JPH1055005A - レーザ光発生装置 - Google Patents
レーザ光発生装置Info
- Publication number
- JPH1055005A JPH1055005A JP9113972A JP11397297A JPH1055005A JP H1055005 A JPH1055005 A JP H1055005A JP 9113972 A JP9113972 A JP 9113972A JP 11397297 A JP11397297 A JP 11397297A JP H1055005 A JPH1055005 A JP H1055005A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- nonlinear optical
- laser light
- optical crystal
- resonator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
- Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 共振器損失を出来るだけ抑制して、高い変換
効率で波長変換を実現できるレーザ光発生装置を提供す
る。 【解決手段】 光共振器は2つの反射ミラー1、2から
成る直線型で構成され、光共振器内部に非線形光学結晶
3が配置されている。非線形光学結晶3は、対向する1
対の光入出力面が光伝搬軸に対して傾斜するように台形
状に形成される。基本波レーザ光は光共振器内に光伝搬
軸に沿って導入され、非線形光学結晶3によって第2高
調波に波長変換され、反射ミラー2から外部に取り出さ
れる。基本波レーザ光が非線形光学結晶3の光入出力面
を通過する際、光入射面(YZ面)でのビーム径や集光
角度を調整することが可能となり、たとえば非線形光学
結晶3の受容角が小さい面と光入射面とを一致させるこ
とによって変換効率を向上できる。
効率で波長変換を実現できるレーザ光発生装置を提供す
る。 【解決手段】 光共振器は2つの反射ミラー1、2から
成る直線型で構成され、光共振器内部に非線形光学結晶
3が配置されている。非線形光学結晶3は、対向する1
対の光入出力面が光伝搬軸に対して傾斜するように台形
状に形成される。基本波レーザ光は光共振器内に光伝搬
軸に沿って導入され、非線形光学結晶3によって第2高
調波に波長変換され、反射ミラー2から外部に取り出さ
れる。基本波レーザ光が非線形光学結晶3の光入出力面
を通過する際、光入射面(YZ面)でのビーム径や集光
角度を調整することが可能となり、たとえば非線形光学
結晶3の受容角が小さい面と光入射面とを一致させるこ
とによって変換効率を向上できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本波レーザ光を
外部から光共振器に導入し、または基本波レーザ光を光
共振器内で発生し、非線形光学結晶によって波長変換さ
れたレーザ光を発生するためのレーザ光発生装置に関す
る。
外部から光共振器に導入し、または基本波レーザ光を光
共振器内で発生し、非線形光学結晶によって波長変換さ
れたレーザ光を発生するためのレーザ光発生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光共振器の内部はレーザ光のパワー密度
が高くなるため、効率的な波長変換が期待でき、たとえ
ば外部共振型SHG(Second Harmonic generator)や内
部共振型SHGなどのレーザ光発生装置が知られてい
る。
が高くなるため、効率的な波長変換が期待でき、たとえ
ば外部共振型SHG(Second Harmonic generator)や内
部共振型SHGなどのレーザ光発生装置が知られてい
る。
【0003】内部共振型SHGは、1つの光共振器内に
レーザ媒質および非線形光学結晶を配置した構成であ
り、レーザ媒質で発生した基本波レーザ光と非線形光学
結晶によって変換された第2高調波レーザ光との位相整
合条件を満足させることによって、効率の良い波長変換
を実現することができる。
レーザ媒質および非線形光学結晶を配置した構成であ
り、レーザ媒質で発生した基本波レーザ光と非線形光学
結晶によって変換された第2高調波レーザ光との位相整
合条件を満足させることによって、効率の良い波長変換
を実現することができる。
【0004】外部共振型SHGは、基本波レーザ光を発
生するレーザ共振器とは別の光共振器内に非線形光学結
晶を配置した構成であり、光共振器において基本波レー
ザ光を共振動作させることによって第2高調波に波長変
換している。
生するレーザ共振器とは別の光共振器内に非線形光学結
晶を配置した構成であり、光共振器において基本波レー
ザ光を共振動作させることによって第2高調波に波長変
換している。
【0005】こうした外部共振型SHGにおいて、光共
振器の共振の鋭さを示すフィネス値(Q値)をたとえば
10〜1000程度に大きく設定することによって、光
共振器内のパワー密度を入射光のパワー密度の数百倍に
増加させることができ、これによって光共振器内部の非
線形光学結晶の変換効率を向上できる。
振器の共振の鋭さを示すフィネス値(Q値)をたとえば
10〜1000程度に大きく設定することによって、光
共振器内のパワー密度を入射光のパワー密度の数百倍に
増加させることができ、これによって光共振器内部の非
線形光学結晶の変換効率を向上できる。
【0006】図8は外部共振型SHGのレーザ光発生装
置の構成を示し、図8(a)はZ型リング共振器を用い
た例であり、図8(b)は三角リング共振器を用いた例
である。図8(a)において、共振器光軸が交差する、
いわゆるボウ−タイ構造となるように4枚の反射ミラー
M1〜M4が配置されて光共振器が構成されており、反
射ミラーM1と反射ミラーM2の間に非線形光学結晶5
0が配置されている。外部のレーザ装置から出た基本波
レーザ光Fは、反射ミラーM4を介して光共振器内に導
入され、光共振器の内部で共振する。基本波レーザ光F
が非線形光学結晶50を通過すると第2高調波に変換さ
れ、反射ミラーM2、M3で反射して、反射ミラーM3
から第2高調波レーザ光Sとして外部に取り出される。
置の構成を示し、図8(a)はZ型リング共振器を用い
た例であり、図8(b)は三角リング共振器を用いた例
である。図8(a)において、共振器光軸が交差する、
いわゆるボウ−タイ構造となるように4枚の反射ミラー
M1〜M4が配置されて光共振器が構成されており、反
射ミラーM1と反射ミラーM2の間に非線形光学結晶5
0が配置されている。外部のレーザ装置から出た基本波
レーザ光Fは、反射ミラーM4を介して光共振器内に導
入され、光共振器の内部で共振する。基本波レーザ光F
が非線形光学結晶50を通過すると第2高調波に変換さ
れ、反射ミラーM2、M3で反射して、反射ミラーM3
から第2高調波レーザ光Sとして外部に取り出される。
【0007】また図8(b)において、共振器光軸が三
角形となるように3枚の反射ミラーM1〜M3が配置さ
れて光共振器が構成されており、反射ミラーM1と反射
ミラーM2の間に非線形光学結晶50が配置されてい
る。外部のレーザ装置から出た基本波レーザ光Fは、反
射ミラーM1を介して光共振器内に導入され、光共振器
の内部で共振する。基本波レーザ光Fが非線形光学結晶
50を通過すると第2高調波に変換され、反射ミラーM
2から第2高調波レーザ光Sとして外部に取り出され
る。
角形となるように3枚の反射ミラーM1〜M3が配置さ
れて光共振器が構成されており、反射ミラーM1と反射
ミラーM2の間に非線形光学結晶50が配置されてい
る。外部のレーザ装置から出た基本波レーザ光Fは、反
射ミラーM1を介して光共振器内に導入され、光共振器
の内部で共振する。基本波レーザ光Fが非線形光学結晶
50を通過すると第2高調波に変換され、反射ミラーM
2から第2高調波レーザ光Sとして外部に取り出され
る。
【0008】こうした光共振器のフィネス値を高くする
手法として、反射ミラーでの損失を出来るだけ少なくす
るために、反射ミラーの枚数は少ないほど好ましい。ま
た、図8(b)に示す反射ミラーM3は、光の入射角が
大きくなるため反射率の低下を招く傾向があり、光共振
器のフィネス値が低くなる要因となる。特に、紫外線領
域の高調波を発生する場合には、非線形光学結晶50の
非線形定数が小さくなって変換効率が低くなるため、よ
り高いフィネス値を持つ光共振器を用意する必要があ
る。そのため、紫外線発生用の光共振器として、図8
(a)に示した反射ミラー4枚構成のリング共振器を用
いることが多い。
手法として、反射ミラーでの損失を出来るだけ少なくす
るために、反射ミラーの枚数は少ないほど好ましい。ま
た、図8(b)に示す反射ミラーM3は、光の入射角が
大きくなるため反射率の低下を招く傾向があり、光共振
器のフィネス値が低くなる要因となる。特に、紫外線領
域の高調波を発生する場合には、非線形光学結晶50の
非線形定数が小さくなって変換効率が低くなるため、よ
り高いフィネス値を持つ光共振器を用意する必要があ
る。そのため、紫外線発生用の光共振器として、図8
(a)に示した反射ミラー4枚構成のリング共振器を用
いることが多い。
【0009】一方、非線形光学結晶の波長変換効率は、
基本波レーザ光Fのパワー密度に比例して高くなるた
め、レーザ光のパワー密度が大きくなるビームウエスト
位置に非線形光学結晶50を配置している。
