JPH1053927A - 複合捲縮糸、その製造方法および編織物 - Google Patents

複合捲縮糸、その製造方法および編織物

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JPH1053927A
JPH1053927A JP8217776A JP21777696A JPH1053927A JP H1053927 A JPH1053927 A JP H1053927A JP 8217776 A JP8217776 A JP 8217776A JP 21777696 A JP21777696 A JP 21777696A JP H1053927 A JPH1053927 A JP H1053927A
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実 塩島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】際立った黒高発色性と豊かな膨らみと緻密でし
なやかなタッチで着用快適性に優れた新しい高質感の、
特にフォーマルウェアーに最適な編織物のために使用さ
れるを複合捲縮糸と編織物が提供される。 【解決する手段】芯糸としての捲縮コンジュゲートマル
チフィラメント糸と、それより糸長が5〜35%長い鞘
糸としての捲縮マルチフィラメント糸からなる複合捲縮
糸であって、その鞘糸を構成する捲縮マルチフィラメン
ト糸の物性は、沸収2〜5%、伸度60〜100%であ
り、また、この複合捲縮糸の物性は、沸収5〜10%、
乾収7〜18%、捲縮復元率CR20〜40%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2種類以上のマル
チフィラメント糸からなる複合捲縮糸と製造方法および
その複合捲縮糸を用いた編織物に関し、さらに詳しく
は、特に黒色の発色性を大幅に向上させ、ウール調のソ
フトなふくらみ感と、コシ・ハリと共にドレープ性を有
し、着用快適性と縫製性を良好にする適度な伸縮性を備
えた編織物の提供に適した芯鞘状構造の複合捲縮糸とそ
の製造方法およびそれを用いた編織物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、伸度差を有する2種以上のフィラ
メント糸を引揃え仮撚加工するに際し、サイドバイサイ
ド型のコンジュゲートフィラメント糸を用いて、嵩高で
ふくらみ感があり、コシ・ハリがあり、バルキー性とス
トレッチ性を備えた複合嵩高加工糸が提案されている。
例えば、特公平2−55534号公報には、破断伸度が
40%以下で、固有粘度〔η〕f が互いに異なるポリエ
チレンテレフタレート重合体のサイドバイサイド型複合
糸と、破断伸度が100〜200%のポリエチレンテレ
フタレート未延伸糸とを引揃えて交絡処理した後、仮撚
加工した、ストレッチ性がありスパンライクな風合いと
手触りを有する捲縮加工糸が記載されている。
【0003】また、特開平2−175935号公報で
は、伸度差のある少なくとも2種のポリエステル未延伸
糸を引揃えて、延伸倍率1.2以上で延伸同時仮撚した
後、交絡処理し、糸長差が13%〜25%の芯鞘構造の
複合加工糸を製造する際、伸度が小さい未延伸糸にサイ
ドバイサイド型のコンジュゲート糸を用いて、伸縮性を
生かした、特にスポーツ関係衣料に適用されるストレッ
チ性複合嵩高糸が提案されている。また、特開平7−3
562号公報では、嵩高でふくらみ感があり、コシ・ハ
リを兼ね備えた嵩高加工糸で、熱水収縮率が10%以下
で沸水30分間処理後の捲縮率が30%以上となるサイ
ドバイサイド型のポリエステル潜在捲縮型複合繊維と、
ポリエステル高配向未延伸糸を延伸同時仮撚した嵩高加
工糸が提案されている。
【0004】さらに、特開平5−311533号公報で
は、少なくとも2種類のマルチフィラメント糸で構成さ
れた複合捲縮糸で、その1種類は互いに熱収縮性の異な
る少なくとも2成分のポリエステル重合体が接合した捲
縮コンジュゲートマルチフィラメント糸であって、複合
捲縮糸の内層に主要成分として配置され、また他の1種
類は合成重合体からなりかつ該捲縮コンジュゲートマル
チフィラメント糸よりも糸長が5〜35%長い捲縮マル
チフィラメント糸であって、該複合捲縮糸の外層に主要
成分として配置されている複合捲縮糸が提案されてい
る。
【0005】そしてこれらの複合捲縮糸は、それを加撚
して織物にすることにより、その織物をソフトなふくら
み感やハリ・コシと優れたドレープ性を有し、しかも適
度な伸縮性を与えることができる。その伸縮性により縫
