JPH1053919A - 消臭立毛製品 - Google Patents
消臭立毛製品Info
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- JPH1053919A JPH1053919A JP8204965A JP20496596A JPH1053919A JP H1053919 A JPH1053919 A JP H1053919A JP 8204965 A JP8204965 A JP 8204965A JP 20496596 A JP20496596 A JP 20496596A JP H1053919 A JPH1053919 A JP H1053919A
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- Japan
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- fiber
- component
- deodorizing
- photocatalytic activity
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Abstract
(57)【要約】
【課題】消臭速度が早く、消臭性能に優れ、かつ悪臭成
分の再放出を防止して半永久的な消臭効果を持続するこ
とができる消臭立毛製品を提供する。 【解決手段】(1) 単糸デニールが5d以下の産毛成分と
刺毛成分からなる立毛布帛を用いた立毛製品であって、
前記刺毛成分の長さが産毛成分よりパイル長として1mm
以上長く、かつ該刺毛成分が空気中の有臭成分に対して
光触媒活性を有する繊維を有する消臭立毛製品。(2) 前
記光触媒活性を有する繊維が酸化チタンを含有する(1)
記載の消臭立毛製品。(3) 前記酸化チタンがアナターゼ
型である(2) 記載の消臭立毛製品。(4) 前記光触媒活性
を有する繊維がポリアクリロニトリル系繊維である(1)
記載の消臭立毛製品。(5) 前記ポリアクリロニトリル系
繊維は、湿式紡糸する際に、ゲル膨潤状態で光触媒ゾル
をディップニップ方式で付与することにより得られたも
のである(4) 記載の消臭立毛製品。
分の再放出を防止して半永久的な消臭効果を持続するこ
とができる消臭立毛製品を提供する。 【解決手段】(1) 単糸デニールが5d以下の産毛成分と
刺毛成分からなる立毛布帛を用いた立毛製品であって、
前記刺毛成分の長さが産毛成分よりパイル長として1mm
以上長く、かつ該刺毛成分が空気中の有臭成分に対して
光触媒活性を有する繊維を有する消臭立毛製品。(2) 前
記光触媒活性を有する繊維が酸化チタンを含有する(1)
記載の消臭立毛製品。(3) 前記酸化チタンがアナターゼ
型である(2) 記載の消臭立毛製品。(4) 前記光触媒活性
を有する繊維がポリアクリロニトリル系繊維である(1)
記載の消臭立毛製品。(5) 前記ポリアクリロニトリル系
繊維は、湿式紡糸する際に、ゲル膨潤状態で光触媒ゾル
をディップニップ方式で付与することにより得られたも
のである(4) 記載の消臭立毛製品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消臭立毛製品に関
し、さらに詳しくは光触媒活性を有する繊維で構成され
る刺毛成分を有する立毛布帛を用いた消臭性能に優れた
消臭立毛製品に関する。
し、さらに詳しくは光触媒活性を有する繊維で構成され
る刺毛成分を有する立毛布帛を用いた消臭性能に優れた
消臭立毛製品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生活環境における快適性への関心
が高まり、室内、冷蔵庫内、社内または種々の環境内に
存在する悪臭の除去に関して様々な提案がなされてい