基本波レーザ光Fのパワー密度に比例して高くなるた
め、レーザ光のパワー密度が大きくなるビームウエスト
位置に非線形光学結晶50を配置している。
【0010】さらに、非線形光学結晶での位相整合条件
も重要であり、また位相整合条件から決まる受容角(ア
クセプタンス角)も大きいことが重要となる。レーザ光
の伝搬軸が非線形光学結晶の結晶軸と一致した非臨界型
位相整合条件のときに、受容角が最大になる。したがっ
て、非臨界型位相整合条件を満たすように非線形光学結
晶を配置することが理想的であるが、現実には部品の組
立、調整にかなり困難を伴う。そのため、一般には結晶
軸を基準として一定の角度を有する方位内で位相整合が
可能になる臨界型位相整合条件を採用することが多い。
しかし、臨界型位相整合条件の場合には許容度が厳しく
なり、しかも光伝搬軸の直交2方向において位相整合許
容度が相違するのが一般的である。
も重要であり、また位相整合条件から決まる受容角(ア
クセプタンス角)も大きいことが重要となる。レーザ光
の伝搬軸が非線形光学結晶の結晶軸と一致した非臨界型
位相整合条件のときに、受容角が最大になる。したがっ
て、非臨界型位相整合条件を満たすように非線形光学結
晶を配置することが理想的であるが、現実には部品の組
立、調整にかなり困難を伴う。そのため、一般には結晶
軸を基準として一定の角度を有する方位内で位相整合が
可能になる臨界型位相整合条件を採用することが多い。
しかし、臨界型位相整合条件の場合には許容度が厳しく
なり、しかも光伝搬軸の直交2方向において位相整合許
容度が相違するのが一般的である。
【0011】たとえば、波長500nm近傍の基本波を
波長変換して紫外線領域の第2高調波を発生する場合に
は、非臨界型位相整合条件を満足する非線形光学結晶材
料が知られておらず、一般には非線形光学結晶としてベ
ータほう酸バリウム結晶(BBO)を臨界型位相整合条
件である角度位相整合で使用することが多い。
波長変換して紫外線領域の第2高調波を発生する場合に
は、非臨界型位相整合条件を満足する非線形光学結晶材
料が知られておらず、一般には非線形光学結晶としてベ
ータほう酸バリウム結晶(BBO)を臨界型位相整合条
件である角度位相整合で使用することが多い。
【0012】次に角度位相整合について説明する。基本
波が水平方向に進行してBBO結晶に入射する場合、B
BO結晶のc軸が水平面内にあれば位相整合する。この
とき、基本波の光伝搬軸を含む鉛直面での受容角と水平
面での受容角との2つの受容角が定義される。たとえ
ば、波長532nmの基本波をタイプIの位相整合で第
2高調波に変換する場合、BBO結晶のc軸に関してφ
方向の許容度(受容角と結晶長さとの乗算値)は0.6
[deg・cm]と非常に大きいのに対して、直交する
θ方向の許容度は0.016[deg・cm]と小さ
い。したがって、θ方向の受容角より大きな角度でレー
ザ光を集光しても変換効率は増加しないため、θ方向に
関するレーザ光の集光角度はその受容角より小さくなる
ように緩めの集光を行えばよい。
波が水平方向に進行してBBO結晶に入射する場合、B
BO結晶のc軸が水平面内にあれば位相整合する。この
とき、基本波の光伝搬軸を含む鉛直面での受容角と水平
面での受容角との2つの受容角が定義される。たとえ
ば、波長532nmの基本波をタイプIの位相整合で第
2高調波に変換する場合、BBO結晶のc軸に関してφ
方向の許容度(受容角と結晶長さとの乗算値)は0.6
[deg・cm]と非常に大きいのに対して、直交する
θ方向の許容度は0.016[deg・cm]と小さ
い。したがって、θ方向の受容角より大きな角度でレー
ザ光を集光しても変換効率は増加しないため、θ方向に
関するレーザ光の集光角度はその受容角より小さくなる
ように緩めの集光を行えばよい。
【0013】図9は、レーザ光の集光状態を示す説明図
であり、図9(a)(b)はある集光状態でのθ平面お
よびφ平面の断面図であり、図9(c)(d)は別の集
光状態でのθ平面およびφ平面の断面図である。図9に
おいて、実線Pはレーザビームの強度が中心からe
-2(eは自然対数)に減衰する位置の輪郭形状を示し、
破線Qはビーム輪郭の漸近線を示し、実線Rは受容角の
範囲を示す。
であり、図9(a)(b)はある集光状態でのθ平面お
よびφ平面の断面図であり、図9(c)(d)は別の集
光状態でのθ平面およびφ平面の断面図である。図9に
おいて、実線Pはレーザビームの強度が中心からe
-2(eは自然対数)に減衰する位置の輪郭形状を示し、
破線Qはビーム輪郭の漸近線を示し、実線Rは受容角の
範囲を示す。
【0014】光強度分布が正規分布を示すガウシアンビ
ームの場合には、集光角度とビームウエスト径との間に
は一定の関係がある。中心と漸近線との開き半角で表さ
れるビームの集光角度をα、ビームウエスト径をω、レ
ーザ光の波長をλ、屈折率をnとすると、 α = λ /(π・ω・n) …(1) という関係式が成立する。
ームの場合には、集光角度とビームウエスト径との間に
は一定の関係がある。中心と漸近線との開き半角で表さ
れるビームの集光角度をα、ビームウエスト径をω、レ
ーザ光の波長をλ、屈折率をnとすると、 α = λ /(π・ω・n) …(1) という関係式が成立する。
【0015】一般に、非線形光学結晶のc軸に関してθ
方向の受容角δθとφ方向の受容角δφとは互いに相違
する。たとえば、図9(a)(b)に示すように受容角
δφが受容角δθより格段に大きい場合(δφ≫δ
θ)、軸対称のレーザ光を使用すると、図9(b)のφ
平面において集光角度α2と受容角δφとがほぼ一致す
るため効率的な波長変換が行われる。しかし、図9
(a)のθ平面において、集光角度α1は受容角δθよ
り格段に大きくなるため、受容角δθの範囲内にあるレ
ーザ光の一部しか波長変換に寄与しない。そのため、非
線形光学結晶から発生する第2高調波の遠視野像(ファ
ーフィールドパターン)は、θ方向に細長い楕円パター
ンとなってしまい、変換効率も低くなる。
方向の受容角δθとφ方向の受容角δφとは互いに相違
する。たとえば、図9(a)(b)に示すように受容角
δφが受容角δθより格段に大きい場合(δφ≫δ
θ)、軸対称のレーザ光を使用すると、図9(b)のφ
平面において集光角度α2と受容角δφとがほぼ一致す
るため効率的な波長変換が行われる。しかし、図9
(a)のθ平面において、集光角度α1は受容角δθよ
り格段に大きくなるため、受容角δθの範囲内にあるレ
ーザ光の一部しか波長変換に寄与しない。そのため、非
線形光学結晶から発生する第2高調波の遠視野像(ファ
ーフィールドパターン)は、θ方向に細長い楕円パター
ンとなってしまい、変換効率も低くなる。
【0016】一方、図9(c)(d)に示すように、θ
方向の集光角度α3が小さくなるようにレーザ光を緩く
集光して、ビームウエスト径ω3を大きく設定すると、
集光角度α3と受容角δθとがほぼ一致するため、両方
の面内で変換効率を高く維持することができる。
方向の集光角度α3が小さくなるようにレーザ光を緩く
集光して、ビームウエスト径ω3を大きく設定すると、
集光角度α3と受容角δθとがほぼ一致するため、両方
の面内で変換効率を高く維持することができる。
【0017】図9(c)(d)に示すようなビーム輪郭
形状を持つレーザ光は、1つの方向に強く集光し、その
垂直方向に緩く集光することによって容易に実現でき、
たとえば球面凸レンズと円筒レンズとの組合せからなる
集光光学系が使用される(応用物理、第61巻9号93
1頁、1992年)。
形状を持つレーザ光は、1つの方向に強く集光し、その
垂直方向に緩く集光することによって容易に実現でき、
たとえば球面凸レンズと円筒レンズとの組合せからなる
集光光学系が使用される(応用物理、第61巻9号93
1頁、1992年)。
【0018】図10は、従来のレーザ光発生装置の一例
を示す構成図である。これは上記文献に記載されたもの
であり、アルゴンイオンを封入したプラズマ管51と2
枚の反射ミラー52、53とでアルゴンイオンレーザの
光共振器が構成され、この共振器内に非線形光学結晶で
あるBBO結晶54を配置することによって波長変換を
行い、反射ミラー53から外部に第2高調波レーザ光S
を取り出している。
を示す構成図である。これは上記文献に記載されたもの
であり、アルゴンイオンを封入したプラズマ管51と2
枚の反射ミラー52、53とでアルゴンイオンレーザの
光共振器が構成され、この共振器内に非線形光学結晶で
あるBBO結晶54を配置することによって波長変換を
行い、反射ミラー53から外部に第2高調波レーザ光S
を取り出している。
【0019】さらに、BBO結晶54でのレーザ光の集
光状態を調整するために、共振器内に球面レンズ57お
よび円筒レンズ55、56が配置されている。
光状態を調整するために、共振器内に球面レンズ57お
よび円筒レンズ55、56が配置されている。
【0020】球面レンズ57は図10の紙面垂直面およ
び紙面平行面において集光パワーを有し、円筒レンズ5
5、56は紙面平行面のみの集光パワーを有する。した
がって、BBO結晶54において、レーザ光のビームウ
エスト径および集光角度が2つの直交面で異なるような
集光状態を実現している。
び紙面平行面において集光パワーを有し、円筒レンズ5
5、56は紙面平行面のみの集光パワーを有する。した
がって、BBO結晶54において、レーザ光のビームウ
エスト径および集光角度が2つの直交面で異なるような