製にあたりパッカリングを生ずることがなく、仕立て見
映えのよい縫製を可能とするものである。
【0006】しかしながら、このように捲縮コンジュゲ
ートマルチフィラメント糸を用いた2種類以上の異種の
マルチフィラメント糸の混用にかかる複合捲縮糸、およ
びこれを用いた編織物においては、いずれも染色加工に
おける発色性になお課題があり、例えばポリエステル繊
維使いの場合は、とりわけ黒色の発色性に難点がありさ
らなる高発色性が期待された。また、従来の複合糸を用
いた編織物の場合、嵩高性と反発性と伸縮性を共に備え
ている編織物は少なく、仕立て見映えや着用快適性が今
一歩であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特にかかる
捲縮コンジュゲートマルチフィラメント糸使いの複合捲
縮糸および編織物において、特にこれまで残されていた
課題である高発色性および高質感のある仕立て見映えと
着用快適性の改善を意図して鋭意研究した結果、達成さ
れたものである。
【0008】本発明の目的は、温かくふくらみ感と高反
発性に優れ、特に黒の発色性を大幅に向上せしめたブラ
ックフォーマルウエアーに適した適度の伸縮性を有する
編織物を得ることができる捲縮コンジュゲートマルチフ
ィラメント糸使いの芯鞘状構造の複合捲縮糸とその製造
方法を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、製編織したとき、ウ
ール調のソフトなふくらみ感と、コシ・ハリと共にドレ
ープ性を有し、縫製性を良好にする適度な伸縮性を備え
た編織物の提供に適した捲縮コンジュゲートマルチフィ
ラメント糸使いの芯鞘状構造の複合捲縮糸を提供するこ
とにある。
【0010】本発明の他の目的は、芯鞘状構造の複合捲
縮糸の優れた嵩高性を保持しつつ、高密度の編織物を得
ることができる高収縮性で取扱いが容易な複合捲縮糸を
提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、かかる複合捲
縮糸で構成された、豊かなふくらみ感と高反発性に優
れ、緻密でしなやかなタッチの、特に黒の発色性を大幅
に向上せしめた高質感のある適度に伸縮性による仕立て
見映えのよい着用快適なブラックフォーマルウエアー用
に適した編織物を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
せんとするものであって、本発明の複合捲縮糸は、少な
くとも2種類のマルチフィラメント糸で構成された複合
捲縮糸で、その1種類は熱収縮性の異なる少なくとも2
成分の合成重合体からなる捲縮コンジュゲートマルチフ
ィラメント糸で、複合捲縮糸の内層に主に芯糸として配
置され、また他の1種類は合成重合体からなりかつ該捲
縮コンジュゲートマルチフィラメント糸よりも糸長が好
ましくは5〜35%、より好ましくは10〜25%長い
捲縮マルチフィラメント糸で、該複合捲縮糸の外層に主
に鞘糸として配置されており、芯糸を構成する捲縮コン
ジュゲートマルチフィラメント糸には該捲縮マルチフィ
ラメント糸の一部が混繊していると共に、該鞘糸を構成
する捲縮マルチフィラメント糸には該捲縮コンジュゲー
トマルチフィラメント糸の一部が混繊している複合捲縮
糸において、該鞘糸を構成する捲縮マルチフィラメント
糸は、沸収が2〜5%、伸度が60〜100%であ
り、また、該複合捲縮糸は、沸収が5〜10%、乾
収が7〜18%、捲縮復元率CRが20〜40%である
ことを特徴とするものである。
【0013】本発明における好ましい態様として、少な
くとも次の態様が含まれる。 (1)複合捲縮糸は、次式で定義される撚係数α1が
6,700〜20,200である撚りが与えられた状態
のとき、捲縮復元率CRが18〜40%、捲縮発現伸長率
TRが8〜25%であること。α1=T1×D1 1/2〔ただ
し、T1:撚数(回/m)、D1:トータルデニール〕 (2)芯糸を構成する捲縮コンジュゲートマルチフィラ
メント糸の単糸繊度は、該鞘糸を構成している捲縮マル
チフィラメント糸のそれより大きく、該芯糸を構成する
捲縮コンジュゲートマルチフィラメントの単糸繊度が2
d以上、該鞘糸を構成する捲縮マルチフィラメントの単
糸繊度が3d以下であること。 (3)鞘糸を構成する捲縮マルチフィラメント単糸の複
屈折Δnは、該芯糸を構成する捲縮コンジュゲートマル
チフィラメント単糸のそれより小さく、記鞘糸を構成す
る捲縮マルチフィラメント単糸の複屈折Δnが100×
10-3以下、特に好ましくは80×10-3以下であるこ