る。特に、オフィス、家庭または自動車内におけるタバ
コ臭の消臭は、禁煙運動の浸透に伴いクローズアップさ
れてきている。タバコ臭の除去には消臭繊維を用いた製
品が各種開発されており、縫いぐるみや毛布、カーペッ
ト等のいわゆるボア、ハイパイルといった立毛製品の立
毛部には消臭繊維が用いられている。しかし、これらの
製品の立毛部には比較的多量の消臭繊維が使用されてい
るにもかかわらず、その繊維重量から期待される消臭効
果、特にタバコの煙に対する消臭効果が得られず、また
消臭速度が遅いという問題があった。さらに消臭繊維に
より空気中の臭い成分を除去した後でも環境変化により
吸着した成分が消臭繊維から再放出されて悪臭を放つ場
合があり、また半永久的な消臭効果が得られないという
問題もあった。
が高まり、室内、冷蔵庫内、社内または種々の環境内に
存在する悪臭の除去に関して様々な提案がなされてい
る。特に、オフィス、家庭または自動車内におけるタバ
コ臭の消臭は、禁煙運動の浸透に伴いクローズアップさ
れてきている。タバコ臭の除去には消臭繊維を用いた製
品が各種開発されており、縫いぐるみや毛布、カーペッ
ト等のいわゆるボア、ハイパイルといった立毛製品の立
毛部には消臭繊維が用いられている。しかし、これらの
製品の立毛部には比較的多量の消臭繊維が使用されてい
るにもかかわらず、その繊維重量から期待される消臭効
果、特にタバコの煙に対する消臭効果が得られず、また
消臭速度が遅いという問題があった。さらに消臭繊維に
より空気中の臭い成分を除去した後でも環境変化により
吸着した成分が消臭繊維から再放出されて悪臭を放つ場
合があり、また半永久的な消臭効果が得られないという
問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題を解決し、消臭速度が早く、消臭性能に
優れ、かつ悪臭成分の再放出を防止して半永久的な消臭
効果を持続することができる消臭立毛製品を提供するこ
とである。
従来技術の問題を解決し、消臭速度が早く、消臭性能に
優れ、かつ悪臭成分の再放出を防止して半永久的な消臭
効果を持続することができる消臭立毛製品を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
に鑑み、鋭意検討した結果、タバコの煙成分が気体のみ
ならず液滴をかなり多く含み、これも臭いとして相当関
与すること、および立毛部の単糸デニールが5d以下の
産毛のみから構成される場合には、該産毛の先端部にタ
バコの煙の液滴が集中して付着し、消臭繊維の表面積の
大部分を占める繊維側面への付着が殆ど得られないこと
に着目し、立毛部に産毛層よりもパイル長の長い刺毛部
分を存在させて臭い成分を該刺毛部の繊維側面にも付着
させるようにし、さらに消臭繊維として光触媒活性を有
する繊維を使用することにより、消臭性能のみならず消
臭速度が大幅に改善され、臭い成分の再放出が防止さ
れ、半永久的な消臭効果が持続できることを見出し、本
発明に到達したものである。
に鑑み、鋭意検討した結果、タバコの煙成分が気体のみ
ならず液滴をかなり多く含み、これも臭いとして相当関
与すること、および立毛部の単糸デニールが5d以下の
産毛のみから構成される場合には、該産毛の先端部にタ
バコの煙の液滴が集中して付着し、消臭繊維の表面積の
大部分を占める繊維側面への付着が殆ど得られないこと
に着目し、立毛部に産毛層よりもパイル長の長い刺毛部
分を存在させて臭い成分を該刺毛部の繊維側面にも付着
させるようにし、さらに消臭繊維として光触媒活性を有
する繊維を使用することにより、消臭性能のみならず消
臭速度が大幅に改善され、臭い成分の再放出が防止さ
れ、半永久的な消臭効果が持続できることを見出し、本
発明に到達したものである。
