JPH1054163A - 施解錠確認装置 - Google Patents

施解錠確認装置

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JPH1054163A
JPH1054163A JP19963196A JP19963196A JPH1054163A JP H1054163 A JPH1054163 A JP H1054163A JP 19963196 A JP19963196 A JP 19963196A JP 19963196 A JP19963196 A JP 19963196A JP H1054163 A JPH1054163 A JP H1054163A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施解錠後において、鍵を見ただけで最新の施
解錠状態が容易に確認できるようにする。 【解決手段】 鍵本体7を鍵の差込み方向に摺動可能に
保持した摘み8の前端に、鍵本体7の巾方向に少なくと
も1本のピンを植設し、施解錠時にこのピンをシリンダ
錠の外筒端面に形成された円筒状突起内のスパイラル状
カムに係合させて、鍵の回動により、鍵本体と摘みとの
相対位置を変化させ、この相対位置変化を鍵表面の表示
窓16に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、錠前の最新の施
解錠状態を鍵に表示でき、その鍵の表示を視認すること
により、外出先でも住戸や自動車の施解錠状態を確認で
きる施解錠確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した機能を有する所謂施解錠確認装
置は、現在種々のものが提案されているが、例えば、特
願平2−145163(特開平4−38382)によっ
て提案された施解錠確認装置は、施解錠状態の表示の為
に電池を用いる必要が無い、という点において着想が優
れている。
【0003】この施解錠確認装置は、半径方向に着磁さ
れた小さな円柱状の表示マグネットを鍵の摘み内に回転
自在に装着し、一方、シリンダ錠の端面の表示マグネッ
トの移動軌跡に沿って相互に着磁方向が異なるドライグ
マグネットを配設し、ドライグマグネットと表示マグネ
ットが近接したときに両者の間に生じる磁気吸引力及び
磁気反発力を利用して表示マグネットを反転させるもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記した施
解錠確認装置は、表示マグネットの回転動力として磁気
を利用しているため、ドライグマグネットと表示マグネ
ットとの間の距離に敏感であり、両者間の距離が大きく
なると表示マグネットの回転駆動力が急激に減少し、表
示の信頼性が低下するという問題がある。
【0005】また、鍵の長期使用によって部品が摩耗し
たり、表示マグネットを収容する空間に埃や水分が入り
込むと、表示マグネットが円滑に回転しなくなり、施解
錠確認機能が保持できなくなる事態も考えられる。
【0006】更にまた、鍵による施解錠操作時、表示マ
グネットは鍵の摘み内において単に静かに回るだけなの
で、覗き窓内の表示を視認しない限り、ユーザーに対し
て何らの積極的な顕示を及ぼすことがない。
【0007】従って、施解錠時施解錠確認装置が確実に
動作したか否かの判断が容易に行えないという不安が残
る。
【0008】この発明は、上記した種々の不具合や使用
上の不安を取り除き、長期間確実に作動し、施解錠時に
は装置の動作を積極的にユーザーに伝えられる機能をも
合わせ持った施解錠確認装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、外筒端面に突設された円
筒状突起の内面にスパイラル状のカムを形成させたシリ
ンダ錠と、鍵本体と摘みとを鍵本体の長さ方向に相対移
動可能に嵌合させた鍵とを有し、上記摘みの前端に、鍵
本体の巾方向に突出する少くとも1本のピンを植設し、