と。 (4)上記複合捲縮糸からなる編織物であって、好まし
くは上記複合捲縮糸に次式で定義される撚係数α1が
8,000〜24,000の範囲の撚りが与えられてお
り、かつ経緯の少なくとも一方の伸長率が3〜25%で
あり、さらにそのL値が8.5〜12、より好ましくは
8.5〜11.5であること。α1=T1×D1 1/2〔ただ
し、T1:撚数(回/m)、D1:トータルデニール〕 また、本発明の複合捲縮糸は、熱収縮性の異なる少なく
とも2成分のポリエステル重合体が接合したコンジュゲ
ートマルチフィラメント糸と、該コンジュゲートマルチ
フィラメント糸の伸度より大きい伸度を有する合成重合
体からなるマルチフィラメント糸とを引き揃えて複合同
時仮撚加工し、捲縮コンジュゲートマルチフィラメント
糸と捲縮マルチフィラメント糸からなる複合捲縮糸を製
造する方法において、該捲縮マルチフィラメント糸の糸
長を該捲縮コンジュゲートマルチフィラメント糸よりも
糸長が5〜35%、好ましくは10〜25%長い状態に
なるように給糸して仮撚温度140〜200℃、仮撚数
T2=α2 /D2 1/2〔ただし、α2 は撚係数で13,5
00〜23,000、D2 は芯糸デニール〕の条件で仮
撚加工することにより製造される。
【0014】以下、本発明を更に詳しく説明する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の加熱前の複合捲縮糸にお
いては、熱収縮性の異なる2成分の合成重合体で構成さ
れた捲縮コンジュゲートマルチフィラメント糸Aが複合
捲縮糸の内層側に主に芯糸として配置され、また合成重
合体成分からなる捲縮マルチフィラメント糸Bが複合捲
縮糸の外層側に主に鞘糸として配置して構成されてい
る。ここでは、捲縮コンジュゲートマルチフィラメント
糸Aおよび捲縮マルチフィラメント糸Bをそれぞれ2種
以上混在させることもできる。
【0016】本発明では、捲縮マルチフィラメント糸B
の糸長が、捲縮コンジュゲートマルチフィラメント糸A
のそれよりも、5〜35%、より好ましいくは10〜2
5%長い糸長差ΔLを有し、かつ、内層に位置する捲縮
コンジュゲートマルチフィラメント糸Aに外層の捲縮マ
ルチフィラメント糸Bの一部が混繊し、また外層に位置
する捲縮マルチフィラメント糸Bに内層の捲縮コンジュ
ゲートマルチフィラメント糸Aの一部が混繊した形態を
とっている。このため、本発明の複合捲縮糸では、加撚
されても、内側の捲縮コンジュゲートマルチフィラメン
ト糸に外側の捲縮マルチフィラメント糸の一部が混繊し
ているため、捲縮コンジュゲートマルチフィラメント糸
の各構成フィラメントの三次元捲縮があまり集束するこ
となく互いに位相をずらせ、かつ部分的に複合捲縮糸の
表面に出現するようになる。そのため捲縮コンジュゲー
トマルチフィラメント糸の捲縮発現が撚の拘束力に対し
て打ち勝つことができ、撚数が増加しても無撚のときに
発現する捲縮復元率CRや捲縮発現伸長率TRに比較して、
これら捲縮復元率CRや捲縮発現伸長率TRの低下を小さく
し、優れた伸縮性を示すようになる。
【0017】したがって、本発明の複合捲縮糸は、ドレ
ープ性付与のため撚数が多くても適度の伸縮性を生ずる
ようになる。この複合捲縮糸は、撚係数α1 が6,70
0〜20,200の範囲の撚りが与えられた状態におい
て、捲縮復元率CRが18%以上、また捲縮発現伸長率TR
が8%以上の伸縮性を発揮する。好ましくはこの複合捲
縮糸は捲縮復元率CRを18〜40%、さらに好ましくは
18〜35%、また捲縮発現伸長率TRを8〜25%、さ
らに好ましくは8〜20%にすることができる。 本発
明の実施において、複合捲縮糸は織物等布帛にされる前
に予め加撚されて、芯糸の捲縮コンジュゲートマルチフ
ィラメント糸Aに鞘糸の捲縮マルチフィラメント糸Bが
巻き付いた状態になる。
【0018】本発明では、捲縮マルチフィラメント糸の
糸長を捲縮コンジュゲートマルチフィラメント糸のそれ
よりも5〜35%、好ましくは10〜25%長い糸長差
ΔLにして、芯糸の捲縮コンジュゲートマルチフィラメ
ント糸の捲縮発現作業が有効に働くようにする。この糸
長差ΔLが小さいと、撚の拘束力により芯糸の捲縮コン
ジュゲートマルチフィラメント糸の捲縮発現は乏しくな
り、逆に糸長差ΔLが大きくなると、加撚操作時の加撚
張力が増大して鞘糸の拘束力が大きくなりすぎるため、
捲縮コンジュゲートマルチフィラメント糸の捲縮発現力
が低下し、伸縮性を乏しくする。
【0019】このような糸長差ΔLは、芯糸と鞘糸を例
えば仮撚加工に供するに際し、芯糸より鞘糸を多く供給
して両者の糸長差を調節する、つまり芯糸と鞘糸の仮撚