【0005】すなわち、本発明で特許請求される発明は
以下のとおりである。 (1)単糸デニールが5d以下の産毛成分と刺毛成分か
らなる立毛布帛を用いた立毛製品であって、前記刺毛成
分の長さが産毛成分よりパイル長として1mm以上長く、
かつ該刺毛成分が空気中の有臭成分に対して光触媒活性
を有する繊維を有することを特徴とする消臭立毛製品。 (2)前記光触媒活性を有する繊維が酸化チタンを含有
することを特徴とする(1) 記載の消臭立毛製品。 (3)前記酸化チタンがアナターゼ型であることを特徴
とする(2) 記載の消臭立毛製品。 (4)前記光触媒活性を有する繊維がポリアクリロニト
リル系繊維であることを特徴とする(1) 記載の消臭立毛
製品。 (5)前記ポリアクリロニトリル系繊維は、湿式紡糸す
る際に、ゲル膨潤状態で光触媒ゾルをディップニップ方
式で付与することにより得られたものであることを特徴
とする(4) 記載の消臭立毛製品。
以下のとおりである。 (1)単糸デニールが5d以下の産毛成分と刺毛成分か
らなる立毛布帛を用いた立毛製品であって、前記刺毛成
分の長さが産毛成分よりパイル長として1mm以上長く、
かつ該刺毛成分が空気中の有臭成分に対して光触媒活性
を有する繊維を有することを特徴とする消臭立毛製品。 (2)前記光触媒活性を有する繊維が酸化チタンを含有
することを特徴とする(1) 記載の消臭立毛製品。 (3)前記酸化チタンがアナターゼ型であることを特徴
とする(2) 記載の消臭立毛製品。 (4)前記光触媒活性を有する繊維がポリアクリロニト
リル系繊維であることを特徴とする(1) 記載の消臭立毛
製品。 (5)前記ポリアクリロニトリル系繊維は、湿式紡糸す
る際に、ゲル膨潤状態で光触媒ゾルをディップニップ方
式で付与することにより得られたものであることを特徴
とする(4) 記載の消臭立毛製品。
【0006】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明の消臭立毛製品に用いられる立毛布帛は、単糸デニ
ールが5d以下、好ましくは3〜5dの産毛成分と刺毛
成分とから構成される。これらの成分の単糸デニールが
5d未満では立毛性が悪くなり、また刺毛成分による優
れた消臭効果および消臭速度が得られない。産毛成分と
刺毛成分の使用割合には特に制限はなく、刺毛成分に含
まれる光触媒活性を有する繊維の使用量、製品の要求特
性等に応じて適宜選定することができる。なお、消臭性
能とは、単一の臭い成分のみならずタバコの煙の臭いの
ような複合した臭いをも除去する機能を包含するもので
ある。
発明の消臭立毛製品に用いられる立毛布帛は、単糸デニ
ールが5d以下、好ましくは3〜5dの産毛成分と刺毛
成分とから構成される。これらの成分の単糸デニールが
5d未満では立毛性が悪くなり、また刺毛成分による優
れた消臭効果および消臭速度が得られない。産毛成分と
刺毛成分の使用割合には特に制限はなく、刺毛成分に含
まれる光触媒活性を有する繊維の使用量、製品の要求特
性等に応じて適宜選定することができる。なお、消臭性
能とは、単一の臭い成分のみならずタバコの煙の臭いの
ような複合した臭いをも除去する機能を包含するもので
ある。
【0007】本発明に用いられる刺毛成分の長さは産毛
成分よりパイル長にして1mm以上長くする必要がある。
両者の好ましいパイル長差は2〜5mmの範囲である。両
者のパイル長差が1mm未満では、刺毛成分を構成する消
臭繊維の側面への悪臭成分の付着が低下し、優れた消臭
効果および消臭速度が得られない。また本発明における
刺毛成分は空気中の有臭成分に対して光触媒活性を有す
る繊維を含有する。ここで光触媒活性とは、光照射によ
り触媒作用が発現し、酸化反応等の化学反応により空気
中の有臭成分を分解する作用、例えば、光照射により触
媒内に正孔が発生し、活性酸素が発生することにより空