施解錠時、ピンとカムとを係合させてこれらの間に生じ
る楔作用により鍵本体に対する摘みの相対位置を切替え
ることができるようにし、一方、摘みの一部に鍵本体と
摘み部との相対位置を表示させる表示器を設けたことを
特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、外筒端面
に突設された円筒状突起の内面にスパイラル状のカムを
形成させたシリンダ錠と、鍵本体と摘みとを鍵本体の長
さ方向に相対移動可能に嵌合させた鍵とを有し、上記摘
みの前端に、鍵本体の巾方向に突出する少くとも1本の
ピンを植設し、施解錠時、ピンとカムとを係合させて、
これらの間に生じる楔作用により鍵本体に対する摘みの
相対位置を切替えることができるようにし、一方、摘み
の一部に鍵本体と摘み部との相対位置を表示させる表示
器を設け、他方、摘み内に、摘みの前端面から鍵本体に
沿って出没可能なトリガーカムを有し、常時はトリガー
カムが摘みの前端面から突出して、鍵本体の摘みに対す
る長さ方向の相対移動が禁止され、施解錠時には、シリ
ンダ錠の端面によりトリガーカムが摘み内に没入する方
向に押されて上記の移動が許可されるロック装置を設け
たことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
てこの発明について説明する。ちなみに、現在使用され
ているシリンダ錠における鍵の操作態様は、勿論例外は
あるが大別して2種類ある。
【0012】そのうちの1つは、鍵本体のウオードを水
平にして鍵孔に挿入し、時計方向或は反時計方向に90
度回して施錠し、反時計方向或は時計方向に90度戻し
て鍵孔から抜き、解錠するときには、鍵孔に鍵本体を挿
入後、反時計方向或は時計方向に90度回して解錠し、
挿入角度位置に戻して鍵を抜く第1のタイプである。
【0013】他の1つは、鍵本体のウオードを垂直にし
て鍵孔に挿入し、時計方向或は反時計方向に180度回
して施錠し、そのままの状態で鍵孔から抜き、解錠する
ときには、鍵孔に鍵本体を挿入後、反時計方向或は時計
方向に180度回して解錠し、そのままの状態で鍵を抜
く第2のタイプである。
【0014】この発明では、カムの形状を変えることに
より、上記どちらのタイプのシリンダ錠にも適用可能で
あるが、便宜上、第1のタイプについて先に説明する。
【0015】図1及び図2において、符号1は外筒を、
符号2は内筒をそれぞれ示し、これら外筒1及び内筒2
を有するシリンダ錠は、側端縁に鍵溝を刻設した鍵本体
のウオードを水平にして鍵孔3に挿入し、例えば時計方
向に90度回して(図において、符号Bから符号Cへの
方向)施錠し、反時計方向に90度戻して(図におい
て、符号Cから符号Bへの方向)鍵を引き抜くように操
作するものとする。
【0016】上記外筒1の外端面には、円筒状突起4が
形成されており、その内径は後述の鍵の摘み8の前端部
の幅寸法W(図5参照)よりも大きくなっていて、内径
面にはスパイラル状のカム5が形成されている。
【0017】円筒状突起4の外周は、外見上の体裁を良
くするためと、衣服等が触れた場合に引掛からないよう
にテーパがつけられている。
【0018】図3は、カム5の展開図を示し、図1にお
ける符号Aの角度位置、換言すれば時計盤面に換算して
12時の角度位置において円筒状突起4をその母線に沿
って切断して展開し、これを内側から見た図である。
【0019】図3において斜線でハッチングした部分
は、所定の角度間隔を保って配設された施錠時係合端縁
5b及び解錠時係合端縁5cに区画されたカム溝5aと
して、円筒状突起の内表面よりも深くなった部分であ
り、ハッチングされていない部分は、円筒状突起の内表
面を示している。
【0020】尚、図3において、向かって下側(手前
側)は円筒状突起の外端を示し、上側(奥側)は円筒状
突起の基端(シリンダ錠側)を示している。
【0021】図3から明らかなように、カム5は施錠時
係合端縁5bと解錠時係合端縁5cとを所定の角度間隔