集光状態を実現している。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
のように共振器内部に集光レンズ等の光学部品を配置す
ると、光の損失がどうしても増加してしまい、その結
果、共振器のフィネス値が大きく低下して、変換効率の
低下を招いてしまう。一方、非線形光学結晶の受容角が
直交2方向で異なる場合に、何らかの光学部品を使用し
なければレーザ光の集光状態を適切に保つことができな
い。
のように共振器内部に集光レンズ等の光学部品を配置す
ると、光の損失がどうしても増加してしまい、その結
果、共振器のフィネス値が大きく低下して、変換効率の
低下を招いてしまう。一方、非線形光学結晶の受容角が
直交2方向で異なる場合に、何らかの光学部品を使用し
なければレーザ光の集光状態を適切に保つことができな
い。
【0022】本発明の目的は、共振器損失を出来るだけ
抑制して、高い変換効率で波長変換を実現できるレーザ
光発生装置を提供することである。
抑制して、高い変換効率で波長変換を実現できるレーザ
光発生装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも1
対の反射手段で構成された光共振器と、該光共振器の内
部に配置された非線形光学結晶とを備え、基本波レーザ
光を光共振器内に導入して共振動作させ、該非線形光学
結晶によって波長変換されたレーザ光を発生するレーザ
光発生装置において、非線形光学結晶は互いに非平行で
かつ対向する1対の光入出力面を有し、各光入出力面が
光の伝搬軸に対して傾斜していることを特徴とするレー
ザ光発生装置である。
対の反射手段で構成された光共振器と、該光共振器の内
部に配置された非線形光学結晶とを備え、基本波レーザ
光を光共振器内に導入して共振動作させ、該非線形光学
結晶によって波長変換されたレーザ光を発生するレーザ
光発生装置において、非線形光学結晶は互いに非平行で
かつ対向する1対の光入出力面を有し、各光入出力面が
光の伝搬軸に対して傾斜していることを特徴とするレー
ザ光発生装置である。
【0024】本発明に従えば、非線形光学結晶の各光入
出力面が光伝搬軸に対して傾斜していることによって、
非線形光学結晶における基本波レーザ光の集光状態を直
交2方向で異ならせることが可能になる。そのため、光
共振器内部に余分な光学部品を介在させること無く、非
線形光学結晶での集光状態を最適化できるため、光共振
器の損失低下を抑制できる。ここで非線形光学結晶の対
向する1対の光入出力面は非平行であればよいが、光伝
搬軸を含む面で光入出力面を切った時に、光入出力面の
切断線の相互になす角が10°から160°であること
がより好ましい。
出力面が光伝搬軸に対して傾斜していることによって、
非線形光学結晶における基本波レーザ光の集光状態を直
交2方向で異ならせることが可能になる。そのため、光
共振器内部に余分な光学部品を介在させること無く、非
線形光学結晶での集光状態を最適化できるため、光共振
器の損失低下を抑制できる。ここで非線形光学結晶の対
向する1対の光入出力面は非平行であればよいが、光伝
搬軸を含む面で光入出力面を切った時に、光入出力面の
切断線の相互になす角が10°から160°であること
がより好ましい。
【0025】また本発明は、少なくとも1対の反射手段
で構成された光共振器と、該光共振器の内部に配置され
た非線形光学結晶およびレーザ媒質とを備え、該レーザ
媒質を励起するための励起光を外部から光共振器内に導
入して、レーザ媒質によって光共振器内で基本波レーザ
光を発生させ、さらに該非線形光学結晶によって波長変
換されたレーザ光を発生するとともに、非線形光学結晶
は互いに非平行でかつ対向する1対の光入出力面を有
し、各光入出力面が光の伝搬軸に対して傾斜しているこ
とを特徴とするレーザ光発生装置である。
で構成された光共振器と、該光共振器の内部に配置され
た非線形光学結晶およびレーザ媒質とを備え、該レーザ
媒質を励起するための励起光を外部から光共振器内に導
入して、レーザ媒質によって光共振器内で基本波レーザ
光を発生させ、さらに該非線形光学結晶によって波長変
換されたレーザ光を発生するとともに、非線形光学結晶
は互いに非平行でかつ対向する1対の光入出力面を有
し、各光入出力面が光の伝搬軸に対して傾斜しているこ
とを特徴とするレーザ光発生装置である。
【0026】本発明に従えば、レーザ媒質を光共振器内
に配置して、外部の半導体レーザからの励起光によって
基本波レーザ光を光共振器内で発生する内部共振型の構
成を採用することによって、基本波レーザ光がそのまま
波長変換に供されるため、高い変換効率を実現できる。
レーザ媒質を励起するための励起光としては半導体レー
ザからの出力光が例示できる。
に配置して、外部の半導体レーザからの励起光によって
基本波レーザ光を光共振器内で発生する内部共振型の構
成を採用することによって、基本波レーザ光がそのまま
波長変換に供されるため、高い変換効率を実現できる。
レーザ媒質を励起するための励起光としては半導体レー
ザからの出力光が例示できる。
【0027】また、非線形光学結晶の各光入出力面が光
伝搬軸に対して傾斜していることによって、非線形光学
結晶における基本波レーザ光の集光状態を直交2方向で
異ならせることが可能になる。そのため、光共振器内部
に余分な光学部品を介在させること無く、非線形光学結
晶での集光状態を最適化できるため、光共振器の損失低
下を抑制できる。ここで非線形光学結晶の対向する1対
の光入出力面は非平行であればよいが、光伝搬軸を含む
面で光入出力面を切った時に、光入出力面の切断線の相
互になす角が10°から160°であることがより好ま
しい。
伝搬軸に対して傾斜していることによって、非線形光学
結晶における基本波レーザ光の集光状態を直交2方向で
異ならせることが可能になる。そのため、光共振器内部
に余分な光学部品を介在させること無く、非線形光学結
晶での集光状態を最適化できるため、光共振器の損失低
下を抑制できる。ここで非線形光学結晶の対向する1対
の光入出力面は非平行であればよいが、光伝搬軸を含む
面で光入出力面を切った時に、光入出力面の切断線の相
互になす角が10°から160°であることがより好ま
しい。
【0028】また本発明は、非線形光学結晶に入射する
基本波レーザ光はビームウエスト断面が楕円形状となる
ように設定され、かつ基本波レーザ光の入射方向および
非線形光学結晶の光入出力面の法線方向を含む面と、非
線形光学結晶の位相整合受容角が小さい方向とが略平行
となるように構成されていることを特徴とする。
基本波レーザ光はビームウエスト断面が楕円形状となる
ように設定され、かつ基本波レーザ光の入射方向および
非線形光学結晶の光入出力面の法線方向を含む面と、非
線形光学結晶の位相整合受容角が小さい方向とが略平行
となるように構成されていることを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、基本波レーザ光の集光角
度を非線形光学結晶の受容角と同程度以下に設定するこ
とができるため、基本波レーザ光の大部分が波長変換に
寄与して、高い変換効率を実現できる。
度を非線形光学結晶の受容角と同程度以下に設定するこ
とができるため、基本波レーザ光の大部分が波長変換に
寄与して、高い変換効率を実現できる。
【0030】また本発明は、非線形光学結晶の光入出力
面は、光の伝搬軸に対してブリュースタ角で傾斜してい
ることを特徴とする。
面は、光の伝搬軸に対してブリュースタ角で傾斜してい
ることを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、基本波レーザ光のうち一
方の偏光成分は非線形光学結晶の光入出力面で損失無し
で通過することができ、共振器のフィネス値を高く維持
できる。また、光入出力面において無反射コーティング
が不要になり、製造コストを低減化できる。
方の偏光成分は非線形光学結晶の光入出力面で損失無し
で通過することができ、共振器のフィネス値を高く維持
できる。また、光入出力面において無反射コーティング
が不要になり、製造コストを低減化できる。
【0032】また本発明は、光共振器は、反射手段にお
ける光入射方向と光反射方向とが一致する折返し共振器
型であることを特徴とする。
ける光入射方向と光反射方向とが一致する折返し共振器
型であることを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、反射手段の枚数を出来る
だけ少なくして光共振器を構成できるため、共振器のフ
ィネス値を高く維持でき、高い変換効率を実現できる。
だけ少なくして光共振器を構成できるため、共振器のフ
ィネス値を高く維持でき、高い変換効率を実現できる。
【0034】また本発明は、光共振器は、反射手段にお
ける光入射方向と光反射方向とが一致しないリング共振
器型であることを特徴とする。
ける光入射方向と光反射方向とが一致しないリング共振
器型であることを特徴とする。
【0035】本発明に従えば、反射手段の枚数を出来る
だけ少なくして光共振器を構成できるため、共振器のフ
ィネス値を高く維持でき、高い変換効率を実現できる。
だけ少なくして光共振器を構成できるため、共振器のフ
ィネス値を高く維持でき、高い変換効率を実現できる。
【0036】また本発明は、光共振器は、第1反射手段
と第2反射手段との間で非線形光学結晶を通過する第1
光伝搬軸と非線形光学結晶を通過しない第2光伝搬軸と
を含むリング共振器型であることを特徴とする。