気中の有臭成分を酸化反応等により分解する作用をい
う。光触媒活性を有する繊維は、繊維中に光触媒活性を
有する粒子を導入することにより得られる。光触媒活性
を有する粒子としては上記のような光触媒活性を有する
ものであれば特に制限はなく、例えば、酸化チタン、酸
化亜鉛などが挙げられる。これらのうち、酸化チタンが
強い酸化力を有することから好ましく、特に光触媒活性
の高いアナターゼ型酸化チタンが好ましい。また酸化チ
タンにパラジウム、銅等の金属をドーピングするなどし
てその活性を向上させることができる。
成分よりパイル長にして1mm以上長くする必要がある。
両者の好ましいパイル長差は2〜5mmの範囲である。両
者のパイル長差が1mm未満では、刺毛成分を構成する消
臭繊維の側面への悪臭成分の付着が低下し、優れた消臭
効果および消臭速度が得られない。また本発明における
刺毛成分は空気中の有臭成分に対して光触媒活性を有す
る繊維を含有する。ここで光触媒活性とは、光照射によ
り触媒作用が発現し、酸化反応等の化学反応により空気
中の有臭成分を分解する作用、例えば、光照射により触
媒内に正孔が発生し、活性酸素が発生することにより空
気中の有臭成分を酸化反応等により分解する作用をい
う。光触媒活性を有する繊維は、繊維中に光触媒活性を
有する粒子を導入することにより得られる。光触媒活性
を有する粒子としては上記のような光触媒活性を有する
ものであれば特に制限はなく、例えば、酸化チタン、酸
化亜鉛などが挙げられる。これらのうち、酸化チタンが
強い酸化力を有することから好ましく、特に光触媒活性
の高いアナターゼ型酸化チタンが好ましい。また酸化チ
タンにパラジウム、銅等の金属をドーピングするなどし
てその活性を向上させることができる。
【0008】光触媒活性を有する粒子を繊維に付着させ
る方法としては、該粒子を繊維の紡糸原液中に練り込ん
で紡糸する方法、湿式紡糸する際にゲル膨潤状態で光触
媒ゾルをディップニップ方式で付与する方法等が挙げら
れるが、光触媒の活性を充分に発揮させる点からは、繊
維表面に光触媒粒子を付着させることができる後者の方
法が有効である。なお、ディップニップ方式とは光触媒
を分散させた加工液に連続拡布状で浸漬させ、直ちにマ
ングル等のニップローラで絞液し、所望の付着量を付与
する方式である。繊維に対する光触媒活性を有する粒子
の含有量には特に限定はないが、通常繊維に対して0.
1〜10重量%、好ましくは0.3〜5重量%である。
酸化チタンの含有量が0.1重量%未満では、有機物、
特にカルボニル基を含有する化合物や酸性化合物の悪臭
に対する触媒作用による分解性能が低く、一方、10重
量%を超えると繊維に酸化チタンを含有させるのが困難
となり、また繊維物性の低下、風合の低下、さらに後の
工程、例えば紡績工程で繊維が巻き付く、紡績機械の摩
耗などの問題が発生する。また、酸化チタンの大きさ
は、繊維の製造に支障がない限り特に制限はないが、繊
維への付着の容易性等から0.07μm以下が好まし
い。酸化チタンの粒子径は、分散液中に存在する酸化チ
タン粒子径をレーザー回折散乱式粒度分布測定装置(堀
場製作所製、LA−910W)で測定することができ
る。
る方法としては、該粒子を繊維の紡糸原液中に練り込ん
で紡糸する方法、湿式紡糸する際にゲル膨潤状態で光触
媒ゾルをディップニップ方式で付与する方法等が挙げら
れるが、光触媒の活性を充分に発揮させる点からは、繊
維表面に光触媒粒子を付着させることができる後者の方
法が有効である。なお、ディップニップ方式とは光触媒
を分散させた加工液に連続拡布状で浸漬させ、直ちにマ
ングル等のニップローラで絞液し、所望の付着量を付与
する方式である。繊維に対する光触媒活性を有する粒子
の含有量には特に限定はないが、通常繊維に対して0.