で形成した2重の右ねじ形状となっていて、符号Bから
符号Cに向かう時計方向に向かって、手前側から奥側へ
と進むように形成されている。
【0022】また、カム溝5aの手前側は環堤部が形成
されていて正面からは直接カム溝5aを見ることはでき
ないが、この環堤部は図1でB及びDの角度位置におい
て切り欠かれており、後述するピン10(図5参照)の
入口5dとなっている。
【0023】一方、図4及び図5は鍵6を示し、この鍵
6は側端縁に鍵溝を形成したり、或いは磁石を埋め込ん
だ鍵本体7と摘み8とから構成されている。図示の実施
例では、この鍵本体7は段付の断面矩形の杆体である。
【0024】また、摘み8は例えば合成樹脂等の非磁性
材質の厚板で、全体の形状が凸字形であり、その中央部
には、鍵本体7の基部と摺動可能に嵌合する角孔9が貫
通している。
【0025】更にまた、摘み8の前端部には、鍵本体7
の巾方向に突出する一対のピン10、10が植設されて
いる。なお、このピンが植設されている摘みの前端部の
幅Wは、円筒状突起4の内径より小さく、この摘みの前
端部は円筒状突起4の内側に入り込むことができる。
【0026】このピン10は1本でも差支えはないが、
後述するカムとの係合操作を考慮すると、力のバランス
上2本の方が好適である。
【0027】加えて、摘み8には、クリック装置11が
設けられている。
【0028】このクリック装置11は、上記角孔9に直
交する付番しないクリックボール孔に収納されたクリッ
クボール12と、このクリックボール12を内方に付勢
するクリックばね13と、クリックばね13の反力を担
持すると共に、クリックボール孔の開口を閉塞する止め
ねじ14とから構成されている。
【0029】上記したクリック装置11に対応して、鍵
本体7の基部側端縁に2つのV形溝15a、15bが鍵
本体7の長さ方向に沿って形成され、クリックボール1
2はこれらのV形溝15a、15bのどちらかに選択的
に係合する。
【0030】他方、摘み8の表面の一部が例えば矩形に
切欠かれて表示窓16が形成されており、この表示窓1
6を通じて、鍵本体の後部側面に画かれたマーク17
a、17bのどちらかが覗けるようになっている。
【0031】しかして、V形溝15とマーク17との関
係は、V形溝15aがボール12と係合するとき、マー
ク17aが表示窓16に合致し、V形溝15bがボール
12と係合するとき、マーク17bが表示窓16に合致
するようになっている。
【0032】次に、この発明の施解錠確認装置の作動に
ついて説明する。図5において、鍵6は解錠が行われた
直後の状態を示し、鍵本体7は摘み8から引張り出され
た状態になっている。すなわち、マーク17bが表示窓
16に合致している。
【0033】この場合、マーク17bが解錠状態を表示
するものとし、この状態の鍵を、鍵孔3に挿入すると、
ピン10、10は夫々入口5d、5dを通って円筒状突
起4の内面のカム溝5aに係合し、ピン10は、図3で
入口5dに近いαの位置にある。
【0034】同時に、鍵によってシリンダ錠の全タンブ
ラーがシアライン上に揃えられ、内筒2が回動可能とな
る。
【0035】この状態で鍵6を時計方向に回すと、ピン
10は図3において左方に押動されるので、施錠時係合
端縁5bとの間に生じる楔作用により、ピン10は奥の
方、すなわちシリンダ錠に近接する方向の分力を受け
る。
【0036】内筒の回動中は、鍵本体7は内筒2に拘束
されるから、相対的に摘み8がシリンダ錠の方向へ移動
する。換言すれば、鍵本体7が相対的に摘み8内に没入
する。
【0037】したがって、鍵を90度回してピン10が
図3のβの位置に至ると、V形溝15aがボール12と
係合するとともに、マーク17aが表示窓16に合致す
る。
【0038】次に、鍵を反時計方向に90度回して、元
の位置に戻す。このとき、ピン10は図3においてβの
位置からγの位置にまで水平に移動するだけで外力を受
けないので、摘みは施錠時の状態を保持したままであ
る。
【0039】この摘みの状態、すなわち、表示窓16に
マーク17aが合致している状態が施錠状態を示す。
【0040】解錠の場合には、鍵を鍵孔に挿入すると、
ピン10は図3のγの位置に来る。それは、施錠後鍵本
体7が摘み8内に没入し、ピン10は相対的に鍵本体の
先端に近接するからである。
【0041】この状態で、鍵を反時計方向に90度回し
て解錠する。すると、ピン10は、図3のγの位置から
右方に押動させるので、解錠時係合端縁5cとの間に生
じる楔作用により、手前のほうに押動される分力を受
け、図3でγからδの位置に移動する。
【0042】このとき鍵本体7は内筒に拘束されて動け
ないので、摘み8が相対的に手前側に引張り出され、図
5に示す位置にまで復帰する。
【0043】この状態で鍵を時計方向に90度回して元
の位置に戻し鍵6を鍵孔から抜き去る。このとき、ピン
10は図3においてδの位置からαの位置にまで水平に
移動するだけで外力は受けないから、図5に示す解錠の
表示は変らない。
【0044】そこで、マーク17aと17bに夫々施錠
と解錠が容易に認識できるような表示をさせておけば、
鍵を外した状況にあっても、鍵を見るだけで錠前の最新
の施解錠状態を確認できる。
【0045】表示としては、例えば、マーク17aを青
色に着色し、マーク17bを赤色に着色したり、マーク
17aを閉と記入し、マーク17bを開と記入してもよ
い。
【0046】次に、第2のタイプのシリンダ錠に本発明
を適用した実施例について、説明する。
【0047】図6において、外筒1及び内筒2を有する
シリンダ錠は、鍵本体のウオードを垂直にして鍵孔3に
挿入し、例えば時計方向に180度回して施錠し、その
まま引き抜く。
【0048】解錠する場合には、同じく鍵本体のウオー
ドを垂直にして鍵孔3に挿入し、反時計方向に180度
回して解錠し、解錠角度位置でそのまま引抜く。
【0049】外筒1の外端面には、円筒状突起4が形成
されており、内径面にはスパイラル状のカム5が形成さ
れている点は、第1のタイプのシリンダ錠の場合と同様
である。
【0050】図7は、カム5の展開図を示し、図6にお
ける符号Aの位置において、円筒状突起を切開き、これ
を内側から見た図である。
【0051】図において、斜線でハッチングした部分
は、前記した図3に示すカムと同様に施錠時係合端縁5
b及び解錠時係合端縁5cに区画されたカム溝5aとし
て、円筒状突起の内表面よりも深くなった部分であり、
ハッチングされていない部分は、円筒状突起の内表面を
示している。
【0052】しかして、溝5aの巾は、摘み8の先端に
突設されたピン10の外径よりもやや大きい寸法となっ
ている。
【0053】この図から判るように、カムは2重の右ね
じ形状となっており、確動カムを構成している。
【0054】一方、鍵6の構造は、第1のタイプのシリ
ンダ錠の場合と同じであるが、鍵本体7に刻設された鍵
溝形状は、第2のタイプのシリンダ錠に対応したもので
あることは言う迄もない。
【0055】図5に示す解錠状態を示す鍵6を鍵孔3に
挿入すると、ピン10は図7でαの位置に来る。
【0056】この状態で鍵を時計方向に180度回して
施錠すると、ピン10は図7で左方に押動され、施錠時
係合端縁5bとの間に生じる楔作用により、ピン10は
奥のほうへ押されてβの位置に至り、相対的に摘み8が
シリンダ錠の方向へ移動する。
【0057】よって、V形溝15aがボール12と係合
するとともに、マーク17aが表示窓16に合致する。
ここで鍵を引き抜くと、ピン10は図7でβの位置から
下方に移動し、入口5dから抜け出る。
【0058】解錠するときには、同様にして鍵を挿入
後、反時計方向に180度回して解錠し、その解錠角度
位置で鍵6鍵孔から引き抜く。
【0059】解錠の為鍵を鍵孔に挿入したとき、摘み8
は鍵本体7の先端に近接する方向に移動しているから、
ピン10は図7のβの位置に最初から入り込む。
【0060】この状態で鍵を反時計方向に回動すると、
ピン10は図7でβの位置から右方に押動され、その結
果上記とは反対にαの位置に戻る。
【0061】その結果、V形溝15aがボール12と係
合するとともに、マーク17bが表示窓16に合致し、
図5に示された元の位置に戻る。
【0062】マーク17a、17bが表示窓を通して、
施解錠状態を表示させる機能については、第1のタイプ
のシリンダ錠の場合と同様であるから、更に詳細な説明
は省略する。
【0063】尚、この実施例においては、施解錠状態を
表示させる手段として、表示窓及び鍵本体の側面に印さ
れたマークを使用しているが、鍵本体と摘みの相対的位
置変化を表示できるものであれば、他の方法を使用して
も差し支えない。
【0064】図示してはいないが、例えば、鍵本体の後
端面に突起を突設し、この突起が摘みの後端面よりも外
方へ突出していれば施錠状態を示し、突起が摘みの後端
面と面一或は引込んでいれば解錠状態を示すといった方
法も考えられる。
【0065】又、この実施例では、摘みの先端にピンを
2本突設しているが、機能的には1本でも差し支えな
い。
【0066】しかし、ピンとカムとの相互作用により、
鍵本体と摘みとの相対位置が変化するように構成されて
いるので、ピンが1本であると、ピンとカムとの相互作
用が片側に偏心するので、鍵の左右の動きが均等になら
ず、スムースな摺動の妨げとなることが考えられるの
で、ピンは2本の方がベターである。
【0067】次に、請求項2に記載の発明について説明
する。
【0068】請求項2に記載の発明は、施解錠確認の機
構そのものについては請求項1に記載の発明と本質的に
変ったところはないが、鍵の携帯時における施解錠状態
を確実に保持するためのロック装置を付設した点が異な
っている。
【0069】次に、このロック装置20について、図8
乃至図14を参照して更に詳細に説明する。
【0070】なお、図8は鍵の携帯時における鍵6の平
面図を示しており、クリック装置11のクリックボール
12はV形溝15bに係合している。すなわち、前述し
た実施例のとおり、鍵本体7は摘み8から引張り出され
た状態になっていて、最新の解錠状態を示している。
【0071】上記ロック装置20は、図8及び図10に
示すように、鍵本体7の厚み方向に延在するロックピン
22を植設したスライドプレート21と、このスライド
プレートを鍵本体7に押し付ける方向に付勢するロック
ばね23と、ロックばね23の反力を担持すると共に、
摘み8の開口を閉塞する止めねじ24と、上記スライド
プレート21を制御するトリガーカム18とから構成さ
れている。
【0072】上記のロック装置20に対応して、鍵本体
のV形溝15a、15bとは反対側の側端縁には、ロッ
クピン22の直径よりもわずかに大きい幅の2つの角形
溝19a、19bが形成されており、角形溝間の間隔は
V形溝5a、5bの間隔と等しく設定されている。
【0073】一方、摘み8内には、鍵本体7に沿って長
さ方向に移動可能なトリガーカム18が設けられてい
る。このトリガーカム18の形状を図11に例示する。
【0074】トリガーカム18は、両側端縁を摘み8内
に形成された溝に摺接させつつその長さ方向に沿って移
動可能に案内されており、図11における上方の端縁1
8dは鍵本体7の角形溝19a、19bを形成した側端
縁と面一になるように配設される。
【0075】或いは、このトリガーカムの上方の端縁1
8dは、図8において鍵本体7の角型溝を形成した側端
縁よりやや上方に位置するようにしてもよい。要する
に、トリガーカム18の移動時、ロックピン22を角型
溝19から完全に引き抜くことができればよい。
【0076】トリガーカムの先端18aは、鍵の携帯時
は、図8に示すように摘み8の前端面より突出してお
り、また、側端縁18dの後方に形成された斜面状のカ
ム面18b(図11参照)はロックピン22の直前位置
になるように各部の寸法が設定されている。
【0077】更に、トリガーカム18の後端面18c
は、摘み8内のピン26に支持されたリーフばね25に
より前方に向かって付勢されている。