と第2反射手段との間で非線形光学結晶を通過する第1
光伝搬軸と非線形光学結晶を通過しない第2光伝搬軸と
を含むリング共振器型であることを特徴とする。
【0037】本発明に従えば、2つの反射手段だけでリ
ング型光共振器を構成できるため、共振器のフィネス値
を高く維持でき、高い変換効率を実現できる。
ング型光共振器を構成できるため、共振器のフィネス値
を高く維持でき、高い変換効率を実現できる。
【0038】また本発明は、光共振器がリング共振器型
であって、基本波レーザ光はそのアステグマが補正され
るように非線形光学結晶の光入出力面に対して斜め入射
していることを特徴とする。
であって、基本波レーザ光はそのアステグマが補正され
るように非線形光学結晶の光入出力面に対して斜め入射
していることを特徴とする。
【0039】本発明に従えば、非線形光学結晶の光入出
力面において基本波レーザ光が斜めに入射するため、レ
ーザ光のアステグマ、すなわち非点収差を補正すること
ができ、非線形光学結晶での集光状態を最適化できる。
力面において基本波レーザ光が斜めに入射するため、レ
ーザ光のアステグマ、すなわち非点収差を補正すること
ができ、非線形光学結晶での集光状態を最適化できる。
【0040】また本発明は、非線形光学結晶は、CsL
iB6O10 (セシウムリチウムボーレート)で形成され
ていることを特徴とする。
iB6O10 (セシウムリチウムボーレート)で形成され
ていることを特徴とする。
【0041】本発明に従えば、高い変換効率で波長変換
を実現できる。
を実現できる。
【0042】また本発明は、非線形光学結晶は、BBO
(ベータほう酸バリウム結晶)で形成されていることを
特徴とする。
(ベータほう酸バリウム結晶)で形成されていることを
特徴とする。
【0043】本発明に従えば、高い変換効率で波長変換
を実現できる。
を実現できる。
【0044】以下、本発明の原理について詳細に説明す
る。
る。
【0045】図1は、折返し共振器の一例を示す構成図
である。光共振器は2つの反射ミラー1、2から成る直
線型で構成され、光共振器内部に非線形光学結晶3が配
置されている。非線形光学結晶3は、対向する1対の光
入出力面が光伝搬軸に対して傾斜するように台形状に形
成されている。そのため、光共振器の光伝搬軸は各光入
出力面での屈折によって屈曲しており、さらに反射ミラ
ー1、2での光入射方向と光反射方向とが一致するよう
に折返し共振器型を構成している。基本波レーザ光は、
外部のレーザ光源から光共振器内に光伝搬軸に沿って導
入される。
である。光共振器は2つの反射ミラー1、2から成る直
線型で構成され、光共振器内部に非線形光学結晶3が配
置されている。非線形光学結晶3は、対向する1対の光
入出力面が光伝搬軸に対して傾斜するように台形状に形
成されている。そのため、光共振器の光伝搬軸は各光入
出力面での屈折によって屈曲しており、さらに反射ミラ
ー1、2での光入射方向と光反射方向とが一致するよう
に折返し共振器型を構成している。基本波レーザ光は、
外部のレーザ光源から光共振器内に光伝搬軸に沿って導
入される。
【0046】こうした構成によって、光伝搬軸に沿って
進行するレーザ光が非線形光学結晶3の光入出力面を通
過する際、光入射面(図1の紙面に平行なYZ面)での
ビーム径や集光角度を調整することが可能になり、たと
えば非線形光学結晶3の受容角が小さい面と光入射面と
を一致させることによって変換効率を向上させることが
できる。
進行するレーザ光が非線形光学結晶3の光入出力面を通
過する際、光入射面(図1の紙面に平行なYZ面)での
ビーム径や集光角度を調整することが可能になり、たと
えば非線形光学結晶3の受容角が小さい面と光入射面と
を一致させることによって変換効率を向上させることが
できる。
【0047】また非線形光学結晶3の光入出力面が光伝
搬軸に対して傾斜しているため、光入出力面での反射光
が光伝搬軸から外れてしまい、外部レーザ光源へ戻り光
として帰還するのを確実に防止でき、外部レーザ光源の
安定化に資する。
搬軸に対して傾斜しているため、光入出力面での反射光
が光伝搬軸から外れてしまい、外部レーザ光源へ戻り光
として帰還するのを確実に防止でき、外部レーザ光源の
安定化に資する。
【0048】図2は、リング共振器の一例を示す構成図
である。光共振器は2つの反射ミラー1、2から成るリ
ング共振器型で構成され、光共振器内部に非線形光学結
晶3が配置されており、反射ミラー1と反射ミラー2と
の間で非線形光学結晶3を通過する第1光伝搬軸と非線
形光学結晶3を通過しない第2光伝搬軸とを含んでい
る。
である。光共振器は2つの反射ミラー1、2から成るリ
ング共振器型で構成され、光共振器内部に非線形光学結
晶3が配置されており、反射ミラー1と反射ミラー2と
の間で非線形光学結晶3を通過する第1光伝搬軸と非線
形光学結晶3を通過しない第2光伝搬軸とを含んでい
る。
【0049】非線形光学結晶3は、対向する1対の光入
出力面が光伝搬軸に対して傾斜するように台形状に形成
されている。そのため、光共振器の第1光伝搬軸は各光
入出力面での屈折によって屈曲している。基本波レーザ
光は、外部のレーザ光源から光共振器内に第1光伝搬軸
または第2光伝搬軸に沿って導入される。
出力面が光伝搬軸に対して傾斜するように台形状に形成
されている。そのため、光共振器の第1光伝搬軸は各光
入出力面での屈折によって屈曲している。基本波レーザ
光は、外部のレーザ光源から光共振器内に第1光伝搬軸
または第2光伝搬軸に沿って導入される。
【0050】こうした構成によって、第1光伝搬軸およ
び第2光伝搬軸に沿って進行するレーザ光が非線形光学
結晶3の光入出力面を通過する際、光入射面(図2の紙
面に平行なYZ面)でのビーム径や集光角度を調整する
ことが可能になり、たとえば非線形光学結晶3の受容角
が小さい面と光入射面とを一致させることによって変換
効率を向上させることができる。
び第2光伝搬軸に沿って進行するレーザ光が非線形光学
結晶3の光入出力面を通過する際、光入射面(図2の紙
面に平行なYZ面)でのビーム径や集光角度を調整する
ことが可能になり、たとえば非線形光学結晶3の受容角
が小さい面と光入射面とを一致させることによって変換
効率を向上させることができる。
【0051】また、非線形光学結晶3の光入出力面が第
1光伝搬軸に対して傾斜しているため、光入出力面での
反射光が第1光伝搬軸から外れてしまい、外部レーザ光
源へ戻り光として帰還するのを確実に防止でき、外部レ
ーザ光源の安定化に資する。
1光伝搬軸に対して傾斜しているため、光入出力面での
反射光が第1光伝搬軸から外れてしまい、外部レーザ光
源へ戻り光として帰還するのを確実に防止でき、外部レ
ーザ光源の安定化に資する。
【0052】以上のように、少なくとも2枚の反射ミラ
ー1、2と非線形光学結晶3という少ない部品点数で、
高いフィネス値を持つ光共振器を実現できるため、コン
パクトで高効率の波長変換を行うことができる。
ー1、2と非線形光学結晶3という少ない部品点数で、
高いフィネス値を持つ光共振器を実現できるため、コン
パクトで高効率の波長変換を行うことができる。
【0053】図3は、レーザ光が結晶界面で屈折する状
態を示す説明図である。基本波レーザ光Fが、非線形光
学結晶3の表面3aの法線方向Nに対して入射角θ1で
進行すると、スネルの法則によって法線方向Nに対して
屈折角θ2で屈折する。
態を示す説明図である。基本波レーザ光Fが、非線形光
学結晶3の表面3aの法線方向Nに対して入射角θ1で
進行すると、スネルの法則によって法線方向Nに対して
屈折角θ2で屈折する。
【0054】ここで、光入射面は、基本波レーザ光Fの
入射方向および非線形光学結晶3の表面3aの法線方向
Nを含むYZ面で定義され、表面入射側媒体の屈折率を
n1、非線形光学結晶3の屈折率をn2、入射前の基本
波レーザ光Fのビーム半径をW1、屈折後の基本波レー
ザ光Fのビーム半径をW2として、表面3aに沿ったビ
ーム形状が一致することから、下記の式が成立する。 n1・sinθ1=n2・sinθ2 …(2) 2・W2=2・W1・(cosθ2/cosθ1) …(3)
入射方向および非線形光学結晶3の表面3aの法線方向
Nを含むYZ面で定義され、表面入射側媒体の屈折率を
n1、非線形光学結晶3の屈折率をn2、入射前の基本
波レーザ光Fのビーム半径をW1、屈折後の基本波レー
ザ光Fのビーム半径をW2として、表面3aに沿ったビ
ーム形状が一致することから、下記の式が成立する。 n1・sinθ1=n2・sinθ2 …(2) 2・W2=2・W1・(cosθ2/cosθ1) …(3)
【0055】一方、光入射面に垂直な面内でのビーム径
は屈折前後で変化しない。したがって、レーザ光の斜め
入射によって、光入射面でのビーム径を変換することが
できる。
は屈折前後で変化しない。したがって、レーザ光の斜め
入射によって、光入射面でのビーム径を変換することが
できる。
【0056】以上の説明は、レーザ光が完全な平行光と
して振る舞うときに適用されるが、実際のレーザ光は回
折によってビームウエストを有するガウシアンビームと
なるため、ビーム輪郭形状は光線行列(ray matrix)を用
いて正確に記述できる。
して振る舞うときに適用されるが、実際のレーザ光は回
折によってビームウエストを有するガウシアンビームと
なるため、ビーム輪郭形状は光線行列(ray matrix)を用
いて正確に記述できる。
【0057】図4は、図2のリング共振器における非線
形光学結晶でのビーム径を計算した結果を示すグラフで
ある。ここで、非線形光学結晶3として結晶長5mmの
BBO結晶を使用し、非線形光学結晶3への光入射角度
θ1を70度、反射ミラー1、2の曲率半径を10m
m、反射ミラー1、2の傾斜角を10度にそれぞれ設定
し、横軸は反射ミラー1、2間の直線距離、縦軸は結晶
中心でのビーム半径である。なお、実線は光入射面(Y
Z面)でのビーム径、破線は光入射面の垂直面(ZX
面)でのビーム径を示す。
形光学結晶でのビーム径を計算した結果を示すグラフで
ある。ここで、非線形光学結晶3として結晶長5mmの
BBO結晶を使用し、非線形光学結晶3への光入射角度
θ1を70度、反射ミラー1、2の曲率半径を10m
m、反射ミラー1、2の傾斜角を10度にそれぞれ設定
し、横軸は反射ミラー1、2間の直線距離、縦軸は結晶
中心でのビーム半径である。なお、実線は光入射面(Y
Z面)でのビーム径、破線は光入射面の垂直面(ZX
面)でのビーム径を示す。
【0058】また、反射ミラー1、2の傾斜によって、
実効的なミラー曲率半径がYZ面とZX面とで異なり、
YZ面およびZX面での共振器条件およびビーム径が異
なるアステグマ現象が生じるため、これらの効果も考慮
して計算した。
実効的なミラー曲率半径がYZ面とZX面とで異なり、
YZ面およびZX面での共振器条件およびビーム径が異
なるアステグマ現象が生じるため、これらの効果も考慮
して計算した。
【0059】グラフを参照すると、YZ面のビーム径は
60μm程度、ZX面のビーム径は30μm程度に計算
され、前者は後者の約2倍に拡大できることが判る。そ
れに伴い、式(1)に従って、YZ面の集光角度もZX
面と比べて約1/2に小さく設定できる。
60μm程度、ZX面のビーム径は30μm程度に計算
され、前者は後者の約2倍に拡大できることが判る。そ
れに伴い、式(1)に従って、YZ面の集光角度もZX
面と比べて約1/2に小さく設定できる。
【0060】このように光入射面と非線形光学結晶の位
相整合受容角が小さい方向とが略平行となるように配置
することによって、基本波レーザ光Fの大部分が波長変
換に寄与するため、変換効率が格段に向上する。
相整合受容角が小さい方向とが略平行となるように配置
することによって、基本波レーザ光Fの大部分が波長変
換に寄与するため、変換効率が格段に向上する。
【0061】さらに、非線形光学結晶の光入出力面には
無反射コーティングを施すことによって、光学損失を抑
制することが可能である。また、光入出力面を光伝搬軸
に対してブリュースタ角で傾斜させることで、コーティ
ング無しでも低損失の光学界面を実現できる。特に、非
線形光学結晶の受容角が直交2方向で異なる場合、ブリ
ュースタ角による無反射屈折が成立する偏光方向と受容
角が小さくなる方向とが一致するように配置することが
好ましい。なお、BBO結晶においては、基本波レーザ
光の偏光方向と受容角が小さくなる方向とが一致しない
ため、無反射コーティングを施すことが好ましい。
無反射コーティングを施すことによって、光学損失を抑
制することが可能である。また、光入出力面を光伝搬軸
に対してブリュースタ角で傾斜させることで、コーティ
ング無しでも低損失の光学界面を実現できる。特に、非
線形光学結晶の受容角が直交2方向で異なる場合、ブリ
ュースタ角による無反射屈折が成立する偏光方向と受容
角が小さくなる方向とが一致するように配置することが
好ましい。なお、BBO結晶においては、基本波レーザ
光の偏光方向と受容角が小さくなる方向とが一致しない
ため、無反射コーティングを施すことが好ましい。
【0062】
(第1実施形態)図5は、本発明の実施の第1形態を示
す構成図である。ここでは、波長532nmのグリーン
レーザ光をリング型外部共振器SHGに導入して、波長
266nmの紫外線領域のレーザ光に変換する例を説明
する。
す構成図である。ここでは、波長532nmのグリーン
レーザ光をリング型外部共振器SHGに導入して、波長
266nmの紫外線領域のレーザ光に変換する例を説明
する。
【0063】レーザ光発生装置は、2枚の反射ミラー
1、2から成るリング型の光共振器と、光共振器の内部
に配置された非線形光学結晶3などで構成される。反射
ミラー1と反射ミラー2との間には、非線形光学結晶3
を通過する第1光伝搬軸と非線形光学結晶3を通過しな
い第2光伝搬軸とが形成されている。
1、2から成るリング型の光共振器と、光共振器の内部
に配置された非線形光学結晶3などで構成される。反射
ミラー1と反射ミラー2との間には、非線形光学結晶3
を通過する第1光伝搬軸と非線形光学結晶3を通過しな
い第2光伝搬軸とが形成されている。
【0064】非線形光学結晶3は、対向する1対の光入
出力面3a、3bが第1光伝搬軸に対して傾斜するよう
に台形状に形成されている。非線形光学結晶3としてB
BO結晶を使用する場合には、結晶c軸を基準として極
座標形式でθ=47.43°、φ=90°の方向が光伝
搬軸(第1光伝搬軸)に一致するように切り出したもの
を、θ方向が図5の紙面(YZ面)内になるように配置
する。
出力面3a、3bが第1光伝搬軸に対して傾斜するよう
に台形状に形成されている。非線形光学結晶3としてB
BO結晶を使用する場合には、結晶c軸を基準として極
座標形式でθ=47.43°、φ=90°の方向が光伝
搬軸(第1光伝搬軸)に一致するように切り出したもの
を、θ方向が図5の紙面(YZ面)内になるように配置
する。
【0065】また、非線形光学結晶3の底面および上面
は第1光伝搬軸と平行であって、底面と光入出力面3
a、3bとが交差する左右の底角がβ=58°となるよ
うにカットおよび光学研磨されており、光入出力面3
a、3bへの入射角がγ=70°となるように共振器全
体を配置している。光入出力面3a、3bには、入射角
γ=70°かつ波長532nmの条件で全透過となるよ
うに無反射コーティングが施されている。なお、非線形
光学結晶3を上下方向(Z方向に平行)に移動すること
によって、光共振器の光路長を任意に調整できる。
は第1光伝搬軸と平行であって、底面と光入出力面3
a、3bとが交差する左右の底角がβ=58°となるよ
うにカットおよび光学研磨されており、光入出力面3
a、3bへの入射角がγ=70°となるように共振器全
体を配置している。光入出力面3a、3bには、入射角
γ=70°かつ波長532nmの条件で全透過となるよ
うに無反射コーティングが施されている。なお、非線形
光学結晶3を上下方向(Z方向に平行)に移動すること
によって、光共振器の光路長を任意に調整できる。
【0066】非線形光学結晶3は、ペルチェ素子等の温
度調整素子(不図示)に搭載されて温度調整による位相
整合が図られる。
度調整素子(不図示)に搭載されて温度調整による位相
整合が図られる。
【0067】反射ミラー1、2は、曲率半径10mmの
凹面ミラーで構成され、反射ミラー1の両面には基本波
レーザ光Fの波長532nmに対して反射率99.0%
となるコーティングが施され、反射ミラー2の両面には
波長532nmに対して反射率99.99%で、波長2
66nmに対して透過率85%となるコーティングが施
されている。こうして基本波レーザ光Fを導入するため
の反射ミラー1の反射率が反射ミラー2のものより低い
のは、共振器内での光学的インピーダンスマッチングを
とって最大の変換効率を実現するためである。
凹面ミラーで構成され、反射ミラー1の両面には基本波
レーザ光Fの波長532nmに対して反射率99.0%
となるコーティングが施され、反射ミラー2の両面には
波長532nmに対して反射率99.99%で、波長2
66nmに対して透過率85%となるコーティングが施
されている。こうして基本波レーザ光Fを導入するため
の反射ミラー1の反射率が反射ミラー2のものより低い
のは、共振器内での光学的インピーダンスマッチングを
とって最大の変換効率を実現するためである。
【0068】一方、外部レーザ装置20は、レーザ媒質
としてNd:YVO4 結晶、非線形光学素子としてKT
P(燐酸チタニルカリウムKTiOPO4 )を光共振器
内に配置した内部共振型SHGレーザ装置などで構成さ
れており、波長532nm、出力100mWの基本波レ
ーザ光Fを発生する。
としてNd:YVO4 結晶、非線形光学素子としてKT
P(燐酸チタニルカリウムKTiOPO4 )を光共振器
内に配置した内部共振型SHGレーザ装置などで構成さ
れており、波長532nm、出力100mWの基本波レ
ーザ光Fを発生する。
【0069】基本波レーザ光Fは1/2波長板10を通
過して、偏光方向が紙面垂直方向(X方向)と一致する
ように調整され、次に集光レンズ11によって所望の集
光状態、すなわち図2などで詳述したような集光状態に
調整され、反射ミラー1を通過して第1光伝搬軸に沿っ
て光共振器内に導入される。
過して、偏光方向が紙面垂直方向(X方向)と一致する
ように調整され、次に集光レンズ11によって所望の集
光状態、すなわち図2などで詳述したような集光状態に
調整され、反射ミラー1を通過して第1光伝搬軸に沿っ
て光共振器内に導入される。
【0070】光共振器内に導入された基本波レーザ光
は、反射ミラー1と反射ミラー2との間で反射を繰り返
して共振し、非線形光学結晶3によって波長266nm
の第2高調波に波長変換される。反射ミラー2の裏面に
は、ピエゾ素子等のアクチュエータ30が設置されてお
り、反射ミラー2の位置を微調整して光共振器の共振周
波数と基本波レーザ光の縦モード周波数とを一致させる
ことによって、鋭い光共振を実現している。