1〜10重量%、好ましくは0.3〜5重量%である。
酸化チタンの含有量が0.1重量%未満では、有機物、
特にカルボニル基を含有する化合物や酸性化合物の悪臭
に対する触媒作用による分解性能が低く、一方、10重
量%を超えると繊維に酸化チタンを含有させるのが困難
となり、また繊維物性の低下、風合の低下、さらに後の
工程、例えば紡績工程で繊維が巻き付く、紡績機械の摩
耗などの問題が発生する。また、酸化チタンの大きさ
は、繊維の製造に支障がない限り特に制限はないが、繊
維への付着の容易性等から0.07μm以下が好まし
い。酸化チタンの粒子径は、分散液中に存在する酸化チ
タン粒子径をレーザー回折散乱式粒度分布測定装置(堀
場製作所製、LA−910W)で測定することができ
る。
【0009】光触媒活性を有する繊維に充分な消臭効果
を持たせるためには、繊維の光照射時のアセトンアルデ
ヒド消臭率が80%以上であることが好ましく、より好
ましくは90%である。光触媒活性を含有させる繊維と
しては特に限定されないが、光触媒活性による自己劣化
による強度低下の小さい合成繊維が好ましく、より好ま
しくはゲル膨潤状態で光触媒活性を有する粒子を付与す
ることができる湿式紡糸による合成繊維、例えばポリア
クリロニトリル系合成繊維等が好ましい。このような光
触媒活性を有する繊維は立毛布帛の刺し毛(刺毛成分)
に用いられるが、本発明の目的を損なわない範囲で通常
の繊維や後記の消臭繊維を併用することができる。また
繊維の表面積を大きくして消臭効果を高めるために断面
を扁平にした繊維を刺し毛として用いることもできる。
を持たせるためには、繊維の光照射時のアセトンアルデ
ヒド消臭率が80%以上であることが好ましく、より好
ましくは90%である。光触媒活性を含有させる繊維と
しては特に限定されないが、光触媒活性による自己劣化
による強度低下の小さい合成繊維が好ましく、より好ま
しくはゲル膨潤状態で光触媒活性を有する粒子を付与す
ることができる湿式紡糸による合成繊維、例えばポリア
クリロニトリル系合成繊維等が好ましい。このような光
触媒活性を有する繊維は立毛布帛の刺し毛(刺毛成分)
に用いられるが、本発明の目的を損なわない範囲で通常
の繊維や後記の消臭繊維を併用することができる。また
繊維の表面積を大きくして消臭効果を高めるために断面
を扁平にした繊維を刺し毛として用いることもできる。
【0010】本発明に用いられる産毛成分の繊維には特
に限定はないが、刺毛成分に用いた繊維と同様の光触媒
活性を有する繊維を用いることは消臭効果を高める点か
ら好ましい。また種々の消臭繊維、例えば、アクリル酸
を共重合したアクリル繊維、またはアクリル酸をグラフ
ト重合したアクリル繊維、セルロース繊維、ポリエステ
ル繊維またはLアスコルビン酸−鉄やフタロシアニン−
銅を練り込んだ合成繊維、活性炭素繊維、アクリル酸を
含んだ繊維に銅や鉄、亜鉛、銀等の遷移金属を含有させ
た繊維などを用いることもできる。本発明に用いられる
立毛布帛は定法によって製造することができる。例え
ば、シールフライス編み機を用いる方法、ダブルラッシ
ェル編み機を用いてセンターカットする方法、タフトを
用いる方法、スラーバー編み機を用いる方法等のいずれ
の方法も採用することができる。本発明の消臭立毛製品
は、ぬいぐるみや毛布、カーペット等各種のものに適用
することができる。
に限定はないが、刺毛成分に用いた繊維と同様の光触媒
活性を有する繊維を用いることは消臭効果を高める点か
ら好ましい。また種々の消臭繊維、例えば、アクリル酸
を共重合したアクリル繊維、またはアクリル酸をグラフ
ト重合したアクリル繊維、セルロース繊維、ポリエステ
ル繊維またはLアスコルビン酸−鉄やフタロシアニン−
銅を練り込んだ合成繊維、活性炭素繊維、アクリル酸を
含んだ繊維に銅や鉄、亜鉛、銀等の遷移金属を含有させ
た繊維などを用いることもできる。本発明に用いられる
立毛布帛は定法によって製造することができる。例え
ば、シールフライス編み機を用いる方法、ダブルラッシ