【0078】上記のように構成されたロック装置20
は、図8に示す状態において、ロックピン22は鍵本体
7の先端から遠い方の角形溝19bに係合しており、従
って鍵本体7と摘み8との相対移動は禁止され、例え鍵
を落としても、又はポケットの中で長さ方向の外力を受
けても、鍵本体7と摘み8との相対位置は変らない。
【0079】一方、施解錠の為鍵6を円筒状突起4を有
するシリンダー錠の鍵孔に挿入すると図12に示すよう
になる。
【0080】すなわち、鍵6をシリンダ錠の鍵孔に差込
むと、トリガーカム18の先端18aはリーフばね25
の弾力に抗してシリンダー錠の外端面により後方(図に
おいて右方向)に押動され、その移動過程において、カ
ム面18bとロックピン22との間に生じる楔作用によ
りスライドプレート21のロックピン22は外方(図に
おいて上方)に押し上げられる。
【0081】その結果、ロックピン22と角形溝19b
との係合が解かれ、鍵本体7と摘み8との相対移動が可
能となる。
【0082】ここで鍵を施錠方向に回すと、請求項1に
記載の発明の説明において記述したように、鍵本体は摘
みに対して引込んだ状態となり、図13に示すように鍵
本体7の後端は摘み8の後端面より外方に突出する。
【0083】同時に、ロックピン22は鍵本体7の長さ
方向において角形溝19aと整合するに至る。
【0084】次に、この状態のまま鍵をシリンダー錠か
ら引抜くと、トリガーカム18はリーフばね25の弾力
により前方に移動し、ロックピン22はロックばね23
の弾力により角形溝19aの中に入り込み、鍵本体と摘
みとの相互移動を禁止する。
【0085】この結果、図14で示したように、鍵本体
の後端が摘みの後端面より突出した状態でロックされ
る。
【0086】上記したように、第2の実施例では、鍵本
体の後端が摘みの後端面と面一或いは引込んでいわば解
錠状態を示し、逆に突出していれば施錠状態を示してい
る。
【0087】従って、暗い場所においても摘みの後端面
を指先で触れるだけで、鍵本体の後端と摘みの後端面と
の位置関係が判り、施解錠状態を確認することができる
ので、特に高齢者や視覚障害者にとっては利用し易いと
いう利点がある。
【0088】なお、図示の実施例において鍵本体7の後
端が摘み8の後端から突出した状態を施錠状態に対応さ
せたのは、扉の自由側端縁からデッドボルトが突出した
施錠状態を連想させんが為であって、別に深い意味はな
い。
【0089】また、鍵の携帯時においては、鍵本体と摘
みとは相互に移動不可能にロックされているため、不用
意に鍵を床面に落としたり、或いは、指先で鍵本体と摘
みとの間に力を加えても、鍵本体の位置は動くことな
く、常に正確な施解錠状態を保持できる。
【0090】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の施解
錠確認装置は、磁石等を使用せず、鍵を施解錠するとき
に行われる鍵の回動作用を、機械的に鍵本体と摘みの相
対位置の変化に変換するものであるから、確実に作動
し、信頼性が非常に高い。
【0091】又、鍵本体が摘みに対して相対位置の変化
を起こすとき、この作用がクリック装置11を作動させ
るので、音を発生するとともに、摘みを握った指先に衝
撃力を感じさせるので、確実に施解錠装置が働いたこと
がユーザーに容易に感知できるという効果をも奏する。
【0092】なお、円筒状突起の突出量は、図3の環堤
部の厚さを1mm、ピンの径を2mm、マークの移動量
を3mmとすれば、合計6mm程度の小さなものにする
ことができ、シリンダー錠側に大きな寸法の変更を強い
る必要が無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による施解錠確認装置を備えた、第1
のタイプのシリンダ錠の正面図。
【図2】この発明の一実施例による施解錠確認装置を備
えた第1のタイプのシリンダ錠の側面図。
【図3】第1のタイプのシリンダ錠の場合のカムの展開
図。
【図4】この発明の一実施例による施解錠確認装置を備
えた鍵の側面図。
【図5】この発明の一実施例による施解錠確認装置を備
えた鍵の正面図。
【図6】この発明の一実施例による施解錠確認装置を備
えた第2のタイプのシリンダ錠の正面図。
【図7】第2のタイプのシリンダ錠の場合のカムの展開
図。
【図8】この発明の第2の実施例による施解錠確認装置
を備えた鍵の正面図。
【図9】この発明の第2の実施例による施解錠確認装置
を備えた鍵の側面図。
【図10】図8の矢印X−Xで切断した断面図。
【図11】トリガーカムの平面図。
【図12】第2の実施例における解錠状態を表示した鍵
をシリンダー錠に挿入したときの説明図。
【図13】図12の状態から鍵を施錠した直後の状態を
示す説明図。
【図14】図13の状態から鍵をシリンダー錠から引抜
いた状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 外筒 2 内筒 3 鍵孔 4 円筒状突起 5 カム 5a カム溝 5b 施錠時係端縁 5c 解錠時係合端縁 6 鍵 7 鍵本体 8 摘み 9 角孔 10 ピン 16 表示窓 17a マーク 17b マーク 18 トリガーカム 19a 角形溝 19b 角形溝 20 ロック装置 21 スライドプレート 22 ロックピン 23 ロックばね 24 止めねじ 25 リーフばね 26 ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒端面に突設された円筒状突起の内面
    にスパイラル状のカムを形成させたシリンダ錠と、鍵本
    体と摘みとを鍵本体の長さ方向に相対移動可能に嵌合さ
    せた鍵とを有し、上記摘みの前端に、鍵本体の巾方向に
    突出する少くとも1本のピンを植設し、施解錠時、ピン
    とカムとを係合させてこれらの間に生じる楔作用により
    鍵本体に対する摘みの相対位置を切替えることができる
    ようにし、一方、摘みの一部に鍵本体と摘み部との相対
    位置を表示させる表示器を設けたことを特徴とする施解
    錠確認装置。
  2. 【請求項2】 外筒端面に突設された円筒状突起の内面
    にスパイラル状のカムを形成させたシリンダ錠と、鍵本
    体と摘みとを鍵本体の長さ方向に相対移動可能に嵌合さ
    せた鍵とを有し、上記摘みの前端に、鍵本体の巾方向に
    突出する少くとも1本のピンを植設し、施解錠時、ピン
    とカムとを係合させて、これらの間に生じる楔作用によ
    り鍵本体に対する摘みの相対位置を切替えることができ
    るようにし、一方、摘みの一部に鍵本体と摘み部との相
    対位置を表示させる表示器を設け、他方、摘み内に、摘
    みの前端面から鍵本体に沿って出没可能なトリガーカム
    を有し、常時はトリガーカムが摘みの前端面から突出し
    て、鍵本体の摘みに対する長さ方向の相対移動が禁止さ
    れ、施解錠時には、シリンダ錠の端面によりトリガーカ
    ムが摘み内に没入する方向に押されて上記の移動が許可
    されるロック装置を設けたことを特徴とする施解錠確認
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005009090A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Miwa Lock Co Ltd シリンダー錠の保護構造
JP2013249684A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Panasonic Corp 施錠確認機能付き差込鍵
JP2015010356A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 株式会社オプナス 施解錠判別キー

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