領域に供給する速度を異ならせて給糸することによって
も得ることはできるが、また、極端に伸度の異なる低伸
度糸の芯糸と高伸度糸の鞘糸、例えば高速紡糸によって
得られる部分配向糸(POY)を引揃えて仮撚領域に供
給することによっても得ることができる。さらにまた、
仮撚数の設定によりつまり高伸度糸の鞘糸の撚延伸程度
の設定によっても得ることができる。
【0020】さらに、本発明の複合捲縮糸では、芯糸お
よび鞘糸を構成しているマルチフィラメントの単糸繊度
について好ましい範囲がある。つまり芯糸を構成するコ
ンジュゲートマルチフィラメント糸の単糸繊度は、該鞘
糸のそれと同じか大きい。両マルチフィラメント糸間の
単糸繊度の差異は10d以内が好ましく、特に1〜6d
の範囲にするのがよい。そして芯糸を構成するマルチフ
ィラメント単糸の繊度は2d以上、より好ましくは5〜
10dである。2d未満では十分な捲縮が得られず、1
0dを越えると布帛の風合いが硬くなる傾向がある。ま
た、鞘糸のマルチフィラメント糸の単糸繊度は、主とし
て布帛の風合いに寄与するため、0.01〜3dの細繊
度であることが好ましい。
【0021】本発明の複合捲縮糸では、高発色性の関係
から上記繊度とともに、好ましい複屈折Δn値を設定す
ることができる。すなわち、複合捲縮糸の鞘糸を構成す
るマルチフィラメント単糸の複屈折Δnは、芯糸のそれ
より小さく、そして、鞘糸を構成するマルチフィラメン
ト単糸の複屈折Δnは好ましくは100×10-3以下、
より好ましくは90×10-3〜50×10-3である。
【0022】本発明では、鞘糸を構成するマルチフィラ
メント糸としては、延伸糸でもよいが仮撚加工する前の
原糸として半延伸糸を使うのが好適であり、必要に応じ
シックアンドシンヤーンも使用できる。シックアンドシ
ンヤーンの場合は、仮撚加工時に太い部分が細い部分よ
りも多く延伸され、内層の捲縮コンジュゲートマルチフ
ィラメント糸側へのマイグレーションを促進するため、
伸縮性の発現効果を高めることができる。またシックア
ンドシンヤーンのもつ長さ方向の配向斑に起因して、仮
撚加工で複数のランダムな箇所で延伸と仮撚が開始され
るため、マイグレーション効果を大きくする。シックア
ンドシンヤーンの捲縮形態は、未延伸部の作用で外層に
おいて大きくなるので、加撚時に芯糸を締め付けること
が少なくなり複合捲縮糸の伸縮特性に効果的に寄与す
る。
【0023】本発明の別の特徴は、この鞘糸を構成する
捲縮マルチフィラメント糸の特性であり、その沸収が2
〜5%、伸度が60〜100%、複屈折Δnが100×
10-3以下である。
【0024】このような鞘糸の特性は、仮撚加工時のヒ
ーター温度140〜200℃、仮撚数T2 =α2 /D2
1/2〔ただし、撚係数α2 :13,500〜23,00
0、D2 :芯糸デニール〕の設定により得ることができ
る。
【0025】本発明においては、芯糸を構成している個
々のマルチフィラメントに対して、鞘糸を構成している
個々のマルチフィラメントが複合捲縮糸の外側に膨れ出
ていて膨らみ部を形成していて、鞘糸は豊かな膨らみと
緻密でしなやかなタッチの高密度編織物に好適な複合捲
縮糸を実現する。そして、この鞘糸を構成するマルチフ
ィラメント単糸繊度は、上記のように芯糸のそれより小
さいから、もし結晶化度が同等であれば、鞘糸の方の発
色性は劣る。そこで、細繊度の鞘糸側の単糸の複屈折Δ
nを上記のように低く押え、低配向高発色性の原糸とし
た。
【0026】鞘糸は、合成重合体からなるが、捲縮加工
等の熱処理工程における収縮性、形態固定等の観点か
ら、ポリエステル系合成繊維やポリアミド系合成繊維の
ような熱可塑性合成繊維が好ましく、また、カチオン可
染型ポリエテル繊維も用いられ、本発明の目的からはポ
リエステル系合成繊維が最適である。
【0027】一方、芯糸の捲縮コンジュゲートマルチフ
ィラメント糸は、収縮による嵩高性を発現し複合捲縮糸
における適度なハリ・コシと高反発性を与えるが、同様
に熱収縮挙動の観点から、後述するように、ポリエステ
ル系合成繊維等の熱可塑性合成繊維が好適に使用され
る。
【0028】収縮性の異なる2成分のポリエステル系重
合体としては、一成分を低粘度ポリエステル成分とし、
他方を高粘度ポリエステル成分のものを好ましく選択で
きる。低粘度ポリエステル成分の極限粘度は0.43〜
0.55の範囲とし、高粘度ポリエステル成分の極限粘
度は0.68〜0.85の範囲にすることが好ましい。
低粘度ポリエステル成分の極限粘度が0.43未満にな
ると、捲縮発現が乏しくなり、加撚状態にしたときの複
合捲縮糸の伸縮性が得られにくくなる。また、高粘度ポ