ェル編み機を用いてセンターカットする方法、タフトを
用いる方法、スラーバー編み機を用いる方法等のいずれ
の方法も採用することができる。本発明の消臭立毛製品
は、ぬいぐるみや毛布、カーペット等各種のものに適用
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また例中の%は特に示さない限り重量%を意味する。ま
た光触媒活性を有する繊維の光照射時のアセトアルデヒ
ド消臭率は以下の方法で測定した。まず、消臭性能およ
びタバコ臭の官能評価における外因をなくすため、予め
機能性繊維をフェードメータ(カーボンアーク法)によ
り63℃環境下で40時間照射した後、以下のアセトン
アルデヒド消臭試験を行った。容量1000mlのテト
ラーバック(ジーエムサイエンス社製)中にアセトアル
デヒド10ppmを600mlとともに繊維1gを入
れ、120分間、紫外線強度0.5mW/cm2 のブラッ
クライト下に放置させたのちの残存アセトアルデヒド濃
度をガステック社製のガス検知管で測定した。またアセ
トアルデヒドの発生にはガステック社製の標準ガス発生
器およびパーミエーションチューブを用いた。また放置
させた環境温度は20℃であった。光照射時のアセトア
ルデヒド消臭率は下記の式により求めた。 消臭率=〔(初期ガス濃度−残存ガス濃度)/初期ガス
濃度〕×100(%)
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また例中の%は特に示さない限り重量%を意味する。ま
た光触媒活性を有する繊維の光照射時のアセトアルデヒ
ド消臭率は以下の方法で測定した。まず、消臭性能およ
びタバコ臭の官能評価における外因をなくすため、予め
機能性繊維をフェードメータ(カーボンアーク法)によ
り63℃環境下で40時間照射した後、以下のアセトン
アルデヒド消臭試験を行った。容量1000mlのテト
ラーバック(ジーエムサイエンス社製)中にアセトアル
デヒド10ppmを600mlとともに繊維1gを入
れ、120分間、紫外線強度0.5mW/cm2 のブラッ
クライト下に放置させたのちの残存アセトアルデヒド濃
度をガステック社製のガス検知管で測定した。またアセ
トアルデヒドの発生にはガステック社製の標準ガス発生
器およびパーミエーションチューブを用いた。また放置
させた環境温度は20℃であった。光照射時のアセトア
ルデヒド消臭率は下記の式により求めた。 消臭率=〔(初期ガス濃度−残存ガス濃度)/初期ガス
濃度〕×100(%)
【0012】実施例1〜3、比較例1、2 ポリアクリロニトリル系合成繊維を湿式紡糸する際にゲ
ル膨潤状態で光触媒ゾルである酸化チタンゾル(石原産
業社製、STS−01)を1%ディップニップ方式で付
与し、光触媒活性を有する繊維を得た(単糸デニール3
d)。この繊維の光照射時のアセトアルデヒド消臭率は
100%であった。この光触媒活性を有するアクリル繊
維、通常のアクリル繊維(旭化成工業社製商品名、カシ
ミロンFK、単糸デニール3d)および練り込みにより
繊維内に酸化チタンを含有させた光触媒活性を有するポ
リエステル繊維(単糸デニール2d)の3種類を表1に
示す組み合わせでシールフライス編み機を用いて立毛布
帛をそれぞれ製造した。立毛布帛中の刺毛成分の割合は
90重量%であり、また刺毛の繊維長さは13mm、産毛
の長さは10mmとした。得られたそれぞれの立毛布帛を
用いて立毛製品(ボア)を作製した。
ル膨潤状態で光触媒ゾルである酸化チタンゾル(石原産
業社製、STS−01)を1%ディップニップ方式で付
与し、光触媒活性を有する繊維を得た(単糸デニール3
d)。この繊維の光照射時のアセトアルデヒド消臭率は
100%であった。この光触媒活性を有するアクリル繊
維、通常のアクリル繊維(旭化成工業社製商品名、カシ
ミロンFK、単糸デニール3d)および練り込みにより
繊維内に酸化チタンを含有させた光触媒活性を有するポ
リエステル繊維(単糸デニール2d)の3種類を表1に