は、反射ミラー1と反射ミラー2との間で反射を繰り返
して共振し、非線形光学結晶3によって波長266nm
の第2高調波に波長変換される。反射ミラー2の裏面に
は、ピエゾ素子等のアクチュエータ30が設置されてお
り、反射ミラー2の位置を微調整して光共振器の共振周
波数と基本波レーザ光の縦モード周波数とを一致させる
ことによって、鋭い光共振を実現している。
【0071】基本波レーザ光は非線形光学結晶3の光入
出力面3a、3bに斜め入射することによって、非線形
光学結晶3の光入射面内での集光角度が小さくなり、さ
らに光入射面と受容角の小さい方向とが一致するように
配置することによって、基本波レーザ光の大部分が波長
変換に寄与するようになる。
出力面3a、3bに斜め入射することによって、非線形
光学結晶3の光入射面内での集光角度が小さくなり、さ
らに光入射面と受容角の小さい方向とが一致するように
配置することによって、基本波レーザ光の大部分が波長
変換に寄与するようになる。
【0072】非線形光学結晶3で発生した第2高調波レ
ーザ光Sは、出力側の反射ミラー2を通過して外部に取
り出される。
ーザ光Sは、出力側の反射ミラー2を通過して外部に取
り出される。
【0073】こうして従来と比べて、第2高調波レーザ
光Sの遠視野像がより円形に近づくとともに、約2倍の
出力が得られた。
光Sの遠視野像がより円形に近づくとともに、約2倍の
出力が得られた。
【0074】(第2実施形態)図6は、本発明の実施の
第2形態を示す構成図である。ここでは、波長532n
mのグリーンレーザ光を直線型外部共振器SHGに導入
して、波長266nmの紫外線領域のレーザ光に変換す
る例を説明する。
第2形態を示す構成図である。ここでは、波長532n
mのグリーンレーザ光を直線型外部共振器SHGに導入
して、波長266nmの紫外線領域のレーザ光に変換す
る例を説明する。
【0075】レーザ光発生装置は、2枚の反射ミラー
1、2から成る折れ返し型の光共振器と、光共振器の内
部に配置された非線形光学結晶3などで構成され、反射
ミラー1と反射ミラー2との間には単一の光伝搬軸が形
成される。非線形光学結晶3における基本波レーザ光F
の集光状態は、図1などで詳述した内容に従って調整さ
れる。また、折れ返し型の光共振器の特徴として、光共
振器からの戻り光が外部レーザ装置20に同軸で返るお
それがあるため、戻り光カット用の光アイソレータ12
を配置して、外部レーザ装置20のモードジャンプ等を
防止している。その他の構成は、図5のものと同様であ
るため重複説明を省く。
1、2から成る折れ返し型の光共振器と、光共振器の内
部に配置された非線形光学結晶3などで構成され、反射
ミラー1と反射ミラー2との間には単一の光伝搬軸が形
成される。非線形光学結晶3における基本波レーザ光F
の集光状態は、図1などで詳述した内容に従って調整さ
れる。また、折れ返し型の光共振器の特徴として、光共
振器からの戻り光が外部レーザ装置20に同軸で返るお
それがあるため、戻り光カット用の光アイソレータ12
を配置して、外部レーザ装置20のモードジャンプ等を
防止している。その他の構成は、図5のものと同様であ
るため重複説明を省く。
【0076】こうした構成によって、基本波レーザ光F
が非線形光学結晶3によって第2高調波レーザ光Sに変
換され、従来と比べて、第2高調波レーザ光Sの遠視野
像がより円形に近づき、約2倍の出力向上が実現した。
が非線形光学結晶3によって第2高調波レーザ光Sに変
換され、従来と比べて、第2高調波レーザ光Sの遠視野
像がより円形に近づき、約2倍の出力向上が実現した。
【0077】(第3実施形態)図7は、本発明の実施の
第3形態を示す構成図である。ここでは、波長809n
mの励起光をリング型内部共振器SHGに導入して、波
長1064nmの基本波レーザ光を発生し、さらに波長
532nmのグリーンレーザ光に変換する例を説明す
る。グリーンレーザ光を発生する結晶として、一般にK
TP結晶が使用されているが、出力が高くなるとグレー
トラッキング(Gray Tracking) という損傷が生じること
が知られている。そこで、グレートラッキングが生じに
くく、耐損傷性に優れた材料としてBBO結晶がある
が、BBO結晶はビームウォークオフ角が大きく、従来
のように光軸に垂直な光入出力面を形成した場合、出力
光の形状が楕円となるため、ほとんど実用化されていな
い。本発明は、BBO結晶のように、高い耐損傷性を有
し、かつ角度位相整合で使用する結晶の実用化を図るも
のである。
第3形態を示す構成図である。ここでは、波長809n
mの励起光をリング型内部共振器SHGに導入して、波
長1064nmの基本波レーザ光を発生し、さらに波長
532nmのグリーンレーザ光に変換する例を説明す
る。グリーンレーザ光を発生する結晶として、一般にK
TP結晶が使用されているが、出力が高くなるとグレー
トラッキング(Gray Tracking) という損傷が生じること
が知られている。そこで、グレートラッキングが生じに
くく、耐損傷性に優れた材料としてBBO結晶がある
が、BBO結晶はビームウォークオフ角が大きく、従来
のように光軸に垂直な光入出力面を形成した場合、出力
光の形状が楕円となるため、ほとんど実用化されていな
い。本発明は、BBO結晶のように、高い耐損傷性を有
し、かつ角度位相整合で使用する結晶の実用化を図るも
のである。
【0078】図7において、レーザ光発生装置は、2枚
の反射ミラー1、2から成るリング型の光共振器と、光
共振器の内部に配置された非線形光学結晶3およびレー
ザ媒質4などで構成される。反射ミラー1と反射ミラー
2との間には、非線形光学結晶3を通過する第1光伝搬
軸とレーザ媒質4を通過する第2光伝搬軸とが形成され
ている。
の反射ミラー1、2から成るリング型の光共振器と、光
共振器の内部に配置された非線形光学結晶3およびレー
ザ媒質4などで構成される。反射ミラー1と反射ミラー
2との間には、非線形光学結晶3を通過する第1光伝搬
軸とレーザ媒質4を通過する第2光伝搬軸とが形成され
ている。
【0079】非線形光学結晶3は、対向する1対の光入
出力面3a、3bが第1光伝搬軸に対して傾斜するよう
に台形状に形成されている。非線形光学結晶3としてB
BO結晶を使用する場合には、結晶c軸を基準として極
座標形式でθ=28.8°、φ=90°の方向が光伝搬
軸(第1光伝搬軸)に一致するように切り出したもの
を、θ方向が図7の紙面(YZ面)内になるように配置
する。
出力面3a、3bが第1光伝搬軸に対して傾斜するよう
に台形状に形成されている。非線形光学結晶3としてB
BO結晶を使用する場合には、結晶c軸を基準として極
座標形式でθ=28.8°、φ=90°の方向が光伝搬
軸(第1光伝搬軸)に一致するように切り出したもの
を、θ方向が図7の紙面(YZ面)内になるように配置
する。
【0080】また、非線形光学結晶3の底面および上面
は第1光伝搬軸と平行であって、底面と光入出力面3
a、3bとが交差する左右の底角がβ=58°となるよ
うにカットおよび光学研磨されており、光入出力面3
a、3bへの入射角がγ=70°となるように共振器全
体を配置している。光入出力面3a、3bには、入射角
γ=70°かつ波長1064nmの条件で全透過となる
ように無反射コーティングが施されている。なお、非線
形光学結晶3を上下方向(Z方向に平行)に移動するこ
とによって、光共振器の光路長を任意に調整できる。
は第1光伝搬軸と平行であって、底面と光入出力面3
a、3bとが交差する左右の底角がβ=58°となるよ
うにカットおよび光学研磨されており、光入出力面3
a、3bへの入射角がγ=70°となるように共振器全
体を配置している。光入出力面3a、3bには、入射角
γ=70°かつ波長1064nmの条件で全透過となる
ように無反射コーティングが施されている。なお、非線
形光学結晶3を上下方向(Z方向に平行)に移動するこ
とによって、光共振器の光路長を任意に調整できる。
【0081】非線形光学結晶3は、ペルチェ素子等の温
度調整素子(不図示)に搭載されて温度調整による位相
整合が図られる。
度調整素子(不図示)に搭載されて温度調整による位相
整合が図られる。
【0082】レーザ媒質4は、Ndを1%ドープしたN
d:YAG結晶で形成され、その光入出力面は光軸に対
して垂直に形成される。さらに、レーザ媒質4に対して
第2光伝搬軸と平行な磁場Hを印加するための磁場発生
器(不図示)、たとえば永久磁石が設けられ、こうした
磁場印加によってリング共振器内の一方向発振を実現し
ている。
d:YAG結晶で形成され、その光入出力面は光軸に対
して垂直に形成される。さらに、レーザ媒質4に対して
第2光伝搬軸と平行な磁場Hを印加するための磁場発生
器(不図示)、たとえば永久磁石が設けられ、こうした
磁場印加によってリング共振器内の一方向発振を実現し
ている。
【0083】反射ミラー1、2は、曲率半径20mmの
凹面ミラーで構成される。反射ミラー1、2の両面に
は、励起光の波長810nmに対して透過率95%、基
本波レーザ光Fの波長1064nmに対して反射率9
9.9%、かつ第2高調波レーザ光Sの波長532nm
に対して透過率95%となるコーティングが施されてい
る。
凹面ミラーで構成される。反射ミラー1、2の両面に
は、励起光の波長810nmに対して透過率95%、基
本波レーザ光Fの波長1064nmに対して反射率9
9.9%、かつ第2高調波レーザ光Sの波長532nm
に対して透過率95%となるコーティングが施されてい
る。
【0084】一方、光共振器の外部には、レーザ媒質4
を励起するための波長810nmの励起光Eを発生する
半導体レーザ40が設置され、励起光Eの光軸と第2光
伝搬軸とが一致するように励起光Eが光共振器内に導入
される。半導体レーザ40は第2光伝搬軸の延長上の片
側だけに設けてもよく、あるいはレーザ媒質4に入射す
る励起光Eの強度を増加させるために第2光伝搬軸の両
側に設けることも可能である。半導体レーザ40の後段
には、励起光Eをレーザ媒質4に効率よく集光するため
の集光レンズ11が設けられる。
を励起するための波長810nmの励起光Eを発生する
半導体レーザ40が設置され、励起光Eの光軸と第2光
伝搬軸とが一致するように励起光Eが光共振器内に導入
される。半導体レーザ40は第2光伝搬軸の延長上の片
側だけに設けてもよく、あるいはレーザ媒質4に入射す
る励起光Eの強度を増加させるために第2光伝搬軸の両
側に設けることも可能である。半導体レーザ40の後段
には、励起光Eをレーザ媒質4に効率よく集光するため
の集光レンズ11が設けられる。
【0085】次に動作を説明する。半導体レーザ40か
ら出射された励起光Eは、反射ミラー1を通過して光共
振器内に導入され、レーザ媒質4に入射する。レーザ媒
質4は励起光Eによって励起されて、レーザ利得が生
じ、反射ミラー1、2から成るリング型光共振器内で基
本波レーザ光Fが発振する。このとき、レーザ媒質4へ
の磁場印加によって、一方向(図7では時計回り)の発
振だけが許容される。
ら出射された励起光Eは、反射ミラー1を通過して光共
振器内に導入され、レーザ媒質4に入射する。レーザ媒
質4は励起光Eによって励起されて、レーザ利得が生
じ、反射ミラー1、2から成るリング型光共振器内で基
本波レーザ光Fが発振する。このとき、レーザ媒質4へ
の磁場印加によって、一方向(図7では時計回り)の発
振だけが許容される。
【0086】光共振器内で基本波レーザ光Fの出力が十
分高くなると、非線形光学結晶3によって第2高調波レ
ーザ光Sに波長変換され、反射ミラー2から外部に取り
出される。
分高くなると、非線形光学結晶3によって第2高調波レ
ーザ光Sに波長変換され、反射ミラー2から外部に取り
出される。
【0087】こうした構成によって、従来のように光入
出力面が光伝搬軸に対して垂直である構造のものと比べ
て、グリーンレーザ光の遠視野像は円形に近くなって、
その出力が大幅に向上した。さらに、BBO結晶など耐
損傷性に優れた結晶を使用できるようになるため、耐損
傷性や信頼性が高く、長寿命の短波長レーザ光源を実現
できる。
出力面が光伝搬軸に対して垂直である構造のものと比べ
て、グリーンレーザ光の遠視野像は円形に近くなって、
その出力が大幅に向上した。さらに、BBO結晶など耐
損傷性に優れた結晶を使用できるようになるため、耐損
傷性や信頼性が高く、長寿命の短波長レーザ光源を実現
できる。
【0088】なお以上の説明では、非線形光学結晶3と
して両面斜めカットのBBO結晶を使用する例を示した
が、その他の非線形光学結晶、たとえばCsLiB6O
10 (セシウムリチウムボーレート、略称CLBO)な
どを使用できる。
して両面斜めカットのBBO結晶を使用する例を示した
が、その他の非線形光学結晶、たとえばCsLiB6O
10 (セシウムリチウムボーレート、略称CLBO)な
どを使用できる。
【0089】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、非
線形光学結晶の各光入出力面が光伝搬軸に対して傾斜し
ていることによって、非線形光学結晶における基本波レ
ーザ光の集光状態を直交2方向で異ならせることが可能
になる。そのため、光共振器内部に余分な光学部品を介
在させること無く、非線形光学結晶での集光状態を最適
化できるため、光共振器の損失低下を抑制できる。
線形光学結晶の各光入出力面が光伝搬軸に対して傾斜し
ていることによって、非線形光学結晶における基本波レ
ーザ光の集光状態を直交2方向で異ならせることが可能
になる。そのため、光共振器内部に余分な光学部品を介
在させること無く、非線形光学結晶での集光状態を最適
化できるため、光共振器の損失低下を抑制できる。
【0090】また、基本波レーザ光の集光角度を非線形
光学結晶の受容角と同程度以下に設定することができる
ため、基本波レーザ光の大部分が波長変換に寄与して、
高い変換効率を実現できる。
光学結晶の受容角と同程度以下に設定することができる
ため、基本波レーザ光の大部分が波長変換に寄与して、
高い変換効率を実現できる。
【0091】さらに、非線形光学結晶の光入出力面を光
伝搬軸に対してブリュースタ角で傾斜させることが好ま
しく、これによって基本波レーザ光のうち一方の偏光成
分は非線形光学結晶の光入出力面で損失無しで通過する
ことができ、共振器のフィネス値を高く維持できる。し
かも、光入出力面において無反射コーティングが不要に
なり、製造コストを低減化できる。
伝搬軸に対してブリュースタ角で傾斜させることが好ま
しく、これによって基本波レーザ光のうち一方の偏光成
分は非線形光学結晶の光入出力面で損失無しで通過する
ことができ、共振器のフィネス値を高く維持できる。し
かも、光入出力面において無反射コーティングが不要に
なり、製造コストを低減化できる。
【0092】また、光共振器を折返し共振器型またはリ
ング共振器型で構成することによって、反射手段の枚数
を出来るだけ少なくして光共振器を構成できるため、共
振器のフィネス値を高く維持でき、高い変換効率を実現
できる。
ング共振器型で構成することによって、反射手段の枚数
を出来るだけ少なくして光共振器を構成できるため、共
振器のフィネス値を高く維持でき、高い変換効率を実現
できる。
【0093】こうして共振器損失を出来るだけ抑制し
て、高い変換効率で波長変換を実現できるレーザ光発生
装置を実現できる。
て、高い変換効率で波長変換を実現できるレーザ光発生
装置を実現できる。
【図1】折返し共振器の一例を示す構成図である。
【図2】リング共振器の一例を示す構成図である。
【図3】レーザ光が結晶界面で屈折する状態を示す説明
図である。
図である。
【図4】図2のリング共振器における非線形光学結晶で
のビーム径を計算した結果を示すグラフである。
のビーム径を計算した結果を示すグラフである。
【図5】本発明の実施の第1形態を示す構成図である。
【図6】本発明の実施の第2形態を示す構成図である。
【図7】本発明の実施の第3形態を示す構成図である。
【図8】外部共振型SHGのレーザ光発生装置の構成を
示し、図8(a)はZ型リング共振器、図8(b)は三
角リング共振器である。
示し、図8(a)はZ型リング共振器、図8(b)は三
角リング共振器である。
【図9】レーザ光の集光状態を示す説明図であり、図9
(a)(b)はある集光状態でのθ平面およびφ平面の
断面図であり、図9(c)(d)は別の集光状態でのθ
平面およびφ平面の断面図である。
(a)(b)はある集光状態でのθ平面およびφ平面の
断面図であり、図9(c)(d)は別の集光状態でのθ
平面およびφ平面の断面図である。
【図10】従来のレーザ光発生装置の一例を示す構成図
である。
である。
1、2 反射ミラー 3 非線形光学結晶 4 レーザ媒質 10 1/2波長板 11 集光レンズ 12 光アイソレータ 20 外部レーザ装置 30 アクチュエータ 40 半導体レーザ
Claims (10)
- 【請求項1】 少なくとも1対の反射手段で構成された
光共振器と、 該光共振器の内部に配置された非線形光学結晶とを備
え、 基本波レーザ光を光共振器内に導入して共振動作させ、
該非線形光学結晶によって波長変換されたレーザ光を発
生するレーザ光発生装置において、 非線形光学結晶は互いに非平行でかつ対向する1対の光
入出力面を有し、各光入出力面が光の伝搬軸に対して傾
斜していることを特徴とするレーザ光発生装置。 - 【請求項2】 少なくとも1対の反射手段で構成された
光共振器と、 該光共振器の内部に配置された非線形光学結晶およびレ
ーザ媒質とを備え、 該レーザ媒質を励起するための励起光を外部から光共振
器内に導入して、レーザ媒質によって光共振器内で基本
波レーザ光を発生させ、さらに該非線形光学結晶によっ
て波長変換されたレーザ光を発生するとともに、 非線形光学結晶は互いに非平行でかつ対向する1対の光
入出力面を有し、各光入出力面が光の伝搬軸に対して傾
斜していることを特徴とするレーザ光発生装置。 - 【請求項3】 非線形光学結晶に入射する基本波レーザ
光はビームウエスト断面が楕円形状となるように設定さ
れ、かつ基本波レーザ光の入射方向および非線形光学結
晶の光入出力面の法線方向を含む面と、非線形光学結晶
の位相整合受容角が小さい方向とが略平行となるように
構成されていることを特徴とする請求項1または2記載
のレーザ光発生装置。 - 【請求項4】 非線形光学結晶の光入出力面は、光の伝
搬軸に対してブリュースタ角で傾斜していることを特徴
とする請求項1〜3の何れかに記載のレーザ光発生装
置。 - 【請求項5】 光共振器は、反射手段における光入射方
向と光反射方向とが一致する折返し共振器型であること
を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のレーザ光発
生装置。 - 【請求項6】 光共振器は、反射手段における光入射方
向と光反射方向とが一致しないリング共振器型であるこ
とを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のレーザ光
発生装置。 - 【請求項7】 光共振器は、第1反射手段と第2反射手
段との間で非線形光学結晶を通過する第1光伝搬軸と非
線形光学結晶を通過しない第2光伝搬軸とを含むリング
共振器型であることを特徴とする請求項1〜4の何れか
に記載のレーザ光発生装置。 - 【請求項8】 光共振器がリング共振器型であって、基
本波レーザ光はそのアステグマが補正されるように非線
形光学結晶の光入出力面に対して斜め入射していること
を特徴とする請求項4、6または7記載のレーザ光発生
装置。 - 【請求項9】 非線形光学結晶は、CsLiB6O10
(セシウムリチウムボーレート)で形成されていること
を特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のレーザ光発
生装置。 - 【請求項10】 非線形光学結晶は、BBO(ベータほ
う酸バリウム結晶)で形成されていることを特徴とする
請求項1〜8の何れかに記載のレーザ光発生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9113972A JPH1055005A (ja) | 1996-06-05 | 1997-05-01 | レーザ光発生装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-142810 | 1996-06-05 | ||
| JP14281096 | 1996-06-05 | ||
| JP9113972A JPH1055005A (ja) | 1996-06-05 | 1997-05-01 | レーザ光発生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1055005A true JPH1055005A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=26452830
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9113972A Pending JPH1055005A (ja) | 1996-06-05 | 1997-05-01 | レーザ光発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1055005A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001356378A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-26 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光源装置 |
| JP2002507784A (ja) * | 1998-03-25 | 2002-03-12 | ラス−レイザー アナリティカル システムズ ゲーエムベーハー | 特に連続レーザ放射の可変周波数変換のため共鳴性を向上させる方法およびデバイス |
| KR100480701B1 (ko) * | 2002-04-22 | 2005-04-06 | 엘지전자 주식회사 | 레이저 |
| JP2007030497A (ja) * | 2005-06-21 | 2007-02-08 | Ricoh Co Ltd | 光源ユニット、画像形成装置および印刷装置 |
| US7826500B2 (en) | 2005-08-29 | 2010-11-02 | Panasonic Corporation | Fiber laser and optical device |
| JP2013539199A (ja) * | 2010-06-25 | 2013-10-17 | ケーエルエー−テンカー コーポレイション | ウェハ検査ツールにおける深uvレーザの寿命の延長 |
| WO2017138373A1 (ja) * | 2016-02-10 | 2017-08-17 | 株式会社アマダミヤチ | レーザ装置 |
| WO2021210145A1 (ja) * | 2020-04-16 | 2021-10-21 | 日本電信電話株式会社 | 電気光学装置 |
-
1997
- 1997-05-01 JP JP9113972A patent/JPH1055005A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002507784A (ja) * | 1998-03-25 | 2002-03-12 | ラス−レイザー アナリティカル システムズ ゲーエムベーハー | 特に連続レーザ放射の可変周波数変換のため共鳴性を向上させる方法およびデバイス |
| JP2001356378A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-26 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光源装置 |
| KR100480701B1 (ko) * | 2002-04-22 | 2005-04-06 | 엘지전자 주식회사 | 레이저 |
| JP2007030497A (ja) * | 2005-06-21 | 2007-02-08 | Ricoh Co Ltd | 光源ユニット、画像形成装置および印刷装置 |
| US7826500B2 (en) | 2005-08-29 | 2010-11-02 | Panasonic Corporation | Fiber laser and optical device |
| JP2013539199A (ja) * | 2010-06-25 | 2013-10-17 | ケーエルエー−テンカー コーポレイション | ウェハ検査ツールにおける深uvレーザの寿命の延長 |
| WO2017138373A1 (ja) * | 2016-02-10 | 2017-08-17 | 株式会社アマダミヤチ | レーザ装置 |
| JPWO2017138373A1 (ja) * | 2016-02-10 | 2018-02-15 | 株式会社アマダミヤチ | レーザ装置 |
| WO2021210145A1 (ja) * | 2020-04-16 | 2021-10-21 | 日本電信電話株式会社 | 電気光学装置 |
| JPWO2021210145A1 (ja) * | 2020-04-16 | 2021-10-21 | ||
| US12265311B2 (en) | 2020-04-16 | 2025-04-01 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Electro-optical device |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2711006B2 (ja) | 低損失外部光学共振器を使用するレーザ高調波発生器 | |
| EP0452069B1 (en) | Ring laser | |
| US5943350A (en) | Laser light generating apparatus | |
| US7027209B2 (en) | Optical resonant frequency converter | |
| JP4489440B2 (ja) | 非被覆ブリュースタ表面を用いてキャビティ内共振を増強した第4高調波の生成 | |
| GB2252840A (en) | A method for generating coherent optical radiation by optical mixing. | |
| JPH05119364A (ja) | Ii型位相整合におけるポインテイング・ベクトル分離の補償 | |
| CN1258390A (zh) | 适用于频率倍增的单模激光器及其构造方法 | |
| JP4231829B2 (ja) | 内部共振器型和周波混合レーザ | |
| JPH05265058A (ja) | 波長変換装置 | |
| JPH1055005A (ja) | レーザ光発生装置 | |
| CN1218449C (zh) | 激光束产生装置 | |
| JP2824884B2 (ja) | 偏光制御素子および固体レーザー装置 | |
| CN111416263A (zh) | 一种基于磷锗锌晶体非共线相位匹配差频的太赫兹源 | |
| JPH07154021A (ja) | 波長可変型青色レーザ装置 | |
| JPH04137775A (ja) | 半導体レーザ励起固体レーザ | |
| CN119134015B (zh) | 一种可见近红外激光光源 | |
| JP3421067B2 (ja) | 固体レーザ装置 | |
| JPH0595144A (ja) | 半導体レーザ励起固体レーザ | |
| JPH09331097A (ja) | 固体レーザ装置 | |
| JPH06265955A (ja) | 波長変換素子 | |
| JP3398980B2 (ja) | レーザ光発生装置 | |
| KR100366699B1 (ko) | 내부 공진형 제2 고조파 발생 장치 | |
| JPH01312529A (ja) | 非線形光学素子 | |
| JP3282221B2 (ja) | レーザ光発生装置 |