ある代表的な態様と詳細を本発明を例示す
る目的のために示してきたが、本技術における当業者に
は本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更及び修
正が可能であることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 21/00 C08L 21/00 (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 ウェン−リァン・スー アメリカ合衆国オハイオ州44223,カヤホ ガ・フォールズ,ベント・クリーク・トレ イル 2034 (72)発明者 デイヴィッド・ジョン・ザンジグ アメリカ合衆国オハイオ州44685,ユニオ ンタウン,アヴァンティ・レーン 3556 (72)発明者 ジェラルド・リロイ・アレン アメリカ合衆国オハイオ州44260,モガド ア,オーチャード・ストリート 3867 (72)発明者 ローリー・エリザベス・オースティン アメリカ合衆国オハイオ州44632,ハート ヴィル,スミス・クラマー・ストリート・ ノースイースト 6416

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周トレッドを有する空気入りタイヤで
    あって、前記トレッドがゴム100重量部に基づき、 (1)高Tg3,4−ポリイソプレンンゴム約5〜約5
    0部、ここで前記高Tgポリイソプレンゴムは(a)7
    5〜95%の3,4−イソマー含量、(b)5〜25%
    の1,2−イソマー含量、(c)0〜25℃のガラス転
    移温度及び(d)30000〜180000の範囲内の
    数平均分子量を有する;並びに、 (2)少なくとも1種の、該3,4−ポリイソプレンゴ
    ムと同時硬化可能なゴム状ポリマー約50〜約95部を
    含んで成る硫黄硬化されたゴム組成物である、前記の空
    気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記硫黄硬化されたゴム組成物が、ゴム
    100重量に基づき、(1)天然ゴム約20〜約60
    部、(2)高シス1,4−ポリブタジエンゴム約5〜約
    30部、(3)スチレン−ブタジエンゴム約10〜約5
    0部、(4)前記高Tg3,4−ポリイソプレンゴム約
    2.5〜約15部及び(5)低Tg3,4−ポリイソプ
    レンゴム約2.5〜約15部を含んで成り、該低Tg
    3,4−ポリイソプレンゴムが約−5℃未満のガラス転
    移温度を有する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 該3,4−ポリイソプレンと同時硬化可
    能なゴム状ポリマーが、天然ゴムと低Tg3,4−ポリ
    イソプレンゴムとスチレン−ブタジエンゴムとの混合物
    であり、ここで該ゴム組成物が(1)天然ゴム約20〜
    約60部、(2)スチレン−ブタジエンゴム約10〜約
    50部、(3)高Tg3,4−ポリイソプレンゴム約5
    〜約15部及び(4)低Tg3,4−ポリイソプレンゴ
    ム約5〜約15部を含んで成り、そして低Tg3,4−
    ポリイソプレンゴムが約−55℃〜約−5℃の範囲内の
    ガラス転移温度を有する、請求項1に記載の空気入りタ
    イヤ。
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