示す組み合わせでシールフライス編み機を用いて立毛布
帛をそれぞれ製造した。立毛布帛中の刺毛成分の割合は
90重量%であり、また刺毛の繊維長さは13mm、産毛
の長さは10mmとした。得られたそれぞれの立毛布帛を
用いて立毛製品(ボア)を作製した。
【0013】得られた各立毛製品をオフィス内で使用し
た後、タバコ消臭効果を以下に示す5段階評価により行
った。 0:臭いがしない 1:何の臭いか判らないが、わずかに臭いがする 2:何の臭いか識別できる弱い臭い 3:はっきり判る臭い 4:かなり強い臭い
た後、タバコ消臭効果を以下に示す5段階評価により行
った。 0:臭いがしない 1:何の臭いか判らないが、わずかに臭いがする 2:何の臭いか識別できる弱い臭い 3:はっきり判る臭い 4:かなり強い臭い
【0014】
【表1】 表1から、光触媒活性を有する繊維を刺毛成分として含
む消臭立毛製品の消臭性能が高いことが示される。
む消臭立毛製品の消臭性能が高いことが示される。
【0015】実施例4〜6、比較例4 アクリル繊維を紡糸する際に紡糸原液に光触媒酸化チタ
ン(石原産業製、ST−01)を1%(比較例4)、
1.5%(実施例4)、2%(実施例5)および3%
(実施例6)混入させ、通常の方法に従ってそれぞれ湿
式紡糸を行い、光触媒活性を有する扁平断面の10デニ
ールの繊維(単糸デニール10d)を得た。これらの繊
維の光照射時のアセトアルデヒド消臭率を表2に示し
た。これらの繊維30%と通常のレギュラーアクリル繊
維3デニール(旭化成製カシミロン)70%を用いて2
8メートル番手双糸の紡績糸をそれぞれ作製した。これ
らの紡績糸を刺毛成分および産毛成分として用いてシー
ルフライス編み機によりカットパイルのボア立毛布帛を
製造した。立毛布帛中の刺毛成分の割合は30%であっ
た。また産毛の長さは10mm、刺毛の長さは13mm
であった。これらのボア立毛布帛のそれぞれを用いて縫
いぐるみに縫製し、次いでこれらをオフィスに実際に置
いた後の消臭性を実施例1と同様にして評価し、その結
果を表2に示した。
ン(石原産業製、ST−01)を1%(比較例4)、
1.5%(実施例4)、2%(実施例5)および3%
(実施例6)混入させ、通常の方法に従ってそれぞれ湿
式紡糸を行い、光触媒活性を有する扁平断面の10デニ
ールの繊維(単糸デニール10d)を得た。これらの繊
維の光照射時のアセトアルデヒド消臭率を表2に示し
た。これらの繊維30%と通常のレギュラーアクリル繊
維3デニール(旭化成製カシミロン)70%を用いて2
8メートル番手双糸の紡績糸をそれぞれ作製した。これ
らの紡績糸を刺毛成分および産毛成分として用いてシー
ルフライス編み機によりカットパイルのボア立毛布帛を
製造した。立毛布帛中の刺毛成分の割合は30%であっ
た。また産毛の長さは10mm、刺毛の長さは13mm
であった。これらのボア立毛布帛のそれぞれを用いて縫
いぐるみに縫製し、次いでこれらをオフィスに実際に置
いた後の消臭性を実施例1と同様にして評価し、その結
果を表2に示した。
【0016】
【表2】 表2から、実使用後の消臭性能を高めるためにはボア立
毛布帛の光照射時のアセトアルデヒド消臭率は80%以
上であることが好ましく、さらに好ましくは90以上で
あることが示される。
毛布帛の光照射時のアセトアルデヒド消臭率は80%以
上であることが好ましく、さらに好ましくは90以上で
あることが示される。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の消臭立毛製品は、消臭速
度が著しく改善され、また吸収した臭い成分の再放出が
なく、半永久的に消臭効果を持続できるため、きわめて
実用的である。請求項2記載の消臭立毛製品は、光触媒
活性を有する粒子として酸化チタンが用いられているた
め、消臭効果をより高めることができる。請求項3記載
の消臭立毛製品は、光触媒活性の高いアナターゼ型酸化
チタンが用いられているため、優れた消臭効果を有す
る。請求項4記載の消臭立毛製品は、光の通過性が良好