リエステル成分の極限粘度が0.85を越えると、溶融
粘度が高くなるため紡糸が難しくなる。両成分の極限粘
度の差は0.20〜0.40の範囲が好ましく、0.2
0未満になると捲縮発現が乏しくなるため複合捲縮糸の
伸縮性が得られ難くなり、また0.40を越えると、紡
糸が不安定になる。
【0029】また、両成分の複合比は40:60〜6
0:40にすることが好ましく、この範囲外では、鞘糸
と共に仮撚加工して複合捲縮糸にしたとき、その後に追
撚撚数が増加するとともに捲縮発現伸長率TRが小さくな
る傾向にある。これは、芯糸と鞘糸との糸長差ΔLが大
きくなるほど顕著になる。
【0030】本発明で使用されるコンジュゲートマルチ
フィラメント糸は、両成分を並列的に張り合わせて複合
するか、芯成分と鞘成分に偏心配置するように複合させ
たもので、紡糸延伸後に加熱することによってスパイラ
ル状の三次元捲縮を発現する糸である。
【0031】熱収縮性の異なるポリエステル系重合体と
しては、ポリエチレンテレフタレート単独またはポリエ
チレンテレフタレート80モル%以上を含む共重合体が
好ましい。芯糸において、さらに大きな収縮性と発色性
を与えるために、共重合体を含む合成繊維を用いること
ができる。共重合成分としては、例えばイソフタル酸、
アジピン酸、ビスフェノール類、ポリエチレングリコー
ル等の公知のものが挙げられる。
【0032】本発明の複合捲縮糸において、芯糸は内層
を鞘糸は外層に位置するが、本発明の複合捲縮糸は通
常、空気交絡処理により、かかる芯糸および該鞘糸を構
成している個々のマルチフィラメントは相互に交絡され
ている。複合捲縮糸における両者の割合を内層を形成す
る芯糸で表示すると、重量比率で複合糸全体の30〜7
0%を占めるようにすることが好ましい。30重量%未
満では、加撚した撚の拘束力下で捲縮発現が小さくな
り、また70重量%を超えると風合面ソフトさや膨らみ
に欠ける傾向になる。
【0033】本発明のさらに別の特徴として複合捲縮糸
自体にも適な特性があり、その沸収が5〜10%、より
好ましくは6〜9%、乾収が7〜18%、より好ましく
は10〜15%、さらに捲縮復元率CRが好ましくは20
〜40%、より好ましくは25〜35%である。
【0034】本発明の複合捲縮糸は、このように低配向
高発色性の鞘糸と高発色高反発性の芯糸を組合わせマル
チフィラメント相互を交絡させたものであり、本発明の
意図する、より際立った黒高発色性、豊かな膨らみと緻
密でしなやかなタッチ、適度な伸縮性による仕立て映
え、適度なハリ・コシと反発性が与えられる。
【0035】上記の特性をもつ本発明の複合捲縮糸は、
織物の経糸または緯糸、あるいはその双方に使用して製
編織し、染色工程等での熱処理により芯鞘糸における収
縮差を顕在化させ、さらにソフトな膨らみおよびドレー
プ性とともに、適度な伸縮性を有する織物とすることが
できる。本発明の複合捲縮糸は、織物のみならず編物に
も適用される。
【0036】本発明の編織物は、常法にしたがって染色
されるが、ここでの編織物のL値は8.5〜12、より
好ましくはL値は8.5〜11.5、更に好ましくは
8.5〜10.5である。L値は、MACBETH社の
分光光度計「COLOR−EYE」を使用し、「HYP
ER CCMシステム」(エクスコム社)で定量化し
た。
【0037】本発明の複合捲縮糸は、好ましくは撚係数
α1 が6,700〜20,200で加撚されるが、上記
染色後の織物内の複合捲縮糸が有する撚は、かかる当初
の撚係数の範囲から約8,000〜約24,000の範
囲に変化しており、そして織物の伸長率STは経糸方向お
よび/または緯糸方向に約3〜約25%である。
【0038】このように撚係数α1 が変化するのは、染
色過程で複合捲縮糸が収縮するためであり、撚係数がこ
れらの範囲を外れると、織物はドレープ性に劣ると共に
高質感が低下し着用時の快適性が低下する傾向を示し、
また伸長率STが3%を下回ると縫製時にパッカリングが
発生し、仕立て見映えが低下し、伸長率STが25%を越
えると着用時の快適性が低下する傾向となる。
【0039】本発明の編織物は、このように合成重合体
で構成したにもかかわらず、驚くべきことには従来技術
では得られなかった高黒発色性と高質感の仕立てを可能
とし、特に黒色フォーマルウエアーの分野で新しい展開
が期待される。
【0040】次に、本発明の複合捲縮糸の製造方法につ
いて述べる。
【0041】図1は、本発明にかかる複合捲縮糸を、伸
度差複合仮撚加工法によって製造する場合の工程を示す
ものである。図1において、高速紡糸法によって得た比
較的伸度の大きいマルチフィラメント原糸Bを巻いたパ
ッケージ1と、熱収縮性を異にするコンジュゲートマル
チフィラメント原糸Aを巻いたパッケージ2が用意され
ている。
【0042】マルチフィラメント原糸Bは、予めローラ
3とローラ5の間で低倍率で熱延伸されると共に、ヒー
タ4で熱処理されることにより、シックアンドシクヤー
ンに形成され、供給ローラ3´から供給されるコンジュ
ゲートマルチフィラメント原糸Aとローラ6で引揃えら
れる。次いで、両マルチフィラメント原糸A、Bは、ロ
ーラ6とローラ8の間に設けられた交絡ノズル7により
圧空により交絡処理された後、ローラ8とローラ11の
間に設けられた仮撚ヒータ9と仮撚スピンドル10によ
り仮撚加工され、複合捲縮糸となって巻取装置12によ
り巻き取られる。伸度大きいマルチフィラメント原糸B
は上記ローラ8とローラ11の間の仮撚ゾーンにおいて
伸長され、伸度の低いコンジュゲートマルチフィラメン
ト原糸Aとの間に糸長差を発生させることにより、複合
捲縮糸が得られる。
【0043】また、図2は複合捲縮糸をフィード差複合
仮撚加工法、あるいは仮撚加工前の熱延伸を必要としな
い伸度差複合仮撚加工法により製造する場合の工程を示
すものである。図2において、パッケージ1´のマルチ
フィラメント原糸Bとパッケージ2のコンジュゲートマ
ルチフィラメント原糸Aとは、フィード差複合仮撚加工
法の場合は、それぞれ供給ローラ3、3´から前者の原
糸Bを後者の原糸Aよりもオーバーフィードしながら、
引き揃えガイド13で引揃えられる。次いでローラ8と
ローラ11の間に設けられた仮撚ヒータ9と仮撚スピン
ドル10により延伸と同時に仮撚加工されて複合捲縮糸
となり、ローラ11とローラ11´の間に設けられた交
絡ノズルからの圧空により交絡処理された後、巻き取り
装置12によって巻き取られる。
【0044】また、伸度差複合仮撚加工法の場合は、供
給ローラ3、3´から両原糸A、Bを同じ供給速度で仮
撚ゾーンへ送り出して、同様の仮撚加工を行なう。
【0045】本発明の実施において、鞘糸をシックアン
ドシンヤーンとする場合はマルチフィラメントBの原糸
として、半延伸糸を使用し、図1で仮撚加工前の延伸に
おいてウースター糸むらU%値を2〜20%にし、さら
に仮撚加工後にウースター糸むらU%値を1.4〜5%
になるように加工するのがよい。予めシックアンドシン
に加工したマルチフィラメントBの原糸として延伸糸を
使用する場合は、図2のフィード差複合仮撚加工法によ
って同様の加工をすることができる。
【0046】また別法として、マルチフィラメントBを
原糸として、レギュラーのポリエステルマルチフィラメ
ント半延伸糸とカチオン可染型ポリエステルマルチフィ
ラメント半延伸糸からなる、伸度が異なる2種の混繊マ
ルチフィラメント糸を使用しても、同様のスパン調織物
を得ることができる。この混繊マルチフィラメント糸を
第2図の工程にしたがって、予め加撚した後、コンジュ
ゲートマルチフィラメントAと複合仮撚加工して複合捲
縮糸にし、この複合捲縮糸を予め加熱してから製織し、
染色加工でアルカリ減量処理した織物は、複合捲縮糸内
のカチオン可染型ポリエステルマルチフィラメントに毛
羽が発生し、複合捲縮糸の内層や外層に混在した構造と
なる。したがって、織物は適度の毛羽を有するスパン調
織物の風合いを有するものとなる。この織物を構成する
複合捲縮糸の撚は、アルカリ減量によって、撚係数αが
6,700〜18,000の範囲となる。この織物が伸
長率3〜25%となる本来の伸縮性と共に、ドレープ性
を有することはもちろんである。
【0047】以下本発明を実施例で説明するが、糸長
差、収縮差等は、次のようにして測定したものをいう。 糸長差ΔL:糸に0.1g/dk荷重をかけ、1mに
印をつける。その後2本の糸を分離して各々の長さを測
定し芯糸の長さ(L0)と鞘糸の長さ(L1)を測定し、
次式により求める。
【0048】 糸長差ΔL=〔(L1−L0)/L0〕×100 撚係数α1:撚係数α1は次式、撚係数α1=T1×D1
1/2〔ただし、T1:撚数(回/m)、D1:複合捲縮糸
の繊度(デニール)〕によって定義される値をいう。 捲縮復元率CR:JIS L1090(合成繊維マルチ
フィラメントかさ高加工糸試験法)に規定された方法に
より測定された値をいう。 捲縮発現伸長率TR:試料の複合捲縮糸をカセに5回巻
きして、まず見掛繊度Dの0.02倍の荷重(0.02
×D(g))をかけた状態で、150±2℃,5分間の
熱処理をしたしたときの長さL0 を測定する。次いで、
その複合捲縮糸に見掛繊度Dの0.1倍の定荷重(0.
1×D(g))をかけたときの長さL1 を測定し、次式
によって算出する。
【0049】 捲縮発現伸長率TR=〔(L0−L1)/L1〕×100 沸収:98℃、20分間の熱水収縮率で表示される。
複合糸の0.1g/dの荷重下における長さをL1 とす
る。98℃の熱水中で20分間無緊張処理したときの長
さをL0 とし、次式で求める。
【0050】沸収=〔(L1−L0)/L0)〕×100 乾収:180℃、3分間の乾熱収縮率で表示される。
具体的に、枠周囲1mのラップリールの枠周に複合糸を
10回巻き付けた小綛をつくり、これをフックにかけ、
下端に複合糸本あたり、1/20g/dの荷重下で綛長
を測定しこれをL1とする。次に測定した小綛を180
℃のオーブン中に無荷重の状態で垂らし3分間放置した
後、オーブンから取り出し放冷後、上記と同様にして小
綛の測長を行ない、長さをL0 として、次式により乾収
を求める。
【0051】乾収=〔(L1−L0)/L0)〕×100
【0052】
【実施例】
(実施例1)極限粘度が0.475のポリエチレンテレ
フタレート100%からなる低粘度成分と、極限粘度が
0.780のポリエチレンテレフタレート100%から
なる高粘度成分とを、重量複合比50:50で並列型に
貼り合わせた未延伸コンジュゲートマルチフィラメント
糸を紡糸した後、延伸して75D−18フィラメントの
コンジュゲートマルチフィラメント糸を製造した。原糸
物性は、強度3.40g/d、伸度45.4%、沸収1
0.5%であった。
【0053】他方、ポリエチレンテレフタレート100
%を紡糸速度2,800m/分で溶融紡糸し、80D−
36フィラメントの伸度165%のマルチフィラメント
半延伸糸を製造した。上記コンジュゲートマルチフィラ
メント糸とこのマルチフィラメント半延伸糸とを使用
し、第2図に示す伸度差複合仮撚加工法により複合捲縮
糸を製造した。このマルチフィラメント半延伸糸と上記
コンジュゲートマルチフィラメント糸とを引き揃え、次
いで通常のフリクション方式によりヒーター温度185
℃、仮撚フィード率−5%、仮撚数2,230T/M
(仮撚係数α2 =19,300)の条件で仮撚加工を行
ない、その後直径0.8mm×2穴の交絡ノズルを用い
て空気圧4.0kg/cm2で交絡処理を行なった。
【0054】得られた複合捲縮糸は、コンジュゲートマ
ルチフィラメント糸が主として内層側に配列し、そこに
外層側のマルチフィラメント糸の一部が混繊した形態に
なっていた。また、この複合捲縮糸は繊度155デニー
ル、強度2.01g/dで、かつ無撚状態での伸縮性
は、捲縮復元率CRが27.3%、捲縮発現伸長率TRが1
7.6%であり、また沸収7.9%、乾収13.5%で
あった。更にまた、鞘糸については沸収2.8%、伸度
75%、複屈折Δn81×10-3であった。
【0055】引き続き、上記複合捲縮糸にダブルツイス
ターにより8,000r.p.m.でS方向に撚数1,
000回/mの撚り(撚係数α=12,450)を施
し、繊度171デニール、強度2.10g/dの加撚糸
にした。この加撚糸における内層のコンジュゲートマル
チフィラメント糸と外層のマルチフィラメント糸との糸
長差ΔLは18%であり、捲縮復元率CRが21.5%、
捲縮発現伸長率TRが11.2%であり、上記無撚状態で
の捲縮復元率、捲縮発現伸長率に対して低下が極めて小
さく、優れた伸縮性を有するものであった。
【0056】次いで、この加撚糸を経糸と緯糸とに使用
し、通常の製織工程によって生機密度86本/25.4
mm×64本/25.4mmの平織物を製作した後、染
色工程(135℃×60分)によって捲縮発現処理をし
たところ、密度102本/25.4mm×82本/2
5.4mmの織物になった。
【0057】得られた織物は、ソフトなふくらみとハリ
・コシと共に、優れたドレーブ性を有しており、かつ伸
長率が15%×13%で優れた伸縮性を有しており、L
値は9.8であった。これをフォーマルウエアーに縫製
したところ、パッカリングはなく、高質感があって極め
て優れた仕立て映えになった。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、低配向高発色性の鞘糸
と高発色高反発性の芯糸を組合わせマルチフィラメント
相互を交絡させたことによって複合捲縮糸は、特異な絡
合構造をとり、かかる複合捲縮糸からなる編織物は本発
明の意図する、より際立った黒高発色性、豊かな膨らみ
と緻密でしなやかなタッチ、適度な伸縮性による高質感
のある仕立て映え、適度なハリ・コシと反発性を与え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の複合捲縮糸の製造方法の一例
を示す工程図。
【図2】 図2は本発明の複合捲縮糸の製造方法の他の
一例を示す工程図。
【符号の説明】
A・・・捲縮コンジュゲートマルチフィラメント原糸 B・・・捲縮マルチフィラメント原糸 1・・・パッケージ 1´・・パッケージ 2・・・パッケージ 3・・・ローラ 3´・・供給ローラ 4・・・ヒータ 5・・・ローラ 6・・・ローラ 7・・・交絡ノズル 8・・・ローラ 9・・・仮撚ヒータ 10・・仮撚スピンドル 11・・ローラ 12・・巻取装置 13・・引き揃えガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04B 1/00 D04B 1/00 21/00 21/00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種類のマルチフィラメント
    糸で構成された複合捲縮糸であって、その1種類は熱収
    縮性の異なる少なくとも2成分の合成重合体からなる捲
    縮コンジュゲートマルチフィラメント糸で、主として該
    複合捲縮糸の内層に芯糸として配置され、また他の1種
    類は合成重合体からなりかつ該捲縮コンジュゲートマル
    チフィラメント糸よりも糸長が長い捲縮マルチフィラメ
    ント糸で、主として該複合捲縮糸の外層に鞘糸として配
    置されており、該芯糸を構成する捲縮コンジュゲートマ
    ルチフィラメント糸には該捲縮マルチフィラメント糸の
    一部が混繊していると共に、該鞘糸を構成する捲縮マル
    チフィラメント糸には該捲縮コンジュゲートマルチフィ
    ラメント糸の一部が混繊している複合捲縮糸において、
    該鞘糸を構成する捲縮マルチフィラメント糸は、沸収
    が2〜5%、伸度が60〜100%であり、また、該
    複合捲縮糸は、沸収が5〜10%、乾収が7〜18
    %、捲縮復元率CRが20〜40%であることを特徴と
    する複合捲縮糸。
  2. 【請求項2】 前記複合捲縮糸は、次式で定義される撚
    係数α1が6,700〜20,200である撚りが与え
    られた状態のとき、捲縮復元率CRが18〜40%、捲縮
    発現伸長率TRが8〜25%であることを特徴とする請求
    項1記載の複合捲縮糸。α1=T1×D1 1/2〔ただし、T
    1:撚数(回/m)、D1:トータルデニール〕
  3. 【請求項3】 前記芯糸を構成する捲縮コンジュゲート
    マルチフィラメント糸の単糸繊度は、該鞘糸を構成して
    いる捲縮マルチフィラメント糸のそれより大きく、該芯
    糸を構成する捲縮コンジュゲートマルチフィラメントの
    単糸繊度が2d以上、該鞘糸を構成する捲縮マルチフィ
    ラメントの単糸繊度が3d以下であることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の複合捲縮糸。
  4. 【請求項4】 前記鞘糸を構成する捲縮マルチフィラメ
    ント単糸の複屈折Δnは、該芯糸を構成する捲縮コンジ
    ュゲートマルチフィラメント単糸のそれより小さく、前
    記鞘糸を構成する捲縮マルチフィラメント単糸の複屈折
    Δnが100×10-3以下であることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の複合捲縮糸。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の複合捲
    縮糸からなることを特徴とする編織物。
  6. 【請求項6】 前記複合捲縮糸に、次式で定義される撚
    係数αが8,000〜24,000の範囲の撚りが与え
    られており、かつ経緯の少なくとも一方の伸長率が3〜
    25%であることを特徴とする請求項5に記載の編織
    物。α1=T1×D1 1/2〔ただし、T1:撚数(回/
    m)、D1:トータルデニール〕
  7. 【請求項7】 前記編織物のL値が8.5〜12である
    請求項5または請求項6記載の編織物。
  8. 【請求項8】 熱収縮性の異なる少なくとも2成分のポ
    リエステル重合体が接合したコンジュゲートマルチフィ
    ラメント糸と、該コンジュゲートマルチフィラメント糸
    の伸度より大きい伸度を有する合成重合体からなるマル
    チフィラメント糸とを引き揃えて複合同時仮撚加工し
    て、捲縮コンジュゲートマルチフィラメント糸と捲縮マ
    ルチフィラメント糸からなる複合捲縮糸を製造する方法
    において、該捲縮マルチフィラメント糸の糸長を該捲縮
    コンジュゲートマルチフィラメント糸よりも5〜35%
    長い状態になるように給糸して仮撚温度140〜200
    ℃、仮撚数T2=α2 /D2 1/2〔ただし、α2 は撚係数
    で13,500〜23,000、D2 は芯糸デニール〕
    の条件で仮撚加工することを特徴とする複合捲縮糸の製
    造方法。
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