で、かつ、光触媒活性による自己劣化による強度低下が
小さいポリアクリルニトリル系合成繊維が用いられてい
るため、消臭効果をさらに高めることができる。請求項
5記載の消臭立毛製品は、ポリアクリルニトリル系合成
繊維を湿式紡糸する際に光触媒ゾルがゲル膨潤状態でデ
ィップニップ方式により付与されているため、光触媒活
性を充分に発揮して消臭効果がきわめて高く、正に実用
的なものである。
度が著しく改善され、また吸収した臭い成分の再放出が
なく、半永久的に消臭効果を持続できるため、きわめて
実用的である。請求項2記載の消臭立毛製品は、光触媒
活性を有する粒子として酸化チタンが用いられているた
め、消臭効果をより高めることができる。請求項3記載
の消臭立毛製品は、光触媒活性の高いアナターゼ型酸化
チタンが用いられているため、優れた消臭効果を有す
る。請求項4記載の消臭立毛製品は、光の通過性が良好
で、かつ、光触媒活性による自己劣化による強度低下が
小さいポリアクリルニトリル系合成繊維が用いられてい
るため、消臭効果をさらに高めることができる。請求項
5記載の消臭立毛製品は、ポリアクリルニトリル系合成
繊維を湿式紡糸する際に光触媒ゾルがゲル膨潤状態でデ
ィップニップ方式により付与されているため、光触媒活
性を充分に発揮して消臭効果がきわめて高く、正に実用
的なものである。
Claims (5)
- 【請求項1】単糸デニールが5d以下の産毛成分と刺毛
成分からなる立毛布帛を用いた立毛製品であって、前記
刺毛成分の長さが産毛成分よりパイル長として1mm以上
長く、かつ該刺毛成分が空気中の有臭成分に対して光触
媒活性を有する繊維を有することを特徴とする消臭立毛
製品。 - 【請求項2】前記光触媒活性を有する繊維が酸化チタン
を含有することを特徴とする請求項1記載の消臭立毛製
品。 - 【請求項3】前記酸化チタンがアナターゼ型であること
を特徴とする請求項2記載の消臭立毛製品。 - 【請求項4】前記光触媒活性を有する繊維がポリアクリ
ロニトリル系繊維であることを特徴とする請求項1記載
の消臭立毛製品。 - 【請求項5】前記ポリアクリロニトリル系繊維は、湿式
紡糸する際に、ゲル膨潤状態で光触媒ゾルをディップニ
ップ方式で付与することにより得られたものであること
を特徴とする請求項4記載の消臭立毛製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8204965A JPH1053919A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 消臭立毛製品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8204965A JPH1053919A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 消臭立毛製品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1053919A true JPH1053919A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16499238
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8204965A Withdrawn JPH1053919A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | 消臭立毛製品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1053919A (ja) |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP8204965A patent/JPH1053919A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |